JP2021147886A - 作業機械 - Google Patents

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Taisuke Ota
泰典 太田
勇佑 今井
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勇佑 今井
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Abstract

【課題】補機駆動用の電動システムを低コストで構築することが可能な作業機械を提供する。【解決手段】作業機械1は、エンジン31と、エンジン31にそれぞれ第1ベルト84及び第2ベルト96を介して接続されたMG65及びGEN66と、MG65及びGEN66の各々が発電した電力を全て加えた合計電力の供給により駆動される補機装置とを備える。補機装置は、例えば、第1補機ユニット68及び第2補機ユニット69を含む。第1補機ユニット68は、MG65及びGEN66からの電力の供給により駆動可能な第1電動機75と、第1電動機75を駆動源とする冷却ファン75とで構成されている。第2補機ユニット69は、MG65及びGEN66からの電力の供給により駆動可能な第2電動機42と、第2電動機75を共通の駆動源とするパイロットポンプ41及び空調システム100のコンプレッサ108とで構成されている。【選択図】 図4

Description

本発明は、作業機械に係り、更に詳しくは、電動機により駆動される補機を備えた作業機械に関する。
油圧ショベルやクレーン、ホイールローダ等の作業機械の中には、エンジンにより駆動された発電機が発電する電力を用いて補機を含む各種機器を駆動するものがある(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の建設機械では、メインポンプ、旋回機構、パイロットポンプ、冷却ファン、冷却ポンプがそれぞれ電動機によって駆動されている。すなわち、当該建設機械は、メインポンプ用の電動機、旋回機構用の電動機、パイロットポンプ用の電動機、冷却ファン用の電動機、冷却ポンプ用の電動機を備えている。これらの電動機には、エンジン駆動の発電機によって発電された電力が供給されている。
特開2012−7652号公報
電動機は通常、定格出力に応じて定格電圧が決まるが、建設機械のメインポンプや旋回機構を駆動するための電動機は、一般的に、数十kW(キロワット)程度の定格出力が必要となるため、定格電圧が高くなる。一方、パイロットポンプや冷却ファン、冷却ポンプを駆動するための電動機では、メインポンプ用などの電動機よりも低出力の数kW程度の定格出力が一般的であり、定格電圧を低く設定できる。
特許文献1に記載の技術のように補機を含む各種機器を電動機で駆動するシステムにおいて、高出力の電動機と低出力の電動機とが混在する場合には、コスト抑制の観点から、システム全体の電圧を高出力の電動機に対応させて設定する必要がある。数十kWの高い定格出力の電動機を含むシステムの場合には、例えば、電動機の定格電圧が300V(ボルト)クラスの高電圧に設定されることがある。仮に、発電機の定格電圧(システムの電圧)が低く設定されると、その分、定格電流(電流)が過大になり、電力ケーブルの径をより大きくする必要性が生じる。これは、ケーブルの取り回しが難しくなる上に、ケーブルコストが増加することを意味する。
しかし一方で、300Vクラスのような高い定格電圧の電動機を用いるシステムの場合には、規格品(汎用品)の電動機を用いずに、新に開発した専用の電動機を採用することが一般的である。量産台数が極めて多い自動車の分野では、電動機を専用に開発しても、量産によるコスト低減が可能である。それに対して、作業機械の分野では、高電圧の電動機を専用に開発すると、自動車と比べて量産台数が少ないので、コスト低減は難しい。
また、特許文献1に記載の建設機械においては、1つの発電機が発電する電力を複数の電動機に供給する構成となっている。そのため、発電機の定格出力は、複数の電動機の合計出力の大きさに応じて大きくなる。数十kWの高い定格出力の発電機の場合には、電動機の場合と同様に、定格電圧が高電圧(例えば、300Vクラス)に設定される。しかし一方で、300Vクラスのような高い定格電圧の発電機を用いるシステムの場合、高い定格電圧の電動機を用いる場合と同様に、新に開発した専用の発電機を採用することが一般的であり、コスト低減が難しい。
本発明は、上記の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、補機駆動用の電動システムを低コストで構築することが可能な作業機械を提供することである。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、エンジンと、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプからの作動油により駆動される油圧アクチュエータとを備えた作業機械において、前記エンジンにそれぞれベルトを介して接続された複数の発電機と、前記複数の発電機の各々が発電した電力を全て加えた合計電力の供給により駆動される補機装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、補機装置に必要な電力を複数の発電機が発電した合計電力によって賄うことが可能なので、各発電機の定格出力を小さく抑えることができる。したがって、各発電機の駆動電圧を、専用開発が不要で規格品の利用が可能な低い範囲に設定することができるので、補機駆動用の電動システムを低コストで構築することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の作業機械の一実施の形態としての油圧ショベルを示す側面図である。 図1に示す油圧ショベルの上部旋回体における機器配置を概略的に示す平面図である。 本発明の作業機械の一実施の形態における油圧システムの概略構成を示す回路図である。 本発明の作業機械の一実施の形態における電動システムの概略構成を示すブロック図である。 図4に示す本発明の作業機械の一実施の形態の電動システムの一部を構成する発電電動機及び発電機におけるエンジンとの配置関係およびエンジンとの接続構造を示す斜視図である。 本発明の作業機械の一実施の形態における空調システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の作業機械の一実施の形態の一部を構成する機体コントローラの機能構成を示すブロック図である。
以下、本発明の作業機械の実施の形態について図面を用いて説明する。本実施の形態においては、作業機械の一例として油圧ショベルを例に挙げて説明する。
[一実施の形態]
まず、本発明の作業機械の一実施の形態としての油圧ショベルの概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本発明の作業機械の一実施の形態としての油圧ショベルを示す側面図である。図2は図1に示す油圧ショベルの上部旋回体における機器配置を概略的に示す平面図である。ここでは、運転席に着座したオペレータから見た方向を用いて説明する。
図1において、作業機械としての油圧ショベルは、掘削作業等を行うためのフロント作業装置1と、フロント作業装置1が取り付けられる機体とで構成されている。機体は、自走可能な下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とで構成されている。
