JP2013249150A - エレベータの節電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数台のエレベータが独立して運転される構成において、予め設定された目標電力に合わせて効率的に運転を行い、消費電力化を図る。
【解決手段】本システムは、1日の目標電力を元に作成された節電用のダイヤに従って各エレベータを計画的に運転するダイヤ運転装置37と、各エレベータの消費電力をリアルタイムで計算する電力監視装置35と、電力監視装置35によって得られた各エレベータの消費電力に基づいて単位時間当たりのピーク電力を計算するピーク電力計算装置41と、ピーク電力計算装置41によって得られたピーク電力が予め設定された基準値を超えた場合に、各エレベータのうちの少なくとも1台のエレベータのダイヤをずらすようにダイヤ運転装置37に指示するピーク電力調整装置42とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、複数台のエレベータの消費電力を抑えて運転するエレベータの節電システムに関する。
オフィスビル等の建物では、複数台のエレベータが設置されており、いつでも呼びに応答できるように全エレベータが運転状態にある。このような複数台のエレベータを有するシステムにおいて、予め設定された目標電力からエレベータの稼働台数を決定し、その稼働台数分のエレベータを運転することにより消費電力化を図る方法がある。
特開2010−70380号公報
上述した方法はエレベータの稼働台数を制限する方法であり、複数台のエレベータが群管理された構成が前提となる。このため、複数台のエレベータが独立して運転される構成、つまり、建物に複数台のエレベータが独立して設置され、個々に運転が行われる構成には適用できない。
本発明が解決しようとする課題は、複数台のエレベータが独立して運転される構成において、予め設定された目標電力に合わせて効率的に運転を行い、消費電力化を図ることのできるエレベータの節電システムを提供することである。
本実施形態に係るエレベータの節電システムは、それぞれに独立して運転される複数台のエレベータと、1日の目標電力を元に作成された節電用のダイヤに従って上記各エレベータを計画的に運転するダイヤ運転手段と、上記各エレベータの消費電力をリアルタイムで計算する電力監視手段と、この電力監視手段によって得られた上記各エレベータの消費電力に基づいて単位時間当たりのピーク電力を計算するピーク電力計算手段と、このピーク電力計算手段によって得られたピーク電力が予め設定された基準値を超えた場合に、上記各エレベータのうちの少なくとも1台のエレベータのダイヤをずらすように上記ダイヤ運転手段に指示するピーク電力調整手段とを具備して構成される。
図1は一実施形態に係るエレベータの構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるエレベータの節電システムの構成を示す図である。 図3は同実施形態における各階に設置された表示器の表示内容の一例を示す図である。 図4は同実施形態におけるエレベータ制御装置側の節電運転モードの処理動作を示すフローチャートである。 図5は同実施形態における監視センタ側のピーク電力検出処理を示すフローチャートである。 図6は同実施形態における監視センタ側のピーク電力調整処理を示すフローチャートである。 図7は同実施形態における1日の目標電力とエレベータの消費電力との関係を示す図である。 図8は同実施形態におけるダイヤ変更前のエレベータの消費電力状態を示す図である。 図9は同実施形態におけるダイヤ変更後のエレベータの消費電力状態を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は一実施形態に係るエレベータの構成を示す図である。
図中の11は建物全体を示している。この建物11には、複数台(この例では3台)のエレベータ12a,12b,12cが独立して設けられている。これらのエレベータ12a,12b,12cは、群管理されたものではなく、所謂「シングルエレベータ」として単体で運転される。
エレベータ12aは、乗りかご13a、カウンタウェイト14a、ロープ15a、巻上機16aなどからなる。乗りかご13aはロープ15aの一端に連結され、そのロープ15bの他端にはカウンタウェイト14aが連結されている。ロープ15aは巻上機16aに巻き架けられている。これにより、巻上機16aが駆動されると、乗りかご13aとカウンタウェイト14aを上下に昇降動作する。また、建物11の最上部には、エレベータ12aの運転を制御するためのエレベータ制御装置17aが設置されている。
