JP2013239109A - 情報処理システム、拠点装置、情報端末、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理システム、拠点装置、情報端末、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】近在の情報端末間で連携して情報処理を行う場合に、全ての情報端末の位置情報を集中管理することなく、情報端末間でのデータの共有を可能にする。
【解決手段】情報端末11とのデータ転送動作を司る各拠点装置1にて、端末接続状態測定部29により測定した情報端末11との間の接続状態が判定条件保存部27に登録した接続許可条件を満足しているか否かを端末接続判定部28によって判定し、該接続許可条件を満足した情報端末11を接続してその端末情報を接続端末情報保存部24に保存した後、接続した該情報端末11に対して端末通知部25により共有データのコピーに関する問い合わせを通知した結果として、該情報端末11から共有データを端末拠点間データ転送部22により受け取ると、データ保存部21に保存することにより、近くに存在して同一拠点装置1に接続された他の情報端末11からも参照可能にする。
【選択図】 図2A

Description

本発明は、情報処理システム、拠点装置、情報端末、情報処理方法および情報処理プログラムに関し、特に、互いに通信可能な拠点装置と情報端末との間で連携して処理を実行する情報処理システム、拠点装置、情報端末、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
近年、モバイル情報端末の普及に伴い、サーバ上に保存されたデータを移動した先々の場所からアクセスしたり、移動先で近距離にいるユーザとデータを共有したりする機会が増えてきている。ユーザが操作する情報端末は、データを保存するサーバの遠近の如何に関わらず、インターネットなどのネットワークを介して、該サーバとそのまま接続されることが多く、情報端末とデータを保存しているサーバとの間のアクセス遅延時間が問題になる。
かくのごとき問題に対処するために、例えば、特許文献1の特開2003−216519号公報「電子データ転送プログラム」においては、ユーザがB地区からA地区へ移動すると、位置検出装置がユーザの移動を検知して、転送指示装置がB地区のファイルサーバからA地区のファイルサーバへデータの転送を指示するという技術が開示されている。これにより、ユーザは近くのファイルサーバへアクセスすれば良く、データへのアクセス遅延時間を低減することができる。
また、近くのユーザとデータを共有する手段として、特許文献2の特開2011−076427号公報「表示端末、サーバ装置、画像共有システムおよび画像共有方法」においては、サーバは、複数の情報端末それぞれがアップロードした画像データを他の情報端末に配信する画像配信手段を備え、該画像配信手段は、画像データをアップロードした情報端末の位置情報で示される位置からの距離があらかじめ指定された範囲内に設置されている情報端末に対して画像データを配信するという技術が開示されている。これにより、情報端末が移動しても一定距離内に存在する情報端末とデータを共有することができる。
特開2003−216519号公報(第2−4頁) 特開2011−076427号公報(第7−10頁)
しかしながら、前記特許文献1や前記特許文献2に記載の技術は、管理する情報端末数が増大すると、情報端末の位置情報を管理するサーバの負荷が増大するという問題がある。その理由は、情報端末の移動元と移動先の管理や情報端末間の距離計算を行うために、情報処理システム内の全ての情報端末の位置情報を集中的にサーバで管理する必要があるためである。
(本発明の目的)
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、情報端末間の連携を図る場合であっても、サーバによって全ての情報端末の位置情報を集中的に管理することなく、ユーザが移動した先々の場所からアクセスしたり、データを移動先の近距離にいるユーザと共有したりすることを可能にする情報処理システム、拠点装置、情報端末、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による情報処理システム、拠点装置、情報端末、情報処理方法および情報処理プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による情報処理システムは、1ないし複数の情報端末と該情報端末と無線回線によって接続してデータの転送動作を司る1ないし複数の拠点装置から構成される情報処理システムであって、
前記拠点装置は、
前記情報端末との間で無線回線によって通信を行う通信部と、
前記情報端末との間の接続状態を測定する端末接続状態測定部と、
前記情報端末の接続を許可する条件としてあらかじめ定めた接続許可条件を登録して保存する判定条件保存部と、
前記端末接続状態測定部によって測定された前記情報端末の接続状態が、前記判定条件保存部に登録された前記接続許可条件を満足しているか否かを判定する端末接続判定部と、
前記端末接続判定部が前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に関する端末情報を取得して保存する接続端末情報保存部と、
前記端末接続判定部が前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に対して、前記通信部を介して、当該拠点装置へデータコピーを行うか否かの問い合わせを通知し、前記情報端末からの該問い合わせに対する応答を受け取る端末通知部と、
前記情報端末において利用されるデータを保存するデータ保存部と、
前記端末通知部が前記情報端末から当該拠点装置へデータコピーする旨の応答を受け取った場合に前記情報端末から前記通信部を介して転送されてきたデータを前記データ保存部に転送するか、あるいは、前記情報端末からデータの参照要求を受け取った場合に前記データ保存部に保存されているデータを前記情報端末に前記通信部を介して転送する端末拠点間データ転送部と、
を少なくとも備え、
前記情報端末は、
前記拠点装置との間で無線回線によって通信を行う端末側通信部と、
入力または処理したデータを保存する端末側データ保存部と、
前記拠点装置からデータコピーを行うか否かの問い合わせを受け取った際に、該問い合わせに対する応答を該拠点装置に対して前記端末側通信部を介して通知する拠点通知部と、
前記拠点通知部によりデータコピーを行う旨の応答を通知した場合に前記端末側データ保存部に保存したデータを前記拠点装置に対して前記端末側通信部を介して転送するか、あるいは、データの参照要求を前記拠点装置に通知した場合に該拠点装置から転送されてきたデータを前記端末側通信部を介して受け取るデータ転送部と、
を少なくとも備えて構成されていることを特徴とする。
(2)本発明による拠点装置は、1ないし複数の情報端末と無線回線によって接続してデータの転送動作を司る拠点装置であって、
前記情報端末との間で無線回線によって通信を行う通信部と、
前記情報端末との間の接続状態を測定する端末接続状態測定部と、
前記情報端末の接続を許可する条件としてあらかじめ定めた接続許可条件を登録して保存する判定条件保存部と、
前記端末接続状態測定部によって測定された前記情報端末の接続状態が、前記判定条件保存部に登録された前記接続許可条件を満足しているか否かを判定する端末接続判定部と、
前記端末接続判定部が前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に関する端末情報を取得して保存する接続端末情報保存部と、
前記端末接続判定部が前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に対して、前記通信部を介して、当該拠点装置へデータコピーを行うか否かの問い合わせを通知し、前記情報端末からの該問い合わせに対する応答を受け取る端末通知部と、
前記情報端末において利用されるデータを保存するデータ保存部と、
前記端末通知部が前記情報端末から当該拠点装置へデータコピーする旨の応答を受け取った場合に前記情報端末から前記通信部を介して転送されてきたデータを前記データ保存部に転送するか、あるいは、前記情報端末からデータの参照要求を受け取った場合に前記データ保存部に保存されているデータを前記情報端末に前記通信部を介して転送する端末拠点間データ転送部と、
を少なくとも備えて構成されていることを特徴とする。
(3)本発明による情報端末は、データの転送動作を司る拠点装置と無線回線によって接続する情報端末であって、
前記拠点装置との間で無線回線によって通信を行う端末側通信部と、
入力または処理したデータを保存する端末側データ保存部と、
前記拠点装置からデータコピーを行うか否かの問い合わせを受け取った際に、該問い合わせに対する応答を該拠点装置に対して前記端末側通信部を介して通知する拠点通知部と、
前記拠点通知部によりデータコピーを行う旨の応答を通知した場合に前記端末側データ保存部に保存したデータを前記拠点装置に対して前記端末側通信部を介して転送するか、あるいは、データの参照要求を前記拠点装置に通知した場合に該拠点装置から転送されてきたデータを前記端末側通信部を介して受け取るデータ転送部と、
を少なくとも備えて構成されていることを特徴とする。
(4)本発明による情報処理方法は、1ないし複数の情報端末と該情報端末と無線回線によって接続してデータの転送動作を司る1ないし複数の拠点装置との間で連携してデータを取り扱う情報処理方法であって、
前記拠点装置は、
前記情報端末との間の接続状態を測定する端末接続状態測定ステップと、
前記情報端末の接続を許可する条件としてあらかじめ定めた接続許可条件を登録して保存する判定条件保存ステップと、
前記端末接続状態測定ステップによって測定された前記情報端末との間の接続状態が、前記判定条件保存ステップによって登録された前記接続許可条件を満足しているか否かを判定する端末接続判定ステップと、
前記端末接続判定ステップにより前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に関する端末情報を取得して保存する接続端末情報保存ステップと、
前記端末接続判定ステップにより前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に対して、当該拠点装置へデータコピーを行うか否かの問い合わせを通知し、前記情報端末からの該問い合わせに対する応答を受け取る端末通知ステップと、
前記情報端末において利用されるデータを保存するデータ保存ステップと、
前記端末通知ステップにより前記情報端末から当該拠点装置へデータコピーする旨の応答を受け取った場合に前記情報端末から転送されてきたデータを前記データ保存ステップによって保存するか、あるいは、前記情報端末からデータの参照要求を受け取った場合に前記データ保存ステップにより保存されているデータを前記情報端末に転送する端末拠点間データ転送ステップと、
を少なくとも有し、
前記情報端末は、
入力または処理したデータを保存する端末側データ保存ステップと、
前記拠点装置からデータコピーを行うか否かの問い合わせを受け取った際に、該問い合わせに対する応答を該拠点装置に対して通知する拠点通知ステップと、
前記拠点通知ステップによりデータコピーを行う旨の応答を通知した場合に前記端末側データ保存ステップにより保存したデータを前記拠点装置に対して転送するか、あるいは、データの参照要求を前記拠点装置に通知した場合に該拠点装置から転送されてきたデータを受け取るデータ転送ステップと、
