JP2013236162A - ケーブル故障診断装置およびケーブル故障診断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルの異常のうち断線の検出は勿論のこと、インピーダンス不整合点の特定に特化することなく、低コストで、かつ回路の規模が大きくせずに、しかも経験豊富な人手によらずに通信端末自身が自動でケーブルの故障状態を診断することが可能なケーブル故障診断装置およびケーブル故障診断方法を提供する。
【解決手段】通信端末1aにより励振される送信信号の電圧およびネットワークケーブル2を通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出部41と、該電圧検出部41からの出力電圧値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果からネットワークケーブル2の故障状態を自動的に判別する故障状態判別部43とを設ける。
【選択図】図2
【解決手段】通信端末1aにより励振される送信信号の電圧およびネットワークケーブル2を通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出部41と、該電圧検出部41からの出力電圧値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果からネットワークケーブル2の故障状態を自動的に判別する故障状態判別部43とを設ける。
【選択図】図2
Description
この発明は、ケーブルの故障状態を診断するケーブル故障診断装置およびケーブル故障診断方法に関するものである。
有線ネットワークにおいては信号を伝送するネットワークケーブルの状態を把握する必要があり、適切なケーブル故障診断装置やケーブル故障診断方法が求められている。例えば、特許文献1には、差動信号線により構成されたケーブルに対する断線判別手法が開示されている。また、特許文献2には、ネットワーク内に分岐を含む場合でもパルス状の信号を送信し、その反射信号を計測することによりネットワークの状態を診断する手法が開示されている。また、特許文献3には、フィルタと増幅器を組み合わせた回路を用いてケーブルの状態を診断する手法が開示されている。さらに、特許文献4には、TDR(Time Domain Reflectometry:時間領域反射測定)法を用いて、ケーブルの状態を診断する手法が開示されている。
しかしながら、例えば特許文献1のような従来の断線判別手法は、信号電圧を用いたケーブル故障診断は行われているものの、ケーブルの異常のうち断線しか検出できないという課題があった。また、レシーバ部品やAND回路等を使用するため回路の規模が大きくなり、コストが増加するという課題があった。
また、例えば特許文献2のような従来のネットワーク状態を観測する手法は、グラフ理論に基づく解析が困難であるため、解析するのに経験豊富な人手による介在が必要となるという課題があった。
また、例えば特許文献2のような従来のネットワーク状態を観測する手法は、グラフ理論に基づく解析が困難であるため、解析するのに経験豊富な人手による介在が必要となるという課題があった。
また、例えば特許文献3のような従来の手法は、低周波数用フィルタと高周波数用フィルタといったフィルタの使用と、それぞれのフィルタに対応した増幅器を用意することが必要となり回路の規模が大きくなるという課題があった。更に、通信端末そのものが自動で故障診断する機能が無いという課題があった。
また、例えば特許文献4のような従来のTDR法を用いた手法は、1本のケーブルに対してシングルエンド方式のTDR測定を実施するが、LSI(Large Scale Integration)などの測定対象回路の内部に設けられた終端抵抗のインピーダンス不整合点の特定に特化しており、ケーブルの故障診断に対する手法が確立されてないという課題があった。
また、例えば特許文献4のような従来のTDR法を用いた手法は、1本のケーブルに対してシングルエンド方式のTDR測定を実施するが、LSI(Large Scale Integration)などの測定対象回路の内部に設けられた終端抵抗のインピーダンス不整合点の特定に特化しており、ケーブルの故障診断に対する手法が確立されてないという課題があった。
以下に従来のケーブル故障診断装置およびその方法について詳述する。すなわち、2つの終端抵抗のうち一方を取り外したネットワークケーブルの一端にTDR測定器を接続する。
ここで、TDR法の目的は、測定対象物(DUT:Device Under Test)の特性インピーダンスZDUT(単位はΩ)を知ることであり、送信する励振電圧と測定対象物から反射された電圧に基き、式(1)と式(2)を用いて、測定対象物の特性インピーダンスZDUTへと変換する。
なお、式(1)と式(2)のρは反射係数と一般的に呼ばれている。また、ZREFはTDR測定器の信号入出力端子の標準インピーダンスを表しており、基本的には50Ωに設計されている。
ここで、TDR法の目的は、測定対象物(DUT:Device Under Test)の特性インピーダンスZDUT(単位はΩ)を知ることであり、送信する励振電圧と測定対象物から反射された電圧に基き、式(1)と式(2)を用いて、測定対象物の特性インピーダンスZDUTへと変換する。
なお、式(1)と式(2)のρは反射係数と一般的に呼ばれている。また、ZREFはTDR測定器の信号入出力端子の標準インピーダンスを表しており、基本的には50Ωに設計されている。
