JP2013249097A - ボトル型容器及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】胴部の変形を抑制して、安定して把持可能なボトル型容器及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】ボトル軸Oに沿って口部2、肩部、胴部4及び底部が一体的に形成され、前記胴部4のうち、ボトル軸Oを径方向に挟んで互いに対向する側面領域Sに一対の指当て用凹部6がそれぞれ形成されたピンチグリップ式のボトル型容器1であって、前記胴部4のうち、一対の前記指当て用凹部6間に位置する背面領域Bには、この胴部4の周壁4bから径方向内側に向かって突出するとともに周方向に沿って延びる補強リブ8が形成され、前記補強リブ8の周方向の両端部は、一対の前記指当て用凹部6にそれぞれ連結されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、ピンチグリップ式のボトル型容器及びその製造方法に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に記載されるような、ボトル軸に沿って口部、肩部、胴部及び底部が一体的に形成され、前記胴部のうち、ボトル軸を径方向に挟んで互いに対向する側面領域に一対の指当て用凹部がそれぞれ形成されたピンチグリップ式のボトル型容器が知られている。
このボトル型容器では、胴部の内部に、一対の指当て用凹部同士を繋ぐ板状の支持部材が設けられており、使用者が、一対の指当て用凹部のうち一方に親指を入れ、他方に該親指以外の指を入れて、胴部の背面領域(一対の指当て用凹部間に位置する胴部の周壁部分)を掌で覆うように該ボトル型容器を把持した際に、胴部がこれら指当て用凹部の対向する向きに変形することが抑制されているとともに、ボトル型容器の把持姿勢が不安定になることを抑制している。
特許第3179714号公報
しかしながら、上述した従来のボトル型容器では、胴部における背面領域の剛性が確保されておらず、該胴部が変形するおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、胴部の変形を抑制して、安定して把持可能なボトル型容器及びその製造方法を提供することを目的としている。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明は、ボトル軸に沿って口部、肩部、胴部及び底部が一体的に形成され、前記胴部のうち、ボトル軸を径方向に挟んで互いに対向する側面領域に一対の指当て用凹部がそれぞれ形成されたピンチグリップ式のボトル型容器であって、前記胴部のうち、一対の前記指当て用凹部間に位置する背面領域には、この胴部の周壁から径方向内側に向かって突出するとともに周方向に沿って延びる補強リブが形成され、前記補強リブの周方向の両端部は、一対の前記指当て用凹部にそれぞれ連結されていることを特徴とする。
このボトル型容器の内容物を口部から注出させる際は、使用者が、胴部に形成された一対の指当て用凹部のうち一方に親指を入れ、他方に該親指以外の指を入れて、胴部の背面領域を掌で覆うように、ボトル型容器を把持する。
本発明のボトル型容器によれば、胴部の背面領域に補強リブが形成されており、しかもこの補強リブが一対の指当て用凹部にそれぞれ連結されているので、これら指当て用凹部同士の相対的な移動によるボトルの変形が規制されつつ、背面領域の剛性も向上されていて、使用者が把持するこれら指当て用凹部及び背面領域の剛性が十分に確保されるとともに胴部全体の変形が抑制されて、ボトル型容器を安定して把持できる。
また、本発明のボトル型容器において、前記補強リブの縦断面の形状は、前記胴部の周壁から径方向内側に向かって延びた後、折り返されて径方向外側に向かって延び、前記胴部の周壁に連なっていることとしてもよい。