フロント作業装置1は、例えば、ブーム5、アーム6、作業具としてのバケット7を備えた多関節型のものである。ブーム5の基端側は、上部旋回体3の前部に回動可能に連結されている。ブーム5の先端部には、アーム6の基端部が回動可能に連結されている。アーム6の先端部には、バケット7の基端部が回動可能に連結されている。ブーム5、アーム6、バケット7はそれぞれ、油圧アクチュエータとしてのブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10によって駆動される。
下部走行体2は、トラックフレーム12と、トラックフレーム12の左右両側にそれぞれ設けられれたクローラ式の走行装置13(一方側のみ図示)とを含んで構成されている。左右の走行装置13はそれぞれ油圧アクチュエータである走行油圧モータ13aにより駆動する。
上部旋回体3は、メインフレーム15と、メインフレーム15上の前方左側に設置された運転室16と、メインフレーム15の後端部に設けられたカウンタウェイト17とを備えている。メインフレーム15の前部には、フロント作業装置1が取り付けられる。カウンタウェイト17は、フロント作業装置1との重量バランスをとるためのものである。運転室16とカウンタウェイト17の間の位置には、各種機器を収容するエンジン室18、ラジエータ室19、ユーティリティ室20が設けられている。
メインフレーム15は、図2に示すように、複数の鋼板や鋼材を接合した支持構造体である。メインフレーム15の中央部には、上部旋回体3を下部走行体2に対して旋回させる油圧アクチュエータとしての旋回油圧モータ22が配置されている。メインフレーム15の中央部における旋回油圧モータ22の後方には、後述の油圧システム30(後述の図3参照)の一部を構成する制御弁ユニット35が配置されている。
運転室16は、オペレータが搭乗するための空間である。運転室16内には、オペレータが着座する運転席23やオペレータが操作する操作装置24などが設けられている。また、油圧ショベルの各種機器を制御する機体コントローラ120などが配置されている。運転室16には、運転室16内の温度を調節するための空調ユニット101が設置されている。空調ユニット101を含む空調システム100(後述の図6参照)の詳細は後述する。
エンジン室18は、例えば、油圧ショベルの前後方向における旋回油圧モータ22とカウンタウェイト17との間に形成されている。エンジン室18では、エンジン31がメインフレーム15上に搭載されている。エンジン31は、クランク軸(図示せず)の軸線が左右方向に延在する横置き状態で配置されている。エンジン31の軸線方向(左右方向)の一方側(右側)には、油圧ポンプ32が連結されている。
エンジン31を挟んで油圧ポンプ32の反対側には、冷却ファン75が配置されている。冷却ファン75は、外気を吸い込んで冷却風を生起し、ラジエータ室19内の後述の各種機器およびエンジン室18に冷却風を供給するものである。本実施の形態の冷却ファン75は、後述の第1電動機76(後述の図4参照)によって駆動される電動式の補機である。
ラジエータ室19は、例えば、エンジン室18に隣接した位置(エンジン室18の左方)に形成されている。ラジエータ室19には、熱交換装置25、後述の空調システム100(後述の図6参照)の一部を構成するコンデンサ109、後述の電動システム60(後述の図4参照)の一部を構成するDCDCコンバータ63、第1蓄電装置(リチウムイオンバッテリ)67、第2蓄電装置(鉛バッテリ)71などが収容されている。熱交換装置25は、例えば、オイルクーラ251、ラジエータ252、インタークーラ253の3つの熱交換器によって構成されており、3つの熱交換器251、252、253が冷却風の流れに対して並列に配置されている。コンデンサ109、DCDCコンバータ63、第1蓄電装置67、第2蓄電装置71は、熱交換装置25よりも冷却風の上流側に配置されており、熱交換装置25との熱交換によって温度上昇した冷却風(熱風)の影響を受けないようになっている。
ユーティリティ室20は、運転室16の後方かつラジエータ室19の前方に形成されており、スペアパーツやオプション機器を収容するものである。ユーティリティ室20には、例えば、後述の空調システム100(後述の図6参照)の一部を構成する空調用ウォータポンプ105などが配置されている。
次に、本発明の作業機械の一実施の形態における油圧システムの構成について図3を用いて説明する。図3は本発明の作業機械の一実施の形態における油圧システムの概略構成を示す回路図である。
図3において、油圧ショベルは、下部走行体2、上部旋回体3、フロント作業装置1(共に図1参照)を圧油によって駆動させる油圧システム30を備えている。油圧システム30は、原動機としてのエンジン31と、エンジン31により駆動される油圧ポンプ32と、油圧ポンプ32から供給される圧油(作動油)により駆動する複数の油圧アクチュエータと、油圧ポンプ32から各油圧アクチュエータに供給される圧油の流れ(方向及び流量)を制御する複数の方向制御弁とを備えている。
油圧ポンプ32は、エンジン31に機械的に接続されている。油圧ポンプ32は、例えば、可変容量型のポンプであり、油圧ポンプ32の容積を調節するレギュレータ32aを有している。レギュレータ32aは、油圧ポンプ32の斜板又は斜軸の傾転を制御することでポンプ容積を調節するものである。レギュレータ32aは、機体コントローラ120からの指令信号に応じてポンプ容積を調整する。
複数の油圧アクチュエータは、ブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10、左右の走行油圧モータ13a、旋回油圧モータ22などを含んでいる。図3では、説明の煩雑さを避けるために、ブームシリンダ8(以下、油圧アクチュエータと称することがある)及びアームシリンダ9(以下、油圧アクチュエータと称することがある)のみが図示されており、バケットシリンダ10、走行油圧モータ13a、旋回油圧モータ22などが省略されている。
複数の方向制御弁は、ブームシリンダ8に供給される圧油の流れを制御する方向制御弁、アームシリンダ9に供給される圧油の流れを制御する方向制御弁、バケットシリンダ10に供給される圧油の流れを制御する方向制御弁、左右の走行油圧モータ13aにそれぞれ供給される圧油の流れを制御する方向制御弁、旋回油圧モータ22に供給される圧油の流れを制御する方向制御弁を含んでいる。当該複数の方向制御弁が相互に組み付けられることで、方向制御弁の集合体としての制御弁ユニット35が構成されている。ただし、図3では、説明の煩雑さを避けるために、ブームシリンダ8に対応する第1方向制御弁36及びアームシリンダ9に対応する第2方向制御弁37のみが図示されており、バケットシリンダ10、走行油圧モータ13a、旋回油圧モータ22に対応する方向制御弁が省略されている。第1方向制御弁36と第2方向制御弁37は、例えば、油圧ポンプ32に対して互いにパラレルに接続されている。
各方向制御弁36、37は、油圧パイロット式の制御弁である。第1方向制御弁36は両端部にそれぞれ電磁比例弁36a、36bを有している。第2方向制御弁37は、両端部にそれぞれ電磁比例弁37a、37bを有している。第1方向制御弁36の電磁比例弁36a、36b及び第2方向制御弁37の電磁比例弁37a、37bはそれぞれ、第1方向制御弁36及び第2方向制御弁37に作用させる操作パイロット圧の大きさを機体コントローラ120からの指令信号に応じて調節することで、第1方向制御弁36及び第2方向制御弁37の駆動(切換方向やストローク量)を制御するものである。
油圧パイロット式の各方向制御弁36、37を駆動させるための油圧(パイロット一次圧)は、パイロット油圧回路40によって供給される。パイロット油圧回路40は、例えば、油圧源であるパイロットポンプ41と、パイロットポンプ41の駆動源である第2電動機42と、パイロット油圧回路40の最高圧を規定するパイロットリリーフ弁43とを備えており、パイロットライン44を介して各方向制御弁36、37の電磁比例弁36a、36b、37a、37bにパイロット一次圧を供給する。
