JP2013242668A - 情報通知装置、情報通知装置の制御方法、制御プログラム、および、制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

情報通知装置、情報通知装置の制御方法、制御プログラム、および、制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】問題が発生したとき、影響を受けるユーザと、当該ユーザをケアするユーザとに対して、ユーザに応じた通知情報を送信する。
【解決手段】情報通知装置1は、所定エリア内の場所の状態を検知して得られた検知値が、ユーザ毎に対応付けられている閾値を越えるか否かを、ユーザ毎に判定する事象発生判定部15と、検知値が閾値を越えると判定されたとき、閾値と対応付けられている第1ユーザに対して、状態変化が生じたことを通知するための第1通知情報と、第1ユーザに対応付けられている第2ユーザに対して、状態変化が生じたことを通知するための、第1通知情報より情報量が多い第2通知情報とを、外部に送信する通知情報生成部17とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、環境の異常等を通知する情報通知装置等に関するものである。
近年、事故の早期発見や未然防止などを目的として、人体や環境の異常等を検知し、検知結果をユーザ等に通知するための様々な技術が開発されている。この技術に関し、特許文献1〜7が開示されている。
特許文献1には、利用者の周囲の障害物を検知し、利用者に通知するための技術が記載されている。
特許文献2には、災害時の避難場所および避難経路を含む避難誘導情報を通知するための技術が記載されている。
特許文献3には、患者などの異常の兆候を医師に通知するための技術が記載されている。
特許文献4には、被介護者の転倒を検知し、介護者に通知するための技術が記載されている。
特許文献5には、火災の発生を監視員に通知するための技術が記載されている。
特許文献6には、浴室内の利用者の異常を検知するための技術が記載されている。
特許文献7には、人体の異常を検知し、周囲の携帯端末に緊急連絡を通知するための技術が記載されている。
特開2011−087046号公報(2011年4月8日公開) 特開2009−288843号公報(2009年12月10日公開) 特開2007−004662号公報(2007年1月11日公開) 特開2006−228024号公報(2006年8月31日公開) 特開2005−115537号公報(2005年4月28日公開) 特開2003−248880号公報(2003年9月5日公開) 特開2003−109160号公報(2003年4月11日公開)
特許文献1〜7に記載されている技術は、いずれも、異常等の検知結果をユーザに通知するものであるが、ユーザに応じて通知内容を変えることに主眼をおいた技術ではない。つまり、検知結果に応じてユーザに適切な行動を促すための情報を、ユーザに応じて通知する技術については、特許文献1〜7には言及されていない。
そのため、従来技術では、例えば、問題となる事象が発生したとき、影響が及ぶユーザには問題を回避させつつ、ケアする立場にあるユーザ(管理者、保護者、世話人など)には影響の及ぶユーザを問題に遭遇させないための行動を促す情報を、ユーザに応じて通知することはできなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、問題が発生したとき、影響を受けるユーザと、当該ユーザをケアするユーザとに対して、ユーザに応じた通知情報を送信する情報通知装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る情報通知装置は、所定エリア内の場所の状態を検知して得られた検知値に応じて外部に通知を行なう情報通知装置であって、上記検知値が、ユーザ毎に対応付けられている閾値を越えるか否かを、ユーザ毎に判定する判定手段と、上記判定手段により上記検知値が上記閾値を越えると判定されたとき、該閾値と対応付けられている第1ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための第1通知情報と、上記第1ユーザに対応付けられている第2ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための、上記第1通知情報より情報量が多い第2通知情報とを、外部に送信する送信手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明に係る情報通知装置の制御方法は、所定エリア内の場所の状態を検知して得られた検知値に応じて外部に通知を行なう情報通知装置の制御方法であって、上記検知値が、ユーザ毎に対応付けられている閾値を越えるか否かを、ユーザ毎に判定する判定ステップと、上記判定ステップにより上記検知値が上記閾値を越えると判定されたとき、該閾値と対応付けられている第1ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための第1通知情報と、上記第1ユーザに対応付けられている第2ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための、上記第1通知情報より情報量が多い第2通知情報とを、外部に送信する送信ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、所定エリア内の場所の状態を検知して得られた検知値が、ユーザ毎に対応付けられている閾値を越えると判定されたとき、上記第1ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための第1通知情報と、第2ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための第2通知情報とを外部に送信する。
よって、検知値が閾値を超えたことにより影響が及ぶ第1ユーザに対して第1通知情報を送信するとともに、第1ユーザに対応付けられている第2ユーザに対して第2通知情報を送信する。
つまり、状態変化の影響を受けるユーザと、当該ユーザに対応付けられているユーザとに対して、ユーザに応じた通知情報を送信することができる。なお、第2通知情報は第1通知情報よりも情報量が多いことから、第2ユーザは、状態変化に関する情報を、第1ユーザより多く入手することができる。なお、「情報量が多い」とは、ユーザに通知する情報が量的に多いこと、ユーザに通知する情報の種類が多いこと、ユーザに通知する情報の詳細度が高いこと、および、これらの組合せ、などを意味している。
よって、第1ユーザに対しては、第1通知情報にて状態変化が生じたことを通知することにより、状態変化の影響を受けない行動を促すことが可能であることに加えて、さらに、第2ユーザに対しては、第2通知情報にて状態変化が生じたことを通知することにより、第1ユーザより多くの行動を促すことが可能となる。例えば、第2ユーザが第1ユーザをケアする立場にあるユーザ(管理者、保護者、世話人など)である場合、第2ユーザに対して、第2通知情報に従って状態変化を解消する行動を促すことが可能となる。
したがって、第1ユーザが状態変化の影響を受ける可能性を大きく抑制することができる。
さらに、本発明に係る情報通知装置は、上記第1通知情報は、状態変化が生じた場所への接近を回避することを上記第1ユーザに促す情報を含み、上記第2通知情報は、状態変化が生じた場所へ上記第2ユーザを誘導するための情報を含む構成であってもよい。
上記の構成によれば、第1ユーザに対して、状態変化が生じた場所への接近を回避すること促す情報を送信するとともに、第2ユーザに対して、状態変化が生じた場所へ誘導するための情報を送信することができる。
よって、第1ユーザに対して、状態変化が生じた場所を回避する行動を促すことができるとともに、第2ユーザに対して、状態を回復させるための行動を促すことができる。
さらに、本発明に係る情報通知装置は、上記送信手段は、上記第1ユーザが使用する第1装置にて上記第1通知情報を出力させるために、上記第1通知情報を上記第1装置に送信するとともに、上記第2ユーザが使用する第2装置にて上記第2通知情報を出力させるために、上記第2通知情報を上記第2装置に送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、第1通知情報を第1装置に送信して、第1装置にて第1通知情報を出力させるとともに、第2通知情報を第2装置に送信して、第2装置にて第2通知情報を出力させることができる。
よって、第1ユーザは、自らが使用する第1装置にて第1通知情報を確認することができるとともに、第2ユーザは、自らが使用する第2装置にて第2通知情報を確認することができる。
さらに、本発明に係る情報通知装置は、上記送信手段は、上記第1ユーザおよび上記第2ユーザが使用する第3装置にて上記第1通知情報および上記第2通知情報を出力させるために、上記第1通知情報および上記第2通知情報を上記第3装置に送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、第1通知情報および第2通知情報を、第1ユーザおよび第2ユーザが共用する第3装置に送信して、第3装置にて第1通知情報および第2通知情報を出力させることができる。
よって、第1ユーザは、第2ユーザと共用する第3装置にて第1通知情報を確認することができるとともに、第2ユーザは、第1ユーザと共用する第3装置にて第2通知情報を確認することができる。
さらに、本発明に係る情報通知装置は、上記送信手段は、上記第1ユーザおよび上記第2ユーザが使用する第3装置が上記第1ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第1処理指定情報を含む上記第1通知情報と、上記第3装置が上記第2ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第2処理指定情報を含む上記第2通知情報とを、上記第3装置に送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、第1ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第1処理指定情報を含む第1通知情報、および、第2ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第2処理指定情報を含む第2通知情報を、第1ユーザおよび第2ユーザが共用する第3装置に送信して、第3装置にて、第1処理指定情報で指定された処理および第2処理指定情報で指定された処理を実行させることができる。
よって、第1ユーザが第3装置を操作することによって第1処理指定情報で指定された処理を実行させることができるとともに、第2ユーザが第3装置を操作することによって第2処理指定情報で指定された処理を実行させることができる。
