JP2013245612A - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の始動時でも安定に動作可能な弁開閉時期制御装置を提供する。
【解決手段】弁開閉時期制御装置100は、進角室6a及び遅角室6bに対して、作動油の供給と排出とを交互に切替制御する制御弁124と進角室6aとを連通する進角側油路42の一部を、内燃機関Eのカム軸8と同芯軸上のスパイダ23bに設けた第1油路82で構成すると共に、作動油の供給と排出とを交互に切替制御する制御弁124と遅角室6bとを連通する遅角側油路43の一部を、スパイダ23bに設けた第2油路83で構成し、第1油路82及び第2油路83のうち少なくとも一方がシール部材29によって外部空間110と仕切られており、当該シール部材29が、前記少なくとも一方の油路の圧力が外部空間110の気圧よりも低くなった場合に、前記少なくとも一方の油路への空気の進入を許容するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のクランク軸と同期回転する駆動側回転部材に対して、内燃機関のカム軸と一体回転する従動側回転部材の相対回転位相を制御する弁開閉時期制御装置に関する。
この種の弁開閉時期制御装置は、駆動側回転部材と従動側回転部材との間に形成された流体圧室と、流体圧室を進角室と遅角室とに仕切るように設けられた仕切部とを備えて構成される。進角室又は遅角室に対する作動油の供給と排出との切替を制御することにより、駆動側回転部材に対する従動側回転部材の相対回転位相が制御される。この種の技術として、下記に出典を示す特許文献1に記載のものがある。
特許文献1に記載のバルブタイミング変更装置(上記「弁開閉時期制御装置」に相当)では、2本の流体圧通路により夫々作動流体が供給される2つの流体圧室の流体圧に応じて、同心状に配置された回転体(上記「従動側回転部材」に相当)と外側の外側回転体(上記「駆動側回転部材」に相当)との相対回転位置を変化させることにより、内燃機関の吸気弁又は排気弁のバルブタイミングを変更している。当該バルブタイミング変更装置は、回転体が略円柱状の軸体の外周に同心状に配置され、2本の流体圧通路の夫々が、軸体の内部通路から軸体と回転体との間に形成される環状通路へと連なっている。また、軸体と回転体の間に上記2本の流体圧通路の環状通路を仕切るシールリングが介装され、軸体の外周面又は回転体の内周面に断面略矩形に窪んだリング溝が形成される。シールリングは、このリング溝へ入り込むように配置される。
特開2008−275093号公報
ここで、弁開閉時期制御装置には、内燃機関の始動前に回転体と外側回転体との相対回転位相を最遅角と最進角との中間位置で固定し、内燃機関の始動後、相対回転位相を最遅角側或いは最進角側に移行するよう制御するものがある。しかしながら、弁開閉時期制御装置により相対回転位相が制御される内燃機関の吸気弁或いは排気弁は、バルブスプリングに抗して押し下げられる(押し上げられる)ので、吸気或いは排気のタイミングが所期のタイミングから遅れる可能性がある。係る場合、内燃機関の動作が所期の動作からずれてしまう。このため、内燃機関の始動後、迅速に相対回転位相を中間位置から最遅角側或いは最進角側に移行するよう制御することが求められる。
例えば、このような弁開閉時期制御装置に上述の特許文献1に記載の技術を適用することが考えられる。弁開閉時期制御装置は作動油の供給と排出とが行われ、弁開閉時期制御装置の作動油の供給経路にはポンプがオイルパンから作動油を吸い上げるよう構成されている。このため、供給経路の流路抵抗によっては、ポンプの始動後、直ちに弁開閉時期制御装置に作動油が供給されるとは限らない。一方、弁開閉時期制御装置の作動油の排出経路は、ポンプ等を介さずに作動油が自由にオイルパンに戻るよう構成されている。このため、排出経路の流路抵抗は比較的小さく設定され、作動油が排出され易い(ドレーン性が良い)構成とされている。このような供給経路の流路抵抗と排出経路の流路抵抗とがアンバランスな構成のため、上述の中間位置から最遅角或いは最進角の側に相対回転位相を移行させる際に、進角室及び遅角室の一方に円滑に作動油が供給され難くなることがある。係る場合、外側回転体に対する回転体の相対回転位相を所期の相対回転位相に移行させ難くなり、所期の回転位相への移行に時間を要し、内燃機関の動作も所期の動作からずれてしまう。
そこで、本発明の目的は上記問題に鑑み、内燃機関の始動時であっても、安定に動作することが可能な弁開閉時期制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る弁開閉時期制御装置の特徴構成は、
