JP2013250467A - 表示装置、及びその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】焼き付きによる画質劣化のない表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置100は、表示パネル1、駆動部2、駆動制御回路3、表示位置移動手段23、及び表示位置補正手段4を有する。表示位置補正手段4は、表示パネル1の表示画像の表示サイズの違いによる発光素子が点灯しない領域の平均画像データと、該発光素子が点灯しない領域以外の領域の平均画像データとを一定周期で積算し、発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域の劣化量の差を見積もり、見積もった各領域の劣化量と移動情報を用いて、発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域、及び該2領域の境界付近の輝度補正量を算出し、輝度補正量を入力された映像信号に加えて、補正映像信号を出力する。
【選択図】図1
【解決手段】表示装置100は、表示パネル1、駆動部2、駆動制御回路3、表示位置移動手段23、及び表示位置補正手段4を有する。表示位置補正手段4は、表示パネル1の表示画像の表示サイズの違いによる発光素子が点灯しない領域の平均画像データと、該発光素子が点灯しない領域以外の領域の平均画像データとを一定周期で積算し、発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域の劣化量の差を見積もり、見積もった各領域の劣化量と移動情報を用いて、発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域、及び該2領域の境界付近の輝度補正量を算出し、輝度補正量を入力された映像信号に加えて、補正映像信号を出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、同一の表示パネルで表示サイズの異なる映像を切り替え表示しても、焼き付きのない良好な表示が可能な表示装置、及びその駆動方法に関する。
有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイは、マトリクス状に配置した各画素が有機EL素子で構成されている。有機ELディスプレイは、動画の高速表示が可能で色再現性に優れている反面、各画素を構成する有機EL素子の発光輝度が点灯により低下する。
有機ELディスプレイにおいて、例えば、黒い背景に白い固定パターンを表示する場合、背景の黒い部分は点灯しないが、固定パターンの白い部分は点灯する。したがって、有機ELディスプレイの使用に伴い、固定パターンを表示する白い部分は、背景の黒い部分よりも輝度が低下して暗くなる。よって、有機ELディスプレイの全面を均一に点灯して画像表示させると、輝度の低下した部分が文字や絵のように認識されてしまう。
つまり、有機ELディスプレイの部分的輝度の低下は「焼き付き」現象として認識され、画質が著しく悪化する。特に、デジタルカメラ等のモニタとして有機ELディスプレイを用いる場合、撮影条件がアイコンや文字などの固定パターンで表示されるため、当該固定パターンが焼き付きとして認識される。
また、同一の有機ELディスプレイ(表示パネル)で縦横比の異なる映像を切り替えて表示する場合に、帯状の焼き付きが生じることがある。例えば、デジタルカメラ等の撮像装置のモニタでは、表示サイズを異ならせて映像表示する場合がある。すなわち、写真撮影時は縦横比2対3で表示するのに対し、動画撮影時は縦横比9対16で表示するような場合である。
図11は、帯状の焼き付きが生じる状況の説明に供する図である。
図11(a)に示すように、例えば、縦横比2対3の有機ELディスプレイ(表示パネル)に縦横比9対16で映像表示した場合、中央の表示領域12の上下には、表示サイズの違いによって映像表示されない黒い帯状の領域11,13が生じる。この帯状の領域11,13は輝度が低下しない。したがって、表示パネルを長時間使用した後に、縦横比2対3で表示パネル全面を均一に点灯させて画像表示させると、図11(b)に示すように、帯状の領域11,13は他の領域12よりも明るく認識される。即ち、同一の表示パネルで表示サイズを異ならせる場合にも焼き付きとして認識され、画質が著しく悪化する。
