JP2013248467A - 遊技場管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の遊技者によって遊技媒体を共有して遊技することが可能であり、遊技媒体の持込みによる不正を正確に把握する。
【解決手段】遊技機10から出力される遊技信号に基づいて、所定の遊技情報を遊技機10毎に集計する集計手段(50)と、遊技媒体の共有が許容される遊技機10を共有機として指定する共有機指定手段(20)と、を備え、集計手段(50)は、共有機の遊技情報を一の遊技機10の遊技情報として集計する構成としてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技場管理システムに関し、特に、所定の遊技機で獲得した遊技媒体を他の遊技機と共有して遊技する遊技場管理システムに関する。
一般に、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機が設置された遊技場においては、顧客の固定化や集客力を高めるために顧客への様々なサービスの提供が行われており、例えば、遊技者間での遊技媒体の貸し借りを容認する「出玉の共有」サービスがある。
そして、近年では遊技場のサービス向上のため、出玉の共有を認める遊技場が増えており、例えば、家族や友人等の気心の知れた同士で出玉を共有して遊技を行うことができる。そして、出玉の共有サービスを利用したい遊技者が繰り返し来場して遊技するようになるため、遊技場では顧客の固定化を図ることが可能となる。
また、従来から遊技場では、他の遊技場からの遊技媒体の持込み・持出しや、遊技場内での貸出レートが異なる他の遊技機からの遊技媒体の持込み・持出しによる不正な行為が知られている。そして、このような不正な行為が行われて遊技及び計数が行われた場合には、遊技場にとって大きな損失が生じる可能性がある。
このような不正な行為を発見するための技術として、例えば、遊技中及び遊技終了時に、遊技機の遊技媒体数の保有量が予め設定した所定範囲外であると、持込みや持出しがあったと判断して管理装置へ通知する技術が提案されている(特許文献1)。
このような技術を用いることによって、遊技媒体の持込みや持出しを把握することができ、不正な行為を発見することができる。
特開平10−108964号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、遊技媒体数の保有量の判別を、出玉の共有を認める遊技場で適用した場合、遊技媒体の貸出数と打込数とが相違することにより、正当に出玉の共有を行っても譲渡先の遊技機において、不正に遊技媒体の持込みがされたものとして誤って認識されてしまい、遊技機における遊技媒体数の増減が共有によるものか不正な持込みによるものかの区別がつかなかった。
また、出玉の共有を認める遊技場においても、特定の遊技機間での共有を禁止したい場合がある。これは、貸出レートの低い遊技機で獲得した遊技媒体を用いて、貸出レートの高い遊技機において遊技が行われると、遊技場が大きな損失を被ることになるため、共有を容認する遊技機と禁止する遊技機とを明確に区別する必要があった。
本発明は、上記のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、遊技媒体の共有が許容される遊技機を共有機として指定する共有機指定手段を備え、この指定された複数の共有機の遊技情報を一の遊技機の遊技情報として集計することで、遊技者間で遊技媒体を共有することが可能になるとともに、遊技媒体の持込みによる不正な行為を正確に把握することができる遊技場管理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の遊技場管理システムは、遊技機から出力される遊技信号に基づいて、所定の遊技情報を遊技機毎に集計する集計手段と、遊技媒体の共有が許容される遊技機を共有機として指定する共有機指定手段と、を備え、集計手段は、共有機の遊技情報を一の遊技機の遊技情報として集計する構成としてある。
本発明によれば、遊技媒体を共有する遊技機を指定し、この指定された遊技機における遊技情報を管理することで、複数の遊技者によって遊技媒体を共有して遊技することが可能であるとともに、遊技媒体の持込みによる不正を正確に把握することができる。
本発明の第一実施形態に係る遊技場管理システムの概略構成図である。 本発明の第一実施形態に係る遊技場管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態に係る共有台情報の一例を示し、(a)は共有設定中を示す図であり、(b)は共有設定の解除後を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る遊技場管理システムの動作を示す動作手順図である。 本発明の第一実施形態に係る遊技場管理システムの共有設定処理を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態に係る遊技場管理システムの計数異常判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態に係る遊技場管理システムの概略構成図である。 本発明の第二実施形態に係る遊技場管理システムの動作を示す動作手順図である。
以下、本発明に係る遊技場管理システムの好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、以下の実施形態に示す遊技場管理システムは、プログラムに制御されたコンピュータによって動作するようになっている。通常、プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、例えば、管理装置におけるデータの記憶・出力・送信・演算等を行わせる。このように、本発明の遊技場管理システムにおける各処理、動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現されるものである。なお、プログラムは予め記憶媒体に格納され、コンピュータに実装された記憶媒体からコンピュータにプログラムを読み込ませて実行されるが、例えば通信回線を介してコンピュータに読み込ませることもできる。
