JP2013248703A - 切断装置及び切断方法 - Google Patents

切断装置及び切断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013248703A
JP2013248703A JP2012124830A JP2012124830A JP2013248703A JP 2013248703 A JP2013248703 A JP 2013248703A JP 2012124830 A JP2012124830 A JP 2012124830A JP 2012124830 A JP2012124830 A JP 2012124830A JP 2013248703 A JP2013248703 A JP 2013248703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
lower blade
workpiece
cutting
upper blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012124830A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5978774B2 (ja
Inventor
Shinichi Yokota
伸一 横田
Kenichiro Nagai
賢一郎 永井
Isamu Nakayama
勇 中山
Tsutomu Tsutsui
勉 筒井
Kazuya Kitamura
和也 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
IHI Corp
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp, Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2012124830A priority Critical patent/JP5978774B2/ja
Publication of JP2013248703A publication Critical patent/JP2013248703A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5978774B2 publication Critical patent/JP5978774B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shearing Machines (AREA)
  • Accessories And Tools For Shearing Machines (AREA)

Abstract

【課題】切断装置において切断時の落下によるワークの損傷を防止する。
【解決手段】固定刃としての上刃44と可動刃としての下刃64との協働によってワークWを切断する切断装置において、 載置面90aにワークWを載置し、載置面90aに載置されたワークWを切断するときに、上刃44の下方で、衝撃緩衝部材82を下刃64と共に、載置面90aよりも上刃側に上昇させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、上刃と下刃との間に挿入されたワーク(加工対象物)を、前記上刃と前記下刃の協働により切断する切断装置、ワークの切断方法に関する。
切断装置(シャー又はシャーリングマシン)は、上下方向に上刃と下刃を備え、これらのうちの一方が可動刃として、他方の固定刃に向かって移動することで剪断力を発生し、挿入されたワークを切断する。切断装置はワークの広範囲な箇所を一度に再現性良く切断できるため、大量生産等で迅速性が求められる加工に多用されている。
このような切断装置を、鋼板などの熱処理や圧延加工等を行う搬送ラインの途中に設置する場合、切断装置によって切断されたワークをその後の加工対象として搬送ラインの下流側に搬送する必要がある。下刃が固定刃で上刃が可動刃の切断装置では、剪断力を発生させるために、上刃の下面(刃面)が下刃の上面(刃面)よりも降下するため、切断時にワークの一部も、上刃と共に載置面よりも下方に降下しなければならない。このため、載置面をワークに合わせて下方に動作させる装置/機構が必要となる。
一方、上刃が固定刃で下刃が可動刃の切断装置では、切断時に下刃の上昇によって上方に向かうため、上述の装置/機構は不要となり、切断装置全体の構成が相対的に簡略になる。なお、搬送ライン上に設置され、下刃が上刃に向けて上昇する切断装置の例は特許文献1に示されている。
特開平6−246526号公報
上述の通り、上刃に向けて下刃が上昇する切断装置の場合、切断装置全体の構成が相対的に簡略になる利点がある。しかしながら、鋼板等のワークは非常に重量があり、切断直後に載置面に落下する際の衝撃は非常に大きい。このため、ワークには載置面の形状に起因する凹凸(打痕)が形成される場合がある。一方、搬送ラインもワークの落下による衝撃に耐えるため、強固な構造にする必要がある。さらに、作業環境の面では、載置面への落下によって発生する騒音は極力小さいことが望ましい。
