JP2013238711A - カラーフィルタの製造方法及びフォトマスク - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂のブラックマトリクスの形成において額縁部と線パターンの接続部分における線パターンの線幅細りを無くす。
【解決手段】額縁用開口パターンの中に開口部用遮光パターンと外縁パターンとを結ぶ線状の連結パターンを有するフォトマスクを用いてブラックマトリクス用感光性樹脂層にパターンを転写し、前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層を現像する際に、前記連結パターンが転写された部分に前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層の厚さの10%以上で50%以下の深さの溝を形成しつつ前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層を現像する。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶表示装置用カラーフィルタに黒色感光性樹脂を用いてブラックマトリクスを形成するカラーフィルタの製造方法及び、それに用いるフォトマスクに関する。
一般に液晶表示装置は、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、パチンコ遊技台、自動車ナビゲーションシステム、小型テレビ等に搭載され、近年需要が増大している。しかしながら、液晶表示装置は価格が高く、そのコストダウンに対する要求は年々強まっている。
液晶表示装置を構成するカラーフィルタは、特許文献1のように、ガラス基板上に、表示コントラストを高めるために、光を遮蔽するためのブラックマトリクスが形成され、そのブラックマトリクス線パターンが形成する格子の間の開口部に、赤(R)、緑(G)、青(B)などの各着色画素が形成され、その上層に透明導電膜が形成される。特に、そのブラックマトリクスは近年、環境問題などからパターン構成材料が従来のクロムに替わり、黒色顔料を分散させた感光性樹脂ペーストを用い、露光マスクでパターン化することによって形成する方法が多く用いられている。
近年液晶表示装置の高精細化が進み、液晶表示装置を構成するカラーフィルタにおいて、その各着色画素同士を仕切るブラックマトリクス線パターンの線幅の細線化が進み、その線幅は10μm以下、特に近年では6μm以下が一般的になっている。今後もさらなる細線化が進む一方、線幅の公差低減も強く要求されている。
特開平11−052564号公報
図1は、黒色感光性樹脂層に露光・現像することで形成したブラックマトリクスの平面図である。従来技術では、図1(a)のように、特に、カラーフィルタの周辺のブラックマトリクスの額縁部33と、幅が5.5μmのブラックマトリクス線パターン32とのつなぎ目で線幅細り部分32aが発生し易い問題があった。
このように、カラーフィルタの周辺のブラックマトリクスの額縁部33と、幅が5.5μmのブラックマトリクス線パターン32とのつなぎ目で線幅が細くなるのは、図9の現像槽120内で、図7(e)のように現像液122をカラーフィルタ用基板21に供給して現像する際に、以下のような現象を生じるためであると考えられる。
先ず、現像液122が、カラーフィルタ用基板21の搬送方向の後端部21b側の額縁部33で、現像液122がカラーフィルタ用基板21の表面に滞留して現像液122の流れが悪くなる問題が生じる。それにより、滞留した現像液122がブラックマトリクス線パターン32を過剰に現像する結果、図1(a)のように、ブラックマトリクス線パターン32の額縁部33とのつなぎ目での線幅が細くなり線幅細り部分32aの不具合が発生すると考えられる。
本発明の目的は、上記のような問題点を解決することにあり、即ち、樹脂のブラックマ
トリクスの形成において額縁部と線パターンの接続部分における線パターンの線幅細りを無くすカラーフィルタの製造方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、カラーフィルタのブラックマトリクス形成用のフォトマスクであって、ブラックマトリクスの額縁部に溝を転写する元になる、額縁用開口パターンの中に開口部用遮光パターンと外縁パターンとを結ぶ線状の連結パターンを有し、ブラックマトリクス用感光性樹脂層への前記連結パターンによる露光強度が0.2以上0.6以下であることを特徴とするフォトマスクである。
また、本発明は、上記のフォトマスクであって、少なくとも、前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層の現像の際の基板の現像槽内での搬送方向の後端部側の前記額縁用開口パターンの中に前記連結パターンを有することを特徴とするフォトマスクである。
