JP2013246459A - 認知症問診支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】認知症の疑いの有無の判定、並びに認知症の進行度及び中核症状の推定を、正確に且つ短時間で自動的に行うことが可能な認知症問診支援装置を提供する。
【解決手段】認知症問診支援装置3は、患者及び/又は患者の介護者に対して行う質問を示す質問情報と、質問情報に対応し患者及び/又は介護者から得た回答を示す回答情報とを記憶する記憶部36と、回答情報に基づき、認知症の疑いがあるか否かを判定する認知症疑い有無判定部41と、認知症疑い有無判定部41で疑いがあると判定された場合、回答情報に基づき、認知症の進行度を推定する進行度推定部43と、進行度推定部43で推定された進行度及び回答情報に基づき、認知症の中核症状を推定する中核症状推定部45と、を備え、認知症についての患者の中核症状を推定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、認知症の診断を支援するための認知症問診支援装置に関する。
認知症は、85歳以上の4人に1人が発症しているといわれており、超高齢化社会を迎えるにあたり、今後20年で倍増すると予想されている。認知症の発症に伴う患者及び患者の介護者の心身の負担は非常に大きいが、早期発見、早期治療により、症状の軽減、進行の遅延、一部認知症においては完治も期待できる。
ところが、認知症専門医が不足しているため、発見が遅れると共に、認知症患者のうち約8割が、非専門医による治療のみで生涯を終える現状にある。従って、非専門医が患者(特に高齢の患者)の診療中に、簡便に認知症に関する問診を行い、認知症の早期診断を行うことが望まれている。
これに対し、認知症を発症しているか、発症している認知症のレベルはどの程度であるかなどの知見を得るためのシステムが提案されている(例えば、特許文献1〜2を参照)。
特許文献1に記載の認知症診断支援システムは、患者に対して非定型的な質問を行うことによって、症状レベルを判定することが可能になっている。また、特許文献2に記載の認知症検査支援システムは、検査実施における事前知識、注意事項、医療従事者がなすべき行動、評価方法、点数データを表示し、医療従事者の認知症検査に対する習熟度に依存せず、均一な検査結果を得ることが可能になっている。
特開2007−282992号公報 特開2010−259634号公報
しかしながら、特許文献1に記載の認知症診断支援システムでは、「電子カルテ」から取得できる個人情報以外は、患者のスケジュール情報、気象情報、地図情報、ニュース情報等の「様々な情報」から生成した動的な質問/回答としているが、このような様々な情報から質問/回答ペアを正確に生成するのは、情報源からの情報の取得及び知識/言語処理アルゴリズムも含め、難易度が高く、実現性が低い。また、気象情報は予報と実際が異なることが有り得るため、不確定要素が高い。よって、このようなシステムでは、認知症の正確な症状レベルを算出することはできず、中核症状を明らかにすることはできない。
また、このシステムは、症状レベルが初期状態(認知症の症状レベル情報が電子カルテに記録されていない場合)であれば、可変部(変数部分)の多い質問をして、1段階ずつ、症状レベルを重くする手法を採用しているため、効率が悪い。
また、特許文献2に記載の認知症検査支援システムは、被験者の応答の度に医療従事者がその評価を行う必要があるため、検査実施に長時間を要し、他の診療と並行して行うことは難しい。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、認知症の疑いの有無の判定、並びに認知症の進行度及び中核症状の推定を、正確に且つ短時間で自動的に行うことが可能な認知症問診支援装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、認知症についての患者の中核症状を推定する認知症問診支援装置であって、前記患者及び/又は前記患者の介護者に対して行う質問を示す質問情報と、該質問情報に対応し前記患者及び/又は前記介護者から得た回答を示す回答情報とを記憶する記憶部と、前記回答情報に基づき、認知症の疑いがあるか否かを判定する認知症疑い有無判定部と、該認知症疑い有無判定部で疑いがあると判定された場合、前記回答情報に基づき、認知症の進行度を推定する進行度推定部と、該進行度推定部で推定された進行度及び前記回答情報に基づき、認知症の中核症状を推定する中核症状推定部と、を備えることを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記質問情報は、認知症患者特有の行動の有無を問う質問を示す情報を含むことを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記質問情報は、日常生活行動の実施の可否を問う質問を示す情報を含むことを特徴としたものである。
本発明の第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記質問情報は、前記患者が認識している内容を問う質問を示す情報を含むことを特徴としたものである。