[第一実施形態]
本発明の遊技場管理システムの第一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
(遊技場管理システムの構成)
まず、図1を参照して、本発明の第一実施形態に係る遊技場管理システムの構成について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る遊技場管理システムの概略構成図である。
図1に示すように、遊技場管理システム1は、遊技機10と、遊技媒体貸出機20と、これらに接続される台コンピュータ30と、島コンピュータ40と、遊技場管理装置50と、計数装置60とで構成され、これらの各装置が所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介して接続されている。
遊技機10は、パチンコ機,スロットマシン,アレンジボール機,雀球機等、遊技球やメダル等の遊技媒体を使用して遊技を行う各種の遊技機が含まれる。また、各遊技機10からは、遊技媒体の投入数を示すアウト信号、遊技媒体の払出数を示すセーフ信号、一ゲーム毎に出力されるスタート信号、大当り時に出力される大当り信号等の各種遊技信号が出力される。
遊技媒体貸出機20は、遊技媒体を貸出す装置であり、遊技機10に一対一に対応して設けられている。遊技媒体貸出機20は、現金やプリペイドカードが投入されることによって、投入金額に応じた遊技媒体の貸出数を示す貸出信号を台コンピュータ30へ出力するとともに、対応する遊技機10へ貸出数分の遊技媒体を貸し出すように構成されている。
このような遊技媒体貸出機20の前面には、現金投入口21、カード挿入口22、台間表示器23等が備えられている。
現金投入口21は、遊技者が遊技媒体を借りるために、所定の紙幣(千円札、二千円札、五千円札、一万円札等)を投入する投入口である。
カード挿入口22は、遊技者が保有するカード(例えば、プリペイドカード,会員カード,ビジターカード等)を挿入する挿入口である。
そして、一般に、これら現金投入口21、カード挿入口22は、狭いスペースで操作を行う必要があるため、縦に挿入するように設けられている。
台間表示器23は、例えば、所定の入力を行なうためのボタンやキー等からなる操作部を備え、この操作部から会員カード認証を行うための会員暗証番号の入力,貯玉の貸出数の入力等が可能となっている。
また、台間表示器23は、所定の表示を行う表示部を備え、この表示部には投入された現金又はプリペイドカードの投入金額・残高,操作部で入力された値,貯玉数等の表示がされる。また、遊技に関する情報(スタート回数、大当り回数、獲得遊技媒体数等)を表示することもできる。
また、本実施形態における台間表示器23から、遊技者間において遊技媒体を共有する遊技機10(以下、共有機という)を指定することができる。例えば、台間表示器23から、共有機の台番号を入力するとともに、これら共有機間で共通の情報となる後述する共有パスワードを入力する。そして、これらの共有設定に用いられる情報が遊技場管理装置50へ送られるとともに、後述する共有台情報に格納されて、共有機を指定することができる。なお、この指定された共有機を台間表示器23から所定の操作によって解除することも可能である。
ここで、本実施形態における「共有パスワード」について具体的に説明する。
本実施形態における共有パスワードとは、遊技媒体を共有して遊技する共有機を相互に特定可能な共通情報であって、遊技場内で有効な情報である。
そして、この共有パスワードは、遊技場側から提供される情報であって、例えば、遊技場の従業員から提示されることにより使用可能となる。具体的には、期間ごとに(例えば、日ごとに)有効である番号や、予め共有機間を特定可能な情報が記憶された共有カード等が提示されて、遊技者は共有パスワードを使用することができる。
なお、遊技者A(譲渡元)から遊技者B(譲渡先)を共有指定することにより遊技者Aが獲得した遊技媒体を譲渡する場合には、譲渡元の遊技者Aが譲渡先の遊技者Bを認識可能であるため、共有パスワードの設定は必ずしも必要ではない。
一方、遊技者Bから遊技者Aを共有指定することにより遊技者Aが保有する遊技媒体について譲渡の依頼をする場合には、パスワードの設定を行うことが好ましい。これは、第三者から不正に共有指定されることを防ぐためであり、これによって、共有をなりすまして行い、遊技媒体の盗難や他の遊技場からの遊技媒体の持込み等の不正な行為を未然に防ぐことができる。
また、カード挿入口22に挿入された各種カードは、遊技媒体貸出機20の内部に設けられた図示しないカードリーダライタにセットされて、所定の情報の読み取りや書き込みが行われる。遊技媒体貸出機20は、カード挿入口22に会員カードが挿入されることによって、会員カードを認識するとともに、読み取った会員IDと自機の台番号とを含んだ情報を出力する。なお、非会員の遊技者が遊技場からビジターカードを貸与してもらい、そのビジターカードをカード挿入口22に挿入することで、会員IDと台番号を出力することもできる。
そして、遊技媒体貸出機20は、この会員によって遊技が開始されたことを示す遊技開始信号を台コンピュータ30へ出力する。また、会員カードが抜き取られたときは、この会員によって遊技が終了されたことを示す遊技終了信号を出力する。これらの信号は、台コンピュータ30を介して遊技場管理装置50へ送信される。
なお、遊技媒体貸出機20は、本発明に係る共有機指定手段として機能し、台間表示器23は、本発明の共有機指定手段における入力部の一例である。