本実施の形態のパイロットポンプ41は、第2電動機42により駆動される電動式のものであり、後述の第2補機ユニット69(後述の図4参照)の一部を構成する。パイロットポンプ41は、例えば、固定容量型のポンプであり、吐出流量が第2電動機42の回転数に応じて変化する。第2電動機42の駆動は、機体コントローラ120からの指令信号によって制御される。
パイロットリリーフ弁43は、パイロットライン44から分岐して作動油タンク38に接続されたリリーフライン45上に設けられている。パイロットリリーフ弁43は、パイロットポンプ41の吐出圧(パイロット一次圧)が予め設定されたリリーフ圧Prfに達すると開弁し、リリーフ圧Prf以上の過剰な油圧を作動油タンク38へ逃がすものである。リリーフ圧Prfはパイロット設定圧Psよりも高圧(Prf>Ps)に設定されており、パイロットリリーフ弁43はパイロット油圧回路40の圧力がパイロット設定圧Psに保持されている状態において常時閉じるように構成されている。
エンジン31には、エンジン回転数を検出する第1回転数センサ51が設けられている。第1回転数センサ51は、エンジン回転数の検出信号を機体コントローラ120へ出力する。第2電動機42には、第2電動機42の回転数を検出する第2回転数センサ52が設けられている。第2回転数センサ52は、第2電動機42の回転数の検出信号を機体コントローラ120へ出力する。
油圧ポンプ32の吐出側には、油圧ポンプ32の吐出圧を検出する第1圧力センサ53が設けられている。第1圧力センサ53は、油圧ポンプ32の吐出圧の検出信号を機体コントローラ120へ出力する。パイロットポンプ41の吐出側には、パイロットポンプ41の吐出圧(パイロット一次圧)を検出する第2圧力センサ54が設けられている。第2圧力センサ54は、パイロットポンプ41の吐出圧(パイロット一次圧)の検出信号を機体コントローラ120へ出力する。
機体コントローラ120には、複数の油圧アクチュエータ8、9、10、13a、22を操作するための操作装置24が電気的に接続されている。操作装置24は、例えば、電気式の操作レバーや操作ペダルであり、オペレータが操作した操作方向および操作量に応じた操作信号Lvを電気信号として機体コントローラ120へ出力する。本実施の形態に係る電気式の操作装置24は、操作装置24の操作量を検出する検出器としても機能する。
機体コントローラ120は、操作装置24の操作信号(操作方向と操作量)に応じた指令信号を各方向制御弁36、37の電磁比例弁36a、36b、37a、37bへ出力することで、各方向制御弁36、37の駆動(切換方向とストローク量)を操作装置24の操作に応じて制御する。同時に、操作装置24の操作信号(操作量)、第1圧力センサ53の検出信号(油圧ポンプ32の吐出圧)、第1回転数センサ51の検出信号(エンジン回転数Ne)を基に演算した結果を指令信号としてレギュレータ32aへ出力することで、油圧ポンプ32のポンプ容積(吐出流量)を制御する。また、機体コントローラ120は第2電動機42の駆動を制御するが、その制御の詳細は後述する。
油圧システム30が上述した構成を備えることで、フロント作業装置1、下部走行体2、上部旋回体3が操作装置24の操作に応じて所望の動作を行うことが可能となっている。
次に、本発明の作業機械の一実施の形態における電動システムの構成について図4を用いて説明する。図4は本発明の作業機械の一実施の形態における電動システムの概略構成を示すブロック図である。
電動システム60は、所定の範囲内の電圧仕様の第1電気系統61と第1電気系統61よりも低い電圧仕様の第2電気系統62とをDCDCコンバータ63を介して接続したものである。例えば、第1電気系統61は48V(ボルト)の電圧仕様の系統であり、第2電気系統62は24Vの電圧仕様の系統である。DCDCコンバータ63は、第1電気系統61と第2電気系統62との間で双方向に電圧変換が可能なものであり、機体コントローラ120によって制御されている。本実施の形態の電動システム60は、定格電圧が例えば300V以上のような専用の開発が必要となる電圧の電気系統を構築せずに、規格品(汎用品)の使用が可能な24Vや48Vの系統を採用したものである。規格品を利用可能な電動システム60を構築することで、専用開発した機器を用いる電動システムを構築する場合よりも、電動システム60のコストを低減することが可能である。
第1電気系統61は、例えば、発電電動機65(以下、MGと称する)および発電機66(以下、GENと称する)が第1電力ライン61aを介して第1蓄電装置67、第1補機ユニット68(後述の第1電動機76)、第2補機ユニット69(第2電動機42)に電気的に接続されたものである。第1電気系統61は、主に、第1補機ユニット68及び第2補機ユニット69を駆動するためのものであり、MG65、GEN66、第1蓄電装置67を電力供給源とする。
MG65は、エンジン31の動力により駆動されて発電する発電動作および電力の供給によりエンジン31の駆動を補助する力行動作が可能なものである。MG65は、例えば、MGベルト駆動機構81を介してエンジン31に接続されている。MG65のエンジン31への接続構造の詳細については後述する(図5参照)。MG65は、例えば、インバータを内蔵した48V系の規格品(汎用品)であり、数kW程度の定格出力を想定したものである。
GEN66は、例えば、MG65と同様な発電動作と力行動作が可能な発電電動機を発電専用のジェネレータとして用いるものであり、エンジン31の動力により駆動されて発電する。GEN66は、例えば、GENベルト駆動機構91を介してエンジン31に接続されている。GEN66のエンジン31への接続構造の詳細については後述する(図5参照)。GEN66も、例えば、インバータを内蔵した48V系の規格品であり、数kW程度の定格出力を想定したものである。
第1蓄電装置67は、MG65及びGEN66が発電した電力の充電及び受電した電力の放電を行うものである。第1蓄電装置67は、第1補機ユニット68(後述の第1電動機76)及び第2補機ユニット69(第2電動機42)への電力の供給に加えて、MG65への電力の供給が可能である。第1蓄電装置67は、例えば、48V系のリチウムイオンバッテリである。
第1補機ユニット68は、補機である冷却ファン75と、冷却ファン75の駆動源である第1電動機76と、冷却ファン75を第1電動機76に機械的に接続するファン用ベルト駆動機構77とで構成されている。第1電動機76は、例えば、インバータを内蔵した48V系の規格品(汎用品)である。ファン用ベルト駆動機構77は、冷却ファン75に設けられたファンプーリ771と、第1電動機76に設けられたモータプーリ772と、ファンプーリ771とモータプーリ772に巻き掛けられたファンベルト773とで構成されている。第1補機ユニット68は、MG65及びGEN66からの発電電力の供給または第1蓄電装置67からの電力の供給により駆動した第1電動機76の動力がファン用ベルト駆動機構77を介して伝達されることで冷却ファン75を駆動するものである。
第2補機ユニット69は、パイロットポンプ41と、補機である後述の空調システム100(図6参照)のコンプレッサ108と、パイロットポンプ41とコンプレッサ108の共通の駆動源である第2電動機42と、パイロットポンプ41を第2電動機42に機械的に接続するポンプ用ベルト駆動機構78と、コンプレッサ108を第2電動機42に機械的に接続するコンプレッサ用ベルト駆動機構79とで構成されている。すなわち、第2補機ユニット69は、1つの第2電動機42によってパイロットポンプ41とコンプレッサ108の2つの機器を駆動するように構成されている。これにより、これらの機器を個別に電動機で駆動するシステムに比べて、少ない数の電動機で電動システム60を構築できるので、電動システム60のコストを抑えることが可能である。
