JP2013237923A - 高強度鋼板およびその製造方法 - Google Patents

高強度鋼板およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013237923A
JP2013237923A JP2012242470A JP2012242470A JP2013237923A JP 2013237923 A JP2013237923 A JP 2013237923A JP 2012242470 A JP2012242470 A JP 2012242470A JP 2012242470 A JP2012242470 A JP 2012242470A JP 2013237923 A JP2013237923 A JP 2013237923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
steel
strength
steel sheet
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012242470A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaneharu Okuda
金晴 奥田
Kenji Kawamura
健二 河村
周作 ▲高▼木
Shusaku Takagi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2012242470A priority Critical patent/JP2013237923A/ja
Publication of JP2013237923A publication Critical patent/JP2013237923A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

【課題】780MPa以上の高い強度と優れた延性を併せ持つ高強度高加工性鋼板を提供するとともに、その有利な製造方法を提案する。
【解決手段】C:0.10〜0.30mass%、Si:3.0mass%以下、Mn:2.5〜7.0mass%、P:0.080mass%以下、S:0.03mass%以下、Al:1.5〜5.0mass%およびN:0.005mass%以下を含有し、かつ、SiとAlが、Si+2Al≧6(mass%)を満たして含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、体積分率で30%以上のフェライト相と10%以上の残留オーステナイト相を含む鋼組織を有し、引張強さTSと均一伸びUElとの積(TS×UEl)が25000MPa・%以上である高強度鋼板。
【選択図】図1

Description

本発明は、高い強度と優れた加工性が要求される自動車用鋼板等に用いて好適な、引張強さTSが780MPa以上かつ延性にも優れる高強度鋼板とその製造方法に関するものである。
近年、地球環境を保護する観点から、二酸化炭素の排出量を削減するため、自動車の燃費改善が強く求められている。また、衝突時の乗員の安全を確保する観点から、自動車車体の衝突特性を中心とした安全性の向上も強く求められている。自動車車体の軽量化と安全性向上の要求を同時に満たすためには、剛性を阻害しない範囲で車体部品の素材を高強度化し、板厚を低減することが効果的である。そのため、自動車車体への高強度鋼板の適用が積極的に進められている。
自動車部品の軽量化効果は、使用する素材鋼板が高強度であるほど大きくなる。そのため、自動車業界では、車体用鋼板として、より高強度の鋼板を使用する動向にあり、例えば、骨格構造用としては、TSが780MPa以上の高強度鋼板が使用されるようになってきている。
一方、自動車部品の多くは、プレス加工によって成形されるため、素材となる鋼板には、高強度であるだけでなく、優れたプレス成形性を有していることが要求される。一般に、鋼板の延性は、高強度化するのに伴って低下するため、高強度鋼板は、プレス時に延性不足に起因して割れが発生し易くなる。
この問題に対応する技術の一つに、残留オーステナイトを活用して変態誘起塑性(TRIP効果)起こさせ、延性の向上を図った低合金TRIP鋼板が開発されている。この鋼板は、加工時に蓄積された歪みによって残留オーステナイトがマルテンサイト変態することによって、高強度と高延性を達成するものである。例えば、特許文献1には、C:0.07〜0.12%、Si:0.5〜2.0%、Mn:1.0〜2.5%を含有する冷延鋼板を750〜900℃の二相共存温度域で焼鈍し、体積分率が3%以上の残留オーステナイトと、フェライトおよびベイナイトを含有する組織からなる成形性に優れる高強度鋼板を得る技術が、また、特許文献2には、Cを0.08%以下、Siを0.5%以下、Mn:0.5〜3.0%、P:0.01%以上、Al:0.3%以下含有している熱延鋼板を550〜800℃の温度域でアンモニアを含む雰囲気中で処理し、N:0.03〜2.0%を含有し、残留オーステナイトの体積率が3〜20%である加工性に優れた高強度鋼板を得る技術が開示されている。
さらに特許文献3には、Alを活用したTRIP鋼板が提案されている。この技術は、微細粒組織を有し、高強度でありながら加工性に優れた冷延鋼板、熱延鋼板を提供するものであり、具体的には、C:0.06〜0.25mass%、Si:0.01〜2.0mass%、Mn:0.5〜2.0mass%およびAl:0.01〜2.0mass%を含有し、さらに、Ti:0.20mass%以下およびNb:0.10mass%以下の1種または2種を含有し、(Si+Al)および(Ti+Nb)を所定量含有し、かつ、体積%でフェライトを70%以上および残留オーステナイトを3%以上含み、残部がベイナイトおよびマルテンサイトとからなる鋼組織を有するものである。
