JP2013244443A - 水系の汚れ洗浄方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】各種工場やビルに設備された水系の配管部や熱交換器に堆積する主に軟質の汚れを水系の運転中に洗浄する方法であって、大掛かりな装置の設置や、界面活性剤による発泡や排水負荷増加、ヒドラジンや高濃度の過酸化水素による作業環境の悪化を避け、適用が容易で効果の高い汚れ洗浄方法を提供する。
【解決手段】pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成する金属イオンを存在させた水系水に、過酸化水素を添加した後、過酸化水素分解酵素を添加する水系の汚れ洗浄方法。
【選択図】なし
【解決手段】pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成する金属イオンを存在させた水系水に、過酸化水素を添加した後、過酸化水素分解酵素を添加する水系の汚れ洗浄方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、各種工場やビルに設備された水系の主に軟質の汚れの洗浄方法に関する。
各種工場やビルに設備された水系では、系内に持ち込まれた有機物や泥状の汚れが配管部や熱交換器等に付着し、硬質スケールとは異なった軟質の汚れが発生する場合がある。これらの軟質汚れは硬質スケールとは異なり、分厚く付着すると共に汚れ内部に水を多く含むため、特に熱交換器の伝熱面においては伝熱障害の割合が高く、大きな問題となっている。これらの軟質汚れの例としては微生物代謝物である多糖類が膜状に付着した一般にファウリングと呼ばれる汚れや、補給水中に含まれる微細粒子が凝集して生じた汚れ等が挙げられる。
これらの軟質汚れは水系の通水を停止して高圧水洗浄等を実施すれば容易に除去できるが、通水停止が困難で水系運転中に洗浄を行う場合には、高濃度の殺菌剤や酸、アルカリといった環境影響物質を用いることができず、効果的な洗浄方法が求められていた。また、運転停止後に行う洗浄に際しても、洗浄後の排水を放流可能な状態に処理する操作が必要であり、作業コストの上昇の一因となっていた。
水系の運転中に洗浄を行う方法としてはエアーバブリングや洗浄ボールを用いる方法、また、界面活性剤やヒドラジンを用いる化学洗浄も行われている。エアーバブリングや洗浄ボールは機器個別に対応する必要があり、特に洗浄ボールでは条件によっては非常に高い効果が期待できるものの、大掛かりな装置の設置が必要であり、費用も高い。界面活性剤を用いる場合には有機系の汚れに対しては効果が見られるものの、無機系の軟質汚れには効果が期待できず、また、対象水の発泡やCOD上昇による排水負荷増大の問題もある。ヒドラジン洗浄では、排水中のヒドラジンを酸化剤により処理できるが、ヒドラジンの変異原性が指摘されており、実施が敬遠されている。
一方、過酸化水素を用いた洗浄は従来より行われており、特に有機系の汚れに高い効果を示している。過酸化水素は放流時に分解処理して水と酸素になるため、環境影響の少ない洗浄方法であると言えるが、従来の洗浄方法では洗浄に用いる過酸化水素濃度が1〜3%程度と非常に高濃度のため、水系運転中に該洗浄方法を実施する事は困難であり、一般には運転停止直前に循環洗浄を行うような使われ方をしている。
また、低濃度の過酸化水素と過酸化水素分解酵素を用いる洗浄方法としては、特許文献1に示される純水供給配管の洗浄方法や、特許文献2で示される過酸化水素付加体とカタラーゼを用いた風呂釜の洗浄方法等が知られている。特許文献1に示される純水供給配管の洗浄方法は金属表面に付着している金属粉や微粒子を洗浄する方法であり、低濃度の過酸化水素と過酸化水素分解酵素を用いた発泡により洗浄を行なっている。これらの方法では接液している壁面で過酸化水素と酵素が微細な泡を形成し、その泡の付着によって汚れを剥離するものであるが、各種工場やビルに設備された水系の配管部や熱交換器等に堆積する軟質汚れの洗浄に対する適用については言及されていない。