台コンピュータ30は、遊技機10と遊技媒体貸出機20とに接続されており、遊技機10と遊技媒体貸出機20とから出力された各種信号を受信し、通信回線を介して島コンピュータ40へ信号を送信する。なお、通信回線は、周知の通信回線を用いることができる。
島コンピュータ40は、各台コンピュータ30から送信されてきた各種信号を受信し、適宜蓄積または集計して遊技場管理装置50へ送信する。
そして、遊技機10と、遊技媒体貸出機20と、台コンピュータ30とが複数配列されて一つの遊技機島を構成し、この遊技機島毎に島コンピュータ40が備えられている。また、遊技場内には複数の遊技機島が並設され、遊技機島毎に、一遊技媒体あたりの貸出料金(以下、貸出レート)が異なるように区画されている。
遊技場管理装置50は、プログラム制御により動作するコンピュータであって、この遊技場管理装置50により、遊技場に備えられる全遊技機10に関する遊技情報が記憶・管理・分析されるようになっており、遊技情報の他に、遊技場において必要な管理情報や営業管理情報も管理する。
そして、遊技場管理装置50は、本発明における集計手段として機能し、具体的には、各島コンピュータ40から通信回線を介して送信される各種遊技信号(アウト信号、セーフ信号、スタート信号、大当り信号等)に基づき算出される各種遊技情報(アウト玉数、セーフ玉数、スタート回数、大当り回数、大当り出玉数等)を遊技機10毎に集計する。
また、本実施形態における遊技場管理装置50は、共有機と、この共有機における遊技情報とを関連付けた情報を含む共有台情報を管理する。この共有台情報は、どの遊技機10と遊技媒体を共有するかを示し、各遊技機10の共有状態を把握することができる。
なお、遊技場管理装置50の具体的な構成については後述する。
計数装置60は、本発明における計数手段として機能し、遊技機10において遊技者が獲得した遊技媒体を計数するための装置であり、遊技場内の所定の箇所(例えば、遊技島端)に設置されている。また、計数装置60は、遊技で獲得した遊技媒体を計数する計数部60aと、この計数部60aと接続され、計数結果をチケットに記録して発行するチケット発行部60bとを備えて構成されている。
そして、計数部60aに獲得した遊技媒体が投入されると、その個数が自動的に計数されるとともに、計数結果を記録したチケットがチケット発行部60bから発行される。これにより、遊技者は、発行されたチケットを遊技場内の景品交換カウンタに提示することで、獲得した遊技媒体数に応じた所定の景品と交換することができる。また、図示しないが、チケット発行部60bには、例えば、液晶パネルからなる表示画面が設けられており、この表示画面を介して遊技場の従業員及び遊技者は、計数結果・判定結果を確認することができる。
また、本実施形態におけるチケット発行部60bは、遊技場管理装置50から共有機が獲得した遊技媒体数の合計値を受信し、この合計値と計数部60aで計数した計数値とを比較した結果に基づいて、計数異常判定処理を行う判定処理手段を備えている。
なお、判定処理手段が行う判定処理の詳細については後述する。また、本実施形態では、計数装置60に判定処理手段を備え、判定処理を行うこととしたが、これに限らず、遊技場管理装置50に判定処理手段を備えることにより判定処理を行うこともできる。
(遊技場管理装置の構成)
次に、第一実施形態における遊技場管理装置の詳細な構成について、図2を参照して説明する。図2は、第一実施形態に係る遊技場管理装置の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態における遊技場管理装置50は、記憶手段51と、表示手段52と、入力手段53と、制御手段54と、通信手段55とを備えている。
記憶手段51は、例えば、ROM,RAM,ハードディスク等で構成され、遊技場管理装置50が備える各種機能に関するプログラムや遊技に関する所定の情報等を記憶する。例えば、会員情報、遊技情報、共有台情報等が記憶される。
会員情報は、会員カード毎に管理された情報であって、会員を一意に特定することができる会員IDに、予め会員登録を希望する来店者から受け付けた情報(例えば、氏名,住所,年齢,性別,電話番号,登録年月日,メールアドレス,会員暗証番号等)が関連付けてある。なお、会員情報の構成は、上記に限定されることはなく適宜変更可能である。
遊技情報は、各遊技機10で行われる遊技に関する情報であって、遊技を行う遊技者を特定可能な会員IDと、この会員IDの遊技者が遊技する遊技機10の台番号と、アウト玉数、セーフ玉数、スタート回数、大当り回数、大当り出玉数、遊技時間等が関連付けてある。
また、本実施形態における記憶手段51は、共有機と、この共有機における遊技情報とを関連付けた情報を含む共有台情報を記憶する。具体的には、図3に示すように、共有台情報は、例えば、共有機の台番号、会員ID、共有パスワード、遊技時間(共有開始時間,共有終了時間)、共有状態、遊技情報(セーフ玉数(大当り出玉数),アウト玉数(打込玉数),差数(管理装置手持ち数),貸出数,交換予定玉数))、交換玉数(計数値)等からなっている。
差数は、入賞した場合に払出される遊技媒体数であるセーフ玉数から遊技機に投入された遊技媒体数であるアウト玉数を減算することで算出することができ、遊技場側の立場で言うと、差玉が「−」の場合は、遊技場側に利益があることを意味し、「+」の場合は、遊技場側が損失していることを意味する。
交換予定玉数は、複数の共有機からなるグループ(共有機群)の差数と貸出数とを加算した数であって、現時点における共有機群の手持ちの遊技媒体数の合計値を示す。
なお、この共有台情報の構成は、上記に限定されることはなく適宜変更可能である。
表示手段52は、液晶ディスプレイなどで構成されており、所定の情報を画面表示することができる。例えば、図3に示す共有台情報などを表形式で表示する。また、表示手段52は、遊技場の経営に関わる重要な情報(例えば、売上、粗利等)を表示させることもできる。
