JP2013238801A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光漏れを低減し、優れた表示品位の液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置100は、第1の基板1と第2の基板2とが平行配向する液晶層5を挟持し、その一方に共通電極と画素電極とが設けられ、IPSモードを構成する。第2の基板2の上には、第2の接着材6と1/2波長板7と第3の接着材10とが順次積層して配置され、さらに第3の基板3が配置され、第2の基板2と第3の基板3とが固着される。第1の基板1と第3の基板3の上には、第1の偏光板8と第2の偏光板9とがクロスニコル配置され、ノーマリーブラックモードを構成する。1/2波長板7は、初期配向状態の液晶層5の位相差をキャンセルするように作用し、応力による黒表示の光漏れを抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、観察者の側である視認側に配置される透明な基板と、この透明な基板に対向して観察者とは反対側である反視認側に配置される基板との間に、液晶層が挟持されて構成される。液晶層は、例えば、ネマチック相の液晶(以下、ネマチック液晶とも言う。)からなる。
液晶表示装置の基板の少なくとも一方の内面には、パターニングされた、例えば、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウム錫)等からなる透明な電極や金属からなる電極が設けられている。各基板の液晶層と接する面には、液晶層の均一な初期配向を実現する配向制御層として配向膜が設けられる。液晶層を挟んで対向する2枚の基板の外面には、例えば、その2枚の基板を挟んで、視認側と反視認側に、一対の偏光板が配置される。そして、電極間に印加される電界に応じて、液晶層が初期配向の状態から配向変化し、液晶層を透過する光の偏光状態が制御されて、画像の表示に用いられる。
液晶表示装置は、液晶層の初期配向状態および電圧印加時の液晶の動作等から、TN(Twisted Nematic)モード等、いくつかのモードに分類される。例えば、液晶テレビや、携帯情報機器の表示素子に利用される液晶表示装置には、IPS(In−Plain Switching)モードの液晶表示装置を用いることができる(例えば、特許文献1および特許文献2を参照のこと。)。
IPSモードの液晶表示装置は、液晶層を挟持する2枚の基板のうち一方の基板上に共通電極と画素電極とを配置して構成される。液晶層の初期配向状態は、液晶層の液晶分子が各基板と平行になる平行配向とされる。そして、共通電極と画素電極との間に、基板と平行な電界を発生させ、配向する液晶層に対し、基板面内での配向変化を促す。IPSモードの液晶表示装置は、基板面内での液晶層の配向変化に応じて、液晶層を透過する光の偏光状態を制御し、画像の表示を行う。
このとき、IPSモードの液晶表示装置は、液晶層を挟持する一対の偏光板をクロスニコル配置し、平行配向する液晶層の配向方向を制御して、ノーマリーブラックモードを構成することができる。
IPSモードの液晶表示装置は、コントラスト比が高く、視野角が広いという特性を有し、表示品位に優れるという特徴を備える。したがって、画素毎にTFT等のスイッチング素子を設けたアクティブマトリクス型として用いられ、上述したように、テレビ用等に広く利用されている。
特開2008−116731号公報 特許第2758864号
以上のように、優れた特徴を備えたIPSモードの液晶表示装置であるが、ノーマリーブラックモードのIPSモード液晶表示装置の場合、黒表示状態で応力が加わったときに、光漏れが生じることが知られている。
例えば、車載用の液晶表示装置は、耐振動性が求められ、インスツルメントパネル等に固定する必要がある。このように固定されることで、液晶表示装置に応力が生じる。また、例えば、液晶表示装置にタッチパネルが組み込まれてタッチパネル付き液晶表示装置として使用される場合、タッチパネルにタッチ操作による応力が加えられ、液晶表示装置にも応力が生じることがある。これらの場合に、ノーマリーブラックモードのIPSモード液晶表示装置は、黒表示の光漏れが生じさせることがあった。
ノーマリーブラックモードのIPSモード液晶表示装置において、こうした光漏れは、黒表示の質の低下をもたらし、ひいては、液晶表示装置の表示品位の低下を引き起こす原因となる。そこで、IPSモードの優れた特徴を備えるとともに、応力による光漏れが低減された液晶表示装置が求められている。
本発明は、こうした点に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、IPSモードを採用するとともに光漏れの低減が可能な液晶表示装置を提供することである。すなわち、本発明の目的は、光漏れを低減し、優れた表示品位の液晶表示装置を提供することである。
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明は、第1の基板と、
第1の基板と離間して対向配置される第2の基板と、
第1の基板と第2の基板の外周部分を接着する第1の接着材と、
第1の基板と第2の基板と第1の接着材とによって第1の基板と第2の基板との間に封止され、平行配向する液晶層とを有し、
第1の基板と第2の基板のうちの一方の液晶層側の面には、画素電極と共通電極とが設けられ、
第1の基板と第2の基板のうちの一方の、液晶層側と反対の側には、第3の基板が配置され、その第1の基板と第2の基板のうちの一方とその第3の基板との間には、第2の接着材と1/2波長板と第3の接着材とが順次積層して配置され、その第1の基板と第2の基板のうちの一方とその第3の基板とがその1/2波長板を挟んで互いに固着するように構成され、
第1の基板と第2の基板のうちのもう一方の、液晶層側と反対側の面には、第1の偏光板が配置され、
