JP2013250226A - 方向計測装置及び方向計測方法 - Google Patents

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義彦 桑原
Hiroyuki Kamo
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Abstract

【課題】垂直方向へのビーム方向の計測を可能とし、その調整を能率よく行うことを可能とする。
【解決手段】レンズは到来した電波を集束し、複数個の受信素子は所定の平面を基準として、少なくとも1個の受信素子が受信する電波の到来方向が前記平面から垂直方向に離れた方向となるように構成され、前記レンズが集束した電波を受信し、算出部は前記複数個の受信素子のうちで受信する電波の到来方向が前記垂直方向に関して異なる2個又はそれよりも多い受信素子が受信した電波に基づく受信信号を用いて、前記垂直方向に関する値を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、方向計測装置及び方向計測方法に関する。
従来から、レーダ装置を用いて周囲とりわけ進行方向にある物体の方向を計測することで、走行中の車両の安全を図ることが提案されている。特に車載用のレーダ装置は、十分な検知性能を得るために鋭い指向性を有するアンテナを備え、感度などが最も高い方向(ビーム方向)を予め定めた方向に正確に向けることが要請されている。
例えば特許文献1に記載の電子走査型レーダ装置は、送信波を送信する送信アンテナと、送信波が対象物に反射した受信波を受信する受信アンテナと、受信波の強度を算出する受信強度算出部と、受信波に基づいて対象物までの距離を検出する距離検出部と、距離が狭まるにつれて受信波の強度が減少する場合、対象物を上方構造物と判定する上方構造物判別処理部とを備える。
しかし、車両の傾き、レーダとブラケット(取付け具)との間の設置誤差、ブラケットと車両等との間の設置誤差、等の誤差要因により、ビームの方向は予め定めた方向から乖離してしまうことがある。通例では、設置後にビームの方向を計測し、計測した方向に基づいて設置方向を補正する。設置方向を補正することをエイミング(aiming)という。
特開2011−117896号公報
ビーム方向を計測するためには、予め定めた位置に設置された反射板(リフレクタ)が反射した反射波を計測する方法や、レーダの基準面に設置された水準器を用いて受信波を計測する方法がある。レーダ装置は、通例、水平方向の物体の方向を計測する機能を有しているため、水平方向のエイミングは比較的容易に行うことができる。
これに対し、垂直方向の物体の方向を計測する機能を有していないレーダ装置では、垂直方向のエイミングにおいて、例えば人手を介してビーム方向を計測していた。かかる作業は、一般に作業工数が多く作業者の熟練を要することがあるために能率が低かった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、垂直方向へのビーム方向の計測を可能とし、その調整を能率よく行うことを可能とする方向計測装置及び方向計測方法を提供する。
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、到来した電波を集束するレンズと、所定の平面を基準として、少なくとも1個の受信素子が受信する電波の到来方向が前記平面から垂直方向に離れた方向となるように構成され、前記レンズが集束した電波を受信する複数個の受信素子と、前記複数個の受信素子のうちで受信する電波の到来方向が前記垂直方向に関して異なる2個又はそれよりも多い受信素子が受信した電波に基づく受信信号を用いて、前記垂直方向に関する値を算出する算出部と、を備えることを特徴とする方向計測装置である。
(2)本発明のその他の態様は、上述の方向計測装置であって、前記算出部は、受信する電波の到来方向が前記垂直方向に関して異なる2個の受信素子が受信した電波に基づく受信信号について、これらの和信号と差信号に基づいて、前記垂直方向に関する値を算出することを特徴とする。
(3)本発明のその他の態様は、上述の方向計測装置であって、前記少なくとも1個の受信素子は、前記平面から前記垂直方向に離れた位置に設けられることを特徴とする。
(4)本発明のその他の態様は、上述の方向計測装置であって、前記少なくとも1個の受信素子は、前記平面に設けられ、無給電素子を用いて受信する電波の到来方向が前記平面から垂直方向に離れた方向になることを実現することを特徴とする。
(5)本発明のその他の態様は、上述の方向計測装置であって、前記少なくとも1個の受信素子は、前記平面に設けられ、前記少なくとも1個の受信素子から垂直方向に離れた方向に、少なくとも1個の別の受信素子をさらに備え、前記算出部は前記少なくとも1個の受信素子からの受信信号と前記少なくとも1個の別の受信素子からの受信信号を合成し、合成した受信信号に係る電波の到来方向が前記平面から垂直方向に離れた方向になることを実現することを特徴とする。