この場合、補強リブが、例えばボトル軸方向に重ね合わされるように折り返された折り返し形状となるので、このボトル型容器の製造が容易である。具体的に、このボトル型容器の製造において、プリフォームを2軸延伸ブロー成形する際に、一対の指当て用凹部を成形するための一対の押し込み金型が互いに接近移動して、これら押し込み金型が延伸途中のプリフォームに接触すると、該接触部分が他の部位より冷やされて硬くなり、その後の径方向の延伸量が抑制されることによって、前述の折り返し形状が形成される。従って、例えば前述した特許文献1(特許第3179714号公報)のように特別なプリフォーム形状を用いずとも、前記補強リブを備えたボトル型容器を簡単に製造できる。
さらに、この場合、胴部の周壁の厚さと補強リブの壁部の厚さとに大きな差異が生じることを抑制しやすいことから、成形後の補強リブ近傍に、胴部の周壁との厚さ違いによる引け等の歪みが発生することが抑制されて、ボトル型容器の外観品質を安定させることができる。
また、本発明は、ボトル軸に沿って口部、肩部、胴部及び底部が一体的に形成され、前記胴部のうち、ボトル軸を径方向に挟んで互いに対向する側面領域に一対の指当て用凹部がそれぞれ形成されたピンチグリップ式のボトル型容器の製造方法であって、有底筒状のプリフォームを2軸延伸ブロー成形するブロー成形工程を備え、前記ブロー成形工程では、前記プリフォームの径方向への延伸が終わる前に、前記一対の指当て用凹部を成形するための一対の押し込み金型を互いに接近移動させ、前記プリフォームのうち、これら押し込み金型に接触した部分の延伸量を他の部位の延伸量よりも抑制することで、前記胴部のうち、一対の前記指当て用凹部間に位置する背面領域に、この胴部の周壁から径方向内側に向かって突出するとともに周方向に沿って延び、その周方向の両端部が一対の前記指当て用凹部にそれぞれ連結された補強リブを形成することを特徴とする。
本発明のボトル型容器の製造方法によれば、特別なプリフォーム形状を用いることなく、一般的な有底筒状のプリフォームを用いて2軸延伸ブロー成形することで、前述のように顕著な効果を奏する補強リブを簡単に形成することができる。
また、本発明のボトル型容器の製造方法において、前記一対の押し込み金型における互いに対向する押し込み面間の中心位置が、プリフォーム軸よりボトル背面側に配置されていることとしてもよい。
この場合、一対の押し込み金型により成形された一対の指当て用凹部間のうち、胴部の正面領域でなく、胴部の背面領域に確実に補強リブを形成できる。また、ボトル背面側でこれら指当て用凹部同士が接近するように配置されるので、使用者の掌が小さい場合であってもボトル型容器を把持しやすく、また内容物を注出させやすい。
また、本発明のボトル型容器の製造方法において、プリフォーム軸に直交する横断面視で、互いの接近移動の前進端位置とされた一対の前記押し込み金型における互いに対向する押し込み面と、前記プリフォームの外周面とが、互いに交差するように配置されることとしてもよい。
この場合、プリフォームを2軸延伸ブロー成形する際、延伸の早期からこのプリフォームを押し込み金型に接触させることができ、これにより、該プリフォームのうち、押し込み金型に接触した部分の延伸量と他の部位の延伸量との差を大きく確保できる。つまり、これら延伸量の差によって決まる補強リブの径方向の長さを十分に確保することができ、該補強リブの剛性が向上されるとともに、胴部全体の剛性が高められる。
本発明に係るボトル型容器によれば、胴部の変形を抑制して、安定して把持することができる。
また、本発明に係るボトル型容器の製造方法によれば、前述のボトル型容器を簡単に製造できる。
本発明の一実施形態に係るボトル型容器を示す正面図である。 図1のボトル型容器の側面図である。 図1のボトル型容器の背面図である。 図2のA−A断面を示す横断面図である。 図2のC部における縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るボトル型容器1について、図面を参照して説明する。
本実施形態のボトル型容器1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂により形成されているとともに、図1〜図3に示されるように有底筒状をなしており、ボトル軸Oに沿って口部2、肩部3、胴部4及び底部5が一体的に形成されている。