入力手段53は、所定の情報の入力や画面表示操作等に用いられるものであり、例えば、キーボード,マウス,タッチペン等で構成することができ、遊技場管理装置50が備える各種機能の実行操作や、各種情報の入力により、各設定を行うことができる。なお、入力手段53から共有機を指定することができる。そのため、遊技場管理装置50から、共有指定の操作を直接行うことができる。
制御手段54は、CPUなどで構成されており、記憶手段51に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、遊技場管理装置50が備える各種機能を実行・制御する。具体的には、制御手段54は、通信手段55で受信した各種信号を変換して記憶手段51へ情報を記憶する。また、制御手段54は、入力手段53から表示要求を示す信号を受信すると、後述する抽出部542によりこの信号に応じた情報を記憶手段51から抽出して、表示手段52へ表示させる。
また、制御手段54は、集計部541と抽出部542とを備えている。
集計部541は、各遊技機10から出力される遊技信号に基づいて、所定の遊技情報を遊技機10毎に集計するとともに、この集計された情報は、記憶手段51に記憶される。
そして、集計部541は、複数の共有機における遊技情報を一の遊技機10の遊技情報として集計する。具体的には、集計部541は、共有機毎に集計された各遊技情報(セーフ玉数,アウト玉数,差数,貸出数)を合算して、それぞれの合計値を算出する。そして、例えば、差数の合計値と貸出数の合計値とを加算することで、共有機群が獲得した遊技媒体数を示す交換予定玉数を算出する。
これにより、複数の遊技機10により遊技媒体を共有して遊技する場合であっても、一の遊技機10で遊技が行われたように管理することができる。
抽出部542は、遊技媒体の打込玉数が貸出数より多い遊技機10を検出するとともに、この検出した遊技機10のうち共有機以外の遊技機10を抽出する。
具体的には、抽出部542は、遊技機に投入された遊技媒体数であるアウト玉数(打込玉数)と貸し出された遊技媒体数である貸出数との減算値が所定数を超えた遊技機10を検出し、この検出された遊技機10が共有機以外の遊技機10を抽出する。
なお、所定数とは、例えば、遊技媒体の貸出しにおける一単位の範囲(例えば、パチンコ機であれば−250玉〜+250玉)として予め設定されている。
また、抽出部542は、本発明における抽出手段に相当するものである。
(遊技場管理システムの動作)
次に、本実施形態における遊技場管理システムの動作について、図4〜図6を参照して説明する。
図4は、第一実施形態に係る遊技場管理システムの動作を示す動作手順図であり、図5は、第一実施形態に係る技場管理システムの共有設定処理を示すフローチャートであり、図6は、第一実施形態に係る遊技場管理システムの計数異常判定処理を示すフローチャートである。
図4は、遊技機10Aと遊技機10Bとの二台の遊技機10間で遊技媒体を共有する例を示しており、遊技者Aが遊技する遊技機10Aで獲得した遊技媒体を遊技者Bが遊技する遊技機10Bへ譲渡して遊技する場合で説明する。なお、以下の説明においては、出玉の共有サービスを提供する遊技場で遊技が行われるものとする。
まず、遊技を開始するために遊技者Aによって、遊技機10Aに隣接する遊技媒体貸出機20Aのカード挿入口22Aに会員カードが挿入される。このとき、例えば、台間表示器23Aに会員暗証番号の入力画面が表示され、遊技者Aによって台間表示器23Aより会員暗証番号が入力される(ステップS10)。
このように会員カードが受け付けられることで、遊技媒体貸出機20Aは、入力された会員ID及び会員暗証番号を台コンピュータ30を介して遊技場管理装置50へ送信する。
そして、遊技場管理装置50は、通信手段55を介して受信した会員暗証番号と記憶手段51が記憶する会員情報に格納されている会員暗証番号とを照合し(ステップS11)、照合結果を示す応答信号を遊技媒体貸出機20Aへ送信する。その結果、台間表示器23Aには、例えば、会員特有の情報(貯玉数,遊技履歴等)が提供される。
次に、遊技者Aによって、現金の投入又はプリペイドカードの挿入による玉貸操作が行われると、遊技媒体貸出機20Aは、投入金額に応じた遊技媒体を遊技機10Aへ貸し出す(ステップS12)。そして、この貸し出された遊技媒体が所定の投入口に投入されて遊技機10Aが稼働する(ステップS13)。以降、遊技機10Aの遊技の進行に伴って、各遊技信号や貸出信号が遊技場管理装置50へ随時送信される。
ここで、例えば、遊技機10Aから大当りが連続的に発生する連チャンによって、遊技者Aが一定量の遊技媒体を獲得し、すなわち、遊技者Aの利益がある状態とする。そして、遊技者Aが獲得した遊技媒体の一部(例えば、球箱一箱分)を遊技者Bへ譲渡することで、遊技機Bは、この譲渡された遊技媒体が投入されて稼働する(ステップS14)。
そして、制御手段54の抽出部542は、各遊技機10におけるアウト玉数(打込玉数)と貸出数とを比較することによって、アウト玉数が貸出数より多い遊技機10を検出する(ステップS15)。
これは、例えば、遊技機10Bは遊技機10Aから譲渡された遊技媒体を使用して遊技を行うため、遊技媒体貸出機20Bでは遊技媒体の貸し出しが行われず、貸出数が「0」となる。一方、アウト玉数は、遊技の進行に伴って増加することになる。その結果、抽出部542は、貸出数とアウト玉数との減算値が所定数を超えるため、遊技機10Bを異常と判断して検出する。
そして、抽出部542は、ステップS15において検出された遊技機10が共有機以外の遊技機10を抽出する(ステップS16)。これは、記憶手段51が記憶する共有台情報に共有機として共有設定されているか否かを照合し、共有機として格納されていない遊技機10を抽出する。