(6)本発明のその他の態様は、到来した電波を集束するレンズと、所定の平面を基準として、少なくとも1個の受信素子が受信する電波の到来方向が前記平面から垂直方向に離れた方向となるように構成され、前記レンズが集束した電波を受信する複数個の受信素子とを備える方向計測装置における方向計測方法において、前記方向計測装置は、前記複数個の受信素子のうちで受信する電波の到来方向が前記垂直方向に関して異なる2個又はそれよりも多い受信素子が受信した電波に基づく受信信号を用いて、前記垂直方向に関する値を算出する過程を有することを特徴とする方向計測方法である。
本発明によれば、垂直方向へのビーム方向の計測を可能とし、その調整を能率よく行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る方向計測装置の構成を表す概略図である。 本実施形態に係るアンテナ部の配列、レンズ部及び支持部の構成を示すXY平面図である。 本実施形態に係るアンテナ部の配列、レンズ部及び支持部の構成を示すXZ平面図である。 本実施形態に係るアンテナ部の配列、レンズ部及び支持部の構成を示すYZ平面図である。 本実施形態に係る方向計測装置の配置例を表すXZ平面図である。 本実施形態における一部のアンテナ部の指向性の一例を示す図である。 本実施形態におけるその他のアンテナ部の指向性の一例を示す図である。 誤差信号の一例を示す図である。 本実施形態に係る垂直方向推定部の構成を示す概略図である。 垂直方向の指向性における仰角による依存性の一例を示す図である。 水平方向の指向性における仰角による依存性の一例を示す図である。 本実施形態に係る垂直方向計測処理を表すフローチャートである。 本実施形態の一変形例に係る方向計測装置の構成を示す概略図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る方向計測装置1の構成を表す概略図である。
方向計測装置1は、送受信部11、N(Nは、1よりも大きい整数)個のアンテナ部12−1〜12−N、2個のアンテナ部13−1、13−2、垂直方向推定部14(算出部)、水平方向推定部15、レンズ部16(図2〜4参照)及び支持部17(図2〜4参照)を含んで構成される。方向計測装置1は、例えば、レーダ装置に備えられ、観測対象物が反射した反射波を受信し、受信信号に基づいてその観測対象物の方向を計測する。レンズ部16及び支持部17の構成については後述する。
送受信部11は、送信信号生成部111、分配部112、N個の分離部113−1〜113−N及び2個の分離部114−1、114−2を含んで構成される。
送信信号生成部111は、送信信号として、例えばミリ波を生成する。ミリ波とは、波長が1〜10mmのうちいずれかの波長、例えば5mmの波長を有する(60GHz帯域)電磁波である。送信信号生成部111は生成した送信信号を分配部112に出力する。
分配部112は、送信信号生成部111から入力された送信信号を分離部113−1〜113−N、114−1、114−2に分配する。
分離部113−1〜113−N、114−1、114−2は、アンテナ部12−1〜12−N、13−1、13−2から入力された受信信号を、それぞれ送信信号と混信しないように分離する。分離部113−1〜113−N、114−1、114−2は、例えばラットレース回路である。
分離部113−1〜113−Nは、分配部112から入力された送信信号を、アンテナ部12−1〜12−Nにそれぞれ出力する。また、分離部113−1〜113−Nは、それぞれアンテナ部12−1〜12−Nから入力された受信信号を水平方向推定部15に出力する。
分離部114−1、114−2は、分配部112から入力された送信信号を、アンテナ部13−1、13−2にそれぞれ出力する。また、分離部114−1、114−2は、それぞれアンテナ部13−1、13−2から入力された受信信号を垂直方向推定部14に出力する。
アンテナ部12−1〜12−Nは、分離部113−1〜113−Nから入力された送信信号を電波として、それぞれ放射する。また、アンテナ部12−1〜12−Nは、電波として受信した受信信号をそれぞれ分離部113−1〜113−Nに出力する。以下、アンテナ部12−1〜12−Nが受信した受信信号を、それぞれチャネル1〜Nと呼んで区別する。
アンテナ部13−1、13−2は、分離部114−1、114−2から入力された送信信号を電波として、それぞれ放射する。また、アンテナ部13−1、13−2は、電波として受信した受信信号をそれぞれ分離部114−1、114−2に出力する。
つまり、アンテナ部12−1〜12−N及びアンテナ部13−1、13−2は、送受一体型のアンテナであって、本実施形態では一次放射器として用いられる。
アンテナ部12−1〜12−N及びアンテナ部13−1、13−2は、それぞれ異なる方向に指向性を有するアンテナ素子を含んで構成される。アンテナ部12−1〜12−N及びアンテナ部13−1、13−2の各々は、例えばホーンアンテナである。ホーンアンテナは、例えば、断面が四角形の導波管とホーンを備え、その導波管の一端にホーンの底面が接続されている。ホーンの底面は開放され、開放端(開口部)である頂面にかけてその断面が徐々に広がる構造を有する。ホーンアンテナは、送信信号の等位相面が軸方向に対して垂直となるように、鋭い頂角を有することで開放端からの焦点までの距離を長くしている。ホーンアンテナは、主に開口部の幅が広いほど鋭い指向性を有し、ホーンの中心軸の方向への受信レベル又は送信レベルが最も大きい。この中心軸の方向が、ホーンアンテナが信号を送信又は受信する方向を代表する方向である。この中心軸の方向を軸方向と呼ぶ。
