JP2013245457A - ハイブリッド式建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機や蓄電装置等の電気機器を効率良く温度調整可能な機器温度調整装置を有する建設機械を提供する。
【解決手段】原動機と、原動機の動力補助を行う電動機と、蓄電装置と、原動機により駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプからの圧油によって駆動される複数の被駆動体と、複数の被駆動体の動作を指令する操作装置と、操作装置と空調装置とが設けられた運転室とを備え、運転室内の空調を行う冷凍サイクル回路と、操作装置の操作により発熱する発熱体の温度調整を行う機器冷却回路と、冷凍サイクル回路と機器冷却回路との間の熱交換を行う中間熱交換器と、操作装置の操作状態を検出する操作状態検出手段と、操作状態検出手段により検出した建設機械の動作に応じて、発熱体の温度調整を、中間熱交換器を介して冷凍サイクル回路で行うか否かを判断する制御手段とを有する機器温度調整装置を備えた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ハイブリッド式建設機械に係り、更に詳しくは、電動機や蓄電装置等の電気機器の温度を調整することができるハイブリッド式建設機械に関する。
近年、自動車においては、省エネの観点からハイブリッド式や電気式のものが普及している。そして、搭載されたモータ、インバータ等の電気機器の車載発熱体を冷却するために、空調装置の冷却媒体を循環させる循環ポンプと、この循環ポンプにより循環される冷却媒体により車載発熱体を冷却する冷却回路と、冷却回路内の冷却媒体から吸熱する蒸発器を有する冷凍サイクル装置とを備え、前記冷却回路に前記冷却媒体と車室内に吹き出す空気との間で熱交換する車室内空調用熱交換器を有する車両用冷却システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、電気自動車用におけるバッテリの温度を設定温度に維持するために、冷媒が循環する空調サイクルと、冷却材が循環する冷却サイクルとの間に中間熱交換器を設け、バッテリの温度は、冷却材の温度調節手段によって調節するものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−273998号公報 特開2006−296193号公報
ところで、自動車のハイブリッド化に伴い、建設機械においても、ハイブリッド化が進められている。一般に、油圧システムにより駆動する油圧ショベル等の建設機械は、軽負荷から重負荷までの全ての作業に対応できるように、最大負荷の作業を可能とする油圧ポンプとこの油圧ポンプを駆動する大型のエンジンとを備えている。
しかし、油圧ショベルにおける土砂の掘削・積み込みを頻繁に行う重掘削作業等の重負荷作業は、作業全体の一部であり、地面を均すための水平引き等の軽負荷作業時には、エンジンの能力が余ってしまう。このことは、油圧ショベルの燃料消費量(以下、燃費と略すことがある)の低減を難しくする1つの要因になる。この点を鑑みて、燃費低減のためにエンジンを小型化するとともに、エンジンの小型化に伴う出力不足を蓄電装置と電動機とによる出力で補助(アシスト)するハイブリッド式建設機械が知られている。ハイブリッド式建設機械を構成する蓄電装置や電動機等の電気機器は、駆動回路の熱的保護や高効率運転のために、適切な温度調節を必要とする。
電動機(駆動用インバータ等を含む)は、一般に高トルク出力時に発熱量が増加して、電動機自体の温度を上昇させる。電動機の構成機器を熱的保護するために、上限温度が設定され、この上限温度を超えないように、電動機の高トルクでの出力時間(運転時間)を制限している。ハイブリッド式建設機械においては、要求トルクに対して余裕のあるトルクを出力可能な容量の電動機を搭載することで、電動機の高トルクでの出力時間の制限を回避している。
しかし、電動機の冷却能力を従来と比較して十分に高めることができれば、高トルク出力時の電動機自体の温度上昇を所定上限温度以内に制御することが可能になる。この結果、電動機の高トルクでの出力時間(運転時間)が延長できるので、搭載する電動機の容量を小さくすることができる。また、バッテリやキャパシタ等の蓄電装置においては、その充放電能力を充分に発揮させるために、蓄電装置の温度を所定の温度範囲に保つことも要求されている。
特許文献1及び2に記載の冷却システムにおいては、電動機及び蓄電装置を冷却水で冷却していて、その温度制御は、冷却水の検出温度を基に行われている。電動機及び蓄電装置を冷却する冷却回路の冷却水は、冷却回路内を循環して冷却するために所定の容積が必要であり、熱容量が大きい。このため、冷却水の温度変化の速さは、電動機や蓄電装置の温度変化の速さより遅い。したがって、ハイブリッド式建設機械の重負荷作業時のような電動機または蓄電装置に急激な温度上昇が見込まれる場合には、冷却水の検出温度を基にする温度制御方式では十分高い冷却応答性を得られない虞がある。
また、ハイブリッド式建設機械においては、電動機や蓄電装置で発生する熱以外に、エンジンや油圧ポンプ等の周辺の機器からの熱が伝熱して、冷却水の温度を上昇させることがある。このため、例えば、電動機や蓄電装置の温度を検出する方式を採用したとしても、それだけでは、上述した課題の解決には不十分な場合がある。
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、電動機や蓄電装置等の電気機器を効率良く温度調整可能なハイブリッド式建設機械を提供するものである。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、原動機と、前記原動機の動力補助およびエネルギ回収を行う電動機と、前記電動機との間で電力の授受を行う蓄電装置と、前記原動機により駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプからの圧油によって駆動される複数の被駆動体と、前記複数の被駆動体の動作を指令する操作装置と、前記操作装置と空調装置とが設けられた運転室とを備えたハイブリッド式建設機械であって、前記運転室内の空調を行う冷凍サイクル回路と、前記操作装置の操作により発熱する発熱体の温度調整を行う機器冷却回路と、前記冷凍サイクル回路と前記機器冷却回路との間の熱交換を行う中間熱交換器と、前記操作装置の操作状態を検出する操作状態検出手段と、前記操作状態検出手段により検出した前記ハイブリッド式建設機械の動作に応じて、前記発熱体の温度調整を、前記中間熱交換器を介して前記冷凍サイクル回路で行うか否かを判断する制御手段とを有する機器温度調整装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、建設機械の駆動状態により電動機や蓄電装置等の電気機器の温度調整が可能となるので、電気機器を効率良く温度調整することができる。この結果、ハイブリッド式建設機械に搭載した電気機器の熱的保護が図れ、ハイブリッド式建設機械の信頼性が向上すると共に、生産性が向上する。
本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を示す側面図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する電動・油圧機器のシステム構成図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する操作装置の操作レバーを上方から見た配置図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する機器温度調整装置の概略構成図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する室内空調ユニットの冷房運転における概略構成を示す図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する室内空調ユニットの暖房運転における概略構成を示す図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する室内空調ユニットの冷房運転又は暖房運転における概略構成を示す図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する第1の制御装置を示すブロック図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する第2の制御装置を示すブロック図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する第2の制御装置の処理内容を示すフローチャート図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第2の実施の形態を構成する機器温度調整装置の概略構成図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第3の実施の形態を構成する機器温度調整装置の概略構成図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第3の実施の形態を構成する第2の制御装置を示すブロック図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第3の実施の形態を構成する第2の制御装置の処理内容を示すフローチャート図である。 本発明のハイブリッド式建設機械の第4の実施の形態を構成する機器温度調整装置の概略構成図である。