このような事情を鑑み、本発明は、切断時の落下によるワークの損傷を防止することが可能な切断装置及びワークの切断方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は切断装置であって、所定のレーキ角を有し、切断されるワークの載置面よりも上側の所定位置に固定された固定刃としての上刃と、前記載置面と交差するように、前記上刃に向けて往復移動する可動刃としての下刃と、前記ワークの切断時に前記載置面から受ける前記ワークへの衝撃を緩衝する衝撃緩衝装置とを備え、前記衝撃緩衝装置は、前記下刃と共に、前記載置面よりも前記上刃側に上昇する衝撃緩衝部材を有することを要旨とする。
本発明では、ワークは衝撃緩衝部材によって、下刃と上刃によって剪断力が発生する場所の近傍まで持ち上げられた後、切断される。更に、切断された部分は衝撃緩衝部材によって下方から支持され、切断直後に発生するテーブルへの落下が防止される。テーブルへの落下が防止されるので、ワークが受ける衝撃が緩衝され、衝撃による騒音も抑制できる。
前記上刃に対向する前記衝撃緩衝部材の上面は、前記上刃の刃面に沿って配置されてもよい。
前記衝撃緩衝部材は、前記下刃の刃長方向に配列する複数の棒状体によって構成してもよい。
前記衝撃緩衝部材は、前記下刃の刃長方向に延伸する帯板状に形成されていることが好ましい。
前記衝撃緩衝部材は、前記下刃を保持すると共に上下動する下刃フレームに固定されていてもよい。
前記衝撃緩衝装置は、前記下刃の上下動に同期して前記衝撃緩衝部材を上下動させる駆動部を有してもよい。
本発明の第2の態様は、固定刃としての上刃と可動刃としての下刃との協働によってワークを切断する切断方法であって、載置面に前記ワークを載置し、前記載置面に載置された前記ワークを切断するときに、前記上刃の下方で、衝撃緩衝部材を前記下刃と共に、前記載置面よりも前記上刃側に上昇させることを要旨とする。
本発明によれば、切断時の落下によるワークの損傷を防止することが可能な切断装置及びワークの切断方法を提供できる。
本発明の一実施形態に係る切断装置の平面図である。 本発明の一実施形態に係る切断装置の正面図である。 図2に示す切断装置の上刃ホルダと下刃ホルダの位置関係を示す側面図である。 斜め前方から見た下刃フレーム、下刃ホルダ、下刃の斜視図である。 上刃フレームの背面図である。 本発明の一実施形態に係る衝撃緩衝部材の一例を示す図であって、(a)はその斜視図、(b)は左右方向に配列した衝撃緩衝部材の正面図である。 下刃と上刃とによって載置面上のワークが切断される様子を段階的に示した図である。 本発明の一実施形態に係る衝撃緩衝部材の他の一例を示す図であって、(a)はその斜視図、(b)は左右方向に設置した衝撃緩衝部材の正面図である。
本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、それぞれ本実施形態に係る切断装置の平面図及び正面図である。図3は、図2に示す切断装置の上刃ホルダと下刃ホルダの位置関係を示す側面図である。
以下、説明の便宜上、方向を次のように定義する。図2に示す切断装置20において紙面の手前方向(即ち、図1及び図3における切断装置20の右方)を「前」、紙面よりも奥方向(即ち、図1及び図3における切断装置20の左方)を「後」と定義する。また、図2に示す切断装置20において左方を「左」、右方を「右」と定義し、床面Fに向かう鉛直方向を「下」、その反対方向を「上」と定義する。
図1に示すように、本実施形態の切断装置20は、鋼板等のワークWを搬送する搬送ラインDLに設置される。なお、ワークWは図1の右側から左側に搬送されるものとする。搬送ラインDLの上流側からみて切断装置20の右脇には下刃64(下刃フレーム60)を駆動するための動力部22が設置されている。この動力部22は、モータ24と、モータ24に接続された減速機26とから構成されており、モータ24からの動力(回転力)は、減速機26によってトルクを高めた上で切断装置20内のクランクシャフト28に伝達される。
図2に示すように、切断装置20は、ハウジング30と、上刃ホルダ42を介して上刃44を保持する上刃フレーム40と、下刃ホルダ62を介して下刃64を保持する下刃フレーム60と、上述の動力部22とを備える。本実施形態において、上刃44は固定刃であり、下刃64は可動刃である。即ち、ワークWの切断時において、上刃44の位置は固定され、下刃64の位置は動力部22によって上下動する。つまり、本実施形態の切断装置20は、固定された上刃44と上下動する下刃64との協働によって、ワークWを切断する。
ハウジング30は、支柱32、32と、ビーム34と、ビーム35と備える。支柱32、32は、搬送ラインDLの位置を中央として、その左右の床面Fに立設されている。ビーム34は、各支柱32、32の上部を連結している。一方、ビーム35は、各支柱32、32の下部を連結している。
各支柱32の上部には取付穴36が形成され、この取付穴36にベアリング37が装着されている。このベアリング37には、後述する上刃フレーム40の支持部48が挿入される。