一般的なTDR測定器は、ステップ波発生器、オシロスコープ、モニタから構成される。このようなTDR測定器によるTDR測定は、ネットワーク内の通信端末による通信を一時的に停止した後、ステップ波発生器が急峻な立ち上がりを有するステップ波を励振し、ネットワークケーブルを介して通信端末により反射されたステップ波を、オシロスコープにより計測してモニタに表示し、モニタに表示された電圧を読み取り、ネットワークケーブルの状態を判断する。
すなわち、モニタに表示された電圧値のみに基づいて、ネットワークケーブルの状態を判断しなければならず、従来は経験を積んだ者にしかネットワークケーブルの状態を判断することができなかったが、TDR測定器によっては、オシロスコープで計測された電圧値を、TDR測定器内で特性インピーダンス値へとソフトウェアにより変換してくれる機能が搭載されている。
また、TDR測定器をネットワークケーブルの一端部に取り付けた従来の診断装置では、TDR測定を行う際にその都度、一方の終端抵抗を取り外して用意したTDR測定器を接続するなど、ユーザに負担がかかるという課題があった。
さらに、ネットワークによっては、必ずしもTDR測定器をネットワークケーブルの端に設置することや、TDR測定器を接続することが容易でない場合があるという課題があった。
さらに、ネットワークによっては、必ずしもTDR測定器をネットワークケーブルの端に設置することや、TDR測定器を接続することが容易でない場合があるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ケーブルの異常のうち断線の検出は勿論のこと、インピーダンス不整合点の特定に特化することなく、低コストで、かつ回路の規模が大きくせずに、しかも経験豊富な人手によらずに通信端末自身が自動でケーブルの故障状態を診断することが可能なケーブル故障診断装置およびケーブル故障診断方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明に係るケーブル故障診断装置は、信号線からなるケーブルに接続された通信端末によって構成されるネットワークに設けられ、前記ケーブルの故障状態を診断するケーブル故障診断装置において、前記通信端末により励振される送信信号の電圧および前記ケーブルを通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出部と、該電圧検出部からの出力電圧値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果から前記ケーブルの故障状態を自動的に判別する故障状態判別部とを設けたことを特徴とする。
また、この発明に係るケーブル故障診断装置は、信号線からなるケーブルに接続された通信端末によって構成されるネットワークに設けられ、前記ケーブルの故障状態を診断するケーブル故障診断装置において、前記通信端末により励振される送信信号の電圧および前記ケーブルを通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出部と、前記送信信号と前記反射信号の電圧に基づいて前記ケーブルの特性インピーダンス値を算出するインピーダンス算出部と、前記特性インピーダンス値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果から前記ケーブルの故障状態を自動的に判別する故障状態判別部とを設けたことを特徴とする。
また、この発明に係るケーブル故障診断方法は、信号線からなるケーブルに接続された通信端末によって構成されるネットワークで前記ケーブルの故障状態を診断するケーブル故障診断方法において、前記通信端末により励振される送信信号の電圧および前記ケーブルを通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出工程と、該電圧検出工程において検出した電圧値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果から前記ケーブルの故障状態を自動的に判別する故障状態判別工程とを設けたことを特徴とする。
また、この発明に係るケーブル故障診断方法は、信号線からなるケーブルに接続された通信端末によって構成されるネットワークで前記ケーブルの故障状態を診断するケーブル故障診断方法において、前記通信端末により励振される送信信号の電圧および前記ケーブルを通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出工程と、前記送信信号と前記反射信号の電圧に基づいて前記ケーブルの特性インピーダンス値を算出するインピーダンス算出工程と、前記特性インピーダンス値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果から前記ケーブルの故障状態を自動的に判別する故障状態判別工程とを設けたことを特徴とする。
この発明に係るケーブル故障診断装置およびケーブル故障診断方法によれば、ケーブルの異常のうち断線の検出は勿論のこと、インピーダンス不整合点の特定に特化することなく、低コストで、かつ回路の規模が大きくせずに、しかも経験豊富な人手によらずに通信端末自身が自動でケーブルを診断することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、複数の通信端末が接続されたネットワーク構成例を示す図である。このネットワークにはこの発明の実施の形態1のケーブル故障診断装置が組み込まれている。図1に示されているように、1本の信号線21からなるネットワークケーブル2に通信端末1a〜1dが接続され、信号線21の両側は終端抵抗23を介してグラウンドに接続されている。
なお、ネットワークケーブル2の種類によっては、信号線21の周りがシールドで覆われている場合や、別線としてシールド線が設けられている場合がある。
実施の形態1.
