JP2013249430A - パターン形成方法及び加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロック共重合体のポリマーの流動化を促進することにより、相分離の促進を可能とする。
【解決手段】少なくとも二のポリマーを含むブロック共重合体の膜を基板に形成するステップと、前記ブロック共重合体の膜を溶剤蒸気雰囲気の下で加熱して、前記ブロック共重合体を相分離させるステップと、相分離された前記ブロック共重合体の膜のうち一のポリマーを除去するステップとを含むパターン形成方法により、上記の課題が達成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、自己組織的(DSA)リソグラフィー技術に関し、この技術を利用するパターン形成方法及び加熱装置に関する。
ブロック共重合体が自己組織的に配列する性質を利用した自己組織的リソグラフィー技術の実用化が検討されている(例えば特許文献1及び2、並びに非特許文献1)。自己組織的リソグラフィー技術においては、まず、例えばAポリマー鎖とBポリマー鎖とを含むブロック共重合体の溶液が基板に塗布され、ブロック共重合体による薄膜が形成される。次に、基板を加熱すると、薄膜中で互いにランダムに固溶していたAポリマー鎖とBポリマー鎖が相分離し、規則的に配列されるAポリマー領域とBポリマー領域とが形成される。
ブロック共重合体の相分離は、加熱によってAポリマー及びBポリマーが流動化し、Aポリマーどうしが集まり、Bポリマーどうしが集まることにより実現される。
特開2005−29779号公報 特開2007−125699号公報
K. W. Guarini, et al., "Optimization of Diblock Copolymer Thin Film Self Assembly", Advanced Materials, 2002, 14, No. 18, September 16, pp.1290-1294. (p. 1290, ll.31-51)
ブロック共重合体の薄膜が形成された基板を加熱し、ブロック共重合体を相分離させてAポリマー領域とBポリマー領域とを形成する際、一般に加熱温度が高いほど、加熱時間が長いほど、確実に相分離が生じる。しかしながら、加熱温度が高すぎる場合には、Aポリマー及びBポリマーの溶媒が蒸発して、それぞれが流動化し難くなったり、Aポリマーかつ/又はBポリマーが蒸発したりしてしまうという問題がある。また、加熱時間を長くすると、製造スループットが低下するという問題も生じる。
本発明は、上記の事情に鑑み、ブロック共重合体のポリマーの流動化を促進することにより、相分離の促進を可能とするパターン形成方法及び加熱装置を提供する。
本発明の第1の態様によれば、少なくとも二のポリマーを含むブロック共重合体の膜を基板に形成するステップと、前記ブロック共重合体の膜を溶剤蒸気雰囲気の下で加熱して、前記ブロック共重合体を相分離させるステップと、相分離された前記ブロック共重合体の膜のうち一のポリマーを除去するステップとを含むパターン形成方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、容器内に配置され、ブロック共重合体の膜が形成される基板が載置される載置台と、前記載置台に内蔵され、当該載置台に載置される前記基板を加熱する加熱部と、前記容器内に、溶剤の蒸気を含む気体を供給する溶剤蒸気供給部と、前記容器内の前記気体を排気する排気部とを含む加熱装置が提供される。
本発明の実施形態によれば、ブロック共重合体のポリマーの流動化を促進することにより、相分離の促進を可能とするパターン形成方法及び加熱装置が提供される。
本発明の実施形態によるパターン形成方法を説明する説明図である。 本発明の実施形態によるパターン形成方法に従って形成したパターンの表面像である。 本発明の実施形態による加熱装置の概略構成図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の限定的でない例示の実施形態について説明する。添付の全図面中、同一または対応する部材または部品については、同一または対応する参照符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態によるパターン形成方法により処理される基板(例えば半導体ウエハ)の各ステップにおける一部断面を示す。