パイロットポンプ41とコンプレッサ108は共に、冷却ファン75よりも低負荷の機器であり、冷却ファン75の駆動源である第1電動機76と同等な出力の電動機を共通の駆動源として用いることが可能である。コンプレッサ108は、第2電動機42(後述のコンプレッサプーリ791)からの動力伝達を遮断可能なクラッチ108aを内蔵しており、クラッチ108aを切断することで第2電動機42の負荷を軽減することが可能である。第2電動機42は、パイロットポンプ41とコンプレッサ108の同時駆動が可能な定格出力を有するものであり、例えば、インバータを内蔵した48V系の規格品(汎用品)である。
ポンプ用ベルト駆動機構78は、パイロットポンプ41に設けられたポンププーリ781と、第2電動機42に設けられたモータ第1プーリ782と、ポンププーリ781とモータ第1プーリ782に巻き掛けられたポンプベルト783とで構成されている。コンプレッサ用ベルト駆動機構79は、コンプレッサ108に設けられたコンプレッサプーリ791と、第2電動機42に設けられたモータ第2プーリ792と、コンプレッサプーリ791とモータ第2プーリ792に巻き掛けられたコンプレッサベルト793とで構成されている。第2補機ユニット69は、MG65及びGEN66からの発電電力の供給または第1蓄電装置67からの電力の供給により駆動した第2電動機42の動力が、ポンプ用ベルト駆動機構78を介して伝達されることでパイロットポンプ41を駆動すると共に、コンプレッサ用ベルト駆動機構79を介して伝達されることでコンプレッサ108を駆動するものである。
第2電気系統62は、第2蓄電装置71が第2電力ライン62aを介してラジオや照明、ワイパなどのアクセサリ(ともに図示せず)および機体コントローラ120に電気的に接続されたものである。第2電気系統62は、第1蓄電装置67よりも低電圧の第2蓄電装置71を電力供給源とするものである。第2蓄電装置71は、第1電気系統61の電力供給源であるMG65、GEN66、第1蓄電装置67からの電力をDCDCコンバータ63により降圧することで充電が可能である。例えば、第2蓄電装置71は24V系の鉛バッテリであり、アクセサリは24V系の機器である。第2電気系統62は、機体コントローラ120の制御に応じたDCDCコンバータ63の降圧制御(48Vから24Vへの電圧変換)により適正な電圧値に維持される。
MG65、GEN66、第1畜電装置67、第1電動機76、第2電動機42、コンプレッサ108のクラッチ108aはそれぞれ、各種センサの検出信号や操作装置24の操作信号Lvなどに応じて機体コントローラ120によって制御される。機体コントローラ120によるこれらの制御の詳細は後述する。
本実施の形態においては、第1補機ユニット68及び第2補機ユニット69が電力の供給により駆動する補機装置を構成する。また、MG65及びGEN66が第1補機ユニット68及び第2補機ユニット69(補機装置)並びに第1蓄電装置67に電力を供給する発電装置を構成する。
次に、発電電動機(MG)及び発電機(GEN)のエンジンへの接続構造について図5を用いて説明する。図5は図4に示す本発明の作業機械の一実施の形態の電動システムの一部を構成する発電電動機(MG)及び発電機(GEN)とエンジンとの配置関係及び接続構造を示す斜視図である。
図5において、MG65は、エンジン31の冷却ファン75側(図5中、紙面手前側)における旋回油圧モータ22側(図5中、左側)に配置されている。一方、GEN66は、エンジン31の冷却ファン75側(図5中、紙面手前側)におけるカウンタウェイト17側(図5中、右側)に配置されている。
MG65は、MGベルト駆動機構81を介してエンジン31に機械的に接続されている。MGベルト駆動機構81は、エンジン31のクランク軸(図示せず)に動力的に接続された第1クランクプーリ82と、MG65に設けられた第1駆動プーリ83と、第1クランクプーリ82と第1駆動プーリ83とに巻き掛けられた第1ベルト84とを有している。MGベルト駆動機構81は、エンジン31が駆動すると、エンジン31のクランク軸を介して第1クランクプーリ82が回転駆動し、第1クランクプーリ82の回転が第1ベルト84を介して第1駆動プーリ83に伝達されることで、MG65を駆動する。一方、MG65がモータ駆動すると、第1駆動プーリ83が回転駆動し、第1駆動プーリ83の回転が第1ベルト84を介して第1クランクプーリ82に伝達されることで、エンジン31の駆動を補助する。MGベルト駆動機構81では、第1クランクプーリ82と第1駆動プーリ83間の駆動と従動の関係がMG65の発電動作時と力行動作時とで反転する。このとき、第1ベルト84の張り側と緩み側の部分も反転する。
そのため、MGベルト駆動機構81は、第1ベルト84の張力を自動調整するオートテンショナ85を更に有している。オートテンショナ85は、例えば、ダブルアームテンショナと称するものである。具体的には、オートテンショナ85は、第1駆動プーリ83の回転軸線の回りに取り付けられた揺動可能な一対のアーム部材86と、各アーム部材86の先端部に保持された一対のテンションプーリ87と、一対のアーム部材86に取り付けられた圧縮コイルスプリング88とを含んで構成されており、第1駆動プーリ83に巻き掛けられている第1ベルト84における一方側部分84a(図5中、下側に位置する部分)及び他方側部分84b(図5中、上側に位置する部分)をそれぞれ外周面側から一方のテンションプーリ87及び他方のテンションプーリ87によって挟み込んで加圧するものである。
MGベルト駆動機構81では、第1ベルト84の一方側部分84aの張力が高くなると、圧縮コイルスプリング88が取り付けられている一対のアーム部材86が共に図5に示す矢印Aの方向に揺動することで、張り側の一方側部分84aの張力が低下し、緩み側の他方側部分84bの張力が上昇する。また、第1ベルト84の他方側部分84bの張力が高くなると、一対のアーム部材86が共に図5に示す矢印Bの方向に揺動することで、張り側の他方側部分84bの張力が低下し、緩み側の一方側部分84aの張力が上昇する。MGベルト駆動機構81は、第1ベルト84の一方側部分84aと他方側部分84bの張りと緩みが反転する場合においても、オートテンショナ85によって安定した動力伝達を可能としている。オートテンショナ85は、第1ベルト84の過大な張力の発生を抑制するので、第1ベルト84の長寿命化の効果も発揮する。
GEN66は、GENベルト駆動機構91を介してエンジン31に機械的に接続されている。GENベルト駆動機構91は、第1クランクプーリ82と同軸上に設けられた第2クランクプーリ92と、GEN66に設けられた第2駆動プーリ93と、エンジン31用の後述のウォータポンプ31a(後述の図7参照)に設けられた第3駆動プーリ94と、複数(図5中、4つ)のアイドラプーリ95と、第2クランクプーリ92と第2駆動プーリ93と第3駆動プーリ94と複数のアイドラプーリ95とに巻き掛けられた第2ベルト96とを有している。GENベルト駆動機構91は、第2クランクプーリ92がMGベルト駆動機構81の第1クランクプーリ82と駆動源を共有しているが、MGベルト駆動機構81とは独立して駆動するように構成されている。
本実施の形態においては、油圧ショベルがエンジン31の駆動により発電する発電機を複数基(本実施例では、MG65及びGEN66の2基)備えることで、一基当たりの発電電力を数kW程度に抑制している。このため、MG65及びGEN66のエンジン動力による駆動機構として、ベルト84、96による駆動機構の採用が可能となっている。