また、軟質鋼板と硬質鋼板を積層した鋼板を複合することによって、強度−延性バランスを向上させる技術が、特許文献4に提案されている。この技術は、層間の界面剥離強度が高く、強度−延性バランスに優れた複層鋼およびその製造方法を提供するものであり、オーステナイト組織またはフェライト組織を主体とする引張強さTSが1200MPa未満の鋼からなる第1の層と、マルテンサイト組織を主体とする引張強さTSが1200MPa以上の鋼からなる第2の層を互いに積層し、第1の層を表層として3層以上を積層一体化した複層鋼において、第1の層と第2の層との界面には、熱間圧延、冷間圧延、熱処理により、第1の層と第2の層が拡散して新たに形成された結晶粒内に、長径が1μm以下のSi系酸化物、Cr系酸化物等の酸化物が列状に並んだ界面結晶組織を形成させるものである。
特開2001−329340号公報 特開2002−012948号公報 特開2011−149066号公報 特開2009−235492号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に提案された鋼板における強度と伸びの関係は、例えば、特許文献1,2の鋼板では、引張強さが590〜690MPa級で全伸びが31〜39%、特許文献3の鋼板では、引張強さTSが676〜898MPaでTS×Elが22000〜27800MPa・%でしかなく、高強度化による板厚低減効果を十分に享受できる強度−延性バランスを有するものではない。また、特許文献4に提案された鋼板は、鋼板を積層するために、特殊な製造方法が必要となるため、製造コストが高いという問題がある。そこで、従来技術の鋼板を上回る強度−延性バランスに優れる安価な高強度鋼板の開発が望まれている。特に、高強度鋼板のプレス成形では張出成形が重要視されていることから、張出成形性と相関が強い均一伸び(UEl)に優れる鋼板の開発が望まれている。
本発明は、従来技術が抱える上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複雑な組織の造り込みや複雑な製造方法を必要とすることがなく、780MPa以上の高い強度と優れた延性を併せ持つ高強度高加工性鋼板を提供するとともに、その有利な製造方法を提案することにある。
発明者らは、上記の課題を解決するべく鋭意検討を重ねた。その結果、鋼の成分組成、特にSi量とAl量が所定の関係を満たすように調整することによって、大きな製造負荷を掛けることなく鋼板組織が層状組織となり、併せて、高強度かつ強度−延性バランスにも優れる鋼板が得られることを見出し、本発明を開発するに至った。
上記知見に基く本発明は、C:0.10〜0.30mass%、Si:3.0mass%以下、Mn:2.5〜7.0mass%、P:0.080mass%以下、S:0.03mass%以下、Al:1.5〜5.0mass%およびN:0.005mass%以下を含有し、かつ、SiとAlが下記(1)式;
Si+2Al≧6 ・・・(1)
(ここで、式中のSi,Alは各元素の含有量(mass%)を示す。)
を満たして含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、体積分率で30%以上のフェライト相と10%以上の残留オーステナイト相を含む鋼組織を有し、引張強さTSと均一伸びUElとの積(TS×UEl)が25000MPa・%以上である高強度鋼板である。
本発明の高強度鋼板は、前記成分組成に加えてさらに、Nb:0.4mass%以下およびTi:0.4mass%以下のうちから選ばれる1種または2種を含有することを特徴とする請求項1に記載の高強度鋼板。
また、本発明は、前記のいずれかに記載の成分組成を有する鋼素材を、仕上圧延終了温度を860℃以上とする熱間圧延し、冷間圧延し、700〜900℃の温度で仕上焼鈍し、300〜600℃の温度で過時効処理または300〜500℃の温度で焼戻し処理を施すことを特徴とする。
本発明によれば、高強度かつ高延性の高強度鋼板を、複雑な製造工程や製造方法によることなく安価に提供することができる。したがって、本発明の鋼板を自動車車体に適用した場合には、従来、プレス成形が困難であった部位への高強度材の適用が可能となるので、これまで以上に自動車車体の軽量化や衝突安全性の向上を図ることが可能となる。
本発明の高強度鋼板の熱延板および冷延板の鋼組織写真である。
まず、本発明の基本的な技術思想について説明する。
本発明は、Si含有量(mass%)とAl含有量(mass%)が、下記(1)式;
Si+2Al≧6 ・・・(1)
を満たすよう鋼成分を調整することによって、軟質なフェライト相と、残留オーステナイト相(以降、「残留γ相」とも記す。)を含む硬質な第2相とからなる層状組織を形成させることによって、従来鋼よりも優れた強度−延性バランスを有する高強度鋼板を得るところにある。
SiとAlの含有量が、上記(1)式を満たすことで、鋼板組織が層状化する理由については、現時点ではまだ十分に明らかとなっていないが、次のように考えている。
SiとAlの含有量が多くなると、A変態点が上昇するため、通常の熱間圧延の温度条件では、二相域で圧延することになるため、熱延板が層状組織となり、その層状組織がその後の冷間圧延、仕上焼鈍後でも引き継がれて残存する。また、熱延工程で、高温段階から2相状態であることで、最終的に硬質相となるオーステナイト(γ)相領域にCやMnなどが濃化するだけでなく、γ相領域にAlやSiがある程度存在することで、仕上焼鈍後に残留オーステナイトを存在させることができる。
図1は、C:0.16mass%、Si:2mass%、Mn:5mass%およびAl:3mass%を含有する鋼スラブを、仕上圧延終了温度FDTを900℃とする熱間圧延し、650℃の温度で巻き取った熱延板(図1(a))と、その熱延板を、さらに圧下率が60%の冷間圧延し、850℃の温度で均熱焼鈍後、400℃で過時効処理を施す連続焼鈍(仕上焼鈍)を施して得た冷延焼鈍板(図1(b))の組織写真である。
ここで、上記冷延焼鈍板は、引張強さTSが939MPaで、均一伸びUElが31.3%で、(TS×UEl)が29391MPa・%であり、非常に優れた強度と延性を有している。鋼板組織は、熱延板の段階で既に図1(a)の写真で白く見えるフェライト相と暗く見える第2相とが層状組織を成している。ここで、上記第2相とは、フェライト相以外の相を意味し、具体的には、残留オーステナイトやベイナイト、マルテンサイト等の相を総称したものである。このような熱延板を冷間圧延し、次いで、仕上焼鈍を施すと、層状組織がそのまま受け継がれて、白いフェライト相と暗色の第2相が層状を成す層状組織となる。ただし、冷延焼鈍板の第2相は、板厚方向に伸びた残留γを含む複雑な形状の第2相組織となる。その結果、あたかも軟質材と硬質材とを重ね合わせたような効果が生まれ、従来鋼よりも優れた強度−延性バランスを有する鋼板を得ることができる。本発明は、上記のように、従来にはない全く新規な知見に基くものである。