一方、各支柱32、32の下部で互いに対向する面には、ガイドレール33が取り付けられている。ガイドレール33は、後述する下刃フレーム60を上下方向に摺動可能に支持している。さらに、各支柱32、32においてガイドレール33が設置された箇所よりも下側の部分には取付穴38が形成され、この取付穴38にベアリング39が装着されている。このベアリングには、下刃フレーム60の上下動を担うクランクシャフト28が挿入されている。なお、クランクシャフト28と下刃フレーム60とは、連結部材29によって接続されている。
ハウジング30の前方には、搬送ラインから搬送されたワークWを載置するためのテーブル90が設けられている。テーブル90は、左右方向に延伸する板材96を介して支柱32、32に固定されている。また、テーブル90の上面91はワークWの載置面90aより僅かに下方に形成され、載置面90aは上流側の搬送ラインDLの載置面から、上刃44と下刃64による切断面(切断領域)の近傍まで水平に延在している。即ち、上下方向における上面91の位置(高さ)は、搬送ラインDLの載置面より僅かに下方にある。
本実施形態のテーブル90は、例えば図2及び図3に示すように、左右方向に所定の間隔で配列した複数の棒状部材94で構成される。各棒状部材94は、前後方向に延伸し、上面91が形成されており、棒状部材94を支える上述の板材96によって一体的に構成されており、下刃フレーム60との干渉を避けるために、左右方向から見てT字状または逆L字状の断面を有する。
次に、本実施形態の下刃64、下刃ホルダ62、下刃フレーム60について説明する。
図4は斜め前方からみた下刃フレーム60の斜視図である。なお、この図において下刃フレーム60の下部の図示は省略している。
下刃フレーム60は下刃ホルダ62を介して下刃64を保持する。具体的には下刃ホルダ62が下刃64を保持し、下刃フレーム60はこの下刃ホルダ62を保持する。
図4に示すように、下刃フレーム60は、左右方向に延伸し、略矩形の断面を有する筒状に形成されている。下刃フレーム60は、下刃ホルダ62を保持してワークWの切断する位置を規定する共に、ワークWの切断時に発生する下刃64への応力を受け止め、下刃64や下刃ホルダ62の変形を防止する。
図4に示すように、下刃フレーム60の上部には、左右方向に亘って上方に突出する突部60aが形成されている。この突部60aには、下刃ホルダ62を保持するための溝部66が左右方向に亘って形成されている。溝部66は下刃ホルダ62の形状に合わせて形成され、下刃ホルダ62が装着可能とするために、前方及び上方は開口している。即ち、この溝部66の内面は、左右方向から見て略L字状に形成されている。また、溝部66が形成された突部60aには、例えば、伸縮自在の係合部(図示せず)を有する周知の直線シリンダ(油圧シリンダ)100(図3参照)が装着されており、この直線シリンダ100が下刃ホルダ62と係合して、当該下刃ホルダ62を下刃フレーム60に着脱可能に保持している。
図3に示すように、下刃フレーム60の底面60bにはジョイント部61が設けられている。ジョイント部61は、下刃フレーム60と連結部材29を揺動自在に接続する。図2に示すように、この連結部材29は、更に、クランクシャフト28とも揺動自在に接続している。従って、連結部材29は、クランクシャフト28の回転によって揺動しながら上下動し、これに合わせて下刃フレーム60もガイドレール33に支持されながら上下動する。
図4に示すように、下刃64は、前後方向に短く、且つ上下方向に長い矩形の断面を有する帯板状に形成される。下刃64は、その長手方向が左右方向に平行となるように下刃ホルダ62に固定される。即ち、下刃64の長手方向は、ワークWの挿入方向に対して水平に直交する。また、下刃64は、固定刃である上刃44よりも所定の間隙を置いて後方に位置する(図3参照)。さらに、通常は載置面90aに載置されたワークWとの干渉を避けるために、上面91よりも下方の位置で待機している。なお、下刃64はボルト等によって下刃ホルダ62に固定されている。
下刃ホルダ62は、左右方向に延伸し、略矩形の断面を有する角柱状に形成され、下刃フレーム60に装着された直線シリンダ100を用いて下刃フレーム60の溝部66に着脱可能に保持される。なお、下刃ホルダ62が下刃フレーム60に装着されるとき、下刃ホルダ62の背面と底面が、下刃フレーム60の溝部66の内面に当接する。また、下刃ホルダ62にも、下刃64を保持するための溝部68が形成されている。溝部68は、前方及び上方は開口しており、下刃64がほぼ隙間無く嵌まるように、下刃64の形状に合わせて形成されている。
次に、本実施形態の上刃44、上刃ホルダ42、上刃フレーム40について説明する。図5は、上刃フレーム40の背面図である。
図3に示すように、上刃44は、前後方向に短く、且つ上下方向に長い矩形の断面を有する帯板状に形成されている。また、図5に示すように、上刃44は、その長手方向が左右方向に略平行で、且つ、背面44a(図3参照)が鉛直となるように、上刃ホルダ42にボルト等を用いて固定される。即ち、上刃44の長手方向は、ワークWの挿入方向に対して水平に直交する。また、上刃44は、可動刃である下刃64よりも前方に位置する。なお、上刃44の背面44aから前面44b(図3参照)に向けて、左右方向に所定の間隔を置いて、ボルト等が挿通される貫通孔44cが形成されている。また、上刃44(刃面45)は、切断を容易にするために左右方向に沿って水平面に対して所定のレーキ角(例えば2°程度)だけ傾斜している。
