JP2013247742A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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崇 竹内
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武彦 角田
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Abstract

【課題】ブリッジレスPFC回路を備えたスイッチング電源装置において、交流のゼロクロス点の通過タイミングを正確に読み取って入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させることができるスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】ブリッジレスPFC回路20に入力される交流の波形が検出され、コントローラ53はリレー40,45によるブリッジレスPFC回路20が交流を入力する前の入力ラインの遮断時における検出レベルを、リレー40,45による入力ラインの接続時でのブリッジレスPFC回路20が入力する交流のゼロクロス点とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関するものである。
電子機器の交流入力電流の高周波を抑制すべくPFC(力率改善)回路を備えた電源装置が用いられている。特に、ブリッジ整流回路を用いないブリッジレスPFC回路を使用することにより更なる効率アップを図ることができる(例えば、特許文献1)。
特開2010−93989号公報
ところで、ブリッジレスPFC回路を備えたスイッチング電源装置においてオフセット誤差により不具合が発生する。
具体的に説明する。例えば、図6に示すように、ブリッジレスPFC回路100は2つのダイオードD11,D12、スイッチング素子Q11,Q12、コイルL11,L12、コンデンサC11,C12を備えている。ブリッジレスPFC回路100における入力電圧Vinを分圧抵抗R11,R12を用いて検出して差動増幅器101を通すことにより交流信号SG11を取り出す。そして、レベルシフト回路102で電圧を加算して正の交流信号SG12にして、コントローラ103で交流電圧のゼロクロス点の通過タイミングt1,t2,t3でドライブ回路104を介してブリッジレスPFC回路100におけるスイッチング素子Q11,Q12の動作を開始させる。
ところが、図7に示すように、差動増幅器101、レベルシフト回路102におけるオフセット誤差により、ゼロクロス点を正確に読み取れない。
その結果、図8に示すように、交流のゼロクロス点が実際はt12,t13,t16のタイミングであるべきところをt11,t14,t15のタイミングで読み取ってしまうと、破線で示すごとくブリッジレスPFC回路100において入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させることができなくなってしまう。このように、ゼロクロス点をずれて制御してしまうという課題がある。さらには、各部におけるオフセット誤差は温度特性がある。
本発明の目的は、ブリッジレスPFC回路を備えたスイッチング電源装置において、交流のゼロクロス点の通過タイミングを正確に読み取って入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させることができるスイッチング電源装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、第1のダイオードと直列接続された第1のスイッチング素子、および、第2のダイオードと直列接続された第2のスイッチング素子を有するブリッジレスPFC回路と、前記ブリッジレスPFC回路に入力される交流の電圧波形または電流波形を検出する交流波形検出手段と、前記交流波形検出手段により検出した交流の電圧波形または電流波形におけるゼロクロス点の通過タイミングで交流の正の半波においては前記第1のスイッチング素子をスイッチング動作し、交流の負の半波においては前記第2のスイッチング素子をスイッチング動作して前記ブリッジレスPFC回路において入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させる制御手段と、を備えたスイッチング電源装置において、前記ブリッジレスPFC回路における交流の入力ラインを断続する断続手段を設け、前記制御手段は、前記断続手段による前記ブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の前記入力ラインの遮断時における前記交流波形検出手段の検出レベルを、前記断続手段による前記入力ラインの接続時での前記ブリッジレスPFC回路が入力する交流のゼロクロス点とすることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、制御手段により、断続手段によるブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の入力ラインの遮断時における交流波形検出手段の検出レベルが、断続手段による入力ラインの接続時でのブリッジレスPFC回路が入力する交流のゼロクロス点とされる。そして、制御手段により、交流波形検出手段により検出した交流の電圧波形または電流波形におけるゼロクロス点の通過タイミングで交流の正の半波においては第1のスイッチング素子がスイッチング動作され、交流の負の半波においては第2のスイッチング素子がスイッチング動作されてブリッジレスPFC回路において入力する交流の電流の位相が電圧波形と一致される。
