JP2013243363A - シリコンウェハをテクスチャ形成するための組成物及び方法 - Google Patents

シリコンウェハをテクスチャ形成するための組成物及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シリコンウェハをテクスチャ形成するための組成物及び方法を提供する。
【解決手段】1又は複数の界面活性剤を有するシリコンウェハをテクスチャ形成するためのテクスチャ形成用組成物、及び1又は複数の界面活性剤を有するテクスチャ形成用組成物でウェハを濡らす工程を含むシリコンウェハをテクスチャ形成する方法が提供される。
【選択図】図1

Description

[関連出願の相互参照]
本願は、2011年9月2日付で出願された米国特許仮出願第61/530,760号(代理人整理番号07482Z2)、2011年11月15日付で出願された米国特許出願第13/296836号(代理人整理番号07482Z2P)及び2010年11月24日付で出願された米国特許出願第61/416998号(代理人整理番号07482Z)の利益を主張し、それらすべての全体を参照により本明細書中に援用する。
本発明は、シリコンウェハの表面のテクスチャ形成に関する。光エネルギーの電気への変換効率を改善するために、非常に低反射のシリコン表面が望ましい。例えば、単結晶シリコンに関しては、これを、テクスチャ形成と呼ばれる工程において、(100)Siウェハを異方性エッチングして、表面にピラミッド構造を形成することによって達成する。シリコンウェハ表面でのピラミッドの均一かつ密な分布が、低い反射率を達成するのに望ましい。ピラミッドの高さが10μm未満で、かつサイズが均一であることが望ましい。比較的小さく、かつ均一なピラミッド構造は、再びテクスチャ形成した表面の上部に堆積させて効率の低下をさらに防ぐパッシベーション層の良好な被膜を、確実にする。また、比較的小さく、かつ均一なピラミッド構造は、シリコン表面に印刷される金属接触配線を比較的狭くすることを確保し、これは比較的多くの光を、光電変換のためにシリコン表面に通すことを可能にする。
多結晶シリコンに関しては、表面を、通常はアルカリ性又は酸性の溶液を使用してエッチングして、表面上にピット又は細孔を形成する。ピットには通常は15未満μmの直径と深さがある。低い反射を達成するために、シリコンウェハ表面上には細孔の均一な分布が望まれる。表面の粗さは、ウェハの反射性を低下させ、かつ材料内部で光が伝播する経路の距離を長くするので、そのため光の電気への変換の有効性が高まる。
先行技術文献としては、国際公開第2009/120631号、中国特許出願公開第101634026号、中国特許出願公開第101634027号、独国特許出願公開第102007058829号、国際公開第2009/119995号、米国特許第4137123号、中国特許出願公開第101217173号、中国特許出願公開第1983644号、中国特許出願公開第1983645号、特開2009−123811号、欧州特許出願公開第944114号、欧州特許出願公開第1890338号、Basu,P.K.et al,Sotar Energy Materials & Solar Cells(2010),94(6),1049−1054、Basu,P.K.et al,Renewable Energy(2009),34(12),2571−2576、国際公開第2009/071333号、Gangopadhyay,U.et al.,Solar Energy Materials & Solar Cells(2006),90(18−19),3094−3101、国際公開第2008/022671号、米国特許第5949123号、米国特許第6340640号、米国特許出願公開第2003/0119332号、米国特許出願公開第2011/0059570号、米国特許出願公開第2006/0068597号、米国特許第7192885号、F.Duerinchx,L.Frisson,P.P.Michies et al,「Towards highly efficient industrial cells and modules from polycrystalline wafers」,the 17th European Photovoltaic Sotar Energy conference,Oct.22−26,2001,Munich,Germanyにて公表、欧州特許出願公開第2006892号、米国特許出願公開第2007/0151944号、米国特許第7759258号、国際公開第2009/119995号、国際公開第2010/107863号、米国特許出願公開第2010/0239818号、国際公開第2011/032880号、M.Lipinski et al,「Reduction of surface reflectivity by using double porous silicon layers」,Materials Science and Engineering,B101(2003)297−299、D.H.Macdonald,et al,「Texturing industrial multicrystalline silicon solar cells」,Solar Energy,76(2004),277−283が挙げられる。
当技術分野では、低減された反射率を有するシリコンウェハ、及びウェハの供給元に関係なく、シリコンウェハを加工するときに、望ましいシリコンロスの量をもたらすテクスチャ形成用組成物及びテクスチャ形成方法の必要性が今もなお存在している。さまざまな単結晶及び多結晶ウェハ供給業者があり、そして様々な供給業者によって供給されるウェハも多様であり、例えば、ウェハの構造欠陥密度、粒子特性、及びソーダメージ(saw damage)の程度が異なるため、ウェハの供給元に依存することのない、異なった供給業者からのウェハでも、低い反射率と望ましいシリコンロス量を含めた一貫した結果を提供するテクスチャ形成プロセスを持っていることが望ましい。
本発明のテクスチャ形成プロセスにおいて、本発明の組成物を用いて、シリコンウェハ若しくはシリコン基材を処理することができる(シリコンウェハとシリコン基材という用語を、本明細書中で相互に交換可能に用いる)。本発明によって処理したシリコンウェハを用いて、光起電セルを作製することができる。本発明の組成物及び/又は方法で処理されたウェハは、テクスチャ形成の均一性において改善を示すことができ、またこの処理にさらされていないウェハに比べて低い反射性を示すことができる。本発明の方法及び/又は組成物で達成されうるさらなる利点は、(1)望ましいシリコンロスに伴ったウェハ表面の均一かつ小さな楕円形ピットの生成、(2)テクスチャ形成した表面の反射率の低下、及び(3)異なる供給業者からのシリコンウェハに対する一貫したテクスチャ形成の結果の1以上を含む場合がある。
できるだけ低い反射性を有していることが望ましい。我々の発明は、ウェハ表面のテクスチャ形成を改善する組成物と方法を提供する。我々の発明は、酸性のテクスチャ形成溶液中に1又は複数の界面活性剤を含む(1つ又は複数の)組成物を用いてウェハ表面を処理することを伴う。その組成物は、望ましいシリコンロスを伴ってシリコンウェハ表面に小さくて、均一なピットを生成することによってウェハ表面を修飾し、そして低い表面反射性をもたらすテクスチャ形成表面の改善された均一性をもたらす。