また、本発明は、額縁用開口パターンの中に開口部用遮光パターンと外縁パターンとを結ぶ線状の連結パターンを有するフォトマスクを用いてブラックマトリクス用感光性樹脂層にパターンを転写する工程と、前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層を現像する際に、前記連結パターンが転写された部分に前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層の厚さの10%以上で50%以下の深さの溝を形成しつつ前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層を現像する工程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層を現像する工程において、少なくとも、基板の現像槽内での搬送方向の後端部側のブラックマトリクスの額縁部に前記溝を形成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
本発明によれば、感光性樹脂層の現像の際に、カラーフィルタ用基板の額縁部に溝が形成される。その溝が感光性樹脂層の現像液の流路になることで、現像液の流れを良くする効果がある。それにより、現像液がブラックマトリクス線パターン32を過剰に現像する問題を無くし、ブラックマトリクスの額縁部と線パターンの接続部分におけるブラックマトリクス線パターンの線幅細りを防止できる効果がある。
(a)従来技術によるブラックマトリクスの額縁部と線パターンとのつなぎ目の部分を示す平面図である。(b)本発明の実施形態によるブラックマトリクスの額縁部と線パターンとのつなぎ目の部分を示す平面図である。 ブラックマトリクス形成用フォトマスクを用いて、カラーフィルタ上にブラックマトリクスのパターンを形成するための露光方法を説明する側断面図である。 本発明の実施形態のブラックマトリクス形成用フォトマスクのパターンを示す平面図である。 (a)本発明の実施形態のブラックマトリクス形成用フォトマスクの連結パターンの第1の位置を示す平面図である。(b)本発明の実施形態のブラックマトリクス形成用フォトマスクの連結パターンの第2の位置を示す平面図である。(c)本発明の実施形態のブラックマトリクス形成用フォトマスクの連結パターンの幅と露光ギャップHによるカラーフィルタ用透明基板の表面の露光強度のシミュレーション結果である。 (a)本発明の実施形態のブラックマトリクス形成用フォトマスクの連結パターンの第1の形状を示す平面図である。(b)本発明の実施形態のブラックマトリクス形成用フォトマスクの連結パターンの第2の形状を示す平面図である。(c)本発明の実施形態のブラックマトリクス形成用フォトマスクの連結パターンの第3の形状を示す平面図である。 本発明の実施形態のカラーフィルタのブラックマトリクスのパターンを示す平面図である。 本発明の実施形態のカラーフィルタの製造方法を示す側断面図である。 本発明の実施形態のカラーフィルタの製造方法を示す側断面図である。 本発明の実施形態で用いる現像装置の概略を示す断面図である。
本発明のブラックマトリクス形成用フォトマスク10の第1の実施形態を以下に説明する。ブラックマトリクス形成用フォトマスク10は、図2の側断面図のように用いる。先ず、透明なガラス基板等のカラーフィルタ用基板21上に、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22を塗布する。そのカラーフィルタ用基板21の上方に、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10を、近接露光の露光ギャップHを設けて設置する。そして、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10のパターンをブラックマトリクス用感光性樹脂層22に露光し、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22を現像することでブラックマトリクス30を形成する。
ブラックマトリクス形成用フォトマスク10のパターンは、図3のように、フォトマスク用透明基板11の片面に、開口部用遮光パターン12及び外縁パターン15が形成され、それらの間に額縁用開口パターン14及び線パターン用開口パターン13が形成されている。
図3のような開口部用遮光パターン12等の遮光パターンを形成したブラックマトリクス形成用フォトマスク10のパターンを、図2のように、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の上面側から紫外線を露光して、その光を、露光ギャップHの間隙を隔てたカラーフィルタ用基板21上の黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層22に投影・露光する。それにより、額縁用開口パターン14及び線パターン用開口パターン13を透過した光が、露光した部分に光架橋反応を起こさせて図6のようにブラックマトリクス30を形成する。
そして、図7(e)のように、ブラックマトリクス用感光性樹脂層を現像することで、架橋反応していない感光性樹脂部分23を除去する。それにより、図6の平面図のようにカラーフィルタ用基板21上にブラックマトリクス30を形成する。ブラックマトリクス30は、カラーフィルタ20の表示領域部における、幅(W)が3〜30μm程度のブラックマトリクス線パターン32と、その表示領域部の周辺に形成した額縁部33のパターンからなる。ブラックマトリクス線パターン32の間には開口部31があり、その開口部31には、後にRGB画素材51を充填して画素部を形成する。