尚、これら口部2、肩部3、胴部4及び底部5は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本実施形態ではこの共通軸をボトル軸Oといい、ボトル軸O方向に沿う口部2側を上側、底部5側を下側という。また、ボトル軸Oに直交する方向を径方向といい、ボトル軸O回りに周回する方向を周方向という。
本実施形態のボトル型容器1は、射出成形により形成されたプリフォームを2軸延伸ブローしてなるブロー成形品であり、容器内部には飲料等の内容物が収容される。ボトル型容器1は、その内容量が例えば2.7リットルや4リットル等とされた大容量タイプとなっている。
口部2は、円筒状をなしており、ボトル型容器1の該口部2以外の肩部3、胴部4及び底部5より小径となっている。口部2の開口部は、ボトル型容器1の内容物を注出するための注出口となっている。
口部2の外周面のうち、少なくとも上端部には、雄ねじ部2aが形成されている。口部2の雄ねじ部2aには、図示しない有頂筒状のキャップにおける雌ねじ部が螺合するようになっており、これにより、口部2に対してキャップが着脱可能に装着されるとともに、該口部2の注出口が封止される。
口部2において肩部3に連なる下端部は、ネック部2bとなっており、図4に示される該ネック部2bの外径寸法Dは、プリフォームを2軸延伸ブロー成形した前後においてその値が変化しないようになっている。
また、図1〜図3において、口部2の外周面のうち、雄ねじ部2aとネック部2bとの間には、径方向外側に突出するとともに周方向に沿って延びる環状のネックリング2cが形成されている。
肩部3は、口部2から胴部4側に向かうに従い漸次拡径された筒状をなしており、その外周面には、略台形状の平面からなるパネル面3aが複数形成されて、周方向に配列している。また、周方向に隣接するパネル面3a同士の間には、直線状の稜線部3bがそれぞれ形成されており、該稜線部3bは、下側に向かうに従い漸次径方向外側に向かって延びている。
胴部4は、円筒状をなしており、該胴部4の外周面において肩部3に連なる上端部、及び、底部5に連なる下端部には、径方向内側に窪むとともに周方向に沿って延びる環状の溝部4aがそれぞれ形成されている。
胴部4の外周面において上下一対の溝部4aに挟まれる領域は、商品ラベル等が表示される正面領域Fと、正面領域Fとは径方向の反対側を向く背面領域Bと、これら正面領域F及び背面領域Bの間に位置する一対の側面領域Sと、を有している。すなわち、胴部4の外周面には、周方向に沿って正面領域F、一方の側面領域S、背面領域B、他方の側面領域Sが、この順に配置されている。
以下の説明では、胴部4の径方向に沿う正面領域F側を前側、背面領域B側を後側という。
胴部4の外周面のうち正面領域Fは、ボトル軸Oに垂直な断面が凸円弧状をなしており、具体的には、商品ラベル等の貼着及び表示に適した円柱面状又は円筒面状とされている。
また、胴部4の外周面のうち、ボトル軸Oを径方向に挟んで互いに対向する(つまり背中合わせの)側面領域Sには、一対の指当て用凹部6がそれぞれ形成されている。このボトル型容器1は、使用者がこれら指当て用凹部6内に手指を挿入して把持することが可能なピンチグリップ式のボトル型容器である。
図2において、指当て用凹部6は、側面領域Sにおける周方向の中心よりも背面領域B側に偏って配置されている。指当て用凹部6は、該指当て用凹部6において最も径方向内側に窪まされて最深部をなすとともに径方向外側を向く底壁6aと、底壁6aの上側に連なり下側を向く上壁6bと、底壁6aの下側に連なり上側を向く下壁6cと、底壁6aの前側に連なり後側を向く前壁6dと、底壁6aの後側に連なり前側を向く後壁6eと、図2に示される側面視で、これら底壁6a、上壁6b、下壁6c、前壁6d及び後壁6eを囲む矩形枠状をなし、これら壁6a〜6eと胴部4の外周面とを滑らかに繋ぐ曲面及び平面からなる案内壁6fと、を有している。
図2に示される側面視で、底壁6aは、ボトル軸O方向に長い矩形状をなしており、該底壁6aには、その幅方向に沿って延びる底壁リブ7が形成されている。図2及び図4において、底壁リブ7は、径方向外側に向けて突出しているとともに、ボトル軸O方向に間隔をあけて複数形成されている。
