JP2013237948A - 弾性クローラ用スチールコード - Google Patents

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Abstract

【課題】コア部内へのゴム浸透性を確保しながら、コア抜けを抑制する。
【解決手段】1本のコアストランドからなるコアを有し、前記コアストランドは、3本のコア素線を撚って形成されたコア部と、このコア部の周囲に配置された6本の第1シース素線を撚って形成された第1シース部と、この第1シース部の周囲に配置された12本の第2シース素線を撚って形成された第2シース部とから形成される。前記コア部の直径Dcは、前記第1シース素線の直径D1の110〜125%。前記コア素線は、撚り合わされる前の状態で波形状に型付けされた1本の型付け素線を含む。前記コア素線の撚り方向及び撚りピッチを、前記第1シース素線の撚り方向及び撚りピッチと同一とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、コア中心内へのゴム浸透性を確保して耐腐食性を維持しながら、コア素線の芯抜けを抑制した弾性クローラ用スチールコードに関する。
農業機械や建設機械等の走行部に採用されるクローラ式走行装置は、例えば駆動輪(スプロケット)、アイドラ及び複数の転輪等に周回可能に巻装される無端帯状の弾性クローラを具える。前記弾性クローラでは、ゴム弾性材からなる無端帯状のクローラゴム本体の内部に、補強用の抗張体が埋設されるとともに、この該抗張体は、長さ方向に引き揃えたスチールコードの配列体がゴム被覆された長尺帯状体を、クローラ周方向に一周巻きし、かつその周方向両端部を重ね合わせて連結することにより無端帯状に形成される。
他方、前記スチールコードとしては、図5(A)に示すように、1本のコアストランドaからなるコアAと、このコアAの周囲に配置された例えば6本の側ストランドbを撚って形成されたシースBとからなる構造のものが採用される。又前記コアストランドaとしては、図5(B)に示すように、1本のコア素線c1からなるコア部cと、このコア部cの周囲に配置された6本の第1シース素線d1を撚って形成された第1シース部dと、この第1シース部dの周囲に配置された12本の第2シース素線e1を撚って形成された第2シース部eとからなる1+6+12構造のものが従来より広く採用されている。
しかし、前記1+6+12構造のコアストランドaの場合、コア素線c1が1本であり他の素線と撚り合わされていないため、走行中に繰り返し作用する荷重及び屈曲によって、コア素線c1が軸心方向に徐々に動いて、コードの端部から突出し、やがては、クローラゴム本体を突き破って弾性クローラの外周面から飛び出してしまうという問題がある。
そのため本出願人は、下記の特許文献1において、コアストランドaとして、3本のコア素線c1を撚って形成されたコア部cと、このコア部cの周囲に配置された6本の第1シース素線d1を撚って形成された第1シース部dと、この第1シース部dの周囲に配置された12本の第2シース素線e1を撚って形成された第2シース部eとからなる3+6+12構造を採用するとともに、前記コア部cの直径を、第1シース素線d1の直径の110〜125%の範囲とすることを提案している。
この3+6+12構造の場合、コア部cが3本のコア素線c1によって撚り合わされ互いに拘束されるため、コア素線c1の芯抜けを抑制することができる。
しかしながら、3本のコア素線c1が互いに密着するため、コア部c内へのゴム浸透性が確保されず、耐腐食性を低下させるという問題がある。又コードを形成する際、3本のコア素線c1を撚り合わす撚り工程が増加するため、生産効率の低下や生産コストの上昇を招く等、改善の余地が残されている。
特許第4021224号公報
そこで本発明は、コア素線のうちの1本に型付け素線を用いること、及び前記コア素線の撚り方向及び撚りピッチを、第1シース素線の撚り方向及び撚りピッチと同一とすることを基本として、コア素線の芯抜けを抑制しつつコア部内へのゴム浸透性を高めて耐腐食性を向上させるとともに、撚り工程の増加を抑えて生産効率の低下や生産コストの上昇を抑制しうる弾性クローラ用スチールコードを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、1本のコアストランドからなるコアと、このコアの周囲に配置された複数本の側ストランドを撚って形成されたシースとを有する弾性クローラ用スチールコードであって、
前記コアストランドは、3本のコア素線を撚って形成されたコア部と、このコア部の周囲に配置された6本の第1シース素線を撚って形成された第1シース部と、この第1シース部の周囲に配置された12本の第2シース素線を撚って形成された第2シース部とから形成され、