エレベータ12b,12cについても同様の構成であり、それぞれに乗りかご13b,13c、カウンタウェイト14b,14c、ロープ15b,15c、巻上機16b,16cなどからなる。また、建物11の最上部には、それぞれにエレベータ12b,12cの運転を制御するためのエレベータ制御装置17b,17cが設置されている。
また、エレベータ制御装置17a,17b,17cは、通信ネットワーク18を介して遠隔地の監視センタ19に接続されている。監視センタ19は、通信ネットワーク18を介して各物件のエレベータの運転状態を遠隔監視しており、何らかの異常を検出すると保守員を現場に派遣して対処する。また、後述するように、この監視センタ19には、エレベータ12a,12b,12cの消費電力状態を監視すると共にその消費電力を調整する機能が備えられている。
次に、エレベータの節電システムの構成について説明する。
図2はエレベータの節電システムの構成を示す図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。また、図2の例では、エレベータ12a,12b,12cを代表して、エレベータ12aに関する構成のみを示すが、他のエレベータ12b,12cについても同様の構成である。
エレベータ12aは、乗りかご13a、カウンタウェイト14a、ロープ15a、巻上機16aなどからなる。また、各階の乗場には、乗場ドア21、乗場呼び登録装置22が設置されている。乗場呼び登録装置22には、乗場呼びボタンとして用いられる方向ボタン23が設けられている。この方向ボタン23の操作により上または下の行先方向を指定すると、その指定された行先方向を含んだ乗場呼びの情報がエレベータ制御装置17aに送られる。
また、乗場呼び登録装置22には表示器24が設置されている。この表示器24は、エレベータ12aの運転状態に関するメッセージなどを表示する。さらに、例えば基準階の乗場呼び登録装置22には運転切替えボタン25が設置されている。この運転切替えボタン25は、エレベータ12aの運転モードを節電運転モードに切り替えるための操作ボタンである。節電運転モードに切り替えられると、エレベータ12aは消費電力を抑えるために作成されたダイヤに従って運転されると共に、表示器24に節電運転中である旨のメッセージなどが表示される。
また、エレベータ制御装置17aには、エレベータ12aの運転を制御するための構成として、運転指令装置31、速度制御装置32、電流制御装置33、インバータ34が備えられている。
乗場呼びあるいはかご呼びの発生に伴い、運転指令装置31から運転指令が出力される。なお、「かご呼び」とは、図示せぬかご室内に設けられた行先呼び釦の操作により登録される呼びのことであり、利用者が指定した行先階の情報を含む。
速度制御装置32は、この運転指令に従ってエレベータ12aの乗りかご13aを所定の速度で移動させるための速度制御信号を生成して電流制御装置33に出力する。電流制御装置33は、この速度制御信号に基づいて巻上機16aを駆動させるための電流制御信号を生成してインバータ34に出力する。インバータ34は、この電流制御信号に基づいて駆動電流に巻上機16aを供給する。これにより、巻上機16aが回転駆動し、ロープ15aを介して乗りかご13aが目的階まで移動する。また、インバータ34から供給される電流が実測値として電流制御装置33にフィードバックされ、その実測値の目標値との差分に応じて電流制御信号が調整される。
ここで、インバータ34の出力端に電力監視装置35が介在されている。この電力監視装置35は、エレベータ12aの消費電力をリアルタイムで計算する機能を備えている。また、この電力監視装置35は通信機能を備えており、エレベータ12aの消費電力を通信ネットワーク18を介して遠隔地の監視センタ19に送信することができる。
なお、上記電力監視装置35としては、具体的には「スマートメータ」が用いられる。「スマートメータ」とは、通信機能や他の機器の管理機構を持つ高機能型の電力メータを含んだシステムのことである。
また、エレベータ制御装置17aには、節電システムに関する構成として、スイッチ36、ダイヤ運転装置37、運転時間出力装置38が備えられている。
スイッチ36は、乗場呼び登録装置22に設置された運転切替えボタン25の操作により節電運転モードに切り替えられたときに、ダイヤ運転装置37を速度制御装置32に接続する。ダイヤ運転装置37は、1日の目標電力を元に作成された節電用のダイヤ(運行スケジュール)に従ってエレベータ12aを計画的に運転する。