第3の基板の1/2波長板側と反対側の面には、第1の偏光板の吸収軸と直交する吸収軸を有する第2の偏光板が配置されることを特徴とする液晶表示装置に関する。
本発明において、1/2波長板の遅相軸は、液晶層の配向方向と直交するか、または、平行であることが好ましい。
本発明において、1/2波長板の遅相軸は、第2の偏光板の吸収軸と平行であり、
液晶層の配向方向は、第1の偏光板の吸収軸と平行であることが好ましい。
本発明において、1/2波長板の位相差は、液晶層のリタデーションの50%〜150%であることが好ましい。
本発明において、1/2波長板、第2の接着材および第3の接着材は、いずれも弾性率が1MPa以上であることが好ましい。
本発明において、第3の基板と第2の偏光板との間に、透明な導電層を備えることが好ましい。
本発明において、第3の基板は、少なくとも一方の面に検知電極を有するタッチパネルであることが好ましい。
本発明によれば、光漏れを低減し、優れた表示品位の液晶表示装置が提供される。
本発明の第1実施形態の液晶表示装置の構造を模式的に説明する断面図である。 本発明の第2実施形態の液晶表示装置の構造を模式的に説明する断面図である。 本発明の第2実施形態の液晶表示装置のタッチパネルの構造を模式的に説明する平面図である。 本発明の第2実施形態の液晶表示装置のタッチパネルの別の例の構造を模式的に説明する平面図である。
本発明者は、IPSモードの液晶表示装置における、応力による黒表示の光漏れについて鋭意検討を行い、本発明に至った。以下で、図面を用い、本発明の実施形態の液晶表示装置について説明する。尚、各図面の記載において、共通する構成要素は同一の符号を付すようにし、重複する説明は省略する。
本発明者は、鋭意検討の結果、IPSモードの液晶表示装置における光漏れの発生理由の一つに、基板の光弾性効果があることを見出した。光弾性とは、外力を受けた弾性体が複屈折を起こす性質である。すなわち、ガラス等の材料が用いられ、本来は複屈折性を有していなかった基板において応力が生じた場合、その応力による複屈折性が生じることがある。基板に生じた複屈折性は、液晶表示装置の液晶層を透過する光の偏光状態に影響を与えることがあり、その結果、黒表示での光漏れを生じさせることがある。
IPSモードの液晶表示装置は、上述したように、一対の基板間に、初期配向状態が平行配向である液晶層が挟持されて構成される。そして、液晶層を挟持する一対の基板は、さらに、クロスニコル配置された一対の偏光板によって挟持される。このとき、液晶の配向方向は、例えば、観察者が観察する側である視認側と液晶層を挟んで反対側となる、反視認側の基板の上に設けられた偏光板の吸収軸と平行となるように制御される。
以上の構成のIPSモードの液晶表示装置は、ノーマリーブラックモードを構成する。尚、ノーマリーブラックモードの液晶表示装置とは、液晶層に電圧が印加されていない状態で透過率または反射率が最小となり、黒の表示を行うことができる液晶表示装置を言う。
このIPSモードの液晶表示装置において、反視認側に配置されたバックライト等から光が入射すると、その入射光は反視認側の基板上に配置された偏光板を透過して直線偏光となる。この直線偏光は、IPSモードの液晶表示装置が電圧無印加の状態である場合、そのまま液晶層を透過する。そして、反視認側の基板上の偏光板に吸収され、遮光された状態となって、液晶表示装置は黒を表示することができる。
しかしながら、IPSモードの液晶表示装置は、押圧等により曲げられることがある。こうした場合、液晶表示装置は、液晶層を挟持する一対の基板において、一方がある方向に延ばされ、もう一方が同じ方向に縮められる、逆向きの応力が生じることがある。その結果、一対の基板のそれぞれの光弾性効果により複屈折性が生じ、一対の基板は、互いに遅相軸が直交する位相差板として機能するようになる。
このとき、顕著な例として、基板の応力方向と、反視認側の基板上の偏光板の吸収軸との角度が、例えば、45°である場合を想定することができる。その場合、反視認側の偏光板と基板とを透過して楕円偏光となった光は、液晶層と視認側の基板とを透過することによって、液晶層の複屈折性の影響と視認側の基板の複屈折性の影響をそれぞれ受けることになる。そして、視認側の基板を透過した光は、より円偏光に近い特性の光となり、視認側の偏光板に入射することになる。その結果、視認側の偏光板を透過する光が生じ、光漏れが発生することになる。
このとき、一対の基板間において、平行配向する液晶層が設けられていない場合、入射する直線偏光に対し、一対の基板のそれぞれに生じた位相差板としての機能は相殺されることになる。そして、液晶層があっても、垂直配向の場合では、一対の基板間に挟持される液晶層の複屈折性が、透過する光に影響を与えないようなものとなるので、液晶層は無視することができ、やはり一対の基板のそれぞれに生じた位相差板としての機能は相殺されることになる。その結果、上述の光漏れは生じない。
したがって、基板に生じた応力による、黒表示の光漏れは、IPSモードの液晶表示装置において、特に配慮すべき課題であることが分かる。
そして、検討の結果から、IPSモードの液晶表示装置において、透過光に対する初期配向状態の液晶層の位相差をキャンセル(無効化)することができれば、応力による黒表示の光漏れは抑制可能であることがわかる。例えば、液晶層の上述の光に対する位相差を無効化する機能を備えた部材や構造を導入することができれば、上述した光漏れは低減できる。
その場合に、そのような機能の部材と構造は、IPSモードの液晶表示装置において、駆動電圧が印加され、液晶層に配向変化を生じさせて白表示を行う場合、その白表示の光透過率を、実質的に、低下させないものであることが求められる。
以上の検討結果から、本発明者は、本発明の実施形態のIPSモードの液晶表示装置を製造した。以下その構造の詳細について説明する。
実施形態1.
