JP2013250229A - 微小粒子分取用マイクロチップ、該微小粒子分取用マイクロチップが搭載された微小粒子分取装置、並びに微小粒子の分取方法 - Google Patents

微小粒子分取用マイクロチップ、該微小粒子分取用マイクロチップが搭載された微小粒子分取装置、並びに微小粒子の分取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】微小粒子の密度、あるいは濃度を低下させずに分取が可能なマイクロチップ、該マイクロチップが搭載された微小粒子分取装置、並びに微小粒子の分取方法を提供する。
【解決手段】貯留部と、該貯留部へ微小粒子を含む分散溶媒を導入する第一流路と、前記貯留部から前記分散溶媒を排出する第二流路とを有し、前記第一流路と前記貯留部とが接続する第一連通部は、前記貯留部の底面よりも上方の位置であり、かつ、前記第二流路と前記貯留部とが接続する第二連通部よりも下方の位置に設けられている、微小粒子分取用マイクロチップを提供する。
【選択図】図3

Description

本技術は、微小粒子を分取するマイクロチップ、該マイクロチップが搭載された微小粒子分取装置、並びに微小粒子の分取方法に関する。より詳しくは、目的とする微小粒子を濃縮された状態で回収する技術に関する。
細胞や微生物、リポソーム等の生体関連微小粒子、あるいはラテックス粒子やゲル粒子、工業用粒子などの合成粒子などの微小粒子の特性を判別するため、微小粒子の分散液を流路内に導入し、流路内を通流する微小粒子の特性を光学的に測定する装置が用いられている。
特に生体関連微小粒子については、フローサイトメトリー(フローサイトメータ)と呼ばれる装置が広く用いられている。フローサイトメトリーにおいては、流路内を一列になって通流する微小粒子に特定波長のレーザ光を照射し、各微小粒子から発せられた蛍光及び/又は散乱光を検出する。検出された光は、例えば電気的信号に変換して数値化して統計解析を行い、微小粒子の大きさや構造、構成するタンパク質などの情報から微小粒子の種類を判定する。また、判定された複数の微小粒子の中から、目的とする微小粒子の分別と回収まで行うことを可能とするフローサイトメトリーも開発されている。このような微小粒子の分取が可能なフローサイトメトリーにおいては、目的の微小粒子は分別され、所定の空間に集められている。
一方、近年、シリコンやガラス製の基板上に化学的又は生物学的分析を行うための領域や流路が設けられたマイクロチップが開発されてきている。このようなマイクロチップを用いた分析システムは、μ−TAS(micro−total−analysis system)やラボ・オン・チップ、バイオチップ等と称される。
微小粒子測定技術へのμ−TASの応用例として、マイクロチップ上に配設された流路や領域内で微小粒子の特性を光学的、電気的、あるいは磁気的に測定する微小粒子測定装置がある。このようなμ−TASを応用したフローサイトメトリー(マイクロチップ型フローサイトメトリー)では、ディスポーザブルユース(使い捨て)が可能なマイクロチップにより流路系を構成することで、測定間でのサンプルのクロスコンタミネーションを防止できる利点がある。
上記の微小粒子を分取可能なフローサイトメトリーでは、分取された微小粒子の収率を上げることも課題とされてきた。例えば、特許文献1に記載されている微小粒子の回収装置においては、微小粒子を貯留する液溜部に連設された流路を目的の微小粒子が通流した後に変形させ、微小粒子を含む分散液の逆流を防ぎ、目的の微小粒子の液溜部からの流出を抑制している。
特開2009−136789号公報
上記特許文献1に記載された微小粒子の回収装置によって、微小粒子を貯留する空間からの微小粒子の流失を抑制することが可能となる。しかし、微小粒子をマイクロチップ等に設けられた空間に貯留する場合、貯留された微小粒子の密度、あるいは濃度が低くなってしまう場合があった。そこで、本技術は、微小粒子の密度、あるいは濃度を低下させずに分取が可能なマイクロチップ、該マイクロチップが搭載された微小粒子分取装置並びに微小粒子の分取方法を提供することを主な目的とする。
上記課題解決のため、本技術は、貯留部と、該貯留部へ微小粒子を含む分散溶媒を導入する第一流路と、前記貯留部から前記分散溶媒を排出する第二流路とを有し、前記第一流路と前記貯留部とが接続する第一連通部は、前記貯留部の底面よりも上方の位置であり、かつ、前記第二流路と前記貯留部とが接続する第二連通部よりも下方の位置に設けられている、微小粒子分取用マイクロチップを提供する。
前記貯留部の底面と対向する面に開口部が設けられていてもよい。