なお、アンテナ部12−1〜12−N及びアンテナ部13−1、13−2は、それぞれ送受信特性に指向性を有していれば、他の形態のアンテナ、例えば、パッチアンテナであってもよい。アンテナ部12−1〜12−N及びアンテナ部13−1、13−2の配列については後述する。
垂直方向推定部14は、分離部114−1、114−2から入力された受信信号に基づいて垂直方向の角度を算出する。垂直方向の角度とは、アンテナ部13−1、13−2に到来した電波(到来波)の方向を表す角度であって、アンテナ部12−1〜12−Nが配置されている平面となす角度(仰角、elevation)である。垂直方向推定部14は、後述する構成において、例えばモノパルス方式を用いて垂直方向に関する値を算出する。モノパルス方式では、受信素子としてアンテナ部13−1、13−2からの受信信号の差信号と和信号を用いて垂直方向に関する値を算出する方式である。垂直方向に関する値とは、例えば、仰角、その仰角に対応する信号値、位相等である。
水平方向推定部15は、分離部113−1〜113−Nから入力された受信信号に基づいて水平方向の角度を推定する。水平方向の角度とは、アンテナ部12−1〜12−Nに到来した電波(到来波)の方向を表す角度であって、アンテナ部12−1〜12−Nが配置されている平面内の予め定めた方向を基準とする角度(方位角、azimuth)である。
水平方向推定部15は、例えば、入力された受信信号を走査することによって水平方向の角度を推定する。水平方向推定部15は、入力された受信信号のレベルが最も大きいチャネルを選択し、選択されたアンテナ部12−1等の中心軸の方向を水平方向の角度と推定してもよい。また、水平方向推定部15は、入力された受信信号のレベルが最も大きいチャネルと2番目に大きいチャネルを選択し、選択されたチャネル間のレベル比で対応するアンテナ部12−1等の中心軸の方向を内分する方向を水平方向の角度と推定してもよい。水平方向推定部15は、その他、モノパルス方式、ディジタルビームフォーミング(Digital Beam Forming、DBF)法、到来時間推定法、複数のアンテナ部が受信した受信信号を用いる方法であれば、いずれの方向推定方法を用いてもよい。
(アンテナ部の配列、レンズ部、支持部の構成)
次に、アンテナ部12−1〜12−N、13−1、13−2の配列、レンズ部16及び支持部17の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係るアンテナ部12−1〜12−5、13−1、13−2の配列、レンズ部16及び支持部17の構成を示すXY平面図である。
図2の左右方向、上下方向は、それぞれX軸方向、Y軸方向を示す。この例では、N=5である。
アンテナ部12−1〜12−5は、各々の重心点及びそれらの中心軸が、それぞれY軸方向に垂直なXZ平面内に配置されるように支持部17に固定されている。このXZ平面をアンテナ配置面と呼ぶ。
アンテナ部13−1、13−2は、各々の重心点がアンテナ配置面から予め定めた距離だけY軸方向に離れ、それらの中心軸の方向がアンテナ配置面上から垂直な方向に予め定めた角度をなして配置されている。
レンズ部16は、到来した電波を収束してアンテナ部12−1〜12−5、13−1、13−2にそれぞれ投影する凸レンズである。また、レンズ部16は、アンテナ部12−1〜12−5、13−1、13−2が放射する電波を、それぞれの中心軸に平行に放射する。レンズ部16は、周囲よりも軸に近い部分が厚い形状を有する。レンズ部16は、光軸がアンテナ部12−3の重心点を通るように支持部17に固定されている。レンズ部16の材質は、大気よりも電波に対して屈折率が高い樹脂、例えばポリプロピレンである。これにより、アンテナ部12−1〜12−5、13−1、13−2がそれぞれ受信する受信信号において鋭い指向性が得られる。
支持部17は、アンテナ装着部171、支柱部172、脚部173及びアンテナ支持部174を含んで構成される。アンテナ装着部171、支柱部172、脚部173及びアンテナ支持部174は、いずれも外力が加えられても容易に変形しない剛体からなる。
アンテナ装着部171は、上述の配置が固定されるようにアンテナ部12−1〜12−5、13−1、13−2を装着する。支柱部172は、Y軸方向に細長い棒状の部材であって長手方向に向けられ、その一端がアンテナ装着部171を支持し、その他端が脚部173に支持されている。脚部173は、最も低い位置にあり支持部17全体を支持する。なお、図2において、アンテナ支持部174は、支柱部172の裏側に位置するため、図2には表れていない
なお、アンテナ部12−1〜12−5、13−1、13−2及びレンズ部16の間で配置関係が定められれば、支持部17以外の他の手段、例えば車両のフロントグリルに固定されるようにしてもよい。