内燃機関のクランク軸と同期回転する駆動側回転部材と、
前記内燃機関のカム軸と一体回転すると共に前記駆動側回転部材に対して相対回転可能な従動側回転部材と、
前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との間に形成された進角室及び遅角室に対して、作動油の供給と排出とを交互に切替制御する制御弁と、
前記制御弁と前記進角室とを連通する進角側油路と、
前記制御弁と前記遅角室とを連通する遅角側油路と、を備え、
前記進角側油路の一部を、前記カム軸と同軸芯状のスパイダに設けた第1油路で構成すると共に、前記遅角側油路の一部を、前記スパイダに設けた第2油路で構成し、
前記第1油路及び前記第2油路のうち少なくとも一方がシール部材によって外部空間と仕切られており、
前記シール部材が、前記少なくとも一方の油路の圧力が前記外部空間の気圧よりも低くなった場合に、前記油路への空気の進入を許容するように構成してある点にある。
このような特徴構成とすれば、進角室及び遅角室の一方に円滑に作動油が供給され難くなり、第1油路及び第2油路の一方の圧力が外部空間の気圧よりも低くなった場合には、当該気圧が低くなった油路にシール部材を介して大気を導入することができる。このため、供給経路の流路抵抗と排出経路の流路抵抗とがアンバランスな構成であっても、第1油路及び第2油路の負圧状態が長時間に亘って継続することを防止できるので、駆動側回転部材と従動側回転部材との相対回転位相を所期の位相に迅速に移行し易くすることができる。したがって、内燃機関の始動時であっても、弁開閉時期制御装置を安定に動作させることができるので、内燃機関に対して所期の動作を行うことが可能となる。
また、前記外部空間と前記油路とを仕切るシール部材は、前記スパイダの外周面及び前記従動側駆動部材の内周面の少なくとも一方に設けられた環状溝と、当該環状溝に少なくとも一部が嵌み込まれたシールリングとを有し、前記シールリングは前記外部空間と反対側を向く軸方向端面に径方向溝が形成されてあると好適である。
このような構成とすれば、外部空間よりも気圧が低くなった第1油路及び第2油路の一方にシールリングに形成された径方向溝を介して大気を導入することができる。したがって、第1油路及び第2油路の負圧状態を迅速に解消することが可能となるので、内燃機関の始動時であっても、弁開閉時期制御装置を安定に動作させることができる。
また、前記外部空間と前記油路とを仕切るシール部材は、前記スパイダの外周面及び前記従動側駆動部材の内周面の少なくとも一方に設けられた環状溝と、当該環状溝に少なくとも一部が嵌み込まれたシールリングとを有し、前記環状溝は前記外部空間の側を向く壁部に径方向溝が形成されてあると好適である。
このような構成とすれば、外部空間よりも気圧が低くなる前に第1油路及び第2油路の一方に環状溝に形成された径方向溝を介して大気を導入することができる。したがって、第1油路及び第2油路の負圧状態を迅速に解消することが可能となるので、内燃機関の始動時であっても、弁開閉時期制御装置を安定に動作させることができる。
弁開閉時期制御装置の断面図である。 図1のII−II線断面図である。 径方向溝が形成されたシールリングの斜視図である。 外部空間よりも第2油路の方が気圧が高い場合の例を示した図である。 外部空間よりも第2油路の方が気圧が低い場合の例を示した図である。 その他の実施形態に係る弁開閉時期制御装置の断面図である。 その他の実施形態に係るシールリングを用いた場合の例を示した図である。 その他の実施形態に係るシールリングを用いた場合の例を示した図である。 その他の実施形態に係る径方向溝の例を示す図である。 その他の実施形態に係る径方向溝の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明に係る弁開閉時期制御装置100は、内燃機関の始動直後の応答性を改善することが可能に構成されている。以下、このような弁開閉時期制御装置100について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る弁開閉時期制御装置100の側方断面図が示され、図2は図1のII−II線の断面図が示される。図1に示されるように、弁開閉時期制御装置100は、内燃機関としてのエンジンEのクランク軸71と同期回転する「駆動側回転部材」としての外部ロータ3及びフロントプレート4と、エンジンEの燃焼室73の吸気弁72を開閉するカム軸8と同軸で一体回転する「従動側回転部材」としての内部ロータ5を、外部ロータ3及びフロントプレート4に対してカム軸8の軸芯Xを中心にして相対回転可能に組み合わせて構成されている。本実施形態では、弁開閉時期制御装置100は、外部ロータ3と内部ロータ5との軸芯Xを中心にした相対回転位相(相対回転角)の設定により、吸気弁72の開閉タイミングを制御する。