本発明の第5の技術手段は、第1〜第4のいずれか1の技術手段において、前記記憶部は、前記回答情報として前記患者及び前記介護者の双方から得た回答情報を記憶し、前記認知症問診支援装置は、前記患者から得た回答情報と、前記介護者から得た回答情報とが一致するか否かを判定する回答判定部を備え、該回答判定部での判定結果を、前記認知症疑い有無判定部での判定及び/又は前記進行度推定部での推定に用いることを特徴としたものである。
本発明の第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、前記進行度推定部は、前記認知症疑い有無判定部で判定した結果から、推定結果としてとり得る認知症の進行度を限定する進行度限定部を有することを特徴としたものである。
本発明の第7の技術手段は、第1〜第6のいずれか1の技術手段において、前記進行度推定部は、進行度の推定を、前記質問情報を異ならせて得た前記回答情報に基づいて2回以上実行し、推定された2つ以上の進行度が一致するか否かを判定する進行度一致判定部を有し、一致した場合の進行度を最終的な推定結果とすることを特徴としたものである。
本発明の第8の技術手段は、第1〜第7のいずれか1の技術手段において、前記中核症状推定部は、前記進行度推定部で推定された進行度から、推定結果としてとり得る中核症状を限定する中核症状限定部を有することを特徴としたものである。
本発明によれば、認知症の疑いの有無の判定、並びに認知症の進行度及び中核症状の推定を、正確に且つ短時間で自動的に行うことが可能で、認知症の非専門医による認知症の早期発見及び早期治療を促す効果がある。
本発明に係る認知症問診支援装置を備えた認知症問診支援システムの一構成例を示すブロック図である。 図1の認知症問診支援システムにおける認知症問診支援装置(サーバ)の一構成例を示すブロック図である。 図1の認知症問診支援システムにおけるPC(パーソナルコンピュータ)で実行される支援アプリケーション使用処理の手順の一例を説明するためのフロー図である。 図1の認知症問診支援システムにおけるPCで実行される支援アプリケーション使用処理の問診手順の一例を説明するためのフロー図である。 図1の認知症問診支援システムにおけるPCで実行される支援アプリケーション使用処理の手順の他の例を説明するためのフロー図である。
図1は、本発明に係る認知症問診支援装置を備えた認知症問診支援システムの一構成例を示すブロック図である。また、図2は、図1の認知症問診支援システムにおける認知症問診支援装置としてのサーバの一構成例を示すブロック図である。
図1で例示する認知症問診支援システム100は、複数台のPC1、複数台のプリンタ2、及びサーバ(サーバコンピュータ)3を備え、これらがネットワークNを介して相互接続されている。
サーバ3は、本発明に係る認知症問診支援装置の一例であり、その詳細は後述するが認知症の問診を支援するための認知症疑いの有無の判定や進行度の推定を行い、認知症についての患者の中核症状を推定し、その結果を出力する装置である。認知症問診支援システム100は、このサーバ3が主となり、認知症の問診の支援をPC1と連動しながら行う。
ここでは、クライアントサーバシステムで認知症問診支援システムを構築した例を説明しているが、サーバ3で例示する認知症問診支援装置は、PC1やプリンタ2と接続した設置形態に限らず、スタンドアローンで認知症問診支援システムを構築することもできる。
ネットワークNは、インターネットやLAN(Local Area Network)等を用いてなる。ネットワークNは、その全てを無線接続で構成してもよいし、その全てを有線接続で構成してもよく、無論、一部分のみを無線接続で構成してもよい。
PC1及びプリンタ2は、夫々患者の自宅、介護施設、又は病院等に設置されている。これらのユーザは、介護関係者である。介護関係者とは、介護従事者(患者の家族、又は福祉施設若しくは特定保健施設の介護職員等)、又は医療従事者(医師、臨床心理士、又は看護師等)である。介護関係者と患者とは別人である。
PC1は、図1でその機能ブロックを例示するように、制御部11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、操作部14、表示部15、及びI/F(インタフェース)部16を備えている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processing Unit )等の制御デバイスで構成される。RAM12は、揮発性の記憶装置であり、作業領域として用いられる。
記憶部13としては、不揮発性の大容量記憶装置が適用できる。具体的には、記憶部13は、フラッシュROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)、又はハードディスク等が挙げられる。記憶部13には、認知症問診支援システム100を用いて認知症ケア支援方法を実現するためのクライアント側のコンピュータプログラム(以下、支援アプリケーションという)、及び、支援アプリケーションの実行中に使用される画像データ等が記憶されている。
操作部14は、キーボード及びマウス等で構成される。介護関係者は、操作部14を操作することによって、所要の情報又は指示等をPC1に入力する。表示部15は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)ディスプレイなどで構成される。I/F部16は、PC1とネットワークNとを接続するためのインターフェースである。