を少なくとも有していることを特徴とする。
(5)本発明による情報処理プログラムは、1ないし複数の情報端末と該情報端末と無線回線によって接続してデータの転送動作を司る1ないし複数の拠点装置との間で連携してデータを取り扱う情報処理方法をコンピュータによって実行するプログラムとして実施する情報処理プログラムであって、
前記拠点装置は、
前記情報端末との間の接続状態を測定する端末接続状態測定ステップと、
前記情報端末の接続を許可する条件としてあらかじめ定めた接続許可条件を登録して保存する判定条件保存ステップと、
前記端末接続状態測定ステップによって測定された前記情報端末との間の接続状態が、前記判定条件保存ステップによって登録された前記接続許可条件を満足しているか否かを判定する端末接続判定ステップと、
前記端末接続判定ステップにより前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に関する端末情報を取得して保存する接続端末情報保存ステップと、
前記端末接続判定ステップにより前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に対して、当該拠点装置へデータコピーを行うか否かの問い合わせを通知し、前記情報端末からの該問い合わせに対する応答を受け取る端末通知ステップと、
前記情報端末において利用されるデータを保存するデータ保存ステップと、
前記端末通知ステップにより前記情報端末から当該拠点装置へデータコピーする旨の応答を受け取った場合に前記情報端末から転送されてきたデータを前記データ保存ステップによって保存するか、あるいは、前記情報端末からデータの参照要求を受け取った場合に前記データ保存ステップにより保存されているデータを前記情報端末に転送する端末拠点間データ転送ステップと、
を少なくとも有し、
前記情報端末は、
入力または処理したデータを保存する端末側データ保存ステップと、
前記拠点装置からデータコピーを行うか否かの問い合わせを受け取った際に、該問い合わせに対する応答を該拠点装置に対して通知する拠点通知ステップと、
前記拠点通知ステップによりデータコピーを行う旨の応答を通知した場合に前記端末側データ保存ステップにより保存したデータを前記拠点装置に対して転送するか、あるいは、データの参照要求を前記拠点装置に通知した場合に該拠点装置から転送されてきたデータを受け取るデータ転送ステップと、
を少なくとも有していることを特徴とする。
本発明の情報処理システム、拠点装置、情報端末、情報処理方法および情報処理プログラムによれば、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、1ないし複数の各拠点装置それぞれに端末接続状態測定部(または端末接続状態測定ステップ)と判定条件保存部(または判定条件保存ステップ)と端末接続判定部(または端末接続判定ステップ)と接続端末情報保存部(または接続端末情報保存ステップ)と端末通知部(または端末通知ステップ)とデータ保存部(またはデータ保存ステップ)と端末拠点間データ転送部(または端末拠点間データ転送ステップ)とを少なくとも備えた構成としているので、各拠点装置に無線回線を介して接続する情報端末をそれぞれの拠点装置にて管理し、同一拠点装置に接続された情報端末を近距離に存在している情報端末として扱うことによって、情報端末の位置を分散して管理することが可能になり、全ての情報端末の位置を特定の装置により集中的に管理するという負荷の集中状態を解消することができる。
本発明による情報処理システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。 図1に示す情報処理システムを構成する拠点装置の内部構成の第一の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。 図1に示す情報処理システムを構成する情報端末の内部構成の第一の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。 図1に示す情報処理システムを構成する拠点装置の内部構成の第二の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。 図1に示す情報処理システムを構成する情報端末の内部構成の第二の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。 図1に示す情報処理システムを構成する拠点装置の内部構成の第三の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。 図1に示す情報処理システムを構成する情報端末の内部構成の第三の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。 図1に示す情報処理システムを構成する拠点装置の内部構成の第四の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。 図1に示す情報処理システムを構成する情報端末の内部構成の第四の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。 図1に示す情報処理システムを構成する拠点装置の内部構成の第五の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。 図1に示す情報処理システムを構成する情報端末の内部構成の第五の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。 図1および図2に示した第一の実施形態の情報処理システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1および図2に示した第一の実施形態の情報処理システムの動作の他の例を説明するためのフローチャートである。 図1および図3に示した第二の実施形態の情報処理システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1および図3に示した第二の実施形態の情報処理システムの動作の他の例を説明するためのフローチャートである。 図1および図4に示した第三の実施形態の情報処理システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1および図5に示した第四の実施形態の情報処理システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明による情報処理システム、拠点装置、情報端末、情報処理方法および情報処理プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による情報処理システム、拠点装置、情報端末および情報処理方法について説明するが、かかる情報処理方法をコンピュータにより実行可能な情報処理プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、情報処理プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、分散配置した拠点装置が、近くに存在する情報端末上のデータを転送させて、他の情報端末との間でデータ共有を図ることを可能にすること、あるいは、分散配置した拠点装置が、近くに存在する情報端末上における処理をオフロードして実行することによって、情報端末上で実行する場合よりも高速に処理することを可能にし、かつ、遠距離のサーバに情報端末上における処理をオフロードして実行する場合よりもレイテンシ(latency:データ要求からその応答が返送されてくるまでの遅延時間)を短縮することができることを主要な特徴としている。
より具体的には、本発明による情報処理システムは、他の情報端末とのデータの共有を行うことが可能な情報端末と、付近に存在して接続された情報端末のデータの配信を司る拠点装置と、を少なくとも含んで構成される情報処理システムであって、前記拠点装置は、前記情報端末との間で無線回線によって通信を行う通信部と、前記情報端末との間の接続状態を測定する端末接続状態測定部と、前記情報端末の接続を許可する条件としてあらかじめ定めた接続許可条件を登録して保存する判定条件保存部と、前記端末接続状態測定部によって測定された前記情報端末の接続状態が、前記判定条件保存部に登録された前記接続許可条件を満足しているか否かを判定する端末接続判定部と、前記端末接続判定部が前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に関する端末情報を取得して保存する接続端末情報保存部と、前記端末接続判定部が前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に対して、前記通信部を介して、当該拠点装置へデータコピーを行うか否かの問い合わせを通知し、前記情報端末からの該問い合わせに対する応答を受け取る端末通知部と、前記情報端末において利用されるデータを保存するデータ保存部と、前記端末通知部が前記情報端末から当該拠点装置へデータコピーする旨の応答を受け取った場合に前記情報端末から前記通信部を介して転送されてきたデータを前記データ保存部に転送するか、あるいは、前記情報端末からデータの参照要求を受け取った場合に前記データ保存部に保存されているデータを前記情報端末に前記通信部を介して転送する端末拠点間データ転送部と、を少なくとも備えて構成されていることを、主要な特徴としている。
一方、前記情報端末は、前記拠点装置との間で無線回線によって通信を行う端末側通信部と、入力または処理したデータを保存する端末側データ保存部と、前記拠点装置からデータコピーを行うか否かの問い合わせを受け取った際に、該問い合わせに対する応答を該拠点装置に対して前記端末側通信部を介して通知する拠点通知部と、前記拠点通知部によりデータコピーを行う旨の応答を通知した場合に前記端末側データ保存部に保存したデータを前記拠点装置に対して前記端末側通信部を介して転送するか、あるいは、データの参照要求を前記拠点装置に通知した場合に該拠点装置から転送されてきたデータを前記端末側通信部を介して受け取るデータ転送部と、を少なくとも備えて構成されていることを、主要な特徴としている。
(第一の実施形態の構成例)
次に、本発明による情報処理システムのシステム構成の第一の実施形態について、図1を参照して詳細に説明する。図1は、本発明による情報処理システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図であり、拠点装置と情報端末との間の関係を示している。
図1に示す情報処理システムにおいては、1ないし複数の拠点装置(図1の場合は、3台の拠点装置1a、1b、1c)がインターネット等のネットワーク9に接続されており、1ないし複数の拠点装置は、それぞれのセル範囲内(通信圏内)に存在する1ないし複数の情報端末と無線回線によってデータの送受信が可能な状態に構成されている。図1においては、拠点装置1aは、情報端末11a、11b、11c、11dとの通信が可能であり、拠点装置1bは、情報端末11d、11e、11fとの通信が可能であり、また、拠点装置1cは、情報端末11f、11g、11hとの通信が可能である。ネットワーク9は、情報処理システムを複数の拠点装置によって構成する場合に(図1の場合は、3台の拠点装置1a、1b、1cによって構成する場合に相当する)、各拠点装置を互いに接続するために配置されるものであり、1個の拠点装置のみによって構成する場合には、不要である。