次に、本発明の高強度鋼板が有すべき成分組成について説明する。
C:0.10〜0.30mass%
本発明の鋼は、Alの含有量が多いため、熱間圧延前に鋼スラブを高温に加熱した段階での鋼は、フェライト(α)とオーステナイト(γ)の2相組織となっている。そのため、スラブ加熱時には、Cは、γ相に分配し、Ms点を低下させて、残留オーステナイト相を形成させるために必要な元素であり、斯かる効果を得るためには0.10mass%以上の添加が必要である。しかし、Cが0.30mass%を超えると、溶接部の強度が上昇して割れが生じ易くなるため好ましくない。よって、Cは0.10〜0.30mass%の範囲とする。好ましくは0.10〜0.25mass%の範囲である。
Si:3.0mass%以下
Siは、鋼の固溶強化能に優れる割に、延性の低下が小さい優れた強化元素であるとともに、Alと同様、残留オーステナイトの形成を促進する元素である。また、前述したように、Siは、A変態点を上昇させるため、熱間圧延を二相域で行うことで、鋼板組織を層状化することを可能とする。さらに、Siは、仕上焼鈍の冷却過程での炭化物の生成を抑制して、オーステナイト相への炭素の濃化を促進することで、残留γを形成し易くする。これらの効果を得るためには、Siは1.0mass%以上添加するのが好ましい。しかし、Siを、3.0mass%を超えて添加すると、熱延板が硬質化し、冷間圧延性を低下するため好ましくない。よって、Siの含有量は3.0mass%以下とする。好ましくは1.0〜2.0mass%の範囲である。
Mn:2.5〜7.0mass%
Mnは、鋼の高強度化に寄与するだけでなく、Ms点を下げる効果がある。また、A変態点を低下させる効果があるため、図1に示したような層状組織を形成させるためには、Al,Siに応じた添加量が必要となる。そのため、Mnは2.5mass%以上添加する必要がある。しかし、7.0mass%を超えると、本発明が所期する層状組織が得難くなり、却って硬質化により、強度−延性バランスが低下するようになる。よって、Mnは2.5〜7.0mass%の範囲とする。好ましくは3.5〜6.0mass%の範囲である。
P:0.080mass%以下
Pは、固溶強化能に優れる割に、伸びの低下が小さい元素である。しかし、0.080mass%を超える添加は、溶接継手の強度を低下させるとともに、溶融亜鉛めっき時の合金化を阻害するようになるので好ましくない。よって、Pは0.080mass%以下とする。好ましくは0.030mass%以下である。
S:0.03mass%以下
Sは、熱間延性の低下や、表面品質の低下を招く有害元素であり、できる限り低減するのが望ましい。よって、Sは0.03mass%以下に制限する。好ましくは0.01mass%以下である。
Al:1.5〜5.0mass%
Alは、Siと同様、残留オーステナイトを形成させる元素であり、また、鋼のA変態点を上昇させて、熱間圧延で層状組織を形成し易くする、本発明における重要元素である。このような効果を得るためには、1.5mass%以上の添加が必要である。しかし、5.0mass%を超える添加は、介在物起因の表面欠陥を引き起こしたり、炭化物が生成して、硬質相中の残留オーステナイト量を低下させたりするだけでなく、合金コストの上昇を招く。よって、Alは1.5〜5.0mass%の範囲で添加する。好ましくは2.0〜3.5mass%の範囲である。
N:0.005mass%以下
Nは、鋼の時効を引き起こす有害元素であり、極力低減することが望ましいが、0.005mass%以下であれば許容できる。好ましくは0.003mass%以下である。
本発明の高強度鋼板は、上記成分組成を満たすことの他に、SiとAlの含有量(mass%)が、下記の(1)式;
Si+2Al≧6 ・・・(1)
を満たすことが必要である。
ここで、上記(1)式は、SiとAiのA変態点を上昇させる効果を重み付けして表わしたものである。すなわち、上記(1)式は、SiとAlは、いずれもA変態点を上昇させるとともに、残留オーステナイトの形成を促進する元素であるが、(Si+2Al)の値が6mass%より小さいと、A変態点の上昇量が少なく、熱間圧延で層状組織としたり、硬質相中の残留オーステナイト量を後述する所定量確保したりすることが困難となり、本発明が所期する強度−延性のバランスが得られなくなることを示している。
本発明の高強度鋼板は、上記成分組成に加えてさらに、Nb:0.4mass%以下およびTi:0.4mass%以下のうちから選ばれる1種または2種を含有することができる。
NbおよびTiは、いずれもCやNと結合し、微細析出物を形成して析出強化に寄与する。また、結晶粒の微細化効果や、焼鈍時における結晶粒の粗大化防止効果を有している。上記効果を得るためには、Nb,Tiは単独または合計で0.01mass%以上含有することが好ましい。しかし、それぞれの元素を、0.4mass%を超えて添加すると、延性の低下を招くだけでなく、合金コストの上昇を招く。よって、Nb,Tiは、それぞれ0.4mass%以下の範囲で添加することが好ましい。
なお、本発明の鋼板は、上記成分以外の残部は、Feおよび不可避的不純物である。
次に、本発明の高強度鋼板の鋼組織および強度特性について説明する。
本発明の鋼板は、優れた強度−延性バランスを有するためには、上記成分組成を満たすことに加えてさらに、その鋼組織が、体積分率で30%以上のフェライト相と、10%以上の残留オーステナイト相を含む第2相からなる層状組織(図1(b)参照)であることが必要である。このような層状組織は、前述した成分組成を有する鋼スラブを2相域で熱間圧延することで得ることができるが、その他に特別な製造条件を必要としない。なお、上記したフェライト相および残留オーステナイト相以外の残部組織は、ベイナイト、マルテンサイトおよびパーライトのいずれか1種以上からなる。