まず、例えばスピン塗布法により、基板としての半導体ウエハ(以下、単にウエハ)W上に、ポリスチレン(PS)−ポリメチルメタクリレート(PMMA)ブロック共重合体(以下、PS−b−PMMA)を有機溶媒に溶解した溶液(以下、塗布液とも言う)を塗布すると、図1(a)に示すように、PS−b−PMMAの膜21が形成される。この膜21においては、PSポリマーとPMMAポリマーとが互いにランダムに混ざり合っている。
次いで、図1(b)に示すように、PS−b−PMMAの膜21が形成されたウエハWを加熱装置F内へ搬入し、ホットプレートHP上に載置する。ホットプレートHPにより、溶剤蒸気雰囲気の下で所定の温度でウエハWを加熱すると、ウエハW上の膜21内においてPS−b−PMMAに相分離が生じる。相分離によりPSポリマー領域DSとPMMAポリマー領域DMとが交互に配列することとなる。なお、PS−b−PMMAのPSポリマー領域DSとPMMAポリマー領域DMとを所定のパターンで配列させるため、ウエハWの表面にガイドパターンを形成することが好ましい。
ここで、溶剤としては、PSポリマーとPMMAポリマーとが溶解可能なものであれば、特に限定されることなく、例えばトルエン、アセトン、エタノール、メタノール、及びシクロヘキサノンなどを用いることができる。また、例えばアトマイザーを用いて溶剤を噴霧化し、溶剤の噴霧を不活性ガスで加熱装置F内に輸送することにより、加熱装置F内に溶剤蒸気雰囲気を生成できる。
また、加熱中の膜21の温度は、PS−b−PMMAのガラス転移温度より高いことが好ましく、例えば約150℃から約350℃までの範囲の温度であって良い。
所定の時間経過後、加熱装置F内への溶剤蒸気の供給を停止し、膜21を乾燥させるため、不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガスやヘリウムガスなどの希ガス)の雰囲気の下で、PS−b−PMMAの膜21を更に加熱する。これにより、膜21中の溶剤(及び溶媒)が蒸発する。なお、乾燥時の膜21の温度は、乾燥時にPSポリマー及びPMMAポリマーが流動しないように、ガラス転移温度よりも低いと好ましい。
加熱終了後、図1(c)に模式的に示すように、ウエハW上のPS−b−PMMAの膜21に対して、アルゴン(Ar)やヘリウム(He)などの希ガスや、窒素ガスなどの不活性ガスの雰囲気下で紫外光が照射される。紫外光は、紫外光領域に属する波長成分を有していれば、特に限定されることはないが、例えば200nm以下の波長成分を有していることが好ましい。また、紫外光が、PMMAに吸収され得る185nm以下の波長成分を含んでいることが更に好ましい。波長200nm以下の波長成分を有する紫外光を使用する場合、光源Lとして、波長172nmの紫外光を発するXeエキシマランプを好適に使用することができる。
PS−b−PMMAの膜21に紫外光が照射されると、PSにおいては架橋反応が生じるため、PSが有機溶剤へ溶け難くなる一方、PMMAにおいては主鎖が切断されるため、PMMAが有機溶剤へ溶け易くなると考えられる。なお、波長172nmの紫外光を用いる場合、その照射強度(ドーズ量)は約180mJ以下であることが好ましい。180mJより大きいドーズ量で波長172nmの紫外光をPS−b−PMMAの膜21に照射すると、PS−b−PMMAの膜21に対して後に有機溶剤を供給する際に有機溶剤がPSポリマー領域DSに浸透し易くなり、その結果、PSポリマー領域DSが膨潤し、PMMAポリマー領域DMが除去され難くなるためである。さらに、紫外光のドーズ量が180mJより大きい場合、PMMAポリマー領域DMが、変質し凝固するおそれがあり、有機溶剤に溶解し難くなるおそれがある。
なお、不活性ガスによりウエハW周囲の雰囲気中の酸素濃度は低下されるが、具体的には、不活性ガス雰囲気中の酸素濃度は例えば400ppm以下であれば十分である。
次に、図1(d)に示すように、PS−b−PMMAの膜21に対して有機溶剤OSが供給される。有機溶剤OSにより、膜21中のPMMAポリマー領域DMが溶け、PSポリマー領域DSがウエハWの表面上に残る。ここで、有機溶剤OSとしては、例えばイソプロピルアルコール(IPA)を好適に使用することができる。
所定の時間が経過した後、ウエハWの表面を乾燥させると、図1(e)に示すように、ウエハWの表面上にPSポリマー領域DSによるパターンが得られる。