ここで、拠点装置1a、1b、1cそれぞれは、付近に存在してそれぞれのセル範囲内(通信圏内)において無線回線によって接続された情報端末11a〜11d、情報端末11d〜11f、情報端末11f〜11gそれぞれからのデータを宛先の情報端末宛へ配信するアクセスポイントとして機能する。また、情報端末11a〜11hそれぞれは、付近に存在する拠点装置1a〜1cとの間で無線回線を介してデータを送受信することにより、また、拠点装置1a〜1c上にコピーして保存している情報端末11a〜11hのデータを参照することにより、他の情報端末との間でデータを共有することが可能な機能を有している。
次に、図1に示した拠点装置1a〜1cおよび情報端末11a〜11hの内部構成について図2を用いて第一の実施形態の構成例を説明する。図2は、図1に示す情報処理システムを構成する拠点装置1a〜1cおよび情報端末11a〜11hの内部構成の第一の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。図2(A)は、拠点装置1a〜1cの内部構成を示すものであり、拠点装置1a〜1cのいずれも同一の内部構成からなっており、図2(A)には拠点装置1として示している。また、図2(B)は、情報端末11a〜11hの内部構成を示すものであり、情報端末11a〜11hのいずれも同一の内部構成からなっており、図2(B)には情報端末11として示している。
図2(A)に示すように、拠点装置1は、データ保存部21と端末拠点間データ転送部22と拠点間データ転送部23と接続端末情報保存部24と端末通知部25と通信部26と判定条件保存部27と端末接続判定部28と端末接続状態測定部29とを少なくとも含んで構成される。なお、図2(A)の拠点装置1は、情報処理システムが図1に示したように複数の拠点装置から構成されている場合の内部構成を示すものであり、情報処理システムが単一の拠点装置のみによって構成される場合、あるいは、複数の拠点装置から構成されている場合であっても、拠点装置間でデータの転送処理を実施しない場合には、拠点間データ転送部23は不要である。
通信部26は、当該拠点装置1の付近に存在している情報端末11、すなわち、当該拠点装置1の通信圏内に存在する情報端末11との間で無線回線を用いて通信を行い、データの送受信を行う部位である。図2(A)に示す拠点装置1の通信部26と、当該拠点装置1の通信圏内に存在する図2(B)に示す情報端末11の通信部101とは、あらかじめ定めた無線通信方式の無線回線によって互いの通信を行い、データの送受信を行う。あらかじめ定めた無線通信方式としては、例えば、IEEE802.11規格によって規定された無線LAN方式、3GPP規格によって規定された携帯電話方式(移動体通信方式)、あるいは、近距離通信技術の一つであるBluetooth(登録商標)方式等のいずれであっても良く、適用する無線通信方式の如何によって、本発明による情報処理システムの効果が限定されることはない。
また、端末接続状態測定部29は、当該拠点装置1と情報端末11との間の接続状態を測定する部位である。測定対象の接続状態としては、例えば、通信の確立、切断、通信ホップ数、電波強度、伝送遅延時間、伝送帯域、誤り率等のいずれか一つまたは複数を測定する。
また、端末接続判定部28は、端末接続状態測定部29が測定した当該拠点装置1と情報端末11との間の接続状態(通信)があらかじめ定めた接続許可の条件を満足しているか否かを判定する部位である。ここで、あらかじめ定めた接続許可の条件としては、例えば、あらかじめ定めた種類の情報端末、通信ホップ数があらかじめ定めたホップ数規定値の範囲内、電波強度があらかじめ定めた強度規定値の範囲内、伝送遅延時間があらかじめ定めた遅延規定値の範囲内、伝送帯域があらかじめ定めた帯域規定値の範囲内等のいずれか一つまたは複数の条件を用いることによって実現することができる。あらかじめ定めた接続許可の条件となるかくのごとき接続許可条件に関する情報は、判定条件保存部27にあらかじめ登録して保存する。
また、接続端末情報保存部24は、端末接続判定部28が当該拠点装置1への接続許可の条件を満足していると判断した情報端末11に関する端末情報を取得して保存する部位である。保存する情報端末11に関する端末情報としては、例えば、当該情報端末11を使用するユーザのユーザID(Identifier)、当該情報端末11を識別するID、MAC(Media Access Control)アドレス、IP(Internet Protocol)アドレス等である。
また、端末通知部25は、端末接続判定部28が当該拠点装置1への接続許可の条件を満足していると判断した情報端末11宛に、該情報端末11の共有データ保存部(端末側データ保存部)のデータを当該拠点装置1にコピーするか否かの問い合わせを通知して、該問い合わせに対する応答を情報端末11から受け取る部位である。
また、データ保存部21は、当該拠点装置1に接続された情報端末11が利用するデータを保存する部位である。ここで、データ保存部21に保存するデータは、端末拠点間データ転送部22を介して、図2(B)の情報端末11の共有データ保存部103から取得するか、または、拠点間データ転送部23を介して、ネットワーク9に接続された他の拠点装置1内のデータ保存部21から取得する。
また、端末拠点間データ転送部22は、端末通知部25により情報端末11から当該拠点装置1へデータコピーを行う旨の応答を受け取った場合に、該応答を送信してきた情報端末11からのデータすなわち図2(B)の情報端末11の共有データ保存部103に保存されたデータを通信部26を介して取得して当該拠点装置1内のデータ保存部21に転送する部位である。また、端末拠点間データ転送部22は、情報端末11からデータの参照要求を受け取った場合に、データ保存部21に保存されているデータを要求元の情報端末11に対して通信部26を介して転送する部位でもある。
また、拠点間データ転送部23は、ネットワーク9に接続された他の拠点装置1との双方のデータ保存部21同士の間でネットワーク9を介してデータの送受信を行う部位である。
次に、情報端末11は、図2(B)に示すように、通信部101とデータ転送部102と共有データ保存部103と拠点通知部104と接続拠点保存部105とを少なくとも含んで構成される。なお、情報処理システムが単一の拠点装置のみから構成されている場合、あるいは、複数の拠点装置1から構成されている場合であっても、拠点装置1間でデータの転送処理を実施しない場合には、接続拠点保存部105を備えていない構成であっても構わない。
通信部101は、端末側通信部であり、当該情報端末11の付近に存在している拠点装置1との間で無線回線を用いて通信を行い、データの送受信を行う部位である。図2(B)に示す情報端末11の通信部101と、当該情報端末11を通信圏内としてカバーにしている図2(A)に示す拠点装置1の通信部26とは、あらかじめ定めた無線通信方式の無線回線によって互いの通信を行い、データの送受信を行う。
また、共有データ保存部103は、端末側データ保存部であって、他の情報端末11との間で共有するデータを保存する部位として、拠点装置1からのデータコピーに関する問い合わせがあった場合に備えて、拠点装置1のデータ保存部21に転送する必要があるデータを保存しておく。
また、データ転送部102は、拠点通知部104がデータコピーを行う旨の応答を問い合わせ元の拠点装置1に対して通知した場合に、他の情報端末11との間で共有するデータとして当該情報端末11の共有データ保存部103に保存されたデータを、通信部101を介して、拠点装置1へ送信する部位である。また、データ転送部102は、拠点装置1に対してデータの参照要求を通知した場合に、該拠点装置1から転送されてきたデータを通信部101を介して受け取る部位でもある。
また、拠点通知部104は、当該情報端末11の共有データ保存部103に保存しているデータを付近に存在する拠点装置1にコピーするか否かの問い合わせを該拠点装置1から受け取った際に、該問い合わせに対する応答を問い合わせ元の拠点装置1に対して通信部101を介して通知する部位である。
また、接続拠点保存部105は、当該情報端末11が最後に接続した拠点装置1を識別するための拠点識別情報を保存する部位である。最後に接続した拠点装置1を識別するための拠点識別情報としては、例えば、拠点装置1のIPアドレス、MACアドレス、拠点装置1の識別用としてあらかじめユニークに付与された識別番号、拠点装置1に固有の名前などの拠点識別情報ID(Identifier)等を用いることによって実現することができる。
(第一の実施形態の動作例)
次に、図1および図2に示した第一の実施形態の情報処理システムの動作について、その一例を、図7に示すフローチャートを用いて説明する。図7は、図1および図2に示した第一の実施形態の情報処理システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図7のフローチャートにおいて、拠点装置1は、端末接続状態測定部29により、付近に存在している情報端末11と当該拠点装置1との間の接続状態を測定する(ステップS101)。しかる後、拠点装置1は、端末接続判定部28により、端末接続状態測定部29が測定した情報端末11と当該拠点装置1との間の接続状態が、あらかじめ定めた接続許可条件として判定条件保存部27に保存されている接続許可の条件を満足しているか否かを判定する(ステップS102)。なお、ステップS101とステップS102とに示した接続状態の測定と接続許可の条件の判定とは、拠点装置1の付近に存在する情報端末11から接続要求があった最初の時点において実行する場合のみならず、接続後においてあらかじめ定めた周期ごとに繰り返して実行する場合であっても良く、いずれの場合に実行しても構わない。
次いで、拠点装置1は、端末接続判定部28が当該拠点装置1との接続許可の条件を満足していると判断した情報端末11に関する端末情報を、接続端末情報保存部24により保存する(ステップS103)。そして、情報端末11が接続される拠点装置1が切り替わった場合に、最後に接続されていた拠点装置1に保存されているデータを新たに接続された拠点装置1へ転送させる場合には、接続許可の条件を満足している情報端末11が当該拠点装置1に接続されると、情報端末11の接続拠点保存部105から、該情報端末11が最後に接続された拠点装置1を識別することができる拠点識別情報ID(Identifier)を取得する(ステップS104)。一方、情報端末11が接続される拠点装置1が切り替わった場合であっても、最後に接続されていた拠点装置1に保存されているデータを新たに接続された拠点装置1へ転送させる動作を行わない場合には、ステップS104〜S107の動作をスキップして、ステップS108に移行する。
ステップS104を実行して、情報端末11の接続拠点保存部105から拠点識別情報IDを取得すると、拠点装置1は、該情報端末11の最終接続拠点装置が当該拠点装置1であったか否かを判断する(ステップS105)。ステップS105における判断は、ステップS104において取得した拠点識別情報IDが当該拠点装置1の識別用としてユニークに付与されているIDと一致するか否かを判断することによって行う。
情報端末11の最終接続拠点装置が当該拠点装置1ではなかった場合には(ステップS105のNO)、当該拠点装置1は、拠点間データ転送部23により、該情報端末11が最後に接続した拠点装置1に対してデータ転送を要求する(ステップS106)。ここで、最後に接続した拠点装置1に対する通信は、ステップS104において取得した最終接続先拠点装置を示す拠点識別情報IDを宛先として、データ転送の要求メッセージを送信することによって行う。例えば、拠点識別情報IDがIPアドレスの場合には、このIPアドレス宛てにデータ転送の要求メッセージを送信すれば良い。
