JP2013242064A - 空調室内機 - Google Patents

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健二 現王園
Tetsutake Kuramori
哲丈 倉守
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Abstract

【課題】ケーシングからフィルタユニットを取り出しやすくする。
【解決手段】フィルタユニットは、フィルタ31と駆動ローラ36とを有し、ケーシング内に着脱可能に取り付けられる。支持部材は、フィルタユニット装着の際、手前からケーシング内へと差し込まれて、フィルタ使用位置に至ったフィルタユニットを支持する。ロック部材60は、フィルタ使用位置にあるフィルタユニットを支持部材にロックするロック姿勢、支持部材に対するフィルタユニットのロックを解除するロック解除姿勢を採り得る。そして、ロック部材60は、ロック姿勢を採る際、フィルタユニットを支持部材側に押さえる第1部分63と、ロック解除姿勢を採る場合、駆動ローラ36を手前方向へと移動させることで、フィルタユニットをフィルタ使用位置から手前方向に引き出す第2部分64とを有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、空調室内機に関する。
空気調和装置の室内機は、熱交換器や室内ファン等を備えている。熱交換器は、室内の空気を冷却または暖め、室内ファンは、室内の空気を熱交換器へと導入すると共に熱交換後の空気を室内へと戻すための空気流れを形成する。
また、室内機には、例えば特許文献1(特開2011−80635号公報)に示されるように、熱交換器の表面に塵埃が付着しないようにするためのフィルタユニットを備えているものがある。特許文献1に係るフィルタユニットは、環形状のフィルタと、該フィルタが掛け渡されており該フィルタを支持しているメインフレームとを有している。更に、特許文献1に係る室内機は、ケーシング内部にてフィルタユニット自体を支持する支持部材を、更に備えている。
上記特許文献1に係るフィルタユニットは、例えばフィルタ清掃等のメンテナンスをユーザが行えるようにするため、ケーシング内に着脱自在に取り付けられる。そのため、フィルタユニットのメインフレームには、特許文献1に示されるように、ケーシング内からフィルタユニットを引き出し易くするための取っ手が形成されていることがある。
ところで、フィルタユニットは、安全性等の観点から、メンテナンス時以外においては、ロック部材によって支持部材にロックされていることが多い。この場合、ユーザは、まずはロック部材によるロックを解除した上で、取っ手を手前方向へ引く動作を行うことで、フィルタユニットをケーシングから取り出す。
しかしながら、ロック部材と取っ手との位置関係によっては、ロック部材がロック解除姿勢を採る際に、取っ手がロック部材に引っかかってしまい、フィルタユニットをケーシングから取り出しにくくなる虞がある。
そこで、本発明の課題は、ケーシングからフィルタユニットを取り出しやすくすることにある。
本発明の第1観点に係る空調室内機は、ケーシングと、フィルタユニットと、支持部材と、ロック部材とを備える。ケーシングには、空気の吸込口が形成されている。フィルタユニットは、フィルタとローラとを有し、ケーシング内に着脱可能に取り付けられている。フィルタは、ケーシング内に吸込まれた空気から塵埃を除去する。ローラは、フィルタに接触しており、フィルタを折り返す。支持部材は、フィルタユニット装着の際、手前からケーシング内へと差し込まれて、フィルタが吸込口を概ね覆うフィルタ使用位置に至ったフィルタユニットを支持する。ロック部材は、ロック姿勢及びロック解除姿勢を採り得る。ロック姿勢は、フィルタ使用位置にあるフィルタユニットを支持部材にロックする姿勢である。ロック解除姿勢は、支持部材に対するフィルタユニットのロックを解除する姿勢である。そして、ロック部材は、第1部分と第2部分とを有する。第1部分は、ロック姿勢を採る場合、フィルタユニットを支持部材側に押さえる部分である。第2部分は、ロック解除姿勢を採る場合、ローラを手前方向へと移動させることで、フィルタユニットをフィルタ使用位置から手前方向に引き出す部分である。
この空調室内機では、ロック部材がロック姿勢を解除すると、ロック部材の第2部分によってローラが手前方向へと押し出されるのに伴い、フィルタユニット自体が手前方向に移動してくる。これにより、例えばフィルタのメンテナンス時、フィルタとローラとで構成されるフィルタユニットをケーシングから取り出し易くなる。
本発明の第2観点に係る空調室内機は、第1観点に係る空調室内機において、第1部分は、ロック解除姿勢を採る場合、フィルタユニットを押さえることを解除する。第2部分は、ロック姿勢を採る場合、ローラを回転自在に支持部材に固定する。
これにより、ロック部材がロック姿勢を採る場合には、ローラは支持部材に対して移動を禁止された状態で回転するため、例えばフィルタを清掃する運転時には、フィルタを支持部材上にて移動させることができる。一方、ロック部材がロック解除姿勢を採る場合には、第1部分はフィルタユニットを押さえなくなるため、第2部分によって確実にフィルタユニットは手前方向へと引き出されるようになる。
本発明の第3観点に係る空調室内機は、第1観点または第2観点に係る空調室内機において、ロック部材は、ローラ保持部材を更に有する。ローラ保持部材は、ロック解除姿勢を採る場合に、ローラを保持する。
これにより、フィルタユニット取り出しの際、フィルタユニットは、手前方向に過剰に引き出されることなく、適切な量引き出された状態を保つことができる。
本発明の第4観点に係る空調室内機は、第1観点から第3観点のいずれかに係る空調室内機において、第2部分は、ローラの外周に沿って湾曲した形状を有している。そして、第2部分は、ロック解除姿勢を採る場合、フィルタユニットがフィルタ使用位置にある時のローラの回転軸と同一軸上ではない軸、を中心として回動することで、ローラを手前方向へと押し出す。