本発明は、1又は複数の酸、1又は複数のアニオン界面活性剤(例えば、アニオン性硫黄含有界面活性剤)及び水(典型的には残部が水である)から本質的になるか又はそれらからなるシリコンウェハをテクスチャ形成するためのテクスチャ形成用組成物、及び当該テクスチャ形成用組成物を用いてウェハをテクスチャ形成する方法である。
テクスチャ形成用組成物に有用なアニオン性硫黄含有界面活性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホナート(LAS)、第二級アルキルベンゼンスルホナート、リグニンスルホナート、N−アシル−N−アルキルタウラート、脂肪族アルコールスルファート(FAS)、石油スルホナート、第二級アルカンスルホナート(SAS)、パラフィンスルホナート、脂肪族アルコールエーテルスルファート(FAES)、α−オレフィンスルホナート、スルホコハク酸エステル、アルキルナフタレンスルホナート、イセチオナート、硫酸エステル、硫酸直鎖第一級アルコール、硫酸ポリオキシエチレン化直鎖アルコール、硫酸トリグリセリドオイル、及びそれらの混合物からなる群より選択され、及び/又は第二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩、ジフェニルオキシドジスルホン酸、エーテルスルファート、及びそれらの混合物からなる群より選択される1又は複数のものであることができる。テクスチャ形成用組成物は、本明細書に記載のアニオン界面活性剤のうちの任意の1つ又は任意の混合物と組み合わせて、硝酸及び/又はその他の酸の有無にかかわらず、フッ化水素酸をさらに含むこともできる。
本発明のもう1つの態様において、いずれかのテクスチャ形成用組成物に使用される1又は複数の硫黄含有界面活性剤は、以下の構造
(式中、R1及びR2は、独立して直鎖アルキル基又は環状アルキル基、フェニル基、又はそれらの組み合わせであり、通常1〜20の炭素を有し、Xは、Na、K、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、トリエタノールアミン、若しくはアンモニウムを含む任意のカチオン又は水素である)を有することもできる。更に本発明のもう1つの態様において、本明細書中に記載の成分及び組成物と共に、テクスチャ形成用組成物は、リン酸、硫酸又は水溶性カルボン酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、酒石酸、コハク酸、アジピン酸、プロパントリカルボン酸、及びプロパントリカルボン酸の異性体などからなる群より選択される1又は複数の酸をさらに含むこともできる。
本発明のもう1つの態様において、テクスチャ形成用組成物は、以下の量で本明細書中に記載される成分のいずれかを(単独で又は他の成分と組み合わせて)含む。(1)約37〜約42wt%のHF、約3.5〜約7wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水であり、(2)約24〜約30wt%のHF、約14〜約19wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水であり、並びに(3)約9〜約13wt%のHF、約31〜約39wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水である。
本発明は、上記ウェハを、1又は複数の酸、1又は複数のアニオン性硫黄含有界面活性剤、及び水を含むテクスチャ形成用組成物で濡らす工程を含む1又は複数の工程を含むか、それらの工程から本質的になるか、又はそれらの工程からなるシリコンウェハをテクスチャ形成する方法をさらに提供する。その方法で有用なテクスチャ形成用組成物は、いずれかの組み合わせ及び量で使用されるテクスチャ形成用組成物の成分を伴い、そして任意に他の成分を伴った、先に記載の又は本明細書中に記載の組成物のいずれかである。前記方法の工程は、第1及び第2のテクスチャ形成用組成物を用いた第1及び第2のテクスチャ形成工程をさらに含むことができ、当該第2のテクスチャ形成用組成物は、当該テクスチャ形成工程の前及び/又は後の追加のリンス及び/又は乾燥工程の有無にかかわらず、溶媒中に1又は複数の塩基を含むことができる。当該方法は、界面活性剤の前処理及び/又は精製工程をさらに含むことができる。
シリコンtop view image上で本発明の1つの実施形態に従って実施される表面テクスチャ形成プロセスのプロセスフロー図を表している。 本発明の工程による処理前の多結晶基材の一部分の上面像を表している。この上面像を、2K(上の写真)及び100K(下の写真)の倍率にて、多結晶基材表面においてHitachi S-4700 FE(電界放射)走査電子顕微鏡検査(SEM)を使用して撮影した。 本発明の工程における、テクスチャ形成用組成物である実施例F(Ex F)を使用した第1のテクスチャ形成工程、基材のリンス工程、そして乾燥工程の後の多結晶基材の一部分の上面像を表している。その像を図2Aについて記載したのと同じSEM及び倍率レベルを使用して撮影した。 以下の工程:0.5%のKOH水溶液を使用して周囲温度にて1分間、第2のテクスチャ形成工程を実施し、DIでリンスし、そして乾燥させることによる基材の更なる処理後の図2Bに示した多結晶基材の上面像を表している。その像を図2Aについて記載したのと同じSEM及び倍率レベルを使用して撮影した。
添付図面は、本発明の典型的な実施形態のみについて説明しており、それゆえ特許請求の範囲を限定することを考慮していない。本発明は、他の同等に効果的な実施形態を許容することができる。
結晶シリコンウェハ(本明細書中では基材とも呼ばれる)は、光を電気に変換するのに使用される、光起電性セル、光電池又はフォトセルとも呼ばれる太陽電池を作製するために使用される。このために、光起電用途のために結晶シリコンウェハの表面にテクスチャを作り出すことが望ましい。そのテクスチャが、表面の反射性を低減するので、より多くの光を電気に変換することを可能にし、その結果、ウェハの効率を高める。
本発明の組成物と方法を使用してウェハを加工するとき、第1の工程は、(インゴットから切り出した)切断ウェハのあらゆる汚染物質を取り除くための任意の洗浄工程を伴うこともでき、そしてそのすぐ後には、1又は複数のテクスチャ形成工程が続く。テクスチャ形成プロセスは、多段工程プロセス、すなわち1つ又は2つ以上の工程を含むテクスチャ形成プロセスを含むこともできる。多段工程又は2工程のテクスチャ形成プロセスに関して、テクスチャ形成プロセスは、ウェハを、第1のテクスチャ形成用組成物又は溶液中に1又は複数の酸を含む溶液と接触させることと、それに続く、第2のテクスチャ形成用組成物又はアルカリ性溶液中に1又は複数の塩基を含む溶液と接触させることを含む第2のテクスチャ形成工程を含む。どちらの工程も、1又は両方(あるいは、それ以上の)テクスチャ形成工程の前又は後に追加のリンス工程を含むこともできる。典型的なリンス組成物は、例えば、脱イオンDI水などの精製水である。テクスチャ形成工程及び/又はリンス工程のいずれか又はそれぞれの前又は後は、乾燥工程であってもよい。乾燥工程は、乾燥空気、加熱空気又は窒素をウェハに向けることによって実施され得る。通常、1又は複数のテクスチャ形成用組成物は、水溶液である。