また、前記貯留部内で前記分散溶媒の旋回流が形成可能となる位置に前記第一連通部が設けられていてもよい。
前記貯留部は上面視円形であり、前記第一流路の延長線が前記貯留部の中心を通らないように構成され、また、前記第一流路は、前記貯留部の周面の接線方向に延設されるように構成されることが可能である。
さらに、前記第一流路は、前記第一連通部に向って下方に傾斜していてもよく、前記貯留部を構成する面は疎水性であってもよい。
また本技術は、貯留部と、該貯留部へ微小粒子を含む分散溶媒を導入する第一流路と、前記貯留部から前記分散溶媒を排出する第二流路とを有し、前記第一流路と前記貯留部とが接続する第一連通部は、前記貯留部の底面よりも上方の位置であり、かつ、前記第二流路と前記貯留部とが接続する第二連通部よりも下方の位置に設けられている、微小粒子分取用マイクロチップが搭載された、微小粒子分取装置を提供する。
前記貯留部の底面と対向する面に開口部が設けられていてもよく、前記第二流路は一端で負圧源に接続することができる。
さらに本技術は、微小粒子を含む分散溶媒をマイクロチップに形成された空間に溜めて、前記空間から前記分散溶媒を排出させる、微小粒子の濃縮手順を含む、微小粒子の分取方法を提供する。
前記空間の底面よりも上方の位置であり、かつ、前記分散溶媒を前記空間から排出させる位置よりも下方の位置で、前記微小粒子を含む分散溶媒を前記空間へ導入する導入手順が、微小粒子の分取方法に含まれていてもよい。
本技術において、「微小粒子」には、細胞や微生物、リポソーム等の生体関連微小粒子、あるいはラテックス粒子やゲル粒子、工業用粒子等の合成粒子などが広く含まれるものとする。生体関連微小粒子には、各種細胞を構成する染色体、リポソーム、ミトコンドリア等のオルガネラ(細胞内小器官)などが含まれる。細胞には動物細胞(血球系細胞など)及び植物細胞が含まれる。微生物には、大腸菌などの細菌類、タバコモザイクウィルスなどのウィルス類、イースト菌などの菌類等が含まれる。さらに、生体関連微小粒子には、核酸やタンパク質、これらの複合体などの生体関連高分子も包含され得るものとする。
また、合成微小粒子には、例えば有機もしくは無機高分子材料、金属などからなる微小粒子が含まれる。有機高分子材料としては、例えば、ポリスチレン、スチレン・ジビニルベンゼン、ポリメチルメタクリレート等が挙げられる。無機高分子材料としては、ガラス、シリカ、磁性材料等が挙げられる。金属としては、金コロイド、アルミニウム等が挙げられる。なお、一般に、これらの微小粒子の形状は球形であるが、本技術は非球形のものにも適用可能であり、その大きさ及び質量も特に限定されるものではない。
本技術により、分散液に含まれる目的の微小粒子の密度、あるいは濃度が低下せずに分取が可能な微小粒子分取用マイクロチップ、該微小粒子分取用マイクロチップが搭載された微小粒子分取装置、並びに微小粒子の分取方法が提供される。
本技術に係る微小粒子分取装置を説明するための模式図である。 本技術の第一実施形態に係るマイクロチップの一部を示す上面模式図である。 第一実施形態に係るマイクロチップにおける微小粒子の分取方法を説明するための模式図である。 第一実施形態に係る微小粒子貯留部の断面模式図である。 第一実施形態の変形実施形態に係る微小粒子貯留部の断面模式図である。 本技術の第二実施形態に係るマイクロチップの微小粒子貯留部を示す上面模式図である。 第二実施形態の変形実施形態に係る微小粒子貯留部の断面模式図である。
以下、本技術を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。説明は以下の順序で行う。

1.本技術に係る微小粒子分取装置の構成
(1)マイクロチップ(第一実施形態)
(2)光照射部
(3)検出部
(4)制御部
2.本技術に係る微小粒子分取装置の動作
3.第一実施形態に係るマイクロチップの変形実施形態
4.本技術の第二実施形態に係るマイクロチップの構成
(1)微小粒子貯留部
5.第二実施形態に係るマイクロチップの変形実施形態
1.本技術に係る微小粒子分取装置の構成
図1は、マイクロチップ型フローサイトメータとして構成された、本技術に係る微小粒子分取装置の構成の一例を示す模式図である。符号Aで示す微小粒子分取装置は、マイクロチップ1a、光照射部2、検出部3及び制御部4を備える。微小粒子分取装置Aの各構成について、順に説明する。
(1)マイクロチップ(第一実施形態)