このように、通常の遊技における出玉と異なる異常な出玉であって、共有設定されていない遊技機10を抽出することができる。すなわち、共有設定を行わずに遊技媒体を譲渡して遊技している遊技機10や遊技媒体を不正に持込んで遊技している遊技機10を把握することができる。
次に、遊技場管理装置50は、ステップS16において抽出した遊技機10Bに対して警告信号を送信する。その結果、台間表示器23Bには、例えば、「異常な出玉を検出しました。」というような警告表示を出力することができる(ステップS17)。
なお、警告の手段としては、報知できるものであればどのような手段であってもよく、例えば、ランプの点灯,ブザーによる警告音の発生等、どのような手段でもよい。
さらに、台間表示器23Bには、例えば、「出玉を共有する遊技機を指定して下さい。」というような遊技媒体の共有を促す表示が続けて行われる。そして、遊技者Bは、台間表示器23Bから共有する遊技機10である共有機の台番号と共有パスワードを入力することができる(ステップS18)。そして、遊技媒体貸出機20Bは、ステップS18において入力された台番号と共有パスワードを遊技場管理装置50へ送信する。
このように、警告表示がされた遊技機10において、共有機の指定を行うことができる。なお、ステップS18において、台間表示器23Aから共有する遊技機10の台番号と共有パスワードを入力することもできる。ただし、上述したように、譲渡元の遊技機10から譲渡先の遊技者を共有指定する場合には、共有パスワードの設定は必ずしも必要ではない。
そして、遊技場管理装置50は、遊技媒体貸出機20Bから送信された台番号に基づいて後述する共有設定処理を行う(ステップS19)。
また、本実施形態における遊技媒体貸出機20は、台間表示器23から入力される台番号に基づいて共有の指定を制限する制限部を備える。
具体的には、遊技場管理装置50から「共有可能な遊技機10の情報」が送信されており、この情報には、例えば、指定元の遊技機10と遊技場内における同じ貸出レートの遊技機10の台番号が含まれている。そして、制限部は、この情報に含まれていない台番号が指定されたと判断した場合には、遊技媒体の共有は不可とし、共有機としての指定を制限する。
これにより、例えば、ステップS18おいて、共有の指定を制限することができ、事前に不正な持込みによる行為を防止することが可能となる。
なお、共有する遊技機10の指定は、上記に限定されるものではない。例えば、遊技場の従業員が保有するリモコン(図示しない)から遊技機10が備えるリモコン受光部(図示しない)へ向けて信号を送信する操作によって、共有機の指定を行ってもよく、また、遊技場管理装置50から直接設定してもよい。
また、遊技開始前に予め共有する遊技機10を指定し、共有設定を行うことによって、ステップS17における警告表示を避けることができる。
そして、ステップS19において共有設定が行われると、遊技場管理装置50は、警告表示中である遊技媒体貸出機20Bへ警告解除信号を送信する。これによって、遊技媒体貸出機20Bの台間表示器23Bに表示されている警告表示が解除される(ステップS20)。
次に、遊技機10Aにおいて遊技を終了するため、遊技者Aから所定の遊技終了操作がされると、遊技媒体貸出機20Aは、会員カードを排出する(ステップS21)。そして、遊技媒体貸出機20Aは、遊技場管理装置50へ共有設定の解除指示を示す共有設定解除信号を送信する。その結果、遊技場管理装置50は、共有設定解除信号を受信するとともに、台番号に応じた共有機について共有設定を解除する共有設定解除処理を行う(ステップS22)。
この共有設定解除処理では、通信手段55において共有設定解除信号を受信したか否かを判定し、信号の受信を検出した場合には、信号の送信元の遊技機10Aが含まれる共有設定(遊技機Aと遊技機Bの共有)が解除される。
具体的には、図3(b)に示すように、共有台情報の「共有状態」に共有設定の解除を示す「×」が記憶されるとともに、「共有終了時間」に時刻を設定する。
なお、共有設定解除信号は、上述したカード排出時に限らず、例えば、共有機において遊技信号が所定時間検出されない後に、貸出信号を検出した場合は、遊技者が入れ替わったと判断して共有設定解除信号を送信しても良い。
一方、遊技を終了した後、計数部60aに遊技媒体が投入されると、遊技媒体の個数が計数されて、計数値が求められる(ステップS23)。そして、この計数値は計数部60aからチケット発行部60bへ送信される。また、計数値は、遊技媒体管理装置50へ送信されるとともに、入力された台番号に基づいて共有台情報の「交換玉数」に記憶される。
次に、チケット発行部60bが備える操作部から、例えば、遊技場の従業員によって遊技媒体を計数した遊技機10Aの台番号である「100」と遊技機10Bの台番号である「101」とが入力される(ステップS24)。
そして、チケット発行部60bは、後述する計数異常判定処理を行う(ステップS25)。また、チケット発行部60bにおいて、遊技場の従業員によって所定の発行操作がされると、表示画面に表示された情報を含む結果を記録したチケットが遊技者へ発行される(ステップS26)。
次に、上述した動作手順における共有設定処理(ステップS19)について、図5を参照して具体的に説明する。
(共有設定処理)
まず、遊技場管理装置50は、先のステップS16において警告表示を指示した遊技機10から共有設定に関する信号を受信したか否かを判定する(ステップS191)。具体的には、例えば、遊技媒体貸出機20Bから台番号と共有パスワードの入力を示す入力信号を受信したか否かを判定する。
なお、このステップS191における判定は、遊技媒体貸出機20から送信される入力信号に限らず、例えば、遊技場の従業員が操作するリモコンからの入力信号などによっても判定を行うことができる。
そして、ステップS191における判定の結果、入力信号を受信したと判定された場合は(ステップS191:YES)、遊技場管理装置50は、遊技機10Bに対して警告解除信号を送信する(ステップS192)。