このブラックマトリクス30は、例えば、ブラックマトリクス線パターン32を、幅を5μmに、格子状に形成し、そのブラックマトリクス線パターン32に囲まれた開口部31の形状を短辺20μm×長辺70μmの長方形に形成する。
(ブラックマトリクス形成用フォトマスク)
ブラックマトリクス形成用フォトマスク10のフォトマスク用透明基板11の材料は、石英ガラスなどの透明基板を用いる。ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の開口部用遮光パターン12は、露光光を遮蔽する金属薄膜又は酸化金属薄膜で形成する。その材料として、例えばCr(金属クロム)を用い、1層目はCr、その上の2層目はCrO(酸化金属クロム)の2層膜から形成する。
ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の遮光膜のパターンは、図3の平面図に示すように、開口部用遮光パターン12の遮光部の間に線状の開口パターン13の透過部を有し、開口部用遮光パターン12と線状の開口パターン13の集合の外側の周辺に額縁用開口パターン14の透過部を有し、更にその額縁用開口パターン14の外側に外縁パターン15の遮光部を有する。また、額縁用開口パターン14の中に、開口部用遮光パターン12と外縁パターン15を連続させる連結パターン16を設ける。
尚、図3のブラックマトリクス形成用フォトマスク10の遮光膜のパターンは、露光対象であるカラーフィルタ20のブラックマトリクス用感光性樹脂層22がネガ型かポジ型かで、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の遮光部と透過部のパターンの白黒が逆になる。
ブラックマトリクス30には、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の線状の開口パターン13を透過した光により形成するブラックマトリクス線パターン32と、額縁用開口パターン14を透過した光により形成するカラーフィルタ20の周辺の額縁部33とを形成する。また、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の開口部用遮光パターン12に対応して、ブラックマトリクス30の間の開口部31が形成され、外縁パターン15に対応して、ブラックマトリクス30の余白部34が形成される。
本実施形態では、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10に、額縁用開口パターン14の中に、ブラックマトリクス30の開口部31に対応した開口部用遮光パターン12と、余白部34に対応した外縁パターン15とを結ぶ連結パターン16を設ける。そのブラックマトリクス形成用フォトマスク10のパターンをブラックマトリクス用感光性樹脂層22に投影してブラックマトリクス30を形成することにより、図6のカラーフィルタ20の断面のC部のように、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の連結パターン16に対応した溝35を、ブラックマトリクス30の額縁部33の表面に形成する。
ブラックマトリクス30の額縁部33に形成された溝35は、額縁部33の表面が凹状に窪んだ状態のものである。溝35の深さは、額縁部33の厚さの10%〜50%の範囲の深さに形成することが望ましい。図4(c)のシミュレーション結果の表に、連結パターン16の幅(D)と露光ギャップHとの最適な範囲を、太線で囲った範囲で示す。
連結パターン16の幅(D)に対し、近接露光の露光ギャップHが充分に大きいと、連結パターン16の下方のブラックマトリクス用感光性樹脂層22には充分な回折光が達し、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22を現像してブラックマトリクス30を形成する際に、その額縁部22の表面に、連結パターン16に対応した望ましい深さ(額縁部33の厚さの10%〜50%の範囲内)の溝35が形成される。
図4(c)の表のように、露光ギャップHが100μmの場合、連結パターン16の幅は1μmから3μmの範囲で形成することが望ましいが、特に、2μm程度の幅に形成することが更に望ましい。また、露光ギャップHが200μmの場合、連結パターン16の幅は2μmから3μmの範囲で形成することが望ましいが、特に、3μm程度の幅に形成することが更に望ましい。
(カラーフィルタの製造方法)
次に、図7と図8の断面図と図9の現像装置を参照して、LCD用のカラーフィルタ20の製造方法を説明する。そして、溝35を形成することによる効果を説明する。
カラーフィルタ20の製造方法の概要は、先ず、図7(a)から(f)の工程で、透明なガラス基板などのカラーフィルタ用基板21の片面に、ブラックマトリクス30を形成する。
