JP2013248998A - 惰性走行制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
車両の有している運動エネルギーを最大限利用した惰性走行による減速によって、車両走行の省エネルギー化、排出ガス量削減を図る。
【解決手段】惰性走行中の速度の異なる2時点(v1 時点、v2時点)における惰性走行減速度実測値α1、α2から、惰性走行減速度と車両速度の関係式
α=K1 +K2・v2 の計数K1 、K2値を特定して惰性走行開始時(速度v0)から終了時(速度vb)の間の惰性走行減速度速度平均値αabを算出し、前記算出された惰性走行減速度速度平均値αab と車両質量mで定まる走行抵抗速度平均値Rab と惰性走行開始時速度v0終了時速度vb間運動エネルギー差ΔE、から惰性走行可能距離Diを推定する。
【選択図】 図3

Description

本願発明は、車両減速時に、減速開始時点に車両の有している運動エネルギーE=m・v02/2(m:車両質量、v0:減速開始時の車両速度)を最大限車両の惰性走行エネルギーとして活用する惰性走行制御方法に関する。
車両減速時、その時点に車両の有している運動エネルギーを、回生して、あるいは直接車両の減速走行に利用して、燃料消費量、排出ガス量を削減しようとする試みは数多くなされている。
例えば、停止点までの一定距離範囲内に惰行領域を設定し、惰行領域内でアクセルオフした時点で燃料カットを行う(特許文献1)、目標地点に向けて走行中の車両が現車両速度、目標地点の位置、および惰性走行減速度、から目標地点までの惰性走行可否を判定し、可の場合惰性走行で目標地点に向かう車両走行制御方法(特許文献2)、惰性走行を活用しての追従走行(特許文献3、特許文献4)、惰性走行減速度を計測しての最大限の惰性走行距離算出・惰性走行実行(特許文献5)等である。
特開平8−337135 特開2006−224809 特開2007−291919 特開2011−005920 特開2011−046272
本願発明は上記考え方を発展させて、ハイブリッド車両、電気自動車の如くエネルギー回生して後の車両走行に生かす車両のみならず、単一駆動源の車両、すなわち小規模のエネルギー回生機能は有しているがそれによって回生されたエネルギーを車両走行に利用するのではなく車両の電装機器等の駆動に用いるガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車等の車両、においても、車両減速時においてその時点で車両が有している運動エネルギーを最大限効率的に車両の惰性走行エネルギーとして活用することによって、システム的、体系的に車両のエネルギー消費量、排出ガス量の削減を図ろうとするものである。
ここで、惰性走行とは、エンジン、モータ等の車両駆動体駆動力の駆動輪への伝達を停止(あるいは低減)する、および/あるいはエンジン、モータ等の車両駆動体の駆動力発生動作を停止する、ことによってその時点で車両の有している運動エネルギーを車両駆動に効率的に活用する走行状態をいう。
ハイブリッド車両あるいは電気自動車等の減速時において、車両の有する運動エネルギーをエネルギー回生機能で回収・蓄積を行い、その後改めて前記回収・蓄積されたエネルギーを運動エネルギーへ転換即ち走行エネルギー化することによって車両走行に要するエネルギーを節約する方法は、エネルギーの回収効率、蓄積効率および転換効率を考えると、車両の有する運動エネルギーを直接惰性走行に活用する方法に比べてエネルギー利用効率は劣る。
従って、本願発明における減速は、原則として車両が惰性走行可能な状態においては、最大限惰性走行を行うものとする。
即ち、車両の減速に際し、走行の安全性あるいは車両動作の信頼性が確保できる範囲内で、回生制動による減速走行、摩擦制動による減速走行、を極力避けて、最大限車両の有している運動エネルギー利用効率の最も高い惰性走行を可能な限り長距離行うものとする。
上記思想に基づいて惰性走行を行う場合、車両が惰性走行する際の車両の走行抵抗による車両走行速度低下の時間変動量、即ち惰性走行減速度の検知が最重要となる。
即ち、車両現在位置から車両停止位置までの間、惰性走行で到達可能か否かの判定あるいは到達するための車両制御、を行う場合においては、正確な惰性走行減速度を知ることが必須である。