制御部11は、PC1の制御中枢であり、RAM12を作業領域として用いて、記憶部13に記憶されたOS(オペレーションシステム)や支援アプリケーションをRAM12に読み出して実行することで、PC1の各部を制御したり、各種処理を実行したりする。例えば、情報受付部11aとして機能する制御部11は、操作部14を介してPC1に入力される情報又は指示等を受け付ける。表示制御部11bとして機能する制御部11は、受信した画像データ又は記憶部13に記憶されている画像データ等に基づくUI(User Interface)画像を表示部15に表示させる。通信部11cとして機能する制御部11は、I/F部16を介して、ネットワークNに接続されている他の機器と通信する。
プリンタ2は、制御部21、RAM22、記録部23、及びI/F部24を備えている。記録部23は、トナー又はインク等を用いて記録用紙に画像を記録するプリンタエンジンである。制御部21は、プリンタ2の制御中枢であり、RAM22を作業領域として用いて、例えば制御部21の内部の記憶装置に格納された制御用のファームウェアを読み出して実行することで、プリンタ2の各部を制御したり、各種処理を実行したりする。例えば、制御部21は、I/F部24を介して受信した画像データを記録部23に与える。このとき、記録部23は、与えられた画像データに基づく画像を記録用紙に記録する。このような構成により、プリンタ2はサーバ3での判定や推定の結果を印刷することも可能である。
サーバ3は、図2で例示するように、制御部30、入力部32、表示部33、表示制御部34、ネットワークインターフェース部35、及び記憶部36を備えると共に、本発明に係る認知症問診支援機能を実現するための各部37〜46を備え、それらがバス31により接続されている。
制御部30は、CPU又はMPU等の制御デバイスで構成される。入力部32は、操作部14と同様にキーボード及びマウス等で構成される。表示部33は、表示部15と同様に例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。表示制御部34は、表示部33での表示を制御する部位であり、表示制御部11bと同様である。ネットワークインターフェース部35は、I/F部16と同様のインターフェースであり、サーバ3とネットワークNとを接続するためのインターフェースである。
記憶部36は、記憶部13と同様に不揮発性の大容量記憶装置が適用できる。記憶部36には、OS等の各種制御プログラム36aが格納されている。各種制御プログラム36aは、制御部30により記憶部36の内部(若しくは制御部30に設けたRAM)に確保した作業領域に読み出されて実行される。
また、記憶部36には、患者データ36b、質問データ36c、回答データ36d、言動・情動データ36eが記憶されている。なお、一時記憶データ36fは、上記の確保した作業領域に、処理のために一時的に記憶されたプログラムのデータや各種データ36b〜36e等のデータである。
次に、各部37〜46について説明するが、各部37〜46は、実際には本発明に係る認知症問診支援機能としてサーバコンピュータを機能させるための認知症問診支援アプリケーション(サーバ側のアプリケーション)を記憶部36内に格納しておき、それを制御部30から記憶部36で確保した作業領域(若しくは制御部30に設けたRAM)に読み出して実行することで、機能する。
患者情報受付部37は、入力部32を介して(或いはPC1からネットワークインターフェース部35を介して)、患者の氏名やID、カルテ情報などの患者情報の入力を受け付け、必要に応じて記憶部36に記憶されている患者データ36bを更新する。
質問情報出力部38は、予め記憶部36に格納された、質問を示す質問情報のデータである質問データ36cを、ネットワークインターフェース部35を介してPC1に出力する。PC1では、質問データ36cを受信して表示部15にその質問を表示する。ここで、質問とは、認知症の有無、進行度、中核症状の診断に用いる質問であって、患者及び/又はその患者の介護関係者(以下、患者の介護者という)に対して行う質問を指す。なお、患者用の質問と患者の介護者用の質問は同じであってもよいし、一部又は全部が異なるものであってもよい。
質問の出力に際しては、患者データ36bに登録済みの患者の場合にも、まず患者情報受付部37で少なくとも氏名又はIDを受け付けてから行うようにすればよいが、質問の一つとして「氏名は?」又は「IDは?」といった質問を含めるようにしておいてもよい。また、患者データ36bに未登録の患者についても、通常の診察受け付けを行って登録してから、質問を出力すればよい。また、質問データ36cに含まれる質問を全て一度に出力してもよいし、一問ずつ出力してもよいし、後述するように段階的な問診毎に出力してもよい。
回答情報受付部39は、PC1からネットワークインターフェース部35を介して、或いは入力部32を介して、質問情報に対応し患者及び/又は患者の介護者から得た回答を示す回答情報を、回答データ36dとして記憶部36に記憶する。回答は、想定される内容を予め選択肢として出力させ、選択入力することが好ましい。このようにして、記憶部36は、質問情報と回答情報を記憶することになる。さらに、回答情報受付部39は、患者及び/又は患者の介護者の言動や情動を示す言動・情動情報を、回答情報と共に受け付け、記憶部36に言動・情動データ36eとして記憶することが好ましい。