しかる後、当該拠点装置1の拠点間データ転送部23は、情報端末11が最後に接続していた拠点装置1の拠点間データ転送部23との間で、共有データとしてデータ保存部21に保存されているデータを転送する動作を行うことにより、データ転送要求メッセージの送信先の拠点装置1に共有データとして保存されている該情報端末11のデータを取得する(ステップS107)。ステップS107におけるデータ転送に際しては、データ保存部21に保存されているデータを全て転送しても良いし、データの一部を選択して転送しても良い。
データの一部を選択して転送する場合は、転送するデータを選択する転送データ選択部を各拠点装置1内に新たに追加して備えるようにし、該転送データ選択部によって選択された一部のデータを転送するようにすれば良い。すなわち、データの転送要求メッセージの送信元である一方の当該拠点装置1に新たに追加した転送データ選択部が、例えば、データの転送先となる当該拠点装置1のデータ保存部21のストレージ残量を取得して、または、データの転送元になる相手側の拠点装置1に新たに追加した転送データ選択部が、拠点間データ転送部23を介して、データ転送要求メッセージの送信元の当該拠点装置1のデータ保存部21のストレージ残量を取得して、ストレージ残量が少量になっていた場合には、ストレージ残量に応じて転送データを少なくするような制御を行ったり、あるいは、通信部26の伝送帯域を取得して、伝送帯域が小さくなっていた場合には、伝送帯域に応じて転送データを少なくするような制御を行ったりすれば良い。
また、データの一部を選択して転送する場合には、直近でアクセス頻度が高いデータを優先的に選択するような制御を行ったり、あるいは、更新時刻が最新のデータを優先的に選択するような制御を行ったりしても良い。また、場合によっては、拠点装置1間のデータ転送(データコピー)を実施することなく、付近に存在する情報端末11から取得したデータのみを拠点装置1のデータ保存部21へ保存するようにすることもできる。
ステップS107におけるデータ転送動作が終了した場合、または、情報端末11が接続される拠点装置1が切り替わった場合であっても、最後に接続されていた拠点装置1に保存されているデータを新たに接続された拠点装置1へ転送させる動作を行わない場合、または、ステップS105において情報端末11の最終接続拠点装置が当該拠点装置1であった場合には(ステップS105のYES)、拠点装置1は、当該拠点装置1に対する接続許可の条件を満足していると端末接続判定部28によって判断した情報端末11宛に、端末通知部25により、該情報端末11の共有データ保存部103に保存されているデータを当該拠点装置1にコピーするか否かの問い合わせを通知する(ステップS108)。端末通知部25により情報端末11に対して通知する問い合わせメッセージとしては、例えば、「共有領域のデータを拠点装置にコピーしますか?」とのメッセージを送信して、情報端末11の表示画面に表示させるようにすれば良い。
当該拠点装置1からの問い合わせメッセージを受け取った情報端末11の拠点通知部104から、該情報端末11の共有データ保存部103のデータを拠点装置1にコピーする旨の通知を受け取ると(ステップS109)、当該拠点装置1は、端末拠点間データ転送部22により、コピーする旨の通知の送信元である情報端末11のデータ転送部102との間で、該情報端末11の共有データ保存部103に保存されているデータの転送動作を行い、受け取ったデータを当該拠点装置1内のデータ保存部21にコピーする(ステップS110)。なお、情報端末11の拠点通知部104から、データを拠点装置1にコピーしない旨の通知を受け取った場合には、当該拠点装置1は、ステップS110の動作を行うことなく、処理を終了する。
次に、図1および図2に示した第一の実施形態の情報処理システムにおいて情報端末11との通信を切断した場合の拠点装置1の動作について、その一例を、図8に示すフローチャートを用いて説明する。図8は、図1および図2に示した第一の実施形態の情報処理システムの動作の他の例を説明するためのフローチャートであり、情報端末11との通信を切断した場合の拠点装置1の動作について、その一例を示している。
図8のフローチャートにおいて、拠点装置1は、端末接続判定部28によって、情報端末11との間の通信が切断されたことを検出すると、データ保存部21に対して切断の旨を通知する(ステップS121)。情報端末11の通信切断の旨を受け取ったデータ保存部21は、接続端末情報保存部24に保存されていた該情報端末11の端末情報にしたがって、該情報端末11からコピーされてデータ保存部21内に保存されているデータを削除する(ステップS122)。その結果、当該拠点装置1に蓄積されるデータ量を削減することができる。なお、データ削除のタイミングは、情報端末11との接続が切断された時点で直ちにデータを削除するようにしても良いし、あるいは、接続が切断された時点からあらかじめ定めた一定時間が経過した後に、データを削除するようにしても良い。
以上に詳細に説明したように、図1、図2に示した情報処理システムにおいては、情報端末11がどの拠点装置1に接続されているかという管理を、特定の管理装置にて集中管理するのではなく、各拠点装置1それぞれにおいて実施するようにしているので、情報端末11の移動管理の負荷を集中させることなく、情報端末11と拠点装置1との接続関係およびデータ移動に要する処理を、負荷分散させて制御することができる。
(第二の実施形態の構成例)
次に、本発明による情報処理システムのシステム構成の第二の実施形態について詳細に説明する。本第二の実施形態においては、情報端末が実行しようとする処理に関してより高性能の処理が可能になるように、該情報端末上における端末処理をオフロードして、該情報端末が接続された拠点装置側のリソースを利用して端末処理を実行させる仕組みを提供する場合を例示している。
ここで、本第二の実施形態における情報処理システムの全体のシステム構成については、第一の実施形態において図1に示したシステム構成図と同様であるが、情報処理システムを構成する構成要素の内部構成が第一の実施形態とは異なっている。したがって、以下には、図1に示した拠点装置1a〜1cおよび情報端末11a〜11hの内部構成の第二の実施形態について、図3を用いてその構成例を説明する。図3は、図1に示す情報処理システムを構成する拠点装置1a〜1cおよび情報端末11a〜11hの内部構成の第二の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。図3(A)は、拠点装置1a〜1cの内部構成を示すものであり、拠点装置1a〜1cのいずれも同一の内部構成からなっており、図3(A)には拠点装置2として示している。また、図3(B)は、情報端末11a〜11hの内部構成を示すものであり、情報端末11a〜11hのいずれも同一の内部構成からなっており、図3(B)には情報端末12として示している。
図3(A)に示すように、拠点装置2は、図2(A)に示した拠点装置1におけるデータ保存部21と端末拠点間データ転送部22と拠点間データ転送部23と接続端末情報保存部24と端末通知部25と通信部26と判定条件保存部27と端末接続判定部28と端末接続状態測定部29との他に、さらに、端末処理実行部31と端末処理リソース制御部32とリソース状態モニタ部33とを追加して構成される。なお、図3(A)の拠点装置2についても、図2(A)の拠点装置1の場合と同様、情報処理システムが図1に示したように複数の拠点装置から構成されている場合の内部構成を示すものであり、情報処理システムが単一の拠点装置のみによって構成される場合、あるいは、複数の拠点装置から構成されている場合であっても、拠点装置間でデータの転送処理を実施しない場合は、拠点間データ転送部23は不要である。
また、データ保存部21と端末拠点間データ転送部22と拠点間データ転送部23と接続端末情報保存部24と端末通知部25と通信部26と判定条件保存部27と端末接続判定部28と端末接続状態測定部29とは、第一の実施形態の説明と全く同様であるので、ここでの説明は省略し、以下には、第二の実施形態として新たに追加した端末処理実行部31と端末処理リソース制御部32とリソース状態モニタ部33とについて説明する。
端末処理実行部31は、情報端末12からアクセスすることが可能なソフトウェアを実行する部位である。端末処理実行部31は、例えば、仮想マシンやプロセスによって実現することができる。端末処理実行部31としての仮想マシンやプロセスは、特定の情報端末12からのアクセスを許可する。端末処理実行部31においては、アクセスが許可された特定の情報端末12からの遠隔操作によって、ソフトウェアが動作することになる。端末処理実行部31において動作しているソフトウェアに対する情報端末12からの入出力は、情報端末12から端末処理実行部31に対するリモートアクセスを行うことによって実現することができる。なお、端末処理実行部31において動作するソフトウェアのプログラムや扱うデータについては、データ保存部21に保存されている。
また、端末処理リソース制御部32は、情報端末12が拠点装置2に接続される都度、接続した情報端末12それぞれに対して、アクセス可能なソフトウェアを実行する端末処理実行部31を生成する部位である。また、割当対象となった情報端末12から生成後の端末処理実行部31にアクセスすることができるように、端末処理実行部31のアクセス管理を設定する。また、端末処理リソース制御部32は、リソース状態モニタ部33が測定した当該拠点装置2内のリソース状態に応じて、接続された各情報端末12それぞれの端末処理実行部31に割り当てるリソース量を制御する。例えば、拠点装置2内で未使用のリソース量が多い場合には、各情報端末12それぞれの端末処理実行部31に割り当てるリソース量を多くし、逆に、未使用のリソース量が少ない場合には、各情報端末12それぞれの端末処理実行部31のうち、優先度が高い情報端末12の端末処理実行部31にリソースを優先的に割り当てたりする制御を行う。
また、リソース状態モニタ部33は、当該拠点装置2内のリソース状態をモニタする部位である。例えば、モニタするリソースの例としては、CPU使用率、メモリ使用量、ストレージ使用量等がある。リソース状態モニタ部33によるモニタ結果(測定結果)は、端末処理リソース制御部32へ通知される。
一方、情報端末12は、図3(B)に示すように、第一の実施形態として図2(B)に示した情報端末11の場合と全く同様の構成からなっており、通信部101とデータ転送部102と共有データ保存部103と拠点通知部104と接続拠点保存部105とを少なくとも含んで構成される。なお、図3(B)の情報端末12についても、図2(B)の情報端末11の場合と同様、情報処理システムが単一の拠点装置のみから構成されている場合、あるいは、複数の拠点装置1から構成されている場合であっても、拠点装置1間でデータの転送処理を実施しない場合には、接続拠点保存部105を備えていない構成であっても構わない。
(第二の実施形態の動作例)
次に、図1および図3に示した第二の実施形態の情報処理システムの動作について、その一例を、図9および図10に示すフローチャートを用いて説明する。図9は、図1および図3に示した第二の実施形態の情報処理システムの動作の一例を説明するためのフローチャートであり、情報端末12と接続した場合の拠点装置2の動作について、その一例を示している。また、図10は、図1および図3に示した第二の実施形態の情報処理システムの動作の他の例を説明するためのフローチャートであり、情報端末12との通信を切断した場合の拠点装置2の動作について、その一例を示している。