個々の車両における標準的な道路での標準的な走行状態での前記惰性走行減速度をあらかじめ計測して走行制御装置内に記憶しておき、これを上記判定あるいは制御に用いることも可能であるが、実際の惰性走行減速度は車両走行中の道路状態(道路勾配、道路表面状況等)、車両走行状態(車両走行速度、車両重量、風速、風向、タイヤ状態等)によって大きく変化する。したがって正しい惰性走行可否の判定および惰性走行制御を行おうとした場合、車両の現在走行中の道路状態・走行状態に対応した正確な惰性走行減速度の計測、および前記正確な惰性走行減速度に基づく惰性走行可能最大距離の算出、が必要になる。
先ず走行抵抗Rと惰性走行減速度αの関係を説明する。
走行抵抗Rは(数1)で示される。
(数1)
R=Rr +Rl
ここで
R:走行抵抗

Rr :転がり抵抗
=μr ・m・g
Rl :空気抵抗
=μa ・A・v2
μr :転がり抵抗係数
m:車両質量
g:重力加速度
μa :空気抵抗係数
A:車両前面投影面積
v:車両走行速度
である。
(数1)より、走行抵抗中の転がり抵抗成分Rr は車両速度のかかわらず一定であるが、空気抵抗成分Rl は車両速度vの二乗(v2 )に比例することが分かる。即ち、減速時、転がり抵抗は速度低下にかかわらず一定であるが、空気抵抗は速度低下とともに急激に減少する。
次に、走行抵抗と、走行抵抗による車両減速度(惰性走行減速度)αの関係は(数2)で表わされる。
(数2)
R=m・α
従って惰性走行減速度αは(数3)で表わされる。
(数3)
α=R/m
=K1 +K2 ・v2
ここで、
K1 :惰性走行減速度の転がり抵抗成分
(=μr ・g)
K2 :惰性走行減速度空気抵抗係数(=μa ・A /m)
K2・v2 :惰性走行減速度空気抵抗成分(=μa ・A・v2 /m)
である。
(数3)から、惰性走行減速度αは車両速度低下とともに減少することが分かる。
従って、速度v0 で定速走行中の車両速度が、時刻t0 から惰性走行を開始した後、時刻tb でvb に低下したとすると、その間の時間経過に対する速度変化は図1の如く示される。但し、図1において、時刻tb 〜ts間は制動走行区間、時刻tsは、走行停止時刻、である。制動走行区間においては、回生制動あるいは摩擦制動によって減速し時刻ts に停止する。
上記速度v0 〜vb 間の惰性走行減速度平均値αab は、(数3)で示される惰性走行減速度αを速度v0 〜vb 間速度vで定積分した値の速度平均値として(数4)で示される。
(数4)
αab ={∫(K1 +K2 ・v2)dv }/(v0 −vb)
=[(v0 −vb)・{K1+K2・(v02 +v0・vb +vb2 )/3}]/(v0 −vb)
=K1+K2・(v02 +v0・vb +vb2 )/3
=Rab /m
また、上記速度v0 〜vb 間に車両の消費する運動エネルギーΔEは(数5)で示されることから、速度v0 〜vb 間惰性走行を行った場合の車両走行距離即ち惰性走行可能距離Diは(数6)で表わされる。
(数5)
ΔE=m・(v02 −vb2)/2
(数6)
Di =ΔE/Rab
={(v02 −vb2)/2}/{K1+K2・(v02 +v0・vb +vb2 )/3}
即ち、惰性走行により車両速度がv0 からvb に低下する間の車両走行距離(惰性走行可能距離)Diは、(数6)より、惰性走行減速度の転がり抵抗成分K1および惰性走行減速度空気抵抗係数K2が定まれば、求まることが分かる。
このうちK1 は、速度にかかわらず一定ではあるが、車両の走行する道路表面状態、車両タイヤ状態等で変化する、またK2 は車両重量によって変化する。
従って、K1、K2 を車両の特定値としてあらかじめ記憶しておき、速度v0 〜vb に対応してDiを算出する方法では正確なDi値を得ることができない。即ち正確に惰性走行可能距離Diを算出するためには、個々の車両毎に車両状態、車両走行状態に対応したK1、K2値を用いる必要がある。
以下に、実走行状態におけるK1、K2 値算出方法について図2を用いて説明する。
惰性走行中の速度v1 周辺の速度v11 、v12、時の時刻t11 、t12 、速度v2周辺の速度v21 、v22、時の時刻t21 、t22 を各々計測して減速度α1 、α2 を(数7)、(数8)より算出する。
(数7)
α1 =(v11 −v12)/(t12 −t11)
但し
v11 =v1 +Δv1
v12 =v1−Δv1
Δv1:v1
からの速度偏差
(数8)
α2 =(v21 −v22)/(t22 −t21)
但し
v21 =v2 +Δv
v22 =v2 −Δv
Δv2:v2 からの速度偏差