このようにして、ブリッジレスPFC回路を備えたスイッチング電源装置において、交流のゼロクロス点の通過タイミングを正確に読み取って入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のスイッチング電源装置において、前記ブリッジレスPFC回路の動作を一時的に中断して、前記断続手段による前記ブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の前記入力ラインの遮断時における前記交流波形検出手段の検出レベルを検出するようにしたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明によれば、ブリッジレスPFC回路の動作を一時的に中断して断続手段によるブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の入力ラインの遮断時における交流波形検出手段の検出レベルを検出することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載のスイッチング電源装置において、温度検出手段を更に備え、前記温度検出手段により検出した温度の変化に基づいて前記断続手段による前記ブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の前記入力ラインの遮断時における前記交流波形検出手段の検出レベルを検出するようにしたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、温度検出手段により検出した温度の変化に基づいて断続手段によるブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の入力ラインの遮断時における交流波形検出手段の検出レベルが検出される。よって、温度特性を考慮して交流のゼロクロス点の通過タイミングを正確に読み取って入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のスイッチング電源装置において、前記温度検出手段により検出した温度の変化量に応じて前記断続手段による前記ブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の前記入力ラインの遮断時における前記交流波形検出手段の検出レベルを検出するようにしたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、温度検出手段により検出した温度の変化量に応じて断続手段によるブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の入力ラインの遮断時における交流波形検出手段の検出レベルが検出される。
請求項5に記載の発明では、請求項3に記載のスイッチング電源装置において、前記温度検出手段により検出した温度が変化したときにおいて定期的に前記断続手段による前記ブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の前記入力ラインの遮断時における前記交流波形検出手段の検出レベルを検出するようにしたことを要旨とする。
請求項5に記載の発明によれば、温度検出手段により検出した温度が変化したときにおいて定期的に断続手段によるブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の入力ラインの遮断時における交流波形検出手段の検出レベルが検出される。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置において、交流波形検出手段は、オペアンプを含むことを要旨とする。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載のスイッチング電源装置において、前記オペアンプを含む機器は、差動増幅器およびレベルシフト回路の少なくとも一方であることを要旨とする。
請求項6,7に記載の発明によれば、オペアンプにおいてオフセット誤差が生じても交流のゼロクロス点の通過タイミングを正確に読み取って入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させることができる。
本発明によれば、ブリッジレスPFC回路を備えたスイッチング電源装置において、交流のゼロクロス点の通過タイミングを正確に読み取って入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させることができる。