図4に示される横断面視で、一対の指当て用凹部6の底壁6a同士の間の距離Lは、口部2のネック部2bの外径寸法Dよりも小さくなっている。
上壁6b及び下壁6cは、矩形状をなし、図2において、ボトル軸O方向に互いに間隔をあけて対向配置されているとともに、ボトル軸Oに垂直となるように形成されている。尚、これら上壁6b及び下壁6cは、径方向外側に向かうに従い漸次上側又は下側へ向かって延びるとともに、ボトル軸Oに対して傾斜して形成されていてもよい。
図2及び図4において、前壁6dは、ボトル軸O方向に長い矩形状に形成されており、その幅方向が、径方向に沿うように配置されている。また、後壁6eは、前壁6dの後側に間隔をあけて配置されるとともに、該前壁6dに平行な矩形状に形成されている。尚、これら前壁6d及び後壁6eは、径方向外側に向かうに従い漸次互いの距離を拡大又は縮小させるように傾斜して、互いに非平行とされていてもよい。
本実施形態では、指当て用凹部6のこれら底壁6a、上壁6b、下壁6c、前壁6d及び後壁6eは、隣り合う壁6a〜6eとの連結部分が凹曲面状にそれぞれ形成されている。
そして、図2〜図5に示されるように、胴部4のうち、一対の指当て用凹部6間に位置する背面領域Bには、この胴部4の周壁4bから径方向内側に向かって突出するとともに周方向に沿って延びる補強リブ8が形成されている。補強リブ8の周方向の両端部は、一対の指当て用凹部6にそれぞれ連結されている。
本実施形態においては、図4に示される横断面視で、補強リブ8の径方向に沿う幅は、周方向に沿って全体に略一定となっている。また、補強リブ8の周方向の両端部は、指当て用凹部6の後壁6eに連結されている。
図2に示される例では、補強リブ8は、ボトル軸O方向に沿う指当て用凹部6の中央部に配置されているが、これに限定されるものではなく、指当て用凹部6の前記中央部以外の部位(例えば、指当て用凹部6の上端部や下端部)に配置されていてもよい。また、図3に示される背面視では、補強リブ8は、ボトル軸Oに垂直となるように形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ボトル軸Oに対して傾斜して形成されていたり、この背面視において上側又は下側に向かって凸とされた曲線状をなしていたりしてもよい。
図5に示されるように、補強リブ8の縦断面の形状は、胴部4の周壁4bから径方向内側に向かって延びた後、折り返されて径方向外側に向かって延び、胴部4の周壁4bに連なっている。
具体的に、本実施形態の補強リブ8は、周壁4bから径方向内側に突出する上板8aと、該上板8aの下側に重ね合わされるように配置されて、周壁4bから径方向内側に突出する下板8bと、これら上板8a及び下板8bの径方向内側の端部同士を連結する連結部8cと、を備えている。
図1〜図3において、底部5は、有底筒状をなしており、その底壁5aの下側を向く面が、このボトル型容器1の座面とされている。底壁5aの中央部は、該中央部の周囲の外周縁部よりも上側へ向けて窪まされている。
次に、上述したボトル型容器1の製造方法について説明する。
このボトル型容器1の製造方法には、有底筒状のプリフォームを2軸延伸ブロー成形するブロー成形工程が含まれる。図4において、上述したように口部2のネック部2bの外径寸法Dは、ブロー成形の前後で実質的に変化しないことから、この外径寸法Dは、プリフォームの外径寸法と等しくなっている。また、プリフォームの中心軸(プリフォーム軸)は、該プリフォームをブロー成形してなるボトル型容器1のボトル軸Oと同軸となっている。
前記ブロー成形工程では、プリフォームの径方向への延伸が終わる前に、一対の指当て用凹部6を成形するための一対の押し込み金型20を互いに接近移動させ、前記プリフォームのうち、これら押し込み金型20に接触した部分の延伸量を他の部位の延伸量よりも抑制することで、胴部4のうち、一対の指当て用凹部6間に位置する背面領域Bに、この胴部4の周壁4bから径方向内側に向かって突出するとともに周方向に沿って延び、その周方向の両端部が一対の指当て用凹部6にそれぞれ連結された補強リブ8を形成するようにしている。