図1は、本発明の第1実施形態の液晶表示装置の構造を模式的に説明する断面図である。
本発明の第1実施形態の液晶表示装置100は、第1の基板1と、第1の基板1と離間して対向配置される第2の基板2と、第2の基板2と対向配置される第3の基板3と、第1の接着材4と、液晶層5と、第2の接着材6と、位相差層7と、第3の接着材10と、第1の偏光板8と、第2の偏光板9とを備える。第1の基板1、第2の基板2および第3の基板3は、それぞれ透明なガラス基板とすることができる。尚、第1の基板1、第2の基板2および第3の基板3は、ガラス基板以外の透明な基板であってもよい。
第1の基板1と第2の基板2は、液晶層5を挟持する。具体的には、第1の接着材4が第1の基板1と第2の基板2の外周部分を接着する。そして、第1の基板1、第2の基板2、および第1の接着材4に囲まれた空間に、液晶が充填され、この空間に液晶層5が封止される。第1の基板1と第2の基板2との間に液晶を充填する際には、第1の接着材4に、液晶を注入するための注入口を設け、液晶の充填後、その注入口を塞げばよい。第1の接着材4は、シール材とも称される。
液晶層5を挟持する第1の基板1と第2の基板2において、視認側とは反対側の反視認側の基板を第1の基板1とし、視認側の基板を第2の基板2とする。
本実施形態の液晶表示装置100は、ノーマリーブラックモードのIPSモード液晶表示装置である。したがって、液晶層5を挟持する第1の基板1と第2の基板2のうち、いずれか一方の液晶層5側の面上に、各画素(図示されない)に共通に配置される共通電極(図示されない)と、画素毎に配置される画素電極(図示されない)とが設けられている。
画素電極および共通電極は、いずれも櫛歯状の形状とすることができ、互いの櫛歯状の突起(櫛歯部分とも言う。)が噛み合うように配置することができる。
また、例えば、共通電極をベタ板状の形状とし、層間絶縁膜を介して櫛歯状の画素電極を重畳して画素電極と共通電極とを構成することも可能である。この構造は、FFS(Fringe Field Switching)構造と称されるものであるが、この電極構造による液晶層の配向変化は、基板面内での回転動作であり、所謂、インプレーンスイッチングとなる。したがって、本発明のIPSモードに含めることができる。
画素電極には、TFT(Thin Film Transistor)等のアクティブ素子(図示されない)が付設される。アクティブ素子であるTFTは、公知の構造とすることができ、ソース線(図示されない)およびゲート線(図示されない)に接続される。各画素電極は、例えば、マトリクス状に配置される。そして、マトリクス状に配置された画素電極の行に沿ってゲート線が配置され、列に沿ってソース線が配置される。各画素電極のTFTのゲート電極(図示されない)はゲート線に接続され、TFTのソース電極(図示されない)はソース線に接続され、ドレイン電極(図示されない)は画素電極に接続される。
液晶表示装置100が駆動されていないときには、画素電極と共通電極との間に電界は印加されない。このとき、液晶層5は初期配向状態として、第1の基板1および第2の基板2に対して平行に配向する。すなわち、液晶層5は、第1の基板1と第2の基板2との間で平行配向するように制御されている。液晶層5の配向は、第1の基板1および第2の基板2の液晶層5側の面に設けられた配向制御層(図示されない)によって制御される。配向制御層としては、例えば、ポリイミド等からなる配向膜とすることができる。配向膜による液晶層5の配向制御は、例えば、第1の基板1および第2の基板2の各配向膜に対して、公知のラビング処理を行うことにより実現することができる。
液晶表示装置100を駆動する場合、駆動装置(図示されない)は、共通電極を所定の電位に設定する。また、駆動装置は、ゲート線を線順次選択し、選択したゲート線をオン電位に設定し、他のゲート線をオフ電位に設定する。また、駆動装置は、各ソース線の電極を、選択行の各画素の輝度に応じた電位に設定する。TFTは、ゲート電極がオン電位に設定されたときに、ソース電極とドレイン電極とを導通状態にするので、ゲート線が選択された行の各画素では、各列の画素電極が、自身の列のソース線と等電位になる。画素電極および共通電極は、例えば、上述したように、互いの櫛歯部分が噛み合うように配置されている。従って、画素電極および共通電極によって、第1の基板1と第2の基板2に対して平行な電界が印加される。その結果、液晶層5は、電界が印加されていないときの初期状態の配向方向から、配向方向を変化させる。具体的には、第1の基板1と第2の基板2に対して平行な面内で配向方向を変化させ、インプレーンスイッチングを実現する。
位相差層7は、第1の基板1および第2の基板2のうちのいずれか一方において、液晶層5とは反対側である視認側に配置される。図1では、第2の基板2側に位相差層7を配置する場合を例示しているが、第1の基板1における液晶層5とは反対側に位相差層7を配置することもできる。位相差層7は、透過光に対して、その透過光の半波長の位相差を生じさせる。