図1において、符号1aで示すマイクロチップは、本技術に係る微小粒子分取装置に搭載可能な微小粒子分取用マイクロチップ(以下、「マイクロチップ」とも称する)であり、本技術の第一実施形態に係るマイクロチップである。図2は、マイクロチップ1aの一部を示す上面模式図であり、図1に示されたマイクロチップ1aの一部が拡大されたものである。マイクロチップ1aについて図1及び図2を参照しながら説明する。
マイクロチップ1aにおいては、微小粒子分取装置Aによる測定対象の微小粒子P,Pを含むサンプル液が通流するサンプル液導入流路122と、サンプル液導入流路122を挟んで設けられたシース液が通流するシース液導入流路123,124が形成されている。これらの3本の流路は、合流して1本の測定用流路121となる(図2参照)。
マイクロチップ1aに導入されるサンプル液には、複数の微小粒子が含まれる。マイクロチップ1aの説明においては、便宜的に、分取対象である微小粒子Pを黒で示し、分取対象外の微小粒子Pを白で示す。なお、本技術に係るマイクロチップに導入されるサンプル液に含まれる微小粒子の種類は2種類とは限らず、特に限定されない。
サンプル液のマイクロチップ1a内への導入は、サンプル液インレット112にサンプル液が充填された容器等を接続することで可能となる(図1参照)。また、測定用流路121内を通流する微小粒子の位置を一定とするために使用するシース液についても、シース液インレット113,114に、シース液が充填された容器等を接続することにより、マイクロチップ1aへの導入が可能である(図1参照)。これらの各液体のマイクロチップ1aへの導入には、送液ポンプ等が用いられ得る。
マイクロチップ1aに導入されたサンプル液(図2矢印F参照)及びシース液(図2矢印F21,F22参照)は、合流し、測定用流路121を通流する(図2矢印F参照)。本技術に係る微小粒子分取装置A等の説明において、サンプル液及びシース液が含まれる液体を「分散溶媒」と称する。また、本技術に係る微小粒子分取装置Aで使用可能な分散溶媒には、分取対象である微小粒子Pの分散や測定用流路121への通流を目的に使用する溶媒が広く包含され得る。
サンプル液は、シース液との合流部においてシース液によって二方向から挟み込まれることによって、シース液層流の間に位置される(図2、層流S参照)。サンプル液がシース液に挟まれた三次元層流においては、微小粒子P,Pが層流Sの中央に位置づけられるため、測定用流路121内での微小粒子P,Pの位置が安定し、後述する光照射部2によるレーザ光の照射と、微小粒子P,Pから放出される蛍光、あるいは散乱光の検出部3における検出の精度が向上する。
測定用流路121内を通流する層流Sに含まれる微小粒子P,Pは、微小粒子分取装置Aに備えられた光照射部2及び検出部3によって光学特性が得られる。同じく微小粒子分取装置Aに備えられた制御部4は、その光学特性に基づいて、マイクロチップ1aに設けられた分別部13を作動させ、分取対象の微小粒子Pを微小粒子貯留部14aに接続する分岐流路125aへ送流させる。同様に、分取対象外の微小粒子Pは、分別部13の作動により、廃液貯留部15に接続する分岐流路126へ送流される。
マイクロチップ1a内に備えられる、微小粒子P,Pの送流方向を切り替える分別部13には、例えば、印加により変形するピエゾ素子等の圧電素子を用いてもよい。測定用流路121の内壁に、ピエゾ素子を測定用流路121を挟んで配設する。微小粒子P,Pが分別部13を通過する際、何れか一方のピエゾ素子に印加して、ピエゾ素子の形状を変化させる。その結果、印加されたピエゾ素子の周囲の分散溶媒に、分岐流路125a、又は分岐流路126へ送流される分散溶媒の流れが形成される。この分別部13を通過する分散溶媒において形成される送流を利用して、測定用流路121内の分取対象の微小粒子Pを分岐流路125aへ送流させ、分取対象外の微小粒子Pを分岐流路126へ送流させることができる。
分別部13には、圧電素子の他、レーザ光等によって分散溶媒中に発生する気泡を利用することも可能である。分別部13を微小粒子P,Pが通過する際、分別部13付近の測定用流路121へレーザ光を照射し、分散溶媒中に気泡を発生させる。分別部13における気泡の発生により、分岐流路125a、又は分岐流路126へ送流される分散溶媒の流れが形成される。
また、分別部13は、レーザ光によって発生する気泡が分岐流路125a,126への分散溶媒の通流を妨げるように構成されていてもよい。分岐流路125a,126間で分散溶媒の通流の抵抗に差が生じると、微小粒子P,Pを含む分散溶媒は、より抵抗の低い分岐流路へ送液される。マイクロチップ1aにおける分別部13の構成は、微小粒子P,Pを所定の分岐流路125a,126へ送流可能な構成であれば何れであってもよく、上記の構成には特に限定されない。なお、1本の測定用流路121に接続される微小粒子貯留部14aは1つには限定されず、複数であってもよい。微小粒子貯留部14aが1本の測定用流路121に複数接続される場合には、測定用流路121と各微小粒子貯留部14aとを接続する分岐流路125aの分岐点において、各分岐流路125aへ特定の微小粒子が送流されるよう分別部13が配置され得る。