以下、建設機械としてハイブリッド式油圧ショベルを例にとって本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を示す側面図、図2は本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する電動・油圧機器のシステム構成図、図3は本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する操作装置の操作レバーを上方から見た配置図である。
図1において、ハイブリッド式油圧ショベルは走行体100と、走行体100上に旋回可能に設けた旋回体110と、ショベル機構70とを備えている。
旋回体110は、旋回フレーム111と、旋回フレーム111上の前部に設けられた運転室(キャビン)3と、旋回フレーム111上の後部の原動機室112内に設けられた原動機としてのエンジン1と、エンジン1により駆動されるアシスト発電モータ2と、アシスト発電モータ2に接続されるインバータ装置9と蓄電装置8等から構成されている。
また、旋回体110にはショベル機構(フロント装置)70が搭載されている。ショベル機構70は、ブーム71と、ブーム71を駆動するためのブームシリンダ72と、ブーム71の先端部近傍に回転自在に軸支されたアーム73と、アーム73を駆動するためのアームシリンダ74と、アーム73の先端に回転可能に軸支されたバケット75と、バケット75を駆動するためのバケットシリンダ76等で構成されている。
さらに、旋回体110の原動機室112内には、上述したブームシリンダ72、アームシリンダ74、バケットシリンダ76等の油圧アクチュエータを駆動するための油圧システム80が配置されている。油圧システム80は、油圧を発生する油圧源となる油圧ポンプ5と、パイロット圧油を発生するパイロット油圧ポンプ6(図2参照)と、各油圧アクチュエータの所望の動作を可能とする操作装置4(図2参照)とを含み、油圧ポンプ5とパイロット油圧ポンプ6とはエンジン1によって駆動される。
運転室3内には、後述する室内空調ユニット41(図4参照)と後述する運転席50(図3参照)とが配設され、運転席50の近傍に操作装置4を構成する操作レバー51A,51B(図3参照)が配設されている。
次に、ハイブリッド式油圧ショベルの電動・油圧機器のシステム構成について概略説明する。図2に示すように、電動・油圧機器システムは、エンジン1と、エンジン1の燃料噴射量を調整するガバナ7と、エンジン1の実回転数を検出する回転数センサ1aと、エンジン1のトルクを検出するエンジントルクセンサ1bと、エンジン1により駆動される油圧ポンプ5及びパイロット油圧ポンプ6と、油圧ポンプ5から吐出される圧油によって駆動される各油圧アクチュエータ72,74,76と、各油圧アクチュエータ72,74,76への圧油の流量と方向を制御する複数のコントロールバルブを備えるバルブ装置12と、バルブ装置12に供給するパイロット圧油を出力することで各油圧アクチュエータ72,74,76の所望の動作を可能とする操作装置4と、エンジン1の駆動軸上に配置されエンジン1との間でトルクの伝達を行うアシスト発電モータ2と、アシスト発電モータ2に電力を供給する蓄電装置8と、アシスト発電モータ2の回転数を制御して必要に応じて蓄電装置8と電力の授受を行うインバータ装置9と、油圧ポンプ5の容量を調整するポンプ容量調節装置10と、ガバナ7を調整してエンジン回転数を制御するとともに、インバータ装置9を制御してアシスト発電モータ2のトルクを制御するコントローラ11とを備えている。
油圧ポンプ5から吐出された圧油は、バルブ装置12に供給される。また、パイロット油圧ポンプ6から吐出されたパイロット圧油は、操作装置4に供給される。オペレータによる操作レバーの操作により、操作装置4は、所定のパイロット油圧を出力し、このパイロット油圧がパイロット管路Pを介してバルブ装置12の操作部に伝達される。また、操作装置4の操作量等は、コントローラ11に取り込まれている。
バルブ装置12の操作部に伝達されたパイロット油圧は、所定のコントロールバルブのスプール位置を切換え操作する。このことにより、バルブ装置12に供給された油圧ポンプ5からの圧油は、流量・方向・圧力を適宜変更した後に所定の油圧アクチュエータに供給され、この油圧アクチュエータを駆動制御する。
油圧ポンプ5は、可変容量機構として例えば斜板を有していて、この斜板の傾斜角の調整により、圧油の吐出流量を制御している。以下、油圧ポンプ5を斜板ポンプとして説明するが、同様の効果が得られれば斜軸ポンプ等でも良い。油圧ポンプ5の負荷は、コントローラ11が、油圧ポンプ5から吐出される圧油の圧力、流量を計測する図示しない吐出圧センサ、流量計、及び、油圧ポンプ5の斜板の傾斜角を計測する図示しない傾斜角センサの各出力値を取込み、演算することで得られる。
ポンプ容量調節装置10は、コントローラ11から出力される操作信号に基づいて油圧ポンプ5の容量(押しのけ容積)を調節するものであり、レギュレータ13と電磁比例弁14とを有している。レギュレータ13は、油圧ポンプ5に備えられており、レギュレータ13によって油圧ポンプ5の斜板の傾斜角を操作すると、油圧ポンプ5の容量(押しのけ容積)が変更されて油圧ポンプ5の吸収トルク(入力トルク)を制御することができる。電磁比例弁14はコントローラ11からの指令値によって制御され、電磁比例弁14が発生する制御圧によってレギュレータ13の作動量を制御している。
バッテリまたはキャパシタ等からなる蓄電装置8には、蓄電装置8の蓄電量を演算するために、図示しない電流センサ、電圧センサおよび温度センサが取り付けられている。コントローラ11は、これらのセンサによって検出された電流、電圧、および温度等の情報に基づいて蓄電装置8の蓄電量を演算し、蓄電装置8の蓄電量を管理している。
なお、エンジン1の駆動軸には、クラッチ25aを介して後述する機器温度調整装置20(図4参照)の圧縮機25が接続されている。
また、エンジン1の排気通路には、排気ガス浄化システムが設けられていて、選択的接触還元触媒(SCR触媒)80と、還元剤添加装置81と、還元剤としての尿素を蓄える尿素タンク82とを備えている。エンジン1の排気ガスは、選択的接触還元触媒(SCR触媒)80で、排気ガス中の窒素酸化物を浄化され、マフラ(消音器)83を介して大気へ放出される。
次に、ハイブリッド式油圧ショベルの操作装置の操作レバーの配置と動作検出について概略説明する。図3において、50は、運転室3内に設けられ、オペレータが着座する運転席を示す。運転席50に着座したオペレータの右側には、ブーム71を駆動するブームシリンダ72と、バケット75を駆動するバケットシリンダ76とを操作する右操作レバー51Bが配設されている。オペレータが、右側操作レバー51Bを前側に傾動すると、ブーム71は下げ方向に動作し、後側に傾動すると、ブーム71は上げ方向に動作する。また、オペレータが、右側操作レバー51Bを右側に傾動すると、バケット75は開放動作し、左側に傾動すると、バケット75は掘削動作する。
また、運転席50に着座したオペレータの左側には、アーム73を駆動するアームシリンダ74と、旋回体110を駆動する図示しない旋回モータとを操作する左側操作レバー51Aが配設されている。オペレータが、左側操作レバー51Aを前側に傾動すると、旋回体110は右方向に旋回動作し、後側に傾動すると、旋回体110は左方向に旋回動作する。また、オペレータが、左側操作レバー51Aを右側に傾動すると、アーム73は曲げ方向に動作し、左側に傾動するとアーム73は伸ばし方向に動作する。
右操作レバー51Bには、操作レバーの操作方向と操作量を検出する右側操作レバー状態検出手段52Bが設けられている。また、左操作レバー51Aには、操作レバーの操作方向と操作量を検出する左側操作レバー状態検出手段52Aが設けられている。左側操作レバー状態検出手段52Aと右側操作レバー状態検出手段52Bとが検出した各操作レバーの操作方向と操作量とは、後述する第2の制御装置61へ出力されている(図9参照)。
なお、運転席50の右側には、後述する空調装置の起動/停止を行うエアコンスイッチ60aと、運転室3の内部温度を設定する目標温度設定器60bと、運転室3内の室温を検出する温度センサ60cとが設けられている。エアコンスイッチ60aのON/OFF信号と、目標温度設定器60bの設定温度信号と、温度センサ60cが検出した運転室3内の室温信号とは、後述する第1の制御装置60へ出力されている(図8参照)。