この位相差層7の位相差は、液晶層5のリタデーション(Δn・d:Δnは液晶層の液晶の屈折率異方性値であり、dは液晶層の厚さである。)の50%以上150%以下の範囲内とする。例えば、位相差層7の位相差が液晶層5のリタデーションの50%以上150%以下の範囲内であるという関係を満たすように、液晶層5のリタデーションを規定すればよい。この範囲内に液晶層5のリタデーションを規定することで、上述した、IPSモードの液晶表示装置の応力による光漏れをより抑制することができる。
位相差層7として、例えば、1/2波長板を用いることができる。尚、ここでは、位相差層7が1/2波長板である場合を例にして説明する。説明のための符号についても、同一の符号を使用して、1/2波長板7とする。
第3の基板3は、第1の基板1と第2の基板2のうち、1/2波長板(位相差層)7の配置された側の基板(本例では、第2の基板2)に固着される。すなわち、第3の基板3は、第2の基板2の液晶層5側と反対の側に配置される。このとき、第3の基板3は、1/2波長板7を間に挟んで、第2の基板2と対向するように固着される。
第3の基板3と第2の基板2の固着は、第2の基板2上に第2の接着材6を配置し、この第2の接着材6上に1/2波長板7を配置し、この1/2波長板7の上に第3の接着材10を配置することにより行われる。すなわち、第3の基板3と第2の基板2の固着は、第2の基板2と第3の基板3との間に、第2の接着材6と1/2波長板7と第3の接着材10とが順次積層して配置され、第2の接着材6により第2の基板2上に1/2波長板7を固着し、第3の接着材10によりその1/2波長板7に第3の基板3を固着して、第2の基板2と第3の基板3とが1/2波長板7を挟んで互いに固着するようにして実現される。
1/2波長板7を挟む第3の基板3と第2の基板2の固着は、第2の接着材6を第2の基板2と1/2波長板7との間ではなく、1/2波長板7の周囲に設けて行うことが可能である。また、第2の接着材6を、1/2波長板7の周囲と1/2波長板7を含む、1/2波長板7より広い面積で、1/2波長板7の上に配置し、さらにその第2の接着材6上に第3の基板3を配置して実現することも可能である。
そのような構造とした場合、第2の基板2と第3の基板3とを強固に固着するために、第3の接着材10を設けることを省略することができる。
しかしながら、第2の基板2と第3の基板3とを強固に固着しようとすると、第2の接着材6は、第2の基板2と第3の基板3との間で、1/2波長板7の周囲の領域を広く被覆するようになり、その形成面積は大きくなる。その結果、第3の基板3と第2の基板2第2と間から、液晶表示装置の製造工程において、第2の接着材6が食み出ることがあった。
こうして食み出した第2の接着剤6は、硬化する前に、例えば、乾燥した布等の乾材で拭き取ることが必要となる。しかし、そうした乾材による拭き取り作業では十分に除去できず、液晶表示装置を汚してしまうことがあった。また、適当な溶剤を用いて、拭き取り作業に利用することも可能であるが、溶剤が第2の接着材6に滲み込んで、第2の接着材6の硬化性に影響する懸念があった。
そのため、本実施形態の液晶表示装置100では、上述したように、第2の接着材6を1/2波長板7の下層であって、第2の基板2と1/2波長板7との間に配置する。そして、第3の接着材10を1/2波長板7の上層であって、第3の基板3と1/2波長板7との間に配置する。このとき、第2の接着材6と第3の接着材10は、いずれも、第2の基板2と第3の基板3との間から、食み出ないように設けられることが好ましい。
第2の接着材6と第3の接着材10は、1/2波長板7を介して、第2の基板2と第3の基板3とを強固の固着できれば良く、1/2波長板7と同じ形状と大きさ、または、液晶表示装置100の画像表示に影響しない範囲で、1/2波長板7より縦および横の長さの少なくとも一方が短い形状であっても構わない。すなわち、第2の接着材6と第3の接着材10は、後述する、液晶表示装置100の有効表示領域を包含する形状と面積を有している。
第2の接着材6として、光硬化型または熱硬化型の光透過性の接着材材料を用いることができる。しかし、熱硬化型の接着材では、硬化のための加熱処理が必要となり、それが1/2波長板(位相差層)7の特性に影響を与えるおそれがある場合は、光硬化型の接着材材料を用いることが好ましい。光硬化型の接着材では、接着材材料を硬化させるための処理として光照射を行い、加熱処理は行わないので、熱による1/2波長板7への影響を防ぐことができる。熱硬化型の接着材材料の例として、熱硬化型樹脂が挙げられる。また、光硬化型の接着材材料の例として、光硬化型樹脂が挙げられる。
第2の接着材6としては、第3の基板3が第1の基板1および第2の基板2の変形に追従するように、変形応力を緩和しない硬い材料(すなわち、弾性率の高い材料)の選択が好ましい。