分取対象の微小粒子Pは、分岐流路125aを通流して、微小粒子貯留部14aに到達する。微小粒子貯留部14aの構成については、後述する。一方、分取対象外の微小粒子Pは、分岐流路126を通流して、廃液貯留部15に到達する。廃液貯留部15には排出流路128が接続し、排出流路128の端部にはアウトレット116が設けられている(図1参照)。アウトレット116において真空ポンプなどの負圧源と接続して、排出流路128から、廃液貯留部15へ導入された分散溶媒の排出を行ってもよい。
マイクロチップ1aは、測定用流路121等が形成された複数の基板層が貼り合わされてなる。基板層への測定用流路121等の形成は、例えば、金型を用いた熱可塑性樹脂の射出成形によって行うことができる。熱可塑性樹脂には、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、環状ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン及びポリジメチルシロキサン(PDMS)などの従来マイクロチップの材料として公知のプラスチックを採用できる。
なお、本技術に係るマイクロチップにおいて、基板層に形成される測定用流路121の数は、1本には限定されず、複数であってもよい。また、測定用流路の本数に合わせて、サンプル液インレットやシース液インレットの数も適宜選択され得る。
(2)光照射部
マイクロチップ1aに設けられた測定用流路121を通流する微小粒子P,Pは、微小粒子P,Pの光学特性を測定するために、レーザ光(図1矢印L参照)が照射され、微小粒子P,Pからは、蛍光、あるいは散乱光が放出される(図1矢印L参照)。微小粒子P,Pに対してレーザ光を照射する光照射部2は、例えば、レーザ光源と、微小粒子に対しレーザ光を集光・照射するための集光レンズやダイクロイックミラー、バンドパスフィルター等から構成される。
(3)検出部
微小粒子P,Pから放出された蛍光、あるいは散乱光(図1矢印L参照)は、検出部3に検出される。検出部3は、例えば、PMT(photo multiplier tube)や、CCDやCMOS素子等のエリア撮像素子等によって構成される。なお、図1では、光照射部2と検出部3を別体に構成した場合を示しているが、光照射部2と検出部3は同一の光学経路により構成されていてもよい。
(4)制御部
検出部3で検出された微小粒子P,P由来の蛍光や散乱光は電気的信号に変換され、制御部4に出力される。制御部4は、微小粒子P,Pの電気的信号に基づいて微小粒子P,Pの光学特性を判定し、微小粒子P,Pを識別する。なお、検出部3において検出される光は、例えば、電気的又は磁気的に検出されるように検出部3が構成されていてもよい。微小粒子P,Pの特性を電気的又は磁気的に検出する場合には、測定用流路121を挟んで微小電極を対向させて配設し、抵抗値、容量値(キャパシタンス値)、インダクタンス値、インピーダンス、電極間の電界の変化値、あるいは磁化、磁界変化、磁場変化等を測定する。
制御部4は、得られた微小粒子P,Pの光学特性に基づき、目的の微小粒子Pのみを微小粒子貯留部14aへ貯留させるために、マイクロチップ1aに設けられた分別部13を作動させる。制御部4は、CPU、メモリ及びハードディスクなどを備える汎用のコンピュータによって構成でき、ハードディスク内には、OSと微小粒子P,Pの光学特性に基づいて分別部13を作動させるプログラムなどが格納されている。
制御部4は、測定した微小粒子P,Pの光学特性に基づき、上述したマイクロチップ1aの分別部13を作動させる。例えば、分別部13がピエゾ素子によって構成されている場合は、制御部4は、所定のピエゾ素子に印加して、分別部13における分散溶媒の送流方向を制御する。また、分別部13がレーザ光による気泡の発生を利用する場合、制御部4は、所定の位置にレーザ光を照射させ、分散溶媒中に気泡を発生させ、分散溶媒の送流方向を制御する。
2.本技術に係る微小粒子分取装置の動作
上述したように、マイクロチップ1aの測定用流路121内を通流する層流Sに含まれる微小粒子P,Pは、微小粒子分取装置Aに備えられた光照射部2及び検出部3によって、その光学特性が取得される。同じく微小粒子分取装置Aに備えられた制御部4は、取得された光学特性に基づいて、マイクロチップ1aに設けられた分別部13を作動させ、分取対象の微小粒子Pを微小粒子貯留部14aに接続する分岐流路125aへ送流させる。同様に、分取対象外の微小粒子Pは、分別部13の作動により、廃液貯留部15に接続する分岐流路126へ送流される(図2参照)。