ここで、本発明において、残留オーステナイトを体積分率で10%以上とする理由は、優れた強度−延性バランスを得るためである。また、フェライト相を30%以上とする理由は、上記残留オーステナイトの体積分率を確保するためには、最終的に硬質相(第2相)となる領域への合金元素の濃化を促進し、特殊な製造条件を用いることなく、残留オーステナイトを10%以上確保するためである。
なお、フェライト相の体積分率は、例えば、鋼板断面を研磨した後、ナイタール液などで腐食して、鋼組織を現出させた後、光学顕微鏡等で撮影した組織写真等から、ポイントカウント法や画像解析処理等で求めることができる。
また、オーステナイト相の体積分率は、X線回折法、飽和磁化法等で求めることができる。
上記成分組成と鋼組織を有する本発明の高強度鋼板は、引張強さTSが780MPa以上で、かつ、上記引張強さTSと均一伸びUElの積(TS×UEl)で定義される強度−延性バランスが25000MPa・%以上の優れた特性を有する。ここで、上記均一伸びUElは、引張試験で公称応力、公称歪曲線を採取した際、引張荷重が最高となるとき、すなわち、引張強さTSとなるときの歪量である。
次に、本発明の高強度鋼板の製造方法について説明する。
本発明の高強度鋼板は、前述した本発明に適合する成分組成に調整した鋼スラブ(鋼素材)とする工程と、その鋼スラブを熱間圧延して熱延板とする熱間圧延工程と、その熱延板を圧延して最終板厚の冷延板とする冷間圧延工程と、その冷延板に再結晶させ、所期した鋼組織と機械的特性を付与する仕上焼鈍工程を経て製造することができる。
<鋼スラブ(鋼素材)>
本発明の高強度鋼板の製造に用いる上記鋼スラブは、上記成分組成の鋼を転炉等を用いて溶製した後、連続鋳造法や造塊−分塊圧延法で製造するが、マクロ偏析を防止する観点からは、連続鋳造法を用いることが好ましい。また、薄スラブ鋳造法を用いてもよい。
<熱間圧延工程>
上記鋼スラブを熱間圧延するに際しては、熱間仕上圧延の終了温度を確保するため、鋼スラブを所定の温度にする必要があるが、その方法としては、鋼スラブを一旦室温まで冷却して冷片とした後、再加熱する従来法の他に、室温まで冷却せずに温片で加熱炉に装入し、軽度の再加熱後に熱間圧延する温片装入法、連続鋳造等で鋼スラブとした後、熱片状態のまま直ちに熱間圧延する直接圧延法などの省エネルギープロセスを用いてもよい。
なお、鋼スラブを再加熱する場合の加熱温度は、1100〜1300℃の範囲とするのが好ましい。1100℃未満では、熱間圧延における圧延荷重が増大し、圧延トラブルを引き起こすおそれがある。一方、1300℃を超えるとの、加熱コストの上昇やスケールロスの増大を招くため好ましくない。
上記温度に再加熱した鋼スラブまたは連続鋳造直後の鋼スラブは、その後、粗圧延してシートバーとした後、仕上圧延して所定の板厚に仕上げる熱間圧延して熱延板とする。
上記粗圧延の条件は、特に制限はなく、常法に従って行えばよい。また、スラブの再加熱温度を低くしたり、熱間圧延時のトラブルを防止したりする観点から、シートバーを誘導加熱等で加熱することができるシートバーヒーターを適用してもよい。
上記仕上圧延は、仕上圧延終了温度(FDT)を860℃以上として行う必要がある。成分組成を上述した範囲に調整した本発明の鋼板は、熱間圧延前のスラブ加熱段階から2相組織となっており、仕上圧延終了温度(FDT)を860℃以上とすることで、2相域で熱間圧延し、層状組織を形成することができる。また、860℃以上とすることで圧延荷重が増大するのを抑制することもできる。しかし、FDTが980℃を超えると、熱延板組織が粗大化し、伸びなどの機械的特性が低下するようになる。よって、FDTは860〜980℃の範囲とするのが好ましい。
なお、上記仕上圧延は、圧延荷重を低減したり、鋼板形状の均一化や材質の均質化したりするため、一部のパスまたは全パスを潤滑圧延としてもよい。潤滑圧延する際の摩擦係数は、0.10〜0.25の範囲とするのが好ましい。
また、上記熱間圧延は、材質の均一性向上や操業安定性の観点から、先行のシートバーと後行のシートバーとを接合し、連続的に仕上圧延する連続圧延プロセスを適用してもよい。
熱間圧延した熱延板はコイル形状に巻き取るが、この際の巻取温度(CT)は、特に制限はないが、200〜750℃の範囲とするのが好ましい。200℃未満では、鋼板の形状が不安定となり、巻き取り時に不具合を生じるおそれがある。一方、750℃を超えると、コイルの圧着が生じたり、脱スケール性が劣るようになるので好ましくない。
上記熱延板は、その後、必要に応じて、常法で酸洗して脱スケールした後、冷間圧延して最終板厚の冷延板とする。この冷間圧延の圧下率は40%以上とすることが好ましい。圧下率が40%に満たないと、仕上焼鈍後の鋼板組織が粗粒となり、強度−延性バランスが低下するおそれがあるので好ましくない。より好ましくは50%以上である。一方、圧下率が90%を超えると、圧延ロールの負荷が増大し、チャタリングや板破断等の圧延トラブルを引き起こすようになる。
上記冷間圧延した鋼板は、その後、所定の鋼組織と強度を確保するための仕上焼鈍を施す。この仕上焼鈍は、生産性を高める観点から、連続焼鈍とするのが好ましい。仕上焼鈍における均熱温度は、圧延組織を再結晶させると共に、均熱時の鋼板組織をフェライト−オーステナイトの2相状態とし、熱延板における層状組織をそのまま維持するため、700℃以上とする必要がある。一方、均熱温度が900℃を超えると、結晶粒が粗大化したり、焼鈍炉が損傷したりするので好ましくない。よって、均熱温度は700〜900℃の範囲とする。
均熱焼鈍後の鋼板は、冷却して製品板(高強度鋼板)とする。この際の冷却速度は、特に制限はなく、設備の冷却能力に応じて冷却すればよく、空冷でも構わない。
なお、鋼中の固溶Cを低減する等により、強度−延性バランスを向上させる観点から、上記冷却に引続いて、300〜600℃の温度に5〜1000秒間保持する過時効処理を施したり、あるいは、別途、300〜500℃の温度に5〜1000秒間保持する焼戻し処理を施したりしてもよい。
上記のようにして得た高強度鋼板は、そのまま製品としてもよいし、その後、溶融めっきや電気めっき等のめっき処理を施して、表面処理鋼板としてもよい。