図3は、本実施形態に係るアンテナ部12−1〜12−5、13−1、13−2の配列、レンズ部16及び支持部17の構成を示すXZ平面図である。
図3の左右方向、上下方向は、それぞれZ軸方向、X軸方向を示す。
アンテナ部12−1〜12−5それぞれの重心点のZ座標は、アンテナ部12−3の中心軸を中心としてほぼ対称である。ここで、アンテナ部12−2は、アンテナ部13−1よりも低い位置にあるため、図3には表れていない。
レンズ部16のアンテナ部12−1〜12−5側の面は、Z軸方向に対して垂直であり、アンテナ部12−1〜12−5とは反対側の面は滑らかな曲面である。従って、レンズ部16の光軸の向きはZ軸方向である。アンテナ部12−3とレンズ部16の間に表されている脚部173の長手方向がZ軸方向である。
図4は、本実施形態に係るアンテナ部12−1〜12−5、13−1、13−2の配列、レンズ部16及び支持部17の構成を示すYZ平面図である。
図4の左右方向、上下方向は、それぞれZ軸方向、Y軸方向を示す。
アンテナ部13−1、13−2の重心点のY座標は、アンテナ部12−3の中心軸を中心としてほぼ対称である。アンテナ部12−1〜12−4は、アンテナ部12−5の裏側にあるため、図4には表れていない。
脚部173の一端は、支柱部172を支持し、脚部173の他端は、アンテナ支持部174を支持する。アンテナ支持部174は、長手方向がY軸方向に向くように配置されレンズ部16の下端を支持する。支柱部172、脚部173又はアンテナ支持部174は、他の手段、例えば車両のフロントグリルに係合されるようにしてもよい。
なお、アンテナ部12−1〜12−5及び13−1、13−2の位置は、それぞれの軸方向が、予め定められた方向を向くようにレンズ部16が電波を収束する特性に応じて予め定められている。レンズ部16が電波を収束する特性は、レンズ部16の形状、屈折率によって定まる焦点距離に依存する。ここで、レンズ部16の曲面に、予め定めた方向から到来する平面波が収束する位置を、その方向に係るアンテナ部12−1等の位置と定めておく。収束するとは、到来波の位相が同一であることを意味する。この条件のもとでアンテナ部12−1〜12−5及び13−1、13−2の位置を解析的に算出することは困難である。そのため、到来波の位相の誤差を最小化するという条件のもとで、例えば、遺伝子的アルゴリズム、最小二乗法等を用いて再帰的に算出しておいてもよい。
(配置例)
次に、本実施形態に係る方向計測装置1の配置例について説明する。
図5は、本実施形態に係る方向計測装置1の配置例を表すXZ平面図である。
図5において、左右方向、上下方向は、それぞれX軸方向、Z軸方向を示す。
車両2の進行方向(前方)がZ軸方向であり、進行方向に向かって左右方向がX軸方向である。方向計測装置1は、レンズ部16の光軸がZ軸方向に向かい、図2−4に示すレンズ部16と、アンテナ部12−1〜12−5、13−1、13−2及び支持部17との配置関係が維持されるように設置する。
ここで、車両2の前面にZ軸に垂直な反射面を有するリフレクタ3を設置する。リフレクタ3は、方向計測装置1が放射した電波を反射し、アンテナ部13−1、13−2はリフレクタ3が反射した電波を受信する。垂直方向推定部14は、アンテナ部13−1、13−2が受信した受信信号に基づいて垂直方向の角度を算出する。
なお、送受信部11、垂直方向推定部14及び水平方向推定部15が設置される位置は、車両2に搭載されていれば、前面中央部に限られない。
(指向性の例)
次に、アンテナ部12−1〜12−5の指向性の一例について説明する。
図6は、本実施形態における一部のアンテナ部12−1〜12−5の指向性の一例を示す図である。
図6において、横軸は方位角を示し、縦軸は受信レベルを示す。方位角は、Z軸方向からXZ平面に沿った反時計回りの角度である。図6に示される符号12−1〜12−5は、それぞれアンテナ部12−1、12−2、12−3、12−4、12−5における受信レベルを示す。図6では、アンテナ部12−1、12−2、12−3、12−4、12−5について、ほぼ−11、−5.5、0、5.5、11度の方位角において、それぞれ受信レベルが最大となる。これらの方位角が示す方向が、アンテナ部12−1、12−2、12−3、12−4、12−5の中心軸の方向に相当する。また、図6では、各アンテナ部の受信レベルは、これらの方位角を中心として、ほぼ左右対称である。
次に、アンテナ部13−1、13−2の指向性の一例について説明する。
図7は、本実施形態におけるその他のアンテナ部13−1、13−2の指向性の一例を示す図である。
図7において、横軸は仰角を示し、縦軸は受信レベル(dB)を示す。仰角は、XZ平面から高さ方向の角度である。図7に示される符号13−1、13−2、Σ、Δは、それぞれアンテナ部13−1の受信レベル、アンテナ部13−2の受信レベル、和信号Σのレベル、差信号Δのレベルを示す。和信号Σは、アンテナ部13−1からの受信信号の信号値とアンテナ部13−2からの受信信号の信号値の和を信号値として有する信号である。差信号Δは、アンテナ部13−1からの受信信号の信号値から、アンテナ部13−2からの受信信号の信号値を減じた差を信号値として有する信号である。