次に、遊技場管理装置50は、受信した入力信号に応じた情報を共有台情報に設定する(ステップS193)。
ここで、ステップS193によって共有設定がされた場合の具体的な値の変化について図3(a)を参照して説明する。図3(a)は、共有設定中の共有台情報(時刻12:30時点)を示している。
共有設定がされた場合、入力元の台番号(遊技機10B)及び入力された台番号(遊技機10A)が共有機として指定され、これら共有機に関する各種遊技情報が共有台情報に記憶される。
具体的には、図3(a)に示すように、「共有開始時間」には、共有設定を行った時刻(「12:03」)が記憶され、「共有状態」には、共有設定を示す「○」が記憶される。
また、これら共有機に関する遊技情報が記憶される。例えば、遊技機A(台番号100)の遊技情報として、セーフ玉数が「5400」、アウト玉数が「500」、セーフ玉数からアウト玉数を減算した差数が「4900」、貸出数が「250」が記録される。また、遊技機B(台番号101)の遊技情報として、セーフ玉数が「0」、アウト玉数が「2500」、差数が「−2500」、貸出数が「0」が記録される。
すなわち、時刻12:30時点の遊技者Aの手持ちの遊技媒体数は、差数と貸出数とを加算した「5150」であって、遊技者Bの手持ちの遊技媒体数は、「−2500」となる。そして、遊技場管理装置50の集計部541によって、共有指定されている遊技機A及び遊技機Bの手持ちの遊技媒体数が集計されて、この合計値「2650」が「交換予定玉数」に記憶される。なお、上述した各値は、遊技機10の遊技に伴って送信される遊技信号によって随時更新される。
このように、遊技場管理装置50は、遊技機10から出力される遊技信号に基づいて、遊技情報を遊技機10毎に集計するとともに、複数の共有機の遊技情報を一の遊技機10の遊技情報として集計する。その結果、複数の共有機による遊技を一の遊技機10による遊技として遊技情報が集計されるため、共有機群単位で遊技媒体の増減を監視することができる。
一方、ステップS191における判定の結果、入力信号を受信していないと判定された場合は(ステップS191:NO)、続いて、所定時間経過したか否かを判定する(ステップS194)。
所定時間を経過していないと判定された場合は(ステップS194:NO)、ステップS191に戻って待機する。一方、所定時間を経過したと判定された場合は(ステップS194:YES)、異常と判断し、表示手段や遊技場内放送(例えば、インカム)などの報知手段により、遊技場の関係者に報知する(ステップS195)。なお、この所定時間とは、警告表示を行ってから経過した時間を示し、警告表示の解除がされた時にリセットされるものとする。
このように、遊技媒体を共有する遊技機10間で共有設定を行うことによって、正当に遊技媒体を譲渡し、共有して遊技を行う場合では、誤認識されることがない。そのため、遊技者はストレスなく遊技を楽しむことができる。
次に、上述した動作手順における計数異常判定処理(ステップS25)について、図6を参照して具体的に説明する。
(計数異常判定処理)
まず、チケット発行部60bは、先のステップS24において入力された遊技機10Aの台番号「100」及び遊技機10Bの台番号「101」に対応する共有機が獲得した遊技媒体数の合計値である「交換予定玉数」を共有台情報から受信するとともに、この交換予定玉数と、計数部60aから受信した計数値とを比較する(ステップS251)。
次に、ステップS251において比較した結果が、計数値が交換予定玉数を超えたか否かを判定する(ステップS252)。
これは、計数値は、貸出数と差数の加算値である交換予定玉数を超えることはあり得ないので、遊技場管理装置50から受信した交換予定玉数と計数値とを比較して、計数値が交換予定玉数を超えたときに、計数異常と判定する。
そして、ステップS252の判定の結果、計数値が交換予定玉数を超えたときは(ステップS252:YES)、チケット発行部60bは、例えば、表示画面上に計数異常を示す警告表示をするとともに、遊技場の関係者に報知する(ステップS253)。
一方、ステップS252の判定の結果、計数値が交換予定玉数を超えない場合は(ステップS252:NO)、ステップS26(図4参照)に移り、チケット発行部60bからチケットが発行される。
このように、共有設定された複数の共有機において獲得した遊技媒体数の合計値と計数値とを比較することによって、不正な遊技媒体の持込みを正確に把握することができる。
ここで、ステップS25によって計数異常判定処理がされた場合の具体的な値の変化について図3(b)を参照して説明する。図3(b)は、共有設定解除後及び計数後の共有台情報(時刻15:30時点)を示している。
まず、先のステップS23において計数がされた場合、図3(b)に示すように、計数結果である計数値「15576」は、台番号に基づいて「交換玉数」に記憶される。
また、図3(b)が示す時点では、差数が「15000」、貸出数が「250」から遊技者Aの手持ちの遊技媒体数は「15250」であり、差数が「400」、貸出数が「0」から遊技者Bの手持ちの遊技媒体数は「400」である。そして、この遊技機A及び遊技機Bの手持ち遊技媒体数が合算された合計値「15650」が交換予定玉数に記憶されている。
これにより、ステップS25において、交換予定玉数の「15650」と交換玉数の「15576」とが比較されて、この差「74」が所定範囲内であるため、照合結果に正常を示す「OK」が記憶されることになる。
以上説明したように、本実施形態の遊技場管理システム1によれば、遊技媒体を共有する遊技機10を指定することで共有設定を行うとともに、指定された複数台の遊技機10による遊技を1台の遊技機10による遊技としてみなして各遊技情報を集計するため、遊技に伴う遊技媒体数の増減が、遊技媒体の共有によるものか又は不正な遊技媒体の持込みによるものかを判別することができ、共有を積極的に許容しつつ、不正な行為を確実に発見することが可能である。