分散溶媒に含まれる分取対象である微小粒子Pは、分岐流路125aを通流して、微小粒子貯留部14aに到達する。微小粒子貯留部14aに導入された微小粒子Pの分取方法について、図3を参照しながら説明する。図3は、図2に示すマイクロチップ1aのQ−Q線における部分断面図である。なお、図3においては、一例として、マイクロチップ1aは、微小粒子貯留部14a、分岐流路125a、排出流路127等が形成された基板層161に、基板層162を貼り合わせた構成を示す。
分散溶媒中の微小粒子Pを貯留する微小粒子貯留部14a(貯留部)は、微小粒子貯留部14aへ微小粒子を含む分散溶媒を導入する分岐流路125a(第一流路)と、微小粒子貯留部14aから分散溶媒を排出する排出流路127(第二流路)と、接続している。また、分岐流路125aと微小粒子貯留部14aとが接続する第一連通部145aは、微小粒子貯留部底面142aよりも上方の位置であり、かつ、排出流路127と微小粒子貯留部14aとが接続する第二連通部146よりも下方の位置に設けられている。
目的の微小粒子Pを溜める貯留部である微小粒子貯留部14aには、二本の流路が接続している。すなわち、第一流路と第二流路である。本技術に係る微小粒子分取装置に搭載可能なマイクロチップの説明においては、各流路の配設位置や機能に対応して、第一流路を分岐流路125a、第二流路を排出流路127と称する。
図3Aは、微小粒子Pが分別部13において送流方向を決められた後、分岐流路125aを通流している状態を示す(図3において分別部13は不図示)。微小粒子Pは、矢印Fで示す方向に、分岐流路125a内を移動している。
分岐流路125aを経て微小粒子貯留部14aへ導入された微小粒子Pは、微小粒子貯留部14a内の空間Eに放出される(図3B参照)。微小粒子Pは、初め、分岐流路125aから微小粒子貯留部14aへの分散溶媒及び微小粒子Pの導入圧によって、微小粒子貯留部底面142aに略平行に移動する。
第一連通部145aは、微小粒子貯留部底面142aより上方に設けられているため、第一連通部145aの底面と微小粒子貯留部底面142aとが同一平面を形成していない。このため、空間Eに放出された微小粒子Pは、空間E内を移動する過程で、微小粒子P自体の質量によって、空間E内で沈殿し、微小粒子貯留部底面142aに接触する。
微小粒子貯留部の底面142aや側面143などの微小粒子貯留部14aを構成する面は、疎水性であることが好ましい。例えば、微小粒子Pが細胞などの生体関連微小粒子であった場合、微小粒子貯留部14aの微小粒子Pと接触する面が疎水性であることによって、微小粒子Pの微小粒子貯留部14aへの接着が防止される。
一方、微小粒子貯留部14aへ導入された分散溶媒は、排出流路127によって微小粒子貯留部14aの外部へ排出される(図3B矢印F参照)。排出流路127の一端にはアウトレット115が形成され(図3において、アウトレット115は不図示)、排出流路127は、アウトレット115において吸引ポンプなどの負圧源に接続していてもよい。また、負圧源による分散溶媒の微小粒子貯留部14aからの排出において、分散溶媒の排出流路127へ吸引される容量を調節するため、微小粒子貯留部底面142aと対向する面に開口部141が設けられていてもよい。開口部141が微小粒子貯留部14aに形成されることによって、負圧源による排出流路127への分散溶媒の吸引力が、分岐流路125aへの分散溶媒の導入圧に比して強い場合であっても、開口部141から外気が分散溶媒と同時に排出流路127へ吸引されるため、微小粒子貯留部14aへ導入された分散溶媒が空間Eに留まる時間を確保することが容易となる。さらに、開口部141を微小粒子貯留部14aに設けることによって、後述するように、微小粒子貯留部14aから微小粒子Pを回収する操作が容易となる。
微小粒子Pの微小粒子貯留部14aへの導入が終了し、分散溶媒の送液が停止された後の微小粒子貯留部14aの状態を図3Cに示す。微小粒子Pは、微小粒子貯留部底面142aに溜まっている。これらの微小粒子貯留部底面142aに集められた微小粒子Pは、開口部141からピペットB等によって回収することが可能である(図3C矢印F参照)。