アンテナ部13−1、13−2について、ほぼ1、−1度の仰角において受信レベルがそれぞれ最大となる。この仰角が示す方向が、アンテナ部13−1、13−2の中心軸の方向に相当する。また、図7では、各アンテナ部の受信レベルは、これらの仰角を中心として、ほぼ左右対称であり、アンテナ部間の受信レベルは仰角0度を中心として左右対称である。そのため、和信号について仰角0度において受信レベルが最大となるのに対し、差信号について受信レベルが極小となる(ヌル点を形成)。
次に、差信号Δを和信号Σで除算して算出される誤差信号の性質について説明する。
図8は、誤差信号の一例を示す図である。
図8において、横軸は仰角を示し、縦軸は誤差信号のレベル(誤差信号レベル)を示す。
誤差信号レベルは、仰角−5度から5度の間で、仰角とほぼ正比例する。この誤差信号レベルと正比例する仰角の範囲を線形領域と呼ぶ。つまり、仰角が線形領域の範囲内であれば、誤差信号レベルに対応する仰角を算出することができる。
(垂直方向推定部の構成)
次に、垂直方向推定部の構成について説明する。
図9は、本実施形態に係る垂直方向推定部14の構成を示す概略図である。
垂直方向推定部14は、和信号生成部141、差信号生成部142及び垂直方向算出部143を含んで構成される。
和信号生成部141は、分離部114−1、114−2からそれぞれ入力された受信信号の信号値を加算して、和信号を生成する。和信号生成部141は、生成した和信号を垂直方向算出部143に出力する。
差信号生成部142は、分離部114−1から入力された受信信号の信号値から、分離部114−2から入力された受信信号の信号値を減算して、差信号を生成する。差信号生成部142は、生成した差信号を垂直方向算出部143に出力する。
垂直方向算出部143は、図8の線形領域における誤差信号レベルと仰角とを対応付けて予め記憶された記憶部を備える。垂直方向算出部143は、和信号生成部141から入力された和信号を差信号生成部142から入力された差信号で除算して誤差信号を生成する。垂直方向算出部143は、生成した誤差信号に基づいて誤差信号レベルを算出し、算出した誤差信号レベルに対応した仰角を自部が備える記憶部から読み出す。アンテナ配置面は、未調整時において一般的には水平面に平行ではないため、算出した仰角は水平面からの傾きを表す角度(チルト角)となる。この角度が0度となるようにアンテナ部12−1〜12−N、13−1、13−2及びレンズ部16を傾けることによって、アンテナ配置面に対する垂直方向のエイミングを行うことができる。
なお、算出した誤差信号レベルに対応した仰角が記憶部に記憶されていない場合には、垂直方向算出部143は、算出した誤差信号レベルに基づいて、記憶されている誤差信号レベルにそれぞれ対応した仰角を補間又は外挿して仰角を算出してもよい。
また、垂直方向算出部143は、算出した誤差信号レベルに、仰角の誤差信号レベルに対する比例係数を乗算して仰角を算出してもよい。その比例係数は、垂直方向算出部143において既知の仰角と誤差信号レベルとの対応関係に基づいて予め算出しておく。
なお、和信号生成部141及び差信号生成部142は、一体化された構成、例えばハイブリッド回路を有していてもよい。
(仰角による依存性)
次に、指向性における仰角による依存性についてアンテナ部12−3を例にとって説明する。
図10は、垂直方向の指向性における仰角による依存性の一例を示す図である。
図10において、横軸は仰角を示し、縦軸は受信レベルを示す。実線は、水平面を基準とした仰角が0度の場合、破線は仰角が1度の場合、一点破線は仰角が−1度の場合を示す。仰角は、アンテナ部12−3の中心軸を基準(0度)とした仰角である。
図10は、仰角0、1、−1度いずれの場合も受信レベルがほぼ35dBと最大になることを示す。仰角1、−1度の場合、仰角0度の場合よりもメインローブの垂直方向へのビーム幅が広がるが、半値幅はそれぞれ約2.0、2.3度に過ぎない。また、仰角1、−1度の場合でも、仰角0度の場合とサイドローブにおける受信レベルは同等であり、最大値よりも概ね30dB以上低い値である。つまり、アンテナ部12−3の仰角を0度から1度又は−1度に傾けるようにアンテナ配置面を傾斜させても、仰角方向のビーム幅、受信レベル、サイドローブは大きく変化しない。
図11は、水平方向の指向性における仰角による依存性の一例を示す図である。
図11において、横軸は方位角を示し、縦軸は受信レベルを示す。実線は、水平面を基準とした仰角が0度の場合、破線は仰角が1度の場合、一点破線は仰角が−1度の場合を示す。方位角は、水平面から垂直方向に0.5度傾いている断面内のアンテナ部12−3の中心軸を基準(0度)とした方位角である。