(カラーフィルタ用基板準備工程)
図7(a)に示すように、カラーフィルタ20用の、ガラス板またはプラスチック板若しくはプラスチックフィルム等からなるカラーフィルタ用基板21をロット形成する。そして、そのカラーフィルタ用基板21を投入ケースに載置する。カラーフィルタ用基板21は、規定の寸法で形成され、板厚は0.7mmを中心に1.1mm〜0.35mmのものを準備し、投入ケース毎に工程へ投入する。この工程では、表面の洗浄等の処理が主体である。
(感光性樹脂組成物)
ブラックマトリクス30を形成するために黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層22をカラーフィルタ用基板21上に形成する必要がある。その原料にする黒色の感光性樹脂組成物には、樹脂バインダにカーボンブラック等の顔料を分散剤を用いて分散させ、この分散液にモノマー、開始剤、増感剤、溶剤などを添加して高感度の感光性樹脂組成物を調整する。この樹脂バインダが光重合、又は熱重合、或は光重合及び熱重合を経て、三次元架橋されて、膜強度が優れ且つ高遮光性のブラックマトリクス30を得ることができる。
(感光性樹脂層の形成工程)
まず、図7(b)のように、カラーフィルタ用基板21上に、黒色の感光性樹脂組成物をスピンナー法、バーコート法、ロールコート法、カーテンコート法等を用いて均一に塗布し、乾燥して1〜3μm厚のブラックマトリクス用感光性樹脂層22を形成する。更に、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22をカラーフィルタ用基板21に密着させるために70℃〜100℃程度の熱を加えてもかまわない。
(露光工程)
次に、図7(c)のように、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10を、その遮光膜がカラーフィルタ20のブラックマトリクス用感光性樹脂層22から100μmの露光ギャップHを隔てて対向するように配置し、高圧水銀灯、超高圧水銀灯等を用いて100mJ/cmの光密度の紫外線を照射する。
次に、図7(d)のように、カラーフィルタ用基板21をホットプレート40上に載せ、温度70℃〜150℃、時間15秒〜5分の加熱処理にて酸の触媒反応を利用して、ブラックマトリクス線パターン32の部分と、カラーフィルタ20の周辺部の額縁部33とのブラックマトリクス30の部分のブラックマトリクス用感光性樹脂層22に架橋反応を起こさせる。
(ブラックマトリクス現像工程)
次に、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22にブラックマトリクス形成用フォトマスク10のパターンを露光したカラーフィルタ用基板21を、図9のように、現像槽120の中を通過させる。それにより、図7(e)のように、アルカリ現像液122の層をカラーフィルタ用基板21の面上に形成し、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22のうち、架橋反応していない感光性樹脂部分23を除去する現像処理を行う。それにより、図7(f)のように、カラーフィルタ用基板21上に、厚さ1〜2μmのブラックマトリクス線パターン32と額縁部33から成るブラックマトリクス30を形成する。
図9には、現像装置100の一例の概略の断面図を示す。この一例として示す現像装置は、搬入装置110、現像槽120、搬出装置130、及びガラス基板を搬送しながら現像、水洗を行わせるコンベア装置140と水洗槽(図示せず)で構成されている。現像槽120内には、ノズル121が設けられている。
現像液122には、例えば、界面活性剤と、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等の無機アルカリ溶液、トリエチルアミン等のアルキルアミン類、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド等の第4級アンモニウム塩等の混合液が適用できる。そして、現像槽120の各ノズル121からは、同一アルカリ濃度の現像液122が噴射されるようになっている。
図9中、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22にパターンが露光されたカラーフィルタ用基板21を、白太矢印で示すように、図9中、左方から現像槽120に投入され、現像が開始される。現像は、カラーフィルタ用基板21の先端部21aから開始され、次第に後端部21bへと現像の開始が移る。
カラーフィルタ用基板21は、現像槽120内を搬送されながら現像され、搬出装置130へと搬出される。この現像処理において、図7(e)のように、現像槽120の各ノズル121から噴射された現像液122が、カラーフィルタ用基板21の面上に現像液122の層を形成する。
ここで、従来の技術では、カラーフィルタ用基板21の搬送方向の後端部21b側の額縁部33で、現像液122がカラーフィルタ用基板21の表面に滞留して現像液122の流れが悪くなる問題が生じる。それにより、滞留した現像液122がブラックマトリクス線パターン32を過剰に現像する。その結果、図1(a)のように、ブラックマトリクス線パターン32の額縁部33とのつなぎ目での線幅が細くなり線幅細り部分32aの不具合が発生する問題が従来の技術にはあった。