第1のテクスチャ形成溶液は、1又は複数の酸、1又は複数の界面活性剤、及び溶媒を含むか、本質的にそれらからなるか、又はそれらからなる酸性溶液である。第1のテクスチャ形成溶液中の酸には、フッ化水素酸(HF)、及び/又は硝酸(HNO3)が含まれていてもよく、また、調整剤と呼ばれるときもある1又は複数の追加の酸が任意に含まれていてもよい。調整剤としては、テクスチャ形成溶液のエッチング速度を調整するための、リン酸、硫酸、又は水溶性カルボン酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、酒石酸、コハク酸、アジピン酸、プロパントリカルボン酸、及びプロパントリカルボン酸の異性体が挙げられる。1又は複数の調整剤が存在しているなら、通常、テクスチャ形成溶液は約0〜40wt%の調整剤を含む。しかしながら、より多くの又は少ない調整剤を代替の実施形態において使用することもできる。第1のテクスチャ形成溶液は、フッ化水素酸、硝酸、界面活性剤、及び溶媒を含むこともできる。通常、酸性テクスチャ形成溶液は、溶媒中に約5重量パーセント(wt%)〜約70wt%の濃度の1又は複数の酸又は(調整剤を含んでいない)酸の混合物を持つこともできる。溶媒は、脱イオン水(DI)であっても、精製水であってもよい。第1のテクスチャ形成溶液は、1又は複数のアニオン界面活性剤を含んでもよい。
本発明の方法において有用な本発明の酸性テクスチャ形成溶液である第1のテクスチャ形成溶液のいくつかの例は、以下のものを含むか、それらからなるか、又は本質的にからなる:(1)約37〜約42wt%のHF、約3.5〜約7wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水(例えば、DIW)、例えば、一実施形態において、約50.75〜約59.495wt%の水;又は(2)約24〜約30wt%のHF、約14〜約19wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水(例えばDIW)、例えば、一実施形態において、約50.75〜約61.995wt%の水;又は(3)約9〜約13wt%のHF、約31〜約39wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水(例えば、DIW)、例えば、一実施形態において、約47.75〜約59.995wt%の水;又は(4)約75〜約85wt%のDI水中の49wt%HF溶液、約5〜約10wt%のDI水中の70wt%HNO3溶液、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部がDIW;又は(5)約50〜約60wt%のDI水中の49wt%HF溶液、約20〜約26wt%のDI水中の70wt%HNO3溶液、約0.005〜約0.25wt%界面活性剤、及び残部がDIW;又は(6)約20〜約25wt%のDI水中の49wt%HF溶液、約45〜約55wt%のDI水中の70wt%HNO3溶液、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部がDIW。
一実施形態において、本発明の方法で有用な本発明の酸性テクスチャ形成溶液である第1のテクスチャ形成溶液は、約25〜約27wt%のHF、約15〜約17wt%のHNO3、約0.05〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水(例えば、DIW)、例えば、一実施形態において、約55.75〜約59.995wt%の水;又は約53〜約55wt%のDI水中の49wt%HF溶液、約22〜約24wt%のDI水中の70wt%HNO3溶液、約0.05〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部のDIWを含むか、本質的にそれらからなるか、又はそれらからなる。
酸性テクスチャ形成用組成物は、硫黄含有アニオン界面活性剤を含めたアニオン界面活性剤を1又は複数含んでもよい。本発明のテクスチャ形成用組成物に有用なアニオン界面活性剤及び硫黄含有アニオン界面活性剤の例としては、直鎖アルキルベンゼンスルホナート(LAS)、直鎖脂肪酸及び/又はその塩、ココナッツオイル脂肪酸誘導体、トールオイル酸誘導体、サルコシド(sarcosides)、アセチル化ポリペプチド、第二級アルキルベンゼンスルホナート、リグニンスルホナート、N−アシル−N−アルキルタウラート、脂肪族アルコールスルファート(FAS)、石油スルホナート、第二級アルカンスルホナート(SAS)、パラフィンスルホナート、脂肪族アルコールエーテルスルファート(FAES)、α−オレフィンスルホナート、スルホコハク酸エステル、アルキルナフタレンスルホナート、イセチオナート、硫酸エステル、硫酸直鎖第一級アルコール、硫酸ポリオキシエチレン化直鎖アルコール、硫酸トリグリセリドオイル、リン酸及びポリリン酸エステル、並びにペルフルオロ化アニオン性物質、そしてこれらの並びに本明細書中に開示した界面活性剤及びその他の公知の界面活性剤のいずれかの混合物が挙げられる。テクスチャ形成用組成物は、以下の構造
(式中、Rは、アルキル基、例えば10〜18個の炭素を持つ直鎖アルキル基である)を有するα−オレフィンスルホナートを含んでもよい。
本発明の組成物で使用される界面活性剤は、スルファート若しくはスルホナートを有する硫黄含有アニオン性界面活性剤の1種以上であっても、第二級アルカンスルホナート界面活性剤若しくはアルキルスルファート界面活性剤、又はそれらの混合物であってもよい。その界面活性剤を、遊離酸の形態、並びに塩の形態で用いることができる。スルホン酸基を有する界面活性剤は、次の構造
(式中、R1及びR2は、独立して直鎖アルキル基若しくは環状アルキル基、フェニル基、又はそれらの組み合わせであり、通常1〜20の炭素を有し、Xは、Na、K、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、トリエタノールアミン又はアンモニウムを含む任意のカチオン又は水素である)を有する場合がある。いくつかの実施形態において、スルホン酸系界面活性剤は直鎖アルキル基を含む。
その界面活性剤の具体的な例は、Clariantから市販されているHostapur(登録商標)SAS界面活性剤であり、次の構造
(式中、m+n=10〜14;スルホン酸基は、多くの場合、主に置換される第二級の炭素原子となるように、炭素鎖にわたって分布する)を有する分子を含む。
さらに、本発明の組成物で使用される界面活性剤は脂肪族アルコールスルファートであってもよく、これは原子数8〜22の範囲の炭素鎖長を有する脂肪族アルコールのスルホン化から生成される。本発明のテクスチャ形成用組成物で有用な界面活性剤の例は、分子式C1225O(C24O)2SO3Naを有するラウリル硫酸ナトリウムである。炭素鎖長は、10〜18の炭素原子のこの種類の市販の界面活性剤に対して変化する場合がある。この界面活性剤は、様々な分布の炭素鎖長の界面活性剤を含有することもある。
別の例は、次の構造
(式中、「n」は、界面活性剤の鎖中のエトキシレート基の数であり、1〜5になることができる)を有するラウレス硫酸ナトリウムである。炭素鎖長は、10〜18の炭素原子のこの種類の市販の界面活性剤によって変化する場合があるこの界面活性剤は、様々な分布の炭素鎖長の界面活性剤を含有することもある。