まず、図9のフローチャートを用いて、情報端末12が接続された場合の拠点装置2の動作について説明する。図9のフローチャートにおいて、拠点装置2は、端末接続判定部28によって、情報端末12が当該拠点装置2に接続されたことを検出すると(ステップS201)、続いて、端末処理リソース制御部32によって、接続した情報端末12向けに端末処理実行部31を生成するとともに、該情報端末12からの端末処理実行部31に対するアクセスが可能になるように、端末処理実行部31のアクセス管理を設定する(ステップS202)。また、端末処理リソース制御部32は、リソース状態モニタ部33によって測定された当該拠点装置2内のリソース状態に応じて、情報端末12それぞれの端末処理実行部31に割り当てるリソース量を制御する。
次に、図10のフローチャートを用いて、情報端末12との通信が切断された場合の拠点装置2の動作について説明する。図10のフローチャートにおいて、拠点装置2は、端末接続判定部28によって、情報端末12と当該拠点装置2との通信が切断したことを検出すると(ステップS211)、続いて、端末処理リソース制御部32によって、通信が切断した情報端末12に割り当てられていた端末処理実行部31の割当を解放する(ステップS212)。ここで、通信を切断した情報端末12向けに生成されていた端末処理実行部31を解放する場合、切断の検出時点で、該情報端末12向けの端末処理実行部31を即時に解放するようにしても良いし、あるいは、該情報端末12の再度の接続要求がある場合に備えて、再度の接続を高速化するために、解放した後あらかじめ定めた一定期間を経過するまで、該情報端末12向けの端末処理実行部31を保持したままにするようにしても良い。
以上のように、本発明の第二の実施形態においては、情報端末12は、一般的に性能がより充実している拠点装置2において生成された端末処理実行部31のリソースを使ってソフトウェアを実行することができるので、情報端末12単体で実行する場合よりも、処理時間を短縮することが可能になる。
(第三の実施形態の構成例)
次に、本発明による情報処理システムのシステム構成の第三の実施形態について詳細に説明する。本第三の実施形態においては、距離的に近いユーザ間におけるデータ共有を可能にするために、同一拠点装置に接続している情報端末のユーザ同士は互いが距離的に近いという点を利用して、同一拠点装置内に接続した情報端末であって、かつ、同一のグループに登録した情報端末間におけるデータ共有を可能にする仕組みを提供する場合を例示している。
ここで、本第三の実施形態における情報処理システムの全体のシステム構成についても、第一の実施形態において図1に示したシステム構成図と同様であるが、情報処理システムを構成する構成要素の内部構成が第一の実施形態とは異なっている。したがって、以下には、図1に示した拠点装置1a〜1cおよび情報端末11a〜11hの内部構成の第三の実施形態について、図4を用いてその構成例を説明する。図4は、図1に示す情報処理システムを構成する拠点装置1a〜1cおよび情報端末11a〜11hの内部構成の第三の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。図4(A)は、拠点装置1a〜1cの内部構成を示すものであり、拠点装置1a〜1cのいずれも同一の内部構成からなっており、図4(A)には拠点装置3として示している。また、図4(B)は、情報端末11a〜11hの内部構成を示すものであり、情報端末11a〜11hのいずれも同一の内部構成からなっており、図4(B)には情報端末13として示している。
図4(A)に示すように、拠点装置3は、図2(A)に示した拠点装置1におけるデータ保存部21と端末拠点間データ転送部22と拠点間データ転送部23と接続端末情報保存部24と端末通知部25と通信部26と判定条件保存部27と端末接続判定部28と端末接続状態測定部29との他に、さらに、第二の実施形態として図3(A)に示したリソース状態モニタ部33を備えるとともに、グループ処理実行部41とグループメンバ保存部42とグループ処理リソース制御部43とをさらに追加して構成される。なお、図4(A)の拠点装置3について、複数の拠点装置から構成されている場合であっても、拠点装置間でデータの転送処理を実施しない場合には、拠点間データ転送部23は不要である。
また、データ保存部21と端末拠点間データ転送部22と拠点間データ転送部23と接続端末情報保存部24と端末通知部25と通信部26と判定条件保存部27と端末接続判定部28と端末接続状態測定部29とは、第一の実施形態の説明と全く同様であり、かつ、リソース状態モニタ部33は、第二の実施形態の説明と全く同様であるので、ここでの説明は省略し、以下には、第三の実施形態として新たに追加したグループ処理実行部41とグループメンバ保存部42とグループ処理リソース制御部43とについて説明する。
グループ処理実行部41は、あらかじめ定めたグループに属する情報端末13それぞれからアクセスすることが可能なグループごとのソフトウェアを実行する部位である。グループ処理実行部41は、例えば、仮想マシンやプロセスによって実現することができる。グループ処理実行部41としての仮想マシンやプロセスは、特定のグループに属する情報端末13からのアクセスを許可する。グループ処理実行部41においては、アクセスが許可された特定のグループに属する情報端末13からの遠隔操作によって、ソフトウェアが動作することになる。グループ処理実行部41において動作しているソフトウェアに対する情報端末13からの入出力は、情報端末13からグループ処理実行部41に対するリモートアクセスを行うことによって実現することができる。なお、グループ処理実行部41において動作するソフトウェアのプログラムや扱うデータについては、データ保存部21に保存されている。
また、グループメンバ保存部42は、あらかじめ定めたいずれかのグループへ加入した情報端末13と当該グループとの関係をグループメンバとして登録して保存する部位である。
また、グループ処理リソース制御部43は、グループメンバ保存部42にグループメンバとして登録されたいずれかのグループに属する情報端末13が接続された際に、該情報端末13が該グループ用として指定されたグループ処理実行部41にアクセスすることができるように、グループ処理実行部41のアクセス制限を設定する部位である。また、グループ処理リソース制御部43は、グループへ加入した情報端末13がアクセスすることが可能な当該グループ対応のソフトウェアを実行するグループ処理実行部41を生成する部位でもある。また、グループ処理リソース制御部43は、グループへ加入した情報端末13とグループとの関係をグループメンバとしてグループメンバ保存部42へ保存する。また、グループ処理リソース制御部43は、リソース状態モニタ部33が測定した当該拠点装置3内のリソース状態に応じて、各グループそれぞれのグループ処理実行部41に割り当てるリソース量を制御する。例えば、拠点装置3内で未使用のリソース量が多い場合には、各グループそれぞれのグループ処理実行部41に割り当てるリソース量を多くし、逆に、未使用のリソース量が少ない場合には、優先度が高いグループのグループ処理実行部41にリソースを優先的に割り当てたりする制御を行う。
次に、情報端末13は、図4(B)に示すように、第一の実施形態として図2(B)に示した情報端末11における通信部101とデータ転送部102と共有データ保存部103と拠点通知部104と接続拠点保存部105との他に、さらに、候補グループ表示部111とグループ加入脱退通知部112とを追加して構成される。
ここで、通信部101とデータ転送部102と共有データ保存部103と拠点通知部104と接続拠点保存部105とは、第一の実施形態の説明と全く同様であるので、ここでの説明は省略し、以下には、第三の実施形態として新たに追加した候補グループ表示部111とグループ加入脱退通知部112とについて説明する。
候補グループ表示部111は、接続した拠点装置3のグループ処理リソース制御部43から当該情報端末13が加入することが可能なグループの候補を示すグループ一覧を取得して、候補グループとして表示部に画面表示する部位である。また、グループ加入脱退通知部112は、候補グループ表示部111により画面表示されたグループ一覧の中から、加入しようとするグループまたは脱退しようとするグループを選択して、拠点装置3に対して通知する部位である。
(第三の実施形態の動作例)
次に、図1および図4に示した第三の実施形態の情報処理システムの動作について、その一例を、図11に示すフローチャートを用いて説明する。図11は、図1および図4に示した第三の実施形態の情報処理システムの動作の一例を説明するためのフローチャートであり、情報端末13が同一拠点装置3内のグループに加入する場合の動作について、その一例を示している。なお、図11のフローチャートの開始前に、拠点装置3においては、グループ処理リソース制御部43により、各グループ向けのグループ処理実行部41があらかじめ生成されているものとする。
図11のフローチャートにおいて、情報端末13は、接続した拠点装置3のグループ処理リソース制御部43から、候補グループ表示部111により、当該情報端末13が加入することが可能なグループの一覧を取得して、候補グループとして表示部に画面表示する(ステップS301)。情報端末13の表示部に画面表示した候補グループを視認したユーザが、データの共有を行おうとするいずれかのグループを選択すると、情報端末13は、グループ加入脱退通知部112により、ユーザが選択したグループに関する情報を、当該情報端末13が加入するグループに関する情報として、拠点装置3に対して通知する(ステップS302)。
情報端末13からの通知を受け取った拠点装置3は、該情報端末13から加入要求されたグループ向けのグループ処理実行部41にアクセスすることができるように、グループ処理リソース制御部43によって、グループ処理実行部41のアクセス制限を設定する(ステップS303)。さらに、グループ処理リソース制御部43により、グループへ加入した情報端末13と当該グループとの関係をグループメンバとしてグループメンバ保存部42へ保存する(ステップS304)。
なお、情報端末13のユーザが既に加入済みのグループから脱退する場合についても全く同様の動作を行う。すなわち、情報端末13のユーザが、候補グループ表示部111によって表示部に画面表示された候補グループを確認して、脱退するグループを選択すると、情報端末13は、グループ加入脱退通知部112により、脱退するグループに関する情報を拠点装置3に対して通知する。情報端末13からの通知を受け取った拠点装置3は、以降、該情報端末13からは脱退したグループ向けのグループ処理実行部41にアクセスすることができなくなるように、グループ処理リソース制御部43によって、グループ処理実行部41のアクセス制限を設定するとともに、グループから脱退した情報端末13と当該グループとの関係を解除してグループメンバ保存部42へ保存する。
以上の動作を行うことにより、同一拠点装置3に接続し、かつ、同一グループに属する情報端末13同士は、拠点装置3における同一のグループ処理実行部41を共有することができるので、同一のグループ処理実行部41を介したデータ共有や、同一のグループ処理実行部41として動作中のソフトウェアを用いて同時に作業を行うことが可能になる。つまり、同一の拠点装置3に接続している情報端末13のユーザ同士は互いが距離的に近いという点を利用して、同一拠点装置3に接続した情報端末13間におけるデータ共有が可能になる。
