JP2013246237A - コネクタ付光ファイバケーブル及び光コネクタ装置 - Google Patents

コネクタ付光ファイバケーブル及び光コネクタ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】保護ブーツが不測に脱落するのを防止して、光ファイバケーブルの保護が確実に行えるようにする。
【解決手段】光ファイバケーブル31とフェルール41の接続状態を固定するカシメリング51と、フェルール41が接続された光ファイバケーブル31のフェルール41側部分を保持する保持穴62を備えたコネクタハウジング61と、光ファイバケーブル31におけるコネクタハウジング61側の部位を被覆する保護ブーツ81を有するコネクタ付光ファイバケーブル11において、保護ブーツ81の先端側部分に、コネクタハウジング61内に保持されカシメリング51の全体を収容する被保持部83を形成し、この被保持部83の先端に、内周側に突出してカシメリング51の先端面に係止する係止縁86を形成するとともに、この係止縁86部分の外周面をコネクタハウジング61の保持穴62の内周面で覆って、係止縁86の係止が外れるのを規制する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば制御信号、画像信号、音声信号等の情報信号の伝送路を構成する光ファイバケーブルのコネクタ部分の構成に関し、より詳しくは、光ファイバケーブルを保護する機能に優れたコネクタ付光ファイバケーブル及び光コネクタ装置に関する。
光ファイバケーブルのコネクタ部分は、例えば下記特許文献1に開示されているように、光ファイバケーブルの先端に固定されるフェルールと称される端子本体と、この端子本体と光ファイバケーブルの接続状態を固定すべくこれらに跨るように被せたのちカシメて固定されるカシメリングと、このカシメリングで接続固定された端子本体と光ファイバケーブルの先端部とを保持するコネクタハウジングと、光ファイバケーブルにおけるコネクタハウジング側の部位を被覆する保護ブーツを有する構成である。
保護ブーツは、柔軟性や弾性を有するゴムや合成樹脂で形成されており、コネクタの挿抜操作や光ファイバケーブルの繰り返しの曲げ等によって、光ファイバケーブルに曲げ方向の荷重がかかって急角度に曲がったり、光ファイバが破壊されたりして、光の伝送損失の増大等の不都合が起こるのを防止する。
この保護ブーツはカシメリングの一部または全部に被せて、取り付けられている。
しかしながら、保護ブーツを引っ張ると、保護ブーツが柔軟であるため、変形して、カシメリングから抜けてしまうおそれがあった。たとえ保護ブーツの先端側部分がコネクタハウジング内に挿入される構成であるとしても、それは保護ブーツの抜けを積極的に防止する構成ではないので、粗雑な操作によって保護ブーツに変形が起こって、保護ブーツが不測に脱落するおそれがあった。保護ブーツが脱落すると、所望の保護機能を果たすことができず、光の伝送損失が増大するなどの問題が生じることになる。
特開平11−218642号公報
そこで、この発明は、保護ブーツが不測に脱落するのを防止でき、光ファイバケーブルの保護が確実に行えるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、光ファイバケーブルと、該光ファイバケーブルの先端に固定される端子本体と、これら光ファイバケーブルと端子本体の接続状態を固定する接続固定部材と、前記端子本体が接続された光ファイバケーブルの端子本体側部分を保持する保持穴を備えたコネクタハウジングと、前記光ファイバケーブルにおける前記コネクタハウジング側の部位を被覆する保護ブーツを有するコネクタ付光ファイバケーブルであって、前記保護ブーツの先端側部分に、前記コネクタハウジング内に保持される被保持部が形成され、該被保持部の内周面に、前記接続固定部材の長手方向の全体を収容する収容凹部が形成され、前記被保持部の先端に、内周側に突出して前記接続固定部材の先端面に係止する係止縁が形成されるとともに、前記保持穴の内周面が、前記被保持部の先端部分の外周面を覆って前記係止縁の係止が外れるのを規制する大きさに設定されたコネクタ付光ファイバケーブルである。
この構成では、保護ブーツの被保持部の収容凹部が接続固定部材の全体を収容し、被保持部の先端の係止縁が接続固定部の先端面に係止し、この状態をコネクタハウジングの保持穴の内周面が保持する。このため、保護ブーツが引っ張られたりしても保護ブーツの係止縁部分の変形は阻止され、抜け止めがなされる。