内部ロータ5は、エンジンEの吸気弁72の開閉を制御するカム8aの回転軸を構成するカム軸8の先端部に一体的に組付けられている。内部ロータ5の径方向内側には凹部14が設けられ、当該凹部14と対向するようにカム軸8の先端部に固定用穴12が設けられている。この固定用穴12にボルト13を通し、内部ロータ5をカム軸8に締結固定する。カム軸8は、エンジンEのシリンダヘッドに回転自在に組み付けられている。
エンジンEは、アトキンソンサイクルエンジンであり、シリーズ方式やシリーズ・パラレル方式と称されるハイブリッド型の駆動機構を有するハイブリッド型車輌に備えられている。吸気弁72はバルブスプリング72aで閉じ方向に付勢され、カム8aにより押し下げ方向に作動して開放する位置と、バルブスプリング72aの付勢力により閉塞する位置とに切換えられる。
クランク軸71にはメインクラッチ74を介して電動モータMが連結しており、この電動モータMを含めてエンジンEは、ECUとして構成されるエンジン管理装置90によって管理される。エンジン管理装置90は、吸気系、燃料供給系、点火プラグ75の点火タイミング、電動モータMによるエンジンEの始動、エンジンEの停止等の管理を行う。
エンジン管理装置90は、ソフトウェアでなる機関制御部91と、ソフトウェアでなるタイミング制御部92とを備えており、機関制御部91はエンジンEの自動始動と自動停止とを行い、タイミング制御部92は、弁開閉時期制御装置100の制御を行うことによりエンジンEの吸気量の制御を行う。
電動モータMは、イグニッションスイッチ95の操作に応じてバッテリからの電力によりクランク軸71を駆動回転してエンジンEの始動を行うスタータモータとしての機能を有すると共に、クランク軸71からの駆動力により発電を行うジェネレータの機能を有し、発電された電力はバッテリに充電される。
ハイブリッド型の駆動機構を有する車両では、エンジンEの自動始動と自動停止とが頻繁に行われるものであり、図1に示す弁開閉時期制御装置100は、エンジン管理装置90によって自動停止が行われる際に、次の自動始動において電動モータMの負荷を小さくして始動を行うために相対回転角を最遅角に設定する制御を行う。また、システム停止時には次にエンジンEの始動を行う際に安定的な始動を実現するために相対回転角をロック角に設定する制御を行う。
外部ロータ3と内部ロータ5とは、軸芯Xと同軸芯上に配置すると共に、外部ロータ3の内部に内部ロータ5が嵌め込まれ、これらをフロントプレート4とリヤプレート11とで挟み込まれた構成を有している。フロントプレート4とリヤプレート11とは連結ボルト15により外部ロータ3に連結されており、リヤプレート11の外周にはタイミングスプロケット16が形成されている。内部ロータ5とリヤプレート11とは同軸芯上に配置され、内部ロータ5とカム軸8とが上述のボルト13により連結固定されている。
エンジンEのクランク軸71に設けた出力スプロケット46とタイミングスプロケット16との間には、タイミングチェーンやタイミングベルト等の動力伝達部材77が架設されている。これにより、クランク軸71が回転駆動すると、動力伝達部材77を介してタイミングスプロケット16に回転動力が伝達され、外部ロータ3が回転駆動する。この外部ロータ3の回転駆動に伴って内部ロータ5が回転駆動してカム軸8が回転する。また、カム軸8に設けられたカム8aがエンジンEの吸気弁72を押し下げて開弁させる。
図2に示すように、外部ロータ3には径方向内側に向けて突出する複数の突出部11Tを形成することにより、回転方向で隣接する突出部11Tの間に流体圧室6が形成されている。本実施形態においては、流体圧室6を4個備えている。内部ロータ5は複数の突出部11Tに密接する外周を有した円柱状に形成されると共に、流体圧室6に嵌まり込むことで流体圧室6を回転方向で2つの空間に仕切る複数のベーン7を内部ロータ5に有している。流体圧室6は、このベーン7によって相対回転方向(図2における矢印S1、S2方向)に進角室6aと遅角室6bとに仕切られる。
また、図2に示されるように、進角室6a及び遅角室6bは、内部ロータ5と外部ロータ3との間に形成される。また、内部ロータ5には、進角室連通孔17と遅角室連通孔18とが形成されている。進角室連通孔17は円柱形状の凹部14と進角室6aとを連通する。遅角室連通孔18は、凹部14と遅角室6bとを連通する。
