JP2013245026A - 荷搬送機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置スペースが小さくて済み、可動機構の構造も簡易となり、保守や管理に手数を要しない荷搬送機構を提供する。
【解決手段】荷搬送機構1は、荷搬送路20に沿って荷10の順送り距離dに応じた間隔で配設される複数個の固定爪3a〜3dと、荷搬送路20を挟んで対向するように荷搬送路20に沿って上下方向へ往復変位が可能に配備される一対の可動フレーム4L,4Rと、各可動フレーム4L,4Rに前記順送り距離dに応じた間隔で設けられる複数個の移動爪5a〜5eと、各可動フレーム4L.4Rを前記順送り距離dより大きな距離だけ上方へ変位させた後、元の高さ位置に復帰させる動作を繰り返す往復動機構6L,6Rとを備え、各固定爪3a〜3dおよび各移動爪5a〜5eは、外力を受けない自然状態で水平姿勢となり上向きの力を受けたときに起立姿勢となるように起伏自在に支持されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、工場、倉庫、物流センターなどにおいて、多数個の荷を上方または下方へ搬送するのに用いられる荷搬送機構に関し、この発明は特に、次々に搬入される荷をそれぞれの下面を順次支持して一定の距離づつ上方または下方へ順送りすることにより連続して搬送する荷搬送機構に関する。
従来、荷を上下の各方向へ搬送する荷搬送機構として、下階と上階との間で1台のキャレッジを昇降動作させることにより、荷を下階から上階へ、または上階から下階へ搬送するものが一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の荷搬送機構は、下階と上階との間に縦設される固定フレーム内に、箱型のキャレッジが昇降可能に配備されたものである。キャレッジはワイヤーにより吊持され、モータを駆動してワイヤーを引き上げたり引き下げたりすることでキャレッジが昇降動作する。
上記した荷搬送機構により、例えば、荷を下階から上階へ搬送するには、まず下階において、荷搬出入用のコンベヤによりキャレッジ上へ荷を搬入した後、キャレッジを上階まで移動させ、上階に設置された荷搬出入用のコンベヤ上へキャレッジより荷を搬出させる。そして、キャレッジを下階へ戻し、同様の荷の搬入、キャレッジの上昇、荷の搬出、キャレッジの下降の一連の動作を繰り返す。この種の荷搬送機構は、1回の昇降動作で多数個の荷を搬送するものであるため、キャレッジの積載容量は大きく設定されており、荷搬送機構が大掛かりとなる。
図14に示す他の方式の荷搬送機構は、下階と上階との間に設けられる固定フレーム90内にチェーン9が無端状に張設され、そのチェーン9に複数台の板状の荷台91が一定間隔毎に取り付けられたものである(例えば、特許文献2参照)。この方式の荷搬送機構は、モータを駆動してチェーン9を循環させることで複数台の荷台91を昇降動作させるもので、各荷台91上に荷を1個づつ搬入することで多数個の荷を下階から上階へ、また上階から下階へ連続して搬送する。同図中、92a〜92cおよび93a〜93cはチェーン9が噛み合うホイールであり、例えば、ホイール92bにチェーン駆動用のモータが連繋されている。
特開2007−290804号公報 特開2007−217134号公報
しかしながら、上記した荷搬送機構は、複数台の荷台91を循環させるために、荷台91を上昇動作させる第1の経路Pと、荷台91を下降動作させる第2の経路Qとの2つの経路P,Qを必要とするため、荷搬送機構の設置スペースが大きくなる。また、複数台の荷台91が取り付けられたチェーン9をモータにより循環させるため、可動機構の構造が複雑となり、保守や管理に手数がかかるという問題もある。
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、チェーンの循環により複数台の荷台を昇降させる方式に代えて、次々に搬入される荷の下面を順次支持して上方または下方へ順送りする方式を採用することにより、設置スペースが小さくて済み、可動機構の構造も簡易となり、保守や管理に手数を要しない荷搬送機構を提供することを目的とする。
この発明による荷搬送機構は、所定の荷導入位置へ次々に搬入される荷をそれぞれの下面を支持して一定の距離づつ固定フレーム内の荷搬送路に沿って上方へ順送りすることにより所定の荷導出位置まで連続して搬送するものであって、前記荷搬送路内で複数個の荷を上下に整列した状態でそれぞれの下面を支持することが可能なように荷搬送路に沿って前記順送りする距離に応じた間隔で配設される複数個の固定爪と、前記荷搬送路を挟んで対向するように荷搬送路に沿って上下方向へ往復変位が可能に配備される上下に長い一対の可動フレームと、各可動フレームの対向する位置に荷搬送路上の上下に整列した状態の複数個の荷をそれぞれの下面を一斉に支持することが可能なように前記順送りする距離に応じた間隔で設けられる複数個の移動爪と、各可動フレームを前記順送りする距離より大きな距離だけ上方へ変位させた後、元の高さ位置に復帰させる動作を繰り返す往復動機構とを備えている。前記の各固定爪および各移動爪は、外力を受けない自然状態で水平姿勢となり上向きの力を受けたときに起立姿勢となるように起伏自在に支持されている。