前記ブロー成形工程について具体的に説明すると、図4において、まず、プリフォームの延伸前においては、押し込み金型20は径方向外側に後退させられている。
次いで、特に図示しないが、プリフォーム口部からプリフォーム内に挿入された延伸ロッドが、その先端をプリフォーム底部に当接させつつ、該プリフォームをプリフォーム軸O方向に沿ってプリフォーム底部側へと延伸させるように延びていき、このプリフォーム底部が、プリフォーム軸O方向に沿う押し込み金型20に対応する位置又は押し込み金型20を越える位置まで達した際に、このプリフォームをエアブローして、径方向にも延伸させる。尚、以下の工程において、延伸ロッドは、その先端がプリフォームの底壁を介してキャビティ金型の内壁に当接するまで、プリフォーム底部側へ向けて前進移動させられる。
図4において、このエアブローの際、一対の押し込み金型20同士を接近移動させるように、これら押し込み金型20を径方向内側へ向けて前進させていく。ここで、一対の押し込み金型20における互いに対向する押し込み面20a間の中心位置は、プリフォーム軸Oよりボトル背面側(背面領域B側)に配置されている。また、図4のプリフォーム軸Oに直交する横断面視で、互いの接近移動の前進端位置とされた一対の押し込み金型20における互いに対向する押し込み面20a(図4における指当て用凹部6の底壁6a外面に相当)と、プリフォームの外周面(ネック部2bの外周面及びその下側へ向けた延長部分に相当)とは、互いに交差するように配置される。
エアブローにより径方向外側へ向けて延伸途中とされたプリフォームは、押し込み金型20に当接して冷やされ、これにより、このプリフォームの当接部分(以下、プリフォーム当接部分という)が、該プリフォームにおける前記当接部分以外の部位(以下、他の部位という)よりも硬くなり、また厚肉となる。従って、プリフォーム当接部分の径方向への延伸量は、他の部位の延伸量よりも抑えられることになる。
一方、前記他の部位は、径方向外側へと延伸させられていき、キャビティ金型の内壁に当接する。このように前記他の部位がキャビティ金型に当接すると、当接した他の部位に上下から挟まれる前記プリフォーム当接部分におけるプリフォーム軸O方向への移動が規制される。
前記プリフォーム当接部分は、硬くなり厚肉となっているために、キャビティ金型の内壁に当接する前にその径方向への延伸が大幅に抑制又は停止される一方、該プリフォーム当接部分のプリフォーム軸O方向の両側に位置する他の部位がこのプリフォーム当接部分を上下から挟み込むように延伸させられていき、その結果、上述した補強リブ8の折り返し形状が形成される。
次いで、このプリフォームのエアブローを継続すると、補強リブ8の上板8aに対応する部分と下板8bに対応する部分とがプリフォーム軸O方向に重ね合わされて、上述した補強リブ8の形状となり、ボトル型容器1が成形される。尚、前記プリフォーム当接部分の一部は、補強リブ8において最も径方向内側に位置する連結部8cを構成する。一方、前記プリフォーム当接部分は、前述のように延伸量が抑えられているために、補強リブ8の上板8a及び下板8bにおける外周縁部(周壁4bとの連結端)を構成しにくくなっている。
以上説明した本実施形態のボトル型容器1の内容物を口部2から注出させる際は、使用者が、胴部4に形成された一対の指当て用凹部6のうち一方に親指を入れ、他方に該親指以外の指を入れて、胴部4の背面領域Bを掌で覆うように、ボトル型容器1を把持する。
本実施形態のボトル型容器1によれば、胴部4の背面領域Bに補強リブ8が形成されており、しかもこの補強リブ8が一対の指当て用凹部6にそれぞれ連結されているので、これら指当て用凹部6同士の相対的な移動によるボトルの変形が規制されつつ、背面領域Bの剛性も向上されていて、使用者が把持するこれら指当て用凹部6及び背面領域Bの剛性が十分に確保されるとともに胴部4全体の変形が抑制されて、ボトル型容器1を安定して把持できる。