また、上記α1 、α2 は、(数3)を用いて各々(数9)、(数10)と表わされる。
(数9)
α1 =K1 +K2 ・v12
(数10)
α2 =K1 +K2 ・v22
上記(数7)、(数8)、(数9)、(数10)より、K1 、K2 は、各々(数11)、(数12)と表わせる。
(数11)
K1 =α1 −(α1 −α2)・v12/(v12 −v22
(数12)
K2 =(α1 −α2)/(v12 −v22
従って、惰性走行可能距離Di は、(数6)に、惰性走行開始時の速度v0 、惰性走行終了時速度(制動開始速度)vb 、および(数11)、(数12)で算出したK1 、K2 、を代入することによって、算出することができる。
即ち、走行中に目標地点(停止点)が特定され、現走行速度v0 に対応した車両現在地点から停止点までの距離Dnが(数13)を満足した場合には、現時点で車両の有している運動エネルギーを最大限活用しての停止点(正確には停止点手前距離Db 点)までの惰性走行到達が可能となることがわかる。
(数13)
Di ≧Dn −Db
本願発明による惰性走行によって、車両減速時に車両の有している運動エネルギーは、減速開始時(惰性走行開始時)車両速度v0 から制動走行開始時(惰性走行終了時)車両速度vb までの間、最大限効率的に惰性走行エネルギーとして車両の走行抵抗に打ち勝っての減速走行(惰性走行)に生かすことができ、車両走行の省エネルギー化、排出ガス量削減化に大きく貢献することができる。
惰性走行による減速時の車両走行速度変化説明図、 本願発明による惰性走行減速度(速度v1周辺の惰性走行減速度α1 、速度v2周辺の惰性走行減速度α2)算出方法説明図、 本願発明による惰性走行制御手順例説明図、である。
本願発明を効果的に実施するに際しては、惰性走行開始時には車両駆動体と駆動輪間接続を遮断するとともに車両駆動体の車両駆動を停止する、また惰性走行終了時、即ち通常走行復帰時あるいは制動走行移行時、には前記遮断あるいは停止動作を直ちに回復させる、必要がある。従って本発明による惰性走行制御を行う車両は、前記操作を自動的に行う走行形態制御装置を有することが望まれる。
図3に本願発明による惰性走行制御手順実施例を示す。
図3において、
301は、本願発明による惰性走行制御手順開始点、
302は、車両が走行中か否かを、例えば車両走行速度vから、判定する車両走行状態判定処理、
303は、次の目標地点(停止点)が特定されたか否かを、車両が目標地点情報(目標地点名情報、目標地点位置情報等。)を、例えば特定地点からの路車間通信によって通報を受けたか否かから、判定する目標地点特定判定処理、
304は、一定時間あるいは一定距離通常走行を行う通常走行処理、
305は、現地点−目標地点間距離Dnを、例えば前記目標地点位置情報とGPSによる車両現地点情報から算出するDn計測処理、
306は、現時点の車両速度v0を計測するv0計測処理、
307は、惰性走行可能距離Di を、現時点の車両速度v0、あらかじめ定められている制動開始時の車両速度vb、計測・算出・記憶されているK1 、K2 値、から前記(数6)を用いて算出するDi 算出処理、
308は、処理307において算出された惰性走行可能距離Diが車両現在位置から車両制動開始位置までの間の距離(Dn −Db )以上か否か、即ち車両現在位置から惰性走行によって制動開始地点まで到達可能か否かを判定する、惰性走行による到達可否判定処理、
309は、処理308によって、惰性走行によって目標地点到達可と判定された場合、惰性走行を行う惰性走行処理、でありこの惰性走行処理による惰性走行の間、前記α1 、α2 の計測、K1 、K2 の算出、および現地点−目標地点間距離Dn
の計測、も並行して行う。
310は、車両現在位置−目標地点位置間距離Dnが、制動距離Db に達したか否かを判定する制動走行開始可否判定処理、であり、本制動走行開始可否判定が否の場合即ち未だ惰性走行を継続すべき状態にある場合は、処理309中で新たに算出したK1 、K2を用いての惰性走行可能距離Di 算出および惰性走行による制動開始点までの到達可否判定の為、処理306に戻る。
311は、処理310で、車両現在位置−目標地点位置間距離Dnが制動距離Db に達したと判定された場合制動(摩擦制動あるいは回生制動)を開始する制動走行処理、
312は、車両速度が0、即ち車両が停止したか否かを判定する車両停止判定処理、
313は、本願発明による惰性走行制御手順終了点、
である。