[第二実施形態]
次に、本発明の遊技場管理システムの第二実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、本発明の第二実施形態に係る遊技場管理システムの概略構成図であり、図8は、本発明の第二実施形態に係る遊技場管理システムの動作を示す動作手順図である。
図7に示すように、本実施形態は、第一実施形態と比較して、遊技機10と一対一で対応して設けられる各台計数機80を備え、景品交換装置70が遊技場内に配置されるとともに、ネットワークに接続されている点で相違する。
すなわち、本実施形態では、遊技によって獲得した遊技媒体を各遊技機10に備えられた各台計数機80で計数し、この計数結果に応じて景品交換装置70において景品交換を行うための構成としてある。なお、本実施形態において、第一実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
各台計数機80は、特に図示しないが、遊技機10の下皿から投下される遊技媒体を受け入れる投入口、遊技媒体を計数する計数部、計数結果を表示する表示部、計数結果をチケットや磁気カード又はICカード等に記録して発行する発行部等で構成されている。
そして、各台計数機80には、投入口から投入された遊技媒体をカウントする図示しないセンサ(例えば、フォトインタラプタや近接センサ等)が内蔵されており、このセンサにおける検出によって出力される計数信号を集計することで、計数値が算出され、この計数値が遊技場管理装置50へ送信される。なお、各台計数機80により計数された遊技媒体は、内部に設けられた回収樋(図示しない)に導かれて遊技島の補給部へ回収される。
このように、遊技媒体を計数する計数手段として、各台計数機80が遊技機10毎に設けられていると、上述した第一実施形態のように遊技島端等に設置されていた計数装置60まで遊技媒体を持ち歩くことなく、各台計数機80に遊技媒体を投入することにより計数することが可能である。
また、本実施形態における各台計数機80は、第一実施形態における遊技媒体貸出機20の機能(玉貸し,現金受付,カード受付等)を含む構成となっている。
景品交換装置70は、遊技者から提示された会員カードやビジターカード等のICカード80から情報を読取るICカードリーダ70aを備え、読取った情報に応じて所定の景品交換処理を行う情報処理装置である。
景品交換装置70は、液晶ディスプレイなどの表示手段を備え、ICカード80から取得した会員IDに対応した遊技者が遊技した遊技機10に関する情報、例えば、貯玉数,持玉数,計数値,計数異常に関する情報等を表示する。そして、景品交換を行う遊技場の従業員は、計数異常に関する情報が表示されたときには、このICカード80を提示した遊技者を不正行為者と認識することができる。
また、景品交換装置70は、計数異常判定処理を行う判定処理手段として機能し、ICカード80から取得した会員IDに対応する共有機が含まれる共有機群が獲得した遊技媒体数の合計値(交換予定玉数)と計数値(交換玉数)とを遊技場管理装置50から受信し、比較することで、この比較結果に基づいて計数異常の判定を行うようになっている。
次に、本実施形態における遊技場管理システムの動作について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る遊技場管理システムの動作を示す動作手順図である。
本実施形態において、遊技が開始されると、第一実施形態で説明したステップS10〜ステップS13(会員カード受付〜遊技機A稼働)が行われる。
ここで、第一実施形態と同様に、遊技者Aが遊技する遊技機10Aにおいて獲得した遊技媒体を遊技者Bへ譲渡することによって、遊技者間で遊技媒体を共有する。そのため、遊技者Aは、各台計数機80Aの発券部において所定の発行操作を行うことで、譲渡する所定数の玉数が記録された玉カードを発行する(ステップS30)。
この発行された玉カードが遊技者Bへ譲渡されて、遊技者Bにより各台計数機80Bに挿入される。そして、各台計数機80Bは、所定の貸出操作が行われることにより、貸出金額に応じた遊技媒体を遊技機10Bへ貸し出す(ステップS31)。この貸し出された遊技媒体が所定の投入口に投入されて遊技機10Bが稼働する(ステップS14)。
次に、第一実施形態と同様に、ステップS15〜ステップS20が実行されて、出玉が異常な遊技機10の抽出及び共有設定処理が行われる。
このように、玉カードを用いて遊技媒体を譲渡できるため、遊技媒体が収納された玉箱を受け渡す必要がなく、遊技者間で出玉の共有を行うことができる。
なお、発行される玉カードには、会員IDのみ記録し、読み取った会員IDから遊技場管理装置50が管理する共有台情報を参照することで遊技媒体の共有をしても良いし、玉カードに計数値を直接記録し、遊技場管理装置50を介すことなく、例えば、他の遊技場において利用可能としても良い。
そして、遊技者が遊技を終了する場合には、本実施形態では各遊技機10に設けられている各台計数機80において計数が行われる。
具体的には、遊技者Aから所定の遊技終了操作がされると、各台計数機80Aの計数部によって遊技媒体の計数がされて(ステップS32)、各台計数機80Aの発券部からICカード80(会員カード)が排出される(ステップS33)。同様に、遊技者Bから所定の遊技終了操作がされると、各台計数機80Bによって計数がされて(ステップS34)、ICカード80(ビジターカード)が排出される(ステップS35)。
なお、各台計数機80において計数された計数値は、遊技媒体管理装置50へ送信されるとともに、台番号に基づいて共有台情報の「交換玉数」に記憶される。
そして、ステップS31及びステップS33において、各台計数機80から遊技場管理装置50へ共有設定解除信号が送信される。そして、遊技場管理装置50において、第一実施形態と同様に共有設定解除処理が実行される(ステップS22)。