上述した本実施形態によるパターン形成方法によれば、PS−b−PMMAの膜21の加熱が溶剤蒸気雰囲気の下で行われるため、加熱中の膜21に溶剤が吸収され得る。このため、膜21に残存する溶媒が加熱中に蒸発しても、吸収された溶剤により膜21中のPSポリマー及びPMMAポリマーの(溶媒及び溶剤に対する)濃度が低下するのが抑制される。したがって、PSポリマー及びPMMAポリマーの流動性が維持され、相分離が容易化され得る。よって、PS−b−PMMAの流動化を促進することにより、相分離を促進することが可能となる。
また、例えば大気雰囲気の下で膜21を加熱する場合には、膜21に残存する溶媒が蒸発し、PSポリマー及びPMMAポリマーの流動性が失われてしまうおそれがあるため、加熱温度は、例えば約150℃程度以下とせざるを得ない。この程度に低い温度においては相分離に時間がかかり、スループットが低下してしまう。これに対し、本実施形態のパターン形成方法によれば、溶剤蒸気雰囲気の下で膜21を加熱するため、加熱温度を高くできる。これにより、相分離を更に促進することが可能となる。
次に、上述のパターン形成方法に従って形成したPSポリマー領域DSによるパターンを形成した結果について図2を参照しながら説明する。
図2(a)及び図2(b)は、PS−b−PMMAを用いて形成したパターンの上面を撮像した走査型電子顕微鏡(SEM)像である。具体的には、図1(e)に示すPSポリマー領域DSからなるパターンの上面を示している。なお、これらのパターンを形成したときには、ガイドパターンを用いなかったため、指紋状のパターンとなっている。
また、図2(a)に示すパターンは、PS−b−PMMAの膜21を加熱する際に(図1(b))、ウエハWの周囲の雰囲気はトルエン蒸気雰囲気とした。このときのトルエン分圧は約15Torrとした(この分圧のトルエンと窒素ガスにより常圧)。また、図2(b)に示すパターンにおいても、PS−b−PMMAの膜21を加熱する際に、ウエハWの周囲の雰囲気はトルエン蒸気雰囲気とした。このときのトルエン分圧は約30Torrとした。また、図2(c)は、比較のため、空気中で大気圧にてウエハWを加熱して形成したパターン(PSポリマー領域DS)を示している。これらのSEM像を比較すると、トルエン蒸気の雰囲気下でウエハW(及び膜21)を加熱した場合には、短時間で、より明確なパターンが得られることが分かる。これは、PS−b−PMMAの膜21中のPSポリマー及びPMMAポリマーの流動性が、空気だけの場合に比べ、トルエン蒸気によって向上したためと考えられる。
次に、本発明の実施形態によるパターン形成方法を実施するに好適な、本発明の実施形態による加熱装置について説明する。図3は、加熱装置の概略構成図である。
図3を参照すると、加熱装置10は、上端開口及び底部を有する円筒形状の容器本体202と、この容器本体202の上端開口を覆う蓋体203とを備えている。容器本体202は、円環形状を有する枠体221と、枠体221の底部から内側に延びる鍔状の底部222と、底部222に支持されるウエハ載置台204とを備えている。ウエハ載置台204の内部には加熱部204hが設けられ、加熱部204hには、電源204Pが接続されている。これによりウエハ載置台204上に載置されるウエハWが加熱される。加熱部204h、電源204P、及び温調器(不図示)により、ウエハ載置台204が加熱され、ウエハ載置台204に載置されるウエハWが加熱される。
ウエハ載置台204には、外部の搬送手段(不図示)との間でウエハWの受け渡しを行なうための複数本の昇降ピン241が設けられており、この昇降ピン241は昇降機構242により昇降自在に構成されている。図中の参照符号243は、ウエハ載置台204の裏面に設けられた、この昇降機構242の周囲を囲むカバー体である。容器本体202と蓋体203は、互いに相対的に昇降自在に構成されている。この例では、昇降機構(不図示)により蓋体203が、容器本体202と接続される処理位置と、容器本体202の上方側に位置する基板搬出入位置との間で昇降自在である。
一方、蓋体203は、容器本体202の枠体221の上面に蓋体203の周縁部231がOリングなどのシール部材202Sを介して載置されている。これにより、容器本体202の上端開口が蓋体203により閉じられる。そして、容器本体202と蓋体203との間に処理室220が区画されている。
蓋体203の中央部には、ウエハ載置台204上に載置されるウエハWに対して溶剤蒸気を含む気体(以下、単に溶剤蒸気という)を供給するためのガス供給路233が貫通している。ガス供給路233には、後述する溶剤蒸気供給機構270と接続される配管261が接続されている。また、配管261には、処理室220をパージする窒素ガス供給源(不図示)が接続され、パージガスとしての窒素ガスを処理室220へ供給することができる。