上述したように、ハイブリッド式油圧ショベルではエンジン1の動力補助およびエネルギ回収を行う電動機としてのインバータ装置9を含むアシスト発電モータ2と、アシスト発電モータ2との電力の授受を行う蓄電装置と8を備えている。これらの電動機2,9と蓄電装置8とは、それぞれの機器の温度上昇を抑えるための冷却回路を備えていて、この冷却回路の内部を機器冷却媒体(冷却水)が循環している。
なお、アシスト発電モータ2は、エンジン1および油圧ポンプ5と駆動軸で連結している他に、図示しないそれぞれのケースが接触している。このため、アシスト発電モータ2にはエンジン1および油圧ポンプ5からの熱が伝わる。すなわち、アシスト発電モータ2の冷却回路の冷却水温度は、アシスト発電モータ2の負荷にのみ依存して変化するのではなく、エンジン1および油圧ポンプ5の動作状況(負荷)によっても、変化することになる。
ハイブリッド式油圧ショベルの動作は、大別すると車体の走行(走行動作)、旋回体110の旋回(旋回動作)、バケット75による土砂の掘削(掘削動作)がある。アシスト発電モータ2の冷却回路の冷却水温度が上昇する条件は、アシスト発電モータ2を高出力で運転しているときばかりではなく、油圧ポンプ5やエンジン1が高出力で運転しているときにも生じる。これは、上述したように、エンジン1や油圧ポンプ5で発生した熱がアシスト発電モータ2に伝わるからである。ハイブリッド式油圧ショベルにおいて、冷却回路の冷却水温度の温度が上昇する運転は、掘削動作である。そこで、掘削動作状態を検出したときに、予め冷却能力を高めることが望ましい。
本実施の形態においては、上述した右側操作レバー状態検出手段52Bと左側操作レバー状態検出手段52Aとから、操作装置4を構成する操作レバーの操作方向と操作量を検出し、掘削動作状態を判断する。具体的には、例えば、アーム73の曲げ動作又は/及びバケット75の掘削動作とそれらの操作量とから、ハイブリッド式油圧ショベルが掘削動作状態であるか否かを判断する。
本実施の形態の特徴は、このような、電動機2,9や蓄電装置8等の電気機器を、ハイブリッド式油圧ショベルの動作状態に応じて効率良く温度調整できる機器温度調整装置を備えたことにある。
次に、このような機器温度調整装置について図面を用いて説明する。図4は本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する機器温度調整装置の概略構成図である。本実施の形態においては、アシスト発電モータ2とインバータ装置9と蓄電装置8等とを発熱体としての電動コンポーネント34と称して、この電動コンポーネント34を温度調整する機器温度調整装置について説明する。
図4において、機器温度調整装置20は、運転室3内部の空調を行う冷凍サイクル回路21と、電動コンポーネント34の冷却を行う電動コンポーネント冷却回路22と、エンジン1の冷却を行うエンジン冷却回路23とを備えている。
冷凍サイクル回路21は、冷媒等の空調用冷却媒体がその内部を循環する液配管と、空調用冷却媒体を圧縮する圧縮機25と、空調用冷却媒体と外気との熱交換を行う第1室外熱交換器26と、空調用冷却媒体と電動コンポーネント冷却回路22内を流れる機器冷却媒体との熱交換を行う中間熱交換器28と、空調用冷却媒体と運転室外空気または運転室内空気との熱交換を行う室内冷却熱交換器30とを備えている。
圧縮機25は、エンジン1の動力により駆動されるものであって、圧縮機25の駆動/停止は、圧縮機25とエンジン1との駆動軸の間に設けたクラッチ25a(図2参照)による接合/離脱の切換えで行われる。このクラッチ25aの切り換えは、後述する第1の制御装置60からの指令信号によって行われる(図8参照)。また、クラッチ25aの接合/離脱の状態信号は、圧縮機25の起動/停止状態信号として、後述する第2の制御装置61へ出力されている(図9参照)。
圧縮機25の吸込み口には吸込み配管32の一端側が接続されている。吸込み配管32の他端側には、中間熱交換器28の流出側に一端側が接続された液配管の他端側と、室内冷却熱交換器30の流出側に一端側が接続された液配管の他端側とが接続されている。また、圧縮機25の吐出口には吐出配管31の一端側が接続され、吐出配管31の他端側は、第1室外熱交換器26の流入側に接続されている。
第1室外熱交換器26の流出側には、中間熱交換器28の流入側に一端側が接続された液配管の他端側と、室内冷却熱交換器30の流入側に一端側が接続された液配管の他端側とが接続されている。第1室外熱交換器26の流出側と中間熱交換器28の流入側とを接続する液配管には、冷却用流量制御手段としての第1膨張弁35Aが設けられている。第1室外熱交換器26の流出側と室内冷却熱交換器30の流入側とを接続する液配管には、空調用流量制御手段として作用する第2膨張弁35Bが設けられている。
冷凍サイクル回路21において、第1室外熱交換器26は凝縮器として作用し、室内冷却熱交換器30と中間熱交換器28とは蒸発器として作用している。なお、第1室外熱交換器26は、外気送風用の第1室外ファン27を備えている。
電動コンポーネント冷却回路22は、冷却水等の機器冷却媒体がその内部を循環する液配管と、機器冷却媒体と車外空気との熱交換を行う第2室外熱交換器36と、電動コンポーネント冷却回路22の液配管内に機器冷却媒体を循環させる第1ポンプ29Aと、中間熱交換器28と、温度調整が必要な機器である発熱体としての電動コンポーネント34とが、液配管により順に環状に接続されている。また、第2室外熱交換器36は、外気送風用の第2室外ファン37を備えている。
中間熱交換器28と電動コンポーネント34とを接続する液配管には、機器冷却媒体の温度を検出するサーミスタや熱電対等の温度センサ22aが設けられている。温度センサ22aが検出した機器冷却媒体の温度信号は、後述する第2の制御装置61へ出力されている(図9参照)。
エンジン冷却回路23は、冷却水等の機器冷却媒体がその内部を循環する液配管と、エンジン1と、機器冷却媒体と車外空気との熱交換を行う第3室外熱交換器38と、エンジン冷却回路23の液配管内に機器冷却媒体を循環させる第2ポンプ29Bとが、液配管により順に環状に接続されている。なお、第3室外熱交換器38は、外気送風用の第3室外ファン39を備えている。
また、エンジン1の流出側には、機器冷却媒体と運転室内空気との熱交換を行う室内加熱熱交換器40の流入側に一端側が接続された液配管の他端側が接続されている。さらに、室内加熱熱交換器40の流出側に一端側が接続された液配管の他端側が、第2ポンプ29Bの吸込み側に接続されている。
換言すると、エンジン冷却回路23は、エンジン1冷却した後の機器冷却媒体を、並列に配置された第3室外熱交換器38と室内加熱熱交換器40とに同様に流入させ、流出する熱交換した後の機器冷却媒体を第2ポンプ29Bで循環させるように構成している。
運転室3の内部(キャビン内)に設置され、空調された空気を吹き出す室内空調ユニット41は、車外または運転室3内部の空気を吸い込み、空調された空気を運転室3内に吹き出す室内ファン33と、室内冷却熱交換器30と、室内加熱熱交換器40とを備えている。詳細は後述するが、室内ファン33で吸い込んだ空気は、室内冷却熱交換器30や室内加熱熱交換器40に流れる空調用冷却媒体や機器冷却媒体と熱交換することで、加温または冷却される。この加温または冷却された空気が運転室3の内部に吹き出されて、運転室3の冷暖房がなされる。
上述したように、本実施の形態において、機器温度調整装置20の電動コンポーネント冷却回路22は、第2室外熱交換器36の下流側に中間熱交換器28を備え、中間熱交換器28を介して冷凍サイクル回路21と接続している。したがって、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体は、第2室外熱交換器36および中間熱交換器28で冷却される。
一方、冷凍サイクル回路21においては、第1膨張弁35Aと第2膨張弁35Bの開度をそれぞれ調整することにより、中間熱交換器28と室内冷却熱交換器30とに流れる空調用冷却媒体の量を分配し、2つの熱交換器28,30での熱交換量を個別に制御することができる。このように、中間熱交換器28における冷却能力を変えることができるため、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体を所定温度に制御することが可能となる。
なお、上述した本実施の形態においては、第1室外ファン27と、第2室外ファン37と、第3室外ファン39とをそれぞれ別個独立に配置した例を示しているが、これに限るものではない。当該熱交換器の配置を工夫することにより、一部または全てを共通な室外ファンとして配置してもよい。
次に、本実施の形態における機器温度調整装置20の運転動作について図4を用いて説明する。
エンジン1の温度調整は、エンジン冷却回路23の第2ポンプ29Bを駆動させ、機器冷却媒体を第3室外熱交換器38と室内加熱熱交換器40とを循環させることにより行う。機器冷却媒体は、第3室外熱交換器38と室内加熱熱交換器40とを通過する空気により冷却される。したがって、第3室外ファン39や室内ファン33で吸い込まれる空気の風量を調整することで、冷却能力を調整することができる。