図2に示されるように、ポンプPからの作動油が進角室6aに供給されると共に遅角室6bの作動油が排出されることにより、内部ロータ5と外部ロータ3との相対回転位相を、進角方向S1に変位させる。一方、進角室6aの作動油が排出されると共にポンプPからの作動油が遅角室6bに供給されることにより、内部ロータ5と外部ロータ3との相対回転位相を遅角方向S2に変位させる。進角方向S1とは、図2において時計回りで示されるベーン7が相対変位する方向を示し、遅角方向S2とは、反時計回りで示されるベーン7が相対変位する方向を示す。相対回転位相が進角方向S1に変化する際に変化量の増大に伴い吸気圧縮比を高め、相対回転位相が遅角方向S2に変化する際に変化量の増大に伴い吸気圧縮比を低減するようにクランク軸71とカム軸8との関係が設定されている。
ベーン7が進角方向S1の移動端(軸芯Xを中心にした揺動端)に達した状態での相対回転角を最進角と称し、ベーン7が遅角側の移動端(軸芯Xを中心にした揺動端)に達した状態での相対回転角を最遅角と称している。弁開閉時期制御装置100は、相対回転角が最進角と最遅角との間の制御領域に設定可能に構成されている。なお、最進角は、ベーン7の進角方向S1の移動端だけはなく、この近傍を含む概念である。これと同様に最遅角はベーン7の遅角方向S2での移動端だけではなく、この近傍を含む概念である。
また、本実施形態に係る弁開閉時期制御装置100は、外部ロータ3と内部ロータ5との相対回転角を最進角と最遅角との間(制御領域内)のロック角に拘束する中間ロック機構Lを備えている。この中間ロック機構Lは、軸芯Xと直交する姿勢で、突出端が軸芯Xに向けて接近・離間できるように外部ロータ3に対し出退自在に備えた一対のロック部材92aと、夫々のロック部材92aを突出方向に付勢するロックスプリング94aと、ロック部材92aが係脱するために内部ロータ5の外周に形成されたロック溝部12Lとを備えて構成されている。
この中間ロック機構Lでは、一対のロック部材92aがロック溝部12Lに同時に係入する形態で外部ロータ3と内部ロータ5との相対回転角をロック角に拘束した状態となり、エンジン温が低い状態でも適正なエンジン始動を実現する。また、エンジンEを低い燃費で効率的に稼働させる吸気圧縮比が設定される。なお、中間ロック機構Lは、この構成に限るものではなく、例えば、軸芯Xと平行する姿勢でスライド移動となるロック部材を内部ロータ5に備え、このロック部材が係脱する凹部をフロントプレート4又はリヤプレート11に形成する構成でも良い。
内部ロータ5には進角室6aに連通する進角室連通孔17と、遅角室6bに連通する遅角室連通孔18と、ロック溝部12Lに連通するロック解除油路19とが形成されている。また、進角室連通孔17には「第1油路」としての進角制御溝82が連通し、遅角室連通孔18には「第2油路」としての遅角制御溝83が連通し、ロック解除油路19にはロック制御溝84が連通し、夫々環状に形成される。
図1に示されるように、エンジンEには、当該エンジンEの駆動力でオイルパン80のオイルを吸引して、作動油として送り出すポンプPを備えている。弁開閉時期制御装置100は、電磁操作型の相対回転角制御弁124と、電磁操作型のロック制御弁125と、電磁操作型の蓄圧制御弁126と、アキュムレータ127と、この3つの制御弁を制御するエンジン管理装置90(主としてタイミング制御部92の制御)とを備えている。
ポンプPの供給油路には、当該ポンプPから送り出される作動油の流れを許容し、ポンプPの方向への作動油の流れを阻止するチェック弁128が備えられている。このチェック弁128から送り出される作動油を回転角制御油路129と、ロック制御油路130と、接続油路131とに分岐して送り出す油路系が構成されている。回転角制御油路129は相対回転角制御弁124に接続し、ロック制御油路130はロック制御弁125に接続し、接続油路131は蓄圧制御弁126に接続している。更に、相対回転角制御弁124は上述した進角制御溝82と、遅角制御溝83とに接続し、ロック制御弁125は、上述したロック制御溝84に接続している。
相対回転角制御弁124は、ポンプPの作動油を進角側油路42から進角室6aに供給すると共に遅角室6bの作動油を遅角側油路43によって排出する進角ポジションと、ポンプPの作動油を遅角側油路43から遅角室6bに供給するとともに進角室6aの動油を進角側油路42によって排出する遅角ポジションと、進角室6aと遅角室6bとの何れにも作動油を供給しない中立ポジションとに操作自在に構成されている。