このような簡単な構成により、フィルタユニットを、確実に手前方向に引き出すことができる。
本発明の第5観点に係る空調室内機は、第4観点に係る空調室内機において、ロック姿勢を採る場合、第2部分の回動軸は、ローラの回転軸よりも手前方向に位置している。
これにより、ロック解除姿勢時、ローラは、確実に手前方向に押し出されるようになる。
本発明の第6観点に係る空調室内機は、第1観点から第5観点のいずれかに係る空調室内機において、フィルタは環形状を有している。そして、ローラは、フィルタの折り返し部分においてフィルタに掛け渡されるようにして位置している。
本発明に係る空調室内機は、環形状のフィルタにおいても適用可能である。
本発明の第7観点に係る空調室内機は、第1観点から第6観点のいずれかに係る空調室内機において、ローラは、回転によってフィルタを移動させるための力をフィルタに作用させる駆動ローラである。
これにより、フィルタは、駆動ローラによって移動することができる。
本発明の第1観点に係る空調室内機によると、フィルタユニットをケーシングから取り出し易くなる。
本発明の第2観点に係る空調室内機によると、ロック部材がロック姿勢を採る場合には、フィルタを支持部材上にて移動させることができる。また、ロック部材がロック解除姿勢を採る場合には、第2部分によって確実にフィルタユニットは手前方向へと引き出されるようになる。
本発明の第3観点に係る空調室内機によると、フィルタユニット取り出しの際、フィルタユニットは、手前方向に過剰に引き出されることなく、適切な量引き出された状態を保つことができる。
本発明の第4観点に係る空調室内機によると、簡単な構成により、フィルタユニットを、確実に手前方向に引き出すことができる。
本発明の第5観点に係る空調室内機によると、ロック解除姿勢時、ローラは、確実に手前方向に押し出されるようになる。
本発明の第6観点に係る空調室内機は、環形状のフィルタにおいても適用可能である。
本発明の第7観点に係る空調室内機によると、フィルタは、駆動ローラによって移動することができる。
本実施形態に係る空調室内機の外観図。 図1の空調室内機を、図1のII−II線で切断した場合の断面図。 フィルタユニットの斜視図。 図2におけるフィルタの下部折り返し部分付近の拡大図。 清掃ユニットの概観図。 支持部材と支持部材付近に位置している熱交換器との概観図。 図6において、支持部材にフィルタユニットが装着された場合を示す図。 (a)ロック部材がロック姿勢を採る場合の、フィルタユニット及び支持部材を示す図。 (b)ロック部材がロック解除姿勢を採っており、且つロック部材が支持部材に対して回動方向R1に回動した場合の、フィルタユニット及び支持部材を示す図。 (a)図8(a)において、フィルタユニット及び支持部材を側方から見た場合の図。 (b)図8(b)において、フィルタユニット及び支持部材を側方から見た場合の図。
以下、本発明に係る空調室内機について、図面を参照しつつ詳述する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)空調室内機の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る空調室内機100の外観図である。この空調室内機100は、室内の壁面に取り付けられており、室外に設置されている室外機(図示せず)と冷媒配管(図示せず)を介して互いに接続された、セパレートタイプの空調機の室内機である。空調室内機100は、室内の冷房運転及び暖房運転に加え、フィルタ31やブラシ42(図4参照)を自動で清掃する自動清掃運転を行うことができる。
特に、本実施形態に係る空調室内機100では、フィルタ31の入念なる清掃及び交換等のメンテナンスの際、フィルタ31のケーシング11に対する着脱操作が大変簡単に行うことのできる構成が採用されている。この構成については、主に「(1−7)ロック部材」にて詳述する。
このような空調室内機100は、図1〜4,8に示すように、主として、ケーシング11と、室内熱交換器13と、室内ファン15と、フィルタユニット30と、清掃ユニット40と、支持部材50と、ロック部材60を備える。
尚、以下の説明においては、「上」「下」「左」「右」「正面」「背面」等の方向を示す表現を適宜用いているが、これらは、空調室内機100が図1の状態で室内の壁面等に設置された状態での各方向を表す。
(1−1)ケーシング
ケーシング11は、図1に示すように、左右方向(図1のW方向)に細長い箱状の形状を有している。具体的に、ケーシング11は、図1,2に示すように、天面板11a、前面板11b、背面板11c及び下面板11dによって立体空間を形成し、その立体空間内に室内熱交換器13、室内ファン15、フィルタユニット30、清掃ユニット40、支持部材50及びロック部材60が収納されている。天面板11aは、主として、ケーシング11の天面を構成し、前面板11bは、主として、ケーシング11の正面を構成する。なお、前面板11bは、その上端が天面板11aの一部分にヒンジ式にて回動自在に支持されている。背面板11cは、主として、ケーシング11の背面を構成し、下面板11dは、主として、ケーシング11の下面を構成している。背面板11cが、室内の壁面に設置された取り付け板(図示せず)にビス止め等によって取り付けられることで、空調室内機100は、室内の壁面に設置されることとなる。
そして、ケーシング11の天面板11aには、該面11aの前側から後側にかけて吸込口21が設けられている。この吸込口21からは、該吸込口21近傍の室内空気が、室内ファン15の駆動によってケーシング11内部へと取り込まれ、室内熱交換器13の前側熱交換部13a(後述)及び後側熱交換部13b(後述)それぞれに送られる。なお、図2の点線の矢印Aは、一例として、吸込口21及び前側熱交換部13aを介して室内ファン15へと送られる室内空気の流れを表している。