この発明の態様として、前記端子本体における前記接続固定部材が固定される固定部が、前記光ファイバケーブルよりも太く形成され、前記接続固定部材が前記固定部に嵌合対応する内径を有した円筒状に形成された構成とすることができる。太さの差は嵌合のためのクリアランス程度の極僅かなものでよい。
この構成では、端子本体と光ファイバケーブルの接続に際して、接続固定部材を光ファイバケーブル上に保持してから接続を行い、接続固定部材を端子本体側に移動すればよく、光ファイバケーブルの方が端子本体の固定部よりも細いので、作業性がよい。また接続固定部材は円筒状であるので構成が簡素で、小型化にも資する。
この発明の態様として、前記端子本体を前記コネクタハウジング内に固定する固定部材が、前記保護ブーツの係止縁の先端面に当接又は近接する状態で取り付けられた構成とすることができる。
この構成では、保護ブーツの係止縁は、軸方向において接続固定部材と固定部材によって挟み込まれるので、保護ブーツの被保持部が内外方向で挟まれて保持されることと相俟って、強力な抜け止め状態が得られる。
この発明の態様として、前記被保持部の収容凹部の長さが、前記接続固定部材の長さに嵌合対応する長さである構成とすることができる。
この構成では、保護ブーツの抜け止めは勿論のこと、接続固定部材が収容凹部内にぴたりと収まり、接続固定部材の後方に余分な隙間がないので、保護ブーツの後端側の部分がいたずらに変形するのを抑制し、光ファイバケーブルの過度の屈曲を防止するという本来の機能も十分に果たす。
この発明の構成として、前記被保持部の収容凹部の後端に、前記光ファイバケーブルと接する被保持部の内周面に連続し、前記接続固定部材の後端面に当接又は近接する段部が形成された構成とすることができる。
この構成では、段部が接続固定部材の後端面に当接又は近接するため、保護ブーツに曲がる荷重がかかった場合でも、保護ブーツの位置が明確に規制される。この結果、保護ブーツの被保持部の後端部とそれより後方の部分がいたずらに変形するのをより良好に抑制し、光ファイバケーブルの過度の屈曲を防止するという本来の機能を確実に果たす。
課題を解決するための別の手段は、前記コネクタ付光ファイバケーブルを備えた光コネクタ装置である。
この発明によれば、保護ブーツの被保持部が接続固定部材の全体を覆うとともに、被保持部の先端の係止縁が接続固定部の先端面に係止し、この状態をコネクタハウジングの保持穴の内周面が保持するので、保護ブーツが引っ張られたりした場合でも、保護ブーツの係止縁部分が変形するのを積極的に阻止できる。このため、保護ブーツが不測に脱落するのを防止でき、光ファイバケーブルを保護する機能を確保できる。
コネクタ付光ファイバケーブルの切断端面図。 光コネクタ装置の分解斜視図。 光コネクタ装置の接続状態の断面図。 フェルールとカシメリングと光ファイバケーブルと保護ブーツの斜視図。 コネクタ付光ファイバケーブルの組み立て工程を示す断面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、コネクタ付光ファイバケーブル11のコネクタ部分の切断端面図であり、図2は、そのコネクタ付き光ファイバケーブル11を用いた光コネクタ装置12の分解斜視図で、図3は、その光コネクタ装置12の接続状態の断面図である。
図2の光コネクタ装置12は、メス型光コネクタ13を備えた制御基板14と、前記メス型光コネクタ13に挿入されて接続されるコネクタ付光ファイバケーブル11としてのオス型コネクタ付光ファイバケーブル11aとで構成されている。
なお、図2中、15はコネクタハウジング、16はレンズ、17はFOT(Fiber Optical Transceiver)、18はスペーサ、19はメタルカバー、20は基板である。また、図3では、図示の便宜上、前記基板を省略してあらわしている。
以下、オス型コネクタ付光ファイバケーブル11aを例にしてその構成を説明するが、メス型コネクタ付光ファイバケーブルを構成する場合でもオス型コネクタ付光ファイバケーブル11aと同様に構成される。
オス型コネクタ付光ファイバケーブル11aは、図1、図2に示したように、光ファイバケーブル31と、この光ファイバケーブル31の先端に固定される端子本体としてのフェルール41と、これら光ファイバケーブル31とフェルール41の接続状態を固定する端子固定部材としてのカシメリング51と、前記フェルール41が接続された光ファイバケーブル31のフェルール41側部分を保持するオス型のコネクタハウジング61と、前記フェルール41を前記コネクタハウジング61内に固定する固定部材としてのフェルールロックキー71と、前記光ファイバケーブル31における前記コネクタハウジング61側の部位を被覆する保護ブーツ81を有する。