なお、既存の油圧ショベルの中には、24V系の電動システムで用いられているエンジン駆動のオルタネータを本実施の形態のGEN66と同様な位置に配置しているものがある。このオルタネータは一般的なベルト駆動機構を介してエンジン31に接続されている。したがって、このような構成の既存の油圧ショベルに対して、エンジン駆動の24V仕様のオルタネータに代えて、本実施の形態の48V仕様のGEN66を同じような位置に配置し、GENベルト駆動機構91を用いて既設のエンジンに接続することが可能である。すなわち、既設のエンジンの周辺構造を大幅に改造することなく、48V仕様のGEN66を既設のエンジンに容易に取り付けることが可能である。
また、既存の油圧ショベルの中には、運転室用の空調システムのコンプレッサをエンジンにより駆動させ、エンジン駆動のコンプレッサを本実施の形態のMG65と同様な位置に配置しているものがある。このコンプレッサも一般的なベルト駆動機構を介してエンジンに接続されている。このような構成の既存の油圧ショベルに対して、エンジン駆動のコンプレッサに代えて、本実施の形態に係るエンジン駆動のMG65を同じような位置に配置し、MGベルト駆動機構81を用いて既設のエンジンに接続することが可能である。すなわち、既設のエンジンの周辺構造を大幅に改造することなく、48V仕様のMG65を既設のエンジンに容易に取り付けることが可能である。
次に、本発明の作業機械の一実施の形態における空調システムの構成について図6を用いて説明する。図6は本発明の作業機械の一実施の形態における空調システムの概略構成を示すブロック図である。
図6において、油圧ショベルは、運転室16内の温度を調整する空調システム100を備えている。空調システム100は、運転室16の暖房と冷房が可能な空調ユニット101と、空調ユニット101に温熱媒体を循環させる暖房系統102と、空調ユニット101に冷媒を循環させる冷房系統103とで構成されている。
暖房系統102は、例えば、エンジン31を冷却することで温められたエンジン冷却水を温熱媒体として用いるものである。暖房系統102は、温熱媒体としてのエンジン冷却水を送出する空調用ウォータポンプ105と、温熱媒体を空調ユニット101にエンジン31を介して循環させるヒータ管路106とを有している。エンジン31内のエンジン冷却水(温熱媒体)は、エンジン駆動のウォータポンプ31aによってエンジン31内を流通する。空調用ウォータポンプ105は、エンジン駆動のウォータポンプ31aの駆動の有無によらずに温熱媒体を空調ユニット101に供給するためのものである。これにより、エンジン31がアイドリングストップした場合おいても、空調システム100は暖房機能を維持することが可能である。
本実施の形態の暖房系統102は、発熱するMG65、GEN66、第1電動機76、第2電動機42を冷却する冷却機能も有している。具体的には、暖房系統102は、冷却材として機能するエンジン冷却水が空調ユニット101、MG65、GEN66、第1電動機76、第2電動機42、エンジン31を順に流通して循環するように構成されている。ヒータ管路106は、エンジン31と空調ユニット101を接続する第1ヒータホース106a、空調ユニット101と空調用ウォータポンプ105を接続する第2ヒータホース106b、空調用ウォータポンプ105とMG65を接続する第3ヒータホース106c、MG65とGEN66を接続する第4ヒータホース106d、GEN66と第1電動機76を接続する第5ヒータホース106e、第1電動機76と第2電動機42を接続する第6ヒータホース106f、第2電動機42とエンジン31を接続する第7ヒータホース106gを有している。
冷房系統103は、例えば、冷媒を圧縮するコンプレッサ108と、コンプレッサ108より圧縮された冷媒を冷却するコンデンサ109と、空調ユニット101とコンプレッサ108とコンデンサ109とを順に冷媒を流通させて循環させる冷媒管路110とを有している。冷媒管路110は、空調ユニット101とコンプレッサ108を接続する第1冷媒ホース110a、コンプレッサ108とコンデンサ109を接続する第2冷媒ホース110b、コンデンサ109と空調ユニット101を接続する第3冷媒ホース110cを有している。冷房系統103の冷媒管路110(第3冷媒ホース110c)には、コンデンサ109の出口側の冷媒の圧力を検出する冷媒圧センサ111が設けられている。コンプレッサ108は、従来の空調システムにおけるエンジン駆動のコンプレッサと異なり、第2電動機42により駆動される補機である。これにより、エンジン31がアイドリングストップした場合おいても、空調システム100は冷房機能を維持することが可能である。
次に、本発明の作業機械の一実施の形態の一部を構成するコントローラのハード構成及び機能構成について図7を用いて説明する。図7は本発明の作業機械の一実施の形態の一部を構成する機体コントローラの機能構成を示すブロック図である。
図7において、機体コントローラ120は、第1補機ユニット68の第1電動機76(冷却ファン75の駆動源)及び第2補機ユニット69の第2電動機42(パイロットポンプ41及び空調用のコンプレッサ108の駆動源)の駆動を制御するものである。また、MG65及びGEN66の発電電力を制御すると共に、第1蓄電装置67の充放電を制御するものである。
機体コントローラ120は、ハード構成として、例えば、RAMやROM等からなる記憶装置121と、CPUまたはMPU等からなる処理装置122とを備えている。記憶装置121には、第1電動機76及び第2電動機42の駆動制御、MG65及びGEN66の発電制御、第1蓄電装置67の充放電制御に必要なプラグラムや各種情報が予め記憶されている。処理装置122は、記憶装置121からプログラムや各種情報を適宜読み込み、当該プログラムに従って処理を実行することで以下の機能を含む各種機能を実現する。
機体コントローラ120は、処理装置122により実行される機能として、冷却ファン制御部131、第1電動機制御部132、パイロットポンプ制御部133、コンプレッサ制御部134、第2電動機制御部135、発電制御部136、MG制御部137、GEN制御部138、バッテリ制御部139を備えている。
冷却ファン制御部131は、熱交換装置25及び空調システム100のコンデンサ109を冷却するための冷却ファン75の必要風量を算出し、算出した必要風量を冷却ファン75が供給可能となる第1電動機76(冷却ファン75)の目標回転数を演算するものである。例えば、第1温度センサ55が検出した作動油の油温Th、第2温度センサ56が検出したエンジン冷却水の温度Tc、第3温度センサ57が検出したエンジン吸気温度Tiなどの熱交換装置25に関する温度情報、および、冷媒圧センサ111からの検出圧力(空調システム100の冷媒の圧力)Prに基づき、冷却ファン75の必要風量を算出する。次に、冷却ファン75の風量に対する第1電動機76(冷却ファン75)の回転数の関係を規定するテーブルを参照し、算出した必要風量に応じた第1電動機76(冷却ファン75)の目標回転数を演算する。
第1電動機制御部132は、冷却ファン制御部131の演算結果の第1電動機76(冷却ファン75)の目標回転数を指令する第1回転数指令Cm1を第1電動機76へ出力する。これにより、第1電動機76の駆動は、実回転数が目標回転数に一致するように制御される。