ケーシング11の下面板11dには、吹出口22が形成されている。吹出口22からは、吸込口21から吸い込まれ室内熱交換器13にて熱交換された後の室内空気が、室内へと吹き出される。図2の点線の矢印Bは、吹出口22を介して室内へと送られる空気の流れを表している。
なお、吹出口22付近には、水平フラップ23がケーシング11に対して回動自在に取り付けられている。水平フラップ23は、フラップ用モータ(図示せず)によって駆動することができ、空調室内機100の運転状態に応じて吹出口22を開閉する。更に、水平フラップ23は、吹出口22から吹き出された室内空気がユーザの所望する方向へと案内されるように、室内空気の吹き出し方向を変更する役割を担う。
(1−2)室内熱交換器
室内熱交換器13は、複数のフィンと複数の伝熱管とで構成されている。室内熱交換器13は、空調室内機100の運転状態に応じて蒸発器または凝縮器として機能することで、冷媒配管内を通過する冷媒と該熱交換器13を通過する空気との間で熱交換を行わせる。
特に、室内熱交換器13は、図2に示すように、側面視において両端が下方に向いて屈曲する略逆V字型の形状を有し、この略V字型に囲まれるようにして室内ファン15が位置している。このような形状を有する室内熱交換器13のうち、室内ファン15の前方を覆う熱交換部を、前側熱交換部13aといい、室内ファン15の後側を覆う熱交換部を、後側熱交換部13bという。即ち、本実施形態に係る室内熱交換器13は、前側熱交換部13aと後側熱交換部13bとが頂点13cにおいて接続された略逆V字形状を有している。
(1−3)室内ファン
室内ファン15は、ケーシング11の内部に位置しており、図1に示すW方向に細長い略円筒形状のクロスフローファンである。室内ファン15は、駆動することで、吸込口21から吸い込まれて室内熱交換器13に流入した後、該熱交換器13を通過して吹出口22から室内へと供給されるといった、室内空気の流れを生成する(図2の点線の矢印A,Bを参照)。
この室内ファン15の駆動軸は、室内ファンモータ(図示せず)の出力軸に接続されている。室内ファンモータが駆動した際、モータの出力が該モータの出力軸を介して室内ファン15の駆動軸へと伝達されることで、室内ファン15は駆動することができる。
(1−4)フィルタユニット
フィルタユニット30は、図2に示すように、ケーシング11内において、ケーシング11の天面板11aと室内熱交換器13との間、つまりは室内熱交換器13に対して室内空気の流れ方向の上流側に配置されると共に、ケーシング11内部に着脱可能に装着される。フィルタユニット30は、室内熱交換器13の表面が空気中の塵埃によって汚染されるのをなるべく防ぐためのものであって、図3に示すように、主として、フィルタ31、メインフレーム32、及び駆動ローラ36(ローラに相当)を有する。
(1−4−1)フィルタ
フィルタ31は、冷房運転及び暖房運転が行われる際、主に前側熱交換部13a及び後側熱交換部13bのうち吸込口21に対応する部分を覆うように位置している。フィルタ31は、ケーシング11の外部から吸込口21を介して吸い込まれてきた室内空気から塵埃を除去するものであって、例えば樹脂製の糸で平織りまたは綾織された網で構成されている。フィルタ31は、図2に示すように、環形状に形成されており、図3に示すように、フィルタユニット30の正面視において右側と左側とに、並ぶようにして2つ設けられている。
なお、フィルタ31には、一般のフィルタに見られるような補強用の縁やリブが設けられていないため、フィルタ31は、自身で安定した形状を維持することができない。そのため、フィルタ31は、以下に述べるメインフレーム32によって支持されることで、環形状の形状を保っている。
(1−4−2)メインフレーム
メインフレーム32は、図2に示すように、室内熱交換器13の前方及び上方を覆うように屈曲した形状を有しており、図3に示すように、主にフィルタユニット30の正面視において右側に位置する右側フレーム部材33と、左側に位置する左側フレーム部材34とを有する。各フレーム部材33,34には、いずれも室内熱交換器13に対向する部分において、格子状の開口が設けられている。
また、各フレーム部材33,34の正面における左右端部33a,33b,34a,34bそれぞれには、複数の突起un1が所定間隔を空けて並んで形成されている。右側フレーム部材33における左端部33aと右端部33bとの間の最短距離、ならびに、左側フレーム部材34における左端部34aと右端部34bとの間の最短距離は、フィルタ31の幅よりも少し大きい。従って、環形状のフィルタ31がメインフレーム32に掛け渡された時、フィルタ31の端面は、各突起un1と対峙する。この突起un1により、フィルタ31の両端が各フレーム部材33,34に沿って案内されるため、フィルタ31の蛇行が防止される。
また、メインフレーム32は、外側桟35aを有している。外側桟35aは、フィルタ31下部の折り返し部分に位置するように、各フレーム部材33,34の下端部に取り付けられている。つまり、外側桟35aは、フィルタ31を挟んで駆動ローラ36と対峙する。この外側桟35aにより、フィルタ31がたとえ波打ったとしても、フィルタ31は、他の部材と接触する前に外側桟35aに接触することとなる。そのため、仮に駆動ローラ36の近傍に別の可動部材(例えば、図4のブラシ43)が存在している場合でも、フィルタ31は、可動部材に噛み込まれることなく、スムーズに移動することが可能となる。
更に、メインフレーム32には、取っ手35bが形成されている。取っ手35bは、右側フレーム部材33及び左側フレーム部材34の左右端部33a,33b,34a,34bそれぞれにおいて、1つずつ設けられている。特に、取っ手35bは、各左右端部33a,33b,34a,34bのうち、フィルタユニット30の前側端部30a側、つまりは前側熱交換部13aの上方となる部分に設けられている。取っ手35bは、フィルタユニット30をケーシング11から取り出す際に、ユーザによってフィルタユニット30を引っ張り出しやすくするための要素である。従って、取っ手35bは、フィルタユニット30がケーシング11内に装着された際、ケーシング11の正面に近いメインフレーム32の部分に位置することとなる。