図3及び図5に示すように、上刃ホルダ42は、左右方向に延伸する、略矩形の断面を有した角柱状に形成されている。また、上刃ホルダ42には、上刃44を保持するための溝部43が形成されている。この溝部43は、上刃フレーム40に上刃ホルダ42が取り付けられた状態で、下刃64に対向する位置に形成される。溝部43は、上刃44がほぼ隙間無く嵌まるように、上刃44の形状に合わせて左右方向に延伸し、且つ、左右方向からみてL字状の内壁を有するように形成される。また、上刃44を装着するために後方及び下方は開口している。なお、上刃ホルダ42は、その上方及び前方に設置された直線シリンダ100やスイングシリンダ102を用いて上刃フレーム40の溝部50に着脱自在に固定されている。
図5に示すように、上刃フレーム40は、左右方向に延伸する筒状に形成されている。また、上刃フレーム40の下部には、上刃ホルダ42を保持するための溝部50を有する突部40a(図3参照)が、左右方向に亘って下方に突出するように形成されている。上刃フレーム40は、上刃ホルダ42を保持してワークWを切断する位置を規定すると共に、切断時に発生する上刃44への反力を受け止め、当該上刃44や上刃ホルダ42の変形を防止する。上刃フレーム40の左側面40L及び右側面40Rには、左右方向に延伸する円筒状の支持部48が設けられている。この支持部48は、各支柱32の取付穴36にベアリング37を介して取り付けられる。これにより、上刃フレーム40は支持部48の回転対称軸を回転中心軸48aとして支柱32、32に回転可能に支持される。
本実施形態の衝撃緩衝装置80について説明する。
衝撃緩衝装置80は、ワークWの切断時に載置面90aから受けるワークWへの衝撃を緩衝する。即ち、衝撃緩衝装置80は、上刃44に対向すると共に、上刃44の刃面45に沿って配置された上面を有し、上刃44と下刃64による切断動作の間に、下刃64によって持ち上げられ、切断直後に載置面90aに落下するワークWを、この上面が載置面90aに落下する前に受け止めることで、ワークWが受ける載置面90aやテーブル90の上面91からの衝撃を緩衝する。
図4及び図6に示すように、衝撃緩衝装置80は、例えば、左右方向(換言すれば、下刃64の刃長方向)に沿って配列する複数の衝撃緩衝部材82を有する。各衝撃緩衝部材82は、下刃64と共に、載置面90aよりも上刃44側に上昇する高さを有する。衝撃緩衝部材82は、上刃44の下方、即ち、上刃44の下側や上刃ホルダ42の下側など、切断時に下刃64の上昇によって、ワークWが載置面90aから持ち上げられる領域に設置される。例えば、本実施形態では、下刃フレーム60の上部前側、即ち、下刃ホルダ62等を保持するための溝部66が形成された突部60aの前方に、斜面60cが形成されている。更に、この斜面60cに、左右方向に且つ水平に形成された設置面60dが形成されている。衝撃緩衝部材82は、この設置面60dに左右方向に沿って配列すると共に固定される。設置面60dに固定された各衝撃緩衝部材82は、下刃64や下刃フレーム60と共に、同一の距離を上下動する。
図6(a)に示すように、各衝撃緩衝部材82は、棒状体84と、基板86とを有する。棒状体84は、上下方向を長手方向とした角柱状に形成されており、その一端面が基板86に固定されている。棒状体84の上面84aは、切断時にワークWを下方から支持する。従って、ワークWに傷を与えないよう、上面84aは適宜、面取りされている。棒状体84の幅(即ち、左右方向における長さ)、及び、奥行き(即ち、前後方向における長さ)には、上面84aがワークWに損傷や歪みを与えるような点接触とならない限り、また、テーブル90と干渉しない限り、下刃フレーム60やテーブル90の寸法に応じて適当な値が設定される。
各衝撃緩衝部材82の高さは上刃44の刃面45の形状やレーキ角に合わせて設定される。例えば、刃面45が水平である場合、各衝撃緩衝部材82の高さは一定である。この高さは、下刃が最も高い位置にあるときに(即ち、上死点にあるときに)、載置面90aから上面84aまでの距離が、載置面90aから刃面45までの距離をワークWの厚みを考慮した分だけ減じた値になるように、設定される。なお、図6(b)に示すように、上刃44が所定のレーキ角だけ傾斜している場合、各衝撃緩衝部材82の高さは、各上面84aの所定の箇所を結んだ平面が上刃44の刃面45と略平行になるように設定される。各上面84aは、上刃44のレーキ角だけ水平から傾斜させることが好ましいが、打痕や歪みを与えない限り、水平に形成してもよい。
基板86は例えば金属板であり、所定の箇所に貫通孔(図示せず)が形成されている。この貫通孔にボルト等の固定部品を挿通して、設置面60dに固定することで、衝撃緩衝部材82は設置面60dに固定される。なお、棒状体84の長手方向の端部を設置面60dに直接固定してもよい。例えば、設置面60dの裏側から固定部品を挿通し、この固定部品を棒状体84の端部に固定する。この場合、基板86は不要である。