この問題に対して、本実施形態では、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22の現像の際に、図6のように、少なくとも、カラーフィルタ用基板21の現像槽120内での搬送方向の後端部21b側のブラックマトリクス30の額縁部33のブラックマトリクス用感光性樹脂層22に溝35を形成しつつブラックマトリクス用感光性樹脂層22を現像してブラックマトリクス30を形成するようにする。
これにより、図6のように、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22の現像の際に、ブラックマトリクス30の額縁部33に溝35を形成して、図7(e)のように現像槽120内で現像する。その溝35を形成するために、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10には、図3のような連結パターン16を形成する。ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の連結パターン16をブラックマトリクス用感光性樹脂層22に投影することで、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22の現像の際に必要な溝35が額縁部33に形成される。
ブラックマトリクス用感光性樹脂層22の現像の際に、図7(e)のように、少なくとも、カラーフィルタ用基板21の搬送方向の後端部21b側の額縁部33に溝35が形成されるようにする。
この額縁部33の表面の溝35がブラックマトリクス用感光性樹脂層22の現像液122の流路になることで、現像液122の流れを良くする効果がある。特に、現像反応を停止させる際には、現像液の流路と同じ方向に純水を流して現像液122を純水に交換して現像反応を停止させる洗浄処理を行う。その際に溝35が、現像液122が純水と交換されて排出される流路になることで、純水との置換が従来技術に比べて促進される効果がある。
従来技術では、現像液122がカラーフィルタ用基板21の搬送方向の後端部21b側の額縁部33の手前で滞留して現像反応の停止が遅れていた。それにより、その部分のブラックマトリクス線パターン32を過剰に現像し、従来は図1(a)のように、ブラックマトリクス線パターン32の線幅細り部分32aが発生していた。本発明は、カラーフィルタ用基板21の搬送方向の後端部21b側の額縁部33に溝35を形成することで、現像液122の流路を形成して現像液122の滞留を無くす効果がある。それにより、その額縁部33の手前部分におけるブラックマトリクス線パターン32を、図1(b)のように線幅の細りが無いパターンに改善し従来の問題を解消することができる効果がある。
(フォトマスクの連結バターンの位置の詳細)
図4(a)と(b)の平面図に、図3のブラックマトリクス形成用フォトマスク10の連結パターン16の位置の例を示す。図4(a)と(b)には、4つのカラーフィルタ20のパターンが1枚のブラックマトリクス形成用フォトマスク10内に繰り返して形成されている場合を示したが、カラーフィルタ20のパターンの繰り返す数は、これより多い場合も、少ない場合もあり得る。
ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の連結パターン16は、図7(e)のように、現像装置の現像槽120における現像液122の流れの方向の下流側のブラックマトリクス30の額縁部33に溝35を形成するように形成する。そのために、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10では、各カラーフィルタ20のパターン毎に、現像液122の流れの方向の下流側のカラーフィルタ20の額縁部33に対応する額縁用開口パターン14の中に連結パターン16を設ける。
ブラックマトリクス形成用フォトマスク10に形成する連結パターン16は、額縁用開口パターン14の中に、開口部用遮光パターン12と外縁パターン15とを結ぶ線状に形成する。連結パターン16は、図4(a)と(b)のように、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10において、現像液122の流れの方向の下流側の額縁用開口パターン14の中に、ブラックマトリクス30の開口部31に対応した開口部用遮光パターン12と、余白部34に対応した外縁パターン15とを結んだ線状のパターンで設ける。この連結パターン16の具体的な形状の例を図5に示す。
図4(a)には、開口部用遮光パターン12が、額縁用開口パターン14の方向に対して平行に配置されたパターンのブラックマトリクス形成用フォトマスク10のパターンの場合における連結パターン16を示す。この場合の連結パターン16は、額縁用開口パターン14の方向の100μmから200μmの距離毎に1本の連結パターン16を形成するパターンに形成することが望ましい。