さらに、本発明に係る情報通知装置は、上記送信手段は、上記第1ユーザおよび上記第2ユーザが使用する第3装置が上記第1ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第1処理指定情報を上記第1ユーザが使用する第1装置から上記第3装置に送信させるために、上記第1処理指定情報を含む上記第1通知情報を上記第1装置に送信するとともに、上記第3装置が上記第2ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第2処理指定情報を上記第2ユーザが使用する第2装置から上記第3装置に送信させるために、上記第2処理指定情報を含む上記第2通知情報を上記第2装置に送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、第1ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第1処理指定情報を含む第1通知情報を第1装置に送信することによって、第1装置から、第1ユーザおよび第2ユーザが共用する第3装置に送信させることができ、また、第2ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第2処理指定情報を含む第2通知情報を第2装置に送信することによって、第2装置から第3装置に送信させることができる。
よって、第1ユーザは第1処理指定情報で指定された処理を第1装置を介して第3装置に実行させることができるとともに、第2ユーザが第2処理指定情報で指定された処理を第2装置を介して第3装置に実行させることができる。
さらに、本発明に係る情報通知装置は、上記第3装置は自走式装置であり、上記第2処理指定情報は、状態変化が生じた場所に上記第2ユーザを誘導するために当該場所まで走行する処理が指定されている構成であってもよい。
上記の構成によれば、自走式の第3装置に、状態変化が生じた場所に第2ユーザを誘導するために当該場所まで走行させることができる。
よって、第2ユーザは第3装置の誘導に従えば、状態変化が生じた場所に到達することができる。
さらに、本発明に係る情報通知装置は、上記送信手段は、上記第1ユーザに対応付けられている種類のデータを含む上記第1通知情報を送信し、上記第2ユーザに対応付けられている種類のデータを含む上記第2通知情報を送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、ユーザに応じて第1通知情報および第2通知情報に含めるデータの種類を変えることができる。
さらに、本発明に係る情報通知装置は、上記検知値が、上記閾値を超えている状態から当該閾値を下回ったことを判定する状態回復判定手段と、上記状態回復判定手段により上記検知値が上記閾値を下回ったことが判定されたとき、上記第1ユーザおよび上記第2ユーザに対して、当該検知値が得られた場所の状態が回復したことを通知するための情報を、外部に送信する回復情報送信手段とをさらに備える構成であってもよい。
上記の構成によれば、検知値が上記閾値を下回ったことが判定されたとき、当該検知値が得られた場所の状態が回復したことを通知するための情報を外部に送信する。
よって、ユーザに場所の状態が回復したことを知らせることができる。
さらに、本発明に係る情報通知装置は、上記判定手段は、上記検知値が閾値を越えるか否かをユーザ毎に判定する際に、ユーザ毎に対応付けられている補正値により上記閾値を補正する構成であってもよい。
上記の構成によれば、ユーザ毎に対応付けられている補正値により閾値を補正する。
よって、ユーザ毎に閾値を異ならせることができるので、検知値が閾値を越えるか否かの判定結果をユーザ毎に異ならせることができる。
なお、上記情報通知装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記情報通知装置をコンピュータにて実現させる上記情報通知装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係る情報通知装置は、所定エリア内の場所の状態を検知して得られた検知値に応じて外部に通知を行なう情報通知装置であって、上記検知値が、ユーザ毎に対応付けられている閾値を越えるか否かを、ユーザ毎に判定する判定手段と、上記判定手段により上記検知値が上記閾値を越えると判定されたとき、該閾値と対応付けられている第1ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための第1通知情報と、上記第1ユーザに対応付けられている第2ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための、上記第1通知情報より情報量が多い第2通知情報とを、外部に送信する送信手段とを備える。
また、本発明に係る情報通知装置の制御方法は、所定エリア内の場所の状態を検知して得られた検知値に応じて外部に通知を行なう情報通知装置の制御方法であって、上記検知値が、ユーザ毎に対応付けられている閾値を越えるか否かを、ユーザ毎に判定する判定ステップと、上記判定ステップにより上記検知値が上記閾値を越えると判定されたとき、該閾値と対応付けられている第1ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための第1通知情報と、上記第1ユーザに対応付けられている第2ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための、上記第1通知情報より情報量が多い第2通知情報とを、外部に送信する送信ステップとを含む。
よって、検知値が閾値を超えたことにより影響が及ぶ第1ユーザに対して第1通知情報を送信するとともに、第1ユーザに対応付けられている第2ユーザに対して第2通知情報を送信する。
つまり、状態変化の影響を受けるユーザと、当該ユーザに対応付けられているユーザとに対して、ユーザに応じた通知情報を送信することができる。なお、第2通知情報は第1通知情報よりも情報量が多いことから、第2ユーザは、状態変化に関する情報を、第1ユーザより多く入手することができる。
よって、第1ユーザに対しては、第1通知情報にて状態変化が生じたことを通知することにより、状態変化の影響を受けない行動を促すことが可能であることに加えて、さらに、第2ユーザに対しては、第2通知情報にて状態変化が生じたことを通知することにより、第1ユーザより多くの行動を促すことが可能となる。例えば、第2ユーザが第1ユーザをケアする立場にあるユーザ(管理者、保護者、世話人など)である場合、第2ユーザに対して、第2通知情報に従って状態変化を解消する行動を促すことが可能となる。
したがって、第1ユーザが状態変化の影響を受ける可能性を大きく抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る情報通知装置の構成を示すブロック図である。 図1に示した情報通知装置を含む情報通知システムの概要を示す模式図である。 図1に示した情報通知装置が備えるセンサ情報保持部のデータ構造の一例を示す模式図である。 図1に示した情報通知装置が備える過去事例記憶部のデータ構造の一例を示す模式図である。 図1に示した情報通知装置が備えるユーザ属性記憶部のデータ構造の一例を示す模式図である。 図1に示した情報通知装置が備える通知用データ記憶部のデータ構造の一例を示す模式図である。 図2に示した情報通知システムに含まれるセンサ装置の斜視図である。 図7に示したセンサ装置の底面図である。 図7に示したセンサ装置の機能的構成を示すブロック図である。 図2に示した情報通知システムに含まれるユーザ端末の構成を示すブロック図である。 (a)は、図10に示したユーザ端末の表示部の表示例を示す模式図である。(b)は、図10に示したユーザ端末の表示部の他の表示例を示す模式図である。 図2に示した情報通知システムにて行なわれる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図12に示した判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図13に示した通知情報生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の他の一実施形態に係る情報通知装置の構成を示すブロック図である。 図15に示した情報通知装置が備える通知履歴記憶部のデータ構造の一例を示す模式図である。
(本発明の概要)
図2を参照しながら、本実施形態に係る情報通知装置1を含む情報通知システム5の概要について説明する。図2は、情報通知装置1を含む情報通知システム5の概要を示す模式図である。
情報通知装置1は、概説すると、所定エリア内の場所の状態が、ユーザに影響を及ぼす事象が発生する程度に変化しているとき、ユーザに応じた通知情報7を外部に通知する装置である。具体的には、場所の状態を検知して得られた検知値が、ユーザ毎に対応付けられている閾値を越えるか否かをユーザ毎に判定し、検知値が閾値を越えると判定されたとき、ユーザに応じた通知情報7を、通信ネットワーク9を介して外部に送信する装置である。
「場所の状態」とは、所定エリア内の1または複数の地点のコンディションを意味しており、一例を挙げれば、(1)障害物の有無、(2)床面の滑り具合、(3)床面の段差の有無、(4)場所周辺の気温、(5)場所周辺の臭気、(6)床面の汚れ具合、などであるが、これらに限定されるものではない。
そして、「ユーザに影響を及ぼす事象が発生する状態」とは、上述の例を用いて説明すると、(1)障害物に衝突してユーザが怪我する事象が発生する状態、(2)床面に水がこぼれている等によってユーザが滑って転倒する事象が発生する状態、(3)床面に段差が生じていることによってユーザがつまずいて転倒する事象が発生する状態、(4)常温ではなくユーザの体調等を害する事象が発生する状態、(5)悪臭によりユーザの体調等を害する事象が発生する状態、(6)床面が不衛生でありユーザの体調等を害する事象が発生する状態、などを意味している。
ユーザは複数の階層のいずれかに属しており、下位層のユーザは、上位層のユーザのいずれかと予め対応付けられているものとする。上位層のユーザは、下位層のユーザをケアする立場にあるユーザ(管理者、保護者、世話人など)であることを想定している。以下では、説明の簡略化のために、ユーザは2層のいずれかに属しており、下位層のユーザである下位ユーザ(第1ユーザ)5Aと、下位ユーザ5Aに対応付けられている上位層のユーザである上位ユーザ(第2ユーザ)5Bから成るものとして説明する。状態を検知する場所が一般家庭である場合、下位ユーザ5Aの典型例は子供であり、上位ユーザ5Bの典型例は親である。