なお、患者自身がPC1又は入力部32から回答を入力するのではなく、患者から回答を聞いた介護者や医師や看護師が入力を実行してもよい。患者の介護者の回答についても同様に医師や看護師が入力を実行してもよい。また、患者やその介護者の回答の入力は、実際の病院内で行ってもよいし、病院に診察に来る前などに自宅から行ってもよい。
無論、回答データ36dの個々の回答は、質問データ36cの質問毎に関連付けられている。より単純には、回答データ36dに質問データ36cの回答であることを示す情報が含まれ、個々の回答を質問番号に対応付けて記憶しておけばよい。また、回答データ36dはその回答を行った患者又は介護者が介護する患者の患者データ36bと関連付けられており、言動・情動データ36eも同様に患者データ36bと関連付けられている。
また、患者と患者の介護者の双方から回答を得る場合には、例えばはじめに患者に質問を実施し、回答情報を記憶部36に記録する。言動・情動の情報は、このときに、回答内容と共に、回答中の患者の言動及び情動をその患者の介護者が見て入力することが好ましい。言動及び情動は、想定される内容を予め選択肢として出力させ、選択入力するとよい。次に患者の介護者に同様の質問を実施し、回答内容を記憶部36に記録する。患者と同様に、このときに、回答内容と共に、回答中の介護者の言動及び情動をその介護者以外の者(但し、患者でないことが好ましい)が見て入力することが好ましい。
診察時に患者に質問を行う場合、患者の介護者への質問の実施については、問診時間短縮のため、診察の待合時間を利用して、患者に質問する予定の内容に対する回答を予め患者の介護者が病院内に設置のPC1から入力してもよいし、通院前に自宅のPC1から回答を入力してもよい。いずれの場合にも、サーバ3には回答情報が記録されるため、医師が使用するPC1から診察時に閲覧することもできる。
また、言動や情動に関し、患者や介護者が回答を入力している状況は、医師や看護師が直接又は別途設けたWebカメラなどを介して観察することができる。若しくは、患者や介護者が直接PC1や入力部32から入力するのではなく用紙に回答を記入し、医師や看護師が回答を入力する場合には、それを医師や看護師が直接又は別途設けたWebカメラなどを介して観察することもできる。いずれの場合にも、医師や看護師が患者や介護者の言動や情動を入力することができる。
そして、認知症疑い有無判定部41は、質問に対する患者及び/又は患者の介護者の回答内容として記憶部36に記憶された回答情報(判定、推定対象の患者やその患者の介護者の回答情報。以下同様。)に基づき、認知症の疑いがあるか否かを判定する。質問内容としては、患者や患者の家族に関する内容や、患者の生活内容を問うものでよい。
認知症疑い有無出力部42は、この判定結果を、疑いがある場合に進行度推定部43に出力し、疑いがない場合に患者データ36bにおけるその患者のカルテの一部として記憶するように記憶部36に出力する。
次に、進行度推定部43は、認知症疑い有無判定部41で疑いがあると判定された場合に、記憶部36に記憶された回答情報に基づき、認知症の進行度を推定する。進行度は、新たに実施する質問の回答のみで推定してもよいが、認知症疑い有無判定部41での判定に使用した質問に対する回答内容を含めて推定してもよい。
ここで、進行度は、例えば、境界、健忘、軽度、中等度、高度、重度の6段階で分けることができる。無論、他の区分けを採用してもよい。各進行度特有の質問を実施し、質問に対する患者や患者の介護者の回答内容から、進行度を推定する。進行度出力部44は、この推定結果を中核症状推定部45に出力すると共に、患者データ36bにおけるその患者のカルテの一部として記憶するように記憶部36に出力する。
そして、中核症状推定部45は、進行度推定部43で推定された進行度及び回答情報に基づき、認知症の中核症状を推定する。中核症状推定部45は、進行度推定部43で推定された進行度の結果から中核症状を推定するが、そのとき、進行度が境界、健忘である場合には中核症状が健忘であると推定する。他の進行度では中核症状が複数発現するため、軽度の場合は健忘と失見当識、中等度の場合は健忘と失見当識と失認、高度の場合は失認と失行、重度の場合は失行と失言のうち、どの中核症状が強く発現しているかを推定する。このような推定、つまり中核症状の推定は、新たに実施する質問の回答のみに基づき実行してもよいが、認知症疑い有無判定部41の判定に使用した質問、進行度推定部43での推定に使用した質問に対する回答内容から推定してもよく、それらと新たに実施する質問を含めて推定してもよい。
中核症状出力部46は、この推定結果を、患者データ36bにおけるその患者のカルテの一部として記憶するように記憶部36に出力する。なお、中核症状は、健忘、失見当識、失認、失行、失言で区別したが、他の方法で区別してもよい。例えば、記憶障害、見当識障害、失語、失行、失認、実行機能障害で区別してもよいし、記憶障害、認知機能障害(失語、失認、失行、実行機能障害)で区別してもよい。また、回答判定部40については後述する。
以上のように、サーバ3では、認知症の疑いの有無の判定、並びに認知症の進行度及び中核症状の推定を自動的に行うことができるが、予め決めた質問の回答から行うため、このような判定や推定を正確に行うことができる。