本発明のこのテクスチャ形成用組成物で有用な市販の界面活性剤としては、次のものが挙げられる。Hostapur(登録商標)SASは、Clariant Corporationにより製造されている第二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩である; Calfax(登録商標)DBA70は、Pilot Chemical Companyにより製造されているC12(分岐)ジフェニルオキサイドジスルホン酸である; AEROSOL(登録商標)NPES-3030Pは、CYTEC CANADA,Inc.により製造されているエーテルスルファートである。本発明の好ましい酸性テクスチャ形成用組成物は、1又は複数の酸、水、並びにHostapur(登録商標)SAS、Calfax(登録商標)DBA70(10%)及びAEROSOL(登録商標)NPES-3030P、又はそれらの混合物若しくは他の界面活性剤との混合物の群から選択される少なくとも1種類の界面活性剤を含むか、本質的にそれらからなるか、あるいは、それらからなる。好ましい界面活性剤は、第二級アルカンスルホナート、ジフェニルオキシドジスルホン酸、及びエーテルスルファートからなる群より選択される。
いずれの界面活性剤又は界面活性剤の混合物も、約0.001wt%〜約5wt%、又は約0.005wt%〜約4wt%、又は約0.005wt%〜約0.25wt%のいずれかの濃度で使用できる。重量パーセント(wt%)は、本明細書中の全てのwt%がように、本明細書中で別段の記述がない限り、テクスチャ形成溶液の総重量に基づくことに留意のこと。有用な界面活性剤は、金属不純物を取り除くのに好適な技術を使用して精製され得る。界面活性剤を精製することは、本発明のテクスチャ形成用組成物を調製するときに実施される第1の工程のうちの1つであってもよい。有用な精製技術の1つは、界面活性剤のイオン交換を実施することである。
第2のテクスチャ形成用組成物は、アルカリ性エッチング組成物であってもよい。アルカリ性エッチング組成物の例としては、溶媒中の1又は複数の塩基、例えば、1又は複数の水酸化物を含むか、基本的それらからなるか、又はそれらからなるものが挙げられる。1又は複数の塩基は、溶媒中、通常、水中、脱イオン水(DIW)中又はそうでなければ精製水中の、水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、アンモニア(NH4OH)、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH;若しくは(CH34NOH)、又は他の同様の塩基成分の群から選択し得る。アルカリ性溶液には、脱イオン(DI)水又は他の溶媒中に約0.1wt%〜約15wt%、又は約0.5wt%〜約10wt%、又は約0.5wt%〜約5wt%の濃度の1又は複数の塩基が含まれ得る。
それぞれ第1及び第2のテクスチャ形成用組成物を使用する第1及び第2のテクスチャ形成工程を含むテクスチャ形成プロセスでは、第1のテクスチャ形成用組成物が、例えば、HF/HNO3エッチング組成物を含むとき、シリコンが、HNO3によって酸化され、続いて、HFによって形成されたSiO2が溶解されると(理論に拘束されることは願わないが)考えられる。HF及びHNO3を含む組成物を使用する酸性テクスチャ形成の工程は、同時にSi表面にナノ多孔性層を生じさせる発熱反応である。太陽電池製造に、このナノ多孔性層は、この層における高い抵抗性、高い光吸収率、及び正孔電子の再結合のため好ましくない。本発明の方法のいくつかの実施形態において、それは、その後、第2のテクスチャ形成用組成物を使用した第2のテクスチャ形成工程において、希アルカリ溶液中で取り除かれる。そのため、2つのテクスチャ形成工程を持つテクスチャ形成プロセスを使用するいくつかの実施形態に関して、結晶シリコン表面テクスチャ形成は、酸性エッチング(第1のテクスチャ形成工程)とアルカリ性ナノ細孔除去工程(第2のテクスチャ形成工程)の両方を伴う。酸性エッチング工程は、得られた表面の性状と総シリコンロスに貢献し、そしてそれがテクスチャ形成の品質を判断する上での重要な要素である。酸性エッチング工程が等方性であるときに、シリコンエッチングは、欠陥及び/又は結晶粒界において優先的にかつ結晶配向にかかわらず起こる。シリコンロスが低すぎるとき、すなわち、約2μm未満であるとき、Si表面は損傷した層の微小亀裂だらけになる。このことは、太陽電池製造にとって好ましくない。シリコンロスが高すぎる、すなわち、約8μmを超えるとき、テクスチャ形成は見えなくなり、そして、転位と結晶粒界が現れる。これが、より高い表面反射性につながるが、ウェハを機械的に弱くする可能性がある。本発明の酸性テクスチャ形成用組成物は、本発明の方法を使用した際に、許容され得るシリコンロス、すなわち、約2〜約8μm、又は約3〜約6μm、又は約4〜5μmを提供する。
第1又は第2の(酸性又はアルカリ性)テクスチャ形成用組成物は、ウェハ表面の洗浄及び/又はテクスチャ形成(エッチング)を促進させる、1又は複数の添加剤も含有することができる。洗浄添加剤は、表面に残留している破片の除去を促進し得る。任意に、本発明の第1又は第2のテクスチャ形成用組成物は、無機酸若しくは有機酸及びそれらの塩、塩基及びそれらの塩、キレート剤、消泡剤、湿潤剤、及び/又はエッチング剤又はその混合物を含めた1又は複数の追加の成分(添加剤)を含有することができる。いくつかの実施形態において、本発明のテクスチャ形成用組成物は、本明細書に記載される酸及びその塩、塩基及びその塩、キレート剤、分散剤、消泡剤、湿潤剤、及び/又はエッチング剤のいずれか1つ又はそのすべてを含まないか又は実質的に含まない(「実質的に含まない」とは、本明細書中で別段の定義がなければ、0.001wt%未満であることを意味する)。
第1又は第2のテクスチャ形成用組成物、通常、第1のテクスチャ形成用組成物は、塩酸、硫酸、リン酸、スルファミン酸などを含めた無機酸をさらに含有することができる。それらの酸及び/又はそれらの塩の混合物もまた同様に使用できる。本発明のテクスチャ形成用組成物は、有機酸、及び/又はそれらの塩をさらに含有することができる。有機酸を、幅広い酸から選択することができ、例えば、限定されないが、酢酸、シュウ酸、クエン酸、マイレン酸、リンゴ酸、マロン酸、グルコン酸、グルタル酸、アスコルビン酸、ギ酸、酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリシン、アラニン、シスチン、スルホン酸、スルホン酸の様々な誘導体等又はこれらの混合物が挙げられる。これらの酸の塩を用いることもできる、これらの酸/塩の混合体も用いることができる。本発明のテクスチャ形成用組成物は、あらゆるの量で、又は0〜20wt%、0〜5wt%若しくは0〜1wt%の範囲に及ぶ量で、酸及び/又はそれらの酸の塩を含有することができる。