(1−4−3)駆動ローラ
駆動ローラ36は、フィルタ31に接触しており、フィルタ31を折り返している。具体的には、駆動ローラ36は、フィルタ31下部の折り返し部分において、環形状のフィルタ31に掛け渡されるようにして位置している。このような駆動ローラ36は、フィルタ31をメインフレーム32上を周回させるためのものであって、図6,7にて示されるフィルタ用モータ36aによって回転することができる。
より詳細には、駆動ローラ36の回転軸P1は、室内ファン15と同様に図1に示すW方向に細長く延びている。駆動ローラ36の回転軸P1の端部には、ローラギア(図示せず)が固定されている。駆動ローラ36の周面には、いわゆるパイル織りされた織物基布が貼り付けられている。駆動ローラ36の周面における織物基布は、フィルタ31の網目に張り込んでおり、駆動ローラ36とフィルタ31との間には滑りが生じ難くなっている。駆動ローラ36の回転軸P1には、フィルタ用モータ36aの出力軸が接続されている。そのため、フィルタ用モータ36aが回転すると、その回転が駆動ローラ36の回転軸P1に伝達され、駆動ローラ36が回転する。これにより、フィルタ31は、メインフレーム32に沿って周回することができるようになる。即ち、駆動ローラ36は、該ローラ36自身が回転することによって、フィルタ31を移動させるための力をフィルタ31に作用させると言うことができる。
なお、フィルタ用モータ36aは、例えばステッピングモータで構成されており、CW(Clock Wise)またはCCW(Counter Clock Wise)方向へと回転することが可能である。これにより、フィルタ31は、図4に示すように、第1方向または第2方向へと移動することができる。また、フィルタ用モータ36aの回転方向及び回転数は、図示しない駆動制御装置によって駆動制御される。これにより、フィルタ31がどの程度周回するか(つまり、フィルタ31の移動距離)が制御される。
(1−5)清掃ユニット
清掃ユニット40は、図2,4に示すように、ケーシング11内部において、フィルタ31の下部の折り返し部分近傍に配置されている。清掃ユニット40は、フィルタ31及びブラシ42を清掃するためのものであって、図4〜5に示すように、清掃ユニット用フレーム41、ブラシ42、ブラシ清掃部43、塵埃受け部44及び圧縮ローラ45を有している。
(1−5−1)清掃ユニット用フレーム
清掃ユニット用フレーム41は、図5に示すように、空調室内機100の長手方向(図1のW方向)に沿った細長い形状を有しており、その内部にはブラシ42が着脱可能に取り付けられている。また、図4に示すように、清掃ユニット用フレーム41の上面には、開口部41aが形成されており、清掃ユニット用フレーム41は、フィルタ31の下部の折り返し部分の更に下方に位置している。そのため、該フレーム41の開口部41aを介してブラシ42の一部が、清掃ユニット用フレーム41の上方の空間に露出しつつ、且つ開口部41aを介してフィルタ31に直接接触できるようになっている。
(1−5−2)ブラシ
ブラシ42は、図5に示すように、清掃ユニット用フレーム41と同様、空調室内機100の長手方向に沿って細長い形状を有しており、長手方向に直交する断面が略円形の形状を有している。ブラシ42は、フィルタ31に直接接触することにより、フィルタ31から塵埃を除去する。このようなブラシ42は、図4に示すように、芯材42bと、芯材42bの周囲に設けられた複数の線材42cとによって構成されている。線材42cは、フィルタ31に接触可能な長さを有している。また、ブラシ42は、清掃ユニット用フレーム41に対して回転可能に設けられている。
このようなブラシ42は、図6,7にて示されるブラシ用モータ42aを駆動源として回転する。ブラシ用モータ42aは、フィルタ用モータ36aと同様、支持部材50に支持されており、例えばステッピングモータで構成される。ブラシ用モータ42aの出力軸は、ブラシ42の回転軸に接続されており、ブラシ42は、ステッピングモータが駆動することで回転することができる。例えば、ブラシ42が回転する際は、フィルタ31の移動が停止し、逆にフィルタ31が移動している際は、ブラシ42は回転を停止した状態となる。
(1−5−3)ブラシ清掃部
ブラシ清掃部43は、図5に示すように、清掃ユニット用フレーム41に取り付けられており、櫛状の形状を有している。ブラシ清掃部43は、図4に示すように、ブラシ42の回転軸方向に沿って配置され、且つ清掃ユニット用フレーム41の背面からブラシ42に向けて突出しており、更にはブラシ42の回転方向(つまり、図4のブラシ42部分における矢印の方向)に逆らうようにして傾斜している。これにより、ブラシ清掃部43は、ブラシ42が図4の矢印の方向に回転する場合、ブラシ42の線材42cの間の塵埃を掻き落とすことができる。
(1−5−4)塵埃受け部
塵埃受け部44は、図2,4に示すように、清掃ユニット用フレーム41に取り付けられた状態でブラシ42及びブラシ清掃部43の下方に配置される。塵埃受け部44内には、ブラシ清掃部43によってブラシ42から書き落とされた塵埃が溜められる。また、塵埃受け部44は、清掃ユニット用フレーム41に対し着脱可能に取り付けられているため、ユーザは、塵埃受け部44内にたまった塵埃を簡単に廃棄することができる。
(1−5−5)圧縮ローラ