本発明は、各種工場やビルに設備された水系の配管部や熱交換器等に堆積する主に軟質の汚れを該水系の運転中に洗浄する方法であって、大掛かりな装置の設置、界面活性剤による発泡や排水負荷増加、及びヒドラジンや高濃度の過酸化水素による作業環境の悪化等を避け、適用が容易で効果の高い汚れ洗浄方法を提供することを課題としている。
本発明者らは、低濃度の過酸化水素と過酸化水素分解酵素を用いる洗浄方法の、各種工場やビルに設備された水系への適用に関して鋭意研究を重ねた結果、対象水中でコロイドを生成する金属イオンを存在させることにより、前記の過酸化水素と過酸化水素分解酵素による洗浄効果を大幅に増強できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
即ち、請求項1に係る発明は、pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成する金属イオンを存在させた水系水に、過酸化水素を添加した後、過酸化水素分解酵素を添加する水系の汚れ洗浄方法である。
本発明の洗浄方法を各種工場やビルに設備された水系に適用することにより、配管部や熱交換器等に堆積した主に軟質の汚れを効率的に洗浄除去することができ、また、排水負荷の増加も避けられる。特に本発明の洗浄方法は水系の運転中に適用できるため、工場操業やビルの営業への影響を最小限にとどめながら、配管流量や熱交換器の伝熱効率を回復することができる。
本発明の汚れ洗浄方法の洗浄対象は、各種工場やビルに設備された水系の配管部や熱交換器等に堆積する主に軟質の汚れであって、系内に持ち込まれた有機物や泥状の汚れ、微生物代謝物である多糖類が膜状に付着した一般にファウリングと呼ばれる汚れ、及び補給水中に含まれる微細粒子が凝集して生じた汚れ等が相当し、熱交換器の伝熱面で生成付着する硬質スケールは含まれない。
本発明は、pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成する金属イオンを存在させた水系水に、過酸化水素を添加した後、過酸化水素分解酵素を添加する水系の汚れ洗浄方法である。本発明における、pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成する金属イオンの役割は明確ではないが、過酸化水素が添加された水系水に過酸化水素分解酵素を添加することによって過酸化水素が分解し水中で微細な気泡が発生し、その気泡によって配管部や熱交換器等に堆積する軟質汚れを剥離洗浄する過程で、該金属イオンが水中に存在しない場合は、発生した気泡が合一して比較的短時間のうちに水面から大気中に放出されるが、該金属イオンが水中に存在する場合は、水中に金属コロイドが生成するため、微細な気泡が該コロイドに付着して水中に長時間保持され、軟質汚れに対する剥離洗浄効果を長く維持することができ、その結果、前記の過酸化水素と過酸化水素分解酵素による洗浄効果が大幅に増強されると推測される。
本発明の汚れ洗浄方法が適用できる各種工場に設備された水系については特に制限がなく、石油精製、石油化学、発電所等に設置された中規模〜大規模の排水系、循環式冷却水系、及びその他の一般水系や、ビルや中小工場等に設置された比較的小規模な用排水系や冷却水系などのあらゆる水系に適用できるが、その水系水のpHが6.0〜9.5の範囲内であることが必要である。このpH範囲を外れた水系に対して本発明の汚れ洗浄方法を適用する場合は、酸、又はアルカリを水系水に添加してそのpHを前記pH範囲内に調整した上で、本発明の汚れ洗浄方法を適用する。pH調整に用いる酸、アルカリは通常使用されるものでよく、塩酸、硫酸や水酸化ナトリウムなどが挙げられる。