一方、電動コンポーネント34の温度調整は、電動コンポーネント冷却回路22を循環する機器冷却媒体を第2室外熱交換器36でのみ冷却する場合と、第2室外熱交換器36と中間熱交換器28で冷却する場合とがある。機器温度調整装置20の動作は、運転室内への空調装置の運転状況や電動コンポーネント34からの発熱量に応じて変化する。そこで、空調装置非運転、空調装置冷房運転、及び空調装置暖房運転の各運転モードにおける、運転室内空調装置と電動コンポーネント34の温度調整について説明する。
まず、空調装置非運転は、運転室内への空調を実行しない状態で電動コンポーネント34を冷却する運転モードである。
電動コンポーネント34の温度調整は、電動コンポーネント冷却回路22の第1ポンプ29Aを駆動させ、機器冷却媒体を第2室外熱交換器36と中間熱交換器28とを循環させることにより行う。機器冷却媒体は、第2室外熱交換器36を通過する空気により冷却される。したがって、第2室外ファン37で吸い込まれる空気の風量を調整することで、冷却能力を調整することができる。
中間熱交換器28で機器冷却媒体を冷却する場合には、冷凍サイクル回路21の圧縮機25を駆動した状態で第1膨張弁35Aを適度に開く。第2膨張弁35Bは全閉の状態とする。第1膨張弁35Aの開度が大きいほど、中間熱交換器28に流れる空調用冷却媒体が増加するので中間熱交換器28での冷却能力は高くなる。
冷凍サイクル回路21において、圧縮機25で圧縮された空調用冷却媒体は、第1室外熱交換器26で放熱することによって液化した後、中間熱交換器28を流れる。中間熱交換器28に流れる空調用冷却媒体は、第1膨張弁35Aで減圧されて低温・低圧となり、中間熱交換器28において電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体から吸熱することによって蒸発し、圧縮機25へ戻る。このように、冷凍サイクル回路21を用いることにより、中間熱交換器28で機器冷却媒体と空調用冷却媒体との熱交換が行われ、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体が冷却される。
上述したように機器冷却媒体は、第2室外熱交換器36と中間熱交換器28とで冷却することができる。機器冷却媒体が所定温度より低い場合には、冷凍サイクル回路21を用いず、第2室外熱交換器36でのみ機器冷却媒体を冷却し、機器冷却媒体が所定温度より高い場合には、冷凍サイクル回路21を用いて第2室外熱交換器36と中間熱交換器28で機器冷却媒体を冷却すればよい。
なお、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体の温度を制御するためには、第2室外ファン37の風量と第1ポンプ29Aの流量と第1膨張弁35Aの開度と第1室外ファン27の風量とのいずれかを調整すれば良い。
具体的には、機器冷却媒体が目標温度より高い場合には、第2室外ファン37の風量の増加、第1ポンプ29Aの流量の増加、第1膨張弁35Aの開度の増加、及び第1室外ファン27の風量の増加のいずれかを実行すればよい。また、機器冷却媒体が目標温度より低い場合には、第2室外ファン37の風量の減少、第1ポンプ29Aの流量の減少、第1膨張弁35Aの開度の減少、第1室外ファン27の風量の減少のいずれかを実行すればよい。これらは、後述する第1制御装置60及び第2制御装置61により実行される(図8及び図9参照)。
本実施の形態においては、空調装置非運転の場合において、圧縮機25を駆動し、冷凍サイクル回路21の中間熱交換器28で、機器冷却媒体を冷却したが、省エネの観点から圧縮機25を駆動せず第2室外熱交換器36でのみ機器冷却媒体を冷却してもよい。
次に、空調装置冷房運転について説明する。空調装置冷房運転は、運転室3の内部を冷房した状態で電動コンポーネント34を冷却する運転モードである。
電動コンポーネント34の温度調整は、電動コンポーネント冷却回路22の第1ポンプ29Aを駆動させ、機器冷却媒体を第2室外熱交換器36と中間熱交換器28とを循環させることにより行う。機器冷却媒体は、第2室外熱交換器36を通過する空気により冷却される。したがって、第2室外ファン37で吸い込まれる空気の風量を調整することで、冷却能力を調整することができる。
冷凍サイクル回路21において、圧縮機25で圧縮された空調用冷却媒体は、第1室外熱交換器26で放熱することによって液化した後、中間熱交換器28及び室内冷却熱交換器30を流れる。中間熱交換器28に流れる空調用冷却媒体は、第1膨張弁35Aで減圧されて低温・低圧となり、中間熱交換器28において電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体から吸熱することによって蒸発し、圧縮機25へ戻る。このように、中間熱交換器28で機器冷却媒体と空調用冷却媒体との熱交換が行われ、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体が冷却される。
一方、室内冷却熱交換器30に流れる空調用冷却媒体は、第2膨張弁35Bで減圧されて低温・低圧となり、室内冷却熱交換器30において室内ファン33で吸込んだ空気から吸熱することによって蒸発し、圧縮機25へ戻る。このように、室内冷却熱交換器30で熱交換して冷却された空気が、室内空調ユニット41の室内加熱熱交換器40を介して運転室3の内部へ吹き出される。室内空調ユニット41における、冷房時の室内加熱熱交換器40と空気の流れの詳細については、後述する。
この運転モードにおいては、中間熱交換器28及び室内冷却熱交換器30の両方を蒸発器として利用できるので、運転室3の内部の冷房と電動コンポーネント34の冷却とを同時に実現することができる。さらに、中間熱交換器28と室内冷却熱交換器30とを圧縮機25の吸込配管32に対して並列に接続し、それぞれの流入側に第1膨張弁35A,第2膨張弁35Bを設けているので、中間熱交換器28及び室内冷却熱交換器30へ流れる空調用冷却媒体の流量を、それぞれ任意に変えることができる。この結果、機器冷却媒体の温度と空調用冷却媒体の温度とを、それぞれ任意の所望の温度に制御することができる。
したがって、運転室3の冷房を行うために空調用冷却媒体の温度を十分下げた場合であっても、中間熱交換器28へ流れる空調用冷却媒体の流量を抑制することで、電動コンポーネント34の内部を流れる機器冷却媒体の温度を下げすぎることなく一定の温度に保つことができる。
上述したように機器冷却媒体は、第2室外熱交換器36と中間熱交換器28とで冷却することができる。機器冷却媒体が所定温度より低い場合には、冷凍サイクル回路21を用いず、第2室外熱交換器36でのみ機器冷却媒体を冷却し、機器冷却媒体が所定温度より高い場合には、冷凍サイクル回路21を用いて第2室外熱交換器36と中間熱交換器28で機器冷却媒体を冷却すればよい。これは、第1膨張弁35Aの開度を調整することで行われる。第1膨張弁35Aを全閉とすれば、中間熱交換器28に空調用冷却媒体が流入しなくなるので、機器冷却媒体は第2室外熱交換器36でのみ冷却するようになる。
なお、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体の温度や室内空調ユニット41から吹き出す空気温度を制御するためには、第2室外ファン37の風量と第1ポンプ29Aの流量と第1膨張弁35A及び第2膨張弁35Bの開度と第1室外ファン27の風量とのいずれかを調整すれば良い。
具体的には、機器冷却媒体が目標温度より高い場合や吹き出す空気温度が目標温度より高い場合には、第2室外ファン37の風量の増加、第1ポンプ29Aの流量の増加、第1膨張弁35A及び/又は第2膨張弁35Bの開度の増加、及び第1室外ファン27の風量の増加のいずれかを実行すればよい。また、機器冷却媒体が目標温度より低い場合や吹き出す空気温度が目標温度より低い場合には、第2室外ファン37の風量の減少、第1ポンプ29Aの流量の減少、第1膨張弁35A及び/又は第2膨張弁35Bの開度の減少、第1室外ファン27の風量の減少のいずれかを実行すればよい。これらは、後述する第1制御装置60及び第2制御装置61により実行される(図8及び図9参照)。
次に、空調装置暖房運転について説明する。空調装置暖房運転は、運転室3の内部を暖房した状態で電動コンポーネント34を冷却する運転モードである。
冷凍サイクル回路21において、圧縮機25で圧縮された空調用冷却媒体は、第1室外熱交換器26で放熱することによって液化した後、中間熱交換器28及び室内冷却熱交換器30を流れる。中間熱交換器28に流れる空調用冷却媒体は、第1膨張弁35Aで減圧されて低温・低圧となり、中間熱交換器28において電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体から吸熱することによって蒸発し、圧縮機25へ戻る。このように、中間熱交換器28で機器冷却媒体と空調用冷却媒体との熱交換が行われ、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体が冷却される。