次に、遊技者は、計数値に応じて所定の景品と交換するため、景品交換装置70において遊技場の従業員にICカード80の提示を行う。
そして、景品交換装置70は、ICカードリーダ70aでICカード80を読取る(ステップS36)。
これにより、景品交換装置70は、読み取った会員IDに対応する遊技者が遊技した共有機によって獲得した遊技媒体数の合計値(交換予定玉数)と計数値(交換玉数)とを共有台情報から受信するとともに、これら交換予定玉数と計数値とを比較し、上述の計数異常判定処理を行う(ステップS25)。
また、景品交換装置70において、遊技場の従業員によって所定の発行操作がされると、景品交換装置70は計数値に応じて景品交換を行う(ステップS37)。
以上説明したように、本実施形態の遊技場管理システム1によれば、各台計数機80から発行された遊技媒体数が記録された玉カードを遊技者間で譲渡することで、遊技媒体を現物で受け渡しすることなく容易に遊技媒体の受け渡しが可能となり、出玉を共有して遊技することができる。また、景品交換装置70において、各共有機が各台計数機80で計数した合計値と各共有機が遊技によって獲得した遊技媒体数の合計値とを比較するため、景品交換を行う際に、遊技場の従業員が計数異常を発見することができる。
以上、本発明の遊技場管理システムの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技場管理システムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、遊技場管理装置50を1台備えた構成として説明したが、これに限らず、複数台備えてもよい。さらに、公衆通信回線などを介して複数遊技場の遊技情報を集計・管理することで、様々な情報を管理するようにしてもよい。
また、遊技場管理装置50が備える各機能を、台コンピュータ30、島コンピュータ40等のいずれかが備える構成としてもよい。例えば、遊技場管理装置50の表示手段52における表示機能を、遊技場内に設けたディスプレイにおいて表示することとしてもよい。
また、遊技媒体貸出機20におけるカード挿入口21に挿入される会員カード又はビジターカードが、カード型である例について説明したが、これに限らず、例えば、コイン型であっても良く、また赤外線,無線通信,又は非接触型通信により情報をやり取りする機能を備える装置であっても良い。
本発明は、遊技機間において遊技媒体を共有する場合に有用であり、特に、共有する遊技機を指定し、指定された複数の遊技機を一の遊技機として管理することにより、不正な遊技媒体の持出しを把握する装置・遊技機等に利用可能である。
10 遊技機
20 遊技媒体貸出機
50 遊技場管理装置
541 集計部
542 抽出部
60 計数装置
70 景品交換装置
80 各台計数機
本発明によれば、関連する複数の遊技情報を関連情報として管理することができる。
本実施形態において、遊技が開始されると、第一実施形態で説明したステップS10〜ステップS13(会員カード受付〜遊技機A稼働)が行われる。
ここで、第一実施形態と同様に、遊技者Aが遊技する遊技機10Aにおいて獲得した遊技媒体を遊技者Bへ譲渡することによって、遊技者間で遊技媒体を共有する。そのため、遊技者Aは、各台計数機80Aの発券部において所定の発行操作を行うことで、譲渡する所定数の玉数が記録された玉カードを発行する(ステップS30)。
この発行された玉カードが遊技者Bへ譲渡されて、遊技者Bにより各台計数機80Bに挿入される。そして、各台計数機80Bは、所定の貸出操作が行われることにより、譲渡玉数を上限として遊技媒体を遊技機10Bへ貸し出す(ステップS31)。この貸し出された遊技媒体が所定の投入口に投入されて遊技機10Bが稼働する(ステップS14)。

Claims (6)

  1. 遊技機から出力される遊技信号に基づいて、所定の遊技情報を遊技機毎に集計する集計手段と、
    遊技媒体の共有が許容される遊技機を共有機として指定する共有機指定手段と、を備え、
    前記集計手段は、前記共有機の遊技情報を一の遊技機の遊技情報として集計することを特徴とする遊技場管理システム。
  2. 前記共有機指定手段は、遊技機毎に設けられるとともに、前記共有機間でのみ有効となる共通情報を入力する入力部を備える請求項1記載の遊技場管理システム。
  3. 遊技機に投入された遊技媒体数であるアウト玉数と貸し出された遊技媒体数である貸出数との減算値が所定数を超えた遊技機を検出し、この遊技機が前記共有機以外である遊技機を抽出する抽出手段を備える請求項1又は2記載の遊技場管理システム。
  4. 前記共有機と、この共有機における前記遊技情報とを関連付けた情報を含む共有台情報を記憶する記憶手段と、
    前記共有機が所定の計数手段において計数した値の合計値と、前記共有台情報に含まれる前記共有機が獲得した遊技媒体数の合計値とを比較し、この比較結果に基づいて遊技媒体の持込み異常を判定する判定処理手段と、
    を備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技場管理システム。
  5. 前記共有指定手段は、所定の条件に基づき、前記共有機としての指定を制限する制限部を備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の遊技場管理システム。
  6. 前記共有機に関する所定の遊技情報を、共有機毎に表形式で表示する表示手段を備え、
    当該表示手段は、前記共有機の共有状態を識別可能なマーク、及び/又は、各共有機の手持ちの遊技媒体数の合計値を表示する請求項1〜5のいずれか一項に記載の遊技場管理システム。
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