ロック制御弁125は、ポンプPの作動油をロック解除油路19を介してロック溝部12Lに作動油を供給してロック解除を行うアンロックポジションと、ロック溝部12Lから作動油を排出してロック可能にするロックポジションとに操作自在に構成されている。蓄圧制御弁126は、ポンプPの作動油をアキュムレータ127に供給する(給排可能にする)開ポジションと、ポンプPからの作動油のアキュムレータ127への供給を阻止する(給排を不能にする)閉ポジションとに操作自在に構成されている。
エンジンEを始動するイグニッションスイッチ95と、エンジンEのクランク軸71の回転角と回転速度とを計測可能なクランク軸センサ76と、エンジンEの冷却水の温度からエンジンEの温度を計測するエンジン温センサ79とを備え、これらからの信号をエンジン管理装置90に入力する信号系が形成されている。また、エンジン管理装置90から電動モータMと、点火プラグ75を駆動するイグニッション回路と、スロットル制御回路とに制御信号を出力する信号系が形成されると共に、相対回転角制御弁124と、ロック制御弁125と、蓄圧制御弁126とに制御信号を出力する信号系が形成されている。図面には示していないが、エンジン管理装置90には、アクセルペダルの操作量を計測するアクセルセンサや、走行速度センサ等からの信号が入力する。
イグニッションスイッチ95は、システムを起動させるスイッチとして構成され、ON操作によりシステムが起動し、電気系に電力を供給すると共にエンジンEの自動始動と自動停止が可能なシステム起動状態となる。また、イグニッションスイッチ95がOFF操作された際にはシステムが停止する。また、このOFF操作時にエンジンEが稼動状態にある場合にはエンジンEも停止する。特に、イグニッションスイッチ95のON操作により取得される信号をシステム始動トリガと称する。ちなみに、イグニッションスイッチ95は最初の押し操作がON操作となり、次の押し操作がOFF操作となるプッシュ操作型のものを想定しているが、キーを用いた回転操作型のものでも良く、ON操作とOFF操作とを異なるスイッチで行うものでも良い。
上述したように電動モータMは、スタータモータの機能とジェネレータの機能とを有するため、エンジンEが停止している状態でバッテリ電圧が低下した場合(始動条件が成立した場合)には自動始動トリガが生成され、エンジン管理装置90が電動モータMの駆動でエンジンEを始動させてバッテリの充電を行う。また、バッテリが充電により所定の電圧まで上昇した場合(停止条件が成立した場合)には自動停止トリガが生成され、エンジン管理装置90がエンジンEを停止させる制御を行う。
相対回転角制御弁124は、本発明の「制御弁」に相当し、進角室6a及び遅角室6bに対して、作動油の供給と排出とを交互に切替制御する。すなわち、相対回転角制御弁124は、進角室6aに作動油を供給する場合には遅角室6bから作動油を排出するように制御し、遅角室6bに作動油を供給する場合には進角室6aから作動油を排出するように制御する。
弁開閉時期制御装置100の前端に配置されるハウジング23は、凸状のスパイダ23bを有して構成される。スパイダ23bは、凹部14の形状に対応した円柱形状を有し、カム軸8と同軸芯上に設けられる。凹部14の内周面とスパイダ23bの外周面との間には、所定の隙間を有するように配設される。また、図1に示される例では、相対回転角制御弁124と進角室6aとは、進角側油路42により連通される。一方、相対回転角制御弁124と遅角室6bとは、遅角側油路43により連通される。
内部ロータ5の凹部14にスパイダ23bが相対回転可能に挿入されると共に、ハウジング23が、エンジンEのフロントカバー等に固定される。これにより内部ロータ5がスパイダ23bにより相対回転可能に支持される。スパイダ23bには進角制御溝82及び遅角制御溝83が設けられる。本実施形態では、スパイダ23bの外周面には環状溝102,103,104が形成される。これらの環状溝102,103,104は、スパイダ23bと同様にカム軸8と同軸芯上に設けられ、スパイダ23bの外周面に突出方向に位置をずらして設けられる。環状溝102,103,104には、後述するシールリング27が配設される。このため、進角制御溝82は、凹部14の内周面とスパイダ23bの外周面と環状溝102に配設されたシールリング27とで閉じられた空間からなり、進角側油路42の一部を構成する。一方、遅角制御溝83は、凹部14の内周面とスパイダ23bの外周面と環状溝103に配設されたシールリング27と環状溝104に配設されたシールリング27とで閉じられた空間からなり、遅角側油路43の一部を構成する。