一方、室内冷却熱交換器30に流れる空調用冷却媒体は、第2膨張弁35Bで減圧されて低温・低圧となり、室内冷却熱交換器30において室内ファン33で吸込んだ空気から吸熱することによって蒸発し、圧縮機25へ戻る。このように、室内冷却熱交換器30で熱交換して冷却・除湿された空気は、エンジン冷却回路23のエンジン1の排熱によって暖められた機器冷却媒体が流れる室内加熱熱交換器40で加熱された後に、運転室3の内部へ吹き出される。室内空調ユニット41における、暖房時の室内加熱熱交換器40と空気の流れの詳細については、後述する。また、電動コンポーネント冷却回路22における電動コンポーネント34の温度調整は、空調装置冷房運転と同様であるので、説明を省略する。
次に、上述した運転室内空調装置と電動コンポーネント34の温度調整における室内空調ユニット41について、図5乃至図7を用いて説明する。図5は本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する室内空調ユニットの冷房運転における概略構成を示す図、図6は本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する室内空調ユニットの暖房運転における概略構成を示す図、図7は本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する室内空調ユニットの冷房運転又は暖房運転における概略構成を示す図である。図5乃至図7において、図1乃至図4に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、室内空調ユニット41は、運転室3内または車外の空気を吸い込み、運転室内に空気を吹き出す室内ファン33と、室内ファン33の下流側に設置された室内冷却熱交換器30と、室内冷却熱交換器30の下流側に設置された室内加熱熱交換器40と、室内冷却熱交換器30の下流側に設けられ、室内冷却熱交換器30で熱交換された空気の室内加熱熱交換器40を通過させる割合を切り替える切り替えダンパ42とを備えている。
また、室内空調ユニット41は、室内冷却熱交換器30で熱交換された空気が、室内加熱熱交換器40を通過する流路と、室内加熱熱交換器40を通過しない流路とを備えている。
切り替えダンパ42は、図5に示すように、基端部に支点43を設けた板状部材で形成され、下流側に配置した支点43を中心に上流側の先端部を回動可能としている。この支点43は、室内加熱熱交換器40の端部近傍に設けられていて、図5に示すように板状部材が回動された場合には、室内冷却熱交換器30で熱交換された空気が全量室内熱交換器40を通過しないことになる。つまり、この切り替えダンパ42の開度(回動量)を制御することで、室内加熱熱交換器40を通過して加熱される高温の空気と、室内加熱熱交換器40を通過しない低温の空気との流量比率を調節することができる。この流量比率が調整された空気は、室内空調ユニット41内で混合されて、運転室3内部へ吹き出される。
切り替えダンパ42の支点43には、切り替えダンパ42を駆動する図示しないサーボモータとリンク部材とが設けられていて、サーボモータが回転駆動することにより、切り替えダンパ42の開度が調節されるようになっている。また、切り替えダンパ42の動作状態(切り替えダンパ42の位置または角度)を検出する余剰能力検出手段としてのダンパ状態検出手段44が、切り替えダンパ42の近傍に配置されている。
このサーボモータは、後述する第1の制御装置60(図8参照)からの指令信号で駆動され、切り替えダンパ42を所望の開度に制御する。
次に、室内空調ユニット41の動作を説明する。
図5に示す切り替えダンパ42の状態は、上述した空調装置冷房運転の運転モードにおいて、室内空調ユニット41から吹き出される空気の温度が、目標の温度より高い場合になされる。室内ファン33で吸い込んだ空気は、室内冷却熱交換器30で熱交換した後、室内加熱熱交換器40で熱交換することなく運転室3の内部へ吹き出される。
また、図6に示す切り替えダンパ42の状態は、上述した空調装置暖房運転の運転モードにおいて、室内空調ユニット41から吹き出される空気の温度が、目標の温度より低い場合になされる。室内ファン33で吸い込んだ空気は、室内冷却熱交換器30で熱交換した後、全量を室内加熱熱交換器40で熱交換して、運転室3の内部へ吹き出される。
図7に示す切り替えダンパ42の状態は、上述した空調装置冷房運転の運転モード、または、空調装置暖房運転の運転モードにおいて、室内空調ユニット41から吹き出される空気の温度が目標温度に到達しているか、目標温度に近い場合になされる。室内ファン33で吸い込んだ空気は、室内冷却熱交換器30で熱交換した後、室内加熱熱交換器40を通過して加熱される高温の空気と、室内加熱熱交換器40を通過しない低温の空気とが混合されて、運転室3の内部へ吹き出される。
この図7に示すような切り替えダンパ42の状態は、上述した空調装置冷房運転の運転モード、または、空調装置暖房運転の運転モードにおいて、冷房能力または暖房能力に余剰が生じた場合であると判断できる。したがって、余剰能力検出手段としてのダンパ状態検出手段44が、この状態を検出して後述する第2の制御装置61へ出力している(図9参照)。
本実施の形態においては、冷房能力または暖房能力に余剰が生じた場合には、第1膨張弁35Aを開き、電動コンポーネント34の冷却を冷凍サイクル回路21の中間熱交換器28で行う。この結果、運転室3内の温度に関してオペレータに不快感を生じさせない。また、冷房運転時に運転室3の温度が低くなった場合、または、暖房運転時に運転室3の温度が高くなった場合には、オペレータによりエアコンスイッチ(空調装置のスイッチ)がオフ操作され、圧縮機25は停止する。
本実施の形態においては、切り替えダンパ42の制御により、室内冷却熱交換器30で熱交換された空気の室内加熱熱交換器40を通過させる割合を切り替え、かつ、冷房能力または暖房能力に余剰が生じた場合を判断しているが、これに限るものではない。同様の効果を得るものであれば、他の構成であっても良い。
次に、本実施の形態における機器温度調整装置20の制御装置について図8及び図9を用いて説明する。図8は本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する第1の制御装置を示すブロック図、図9は本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する第2の制御装置を示すブロック図である。図8及び図9において、図1乃至図7に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
機器温度調整装置20の制御装置は、運転室内の空調の温度制御を行う第1の制御装置60と、電動コンポーネント34の温度調整を行う第2の制御装置61とを備えている。
図8に示すように、第1の制御装置60は、エアコンスイッチ60aのON/OFF信号と、目標温度設定器60bで設定された運転室3の内部目標温度と、温度センサ60cが検出した運転室3内の室温とを入力し、これらの入力信号を基に運転室3内の空調装置の温度制御を行うための各指令信号を演算する。
また、第1の制御装置60は、圧縮機25の駆動/停止指令としてクラッチ25aへ接合/離脱信号を、室内ファン33からの風量を制御するために室内ファン33へ回転数指令信号を、第1室外ファン27からの風量を制御するために第1室外ファン27へ回転数指令を、切り替えダンパ42のダンパ開度を制御するためにサーボモータへ駆動指令を、室内冷却熱交換器30に流れる空調用冷却媒体の流量を制御するために第2膨張弁35Bへ開度指令を、それぞれの機器へ出力する。なお、第2膨張弁35Bは、室内冷却熱交換器30の出口温度により機械的に弁の開閉量を調整する感温筒タイプの膨張弁であっても良い。この場合には、第1の制御装置60から第2膨張弁35Bへ開度指令は出力しない。
図9に示すように、第2の制御装置61は、圧縮機25の起動/停止状態信号としてクラッチ25aの接合/離脱の状態信号と、温度センサ22aが検出した電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体の温度と、左側操作レバー状態検出手段52Aと右側操作レバー状態検出手段52Bとが検出した各操作レバーの操作方向と操作量と、余剰能力検出手段としてのダンパ状態検出手段44が検出した切り替えダンパ42の状態信号とを入力し、これらの入力信号を基に電動コンポーネント34の温度制御を行うための各指令信号を演算する。
また、第2の制御装置61は、中間熱交換器28に流れる空調用冷却媒体の流量を制御するために第1膨張弁35Aへ開度指令を、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体の流量を制御するために第1ポンプ29Aへ流量指令を、第2室外ファンからの風量を制御するために第2室外ファン37へ回転数指令を、それぞれの機器へ出力する。
ここで、第2の制御装置61を第1の制御装置60と別に設けているのは、空調装置の制御には、長い制御周期で足りるのに対して、電動コンポーネント34の冷却能力を高めるためには、制御周期を短くする必要があるためである。したがって、例えば、空調装置を制御する第1の制御装置60として既存のものを使用する場合には、第2の制御装置61のみを追設すれば良いので、システムの変更が容易に行えるというメリットがある。本実施の形態においては、第2の制御装置61における演算を、例えばマイクロコンピュータで行う。