第1又は第2のテクスチャ形成用組成物、通常、第2のテクスチャ形成用組成物は、さらに1又は複数の塩基を含むことができる。この塩基は、様々な範囲の化学物質から選択され、例えば、限定されないが、水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化第四級アンモニウム、アミン、炭酸グアニジン及び有機塩基を挙げられる。この塩基を、単独で、又は他の塩基と組み合わせて用いることができる。適切な有機塩基の例としては、限定されないが、ヒドロキシルアミン、有機アミン(例えば、第一級、第二級又は第三級の脂肪族アミン、脂環式アミン、芳香族アミン及び複素環式アミン)、アンモニア水及び水酸化第四級アンモニウムを挙げることができる。ヒドロキシルアミンの特定の例としては、ヒドロキシルアミン(NH2OH)、N−メチルヒドロキシルアミン、N,N−ジメチルヒドロキシルアミン及びN,N−ジエチルヒドロキシルアミンが挙げられる。脂肪族第一級アミンの特定の例としては、モノエタノールアミン、エチレンジアミン及びイソプロパノールアミンが挙げられる。脂肪族第二級アミンの特定の例としては、ジエタノールアミン、N−メチルアミノエタノール、ジプロピルアミン、並びに2−エチルアミノエタノール及び2−(2−アミノエチルアミノ)エタノールが挙げられる。脂肪族第三級アミンの特定の例としては、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、エチルジエタノールアミンが挙げられる。脂環式アミンの特定の例としては、シクロへキシルアミン及びジシクロへキシルアミンを挙げることができる。芳香族アミンの特定の例としては、ベンジルアミン、ジベンジルアミン及びN−メチルベンジルアミンが挙げられる。複素環式アミンの特定の例としては、ピロール、ピロリジン、ピロリドン、ピリジン、モルホリン、ピラジン、ピペリジン、N−ヒドロキシエチルピペリジン、オキサゾール及びチアゾールが挙げられる。第四級アンモニウム塩の特定の例としては、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルエチルアンモニウムヒドロキシド、(2−ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウムヒドロキシド、(2−ヒドロキシエチル)トリエチルアンモニウムヒドロキシド、(2−ヒドロキシエチル)トリプロピルアンモニウムヒドロキシド及び(1−ヒドロキシプロピル)トリメチルアンモニウムヒドロキシドが挙げられる。本発明のテクスチャ形成用組成物は、あらゆる量で、又は0〜20wt%若しくは0〜1wt%の量で、塩基及び/又はそれらの塩基の塩を含有することができる。本発明の第1又は第2のテクスチャ形成用組成物は、1又は複数のキレート剤をさらに含有することができる。そのキレート剤は、限定されないが、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(NHEDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DPTA)、エタノールジグリシナート、クエン酸、グルコン酸、シュウ酸、リン酸、酒石酸、メチルジホスホン酸、アミノトリスメチレンホスホン酸、エチリデン−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシプロピリデン−1,1−ジホスホン酸、エチルアミノビスメチレンホスホン酸、ドデシルアミノビスメチレンホスホン酸、ニトリロトリスメチレンホスホン酸、エチレンジアミンビスメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸、ヘキサジアミンテトラキスメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸及び1,2−プロパンジアミンテトラメチレンホスホン酸又はアンモニウム塩、有機アミン塩、マロン酸、コハク酸、ジメルカプトコハク酸、グルタル酸、マレイン酸、フタル酸、フマル酸、多価カルボン酸(例えば、トリカルバリル酸、プロパン−1,1,2,3−テトラカルボン酸、ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、ピロメリト酸)、オキシカルボン酸(例えば、グリコール酸、β−ヒドロキシプロピオン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、ピルビン酸、ジグリコール酸、サリチル酸、没食子酸)、多価フェノール(例えば、カテコール、ピロガロール)、リン酸(例えば、ピロリン酸、ポリリン酸)、複素環式化合物(例えば、8−オキシキノリン)及びジケトン(例えば、α−ジピリジルアセチルアセトン)からなる群より選択することができる。本発明のテクスチャ形成用組成物は、あらゆる量で、又は0〜10wt%若しくは0.0001〜10wt%の範囲の濃度で、キレート剤を含有することができる。
第1又は第2のテクスチャ形成用組成物は、1又は複数の消泡剤剤を、さらに含有することができる。消泡剤を、限定されないが、シリコーン、有機ホスホナート、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールのコポリマーを含有する酸化エチレン/酸化プロピレン(EO/PO)系消泡剤、アルコール、ホワイトオイル、植物油、及び長鎖脂肪族アルコール、脂肪酸石鹸又は脂肪酸エステルであるワックスからなる群より選択することができる。このテクスチャ形成用組成物は、あらゆる量で、又は約0.0001wt%〜約5wt%若しくは約0.001〜約1wt%の範囲の量で、消泡剤を含有することができる。いくつかの組成物、例えばいくつかのシリコーン界面活性剤は、消泡剤と界面活性剤との両方として機能することができる。この第1のテクスチャ形成用組成物は、酸化剤、例えば硝酸、過酸化物、硝酸塩、亜硝酸塩、次亜塩素酸、過塩素酸塩、過硫酸塩、過マンガン酸塩、ペルオキソ硫酸、及び硫酸などを0〜99wt%又は0〜50wt%の範囲の濃度で含有することができる。
本発明のテクスチャ形成用組成物中の添加剤の総重量パーセントは、10wt%未満でなければならないか、若しくは5wt%未満であるか、又は0〜10wt%若しくは0〜5wt%でなければならない。
本発明のテクスチャ形成用組成物及び本発明の方法は、単結晶の基材(例えば、Si<100>又はSi<111>)、微細結晶シリコン基材、ストレインドシリコン(a strained silicon)基材、アモルファスシリコン基材、ドープ化若しくは非ドープ化ポリシリコン、多結晶(polycrystalline若しくはmulticrystalline)基材、ガラス、サファイア又はあらゆるタイプのシリコン含有基材であってもよいウェハのテクスチャ形成に使用できる。通常、本発明の方法及び組成物は、多結晶シリコン基材に対して使用される。(第1のテクスチャ形成工程と第2のテクスチャ形成工程がある本発明の実施形態において)第2のテクスチャ形成工程に先行し得る第1のテクスチャ形成工程は、少なくとも1種類の酸、若しくは2種類以上の酸の混合物、1種類の界面活性剤若しくは2種類以上の界面活性剤の混合物、及び1種類の溶媒若しくは溶媒の混合物を含むか、本質的にそれらからなるか、あるいはそれらからなる本発明の組成物の使用を伴ったテクスチャ形成工程である。いくつかの実施形態において、第1のテクスチャ形成工程の後には、第2のアルカリ性テクスチャ形成用組成物を含む第2のテクスチャ形成工程が続く。
本発明のテクスチャ形成方法では、ウェハを、第1及び/又は第2の、そして/あるいはその他のテクスチャ形成用組成物によって濡らす。このウェハを、フラッディング(flooding)、スプレー、浸漬又は他の方法で濡らすことができる。いくつかの場合では、第1及び/又は第2のテクスチャ形成用組成物の撹拌を必要とし、この組成物がテクスチャ形成プロセスの間に常に基材の表面と緊密に接触することを確保する。