前記光ファイバケーブル31は、図4の斜視図に示したように、光ファイバ素線32と、この光ファイバ素線32の外周に長手方向に沿って備えられた複数本の抗張力体33と、この抗張力体33の外周を覆うケーブル外皮34で構成されている。
光ファイバ素線32は、ガラス製のファイバである光ファイバ32aと、ポリアミド樹脂等からなり前記光ファイバ32aを被覆する素線ケーブル被覆部32bを有している。光ファイバ32aとしては、図示しないが、石英系ガラスからなるコア部と、このコア部よりも屈折率が低い硬質プラスチックからなるクラッド部を有する、いわゆるHCS(Hard Clad Silica)光ファイバが用いられる。
抗張力体33は、例えばケブラー(登録商標)等のアラミド樹脂繊維で構成され、ケーブル外皮34は適宜の合成樹脂で構成されている。
このような光ファイバケーブル31の端末部では、前記素線ケーブル被覆部32bとケーブル外皮34の一部を除去すれば、前記光ファイバ32a、素線ケーブル被覆部32b及び抗張力体33をそれぞれ所定の長さ露出させることができる。
前記フェルール41は、例えば耐熱性、機械特性や成形性に優れるポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)で構成されている。フェルール41は、図1、図4に示したように全体として略円筒状で、内部には光ファイバケーブル31の光ファイバ素線32を挿入する挿入穴42が貫通形成されている。フェルール41の外周面における長手方向の中間部41aの周方向の一部には、前記挿入穴42に向けて連通する取り付け穴43が形成されており、前記挿入穴42に挿入された光ファイバ素線32を固定して抜け止めするクランプ部材44が取り付け可能である。
フェルール41における前記取り付け穴43を有する長手方向の中間部41aよりも先端側の部分は、その中間部41aよりも小径に(細く)形成され、中間部41aとそれより先端側の部分(先端側小径部41b)との間にフェルール41の長手方向と直交する方向に広がる面からなる段差部45が設けられている。この段差部45により、前記コネクタハウジング61内の挿入位置の位置決めがなされる。
また、長手方向の中間部41aよりも後端側の部分も、その中間部41aよりも小径に(細く)形成されて、前記カシメリング51をカシメて固定する固定部41cに設定されている。この固定部41cの太さD1は、前記光ファイバケーブル31の太さD2よりも若干太く形成されている。太さの違いは、僅かでよく、例えば嵌合対応のためのクリアランス程度の違いでよい。
固定部41cの外周面には、周方向に延びる複数の環状凹溝46が形成されており、長手方向に沿って凹凸状である。また固定部41cの外周面の端末角部は面取りされて傾斜面47が形成されている。このような形状の固定部41c部分は、便宜上図示を省略するが、光ファイバケーブル31の抗張力体33を長手方向に延ばした状態にして前記カシメリング51で押さえ付けて固定する部分でもある。
また、図示例の固定部41cは、3本の環状凹溝46を有しており、3本の環状凹溝46のうちの先端側の環状凹溝46は、前記カシメリング51を嵌める位置を示す目印としての機能も有する。つまり、先端側の環状凹溝46は、カシメリング51を所定の嵌合位置に位置させたときに覆われるとともに、カシメリング51の先端と環状凹溝46の縁が近接する位置に形成されている。
前記カシメリング51は、図4に示したように円筒形で、前記フェルール41の固定部41cと前記光ファイバケーブル31の先端部に跨った状態で嵌められる長さに形成されている。カシメリング51の長手方向の全体の内径は、フェルール41の固定部41cに嵌合対応する大きさに設定されている。前述のように固定部41cの太さD1は、前記光ファイバケーブル31の太さD2よりも若干太いので、カシメリング51は光ファイバケーブル上では動き易い状態である。
このカシメリング51は、例えばアルミニウム等の金属で構成され、フェルール41の固定部41cや光ファイバケーブル31のケーブル外皮34に対してカシメにより縮径変形して固定される。
