JP2013248562A - フィルタエレメント、及びフィルタエレメントの製造方法 - Google Patents

フィルタエレメント、及びフィルタエレメントの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長時間使用しても所期の濾過性能を発揮することが可能な構成のフィルタエレメント、及びフィルタエレメントの製造方法を提供する。
【解決手段】フィルタエレメント50は、蛇腹状に折曲されて全体として略円筒形に形成された濾材70、及び濾材70の内周に巻き付けられて濾材70を補強する不織布80からなるエレメント本体60と、エレメント本体60の円筒軸方向の各端部に設けられるエンドプレート90,95と、を備え、不織布80は、濾材70の谷折部72に熱溶着されて谷折部72相互の間隔を維持する。
【選択図】図3

Description

本発明は、フィルタケースに着脱自在に装着されて流体を濾過するためのフィルタエレメント、及びフィルタエレメントの製造方法に関する。
従来から、水、燃料、オイル、空気等の流体を濾過するフィルタ装置が知られており、各種産業分野において広く実用化されている(例えば、特許文献1を参照)。フィルタ装置は、一般的に、エレメント収容空間が形成されたフィルタケース内に、フィルタエレメントが着脱可能に装着されて構成される。この種のフィルタエレメントは、例えば、シート状の濾紙を蛇腹状にプリーツ成形してなる円筒状の濾材と、濾材の内周側を保持する内筒と、濾材の上下の各端部に取り付けられるエンドプレートと、を備えて構成され、流体を濾材の外側から内側へ通過させて流体の濾過を行うようになっている。このように流体を濾過する濾材は、有効濾過面積を増大させるためにプリーツ加工されており、これにより濾過性能の向上が図られている。
特開2004−136203号公報
しかしながら、上記従来のフィルタエレメントでは、長時間の使用によって、円筒形の濾材が濾過すべき流体の圧力を受けて変形する(ひだ部同士が接触する)ことで、有効濾過面積が低下して所期の濾過性能を発揮することが困難になるという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、長時間使用しても所期の濾過性能を発揮することが可能な構成のフィルタエレメント、及びフィルタエレメントの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るフィルタエレメントは、内部にエレメント収容空間を有しエレメント収容空間と外部を連通させる流入路及び流出路が形成されたフィルタケース内において、エレメント収容空間を流入路に連通する流入空間と流出路に連通する流出空間とに二分させ、エレメント収容空間内に着脱自在に装着されて流入空間から流出空間に流体を通過させて流体の濾過を行うためのフィルタエレメントであって、蛇腹状に折曲されて全体として略円筒形に形成された濾材、及び濾材の内周に巻き付けられて濾材を補強する不織布からなるエレメント本体と、エレメント本体の円筒軸方向の各端部に設けられるエンドプレートと、を備え、不織布は、濾材の内周側の折曲部に熱溶着されて折曲部相互の間隔を維持するよう構成される。
また、本発明に係るフィルタエレメントの製造方法は、上記記載のフィルタエレメントの製造方法であって、濾材及び不織布を展開状態で重合し、不織布における濾材との非重合面と不織布を加熱する加熱手段との間に難燃性シートを介在させた状態で、加熱手段によって不織布を濾材の折曲部に熱溶着させるよう構成される。
本発明に係るフィルタエレメントによれば、流体を濾過する濾材と当該濾材を補強する不織布とを組み合わせてエレメント本体を形成し、不織布を濾材の内周側の折曲部に溶着させて折曲部相互の間隔を一定に保持する構成であるため、使用に供されて流体の圧力が濾材に作用しても部分的にひだ部が密着等して変形することがなく、長期に亘って使用しても所期の濾過性能を発揮することが可能である。また、不織布は流体を通気又は透液させるための貫通孔を形成しなくてもその構造自体で流体の通気性及び透液性を確保でき、不織布(標準品)を濾材の内周に合わせて整形するだけでよく、また、ホットメルト等といった密着防止用のバンドが不要になるため、フィルタエレメントの製造コストを低減することが可能である。さらに、濾材を補強する不織布を濾材の内周側に配置するため、フィルタエレメントの大型化を抑制することができる。