上記した構成の荷搬送機構により荷を下階より上階へ搬送する場合において、荷導入位置に荷が導入されると(図12(1)参照)、往復動機構が往動して対向する可動フレームを荷搬送路に沿って上方へ変位させる。各可動フレームに設けられている各移動爪は水平姿勢になっており、可動フレームが上方へ変位する過程で可動フレームの最下段位置の移動爪が搬入された荷の下面を支持し、荷を最下段位置の固定爪の上方位置まで持ち上げる(図12(2)参照)。荷が最下段位置の固定爪の位置を通過する際に固定爪に当たるが、固定爪は起伏自在であって外力を受けて起立動作するので、固定爪により荷の通過が妨げられることはない。
往復動機構の復動により各可動フレームが下方へ変位し、元の高さ位置まで復帰動作するとき、可動フレームが下方へ変位する過程で荷は最下段位置の固定爪上に乗り移って支持される(図12(3)参照)。可動フレームの下から2段目位置の移動爪が荷の位置を通過する際に荷に当たるが、移動爪は起伏自在であって外力を受けて起立動作するので、最下段位置の固定爪に支持された荷により前記移動爪の通過が妨げられることはない。
次の荷が荷導入位置に導入されると(図12(4)参照)、往復動機構が往動して対向する可動フレームを荷搬送路に沿って上方へ変位させる。各可動フレームに設けられている各移動爪は水平姿勢になっており、可動フレームが上方へ変位する過程で可動フレームの最下段位置の移動爪が搬入された荷の下面を支持し、荷を最下段位置の固定爪の上方位置まで持ち上げ、可動フレームの下から2段目位置の移動爪が最下段位置の固定爪により支持されていた荷の下面を支持し、その荷を下から2段目位置の固定爪の上方位置まで持ち上げる(図12(5)参照)。荷が各固定爪の位置を通過する際に固定爪に当たるが、固定爪は起伏自在であって外力を受けて起立動作するので、各固定爪により荷の通過が妨げられることはない。
往復動機構の復動により各可動フレームが下方へ変位し、元の高さ位置まで復帰動作するとき、可動フレームが下方へ変位する過程で各荷は最下段位置の固定爪上と下から2段目位置の固定爪上とにそれぞれ乗り移って支持される(図12(6)参照)。可動フレームの下から3段目位置および2段目位置の各移動爪が各荷の位置を通過する際に荷に当たるが、移動爪は起伏自在であって外力を受けて起立動作するので、最下段位置および下から2段目位置の各固定爪に支持された荷により各移動爪の通過が妨げられることはない。
荷導入位置に荷が搬入される毎に、荷搬送路上で上下に整列した状態の各荷が可動フレームの各段位置の移動爪によりそれぞれの下面が支持され、一定の距離づつ上方へ順送りされるもので、荷が上方の荷導出位置まで搬送されたとき(図12(7)参照)、その荷は荷導出位置から搬出される。
この発明による他の荷搬送機構は、所定の荷導入位置へ次々に搬入される荷をそれぞれの下面を支持して一定の距離づつ固定フレーム内の荷搬送路に沿って上方または下方へ順送りすることにより所定の荷導出位置まで連続して搬送するものであって、前記荷搬送路内で複数個の荷を上下に整列した状態でそれぞれの下面を支持することが可能なように荷搬送路に沿って前記順送りする距離に応じた間隔で配設された複数個の固定爪と、前記荷搬送路を挟んで対向するように荷搬送路に沿って上下方向へ往復変位が可能に配備される上下に長い一対の可動フレームと、各可動フレームの対向する位置に荷搬送路上の上下に整列した状態の複数個の荷をそれぞれの下面を一斉に支持することが可能なように前記順送りする距離に応じた間隔で設けられた複数個の移動爪と、各可動フレームを前記順送りする距離より大きな距離だけ上方へ変位させた後、元の高さ位置に復帰させる動作を繰り返す往復動機構と、各固定爪が水平姿勢または起立姿勢になるように各固定爪を一斉に起伏動作させる固定爪起伏機構と、各移動爪が水平姿勢または起立姿勢になるように各可動爪を一斉に起伏動作させる移動爪起伏機構とを備えている。
上記した構成の荷搬送機構により荷を下階より上階へ搬送する場合において、荷導入位置に荷が導入されると、往復動機構が往動して対向する可動フレームを荷搬送路に沿って上方へ変位させる。各可動フレームに設けられている各移動爪は水平姿勢になっており、可動フレームが上方へ変位する過程で可動フレームの最下段位置の移動爪が搬入された荷の下面を支持し、荷を最下段位置の固定爪の上方位置まで持ち上げる。荷により最下段位置の固定爪の位置を通過する際、固定爪起伏機構は固定爪を起立動作させるので、固定爪により荷の通過が妨げられることはない。
往復動機構の復動により各可動フレームが下方へ変位し、元の高さ位置まで復帰動作するとき、可動フレームが下方へ変位する過程で荷は最下段位置の固定爪上に乗り移って支持される。可動フレームの下から2段目位置の移動爪が荷の位置を通過する際、移動爪起伏機構は移動爪を起立動作させるので、最下段位置の固定爪に支持された荷により前記移動爪の通過が妨げられることはない。