例えば、めっき処理として、自動車用鋼板等に広く用いられる溶融亜鉛めっきを施す場合には、連続溶融亜鉛めっきライン前段の連続焼鈍炉で、上記の均熱・冷却あるいはさらに過時効処理を行った後、溶融亜鉛めっき浴に浸漬して、鋼板表面に溶融亜鉛めっき層を形成すればよい。さらに、その後、合金化処理を施して合金化溶融亜鉛めっき鋼板としてもよい。なお、上記均熱・冷却あるいはさらに過時効処理する連続焼鈍工程と、めっき処理工程を分離し、それぞれ別のラインで行ってもよい。
なお、上記めっき処理は、純亜鉛および亜鉛系合金めっきに限定されるものではなく、AlやAl系合金めっきなどでもよい。また、めっき方法も、溶融めっきに限定されるものではなく、電気めっき等他の方法でもよい。
また、上記焼鈍後の鋼板あるいはめっき処理した鋼板は、その後、形状矯正や表面粗度調整、機械的特性改善等の目的で、調質圧延またはレベラー加工を施してもよい。この際の調質圧延やレベラー加工における伸び率は、合計で0.2〜3%の範囲内とするのが好ましい。0.2%未満では、形状矯正等の所期の目的が達成できず、一方、3%を超えると、顕著な延性低下を招くようになるからである。
表1に示す成分組成を有するA〜Hの鋼を、転炉等を用いて溶製し、連続鋳造して鋼スラブとした後、当該鋼スラブを1250℃に加熱し、粗圧延してシートバーとし、仕上圧延温度FDTを900℃とする仕上圧延し、500℃の温度で巻き取って熱延板コイルとし、酸洗し、圧下率65%の冷間圧延して板厚1.4mmの冷延板とした。
次いで、上記冷延板から試験片を採取し、連続焼鈍ラインを模擬した直接通電炉を用いて、表2に示す条件で均熱焼鈍後、15℃/secで300℃まで冷却し、過時効処理し、または、15℃/secで室温まで冷却し、焼戻し処理した後、伸び率0.5%の調質圧延を施した。
Figure 2013237923
斯くして得た冷延焼鈍板について、鋼板組織および引張特性を下記の要領で調査した。
<鋼板組織>
・フェライト相:上記冷延焼鈍板から試験片を採取し、圧延方向に平行な板厚断面(L断面)を研磨し、ナイタール液で腐食し、鋼組織を現出させた後、光学顕微鏡を用いて400倍で鋼組織を撮像し、画像処理して白色部の面積率を求め、その面積率をフェライト相の体積分率とした。
・残留オーステナイト相:上記冷延焼鈍板から試験片を採取し、X線回折法により残留オーステナイト相の体積率を測定した。γ相の{111}、{200}、{220}、{311}の4面、α相の{110}、{200}、{211}の3面の積分強度をそれぞれ測定し、γ分率の平均値を求め、オーステナイト相の体積率とした。
<引張特性>
上記冷延焼鈍板から、圧延方向に対して直角方向(C方向)を引張方向とするJIS5号試験片を採取し、JIS Z2241に準拠し、クロスヘッド速度10mm/minで引張試験を行い、降伏応力(YS)、引張強さ(TS)および全伸び(El)および均一伸び(UEl)を測定し、(TS×UEL)および(TS×El)で表される強度−延性バランスを求めた。
上記測定の結果を表2中に併記した。表1および表2から、本発明に適合する発明例の鋼板は、いずれも引張強さTSが780MPa以上でかつ(TS×UEl)が25000MPa・%以上の優れた強度−延性バランスを有していることがわかる。
これに対して、本発明の範囲を外れる条件で製造した比較例の鋼板は、引張強さTSは十分高いものの、均一伸びUElが極端に低く、その結果、(TS×UEl)が24000MPa・%未満でしかない。
Figure 2013237923
本発明の鋼板は、TSが780MPa以上で、(TS×UEl)が25000MPa・%以上の優れた強度−延性バランスを有しているので、自動車車体用に限らず、同様の特性が求められるパイプ素材等としても用いることができる。

Claims (3)

  1. C:0.10〜0.30mass%、Si:3.0mass%以下、Mn:2.5〜7.0mass%、P:0.080mass%以下、S:0.03mass%以下、Al:1.5〜5.0mass%およびN:0.005mass%以下を含有し、かつ、SiとAlが下記(1)式を満たして含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、
    体積分率で30%以上のフェライト相と10%以上の残留オーステナイト相を含む鋼組織を有し、
    引張強さTSと均一伸びUElとの積(TS×UEl)が25000MPa・%以上である高強度鋼板。

    Si+2Al≧6 ・・・(1)
    (ここで、式中のSi,Alは各元素の含有量(mass%)を示す。)
  2. 前記成分組成に加えてさらに、Nb:0.4mass%以下およびTi:0.4mass%以下のうちから選ばれる1種または2種を含有することを特徴とする請求項1に記載の高強度鋼板。
  3. 請求項1または2に記載の成分組成を有する鋼素材を、仕上圧延終了温度を860℃以上とする熱間圧延し、冷間圧延し、700〜900℃の温度で仕上焼鈍し、300〜600℃の温度で過時効処理または300〜500℃の温度で焼戻し処理を施すことを特徴とする請求項3に記載の高強度鋼板の製造方法。
JP2012242470A 2012-04-20 2012-11-02 高強度鋼板およびその製造方法 Pending JP2013237923A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012242470A JP2013237923A (ja) 2012-04-20 2012-11-02 高強度鋼板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012096381 2012-04-20
JP2012096381 2012-04-20
JP2012242470A JP2013237923A (ja) 2012-04-20 2012-11-02 高強度鋼板およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013237923A true JP2013237923A (ja) 2013-11-28