また、本発明に係るフィルタエレメントの製造方法によれば、加熱手段と不織布との間には難燃性シートが介在され、加熱手段が不織布に直接的に接触するのを防止しているため、加熱手段によって溶融した不織布が加熱手段の表面に張り付いて不織布に孔が空く等の不具合が生じるおそれがなく、高品質のフィルタエレメントを製造することが可能である。
本実施形態に係るフィルタエレメントを装着した燃料フィルタの側断面図である。 上記フィルタエレメントの側断面図である。 図2の矢印III−IIIに沿って示す断面図である。 上記フィルタエレメントを構成するエレメント本体の斜視図である。 上記エレメント本体を示し、(a)は非展開状態での平断面図、(b)は展開状態の平面図、(c)は展開状態の側面図である。 上記フィルタエレメントの製造方法を示すフローチャートである。 上記フィルタエレメントの製造方法において用いられる加熱装置を示す斜視図である。 上記フィルタエレメントの製造方法において用いられる加熱装置の変形例を示す斜視図である。 上記フィルタエレメントの変形例を示す側断面図である。 図9の矢印IX−IXに沿って示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係るフィルタエレメントを適用した燃料フィルタを図1に示しており、まず始めに、この図1を参照して燃料フィルタの全体構成について説明する。
燃料フィルタ1は、エレメント収容空間11を有するフィルタケース10と、エレメント収容空間11内に着脱自在に装着されるフィルタエレメント50とを主体に構成される。
フィルタケース10は、下方に開口して有底円筒状である上部ケース半体20と、上方に開口して有底円筒状である下部ケース半体30とから構成されている。これらケース半体20,30は、上部ケース半体20の側壁部の内周面に形成された雌ねじ21と、下部ケース本体30の側壁部の外周面に形成された雄ねじ31とを螺合させて着脱自在に結合される。なお、上部ケース半体20と下部ケース半体30とが結合する部分にはリング状のシールリング35が装着されており、エレメント収容空間11から燃料が外部に漏れ出すことがないように構成されている。
上部ケース半体20には、外部(例えば、燃料タンク)とエレメント収容空間11とを連通させる流入路22と、外部(例えば、燃料ポンプ)とエレメント収容空間11とを連通させる流出路23とが形成されている。上部ケース半体20における流出路23の周囲には、エレメント収容空間11内に延びた円筒状の管部24が形成されている。また、上部ケース半体20には、エレメント収容空間11内に滞留したエアを抜くためのエア抜き孔としてのネジ孔が形成されており、このネジ孔に手動で開閉操作することができるエア抜きプラグ25が螺挿されている。
下部ケース半体30には、その底部に上下軸を中心に放射状に配設されて上下に延びた複数(本実施形態では、4つ)のリブ32が設けられている。複数のリブ32はそれぞれ上面が水平に形成されて、フィルタケース10に装着する際に、フィルタエレメント50を載置するためのエレメント載置部33を形成している。また、下部ケース半体30の底部の中央には、燃料から分離して沈降した分離水を排出するための排出路34が形成されており、この排出路34に排出孔41を有するドレンプラグ40が螺挿されている。なお、この排出路34とドレンプラグ40との間にはガスケット42が装着されており、燃料から分離した分離水を排出するとき以外にエレメント収容空間11から分離水及び燃料が外部に漏れ出すことがないように構成されている。
フィルタエレメント50は、詳細後述するが、燃料を濾過するための濾材70を備えて構成されており、フィルタケース10の管部24にガスケット91を介して液密に装着される。フィルタエレメント50は、フィルタケース10のエレメント収容空間11内に装着されたときに、当該エレメント収容空間11を流入路22に連通する流入空間11Aと流出路23に連通する流出空間11Bとに略二分するように構成される。
このような構成の燃料フィルタ1では、流入路22からフィルタケース10内の流入空間11Aに導入された燃料は、フィルタエレメント50の濾材70を通過して流出空間11Bに入り込む。燃料に含まれるゴミや埃、微小鉄屑等は、この濾材70を通過する過程で濾過される。流出空間11B内に流入した濾過後の燃料は、上部ケース半体20に形成された管部24より流出路23を通り、フィルタケース10の外部に流出する。