本発明の汚れ洗浄方法においては、洗浄開始前に洗浄対象の水系のブロー弁を閉める。運転状況によってはブロー弁を完全に閉められない場合もあるが、その場合でも可能な限りブロー量を絞る。
本発明の汚れ洗浄方法においては、洗浄対象水系のpH6.0〜9.5の水系水中でコロイドを形成する金属イオンを存在させるが、該金属イオンには、pH6.0〜9.5の水系水中で不溶性の水酸化物を生成する金属イオンが該当し、生成した水酸化物が水中で1〜100nmほどの大きさの微細なコロイド粒子となる。そのような金属イオンとしてはアルミニウムイオン、亜鉛イオン、及び銅イオン等が挙げられる。
水系水中に存在させる金属イオンの濃度が低い場合は生成するコロイド量が少なく、本発明の効果が得られない場合があり、また、高い場合は生成したコロイド同士が凝集沈殿して却って本発明の効果が減退する場合があるため、一般的に金属イオン濃度は0.05〜5.0mg/L対水系水であって、好ましい金属イオン濃度は0.05〜1.5mg/L対水系水であり、更に好ましい金属イオン濃度は0.1〜1.0mg/L対水系水である。
前記金属イオンはpH6.0〜9.5の水系水中で不溶性の水酸化物を生成してコロイド状態であるため、その濃度測定においては試料をろ過せずに全金属濃度として測定する。水系水中の金属濃度としてのアルミニウムや亜鉛の測定はJIS K0102−2008に従う。
水系水中に好ましい濃度の前記金属イオンを存在させるためには、補給水等から対象水系に前記金属イオンが持ち込まれて既に水系水中の濃度が前記の好ましい濃度範囲内である場合はそのまま本発明の洗浄方法に供することができ、また、その濃度が好ましい濃度範囲下限よりも低い場合は、前記金属イオン濃度が好ましい濃度範囲内になるように、例えば、ポリ塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化亜鉛や硫酸亜鉛などを水系水に添加する。尚、この場合に添加する金属化合物については特に制限は無く、作業性の点から易水溶性の化合物や水溶液の形態の製品が推奨される。また、添加する金属化合物として2種以上の化合物を選択することもできる。
前記金属イオンが存在する水系水に過酸化水素を添加する。過酸化水素としては、市販の35%、45%、及び60%濃度品などを用いることができ、洗浄対象水系の流量、保有水量や汚れ状況などに合わせて適宜選択できる。その添加量は対象水系水中の過酸化水素残留濃度に基づいて決め、該残留濃度が検出されない場合は本発明の効果が得られず、残留濃度が低い場合は本発明の十分な効果が得られない場合があり、また、残留濃度が高い場合は本発明の効果が得られるが、続いて添加される過酸化水素分解酵素の必要量が増すため、経済的に不利である。従って、過酸化水素の残留濃度として100mg/L対水系水以上は必要であり、好ましくは、対象水系水中の過酸化水素残留濃度が300〜3000mg/L対水系水になるように過酸化水素を添加する。この濃度は、従来の過酸化水素による洗浄方法で用いられている過酸化水素濃度1〜3%程度に対して、1/3〜1/100の低濃度である。
対象水系水中の過酸化水素残留濃度の分析方法には特に指定が無く、洗浄対象水系の状況に合わせてヨウ素滴定法、過マンガン酸カリウム滴定法、及び過酸化水素電極法などの方法から選択できるが、簡便には、例えば、MACHEREY−NAGEL社製の「クアントフィックス パーオキサイド1000(Quantofix Peroxide 1000)」(商品名)等の半定量試験紙を使用することができる。
本発明の汚れ洗浄方法においては、過酸化水素添加後に、過酸化水素分解酵素を添加する。本発明の汚れ洗浄方法に用いることができる過酸化水素分解酵素としては、カタラーゼやペルオキシターゼが挙げられる。