図4(b)には、開口部用遮光パターン12が、額縁用開口パターン14の方向に対して垂直に配置されたパターンのブラックマトリクス形成用フォトマスク10のパターンの場合における連結パターン16を示す。この場合の連結パターン16は、額縁用開口パターン14の中心と外縁パターン15とを1本の連結パターン16で結ぶパターンに形成することが望ましい。
(連結バターンと、それを転写して作る溝の深さの関係)
図4(c)に、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の連結パターン16の幅と露光ギャップHによるカラーフィルタ用透明基板の表面の露光強度のシミュレーション結果を示す。露光ギャップHは、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の露光パターンと、そのパターンを投影するカラーフィルタ20上のブラックマトリクス用感光性樹脂層22との間の間隙の大きさをあらわす。図4の露光強度によりブラックマトリクス30に形成される溝35の深さは、以下のようになる。
(露光強度=0の場合)溝35の深さは、ブラックマトリクス30の底にまで至る。
(露光強度=0.2から0.4の場合)溝35の深さは、ブラックマトリクス30の厚さの40%程度の深さを有する。
(露光強度=0.4から0.6の場合)溝35の深さは、ブラックマトリクス30の厚さの20%程度の深さを有する。
(露光強度=0.8以上の場合)溝35は形成されない。
被露光基板とブラックマトリクス形成用フォトマスク10との露光ギャップHとの最適範囲は、露光強度が0.2から0.6の場合である。その最適範囲を図4(c)の表に太線で示す。すなわち、以下の範囲が最適範囲である。
(1)露光ギャップHが50μmの場合は連結パターン16の幅は1μが望ましい。
(2)露光ギャップHが70μmの場合は連結パターン16の幅は1μ〜2μmが望ましい。
(3)露光ギャップHが100μmの場合は連結パターン16の幅は1μ〜3μmが望ましい。
(4)露光ギャップHが150μm〜200μmの場合は連結パターン16の幅は2μ〜2μmが望ましい。
(5)露光ギャップHが300μmの場合は連結パターン16の幅は3μmが望ましい。
(連結パターンの形状)
図5に、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10の連結パターン16の形状の例を示す。
(連結パターンの形状a)
図5(a)のように、直線状の連結パターン16を用いることができる。
(連結パターンの形状b)
図5(b)のように、破線状の連結パターン16を用いることができる。この破線の1単位の線分の長さa及び、破線の線分間の間隙は、各々250μmから500μm程度の寸法に形成して用いることができる。連結パターン16を破線状に形成し、その断続する長さを調整することで、その連結パターン16を転写してブラックマトリクス30の額縁部33に形成する溝35による現像液122の流れ易さを制御することができる効果がある。
(連結パターンの形状c)
図5(c)のように、ジグザグな形状あるいは波線の形状の連結パターン16を用いることができる。この連結パターン16のジグザグな形状の蛇行する周期cは500μm程度にし、蛇行する幅dを100μm程度の寸法に形成して用いることができる。連結パターン16をジグザグな波線状に形成することで、その連結パターン16を転写してブラックマトリクス30の額縁部33に形成する溝35による現像液122の流れの方向を蛇行させてその現像液122の流れ易さを制御することができる効果がある。
現像槽120の通過後は、純水のシャワーにより現像液122を洗浄して現像反応を停止させる。次に、圧縮空気を吹き付けるエアーナイフによってカラーフィルタ用基板21上の液体を除去し、カラーフィルタ用基板21を乾燥させる。
(RGB画素形成工程)
次に、図8(a)のように、ブラックマトリクス線パターン32の間の開口部31に、赤色(R)着色層、緑色(G)着色層、青色(B)着色層のRGB画素材51のパターンを、0.5〜3μm程度の厚さに形成して画素部を形成する。そのために、先ず、赤色(
R)のR画素のパターンを形成する。これは、フォトプロセス法、例えば、レジスト塗布法による顔料分散樹脂層4の形成工程と、該顔料分散樹脂層への前加熱処理(プリベーク処理)と、フォトマスクのパターン転写するパターン露光処理と、顔料分散樹脂層の現像処理と、顔料分散樹脂層のR画素への後加熱処理(ポストベーク処理)とによりR画素材51を形成する。
次に、R画素の形成と同様の工程により、緑色(G)のG画素材51を形成する。次に、同様の工程により、青色(B)のB画素材51を形成する。以上により、カラーフィルタ用基板21上にブラックマトリクスのパターン層13と、その開口部に、RGB画素材51のパターンが形成される。
(焼成工程)
こうしてブラックマトリクス30を形成し、RGB画素材51のパターンを形成した後、カラーフィルタ用基板21に熱処理を施してパターンに形成した材料を硬化させる。熱処理方法としてはコンベクションオーブン、ホットプレート、ハロゲンヒータ、IRオーブンによる加熱等が利用でき、特に限定されるものではない。ここで、焼成条件は、200〜2500Cで10分〜60分間加熱することが好ましい。