ガス供給路233の下端部の下方に整流板234が配置されている。整流板234には、複数のスリット(又は開口)234Sが形成されている。複数のスリット234Sは、ガス供給路233から流出する溶剤蒸気がウエハ載置台204へ向かって流れるのを許容すると共に、整流板234の上側(ガス供給路233側)の空間と下側(ウエハ載置台204側)の空間との間に大きな圧力差が生じるように形成されている。このため、ガス供給路233を通して処理室220へ供給された溶剤蒸気は、整流板234の上側で横方向に(蓋体203の外周に向かって)広がると共に、スリット234Sを通してウエハWに向かって流れる。したがって、溶剤蒸気はほぼ均一な濃度でウエハWに対して供給され得る。
また、蓋体203の上壁部232の内部には、ガス供給路233が形成された中央領域以外の領域に面状に伸び、例えばリング状の平面形状を有する扁平な空洞部282が形成されている。この空洞部282には、蓋体203の外周側であってウエハ載置台204上のウエハWよりも外側において上下方向に延び、処理室220に開口する排気路281が連結されている。また、空洞部282には、例えば蓋体203の中央近傍領域にて、複数本の(例えば6本の)排気管283が接続されている。排気管283はエジェクタ275に接続され、エジェクタ275はトラップタンク276に接続されている。
なお、図3中の参照符号235はヒータを示し、このヒータ235により蓋体203が所定の温度に加熱される。これにより蓋体203への溶剤蒸気の凝結が抑制される。
溶剤蒸気供給機構270は、溶剤タンク271、流量制御器272、及び気化器273を有している。溶剤タンク271の内部には溶剤が貯留され、窒素ガス供給源(不図示)から窒素ガスで内部を加圧することにより、溶剤が配管274へ流出し、流量制御器272によって流量制御されて気化器273へ供給される。気化器273では溶剤が噴霧化され、窒素ガス供給源から供給される窒素ガスとともに配管274を通して配管261へ供給される。
また、加熱装置10には、図3に示すように、電源204P、溶剤蒸気供給機構270、エジェクタ275などの加熱装置10を構成する部品又は部材と、図中の一点鎖線で模式的に示すように電気的に接続される制御部300が設けられている。制御部300は、例えばコンピュータからなり、不図示のプログラム格納部を有している。このプログラム格納部には、ブロック共重合体の膜が形成されたウエハを溶剤蒸気雰囲気化で加熱する加熱工程(図1(b)参照)を加熱装置10に実行させるように命令が組まれたプログラムが格納されている。制御部300は、このプログラムに基づいて、電源204P、溶剤蒸気供給機構270、エジェクタ275などの部品又は部材に指令信号を出力し、電源204Pから加熱部204hへ供給される電力、溶剤蒸気供給機構270の流量制御器272や気化器273により供給される溶剤蒸気の流量や濃度、及び処理室220からエジェクタ275により排気される溶剤蒸気を含む気体の排気量などを制御する。プログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスクまたはメモリーカードなどの記憶媒体に収納された状態でプログラム格納部に格納される。
以上の構成により、溶剤蒸気供給機構270により生成される溶剤蒸気は配管261及びガス供給路233を通して処理室220へ供給され、整流板234により均一に、加熱部204hにより加熱されるウエハWに供給される。その後、溶剤蒸気は、排気路281、空洞部282、及び排気管283を通して、エジェクタ275により排気される。エジェクタ275により排気された気体はトラップタンク276に至り、ここで気体中の溶剤成分が取り除かれ、外部へと排気される。なお、処理室220内の圧力は、供給する溶剤蒸気の供給量とエジェクタ275とにより制御することができ、例えば常圧又は常圧に対して0Paから30kPaの圧力(弱陽圧)に維持することが好ましい。
上述の構成を有する加熱装置10によれば、溶剤蒸気雰囲気の下でウエハWを加熱することができる。したがって、ブロック共重合体のポリマーの流動化を促進することにより、相分離を促進することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態を参照しながら本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々に変形し、変更することができる。