前記保護ブーツ81は、例えば弾性を有するゴムや合成樹脂で構成され、長手方向の中間より後端側の、前記コネクタハウジング61外に出るケーブル被覆部82と、先端側の、前記コネクタハウジング内に保持される被保持部83を一体に有する。
図1に示したように、ケーブル被覆部82の内周面82aは全体が光ファイバケーブル31のケーブル外皮34に接する大きさに形成されている。また、ケーブル被覆部82の厚さは先端側ほど厚肉となるように形成されて、ケーブル被覆部82の外周面には環状をなす複数の凹溝82bが長手方向に沿って形成されている。
一方、被保持部83は前記カシメリング51の長さよりも長い円筒状に形成されている。被保持部83の内周面におけるケーブル被覆部82側の部分には、ケーブル被覆部82の内周面82aと面一の連続内周面83aを有し、この連続内周面83aより先端側に、前記カシメリング51の長手方向の全体を収容し、かつカシメリング51の長さに嵌合対応する長さの収容凹部84が形成されている。収容凹部84と連続内周面83aとの間には、カシメリング51の後端面に当接又は近接する段部85を有する。段部85は保護ブーツ81の長手方向と直交する方向に広がる平面で構成されている。
収容凹部84の先端、すなわち前記被保持部83の先端の全周には、内周側に突出して前記カシメリング51の先端面に係止する係止縁86が形成されている。係止縁86の突出長さは、先端がフェルール41の固定部41cに接する長さである。係止縁86の厚さは、抜け止め機能を果たすのに十分な適宜の厚さに設定されている。
係止縁86の先端における保護ブーツ81の長手方向後端側(内側)の角部は、アール状に面取りされている。また、係止縁86における保護ブーツ81の長手方向後先端の先端面は、被保持部83の先端面と同一で、長手方向と直交する方向の平面で構成されている。
前記コネクタハウジング61は、耐熱性で熱膨張率の低い樹脂、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)やポリブチレンテレフタレート(PBT)などで形成され、図2に示したように略直方体形状で、長手方向に貫通する穴を有している。この穴が、フェルール41を接続した光ファイバケーブル31のフェルール41側部分を保持する保持穴62で、図示例のコネクタハウジング61では2個の保持穴62が並設されている。
保持穴62は、図1に示したように、前記フェルール41が保持されるフェルール保持部62aと、前記保護ブーツ81が保持されるブーツ保持部62bを長手方向の先端側から順に有している。フェルール41を接続した光ファイバケーブル31は前記カシメリング51と保護ブーツ81を備えているため、前記ブーツ保持部62bの方がフェルール保持部62aよりも径が大きいが、ブーツ保持部62bの内周面は、保護ブーツ81の被保持部83の先端部分を含む外周面の略全体を覆って、係止縁86の係止が外れるのを規制する大きさに設定されている。
具体的には、保持穴62におけるブーツ保持部62bの内径は、保護ブーツ81の被保持部83に嵌合対応する大きさに設定される。このほか、保護ブーツ81の被保持部83を圧入する大きさや、保護ブーツ81の被保持部83に嵌合対応する大きさよりも大きいが前記係止縁86部分がたとえ薄く変形したとしても係止縁86部分がカシメリング51と保持穴62内周面の間から抜け出るのを阻止する大きさであってもよい。
コネクタハウジング61の外周面は、図2、図3に示したように、前記メス型光コネクタ13のコネクタハウジング15に嵌合対応する適宜の形状に形成されている。
また、図1に示したように、コネクタハウジング61の下面における前記フェルール41の固定部41cの先端側部分に対応する部位には、前記保持穴62に連通し、前記フェルールロックキー71を挿入保持可能とするロック穴63が形成されている。
前記フェルールロックキー71は、図1に示したようにフェルール41を受ける正面視U字状の受け部72を2つ並設した形状に形成され、前記コネクタハウジング61のロック穴63から挿入されたときには、受け部72がフェルール41の固定部41cの先端側の被係止部48に下から係止して、フェルール41の抜け止めがなされる。
この抜け止め状態において、フェルールロックキー71が前記保護ブーツ81の係止縁86の先端面に当接又は近接する状態となるように、各部が構成されている。フェルールロックキー71と保護ブーツ81の係止縁86の先端面が互いに面接触するのが好ましい。