しかも前記コア部の直径Dcは、前記第1シース素線の直径D1の110〜125%とするとともに、
前記コア素線は、撚り合わされる前の状態で波形状に型付けされた1本の型付け素線を含み、
かつ前記コア素線の撚り方向及び撚りピッチを、前記第1シース素線の撚り方向及び撚りピッチと同一としたことを特徴としている。
また請求項2では、前記型付け素線は、その型付け高さhを、型付け素線の直径dの1.1〜1.5倍としたことを特徴としている。
本発明は叙上の如く、コア部を、3本のコア素線の撚り合わせによって形成している。そのため、コア素線間の拘束力、及びコア部と第1シース部との間の拘束力を高めることができ、コア素線の芯抜けやコア部自体の抜けを抑制しうる。特にコア部の直径Dcを、第1シース素線d1の直径D1の110%以上とすることで、第1シース部によるコア部への拘束力を十分に確保でき、前記コア素線の芯抜けなど確実に抑制しうる。又第1シース素線間に適度の隙間が形成されるため、コア部へのゴム浸透性が確保される。なおコア部の直径Dcが前記直径D1の125%を超えると、第1シース素線間に均一な隙間を空けることが困難となるなど、第1シース素線の配置に偏りが生じ、撚り不良となってコードの耐疲労性を低下させる。そのため125%以下に規制している。
又前記コア素線のうちの1本に型付け素線を用いるため、コア部内へのゴム浸透性を確保でき、コードの耐腐食性を向上させることができる。
しかも本発明のコードでは、コア素線の撚り方向及び撚りピッチを、第1シース素線の撚り方向及び撚りピッチと同一としている。そのため、1+6+12構造の場合と同様、コア部から第1シース部までの形成を1回の撚り工程にて行うことができ、生産効率の低下や生産コストの上昇を抑えることができる。又撚り方向及び撚りピッチの一方を相違させた場合、コア素線と第1シース素線とが点接触となって接触圧が高まり、フレッティング等の発生傾向となるが、これを抑制することが可能となる。
又本発明のコードでは、束撚り構造とは異なり、コード内でコア素線と第1シース素線との位置がランダムに入れ替わらない。そのため、もしランダムに入れ替わる場合には、型付け素線による隙間の形成状態が不安定となってゴム浸透性が低くなる傾向となるが、これを抑制することも可能となる。
本発明の弾性クローラ用スチールコードの一実施例を示す断面図である。 そのコアストランドを拡大して断面図である。 型付け素線を示す側面図である。 コア部及び第1シース部の撚り合わせ方法を概念的に説明する斜視図である。 (A)は従来の弾性クローラ用スチールコードの一例を示す断面図、(B)はそのコアストランドを拡大して断面図である。 コア抜け力のテスト方法を説明するコードの概念図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の弾性クローラ用スチールコード1(以下スチールコード1という)は、1本のコアストランド2Sからなるコア2と、このコア2の周囲に配置された複数本(本例では6本)の側ストランド3Sを撚って形成されたシース3とを具える。本例では、スチールコード1が前記コア2とシース3とからなる場合が示される。
又前記コアストランド2Sは、図2に示すように、3本のコア素線5fを撚って形成されたコア部5と、このコア部5の周囲に配置された6本の第1シース素線6fを撚って形成された第1シース部6と、この第1シース部6の周囲に配置された12本の第2シース素線7fを撚って形成された第2シース部7とから形成される。即ち、前記コアストランド2Sは、3+6+12構造をなす。
このようにコア部5が、3本のコア素線5fの撚り合わせによって形成されるため、コア素線5f、5f間の拘束力を高めることができる。又前記撚り合わせにより、コア部5は第1シース部6からも拘束される結果、コア素線5fの芯抜けやコア部5自体の抜けを抑制することができる。
この時、前記コア部5の直径Dcは、前記第1シース素線6fの直径D1の110〜125%の範囲であることが必要である。もし前記直径Dcが直径D1の110%未満であると、第1シース部6によるコア部5への締め付けが弱くなり、拘束力が十分に発揮されなくなる。又第1シース素線6f、6f間の隙間Gが過小となり、コア部5へのゴム浸透を阻害する傾向を招く。逆に、前記コア部5の直径Dcが前記直径D1の125%を超えると、第1シース素線6f、6f間に均一な隙間Gを空けることが難しくなって、第1シース素線6fの配置に偏りが発生する。その結果、撚り合わせ後の第1シース素線6fに浮きが生じるなど撚り不良が発生し、コードの耐疲労性を低下させる傾向となる。