そして、情報通知装置1の主特徴は、検知値が閾値を越えると判定されたとき、該閾値と対応付けられているユーザが下位ユーザ5Aである場合、当該ユーザに対して、該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための通知情報7である下位ユーザ用通知情報(第1通知情報)7Aと、当該ユーザに対応付けられている上位ユーザ5Bに対して、該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための通知情報7である上位ユーザ用通知情報(第2通知情報)7Bとのそれぞれを送信することである。つまり、下位ユーザ5Aと上位ユーザ5Bとに、ユーザに応じた通知情報7を送信することである。
そして、下位ユーザ用通知情報7Aは、少なくとも、状態変化が生じた場所への接近を回避することを下位ユーザ5Aに促す情報を含んでいる。これにより、下位ユーザ5Aは、下位ユーザ5Aに影響を及ぼす事象の発生を自ら防止することが可能となる。
一方、上位ユーザ用通知情報7Bは、下位ユーザ用通知情報7Aより情報量が多く、少なくとも、状態変化が生じた場所へ上位ユーザ5Bを誘導するための情報を含んでいる。これにより、上位ユーザ5Bは、下位ユーザ5Aに影響を及ぼす事象の発生を防止する対策を講じることが可能となる。なお、本明細書にて「情報量が多い」とは、ユーザに通知する情報が量的に多いこと、ユーザに通知する情報の種類が多いこと、ユーザに通知する情報の詳細度が高いこと、および、これらの組合せ、などを意味している。
このように、下位ユーザ5Aと上位ユーザ5Bとで通知情報7を分けることにより、下位ユーザ5Aは、自らが事象を回避する行動を取り得ることができるとともに、上位ユーザ5Bは、下位ユーザ5Aのために、状態を回復させるための行動を取り得ることができる。
なお、下位ユーザ5Aに通知した内容を上位ユーザ5Bにも通知するために、上位ユーザ用通知情報7Bは、下位ユーザ用通知情報7Aと同じ情報を含んでいることが望ましい。
下位ユーザ用通知情報7Aの送信先の装置は、下位ユーザ5Aが使用する装置であり、典型的には、下位ユーザ5Aが使用するユーザ端末3である。一方、上位ユーザ用通知情報7Bの送信先の装置は、上位ユーザ5Bが使用する装置であり、典型的には、上位ユーザ5Bが使用するユーザ端末3である。
なお、ユーザ端末3は、好適には、ユーザが所有するスマートフォンや携帯電話機などの携帯端末である。以下では、下位ユーザ5Aが使用するユーザ端末3をユーザ端末(第1装置)3Aと表記し、上位ユーザ5Bが使用するユーザ端末3をユーザ端末(第2装置)3Bと表記する。
さらに、下位ユーザ5Aおよび上位ユーザ5Bが共用する共用装置が存在する場合、当該装置に下位ユーザ用通知情報7Aおよび上位ユーザ用通知情報7Bを送信する構成であってもよい。例えば、後述するセンサ装置(第3装置)2は、下位ユーザ5Aおよび上位ユーザ5Bが共用し得る装置であるため、下位ユーザ用通知情報7Aおよび上位ユーザ用通知情報7Bをセンサ装置2に送信する構成としてもよい。
また、通知情報7の典型例は、(A)送信先の装置にて出力してユーザに提示するための各種データ(画像、音声、テキストなど)、および、(B)送信先の装置が実行すべき処理を指定した処理指定情報(以下、単に、コマンドと表記する)である。
上記(A)の一例を挙げると、状態変化の場所が印されたレイアウト画像、状態変化の発生を示す警報、状態変化の発生を示すテキストデータ、などである。なお、送信先の装置での出力のタイミングとしては、通知情報7を受信後直ちに自動的に出力してもよいし、ユーザ操作に応じて出力してもよいし、GPS(Global Positioning System)機能を用いて状態変化の場所に近づいたことを判定したときに自動的に出力してもよい。そのため、出力タイミングを示すパラメータ等が通知情報7に含まれていてもよい。
また、上記(B)のコマンドの一例を挙げると、データ出力処理を指定したコマンド、所定のアプリケーションの起動処理を指定したコマンド、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)点灯処理を指定したコマンド、状態変化のあった場所への走行処理を指定したコマンド、状態変化のあった場所での撮像処理を指定したコマンドなどである。なお、コマンドは、通知情報7を受信後直ちに自動的に実行されてもよいし、ユーザ操作に応じて実行されてもよいし、GPS機能を用いて状態変化の場所に近づいたことを判定したときに実行されてもよい。そのため、コマンドには、実行タイミングを示すパラメータ等が含まれていてもよい。
なお、共用装置に上記(A)の通知情報7を送信する場合、下位ユーザ5Aが共用装置を操作するときに、下位ユーザ用通知情報7Aを出力し、一方、上位ユーザ5Bが共用装置を操作するときに、上位ユーザ用通知情報7Bを出力する構成が望ましい。同様に、共用装置に上記(B)の通知情報7を送信する場合、下位ユーザ5Aが共用装置を操作するときに、下位ユーザ用通知情報7Aに含まれるコマンドを実行し、一方、上位ユーザ5Bが共用装置を操作するときに、上位ユーザ用通知情報7Bに含まれるコマンドを実行する構成が望ましい。
本実施形態では、自走式ロボットであるセンサ装置2が、所定エリア内の場所の状態を検知するものとする。センサ装置2は、所定エリア内を走行しながら1または複数の種別のセンサを用いて検知を行ない、センサにて得られた検知値を含む検知結果であるセンサ情報6を、通信ネットワーク9を介して、情報通知装置1に送信する。なお、センサ装置2は掃機機能を備えることが好ましい。この場合、掃除を行なう際に併せて検知を行なうことができる。
なお、センサ装置2は、上述で例示した「場所の状態」を検知するために、(1)自装置と物体との衝突、(2)自装置の走行面の滑り具合、(3)自装置の走行面における段差の有無、(4)自装置周囲の気温、(5)自装置周囲の臭気、(6)自装置の走行面の汚れ具合、などを検知する。
なお、物体との衝突は、物体との衝突を検出する接触センサ、および/または、物体の固さを検出する圧力検知センサにより検知する。走行面の滑り具合は、センサ装置2の走行駆動輪の回転数を測定するセンサにより検知する。走行面の段差は、段差検知センサにより検知する。周囲の気温は、温度センサにより検知する。周囲の臭気は臭気センサにより検知する。走行面の汚れ具合は、塵センサにより塵量を検知する。センサ装置2は、これらのセンサを備えているものとする。
また、センサ情報6には、少なくとも、下記(1)〜(4)が含まれるものとする。センサ装置2が撮像機能を有するものである場合、さらに、下記(5)が含まれていてもよい。
(1)検知を行なったセンサの種別(以下、センサ種別と表記する)、(2)検知値、(3)検知が行なれた場所(以下、検知場所と表記する)、(4)検知が行なれた日時(以下、検知日時と表記する)、(5)検知時に撮像した画像。
センサ装置2の詳細については後述にて説明する。
[実施形態1]
本発明の一実施形態について、図1〜図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態に係る情報通知装置1を、情報通知装置1Aと表記する。
(情報通知装置の構成)
図1を参照しながら、情報通知装置1Aの構成について説明する。図1は、情報通知装置1Aの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態を説明する上で必要のない構成については図示を省略している。
同図に示す通り、情報通知装置1Aは、制御部10A、記憶部20A、および通信部30を備えている。
なお、制御部10A、記憶部20A、および通信部30の全てが同一の装置に備えられている必要はなく、異なる装置に分散して備えられていてもよい。制御部10A内の各部、および、記憶部20A内の各部についても同様である。
制御部10Aは、情報通知装置1Aの全体を統括して制御するものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)等で構成することができる。制御部10Aは、記憶部20A、および通信部30のそれぞれを制御する。制御部10Aの詳細な構成については後述する。
次に、記憶部20Aは、制御部10Aが実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OS(Operation System)プログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。記憶部20Aは、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。また、記憶部20Aは、制御部10Aが上述の各種プログラムを実行する過程でデータを一時的に保持するための作業領域として、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置によって構成される領域を有している。
なお、記憶部20Aは、必ずしも情報通知装置1A内に備えられる必要はなく、情報通知装置1Aに着脱可能な外部記憶装置、または、通信ネットワーク9上の外部記憶装置として、情報通知装置1Aに接続される構成であってもよい。
そして、記憶部20Aは、同図に示すように、センサ情報保持部21、センサ情報履歴記憶部22、過去事例記憶部23、ユーザ属性記憶部24、および、通知用データ記憶部25を含んでいる。
センサ情報保持部21は、センサ装置2から今回送信されたセンサ情報6を、後述する事象発生判定部(判定手段)15にて使用するために一時的に保持するものである。センサ情報保持部21は、例えば図3に示すデータ構造とすることができる。図3は、センサ情報保持部21のデータ構造の一例を示す模式図である。図3に示す例では、センサ情報保持部21は、センサ情報6に含まれる「センサ種別」、「検知値」、「検知場所」、および「検知日時」の組を記憶する。なお、この例では、所定エリア内の2次元座標によって「検知場所」を特定している。
図3に示す例を用いて説明すると、1つ目のレコードには、「接触センサ」によって、「(11、20)」の座標で示される検知場所において、「2012年2月5日12時34分56秒」に、「40」という検知値が得られたことを示すセンサ情報6が格納されている。
次に、センサ情報履歴記憶部22は、センサ装置2が過去に情報通知装置1Aに送信したセンサ情報6を記憶するものである。センサ情報履歴記憶部22のデータ構造は、図3に示したデータ構造と同じである。
次に、過去事例記憶部23は、どのセンサでどのような検知値が得られたときに、ユーザに影響を及ぼす事象が発生するのかを、ユーザの属するグループ毎に管理するものである。過去事例記憶部23は、例えば図4に示すデータ構造とすることができる。図4は、過去事例記憶部23のデータ構造の一例を示す模式図である。図4に示す例では、過去事例記憶部23は、「事象」、「グループ」、「閾値」、および「センサ種別」の組を記憶する。