圧縮ローラ45は、円柱状の棒状部材であって、清掃ユニット用フレーム41に回転可能に支持されている。ここでは、圧縮ローラ45は、図4に示すように、ブラシ清掃部43の付近において、ブラシ42に接触するようにして位置している。これにより、ブラシ42が図4の矢印の方向へと回転した際、このブラシ42の回転に追従して、ブラシ42の回転方向とは逆の方向に回転する。この圧縮ローラ45により、塵埃受け部44内に溜まった塵埃は圧縮されるため、塵埃受け部44内には塵埃が比較的多く入るようになる。更に、圧縮ローラ45の回転により、比較的粘度の高い塵埃は、塵埃受け部44へと確実に送られる。
(1−6)支持部材
支持部材50は、図2,6,7に示すように、室内熱交換器13の上方に位置しており、フィルタ用モータ36a及びブラシ用モータ42aを支持する。フィルタユニット30のケーシング11への装着の際、フィルタユニット30は、支持部材50に沿ってケーシング11の正面側(つまり、図1の手前側)から内部へと差し込まれることとなるが、支持部材50は、該ユニット30をケーシング11の背面側へと導き、やがてフィルタ使用位置に至ったフィルタユニット30を支持する(図7)。ここで、フィルタ使用位置とは、ケーシング11の天面板11aに形成された吸込口21を、フィルタ31が概ね覆っている位置をいい(即ち、図2,7のフィルタ31の位置)、このようにフィルタユニット30が位置している状態で、空調室内機100は、冷房運転、暖房運転、自動清掃運転等の各種運転を行う。
このような支持部材50は、図2,6,7に示すように、室内熱交換器13の形状に沿って室内ファン15を囲う形状を有している。詳細には、支持部材50は、前後方向における後側の部分50bがケーシング11の天面板11aに沿って延びており、前側部分50aが、室内熱交換器13の頂点13cよりも下方に位置した形状を有している。そして、支持部材50は、図6,7に示すように、該部材50の左右方向のほぼ中央を前後方向に延びる仕切部51を挟んで位置する左側部分52と右側部分53とを有する。そのため、図7に示すように、フィルタユニット30がフィルタ使用位置にある場合、支持部材50の左側部分52は、フィルタユニット30における左側フレーム部材34とフィルタ31を挟んで対向し、支持部材50の右側部分53は、右側フレーム部材33とフィルタ31を挟んで対向することとなる。
フィルタユニット30は、ケーシング11への装着の際、図3におけるフィルタユニット30の後側端部30bがまずは図6の状態にてケーシング11の正面側からケーシング11内部へと差し込まれ、該端部30bが支持部材50の後側端部50c付近に至るまで、支持部材50の左側部分52及び右側部分53の上面に沿ってスライドする。フィルタユニット30の後側端部30bが支持部材50の後側端部50c付近に至ると、フィルタユニット30の前側端部30a(図3)は、支持部材50の前側部分50aに至る。これにより、フィルタユニット30は、図7に示すように支持部材50の上面に装着される。
そのため、図6,7に示すように、左側部分52及び右側部分53それぞれの左右方向における端部52a,52b,53a,53bには、フィルタユニット30の端面が対峙すると共に該ユニット30がスライドするためのスライド機構が設けられている。スライド機構は、詳細には、溝や突起等で形成されている。
(1−7)ロック部材
ロック部材60は、フィルタユニット30を支持部材50にロックさせるための機構であって、図6〜8に示すように、支持部材50の前側部分50aに取り付けられている。ロック部材60は、図8,9に示すように、フィルタ使用位置にあるフィルタユニット30を支持部材50にロックさせるロック姿勢と、支持部材50に対するフィルタユニット30のロックを解除するロック解除姿勢を採り得る。
ロック部材60は、図6〜8に示すように、支持部材50の左側部分52及び右側部分53それぞれにおいて、左側部分52及び右側部分53の左右方向における各端部52a,52b,53a,53bにて、支持部材50から該部材50の外方へと突出した突出部61と、各部分52,53において突出部61同士を繋ぐようにして、駆動ローラ36に沿って細長く伸びる延設部62とで構成される形状を有している。そして、突出部61の根元部分は、支持部材50に対し回動可能に取り付けられており、これにより突出部61における突出方向先端側及び延設部62は、突出部61の根元部分を中心として図8(a)における回動方向R1または図8(b)における回動方向R2へと回動することが可能になっている。
よって、ロック部材60は、ロック姿勢を採る場合には、図8(a)に示すように、突出部61及び延設部62がフィルタユニット30の駆動ローラ36の上方付近に位置する状態となり、フィルタユニット30を支持部材50に固定する。また、ロック部材60がロック解除姿勢を採る場合、フィルタユニット30は支持部材50に対し移動可能となり、図8(b)に示すように、突出部61及び延設部62が駆動ローラ36の下方付近に位置する状態となる。
特に、本実施形態に係るロック部材60は、ロック姿勢からロック姿勢へと採り得る姿勢が変更したことに伴い、フィルタユニット30が手前方向に自動的に所定距離だけ飛び出してくる構成を有している(図8(b)参照)。このような構成を実現するべく、ロック部材60は、図9に示すように、第1部分63、第2部分64、及び第3部分(ローラ保持部分に相当)65を有する。
なお、図8は、支持部材50上に位置するフィルタユニット30を含む空調室内機100の内部構造のうち、支持部材50及びフィルタユニット30のみを抜き出すと共に、これらをフィルタユニット30の上方から見た場合を表している。特に、支持部材50の左側部分52及び右側部分53は左右対称であるため、図8では、説明の便宜上、そのうちの1つの部分52(もしくは部分53)とこの上に位置するフィルタユニット30のみを、表している。図9は、図8のフィルタユニット30及び支持部材50を側方から見た場合の図であるが、説明の便宜上、フィルタユニット30に含まれるフィルタ31及び駆動ローラ36と、ロック部材60とのみを抜き出して表している。
(1−7−1)第1部分