図7は、下刃64と上刃44とによって載置面90a上のワークWが切断される様子を段階的に示した図である。なお、上刃44はレーキ角だけ左上向きに傾斜しているものとする。従って、各衝撃緩衝部材82の高さも、このレーキ角に合わせて変化させている。まず、図7(a)に示すようにワークWが載置面90aに載置される。このときの下刃64及び衝撃緩衝装置80は、載置面90aよりも下に位置している。
次に、図7(b)に示すように、切断を開始するために下刃64が上昇する。衝撃緩衝装置80が下刃フレーム60に固定されているので、下刃64に合わせて衝撃緩衝装置80も上昇を開始する。このとき、最も高さのある右端の衝撃緩衝部材82が、最初にワークWの下面に当接する。その後、下刃64に合わせて右隣の衝撃緩衝部材82も段階的にワークWの下面に当接していく。
更に、下刃64の上昇を続けると、下刃64右端から上刃44と交差し始める。即ち、上刃44の中で最も下に位置する部分から切断が開始され、この切断点Cは、下刃64の上昇に合わせて右から左に移動する。図7(c)は、切断が開始された直後の状態を示し、図7(d)は、図7(c)の状態よりも下刃64が上昇した状態を示している。各衝撃緩衝部材82の高さは、切断時においてワークWを上刃44との間で挟持しないような値に設定されているので、図7(c)、(d)の何れの状態でも、切断点CにおけるワークWは衝撃緩衝部材82から若干上方に浮き上がる。
しかしながら、切断点Cから右側のワークWは、切断前に繋がっていた後方の(搬送ラインDLで下流側の)ワークとの接続が切断によって絶たれてしまう。このため、この部分を吊り上げる力は消失し、自重によって載置面90aに落下する。衝撃緩衝部材82は、この落下を開始したワークWの一部を下方から支持し、載置面90aへの直接の落下を防止する。図7(d)は右側の3本の衝撃緩衝部材82が、切断によって落下したワークWを下方から支持している様子を示している。
さらに下刃64が上昇し、全ての部分の切断が終了する(図7(e)参照)。このとき、全ての衝撃緩衝部材82が載置面90aから上側に競り上がっており、ワークWを下方から支持する。従って、切断が完了した後も、ワークWの載置面90aへの直接の落下を防止する。その後、下刃64は下降に転じ、載置面90aよりも下側に位置する。このとき、衝撃緩衝部材82によって支持されていたワークWは、載置面90aに最も近い右側の部分から載置面90aに載置されていき、最終的には全ての部分が載置面90aに載置される。
このように、本実施形態によれば、ワークWは衝撃緩衝部材82によって、下刃64と上刃44によって剪断力が発生する場所の近傍まで持ち上げられた後、切断される。更に、切断された部分は衝撃緩衝部材によって下方から支持され、切断直後に発生するテーブルへの落下が防止される。また、切断されたワークWが載置面90aに向かう速度は、衝撃緩衝部材82の支持によって、下刃64の下降速度に等しくなる。この下降速度は、ワークWの自重や剛性によって、当該ワークWが落下する速度よりも遥かに小さい。従って、載置面90aから受ける衝撃が緩衝され、ワークWの損傷や打痕の発生が防止される。また、ワークWは比較的低速で載置面90aに載置されるので、この載置による騒音も低減される。更に、衝撃が緩衝されるので載置面90aを形成するテーブル90等の支持部材も劣化の進行が緩和される。
また、衝撃緩衝部材82は、下刃64を保持し且つ上下動させる下刃フレーム60に固定されているので、上昇する速度やタイミングが下刃64と自ずと一致する。従って、装置の構成は簡便になる。ただし、本発明は、衝撃緩衝部材82を上下動させる機構を排除するものではない。例えば、下刃フレーム64とは別に、クランクシャフト28からの動力を受け入れ、この動力に基づいて衝撃緩衝部材82を上下動させる駆動部(図示せず)を設けてもよい。この駆動部は、例えば、クランクシャフト28の回転を上下動に変化し、衝撃緩衝部材82に接続する機構を備えている。
なお、本発明に係る衝撃緩衝部材は、図6に示す複数の棒状(箱状)に形成されたものに限定されない。例えば図8(a)に示すように、衝撃緩衝部材83は、下刃64の刃長方向と平行に延伸する帯板状部材85と、帯板状部材85を下方から支持し、設置面60dに固定される矩形の基板87とを有する。同図に示すように、帯板状部材85は単一の平板から構成してもよく、互いに平行な複数の平板を左右方向に配置することで構成してもよい。帯板状部材85の上面85aは、上刃44の刃面45と平行である。従って、衝撃緩衝部材82と異なり、個別に上面84aを加工する手間が省ける。なお、衝撃緩衝部材83の高さの設定方針は、上述の衝撃緩衝部材82と同様である。また、衝撃緩衝部材83を設ける場合には、帯板状部材85がその上面85aから競り上がることを可能にするため、テーブル90には左右方向に延伸する略矩形の貫通穴が形成される。
DL…搬送ライン、W…ワーク(加工対象物)、20…切断装置、30…ハウジング、40…上刃フレーム、42…上刃ホルダ、44…上刃、45…上刃の刃面、60…下刃フレーム、62…下刃ホルダ、64…下刃、80…衝撃緩衝装置、82…衝撃緩衝部材、83…衝撃緩衝部材、90…テーブル、90a…載置面