また、サーバ3では、このような判定や推定を短時間で行うことができる。短時間で可能な理由は、回答情報を記憶した段階で、判定や推定を自動的に行うことができるためである。また、認知症の疑いの有無の判定、進行度の推定、及び中核症状の推定を、それぞれに必要な質問を行って回答を得ながら、3段階に分けて実行することもできるが、その場合にも短時間で行うことができる。いずれの場合でも、回答情報を受け付けている段階や3段階のそれぞれで回答情報を受け付けている段階では、医師は他の患者の診察を行うことができるため、医師にとってトータルとして短時間で検査を実施することができる。
また、質問情報は、(i)認知症患者特有の行動の有無を問う質問を示す情報、(ii)日常生活行動の実施の可否を問う質問を示す情報、(iii)患者が認識している内容を問う質問を示す情報、のいずれか1又は複数を含むことが好ましい。例えば、上記(i)の情報は、認知症疑い有無判定部41での判定に用いることができ、上記(ii)の情報は、進行度推定部43での推定に用いることができ、上記(iii)の情報は中核症状推定部45での推定に用いることができる。
無論、上記(i)の情報は、上記の判定の結果を介して、或いは直接、進行度や中核症状の推定に用いることができる。上記(ii)の情報は、上記の判定に用いることもでき、また、推定した進行度を介して、或いは直接、中核症状の推定に用いることもできる。上記(iii)の情報は、上記の判定に用いることや進行度の推定に用いることもできる。
上記(i)の情報としては、例えば、進行度が健忘では、「同じ話を何度もすることがありますか」等の質問が挙げられる。回答は、「ある」、「ない」の選択肢を出力させ、選択入力させるとよい。このとき、患者の回答に関わらず、患者の介護者の回答が「ある」と回答した場合は、認知症の疑いがある傾向に判定でき、また進行度が「健忘」に該当する傾向と推定できる。さらに、患者は「ない」と回答し、患者の介護者は「ある」と回答した場合は、患者に自覚がないとして、さらに認知症の疑いが強い傾向に判定でき、また進行度が「健忘」に該当する傾向がより強いと推定できる。
上記(ii)の情報としては、例えば、「自分で季節に合った服を選んで着ることができますか」等である。回答は、「できる」、「できない」の選択肢として出力させ、選択入力させるとよい。上記(i)の情報に対する回答からの推定と同様に、患者の介護者の回答又は患者の回答と患者の介護者の回答によって推定することが望ましい。
上記(iii)の情報としては、例えば、時計を見せながら、「これは何ですか」等である。回答は、「正解」、「不正解」の選択肢として出力させ、選択入力させるとよい。この例についての推定は、患者の回答のみで推定する。また、「今朝の朝食のメニューは何ですか」等、患者の介護者の確認が必要な内容については、上記と同様に、患者の介護者にも同様に質問を行い、患者の回答と患者の介護者の回答が一致するか否かで推定する。
患者から得た回答情報と患者の介護者から得た回答情報とが一致するか否かは、回答判定部40で判定する。つまり、回答判定部40は、記憶部36で回答情報として患者及び患者の介護者の双方から得た回答情報を記憶していた場合、患者から得た回答情報と、患者の介護者から得た回答情報とが一致するか否かを判定する。
そして、サーバ3では、回答判定部40での判定結果を、認知症疑い有無判定部41での判定、及び/又は、進行度推定部43での推定に用いればよい。例えば、質問によっては、一致した場合は正解として、認知症の疑いを無しの傾向に判定・推定することもできる。質問によっては、1問でも不正解の場合は疑いがあると判定されるものもある。疑いの有無の判定基準は、認知症専門医の監修によって予め設定するが、各医師がその判定基準のレベルを高く設定することは可能である。
患者だけでなく患者の介護者である付添人からも回答を得て、一致するか否かを認知症疑いの有無の判定や進行度の推定に用いることで、正確な判定や推定ができるようになるだけでなく、質問によっては患者の日常の状況を正確に記録することができ、診断精度を高めることができる。無論、回答判定部40は設けなくても、上述したように認知症疑い有無判定部41での判定は可能である。
また、進行度推定部43は、認知症疑い有無判定部41で判定した結果から、推定結果としてとり得る認知症の進行度を限定する進行度限定部43aを有することが好ましい。例えば、認知症の疑いがある場合でも進行度限定部43aにて、疑いが高い場合には進行度を高めのレベルに絞り、疑いが低めの場合には進行度を低めのレベルに絞り、その中から進行度推定部43が進行度のレベルを選択することで進行度を推定するなどの処理を行えばよい。
また、進行度推定部43は、次の進行度一致判定部43bを有することが好ましい。進行度一致判定部43bは、進行度の推定を、質問情報を異ならせて得た(質問情報を異ならせて得た結果の)回答情報に基づいて2回以上実行し、推定された2つ以上の進行度が一致するか否かを判定する。そして、進行度推定部43は、進行度一致判定部43bで一致したと判定した場合に、一致した場合の進行度を最終的な推定結果とすればよい。