環状溝102,103,104の夫々に設置される作動油漏れ防止用のシールリング27は、環状溝102,103,104の夫々に少なくとも一部、本実施形態ではシールリング27の径方向内側端部が嵌み込まれると共に、シールリング27の径方向外側端部が凹部14の内周面に当接するように設置される。本実施形態では環状溝103と、当該環状溝103に設置されたシールリング27とは、本発明の「シール部材」29を構成する。したがって、遅角制御溝83はシール部材29により外部空間110と仕切られる。外部空間110とは、外部ロータ3及びフロントプレート4よりも外側の大気圧環境の空間をいう。
また、図1に示されるように、スパイダ23bの内部には、スパイダ23bの延在方向、すなわち、カム軸8の延在方向に沿って、上述の進角側油路42及び遅角側油路43と共に、ロック側油路47が形成されている。進角側油路42は一方が相対回転角制御弁124に連通すると共に他端が進角制御溝82に開口する。また、遅角側油路43は一端が相対回転角制御弁124に連通すると共に他端が遅角制御溝83に開口する。更に、ロック側油路47は一端がロック制御弁125に連通すると共に他端がロック制御溝84に開口する。
ここで、エンジンEの始動時は、上述のように一対のロック部材92aがロック溝部12Lに同時に係入する形態で外部ロータ3と内部ロータ5との相対回転角をロック角に拘束した状態で行われる。その後、電磁操作型のロック制御弁125及び電磁操作型の蓄圧制御弁126が、タイミング制御部92により制御され、アキュムレータ127に蓄圧された作動油がロック側油路47に供給される。これにより、ロック部材92aがロックスプリング94aの付勢力に抗して作動油によりロック溝部12Lから退出される。
エンジンEの始動直後は、外部ロータ3と内部ロータ5との相対回転位相は最遅角の側に設定される。このため、相対回転角制御弁124を介してポンプPから遅角側油路43に供給される。この結果、遅角室6bに作動油が供給され、内部ロータ5が外部ロータ3に対して遅角方向S2の方向に回転する。
これにより、動力伝達部材77を介して伝達されるクランク軸71の回転動力が、カム軸8に対して遅角方向S2に相対回転されて伝達される。カム軸8は、このように設定された相対回転位相に応じて、吸気弁72に付設されたバルブスプリング72aに抗して吸気弁72を押し下げる。この際、カム8aとの位置関係によってカムトルクにより、弁開閉時期制御装置100により設定された相対回転位相が所期の値からずれる可能性がある。そこで、本弁開閉時期制御装置100は、相対回転位相を早急に最遅角に移行可能にシール部材29が構成されている。
シール部材29は、遅角制御溝83の圧力が外部空間110よりも低くなった場合に、当該遅角制御溝83への空気の進入を許容するように構成されている。本実施形態では図3に示されるように、シール部材29を構成するシールリング27は、外部空間110と反対側を向く軸方向端面200に径方向溝201が形成されている。径方向溝201は、シールリング27の内周面から外周面に亘って形成される。また、径方向溝201は、少なくとも径方向溝201が底部202を有するように構成される。一方、シールリング27の外部空間110を向く軸方向端面210は径方向溝201が形成されず、平坦に構成される。このような、シールリング27は例えばフッ素系の材料で形成される。
これにより、外部空間110よりも遅角制御溝83の方が圧力が高い場合には、図4に示されるように、シールリング27の外部空間110の側の軸方向端面210が環状溝103の外部空間110と反対側を向く壁部103aに当接する。したがって、遅角制御溝83と外部空間110とを仕切ることが可能となる。一方、外部空間110よりも遅角制御溝83の方が圧力が低い場合には、図5に示されるように、シールリング27の外部空間110と反対側の軸方向端面200が環状溝103の外部空間110の側を向く壁部103bに当接する。したがって、この場合も遅角制御溝83と外部空間110とを仕切ることが可能となる。また、この場合、径方向溝201を介して外部空間110から遅角制御溝83に破線で示されるように空気が導入される。これにより、遅角制御溝83の負圧状態を早急に解消して、相対回転位相を最遅角の側に移行させることができるので、弁開閉時期制御装置100を安定して動作させることが可能となる。