図3AからCに示すように、微小粒子貯留部14aにおいては、微小粒子Pを含む分散溶媒が導入され、微小粒子Pが微小粒子貯留部底面142aに沈殿した後に、分散溶媒が排出される。このため、微小粒子貯留部14aにおける微小粒子Pの密度、あるいは濃度は、微小粒子貯留部14aへの微小粒子Pを含む分散溶媒の導入に伴い上昇し、微小粒子貯留部14aにおいて、微小粒子Pは濃縮される。
微小粒子貯留部14aにおいて、上記の微小粒子Pの濃縮が行われるために、微小粒子貯留部14aと分岐流路125aの接続部分である第一連通部145aと、微小粒子貯留部14aと排出流路127の接続部分である第二連通部146は、下記に述べる配置に構成されていることが好ましい(図4参照)。
微小粒子貯留部底面142aに対する第一連通部145aの下側(底面)の高さhは、微小粒子Pが微小粒子貯留部底面142aに溜まることが可能となるような長さに構成されている必要がある。微小粒子貯留部14a内で、微小粒子Pが沈殿可能な高さに導入されるように、第一連通部145aは設けられていることが好ましい。高さhは、例えば、0.3mm以上、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは、0.8mm以上である。
一方、第一連通部145aの上側(上面)に対する第二連通部146の下側(底面)の高さhは、微小粒子貯留部14aへ導入された微小粒子Pが、排出流路127へ送流されずに微小粒子P自体の質量によって微小粒子貯留部底面142aへ沈殿可能となるような長さに構成されている必要がある。高さhは、例えば、5mm以上、好ましくは10mm以上、より好ましくは、15mm以上である。また、第二連通部146は、微小粒子貯留部底面142aに対して、垂直方向に最も遠位に設けられていることが好ましい。微小粒子Pが溜まる微小粒子貯留部底面142aに対して、第二連通部146の配設位置が遠くなる程、排出流路127へ送流される分散溶媒の流れが、微小粒子貯留部底面142aに沈殿した微小粒子Pに影響し難くなる。
本技術の第一実施形態に係るマイクロチップ1aにおいては、分別部13によって分岐流路125aへ送流された分取対象の微小粒子Pを含む分散溶媒が微小粒子貯留部14aへ導入される。微小粒子貯留部14aは、上述した構成を備えるため、微小粒子Pを含む分散溶媒がマイクロチップ1aに設けられた微小粒子貯留部14aの空間Eに溜められ、分散溶媒が空間Eに留まる間に、微小粒子Pは自重によって微小粒子貯留部底面142aに沈殿する。
一方、分散溶媒は、微小粒子貯留部14aの空間Eに留まった後、空間Eに接続する排出流路127を介して排出される。微小粒子貯留部14aでは、微小粒子P,Pの測定が行われている間、分別部13によって微小粒子貯留部14aへ導入された分取対象の微小粒子Pを含む分散溶媒について、連続的に上記の分散溶媒の滞留と排出が行われる。この結果、微小粒子Pは微小粒子貯留部底面142aに溜まり、微小粒子Pの濃縮が微小粒子貯留部14aにおいて行われる。
本技術の第一実施形態に係るマイクロチップ1aにおいては、微小粒子貯留部14aを備えることにより、分取対象の微小粒子Pが濃縮された状態で回収できる。このため、光学特性の測定のために分散溶媒に微小粒子P,Pを分散させた後でも、フィルターなどを用いた濾過操作や、遠心分離などの煩雑な手順を加えることなく、光学特性に基づいて分別された微小粒子Pを、高密度、あるいは高濃度に回収できる。このため、フローサイトメトリー等の微小粒子分取装置を用いて行われる微小粒子Pの分取が容易となる。
3.第一実施形態に係るマイクロチップの変形実施形態
図5に、第一実施形態に係るマイクロチップ1aの変形実施形態を示す。図5は、図3と同様に、図2のQ−Q線の断面に対応する。変形実施形態において、分岐流路125b(第一流路)は、第一連通部145aに向って下方に傾斜している。分岐流路125bに傾斜が設けられることによって、第一連通部145aから微小粒子貯留部14aへ導入される微小粒子Pは、導入時に下方への方向付けがなされ得る。このため、より短時間に微小粒子貯留部底面142aへ沈殿することが可能となり、微小粒子貯留部14aにおける微小粒子Pの濃縮がより効率的となる。
4.本技術の第二実施形態に係るマイクロチップの構成
本技術の第二実施形態に係るマイクロチップ1bの構成を説明するために、図6に、マイクロチップ1bの微小粒子貯留部14aの上面模式図を示す。マイクロチップ1bは、第一連通部145b以外の構成については、第一実施形態と同一である。第一実施形態と同一の構成部分については、説明を省略する。
(1)微小粒子貯留部