「事象」は、ユーザに影響を及ぼす事象である。「グループ」は、ユーザの属するグループである。「閾値」は、事象が実際に発生したときの検知値である。「センサ種別」は、検知値を得たセンサの種別である。なお、1つの事象に対して、閾値およびセンサ種別の組を複数対応付けてもよい。つまり、複数のセンサの検知結果に基づいて1つの事象が発生することを管理してもよい。
図4に示す例を用いて説明すると、1つ目のレコードには、接触センサによる検知値が「100」であるとき、「大人」グループに属するユーザに影響を及ぼす事象である「衝突」が発生することが格納されている。
また、3つ目のレコードには、接触センサによる検知値が「50」であって、かつ、圧力検知センサによる検知値が「20」あるとき、「高齢者」グループに属するユーザに影響を及ぼす事象である「衝突」が発生することが格納されている。
次に、ユーザ属性記憶部24は、ユーザの属性情報を記憶するものである。ユーザ属性記憶部24は、例えば図5に示すデータ構造とすることができる。図5は、ユーザ属性記憶部24のデータ構造の一例を示す模式図である。図5に示す例では、ユーザ属性記憶部24は、「ユーザID」、「グループ」、「ユーザ区分」、「上位ユーザ」、「補正値」、「送信先」、および「通知種類」の組を記憶する。なお、「補正値」および「通知種類」は必須項目ではない。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報である。「グループ」は、ユーザの属するグループである。「ユーザ区分」は、ユーザがどの階層に属するかを示すものである。図5に示す例では、下位ユーザ5Aであるか、または、上位ユーザ5Bであるかを示している。「上位ユーザ」は、対応付けられている上位ユーザを示すものである。「補正値」は、過去事例記憶部23に格納されている閾値を補正するための値である。「送信先」は、通知情報7の送信先を識別する1または複数の情報である。具体的には、電子メールアドレス、ユーザ端末3の通信アドレス、センサ装置2の通信アドレスなどの少なくともいずれかである。「通知種類」は、通知情報7を生成するにあたり使用する生成元データ(後述する)の種類である。
図5に示す例を用いて説明すると、3つ目のレコードには、ユーザIDが「003(長男)」であるユーザは、グループが「子供」であり、ユーザ区分が「下位ユーザ」であり、「001」で識別されるユーザおよび「002」で識別されるユーザが上位ユーザとして対応付けられおり、補正値が「1」であり、送信先が電子メールアドレス「003@xxxxx.com」およびIPアドレス「192.1.1.3」であり、通知情報7に使用する生成元データの種類は画像およびテキストであることが格納されている。
次に、通知用データ記憶部25は、後述する通知情報生成部(送信手段)17にて通知情報7を生成するための雛形となるデータ(以下、生成元データと表記する)を記憶するものである。生成元データとは、具体的には、(A)ユーザに提示する各種コンテンツ(画像、音声、テキストなど)、(B)センサ装置2向けのコマンド、(C)ユーザ端末3向けのコマンドである。
上記(A)の典型例は、所定エリアのレイアウトを示すレイアウト画像、警報を表す音声、状態変化のあった場所への接近を回避することを示すテキスト、状態変化のあった場所への誘導を示すテキストなどである。
上記(B)の典型例は、データ出力を指示するコマンド、LED点灯を指示するコマンド、状態変化のあった場所までの走行を指示するコマンド、状態変化のあった場所での撮像を指示するコマンドなどである。
上記(C)の典型例は、データ出力を指示するコマンド、センサ装置2の動作制御を指示するコマンドなどである。
なお、通知用データ記憶部25は、事象毎に、生成元データを格納している。
さらに、通知用データ記憶部25は、ユーザ毎、および/または、グループ毎、および/または、ユーザの階層毎に異なる生成元データを格納していてもよい。例えば、父用バージョン、母用バージョン、大人用バージョン、子供用バージョン、下位ユーザ用バージョン、上位ユーザ用バージョンなどの、異なる生成元データを格納してもよい。
通知用データ記憶部25は、例えば図6に示すデータ構造とすることができる。図6は、通知用データ記憶部25のデータ構造の一例を示す模式図である。図6に示す例では、通知用データ記憶部25は、「事象」、「グループ」、「コンテンツ」、「センサ装置向けコマンド」、および「ユーザ端末向けコマンド」の組を記憶する。なお、この例は、グループ毎に異なる生成元データを格納する例であるが、カラムを適宜増減することによって、ユーザ毎、および/または、ユーザの階層毎に異なる生成元データを格納することができる。
「事象」は、ユーザに影響を及ぼす事象である。「グループ」は、ユーザの属するグループである。「コンテンツ」は、ユーザに提示するための各種コンテンツである。「センサ装置向けコマンド」は、センサ装置2向けのコマンドである。「ユーザ端末向けコマンド」は、ユーザ端末3向けのコマンドである。
図6に示す例を用いて説明すると、1つ目のレコードには、事象が「衝突」である場合に「大人」グループに対して通知する通知情報7を生成するための生成元データとして、画像A(詳細なレイアウト画像)およびテキストA(場所への誘導を促す情報)と、センサ装置向けコマンドであるコマンドA(場所まで走行)と、ユーザ端末向けコマンドであるコマンドP(データ出力)とが格納されている。
最後に、通信部30は、ユーザ端末3およびセンサ装置2との通信を行なうためのものである。通信部30は、通信ネットワーク9と接続可能に構成されている。なお、図示していないが、通信ネットワーク9は、基地局や中継装置等の、通信を行うために必要な構成が適宜設けられている。
(情報通知装置の制御部の構成)
次に、再び図1を参照しながら、制御部10Aの構成について詳細に説明する。制御部10Aは、センサ情報取得部11、候補抽出部13、事象発生判定部15、および通知情報生成部17を備えている。
センサ情報取得部11は、センサ装置2から送信される1または複数のセンサ情報6を、通信部30を介して取得するものである。そして、該取得したセンサ情報6に含まれる「センサ種別」、「検知値」、「検知場所」、および「検知日時」を、センサ情報保持部21に格納する。
次に、候補抽出部13は、今回の検知結果の中から、ユーザに影響を及ぼす事象を発生させる可能性のある候補を抽出する処理を行なう。
具体的には、候補抽出部13は、センサ情報取得部11による格納が完了した後、センサ情報保持部21に格納されたセンサ情報6のそれぞれについて、センサ情報履歴記憶部22に格納されているセンサ情報6のうちの、センサ種別が同一かつ検知場所が略同一であって検知日時が直近である所定個のセンサ情報6と比較し、検知値の差の絶対値が所定値を越えるか否かを判定する。
続いて、候補抽出部13は、上記判定の結果、検知値の差の絶対値が所定値を越える場合、比較対象とした、センサ情報保持部21に格納されているセンサ情報6を、ユーザに影響を及ぼす事象を発生させる可能性のある候補として抽出する。
なお、候補抽出部13は、センサ情報保持部21に格納されている全てのセンサ情報6について、以上の処理を行ない、候補となるか否かを決める。
また、全てのセンサ情報保持部21に格納されている全てのセンサ情報6について処理が完了すると、後処理として、センサ情報保持部21に格納されている全てのセンサ情報6を、センサ情報履歴記憶部22に移す。
次に、事象発生判定部15は、候補抽出部13が抽出した候補であるセンサ情報6に基づいて、ユーザに影響を及ぼす事象が発生するか否かを判定する処理を行なう。具体的には、事象発生判定部15は、下記処理a〜処理iを行なう。
(処理a)過去事例記憶部23に格納されている事象のそれぞれについて、下記処理bを行なう。
(処理b)ユーザ属性記憶部24に格納されているユーザのそれぞれについて、下記処理c〜処理fを行なう。
(処理c)現在処理中の事象、および、現在処理中のユーザの属するグループで特定される、過去事例記憶部23のレコードに格納されている閾値を取得する。
(処理d)ユーザ属性記憶部24において、現在処理中のユーザに対応付けて格納されている補正値を取得する。
(処理e)処理cで取得した閾値を、処理dで取得した補正値を乗算して補正し、補正後閾値(以下、Xと表記する)として算出する。
(処理f)候補抽出部13が抽出したセンサ情報6のそれぞれについて、少なくとも下記処理g〜処理hを行なう。さらに、下記処理iを行なう構成であってもよい。
(処理g)処理cで特定されたレコードのセンサ種別と同じセンサ種別を有するセンサ情報6に含まれる検知値(以下、検知値Yと表記する)と、補正後閾値Zとを比較する。
(処理h)補正後閾値Zより検知値Yが大きい場合、ユーザに影響を及ぼす事象が発生すると判定する。
(処理i)補正後閾値Z×α(αは0以上1未満の所定値)より検知値Yが大きい場合、ユーザに影響を及ぼす事象が発生する可能性があることを警告する必要があると判定する。
次に、通知情報生成部17は、事象発生判定部15の判定結果に応じて通知情報7を生成し、該生成した通知情報7を、通信部30を介して外部に送信するものである。具体的には、事象発生判定部15による処理hにて影響を及ぼす事象が発生したと判定されたときに、処理bにて処理中のユーザに対して、通知情報7を生成する。
ここで、通知情報生成部17は、下位ユーザ用通知情報生成部171および上位ユーザ用通知情報生成部172を備えている。そして、通知情報生成部17は、事象発生判定部15による処理hにて影響を及ぼす事象が発生したと判定されたときに処理bにて処理中のユーザが上位ユーザ5Bである場合、上位ユーザ用通知情報生成部172により上位ユーザ用通知情報7Bを生成する。
一方、当該ユーザが下位ユーザ5Aである場合、下位ユーザ用通知情報生成部171によって下位ユーザ用通知情報7Aを生成するとともに、上位ユーザ用通知情報生成部172によって当該ユーザの上位ユーザとしてユーザ属性記憶部24にて対応付けられている上位ユーザ5Bに対して、上位ユーザ用通知情報7Bを生成する。
また、通知情報7を生成するにあたり、下位ユーザ用通知情報生成部171および上位ユーザ用通知情報生成部172はいずれも、事象発生判定部15による処理hにて影響を及ぼす事象が発生したと判定されたときに処理fにて処理中のセンサ情報6と、処理bにて処理中のユーザにて特定される通知用データ記憶部25のレコードに格納されている生成元データとを用いて、通知情報7を生成する。
このとき、当該生成元データのうち、処理bにて処理中のユーザに対応付けられているユーザ属性記憶部24の通知種類で指定されている生成元データのみを用いるようにしてもよい。これにより、ユーザ毎に、通知情報7に含める情報の種類を変えることができるので、階層が異なるユーザのみならず、同一階層のユーザ同士であっても通知情報7を異ならせることができる。