一方、燃料中に混在する水分は、フィルタエレメント50によって捕捉され、この状態が連続することで順次肥大化し、最終的にはフィルタエレメント50から分離沈降して下部ケース半体30の内底部に分離水として溜まる。下部ケース半体30の内底部に貯留する分離水が所定量に達した場合には、下部ケース半体30の排出路34に螺着されたドレンプラグ40を緩めて、ドレンプラグ40の排出孔41を介してフィルタケース10の外部に排出する。
次に、本実施形態に係るフィルタエレメント50の具体的構成について、図2〜図5を追加参照して説明する。
フィルタエレメント50は、格子状の枠で形成された円筒形の内筒55と、内筒55の外周側に取り付けられるエレメント本体60と、内筒55及びエレメント本体60を挟持して当該エレメントの円筒軸方向の両端に配設される円盤状の上エンドプレート90及び下エンドプレート95と、を備えて構成される。
エレメント本体60は、燃料中に含まれるゴミや埃等の固形物(異物)を捕捉除去する濾材70と、この濾材70に熱溶着されて濾材70を補強する不織布80と、を組み合わせて構成されている。このエレメント本体60の内周空間に内筒55が同心状に配置される。
濾材70は、上記固形物を捕集可能な濾材シートを一定の折曲幅で蛇腹状にプリーツ成形(ひだ折り)したものを、略円筒形となるように巻回して構成される。濾材70には、断面V字形の山折部(外周側の折曲部)71及び谷折部(内周側の折曲部)72が交互に位置するよう所定の間隔で形成された複数のひだ部73を有している。濾材70としては、プリーツ成形が可能である限り、特に限定されず、織物、編物、不織布、及び紙等のうちのいずれでもよく、又はこれらを組み合わせたものであってもよい。また、濾材70の材質についても、特に限定されず、その一例としては、化学繊維、天然繊維、金属、樹脂などが挙げられる。
不織布80は、主として濾材70を補強するために設けられるもので、濾材70よりも圧力損失及び異物の捕集効率が低く設定されている。この不織布80は、濾材70の最内周を形成する谷折部72に熱溶着されており(図面には溶着部に符号「X」を付している)、濾材70の隣接するひだ部73同士が密着しないよう谷折部72相互の間隔を一定に保持する。ここで、谷折部72相互の間隔とは、半径方向内側に向けて凸状となる谷折部72の隣接する頂点の間隔をいう。本実施形態では、不織布80を濾材70の谷折部71と直交する方向に沿って帯状に熱溶着させているが、これに限定されるものではなく、谷折部72全体に亘って熱溶着させるものであってもよい。
不織布80は、熱溶融性を有する化学繊維に、天然繊維又は耐熱材を混抄して形成された不織布からなる。本実施形態では、不織布の孔径としておおよそ50μm以上であることが好ましいが、圧力損失等との関係で適宜に選定することができる。また、本実施形態では、不織布の厚みとして0.3mm程度が例示されるが、要求される機械的強度等との関係で適宜に選定することができ、濾材70に1枚だけ溶着したもの(単層)であっても、複数枚溶着したもの(複層)であってもよい。
ここで、化学繊維としては、例えば、ナイロン繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、などが挙げられる。天然繊維としては、例えば、パルプ等の天然セルロース繊維、リヨセル等の精製セルロース繊維(再生セルロース繊維)、などが挙げられる。耐熱材としては、例えば、ガラス繊維、アラミド繊維、フッ素繊維、などの耐熱繊維が挙げられる。本実施形態では、ポリエステル樹脂(化学繊維)にリヨセル(天然繊維)を混繊して形成された不織布[三菱製紙株式会社:HF−V]を使用している。なお、不織布は、化学繊維のみから形成されるものであってもよいが、化学繊維のみであると熱溶着の際に加熱箇所が収縮して孔が空くおそれがあるので、天然繊維や耐熱材が混抄してあることが好ましい。
図5(b)に示すように、展開状態のエレメント本体60は、上方から見た平面視において略四角形を呈しており、濾材70の主方向(円周方向)の長さL70と不織布80の主方向の長さL80とがほぼ等しく、且つ、濾材70の副方向(軸方向)の長さW70と濾材80の副方向の長さW80ともほぼ等しくなるよう設定されている。つまり、エレメント本体60の展開状態において濾材70と不織布80とはほぼぴったり重なるように形成されており、この展開状態のエレメント本体60を円筒状に巻回したとき、濾材70の主方向の端部同士と不織布80の主方向の端部同士がそれぞれ繋がるように構成されている。ここで、主方向の長さL70及びL80は、エレメント本体60の内径をφdとすると、L70(L80)=φd×π、と表せる。