図6に示すように、マイクロチップ1bにおいて、測定用流路121から分岐した分岐流路125a(第一流路)は、上面視略円形である微小粒子貯留部14aを構成する周面の接線方向に延設されている(図6において、測定用流路121は不図示)。このため、分岐流路125aを経て微小粒子貯留部14aへ導入された微小粒子Pを含む分散溶媒(図5矢印F参照)は、略円形である微小粒子貯留部の側面143に沿って旋回し、分散溶媒による旋回流が形成される(図5矢印F参照)。
分岐流路125aと微小粒子貯留部14aとの接続部分である第一連通部145bは、図6に示す位置には限定されず、微小粒子貯留部14a内で分散溶媒の旋回流が形成可能となる位置に設けられていればよく、分岐流路125aの延長線(図6破線参照)が微小粒子貯留部14aの中心144を通らないことが好ましい。
微小粒子貯留部14aが上面視略円形に形成されている場合、その円形の中心144を分岐流路125aの延長線(図6破線参照)が通らない位置に第一連通部145bが設けられていることが好ましい。円形の中心144を分岐流路125aの延長線が通らないことによって、微小粒子貯留部14a内で分散溶媒の旋回流が形成され易くなる。
微小粒子貯留部14a内で分散溶媒が旋回することにより、分散溶媒は、微小粒子貯留部14a内に導入された微小粒子Pが沈殿するまで微小粒子貯留部14a内に留まることが、より容易となる。このため、分散溶媒に含まれる微小粒子Pは分散溶媒が排出流路127に排出されるまでに(図6矢印F参照)、微小粒子P自体の質量により沈殿することができる。
本技術の第二実施形態に係るマイクロチップ1bにおいては、微小粒子貯留部14a内で分散溶媒が旋回流を形成可能な位置に、第一連通部145bが設けられていることによって、分散溶媒が微小粒子貯留部14a内に留まる時間をより長くすることができる。このため、分散溶媒に含まれる微小粒子Pは、排出流路127に吸引される以前に、沈殿し易くなり、排出流路127へ流入する微小粒子Pの割合が低下し、微小粒子貯留部14aにおける微小粒子Pの濃縮の効果が高まる。
なお、本実施形態の微小粒子の分取における上記以外の構成及び効果は、上述した第一実施形態の微小粒子の分取方法と同様である。
5.第二実施形態に係るマイクロチップの変形実施形態
図7に、第二実施形態に係るマイクロチップ1bの変形実施形態を示す。図7Aに示すように、マイクロチップ1bにおいて、微小粒子貯留部14bは略円柱の形状には限定されず、上面視略円形に構成されていればよく、例えば略球形であってもよい。また、微小粒子貯留部の底面は平面には限定されず、図7Aに示すように微小粒子貯留部底面142bのように湾曲面を備えていてもよい。さらに図7Bに示す微小粒子貯留部14cのように、すり鉢状の微小粒子貯留部底面142cであってもよい。図7A及び図7Bに示す微小粒子貯留部底面142b,142cのように、湾曲面が底面に含まれている場合、沈殿した微小粒子Pは、微小粒子貯留部底面142b,142cの一カ所に集まりやすくなるため、ピペットを用いて開口部141b,141cから微小粒子Pを回収する際に、回収作業がより簡便となる(図7において微小粒子Pは不図示)。
なお本技術は、以下のような構成もとることができる。
(1)貯留部と、該貯留部へ微小粒子を含む分散溶媒を導入する第一流路と、前記貯留部から前記分散溶媒を排出する第二流路とを有し、前記第一流路と前記貯留部とが接続する第一連通部は、前記貯留部の底面よりも上方の位置であり、かつ、前記第二流路と前記貯留部とが接続する第二連通部よりも下方の位置に設けられている、微小粒子分取用マイクロチップ。
(2)前記貯留部の底面と対向する面に開口部が設けられている、上記(1)記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
(3)前記貯留部内で前記分散溶媒の旋回流が形成可能となる位置に前記第一連通部が設けられた、上記(1)又は(2)記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
(4)前記貯留部は上面視円形であり、前記第一流路の延長線が前記貯留部の中心を通らない、上記(3)記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
(5)前記第一流路は、前記貯留部の周面の接線方向に延設されている、上記(4)記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
(6)前記第一流路は、前記第一連通部に向って下方に傾斜している、上記(1)〜(5)の何れかに記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