通常、プロセスは、複数の(例えば、2つの)テクスチャ形成工程を持つ多段工程のテクスチャ形成プロセスである。しかしながら、本発明は、第1のテクスチャ形成工程だけに関与するテクスチャ形成用組成物及び工程を企図する。テクスチャ形成プロセスは、1又は複数のテクスチャ形成工程に加えて、1又は複数のリンス工程、1又は複数の洗浄工程、及び/又は他の工程を含み得る。任意の洗浄工程の後に、ウェハを、本発明の第1のテクスチャ形成用組成物で濡らすこともできる。さらに、第1のテクスチャ形成工程直後、又は他の任意の工程後に、ウェハを、第2のテクスチャ形成用組成物で濡らすこともできる。現在、テクスチャ形成工程として第1及び第2のテクスチャ形成用組成物を使用することが、多結晶ウェハの表面反射率を改善するのに最も効果的であると思われる。
ウェハを、1又は複数のテクスチャ形成工程前後の別個のリンス工程でリンスすることができる。あらゆる工程に関して、湿潤化を、室温又は周囲温度以下で、例えば0〜40℃、又は5〜25℃で行うことができる。第1及び/又は第2のテクスチャ形成用組成物をウェハに適用する方法に基づいて変わることができる時間で、テクスチャ形成用組成物を用いて、ウェハを濡らすことができる。通常、テクスチャ形成プロセスを経るコンベアベルト上の単回ウェハ処理は、バッチスケールの浸漬テクスチャ形成プロセスと比較して、短い処理時間である可能性がある。工程は、それぞれ1秒〜1時間の範囲とすることができる。好ましいテクスチャ形成工程の時間は、20秒〜30分となる場合がある。それぞれのテクスチャ形成工程に関する時間を、テクスチャ形成浴の温度を上げることによって、短縮することができる。
第2のテクスチャ形成用組成物には、界面活性剤を故意に含んでも、含んでいなくてもよい、すなわち、それには、実質的に界面活性剤が存在しない場合がある。界面活性剤が実質的に存在しないとは、0.001wt%未満の界面活性剤を意味する。第2のテクスチャ形成用組成物は、配合する時に界面活性剤がない場合があるが、本発明の第1のテクスチャ形成工程からの残留の界面活性剤を有するウェハを第2のテクスチャ形成用組成物で濡らすときに、一定の量の界面活性剤が、ウェハからテクスチャ形成浴に導入される場合がある。
本発明のいくつかの方法は、以下の工程:ウェハを、第1のテクスチャ形成用組成物で濡らし;ウェハを第2のテクスチャ形成用組成物で濡し;DIWでリンスし、そしてウェハを乾燥させることを含むか、本質的にそれらからなるか、又はそれらからなる。本発明の他の方法は、以下の工程:ウェハを、約7〜15℃にて約1〜約5分間、第1のテクスチャ形成用組成物で濡らし;DIWでリンスし;ウェハを、周囲温度にて約5秒〜約5分間、第2のテクスチャ形成用組成物で濡らし;DIWでリンスし、そしてウェハを乾燥させることを含むか、本質的にそれらからなるか、又はそれらからなる。
図1は、シリコン基材に行うのに適切な表面テクスチャ形成プロセスシーケンス100の1つの実施形態のフローダイアグラムを示す。このプロセスシーケンス100は、太陽電池製造工程に関して説明されているが、このプロセスシーケンス100を有利に利用して、他の構造及び用途に適切なテクスチャ化した表面を形成することができる。1つの実施形態において、以下で論じるプロセスシーケンス100は、ロボット機器を有する自動化した製造ラインで実行される。そのロボット機器は、処理される各基材を、以下で論じる全ての処理工程を行うのに適合している一連の処理浴に移送するのに適合している。図1に示されていないが、プロセスシーケンス100の別の実施形態は、追加の工程を含む場合、例えば、以下で論じる各処理工程の間に乾燥工程及び/又は追加のリンス工程を含む場合がある。追加のリンス工程は、各工程の間に処理用の化学物質への過剰な曝露を防ぎ、また例えば、隣接する処理浴間での化学物質の持ち越しによる相互汚染の可能性を低下させ得る。図1に示される実施形態において、テクスチャ形成プロセスは、第1のテクスチャ形成工程104A及び第2のテクスチャ形成工程104Dを含むが;しかしながら、示してはいないが、同じか又は代替のテクスチャ形成用組成物を使用した3つ以上のテクスチャ形成工程が基材のテクスチャ形成に使用できることが理解されている。以下に記載される本発明の工程は、各工程で用いられる組成物を撹拌する手段を含む場合がある。
プロセスシーケンス100は、シリコン基材を準備することによって、工程102で開始する。基材は、約100μm〜約400μmの厚みを有する場合がある。1つの実施形態において、基材は、単結晶基材(例えば、Si<100>又はSi<111>)、微細結晶シリコン基材、多結晶シリコン(polycrystalline(multicrystalline)silicon)基材、ストレインドシリコン基材、アモルファスシリコン基材、ドープ化若しくは非ドープ化多結晶シリコン基材、ガラス、サファイア、又はあらゆる種類のシリコン含有基材となることができる。基材がn型結晶性シリコン基材になるのが望ましい実施形態において、ドナー型の原子を、基材形成工程の間に結晶性シリコン基材内にドーピングする。ドナー原子の適切な例としては、限定されないが、リン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)である。あるいは、p型結晶性シリコン基材が望ましい1つの実施形態において、アクセプタ型の原子を、基材形成工程の間に結晶性シリコン基材内にドーピングすることができる。図2Aは、テクスチャ形成プロセス前の多結晶基材の一部分の上面像を表している。非テクスチャ形成基材の表面反射率は、36.5%である。
工程103では、基材は、テクスチャ形成プロセス(例えば、工程104A〜F)を行う前に、任意に事前に洗浄される。別の実施形態において(未掲載)、前洗浄工程は、多段工程のプロセスであり、これは不要な汚染物質、表面ダメージ及び/又は後の処理工程に影響を及ぼす場合がある他の物質を除去する。1つの実施形態において、工程103において、基材を酸性溶液及び/又は溶媒で濡らして、表面粒子、固有の酸化物又は他の汚染物質を基材から除去することによって、前洗浄工程を行うことができる。前洗浄溶液は、約0.1:100〜約4:100の割合でのフッ化水素と脱イオン水の混合物を有するフッ化水素(HF)水溶液とすることができる。1つの実施形態において、前洗浄溶液は、約0.1wt%〜約4wt%の濃度を有するフッ化水素(HF)水溶液、例えば約1wt%〜約2wt%のHFと、残部である脱イオン水とを有するフッ化水素(HF)水溶液とすることができる。前洗浄溶液は、約1ppm〜30ppmのオゾンがDI水に含まれている、オゾン処理されたDI水を含有することができる。前洗浄工程を、約5秒〜約600秒、例えば約30秒〜約240秒、例えば120秒で、基材に実行することができる。前洗浄溶液は、標準洗浄溶液SC1とすることもでき、標準洗浄溶液SC2又は他の適切かつコスト有利な洗浄溶液を用いてシリコン含有基材を洗浄することができる(SC1は、NH4OH(28%)、H22(30%)及び脱イオン水からなり、典型的な配合は1:1:5であり、通常は70℃で用いられるが、より高い比率で水を含む場合がある。SC2は、HCl(73%)、H22(30%)及び脱イオン水からなり、本来は1:1:5の比率で開発されており、通常は70℃で用いられるが、より高い比率で水を含む場合がある。)。1つの例では、前洗浄工程は、約1〜3分の間の時間に室温で、2体積%でフッ化水素酸(HF)を含有する水溶液に基材を浸漬することを含む。テクスチャ形成プロセスの第1の工程である工程104Aで、基材を、界面活性剤を含む本発明のテクスチャ形成用組成物で濡らす。基材を、フラッディング、スプレー、浸漬又は他の適切な方法で濡らすことができる。この湿潤化を、浴中、インラインツール内、又はビーカー中で行うことができる。適切な第1のテクスチャ形成用組成物の例は、上述しており、以下の例で開示されているものを含む。湿潤化を、周囲温度以下又は室温で、例えば0℃〜25℃、5〜15℃、又は6〜8℃で行うことができる。湿潤化の時間は、様々な方法によって様々となり、テクスチャ形成浴の場合は、バッチスケールの浸漬方法とは対照的に、単一のウェハに対して変わる場合がある。処理時間を、1秒〜1時間の範囲とすることができる。第1のテクスチャ形成工程に関して好ましい処理時間は、20秒〜30分、30秒〜15分、又は1分〜5分とすることができる。