進行度一致判定部43bは、進行度限定部43aと併設することができ、その場合、一致した場合の進行度が2つ以上存在してしまった場合に進行度限定部43aで一つに絞るようにしてもよいし、各回の推定(或いは最後以外の回での推定など)結果に応じて進行度限定部43aでの限定を行ってもよい。
後者の場合について、合計2回の推定を行う場合で、且つ初回の推定時に進行度を限定する例を挙げて説明する。進行度一致判定部43bは、認知症疑い有無判定部41で実施した質問に対する回答から、進行度を推定する。文言上の区別するため、この初回の推定結果である進行度のレベルを進行度予測レベルとして説明する。進行度限定部43aは、その推定した進行度予測レベルに応じて、2回目の進行度推定における各進行度特有の質問を選択する(つまりその質問に対する回答を選択する)ことで、結果的にとり得る認知症の進行度を限定する。
まず、進行度のレベル1〜6のうち、進行度予測レベルを推定した結果、例えば進行度予測レベルが2であると推定された場合は、「境界」に該当する質問を選択する。また、予め進行度予測レベルの段階数を設定しておくこともできる。6段階に設定しておいた場合には上述のような例になり、2段階に設定しておいた場合で、例えば下の方のレベルと推定された場合には、境界〜軽度に該当する質問を選択し、上の方のレベルと推定された場合には、中度〜重度に該当する質問を選択すればよい。
このように、進行度一致判定部43bは、進行度予測レベルに対応して絞り込んだ質問への回答内容から、2回目の進行度推定を実行し、推定結果を比べる。選択した質問についての回答情報を用いて、進行度一致判定部43bが判定して進行度推定部43が進行度を最終的に推定すれば、質問の選択により進行度としてとり得るレベルが限定されたことになる。無論、選択した質問について回答情報を得ていない場合には、その時点で質問を行い、回答データ36dの一部として記録すれば、進行度推定部43での最終的な推定は可能である。
進行度推定部43では、進行度一致判定部43bでの判定の結果、例えば、実施した進行度の質問内容に概ね該当するような回答であった場合は、その進行度であると推定する。概ね該当の基準とは、認知症専門医の監修によって予め設定するが、合計点が2割以上9割未満などと設定する。配点は質問する問題内容によって異なるように予め決めておけばよい。概ね該当した場合は、同進行度の異なる問題を実施し、同様に進行度を推定する。得られた進行度推定の結果が同じであれば、実施した質問の進行度と推定する。
このように、進行度一致判定部43bでは、進行度推定を2回以上行い、得られた進行度の結果が一致するか(フィットするか)否かを判定する。1回目に実施した進行度の質問に該当する割合が高ければ、より高い進行度の質問を実施し、割合が低い場合はより低い進行度の質問を実施する。例えば、1回目の軽度の質問に該当する割合が低い場合は、2回目は健忘に該当する質問を実施する。また、1回目の軽度の質問に該当する割合が高い場合は、2回目は中等度に該当する質問を実施する。2回目に実施した進行度の質問の回答内容から、同様に進行度を推定する。該当する割合から同様に進行度を推定し、得られた進行度の結果が一致するまで繰り返す。
また、中核症状推定部45は、進行度推定部43で推定された進行度から、推定結果としてとり得る中核症状を限定する中核症状限定部45aを有することが好ましい。例えば、進行度のレベルが高い場合には中核症状としてより多くの症状を想定して限定を行わず、進行度のレベルが低い場合には例えば健忘と失見当識だけに絞り、その中から中核症状推定部45が中核症状を選択することで推定を行うなどの処理を行えばよい。中核症状限定部45aは、進行度推定部43で実施した質問(及び認知症疑い有無判定部41で実施した質問)に対する回答から、中核症状を推定し、その中核症状に応じて、中核症状推定における各中核症状特有の質問を選択することで、結果的にとり得る中核症状を限定してもよい。この手法自体は進行度の限定と同様である。
また、患者に所定の認知症検査を実施した場合は、その結果から進行度及び中核症状を限定することもできる。所定の認知症検査としては、Mini Mental State Examination(MMSE)、Frontal Assessment Battery(FAB)、日本版リバーミード行動記録検査(日本版RBMT)等が挙げられる。進行度の限定には点数を用い、中核症状の限定には検査の質問に予め該当する中核症状をタグ付けすることによって回答内容から限定する。これらは、進行度限定部43a、中核症状限定部45aで行う。
次に、以上のような認知症問診支援システム100における処理手順の一例を図3及び図4を参照しながら、簡単に説明する。図3は、図1の認知症問診支援システムにおけるPCで実行される支援アプリケーション使用処理の手順の一例を説明するためのフロー図である。また、図4は、図1の認知症問診支援システムにおけるPCで実行される支援アプリケーション使用処理の問診手順の一例を説明するためのフロー図である。
図3に示すように、まず、患者の氏名等の個人情報、つまり患者情報を受け付ける(ステップS1)。次に、PC1上で或いは実際に診察にて問診を行い、回答を記憶部36に記憶し(ステップS2)、その得られた回答内容から、認知症の疑いがあるか否かの判定を行い(ステップS3)、認知症の疑いがあるか否かの結果を、医師が使用するPC1の表示部に表示させることで出力する(ステップS4)。