(透明電極形成工程)
図8(b)のように、スパッタリング法を用いて、それらのパターンの上にITO等の金属酸化物の導電性膜による透明電極52のパターンを形成する。
[実施例1]
透明なガラス基板のカラーフィルタ用基板21上に、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22を膜厚1.2μmで塗布した。塗布後に90℃で30秒間加熱してブラックマトリクス用感光性樹脂層22をカラーフィルタ用基板21に密着させた。次に、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10を、その遮光膜がカラーフィルタ20のブラックマトリクス用感光性樹脂層22から100μmの露光ギャップHを隔てて対向するように配置し、高圧水銀灯、超高圧水銀灯等を用いて100mJ/cmの光密度の紫外線を照射した。それにより、ブラックマトリクス30の額縁部33に深さ0.1μmから0.5μmの溝35を形成してブラックマトリクス30を現像した。
この場合の、ブラックマトリクス線パターン32の幅の測定結果が以下のようになった。
(a)額縁部33の近傍のブラックマトリクス線パターン32の幅: 5.15μm
(b)額縁部33から遠方のブラックマトリクス線パターン32の幅:5.30μm
上記(b)と(a)の幅の差: b−a=0.15μm
[比較例]
ブラックマトリクス30の額縁部33に溝35を形成せずにブラックマトリクス30を現像した場合の、ブラックマトリクス線パターン32の幅の測定結果が以下のようになった。
(a)額縁部33の近傍のブラックマトリクス線パターン32の幅: 4.55μm
(b)額縁部33から遠方のブラックマトリクス線パターン32の幅:5.30μm
上記(b)と(a)の幅の差: b−a=0.75μm
このように、ブラックマトリクス30の額縁部33に溝35を形成してブラックマトリクス30を現像した場合は、額縁部33の近傍のブラックマトリクス線パターン32の幅の細りの不具合が改善される効果が得られた。
10・・・ブラックマトリクス形成用フォトマスク
11・・・フォトマスク用透明基板
12・・・開口部用遮光パターン
13・・・線パターン用開口パターン
14・・・額縁用開口パターン
15・・・外縁パターン
16・・・連結パターン
20・・・カラーフィルタ
21・・・カラーフィルタ用基板
21a・・・先端部
21b・・・後端部
22・・・ブラックマトリクス用感光性樹脂層
23・・・架橋反応していない感光性樹脂部分
30・・・ブラックマトリクス
31・・・開口部
32・・・ブラックマトリクス線パターン
32a・・・線幅細り部分
33・・・額縁部
34・・・余白部
35・・・溝
40・・・ホットプレート
51・・・RGB画素材
52・・・透明電極
110・・・搬入装置
120・・・現像槽
122・・・現像液
121・・・ノズル
130・・・搬出装置
140・・・コンベア装置
H・・・露光ギャップ

Claims (4)

  1. カラーフィルタのブラックマトリクス形成用のフォトマスクであって、ブラックマトリクスの額縁部に溝を転写する元になる、額縁用開口パターンの中に開口部用遮光パターンと外縁パターンとを結ぶ線状の連結パターンを有し、ブラックマトリクス用感光性樹脂層への前記連結パターンによる露光強度が0.2以上0.6以下であることを特徴とするフォトマスク。
  2. 請求項1記載のフォトマスクであって、少なくとも、前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層の現像の際の基板の現像槽内での搬送方向の後端部側の前記額縁用開口パターンの中に前記連結パターンを有することを特徴とするフォトマスク。
  3. 額縁用開口パターンの中に開口部用遮光パターンと外縁パターンとを結ぶ線状の連結パターンを有するフォトマスクを用いてブラックマトリクス用感光性樹脂層にパターンを転写する工程と、前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層を現像する際に、前記連結パターンが転写された部分に前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層の厚さの10%以上で50%以下の深さの溝を形成しつつ前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層を現像する工程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  4. 請求項3記載のカラーフィルタの製造方法であって、前記ブラックマトリクス用感光性樹脂層を現像する工程において、少なくとも、基板の現像槽内での搬送方向の後端部側のブラックマトリクスの額縁部に前記溝を形成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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