第1のテクスチャ形成工程後のウェハの表面は、通常、第1のテクスチャ形成用組成物によってエッチングされる、すなわち、ソーダメージを受けたシリコン層が取り除かれ、そしてウェハ表面は楕円形のピットとナノ細孔だらけになる。図1に示した第1のテクスチャ形成工程104Aの後は、好ましいリンス工程104Bである。リンス工程は、通常、基材を水又はDI水で濡らすことを含み、そして基材を水浴又はDI水浴に10分以下又は5分以下浸積すること含んでもよい。
リンス工程104Bの後に、基材面から水、一部の、大部分の、又は実質的にすべてのテクスチャ形成用組成物及びその他の残りの化学薬品を取除くために、任意の乾燥工程104Cを実施してもよい。乾燥工程は、1〜60分間の窒素ガスの流れ、あるいは、清浄な乾燥空気若しくは加熱空気又は窒素の流れを用いて基材を乾燥することを含むことができる。図2Bは、工程104C後の多結晶基材表面の上面像を表している。表面が均一なピットとナノ細孔によって覆われており、表面反射率は16.7%であった。
工程104Dでは、図1に示した実施形態において、工程104A〜C後の基材が、第2のテクスチャ形成用組成物によって濡らされて、表面からナノ細孔が取り除かれる。第2のテクスチャ形成(エッチング)溶液は、基材面のテクスチャ形成に有効なあらゆる組成物であってもよく、そしてそれには、あらゆる公知のテクスチャ形成溶液が含まれる。1つの実施形態において、テクスチャ形成用組成物は、その中への1又は複数のその他の添加剤を含むことができ、そして約0℃〜約95℃、又は10℃〜50℃若しくは周囲温度に維持されるアルカリ性溶液である。別の実施形態において、シリコン基材のテクスチャ形成(エッチング)のためのアルカリ性溶液は、水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、アンモニア(NH4OH)、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH又は(CH34NOH)、又は他の同様の塩基の1又は複数を含む水溶液であってもよい。そのアルカリ性溶液は、脱イオン(DI)水中に約0、1重量%〜約15重量%のKOH(又は他の塩基若しくは塩基の混合物)、又は脱イオン(DI)水中に約0.25重量%〜約10重量%のKOH(又は他の塩基若しくは塩基の混合物)、又は脱イオン(DI)水中に約0.5重量%〜約5重量%のKOH(又は他の塩基若しくは塩基の混合物)の濃度を有することができる。
第2のテクスチャ形成工程104Dが完了した後で、好ましいリンス工程104E、例えば上述したような水リンス工程を行うことができ、及び/又は任意の乾燥工程104Fを行って、一部の、大部分の、又は実質的に全てのテクスチャ形成用組成物及びあらゆる他の残留化学物質を、基材表面から除去することができる。乾燥工程は、1〜60分間の窒素ガスの流れ、あるいは、清浄な乾燥空気、又は加熱空気若しくは窒素の流れを用いて基材を乾燥させることを含むことができる。図2Cは、工程104F後の多結晶基材表面の上面像を表している。表面は、ナノ細孔のない均一なピットで覆われており、表面反射率は22.9%である。
テクスチャ形成プロセスを基材表面に行った後、基材の反射率は、30%以下、26%以下、又は23%以下まで通常低下するが、以下に記載した反射性の計測方法を使用した。
以下の実施例は、本発明のテクスチャ形成用組成物及び方法を例証する。
試験片を、治具を用いてビーカーに水平に固定した。別段の指示がない限り、リンスを、毎分約100ミリリットル(ml/分)の流量のDI水を用いて、オーバーフローリンスにより行った。工程で温度が特定されていない場合、温度は室温であった。組成物の一部のみが特定されている場合、残部はDI水であった。テクスチャ形成工程の直前及び直後のウェハ試験片の重量変化を測定し、そして重量のパーセント変化を乗じた未テクスチャ形成ウェハの全厚みに基づいて総シリコンロスを計算することによって、第1のテクスチャ形成工程におけるシリコンロスを測定した。ウェハの反射率測定を、Perkin-Elmer Lambda 900 UV/VIS/NIR Spectrometerで行った。この装置は、積分球を有しており、反射した放射光を捉える。
[実施例1]
この実施例では、(以下の表中で特定されている)単結晶及び多結晶ウェハを、2工程のテクスチャ形成プロセス(追加のリンス及び乾燥工程を伴う;しかしながら、ソーダメージが無く、その他の前処理工程もなかった、例えば、前洗浄工程なし)によって処理した。第1のテクスチャ形成工程は、それぞれのウェハを、7〜10℃にて1〜3分間、以下の表(表1、1A、2、2A、3、3A、4、4A、5、6、及び6A)中で特定した第1のテクスチャ形成用組成物中に水平に浸漬することで濡らし、次いで、脱イオン水(DIW)でリンスし、そして窒素乾燥させ、それに続いて、それぞれの処理済みウェハを、周囲温度にて10秒〜1分間、(ナノ細孔除去のための)0.5重量%〜5重量%のKOH水溶液中に垂直に浸漬することで濡らし、次いで、各ウェハをDIWでリンスし、そしてそのウェハを窒素乾燥することからなる第2のテクスチャ形成工程を伴った。両側のシリコンロスを、重量変化に基づいて決定した。反射率を、積分球を備えたPerkin-Elmer Lambda 900分光測光器を使用して、ビーカーの底に面しているウェハの側面において、それぞれのウェハについて計測した。平均加重反射率(「WAR」)を、400〜1100nmのAM1.5の標準的な直射日光照度下での反射性の損失を組み込むことによって計算した。
表1に示した比較例と実施例で使用されるテクスチャ形成用組成物は、以下のとおり表1Aにある。
表2に示した比較例と実施例で使用されるテクスチャ形成用組成物は、以下のとおり表2Aにある。
表3に示した比較例と実施例で使用されるテクスチャ形成用組成物は、以下のとおり表3Aにある。
表4に示した比較例と実施例で使用されるテクスチャ形成用組成物は、以下のとおり表4Aにある。
[実施例2]
表2Aで規定したテクスチャ形成用組成物実施例F(ExF)を、異なるウェハ供給元からの異なるウェハを使用して、実施例1で使用したのと同じ(リンス工程と乾燥工程を伴った)2テクスチャ形成工程プロセスで使用し、そして表2に報告した。結果を表5に報告する。
[実施例3]
追加のテクスチャ形成用組成物を、実施例1で記載したのと同じ工程で試験した。結果を表6に報告する(注意事項、3つの以前の実施例を表6中で繰り返した)。組成の情報は、比較対象ExIとExAについては表1Aで、そして比較対象ExIIとExFについては表2Aで得ることができる。
表6中の実施例O、P、及びQのテクスチャ形成用組成物は、以下のとおり表6Aにある。