また、補強リブ8の縦断面の形状は、上板8aが胴部4の周壁4bから径方向内側に向かって延びた後、連結部8cで折り返されて、下板8bが径方向外側に向かって延びて周壁4bに連なっていて、全体に折り返し形状となっているので、このボトル型容器1の製造が容易である。具体的に、このボトル型容器1の製造において、プリフォームを2軸延伸ブロー成形する際に、一対の指当て用凹部6を成形するための一対の押し込み金型20が互いに接近移動して、これら押し込み金型20が延伸途中のプリフォームに接触すると、該接触部分が他の部位より冷やされて硬くなり、その後の径方向の延伸量が抑制されることによって、前述の折り返し形状が形成される。従って、例えば前述した特許文献1(特許第3179714号公報)のように特別なプリフォーム形状を用いずとも、本実施形態の補強リブ8を備えたボトル型容器1を簡単に製造できる。
さらに、この場合、胴部4の周壁4bの厚さと補強リブ8の壁部(特に上板8a及び下板8bの外周縁部)の厚さとに大きな差異が生じにくいことから、成形後の補強リブ8近傍に、胴部4の周壁4bとの厚さ違いによる引け等の歪みが発生することが抑制されて、ボトル型容器1の外観品質を安定させることができる。
また、一対の指当て用凹部6の底壁6a同士の間の距離Lが、口部2のネック部2bの外径寸法Dよりも小さくなっているので、胴部4においてこれら指当て用凹部6同士の間に配置される背面領域Bの形状(外径)を細くして、握りやすくすることができる。また、これら指当て用凹部6内に挿入する手指の進入量を大きく確保でき、使用者が深い握りを達成できるとともに、ボトル型容器1に対する把持力が高められる。
また、指当て用凹部6の底壁6aには底壁リブ7が形成されているので、この底壁6aに当接される手指と、該底壁6aとのスライド移動を抑制でき、ボトル型容器1の把持姿勢がより安定する。
また、肩部3には、平面状のパネル面3aが形成されており、該パネル面3aは、ボトル型容器1内が減圧(負圧)状態となった際に、ボトル内へ向けて容易に陥没変形可能であるので、該パネル面3a以外の部位が陥没変形するようなことが防止される。
また、隣接するパネル面3a同士の間に位置する稜線部3bが、縦リブとしての作用を発揮するようになっており、これらパネル面3aが変形した際に、肩部3の外観が損なわれる程度にまで大きく陥没変形することが防止される。
また、本実施形態で説明したボトル型容器1の製造方法によれば、特別なプリフォーム形状を用いることなく、一般的な有底筒状のプリフォームを用いて2軸延伸ブロー成形することで、前述のように顕著な効果を奏する補強リブ8を簡単に形成することができる。
また、図4において、一対の押し込み金型20における互いに対向する押し込み面20a間の中心位置が、プリフォーム軸Oよりボトル背面側に配置されているので、一対の押し込み金型20により成形された一対の指当て用凹部6間のうち、胴部4の正面領域Fでなく、胴部4の背面領域Bに確実に補強リブ8を形成できる。また、ボトル背面側でこれら指当て用凹部6同士が接近するように配置されるので、使用者の掌が小さい場合であってもボトル型容器1を把持しやすく、また内容物を注出させやすい。
また、図4に示される横断面視で、互いの接近移動の前進端位置とされた一対の押し込み金型20における互いに対向する押し込み面20a(図4の底壁6a外面に相当)と、プリフォームの外周面(図4のネック部2bの外周面及びその下側へ向けた延長部分に相当)とが、互いに交差するように配置されているので、プリフォームを2軸延伸ブロー成形する際、延伸の早期からこのプリフォームを押し込み金型20に接触させることができ、これにより、該プリフォームのうち、押し込み金型20に接触した部分の延伸量と他の部位の延伸量との差を大きく確保できる。つまり、これら延伸量の差によって決まる補強リブ8の径方向の長さを十分に確保することができ、該補強リブ8の剛性が向上されるとともに、胴部4全体の剛性が高められる。このため、ボトルの軽量化も可能となる。
尚、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、ボトル型容器1の内容量が、例えば2.7リットルや4リットルであるとしたが、これに限定されるものではなく、例えば2.7〜4リットルの間の内容量や、2.7リットル未満の内容量、或いは4リットルを超える内容量であっても構わない。