図11は、仰角0、1、−1度いずれの場合も方位角0度の場合に受信レベルがそれぞれ、33、33、32dBと最大になることを示す。仰角−1度の場合、仰角0、1度の場合よりもメインローブの水平方向へのビーム幅が狭まる。半値幅は双方ともほぼ同等である。また、仰角1、−1度の場合でも、仰角0度の場合とサイドローブにおける受信レベルは同等であり、最大値よりも概ね20dB以上低い値である。つまり、アンテナ部12−3の仰角を0度から1度又は−1度に傾けるようにアンテナ配置面を傾斜させても、方位角方向のビーム幅、利得、サイドローブは大きく変化しない。
従って、図10、11は、モノパルス方式を用いて計測した仰角に基づいて中心軸を傾けてエイミングを行った場合でも、アンテナ部の指向性の変化は方向推定精度に影響を与えない程度の範囲にあることを示す。
(垂直方向計測方法)
次に、本実施形態に係る垂直方向計測方法について説明する。
図12は、本実施形態に係る垂直方向計測処理を表すフローチャートである。
(ステップS101)アンテナ部13−1、13−2は、それぞれ送信信号生成部111から入力された送信信号を、それぞれの中心軸の方向に指向性を有する電波として放射する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)アンテナ部13−1、13−2は、到来した電波を受信信号として、それぞれの中心軸の方向に指向性をもって受信し、受信した受信信号を和信号生成部141及び差信号生成部142に出力する。その後、ステップS103に進む。
(ステップS103)和信号生成部141は、アンテナ部13−1、13−2から入力された受信信号の信号値を加算して和信号を生成し、生成した和信号を垂直方向算出部143に出力する。その後、ステップS104に進む。
(ステップS104)差信号生成部142は、アンテナ部13−1から入力された受信信号の信号値からアンテナ部13−2から入力された受信信号の信号値を減算して差信号を生成する。差信号生成部142は、生成した差信号を垂直方向算出部143に出力する。その後、ステップS105に進む。
(ステップS105)垂直方向算出部143は、差信号生成部142から入力された差信号の信号値を和信号生成部141から入力された和信号の信号値で除算して誤差信号を生成する。その後、ステップS106に進む。
(ステップS106)垂直方向算出部143は、生成した誤差信号の誤差信号レベルに対応する仰角を予め対応付けて記憶させておいた記憶部から読み出すことで仰角を算出する。その後、処理を終了する。
上述では、アンテナ配置面を挟んで互いに逆方向に2個のアンテナ部13−1、13−2を備え、それぞれの中心軸のアンテナ配置面からの仰角が1度、−1度である場合を例にとって説明したが、本実施形態ではこれには限られない。一例として、それぞれの仰角は、±1度以内の他の角度であってもよい。また、例えば、仰角が1度、−0.5度と、それらの中心軸がアンテナ配置面に対して非対称であってもよいし、仰角が0.5度、1度とアンテナ配置面に対して互いに同方向に離れていてもよい。また、アンテナ配置面から中心軸が離れるアンテナ部は2個である場合に限らず、1個でもよいし、2個よりも多くてもよい。かかるアンテナ部が1個、例えば、アンテナ部13−1のみを備えた場合でも、垂直方向推定部14は、アンテナ部13−1からの受信信号と、例えば、アンテナ部12−1〜12−Nのうち任意の1つからの受信信号に基づいて仰角を算出するようにしてもよい。
上述では、位置及び中心軸がアンテナ配置面から物理的に離れたアンテナ部13−1、13−2を備える場合を例にとって説明したが、本実施形態ではこれには限られない。例えば、アンテナ部12−1〜12−Nとして指向性を有するパッチアンテナを用い、アンテナ配置面から垂直方向に離れた無給電素子(アンテナ部)をアンテナ部12−1〜12−Nのうちいずれか、例えばアンテナ部12−xに近接させて備えるようにしてもよい。これにより、物理的に位置又は中心軸が物理的にアンテナ配置面内にあっても、無給電素子が近接されたアンテナ部の中心軸をアンテナ配置面から、その無給電素子が設置された方向に向けることができる。
また、本実施形態では、無給電素子の代わりに給電されたアンテナ部のアレーを備えてもよい。そのアレーは、アンテナ配置面から垂直方向に離れた方向に配置された1個又は複数のアンテナ部で構成されている。垂直方向推定部14は、このアレーに係るアンテナ部及びアンテナ部12−xの任意の組み合わせからの受信信号を合成し、合成した受信信号を、アンテナ部13−1、13−2からの受信信号の代わりに用いる。アンテナ部12−xは、アンテナ部12−1〜12−Nのうち任意の1個のアンテナ部である。垂直方向推定部14は、受信信号を合成する際のアンテナ部間における重み係数又は遅延時間を変更する。これにより、垂直方向推定部14は、受信レベルが最大になる仰角を調整(ビームシフト)し、実質的に受信レベルが最大になる中心軸をアンテナ配置面から垂直な方向に調整することができる。
なお、図1〜4では、アンテナ部12−1〜12−Nの他に、アンテナ部13−1、13−2を備えて、それらの受信信号に基づいて垂直方向の仰角を算出する場合を例にとって説明した。水平方向の方位角を算出する場合には、分配部112又は分離部114−1、114−2は、送信信号をアンテナ部13−1、13−2に供給しなくともよい。また、垂直方向の仰角を算出する場合には、分配部112又は分離部113−1〜113−Nは、送信信号をアンテナ部14−1〜14−Nに供給しなくてもよい。