ところで、電動コンポーネント冷却回路22に設けられた電動コンポーネント34は、所定範囲の温度に調整する必要がある。電動コンポーネントを構成するアシスト発電モータ2やインバータ装置9は、一般に、高トルク出力時に、その温度が高くなる。そのため、所定温度以上にならないように高トルクの出力時間が制限されている。アシスト発電モータ2やインバータ装置9の冷却能力を高めることにより、高トルク出力時間を延長することができる。
一方、電動コンポーネント34を構成するバッテリやキャパシタ等の蓄電装置8は、その充放電能力を充分に発揮させるために、すなわちその充放電効率の向上を図るために、蓄電装置8の温度を所定の温度範囲に保つことが好ましい。そのため、例えば、外気温が低い場合における起動時等の蓄電装置8の温度が低い場合には加熱を必要とし、高負荷運転等により蓄電装置8の温度が高くなりすぎる場合には冷却を必要とする。
次に、上述した第2の制御装置61における処理内容を図10を用いて説明する。図10は本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態を構成する第2の制御装置の処理内容を示すフローチャート図である。このフローチャート図は、電動コンポーネント34の温度調整を冷凍サイクル回路21の中間熱交換器28で行うか否かの判定処理のフローを示すものである。
第2の制御装置61に設けられたマイクロコンピュータは、ソフトウェア処理により図10に示す演算を順次実行する。なお、マイクロコンピュータは、ハイブリッド式油圧ショベルの図示しないイグニッションキースイッチのオンにより、図10に示すプログラムの演算を開始し、第2の制御装置61の制御周期毎にプログラムを実行する。
まず第2の制御装置61は、機器冷却媒体の温度を検出する(ステップS100)。具体的には、温度センサ22aにより検出された電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体の温度を取込む。
第2の制御装置61は、ハイブリッド式油圧ショベルの動作状態と温度調整装置20の状態が所定条件に適合するか否かを判断する(ステップS101)。具体的には、圧縮機25が駆動状態であって、かつ、ハイブリッド式油圧ショベルが掘削動作状態であるか、または、圧縮機25が駆動状態であって、かつ、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体の温度が予め設定された上限温度以上であるか、を判断する。これらの条件が成立していれば(ステップS102)へ進む。圧縮機25が停止状態である場合、圧縮機25は駆動状態であるが、ハイブリッド式油圧ショベルが掘削動作状態でない場合、圧縮機25は駆動状態であるが、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体の温度が予め設定された上限温度未満である場合には、リターンへ進み、冷凍サイクル回路21による機器冷却媒体の冷却を行わない。
ここで、圧縮機25の駆動状態の有無は、圧縮機25とエンジン1の駆動軸の接離を行うクラッチ25aの接合/離脱検出信号で行われ、掘削動作状態であるか否かは、右側操作レバー状態検出手段52Bと左側操作レバー状態検出手段52Aとから検出された各操作レバーの操作方向と操作量との信号を基に行われる。また、機器冷却媒体の温度が上限温度以上であるか否かは、(ステップS100)で計測した機器冷却媒体の温度と予め設定している機器冷却媒体の上限温度とを比較することで行われる。
第2の制御装置61は、運転室3の内部空調能力に余裕があるか否かを判断する(ステップS102)。具体的には、余剰能力検出手段としてのダンパ状態検出手段44が検出した切り替えダンパ42の状態信号で行われる。運転室3の内部空調能力に余裕があると判断された場合は、(ステップS103)へ進む。運転室3の内部空調能力に余裕がないと判断された場合には、リターンへ進み、冷凍サイクル回路21による機器冷却媒体の冷却を行わない。
第2の制御装置61は、冷却運転を行う(ステップS103)。具体的には、冷凍サイクル回路21の中間熱交換器28で機器冷却媒体の冷却運転を行う。(ステップS103)実行後リターンへ進む。
上述したように、本実施の形態においては、電動コンポーネント34の温度調整を冷凍サイクル回路21の中間熱交換器28で行うか否かについて、検出した機器冷却媒体の温度のみで判定しないようにしている。このことにより、機器冷却媒体の温度上昇を前もって予測できるので、電動コンポーネント34の温度調整を効率良く行い、電動コンポーネント34の温度を最適となるように制御できる。
上述した本発明のハイブリッド式建設機械の第1の実施の形態によれば、建設機械であるハイブリッド式油圧ショベルの駆動状態により電動機2,9や蓄電装置8等の電気機器の温度調整が可能となるので、電気機器を効率良く温度調整することができる。この結果、ハイブリッド式建設機械に搭載した電気機器の熱的保護が図れ、ハイブリッド式建設機械の信頼性が向上すると共に、生産性が向上する。
以下、本発明のハイブリッド式建設機械の第2の実施の形態を図面を用いて説明する。図11は本発明のハイブリッド式建設機械の第2の実施の形態を構成する機器温度調整装置の概略構成図である。図11において、図1乃至図10に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図11に示す本発明のハイブリッド式建設機械の第2の実施の形態は、大略第1の実施の形態と同様の機器で構成されるが、以下の構成が異なる。
第2の実施の形態における電動コンポーネント冷却回路22は、電度コンポーネント34と第1ポンプ29の配置を第1の実施の形態から変更し、2つの二方弁62A,62Bを備えている。このことにより、冷却応答性を向上させることができる。
図11において、電動コンポーネント冷却回路22は、第1電動コンポーネント冷却回路22Aと第2電動コンポーネント冷却回路22Bとから構成されている。
第1電動コンポーネント冷却回路22Aは、冷却水等の機器冷却媒体がその内部を循環する液配管と、電動コンポーネント冷却回路22の液配管内に機器冷却媒体を循環させる第1ポンプ29Aと、温度調整が必要な機器である発熱体としての電動コンポーネント34と、機器冷却媒体と車外空気との熱交換を行う第2室外熱交換器36と、回路の開閉を行う第1二方弁62Aとが液配管により順に環状に接続されている。
第2電動コンポーネント冷却回路22Bは、第1電動コンポーネント冷却回路22Aの電動コンポーネント34の流出側に一端側が接続された並列液配管と、この並列液配管の他端側をその流入口に接続した中間熱交換器28と、回路の開閉を行う第2二方弁62Bと、第1電動コンポーネント冷却回路22Aの第1ポンプ29Aの吸込み側とが液配管により順に環状に接続されている。なお、第2電動コンポーネント冷却回路22Bにおいては、液配管全体の長さを、第1電動コンポーネント冷却回路22Aの液配管全体の長さより短くなるように形成している。
つまり、電動コンポーネント冷却回路22は、第1ポンプ29Aと電動コンポーネント34に対して、第2室外熱交換器36と中間熱交換器28とを並列に配置している。このような構成としたことにより、電動コンポーネント34を冷却した後の機器冷却媒体は、並列に排された第2室外熱交換器36と中間熱交換器28とに同様に流入し、流出する熱交換した後の機器冷却媒体のそれぞれは、第1二方弁62Aと第2二方弁62Bとを介して第1ポンプ29Aに戻り、回路内を循環する。
本実施の形態における機器温度調整装置20においては、第1二方弁62Aまたは第2二方弁62Bのいずれかを閉止することで、機器冷却媒体を第2室外熱交換器36で冷却するか、中間熱交換器28で冷却するかを選択することができる。第2の制御装置61において、電動コンポーネント34の温度調整を冷凍サイクル回路21の中間熱交換器28で行うと判断した場合には、第1二方弁62Aを閉止し、第2二方弁62Bを開動作させる。
上述した本発明のハイブリッド式建設機械の第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、本発明のハイブリッド式建設機械の第2の実施の形態によれば、電動コンポーネント冷却回路22において、第1二方弁62Aまたは第2二方弁62Bのいずれかを閉止することで、機器冷却媒体を第2室外熱交換器36で冷却するか(第1電動コンポーネント冷却回路22Aを使用する)、中間熱交換器28で冷却するか(第2電動コンポーネント冷却回路22Bを使用する)を選択することができる。このことにより、電動コンポーネント34の温度調整の方式のバリエーションを広げることができる。この結果、適切な電動コンポーネント34の温度調整ができる。