また、指当て用凹部6の底壁6aには、底壁リブ7が複数形成されているとしたが、この代わりに、単一の底壁リブ7であってもよく、或いは底壁リブ7が形成されていなくても構わない。また、底壁6aに、底壁リブ7の代わりに、または底壁リブ7とともに、径方向内側に向けて窪む溝が形成されていてもよい。
また、前述の実施形態で説明したボトル型容器1の製造方法では、プリフォームをエアブローしながら、一対の押し込み金型20同士を前進端位置まで接近移動させることとしたが、この代わりに、これら押し込み金型20を前進端位置まで移動させた後、エアブローしても構わない。
具体的には、プリフォームの径方向への延伸が終わる前に、一対の押し込み金型20を互いに接近移動させてプリフォームに接触させることで、補強リブ8が形成されればよい。ただし、プリフォームが径方向に延伸させられる早期の段階において、一対の押し込み金型20が前進移動させられることで、これら押し込み金型20に接触したプリフォーム当接部分の延伸量と他の部位の延伸量との差を大きく確保でき、これにより補強リブ8の強度を十分に確保できることから、好ましい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 ボトル型容器
2 口部
3 肩部
4 胴部
4b 周壁
5 底部
6 指当て用凹部
8 補強リブ
20 押し込み金型
20a 押し込み面
B 背面領域
S 側面領域
O ボトル軸、プリフォーム軸

Claims (5)

  1. ボトル軸に沿って口部、肩部、胴部及び底部が一体的に形成され、前記胴部のうち、ボトル軸を径方向に挟んで互いに対向する側面領域に一対の指当て用凹部がそれぞれ形成されたピンチグリップ式のボトル型容器であって、
    前記胴部のうち、一対の前記指当て用凹部間に位置する背面領域には、この胴部の周壁から径方向内側に向かって突出するとともに周方向に沿って延びる補強リブが形成され、前記補強リブの周方向の両端部は、一対の前記指当て用凹部にそれぞれ連結されていることを特徴とするボトル型容器。
  2. 請求項1に記載のボトル型容器であって、
    前記補強リブの縦断面の形状は、前記胴部の周壁から径方向内側に向かって延びた後、折り返されて径方向外側に向かって延び、前記胴部の周壁に連なっていることを特徴とするボトル型容器。
  3. ボトル軸に沿って口部、肩部、胴部及び底部が一体的に形成され、前記胴部のうち、ボトル軸を径方向に挟んで互いに対向する側面領域に一対の指当て用凹部がそれぞれ形成されたピンチグリップ式のボトル型容器の製造方法であって、
    有底筒状のプリフォームを2軸延伸ブロー成形するブロー成形工程を備え、
    前記ブロー成形工程では、前記プリフォームの径方向への延伸が終わる前に、前記一対の指当て用凹部を成形するための一対の押し込み金型を互いに接近移動させ、前記プリフォームのうち、これら押し込み金型に接触した部分の延伸量を他の部位の延伸量よりも抑制することで、前記胴部のうち、一対の前記指当て用凹部間に位置する背面領域に、この胴部の周壁から径方向内側に向かって突出するとともに周方向に沿って延び、その周方向の両端部が一対の前記指当て用凹部にそれぞれ連結された補強リブを形成することを特徴とするボトル型容器の製造方法。
  4. 請求項3に記載のボトル型容器の製造方法であって、
    前記一対の押し込み金型における互いに対向する押し込み面間の中心位置が、プリフォーム軸よりボトル背面側に配置されていることを特徴とするボトル型容器の製造方法。
  5. 請求項3又は4に記載のボトル型容器の製造方法であって、
    プリフォーム軸に直交する横断面視で、互いの接近移動の前進端位置とされた一対の前記押し込み金型における互いに対向する押し込み面と、前記プリフォームの外周面とが、互いに交差するように配置されることを特徴とするボトル型容器の製造方法。
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