本実施形態におけるスイッチング電源装置の回路図。 本実施形態におけるスイッチング電源装置の回路図。 別例のスイッチング電源装置の回路図。 別例のスイッチング電源装置の回路図。 別例を説明するためのタイムチャート。 スイッチング電源装置の回路図。 スイッチング電源装置のブロック図。 波形図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のスイッチング電源装置10は、プラグインハイブリッド車や電気自動車に搭載される車載用のスイッチング電源装置である。
スイッチング電源装置10は、外部の交流電源としての商用電源9から交流を入力するブリッジレスPFC回路20を備えている。さらに、スイッチング電源装置10は、ブリッジレスPFC回路20の入力段においてコモンモードフィルタ30,31と、リレー40,45を備えている。スイッチング電源装置10は、コネクタを介して外部の交流電源としての商用電源9と接続することができるようになっている。
そして、ブリッジレスPFC回路20において商用電源9からの交流を入力して力率を改善して出力する。ブリッジレスPFC回路20の出力端子には絶縁型DC/DCコンバータを介して負荷に接続されている。負荷とは高圧バッテリ、走行モータ等である。
コモンモードフィルタ30は、コモンモードチョークTc1と、2つのキャパシタCy1を備えている。同様に、コモンモードフィルタ31は、コモンモードチョークTc2と、2つのキャパシタCy2を備えている。商用電源9に対し前段のコモンモードフィルタ30と後段のコモンモードフィルタ31が直列に接続される。そして、240ボルトの交流電源電圧を入力し、入力した交流電源電圧におけるノイズ成分がコモンモードフィルタ30,31により低減される。
後段のコモンモードフィルタ31にはリレー40,45を介してブリッジレスPFC回路20が接続されている。断続手段としてのリレー40,45によりブリッジレスPFC回路20における交流の入力ラインを断続することができるようになっている。
リレー40は接点41とコイル42を備えている。同様に、リレー45は接点46とコイル47を備えている。そして、リレー40,45の接点41,46を閉じた状態(図2に示す状態)において商用電源9とブリッジレスPFC回路20とを接続することができる。また、リレー40,45の接点41,46を開いた状態(図1に示す状態)においては商用電源9とブリッジレスPFC回路20とが遮断される。
図1において、ブリッジレスPFC回路20は、フィルタ用コンデンサC1と、コイルL1,L2と、ダイオードD1,D2と、スイッチング素子Q1,Q2と、コンデンサC2と、分圧抵抗R1,R2を備えている。スイッチング素子Q1,Q2はMOSFETにて構成され、MOSFETには寄生ダイオードが並列接続されている。なお、スイッチング素子Q1,Q2として絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ(IGBT)を用いてもよい。
2つのダイオードD1,D2と2つのスイッチング素子Q1,Q2によりHブリッジ回路が構成されている。詳しくは、第1のダイオードD1はカソードが正側配線に接続され、アノードがスイッチング素子Q1のドレインに接続されている。第1のスイッチング素子Q1のソースは負側配線に接続され、ダイオードD1のアノードとスイッチング素子Q1のドレインとの中点がコイルL1の第1端部に接続されている。第2のダイオードD2はカソードが正側配線に接続され、アノードがスイッチング素子Q2のドレインに接続されている。第2のスイッチング素子Q2のソースは負側配線に接続され、ダイオードD2のアノードとスイッチング素子Q2のドレインとの中点がコイルL2の第1端部に接続されている。
このように、ブリッジレスPFC回路20は、第1のダイオードD1と直列接続された第1のスイッチング素子Q1、および、第2のダイオードD2と直列接続された第2のスイッチング素子Q2を有する。
コイルL1の第2端子がリレー40の接点41と接続されている。また、コイルL2の第2端子がリレー45の接点46と接続されている。フィルタ用コンデンサC1はHブリッジ回路の入力側の正側配線と負側配線との間に接続されている。
ブリッジレスPFC回路20は、リレー40,45の接点41,46を閉じた状態において商用電源9から図2に示すように入力電圧Vinとして240ボルトの交流電圧を入力するようになっている。
図1において、スイッチング電源装置10はドライブ回路50とコントローラ53を備えており、ドライブ回路50はスイッチング素子Q1,Q2のゲートと接続されている。ドライブ回路50はコントローラ53の指令によりスイッチング素子Q1,Q2をデューティ制御、即ち、一定周期中のオン時間を調整するようになっている。
一方、スイッチング電源装置10には、ブリッジレスPFC回路20に入力される交流の電圧波形を検出する交流波形検出手段として、分圧抵抗R1,R2、差動増幅器51、レベルシフト回路52が備えられている。
ブリッジレスPFC回路20における入力側での正極配線と負極配線との間には、分圧抵抗R1,R2が直列に接続されている。差動増幅器51の入力端子には分圧抵抗R2における両端子が接続されている。差動増幅器51はオペアンプを用いて構成されている。