上記処理によって、車両は目標地点(停止点)に対して最大距離の惰性走行による減速走行が可能となる。
本願発明によって、電気自動車、ハイブリッド車は勿論、ガソリンエンジン車あるいはディーゼルエンジン車においても、車両の有している運動エネルギーを最大限活用しての停止点までの惰性走行による減速走行が可能となり、車両走行の効果的・効率的な省エネルギー化、排出ガス量削減化、が可能になる。
R:走行抵抗
Rr:転がり抵抗
Rl :空気抵抗
μr :転がり抵抗係数
m:車両質量
g:重力加速度
μa :空気抵抗係数
A:車両前面投影面積
v:車両走行速度
v0 :惰性走行開始時車両速度
vb :制動走行開始時車両速度
α:惰性走行減速度
αab:速度v0 〜vb 間の惰性走行減速度平均値
Rab:速度v0 〜vb 間の走行抵抗速度平均値
K1 :惰性走行減速度の転がり抵抗成分
(=μr ・g)
K2 :惰性走行減速度空気抵抗係数(=μa ・A /m)
K2・v2 :惰性走行減速度空気抵抗成分(=μa ・A・v2 /m)
D:惰性走行可能最大距離
Dn :現地点−目標地点(停止地点)間距離
Db :制動走行距離
本願発明は、車両減速に際し、減速開始時点に車両の有している運動エネルギーE=m・v02/2(m:車両質量、v0:減速開始時の車両速度)を最大限車両の惰性走行エネルギーとして活用する惰性走行制御方法に関する。
ハイブリッド車両あるいは電気自動車等の減速時において、車両の有する運動エネルギーをエネルギー回生機能で回収・蓄積を行い、その後改めて前記回収・蓄積されたエネルギーを運動エネルギーへ転換即ち走行エネルギー化することによって車両走行に要するエネルギーを節約する方法は、エネルギーの回収効率、蓄積効率および転換効率を考えると、車両の有する運動エネルギーを直接惰性走行に活用する方法に比べてエネルギー利用効率は劣る。
従って、本願発明における減速は、原則として車両が惰性走行可能な状態においては、最大限惰性走行を行うものとする。
即ち、車両の減速に際し、走行の安全性あるいは車両動作の信頼性が確保できる範囲内で、回生制動による減速走行、摩擦制動による減速走行、を極力避けて、車両の有している運動エネルギー利用効率の最も高い惰性走行を可能な限り長距離行うものとする。
上記思想に基づいて惰性走行を行う場合、車両が惰性走行する際の車両の走行抵抗による車両走行速度低下の時間変動量、即ち惰性走行減速度の検知が最重要となる。
即ち、車両現在位置から車両停止位置までの間、惰性走行で到達可能か否かの判定あるいは到達するための車両制御、即ち惰性走行可能な最大距離惰性走行制御を行う場合においては、正確な惰性走行減速度を知ることが必須である。
以下の説明においては、走行路は平坦路とし、走行抵抗を転がり抵抗と空気抵抗の和と想定する。
先ず走行抵抗Rと惰性走行減速度αの関係を説明する。
走行抵抗Rは(数1)で示される。
(数1)
R=Rr +Rl
ここで
R:走行抵抗

Rr :転がり抵抗
=μr ・m・g
Rl :空気抵抗
=μa ・A・v2
μr :転がり抵抗係数
m:車両質量
g:重力加速度
μa :空気抵抗係数
A:車両前面投影面積
v:車両走行速度
である。
(数1)より、走行抵抗中の転がり抵抗成分Rr は車両速度かかわらず一定であるが、空気抵抗成分Rl は車両速度vの二乗(v2 )に比例すること即ち、減速時、転がり抵抗は速度低下にかかわらず一定であるが、空気抵抗は速度低下とともに急激に減少することが分かる
(数3)から、惰性走行減速度αは車両速度低下とともに減少することが分かる。
従って、速度v0 で定速走行中の車両速度が、時刻t0 から惰性走行を開始した後、時刻tb でvb に低下したとすると、その間の時間経過に対する速度変化は図1の如く示される。但し、図1において、時刻tb 〜ts間は制動走行区間、時刻tsは、走行停止時刻、である。制動走行区間においては、回生制動あるいは摩擦制動によって減速し時刻ts に停止する。
上記速度v0 〜vb 間の惰性走行減速度平均値αab は、(数3)で示される惰性走行減速度αを速度v0 〜vb 間速度vで定積分した値の速度平均値として(数4)で示される。
また、上記速度v0 〜vb 間に車両の消費する運動エネルギーΔEは(数5)で示されることから、速度v0 〜vb 間惰性走行を行った場合の車両走行距離即ち惰性走行可能距離Diは(数6)で表わされる。
(数5)
ΔE=m・(v02 −vb2)/2
(数6)
Di =ΔE/Rab