Claims (7)

  1. 切断装置であって、
    所定のレーキ角を有し、切断されるワークの載置面よりも上側の所定位置に固定された固定刃としての上刃と、
    前記載置面と交差するように、前記上刃に向けて往復移動する可動刃としての下刃と、
    前記ワークの切断時に前記載置面から受ける前記ワークへの衝撃を緩衝する衝撃緩衝装置とを備え、
    前記衝撃緩衝装置は、前記下刃と共に、前記載置面よりも前記上刃側に上昇する衝撃緩衝部材を有する
    ことを特徴とする切断装置。
  2. 前記上刃に対向する前記衝撃緩衝部材の上面は、前記上刃の刃面に沿って配置されていることを特徴する請求項1に記載の切断装置。
  3. 前記衝撃緩衝部材は、前記下刃の刃長方向に配列する複数の棒状体によって構成されていることを特徴する請求項1または請求項2に記載の切断装置。
  4. 前記衝撃緩衝部材は、前記下刃の刃長方向に延伸する帯板状に形成されていることを特徴する請求項1または請求項2に記載の切断装置。
  5. 前記衝撃緩衝部材は、前記下刃を保持すると共に上下動する下刃フレームに固定されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の切断装置。
  6. 前記衝撃緩衝装置は、前記下刃の上下動に同期して前記衝撃緩衝部材を上下動させる駆動部を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の切断装置。
  7. 固定刃としての上刃と可動刃としての下刃との協働によってワークを切断する切断方法であって、
    載置面に前記ワークを載置し、
    前記載置面に載置された前記ワークを切断するときに、前記上刃の下方で、衝撃緩衝部材を前記下刃と共に、前記載置面よりも前記上刃側に上昇させる
    ことを特徴とする切断方法。
JP2012124830A 2012-05-31 2012-05-31 切断装置及び切断方法 Active JP5978774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012124830A JP5978774B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 切断装置及び切断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012124830A JP5978774B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 切断装置及び切断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013248703A true JP2013248703A (ja) 2013-12-12
JP5978774B2 JP5978774B2 (ja) 2016-08-24