有機ELディスプレイの焼き付きを抑制する技術としては、例えば、表示する画像の位置を移動させて輝度変化を分散させることで、固定パターンによる焼き付きを抑制する技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、有機EL素子の変化を補償して焼き付き抑制する技術が提案されている(特許文献2参照)。特許文献2の技術は、有機EL素子の画素毎の入力画像データを一定周期で積算し、全ての画素の積算値の最大値から各画素の積算時間を減算した値に応じて対応する画像データを補正し、各素子の輝度の低下を画素単位で補う技術である。
ところで、特許文献1の表示画像の位置移動により焼き付きを抑制する技術は、表示画像の位置変化量が大きいとユーザーが変化に気づいて違和感を覚えるため、変化量が制限される。細い線や小さな文字、小さなアイコン等については、表示画像の位置変化量を小さくしても、輝度変化を分散させて焼き付きを抑制する効果がある。
しかし、図11(a)に示す表示サイズの違いによる帯状の領域11,13のように大きな領域に対しては周辺輝度変化の分散効果が小さく、焼き付きを十分に抑制することができない。
また、特許文献2の有機EL素子の変化を補償する技術は、全ての画素毎に画像データを保存するため、補償のためのコストが増大する。例えば、92万画素の有機ELディスプレイでは、92万画素の各画素について画像データを積算しなければならないため、画像データの保存に大容量のメモリを要し、補償のためのコストが増大する。
本発明は、上記の事情に鑑みて創案されたものであり、固定パターンの焼き付きを抑制すると共に、表示サイズの違いによって生じる帯状領域の焼き付きを抑制でき、焼き付きによる画質劣化のない表示装置、及びその駆動方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る表示装置は、各画素が発光素子で構成された表示パネルと、
前記表示パネルの各画素を構成する発光素子に電力を供給する駆動部と、
映像信号に応じて前記駆動部を制御する駆動制御回路と、
表示画像の表示原点を少なくとも1ドット以上移動させて表示させる表示位置移動手段と、
前記表示位置移動手段がサンプリングした画像データを処理して、入力された映像信号を補正する表示位置補正手段と、を有する。
前記表示パネルの各画素を構成する発光素子に電力を供給する駆動部と、
映像信号に応じて前記駆動部を制御する駆動制御回路と、
表示画像の表示原点を少なくとも1ドット以上移動させて表示させる表示位置移動手段と、
前記表示位置移動手段がサンプリングした画像データを処理して、入力された映像信号を補正する表示位置補正手段と、を有する。
前記表示位置補正手段は、前記表示パネルの表示画像の表示サイズの違いによる発光素子が点灯しない領域の平均画像データと、該発光素子が点灯しない領域以外の領域の平均画像データとを一定周期で積算する。これらの積算値から、前記発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域の劣化量の差を見積もる。見積もった各領域の劣化量と前記表示位置移動手段がサンプリングした移動情報とを用いて、前記発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域、及び該2領域の境界付近の輝度補正量を算出し、前記輝度補正量を入力された映像信号に加えて、補正映像信号を出力することを特徴とする。
本発明に係る表示装置の駆動方法は、表示パネルの表示画像の表示サイズの違いによる発光素子が点灯しない領域の平均画像データと、該発光素子が点灯しない領域以外の領域の平均画像データとを一定周期で積算し、前記発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域の劣化量の差を見積もる手順と、
見積もった各領域の劣化量とサンプリングした移動情報とを用いて、前記発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域、及び該2領域の境界付近の輝度補正量を算出する手順と、
前記輝度補正量を入力された映像信号に加えて、補正映像信号を出力する手順と、
を有することを特徴とする。
見積もった各領域の劣化量とサンプリングした移動情報とを用いて、前記発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域、及び該2領域の境界付近の輝度補正量を算出する手順と、
前記輝度補正量を入力された映像信号に加えて、補正映像信号を出力する手順と、
を有することを特徴とする。
本発明の表示位置補正手段は、表示位置移動手段がサンプリングした画像データを処理して、入力された映像信号を補正するので、発光素子の変化の補償と画像の表示位置の移動とを組み合わせた場合の誤補正を防止することができる。