このように本弁開閉時期制御装置100によれば、遅角室6bに円滑に作動油が供給されず、遅角制御溝83の圧力が外部空間110の気圧よりも低くなった場合には、遅角制御溝83にシールリング27の径方向溝201を介して大気を導入することができる。このため、進角制御溝82の流路抵抗と遅角制御溝83の流路抵抗とがアンバランスな構成であっても、遅角制御溝83の負圧状態が長時間に亘って継続することを防止できるので、外部ロータ3と内部ロータ5との相対回転位相を所期の位相に迅速に移行し易くすることができる。したがって、エンジンEの始動時であっても、弁開閉時期制御装置100を安定に動作させることができるので、エンジンEに対して所期の動作を行うことが可能となる。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、遅角制御溝83がシール部材29により外部空間110と仕切られているとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は限定されるものではない。進角制御溝82がシール部材29により外部空間110と仕切られている構成とすることも当然に可能である。このような構成を有する弁開閉時期制御装置100が図6に示される。係る場合には、シール部材29は、環状溝102と、当該環状溝102に設置されたシールリング27とが相当する。このような場合であっても、進角制御溝82に連通する進角室6aに作動油を供給し、相対回転位相を最進角の側に早急に移行させることができるので、弁開閉時期制御装置100を安定に動作させることが可能である。
上記実施形態では、環状溝102,103,104がスパイダ23bの外周面に設けられているとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるのではない。環状溝102,103,104を凹部14の内周面に設けることも可能であるし、凹部14の内周面及びスパイダ23bの外周面の双方に設ける構成とすることも当然に可能である。
上記実施形態では、シールリング27の外部空間110側と反対側を向く軸方向端面200に径方向溝201が形成されているとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。シールリング27の外部空間110側の軸方向端面210と、外部空間110側と反対側を向く軸方向端面200とが互いに連通するように連通孔203を有するように構成することも可能である。
このように構成されたシールリング27が図7及び図8に示される。図7及び図8に示されるように、連通孔203の軸方向端面210側の開口部は、凹部14の内周面からの距離が凹部14の内周面とスパイダ23bの外周面との間隔よりも長くなるように設けられ、連通孔203の軸方向端面200側の開口部は、凹部14の内周面からの距離が凹部14の内周面とスパイダ23bの外周面との間隔よりも短くなるように設けられる。このように構成することにより、外部空間110よりも遅角制御溝83の方が高い場合には、図7に示されるように、シールリング27の外部空間110の側の軸方向端面210が環状溝103の外部空間110と反対側を向く壁部103aに当接する。したがって、連通孔203の軸方向端面210側の開口部が閉弁されるので、遅角制御溝83と外部空間110とを仕切ることが可能となる。一方、外部空間110よりも遅角制御溝83の方が低い場合には、図8に示されるように、シールリング27の外部空間110と反対側の軸方向端面200が環状溝103の外部空間110の側を向く壁部103bに当接する。したがって、この場合も遅角制御溝83と外部空間110とを仕切ることが可能となる。また、この場合、連通孔203の軸方向端面200側の開口部が開弁されるので、連通孔203を介して外部空間110から遅角制御溝83に破線で示されるように空気が導入される。これにより、遅角制御溝83の負圧状態を早急に解消して最遅角の側に移行することができるので、弁開閉時期制御装置100を安定して動作させることが可能となる。
上記実施形態では、シールリング27の外部空間110側と反対側を向く軸方向端面200に径方向溝201が形成されているとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。環状溝103の外部空間110の側を向く壁部103bに径方向溝201を形成する構成とすることも当然に可能である。
このような構成を有する弁開閉時期制御装置100が図9及び図10に示される。係る場合、外部空間110よりも遅角制御溝83の方が高い場合には、図9に示されるように、シールリング27の外部空間110の側の軸方向端面210が環状溝103の外部空間110と反対側を向く壁部103aに当接する。したがって、遅角制御溝83と外部空間110とを仕切ることが可能となる。一方、外部空間110よりも遅角制御溝83の方が低い場合には、図10に示されるように、シールリング27の外部空間110と反対側の軸方向端面200が環状溝103の外部空間110の側を向く壁部103bに当接する。したがって、この場合も遅角制御溝83と外部空間110とを仕切ることが可能となる。また、この場合、径方向溝201を介して外部空間110から遅角制御溝83に破線で示されるように空気が導入される。これにより、遅角制御溝83の負圧状態を早急に解消して最遅角の側に移行することができるので、弁開閉時期制御装置100を安定して動作させることが可能となる。