第1部分63は、ロック部材60がロック姿勢を採る場合に、フィルタユニット30を支持部材50側に押さえる部分である。即ち、第1部分63は、突出部61及び延設部62のうち、ロック部材60(より詳細には、突出部61における突出方向先端側及び延設部62)が回動方向R2に回動することでロック姿勢を採った場合に、フィルタ31に直接接触するフィルタ31側の部分であると言うことができる。
また、第1部分63は、ロック部材60がロック解除姿勢を採る場合、フィルタユニット30を押さえることを解除する。つまり、ロック部材60(より詳細には、突出部61における突出方向先端側及び延設部62)が回動方向R2とは逆の回動方向R1に回動することで、それまでフィルタ31に直接接触していた第1部分63は、フィルタ31から離れるようになる。
ここで、フィルタユニット30がフィルタ使用位置にある場合の駆動ローラ36の回転中心を、図9に示すように“回転軸P1”と表す。すると、ロック姿勢時を表す図9(a)では、第1部分63は、駆動ローラ36の回転軸P1の上方に位置している。逆に、ロック解除姿勢時を表す図9(b)では、第1部分63は、駆動ローラ36の回転軸P1の下方に位置している。
(1−7−2)第2部分
第2部分64は、ロック部材60がロック解除姿勢を採る場合、駆動ローラ36を手前方向へと移動させることで、フィルタユニット30をフィルタ使用位置から手前方向に引き出す。また、第2部分64は、ロック部材60がロック姿勢を採る場合、駆動ローラ36を回転自在に支持部材50に固定する。
具体的に、本実施形態に係る第2部分64は、図9に示すように、突出部61の根元部分であって、駆動ローラ36の外周に沿って湾曲した形状を有している。そして、ロック部材60がロック解除姿勢を採る場合には、第2部分64は、駆動ローラ36の回転軸P1と同一軸上ではない軸P2を中心として、回動することができる。
即ち、第2部分64の回動軸P2の位置は、ロック部材60の採り得る姿勢に関係なく、常に駆動ローラ36の回転軸P1の位置とは異なっている。図9(a)では、ロック部材60がロック姿勢を採る状態において、第2部分64の回動軸P2が、駆動ローラ36の回転軸P1よりも手前方向(即ち、フィルタユニット30が押し出される方向)であって、且つ第2部分64上に位置している場合を表している。
これにより、ロック部材60がロック姿勢からロック解除姿勢に至った場合、第2部分64が回動軸P2を中心として回転方向R1に回動することで、特に回動軸P2よりも回動方向の上流側にある第2部分64の一部分64aによって駆動ローラ36が手前方向へと押し出されることとなる(図9(b))。そのため、図9(b)に示すように、ロック部材60が回転方向R1に回動し終えた頃には、駆動ローラ36の回転軸P1と第2部分64の回動軸P2との位置関係は、ロック姿勢時とは逆となり、駆動ローラ36の回転軸P1は、第2部分64の回動軸P2よりも手前方向側に位置することとなる。
以上より、フィルタユニット30は、第2部分64による駆動ローラ36の手前方向への押し出し動作に伴い、手前方向へと押し出され、該ユニット30の少なくとも一部分がロック部材60上に載置されるようになる。
なお、第2部分64による駆動ローラ36の押し出し動作に伴う、フィルタユニット30の手前方向への押し出し量(つまり、所定距離)は、駆動ローラ36の半径、第2部分64の形状、第2部分64の回動軸P2の位置、駆動ローラ36の回転軸P1と第2部分64の回動軸P2との距離等により、適宜決定される。
(1−7−3)第3部分
第3部分65は、図9(b)に示すように、ロック部材60がロック解除姿勢を採る場合に、駆動ローラ36を保持するローラ保持部分である。つまり、第3部分65とは、駆動ローラ36の外周に沿って湾曲した形状を有する第2部分64のうち、ロック解除姿勢時に駆動ローラ36とフィルタ31を介して接触することとなる内周部分を言う。
この第3部分65は、ロック解除姿勢時、ロック部材60が回動軸P2を中心として回動することで、フィルタユニット30が第2部分64によって手前方向へと押し出された際も、駆動ローラ36を保持している。従って、第3部分65は、第2部分64が回動してロック部材60が図9(b)に示す姿勢を採る際、フィルタユニット30が手前方向に過剰に引き出されるのを防止する役割を担っていると言うことができる。
(1−8)その他の構成
上述した他に、空調室内機100は、空調室内機100を構成する各種機器の制御を行う室内制御部(図示せず)を備えている。室内制御部は、CPU及びメモリで構成されるマイクロコンピュータであって、ケーシング11の前方部分に収まっている。例えば、室内制御部は、図示してはいないが、フラップ用モータ、室内ファンモータ、フィルタ用モータ36a、及びブラシ用モータ43と接続されている。室内制御部は、これらのモータの駆動制御を行うことで、水平フラップ23の開閉制御や角度制御、室内ファン15の風量制御、フィルタ31の周回制御、ブラシ42の回転制御等を行う。
(2)フィルタユニットの着脱方法
(2−1)フィルタユニットの装着方法
次に、ユーザが、メンテナンス後のフィルタユニット30をケーシング11に装着する方法について説明する。
まず、ユーザは、ケーシング11の正面を構成する前面板11bを、その上端を中心として上方向に回動させる。これにより、ケーシング11の内部が露出することとなる。
次いで、ユーザは、フィルタユニット30を、ケーシング11内部の支持部材50に沿うようにして、該ユニット30の後側端部30bをケーシング11の正面側からケーシング11内部へと差し込む。ユーザは、フィルタユニット30の後側端部30bが支持部材50の後側端部50c付近に至るまで、支持部材50の上面に沿ってフィルタユニット30をスライドさせる。なお、フィルタユニット30を装着させる前の状態では、ロック部材60は、ロック解除姿勢且つ図9(b)に示す姿勢となっている。