したがって、細い線や小さな文字、小さなアイコン表示などの表示パネル全面にわたって表示される固定パターンの焼き付きが抑制されると共に、表示サイズの違いによる発光素子が点灯しない帯状の領域のような面積の大きな領域の焼き付きが抑制される。よって本発明によれば、焼き付きによる画質劣化のない良好な表示が可能な表示装置が実現される。
以下、図面を参照して、本実施形態の表示装置、及びその駆動方法を説明する。
<表示装置の構成>
まず図1および図3を参照して、本実施形態の表示装置の構成について説明する。図1は、本実施形態の表示装置の構成を示す概略図である。図3は、帯状領域が表示されている時の表示パネルにおける各領域の説明に供する図である。
まず図1および図3を参照して、本実施形態の表示装置の構成について説明する。図1は、本実施形態の表示装置の構成を示す概略図である。図3は、帯状領域が表示されている時の表示パネルにおける各領域の説明に供する図である。
図1に示すように、本実施形態の表示装置100は、表示パネル1、駆動部2、駆動制御回路3及び映像信号補正部4を備えている。
表示パネル1は、画像を表示するフラットパネル型のディスプレイである。表示パネル1としては、各画素が自発光型発光素子である有機EL素子で構成された有機ELディスプレイを採用する。有機ELディスプレイ1は、複数の有機EL素子1がマトリクス状に配置されている。
駆動部2は、表示パネル1の各画素である有機EL素子に電力を供給する回路である。駆動部2は、レベルシフタ21、ラッチ回路22及びシフトレジスタ23を備えている。
レベルシフタ21は、電圧レベルの異なる二つのデジタル回路間で、論理レベルを変換する回路である。レベルシフタ21は、駆動部2の行方向と桁方向との双方に備えられる。
ラッチ回路22は、1ビットの情報を一時的に保持する記憶回路である。ラッチ回路22は、駆動部2の桁方向に備えられるが、これに限定されない。
シフトレジスタ23は、映像データをサンプリングして記憶し、記憶データの桁をシフトさせる記憶回路である。本実施形態のシフトレジスタ23は、表示画像の表示原点を少なくとも1ドット以上移動させて表示させる表示位置移動手段として機能する。シフトレジスタ23は、駆動部2の行方向と桁方向との双方に備えられる。
駆動制御回路3は、映像信号に応じて駆動部2を制御する回路である。駆動制御回路3は、シフトレジスタ23のサンプリングのタイミングを制御することで、表示パネル1における表示位置を移動させることができる。本発明における特徴として、表示位置の移動情報は駆動制御回路3から映像信号補正部4へ送られる。
映像信号補正部4は、映像信号を補正する回路であり、本発明における表示位置補正手段として機能する。映像信号補正部4は、輝度劣化量の特性テーブル等を記憶する記憶部41と、映像信号を補正する補正データ作成部42とを備える。記憶部41は、例えば不揮発性メモリによって構成される。映像信号補正部4は、シフトレジスタ23がサンプリングした画像データを処理して、入力された映像信号を補正データ作成部42で補正して駆動制御回路3へと返送する。
即ち映像信号補正部4は、まず、表示サイズの違いによる帯状の領域11,13の平均画像データと当該帯状領域以外の領域12の平均画像データとを一定周期で積算し、帯状領域11,13とそれ以外の領域12の劣化量の差を見積もる(図3参照)。次に補正データ作成部42は、見積もった各領域の劣化量と駆動制御回路3から送られてきた移動情報を用いて、帯状領域11とそれ以外の領域12、及び当該2領域の境界付近の輝度補正量を算出する。そして映像信号補正部4は、輝度補正量を入力映像信号に加え、補正映像信号として駆動制御回路3へと出力する。
映像信号補正部4は、画像データの積算値から輝度劣化量を見積もる特性テーブルを記憶部41に備えており、帯状領域11,13の輝度劣化とそれ以外の画像表示領域の輝度劣化量とを見積もることができる。
また映像信号補正部4の記憶部41は、移動情報として、シフトレジスタ23がサンプリングする表示画像の表示原点の移動軌跡のデータ、及び移動位置の期待値を記憶している。即ち映像信号補正部4は、表示画像の表示原点の移動軌跡を記録したデータを移動情報として用いて、入力された映像信号を補正する。また映像信号補正部4は、画像データの移動位置の期待値を移動情報として用いて、入力された映像信号を補正する。
<表示装置の作用、駆動方法>
次に図1から図10を参照して、本実施形態の表示装置100の作用と共に、本実施形態の表示装置100の駆動方法について説明する。
次に図1から図10を参照して、本実施形態の表示装置100の作用と共に、本実施形態の表示装置100の駆動方法について説明する。