また、本実施形態では、アンテナ部12−2、12−4を省略し、水平方向推定部15は、アンテナ部12−2、12−4の代わりにアンテナ部13−1、13−2から入力された受信信号を用いて水平方向の方位角を算出してもよい。
なお、アンテナ部13−1、13−2からの受信信号を用いて仰角を算出する場合を例にとって説明したが、本実施形態ではこれには限られない。垂直方向推定部14は、後述する変形例と同様に、各受信信号に対して送信信号をミキシングして検波した中間周波数信号(IF[Intermediate Frequency]信号)を用いて仰角を算出するようにしてもよい。
(変形例)
次に、本実施形態の一変形例の構成について、図1とは同一構成又は同一処理について同一の符号を付して説明する。
図13は、本変形例に係る方向計測装置1’の構成を示す概略図である。
本変形例に係る方向計測装置1’は、方向計測装置1(図1)においてアンテナ部13−1、13−2及び分離部114−1、114−2を省略し、ミキサ部115−1〜115−N及び分配部116−a、116−bを備える。送信信号生成部111は、三角波生成部1111及びVCO(Voltage Controlled Oscillator;電圧制御発振器)部1112を備える。ここで、aは、0より大きく、かつNより小さい整数であり、bは、aより大きく、かつNと等しいかNより小さい整数である。つまり、アンテナ部12−a、12−bは、N個のアンテナ部12−1〜12−Nのうちの2つである。
アンテナ部12−a、12−bは、その他のアンテナ部12−1〜12−Nと同様に、各々の重心点が物理的にアンテナ配置面に配置されている。但し、アンテナ部12−a、12−bの中心軸の方向が、アンテナ配置面上から予め定めた垂直な方向(例えば、仰角+1、−1度)に離れて配置されている。つまり、アンテナ部12−a、12−bの受信レベルが最大になる方向は、その離れた方向になる。なお、アンテナ部12−a、12−bは、いずれか一端のアンテナ部12−1又は12−Nよりもアンテナ部12−1〜12−N全体の重心点(中央)に近いアンテナ部、例えばアンテナ部12−a、12−bがN/2を中心とする予め定めた範囲内であってもよい。これは、中央付近に配置されているアンテナ部の方が、一端に近い位置に配置されているアンテナ部よりも利得が優れる傾向があるからである。
三角波生成部1111は、三角波信号を生成し、生成した三角波信号をVCO部1112に出力する。
VCO部1112は、予め定めた中心周波数の正弦波信号を生成し、生成した正弦波信号を三角波生成部1111から入力された三角波信号で周波数変調して送信信号を生成する。VCO部1112は、生成した送信信号(ローカル信号)を分配部112に出力する。
分離部113−1〜113−N(分離部113−a、113−bを含む)は、分配部112から入力された送信信号を、アンテナ部12−1〜12−N及びミキサ部115−1〜115−Nにそれぞれチャネル毎に出力する。分離部113−1〜113−Nは、アンテナ部12−1〜12−Nから入力された受信信号をそれぞれミキサ部115−1〜115−Nに出力する。
ミキサ部115−1〜115−N(ミキサ部115−a、115−bを含む)は、分離部113−1〜113−Nから入力された送信信号と入力信号をそれぞれチャネル毎にミキシングすることによって検波してIF信号を生成する。ミキサ部115−1〜115−N(ミキサ部115−a、115−bを含む)は、生成したIF信号を水平方向推定部15に出力する。ミキサ部115−a、115−bは、生成したIF信号を分配部116−a、116−bに出力する。
分配部116−a、116−bは、ミキサ部115−a、115−bから入力されたIF信号を、それぞれ垂直方向推定部14及び水平方向推定部15に出力する。
垂直方向推定部14は、分配部116−a、116−bから入力されたIF信号に基づいて、上述の処理を行って仰角を算出する。
なお、ここではアンテナ部12−a、12−bからの受信信号に基づくIF信号を用いて仰角を算出する場合を例にとって説明したが、本変形例ではこれには限られない。垂直方向推定部14は、アンテナ部12−a、12−bから入力された受信信号を用いて仰角を算出するようにしてもよい。その場合、方向計測装置1’は、ミキサ部115−1〜115−Nを省略する。また、方向計測装置1’の送信信号生成部111は必ずしも三角波生成部1111を備える必要はなく、方向計測装置1の送信信号生成部111(図1)と同様の構成であってもよい。
なお、2個のアンテナ部12−a、12−bの中心軸のアンテナ配置面からの仰角が1度、−1度である場合を例にとって説明したが、本変形例ではこれには限られない。一例として、それぞれの仰角は、±1度以内の他の角度であってもよい。また、例えば、仰角が1度、−0.5度と、それらの中心軸がアンテナ配置面に対して非対称であってもよいし、仰角が0.5度、1度とアンテナ配置面に対して互いに同方向に離れていてもよい。また、アンテナ配置面から中心軸が離れるアンテナ部は2個である場合に限らず、1個でもよいし、2個よりも多くてもよい。かかるアンテナ部が1個、例えば、アンテナ部12−aのみである場合でも、垂直方向推定部14は、アンテナ部12−aからの受信信号と、例えば、その他のアンテナ部12−1〜12−Nのうち任意の1つからの受信信号に基づいて仰角を算出するようにしてもよい。