また、本構成においても、環状溝102,103,104は凹部14の内周面に設けることも可能であるし、凹部14の内周面及びスパイダ23bの外周面の双方に設ける構成とすることも当然に可能である。
上記実施形態では、シールリング27の外部空間110側と反対側を向く軸方向端面200に径方向溝201が形成されているとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。径方向溝201を、シールリング27の外部空間110側と反対側を向く軸方向端面200に形成すると共に、環状溝103の外部空間110の側を向く壁部103bにも形成することが可能である。これにより、径方向溝201の数を増やすことができるので、負圧を更に早急に解消することが可能となる。
上記実施形態では、径方向溝201が周方向に4つ形成されているように図示した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。すなわち、径方向溝201を4つ未満で形成することも可能であるし、5つ以上備えるように形成することも当然に可能である。
上記実施形態では、弁開閉時期制御装置100が、燃焼室73の吸気弁72のタイミングを制御する場合の例を挙げて説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。弁開閉時期制御装置100を燃焼室73の排気弁のタイミングを制御するよう構成することも可能であるし、燃焼室73の吸気弁72及び排気弁の双方のタイミングを制御するよう構成することも当然に可能である。
本発明は、内燃機関のクランク軸と同期回転する駆動側回転部材に対して、内燃機関のカム軸と一体回転する従動側回転部材の相対回転位相を制御する弁開閉時期制御装置に用いることが可能である。
4:フロントプレート(駆動側回転部材)
5:内部ロータ(従動側回転部材)
6a:進角室
6b:遅角室
8:カム軸
23b:スパイダ
27:シールリング
29:シール部材
42:進角側油路
43:遅角側油路
71:クランク軸
82:進角制御溝(第1油路)
83:遅角制御溝(第2油路)
100:弁開閉時期制御装置
102:環状溝
103:環状溝
103b:壁部
104:環状溝
110:外部空間
124:相対回転角制御弁(制御弁)
200:軸方向端面
201:径方向溝
E:エンジン(内燃機関)

Claims (3)

  1. 内燃機関のクランク軸と同期回転する駆動側回転部材と、
    前記内燃機関のカム軸と一体回転すると共に前記駆動側回転部材に対して相対回転可能な従動側回転部材と、
    前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との間に形成された進角室及び遅角室に対して、作動油の供給と排出とを交互に切替制御する制御弁と、
    前記制御弁と前記進角室とを連通する進角側油路と、
    前記制御弁と前記遅角室とを連通する遅角側油路と、を備え、
    前記進角側油路の一部を、前記カム軸と同軸芯状のスパイダに設けた第1油路で構成すると共に、前記遅角側油路の一部を、前記スパイダに設けた第2油路で構成し、
    前記第1油路及び前記第2油路のうち少なくとも一方がシール部材によって外部空間と仕切られており、
    前記シール部材が、前記少なくとも一方の油路の圧力が前記外部空間の気圧よりも低くなった場合に、前記油路への空気の進入を許容するように構成してある弁開閉時期制御装置。
  2. 前記外部空間と前記油路とを仕切るシール部材は、前記スパイダの外周面及び前記従動側駆動部材の内周面の少なくとも一方に設けられた環状溝と、当該環状溝に少なくとも一部が嵌み込まれたシールリングとを有し、前記シールリングは前記外部空間と反対側を向く軸方向端面に径方向溝が形成されてある請求項1に記載の弁開閉時期制御装置。
  3. 前記外部空間と前記油路とを仕切るシール部材は、前記スパイダの外周面及び前記従動側駆動部材の内周面の少なくとも一方に設けられた環状溝と、当該環状溝に少なくとも一部が嵌み込まれたシールリングとを有し、前記環状溝は前記外部空間の側を向く壁部に径方向溝が形成されてある請求項1又は2に記載の弁開閉時期制御装置。
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