また、通知情報7を生成する方法は、特に限定されず、例えば、(1)センサ情報6に含まれるセンサ種別、検知値、検知場所、および検知日時の少なくともいずれかそのものを、通知情報7としてもよいし、(2)センサ情報6に含まれるセンサ種別、検知値、検知場所、および検知日時の少なくともいずれかを用いて生成元データを加工することによって通知情報7を生成してもよい。適用する生成方法は、ユーザ毎に予め設定されているものとする。
上記(2)の具体例としては、例えば、(A)検知場所を重畳表示させてレイアウト画像を加工する、(B)検知値をメーター表示した画像を生成する、(C)走行を指示するコマンドのパラメータに検知場所を設定する、(D)警報出力を指示するコマンドのパラメータに実行タイミングを設定する、などの多様な生成方法が想定される。
そして、通知情報生成部17は、生成した下位ユーザ用通知情報7Aを、下位ユーザ5Aと対応付けてユーザ属性記憶部24に格納されている送信先に通信部30を介して送信するとともに、上位ユーザ用通知情報7Bを、上位ユーザ5Bと対応付けてユーザ属性記憶部24に格納されている送信先に通信部30を介して送信する。
なお、通知情報生成部17は、事象発生判定部15による処理iにて警告する必要があると判定されたときに、処理bにて処理中のユーザに対して、警告を通知するための通知情報7を生成する。この警告は、ユーザに影響を及ぼす事象が発生する可能性があることをユーザに知らせ、事象が発生することを未然に防止することを目的としたものである。
(センサ装置の構成)
次に、図7〜9を参照しながらセンサ装置2の構成について説明する。なお、本実施形態を説明する上で必要のない構成については図示を省略している。
まず、図7〜図8を参照して、センサ装置2の構成について説明する。図7は、センサ装置2の斜視図である。図8は、センサ装置2の底面図である。
センサ装置2は、図7に示すように、外枠が平面視円形の本体筐体102で形成されたセンサ装置2本体と、図7および図8に示すように、後述するバッテリー122を電力供給源として駆動される駆動輪118とを有し、自走しながら集塵して掃除を行なう装置である。
図7に示すように、本体筐体102の上面には、各種データの入出力を行う入出力パネル112、LEDランプ120、撮像部116、集塵部140を出し入れする際に開閉する蓋部103が設けられている。なお、本実施形態では、本体筐体102は、その上面および底面が円形を成す形状とするが、この形状に限定されることはない。
LEDランプ120は、本実施形態では、本体筐体102の上面の周囲に設けられており、後述するように、点灯色および点灯パターンが変化するように制御される。なお、LED以外のランプが設けられていてもよい。
入出力パネル112には、ユーザからの操作を受け付ける操作スイッチ(入力部)と、各種情報を表示するディスプレイ(表示部)とが設けられている。入出力パネル112は、タッチパネルとして設けられていてもよい。入出力パネル112は、例えば、操作するユーザを指定するためのボタン、掃除の開始および停止を指示するためのボタン、センサ装置2の運転予約を行うためのボタン、現在時刻や予約時刻を表示する時刻表示領域、図示しない集塵容器が満杯になったことを知らせるごみ捨てランプなどを備える。また、入出力パネル112は、バッテリー122の充電量を示すバッテリーマークを表示する領域、撮像部116によって撮影された画像を表示する領域、ユーザに提示するメッセージ等を表示する領域などをさらに備えていてもよい。
撮像部116は、画像を撮影するものであり、光学レンズ、カラーフィルタ、受光素子であるCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)等により構成されている。
次に、図8に示すように、本体筐体102の底面には、底面から突出して水平な回転軸118aで回転する一対の駆動輪118が配されている。駆動輪118の両輪が同一方向に回転するとセンサ装置2が進退する。両輪が逆方向に回転すると、センサ装置2が、本体筐体102の中心を軸に旋回し、方向転換することが可能である。これにより、所望のエリアに自走することができるとともに障害物を避けて自走することもできる。なお、駆動輪118がバッテリー122により駆動されることにより、センサ装置2は自走する。
本体筐体102の底面の前方には、吸込口106が設けられている。吸込口106は本体筐体102の底面に凹設した凹部の開放面によって床面に面して形成されている。凹部内には水平な回転軸で回転する回転ブラシ127が配され、凹部の両側方には垂直な回転軸で回転するサイドブラシ125が配されている。
さらに、本体筐体102の底面には、吸込口106のさらに前方にローラー形状の前輪142が設けられている。また、本体筐体102の底面の後方端部(後端)に、自在車輪から成る後輪141が設けられている。センサ装置2は、本体筐体102の中心に配した駆動輪118に対して前後方向に重量が配分され、前輪142が床面から離れて回転ブラシ127、駆動輪118および後輪141が床面に接地して掃除が行われる。このため、進路前方の塵埃を前輪142により遮ることなく吸込口106に導くことができる。前輪142は進路上に現れた段差に接地し、センサ装置2が段差を容易に乗り越えられるようになっている。
また、図7に示すとおり、本体筐体102の周囲にはバンパー105が設けられており、センサ装置2本体への衝撃や振動を緩衝させる。センサ装置2は、走行中に障害物にバンパー105が接触したことを検知すると、進行方向を変更して走行を継続することができる。
本体筐体102内には、図示しない制御基板が配される。制御基板にはセンサ装置2の各部を制御する後述の制御部110や各種データを記憶する後述の記憶部113などが設けられる。
本体筐体102内には、着脱可能のバッテリー122が配される。バッテリー122は、センサ装置2全体の電力供給源である。バッテリー122としては、繰り返し充放電が可能な大容量の充電池が望ましい。例えば鉛電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池あるいはキャパシタ等を使用すればよい。バッテリー122は、制御基板、駆動輪118、回転ブラシ127、および、サイドブラシ125などの各部に電力を供給する。
そして、本体筐体102の周面の後端には、バッテリー122の充電を行う充電端子123が露出して設けられている。センサ装置2は、掃除後あるいは充電量が所定値を下回ると、充電台が設置されている場所に帰還する。そして、充電台に設けられた給電端子に充電端子123を接してバッテリー122を充電する。
上記構成のセンサ装置2において、掃除運転が指示されると、バッテリー122から電力が供給され、駆動輪118、サイドブラシ125、回転ブラシ127、および図示しない電動送風機、後述するイオン発生装置129が駆動される。これにより、センサ装置2は、駆動輪118、回転ブラシ127、前輪142、および後輪141が床面に接地するようにして所定のエリアを自走し、吸込口106から床面の塵埃を含む気流を吸い込みながら掃除を行なう。
吸込口106から吸い込まれて電動送風機を通過した気流は、本体筐体102の上面に設けた排気口107から上方後方に排気される。なお、電動送風機の近傍にイオン発生装置129が備えられており、排気口107からは、イオンを含む気流が排気されてもよい。
以上のように、エリア内の掃除が行われるとともに、排気に含まれるイオンが室内に行き渡って室内の除菌や脱臭が行われる。
(センサ装置の機能的構成)
次に、図9を参照しながら、センサ装置2の機能的構成について説明する。図9は、センサ装置2の機能的構成を示すブロック図である。
センサ装置2は、図9に示すように、少なくとも、制御部110、通信部111、記憶部113、走行駆動部117、駆動輪118、およびセンサ部130を備えている。
センサ装置2は、さらに、入出力パネル112、音声出力部114、音声入力部115、撮像部116、LEDランプ点灯部119、LEDランプ120、電圧検出部121、バッテリー122、充電端子123を備えていてもよく、さらには、サイドブラシ駆動部124、サイドブラシ125、回転ブラシ駆動部126、回転ブラシ127、送風装置128、イオン発生装置129などの掃除機が標準的に備えている各種部品を備えていてもよい。以下では、前出した部材についての説明は省略する。
制御部110は、記憶部113に記憶されたプログラムやデータ、さらに、入出力パネル112から入力されたデータ、外部装置から受信したプログラムやデータなどに基づき、センサ装置2における各ブロックを統括して制御するブロックである。制御部110の詳細については後述する。
通信部111は、外部装置と通信ネットワーク9を介して、データの送受信を行うブロックである。通信部111は、特に、情報通知装置1Aにセンサ情報6を送信するとともに、情報通知装置1から通知情報7を受信する。
また、通信部111は、充電台からの帰還信号を受信してもよい。帰還信号を受信したセンサ装置2は、充電台の設置場所に戻り、充電台とドッキングする。これにより、バッテリー122が充電される。
記憶部113は、制御部110が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。記憶部113は、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。また、記憶部113は、制御部110が上述の各種プログラムを実行する過程でデータを一時的に保持するための作業領域として、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置によって構成される領域を有している。
本実施形態では、記憶部113は、特に、センサ部130の各種センサによって検知して得られたセンサ情報6を記憶するとともに、通信部111を介して情報通知装置1Aから受信した通知情報7を記憶する。
また、記憶部113は、所定エリアの走行マップを記憶してもよい。走行マップとは、センサ装置2の走行経路や走行速度などといった走行に関する情報、あるいは、掃除する領域に関する情報である。走行マップは、予めユーザが設定して記憶部113に記憶させてもよいし、センサ装置2自身が自動的に記録するように構成されていてもよい。
音声出力部114は、スピーカなどの音声出力装置であり、記憶部113に記憶している音声データや外部から取得した音声データに従って外部へ音声を出力するものである。
音声入力部115は、マイクロホンなどの音声入力装置であり、外部からセンサ装置2へ音声を入力するものである。音声入力部115を介して入力された音声は、音声認識されて、センサ装置2が処理可能なデジタル信号に変換される。
走行駆動部117は、モータドライバ、駆動輪モータ等を備え、制御部110からの制御信号に基づき、回転方向、回転角度等を決定して、駆動輪118を駆動させるブロックである。