パイロットポンプ制御部133は、パイロット油圧回路40のパイロット一次圧を所定値に維持するためのパイロットポンプ41の必要流量を算出し、算出した必要流量をパイロットポンプ41が供給可能となる第2電動機42(パイロットポンプ41)の第1目標回転数Npを演算する。例えば、第2圧力センサ54からの検出圧力(パイロットポンプ41の吐出圧)Ppと予め設定されたパイロット設定圧Psとの圧力差ΔP、操作装置24からの操作量Lv、第1回転数センサ51からの検出回転数(エンジン回転数)Neに基づき、パイロットポンプ41の必要流量を算出する。次に、パイロットポンプ41の流量に対する第2電動機42(パイロットポンプ41)の回転数の関係を規定するテーブルを参照し、算出した必要流量に応じた第2電動機42(パイロットポンプ41)の第1目標回転数Npを演算する。パイロット設定圧Psは、例えば、予め記憶装置121に記憶されている。
コンプレッサ制御部134は、空調システム100の冷房のためのコンプレッサ108の必要流量を算出し、算出した必要流量をコンプレッサ108が供給可能となる第2電動機42(コンプレッサ108)の第2目標回転数Ncを演算する。例えば、第4温度センサ58が検出した運転室16内の温度Taと空調ユニット101で設定されたエアコン設定温度Tsとの温度差、冷媒圧センサ111からの検出圧力(空調システム100の冷媒の圧力)Pr、第1回転数センサ51からの検出回転数(エンジン回転数)Neなどに基づき、コンプレッサ108の必要流量を算出する。次に、コンプレッサ108の流量に対する第2電動機42(コンプレッサ108)の回転数の関係を規定するテーブルを参照し、算出した必要流量に応じた第2電動機42(コンプレッサ108)の第2目標回転数Ncを演算する。エアコン設定温度Tsは、例えば、記憶装置121に記憶される。
また、コンプレッサ制御部134は、所定の条件下において、コンプレッサ108のクラッチ108aの切断を指令する切断指令Ccをクラッチ108aに対して出力する。所定の条件として、例えば、空調システム100の冷房が不要な場合、第1電気系統61に異常が生じて第2電動機42の消費電力を抑制する必要がある場合などが挙げられる。
第2電動機制御部135は、パイロットポンプ制御部133の演算結果の第1目標回転数Npとコンプレッサ制御部134の演算結果の第2目標回転数Ncとのいずれか大きい目標回転数を選択し、選択した目標回転数を指令する第2回転数指令Cm2を第2電動機42へ出力する。これにより、第2電動機42の駆動は、実回転数が目標回転数に一致するように制御される。
発電制御部136は、図4に示す第1電気系統61の電圧値が適正範囲内に維持されるように、MG65及びGEN66に要求される合計の発電電力量を演算すると共に、第1蓄電装置67の充電または放電を決定するものである。例えば、電圧センサ59が検出した第1電気系統61の電圧値V1または第1蓄電装置67の充電率(SOC)に基づき、MG65とGEN66の要求合計発電電力量を演算すると共に、第1蓄電装置67の充放電を決定する。なお、発電制御部136は、MG65とGEN66が発電する発電電力量の配分を所定条件に応じて決定する。また、発電制御部136は、エンジンアシスト要求が入力された場合には、MG65の力行動作の必要動力及び第1蓄電装置67の供給電力を演算する。
MG制御部137は、発電制御部136の演算結果に応じたMG65の発電を指令するMG発電指令Cg1をMG65へ出力する。GEN制御部138は発電制御部136の演算結果に応じたGEN66の発電を指令するGEN発電指令Cg2をGEN66へ出力する。これらの指令Cg1、Cg2により、MG65及びGEN66の両者が発電した合計の発電電力量が第1電気系統61に供給される。
バッテリ制御部139は、発電制御部136の決定に応じて、第1蓄電装置67の充電または放電を指令するバッテリ指令Cbを第1蓄電装置67へ出力する。これにより、第1蓄電装置67は、MG65及びGEN66の発電電力の充電、又は、第1補機ユニット68及び第2補機ユニット69への電力の供給若しくはMG65への電力の供給を行う。
次に、本発明の作業機械の一実施の形態における電動システムの各種機器の動作について図3、図4、図6及び図7を用いて説明する。
図4に示すMG65及びGEN66がエンジン31の駆動によって発電制御されると、電圧センサ59からの第1電気系統61の電圧値V1や第1充電装置67の充電率(SOC)を基に第1蓄電装置67が充電され、第1電気系統61(48V系)の電圧値が適正に維持される。同時に、DCDCコンバータ63が機体コントローラ120の指令に応じて48Vを24Vに変換する降圧制御を行うことで第2蓄電装置71が充電され、第2電気系統62(24V系)の電圧値も適正に維持される。
また、MG65及びGEN66からの発電電力の供給や第1蓄電装置67からの電力の供給によって、第1電動機76が駆動される。これにより、図6に示す補機である冷却ファン75が駆動して冷却風が生起され、熱交換装置25や空調システム100のコンデンサ109に冷却風が供給される。第1電動機76の駆動は熱交換装置25に関する温度情報(図7に示す作動油の油温Th、エンジン冷却水の温度Tc、エンジン吸気温度Ti)や空調システム100の冷媒の圧力Prなどにより制御され、熱交換装置25やコンデンサ109を正常に機能させるための適切な冷却風の風量が確保される。
また、MG65及びGEN66からの発電電力の供給や第1蓄電装置67からの電力の供給によって、第2電動機42が駆動される。これにより、図3に示すパイロットポンプ41が駆動してパイロット油圧回路40のパイロット一次圧を生成し、生成されたパイロット一次圧を各方向制御弁36、37の電磁比例弁36a、36b、37a、37bに供給する。第2電動機42の駆動は、例えば、第2圧力センサ54が検出したパイロット一次圧(パイロットポンプ41の吐出圧)Ppとパイロット設定圧Psとの圧力差ΔPがなくなるように制御される。これにより、パイロット油圧回路40の圧力が確実に安定した状態でパイロット設定圧Psの近傍に保持される。すなわち、パイロット油圧回路40の圧力がパイロットリリーフ弁43のリリーフ圧Prf(Prf>Ps)よりも低く維持される。したがって、パイロットリリーフ弁43が開弁してパイロットポンプ41の吐出油の一部が常に作動油タンク38に流出することで生じるエネルギ損失を防ぎ、省エネルギを図ることができる。
さらに、第2電動機42が駆動されることで、図6に示す空調システム100のコンプレッサ108が駆動して冷房機能に必要な冷媒を圧縮する。第2電動機42の駆動は、例えば、図7に示す第4温度センサ58が検出した運転室16内の温度Taとエアコン設定温度Tsとの温度差がなくなるように制御される。これにより、運転室16内の温度が空調ユニット101によって適温に維持される。なお、運転室16内の温度維持に支障のない範囲において、コンプレッサ108のクラッチ108aを切断することでコンプレッサ108の負荷を一時的に解除することが可能である。例えば、図4に示す第1電動システム60に異常が生じた場合、クラッチ108aの切断によりコンプレッサ108の負荷を一時的に解除することで第2電動機42の駆動出力を抑制させながら、パイロットポンプ41の駆動を優先することが可能である。
一方、エンジンアシスト要求がなされた場合には、MG65が第1蓄電装置67からの電力の供給によって力行動作を行い、MGベルト駆動機構81を介してエンジン31の駆動をアシストする。例えば、エンジン31の始動時、急激なトルク変動作用時、ピーク負荷時、アイドリングストップからのエンジン再始動時などで、エンジン31の駆動をアシストすることができる。
上述したように、本発明の一実施の形態に係る油圧ショベル(作業機械)は、エンジン31と、エンジン31により駆動される油圧ポンプ32と、油圧ポンプ32からの作動油により駆動される油圧アクチュエータ8、9、10、13a、22とを備える。さらに、エンジン31にそれぞれ第1ベルト84及び第2ベルト96(ベルト)を介して接続されたMG65及びGEN66(複数の発電機)と、MG65及びGEN66(複数の発電機)の各々が発電した電力を全て加えた合計電力の供給により駆動される補機装置とを備えている。