なお、前述の動作例においては、グループ処理リソース制御部43により、各グループ向けのグループ処理実行部41があらかじめ生成されている状態にあり、生成されているグループ処理実行部41が存在するグループ向けのいずれかに、情報端末13が新たに加入したり脱退したりする場合、すなわち、グループへのメンバ情報端末の追加削除の動作が動的に実施される場合であった。しかし、かかる場合に限るものではなく、例えば、情報端末13から或るグループへの加入要求があった際に、当該グループ向けのグループ処理実行部41がまだ生成されていなかった場合には、グループ処理リソース制御部43によって当該グループ向けのグループ処理実行部41を生成するようにしても良い。あるいは、グループへのメンバ情報端末の登録手続きを拠点装置3側においてあらかじめ定めておくようにしても良い。例えば、拠点装置3に、グループへの登録のための開始ボタンと終了ボタンとを備えておき、開始ボタンが押下された以降終了ボタンが押下されるまでの間の期間に、当該拠点装置3に対して端末情報を通知してきた情報端末13を同一グループのメンバ情報端末として登録設定を行うようにしても良い。
なお、情報端末13から拠点装置3に対して端末情報を通知する通信方法としては、例えば、NFC(Near Field Communication)規格として規定されている近距離通信方法を用いて実現することもできる。かかる場合においては、拠点装置3と情報端末13との双方に、近距離通信用の通信部を備えて、情報端末13を拠点装置3の近距離通信用の通信部に接触させることによって、接触した瞬間に、情報端末13から当該情報端末13の端末情報を拠点装置3に対して送信するようにすれば良い。
(第四の実施形態の構成例)
次に、本発明による情報処理システムのシステム構成の第四の実施形態について詳細に説明する。本第四の実施形態においては、各グループに属する情報端末があらかじめ決められており、情報端末が複数の拠点装置に接続することが可能な場合において、グループ内の全ての情報端末を同一の拠点装置に接続するためには、どの拠点装置に接続するかを決定する仕組みを提供する場合を例示している。
ここで、本第四の実施形態における情報処理システムの全体のシステム構成についても、第一の実施形態において図1に示したシステム構成図と同様であるが、情報処理システムを構成する構成要素の内部構成が第一の実施形態とは異なっている。したがって、以下には、図1に示した拠点装置1a〜1cおよび情報端末11a〜11hの内部構成の第四の実施形態について、図5を用いてその構成例を説明する。図5は、図1に示す情報処理システムを構成する拠点装置1a〜1cおよび情報端末11a〜11hの内部構成の第四の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。図5(A)は、拠点装置1a〜1cの内部構成を示すものであり、拠点装置1a〜1cのいずれも同一の内部構成からなっており、図5(A)には拠点装置4として示している。また、図5(B)は、情報端末11a〜11hの内部構成を示すものであり、情報端末11a〜11hのいずれも同一の内部構成からなっており、図5(B)には情報端末14として示している。
図5(A)に示すように、拠点装置4は、図2(A)に示した拠点装置1におけるデータ保存部21と端末拠点間データ転送部22と拠点間データ転送部23と接続端末情報保存部24と端末通知部25と通信部26と判定条件保存部27と端末接続判定部28と端末接続状態測定部29との他に、さらに、第二の実施形態として図3(A)に示したリソース状態モニタ部33、および、第三の実施形態として図4(A)に示したグループ処理実行部41とグループメンバ保存部42とグループ処理リソース制御部43とを備えるとともに、グループ接続評価値測定部51とグループメンバ取得部52とをさらに追加して構成される。なお、図5(A)の拠点装置4について、複数の拠点装置から構成されている場合であっても、拠点装置間でデータの転送処理を実施しない場合には、拠点間データ転送部23は不要である。
また、データ保存部21と端末拠点間データ転送部22と拠点間データ転送部23と接続端末情報保存部24と端末通知部25と通信部26と判定条件保存部27と端末接続判定部28と端末接続状態測定部29とは、第一の実施形態の説明と全く同様であり、かつ、リソース状態モニタ部33は、第二の実施形態の説明と全く同様であり、かつ、グループ処理実行部41とグループメンバ保存部42とグループ処理リソース制御部43とは、第三の実施形態の説明と全く同様であるので、ここでの説明は省略し、以下には、第四の実施形態として新たに追加したグループ接続評価値測定部51とグループメンバ取得部52とについて説明する。
グループ接続評価値測定部51は、グループメンバ保存部42に登録して保存された同一のグループの各メンバ情報端末14に関して、端末接続状態測定部29によって測定された情報端末14それぞれの接続状態の値を基にして、グループとしての接続のし易さ、すなわち、当該グループに属する全ての情報端末14の接続のし易さを評価した結果を、接続評価値として計算して、当該グループに属する全ての情報端末14それぞれに対して通知する部位である。例えば、計算する接続評価値としては、例えば、グループに属する各情報端末14のうち、残余バッテリーが最小の情報端末14の電波強度、グループに属する各情報端末14のうち、最大となるレイテンシ、グループに属する各情報端末14のうち、最小の電波強度、あるいは、グループに属する各情報端末14の電波強度の平均値などがある。
なお、端末接続状態測定部29が測定する情報端末14の接続状態については、例えば、情報端末14と拠点装置4との間の伝送遅延時間、拠点装置4が情報端末14から受信する電波強度、伝送帯域、誤り率等のいずれか一つまたは複数を対象とすることができる。また、端末接続状態測定部29を、拠点装置4側ではなく情報端末14側に備えるようにし、情報端末14において、前述のような接続状態を測定して、測定した結果を拠点装置4へ通知するようにしても良い。
また、グループメンバ取得部52は、グループそれぞれごとに、グループに属する情報端末14の端末情報を取得し、グループメンバ保存部42にメンバ情報端末(グループメンバ)として登録する部位である。例えば、グループメンバ取得部52については、同一グループ内の代表情報端末が、グループメンバを構成する他の情報端末の端末情報を、近接通信などを用いて取得し、該代表情報端末から、グループメンバを構成する各情報端末に関する端末情報を、代表して、グループメンバ取得部52へ通知するように構成することも可能である。このとき、グループメンバ取得部52と代表情報端末との間の通信は、NFC(Near Field Communication)規格によって規定されている近距離通信を用いることもできる。
次に、情報端末14は、図5(B)に示すように、第一の実施形態として図2(B)に示した情報端末11における通信部101とデータ転送部102と共有データ保存部103と拠点通知部104と接続拠点保存部105との他に、さらに、第三の実施形態として図4(B)に示した候補グループ表示部111とグループ加入脱退通知部112とを備えるとともに、接続拠点装置選択部122をさらに追加して構成される。
ここで、通信部101とデータ転送部102と共有データ保存部103と拠点通知部104と接続拠点保存部105とは、第一の実施形態の説明と全く同様であり、かつ、候補グループ表示部111とグループ加入脱退通知部112とは、第三の実施形態の説明と全く同様であるので、ここでの説明は省略し、以下には、第四の実施形態として新たに追加した接続拠点装置選択部122について説明する。
接続拠点装置選択部122は、拠点装置4から通知されてきたグループ接続評価値測定部51による接続評価値を基にして、グループに属する全情報端末が最も接続し易い拠点装置4を選択して、接続先の拠点装置4に対して接続要求を通知する部位である。
(第四の実施形態の動作例)
次に、図1および図5に示した第四の実施形態の情報処理システムの動作について、その一例を、図12に示すフローチャートを用いて説明する。図12は、図1および図5に示した第四の実施形態の情報処理システムの動作の一例を説明するためのフローチャートであり、グループを構成する全ての情報端末14を同一の拠点装置4に接続する場合の動作について、その一例を示している。
図12のフローチャートにおいて、まず、拠点装置4は、グループメンバ取得部52により、各グループに属する情報端末14(グループメンバとなる情報端末14)に関する端末情報を取得し、メンバ情報端末として、グループメンバ保存部42に登録する(ステップS401)。例えば、グループメンバ取得部52は、同一グループ内の代表情報端末が、当該グループに属する他の情報端末に関する端末情報を、近接通信などの通信手段を用いて取得し、該代表情報端末が、グループメンバを構成する各情報端末に関する端末情報を、代表して、拠点装置4のグループメンバ取得部52に対して通知するように構成することもできる。ここで、該代表情報端末は、通信可能な複数の拠点装置4のグループメンバ取得部52それぞれに対して通知することができ、かかる通知動作を終了した後に、ステップS402以降の動作を行うことによって、複数の拠点装置4の中から、当該グループの全情報端末14の接続先となる拠点装置4を選択する。このとき、拠点装置4のグループメンバ取得部52と代表情報端末との間の通信は、場合によっては、NFC(Near Field Communication)規格によって規定されている近距離通信を用いることもできる。
次いで、拠点装置4は、端末接続状態測定部29により、当該拠点装置4と情報端末14との間の接続状態を測定する(ステップS402)。端末接続状態測定部29によって測定する接続状態としては、前述したように、例えば、情報端末14と当該拠点装置4との間の伝送遅延時間、当該拠点装置4が情報端末14から受信する電波強度、伝送帯域、誤り率等のいずれか一つまたは複数を対象とすることができる。なお、端末接続状態測定部29を、拠点装置4側ではなく情報端末14側に備えているようにしても良く、かかる場合には、情報端末14側において、前述のような接続状態を測定して、測定した結果を、拠点装置4へ通知するようにしても良い。
しかる後、拠点装置4は、グループ接続評価値測定部51により、グループメンバ保存部42に保存されている各メンバ情報端末に関して、端末接続状態測定部29によって測定された情報端末14それぞれの接続状態の値を基にして、グループとしての接続評価値を計算する(ステップS403)。グループ接続評価値測定部51により計算される接続評価値としては、前述したように、例えば、グループに属する各情報端末14のうち、残余バッテリーが最小の情報端末14の電波強度、グループに属する各情報端末14のうち、最大となるレイテンシ、グループに属する各情報端末14のうち、最小の電波強度、グループに属する各情報端末14の電波強度の平均値などがある。さらに、拠点装置4は、グループ接続評価値測定部51による計算結果が得られると、グループ接続評価値測定部51によって計算されたグループとしての接続評価値を、情報端末14に対して通知する(ステップS404)。
付近に存在する各拠点装置4それぞれからグループとしての接続評価値を受け取ると、情報端末14は、接続拠点装置選択部122により、各拠点装置4それぞれから通知されてきた接続評価値を基にして、グループに属する全ての情報端末14を接続することができる拠点装置4を当該グループの全情報端末14のグループ接続先の拠点装置4として選択して、グループ接続先とする拠点装置4に対してその旨を通知する(ステップS405)。グループ接続先の拠点装置4として選択する手法として、例えば、グループに属する各情報端末14のうち、残余バッテリーが最小の情報端末14の電波強度が最大となる拠点装置4、グループに属する各情報端末14のうち、最大となる情報端末14のレイテンシが最小となる拠点装置4、グループに属する各情報端末14のうち、最小の情報端末14の電波強度が最大となる拠点装置4、グループに属する各情報端末14の電波強度の平均値が最大となる拠点装置4などを用いることができる。