Family

ID=49763193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012242470A Pending JP2013237923A (ja) 2012-04-20 2012-11-02 高強度鋼板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013237923A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016001703A1 (en) * 2014-07-03 2016-01-07 Arcelormittal Method for manufacturing a high strength steel sheet and sheet obtained by the method
JP2016141888A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 チャイナ スティール コーポレーションChina Steel Corporation 高強度高延性鋼板の製造方法
JP2018502986A (ja) * 2014-12-01 2018-02-01 フェストアルピネ シュタール ゲーエムベーハーVoestalpine Stahl Gmbh マンガン鋼材の熱処理方法及び特定合金を含むマンガン鋼材
JP2018518597A (ja) * 2015-05-20 2018-07-12 エーケー スティール プロパティ−ズ、インク. 低合金第3世代先進高張力鋼
JP2019516857A (ja) * 2016-03-23 2019-06-20 フェストアルピネ シュタール ゲーエムベーハーVoestalpine Stahl Gmbh マンガン鋼中間材の熱処理方法およびそのような方法によって熱処理される鋼中間材
JP2019522116A (ja) * 2016-06-28 2019-08-08 宝山鋼鉄股▲ふん▼有限公司Baoshan Iron & Steel Co.,Ltd. 優れたリン酸塩処理性を有する低密度冷間圧延鋼板及びその製造方法
US10472692B2 (en) 2014-07-03 2019-11-12 Arcelormittal Method for manufacturing a high strength steel sheet having improved formability and ductility and sheet obtained
US20190345590A1 (en) * 2016-12-22 2019-11-14 Arcelormittal Cold rolled and heat treated steel sheet, method of production thereof and use of such steel to produce vehicle parts
US10995383B2 (en) 2014-07-03 2021-05-04 Arcelormittal Method for producing a high strength coated steel sheet having improved strength and ductility and obtained sheet
US11492676B2 (en) 2014-07-03 2022-11-08 Arcelormittal Method for producing a high strength coated steel sheet having improved strength, ductility and formability
US11555226B2 (en) 2014-07-03 2023-01-17 Arcelormittal Method for producing a high strength steel sheet having improved strength and formability and obtained sheet
US11618931B2 (en) 2014-07-03 2023-04-04 Arcelormittal Method for producing a high strength steel sheet having improved strength, ductility and formability
CN115948692A (zh) * 2022-09-22 2023-04-11 马鞍山钢铁股份有限公司 一种抗拉强度450MPa级汽车用冷轧罩式退火高强钢及其制造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005154857A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Jfe Steel Kk 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2009287114A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Posco 耐リジング性に優れた低比重高強度鋼板、低比重高強度メッキ鋼板及びこれらの製造方法
JP2012041573A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Nippon Steel Corp 伸びとプレス成形安定性に優れた高強度薄鋼板

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005154857A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Jfe Steel Kk 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2009287114A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Posco 耐リジング性に優れた低比重高強度鋼板、低比重高強度メッキ鋼板及びこれらの製造方法