過酸化水素分解酵素の添加量の目安は、残留過酸化水素濃度に対してほぼ比例的に決めることができ、例えばカタラーゼの場合は、その力価として残留過酸化水素濃度の1/4倍の数値を目安としている。従って、対象水系水中の過酸化水素残留濃度が300〜3000mg/L対水系水の場合は、カタラーゼの力価として、75〜750unit/L対水系水を添加の目安とするが、実際には、洗浄対象水系の状況によって変動するため、1250unit/L対水系水程度まで添加する場合がある。また、重金属の陽イオンやシアン化物はカタラーゼの酵素活性を阻害することが知られており、対象水中に該当物質が存在する場合は、阻害による活性低下(失活)分を上乗せしたカタラーゼ添加量が必要になる。
実際の洗浄における過酸化水素分解酵素添加量は、過酸化水素分解酵素が添加された後の水系水中に微細な気泡が多く分散している状態が適正といえる。過酸化水素分解酵素が少ないときは、過酸化水素の分解不充分により気泡の発生が少なく十分な洗浄効果が得られず、逆に多過ぎると過酸化水素の分解が速くて急激に気泡が発生して大きな気泡となり効果的な洗浄に寄与せず、かつ経済的にも不利になることがある。一般的には、洗浄時間が過酸化水素分解酵素添加後1〜3時間程度になるように過酸化水素分解酵素を添加するのが好ましいが、洗浄時間が更に長くなることは差し支えない。
過酸化水素分解酵素は、10倍以上に希釈した水溶液として対象水系に添加することが望ましい。高い濃度の過酸化水素分解酵素溶液を水系に添加すると、過酸化水素分解反応が偏在して起こり、水系全体の洗浄効果が得られない場合があるので、十分に希釈した過酸化水素分解酵素溶液を撹拌の良い場所に添加し、水系全体に均一に拡散するようにすることが好ましい。そのためには、例えば、対象水系が循環水系の場合は、1サイクルの循環時間をかけて過酸化水素分解酵素溶液を水系に連続添加することも好ましい。ここで、1サイクルの循環時間(分)は、対象循環水系の循環水量(ton/hr)をR、保有水量(ton)Hとする、60/(R/H)で算出される。
過酸化水素分解酵素を添加する対象水系水の水温は35〜40℃が望ましい。水温が低い場合は過酸化水素の分解反応速度が遅くなり、水温が高い場合は過酸化水素分解酵素の活性低下(失活)が起こる。しかし、耐熱性のカタラーゼであれば70℃まで使用できるので、通常の水系であれば、水温による過酸化水素分解酵素の大幅な活性低下を考慮する必要は無い。
本発明の洗浄方法では、通常、過酸化水素分解酵素添加後1〜3時間程度、洗浄を行うことにより、系内に堆積した汚れが剥離し水中に分散するため、対象水系水の透視度は低下し、濁度や懸濁物質は増加する。洗浄実施中の水系水の透視度の低下や濁度又は懸濁物質の増加の推移を追跡し、透視度の低下や濁度又は懸濁物質の増加がほぼ止まり、平衡状態となった時点で洗浄を終了する。洗浄終了時点で残留過酸化水素濃度が検出される場合は、過酸化水素分解酵素を追加添加して残留している過酸化水素を分解する。
前記の対象水系水の濁度の測定はJIS K0101−1998、透視度や懸濁物質の測定はJIS K0102−2008に従う。
本発明の洗浄方法に用いる、過酸化水素、過酸化水素分解酵素、及びpH6.0〜9.5の水中でコロイドを形成する金属イオンの洗浄対象水系への添加は、いずれも該水系の撹拌が良い場所に添加するが、例えば、対象水系が循環水系の場合は、循環ポンプ吸引側等が好ましい。
前記金属イオン添加方法には特に制限は無く、ポンプによる連続添加、一括添加、添加分を分割しての間欠添加のいずれでもよい。過酸化水素の添加方法にも特に制限は無いが、洗浄対象水系に浅い水槽や開渠部がある場合などは、過酸化水素添加による発泡によって泡が溢れる場合があるので、発泡状況を確認しながら添加する。過酸化水素の添加は対象水系水中の過酸化水素残留濃度を測定しながら行い、過酸化水素残留濃度が目標値に達した時点で添加を終了する。また、過酸化水素分解酵素の添加方法は前記の通り、十分に希釈した過酸化水素分解酵素溶液を撹拌の良い場所に連続添加し、水系全体に均一に拡散するようにすることが好ましく、過酸化水素分解酵素の添加によっても、過酸化水素の分解による気泡が発生するため、過酸化水素添加時と同じ発泡対応が必要である。