従来、細い線や小さな文字、小さなアイコン表示などの表示パネル全面にわたって表示される固定パターンについては、画像移動により焼き付きを抑制する技術が提案されている。また表示サイズの違いによる帯状領域のような面積の大きな領域については、有機EL素子の変化を補償して焼き付き抑制する技術が提案されている。これらの技術を組み合わせることで、双方の焼き付き現象を抑制できると考えられる。
しかしながら実際には、画像移動により焼き付きを抑制する技術と有機EL素子の変化を補償して焼き付きを抑制する技術とを単に組み合わせるだけでは誤補正が生じ、却って焼き付き現象を目立たせることになってしまう。
有機EL素子の変化を補償する際に積算される画像データは、有機ELディスプレイ(表示パネル)が搭載される撮像装置等から入力される画像データである。しかし、実際に撮像装置等の表示パネルに表示される画像は移動し、表示パネルに表示される移動画像のデータと、有機EL素子の変化を補償するために画素毎に記録されるデータとは異なることになる。
図2は、各画素の輝度補正と表示位置移動を合わせた場合の不具合の説明に供する図である。
図2(a)に示す表示サイズの違いによる黒い帯状の領域11とそれ以外の画像を表示している領域12の境界部のうちの一列の画素の表示を図2(b)に示す。即ち図2(b)は、表示位置の移動を1画素ずつ上から下にN回動かした場合の境界部の点灯の様子を列を横にして模したものである。
表示位置の移動がない場合(図2(b)左参照)は、n回移動するごとに相当時間の点灯により劣化した状態と積算した画像に基づいて作成した補正データの対応がとれているため、補正後に焼き付きが解消される(図2(c)左参照)。
一方、表示位置の移動を行った場合、表示サイズの違いによる帯状領域11と画像を表示している領域12の境界部では点灯時間が画素毎に異なるため、輝度劣化が図2(c)右の様になる。補正データは表示位置の移動のない図2(c)左と同じものであるため、補正後の表示は、図2(c)右に示すように境界部で輝度差が生じてしまう。これにより、却って帯状領域12と画像を表示している領域12との境界付近に輝線や暗線が見えるなどして目立ってしまい、画質を低下させる。
そこで、全ての画素に対して変化を補償するのではなく、例えば、図3(a)に示す表示サイズの違いによる帯状の領域11の焼き付きだけに限定して考える。即ち、表示サイズの違いによる帯状領域11の平均画像データと帯状領域以外の領域12の平均画像データとを一定周期で積算する。そして、帯状領域以外の領域12の積算平均画像データから帯状領域11の積算平均画像データを減算した値に応じて、対応する帯状領域11の画像データを補正する場合は、保存するデータ量を削減でき、補償のためのコストを低減することができる。
本実施形態の駆動方法は、まず、表示パネル1の表示画像の表示サイズの違いによる発光素子が点灯しない帯状の領域11の平均画像データと、当該帯状領域11以外の領域の平均画像データとを一定周期で積算する。さらに、この積算値を用いて、帯状領域11とそれ以外の領域12の劣化量の差を見積もる手順が実施される。
次に本実施形態の駆動方法は、見積もった各領域11,12の劣化量と移動情報を用いて、帯状領域11とそれ以外の領域12、及び該2領域11,12の境界付近の輝度補正量を算出する手順が実施される。
そして本実施形態の駆動方法は、上記の輝度補正量を入力された映像信号に加えて、補正映像信号を駆動制御回路3へと出力する手順が実施される。
移動情報としては、シフトレジスタ23でサンプリングされた表示画像の表示原点の移動軌跡のデータ、及び画像データの移動位置の期待値を用いる。即ち本実施形態の駆動方法は、表示画像の表示原点の移動軌跡のデータを移動情報として用いて、入力された映像信号を補正する。また本実施形態の駆動方法は、画像データの移動位置の期待値を移動情報として用いて、入力された映像信号を補正する。
以下、実施形態1と実施形態2に分けて、本実施形態の駆動方法を具体的に説明する。
[実施形態1の駆動方法]
本実施形態の駆動方法は、表示位置補正手段としての映像信号補正部4の補正データを生成する動作に特徴を有する。
本実施形態の駆動方法は、表示位置補正手段としての映像信号補正部4の補正データを生成する動作に特徴を有する。
再び図3を参照して、表示パネル1の中央部には、当該表示パネル1の縦横比と異なる縦横比の画像が表示されている。ここでは、この画像が表示された領域を画像表示領域12という。画像表示領域12の縦横比が表示パネル1の縦横比と異なるため、画像表示領域12の上下には、何も表示されない黒い帯状の領域11,13が存在する。