上述では、アンテナ部12−1〜12−N及びアンテナ部13−1、13−2は、送信と受信をともに行う送受一体型のアンテナである場合を例にとったが、本実施形態ではこれには限られない。本実施形態では、アンテナ部12−1〜12−N及びアンテナ部13−1、13−2は、受信のみを行う受信アンテナであってもよい。この場合、方向計測装置1は、送信信号生成部111が生成した送信信号を電波として放射する送信アンテナをさらに設けるようにしてもよい。
以上により、本実施形態に係る方向計測装置1の主目的は、水平方向の方位角を計測することであるが、その機能を維持、又はほぼ維持して垂直方向のエイミングを行うために垂直方向の仰角を計測することが可能になる。
なお、上述した実施形態における方向計測装置1、1’の一部、例えば、垂直方向推定部14及び水平方向推定部15をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、方向計測装置1に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における方向計測装置1の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。方向計測装置1各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1、1’…方向計測装置、11…送受信部、
111…送信信号生成部、1111…三角波生成部、1112…VCO部、
112…分配部、
113(113−1〜113−N)、114(114−1、114−2)…分離部、
115(115−1〜115−N)…ミキサ部、
116(116−a、116−b)…分配部、
12(12−1〜12−N)、13(13−1、13−2)…アンテナ部、
14…垂直方向推定部、141…和信号生成部、142…差信号生成部、
143…垂直方向算出部、
15…水平方向推定部、16…レンズ部、
17…支持部、171…アンテナ装着部、172…支柱部、173…脚部、
174…アンテナ支持部

Claims (6)

  1. 到来した電波を集束するレンズと、
    所定の平面を基準として、少なくとも1個の受信素子が受信する電波の到来方向が前記平面から垂直方向に離れた方向となるように構成され、前記レンズが集束した電波を受信する複数個の受信素子と、
    前記複数個の受信素子のうちで受信する電波の到来方向が前記垂直方向に関して異なる2個又はそれよりも多い受信素子が受信した電波に基づく受信信号を用いて、前記垂直方向に関する値を算出する算出部と、を備えること
    を特徴とする方向計測装置。
  2. 前記算出部は、受信する電波の到来方向が前記垂直方向に関して異なる2個の受信素子が受信した電波に基づく受信信号について、これらの和信号と差信号に基づいて、前記垂直方向に関する値を算出することを特徴とする請求項1に記載の方向計測装置。
  3. 前記少なくとも1個の受信素子は、前記平面から前記垂直方向に離れた位置に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方向計測装置。
  4. 前記少なくとも1個の受信素子は、前記平面に設けられ、無給電素子を用いて受信する電波の到来方向が前記平面から垂直方向に離れた方向になることを実現することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方向計測装置。
  5. 前記少なくとも1個の受信素子は、前記平面に設けられ、前記少なくとも1個の受信素子から垂直方向に離れた方向に、少なくとも1個の別の受信素子をさらに備え、前記算出部は、前記少なくとも1個の受信素子からの受信信号と前記少なくとも1個の別の受信素子からの受信信号を合成し、合成した受信信号に係る電波の到来方向が前記平面から垂直方向に離れた方向になることを実現することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方向計測装置。
  6. 到来した電波を集束するレンズと、所定の平面を基準として、少なくとも1個の受信素子が受信する電波の到来方向が前記平面から垂直方向に離れた方向となるように構成され、前記レンズが集束した電波を受信する複数個の受信素子とを備える方向計測装置における方向計測方法において、
    前記方向計測装置は、前記複数個の受信素子のうちで受信する電波の到来方向が前記垂直方向に関して異なる2個又はそれよりも多い受信素子が受信した電波に基づく受信信号を用いて、前記垂直方向に関する値を算出する過程を有すること
    を特徴とする方向計測方法。
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