以上、本実施形態に係るフィルタエレメント50によれば、流体を濾過する濾材70と当該濾材70を補強する不織布80とを組み合わせてエレメント本体60を形成し、不織布80を濾材70の谷折部72(内周側の折曲部)に溶着させて谷折部72相互の間隔を一定に保持する構成であるため、使用に供されて流体の圧力が濾材70に作用しても部分的にひだ部73が密着等して変形することがなく、長期に亘って使用しても所期の濾過性能を発揮することが可能である。また、不織布80は流体を通気又は透液させるための貫通孔を形成しなくてもその構造自体で流体の通気性及び透液性を確保でき、不織布(標準品)を濾材70の内周に合わせて整形するだけでよく、また、ホットメルト等といった密着防止用のバンドが不要になるため、フィルタエレメント50の製造コストを低減することが可能である。さらに、濾材70を補強する不織布80を濾材70の内周側に配置するため、フィルタエレメント50の大型化を抑制することができる。
次に、上記のように構成されるフィルタエレメント50の製造方法について説明する。ここで、図6はフィルタエレメント50の製造方法を示すフローチャート、図7はフィルタエレメント50の製造方法における溶着工程を示す模式図、図8はフィルタエレメント50の製造方法における溶着工程の変形例を示す模式図である。
図6に示すように、まず始めに、ステップS101では、一定の折曲幅でプリーツ成形した濾材70(濾材70の内周側となる面)に不織布80を重ね合わせる。ステップS102では、濾材70に不織布80を熱溶着する。なお、このステップS102の溶着工程については詳細後述する。ステップS103では、エレメント本体60(不織布80が溶着された濾材70)を円筒状に巻回して接合する。ステップS104では、エレメント本体60の内周側に内筒55を挿入して同心状に配置する。ステップS105では、濾材70の両端に上下のエンドプレート90,95を結合する。以上のようなステップS101〜S105を順番に実施することで、図2に示すような所定形状を呈するフィルタエレメント50が製造されることとなる。
続いて、上記ステップS102における溶着工程の概要と共に当該工程にて用いられる加熱装置を具体的に説明する。
図7に示すように、加熱装置100は、例えば電力が供給されることで発熱する電熱ヒータ等から構成されたヒータ本体を備えている。ヒータ本体101は、不図示の移動手段によって、上下方向に移動自在で、且つ、下方側への押圧力が調整自在に構成されている。ヒータ本体101は、上方から見た平面視において、展開状態のエレメント本体60よりも大きな矩形状を呈しており、その底面部には下方に突出する帯板状の加熱部102が等間隔で複数形成されている。この加熱部102の表面は、例えばテフロン(登録商標)あるいはフッ素加工されて離型性に優れていることが好ましい。
この加熱装置100を利用して不織布80を濾材70に熱溶着するには、上下に重ね合された状態(展開した状態)の濾材70及び不織布80をヒータ本体101の加熱部102に対向させて載置し、ヒータ本体101の加熱部102の先端と不織布80との間に難燃性シートSを配置する。具体的には、濾材70上に重ね合された不織布80の表面全体に難燃性シートSを被いかぶせて接着剤等で仮止めしておく。難燃性シートSとしては、例えば、テフロンフィルム(テフロン:登録商標)、ガラスシートなどが適用される。この状態から、ヒータ本体101を降下させてエレメント本体60に所定圧で接触させ、不織布80をヒータ本体101の加熱部102によって加熱することで、不織布80が濾材70に熱溶着される。
このとき、ヒータ本体101の加熱部102と不織布80との間には難燃性シートSが介在され、ヒータ本体101の加熱部102が不織布80に直接的に接触するのを防止しているため、ヒータ本体101によって溶融した不織布80が加熱部102の表面に張り付いて不織布80に孔が空く等の不具合が生じるおそれがなく、高品質のフィルタエレメント50を製造することが可能である。
続いて、本実施形態に係るフィルタエレメントの製造方法における溶着工程の変形例を図8に示している。この変形例に係る加熱装置200は、例えば電力が供給されることで発熱する電熱ヒータ等から構成されたヒータ本体201を備えている。ヒータ本体201には、櫛歯状に並んだ複数の加熱部202を有しており、濾材70の中心軸(円筒軸)に向かって指向した姿勢で配置されている。この加熱部202の表面は、例えばテフロン(登録商標)あるいはフッ素加工されて離型性に優れていることが好ましい。