図1は、複数の通信端末が接続されたネットワーク構成例を示す図である。このネットワークにはこの発明の実施の形態1のケーブル故障診断装置が組み込まれている。図1に示されているように、1本の信号線21からなるネットワークケーブル2に通信端末1a〜1dが接続され、信号線21の両側は終端抵抗23を介してグラウンドに接続されている。
なお、ネットワークケーブル2の種類によっては、信号線21の周りがシールドで覆われている場合や、別線としてシールド線が設けられている場合がある。
通信端末1aは、通信用信号を出力するドライバと通信用信号を受信するレシーバの機能を有するドライバ/レシーバ11と、ドライバ/レシーバ11に接続される通信用のマイコン(マイクロ・コンピュータ)12と、ドライバ/レシーバ11とネットワークケーブル2との間に接続される信号入出力端子13とから構成されている。
ドライバ/レシーバ11としては、1つのチップに収まったものが多数市販されており、入出力信号は、High(基準となる電圧より高い電圧)かLow(基準となる電圧より低い電圧)の2値にのみ対応したものが一般的である。
通信端末1a〜1dは、それぞれ信号入出力端子13を介してネットワークケーブル2と電気的に繋がっている。信号入出力端子13は、ネットワークケーブル2と分岐のない数珠繋ぎのように配線されていても構わないし、ネットワークケーブル2との接続箇所ごとに信号分岐線を設ける構成でも構わない。なお、信号分岐線を設ける場合は信号分岐線は短いほど信号をよく通すため、伝送路特性としては好ましい。
図2に示すようにケーブル故障診断装置40は、ドライバ/レシーバ11と信号入出力端子13の間に位置する信号線の分岐部14から分岐した信号線14aと接続されている。信号線14aは、ケーブル故障診断装置40を構成する電圧検出部41に接続されている。電圧検出部41の出力と閾値設定部42の出力が供給される故障状態判別部43が設けられている。
電圧検出部41は、ドライバ/レシーバ11により励振された送信信号の電圧値と、ドライバ/レシーバ11により励振されてネットワークケーブル2を通って戻ってきた反射信号の電圧値とを計測する。
閾値設定部42は、ユーザにより予め設定された送信信号の電圧の収束値と反射信号の電圧の収束値との差の閾値を記憶している。
故障状態判別部43は、電圧検出部41により計測された送信信号の電圧値と反射信号の電圧値との差分値を算出し、算出した差分値を閾値設定部42に記憶された閾値により仕切り分けることにより、ネットワークケーブル2の故障状態を判別する。
表示部44は、故障状態判別部43によるネットワークケーブル2の故障状態の判別結果を表示する。
故障状態判別部43は、電圧検出部41により計測された送信信号の電圧値と反射信号の電圧値との差分値を算出し、算出した差分値を閾値設定部42に記憶された閾値により仕切り分けることにより、ネットワークケーブル2の故障状態を判別する。
表示部44は、故障状態判別部43によるネットワークケーブル2の故障状態の判別結果を表示する。
ここで、図3は、一般的なTDR測定の構成によりTDR測定を行った際の、計測電圧値の収束値と特性インピーダンスの関係を示し、ステップ波出力部が例えばLOWの電圧が0Vであり、HIGHの電圧が5Vのステップ波を励振した場合について示している。なお、縦軸の特性インピーダンスはLogスケールである。
図3に示されたグラフが中央の領域において傾きが緩やかになることから、計算により求めた特性インピーダンスの値を閾値により仕切りわけるよりも、観測された電圧値をそのまま閾値により仕切り分ける方が判別する対象をより細かくに判別することができる。すなわち、ケーブル故障診断を行う際に、より細かく閾値設定することが可能になる。かかる観点から、実施の形態1では電圧検出部41を故障状態判別部43に連結した構成としている。
ここで、TDR法では通常、演算により算出された特性インピーダンスを用いるが、実施の形態1に係るケーブル故障診断装置によれば計測電圧値の収束値そのものを閾値により仕切りわけることにより、より細かくケーブルの状態を診断することができる。
以上のように、実施の形態1に係るケーブル故障診断装置によれば、通信端末1により励振される送信信号の電圧およびネットワークケーブル2を通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出部41と、該電圧検出部41からの出力電圧値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果からネットワークケーブル2の故障状態を自動的に判別する故障状態判別部43とを設けるように構成したので、ケーブルの異常のうち断線の検出は勿論のこと、インピーダンス不整合点の特定に特化することなく、低コストで、かつ回路の規模が大きくせずに、しかも経験豊富な人手によらずに通信端末自身が自動でケーブルを診断することができる。
なお、図4に示すように、図2の電圧検出部41と故障状態判別部43との間にインピーダンス算出部46を介在させてケーブル故障診断装置45を構成してもよい。
この場合、ネットワークケーブル2の特性インピーダンスをRΩと仮定する場合、ネットワークケーブル2の状態が正常なとき、終端抵抗23が信号線21の両端に接続されているため、インピーダンス算出部46により出力されるネットワークケーブル2の特性インピーダンスはR/2Ωに収束する。すなわち、終端抵抗23がネットワークケーブル2にN個接続されている場合には、信号線21の特性インピーダンスはR/NΩに収束する。
また、グラウンド短絡またはシールド短絡されているならば、ネットワークケーブル2の特性インピーダンスは0Ωに収束する。また、ケーブル故障診断装置40を備えた通信端末1aの位置に対して一方向の信号線21の断線または片方の終端抵抗23の付け忘れならば、ネットワークケーブル2の特性インピーダンスはRΩに収束する。また、ケーブル故障診断装置40を備えた通信端末1aの位置に対して両方向の信号線21の断線または両側の終端抵抗23の付け忘れならばネットワークケーブル2の特性インピーダンスは∞Ωに収束する。そして、ネットワークケーブル2の特性インピーダンスがこれら以外の値ならば、終端抵抗23の抵抗値が誤りかそれ以外の原因の可能性となる。