認知症の疑いがある場合は、ステップS2の問診で得られた回答内容から進行度を限定し(ステップS5)、限定された進行度のレベルの質問内容を抽出し、再度、PC1上或いは実際に診察にて問診を行い、回答を記憶部36に記憶する(ステップS6)。ステップS6の問診で得られた回答内容から一度目の進行度推定(進行度推定I)を実行し(ステップS7)、推定された進行度の問診を抽出し、再度、PC1上或いは実際に診察にて問診を行い、回答を記憶部36に記憶する(ステップS8)。
ステップS8の問診で得られたか回答内容から二度目の進行度推定(進行度推定II)を実行し(ステップS9)、進行度推定Iで得られた進行度と進行度推定IIで得られた進行度が一致するか否かの判定を行う(ステップS10)。判定の結果、一致する場合(ステップS11でYESの場合)には、一致した進行度を推定された進行度として医師が使用するPC1の表示部に表示させることで出力する(ステップS12)。ステップS10での判定の結果、一致しない場合(ステップS11でNOの場合)にはステップS6に戻り、一致するようになるまで問診と判定を繰り返す。
次に、ステップS2,S6,S8の問診で得られた回答内容から中核症状を限定し(ステップS13)、その中核症状の質問内容を抽出し、再度、PC1上或いは実際に診察にて問診を行い、回答を記憶部36に記憶する(ステップS14)。ステップS14の問診で得られた回答内容から中核症状を推定し(ステップS15)、推定した中核症状を医師が使用するPC1の表示部に表示させることで出力する(ステップS16)。
ここで、ステップS2,S6,S8,S14での問診について、図4を参照しながら説明する。まず、サーバ3が質問情報を患者側のPC1に送信し(ステップS21)、これを受けた患者側のPC1が質問を表示する。医師又は看護師が入力を実行する場合には、医師又は看護師のPC1に質問情報を送信すればよい。次に、患者側のPC1で患者及び患者の介護者が回答内容及び言動・情動情報を入力し、それをサーバ3が受け付ける(ステップS22)。最後に、サーバ3が、患者及び患者の介護者の回答内容が一致しているか否か、又は患者の回答内容が正解と一致しているかを判定する(ステップS23)。この判定結果が、ステップS3,S7,S9,S15での判定や推定に用いられる。
次に、認知症問診支援システム100における処理手順の他の例を図5を参照しながら、簡単に説明する。図5は、図1の認知症問診支援システムにおけるPCで実行される支援アプリケーション使用処理の手順の他の例を説明するためのフロー図である。
図5に示すように、まず、図3のステップS1〜S10と同様の処理が施される(ステップS31〜S40)。ステップS40では進行度推定Iで得られた進行度と進行度推定IIで得られた進行度が一致するか否かの判定を行うが、その判定の結果が一致する場合(ステップS41でYESの場合)には、ステップS12と同様、一致した進行度を推定された進行度として医師が使用するPC1の表示部に表示させることで出力する(ステップS45)。
ステップS40での判定の結果が一致しない場合(ステップS41でNOの場合)には、進行度推定Iで推定された進行度の問診と進行度推定IIとの双方から推定された進行度の問診を抽出し、再度、PC1上或いは実際に診察にて問診を行い、回答を記憶部36に記憶する(ステップS42)。
ステップS42の問診で得られたか回答内容から三度目の進行度推定(進行度推定III)を実行し(ステップS43)、進行度推定IIIで得られた進行度と、進行度推定Iで得られた進行度又は進行度推定IIで得られた進行度が一致するか否かの判定を行う(ステップS44)。ステップS44に続き、ステップS45に進み、一致した場合には、進行度推定IIIでの推定結果(つまり進行度推定I又はIIの一致した方の進行度)を、推定された進行度として医師が使用するPC1の表示部に表示させることで出力する。
ステップS44で一致しなかった場合には、ステップS45において、推定ができなかったことを表示させればよい。或いは、進行度推定I,II,IIIのうち、例えば最も低い進行度、中間の進行度、最も低い進行度のいずれかであると推定して表示させるか、或いは一義的に「境界」であると推定して表示させてもよい。いずれの進行度を採用するかは、予め定めたルールに従えばよい。一方で、ステップS43において、ステップS44の進行度推定IIIが可能になるまで質問を繰り返すようにしてもよい。
ステップS45の処理後は、図3のステップS13〜S16と同様の処理を行い(ステップS46〜S49)、処理を終了する。なお、ステップS32,S36,S38,S42,S47における問診は、図4で説明したような手順で行えばよい。
以上、本発明に係る認知症問診支援装置、及びその装置を備えた認知症問診支援システムについて説明したが、本発明は、認知症問診支援に係る処理手順を説明したように、認知症問診支援装置(及びそれを備えた認知症問診支援システム)が認知症についての患者の中核症状を推定する認知症問診支援方法としての形態も採り得る。