LEDランプ点灯部119は、LEDランプ120に駆動電流を供給し、LEDランプ120の点灯を制御するブロックである。LEDランプ点灯部119は、制御部110からの制御に応じて、LEDランプ120の点灯色および点灯パターンを変化させる。例えば、掃除を行っている掃除モード、充電中である充電モード、掃除を行わずにイオン発生を行っているイオン発生モード、異常事態が発生している異常事態モード、などにより点灯色および点灯パターンを変化させてもよい。
電圧検出部121は、バッテリー122の電圧を検出するブロックであり、検出した電圧からバッテリー122の充電量を求める。バッテリー122には、充電端子123が電気的に接続されるよう構成されている。
サイドブラシ駆動部124は、モータドライバ、サイドブラシモータ等を備え、制御部110からの制御信号に基づき、回転数等を決定して、サイドブラシ125を駆動させるブロックである。
回転ブラシ駆動部126は、モータドライバ、回転ブラシモータ等を備え、制御部110からの制御信号に基づき、回転数等を決定して、回転ブラシ127を駆動させるブロックである。
送風装置128は、前出の電動送風機などを備え、本体筐体102の内部への吸気および内部からの排気を行う装置である。
イオン発生装置129は、制御部110による制御の下、駆動されるとイオンを発生させる装置である。本実施形態では、イオン発生装置129は、プラズマクラスターイオン(登録商標)発生装置であるとする。よってイオン発生装置129には、プラズマクラスターイオン発生素子が設けられており、プラズマクラスターイオン発生素子は、プラスイオンを発生するプラスイオン発生部と、マイナスイオンを発生するマイナスイオン発生部とを備えている。なお、このようなイオン発生素子は、本願出願人が先に出願した特開2002−58731号に詳しく開示されている。
イオン発生装置129から発生したイオンは、送風装置128によって、本体筐体102の外部に排出される。なお、制御部110の制御により、センサ装置2は、掃除の動作とイオン発生の動作とを同時に実行できるほか、掃除の動作とイオン発生の動作とを各々単独で実行することも可能である。
センサ部130は、各種のセンシングを行なって場所の状態を検知するものである。なお、検知値は数値化されていることが望ましい。
センサ部130は、衝突検知部131、圧力検知部132、回転数検知部133、段差検知部134、温度測定部135、臭気測定部136、および、汚れ検知部137を備えている。また、外部センサ受信部138を備えていてもよい。これらは単なる例示であってセンサ部130がこれらに限定されるものではなく、また、これら全てを備えている必要はない。
衝突検知部131は、バンパー105が障害物など何かの物体に衝突したことを検知する接触センサである。
圧力検知部132は、衝突した物体の圧力を検知する圧力検知センサであり、これにより物体の固さを知り得ることができる。
回転数検知部133は、駆動輪118の回転数を検知するセンサである。なお、駆動輪118の回転数により走行面の滑り具合を知り得ることができる。
段差検知部134は、センサ装置2の走行面における段差を検知する段差検知センサであり、例えば、光電センサ、変位センサなどによって実現される。
温度測定部135は、センサ装置2の周辺の気温を測定する温度センサであり、例えば、サーミスタなどによって実現される。
臭気測定部136は、センサ装置2の周辺の臭気を測定する臭気センサである。例えば、ニオイセンサ、ガスセンサなどによって実現される。
汚れ検知部137は、センサ装置2の走行面の塵を検知する塵センサである。
外部センサ受信部138は、センサ装置2の外部の装置にてセンシングされて得られた各種検知値を受信するものである。これにより、障害物等のためにセンサ装置2が近くに到達できない場所やセンサ装置2が走行したことがない場所の状態についても検知値を得ることが可能となる。
(センサ装置の制御部の構成)
制御部110は、特に、センサ情報収集/送信部1101、通知情報取得部1102、および通知情報解析部1103を備えている。
センサ情報収集/送信部1101は、センサ部130の各種センサによる検知結果に基づいてセンサ情報6を生成し、記憶部113に格納する。
さらに、センサ情報収集/送信部1101は、記憶部113に格納したセンサ情報6を、通信部111を介して情報通知装置1Aに送信する。なお、送信タイミングは、掃除が完了したときに掃除中に生成されたセンサ情報6をまとめて情報通知装置1Aに送信する構成であってもよいし、センサ情報6が生成される毎にセンサ情報6を情報通知装置1Aに送信する構成であってもよい。
なお、センサ部130による検知結果は、センサ情報6を生成するためだけに用いるのではなく、センサ装置2が掃除を実行するにあたり、障害物を回避したり段差を避けるように自走するために使用されてもよい。
次に、通知情報取得部1102は、情報通知装置1Aから通信部111を介して通知情報7を受信する。そして、該受信した通知情報7を記憶部113に格納する。
次に、通知情報解析部1103は、記憶部113に格納された通知情報7がコマンドを含むとき、当該コマンドに従って各部を制御する。例えば、入出力パネル112を制御してデータを出力させる、音声出力部114を制御して音声を出力させる、LEDランプ点灯部119を制御してLEDランプ120を点灯させる、走行駆動部117を制御して状態変化のあった場所へ走行させる、撮像部116を制御して撮像させる、等を行なう。その他に、サイドブラシ駆動部124、回転ブラシ駆動部126、送風装置128、イオン発生装置129などを制御してもよい。また、コマンドの実行タイミング等を示すパラメータが含まれている場合は、制御部110は、パラメータに従って各部を制御する。
また、通知情報解析部1103は、記憶部113に格納された通知情報7がユーザに提示するための各種データ(画像、音声、テキストなど)であるとき、入出力パネル112および音声出力部114にデータを出力させる。出力タイミング等を示すパラメータが通知情報7に含まれている場合は、パラメータに従って出力させる。
(ユーザ端末の構成)
次に、図10を参照しながらユーザ端末3の構成について説明する。図10は、ユーザ端末3の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態を説明する上で必要のない構成については図示を省略している。
同図に示すとおり、ユーザ端末3は、制御部210、通信部211、記憶部213、表示部222、操作部223、および音声出力部224を備えている。
制御部210は、ユーザ端末3の全体を統括して制御するものであり、例えばCPU等で構成することができる。制御部210は、通信部211、記憶部213、表示部222、操作部223、および音声出力部224のそれぞれを制御する。
制御部210は、特に、通知情報取得部212、および通知情報解析部214を備えている。
通知情報取得部212は、情報通知装置1から送信された通知情報7を、通信部211を介して取得し、該取得した通知情報7を記憶部213に格納する。
通知情報解析部214は、記憶部213に格納された通知情報7を解析し、通知情報7に従った処理を各部に実行させる。
記憶部213に格納された通知情報7がユーザに提示するための各種データ(画像、音声、テキストなど)であるとき、通知情報解析部214は、表示部222および音声出力部224にデータを出力させる。出力タイミング等を示すパラメータが通知情報7に含まれている場合、通知情報解析部214は、パラメータに従って出力させる。
また、記憶部213に格納された通知情報7がコマンドを含むとき、通知情報解析部214は、当該コマンドに従って各部を制御する。例えば、アプリケーションを起動させる、表示部222にデータを出力させる、等を行なう。また、コマンドの実行タイミング等を示すパラメータが含まれている場合、通知情報解析部214は、パラメータに従って各部を制御する。
なお、操作部223にてセンサ装置2にコマンドを転送する操作を受け付けたときは、通知情報解析部214は、通知情報7に含まれるコマンドを、通信部211を介して、センサ装置2に送信する。転送するコマンドがセンサ装置2で実行すべき処理を指定したコマンドである場合、ユーザ端末3からセンサ装置2を制御することが可能となる。
次に、通信部211は、情報通知装置1およびセンサ装置2との通信を行うためのものである。通信部211は、通信ネットワーク9と接続可能に構成されている。
次に、記憶部213は、制御部210が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。記憶部213は、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。また、記憶部213は、制御部210が上述の各種プログラムを実行する過程でデータを一時的に保持するための作業領域として、RAMなどの揮発性の記憶装置によって構成される領域を有している。
本実施形態では、記憶部213は、特に、通信部211を介して情報通知装置1Aから受信した通知情報7を記憶する。その他に、表示部222に表示するための画像等、音声出力部224に出力するための音声等を記憶している。
表示部222は、制御部210の指示に基づいて画像を表示する表示装置である。LC(Liquid Crystal)表示パネル、EL(Electro Luminescence)表示パネル等を表示部222として適用することができる。なお、図示していないが、制御部210または表示部222の内部には、VDP(Video Display Processor)およびVRAM(Video RAM)等の画像を表示するために必要な構成が適宜設けられている。表示部222は画像表示と操作入力との両機能を備えるタッチパネルであってもよい。
操作部223は、ユーザの操作を受け付けるものである。表示部222がタッチパネルである場合、表示部222が操作部223の機能を兼ねる構成である。
音声出力部224は、スピーカなどの音声出力装置であり、記憶部213に記憶している音声データや外部から取得した音声データに従って外部へ音声を出力するものである。
(動作例1)
情報通知装置1Aが、子供である下位ユーザ5Aのユーザ端末3Aに、下位ユーザ用通知情報7Aを送信するととともに、親である上位ユーザ5Bのユーザ端末3Bに上位ユーザ用通知情報7Bを送信する場合の、ユーザ端末3の動作例を説明する。
ここで、下位ユーザ用通知情報7Aは、下位ユーザ5A用として通知用データ記憶部25に記憶されている子供バージョンのレイアウト画像に検知場所を重畳させて生成された通知情報7であるものとする。一方、上位ユーザ用通知情報7Bは、上位ユーザ5B用として通知用データ記憶部25に記憶されている大人バージョンのレイアウト画像に検知場所を重畳させて生成された画像、および、検知場所までの走行を指示するコマンドを含む通知情報7であるものとする。