グループ接続先として選択された旨の通知を受け取った拠点装置4は、グループ処理リソース制御部43により、該当するグループの全情報端末14がアクセスすることが可能なグループ処理実行部41を生成する(ステップS406)。
以上の動作を行うことにより、グループを構成するそれぞれの情報端末14と拠点装置4との間の接続状態を参酌して、同一グループに属する全ての情報端末14が最も接続し易くなる拠点装置4を当該グループのグループ接続先拠点装置として決定することができる。而して、同一グループを構成する各情報端末14との間のグループとしての通信が安定する拠点装置4を選択したり、グループとしての接続時間を長く継続することができるような拠点装置4を選択したりすることが可能になる。
(第五の実施形態の構成例)
次に、本発明による情報処理システムのシステム構成の第五の実施形態について詳細に説明する。本第五の実施形態においては、情報端末と拠点装置との接続トラヒックの記録を保存することができる仕組みを提供する場合を例示している。
ここで、本第五の実施形態における情報処理システムの全体のシステム構成についても、第一の実施形態において図1に示したシステム構成図と同様であるが、情報処理システムを構成する構成要素の内部構成が第一の実施形態とは異なっている。したがって、以下には、図1に示した拠点装置1a〜1cおよび情報端末11a〜11hの内部構成の第五の実施形態について、図6を用いてその構成例を説明する。図6は、図1に示す情報処理システムを構成する拠点装置1a〜1cおよび情報端末11a〜11hの内部構成の第五の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。図6(A)は、拠点装置1a〜1cの内部構成を示すものであり、拠点装置1a〜1cのいずれも同一の内部構成からなっており、図6(A)には拠点装置5として示している。また、図6(B)は、情報端末11a〜11hの内部構成を示すものであり、情報端末11a〜11hのいずれも同一の内部構成からなっており、図6(B)には情報端末15として示している。
図6(A)に示すように、拠点装置5は、図2(A)に示した拠点装置1におけるデータ保存部21と端末拠点間データ転送部22と拠点間データ転送部23と接続端末情報保存部24と端末通知部25と通信部26と判定条件保存部27と端末接続判定部28と端末接続状態測定部29との他に、端末接続トラヒック記録部61と端末接続トラヒック記録呼び出し受付部62と端末接続トラヒック記録出力部63とをさらに追加して構成される。なお、図6(A)の拠点装置5についても、図2(A)の拠点装置1の場合と同様、情報処理システムが図1に示したように複数の拠点装置から構成されている場合の内部構成を示すものであり、情報処理システムが単一の拠点装置のみによって構成される場合、あるいは、複数の拠点装置から構成されている場合であっても、拠点装置間でデータの転送処理を実施しない場合には、拠点間データ転送部23は不要である。
また、データ保存部21と端末拠点間データ転送部22と拠点間データ転送部23と接続端末情報保存部24と端末通知部25と通信部26と判定条件保存部27と端末接続判定部28と端末接続状態測定部29とは、第一の実施形態の説明と全く同様であるので、ここでの説明は省略し、以下には、第五の実施形態として新たに追加した端末接続トラヒック記録部61と端末接続トラヒック記録呼び出し受付部62と端末接続トラヒック記録出力部63とについて説明する。
端末接続トラヒック記録部61は、拠点装置5に接続された情報端末15の接続トラヒック状況に関する情報を記録する部位である。記録する情報端末15の接続トラヒック状況に関する情報としては、例えば、情報端末15の接続時間、接続回数、接続時間累積、接続情報端末数、同時最大接続数、通信量、平均通信帯域、最大通信帯域、グループ数、拠点装置5のCPU使用量、メモリ使用量等に関する情報がある。記録した情報端末15の接続状態状況に関する情報が示す値のいずれか一つ以上の値を用いて、情報端末15の課金に利用することもできる。
また、端末接続トラヒック記録呼び出し受付部62は、端末接続トラヒック記録部61に記録された情報端末15の接続トラヒック状況に関する情報の取得要求を受け付ける部位である。ここで、端末接続トラヒック記録呼び出し受付部62は、記録した情報の取得要求を受け付ける都度、端末接続トラヒック記録部61に記録された情報端末15の接続トラヒック状況に関する情報を端末接続トラヒック記録出力部63から出力するという逐次的な受付処理を行うようにしても良いし、例えば毎月1日のようにあらかじめ定めた周期ごとに、端末接続トラヒック記録部61に記録された情報端末15の接続トラヒック状況に関する情報を端末接続トラヒック記録出力部63から出力するという定期的な受付処理やあらかじめ定めた出力スケジュールにしたがった受付処理を行うようにしても良い。
なお、出力する情報端末15の接続トラヒック状況に関する情報の期間を、あらかじめ任意に定めた期間例えば一ヶ月間というように指定しても良いし、以前出力した後の期間としても良い。また、記録した情報の取得要求の入力手段としては、拠点装置5に直接入力するようにしても良いし、通信部26を介してリモートから転送して入力することも可能である。
また、端末接続トラヒック記録出力部63は、端末接続トラヒック記録呼び出し受付部62によって受け付けた情報の取得要求に応じて、端末接続トラヒック記録部61に保存されている情報端末15の接続トラヒック状況に関する情報を要求元に対して出力する部位である。出力手段としては、例えば、拠点装置5の表示部に画面表示するようにしても良いし、通信部26を介して、リモートの集計先の装置に対して送信するようにしても良い。
なお、情報端末15は、図6(B)に示すように、第一の実施形態として図2(B)に示した情報端末11の場合と全く同様の構成からなっており、通信部101とデータ転送部102と共有データ保存部103と拠点通知部104と接続拠点保存部105とを少なくとも含んで構成される。
以上のような構成とすることによって、第五の実施形態の情報処理システムにおいては、情報端末15の接続トラヒック状況に関する情報を記録する端末接続トラヒック記録部61を拠点装置5に備えているので、端末接続トラヒック記録部61に記録された情報端末15の接続トラヒック状況に関する情報を基にして、課金や拠点装置5のリソース増強設計を効果的に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 拠点装置
1a 拠点装置
1b 拠点装置
1c 拠点装置
2 拠点装置
3 拠点装置
4 拠点装置
5 拠点装置
9 ネットワーク
11 情報端末
11a 情報端末
11b 情報端末
11c 情報端末
11d 情報端末
11e 情報端末
11f 情報端末
11g 情報端末
11h 情報端末
12 情報端末
13 情報端末
14 情報端末
15 情報端末
21 データ保存部
22 端末拠点間データ転送部
23 拠点間データ転送部
24 接続端末情報保存部
25 端末通知部
26 通信部
27 判定条件保存部
28 端末接続判定部
29 端末接続状態測定部
31 端末処理実行部
32 端末処理リソース制御部
33 リソース状態モニタ部
41 グループ処理実行部
42 グループメンバ保存部
43 グループ処理リソース制御部
51 グループ接続評価値測定部
52 グループメンバ取得部
61 端末接続トラヒック記録部
62 端末接続トラヒック記録呼び出し受付部
63 端末接続トラヒック記録出力部
101 通信部
102 データ転送部
103 共有データ保存部
104 拠点通知部
105 接続拠点保存部
111 候補グループ表示部
112 グループ加入脱退通知部
122 接続拠点装置選択部

Claims (10)

  1. 1ないし複数の情報端末と該情報端末と無線回線によって接続してデータの転送動作を司る1ないし複数の拠点装置から構成される情報処理システムであって、
    前記拠点装置は、
    前記情報端末との間で無線回線によって通信を行う通信部と、
    前記情報端末との間の接続状態を測定する端末接続状態測定部と、
    前記情報端末の接続を許可する条件としてあらかじめ定めた接続許可条件を登録して保存する判定条件保存部と、
    前記端末接続状態測定部によって測定された前記情報端末の接続状態が、前記判定条件保存部に登録された前記接続許可条件を満足しているか否かを判定する端末接続判定部と、
    前記端末接続判定部が前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に関する端末情報を取得して保存する接続端末情報保存部と、
    前記端末接続判定部が前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に対して、前記通信部を介して、当該拠点装置へデータコピーを行うか否かの問い合わせを通知し、前記情報端末からの該問い合わせに対する応答を受け取る端末通知部と、
    前記情報端末において利用されるデータを保存するデータ保存部と、
    前記端末通知部が前記情報端末から当該拠点装置へデータコピーする旨の応答を受け取った場合に前記情報端末から前記通信部を介して転送されてきたデータを前記データ保存部に転送するか、あるいは、前記情報端末からデータの参照要求を受け取った場合に前記データ保存部に保存されているデータを前記情報端末に前記通信部を介して転送する端末拠点間データ転送部と、
    を少なくとも備え、
    前記情報端末は、
    前記拠点装置との間で無線回線によって通信を行う端末側通信部と、
    入力または処理したデータを保存する端末側データ保存部と、
    前記拠点装置からデータコピーを行うか否かの問い合わせを受け取った際に、該問い合わせに対する応答を該拠点装置に対して前記端末側通信部を介して通知する拠点通知部と、
    前記拠点通知部によりデータコピーを行う旨の応答を通知した場合に前記端末側データ保存部に保存したデータを前記拠点装置に対して前記端末側通信部を介して転送するか、あるいは、データの参照要求を前記拠点装置に通知した場合に該拠点装置から転送されてきたデータを前記端末側通信部を介して受け取るデータ転送部と、
    を少なくとも備えて構成されていることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記拠点装置は、
    前記情報端末からアクセスすることが可能なソフトウェアを実行する端末処理実行部と、
    前記情報端末が接続された際に、接続された前記情報端末に対する前記端末処理実行部を生成して、該情報端末からアクセスすることができるように前記端末処理実行部のアクセス管理を行う端末処理リソース制御部と、
    をさらに備えて構成されているか、
    あるいは、
    前記拠点装置は、
    あらかじめ定めたグループへ加入した前記情報端末と該グループとの関係を登録して保存するグループメンバ保存部と、
    前記グループメンバ保存部に登録されたグループに属する前記情報端末それぞれからアクセスすることが可能なグループごとのソフトウェアを実行するグループ処理実行部と、