この構成よれば、補機装置に必要な電力をMG65及びGEN66(複数の発電機)が発電した合計電力によって賄うことが可能なので、MG65及びGEN66(複数の発電機)の各々の定格出力を小さく抑えることができる。したがって、MG65及びGEN66の各々の駆動電圧を、専用開発が不要で規格品の利用が可能な低い範囲(例えば、48V)に設定することができるので、補機駆動用の電動システム60を低コストで構築することが可能となる。
また、本実施の形態に係る油圧ショベル(作業機械)は、油圧アクチュエータ8、9、10、13a、22を操作するための操作装置24と、油圧ポンプ32から油圧アクチュエータ8、9、10、13a、22へ供給される作動油の流れを操作装置24の操作に応じて制御する油圧パイロット式の第1方向制御弁36及び第2方向制御弁37(方向制御弁)と、第1方向制御弁36及び第2方向制御弁37(方向制御弁)を駆動させるための油圧を供給するパイロット油圧回路40と、オペレータが搭乗するための空間である運転室16と、運転室16内の温度を調節する空調システム100とをさらに備えている。パイロット油圧回路40は油圧源であるパイロットポンプ41を有している。空調システム100は、冷媒を圧縮するコンプレッサ108と、コンプレッサ108により圧縮された冷媒を冷却するコンデンサ109とを有している。パイロットポンプ41とコンプレッサ108は、MG65及びGEN66(複数の発電機)からの電力の供給により駆動可能な第2電動機42を共通の駆動源とするものである。補機装置は、パイロットポンプ41とコンプレッサ108と第2電動機42とで構成された第2補機ユニット69である。
この構成によれば、パイロットポンプ41とコンプレッサ108の2つの機器を1つの第2電動機42で駆動させるので、当該機器を個別に電動機で駆動するシステムに比べて、少ない数の電動機で電動システム60を構築できる。したがって、電動システム60のコストを抑えることができる。
また、本実施の形態に係る油圧ショベル(作業機械)は、パイロットポンプ41の吐出圧Ppを検出する第2圧力センサ54(第1検出器)と、操作装置24の操作量Lvを検出する操作装置24(第2検出器)と、運転室16内の温度Taを検出する第4温度センサ58(第3検出器)と、空調システム100の冷媒の圧力Prを検出する冷媒圧センサ111(第4検出器)と、第2電動機42の駆動を制御する機体コントローラ120(コントローラ)とをさらに備えている。機体コントローラ120(コントローラ)は、第2圧力センサ54(第1検出器)が検出した吐出圧Ppおよび操作装置24(第2検出器)が検出した操作量Lvに基づき算出した第1目標回転数Npと、第4温度センサ58(第3検出器)が検出した温度Taおよび冷媒圧センサ111(第4検出器)が検出した圧力Prに基づき算出した第2目標回転数Ncのうち、いずれか大きい目標回転数を選択し、第2電動機42の回転数が選択した目標回転数に一致するように第2電動機42の駆動を制御する。
この構成によれば、パイロットポンプ41とコンプレッサ108の2つの機器の目標回転数のうち、大きい方の目標回転数を選択するので、両機器41、108の機能低下を防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る油圧ショベル(作業機械)は、エンジン31を冷却するためのエンジン冷却水および油圧アクチュエータ8、9、10、13a、22を駆動するための作動油を冷却する熱交換装置25と、熱交換装置25およびコンデンサ109に冷却風を供給する冷却ファン75と、熱交換装置25に関連する温度情報を検出する第1温度センサ55、第2温度センサ56、第3温度センサ57(第5検出器)とをさらに備えている。冷却ファン75は、MG65及びGEN66(複数の発電機)からの電力の供給により駆動可能な第1電動機76を駆動源とするものである。補機装置は、冷却ファン75と第1電動機76とで構成された第1補機ユニット68をさらに含むものである。機体コントローラ120(コントローラ)は、冷媒圧センサ111(第4検出器)が検出した圧力Pr並びに第1温度センサ55及び第2温度センサ56(第5検出器)が検出した温度情報に基づき第1電動機76の駆動を制御する
この構成によれば、熱交換装置25およびコンデンサ109の状態に応じて第1電動機76の駆動を最適化することができるので、電動システム60の省エネルギを図ることができる。
また、本実施の形態に係る油圧ショベル(作業機械)は、MG65及びGEN66(複数の発電機)により発電された電力の充電及び充電した電力の放電が可能な第1蓄電装置(蓄電装置)をさらに備えている。MG65及びGEN66(複数の発電機)のうちの少なくとも1つは、第1蓄電装置67(蓄電装置)からの電力の供給によりエンジン31の駆動を補助する力行動作が可能な発電電動機(MG65)である。この構成によれば、MG65が必要に応じてエンジン31の駆動を補助することで、エンジン31の燃料消費を低減することができる。
[その他の実施の形態]
なお、上述した実施の形態においては、本発明を油圧ショベルに適用した例を示したが、本発明は補機を電動機で駆動する油圧クレーンやホイールローダ等の各種の作業機械に広く適用することができる。
また、本発明は本実施の形態に限られるものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施形態は本発明をわかり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施の形態においては、油圧ショベルが発電動作および力行動作の両方を実行可能なMG65と発電動作のみの実行が可能なGEN66とを備えた例を示した。しかし、油圧ショベルは、発電動作のみの実行が可能な2つの発電機を備える構成が可能である。また、発電動作および力行動作の両方を実行可能な2つの発電電動機を備える構成も可能である。
また、上述した実施の形態においては、油圧ショベルがMG65及びGEN66の2つの発電機能(発電機)を備えた構成の例を示した。しかし、油圧ショベルは3つ以上の複数の発電機を備える構成も可能である。この場合、複数の発電機の発電した電力を全て加えた合計電力を第1補機ユニット68及び第2補機ユニット69に対して供給可能な電動システムを構築する。
この構成においても、第1補機ユニット68及び第2補機ユニット69に必要な電力を複数の発電機が発電した合計電力によって賄うことが可能なので、各発電機の定格出力を小さく、例えば数kWに抑えることができる。したがって、各発電機の駆動電圧を専用開発が不要で規格品の利用が可能な低い範囲(例えば、48V)に設定ことができるので、補機駆動用の電動システムを低コストで構築することが可能となる。
また、上述した実施の形態においては、冷却ファン75を第1電動機76にファンベルト773を介して接続することで冷却ファン75を駆動する構成の例を示した。しかし、冷却ファン75を第1電動機76にギアを介して接続することで冷却ファン75を駆動する構成も可能である。また、冷却ファン75を第1電動機76に直結することで冷却ファン75を駆動する構成も可能である。
また、上述した実施の形態においては、パイロットポンプ41を第2電動機42にポンプベルト783を介して接続することでパイロットポンプ41を駆動する構成の例を示した。しかし、パイロットポンプ41を第2電動機42にギアを介して接続することでパイロットポンプ41を駆動する構成も可能である。また、パイロットポンプ41を第2電動機42に直結することでパイロットポンプ41を駆動する構成も可能である。