次の荷が荷導入位置に導入されると、往復動機構が往動して対向する可動フレームを荷搬送路に沿って上方へ変位させる。各可動フレームに設けられている各移動爪は水平姿勢になっており、可動フレームが上方へ変位する過程で可動フレームの最下段位置の移動爪が搬入された荷の下面を支持し、荷を最下段位置の固定爪の上方位置まで持ち上げ、可動フレームの下から2段目位置の移動爪が最下段位置の固定爪により支持されていた荷の下面を支持し、その荷を下から2段目位置の固定爪の上方位置まで持ち上げる。荷が各固定爪の位置を通過する際、固定爪起伏機構は固定爪を起立動作させるので、各固定爪により荷の通過が妨げられることはない。
往復動機構の復動により各可動フレームが下方へ変位し、元の高さ位置まで復帰動作するとき、可動フレームが下方へ変位する過程で各荷は最下段位置の固定爪上と下から2段目位置の固定爪上とにそれぞれ乗り移って支持される。可動フレームの下から3段目位置および2段目位置の各移動爪が各荷の位置を通過する際、移動爪起伏機構は移動爪を起立動作させるので、最下段位置および下から2段目位置の各固定爪に支持された荷により各移動爪の通過が妨げられることはない。
荷導入位置に荷が搬入される毎に、荷搬送路上で上下に整列した状態の各荷が可動フレームの各段位置の移動爪によりそれぞれの下面が支持され、一定の距離づつ上方へ順送りされるもので、荷が上方の荷導出位置まで搬送されたとき、その荷は荷導出位置から搬出される。
上記した構成の荷搬送機構により荷を上階より下階へ搬送する場合は、往復動機構が往動して対向する可動フレームが荷搬送路に沿って上方へ変位し、荷の搬入に待機する(図13(1)参照)。この待機状態では、各可動フレームに設けられている各移動爪は水平姿勢になっている。荷導入位置に荷が搬入されると、荷は最上段位置の移動爪により下面が支持される(図13(2)参照)。往復動機構の復動により各可動フレームが下方へ変位し、元の高さ位置に復帰動作するとき、各固定爪は水平姿勢になっているので、可動フレームが下方へ変位する過程で荷は最上段位置の移動爪から最上段位置の固定爪上に乗り移って支持される(図13(3)参照)。
次に、往復動機構が往動して対向する可動フレームを荷搬送路に沿って上方へ変位させる。可動フレームが上方へ変位する過程で可動フレームの上から2段目位置の移動爪は、最上段位置の固定爪に支持されていた荷の下面を支持して持ち上げる(図13(4)参照)。可動フレームの最上段位置の移動爪が最上段位置の固定爪に支持されている荷の位置を通過する際、移動爪起伏機構は移動爪を起立動作させるので、最上段位置の各固定爪に支持された荷により最上段位置の移動爪の通過が妨げられることはない。
次の荷が荷導入位置に搬入されるとき、各可動フレームに取り付けられている各移動爪は水平姿勢になっており、搬入された荷は可動フレームの最上段位置の移動爪によりその下面が支持される(図13(5)参照)。往復動機構の復動により各可動フレームが下方へ変位し、元の高さ位置に復帰動作するとき、各固定爪は水平姿勢になっており、可動フレームが下方へ変位する過程で可動フレームの最上段位置の移動爪に支持された荷は最上段位置の固定爪上に乗り移って支持され、可動フレームの上から2段目位置の移動爪に支持された荷は上から2段目位置の固定爪上に乗り移って支持される(図13(6)参照)。荷が各固定爪の位置を通過する際、固定爪起伏機構は固定爪を起立動作させるので、各固定爪により荷の通過が妨げられることはない。
荷導入位置に荷が搬入される毎に、荷搬送路上で上下に整列した状態の各荷が可動フレームの各段位置の移動爪によりそれぞれの下面が支持され、一定の距離づつ下方へ順送りされるもので、荷が下方の荷導出位置まで搬送されたとき(図13(7)参照)、その荷は荷導出位置から搬出される。
この発明の好ましい実施態様の荷搬送機構は、複数個の荷を上下に整列した状態で荷導入位置から荷導出位置まで案内することが可能なガイドフレームが荷搬送路を挟んで対向して設けられたものである。
この実施態様によると、各荷はガイドフレームに沿って整列されるので、可動フレームが上方または下方へ変位する過程で荷は移動爪や固定爪によって確実に支持される。
この発明の好ましい実施態様の荷搬送機構は、前記荷導入位置に荷搬入機構が連設され、前記荷導出位置に荷搬出機構が連設されたものである。
この実施態様においては、荷搬送機構に対する荷の搬入および搬出を連続かつ自動的に行われる。
この発明によれば、次々に搬入される荷の下面を可動フレームの移動爪により支持して荷搬送路に沿って上方または下方へ順送りする構成であるので、荷搬送機構の設置スペースが小さくて済み、可動機構の構造も簡易であり、保守や管理に手数を要しない。
この発明の一実施例である荷搬送機構の正面図である。 図1の実施例の荷搬送機構の右側面図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 固定爪の構成を拡大して示す正面図である。 固定爪の構成を拡大して示す平面図である。 可動フレームの構成および動作を示す正面図である。 移動爪の構成を拡大して示す正面図である。 移動爪の構成を拡大して示す平面図である。 この発明の他の実施例にかかる荷搬送機構の水平方向に沿う断面図である。 図9の実施例における固定爪および固定爪起伏機構の構成と動作を示す正面図である。 図9の実施例における移動爪および移動爪起伏機構の構成と動作を示す正面図である。 図1の実施例による荷搬送動作を示す説明図である。 図9の実施例による荷搬送動作を示す説明図である。 従来例の概略構成を示す正面図である。