運転時間出力装置38は、ダイヤ運転装置37によって作成されたダイヤに従ってエレベータ12aが次に運転を開始する時間を算出して乗場呼び登録装置22の表示器24に出力する。これにより、表示器24には、図3に示すように節電運転中のメッセージと共にエレベータ12aの次回の運転時間が表示される。
一方、監視センタ19には、通信ネットワーク18を介してエレベータ12a,12b,12cの消費電力がリアルタイムで送られてくる。この監視センタ19には、節電システムに関する構成として、ピーク電力計算装置41とピーク電力調整装置42が備えられている。
ピーク電力計算装置41は、エレベータ12a,12b,12cの消費電力に基づいて単位時間当たりのピーク電力を計算する。ピーク電力調整装置42は、ピーク電力計算装置41によって得られたピーク電力が予め設定された基準値を超えた場合に電力調整を行い、エレベータ12a,12b,12cのうちの少なくとも1台のエレベータのダイヤをずらすように指示する。
次に、本システムの動作を説明する。
(a)節電運転モード
図4は本システムにおけるエレベータ制御装置側の節電運転モードの処理動作を示すフローチャートである。
今、乗場呼び登録装置22に設置された運転切替えボタン25の操作により、エレベータ12a,12b,12cが通常運転モードから節電運転モードに切り替えられたとする。
エレベータ12a,12b,12cが節電運転モードに切り替えられると(ステップS11のYes)、エレベータ制御装置17a,17b,17c内のダイヤ運転装置37が起動され、エレベータ12a,12b,12cが1日の目標電力を元に作成された節電用のダイヤに従って計画的に運転される(ステップS11)。
ここで、上記節電用のダイヤについて、図7を参照して説明する。
図7は1日の目標電力とエレベータの消費電力との関係を示す図である。図中のP1は1日の目標電力、P2は混雑時間帯の消費電力、P3は1回の運転で消費される電力の量を表している。
混雑時間帯とは、エレベータ12a,12b,12cの利用頻度の高い時間帯のことであり、出退勤の時間帯と昼の時間帯を含む。混雑時間帯では、エレベータ12a,12b,12cをフル稼働する必要があるため、消費電力の制限をかけないものとする。
まず、1日の目標電力P1から混雑時間帯の消費電力P2を減じた残りの電力(P1−P2)を求める。そして、この残りの電力(P1−P2)を1回の運転の消費電力P3で割ることにより、混雑時間帯を除く時間帯つまり閑散時間帯におけるエレベータ12a,12b,12cの運転回数K1を求める。
K1=(P1−P2)/P3 …(1)
なお、1回の消費電力P3は、ロングランで消費される電力とショートランで消費される電力の平均値とする。
このようにして運転回数K1が求まると、閑散時間帯で上記運転回数K1だけエレベータ12a,12b,12cを運転するようなダイヤ(運行スケジュール)を作成する。すなわち、例えばK1=300回であれば、エレベータ12aを100回、エレベータ12bを100回、エレベータ12cを100回運転するように、それぞれの運転時間を決めたダイヤを節電用として作成する。
ここで、エレベータ12a,12b,12cがダイヤ運転中(節電運転中)にある場合、常に乗場呼びに応答するわけではなく、一時的に運休していることがある。そこで、運転時間出力装置38により上記ダイヤに基づいて次回の運転時間を算出し(ステップS13)、各階の乗場呼び登録装置22に設けられた表示器24に上記次回の運転時間を節電運転中のメッセージと共に表示する(ステップS14)。
これにより、各階の乗場にいる利用者は節電運転中であることを把握でき、表示器24に表示された運転時間に合わせてエレベータ12a,12b,12cのいずれかの乗場で待つことができる。なお、各階の乗場への通知方法は表示に限らず、音声であっても良いし、表示と音声の両方を用いて通知することでも良い。
(b)ピーク電力の検出
次に、節電運転中のピーク電力の検出処理について説明する。
図5は本システムにおける監視センタ側のピーク電力検出処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、監視センタ19に設けられたピーク電力計算装置41によって実行される。
エレベータ12a,12b,12cには、それぞれに電力監視装置35が設置されており、運転中に消費される電力がリアルタイムで計算され、通信ネットワーク18を介して監視センタ19に送られてくる。
監視センタ19では、エレベータ12a,12b,12cの電力監視装置35から消費電力を取得すると(ステップS21)、これをピーク電力計算装置41に与えてエレベータ12a,12b,12cの単位時間当たり(例えば1秒毎)の消費電力を集計する(ステップS22)。