差動増幅器51において、分圧抵抗R2の両端子間の電圧の差が増幅されて出力される。このとき、図2に示すようにブリッジレスPFC回路20が入力電圧Vinとして240ボルトの交流電圧を入力すると、差動増幅器51の出力信号SG1も交流電圧波形となる。差動増幅器51にはレベルシフト回路52が接続されている。レベルシフト回路52はオペアンプを用いて構成されている。具体的には、出力信号SG1の電圧は、例えば−1.4〜1.6ボルトである。レベルシフト回路52において差動増幅器51の出力信号SG1のレベルがプラスとなるように規定電圧値(例えば2.5ボルト)加算されて信号SG2として出力される。具体的には、信号SG2の電圧は、例えば1.1〜4.1ボルトである。よって、コントローラ53においては正のレベルの信号処理を行うことができる。
コントローラ53はマイコンにて構成されている。コントローラ53にレベルシフト回路52が接続され、コントローラ53はレベルシフト回路52からレベルシフト後の信号SG2を入力する。また、コントローラ53はドライブ回路50と接続され、コントローラ53はドライブ回路50を介してスイッチング素子Q1,Q2を制御するようになっている。そして、コントローラ53は図2に示すように検出した交流の電圧波形に基づいてドライブ回路50を介してスイッチング素子Q1,Q2のスイッチング動作を行わせるようになっている。つまり、制御手段としてのコントローラ53は、検出した交流の電圧波形におけるゼロクロス点の通過タイミングt1,t2,t3でドライブ回路50を介して交流の正の半波、即ち、交流電圧の正の半サイクル期間においては第1のスイッチング素子Q1をスイッチング動作する。また、コントローラ53は、交流の負の半波、即ち、交流電圧の負の半サイクル期間においては第2のスイッチング素子Q2をスイッチング動作する。これらの動作によりコントローラ53は、ブリッジレスPFC回路20において入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させる。
コントローラ53はリレー40,45のコイル42,47を駆動することができるようになっている。
接続検知回路54が備えられ、接続検知回路54により、コネクタを介して外部の商用電源9と接続されたか否かを検知することができるようになっている。コントローラ53には接続検知回路54が接続され、コントローラ53は接続検知回路54からの外部の商用電源9との接続状態の検知信号を入力する。
次に、スイッチング電源装置10の作用を説明する。
接続検知回路54は、コネクタを介して外部の商用電源9と接続されたか否かを検知しており、スイッチング電源装置10に対しコネクタを介して外部の商用電源9が接続されていないと、その旨の信号をコントローラ53に送出する。コントローラ53はコネクタを介して外部の商用電源9と接続されていない状態ではリレー40,45の接点41,46を図1に示すように開けている。
そして、スイッチング電源装置10に対しコネクタを介して外部の商用電源9が接続されると、その旨の信号が接続検知回路54からコントローラ53に送出される。コントローラ53はAC電圧の接続を検知すると、リレー40,45の接点41,46を閉じる前にレベルシフト回路52からの信号SG1を取り込む。
詳しくは、図1に示すように、ブリッジレスPFC回路20への入力電圧Vinは0ボルトであり、差動増幅器51の出力する信号SG1は0ボルトに対しオフセット電圧V1をもっている。具体的には、オフセット電圧V1は、例えば+0.1ボルト程度である。差動増幅器51の出力信号SG1はレベルシフト回路52においてレベルが+2.5ボルトだけシフト(加算)され、(2.5ボルト+V1)の出力信号SG2がコントローラ53に送られる。このレベルシフト回路52からの信号SG1がコントローラ53において取り込まれる。
このようにしてゼロクロス点を読み取った後は、コントローラ53は図2に示すようにリレー40,45の接点41,46を閉じる。
その後、差動増幅器51において、分圧抵抗R2の両端子間の電圧の差が増幅され、レベルシフト回路52において差動増幅器51の出力信号SG1のレベルがシフトされる。
コントローラ53においてレベルシフト回路52の出力信号SG2に対し、交流の電圧波形におけるゼロクロス点の通過タイミングで交流の正の半波においてはスイッチング素子Q1をスイッチング動作する。また、コントローラ53は、交流の負の半波においてはスイッチング素子Q2をスイッチング動作してブリッジレスPFC回路20において交流の電圧波形と同位相の電流波形を生成させる。
入力される交流電圧が正のときには、スイッチング素子Q1がオン・オフ制御される。スイッチング素子Q1がオンになると、コイルL1→スイッチング素子Q1→スイッチング素子Q2の寄生ダイオード→コイルL2の経路で電流が流れ、コイルL1,L2に電気エネルギーが蓄積される。そして、スイッチング素子Q1がオフすると、コイルL1,L2に蓄積されたエネルギーが加えられた状態で、コイルL1→ダイオードD1→コンデンサC2→スイッチング素子Q2の寄生ダイオード→コイルL2の経路で電流が流れる。