また、本発明のハイブリッド式建設機械の第2の実施の形態によれば、中間熱交換器28を備えた第2電動コンポーネント冷却回路22Bの液配管全体の長さを、第1電動コンポーネント冷却回路22Aの液配管全体の長さより短く構成している。これにより、第2電動コンポーネント冷却回路22Bを使用する場合には、機器冷却媒体の熱容量が小さくなるので、電動コンポーネント34の中間熱交換器28による冷却時間を短縮することができる。この結果、冷却応答性を向上させることができる。
以下、本発明のハイブリッド式建設機械の第3の実施の形態を図面を用いて説明する。図12は本発明のハイブリッド式建設機械の第3の実施の形態を構成する機器温度調整装置の概略構成図、図13は本発明のハイブリッド式建設機械の第3の実施の形態を構成する第2の制御装置を示すブロック図、図14は本発明のハイブリッド式建設機械の第3の実施の形態を構成する第2の制御装置の処理内容を示すフローチャート図である。図12乃至図14において、図1乃至図11に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
上述したように、バッテリやキャパシタ等の電動コンポーネント34は、外気温度の低い冬季の始動時などでは、充放電効率を高めるため、予め暖めておく方がよい場合がある。本実施の形態においては、電動コンポーネント34の冷却のほか、エンジン1の排熱を用いた暖機運転を実施可能にしたことを特徴とする。
図12に示す本発明のハイブリッド式建設機械の第3の実施の形態は、大略第1の実施の形態と同様の機器で構成されるが、以下の構成が異なる。
第1の実施の形態においては、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体とエンジン冷却回路23の機器冷却媒体とは、独立してそれぞれの回路内を循環していたが、本実施の形態においては、図12に示すように、第1及び第2連絡配管63A,63Bを介して、電動コンポーネント冷却回路22とエンジン冷却回路23とを接続し、機器冷却媒体が両方の回路を循環可能に形成されている。
図12において、第1連絡配管63Aは、その一端側を電動コンポーネント冷却回路22の電動コンポーネント34の流入側の液配管に接続し、その他端側をエンジン冷却回路23の第2室外熱交換器38の流入側の液配管に接続している。また、第2連絡配管63Bは、その一端側を電動コンポーネント冷却回路22の電動コンポーネント34の流出側の液配管に接続し、その他端側をエンジン冷却回路23の第2室外熱交換器38の流出側の液配管に接続している。
第1連絡配管63Aには、回路の開閉を行う制御弁としての第1二方弁64Aが設けられ、第2連絡配管63Bには、回路の開閉を行う制御弁としての第2二方弁64Bが設けられている。エンジン冷却回路23の第2室外熱交換器38の流入側と第1連絡配管63Aの他端側との間には、回路の開閉を行う制御弁としての第3二方弁64Cが設けられている。
このように構成された機器温度調整装置20において、第1及び第2二方弁64A,64Bを閉止し、第3二方弁64Cを開とした場合、第1及び第2連絡配管63A,63Bには機器冷却媒体が循環せず、第1の実施の形態と同様に電動コンポーネント冷却回路22とエンジン冷却回路23とが独立して電動コンポーネント34とエンジン1をそれぞれ冷却することができる。
一方、第1及び第2二方弁64A,64Bを開として、第3二方弁64Cを閉止した場合、第1及び第2連絡配管63A,63Bに機器冷却媒体が循環し、エンジン1で暖められた機器冷却媒体により電動コンポーネント34を暖機することができる。このとき、第1ポンプ29Aは停止させる。
次に、本実施の形態における第2の制御装置610について図13を用いて説明する。図13に示すように、本実施の形態における第2の制御装置610は、大略第1の実施の形態における第2の制御装置61と同様の機器で構成されるが、以下の構成が異なる。
機器冷却媒体の検出温度を基に暖機開始の判断を行う演算が追加され、暖機制御を可能とするために第1〜3二方弁64A〜64Cのそれぞれへ開閉指令を出力する出力部が追加されている。
また、図14に示す第2の制御装置610における処理内容は、第1の実施の形態における第2の制御装置61の処理内容に、新たなステップS201とステップS205が追加されている。
図14において、第2の制御装置610は、機器冷却媒体の温度を検出した(ステップS200)後に、機器冷却媒体の温度が所定範囲以下か否かを判断する(ステップS201)。具体的には、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体の温度と予め設定された下限温度との比較を行い、機器冷却媒体の温度が予め設定された下限温度以下の場合は(ステップS205)へ進み、それ以外の場合は、(ステップS202)へ進む。
(ステップS202)から(ステップS204)までは、第1の実施の形態の(ステップS101)から(ステップS103)と同じなので説明を省略する。
(ステップS201)において機器冷却媒体の温度が予め設定された下限温度以下と判断された場合、第2の制御装置610は、暖機運転を行う(ステップS205)。具体的には、第1及び第2二方弁64A,64Bに開指令を出力し、第3二方弁64Cに閉止指令を出力する。また、第1ポンプ29Aに停止指令を出力する。このことにより、第1及び第2連絡配管63A,63Bに機器冷却媒体が循環し、エンジン1で暖められた機器冷却媒体により電動コンポーネント34を暖機することができる。(ステップS205)実行後リターンへ進む。
上述した本発明のハイブリッド式建設機械の第3の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、本発明のハイブリッド式建設機械の第3の実施の形態によれば、バッテリやキャパシタ等の蓄電装置8の電動コンポーネント34を暖機することができる。このことにより、外気温度の低い冬季の始動時などに蓄電装置8の充放電効率を高めることができる。この結果、建設機械の信頼性が向上すると共に、生産性が向上する。
なお、本実施の形態においては、バッテリやキャパシタ等の蓄電装置8の電動コンポーネント34を暖機する場合を例に説明したが、これに限るものではない。例えば、図2に示す、排気ガス浄化システムを構成する尿素タンク82の温度調整に用いても良いし、図2に示すパイロット管路Pの温度調整に用いても良い。
以下、本発明のハイブリッド式建設機械の第4の実施の形態を図面を用いて説明する。図15は本発明のハイブリッド式建設機械の第4の実施の形態を構成する機器温度調整装置の概略構成図である。図15において、図1乃至図14に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図15に示す本発明のハイブリッド式建設機械の第4の実施の形態は、大略第3の実施の形態と同様の機器で構成されていて、電動コンポーネント冷却回路22から第2室外熱交換器36を設置しない点が異なる。本実施の形態においては、電動コンポーネント34の冷却を中間熱交換器28のみで行う。
上述した本発明のハイブリッド式建設機械の第4の実施の形態によれば、上述した第3の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、上述した本発明のハイブリッド式建設機械の第4の実施の形態によれば、第2室外熱交換器36を設置しないので、機器温度調整装置20の部品点数を減少でき、生産コストを削減することができる。
上述した各実施の形態はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施の形態での効果を単独あるいは相乗して奏することができるからである。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
なお、本発明の各実施の形態においては、ハイブリッド式油圧ショベルにおける掘削動作の検出を、各操作レバーの操作方向と操作量との信号を基に行う例を示したが、これに限るものではない。例えば、操作装置4から生じるパイロット圧力信号を基に行っても良い。
また、本発明の各実施の形態においては、電動コンポーネント冷却回路22の機器冷却媒体の温度上昇を、ハイブリッド式油圧ショベルにおける掘削動作の検出から予測する例を示したが、これに限るものではない。例えば、ハイブリッド式油圧ショベルにおける旋回動作の検出から予測しても良いし、他の建設機械においては、機器冷却媒体が上昇し易い他の動作検出から予測しても良い。
また、本発明の各実施の形態においては、機器温度調整装置20が電動コンポーネント34を冷却する場合を例に説明したが、例えば、エネルギ回収装置を構成する発電機を冷却する場合にも、本発明は適用することができる。
1 エンジン(原動機)
2 アシスト発電モータ(電動機)
3 運転室
4 操作装置
5 油圧ポンプ
8 蓄電装置
9 インバータ装置
20 機器温度調整装置
21 冷凍サイクル回路
22 電動コンポーネント冷却回路
22a 温度センサ(機器冷却媒体温度検出手段)
23 エンジン冷却回路
25 圧縮機
28 中間熱交換器
30 室内冷却熱交換器
33 室内ファン
34 電動コンポーネント
36 第2室外熱交換器
37 第2室外ファン
40 室内加熱熱交換器