また、上述した実施の形態においては、コンプレッサ108を第2電動機42にコンプレッサベルト793を介して接続することでコンプレッサ108を駆動する構成の例を示した。しかし、コンプレッサ108を第2電動機42にギアを介して接続することでコンプレッサ108を駆動する構成も可能である。また、コンプレッサ108を第2電動機42に直結することでコンプレッサ108を駆動する構成も可能である。
また、上述した実施の形態においては、機体コントローラ120が、パイロットポンプ41の吐出圧Ppとパイロット設定圧Psとの圧力差、操作装置24の操作量Lv、エンジン回転数Neなどに基づきパイロットポンプ41を駆動する第2電動機42の第1目標回転数Npを演算する例を示した。しかし、第2電動機42の第1目標回転数Npを当該圧力差および操作装置24の操作量Lvに基づき演算することも可能である。パイロット油圧回路40の圧力(パイロット一次圧)とエンジン31の駆動状態との関連性が低いので、第1目標回転数Npの演算の際にエンジン回転数Neを省略しても実用上問題がない。
また、上述した実施の形態においては、機体コントローラ120が、運転室16内の温度Taとエアコン設定温度Tsとの温度差、空調システム100の冷媒の圧力Pr、エンジン回転数Neなどに基づきコンプレッサ108を駆動する第2電動機42の第2目標回転数Ncを演算する例を示した。しかし、第2電動機42の第2目標回転数Ncを当該温度差および空調システム100の冷媒の圧力Prに基づき演算することも可能である。空調システム100の温度調節とエンジン31の駆動状態との関連性が低いので、第2目標回転数Ncの演算の際にエンジン回転数Neを省略しても実用上問題がない。
また、上述した実施の形態においては、操作装置24を電気式で構成した例を示したが、操作装置を油圧式で構成することも可能である。この構成の場合、操作装置が生成する操作圧を検出する圧力センサよって、操作装置の操作方向および操作量を検出することが可能である。すなわち、当該圧力センサが操作装置の操作方向および操作量を検出する検出器として機能する。
また、上述した実施の形態においては、オイルクーラ251、ラジエータ252、インタークーラ253の3つの熱交換器で構成された熱交換装置25の例を示した。しかし、インタークーラのないオイルクーラとラジエータのみで構成された熱交換装置の場合もある。
8…ブームシリンダ(油圧アクチュエータ)、 9…アームシリンダ(油圧アクチュエータ)、 10…バケットシリンダ(油圧アクチュエータ)、 13a…走行油圧モータ(油圧アクチュエータ)、 16…運転室、 22…旋回油圧モータ(油圧アクチュエータ)、 24…操作装置(第2検出器)、 25…熱交換装置、 31…エンジン、 32…油圧ポンプ、 36…第1方向制御弁(方向制御弁)、 37…第2方向制御弁(方向制御弁)、40…パイロット油圧回路、 41…パイロットポンプ、 42…第2電動機(第1電動機)、 54…第2圧力センサ(第1検出器)、 55…第1温度センサ(第5検出器)、 56…第2温度センサ(第5検出器)、 58…第4温度センサ(第3検出器)、 65…MG(発電機)、 66…GEN(発電機)、 67…第1蓄電装置(蓄電装置)、 68…第1補機ユニット(補機装置)、 69…第2補機ユニット(補機装置)、 75…冷却ファン、 76…第1電動機(第2電動機)、 84…第1ベルト(ベルト)、 96…第2ベルト(ベルト)、 100…空調システム、 108…コンプレッサ、 109…コンデンサ、 111…冷媒圧センサ(第4検出器)、 120…機体コントローラ(コントローラ)

Claims (5)

  1. エンジンと、
    前記エンジンにより駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプからの作動油により駆動される油圧アクチュエータとを備えた作業機械において、
    前記エンジンにそれぞれベルトを介して接続された複数の発電機と、
    前記複数の発電機の各々が発電した電力を全て加えた合計電力の供給により駆動される補機装置とを備える
    ことを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記油圧アクチュエータを操作するための操作装置と、
    前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータへ供給される作動油の流れを、前記操作装置の操作に応じて制御する油圧パイロット式の方向制御弁と、
    前記方向制御弁を駆動させるための油圧を供給するパイロット油圧回路と、
    オペレータが搭乗するための空間である運転室と、
    前記運転室内の温度を調節する空調システムとをさらに備え、
    前記パイロット油圧回路は、油圧源であるパイロットポンプを有し、
    前記空調システムは、冷媒を圧縮するコンプレッサと、前記コンプレッサにより圧縮された冷媒を冷却するコンデンサとを有し、
    前記パイロットポンプと前記コンプレッサは、前記複数の発電機からの電力の供給により駆動可能な第1電動機を共通の駆動源とするものであり、
    前記補機装置は、前記パイロットポンプと前記コンプレッサと前記第1電動機とで構成された第1補機ユニットである
    ことを特徴とする作業機械。
  3. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記パイロットポンプの吐出圧を検出する第1検出器と、
    前記操作装置の操作量を検出する第2検出器と、
    前記運転室内の温度を検出する第3検出器と、
    前記空調システムの冷媒の圧力を検出する第4検出器と、
    前記第1電動機の駆動を制御するコントローラとをさらに備え、
    前記コントローラは、
    前記第1検出器が検出した吐出圧および前記第2検出器が検出した操作量に基づき算出した第1目標回転数と、前記第3検出器が検出した温度および前記第4検出器が検出した圧力に基づき算出した第2目標回転数のうち、いずれか大きい目標回転数を選択し、
    前記第1電動機の回転数が選択した目標回転数に一致するように前記第1電動機の駆動を制御する
    ことを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記エンジンを冷却するためのエンジン冷却水および前記油圧アクチュエータを駆動するための作動油を冷却する熱交換装置と、
    前記熱交換装置および前記コンデンサに冷却風を供給する冷却ファンと、
    前記熱交換装置に関連する温度情報を検出する第5検出器とをさらに備え、
    前記冷却ファンは、前記複数の発電機からの電力の供給により駆動可能な第2電動機を駆動源とするものであり、
    前記補機装置は、前記冷却ファンと前記第2電動機とで構成された第2補機ユニットを含み、
    前記コントローラは、前記第4検出器が検出した圧力および前記第5検出器が検出した温度情報に基づき前記第2電動機の駆動を制御する
    ことを特徴とする作業機械。
  5. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記複数の発電機により発電された電力の充電及び充電した電力の放電が可能な蓄電装置をさらに備え、
    前記複数の発電機のうちの少なくとも1つは、前記蓄電装置からの電力の供給により前記エンジンの駆動を補助する力行動作が可能な発電電動機である
    ことを特徴とする作業機械。
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