このように、信号線21の状態に応じて、ネットワークケーブル2の特性インピーダンスの値が変化し、これに伴って電圧検出部41により計測される送信信号の電圧値と反射信号の電圧値の差分値が変化するため、この差分値に基いて信号線21の状態を診断することができる。
このようにこのケーブル故障診断装置によれば、ケーブルの異常のうち断線の検出は勿論のこと、インピーダンス不整合点の特定に特化することなく、低コストで、かつ回路の規模が大きくせずに、しかも経験豊富な人手によらずに通信端末自身が自動でケーブルを診断することができる。
次に本発明のケーブル故障診断方法の実施例について図2を参照して説明する。
先ず、電圧検出工程により、通信端末1aにより励振される送信信号の電圧およびケーネットワークケーブル2を通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する。
次いで、故障状態判別工程により、電圧検出工程において検出した電圧値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果からネットワークケーブル2の故障状態を自動的に判別する。
先ず、電圧検出工程により、通信端末1aにより励振される送信信号の電圧およびケーネットワークケーブル2を通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する。
次いで、故障状態判別工程により、電圧検出工程において検出した電圧値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果からネットワークケーブル2の故障状態を自動的に判別する。
以上のように、実施の形態1に係るケーブル故障診断方法によれば、通信端末1により励振される送信信号の電圧およびネットワークケーブル2を通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出工程と、該電圧検出工程において検出した電圧値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果からネットワークケーブル2の故障状態を自動的に判別する故障状態判別工程とを設けるように構成したので、ケーブルの異常のうち断線の検出は勿論のこと、インピーダンス不整合点の特定に特化することなく、低コストで、かつ回路の規模が大きくせずに、しかも経験豊富な人手によらずに通信端末自身が自動でケーブルを診断することができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係るケーブル故障診断装置49を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態1の図2に示されたケーブル故障診断装置40に対して、電圧検出部50が複数のコンパレータ411a〜411dを有し、故障状態判別部43aを備える点で異なる。なお実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5は、この発明の実施の形態2に係るケーブル故障診断装置49を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態1の図2に示されたケーブル故障診断装置40に対して、電圧検出部50が複数のコンパレータ411a〜411dを有し、故障状態判別部43aを備える点で異なる。なお実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態2のケーブル故障診断装置49の電圧検出部50が設けられたコンパレータ411a〜411dは、仕切り分けの対象となる入力された電圧が基準となる電圧より高いか低いかの2値判定を行う素子である。例えば411aは最も高い基準電圧値との比較をするコンパレータであり、411bは411aよりも低い基準値を持つコンパレータであり、411cは411bよりも低い基準値を持つコンパレータであり、411dは411cよりも低い基準値を持つコンパレータであり、この基準値の設定は閾値設定部42によって決められる。ここで、コンパレータ411a〜411dの出力は“0”か“1”のビット信号である。よって、例えばケーブルが両端断線の場合、“111111”のようなビット信号が故障状態判別部43aに入力される。本発明のような複数の閾値を設定して判別を行うには、閾値の数と同数のコンパレータ411を用意する必要がある。図5には4個のコンパレータ411a〜411dが示されている。このため、電圧検出部50は4つの閾値を用いてネットワークケーブル2の状態を5種類に判別する。ネットワークケーブル2の状態をN種類に判別する場合は、コンパレータ411をN−1個用意する必要がある。
以上のように、実施の形態2によれば、電圧検出部50は、複数のコンパレータ411を有し、前記検出電圧値を複数の閾値で仕切り分けるように構成したので、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3に係るケーブル故障診断装置51を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態1の図2に示されたケーブル故障診断装置40に対して、電圧検出部52がADC(Analog to Digital Converter)412を有し、故障状態判別部43aを備える点が異なる。なお、実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図6は、この発明の実施の形態3に係るケーブル故障診断装置51を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態1の図2に示されたケーブル故障診断装置40に対して、電圧検出部52がADC(Analog to Digital Converter)412を有し、故障状態判別部43aを備える点が異なる。なお、実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