図1〜図3は、この発明の一実施例である荷搬送機構1の構成を示している。図示例の荷搬送機構1は、多数個の荷10を下階から上階へ連続して搬送するものであるが、この発明は、後述する他の実施例のように、多数個の荷を下階から上階へ搬送することに加えて上階から下階へ搬送することも可能な方式の荷搬送機構も含む。
この実施例の荷搬送機構1は、所定の大きさの直方体形状の荷10を搬送対象としており、下階に設置されたベルトコンベヤ11により固定フレーム2内の荷導入位置Aに次々と搬送されてくる荷10を上方へ順送りして上階の荷導出位置Bまで運び上げ、上階に設置されたベルトコンベヤ12上へ次々と送り出すものである。荷10は、典型的には段ボール箱に商品が詰め込まれたものであるが、下面を両側から支持することが可能であって直方体形状ないしはそれに近い形状のものであれば、必ずしも箱詰めされたものである必要はない。なお、以下の説明において、固定フレーム2はベルトコンベヤ11により荷10が搬入される側の面を「前面」とする(図3参照)。
前記固定フレーム2は、下階と上階との間に垂直に縦設されており、図3に示すように、4本の縦枠21と、各縦枠21を前後各面において連結する複数本の横枠22a〜22dと、各縦枠21を両側面において連結する複数本の横側枠23a〜23cとで構成されている。4本の縦枠21により囲まれる上下に延びる空間は、搬送する荷10の外形(図3において一点鎖線で示す。)に対応させて水平方向の断面形状が長方形状の荷搬送路20を構成している。前後各面に設けられる各横枠22a〜22dは、後述する固定爪3a〜3dを上下方向に複数段(図示例では4段)にわたって設置するために、荷10を順送りする距離(以下「順送り距離」という。)dに合わせた所定の間隔で配置されている。
荷搬送路20はその最下端部が荷導入位置A、最上端部が荷導出位置Bになっており、荷導入位置Aには、下階の床面上に設置された荷搬入用のベルトコンベヤ11の終端部が入り込んでいる。荷導出位置Bは、固定フレーム2を挟んで一方に荷搬出用のベルトコンベヤ12が、他方に荷10を固定フレーム2内からベルトコンベヤ12上へ押し出すためのプッシャー13が、それぞれ配置されている。
固定フレーム2内の荷導入位置Aには、ベルトコンベヤ11により荷導入位置Aに荷10が搬入されたときに突き当たる位置決め用のストッパー14と、ストッパー14に荷10が突き当たったことを検出する光電センサ(図示せず)とが配備されている。光電センサにより荷10の搬入が検出されると、後述する左右の可動フレーム4,4が駆動を開始し、ベルトコンベヤ11より両側へ張り出した荷10の下面を各可動フレーム4,4の最下段位置の移動爪5aにより支持して前記の順送り距離dより大きい所定の距離Dだけ上方へ持ち上げる。
図示例の荷搬送機構1は、荷10を順送りして一時的に定位させる位置の段数が4段に設定されたものであり、固定フレーム2に各段につき4個づつ配設される固定爪3a〜3dと、上下方向へ往復変位が可能な左右一対の可動フレーム4L,4Rと、各可動フレーム4L,4Rに各段につき1個づつ配設される移動爪5a〜5eと、各可動フレーム4L,4Rの駆動源である左右一対の往復動機構6L,6Rとを主要な構成として含むものである。
各段の固定爪3a〜3dは、荷搬送路20内で複数個の荷10を間隔をあけて上下に整列した状態でそれぞれの下面を支持することが可能なように荷搬送路20に沿って配設されるもので、前記の各横枠22a〜22dに支持フレーム24L,24Rを介して取り付けられている。各段の固定爪3a〜3dは、荷搬送路20の4隅の位置に対応させて配置されており、図4および図5に示すように、前後各面の各横枠22a〜22dにそれぞれ取り付けられた左右一対の支持フレーム24L,24Rに起伏自在に支持されている。各固定爪3a〜3dは合成樹脂材により形成され、荷10を安定支持することが可能なように上面が平坦面に形成された爪板部31と、枢軸33により回動自由に軸支される支え部32とを一体に備えている。
各段の固定爪3a〜3dは、外力を受けない自然状態で荷搬送路20の側へ倒れて爪板部31が水平姿勢となるように、支え部32に重心位置調整用の錘体34が埋設されるとともに、各支持フレーム24L,24Rに支え部32が突き当たる第1のストッパー25が設けられている。前記錘体34は支え部32の爪板部31に近い側に埋設されており、これにより固定爪3a〜3dの重心位置が前寄りとなり、枢軸33による軸支部分を支点として前方へ倒れるように回動して爪板部31が水平姿勢となる。
各固定爪3a〜3dは、爪板部31が水平姿勢の状態で上向きの力を受けたとき、枢軸33による軸支部分を支点として逆方向へ回動して起立するもので、各支持フレーム24L,24Rには、固定爪3a〜3dが90度を超えて回動しないように爪板部31が突き当たる第2のストッパー26が設けてある。