又前記コアストランド2Sでは、前記コア素線5fは、図3に示すように、撚り合わされる前の状態で波形状に型付けされた1本の型付け素線10を含む。即ち、前記コア部5は、1本の型付け素線10と、型付けされない2本の非型付け素線とから形成される。このような型付け素線10を含むことで、コア素線5f、5f間に隙間を形成でき、コア部5内へのゴム浸透性を確保することができる。
前記型付け素線10における型付け高さhは、型付け素線10の直径dの1.5倍以下であるのが好ましく、1.5倍を超えると、撚り不良が発生する傾向となる。又前記型付け高さhの下限値は、前記ゴム浸透性の観点から直径dの1.1倍以上が好ましい。なお前記型付けのピッチPは、前記高さhの1.1〜1.5倍の範囲が好ましい。又型付け素線10の本数が2本以上となると、撚り不良が発生し易くなる。
ここで、前記コア部5の直径Dcは、3本のコア素線5fが密に接したコア断面において各コア素線5fに内接する円弧の直径として定義される。
又前記コアストランド2Sでは、前記コア素線5fの撚り方向Fc及び撚りピッチPcを、前記第1シース素線6fの撚り方向F1及び撚りピッチP1と同一としている。これにより、コード内でコア素線5fと第1シース素線6fとの位置が入れ替わるのを防止しうるという層撚り構造の利点を維持しながら、束撚り構造と同様のコンパクトな素線配列を得ることができる。
なお束撚り構造の場合には、素線がコンパクトに配列するものの、コード内で素線の位置がランダムに入れ替わるため、素線の配列状態が長さ方向に種々変化する。そのため、型付け素線10を含む場合、この型付け素線10による隙間の形成状態がコード長さ方向に変化するなど不安定となるためゴム浸透性に悪影響を与えるが、本実施形態のコード1では、これを抑制しうる。
又通常の層撚り構造の場合、撚り方向及び撚りピッチの少なくとも一方が相違するため、コア素線5fと第1シース素線6fとが点接触となって接触圧が高まり、摩耗損傷が早期に発生する傾向となる。しかし本実施形態のコード1では、撚り方向及び撚りピッチの双方が同一であるため、これを抑制することが可能となる。又、撚り方向及び撚りピッチの少なくとも一方が相違する場合、コア部5の撚り工程と、第1シース部6の撚り工程とを別々に行う必要があるが、本実施形態のコード1では、図4に示すように、コア部5から第1シース部6までの形成を1回の撚り工程にて行うことができるため、生産効率の低下や生産コストの上昇を抑えることができる。
前記図4は撚り工程の概念図であり、図中の符号20は、コア素線5fが通るガイド孔20aを中心軸芯回りに設けたコア用の撚り合わせダイを示す。この撚り合わせダイ20を中心軸芯回りで回転させることにより、コア素線5fを撚り合わせてコア部5を形成することができる。又符号21は、第1シース素線6fが通るガイド孔21aを中心軸芯回りに設けた撚り合わせダイであり、この撚り合わせダイ21の中心には前記コア部5が遊挿される遊挿孔21bが開口する。そして、この撚り合わせダイ21を中心軸芯回りで回転させることにより、前記コア部5の周囲に第1シース素線6fを巻き付けて第1シース部6を形成することができる。なお符号23は、第1シース素線6fを集合させる集合リングであって、コア素線5fの集合リング22よりも下流側に配される。そして前記撚り合わせダイ20、21の回転数、各撚り合わせダイ20、21から集合リング22、23までの距離を調整することにより、撚りピッチPc、P1及び撚り方向Fc、F1が等しいコア部5及び第1シース部6を形成することができる。なお前記集合リング22、23の位置を相違させることで、コア素線5fと第1シース素線6fと間の位置替えをより確実に防止したコード1をうることができる。
ここで、前記第1シース素線6fの直径D1、及び前記第2シース素線7fの直径D2は、特に規制されることがなく、従来の1+6+12構造のコアストランドにおける第1シース素線の直径、及び第2シース素線の直径を好適に採用することができる。
なお前記第2シース素線7fの直径D2は、前記第1シース素線6fの直径D1よりも小、かつコア素線5fの直径dよりも大である。又第2シース素線7fの撚り方向F2は、又第1シース素線6fの撚り方向F1とは逆方向であり、又第2シース素線7fの撚りピッチP2は、第1シース素線6fの撚りピッチP1の1.4〜2.0倍の範囲が好ましい。