第2の接着材6は、例えば、弾性率が1MPa以上の材料が好ましい。弾性率が1MPa以上であれば、第3の基板3が第1の基板1および第2の基板2の変形に追従できる。そして、第2の接着材6は、例えば、弾性率が10MPa以上の材料がより好ましく、100MPa以上の材料が特に好ましい。弾性率を10MPa以上、特に好ましくは、100MPa以上とすることで、第3の基板3の、第1の基板1および第2の基板2の変形への追従がより好適になされることになる。
第3の接着材10として、第2の接着材6と同様、光透過性の光硬化型または熱硬化型の接着材材料を用いることができる。そして、同様、光硬化型の接着材材料を用いることが好ましい。熱硬化型の接着材材料の例として、熱硬化型樹脂が挙げられる。また、光硬化型の接着材材料の例として、光硬化型樹脂が挙げられる。
第3の接着材10は、第2の接着材6と同様に、例えば、弾性率が1MPa以上の材料が好ましい。そして、第3の接着材10は、例えば、弾性率が10MPa以上の材料がより好ましく、100MPa以上の材料が特に好ましい。
そして、第3の接着材10として、第2の接着材6と同一の接着材材料を用いることが好ましい。この場合、接着材として複数種類の接着材材料を用意する必要がない。従って、液晶表示装置100の製造工程を効率化することができる。
1/2波長板7として、高弾性率の基材から形成されたものを選択することが好ましい。本実施形態の液晶表示装置100では、上述したように、第2の基板2と第3の基板3の固着が、第2の接着材6および第3の接着材10を用い、1/2波長板7を介して実現される。したがって、1/2波長板7が、容易に変形応力を緩和する柔軟な材料であると、第3の基板3が第1の基板1および第2の基板2の変形に追従しなくなる。その場合、後に説明するように、基板間の応力の影響を相殺することが困難となり、液晶表示装置100の黒表示の光漏れを抑制することが困難になる。
1/2波長板7は、第2の接着材6と同様に、例えば、弾性率が1MPa以上の基材を用いたものが好ましい。そして、1/2波長板7は、例えば、弾性率が10MPa以上の基材を用いたものがより好ましく、100MPa以上の基材に用いたものが特に好ましい。
より具体的には、1/2波長板7は、ポリカーボネートを基材に用いたものの選択が好ましい。ポリカーボネートは、約2GPaの弾性率を有する樹脂材料であり、1/2波長板7の基材の材料として、特に好ましい。
1/2波長板7は、第2の基板2の上方に配置され、液晶表示装置100の画像表示を行うための有効表示領域を包含する形状と面積を有することが好ましい。また、1/2波長板7の配置領域は有効表示領域と一致してもよい。すなわち、1/2波長板7を有効表示領域と同一面積かつ同一形状となるように形成し、有効表示領域と一致するように重ねて配置してもよい。
このとき、上述したように、1/2波長板7を挟んで配置される第2の接着材6および第3の接着材10についても、有効表示領域を包含する形状と面積を有することが好ましく、また、有効表示領域と一致する形状と面積としてもよい。
本実施形態の液晶表示装置100において、第1の基板1と第2の基板2のうち、1/2波長板7が設けられていない方の基板(本例では、第1の基板1)には、液晶層5とは反対側の面に第1の偏光板8が設けられる。
また、第3の基板3は、1/2波長板7とは反対側の面に第2の偏光板9を備える。第2の偏光板9は、第2の偏光板9自身の吸収軸が第1の偏光板8の吸収軸と直交するように配置される。すなわち、液晶表示装置100は、第1の偏光板8と第2の偏光板9とからなる一対の偏光板を、第1基板1〜第3の基板3等の構成要素を挟んでクロスニコルを構成するように配置する。
尚、本実施形態の液晶表示装置100は、第3の基板3と第2の偏光板9との間に、透明な導電層(図示されない)を配置することができる。透明な導電層を配置することにより、第3の基板3と第2の偏光板9との間の帯電を防ぎ、帯電による表示不良を防止することができる。また、液晶層5を駆動する電極等が帯電することを防止することができる。このとき、この透明な導電層には、所定の電位、例えば、接地電位や液晶駆動電位の1/2の電位を与えることが好ましい。また、透明な導電層は、ITO等の透明導電材料を用いて構成することができる。
次に、本実施形態の液晶表示装置100において、液晶層5に動作のための電界が印加されておらず、初期配向の状態にあって黒を表示しているときの、液晶層5の配向方向(初期配向方向とも言う。)と、位相差層(本例では、1/2波長板7)の遅相軸と、各偏光板8、9の吸収軸との関係について説明する。
本実施形態の液晶表示装置100は、上述したように、第1の偏光板8の吸収軸と第2の偏光板9の吸収軸とが直交するように配置される。
また、本実施形態の液晶表示装置100において、上述した光漏れを抑えるという効果を向上させるために、1/2波長板7の遅相軸が液晶層5の初期配向方向と直交するか、または、平行となるようにすることが好ましい。1/2波長板7の配置をこのように設定することで、1/2波長板7によって、初期配向状態の液晶層5の位相差をキャンセル((無効化)することができる。