固定フレーム2内には、左右一対の可動フレーム4L,4Rと、各可動フレーム4L,4Rを荷搬送路20に沿って上下方向へ往復変位可能に支持する左右一対のガイド機構8L,8Rと、各可動フレーム4L,4Rを上下方向へ往復変位させる左右一対の往復動機構6L,6Rとが配備されている。各往復動機構6L,6Rは、固定フレーム2内に縦設されたエアシリンダ60により構成されており、上方へ突き出るロッド61の先端に各可動フレーム4L,4Rが連結されている。
前記の各可動フレーム4L,4Rは、上下に長い形状の平行な一対の帯板材41,41を梯子状に一体に連結した構造のものであり、荷搬送路20を挟んで対向するように配置されるとともに、図6に示すように、各帯板材41,41の上端および下端部寄りの各位置にそれぞれ取り付けられた軸支部42,43がガイド機構8L,8Rの上部ガイド軸81,81および下部ガイド軸82,82にそれぞれ摺動自由に支持されている。上部ガイド軸81,81および下部ガイド軸82,82は、固定フレーム2の内側の上部位置および下部位置に、荷搬送路20に沿うように取り付けられている。
可動フレーム4L,4Rは、荷10の順送り距離dより大きな所定の距離Dだけ上方へ変位した後、元の高さ位置に復帰する動作を繰り返すものである。図6(1)は、エアシリンダ60のロッド61が引っ込んだ状態であり、このとき可動フレーム4L,4Rは最下位の待機位置にある。図6(2)は、エアシリンダ60のロッド61が半ば突出した状態にあり、このとき可動フレーム4L,4Rは中間の高さ位置にある。図6(3)は、エアシリンダ60のロッド61が最も突出した状態にあり、このとき可動フレーム4L,4Rは最上位に位置する。可動フレーム4L,4Rが前記距離Dだけ上方へ変位するとき、各軸支部42,43は上部ガイド軸81および下部ガイド軸82の下端部から上端部まで摺動するもので、各ガイド軸81,82は前記距離Dに対応する長さに設定されている。
各可動フレーム4L,4Rの帯板材41,41間には、互いに対向する位置に、支持フレーム44L,44Rを介して移動爪5a〜5eが上下方向に複数段(図示例では5段)にわたってそれぞれ設置されている。各移動爪5a〜5eは、荷搬送路20上で間隔をあけて上下に整列した状態の複数個の荷10をそれぞれの下面を一斉に支持することが可能なように荷10の順送り距離dに合わせた間隔で配設されている。各段の移動爪5a〜5eは、図7および図8に示すように、荷搬送路20を挟むように対向しており、支持フレーム44L,44Rに起伏自在に支持されている。各移動爪5a〜5eは合成樹脂材により形成され、荷10を安定支持することが可能なように上面が平坦面に形成された爪板部51と、枢軸53により回動自由に軸支される支え部52とを一体に備えている。
各段の移動爪5a〜5eは、外力を受けない自然状態で荷搬送路20の側へ倒れて爪板部51が水平姿勢となるように、支え部52に重心位置調整用の錘体54が埋設されるとともに、各支持フレーム44L,44Rに支え部52が突き当たる第1のストッパー45が設けられている。前記錘体54は支え部52の爪板部51に近い側に埋設されており、これにより移動爪5a〜5eの重心位置が前寄りとなり、枢軸53による軸支部分を支点として前方へ倒れるように回動して爪板部51が水平姿勢となる。
各移動爪5a〜5eは、爪板部51が水平姿勢の状態で上向きの力を受けたとき、枢軸53による軸支部分を支点として逆方向へ回動して起立するもので、各可動フレーム4L,4Rには、移動爪5a〜5eが90度を超えて回動しないように爪板部51が突き当たる第2のストッパー46が形成してある。
固定フレーム2の内側の前後各面には、複数個の荷10を上下に整列した状態で荷導入位置Aから荷導出位置Bまで案内することが可能な前後一対のガイドフレーム7F,7Rが荷搬送路20を挟んで対向して設けられている。各ガイドフレーム7F,7Rは、左右一対のガイド板71,71により構成されり、荷10はガイドフレーム7F,7Rに沿って上方へ搬送される。
図9は、多数個の荷10を下階から上階へ連続して搬送することに加えて、多数個の荷10を上階から下階へ連続して搬送することを可能とした他の実施例の荷搬送機構1の主要な構成を示している。
この実施例の荷搬送機構1は、上記した実施例と同様の構成、すなわち、荷搬送路20内で複数個の荷10を上下に整列した状態でそれぞれの下面を支持することが可能なように荷搬送路20に沿って荷10の順送り距離dに応じた間隔で配設された複数個の固定爪3a〜3dと、荷搬送路20を挟んで対向するように荷搬送路20に沿って上下方向へ往復変位が可能に配備される上下に長い一対の可動フレーム4L,4Rと、各可動フレーム4L,4Rの対向する位置に荷搬送路20上の上下に整列した状態の複数個の荷10をそれぞれの下面を一斉に支持することが可能なように順送り距離dに応じた間隔で設けられた複数個の移動爪5a〜5eと、各可動フレーム4L,4Rを順送り距離dより大きな距離Dだけ上方へ変位させた後、元の高さ位置に復帰させる動作を繰り返すエアシリンダより成る往復動機構6L,6Rとを含んでいる。
この実施例では、上記した構成に加えて、各固定爪3a〜3dが水平姿勢または起立姿勢になるように各固定爪3a〜3dを一斉に起伏動作させる固定爪起伏機構100と、各移動爪5a〜5eが水平姿勢または起立姿勢になるように各移動爪5a〜5eを一斉に起伏動作させる移動爪起伏機構110とを備えている。