電圧検出部52を構成するADC412は、計測電圧値をビット数に応じたデジタル信号(離散値)に変換する。ADC412が計測電圧値をビット数に応じたデジタル信号に変換することにより閾値判定を容易にすることができ、また、ADC412の出力ビット数を変化させることにより、閾値判定の精度を変更することができる。
以上のように、実施の形態3によれば、電圧検出部52は、ADC412を有するように構成したので、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、故障状態判別部43における閾値判定を容易にすることができ、また、ADC412の出力ビット数を変化させることで閾値判定の精度を変更することができる。
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4に係るケーブル故障診断装置53を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態1の図2に示されたケーブル故障診断装置40に対して、前段オペアンプ54を追加で備える点で異なる。なお、実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、この発明の実施の形態4に係るケーブル故障診断装置53を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態1の図2に示されたケーブル故障診断装置40に対して、前段オペアンプ54を追加で備える点で異なる。なお、実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
前段オペアンプ54は、送信信号および反射信号が入力されるケーブル故障診断装置53の入り口をハイインピーダンスにし、ネットワークケーブル2からの余計な電流の流れ込みを防ぐだけでなく、例えば、実施の形態2の複数のコンパレータ411を有する電圧検出部50や、実施の形態3のADC412を有する電圧検出部52の場合と同様に対応電圧に最適な電圧増幅を実施することが可能となる。
以上のように、実施の形態4によれば、電圧検出部41は、その入力側に前段オペアンプ54を有し、通信端末1の通信路の分岐部をハイインピーダンスになるように構成したので、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、ネットワークケーブル2からの余計な電流の流れ込みを防ぎ、また、電圧検出部41を構成するコンパレータ411やADC412の対応電圧に最適な電圧増幅を実施することが可能となる。
実施の形態5.
図8は、この発明の実施の形態5に係るケーブル故障診断装置55を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態1の図2に示されたケーブル故障診断装置40に対して、閾値設定部42と故障状態判別部43の代わりにマイコン56を具備する点で異なる。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、この発明の実施の形態5に係るケーブル故障診断装置55を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態1の図2に示されたケーブル故障診断装置40に対して、閾値設定部42と故障状態判別部43の代わりにマイコン56を具備する点で異なる。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
マイコン56は、電圧検出部41により計測された送信信号の電圧値と反射信号の電圧値との差分値を算出し、算出した差分値を設定された閾値により仕切り分けることにより、ネットワークケーブル2の状態を判別して表示部44へ出力する。
マイコン56を用いて故障診断することにより、電圧検出部41により計測された送信信号の電圧値と受信信号の電圧値の差分値を仕切り分ける閾値として、ユーザにより予め与えられた閾値を用いるのでなく、ユーザがプログラマブルに閾値を設定することが可能となり、閾値の設定の自由度を高めることができる。
なお、プログラマブルな閾値設定の例を以下に説明する。
ケーブルの特性インピーダンス値は、ケーブルによって様々な値となり、また終端抵抗の値もケーブルの特性インピーダンス値に合わせるため異なる。この結果、ケーブルによって特性インピーダンス値が変わることにより、励振電圧値(印加電圧値)が同じ、かつ同じ故障であっても観測電圧値は異なってしまう。そこで、マイコン56が、ケーブルに応じた閾値をプログラマブルに設定することにより、ケーブルが異なってもケーブルの状態を診断することが可能となる。
また、終端抵抗の数は本来2つだが、3つ、4つ、5つ有する場合には、マイコン56が終端抵抗の数に応じた閾値をプログラマブルに設定することにより、ケーブルの状態を診断することが可能となる。
ケーブルの特性インピーダンス値は、ケーブルによって様々な値となり、また終端抵抗の値もケーブルの特性インピーダンス値に合わせるため異なる。この結果、ケーブルによって特性インピーダンス値が変わることにより、励振電圧値(印加電圧値)が同じ、かつ同じ故障であっても観測電圧値は異なってしまう。そこで、マイコン56が、ケーブルに応じた閾値をプログラマブルに設定することにより、ケーブルが異なってもケーブルの状態を診断することが可能となる。
また、終端抵抗の数は本来2つだが、3つ、4つ、5つ有する場合には、マイコン56が終端抵抗の数に応じた閾値をプログラマブルに設定することにより、ケーブルの状態を診断することが可能となる。
以上のように、実施の形態5によれば、故障状態判別部は、閾値設定や故障判別を行うマイコン56を具備するように構成したので、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、ネットワークケーブル2の状態の判別に使用する閾値の設定の自由度を高めることができる。
実施の形態6.