また、入力される交流電圧が負のときには、スイッチング素子Q2がオン・オフ制御される。スイッチング素子Q2がオンになると、コイルL2→スイッチング素子Q2→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→コイルL1の経路で電流が流れ、コイルL1,L2に電気エネルギーが蓄積される。そして、スイッチング素子Q2がオフになると、コイルL1,L2に蓄積されたエネルギーが加えられた状態で、コイルL2→ダイオードD2→コンデンサC2→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→コイルL1の経路で電流が流れる。
このスイッチング素子Q1,Q2のオン・オフ制御の際に、交流電流の位相を交流電圧の位相と一致させる力率改善動作が行われる。詳しくは、スイッチング素子Q1,Q2のデューティ比が変更される(デューティ制御が行われる)ことで交流電流の位相を交流電圧の位相と一致させる力率改善動作が行われる。
このようにして、ブリッジレスPFC回路20において、入力段に設けたリレー40,45の接点41,46を交流の接続前においては遮断側にしておき、交流電圧の接続が検知された後において、ゼロ電圧チェックを行う。その出力をゼロ電圧として扱うことでオフセット誤差をなくすことができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ブリッジレスPFC回路20における交流の入力ラインを断続するリレー40,45を設けている。また、コントローラ53は、リレー40,45によるブリッジレスPFC回路20が交流を入力する前の入力ラインの遮断時における交流波形検出手段(分圧抵抗R1,R2、差動増幅器51、レベルシフト回路52)の検出レベルを、リレー40,45による入力ラインの接続時でのブリッジレスPFC回路20が入力する交流のゼロクロス点とする。これにより、オフセット誤差がなくなるようにすることができる。その結果、ブリッジレスPFC回路20を備えたスイッチング電源装置10において、交流のゼロクロス点の通過タイミングを正確に読み取って入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させることができる。
(2)交流波形検出手段は、オペアンプを含み、オペアンプを含む機器は、差動増幅器51およびレベルシフト回路52の少なくとも一方である。よって、オペアンプにおいてオフセット誤差が生じても交流のゼロクロス点の通過タイミングを正確に読み取って入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させることができる(オフセット誤差の影響を受けにくくすることができる)。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・図1,2では、交流波形検出手段として分圧抵抗R1,R2、差動増幅器51、レベルシフト回路52を用いたが、これに代わり、図3,4に示すように交流波形検出手段としてのホールIC60を用いてブリッジレスPFC回路20に入力される交流の電流波形を検出する構成としてもよい。
詳しくは、ブリッジレスPFC回路20における入力側の正極配線に電流検出用のホール素子61を配置し、ホール素子61に増幅器62を接続してホール素子61の出力信号を増幅する。増幅器62にはレベルシフト回路63が接続され、増幅器62の出力信号をレベルシフトする。ホール素子61と増幅器62とレベルシフト回路63はホールIC60としてワンチップ化されている。ホールIC60(レベルシフト回路63)にコントローラ53が接続されている。
そして、図3に示すように、ブリッジレスPFC回路20において、入力段に設けたリレー40,45の接点41,46を交流の接続前においては遮断側にしておき、図4に示すように、交流電圧の接続が検知された後において、ゼロ電圧チェックを行う。その出力をゼロ電圧として扱うことでオフセット誤差をなくすことができる。
このようにしてAC電流センサにおいても同じタイミングでゼロ電流チェックを実施することで電流センサオフセットもなくすことができる。
・PFC動作を一時的に中断できるシステムであれば、定期的(例えば、5分ごと)にリレー40,45の接点41,46を開いてゼロ電圧(電流)チェックすることでセンサ回路(分圧抵抗R1,R2と差動増幅器51とレベルシフト回路52)のオフセットの影響を軽減することができる。このように、ブリッジレスPFC回路20の動作を一時的に中断して、リレー40,45によるブリッジレスPFC回路20が交流を入力する前の入力ラインの遮断時における交流波形検出手段の検出レベルを検出するようにしてもよい。
・温度検出手段としての温度センサ70(図1参照)を有する機器であれば、温度の変化量に応じてゼロチェックすることも可能である。つまり、温度センサ70を更に備え、温度センサ70により検出した温度の変化に基づいてリレー40,45によるブリッジレスPFC回路20が交流を入力する前の入力ラインの遮断時における交流波形検出手段の検出レベルを検出する。よって、温度特性を考慮して交流のゼロクロス点の通過タイミングを正確に読み取って入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させることができる(温度特性の影響を受けにくくすることができる)。