透視度が最も低く濁度や懸濁物質が最も高濃度の状態の洗浄終了時の対象水系水は、ブロー弁を開放して排水系に排出し、代わりに同量の清水を水系に補給することで洗浄が終了する。
本発明の洗浄方法は、水系の運転中に適用できることが特徴であるが、水系が運転停止中であっても、ポンプを稼動させ配管系に通水させることによって適用することもできる。また、洗浄対象の汚れが特定の機器に堆積していることが事前に判っている場合は、適当な枝管を利用して、当該機器の水流入側直前に本発明の方法で洗浄薬剤を注入することが効果的である。
本発明の効果を損なわない範囲において、本発明の洗浄方法に、公知の他の洗浄剤、界面活性剤、消泡剤、分散剤、スケールコントロール剤、及びスライムコントロール剤等の他の添加剤を併用してもよい。
本発明の洗浄方法について、以下に実施例と比較例を挙げて本発明の効果を示すが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。また、特許請求の範囲を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
(洗浄効果比較試験)
1.試験に用いた化合物
(1)pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成する金属イオンを供給する化合物
A−1:硫酸アルミニウム14−18水塩(試薬1級、関東化学(株)製)
A−2:塩化亜鉛(試薬1級、関東化学(株)製)
(2)pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成しない金属イオンを供給する化合物
B−1:塩化カリウム(試薬1級、関東化学(株)製)
(3)過酸化水素
過酸化水素(過酸化水素水)(濃度:30.0〜35.5%)(試薬1級、関東化学(株)製)
(4)過酸化水素分解酵素
アスクスーパー25(カタラーゼ力価:25000unit/ml)(商品名、三菱ガス化学(株)製)
1.試験に用いた化合物
(1)pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成する金属イオンを供給する化合物
A−1:硫酸アルミニウム14−18水塩(試薬1級、関東化学(株)製)
A−2:塩化亜鉛(試薬1級、関東化学(株)製)
(2)pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成しない金属イオンを供給する化合物
B−1:塩化カリウム(試薬1級、関東化学(株)製)
(3)過酸化水素
過酸化水素(過酸化水素水)(濃度:30.0〜35.5%)(試薬1級、関東化学(株)製)
(4)過酸化水素分解酵素
アスクスーパー25(カタラーゼ力価:25000unit/ml)(商品名、三菱ガス化学(株)製)
2.試験方法
(1)20メッシュのステンレス金網に、表1に示す組成の実装置配管より採取した軟質汚れを20mm×20mmの範囲で付着させた。付着後の金網を、1リットルビーカーに採取した30℃の500mlイオン交換水中に静かに吊るして設置し、ビーカー底のマグネチックスターラーバーを20rpmで回転させた後、表2、表3に示した所定量の金属イオンを添加し、水酸化ナトリウムと塩酸を用いて、その溶液のpHを表2、表3に示した値に調整した。尚、添加する金属イオンの量は、この後の操作によって添加される過酸化水素水や過酸化水素分解酵素水溶液の量を考慮し、最終の試験溶液に対する金属イオン濃度が所定量になるように予備試験を行って決定した。