図9は、この発明の実施の形態6に係るケーブル故障診断装置57を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態5の図8に示されたケーブル故障診断装置55に対して、記憶部58を追加で備える点で異なる。なお、実施の形態5と同様の構成について、同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、この発明の実施の形態6に係るケーブル故障診断装置57を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態5の図8に示されたケーブル故障診断装置55に対して、記憶部58を追加で備える点で異なる。なお、実施の形態5と同様の構成について、同一の符号を付して説明を省略する。
記憶部58は、マイコン56によりネットワークケーブル2の状態が異常であると判別された場合に、異常が発生した時間情報と異常の内容を記録する。
表示部44は、マイコン56により判別されたネットワークケーブル2の状態の判別結果に加えて、マイコン56により引き出された記憶部58に記録された情報を表示してもよい。
表示部44は、マイコン56により判別されたネットワークケーブル2の状態の判別結果に加えて、マイコン56により引き出された記憶部58に記録された情報を表示してもよい。
記憶部58に記録された情報を表示することにより、ユーザは故障発生後でもケーブル故障診断装置57を備えた通信端末1aにいつどんな故障が起きたかを把握することが可能となる。
以上のように、実施の形態6によれば、マイコン56は、異常が発生した時間情報および異常の内容を記録する記憶部58を備えるように構成したので、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、ユーザは故障発生後でもケーブル故障診断装置57を備えた通信端末1aにいつどんな故障が起きたか把握することが可能となる。
実施の形態7.
図10は、この発明の実施の形態7に係るケーブル故障診断装置59を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態5の図8に示されたケーブル故障診断装置55に対して、異常通知部60を追加で備える点で異なる。なお、実施の形態6と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、この発明の実施の形態7に係るケーブル故障診断装置59を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態5の図8に示されたケーブル故障診断装置55に対して、異常通知部60を追加で備える点で異なる。なお、実施の形態6と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
マイコン56は、ネットワークケーブル2の状態が異常であると判別した場合、エラー信号を異常通知部60とマイコン12に出力する。
異常通知部60は、マイコン56からエラー信号が入力されると、例えばアラームを鳴らせたり、ランプを光らせたりすることにより、ネットワークケーブル2の診断結果が異常であることをユーザに知らせる。
マイコン12は、マイコン56からエラー信号を受信すると通信処理を中断する。
異常通知部60は、マイコン56からエラー信号が入力されると、例えばアラームを鳴らせたり、ランプを光らせたりすることにより、ネットワークケーブル2の診断結果が異常であることをユーザに知らせる。
マイコン12は、マイコン56からエラー信号を受信すると通信処理を中断する。
なお、実施の形態7では、ネットワークケーブル2の状態を判別し、エラー信号を出力するのはマイコン56としているが、マイコン56の代わりに実施の形態1の図2に示す閾値設定部42と故障状態判別部43を備える構成としてもよい。
以上のように、実施の形態7によれば、マイコン56は、異常であると判別した場合に異常通知部60に故障内容を通知すると共に、通信端末1の前記マイコン12に信号の送受信停止命令情報を送信する機能を有するように構成したので、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、マイコン56がネットワークケーブル2の状態が異常であると判別した場合に、ネットワークケーブル2の状態が異常であることをユーザに知らせる異常通知部60を備えるように構成したので、ユーザにネットワークケーブル2の診断結果が異常であることを伝えることができ、また、迅速に通信処理を中断させることができる。
実施の形態8.