Family

ID=49847892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012124830A Active JP5978774B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 切断装置及び切断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5978774B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021132156A1 (ja) * 2019-12-27 2021-07-01 株式会社三共製作所 板材切断装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102503008B1 (ko) * 2018-07-16 2023-02-24 주식회사 엘지에너지솔루션 전극 절단 장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5054693U (ja) * 1973-09-14 1975-05-24
JPS6039010A (ja) * 1983-08-13 1985-02-28 Kobe Steel Ltd 油圧ホツトシヤ−
JPH06246526A (ja) * 1993-02-18 1994-09-06 Oobari Tekunika:Kk 剪断装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5054693U (ja) * 1973-09-14 1975-05-24
JPS6039010A (ja) * 1983-08-13 1985-02-28 Kobe Steel Ltd 油圧ホツトシヤ−
JPH06246526A (ja) * 1993-02-18 1994-09-06 Oobari Tekunika:Kk 剪断装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021132156A1 (ja) * 2019-12-27 2021-07-01 株式会社三共製作所 板材切断装置
CN114829050A (zh) * 2019-12-27 2022-07-29 株式会社三共制作所 板材切断装置
CN114829050B (zh) * 2019-12-27 2023-11-24 株式会社三共制作所 板材切断装置
US11931814B2 (en) 2019-12-27 2024-03-19 Sankyo Seisakusho Co. Plate material cutting device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5978774B2 (ja) 2016-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101507650B1 (ko) 용접용 회전 테이블
CN109940442B (zh) 工件自动翻转加工的双工位龙门组合加工系统
CN202804195U (zh) 车床机械手
KR101630925B1 (ko) 절단 장치 및 절단 방법
KR20120084909A (ko) 고강성 복합가공기
KR20140043324A (ko) 유리판의 절단 방법 및 유리판의 절단 장치
KR20140138626A (ko) 절단기
JP5978774B2 (ja) 切断装置及び切断方法
KR20160129901A (ko) 공구 이송대
CN105438735A (zh) 一种动力摆动装置
JP2011148050A (ja) H形鋼の開先加工装置
JP2013215744A (ja) プレス型
CN208932454U (zh) 一种具有预调功能的装载台
JP5838916B2 (ja) 切断装置及び切断装置における上刃ホルダの取外し方法
CN211331542U (zh) 一种剪板机的送料装置
JP7435501B2 (ja) 鋼板の位置決め装置、位置決め方法及び鋼板の製造方法
CN220217124U (zh) 一种切割板材的上料装置
JP2020184831A (ja) スイッチギヤ用ユニットの搬入装置
US11219962B2 (en) Machine tool
CN205500106U (zh) 一种摆动装置
CN217775924U (zh) 载台机构及激光加工设备
CN220612671U (zh) 一种激光切割机送料平台
CN214454678U (zh) 一种光学镜片加工用砥石轮初胚下料设备
CN219403435U (zh) 镜脚加工板材上料装置
CN214684661U (zh) 一种穿片式大型散热器装配工作台

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130906

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141023

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20141107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20141202

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20141202

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20141209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160711

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5978774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350