(7)前記貯留部を構成する面は疎水性である、上記(1)〜(6)の何れかに記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
(8)貯留部と、該貯留部へ微小粒子を含む分散溶媒を導入する第一流路と、前記貯留部から前記分散溶媒を排出する第二流路とを有し、前記第一流路と前記貯留部とが接続する第一連通部は、前記貯留部の底面よりも上方の位置であり、かつ、前記第二流路と前記貯留部とが接続する第二連通部よりも下方の位置に設けられている、微小粒子分取用マイクロチップが搭載された、微小粒子分取装置。
(9)前記貯留部の底面と対向する面に開口部が設けられている、上記(8)記載の微小粒子分取装置。
(10)前記第二流路は一端で負圧源に接続している、上記(8)又は(9)記載の微小粒子分取装置。
: 微小粒子分取装置、B:ピペット、P,P:微小粒子、S:層流、1a:マイクロチップ、112:サンプル液インレット、113,114:シース液インレット、115,116:アウトレット、121:測定用流路、122:サンプル液導入流路、123,124:シース液導入流路、125a,125b,126:分岐流路、127,128:排出流路、13:分別部、14a,14b,14c:微小粒子貯留部 、141a,141b,141c:開口部、142a,142b,142c:微小粒子貯留部底面、143:微小粒子貯留部側面、144:微小粒子貯留部中心、145a,145b:第一連通部、146:第二連通部、15:廃液貯留部、161,162:基板層、2:光照射部、3:検出部、4:制御部

Claims (12)

  1. 貯留部と、
    該貯留部へ微小粒子を含む分散溶媒を導入する第一流路と、
    前記貯留部から前記分散溶媒を排出する第二流路とを有し、
    前記第一流路と前記貯留部とが接続する第一連通部は、
    前記貯留部の底面よりも上方の位置であり、かつ、前記第二流路と前記貯留部とが接続する第二連通部よりも下方の位置に設けられている、
    微小粒子分取用マイクロチップ。
  2. 前記貯留部の底面と対向する面に開口部が設けられている、
    請求項1記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
  3. 前記貯留部内で前記分散溶媒の旋回流が形成可能となる位置に前記第一連通部が設けられた、
    請求項2記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
  4. 前記貯留部は上面視円形であり、
    前記第一流路の延長線が前記貯留部の中心を通らない、
    請求項3記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
  5. 前記第一流路は、前記貯留部の周面の接線方向に延設されている、
    請求項4記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
  6. 前記第一流路は、前記第一連通部に向って下方に傾斜している、
    請求項5記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
  7. 前記貯留部を構成する面は疎水性である、
    請求項6記載の微小粒子分取用マイクロチップ。
  8. 貯留部と、
    該貯留部へ微小粒子を含む分散溶媒を導入する第一流路と、
    前記貯留部から前記分散溶媒を排出する第二流路とを有し、
    前記第一流路と前記貯留部とが接続する第一連通部は、
    前記貯留部の底面よりも上方の位置であり、かつ、前記第二流路と前記貯留部とが接続する第二連通部よりも下方の位置に設けられている、
    微小粒子分取用マイクロチップが搭載された、微小粒子分取装置。
  9. 前記貯留部の底面と対向する面に開口部が設けられている、
    請求項8記載の微小粒子分取装置。
  10. 前記第二流路は一端で負圧源に接続している、
    請求項9記載の微小粒子分取装置。
  11. 微小粒子を含む分散溶媒をマイクロチップに形成された空間に溜めて、前記空間から前記分散溶媒を排出させる、微小粒子の濃縮手順を含む、
    微小粒子の分取方法。
  12. 前記空間の底面よりも上方の位置であり、かつ、前記分散溶媒を前記空間から排出させる位置よりも下方の位置で、前記微小粒子を含む分散溶媒を前記空間へ導入する導入手順を含む、
    請求項11記載の微小粒子の分取方法。
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