図11は、この発明の実施の形態8に係るケーブル故障診断装置61を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態5の図8に示されたケーブル故障診断装置55に対して、マイコン56を削除した点で異なる。なお、実施の形態6と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、この発明の実施の形態8に係るケーブル故障診断装置61を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態5の図8に示されたケーブル故障診断装置55に対して、マイコン56を削除した点で異なる。なお、実施の形態6と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
通信用マイコン12は、通常の通信処理に加え、電圧検出部41により計測された送信信号の電圧値と反射信号の電圧値の差分値を算出し、算出した差分値をプログラマブルに設定された閾値により仕切り分けして、ネットワークケーブル2の状態を判別する。
これにより、ケーブル故障診断装置61はマイコンを有さないため、ケーブル故障診断装置61の規模とコストの低減化が可能となる。また、ケーブル故障診断装置61を備えた通信端末1aの構成においてマイコンがマイコン12のみになることにより、マイコン12によりネットワークケーブル2の診断結果が異常であると診断された場合、瞬時に通信処理を中断する等の制御が可能となる。
なお、図11には、表示部44が記載されているが、必ずしも表示部44を有する必要はなく、表示部44を有さない構成としても構わない。
以上のように、実施の形態8によれば、ケーブル故障診断装置61を備えた通信端末1aが有する通信用マイコン12によりネットワークケーブル2の故障状態を判別するように構成したので、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、ケーブル故障診断装置61の規模とコストの低減化が可能となり、また、ネットワークケーブル2の診断結果が異常であると診断された場合、瞬時に通信処理を中断する等の制御が可能となる。
実施の形態9.
図12は、この発明の実施の形態9に係るケーブル故障診断装置62を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態1の図2に示されたケーブル故障診断装置40に対して、電圧検出部41a,41bを有する点で異なる。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図12は、この発明の実施の形態9に係るケーブル故障診断装置62を備えた通信端末1aの構成例を示した図であり、実施の形態1の図2に示されたケーブル故障診断装置40に対して、電圧検出部41a,41bを有する点で異なる。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図12に示された、ネットワークケーブル2は、2本1組の差動信号線22a,22bにより構成されており、差動信号線22aの両側の終端は作動信号線22bの終端と接続する終端抵抗23が接続されている。
ドライバ/レシーバ11は信号入出力端子13を介して、差動信号線22a,22bのへ通信用信号を出力するドライバの機能と、差動信号線22a,22bの両方から通信用信号を受信するレシーバの機能とを有する。
ケーブル故障診断装置62は、ドライバ/レシーバ11と信号入出力端子13の間に位置する信号線の分岐部14b,14cから分岐した信号線と接続されている。
電圧検出部41aは、分岐部14bから分岐した信号線と接続されており、計測した送信信号の電圧値と反射信号の電圧値とを計測し、また、電圧検出部41bは、分岐部14cから分岐した信号線と接続されており、計測した送信信号の電圧値と反射信号の電圧値とを計測する。
電圧検出部41aは、分岐部14bから分岐した信号線と接続されており、計測した送信信号の電圧値と反射信号の電圧値とを計測し、また、電圧検出部41bは、分岐部14cから分岐した信号線と接続されており、計測した送信信号の電圧値と反射信号の電圧値とを計測する。
故障状態判別部43は、電圧検出部41aにより計測された送信信号の電圧値と反射信号の電圧値の差分を算出し、また、電圧検出部41bにより計測された送信信号の電圧値と反射信号の電圧値の差分を算出し、さらに、電圧検出部41aにより計測された送信信号と反射信号の電圧差と、電圧検出部41bにより計測された送信信号と反射信号の電圧差の差分を算出し、算出した差分値を閾値設定部47に記憶された閾値により仕切り分けすることにより、ネットワークケーブル2の状態を診断する。
このように、電圧検出部41a,41bを備えるだけで、差動信号を用いる差動信号線22a,22bにより構成されたネットワークケーブル2を診断することが可能となる。
なお、2つの電圧検出部41a,41bを備えるのでなく、2つの電圧入力に対応した1つの電圧検出部を備える構成としても構わない。
なお、2つの電圧検出部41a,41bを備えるのでなく、2つの電圧入力に対応した1つの電圧検出部を備える構成としても構わない。
診断するネットワークケーブル2が2本1組の差動信号線22a,22bにより構成されている場合、差動信号線22a,22bそれぞれの送信信号の電圧値と反射信号の電圧値の差分値を算出するため、より詳細な故障診断が可能となる。