41 室内空調ユニット
42 切り替えダンパ
44 ダンパ状態検出手段(余剰能力検出手段)
51A 左側操作レバー
51B 右側操作レバー
52A 左側操作レバー状態検出手段(操作状態検出手段)
52B 右側操作レバー状態検出手段(操作状態検出手段)
60 第1の制御装置
61 第2の制御装置
63A 第1連絡配管(接続回路)
64A 第1二方弁(制御弁)
71 ブーム
73 アーム
75 バケット

Claims (9)

  1. 原動機と、前記原動機の動力補助およびエネルギ回収を行う電動機と、前記電動機との間で電力の授受を行う蓄電装置と、前記原動機により駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプからの圧油によって駆動される複数の被駆動体と、前記複数の被駆動体の動作を指令する操作装置と、前記操作装置と空調装置とが設けられた運転室とを備えたハイブリッド式建設機械であって、
    前記運転室内の空調を行う冷凍サイクル回路と、前記操作装置の操作により発熱する発熱体の温度調整を行う機器冷却回路と、前記冷凍サイクル回路と前記機器冷却回路との間の熱交換を行う中間熱交換器と、前記操作装置の操作状態を検出する操作状態検出手段と、前記操作状態検出手段により検出した前記ハイブリッド式建設機械の動作に応じて、前記発熱体の温度調整を、前記中間熱交換器を介して前記冷凍サイクル回路で行うか否かを判断する制御手段とを有する機器温度調整装置を備えた
    ことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  2. 原動機と、前記原動機の動力補助およびエネルギ回収を行う電動機と、前記電動機との間で電力の授受を行う蓄電装置と、前記原動機により駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプからの圧油によって駆動される複数の被駆動体と、前記複数の被駆動体の動作を指令する操作装置と、前記操作装置と空調装置とが設けられた運転室とを備えたハイブリッド式建設機械であって、
    空調用冷却媒体を圧縮する圧縮機と、前記空調用冷却媒体と前記運転室の外部空気との熱交換を行う第1室外熱交換器と、前記空調用冷却媒体と前記運転室の内部へ吹き出す空気との熱交換を行う室内冷却熱交換器とを、液配管により順次環状に接続してなる冷凍サイクル回路と、
    前記操作装置の操作により発熱する発熱体と、前記発熱体を冷却する機器冷却媒体と前記運転室の外部空気との熱交換を行う第2室外熱交換器と、前記機器冷却媒体を循環させるポンプと、前記機器冷却媒体と前記冷凍サイクル回路中の前記空調用冷却媒体との熱交換を行う中間熱交換器とを、液配管により順次環状に接続してなる機器冷却回路と、
    前記操作装置の操作状態を検出する操作状態検出手段と、
    前記中間熱交換器は、前記空調用冷却媒体が、前記第1室外熱交換器と前記室内冷却熱交換器とを接続する液配管から流入し、前記圧縮機の吸込口へ流出するように前記冷凍サイクル回路と液配管により接続され、
    前記操作状態検出手段により検出した前記ハイブリッド式建設機械の動作に応じて、前記発熱体の温度調整を、前記中間熱交換器を介して前記冷凍サイクル回路で行うか否かを判断する制御手段とを有する機器温度調整装置を備えた
    ことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  3. 原動機と、前記原動機の動力補助およびエネルギ回収を行う電動機と、前記電動機との間で電力の授受を行う蓄電装置と、前記原動機により駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプからの圧油によって駆動される複数の被駆動体と、前記複数の被駆動体の動作を指令する操作装置と、前記操作装置と空調装置とが設けられた運転室とを備えたハイブリッド式建設機械であって、
    空調用冷却媒体を圧縮する圧縮機と、前記空調用冷却媒体と前記運転室の外部空気との熱交換を行う第1室外熱交換器と、前記空調用冷却媒体と前記運転室の内部へ吹き出す空気との熱交換を行う室内冷却熱交換器とを、液配管により順次環状に接続してなる冷凍サイクル回路と、
    前記操作装置の操作により発熱する発熱体を冷却する機器冷却媒体を循環させるポンプと、前記発熱体と、前記機器冷却媒体と前記運転室の外部空気との熱交換を行う第2室外熱交換器とを、液配管により順次環状に接続し、前記発熱体の下流側に分岐して前記第2室外熱交換器と並列に配置され、前記機器冷却媒体と前記冷凍サイクル回路中の前記空調用冷却媒体との熱交換を行う中間熱交換器とを、液配管により環状に接続してなる機器冷却回路とを有し、
    前記中間熱交換器は、前記空調用冷却媒体が、前記第1室外熱交換器と前記室内冷却熱交換器とを接続する液配管から流入し、前記圧縮機の吸込口へ流出するように前記冷凍サイクル回路と液配管により接続された機器温度調整装置を備えた
    ことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  4. 請求項3に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記機器温度調整装置は、前記機器冷却回路における前記発熱体と前記中間熱交換器と前記ポンプとを接続する回路の長さを、前記機器冷却回路における前記発熱体と前記第2室外熱交換器と前記ポンプとを接続する回路の長さより短く形成した
    ことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  5. 請求項3または4に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記機器温度調整装置は、前記操作装置の操作状態を検出する操作状態検出手段と、
    前記操作状態検出手段により検出した前記ハイブリッド式建設機械の動作に応じて、前記発熱体の温度調整を、前記中間熱交換器を介して前記冷凍サイクル回路で行うか否かを判断する制御手段とを備えた
    ことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  6. 請求項1、2又は5のいずれか1項に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記機器温度調整装置は、前記空調装置における空調能力の余裕の有無を検出する余剰能力検出手段と、
    前記余剰能力検出手段により検出した空調能力の余裕の有無に応じて、前記発熱体の温度調整を、前記中間熱交換器を介して前記冷凍サイクル回路で行うか否かを判断する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする機器温度調整装置を有する建設機械。
  7. 請求項1、2、5又は6のいずれか1項に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記機器温度調整装置は、前記空調装置の温度制御を行う第1の制御装置と、前記発熱体の温度調整を行う第2の制御装置とを備えた
    ことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  8. 原動機と、前記原動機の動力補助およびエネルギ回収を行う電動機と、前記電動機との間で電力の授受を行う蓄電装置と、前記原動機により駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプからの圧油によって駆動される複数の被駆動体と、前記複数の被駆動体の動作を指令する操作装置と、前記操作装置と空調装置とが設けられた運転室とを備えたハイブリッド式建設機械であって、
    前記運転室内の空調を行う冷凍サイクル回路と、前記ハイブリッド式建設機械を構成する構成機器の温度調整を行う機器冷却回路と、前記原動機の冷却を行う原動機冷却回路と、前記冷凍サイクル回路と前記機器冷却回路との間の熱交換を行う中間熱交換器と、前記機器冷却回路と前記原動機冷却回路とを接続する接続回路と、前記接続回路に設けられ、前記接続回路の連通/遮断を行う制御弁とを有する機器温度調整装置を備えた
    ことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  9. 請求項8に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記機器温度調整装置は、前記機器冷却回路内を循環する機器冷却媒体の温度を検出する機器冷却媒体温度検出手段と、
    前記機器冷却媒体温度検出手段が検出した前記機器冷却媒体の温度を取込み、前記機器冷却媒体の温度が予め設定された設定温度以下のときに、前記制御弁の開閉指令を出力する制御手段とを備えた
    ことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
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