フィルタユニット30の後側端部30bが支持部材50の後側端部50c付近に至り、フィルタユニット30がフィルタ使用位置に位置すると、ユーザは、ロック部材60の突出部61をレバーとして用いて第2部分64を回動軸P2を中心として回動方向R2へと回動させる。
これにより、ロック部材60は、図9(a)に示す姿勢となり、ロック部材60の第1部分63はフィルタ31を支持部材50側に押さえる。従って、フィルタユニット30は、ロック部材60によって支持部材50にロックした状態となる。
その後、ユーザは、ケーシング11の前面板11bが、図1,2に示されるように正面を覆う状態となるまで下方向に回動させる。
(2−2)フィルタユニットの取り外し方法
次に、ユーザが、フィルタユニット30をケーシング11から取り外す方法について説明する。
まず、ユーザは、ケーシング11の前面板11bを、その上端を中心として上方向に回動させる。これにより、ケーシング11の内部が露出することとなる。
次いで、ユーザは、ロック部材60の突出部61レバーとして用いて第2部分64を回動軸P2を中心として回動方向R1へと回動させる。即ち、ユーザは、第2部分64を、上記(2−1)の場合とは逆方向へと回動させる。すると、ロック部材60は、ロック解除姿勢を採る。これにより、第1部分63は、フィルタ31から離れて、フィルタユニット30を押さえることを解除する。第2部分64は、回動方向R1への回動により、駆動ローラ36を手前方向へと押し出す。駆動ローラ36の回転軸P1は、第2部分64の回動軸P2よりも手前方向側に位置することとなり、フィルタユニット30の少なくとも一部分は、ロック部材60上に載置される。この時、ロック部材60の第3部分65は、駆動ローラ36を保持した状態を保つ。
次いで、ユーザは、ロック部材60上に載置されているフィルタユニット30を、該ユニット30の取っ手35bを持って更に手前方向に引っ張り出す。フィルタユニット30は、既に一部分がロック部材60上に載置されている状態のため、ユーザは、簡単にフィルタユニット30を手前方向に引っ張ることができる。
フィルタユニット30を完全にケーシング11から取り外した状態にて、フィルタユニット30の取り出し動作が完了する。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態に係るロック部材60は、ロック姿勢を採る場合に、フィルタユニット30を支持部材50側に押さえる第1部分63と、ロック解除姿勢を採る場合に、駆動ローラ36を手前方向へと移動させることで、フィルタユニット30をフィルタ使用位置から手前方向に引き出す第2部分64とを有している。これにより、ロック部材60がロック姿勢を解除すると、第2部分64によって駆動ローラ36が手前方向へと押し出されるのに伴い、フィルタユニット30自体が手前方向に自動で移動してくる。従って、例えばフィルタ31のメンテナンス時、フィルタ31と駆動ローラ36とで構成されるフィルタユニット30をケーシング11から取り出し易くなる。
(3−2)
また、第1部分63は、ロック部材60がロック解除姿勢を採る場合、フィルタユニット30を押さえることを解除する。第2部分64は、ロック部材60がロック姿勢を採る場合、駆動ローラ36を回転自在に支持部材50に固定する。これにより、ロック部材60がロック姿勢を採る場合には、駆動ローラ36は支持部材50に対して移動を禁止された状態で回転するため、例えば自動清掃運転時には、フィルタ31を支持部材50上にて移動させることができる。一方、ロック部材60がロック解除姿勢を採る場合には、第1部分63はフィルタユニット30を押さえなくなるため、第2部分64によって確実にフィルタユニット30は手前方向へと引き出されるようになる。
(3−3)
また、本実施形態に係るロック部材60は、ロック解除姿勢を採る場合に、駆動ローラ36を保持する第3部分65を更に有している。これにより、フィルタユニット30取り出しの際、フィルタユニット30は、手前方向に過剰に引き出されることなく、適切な量引き出された状態を保つことができる。
(3−4)
特に、本実施形態に係る第2部分64は、図9に示すように、駆動ローラ36の外周に沿って湾曲した形状を有している。そして、第2部分64は、ロック部材60がロック解除姿勢を採る場合、フィルタユニット30がフィルタ使用位置にある時の駆動ローラ36の回転軸P1と同一軸上ではない回動軸P2を中心として回動することで、駆動ローラ36を手前方向へと押し出す。このように、本実施形態では、簡単な構成により、フィルタユニット30を、確実に手前方向に引き出すことができる。
(3−5)
また、本実施形態においては、ロック部材60がロック姿勢を採る場合、第2部分64の回動軸P2は、駆動ローラ36の回転軸P1よりも手前方向に位置している。そのため、ロック部材60がロック解除姿勢を採る時、駆動ローラ36は、確実に手前方向に押し出されるようになる。
(3−6)
また、本実施形態に係る空調室内機100は、環形状のフィルタ31においても、適用することができる。この場合、駆動ローラ36は、フィルタ31の折り返し部分においてフィルタ31に掛け渡されるようにして位置している。
(3−7)
また、本実施形態に係る駆動ローラ36は、回転によってフィルタ31を移動させるための力を、フィルタ31に作用させている。そのため、フィルタ31は、駆動ローラ36によって容易に移動することができる。
(4)変形例
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、発明の要旨を逸脱しない範囲で以下のように変更可能である。
(4−1)変形例A
上記実施形態では、フィルタ31に接触しつつフィルタ31を折り返す構成要素として、駆動ローラ36が採用された場合について説明した。従って、駆動ローラ36の回転により、フィルタ31には、フィルタ31を移動させるための力が作用されていた。