以上のように、実施の形態9によれば、電圧検出部41a,41bは、複数の電圧入力に対応して、差動信号を用いたネットワークに対応するように構成したので、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、差動信号線22a,22bそれぞれの送信信号の電圧値と反射信号の電圧値の差分値を算出するため、より詳細な故障診断が可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1a〜1d 通信端末、11 ドライバ/レシーバ、12 マイコン、13 信号入出力端子、14 信号線の分岐部、14a 信号線、14b,14c 信号線の分岐部、2 ネットワークケーブル、21 信号線、22a,22b 差動信号線、23 終端抵抗、3 TDR測定器、31 ステップ波出力部、32 オシロスコープ、33 モニタ、34 信号入出力端子、40,45,49,51,53,55,57,59,61,62 ケーブル故障診断装置、41,41a,41b,50,52 電圧検出部、42,47 閾値設定部、43,43a,48 故障状態判別部、44 表示部、46 インピーダンス算出部、54 前段オペアンプ、56 マイコン、58 記憶部、60 異常通知部、411a〜d コンパレータ、412 ADC(Analog to Digital Converter)。
Claims (16)
- 信号線からなるケーブルに接続された通信端末によって構成されるネットワークに設けられ、前記ケーブルの故障状態を診断するケーブル故障診断装置において、
前記通信端末により励振される送信信号の電圧および前記ケーブルを通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出部と、
該電圧検出部からの出力電圧値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果から前記ケーブルの故障状態を自動的に判別する故障状態判別部とを設けた
ことを特徴とするケーブル故障診断装置。 - 前記電圧検出部は、複数のコンパレータを有し、前記検出電圧値を複数の閾値で仕切り分ける
ことを特徴とする請求項1記載のケーブル故障診断装置。 - 前記電圧検出部は、ADC(Analog to Digital Converter)を有することを特徴とする請求項1記載のケーブル故障診断装置。
- 前記電圧検出部は、その入力側に前段オペアンプを有し、前記通信端末の通信路の分岐部をハイインピーダンスになるようにすることを特徴とする請求項2または請求項3記載のケーブル故障診断装置。
- 前記故障状態判別部は、閾値設定や故障判別を行うマイコンを具備することを特徴とする請求項4記載のケーブル故障診断装置。
- 前記故障状態判別部は、異常が発生した時間情報および異常の内容を記録する記憶部を有することを特徴とする請求項5記載のケーブル故障診断装置。
- 前記故障状態判別部は、異常であると判別した場合に異常通知部に故障内容を通知すると共に、前記通信端末のマイコンに信号の送受信停止命令情報を送信する機能を有することを特徴とする請求項6記載のケーブル故障診断装置。
- 前記電圧検出部は、複数の電圧入力に対応して、差動信号を用いたネットワークに対応することを特徴とする請求項7記載のケーブル故障診断装置。
- 信号線からなるケーブルに接続された通信端末によって構成されるネットワークに設けられ、前記ケーブルの故障状態を診断するケーブル故障診断装置において、
前記通信端末により励振される送信信号の電圧および前記ケーブルを通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出部と、
前記送信信号と前記反射信号の電圧に基づいて前記ケーブルの特性インピーダンス値を算出するインピーダンス算出部と、
前記特性インピーダンス値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果から前記ケーブルの故障状態を自動的に判別する故障状態判別部とを設けたことを特徴とするケーブル故障診断装置。 - 信号線からなるケーブルに接続された通信端末によって構成されるネットワークで前記ケーブルの故障状態を診断するケーブル故障診断方法において、
前記通信端末により励振される送信信号の電圧および前記ケーブルを通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出工程と、
該電圧検出工程において検出した電圧値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果から前記ケーブルの故障状態を自動的に判別する故障状態判別工程とを設けたことを特徴とするケーブル故障診断方法。 - 前記電圧検出工程は、前記検出電圧値を複数の閾値で仕切り分けることを特徴とする請求項10記載のケーブル故障診断方法。
- 前記電圧検出工程は、前記通信端末の通信路の分岐部をハイインピーダンスにして行うことを特徴とする請求項11記載のケーブル故障診断方法。
- 前記故障状態判別工程は、異常が発生した時間情報および異常の内容を記録することを特徴とする請求項12記載のケーブル故障診断方法。
- 前記故障状態判別工程は、異常であると判別した場合に異常通知部に故障内容を通知すると共に、前記通信端末のマイコンに信号の送受信停止命令情報を送信する
ことを特徴とする請求項13記載のケーブル故障診断方法。 - 前記電圧検出工程は、複数の電圧入力に対応して、差動信号を用いたネットワークに対応することを特徴とする請求項14記載のケーブル故障診断方法。
- 信号線からなるケーブルに接続された通信端末によって構成されるネットワークで前記ケーブルの故障状態を診断するケーブル故障診断方法において、
前記通信端末により励振される送信信号の電圧および前記ケーブルを通って戻ってきた反射信号の電圧を検出する電圧検出工程と、
前記送信信号と前記反射信号の電圧に基づいて前記ケーブルの特性インピーダンス値を算出するインピーダンス算出工程と、
前記特性インピーダンス値を予め設定した複数の閾値で仕切り分けた結果から前記ケーブルの故障状態を自動的に判別する故障状態判別工程とを設けたことを特徴とするケーブル故障診断方法。
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