例えばブロック共重合体の膜を溶剤蒸気雰囲気の下で加熱する際、ウエハW周囲の雰囲気中の溶剤蒸気(下記の混合溶剤の蒸気を含む)の濃度を漸次低下させてもよい。また、例えばトルエン、アセトン、エタノール、メタノール、及びシクロヘキサノンなどのうちの少なくとも2つを混合した混合溶剤により、溶剤蒸気雰囲気を形成しても良い。また、加熱中に、PS−b−PMMAブロック共重合体に対する溶解度の大きいトルエンを使用し、次いで溶解度の小さいアセトンを使用してもよい。これによれば、初期段階において、PSポリマー及びPMMAポリマーの流動性を大きくして早期に相分離させ、PSポリマー及びPMMAポリマーがそれぞれある程度まで集まった後に流動性を低くすることにより、所望のパターンに配列し易くすることが可能となる。なお、これと同様な効果は、加熱中の温度を低下させることによっても得ることができる。例えば、加熱中の温度を約300℃から約100℃までステップ状に又は漸次に低下させてもよい。
さらに、加熱期間を、溶剤の種類に応じて第1から第3の期間に分けてもよい。例えば第1の期間は、トルエンのみの蒸気雰囲気の下でブロック共重合体の膜を加熱し、第2の期間は、トルエンとアセトンの混合溶剤の蒸気雰囲気の下でブロック共重合体の膜を加熱し、第3の期間は、アセトンのみの蒸気雰囲気の下でブロック共重合体の膜を加熱してもよい。さらにまた、第2の期間においては、トルエンとアセトンの混合溶剤中のトルエンの濃度を50%(アセトンの濃度も50%)としてもよい。また、第2の期間において、トルエンの濃度を100%から0%まで変化させると共に、アセトンの濃度を0%から100%まで変化させてもよい。
なお、二以上の種類の溶剤を用いる場合は、それらを混合した混合溶剤を溶剤タンク271に貯留する代わりに、溶剤に対応する複数の溶剤蒸気供給機構270を設けても良い。この場合、複数の溶剤蒸気供給機構270は制御部300により制御され得る。これによれば、制御部300により、各溶剤蒸気供給機構270が制御され、使用する溶剤の変更や、溶剤濃度の変更などを容易に行うことが可能となる。
また、上述の実施形態においては、ウエハW周囲の雰囲気はトルエン蒸気と窒素ガスとの混合気体雰囲気であったが、窒素ガスの代わりに、アルゴンガスやヘリウムガスなどの希ガスや、清浄空気を用いてもよい。
また、上述の実施形態においては、ブロック共重合体としてPS−b−PMMAを例示したが、これに限定されることなく、例えばポリブタジエン−ポリジメチルシロキサン、ポリブタジエン−4−ビニルピリジン、ポリブタジエン−メチルメタクリレート、ポリブタジエン−ポリ−t−ブチルメタクリレート、ポリブタジエン−t−ブチルアクリレート、ポリ−t−ブチルメタクリレート−ポリ−4−ビニルピリジン、ポリエチレン−ポリメチルメタクリレート、ポリ−t−ブチルメタクリレート−ポリ−2−ビニルピリジン、ポリエチレン−ポリ−2−ビニルピリジン、ポリエチレン−ポリ−4−ビニルピリジン、ポリイソプレンーポリー2−ビニルピリジン、ポリメチルメタクリレート−ポリスチレン、ポリ−t−ブチルメタクリレート−ポリスチレン、ポリメチルアクリレート−ポリスチレン、ポリブタジエンーポリスチレン、ポリイソプレン−ポリスチレン、ポリスチレン−ポリ−2−ビニルピリジン、ポリスチレン−ポリ−4−ビニルピリジン、ポリスチレン−ポリジメチルシロキサン、ポリスチレン−ポリ−N,N−ジメチルアクリルアミド、ポリブタジエン−ポリアクリル酸ナトリウム、ポリブタジエン−ポリエチレンオキシド、ポリ−t−ブチルメタクリレート−ポリエチレンオキシド、ポリスチレン−ポリアクリル酸、ポリスチレン−ポリメタクリル酸等がある。
特にポリスチレン−ポリジメチルシロキサン(PS−b−PDMS)のように有機ポリマーと無機ポリマーとにより構成されるブロック共重合体においては、流動性が低いため、このようなブロック共重合体を使用する場合には、本発明の実施形態を好適に適用できる。
なお、上述の溶剤蒸気供給機構270は、溶剤タンク271、流量制御器272、及び気化器273の代わりに、貯留される溶剤をキャリアガスでバブリングすることにより溶剤蒸気を生成するバブラータンクと、溶剤蒸気を含むキャリアガスの流量を制御する制御器とを有してもよい。