この場合、下位ユーザ用通知情報7Aを受信したユーザ端末3Aでは、通知情報解析部214が、下位ユーザ用通知情報7Aのレイアウト画像を表示部222に表示させる。この場合の表示部222の表示例を図11(a)に示す。図11(a)は、状態変化の場所にマークが付されたレイアウト画像Lが表示部222に表示される様子の一例を示している。
一方、上位ユーザ用通知情報7Bを受信したユーザ端末3Bでは、通知情報解析部214が、上位ユーザ用通知情報7Bのレイアウト画像を表示部222に表示させるとともに、例えば、センサ装置2にコマンドを転送させる操作を操作部223にて受け付けたとき、通知情報解析部214は、上位ユーザ用通知情報7Bに含まれるコマンドをセンサ装置2に送信する。これにより、センサ装置2を検知場所まで走行させ、上位ユーザ5Bを検知場所まで誘導し、上位ユーザ5Bに対して状態の回復を促す。
(動作例2)
動作例1の変形例として、例えば、下位ユーザ用通知情報7Aに、さらに、検知場所に接近したときに警告表示を表示部222に出力するコマンドが含まれているケースが考えられる。この場合、下位ユーザ用通知情報7Aを受信したユーザ端末3Aが、GPS機能などを用いて検知場所に接近したことを検出したとき、通知情報解析部214が、警告表示を表示部222に表示させる。
この場合の表示部222の表示例を図11(b)に示す。図11(b)は、警告表示が表示部222に表示される様子の一例を示している。この例では、画面表示を点滅させ、図11(a)よりフォントの大きい文字で警告メッセージが表示されている。
(動作例3)
子供である下位ユーザ5Aと親である上位ユーザ5Bとが共用するセンサ装置2に下位ユーザ用通知情報7Aおよび上位ユーザ用通知情報7Bを送信する場合の動作例を説明する。
ここで、下位ユーザ用通知情報7Aは、下位ユーザ5A用として通知用データ記憶部25に記憶されている子供バージョンの音声を用いて生成された通知情報であるものとする。一方、上位ユーザ用通知情報7Bは、上位ユーザ5B用として通知用データ記憶部25に記憶されている大人バージョンの音声、および、検知場所までの走行を指示するコマンドを含むものとする。
この場合、センサ装置2を下位ユーザ5Aが操作するとき、センサ装置2の通知情報解析部1103は、音声出力部114から下位ユーザ用通知情報7Aの音声を出力させる。
一方、センサ装置2を上位ユーザ5Bが操作するとき、センサ装置2の通知情報解析部1103は、音声出力部114から上位ユーザ用通知情報7Bの音声を出力させるとともに、走行駆動部117を制御して、センサ装置2を検知場所まで走行させる。これにより、上位ユーザ5Bを検知場所まで誘導し、上位ユーザ5Bに対して状態の回復を促す。
(処理の流れ)
次に、図12を参照しながら、情報通知システム5にて行なわれる処理の流れの一例について説明する。図12は、情報通知システム5にて行なわれる処理の流れの一例を示すフローチャートである。下記の示すフローチャートは一例であり、処理の流れがこれに限定されるものではない。
まず、センサ装置2がエリア内を走行しながら(ステップ(以下、単にSと表記する)11)、センサ部130により検知を行なう処理を(S12)、エリア内を走行し終わるまで行なう(S13)。そして、エリア内を走行し終わると(S13にてYES)、センサ情報収集/送信部1101がセンサ情報6を情報通知装置1Aに送信する(S14)。
情報通知装置1Aでは、センサ情報取得部11がセンサ情報6を取得すると(S21)、候補抽出部13が、取得したセンサ情報6と、センサ情報履歴記憶部22に格納されているセンサ情報6のうちの、センサ種別が同一かつ検知場所が略同一であって検知日時が直近である所定個のセンサ情報6と比較し(S22)、検知値の差の絶対値が所定値を越えるか否かを判定する(S23)。
そして、上記判定の結果、検知値の差の絶対値が所定値を越える場合(S23にてYES)、ユーザに影響を及ぼす事象を発生させる可能性のある候補として抽出する(S24)。
候補抽出部13は、センサ情報保持部21に格納されている全てのセンサ情報6について、以上の処理を行なう(S25)。
その後、事象発生判定部15により判定処理を行なう(S26)(判定ステップ)。判定処理の詳細については後述する。
その後、通知情報7を通知先に送信する(S27)(送信ステップ)。この例では、センサ装置2に対して下位ユーザ用通知情報7Aおよび上位ユーザ用通知情報7Bを送信するとともに、ユーザ端末3Aに対して下位ユーザ用通知情報7Aを送信し、ユーザ端末3Bに対して上位ユーザ用通知情報7Bを送信している。
その後、センサ装置2では、通知情報取得部1102が下位ユーザ用通知情報7Aおよび上位ユーザ用通知情報7Bを取得し(S15)、通知情報解析部1103が下位ユーザ用通知情報7Aおよび上位ユーザ用通知情報7Bに従って各部を制御する(S16)。
一方、ユーザ端末3Aでは、通知情報取得部212が下位ユーザ用通知情報7Aを取得し(S31)、通知情報解析部214が下位ユーザ用通知情報7Aに従って各部を制御する(S32)。
さらに、一方、ユーザ端末3Bでは、通知情報取得部212が上位ユーザ用通知情報7Bを取得し(S41)、通知情報解析部214が上位ユーザ用通知情報7Bに従って各部を制御する(S42)。
(判定処理の流れ)
次に、図13を参照しながら、ステップ26の判定処理の流れの一例について説明する。図13は、判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。下記の示すフローチャートは一例であり、処理の流れがこれに限定されるものではない。
まず、事象発生判定部15は、過去事例記憶部23に格納されている事象を1つ選択する(S51)。次に、ユーザ属性記憶部24に格納されているユーザを1つ選択する(S52)。
次に、ステップ51にて選択されている事象およびステップ52にて選択されているユーザのグループで特定される過去事例記憶部23のレコードに格納されている閾値を取得する(S53)。
次に、ステップ52にて選択されているユーザに対応付けられている補正値をユーザ属性記憶部24にて特定し、ステップ53にて取得した閾値を当該補正値で補正する(S54)。
次に、ステップ53にて特定したレコードのセンサ種別と同じセンサ種別を有するセンサ情報6に含まれる検知値Yと、補正後閾値Zとを比較する(S55)。
補正後閾値Zより検知値Yが大きいとき(S56にてYES)、ユーザに影響を及ぼす事象が発生すると判定し、通知情報生成部17にて通知情報7を生成する(S57)。通知情報7の生成処理については後述する。
補正後閾値Zより検知値Y以下であり(S56にてNO)、検知値Yが補正後閾値Z×αより大きいとき(S58にてYES)、通知情報生成部17は、警告を通知するための通知情報7を生成する(S59)。
図12に示したステップ24で抽出した全てのセンサ情報6についてステップ55における比較を行なうまで、ステップ55〜59を繰り返す(S60にてNO)。
そして、ユーザ属性記憶部24に格納されている全てのユーザが選択されるまで、ステップ52〜S60を繰り返す(S61にてNO)。
そして、ユーザ属性記憶部24に格納されている全てのユーザが選択されるまで、ステップ51〜S61を繰り返す(S62にてNO)。
(通知情報生成処理)
次に、図14を参照しながら、ステップ57の通知情報生成処理の流れの一例について説明する。図14は、通知情報生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、図13に示したステップ52にて選択して現在処理中のユーザは上位ユーザ5Bでない場合(S71にてNO)、下位ユーザ用通知情報生成部171にて下位ユーザ用通知情報7Aを生成するとともに(S72)、上位ユーザ用通知情報生成部172にて上位ユーザ用通知情報7Bを生成する(S73)。
一方、図13に示したステップ52にて選択して現在処理中のユーザは上位ユーザ5Bである場合(S71にてYES)、上位ユーザ用通知情報生成部172にて上位ユーザ用通知情報7Bを生成する(S73)。
[実施形態2]
実施形態1では、ユーザに影響を及ぼす事象が発生する場合、通知情報7を生成して送信することを説明した。
ところで、事象発生後に、上位ユーザ5Bの手動により、または、自然現象等に起因して自動的に、ユーザに影響を及ぼさないレベルに場所の状態が回復する場合がある。この場合、先に送信した通知情報7を取り消す旨を送信することが好ましい。これにより、ユーザに場所の状態が回復したことを知らせることができる。
そこで、本実施形態では、場所の状態が回復したとき、取消情報8を送信する形態について説明する。
本発明の他の一実施形態について、図15〜16に基づいて説明すると、以下の通りである。なお、説明の便宜上、上述の実施形態にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
本実施形態に係る情報通知装置1を、情報通知装置1Bと表記する。図15を参照しながら情報通知装置1Bの構成について説明する。図15は、情報通知装置1Bの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態を説明する上で必要のない構成については図示を省略している。
同図に示す通り、情報通知装置1Bは、制御部10B、記憶部20B、および通信部30を備えている。
記憶部20Bは、記憶部20Aの構成に加えて、通知履歴記憶部26をさらに含んでいる。
通知履歴記憶部26は、発生した事象、事象発生時のセンサ情報6、および、通知情報7の送信先のユーザを記憶するものである。通知履歴記憶部26は、例えば図16に示すデータ構造とすることができる。図16は、通知履歴記憶部26のデータ構造の一例を示す模式図である。図16に示す例では、通知履歴記憶部26は、センサ情報6に含まれる「センサ種別」、「検知値」、「検知場所」、「検知日時」、および、発生した「事象」、ユーザを識別する「ユーザID」の組を記憶する。
図16に示す例を用いて説明すると、1つ目のレコードには、「接触センサ」によって、「(15、15)」の座標で示される検知場所において、「2012年2月5日12時34分56秒」に、「200」という検知値が得られたことにより、「衝突」という事象が発生したため、通知情報7を「001」〜「003」で識別されるユーザに送信したことが格納されている。
制御部10Bは、制御部10Aの構成に加えて、事象解消判定部(状態回復判定手段)18、および取消情報生成部(回復情報送信手段)19をさらに備えている。
まず、本実施形態に係る通知情報生成部17は、実施形態1で説明した動作に加えて、通知情報7を生成するために用いたセンサ情報6と、当該通知情報7を生成する原因となった事象と、当該通知情報7の送信先のユーザのユーザIDとの組を、通知履歴記憶部26に格納する。