表示パネル1に縦横比の異なる画像を表示する際に、当該表示パネル1の分解能を最も損なわないようにするには、表示パネル1の長辺方向に沿って帯状領域11,13を生じさせるように、表示パネル1のサイズを決めることが望ましい。本実施形態では、説明の便宜上から、長辺方向に沿った帯状領域11,13について説明するが、短辺方向についても考え方は全く同じである。
図4は、帯状の領域と画像表示領域との境界を画素レベルで示す概念図である。
図4は、図3における帯状の領域11と画像表示領域12との境界部におけるA部分を取り出して示している。図4において、小さな各正方形は1画素を表している。即ち図4は、縦に6画素、横に7画素を取り出して示している。図4に示すように、縦方向のIIIとIVの間が帯状の領域11と画像表示領域12との境界部となる。なお、図4は後述の図6の説明に用いる。
図5は、表示パネルにおける表示位置の移動状況の説明に供する概念図である。
図5は、シフトレジスタ23(図1参照)のサンプリングのタイミングを制御することによって表示位置を移動させる状況の一例を示している。図5において、小さな各正方形は画素を表している。
図5に示すように、縦位置I〜VI、横位置a〜eの画素で移動させる場合について考える。図5において、N〜N+5は表示パネルにおける表示位置の変化順を示している。N以前、N+5以降においても制御は続いているが、説明の便宜上から、N〜N+5の変化部分を用いる。
図5に示すように表示パネルにおける表示位置を変化させた場合、図4で境界部を取り出した部分における表示位置の変化は図6に示したようになる。
図6は、帯状の領域と画像表示領域との境界の変化の説明に供する概念図である。
図6では図4のa列のみを示しているが、他の列でも全く同様の変化を示す。ここで、実際に表示位置を移動させた例は図5に示した位置になる。しかし、本実施形態では、長辺方向に沿って黒い帯状領域11(図3参照)が横に生じる場合、即ち焼き付きが横方向に生じる場合を議論することから、図6に示すように縦方向の成分のみを考慮する。なお、帯状領域が短辺方向(縦方向)に沿って生じる場合の表示パネルであっても、全く同様の構成で対応できる。
また図6の縦方向の位置情報は、図1の駆動制御回路3から送られてくる情報であり、本発明における特徴的な部分である。
図6に示すように、初めのNでは縦方向のIIの位置まで点灯しており、III〜VIは点灯しない黒い帯状の領域となっている。ここで点灯している画素I、IIは帯状領域以外の領域、即ち図3の画像表示領域12における平均輝度で発光していると考える。これは、主に画像表示領域12には自然画像等が表示され、映像が変化している。そのため、画像表示領域12の平均輝度で概ね劣化量が推定できることから、図10に示すように妥当性が確かめられている。
図10は、平均輝度の時間積算量と初期輝度に対する輝度劣化の割合との関係を示す図である。
図10の特性テーブルに示すように、平均輝度の時間積算量に対する輝度劣化特性は安定しており、平均輝度積算量を求めることで劣化量が算出できる。また表示する画像によっては、輝度が画像表示領域12において内分布をもつ可能性がある。しかし、自然画像やTV画像等の変化する映像を表示するアプリケーションの場合は、積算輝度に影響を与えるほど大きくない。なお、上述の平均輝度は、表示パネルの表示特性等を考慮して、画像データから演算によって求める。
図6のN+3とN+4は、点灯しない帯状の領域がない表示の場合を示している。帯状の領域がない場合でも、表示位置の移動は生じている。
NからN+5まで表示位置が推移した時、Iの画素はLN〜LN+5まで変化し、積算輝度は全体の和(SI=ΣLNとする)で表わされる。またIIIのように黒帯状の非点灯領域を表示した場合は、積算輝度をゼロとして算出する。即ちSIIIは…+0+LN+1+0+LN+3+LN+4+LN+5+…という様に加算していく。
輝度の補正は、帯状領域、及び帯状領域と画像表示領域との境界周辺で行なう。即ち図3の帯状領域11、及び帯状領域11と画像表示領域12との境界近傍(境界が表示位置の移動によって動く範囲)、帯状領域13、及び帯状領域13と画像表示領域12との境界近傍のエリアとなる。
図7は、劣化量と補正量の関係の説明に供する概念図である。
境界近傍エリアは、前述のLNの初期からの和SI~VIになるがそれに対して劣化量をあらかじめ記憶してある図10の特性より求めると、例えば図7(a)に示す値RI~VIとなった。図7(a)に示すように、Iは全く黒帯状の非点灯領域を表示しない位置であり、I〜VI中で最も劣化が進んでいる。VIは黒帯状の非点灯領域が生じれば必ず表示される個所であり、最も劣化が遅れている。
補正は最も劣化が進んでいるIに合わせるように画像データを補正する。例えば図7(b)に示すTI~VIの割合で補正する。即ち、Iは補正せず(TI=1)、TVIは最も輝度を落として表示させることとなる。また本実施形態では、図3の帯状領域11全体をTVIの値で補正する。