そして、1/2波長板7の遅相軸が電界液晶層5の初期配向方向と直交するように1/2波長板7を配置することがより好ましい。1/2波長板7の遅相軸と液晶層5の初期配向方向とが直交する場合には、遅相軸と液晶層5の初期配向方向とが平行である場合に比べて、波長分散による着色を抑えることができる。
さらに、1/2波長板7の遅相軸が第2の偏光板9の吸収軸と平行であり、液晶層5の初期配向方向が第1の偏光板8の吸収軸と平行であるという条件を満たしていることが好ましい。この条件を満たす場合にも、波長分散による着色を抑えることができる、また、黒表示する液晶表示装置100を斜め方向から観察した時の光抜けを防ぐことができる。
次に、本実施形態の液晶表示装置100の、黒表示の光漏れの低減について説明する。
このとき、液晶表示装置100は駆動されておらず、上述した共通電極と各画素電極の間に電界が生じていないものとする。そして、その状態で、液晶表示装置100を曲げる力が加えられ、第1の偏光板8の吸収軸を基準に45°ずれた方向に応力が発生しているものとする。この場合、第3の基板3には、第3の基板3を伸ばそうとする応力が発生し、第1の基板1には、第1の基板1を縮めようとする応力が発生することになる。
また、第1の基板1と第2の基板2は第1の接着材4により接着され、互いに強固に固着されている。そして、第2の基板2と第3の基板3は、図1に示すように、第2の基板2上に第2の接着材6を配置し、この第2の接着材6上に1/2波長板7を配置し、この1/2波長板7の上に第3の接着材10を配置することにより接着されている。このとき、第2の接着材6、1/2波長板7および第3の接着材10は、上述したように、いずれも高弾性であり、第2の基板2と第3の基板3は、互いに強固に固着されている。
従って、液晶表示装置100は、全体として合板と考えることができる。そして、第2の基板2には、所謂、中立面が存在する。そのため、液晶表示装置100に曲げる力が加えられても、第2の基板2には応力は生じていない。より厳密には、第2の基板2の中立面の上側と下側とで逆向きの応力が生じるが、両者が相殺しあい、第2の基板2には応力は生じていないとみなすことができる。
この状態で、例えば、液晶表示装置100の反視認側から、バックライト(図示されない)の光が入射するものとする。この光は、第1の偏光板8を透過し、偏光方向が第1の偏光板8の吸収軸に直交する直線偏光となる。
応力により光弾性効果の生じた第1の基板1は、1軸位相差板としての機能を持つことになる。そして、第1の基板1における遅相軸は、応力の方向と同じである。従って、第1の偏光板8を通過した直線偏光は、その偏光方向と45°をなす方向に応力が生じている第1の基板1を透過すると、楕円偏光となる。
この楕円偏光は、初期配向状態の液晶層5を透過する。そして、液晶層5の有する複屈折性の影響を受ける。しかし、その後に配置された1/2波長板7の効果により、液晶層5による複屈折性の影響は無効化される。したがって、液晶層5と1/2波長板7を透過した光は、上述した第1の基板1を透過した直後の楕円偏光と同様の偏光特性を備えた楕円偏光となる。
尚、液晶層5と1/2波長板7との間にある第2の基板2には、第3の基板3と第1の基板1に挟持されることによって、応力が生じていないため、第2の基板2は複屈折性を有しておらず、透過する光の偏光特性に影響は与えない。
ここで、第3の基板3には、第1の偏光板8の吸収軸に対して45°ずれた方向に応力が生じている。そのため、光弾性効果の生じた第3の基板3は、1軸位相差板としての機能を持つことになる。従って、上記の1/2波長板7を通過した上述の楕円偏光は、第3の基板3を透過すると、第1の偏光板8を透過した後であって第1の基板1を通過する前と同様の直線偏光となる。
この直線偏光の偏光方向は、第2の偏光板9の吸収軸と平行である。従って、第3の基板3を通過した光は、第2の偏光板9を透過することができない。
従って、液晶層5に電界が印加されずに、黒表示をする状態で光漏れを抑えることができる。すなわち、ノーマリーブラックモードのIPSモードの液晶表示装置100は、液晶層5が初期配向状態をなす黒表示の状態で、応力が加えられた場合の光漏れを抑えることができる。このとき、1/2波長板7の位相は液晶層5のリタデーションの50%以上150%以下であり、光漏れを抑える効果をより高めることができる。
そして、液晶表示装置100は、液晶層5に電圧が印加され、例えば、白を表示する場合であっても、それぞれ透明な1/2波長板7および第3の基板3によって、その透過率特性を低下させることはない。すなわち、液晶表示装置100は、輝度特性が低下することはない。したがって、本実施形態の液晶表示装置100は、優れた輝度特性を維持するとともに、黒表示の光漏れを抑制することができ、優れた表示品位を有することができる。
実施形態2.