    前記グループメンバ保存部に登録されたグループに属する前記情報端末が接続された際に、該情報端末からアクセスすることができるように前記グループ処理実行部のアクセス制限を設定するグループ処理リソース制御部と、
    をさらに備え、
    前記情報端末は、
    接続した前記拠点装置から、加入することが可能な前記グループの候補を示すグループ一覧を取得して、表示部に表示する候補グループ表示部と、
    前記候補グループ表示部が表示した前記グループ一覧の中から加入グループまたは脱退グループとして選択したグループを前記拠点装置に対して通知するグループ加入脱退通知部と、
    をさらに備えて構成されているか、のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記拠点装置が前記グループメンバ保存部と前記グループ処理実行部とグループ処理リソース制御部とをさらに備え、前記情報端末が前記候補グループ表示部と前記グループ加入脱退通知部とをさらに備えている場合には、
    前記拠点装置は、
    前記グループそれぞれごとに各グループに属する情報端末の端末情報を取得して、前記グループメンバ保存部に登録するグループメンバ取得部と、
    前記グループメンバ保存部に登録された同一のグループに属する前記情報端末それぞれに関して、前記端末接続状態測定部によって測定された測定された前記情報端末それぞれの接続状態を基にして、該グループに属する全ての前記情報端末の接続のし易さを評価した結果を、接続評価値として、該グループに属する前記情報端末それぞれに対して通知するグループ接続評価値測定部と、
    をさらに備え、
    前記情報端末は、
    前記拠点装置から通知されてきた前記接続評価値を基にして、前記グループに属する全ての情報端末が最も接続し易い拠点装置を選択して接続を行う接続拠点装置選択部、
    をさらに備えて構成されていることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記拠点装置は、
    当該拠点装置内のリソース状態をモニタするリソース状態モニタ部、
    をさらに備え、
    前記端末処理リソース制御部または前記グループ処理リソース制御部は、前記リソース状態モニタ部によってモニタされたリソース状態に応じて、それぞれの前記端末処理実行部または前記グループ処理実行部に割り当てるリソース量を制御することを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理システム。
  5. 前記拠点装置は、
    ネットワークを介して他の拠点装置との間でデータを送受信する拠点間データ転送部、
    をさらに備え、
    前記情報端末は、
    最後に接続した前記拠点装置を示す拠点識別情報を保存する接続拠点保存部、
    をさらに備え、
    前記拠点装置は、
    前記情報端末が接続された際に、該情報端末から最後に接続された拠点装置に関する情報を取得して、最後に接続された拠点装置が当該拠点装置とは異なっていた場合には、前記拠点間データ転送部により、前記ネットワークを介して該情報端末が最後に接続された拠点装置に保存されているデータを転送させて、前記データ保存部に保存することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の情報処理システム。
  6. 前記拠点装置は、
    接続された前記情報端末の接続トラヒック状況に関する情報を記録する端末接続トラヒック記録部と、
    前記端末接続トラヒック記録部に記録された前記接続トラヒック状況に関する情報の取得要求を受け付ける端末接続トラヒック記録呼び出し受付部と、
    前記端末接続トラヒック記録呼び出し受付部が受け付けた前記取得要求に応じて、前記接続トラヒック状況に関する情報を要求元に対して出力する端末接続トラヒック記録出力部と、
    をさらに備えて構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の情報処理システム。
  7. 1ないし複数の情報端末と無線回線によって接続してデータの転送動作を司る拠点装置であって、
    前記情報端末との間で無線回線によって通信を行う通信部と、
    前記情報端末との間の接続状態を測定する端末接続状態測定部と、
    前記情報端末の接続を許可する条件としてあらかじめ定めた接続許可条件を登録して保存する判定条件保存部と、
    前記端末接続状態測定部によって測定された前記情報端末の接続状態が、前記判定条件保存部に登録された前記接続許可条件を満足しているか否かを判定する端末接続判定部と、
    前記端末接続判定部が前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に関する端末情報を取得して保存する接続端末情報保存部と、
    前記端末接続判定部が前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に対して、前記通信部を介して、当該拠点装置へデータコピーを行うか否かの問い合わせを通知し、前記情報端末からの該問い合わせに対する応答を受け取る端末通知部と、
    前記情報端末において利用されるデータを保存するデータ保存部と、
    前記端末通知部が前記情報端末から当該拠点装置へデータコピーする旨の応答を受け取った場合に前記情報端末から前記通信部を介して転送されてきたデータを前記データ保存部に転送するか、あるいは、前記情報端末からデータの参照要求を受け取った場合に前記データ保存部に保存されているデータを前記情報端末に前記通信部を介して転送する端末拠点間データ転送部と、
    を少なくとも備えて構成されていることを特徴とする拠点装置。
  8. データの転送動作を司る拠点装置と無線回線によって接続する情報端末であって、
    前記拠点装置との間で無線回線によって通信を行う端末側通信部と、
    入力または処理したデータを保存する端末側データ保存部と、
    前記拠点装置からデータコピーを行うか否かの問い合わせを受け取った際に、該問い合わせに対する応答を該拠点装置に対して前記端末側通信部を介して通知する拠点通知部と、
    前記拠点通知部によりデータコピーを行う旨の応答を通知した場合に前記端末側データ保存部に保存したデータを前記拠点装置に対して前記端末側通信部を介して転送するか、あるいは、データの参照要求を前記拠点装置に通知した場合に該拠点装置から転送されてきたデータを前記端末側通信部を介して受け取るデータ転送部と、
    を少なくとも備えて構成されていることを特徴とする情報端末。
  9. 1ないし複数の情報端末と該情報端末と無線回線によって接続してデータの転送動作を司る1ないし複数の拠点装置との間で連携してデータを取り扱う情報処理方法であって、
    前記拠点装置は、
    前記情報端末との間の接続状態を測定する端末接続状態測定ステップと、
    前記情報端末の接続を許可する条件としてあらかじめ定めた接続許可条件を登録して保存する判定条件保存ステップと、
    前記端末接続状態測定ステップによって測定された前記情報端末との間の接続状態が、前記判定条件保存ステップによって登録された前記接続許可条件を満足しているか否かを判定する端末接続判定ステップと、
    前記端末接続判定ステップにより前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に関する端末情報を取得して保存する接続端末情報保存ステップと、
    前記端末接続判定ステップにより前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に対して、当該拠点装置へデータコピーを行うか否かの問い合わせを通知し、前記情報端末からの該問い合わせに対する応答を受け取る端末通知ステップと、
    前記情報端末において利用されるデータを保存するデータ保存ステップと、
    前記端末通知ステップにより前記情報端末から当該拠点装置へデータコピーする旨の応答を受け取った場合に前記情報端末から転送されてきたデータを前記データ保存ステップによって保存するか、あるいは、前記情報端末からデータの参照要求を受け取った場合に前記データ保存ステップにより保存されているデータを前記情報端末に転送する端末拠点間データ転送ステップと、
    を少なくとも有し、
    前記情報端末は、
    入力または処理したデータを保存する端末側データ保存ステップと、
    前記拠点装置からデータコピーを行うか否かの問い合わせを受け取った際に、該問い合わせに対する応答を該拠点装置に対して通知する拠点通知ステップと、
    前記拠点通知ステップによりデータコピーを行う旨の応答を通知した場合に前記端末側データ保存ステップにより保存したデータを前記拠点装置に対して転送するか、あるいは、データの参照要求を前記拠点装置に通知した場合に該拠点装置から転送されてきたデータを受け取るデータ転送ステップと、
    を少なくとも有していることを特徴とする情報処理方法。
  10. 1ないし複数の情報端末と該情報端末と無線回線によって接続してデータの転送動作を司る1ないし複数の拠点装置との間で連携してデータを取り扱う情報処理方法をコンピュータによって実行するプログラムとして実施する情報処理プログラムであって、
    前記拠点装置は、
    前記情報端末との間の接続状態を測定する端末接続状態測定ステップと、
    前記情報端末の接続を許可する条件としてあらかじめ定めた接続許可条件を登録して保存する判定条件保存ステップと、
    前記端末接続状態測定ステップによって測定された前記情報端末との間の接続状態が、前記判定条件保存ステップによって登録された前記接続許可条件を満足しているか否かを判定する端末接続判定ステップと、
    前記端末接続判定ステップにより前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に関する端末情報を取得して保存する接続端末情報保存ステップと、
    前記端末接続判定ステップにより前記接続許可条件を満足していると判定した情報端末に対して、当該拠点装置へデータコピーを行うか否かの問い合わせを通知し、前記情報端末からの該問い合わせに対する応答を受け取る端末通知ステップと、
    前記情報端末において利用されるデータを保存するデータ保存ステップと、
    前記端末通知ステップにより前記情報端末から当該拠点装置へデータコピーする旨の応答を受け取った場合に前記情報端末から転送されてきたデータを前記データ保存ステップによって保存するか、あるいは、前記情報端末からデータの参照要求を受け取った場合に前記データ保存ステップにより保存されているデータを前記情報端末に転送する端末拠点間データ転送ステップと、
    を少なくとも有し、
    前記情報端末は、
    入力または処理したデータを保存する端末側データ保存ステップと、
    前記拠点装置からデータコピーを行うか否かの問い合わせを受け取った際に、該問い合わせに対する応答を該拠点装置に対して通知する拠点通知ステップと、
    前記拠点通知ステップによりデータコピーを行う旨の応答を通知した場合に前記端末側データ保存ステップにより保存したデータを前記拠点装置に対して転送するか、あるいは、データの参照要求を前記拠点装置に通知した場合に該拠点装置から転送されてきたデータを受け取るデータ転送ステップと、
    を少なくとも有していることを特徴とする情報処理プログラム。
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