前記固定爪起伏機構100は、図10に示すように、最下段位置の4個の固定爪3aを起伏動作させる4個のエアシリンダ101と、最下段位置の固定爪3aに他の固定爪3b〜3dを連動させる連動機構103とで構成されるもので、各エアシリンダ101のロッド102が引っ込んだ状態で各固定爪3a〜3dが起立姿勢となり(図10(2))、各エアシリンダ101のロッド102が突き出た状態で各固定爪3a〜3dが水平姿勢となる(図10(1))。なお、4個のエアシリンダ101は固定フレーム2の縦枠21の下部に支持されている。
前記移動爪起伏機構110は、図11に示すように、最下段位置の2個の移動爪5aを起伏動作させる2個のエアシリンダ111と、最下段位置の移動爪5aに他の固定爪3b〜3dを連動させる連動機構113とで構成されるもので、各エアシリンダ111のロッド112が引っ込んだ状態で各移動爪5a〜5eが起立姿勢となり(図11(2))、各エアシリンダ111のロッド112が突き出た状態で各移動爪5a〜5eが水平姿勢となる(図11(1))。なお、2個のエアシリンダ111は可動フレーム4L,4Rの下部に支持されている。
次に、図1に示した実施例の荷搬送機構1により荷10を下階より上階へ搬送する場合の動作を図12(1)〜図12(7)に従って説明する。
いま、荷導入位置Aに荷10が導入されると(図12(1))、各往復動機構6L,6Rのエアシリンダ60が往動して対向する可動フレーム4L,4Rを荷搬送路20に沿って上方へ所定の距離Dだけ変位させる。各可動フレーム4L,4Rに設けられている各移動爪5a〜5eは水平姿勢になっており、可動フレーム4L,4Rが上方へ変位する過程で可動フレーム4L,4Rの最下段位置の2個の移動爪5aが搬入された荷10の下面を両側から支持し、荷10を最下段位置の固定爪3aの上方位置まで持ち上げる(図12(2))。荷10が最下段位置の固定爪3aの位置を通過する際に4個の固定爪3aに当たるが、各固定爪3aは起伏自在であって外力を受けて起立動作するので、各固定爪3aにより荷10の通過が妨げられることはない。
各エアシリンダ60の復動により各可動フレーム4L,4Rが下方へ所定の距離Dだけ変位し、元の高さ位置まで復帰動作するとき、可動フレーム4L,4Rが下方へ変位する過程で荷10は移動爪5a上から最下段位置の4個の固定爪3a上に乗り移って支持される(図12(3))。可動フレーム4L,4Rの下から2段目位置の2個の移動爪5bは荷10の位置を通過する際に荷10に当たるが、各移動爪5bは起伏自在であって外力を受けて起立動作するので、最下段位置の固定爪3aに支持された荷10により前記移動爪5bの通過が妨げられることはない。
次の荷10が荷導入位置Aに導入されると(図12(4))、各エアシリンダ60が往動して対向する可動フレーム4L,4Rを荷搬送路20に沿って上方へ所定の距離Dだけ変位させる。各可動フレーム4L,4Rに設けられている各移動爪5a〜5eは水平姿勢になっており、可動フレーム4L,4Rが上方へ変位する過程で可動フレーム4L,4Rの最下段位置の移動爪5aが搬入された荷10の下面を両側から支持し、荷10を最下段位置の固定爪3aの上方位置まで持ち上げる。また、可動フレーム4L,4Rの下から2段目位置の移動爪5bは最下段位置の固定爪3aにより支持されていた荷10の下面を両側から支持し、その荷10を下から2段目位置の固定爪3bの上方位置まで持ち上げる(図12(5))。各荷10が各固定爪3a,3bの位置を通過する際に固定爪3a,3bに当たるが、固定爪3a,3bは起伏自在であって外力を受けて起立動作するので、各固定爪3a,3bにより荷10の通過が妨げられることはない。
各エアシリンダ60の復動により各可動フレーム4L,4Rが下方へ所定の距離Dだけ変位し、元の高さ位置まで復帰動作するとき、可動フレーム4L,4Rが下方へ変位する過程で下側の荷10は移動爪5a上から最下段位置の固定爪3a上に乗り移って支持され、上側の荷10は移動爪5b上から下から2段目位置の固定爪3b上に乗り移って支持される(図12(6))。可動フレーム4L,4Rの下から2段目および3段目の各位置の各移動爪5b,5cが各荷10の位置を通過する際に荷10に当たるが、移動爪5b,5cは起伏自在であって外力を受けて起立動作するので、最下段位置および下から2段目位置の各固定爪3a,3bに支持された荷10により各移動爪5b,5cの通過が妨げられることはない。
荷導入位置Aに荷10が搬入される毎に、荷搬送路20上で上下に整列した状態の各荷10が可動フレーム4L,4Rの各段位置の移動爪5a〜5eによりそれぞれの下面が支持され、一定の距離dづつ上方へ順送りされるもので、荷10が上方の荷導出位置Bまで搬送されたとき(図12(7))、その荷10はプッシャー13により押されて荷導出位置Bからベルトコンベヤ12上へ搬出される。