次に、事象解消判定部18は、センサ情報取得部11による格納が完了した後、センサ情報保持部21に格納されたセンサ情報6のそれぞれについて、通知履歴記憶部26に格納されているレコードのうちの、センサ種別が同一かつ検知場所が略同一であるレコードと比較し、当該レコードに含まれる事象およびユーザIDで示されるユーザのグループで特定される過去事例記憶部23のレコードの閾値を、センサ情報保持部21に格納されたセンサ情報6の検知値が下回っているか否かを判定する。
取消情報生成部19は、事象解消判定部18の判定により検知値が下回っていると判定された場合、当該レコードに含まれるユーザIDで示されるユーザに対して、取消情報8を生成する。そして、該生成した取消情報8を、当該ユーザと対応付けてユーザ属性記憶部24に格納されている送信先に、通信部30を介して送信する。
なお、取消情報8を生成するにあたり、通知用データ記憶部25に、取消情報8を生成するための雛形となる生成元データを記憶しておき、通知情報7と同様の生成方法により、生成元データを用いて取消情報8を生成する構成が好ましい。
さらに、通知情報7と同様の生成方法により、下位ユーザ5Aに対する取消情報8である下位ユーザ用取消情報8Aと、上位ユーザ5Bに対する取消情報8である上位ユーザ用取消情報8Bとをそれぞれ生成し、ユーザ端末3Aおよびユーザ端末3Bに送信する構成が好ましい。
〔記憶部の更新〕
上述の過去事例記憶部23、ユーザ属性記憶部24、通知用データ記憶部25は、予め登録されているものとして説明したが、通知情報7の通知先のユーザからの連絡に基づいて、適宜、情報通知システム5の事業運営者等によって更新されることが好ましい。
例えば、状態変化に対するユーザの耐性が向上したときは、ユーザ属性記憶部24に格納されている補正値を変更するように更新することが望ましい。
また、例えば、状態変化の影響を受けたにもかかわらず通知情報7が送信されなかったユーザが存在する場合、過去事例記憶部23に格納されている閾値、および/または、ユーザ属性記憶部24に格納されている補正値を変更するように更新することが望ましい。
〔付記事項〕
最後に、情報通知装置1、センサ装置2、ユーザ端末3の各ブロック(特に、制御部10A、制御部10B、制御部110、制御部210)は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェアとして構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
ソフトウェアによって実現する場合は、情報通知装置1、センサ装置2、ユーザ端末3は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである情報通知装置1、センサ装置2、ユーザ端末3の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、情報通知装置1、センサ装置2、ユーザ端末3に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、PLD(Programmable logic device)等の論理回路類などを用いることができる。
また、情報通知装置1、センサ装置2、ユーザ端末3を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
このように本明細書において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も含む。さらに、1つの手段の機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、もしくは2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、環境の異常等を通知する情報通知装置等に好適に利用できる。
1、1A、1B 情報通知装置
2 センサ装置(第3装置)
3 ユーザ端末
3A ユーザ端末(第1装置)
3B ユーザ端末(第2装置)
5 情報通知システム
5A 下位ユーザ(第1ユーザ)
5B 上位ユーザ(第2ユーザ)
6 センサ情報
7 通知情報
7A 下位ユーザ用通知情報(第1通知情報)
7B 上位ユーザ用通知情報(第2通知情報)
15 事象発生判定部(判定手段)
17 通知情報生成部(送信手段)
18 事象解消判定部(状態回復判定手段)
19 取消情報生成部(回復情報送信手段)
171 下位ユーザ用通知情報生成部
172 上位ユーザ用通知情報生成部

Claims (13)

  1. 所定エリア内の場所の状態を検知して得られた検知値に応じて外部に通知を行なう情報通知装置であって、
    上記検知値が、ユーザ毎に対応付けられている閾値を越えるか否かを、ユーザ毎に判定する判定手段と、
    上記判定手段により上記検知値が上記閾値を越えると判定されたとき、
    該閾値と対応付けられている第1ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための第1通知情報と、
    上記第1ユーザに対応付けられている第2ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための、上記第1通知情報より情報量が多い第2通知情報とを、外部に送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報通知装置。
  2. 上記第1通知情報は、状態変化が生じた場所への接近を回避することを上記第1ユーザに促す情報を含み、
    上記第2通知情報は、状態変化が生じた場所へ上記第2ユーザを誘導するための情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報通知装置。
  3. 上記送信手段は、
    上記第1ユーザが使用する第1装置にて上記第1通知情報を出力させるために、上記第1通知情報を上記第1装置に送信するとともに、
    上記第2ユーザが使用する第2装置にて上記第2通知情報を出力させるために、上記第2通知情報を上記第2装置に送信することを特徴とする請求項1または2に記載の情報通知装置。
  4. 上記送信手段は、
    上記第1ユーザおよび上記第2ユーザが使用する第3装置にて上記第1通知情報および上記第2通知情報を出力させるために、上記第1通知情報および上記第2通知情報を上記第3装置に送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報通知装置。
  5. 上記送信手段は、
    上記第1ユーザおよび上記第2ユーザが使用する第3装置が上記第1ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第1処理指定情報を含む上記第1通知情報と、
    上記第3装置が上記第2ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第2処理指定情報を含む上記第2通知情報とを、上記第3装置に送信することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報通知装置。
  6. 上記送信手段は、
    上記第1ユーザおよび上記第2ユーザが使用する第3装置が上記第1ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第1処理指定情報を上記第1ユーザが使用する第1装置から上記第3装置に送信させるために、上記第1処理指定情報を含む上記第1通知情報を上記第1装置に送信するとともに、
    上記第3装置が上記第2ユーザによって操作されたときに実行すべき処理を指定した第2処理指定情報を上記第2ユーザが使用する第2装置から上記第3装置に送信させるために、上記第2処理指定情報を含む上記第2通知情報を上記第2装置に送信することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報通知装置。
  7. 上記第3装置は自走式装置であり、
    上記第2処理指定情報は、状態変化が生じた場所に上記第2ユーザを誘導するために当該場所まで走行する処理が指定されていることを特徴とする請求項5または6に記載の情報通知装置。
  8. 上記送信手段は、
    上記第1ユーザに対応付けられている種類のデータを含む上記第1通知情報を送信し、
    上記第2ユーザに対応付けられている種類のデータを含む上記第2通知情報を送信することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報通知装置。
  9. 上記検知値が、上記閾値を超えている状態から当該閾値を下回ったことを判定する状態回復判定手段と、
    上記状態回復判定手段により上記検知値が上記閾値を下回ったことが判定されたとき、
    上記第1ユーザおよび上記第2ユーザに対して、当該検知値が得られた場所の状態が回復したことを通知するための情報を、外部に送信する回復情報送信手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報通知装置。
  10. 上記判定手段は、上記検知値が閾値を越えるか否かをユーザ毎に判定する際に、ユーザ毎に対応付けられている補正値により上記閾値を補正することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の情報通知装置。
  11. 所定エリア内の場所の状態を検知して得られた検知値に応じて外部に通知を行なう情報通知装置の制御方法であって、
    上記検知値が、ユーザ毎に対応付けられている閾値を越えるか否かを、ユーザ毎に判定する判定ステップと、
    上記判定ステップにより上記検知値が上記閾値を越えると判定されたとき、
    該閾値と対応付けられている第1ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための第1通知情報と、
    上記第1ユーザに対応付けられている第2ユーザに対して、当該検知値が得られた場所に状態変化が生じたことを通知するための、上記第1通知情報より情報量が多い第2通知情報とを、外部に送信する送信ステップとを含むことを特徴とする情報通知装置の制御方法。
  12. 請求項1から10のいずれか1項に記載の情報通知装置が備えるコンピュータを動作させる制御プログラムであって、上記コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラム。
  13. 請求項12に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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