この認知症問診支援方法は、記憶ステップ、認知症疑い有無判定ステップ、進行度推定ステップ、及び中核症状推定ステップを有する。記憶ステップは、記憶部が、患者及び/又は患者の介護者に対して行う質問を示す質問情報と、その質問情報に対応し患者及び/又は介護者から得た回答を示す回答情報とを記憶する。認知症疑い有無判定ステップは、認知症疑い有無判定部が、上記回答情報に基づき、認知症の疑いがあるか否かを判定する。進行度判定ステップは、進行度推定部が、認知症疑い有無判定ステップで疑いがあると判定された場合、上記回答情報に基づき、認知症の進行度を推定する。中核症状推定ステップは、中核症状推定部が、進行度推定ステップで推定された進行度及び上記回答情報に基づき、認知症の中核症状を推定する。その他の応用例や効果については、認知症問診支援システムについて説明した通りであり、その説明を省略する。
また、本発明は、上記の認知症問診支援方法をコンピュータ(サーバコンピュータ)に実行させるための認知症問診支援プログラム(つまり、図2で説明した認知症問診支援プログラム)としての形態、PCに実行させるためのクライアント側のプログラム(つまり、図1で説明した支援アプリケーション)としての形態、そのいずれか一方又は双方のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体としての形態も採り得る。この記憶媒体としては、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)等の可搬の記録媒体が挙げられる。
1…PC、2…プリンタ、3…サーバ、11…PCの制御部、11a…情報受付部、11b…表示制御部、11c…通信部、12…PCのRAM、13…PCの記憶部、14…操作部、15…PCの表示部、16…PCのI/F部、21…プリンタの制御部、22…プリンタのRAM、23…記録部、24…プリンタのI/F部、30…制御部、31…バス、32…入力部、33…表示部、34…表示制御部、35…ネットワークインターフェース部、36…記憶部、36a…各種制御プログラム、36b…患者データ、36c…質問データ、36d…回答データ、36e…言動・情動データ、36f…一時記憶データ、37…患者情報受付部、38…質問情報出力部、39…回答情報受付部、40…回答判定部、41…認知症疑い有無判定部、42…認知症疑い有無出力部、43…進行度推定部、43a…進行度限定部、43b…進行度一致判定部、44…進行度出力部、45…中核症状推定部、45a…中核症状限定部、46…中核症状出力部、100…認知症問診支援システム。

Claims (8)

  1. 認知症についての患者の中核症状を推定する認知症問診支援装置であって、
    前記患者及び/又は前記患者の介護者に対して行う質問を示す質問情報と、該質問情報に対応し前記患者及び/又は前記介護者から得た回答を示す回答情報とを記憶する記憶部と、
    前記回答情報に基づき、認知症の疑いがあるか否かを判定する認知症疑い有無判定部と、
    該認知症疑い有無判定部で疑いがあると判定された場合、前記回答情報に基づき、認知症の進行度を推定する進行度推定部と、
    該進行度推定部で推定された進行度及び前記回答情報に基づき、認知症の中核症状を推定する中核症状推定部と、
    を備えることを特徴とする認知症問診支援装置。
  2. 前記質問情報は、認知症患者特有の行動の有無を問う質問を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の認知症問診支援装置。
  3. 前記質問情報は、日常生活行動の実施の可否を問う質問を示す情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の認知症問診支援装置。
  4. 前記質問情報は、前記患者が認識している内容を問う質問を示す情報を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の認知症問診支援装置。
  5. 前記記憶部は、前記回答情報として前記患者及び前記介護者の双方から得た回答情報を記憶し、
    前記認知症問診支援装置は、前記患者から得た回答情報と、前記介護者から得た回答情報とが一致するか否かを判定する回答判定部を備え、
    該回答判定部での判定結果を、前記認知症疑い有無判定部での判定及び/又は前記進行度推定部での推定に用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の認知症問診支援装置。
  6. 前記進行度推定部は、前記認知症疑い有無判定部で判定した結果から、推定結果としてとり得る認知症の進行度を限定する進行度限定部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の認知症問診支援装置。
  7. 前記進行度推定部は、進行度の推定を、前記質問情報を異ならせて得た前記回答情報に基づいて2回以上実行し、推定された2つ以上の進行度が一致するか否かを判定する進行度一致判定部を有し、一致した場合の進行度を最終的な推定結果とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の認知症問診支援装置。
  8. 前記中核症状推定部は、前記進行度推定部で推定された進行度から、推定結果としてとり得る中核症状を限定する中核症状限定部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の認知症問診支援装置。
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