ここで、集計結果として得られた値が初期値であれば(ステップS23のYes)、ピーク電力計算装置41はその値を現在のピーク電力Pmaxとして図示せぬメモリに保存する(ステップS25)。
一方、集計結果として得られた値が初期値でなければ(ステップS23のNo)、ピーク電力計算装置41はメモリに保存された前回のピーク電力Pmaxの値と比較する(ステップS24)。その結果、前回のピーク電力Pmaxの値よりも今回得られた値の方が大きい場合には(ステップS24のYes)、その値を新たなピーク電力Pmaxとしてメモリに保存する(ステップS25)。
このようにして、前回の値と今回の値を比較して大きい値を保存するようにメモリを更新していくことで、現時点におけるピーク電力Pmaxの値が求められる。
(c)ピーク電力の調整
次に、ピーク電力の調整処理の動作について説明する。
図6は本システムにおける監視センタ側のピーク電力調整処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、監視センタ19に設けられたピーク電力調整装置42によって実行される。
監視センタ19では、一定時間経過する毎に(ステップS31のYes)、ピーク電力計算装置41によって算出されたピーク電力Pmaxを取得する(ステップS32)。このとき得られたピーク電力Pmaxは、現時点におけるピーク電力の値つまり前回のダイヤ変更でエレベータ12a,12b,12cが運転されているときに得られたピーク電力の値である。
ピーク電力調整装置42は、このピーク電力Pmaxと予め設定された基準値とを比較する(ステップS33)。その結果、ピーク電力Pmaxが基準値を超えている場合には(ステップS33のYes)、ピーク電力調整装置42は、ピーク電力Pmaxを基準値以内に収めるようにダイヤ変更を指示する(ステップS34)。
このダイヤ変更の指示は、エレベータ12a,12b,12cの中の少なくとも1台のエレベータに対して行われる。なお、ダイヤ変更対象となるエレベータは予め決めておいても良いし、その都度ランダムで決めることでも良い。
今仮にエレベータ12aのダイヤを変更するものとすると、図2に示したエレベータ制御装置17aのダイヤ運転装置37に対してダイヤ変更の指示が送られる。なお、図2では省略されているが、監視センタ19から通信ネットワーク18を介してダイヤ変更の指示がエレベータ制御装置17aのダイヤ運転装置37に送られる。
ダイヤ運転装置37では、このダイヤ変更の指示に従ってエレベータ12aのダイヤを全体的に数分間(例えば5分間)ずらす。このときのダイヤの方は任意に設定可能である。
このようにして、エレベータ12a,12b,12cのいずれかのダイヤが変更されると、電力が集中する時間がずれるので、ピーク電力Pmaxを下げることができる。ダイヤ変更後、ピーク電力Pmaxの状態を確認し、基準値を超えていれば再びダイヤ変更を行うといった動作を繰り返す。これにより、ピーク電力Pmaxをできるだけ基準値以内に収めながら、目標電力P1に合わせてエレベータ12a,12b,12cを効率的に運転することができる。
この様子を図8および図9に示す。
図8はダイヤ変更前のエレベータの消費電力状態を示す図、図9はダイヤ変更後のエレベータの消費電力状態を示す図である。それぞれに横軸は時間、縦軸は電力量を表している。
今、説明を簡単にするため、2台のエレベータ12a,12bがダイヤ運転中(節電運転中)にあるとする。Paはエレベータ12aの単位時間当たりの消費電力、Pbはエレベータ12bの単位時間当たりの消費電力、Pmaxは単位時間当たりのピーク電力である。また、Tはピーク電力Pmaxの監視時間、Pthはピーク電力Pmaxの基準値である。
2台のエレベータ12a,12bが図8に示すような時間間隔でダイヤ運転中であったとする。このときのピーク電力Pmaxは単位時間毎に算出されるエレベータ12aの消費電力Paとエレベータ12aの消費電力Pbとを加算した値である。監視時間Tの間隔でこのピーク電力Pmaxが監視され、基準値Pthを超えた場合に電力調整のために現在のダイヤが変更される。
図9はエレベータ12aのダイヤを全体的に数分遅らせた場合を示している。エレベータ12aのダイヤを変更したことで、同じ時間帯で消費される電力が減り、ピーク電力Pmaxが下がったことが分かる。
ダイヤ変更後も運転時間出力装置38にてその変更後のダイヤに従って次回の運転時間が算出されて各階の乗場に通知される。したがって、ダイヤの関係でエレベータ12aが止まっているときに利用者が乗場に来たとしても故障と勘違いすることはない。なお、ダイヤ変更するエレベータは1台に限らず、複数台のエレベータを同時にダイヤ変更することでも良い。