この加熱装置200を利用して不織布80を濾材70に熱溶着するには、上下に重ね合された状態(展開した状態)の濾材70及び不織布80をヒータ本体201の加熱部202に対向させて載置し、ヒータ本体201の加熱部202の先端と不織布80との間に難燃性シートSを配置する。具体的には、不織布80の表面全体に難燃性シートSを被いかぶせて接着剤等で仮止めしておく。難燃性シートSとしては、例えば、テフロンフィルム(テフロン:登録商標)、ガラスシートなどが適用される。そして、ヒータ本体201の加熱部202をエレメント本体60(不織布80が重ね合された状態の濾材70)の表面に所定圧で接触させる。この状態から、不図示の回転手段を用いてエレメント本体60を中心軸回りに回転させつつ、不織布80をヒータ本体201の加熱部202によって加熱することで、不織布80が濾材70に熱溶着される。
このとき、ヒータ本体201の加熱部202と不織布80との間には難燃性シートSが介在され、ヒータ本体201の加熱部202が不織布80に直接的に接触するのを防止しているため、ヒータ本体201によって溶融した不織布80が加熱部202の表面に張り付いて不織布80に孔が空く等の不具合が生じるおそれがなく、高品質のフィルタエレメント50を製造することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。
上述の実施形態では、エレメント本体60を格子状に形成された内筒55の周囲に配置した構成を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図9及び図10に示すように、濾材70、不織布80、上下のエンドプレート90,95からなる、いわゆるチューブレス(内筒55を有しない)のフィルタエレメント1′として構成してもよい。
上述の実施形態では、不織布を熱溶着する加熱手段として電熱ヒータを例示して説明したが、これに限定されるものではなく、ヒータ以外の他の加熱手段を利用してもよい。
上述の実施形態では、本発明に係るフィルタエレメントを燃料フィルタに適用した場合を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、水や空気等の他の流体の濾過を行うフィルタ装置、例えば、オイルフィルタ、エアーフィルタ、ラインフィルタ、サクションフィルタ、リターンフィルタ等に適用しても、同様の効果を奏することができる。
1 燃料フィルタ
10 フィルタケース
11 エレメント収容空間
11A 流入空間
11B 流出空間
20 上部ケース半体
22 流入路
23 流出路
30 下部ケース半体
50 フィルタエレメント
55 内筒
60 エレメント本体
70 濾材
71 山折部
72 谷折部(内周側の折曲部)
73 ひだ部
80 不織布
90 上エンドプレート
95 下エンドプレート
100 加熱装置
101 ヒータ本体
102 加熱部(加熱手段)
200 加熱装置
201 ヒータ本体
202 加熱部(加熱手段)
S 難燃性シート
X 溶着部

Claims (2)

  1. 内部にエレメント収容空間を有し前記エレメント収容空間と外部を連通させる流入路及び流出路が形成されたフィルタケース内において、前記エレメント収容空間を前記流入路に連通する流入空間と前記流出路に連通する流出空間とに二分させ、前記エレメント収容空間内に着脱自在に装着されて前記流入空間から前記流出空間に流体を通過させて流体の濾過を行うためのフィルタエレメントであって、
    蛇腹状に折曲されて全体として略円筒形に形成された濾材、及び前記濾材の内周に巻き付けられて前記濾材を補強する不織布からなるエレメント本体と、
    前記エレメント本体の円筒軸方向の各端部に設けられるエンドプレートと、を備え、
    前記不織布は、前記濾材の内周側の前記折曲部に熱溶着されて前記折曲部相互の間隔を維持することを特徴とするフィルタエレメント。
  2. 請求項1に記載のフィルタエレメントの製造方法であって、
    前記濾材及び前記不織布を展開状態で重合し、前記不織布における前記濾材との非重合面と前記不織布を加熱する加熱手段との間に難燃性シートを介在させた状態で、前記加熱手段によって前記不織布を前記濾材の前記折曲部に熱溶着させることを特徴とするフィルタエレメントの製造方法。
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