={(v0 2 −vb 2 )/2}/αab
={(v02 −vb2)/2}/{K1+K2・(v02 +v0・vb +vb2 )/3}
即ち、惰性走行により車両速度がv0 からvb に低下する間の車両走行距離(惰性走行可能距離)Diは、(数6)より、惰性走行減速度の転がり抵抗成分K1および惰性走行減速度空気抵抗係数K2が定まれば、求まることが分かる。
このうちK1 は、速度にかかわらず一定ではあるが、車両の走行する道路表面状態、車両タイヤ状態等で変化する、またK2 は車両量によって変化する。
従って、K1、K2 を車両の特定値としてあらかじめ記憶しておき、速度v0 〜vb に対応して惰性走行可能距離Diを算出する方法では正確なDi値を得ることができない。即ち正確に惰性走行可能距離Diを算出するためには、個々の車両毎に車両状態、車両走行状態に対応したK1、K2値を用いる必要がある。
上記(数7)、(数8)、(数9)、(数10)より、K1 、K2 は、各々(数11)、(数12)と表わせる。
(数11)
K1 =(α2・v1 2 −α1・v2 2 /(v1 2
−v2 2 )}
(数12)
K2 =(α1 −α2)/(v12 −v22
従って、惰性走行可能距離Di は、(数6)に、惰性走行開始時の速度v0 、惰性走行終了時速度(制動開始速度)vb 、および(数11)、(数12)で算出したK1 、K2 、を代入することによって、算出することができる。
即ち、走行中に目標地点(停止点)が特定され、現走行速度v0 に対応した車両現在地点から停止点までの距離Dnが(数13)を満足した場合には、現時点で車両の有している運動エネルギーを最大限活用しての停止点(正確には停止点手前距離Db 点)までの惰性走行到達が可能となることがわかる。
(数13)
Di ≧Dn −Db
但し、Di >Dn −Db なる場合の余る走行距離分ΔD(ΔD=Di −(Dn −Db))に相当するエネルギーは、ΔD=0となるよう惰性走行に回生制動を加えて走行することによって吸収することが望ましい。
本願発明を効果的に実施するに際しては、惰性走行開始時には車両駆動体と駆動輪間接続を遮断するとともに車両駆動体の車両駆動を停止する、また惰性走行終了時、即ち通常走行復帰時あるいは制動走行移行時、には必要に応じて前記遮断あるいは停止動作を直ちに回復させる、必要がある。従って本発明による惰性走行制御を行う車両は、前記操作を自動的に行う走行形態制御装置を有することが望まれる。
311は、処理310で、車両現在位置−目標地点位置間距離Dnが制動距離Db に達したと判定された場合制動(回生制動および/あるいは摩擦制動)を開始する制動走行処理、
312は、車両速度が0、即ち車両が停止したか否かを判定する車両停止判定処理、
313は、本願発明による惰性走行制御手順終了点、
である。
上記処理によって、車両は目標地点(停止点)に対して最大距離の惰性走行による減速走行が可能となる。
即ち、惰性走行により車両速度がv0 からvb に低下する間の車両走行距離(惰性走行可能距離)Diは、(数6)より、惰性走行減速度の転がり抵抗成分K1および惰性走行減速度空気抵抗係数K2が定まれば、求まることが分かる。
このうちK1 は、速度にかかわらず一定ではあるが、車両の走行する道路表面状態、車両タイヤ状態等で変化する、またK2 は車両量によって変化する。
従って、K1、K2 を車両の特定値としてあらかじめ記憶しておき、速度v0 〜vb に対応して惰性走行可能距離Diを算出する方法では正確なDi値を得ることが困難である。即ち正確に惰性走行可能距離Diを算出するためには、個々の車両毎に車両状態、車両走行状態に対応したK1、K2値を用いることが望ましい

Claims (2)

  1. 惰性走行可能距離Diを、惰性走行開始時および終了時の車両速度値v0 およびvb と、その間の走行抵抗平均値(推定値)Rab 、から算出し、前記算出した惰性走行可能距離Di の間惰性走行による減速を行うこと、を特徴とする惰性走行制御方法。
  2. 惰性走行可能距離Di 算出に際して必要となる、走行抵抗平均値(推定値)Rabは、惰性走行中の速度の異なる2時点(v1 時点、v2時点)における惰性走行減速度実測値α1、α2 で特定される惰性走行減速度転がり抵抗成分K1 および惰性走行減速度空気抵抗係数K2 を用いて推定すること、を特徴とする惰性走行制御方法。
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