このように、目標電力を元に作成されたダイヤに従ってエレベータ12a,12b,12cを運転し、その運転中に基準値Pthを超えるピーク電力Pmaxが検出された場合にダイヤを変更する。これにより、ダイヤ運転中のピーク電力Pmaxを抑えることができる。また、ダイヤ運転は閑散時間帯にのみ行われるので、出退勤や昼時などの混在時間帯での輸送効率を落とさずに、1日に消費される電力を目標電力P1に合わせて運転することができる。
なお、上記実施形態では、3台のエレベータを有する建物を想定して説明したが、2台のエレベータでも良いし、3台以上のエレベータであっても良い。ただし、これらのエレベータは群管理されたものではなく、それぞれに独立して運転されるエレベータであるとする。これは、群管理システムでは、各エレベータの運転状態を見ながら効率的に呼びに応答させるといった群管理制御を行うので、その群管理制御から切り離して個別にダイヤ運転することは制御的に難しいからである。
また、上記実施形態では、監視センタ側でピーク電力の計算と電力調整を行う構成としたが、例えば建物側に各エレベータを監視する監視装置を設けて、その監視装置にてピーク電力の計算と電力調整を行う構成としても良い。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、複数台のエレベータが独立して運転される構成において、予め設定された目標電力で効率的に運転を行い、消費電力化を図ることのできるエレベータの節電システムを提供ことができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…建物、12a,12b,12c…エレベータ、13a,13b,13c…乗りか、14a,14b,14c…カウンタウェイト、15a,15b,15c…ロープ、16a,16b,16c…巻上機、17a,17b,17c…エレベータ制御装置、18…通信ネットワーク、19…監視センタ、21…乗場ドア、22…乗場呼び登録装置、23…方向ボタン、24…表示器、25…運転切替えボタン、31…運転指令装置、32…速度制御装置、33…電流制御装置、34…インバータ、35…電力監視装置、36…スイッチ、37…ダイヤ運転装置、38…運転時間出力装置、41…ピーク電力計算装置、42…ピーク電力調整装置。

Claims (5)

  1. それぞれに独立して運転される複数台のエレベータと、
    1日の目標電力を元に作成された節電用のダイヤに従って上記各エレベータを計画的に運転するダイヤ運転手段と、
    上記各エレベータの消費電力をリアルタイムで計算する電力監視手段と、
    この電力監視手段によって得られた上記各エレベータの消費電力に基づいて単位時間当たりのピーク電力を計算するピーク電力計算手段と、
    このピーク電力計算手段によって得られたピーク電力が予め設定された基準値を超えた場合に、上記各エレベータのうちの少なくとも1台のエレベータのダイヤをずらすように上記ダイヤ運転手段に指示するピーク電力調整手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの節電システム。
  2. 上記ダイヤ運転手段は、
    予め設定された閑散時間帯で上記各エレベータをダイヤ運転することを特徴とする請求項1記載のエレベータの節電システム。
  3. 節電運転モードに切り替える運転切替え手段を備え、
    上記ダイヤ運転手段は、
    上記運転切替え手段によって上記節電運転モードに切り替えられたときに、予め設定された閑散時間帯で上記各エレベータをダイヤ運転することを特徴とする請求項1記載のエレベータの節電システム。
  4. 上記運転切替え手段によって上記節電運転モードに切り替えられたときに、現在設定されているダイヤに基づいて上記各エレベータの次回の運転時間を出力する運転時間出力手段と、
    この運転時間出力手段から出力された上記各エレベータの次回の運転時間を節電運転中のメッセージと共に各階の乗場に通知する通知手段と
    を具備したことを特徴とする請求項3記載のエレベータの節電システム。
  5. 上記電力監視手段は、上記各エレベータの消費電力を通信ネットワークを介して遠隔地の監視センタに送信可能な通信機能を備えており、
    上記監視センタ側で、上記電力監視手段から得られた上記各エレベータの消費電力に基づいて上記ピーク電力計算手段によるピーク電力の計算と上記ピーク電力調整手段によるピーク電力の調整に関する処理を実行することを特徴とする請求項1記載のエレベータの節電システム。
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