次に、図9に示した第2の実施例の荷搬送機構1により荷10を下階より上階へ搬送する場合の動作を説明する。なお、この実施例においては、固定爪3a〜3dおよび移動爪5a〜5eの起伏動作は4個の固定爪起伏機構100および2個の移動爪起伏機構110により行われるもので、この点において第1の実施例と異なっているが、荷10の順送り動作は、図12(1)〜図12(7)に示された第1の実施例のものと同様であり、ここでは図示を省略している。
いま、荷導入位置Aに荷10が導入されると、各往復動機構6L,6Rが往動して対向する可動フレーム4L,4Rを荷搬送路20に沿って上方へ所定の距離Dだけ変位させる。各可動フレーム4L,4Rに設けられている左右の各移動爪5a〜5dは各移動爪起伏機構110により水平姿勢に設定されており、可動フレーム4L,4Rが上方へ変位する過程で可動フレーム4L,4Rの最下段位置の移動爪5aが搬入された荷10の下面の両側を支持し、荷10を最下段位置の固定爪3aの上方位置まで持ち上げる。荷10が最下段の固定爪3aの位置を通過する際、4個の固定爪起伏機構100は対応する固定爪3a〜3dを一斉に起立動作させるので、各固定爪3aにより荷10の通過が妨げられることはない。
各往復動機構6L,6Rの復動により各可動フレーム4L,4Rが下方へ所定の距離Dだけ変位し、元の高さ位置まで復帰動作するとき、可動フレーム4L,4Rが下方へ変位する過程で荷10は移動爪5a上から最下段位置の4個の固定爪3a上に乗り移って支持される。可動フレーム4L,4Rの下から2段目位置の2個の移動爪5bは、荷10の位置を通過する際、2個の移動爪起伏機構110は対応する移動爪5a〜5eを起立動作させるので、最下段位置の固定爪3aに支持された荷10により前記移動爪5bの通過が妨げられることはない。
次の荷10が荷導入位置Aに導入されると、各往復動機構6L,6Rが往動して対向する可動フレーム4L,4Rを荷搬送路20に沿って上方へ所定の距離Dだけ変位させる。各可動フレーム4L,4Rに設けられている各移動爪5a〜5dは各移動爪起伏機構110により水平姿勢に設定されており、可動フレーム4L,4Rが上方へ変位する過程で可動フレーム4L,4Rの最下段位置の移動爪5aが搬入された荷10の下面を両側から支持し、荷10を最下段位置の固定爪3aの上方位置まで持ち上げる。また、可動フレーム4L,4Rの下から2段目位置の移動爪5bは最下段位置の固定爪3aにより支持されていた荷10の下面の両側を支持し、その荷10を下から2段目位置の固定爪3bの上方位置まで持ち上げる。荷10が各固定爪3a,3bの位置を通過する際、4個の固定爪起伏機構100は対応する固定爪3a〜3dを一斉に起立動作させるので、各固定爪3a,abにより荷10の通過が妨げられることはない。
各往復動機構6L,6Rの復動により各可動フレーム4L,4Rが下方へ所定の距離Dだけ変位し、元の高さ位置まで復帰動作するとき、可動フレーム4L,4Rが下方へ変位する過程で下側の荷10は移動爪5aから最下段位置の固定爪3a上に乗り移って支持され、上側の荷10は移動爪5bから下から2段目位置の固定爪3b上に乗り移って支持される。可動フレーム4L,4Rの下から2段目位置および3段目位置の各移動爪5b,5cが各荷10の位置を通過する際、2個の移動爪起伏機構110は対応する移動爪5a〜5dを一斉に起立動作させるので、最下段位置および下から2段目位置の各固定爪3a,3bに支持された荷10により各移動爪5b,5cの通過が妨げられることはない。
荷導入位置Aに荷10が搬入される毎に、荷搬送路20上で上下に整列した状態の各荷10が可動フレーム4L,4Rの各段位置の移動爪5a〜5dによりそれぞれの下面が支持され、一定の距離dづつ上方へ順送りされるもので、荷10が上方の荷導出位置Bまで搬送されたとき、その荷10はプッシャー13により押されて荷導出位置Bからベルトコンベヤ12上へ搬出される。
次に、図9に示した第2の実施例の荷搬送機構1により荷10を上階より下階へ搬送する場合の動作を図13(1)〜図13(7)に従って説明する。
荷10を上階より下階へ搬送する場合は、固定フレーム2の上端部が荷導入位置A、下端部が荷導出位置Bとなるもので、各往復動機構6L,6Rが往動して対向する可動フレーム4L,4Rが荷搬送路20に沿って上方へ所定の距離Dだけ変位し、荷導入位置Aへの荷10の搬入に待機する(図13(1))。この待機状態では、各可動フレーム4L,4Rに設けられている各移動爪5a〜5dは各移動爪起伏機構110により水平姿勢に設定されている。荷導入位置Aに荷10が搬入されると、荷10は最上段位置の移動爪5eにより下面の両側が支持される(図13(2))。各往復動機構6L,6Rの復動により各可動フレーム4L,4Rが下方へ所定の距離Dだけ変位し、元の高さ位置に復帰動作するとき、各固定爪3a〜3dは各固定爪起伏機構100により水平姿勢に設定されているので、可動フレーム4L,4Rが下方へ変位する過程で荷10は移動爪5e上から最上段位置の固定爪3d上に乗り移って支持される(図13(3))。
次に、各往復動機構6L,6Rが往動して対向する可動フレーム4L,4Rを荷搬送路20に沿って上方へ所定の距離Dだけ変位させる。可動フレーム4L,4Rが上方へ変位する過程で可動フレーム4L,4Rの上から2段目位置の移動爪5dは、最上段位置の固定爪3dに支持されていた荷10の下面を両側より支持して持ち上げる(図13(4))。可動フレーム4L,4Rの最上段位置の移動爪5eが最上段位置の固定爪3dに支持されている荷10の位置を通過する際、2個の移動爪起伏機構110は対応する移動爪5a〜5eを一斉に起立動作させるので、最上段位置の各固定爪3dに支持された荷10により最上段位置の移動爪5dの通過が妨げられることはない。