次に、前記コード1では、前記図1に示すように、側ストランド3Sとして、側素線9fの複数本(n本)を束撚りした1×n構造(例えば1×12構造)のものが好適に採用でき、又側素線9fの直径D9を、前記第2シース素線7fの直径D2と等しくするのが好ましい。これは、直径D9と直径D2とを相違させた場合には、細い側の素線に破断が早期に発生してしまい、全体としてのコード耐久性を減じる傾向を招くからである。又側ストランド3Sの直径DAは、コアストランド2Sの直径DBよりも小であり、好ましくは110〜140%の範囲が望ましい。これにより、側ストランド3S、3S間にゴム浸透用の適度の隙間が形成される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認すべく、表1の仕様のコアストランドを有する弾性クローラ用スチールコードを試作し、コア抜け性、コア部内へのゴム浸透性、撚り不良の有無、生産コストについて比較した。なお各コードにおいて、コア素線の撚り方向は、第1シース素線の撚り方向と同方向であり、第2シース素線の撚り方向と逆方向としている。
各コードとも、コアストランド以外は同仕様であり、シース3の仕様は以下のとおりとした。
・側ストランド3Sの本数−−−6本
・側ストランド3Sの構成−−−1×12
・側素線9fの直径D9 −−−0.175mm
(1)コア抜け性:
(1−1)コア抜け力:
試供のスチールコードを用いて弾性クローラを試作した後、この弾性クローラを解体して、コードサンプルを得た。そしてこのコードサンプルに対して、図6に示すように、コードの一端側、他端側にて撚りを解撚し、一端側のA部ではコア部のみを切断して除去した後、撚りを元に戻して、A部を引張試験機の一方のチャックのつかみ代とした。又他端側のB部では、コア部のみを残してそれ以外は全てを切断して除去し、B部を試験機の他方のチャックのつかみ代とした。なおA部、B部間の距離(チャック間の距離)は100mmであり、シースの両端にテープを貼り付け、撚りのバラケを防止している。そして、引張試験機によりA部、B部間を引張速度10mm/分で引っ張り、コア部が抜けたときの抜け力を測定した。なお、抜け力が大きい程コア抜け性に優れており、又コア部が抜けずに切断した場合が最もコア抜け性に優れている。
(1−2)実走テスト:
試供のスチールコードを用いて弾性クローラを試作し、農業用車両に装着して不整地路を実車走行させた。そして一定時間走行した後の弾性クローラを解体して、スチールコード端からのコア素線の飛び出しの有無を、目視によって確認した。
(2)ゴム浸透性:
弾性クローラを解体してコードサンプルを得た。そしてこのコードサンプルをさらに解体し、コア部内にゴムが完全に充填されている部分の長さを約10cmにわたり測定し、ゴムが充填されている部分の長さの全長さに対する比率をもってゴムの浸透率とした。上記測定を10本のコードについて行い、平均値をもってコードの測定値とする。数値が大きいほど好ましい。
(3)撚り不良:
撚り形成したコアストランドを目視検査し、シース素線の浮きの有無を確認し、浮きがある場合撚り不良と判定した。
(4)生産コスト:
コードを製造する際の作業コストを比較例1を100とする指数で評価した。数値が小さいほど低コストである。
Figure 2013237948
表の如く実施例のコードは、コア部内へのゴム浸透性を確保しながら、コア抜けを抑制でき、かつ生産コストを低く抑えうるのが確認しうる。
1 弾性クローラ用スチールコード
2 コア
2S コアストランド
3 シース
3S 側ストランド
5 コア部
5f コア素線
6 第1シース部
6f 第1シース素線
7 第2シース部
7f 第2シース素線
10 型付け素線

Claims (2)

  1. 1本のコアストランドからなるコアと、このコアの周囲に配置された複数本の側ストランドを撚って形成されたシースとを有する弾性クローラ用スチールコードであって、
    前記コアストランドは、3本のコア素線を撚って形成されたコア部と、このコア部の周囲に配置された6本の第1シース素線を撚って形成された第1シース部と、この第1シース部の周囲に配置された12本の第2シース素線を撚って形成された第2シース部とから形成され、
    しかも前記コア部の直径Dcは、前記第1シース素線の直径D1の110〜125%とするとともに、
    前記コア素線は、撚り合わされる前の状態で波形状に型付けされた1本の型付け素線を含み、
    かつ前記コア素線の撚り方向及び撚りピッチを、前記第1シース素線の撚り方向及び撚りピッチと同一としたことを特徴とする弾性クローラ用スチールコード。
  2. 前記型付け素線は、その型付け高さhを、型付け素線の直径dの1.1〜1.5倍としたことを特徴とする請求項1記載の弾性クローラ用スチールコード。
JP2012111777A 2012-05-15 2012-05-15 弾性クローラ用スチールコード Active JP5890746B2 (ja)

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