以上の様に帯状領域11を補正することで、当該帯状領域11のエッジ部分の焼付きが視認されなくなる。この際に記憶していくデータとしては、本実施形態の場合I〜VIの輝度積算量SI~VIの6の値のみ、上下の帯状領域11,13を考えても12の値を記憶部41(図1参照)に記憶すればよい。従来のように全画素の輝度積算等は記憶しなくてもよいため、システムの軽量化、簡便化及び低コスト化が図れる。
[実施形態2の駆動方法]
本実施形態の駆動方法は、実施形態1の駆動方法と同様に、表示位置補正手段としての映像信号補正部4の補正データを生成する動作に特徴を有する。
本実施形態の駆動方法は、実施形態1の駆動方法と同様に、表示位置補正手段としての映像信号補正部4の補正データを生成する動作に特徴を有する。
実施形態1と同様に、シフトレジスタ23(図1参照)のサンプリングのタイミングを制御することによって表示位置を移動させる場合、ある領域を均一な確率で移動させることは、焼付きの低減にとって有効なことである。
図8は、表示位置の移動の説明に供する図である。
図8(a)は表示位置の移動確率を示す。本実施形態では、横5画素、縦5画素の範囲で移動させる場合を用いて説明する。したがって、各画素への移動確率は25分の1とする。縦位置の上と下に確率ゼロで示した画素部分は、それ以外の位置へは移動しないということを示した。なお、図8(a)あるいは(b)は、図1の駆動制御回路3から送られてくる情報であり、本発明における特徴的な部分である。
実施形態1で説明した同様に、縦方向の位置変化のみが図3の帯状領域11と画像表示領域12との境界の焼き付きに影響があるので、縦方向位置の移動確率を図8(b)に示した。
図9は、劣化量と補正量の関係の説明に供する図である。
図8(b)における縦位置での移動確率は、図9(a)に示すように、−2〜2までが5分の1となり、他はゼロとなる。図9(a)は、図8(b)をグラフに表示したものである。このときの焼き付き量の期待値は、図9(b)の様になる。
図9(b)に示すように、縦位置−2は必ず画像表示領域12(図3参照)にある。縦位置3は、帯状領域11の表示時には必ず帯状領域11にある。したがって、上記と同様に議論すると、最も焼き付き量が多いものは縦位置−2となり、最も少ないものは縦位置3となる。
このときの焼き付き量をそれぞれa、bとする。このとき、aは画像表示領域12(図3参照)の平均輝度の積算値(Sa)から図10の特性テーブルによって求めた劣化量であり、a=1−Raである。bは上記平均輝度を帯状領域が出ていない時だけ積算した積算値(Sb)から図10の特性テーブルによって求めた劣化量b=1−Rbである(Ra、Rbは図10参照)。なお、ここでの平均輝度は画像データから表示パネルの表示特性等を考慮し演算によって求める。
等確率で移動することから、各縦位置の劣化量は図9(b)の様に等間隔になることが予想される(図9(b)の黒丸の点)。この劣化量分布から最大の劣化状態(縦位置−2)に合わせるように、図9(c)の様な補正をかけることができる。図9(c)の縦軸は補正係数を示す。縦位置−2では最も劣化量が大きいため、補正はしない(1倍)。最も劣化量が少ない縦位置3では、α(<1)倍することによって補正を行なう。中間の縦位置(−1〜2)までは図9(c)の黒丸の点の値(1−αを等分にした値から算出)によって補正をかけることができる。
したがって補正としては、実施形態1と同様に帯状領域、及び帯状領域と画像表示領域の境界周辺で行なう。即ち、図3の帯状領域11、及び帯状領域11と画像表示領域12との境界近傍(境界が表示位置の移動によって動く範囲)、帯状領域13、及び帯状領域13と画像表示領域12との境界近傍の4エリアとなる。
なお、本実施形態で記憶するデータは画像表示領域12の平均輝度の積算値SaとSbの2値のみでよく、実施形態1と同様に全画素の輝度積算等は記憶しなくてもよいため、システムの軽量化、簡便化及び低コスト化が図れる。
以上説明したように、本実施形態の表示装置100及びその駆動方法によれば、映像信号補正部4がシフトレジスタ23でサンプリングした画像データを処理して、入力された映像信号を補正する。映像信号補正部4による映像信号の補正により、有機EL素子の変化の補償と表示位置の移動とを組み合わせた場合の誤補正が防止される。
即ち、細い線や小さな文字、小さなアイコン表示などの表示パネル全面にわたって表示される固定パターンの焼き付きが抑制されると共に、表示サイズの違いによる帯状領域11,13(図3参照)のような面積の大きな領域の焼き付きが抑制される。よって、本実施形態によれば、焼き付きによる画質劣化のない良好な表示が可能な表示装置100が実現される。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