しかし、フィルタ31に接触しつつフィルタ31を折り返す構成要素は、例えばギア等の単なる回転体であってもよい。即ち、フィルタ31を移動させるための力をフィルタ31に作用させることはできないが、単にフィルタ31に接触してフィルタ31を折り返すものが、駆動ローラ36の代わりに採用されてもよい。
(4−2)変形例B
上記実施形態では、図6〜9に示すように、ロック部材60が突出部61と延設部62とで構成される形状を有している場合について説明した。しかし、本発明に係るロック部材は、図6〜9に示す形状に限定されず、例えば突出部61のみで構成される形状であってもよい。即ち、本発明に係るロック部材は、ロック姿勢を採る場合にフィルタユニット30を支持部材50側に押さえる第1部分63と、ロック解除姿勢を採る場合にフィルタユニット30をフィルタ使用位置から手前方向に引き出す第2部分64とを少なくとも有する構成であれば、どのような形状を有していても良い。
(4−3)変形例C
上記実施形態では、図9に示すように、第2部材64の回動軸P2が第2部材64上に位置している場合について説明した。しかし、本発明に係る回動軸P2は、駆動ローラ36の回転軸P1と同一軸上ではない位置にあればよく、第2部材64上になくてもよい。
(4−4)変形例D
上記実施形態では、環形状のフィルタ31が採用されている場合について説明した。しかし、本発明に係るフィルタは、環形状ではなく、少なくとも一部分がローラに接触しつつ折り返されているような形状であってもよい。
本発明によれば、ユーザは、フィルタユニットをケーシングから簡単に取り出すことができる。そのため、本発明に係る空調室内機は、ケーシングに対して着脱式のフィルタを備える空気調和装置の室内機において適用することができる。
100 空調室内機
11 ケーシング
11a 天面板
11b 前面板
11c 背面板
13 室内熱交換器
13a 前側熱交換部
13b 後側熱交換部
13c 頂点
15 室内ファン
21 吸込口
22 吹出口
23 水平フラップ
30 フィルタユニット
31 フィルタ
32 メインフレーム
35b 取っ手
36 駆動ローラ
36a フィルタ用モータ
40 清掃ユニット
41 清掃ユニット用フレーム
42 ブラシ
42a ブラシ用モータ
42b 芯材
42c 線材
43 ブラシ清掃部
44 塵埃受け部
45 圧縮ローラ
50 支持部材
50a 支持部材の前側部分
50b 支持部材の後側の部分
50c 支持部材の後側端部
51 仕切部
52 支持部材の左側部分
52a,52b 支持部材の左側部分の左右方向における端部
53 支持部材の右側部分
53a,53b 支持部材の右側部分の左右方向における端部
60 ロック部材
61 突出部
62 延設部
63 第1部分
64 第2部分
65 第3部分(ローラ保持部分)
P1 駆動ローラの回転軸
P2 第2部分の回動軸
特開2011−80635号公報

Claims (7)

  1. 空気の吸込口(21)が形成されたケーシング(11)と、
    前記ケーシング内に吸込まれた空気から塵埃を除去するフィルタ(31)と、前記フィルタに接触しており前記フィルタを折り返すローラ(36)とを有し、前記ケーシング内に着脱可能に取り付けられたフィルタユニット(30)と、
    前記フィルタユニット装着の際、手前から前記ケーシング内へと差し込まれて前記フィルタが前記吸込口を概ね覆うフィルタ使用位置に至った前記フィルタユニット、を支持する支持部材(50)と、
    前記フィルタ使用位置にある前記フィルタユニットを前記支持部材にロックするロック姿勢、及び前記支持部材に対する前記フィルタユニットのロックを解除するロック解除姿勢、を採り得るロック部材(60)と、
    を備え、
    前記ロック部材(60)は、
    前記ロック姿勢を採る場合、前記フィルタユニットを前記支持部材側に押さえる第1部分(63)と、
    前記ロック解除姿勢を採る場合、前記ローラを前記手前方向へと移動させることで、前記フィルタユニットを前記フィルタ使用位置から前記手前方向に引き出す第2部分(64)と、
    を有する、
    空調室内機(100)。
  2. 前記第1部分(63)は、前記ロック解除姿勢を採る場合、前記フィルタユニットを押さえることを解除し、
    前記第2部分(64)は、前記ロック姿勢を採る場合、前記ローラを回転自在に前記支持部材に固定する、
    請求項1に記載の空調室内機(100)。
  3. 前記ロック部材(60)は、
    前記ロック解除姿勢を採る場合に前記ローラを保持するローラ保持部分(65)、
    を更に有する、
    請求項1または2に記載の空調室内機(100)。
  4. 前記第2部分(64)は、
    前記ローラの外周に沿って湾曲した形状を有しており、
    前記ロック解除姿勢を採る場合、前記フィルタユニットが前記フィルタ使用位置にある時の前記ローラの回転軸(P1)と同一軸上ではない軸(P2)を中心として回動することで、前記ローラを前記手前方向へと押し出す、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空調室内機(100)。
  5. 前記ロック姿勢を採る場合、前記第2部分(64)の回動軸(P2)は、前記ローラの前記回転軸(P1)よりも前記手前方向に位置している、
    請求項4に記載の空調室内機(100)。
  6. 前記フィルタ(31)は環形状を有し、
    前記ローラ(36)は、前記フィルタの折り返し部分において前記フィルタに掛け渡されるようにして位置している、
    請求項1から5のいずれかに1項に記載の空調室内機(100)。
  7. 前記ローラ(36)は、回転によって前記フィルタを移動させるための力を前記フィルタに作用させる駆動ローラである、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の空調室内機(100)。
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