また、上述のパターン形成方法において、ウエハWを加熱する温度や、加熱時間等を例示したが、これらに限らず、予備実験等を通して加熱温度や加熱時間等を設定してよいことは勿論である。
10・・・加熱装置、204・・・ウエハ載置台、204h・・・加熱部、234・・・整流板、261・・・配管、233・・・ガス供給路、220・・・処理室、234・・・整流板、281・・・排気路、282・・・空洞部、283・・・排気管、270・・・溶剤蒸気供給機構、271・・・溶剤タンク、272・・・流量制御器、273・・・気化器、275・・・エジェクタ、276・・・トラップタンク、W・・・ウエハ。

Claims (16)

  1. 少なくとも二のポリマーを含むブロック共重合体の膜を基板に形成するステップと、
    前記ブロック共重合体の膜を溶剤蒸気雰囲気の下で加熱して、前記ブロック共重合体を相分離させるステップと、
    相分離された前記ブロック共重合体の膜のうち一のポリマーを除去するステップと
    を含むパターン形成方法。
  2. 前記相分離させるステップにおいて、前記溶剤蒸気雰囲気中の溶剤蒸気の分圧を連続的に又は段階的に低下させる、請求項1に記載のパターン形成方法。
  3. 前記相分離させるステップにおいて、前記溶剤蒸気雰囲気に第1の溶剤の蒸気と第2の溶剤の蒸気とが含まれる、請求項1又は2に記載のパターン形成方法。
  4. 前記第1の溶剤の蒸気の分圧と、前記第2の溶剤の蒸気の分圧との比を経時的に変化させる、請求項3に記載のパターン形成方法。
  5. 前記相分離させるステップにおいて、前記溶剤蒸気雰囲気中の溶剤蒸気を第3の溶剤の蒸気から第4の溶剤の蒸気に変更する、請求項1又は2に記載のパターン形成方法。
  6. 前記相分離させるステップにおいて、前記前記ブロック共重合体の膜を加熱する温度を低下させる、請求項1から5のいずれか一項に記載のパターン形成方法。
  7. 前記相分離させるステップの後に、前記ブロック共重合体の膜を不活性ガス雰囲気の下で加熱し、前記膜を乾燥させるステップを更に含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のパターン形成方法。
  8. 前記乾燥させるステップにおける温度が前記相分離させるステップにおける温度よりも高い、請求項7に記載のパターン形成方法。
  9. 容器内に配置され、ブロック共重合体の膜が形成される基板が載置される載置台と、
    前記載置台に内蔵され、当該載置台に載置される前記基板を加熱する加熱部と、
    溶剤の蒸気を含む気体を前記容器内に供給する溶剤蒸気供給部と、
    前記容器内の前記気体を排気する排気部と
    を備える加熱装置。
  10. 前記溶剤蒸気供給部を制御して、前記溶剤の蒸気を含む気体中の前記溶剤の蒸気の分圧を連続的に又は段階的に低下させる制御部を更に備える、請求項9に記載の加熱装置。
  11. 前記溶剤の蒸気が、第1の溶剤の蒸気と第2の溶剤の蒸気とを含む、請求項9又は10に記載の加熱装置。
  12. 前記溶剤蒸気供給部が第1の溶剤の蒸気を含む気体を前記容器内に供給し、
    第2の溶剤の蒸気を含む気体を前記容器内に供給する追加の溶剤蒸気供給部と、
    前記溶剤蒸気供給部及び前記追加の溶剤蒸気供給部を制御して、前記第1の溶剤の蒸気の分圧と、前記第2の溶剤の蒸気の分圧との比を経時的に変化させる制御部と
    を更に備える、請求項9又は10に記載の加熱装置。
  13. 前記制御部が、前記溶剤蒸気供給部及び前記追加の溶剤蒸気供給部を制御して、前記容器内に供給される前記溶剤の蒸気を含む気体中の前記溶剤の蒸気を第1の溶剤の蒸気から第2の溶剤の蒸気に変更する、請求項12に記載の加熱装置。
  14. 前記加熱部を制御して、前記前記ブロック共重合体の膜を加熱する温度を低下させる制御部を更に備える、請求項9から13のいずれか一項に記載の加熱装置。
  15. 前記加熱部が、前記基板上の前記ブロック共重合体の膜を不活性ガス雰囲気の下で加熱する、請求項9から14のいずれか一項に記載の加熱装置。
  16. 前記ブロック共重合体の膜を乾燥させるときの温度が前記ブロック共重合体の膜を加熱するときの温度よりも高い、請求項15に記載の加熱装置。
JP2012126591A 2012-06-01 2012-06-01 パターン形成方法及び加熱装置 Active JP5748708B2 (ja)

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