具体的には、フェルール41をフェルール保持部62a内の所定位置に差し込んだときに、ロック穴63における後方側の口縁と面一となる位置に、保護ブーツ81の先端面(係止縁86の先端面)が位置するように、ブーツ保持部62bの深さが設定され、ブーツ保持部62bとフェルール保持部62aの間には、保護ブーツ81の先端面が当接する当接段部62cを有する。また、フェルール41の固定部41cにカシメリング51を固定し、このカシメリング51の先端に保護ブーツ81の係止縁86を係止した状態で、フェルールロックキー71を挿入保持可能となるように、カシメリング51の嵌合位置や係止縁86の厚さが設定されている。
以上のように、オス型コネクタ付光ファイバケーブル11aは、光ファイバケーブル31と、フェルール41と、カシメリング51と、コネクタハウジング61と、フェルールロックキー71と、保護ブーツ81の、主に6個の部品で構成される。
オス型コネクタ付光ファイバケーブル11aの組み立ては次のように行う。
まず、図5(a)に示したように、光ファイバケーブル31の先端にフェルール41を固定する。このとき、光ファイバケーブル31の抗張力体33をフェルール41の固定部41cの上に出す。また、カシメリング51と保護ブーツ81を光ファイバケーブル31の上に位置させる。
つぎに、図5(b)に示したように、カシメリング51をフェルール41の固定部41cと光ファイバケーブル31とに跨った所定の位置に移動して、図5(c)に示したように、カシメリング51をカシメて縮径し、光ファイバケーブル31とフェルール41の接続状態を固定する。
続いて、図5(d)に示したように、保護ブーツ81の被保持部83をカシメリング51に被せる。つまり、被保持部83の収容凹部84にカシメリング51を収容するとともに、係止縁86をカシメリング51の先端に係止する。
最後に、図5(e)に示したように、フェルール41等を備えた光ファイバケーブル31の先端が部分をコネクタハウジング61の保持穴62に挿入して、フェルールロックキー71によって挿入状態を保持する。
このようにして組み立てられたオス型コネクタ付光ファイバケーブル11aでは、図1に示したように、光ファイバケーブル31を保護する保護ブーツ81の被保持部83が、光ファイバケーブル31とフェルール41の接続状態を固定しているカシメリング51の全体を被覆するとともに、被保持部83の先端の係止縁86がカシメリング51の先端面に係止する。係止縁86の先端面はコネクタハウジング61当接段部62cに当接して、フェルールロックキー71によって、保持穴62内で位置決めされる。そして、この状態を、コネクタハウジング61の保持穴62の内周面が押さえて保持する。
このような構成であるので、カシメリング51は光ファイバケーブル31とフェルール41の接続状態を保持するほかに、保護ブーツ81を係止する機能も果たすことになる。
そのうえ、保護ブーツ81の係止縁86は、カシメリング51とフェルールロックキー71、及びカシメリング51と当接段部62cとによって挟み込まれて、位置規制される。このため、保護ブーツ81の被保持部83が内外方向に変形するのが阻止されることと相俟って、より強力な抜け止め状態が得られる。また、フェルールロックキー71と保護ブーツ81の係止縁86の先端が互いに面接触すると、フェルールロックキー71にとっては、コネクタハウジング61からの脱落防止もなされることになる。
このため、光コネクタの挿抜操作において、たとえ保護ブーツ81が引っ張られたりしても、保護ブーツ81の係止縁86部分は、カシメリング51に係止しており、この係止状態が保持穴62で維持されるので、係止縁86部分が変形することも阻止されるので、完全な抜け止めがなされる。
したがって、保護ブーツ81が脱落することはなく、光ファイバケーブル31を確実に保護することができ、光の伝送状況を良好な状態に維持できる。
また、フェルール41の固定部41cの太さを光ファイバケーブル31の太さよりも若干太く、円筒状のカシメリング51の内径が固定部41cに嵌合対応する大きさであるので、前述のように組み立てに際しては光ファイバケーブル31上のカシメリング51をフェルール41側にずらせばよく、作業が容易である。そのうえ、カシメリング51の形状は簡素であり、これに伴って、保護ブーツ81の形状も簡素にでき、カシメリング51を収容する収容凹部84の形状をカシメリングに対応する形状にすることができる。