本発明は、先の実施例で使用したものを含めて、特定のプロセス工程と、それらのプロセス工程において有用な組成物に関して記載したが、他の実施形態も可能であって、本発明の範囲内にあることは明らかである。

Claims (18)

  1. 1又は複数の酸、1又は複数のアニオン性硫黄含有界面活性剤、及び水を含むシリコンウェハをテクスチャ形成するためのテクスチャ形成用組成物。
  2. 前記1又は複数のアニオン性硫黄含有界面活性剤が、直鎖アルキルベンゼンスルホナート(LAS)、第二級アルキルベンゼンスルホナート、リグニンスルホナート、N−アシル−N−アルキルタウラート、脂肪族アルコールスルファート(FAS)、石油スルホナート、第二級アルカンスルホナート(SAS)、パラフィンスルホナート、脂肪族アルコールエーテルスルファート(FAES)、α−オレフィンスルホナート、スルホコハク酸エステル、アルキルナフタレンスルホナート、イセチオナート、硫酸エステル、硫酸直鎖第一級アルコール、硫酸ポリオキシエチレン化直鎖アルコール、硫酸トリグリセリドオイル、及びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1に記載のテクスチャ形成用組成物。
  3. 前記1又は複数のアニオン性硫黄含有界面活性剤が、第二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩、ジフェニルオキシドジスルホン酸、及びエーテルスルファートからなる群より選択される、請求項1に記載のテクスチャ形成用組成物。
  4. 前記テクスチャ形成用組成物がフッ化水素酸を含む、請求項1に記載のテクスチャ形成用組成物。
  5. 前記テクスチャ形成用組成物が硝酸とフッ化水素酸を含む、請求項1に記載のテクスチャ形成用組成物。
  6. 前記1又は複数のアニオン性硫黄含有界面活性剤が、以下の構造
    (式中、R1及びR2は、独立して、直鎖アルキル基若しくは環状のアルキル基、フェニル基又はそれらの組み合わせであり、典型的には1〜20個の炭素を含み、Xは、Na、K、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、トリエタノールアミン若しくはアンモニウムを含む任意のカチオン、又は水素である)を有する、請求項1に記載のテクスチャ形成用組成物。
  7. 前記1又は複数の酸が、リン酸、硫酸、又は水溶性カルボン酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、酒石酸、コハク酸、アジピン酸、プロパントリカルボン酸、及びプロパントリカルボン酸の異性体からなる群より選択される1又は複数の酸を含む、請求項1に記載のテクスチャ形成用組成物。
  8. (1)約37〜約42wt%のHF、約3.5〜約7wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水;(2)約24〜約30wt%のHF、約14〜約19wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水;並びに(3)約9〜約13wt%のHF、約31〜約39wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水、からなる群より選択される、請求項1に記載のテクスチャ形成用組成物。
  9. 前記1又は複数のアニオン性硫黄含有界面活性剤が、直鎖アルキルベンゼンスルホナート(LAS)、第二級アルキルベンゼンスルホナート、リグニンスルホナート、N−アシル−N−アルキルタウラート、脂肪族アルコールスルファート(FAS)、石油スルホナート、第二級アルカンスルホナート(SAS)、パラフィンスルホナート、脂肪族アルコールエーテルスルファート(FAES)、α−オレフィンスルホナート、スルホコハク酸エステル、アルキルナフタレンスルホナート、イセチオナート、硫酸エステル、硫酸直鎖第一級アルコール、硫酸ポリオキシエチレン化直鎖アルコール、硫酸トリグリセリドオイル、及びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項8に記載のテクスチャ形成用組成物。
  10. 前記1又は複数のアニオン性硫黄含有界面活性剤が、第二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩、ジフェニルオキシドジスルホン酸、及びエーテルスルファートからなる群より選択される、請求項8に記載のテクスチャ形成用組成物。
  11. シリコンウェハを、1又は複数の酸、1又は複数のアニオン性硫黄含有界面活性剤、及び水を含むテクスチャ形成用組成物で濡らす工程を含む、シリコンウェハをテクスチャ形成する方法。
  12. 前記1又は複数のアニオン性硫黄含有界面活性剤が、直鎖アルキルベンゼンスルホナート(LAS)、第二級アルキルベンゼンスルホナート、リグニンスルホナート、N−アシル−N−アルキルタウラート、脂肪族アルコールスルファート(FAS)、石油スルホナート、第二級アルカンスルホナート(SAS)、パラフィンスルホナート、脂肪族アルコールエーテルスルファート(FAES)、α−オレフィンスルホナート、スルホコハク酸エステル、アルキルナフタレンスルホナート、イセチオナート、硫酸エステル、硫酸直鎖第一級アルコール、硫酸ポリオキシエチレン化直鎖アルコール、硫酸トリグリセリドオイル、及びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記1又は複数のアニオン性硫黄含有界面活性剤が、第二級アルカンスルホン酸ナトリウム塩、ジフェニルオキシドジスルホン酸、及びエーテルスルファートからなる群より選択され、前記1又は複数の酸がフッ化水素酸を含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記テクスチャ形成用組成物で濡らす工程(第1の湿潤工程)に続いて、ウェハを第2のテクスチャ形成用組成物で濡らす工程(第2の湿潤工程)をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記第2のテクスチャ形成用組成物が溶媒中に1又は複数の塩基を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第1の湿潤工程の後でかつ前記第2の湿潤工程の前にウェハをリンスする工程、及び前記第2の湿潤工程の後にウェハをさらにリンスし乾燥させる工程をさらに含む、請求項14に記載の方法。
  17. 前記テクスチャ形成用組成物が、(1)約37〜約42wt%のHF、約3.5〜約7wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水;(2)約24〜約30wt%のHF、約14〜約19wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水;並びに(3)約9〜約13wt%のHF、約31〜約39wt%のHNO3、約0.005〜約0.25wt%の界面活性剤、及び残部が水、からなる群より選択される、請求項10に記載の方法。
  18. 第2のテクスチャ形成工程で使用されるテクスチャ形成用組成物が水酸化物水溶液である、請求項17に記載の方法。
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