(1)20メッシュのステンレス金網に、表1に示す組成の実装置配管より採取した軟質汚れを20mm×20mmの範囲で付着させた。付着後の金網を、1リットルビーカーに採取した30℃の500mlイオン交換水中に静かに吊るして設置し、ビーカー底のマグネチックスターラーバーを20rpmで回転させた後、表2、表3に示した所定量の金属イオンを添加し、水酸化ナトリウムと塩酸を用いて、その溶液のpHを表2、表3に示した値に調整した。尚、添加する金属イオンの量は、この後の操作によって添加される過酸化水素水や過酸化水素分解酵素水溶液の量を考慮し、最終の試験溶液に対する金属イオン濃度が所定量になるように予備試験を行って決定した。
(2)前記溶液に表2、3に示した所定量の残留濃度が得られるまで過酸化水素(過酸化水素水)を添加した。過酸化水素の残留濃度は「クアントフィックス パーオキサイド1000」(商品名)の試験紙を用いて測定した。残留濃度が高い場合は適宜希釈して測定した。また、該溶液のpHが表2、表3に示した値を維持するように水酸化ナトリウムと塩酸を用いて調整した。
(3)過酸化水素分解酵素としてはカタラーゼ水溶液であるアスクスーパー25を用い、カタラーゼ力価として残留過酸化水素濃度の1/4倍の数値の量を、マグネチックスターラーバー撹拌下にゆっくり前項の溶液に添加した。
(4)洗浄の効果は、ステンレス金網に付着させた汚れの約80%以上の面積が剥離した状態を洗浄終了とし、カタラーゼ水溶液の添加開始時(カタラーゼ水溶液を添加しない場合は過酸化水素水添加終了時)から洗浄終了までに要した時間によって評価した。その結果を表2、表3に示した。尚、表2、表3に示した濃度は全て対試験溶液の濃度である。また、試験全体を通じて試験溶液の液温は30℃であり、pHは表2、表3に示した値を維持するように水酸化ナトリウムと塩酸を用いて調整した。
(3)過酸化水素分解酵素としてはカタラーゼ水溶液であるアスクスーパー25を用い、カタラーゼ力価として残留過酸化水素濃度の1/4倍の数値の量を、マグネチックスターラーバー撹拌下にゆっくり前項の溶液に添加した。
(4)洗浄の効果は、ステンレス金網に付着させた汚れの約80%以上の面積が剥離した状態を洗浄終了とし、カタラーゼ水溶液の添加開始時(カタラーゼ水溶液を添加しない場合は過酸化水素水添加終了時)から洗浄終了までに要した時間によって評価した。その結果を表2、表3に示した。尚、表2、表3に示した濃度は全て対試験溶液の濃度である。また、試験全体を通じて試験溶液の液温は30℃であり、pHは表2、表3に示した値を維持するように水酸化ナトリウムと塩酸を用いて調整した。
この洗浄効果比較試験は、洗浄時間を指標に効果の優劣を判定する試験である。表2の比較例1は、前記特許文献1、2に示された、低濃度の過酸化水素に過酸化水素分解酵素を組み合わせる洗浄方法であり、金属イオンは添加されない。一方、比較例2〜比較例9は金属イオンとしてカリウムイオン(Kイオン)を添加した例であるが、比較例1と比較例2〜比較例9との結果比較から、pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成しないカリウムイオンの添加は洗浄効果の向上に寄与しないことが明らかになった。
表3には本発明の実施例が示され、低濃度の過酸化水素に過酸化水素分解酵素を組み合わせる洗浄方法に、添加金属イオンとして、pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成するアルミニウムイオン(Alイオン)や亜鉛イオン(Znイオン)を併用することによって、金属イオンを添加しない比較例1やpH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成しないカリウムイオン(Kイオン)を併用した比較例2〜比較例9に比べて、洗浄時間は大幅に短縮された。