そして、前述のように、収容凹部84をカシメリング51が嵌合対応する大きさに形成しているので、カシメリング51は収容凹部84内にぴたりと収まり、カシメリング51の後方に余分な隙間がない。このため、保護ブーツ81のケーブル被覆部82がいたずらに変形するのを抑制し、光ファイバケーブルの過度の屈曲を防止するという本来の機能も十分に果たす。
特に、収容凹部84の後端に段部85を設けて、この段部85がカシメリング51の後端面に当接又は近接するように構成しているので、保護ブーツ81の後端側に曲げ荷重がかかった場合でも、保護ブーツ81の位置ずれを良好に阻止することができる。この結果、保護ブーツ81の被保持部83の後端部とそれより後方の部分がいたずらに変形するのをより効果的に抑制できる。
また、オス型コネクタ付光ファイバケーブル11aの部品点数は前述のように主に6個で、別途に特別な部材を用いずとも前述のように保護ブーツ81の脱落防止ができる。このため、組み立て工数や部品点数を抑えても、光ファイバケーブル31の保護を図ることが可能であり、耐久性のよいコネクタ付ファイバケーブルを安価に得ることができるという効果も有する。
この発明の構成と、前述の一形態の構成との対応において、
この発明のコネクタ付光ファイバケーブルは、前述のオス型コネクタ付光ファイバケーブル11aに対応し、
以下同様に、
端子本体は、前述のフェルール41に対応し、
接続固定部材は、前述のカシメリング51に対応し、
固定部材は、前述のウェルールロックキー71に対応するも、
この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することができる。
例えば、カシメリングは、前述のように長手方向全体にわたって同一内径の円筒状のものではなく、内径の異なる部分を有する段付き構造であってもよい。
11…コネクタ付ファイバケーブル
11a…オス型コネクタ付光ファイバケーブル
12…光コネクタ装置
31…光ファイバケーブル
41…フェルール
41c…固定部
51…カシメリング
61…コネクタハウジング
62…保持穴
71…フェルールロックキー
81…保護ブーツ
83…被保持部
84…収容凹部
85…段部
86…係止縁

Claims (6)

  1. 光ファイバケーブルと、該光ファイバケーブルの先端に固定される端子本体と、これら光ファイバケーブルと端子本体の接続状態を固定する接続固定部材と、前記端子本体が接続された光ファイバケーブルの端子本体側部分を保持する保持穴を備えたコネクタハウジングと、前記光ファイバケーブルにおける前記コネクタハウジング側の部位を被覆する保護ブーツを有するコネクタ付光ファイバケーブルであって、
    前記保護ブーツの先端側部分に、前記コネクタハウジング内に保持される被保持部が形成され、
    該被保持部の内周面に、前記接続固定部材の長手方向の全体を収容する収容凹部が形成され、
    前記被保持部の先端に、内周側に突出して前記接続固定部材の先端面に係止する係止縁が形成されるとともに、
    前記保持穴の内周面が、前記被保持部の先端部分の外周面を覆って前記係止縁の係止が外れるのを規制する大きさに設定された
    コネクタ付光ファイバケーブル。
  2. 前記端子本体における前記接続固定部材が固定される固定部が、前記光ファイバケーブルよりも太く形成され、
    前記接続固定部材が前記固定部に嵌合対応する内径を有した円筒状に形成された
    請求項1に記載のコネクタ付光ファイバケーブル。
  3. 前記端子本体を前記コネクタハウジング内に固定する固定部材が、前記保護ブーツの係止縁の先端面に当接又は近接する状態で取り付けられた
    請求項1または請求項2に記載のコネクタ付光ファイバケーブル。
  4. 前記被保持部の収容凹部の長さが、前記接続固定部材の長さに嵌合対応する長さである
    請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載のコネクタ付光ファイバケーブル。
  5. 前記被保持部の収容凹部の後端に、前記光ファイバケーブルと接する被保持部の内周面に連続し、前記接続固定部材の後端面に当接又は近接する段部が形成された
    請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載のコネクタ付光ファイバケーブル。
  6. 前記コネクタ付光ファイバケーブルを備えた
    光コネクタ装置。
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