図2は、本発明の第2実施形態の液晶表示装置の構造を模式的に説明する断面図である。
本発明の第2実施形態の液晶表示装置200は、第1実施形態の液晶表示装置100の第3の基板3が、少なくとも一方の面に検知電極(図2中では、図示されない。)を有するタッチパネル103であり、そのタッチパネル103上に第4の接着材である透明接着材104とカバーガラス105とを設けたこと以外は、液晶表示装置100と同様の構造を有する。したがって、共通する構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明は省略するようにする。
本発明の第2実施形態の液晶表示装置200は、第1実施形態の液晶表示装置100と同様に、第1の基板1と、第1の基板1と離間して対向配置される第2の基板2とを有する。そして、第2の基板2と対向配置するように、タッチパネル103を設ける。第1の基板と第2の基板2との間には、第1実施形態の液晶表示装置100と同様に、第1の接着材4と液晶層5を有し、第2の基板2とタッチパネル103との間には、第2の接着材6と、1/2波長板7と、第3の接着材10とをこの順で積層して有する。
タッチパネル103は、第1の基板1と第2の基板2のうち、1/2波長板(位相差層)7が設けられた方の基板(本例では、第2の基板2)に固着される。すなわち、図2に示すように、タッチパネル103は、第2の基板の液晶層5側と反対の側に配置される。このとき、タッチパネル103は、1/2波長板7を間に挟んで、第2の基板2と対向するように固着される。
タッチパネル103と第2の基板2の固着は、第2の基板2上に第2の接着材6を配置し、この第2の接着材6上に1/2波長板7を配置し、この1/2波長板7の上に第3の接着材10を配置することにより行われる。すなわち、タッチパネル103と第2の基板2の固着は、第2の基板2とタッチパネル103との間に、第2の接着材6と1/2波長板7と第3の接着材10とが順次積層して配置され、第2の接着材6により第2の基板2上に1/2波長板7を固着し、第3の接着材10によりその1/2波長板7にタッチパネル103を固着して、第2の基板2とタッチパネル103とが1/2波長板7を挟んで互いに固着するようにして実現される。
第2実施形態の液晶表示装置200は、第1実施形態の液晶表示装置100と同様に、第2の接着材6と第3の接着材10が、いずれも、第2の基板2とタッチパネル103との間から、食み出ないように設けられることが好ましい。第2の接着材6と第3の接着材10は、1/2波長板7を介して、第2の基板2とタッチパネル103とを強固の固着できれば良く、1/2波長板7と同じ形状と大きさ、または、液晶表示装置200の画像表示に影響しない範囲で、1/2波長板7より縦および横の長さの少なくとも一方が短い形状であっても構わない。
このとき、液晶表示装置100と同様に、1/2波長板7を挟んで配置される第2の接着材6および第3の接着材10は、液晶表示装置200の有効表示領域を包含する形状と面積を有することが好ましく、また、有効表示領域と一致する形状と面積としてもよい。
尚、第1の基板1、第2の基板2およびタッチパネル103は、それぞれ透明なガラス基板を用いて形成することができる。尚、第1の基板1、第2の基板2およびタッチパネル103は、ガラス基板以外の透明な基板を用いて形成されたものであってもよい。
そして、液晶表示装置200は、液晶表示装置100と同様に、第1の偏光板8と第2の偏光板9とからなる一対の偏光板を、第1基板1、第2の基板2およびタッチパネル103等の構成要素を挟んでクロスニコルを構成するように配置する。
本実施形態の液晶表示装置200は、液晶表示装置100と同様の、ノーマリーブラックモードのIPSモード液晶表示装置である。したがって、液晶層5を挟持する第1の基板1と第2の基板2のうち、いずれか一方の液晶層5側の面上に、液晶表示装置100と同様に、各画素(図示されない)に共通に配置される共通電極(図示されない)、画素毎に配置される画素電極(図示されない)、TFT、ソース線およびゲート線等が設けられている。
本実施形態の液晶表示装置200は、タッチパネル103を有して構成されており、タッチパネル103上の第2の偏光板9の上には、柔軟な透明接着材104を介して、タッチパネル103を保護するためのカバーガラス105が設けられている。
図3は、本発明の第2実施形態の液晶表示装置のタッチパネルの構造を模式的に説明する平面図である。
図3に示すタッチパネル103は、透明なガラスからなるタッチパネル基板111の一方の面に、例えば、図面の左右方向であるX方向に延在する短冊状の複数の第1検知電極112を設ける。そして、タッチパネル基板111のもう一方の面に、または、第1検知電極112の上に絶縁膜(図示されない)を配置してその上に、X方向と垂直なY方向に延在する短冊状の複数の第2検知電極113を設けて構成される。そして、タッチパネル103は、投影型静電容量方式のタッチパネルを構成する。
このように、タッチパネル103は、基板111または不図示の絶縁膜等の絶縁体を挟んで互いに交差する第1検知電極112と第2検知電極113とをマトリクス状に配置する。そして、タッチパネル103は、マトリクス状に配置された第1検知電極112および第2検知電極113を用いて、操作者がタッチ操作する操作領域を構成し、操作者の指等によるタッチ操作の有無やタッチ位置の座標の検出に用いている。
本実施形態の液晶表示装置200のタッチパネル103は、図3に示す構造に限られるわけではなく、異なる構造の検知電極を備えて構成することが可能である。
図4は、本発明の第2実施形態の液晶表示装置のタッチパネルの別の例の構造を模式的に説明する平面図である。
図4に示す本実施形態の液晶表示装置200に用いられる別の例であるタッチパネル150は、透明なガラスからなるタッチパネル基板152の一方の面に、交差するX軸とY軸の2軸それぞれの方向に伸びる第1検知電極155と第2検知電極154とが設けられている。第1検知電極155と第2検知電極154は、それらが交差する交差部158において、絶縁性の層間絶縁膜153を介して配置され、電気的に非接触(独立)な状態となっている。