実施例と比較例の結果の比較に基づいて、pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成する金属イオンを対象水中に存在させることにより、過酸化水素と過酸化水素分解酵素による洗浄効果を大幅に増強できる本発明の効果が実証された。また、比較例10〜比較例13の結果より、対象水のpHが6.0〜9.5の範囲から外れている場合は、低濃度の過酸化水素に過酸化水素分解酵素を組み合わせる洗浄方法にアルミニウムイオン(Alイオン)や亜鉛イオン(Znイオン)を併用しても、洗浄効果は向上しないことが示された。
(実装置適用試験)
1.試験に用いた化合物
(1)pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成する金属イオンを供給する化合物
水道用ポリ塩化アルミニウム(JIS K1475−1996)(商品名「PAC250A」、多木化学(株)製)
(2)過酸化水素
35wt%過酸化水素(商品名、三菱ガス化学(株)製)
(3)過酸化水素分解酵素
アスクスーパー25(カタラーゼ力価:25000unit/ml)(商品名、三菱ガス化学(株)製)
1.試験に用いた化合物
(1)pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成する金属イオンを供給する化合物
水道用ポリ塩化アルミニウム(JIS K1475−1996)(商品名「PAC250A」、多木化学(株)製)
(2)過酸化水素
35wt%過酸化水素(商品名、三菱ガス化学(株)製)
(3)過酸化水素分解酵素
アスクスーパー25(カタラーゼ力価:25000unit/ml)(商品名、三菱ガス化学(株)製)
2.試験方法
(1)表4に示した水質の循環水を有する循環式冷却水系において軟質汚れ洗浄を行なった。該冷却水系の保有水量は10トン、循環水量は100トン/時であり、1サイクル循環時間は6分、循環水送り水温は30℃、戻り水温は36℃であった。
(1)表4に示した水質の循環水を有する循環式冷却水系において軟質汚れ洗浄を行なった。該冷却水系の保有水量は10トン、循環水量は100トン/時であり、1サイクル循環時間は6分、循環水送り水温は30℃、戻り水温は36℃であった。
(2)対象冷却水系は2年に一度、全系洗浄を行っており、2年前の前回(比較例14)は、工場操業が停止し冷却水系の熱負荷が無くなった時点で、冷却水系のブローダウン弁を閉じて高濃度の過酸化水素洗浄(過酸化水素2%添加)を実施し、過酸化水素を添加して60分経過後に冷却水系のブローダウン弁を開いて剥離した汚れを系外に排出した。本発明の洗浄方法の適用(実施例23)に当たっては、前回の濁度や懸濁物質の推移を対照とし、洗浄は工場操業中で冷却水系に熱負荷が掛かっている状態の、操業停止半月前に実施した。
(3)対象冷却水系のブローダウン弁を閉じた後、冷却水中に、アルミニウム換算で1mg/L対冷却水に相当する量の水道用ポリ塩化アルミニウム(商品名「PAC250A」、多木化学(株)製)を添加した。
(4)水道用ポリ塩化アルミニウムを添加して30分経過後に、35wt%過酸化水素を、残留過酸化水素濃度として1000mg/L対冷却水に達するまで冷却水中に添加した。残留過酸化水素濃度の測定は、「クアントフィックス パーオキサイド1000」(商品名、MACHEREY−NAGEL社製)の試験紙を用いて測定した。
(5)35wt%過酸化水素を添加して30分経過後に、カタラーゼ力価として残留過酸化水素濃度の1/4倍の数値を必要量の目安として、過酸化水素分解酵素であるアスクスーパー25(商品名、三菱ガス化学(株)製)を清水で10倍に希釈した水溶液を、1サイクル循環時間(6分)程度かけて一定量で連続添加した。尚、水道用ポリ塩化アルミニウム、過酸化水素、及びアスクスーパー25は、良好な撹拌と薬剤の速やかな拡散を得るために、いずれも循環ポンプ吸引側に投入した。
(6)アスクスーパー25水溶液添加終了後、15分毎に対象冷却水の濁度と懸濁物質を測定した。濁度の測定はJIS K0101−1998、透視度や懸濁物質の測定はJIS K0102−2008に従った。