具体的に説明する。図5に示すように、検出した温度がT1,T2,T3,T4,T5と所定の温度ΔTだけ変化したタイミングt1,t2,t3,t4においてゼロクロス点の取り込みを行なう。つまり、温度センサ70により検出した温度の変化量に応じてリレー40,45によるブリッジレスPFC回路20が交流を入力する前の入力ラインの遮断時における交流波形検出手段の検出レベルを検出するようにする。
また、図5において、温度変化が小さいときに所定の時間間隔Δtごとのタイミングt5,t6,t7,t8,t9でゼロクロス点の取り込みを行なう。つまり、温度センサ70により検出した温度が変化したときにおいて定期的にリレー40,45によるブリッジレスPFC回路20が交流を入力する前の入力ラインの遮断時における交流波形検出手段の検出レベルを検出する。
10…スイッチング電源装置、20…ブリッジレスPFC回路、40…リレー、45…リレー、51…差動増幅器、52…レベルシフト回路、53…コントローラ、60…ホールIC、61…ホール素子、62…増幅器、63…レベルシフト回路、70…温度センサ、D1…第1のダイオード、D2…第2のダイオード、R1…分圧抵抗、R2…分圧抵抗、Q1…第1のスイッチング素子、Q2…第2のスイッチング素子。

Claims (7)

  1. 第1のダイオードと直列接続された第1のスイッチング素子、および、第2のダイオードと直列接続された第2のスイッチング素子を有するブリッジレスPFC回路と、
    前記ブリッジレスPFC回路に入力される交流の電圧波形または電流波形を検出する交流波形検出手段と、
    前記交流波形検出手段により検出した交流の電圧波形または電流波形におけるゼロクロス点の通過タイミングで交流の正の半波においては前記第1のスイッチング素子をスイッチング動作し、交流の負の半波においては前記第2のスイッチング素子をスイッチング動作して前記ブリッジレスPFC回路において入力する交流の電流の位相を電圧波形と一致させる制御手段と、
    を備えたスイッチング電源装置において、
    前記ブリッジレスPFC回路における交流の入力ラインを断続する断続手段を設け、
    前記制御手段は、前記断続手段による前記ブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の前記入力ラインの遮断時における前記交流波形検出手段の検出レベルを、前記断続手段による前記入力ラインの接続時での前記ブリッジレスPFC回路が入力する交流のゼロクロス点とすることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記ブリッジレスPFC回路の動作を一時的に中断して、前記断続手段による前記ブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の前記入力ラインの遮断時における前記交流波形検出手段の検出レベルを検出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 温度検出手段を更に備え、前記温度検出手段により検出した温度の変化に基づいて前記断続手段による前記ブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の前記入力ラインの遮断時における前記交流波形検出手段の検出レベルを検出するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記温度検出手段により検出した温度の変化量に応じて前記断続手段による前記ブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の前記入力ラインの遮断時における前記交流波形検出手段の検出レベルを検出するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記温度検出手段により検出した温度が変化したときにおいて定期的に前記断続手段による前記ブリッジレスPFC回路が交流を入力する前の前記入力ラインの遮断時における前記交流波形検出手段の検出レベルを検出するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  6. 交流波形検出手段は、オペアンプを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記オペアンプを含む機器は、差動増幅器およびレベルシフト回路の少なくとも一方であることを特徴とする請求項6に記載のスイッチング電源装置。
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JP2018078709A (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 シャープ株式会社 整流装置、電源装置、及び、整流装置の制御方法
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KR20220083417A (ko) * 2020-12-11 2022-06-20 한국교통대학교산학협력단 고역률 스마트 유도등 및 이를 위한 점검시스템

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