JP2012041573A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Nippon Steel Corp 伸びとプレス成形安定性に優れた高強度薄鋼板

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11692235B2 (en) 2014-07-03 2023-07-04 Arcelormittal Method for manufacturing a high-strength steel sheet and sheet obtained by the method
CN106661654B (zh) * 2014-07-03 2018-12-25 安赛乐米塔尔公司 制造高强度钢板的方法和通过该方法获得的板
US11618931B2 (en) 2014-07-03 2023-04-04 Arcelormittal Method for producing a high strength steel sheet having improved strength, ductility and formability
US10472692B2 (en) 2014-07-03 2019-11-12 Arcelormittal Method for manufacturing a high strength steel sheet having improved formability and ductility and sheet obtained
CN106661654A (zh) * 2014-07-03 2017-05-10 安赛乐米塔尔公司 制造高强度钢板的方法和通过该方法获得的板
WO2016001889A3 (en) * 2014-07-03 2016-03-17 Arcelormittal Method for manufacturing a high-strength steel sheet and sheet obtained by the method
WO2016001703A1 (en) * 2014-07-03 2016-01-07 Arcelormittal Method for manufacturing a high strength steel sheet and sheet obtained by the method
US10995383B2 (en) 2014-07-03 2021-05-04 Arcelormittal Method for producing a high strength coated steel sheet having improved strength and ductility and obtained sheet
KR102432167B1 (ko) 2014-07-03 2022-08-11 아르셀러미탈 고강도 강 시트의 제조 방법 및 상기 방법에 의해 획득된 시트
KR20220097546A (ko) * 2014-07-03 2022-07-07 아르셀러미탈 고강도 강 시트의 제조 방법 및 상기 방법에 의해 획득된 시트
KR20170026440A (ko) * 2014-07-03 2017-03-08 아르셀러미탈 고강도 강 시트의 제조 방법 및 상기 방법에 의해 획득된 시트
US11555226B2 (en) 2014-07-03 2023-01-17 Arcelormittal Method for producing a high strength steel sheet having improved strength and formability and obtained sheet
US11492676B2 (en) 2014-07-03 2022-11-08 Arcelormittal Method for producing a high strength coated steel sheet having improved strength, ductility and formability
EP3656879A3 (en) * 2014-07-03 2020-07-22 ArcelorMittal Method for manufacturing a high-strength steel sheet and sheet obtained by the method
US10844455B2 (en) 2014-07-03 2020-11-24 Arcelormittal Method for manufacturing a high strength steel sheet and sheet obtained by the method
KR102464730B1 (ko) 2014-07-03 2022-11-07 아르셀러미탈 고강도 강 시트의 제조 방법 및 상기 방법에 의해 획득된 시트
JP2018502986A (ja) * 2014-12-01 2018-02-01 フェストアルピネ シュタール ゲーエムベーハーVoestalpine Stahl Gmbh マンガン鋼材の熱処理方法及び特定合金を含むマンガン鋼材
JP2016141888A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 チャイナ スティール コーポレーションChina Steel Corporation 高強度高延性鋼板の製造方法
JP2018518597A (ja) * 2015-05-20 2018-07-12 エーケー スティール プロパティ−ズ、インク. 低合金第3世代先進高張力鋼
US10633727B2 (en) 2015-05-20 2020-04-28 Ak Steel Properties, Inc. Low alloy third generation advanced high strength steel