本発明は、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、テレビモニタ等の入力信号によってアスペクト比が異なる映像を表示する表示装置に利用できる。
1 表示パネル、2 駆動部、3 駆動制御回路、4 表示位置補正手段(映像信号補正部)、23 表示位置移動手段(シフトレジスタ)
Claims (6)
- 各画素が発光素子で構成された表示パネルと、
前記表示パネルの各画素を構成する発光素子に電力を供給する駆動部と、
映像信号に応じて前記駆動部を制御する駆動制御回路と、
表示画像の表示原点を少なくとも1ドット以上移動させて表示させる表示位置移動手段と、
前記表示位置移動手段がサンプリングした画像データを処理して、入力された映像信号を補正する表示位置補正手段と、
を有し、
前記表示位置補正手段は、
前記表示パネルの表示画像の表示サイズの違いによる発光素子が点灯しない領域の平均画像データと、該発光素子が点灯しない領域以外の領域の平均画像データとを一定周期で積算し、前記発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域の劣化量の差を見積もり、
見積もった各領域の劣化量と前記表示位置移動手段がサンプリングする移動情報とを用いて、前記発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域、及び該2領域の境界付近の輝度補正量を算出し、
前記輝度補正量を入力された映像信号に加えて、補正映像信号を出力することを特徴とする表示装置。 - 前記表示位置補正手段は、前記表示原点の移動軌跡を記録したデータを移動情報として用いて、入力された前記映像信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記表示位置補正手段は、前記画像データの移動位置の期待値を移動情報として用いて、入力された前記映像信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 表示パネルの表示画像の表示サイズの違いによる発光素子が点灯しない領域の平均画像データと、該発光素子が点灯しない領域以外の領域の平均画像データとを一定周期で積算し、前記発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域の劣化量の差を見積もる手順と、
見積もった各領域の劣化量とサンプリングされた移動情報とを用いて、前記発光素子が点灯しない領域とそれ以外の領域、及び該2領域の境界付近の輝度補正量を算出する手順と、
前記輝度補正量を入力された映像信号に加えて、補正映像信号を出力する手順と、
を有することを特徴とする表示装置の駆動方法。 - 前記移動情報として、表示画像の表示原点の移動軌跡のデータを用いて、入力された前記映像信号を補正することを特徴とする請求項4に記載の表示装置の駆動方法。
- 前記移動情報として、前記画像データの移動位置の期待値を用いて、入力された前記映像信号を補正することを特徴とする請求項4に記載の表示装置の駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012125755A JP2013250467A (ja) | 2012-06-01 | 2012-06-01 | 表示装置、及びその駆動方法 |
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JP2012125755A JP2013250467A (ja) | 2012-06-01 | 2012-06-01 | 表示装置、及びその駆動方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102525284B1 (ko) * | 2022-12-08 | 2023-04-25 | (주)한일디엔에스 | 인공지능을 이용한 스마트 엘이디 전광판 및 그 구동방법 |
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2012
- 2012-06-01 JP JP2012125755A patent/JP2013250467A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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