次の荷10が荷導入位置Aに搬入されるとき、各可動フレーム4L,4Rに取り付けられている各移動爪5a〜5eは移動爪起伏機構110により水平姿勢に設定されており、搬入された荷10は可動フレーム4L,4Rの最上段位置の移動爪5dによりその下面の両側が支持される(図13(5))。往復動機構6の復動により各可動フレーム4L,4Rが下方へ所定の距離Dだけ変位し、元の高さ位置に復帰動作するとき、各固定爪3a〜3dは各固定爪起伏機構100により水平姿勢に設定されており、可動フレーム4L,4Rが下方へ変位する過程で可動フレーム4L,4Rの最上段位置の移動爪5dに支持された荷10は最上段位置の固定爪3c上に乗り移って支持され、可動フレーム4L,4Rの上から2段目位置の移動爪5cに支持された荷10は上から2段目位置の固定爪3b上に乗り移って支持される(図13(6))。荷10が各固定爪3b,3cの位置を通過する際、各固定爪起伏機構100は対応する固定爪3a〜3dを起立動作させるので、各固定爪3b、3cにより荷10の通過が妨げられることはない。
荷導入位置Aに荷10が搬入される毎に、荷搬送路20上で上下に整列した状態の各荷10が可動フレーム4L,4Rの各段位置の移動爪5a〜5eによりそれぞれの下面が支持され、一定の距離dづつ下方へ順送りされるもので、荷10が下方の荷導出位置Bまで搬送されたとき(図13(7))、その荷10は荷導出位置Bから搬出される。
1 荷搬送機構
2 固定フレーム
3a〜3d 固定爪
4L,4R 可動フレーム
5a〜5e 移動爪
6L,6R 往復動機構
7F,7R ガイドフレーム
8L,8R ガイド機構
10 荷
11,12 ベルトコンベヤ
20 荷搬送路
A 荷導入位置
B 荷導出位置

Claims (4)

  1. 所定の荷導入位置へ次々に搬入される荷をそれぞれの下面を支持して一定の距離づつ固定フレーム内の荷搬送路に沿って上方へ順送りすることにより所定の荷導出位置まで連続して搬送する荷搬送機構であって、
    前記荷搬送路内で複数個の荷を上下に整列した状態でそれぞれの下面を支持することが可能なように荷搬送路に沿って前記順送りする距離に応じた間隔で配設される複数個の固定爪と、前記荷搬送路を挟んで対向するように荷搬送路に沿って上下方向へ往復変位が可能に配備される上下に長い一対の可動フレームと、各可動フレームの対向する位置に荷搬送路上の上下に整列した状態の複数個の荷をそれぞれの下面を一斉に支持することが可能なように前記順送りする距離に応じた間隔で設けられる複数個の移動爪と、各可動フレームを前記順送りする距離より大きな距離だけ上方へ変位させた後、元の高さ位置に復帰させる動作を繰り返す往復動機構とを備え、前記の各固定爪および各移動爪は、外力を受けない自然状態で水平姿勢となり上向きの力を受けたときに起立姿勢となるように起伏自在に支持されて成る荷搬送機構。
  2. 所定の荷導入位置へ次々に搬入される荷をそれぞれの下面を順次支持して一定の距離づつ固定フレーム内の荷搬送路に沿って上方または下方へ順送りすることにより所定の荷導出位置まで連続して搬送する荷搬送機構であって、
    前記荷搬送路内で複数個の荷を上下に整列した状態でそれぞれの下面を支持することが可能なように荷搬送路に沿って前記順送りする距離に応じた間隔で配設された複数個の固定爪と、前記荷搬送路を挟んで対向するように荷搬送路に沿って上下方向へ往復変位が可能に配備される上下に長い一対の可動フレームと、各可動フレームの対向する位置に荷搬送路上の上下に整列した状態の複数個の荷をそれぞれの下面を一斉に支持することが可能なように前記順送りする距離に応じた間隔で設けられた複数個の移動爪と、各可動フレームを前記順送りする距離より大きな距離だけ上方へ変位させた後、元の高さ位置に復帰させる動作を繰り返す往復動機構と、各固定爪が水平姿勢または起立姿勢になるように各固定爪を一斉に起伏動作させる固定爪起伏機構と、各移動爪が水平姿勢または起立姿勢になるように各可動爪を一斉に起伏動作させる移動爪起伏機構とを備えて成る荷搬送機構。
  3. 請求項1または2に記載された荷搬送機構であって、複数個の荷を上下に整列した状態で荷導入位置から荷導出位置まで案内することが可能なガイドフレームが荷搬送路を挟んで対向して設けられている荷搬送機構。
  4. 請求項1または2に記載された荷搬送機構であって、前記荷導入位置に荷搬入機構が連設され、前記荷導出位置に荷搬出機構が連設されている荷搬送機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109533814A (zh) * 2018-11-27 2019-03-29 浙江德马科技股份有限公司 一种重载往复式垂直输送机

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