(7)アスクスーパー25水溶液を添加して60分経過後に、冷却水系のブローダウン弁を開いてブローダウンを開始し、剥離した汚れを系外に排出した。尚、ブローダウン開始前に対象冷却水中の残留過酸化水素濃度を「クアントフィックス パーオキサイド1000」(商品名、MACHEREY−NAGEL社製)の試験紙を用いて測定し、該試験紙の呈色が該試験紙の検出下限の50mg/L−H2O2以下になるまでアスクスーパー25水溶液を追加添加した。
(8)ブローダウン開始後30分目(=アスクスーパー25水溶液添加終了後、90分目)と60分目(=アスクスーパー25水溶液添加終了後、120分目)に対象冷却水の濁度と懸濁物質を測定した。尚、対象冷却水のpHは全洗浄工程を通じて8.5〜8.6であった。
(9)濁度と懸濁物質の測定結果を表5に示した。
(3)対象冷却水系のブローダウン弁を閉じた後、冷却水中に、アルミニウム換算で1mg/L対冷却水に相当する量の水道用ポリ塩化アルミニウム(商品名「PAC250A」、多木化学(株)製)を添加した。
(4)水道用ポリ塩化アルミニウムを添加して30分経過後に、35wt%過酸化水素を、残留過酸化水素濃度として1000mg/L対冷却水に達するまで冷却水中に添加した。残留過酸化水素濃度の測定は、「クアントフィックス パーオキサイド1000」(商品名、MACHEREY−NAGEL社製)の試験紙を用いて測定した。
(5)35wt%過酸化水素を添加して30分経過後に、カタラーゼ力価として残留過酸化水素濃度の1/4倍の数値を必要量の目安として、過酸化水素分解酵素であるアスクスーパー25(商品名、三菱ガス化学(株)製)を清水で10倍に希釈した水溶液を、1サイクル循環時間(6分)程度かけて一定量で連続添加した。尚、水道用ポリ塩化アルミニウム、過酸化水素、及びアスクスーパー25は、良好な撹拌と薬剤の速やかな拡散を得るために、いずれも循環ポンプ吸引側に投入した。
(6)アスクスーパー25水溶液添加終了後、15分毎に対象冷却水の濁度と懸濁物質を測定した。濁度の測定はJIS K0101−1998、透視度や懸濁物質の測定はJIS K0102−2008に従った。
(7)アスクスーパー25水溶液を添加して60分経過後に、冷却水系のブローダウン弁を開いてブローダウンを開始し、剥離した汚れを系外に排出した。尚、ブローダウン開始前に対象冷却水中の残留過酸化水素濃度を「クアントフィックス パーオキサイド1000」(商品名、MACHEREY−NAGEL社製)の試験紙を用いて測定し、該試験紙の呈色が該試験紙の検出下限の50mg/L−H2O2以下になるまでアスクスーパー25水溶液を追加添加した。
(8)ブローダウン開始後30分目(=アスクスーパー25水溶液添加終了後、90分目)と60分目(=アスクスーパー25水溶液添加終了後、120分目)に対象冷却水の濁度と懸濁物質を測定した。尚、対象冷却水のpHは全洗浄工程を通じて8.5〜8.6であった。
(9)濁度と懸濁物質の測定結果を表5に示した。
比較例14は、前回(2年前)実施の過酸化水素2%添加の高濃度過酸化水素洗浄結果であり、その結果と比較して実施例23の濁度や懸濁物質の濃度が高く、本発明の洗浄方法が従来の洗浄方法よりも系内の汚れを多く剥離除去することが明らかになった。
このように、本発明の洗浄方法は各種工場やビルの冷却水系に配管された熱交換器や配管等に堆積する軟質汚れを冷却水系の運転中に洗浄除去できるため、工場操業やビルの営業への影響を最小限にとどめるという大きな利点に加えて、その洗浄効果も、従来の方法に比べて優れていることが示された。
Claims (1)
- pH6.0〜9.5の水中でコロイドを生成する金属イオンを存在させた水系水に、過酸化水素を添加した後、過酸化水素分解酵素を添加する水系の汚れ洗浄方法。
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