タッチパネル150では、交差部158で第1検知電極155の電極パターンは接続しているが、第2検知電極154の電極パターンは途切れている。第2検知電極154は層間絶縁膜153の上層に形成されたブリッジ電極156によって電気的に接続されている。
第1検知電極155および第2検知電極154は、例えば、ITOを用いて形成することが可能であり、ブリッジ電極156は、ITOを用いて形成するほか、金属製の電極とすることが可能である。
タッチパネル150は、マトリクス状に配置された第1検知電極155および第2検知電極154を用いて、操作者がタッチ操作する操作領域を構成し、操作者の指等によるタッチ操作の有無やタッチ位置の座標の検出に用いている。
以上で例示された構造のタッチパネル103、150を有する本実施形態の液晶表示装置200は、ノーマリーブラックモードのタッチパネル付きIPSモード液晶表示装置を構成する。したがって、液晶表示装置200では、観察者のタッチ操作による応力が生じることがある。
その場合、液晶表示装置200は、タッチ操作によってカバーガラス105に応力が生じても、柔軟な透明接着材104により緩和され、問題とはならない。したがって懸念されるのは、第1の偏光板8と第2の偏光板9に挟持された、第1の基板1、第2の基板2およびタッチパネル103等に生じた応力である。
しかしながら、本実施形態の液晶表示装置200は、液晶表示装置100と同様の機構により、液晶層5が初期配向状態をなす黒表示の状態で、そうした応力が加えられた場合の光漏れを抑えることができる。すなわち、本実施形態の液晶表示装置200は、観察者によって強くタッチ操作がなされた場合であっても、黒表示の光漏れを抑えることができる。
したがって、本実施形態の液晶表示装置200は、タッチ操作機能を有するとともに、応力による黒表示の光漏れを抑制することができ、優れた表示品位も併せ持つことができる。
尚、本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々変形して実施することができる。
例えば、本実施形態の液晶表示装置100において、液晶層5を挟持する第1の基板1と第2の基板2のうちの、共通電極と画素電極とが設けられていない方の基板上にカラーフィルタを設けることが可能であり、カラーフィルタ基板とすることが可能である。その場合、本実施形態の液晶表示装置200は、IPSモードのカラー液晶表示装置を構成することができる。
また、本発明の液晶表示装置は、IPSモード液晶表示装置の1種として、FFSモードの液晶表示装置とすることも可能である。
1 第1の基板
2 第2の基板
3 第3の基板
4 第1の接着材
5 液晶層
6 第2の接着材
7 位相差層(1/2波長板)
8 第1の偏光板
9 第2の偏光板
10 第3の接着材
100、200 液晶表示装置
103、150 タッチパネル
104 透明接着材
105 カバーガラス
111、152 タッチパネル基板
112、155 第1検知電極
113、154 第2検知電極
153 層間絶縁膜
156 ブリッジ電極
158 交差部

Claims (7)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板と離間して対向配置される第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板の外周部分を接着する第1の接着材と、
    前記第1の基板と前記第2の基板と前記第1の接着材とによって前記第1の基板と前記第2の基板との間に封止され、平行配向する液晶層とを有し、
    前記第1の基板と前記第2の基板のうちの一方の前記液晶層側の面には、画素電極と共通電極とが設けられ、
    前記第1の基板と前記第2の基板のうちの一方の、前記液晶層側と反対の側には、第3の基板が配置され、該第1の基板と該第2の基板のうちの一方と該第3の基板との間には、第2の接着材と1/2波長板と第3の接着材とが順次積層して配置され、該第1の基板と該第2の基板のうちの一方と該第3の基板とが該1/2波長板を挟んで互いに固着するように構成され、
    前記第1の基板と前記第2の基板のうちのもう一方の、前記液晶層側と反対側の面には、第1の偏光板が配置され、
    前記第3の基板の前記1/2波長板側と反対側の面には、前記第1の偏光板の吸収軸と直交する吸収軸を有する第2の偏光板が配置されることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記1/2波長板の遅相軸は、前記液晶層の配向方向と直交するか、または、平行であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記1/2波長板の遅相軸は、前記第2の偏光板の吸収軸と平行であり、
    前記液晶層の配向方向は、前記第1の偏光板の吸収軸と平行であることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記1/2波長板の位相差は、前記液晶層のリタデーションの50%〜150%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記1/2波長板、前記第2の接着材および前記第3の接着材は、いずれも弾性率が1MPa以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第3の基板と前記第2の偏光板との間に、透明な導電層を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第3の基板は、少なくとも一方の面に検知電極を有するタッチパネルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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