JP2019516857A (ja) * 2016-03-23 2019-06-20 フェストアルピネ シュタール ゲーエムベーハーVoestalpine Stahl Gmbh マンガン鋼中間材の熱処理方法およびそのような方法によって熱処理される鋼中間材
US11371112B2 (en) 2016-06-28 2022-06-28 Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. Cold-rolled low-density steel sheet having excellent phosphorability, and manufacturing method therefor
JP2019522116A (ja) * 2016-06-28 2019-08-08 宝山鋼鉄股▲ふん▼有限公司Baoshan Iron & Steel Co.,Ltd. 優れたリン酸塩処理性を有する低密度冷間圧延鋼板及びその製造方法
US20210025041A1 (en) * 2016-12-22 2021-01-28 Arcelormittal Method of production of a cold rolled and heat treated steel sheet to produce vehicle parts
US20190345590A1 (en) * 2016-12-22 2019-11-14 Arcelormittal Cold rolled and heat treated steel sheet, method of production thereof and use of such steel to produce vehicle parts
CN115948692A (zh) * 2022-09-22 2023-04-11 马鞍山钢铁股份有限公司 一种抗拉强度450MPa级汽车用冷轧罩式退火高强钢及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5884714B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP5983895B2 (ja) 高強度鋼板およびその製造方法、ならびに高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP5042232B2 (ja) 成形性及びメッキ特性に優れた高強度冷延鋼板、これを用いた亜鉛系メッキ鋼板及びその製造方法
JP2013237923A (ja) 高強度鋼板およびその製造方法
JP5413546B2 (ja) 高強度薄鋼板およびその製造方法
KR101923327B1 (ko) 고강도 용융 아연 도금 강판 및 그 제조 방법
JP5983896B2 (ja) 高強度鋼板およびその製造方法、ならびに高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP5839152B1 (ja) 高強度溶融亜鉛めっき鋼板および高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
WO2016013144A1 (ja) 高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
WO2016021198A1 (ja) 高強度鋼板およびその製造方法、ならびに高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法
WO2011152017A1 (ja) 曲げ性および溶接性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
WO2016021197A1 (ja) 高強度鋼板およびその製造方法、ならびに高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP5532088B2 (ja) 深絞り性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
WO2013088692A1 (ja) 耐時効性に優れた鋼板およびその製造方法
WO2012043420A1 (ja) 深絞り性および伸びフランジ性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
WO2017131054A1 (ja) 高強度亜鉛めっき鋼板、高強度部材及び高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法
WO2016031166A1 (ja) 高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
WO2017168991A1 (ja) 薄鋼板およびめっき鋼板、並びに、熱延鋼板の製造方法、冷延フルハード鋼板の製造方法、薄鋼板の製造方法およびめっき鋼板の製造方法
JP2013241636A (ja) 低降伏比型高強度溶融亜鉛めっき鋼板、低降伏比型高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板、低降伏比型高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法、および低降伏比型高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
WO2020148948A1 (ja) 高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
WO2018030502A1 (ja) 高強度鋼板およびその製造方法
JP5251207B2 (ja) 深絞り性に優れた高強度鋼板及びその製造方法
JP2007197748A (ja) 深絞り用高強度複合組織型冷延鋼板の製造方法
JP6007571B2 (ja) 高強度冷延鋼板及び高強度亜鉛めっき鋼板
JP4434198B2 (ja) 低温焼付硬化性および耐時効性に優れる加工用薄鋼板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170614