JP2013236115A - 光増幅器及び光増幅方法 - Google Patents

光増幅器及び光増幅方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光増幅器の製造コストを削減する。
【解決手段】第1の波長の励起光を出力する第1の励起光源16と、前記第1の波長とは異なる第2の波長の励起光を出力する第2の励起光源17と、前記第1の励起光源16からの出力と前記第2の励起光源17からの出力とを合波して波長多重された励起光を出力する合波部18と、前記合波部18により出力される前記波長多重された励起光を用いて入力信号光を増幅する第1の希土類添加媒質3と、前記第1の希土類添加媒質3から出力される残留励起光を用い、増幅された前記入力信号光をさらに増幅する第2の希土類添加媒質7と、前記入力信号光の入力レベルに基づいて、前記励起光に含まれる、前記第1の波長の励起光のパワーと前記第2の波長の励起光のパワーとの比率を制御するパワー比率制御部19と、をそなえる。
【選択図】図11

Description

本発明は、光増幅器及び光増幅方法に関する。前記光増幅方法は、例えば、励起光により信号光を光増幅可能な光増幅器に用いることができる。
マルチメディアネットワークの進展に伴い、通信トラフィックの需要は飛躍的に増大している。
このため、例えば、EDF(Erbium Doped Fiber)を増幅媒体として用いた光増幅器により波長多重信号光〔WDM(Wavelength Division Multiplexing)光〕を光増幅して多中継伝送する光伝送システムが、マルチメディア社会における通信システムの経済化を図る上で大きな役割を果たしている。
ここで、上記EDFの増幅効率は、Cバンド帯域(1530nm〜1570nm)の入力信号光に対して大きいことから、WDM光の波長帯粋としては、一般的に、Cバンド帯域が用いられる。
また、EDFの励起光の波長帯域としては、雑音指数〔NF(Noise Figure)〕に優れ、近年、ハイパワー化が進んでいる0.98μm帯が用いられることがある。
なお、光増幅器に関する技術として、例えば、前段の光増幅部(例えば、EDF)と後段の光増幅部(例えば、EDF)との間に、可変光減衰器(Variable Optical Attenuator:VOA)を設ける構成が知られている。
例えば、下記特許文献1には、前段側利得制御部及び後段側利得制御部それぞれの出力レベルが一定レベルになるように、可変光減衰器の減衰量を制御する一方、装置入力レベルまたは分散補償による段間ロス量の変動時に、複数の可変光減衰器に対して、雑音指数が最適となるように減衰量を分配させるため、第2の光増幅部及び第4の光増幅部それぞれに利得目標値を設定して、第1の光増幅部から第4の光増幅部までの利得和を一定に制御する光増幅器が記載されている。
また、下記特許文献2には、信号光が、励起用レーザ光源から出力された励起光が供給されたAl添加EDFにより増幅された後、可変光減衰器により減衰され、さらに、励起用レーザ光源から出力された励起光が供給されたP/Al共添加EDFおよびAl添加EDFにより増幅される光ファイバ増幅器が記載されている。EDFにAlを添加することにより、エルビウムを結晶化させることなく均等に分散させるとともに、C−バンド帯域における強発光帯域(1.55μm帯)を拡げることができる。また、EDFにPを添加することにより、L−バンド帯域における増幅帯域を拡げることができる。
特開2003−258346号公報 特開平10−144984号公報
上述した光増幅器では、前段及び後段の各EDFに入出力される信号光(例えば、WDM光)のトータルパワーを監視し、当該監視結果に基づいて、各EDFにおける増幅利得を一定に制御〔AGC(Auto Gain Control)〕することがある。
また、信号光の入力レベルの変動に応じて、各EDFの間に設けられたVOAの減衰量を変化させることにより、入力レベルの変動に対する出力波長特性の平坦性を維持しつつ所定の出力レベルを保つように前記減衰量を制御することがある。
しかしながら、上記の光増幅器構成には、EDF毎にAGCの制御ループが存在するので、入力信号光の波長増減設時に、AGCの制御遅れが2倍にみえる場合がある。
また、上記の光増幅器構成では、EDF毎に励起光源〔例えば、レーザダイオード(LD:Laser Diode)〕を設けるので、光増幅器の製造コストが増大する。
さらに、励起光源に要求される励起光パワーが大きくなる傾向にあり、励起光源の製造コストが増大する場合がある。
以上から、本発明は、光増幅器の製造コストを削減することを目的の1つとする。
(1)第1の案として、第1の波長の励起光を出力する第1の励起光源と、前記第1の波長とは異なる第2の波長の励起光を出力する第2の励起光源と、前記第1の励起光源からの出力と前記第2の励起光源からの出力とを合波して波長多重された励起光を出力する合波部と、前記合波部により出力される前記波長多重された励起光を用いて入力信号光を増幅する第1の希土類添加媒質と、前記第1の希土類添加媒質から出力される残留励起光を用い、増幅された前記入力信号光をさらに増幅する第2の希土類添加媒質と、前記入力信号光の入力レベルに基づいて、前記励起光に含まれる、前記第1の波長の励起光のパワーと前記第2の波長の励起光のパワーとの比率を制御するパワー比率制御部と、をそなえた光増幅器を用いることができる。
(2)また、第2の案として、第1の波長の励起光を出力する第1の励起光源と、前記第1の波長とは異なる第2の波長の励起光を出力する第2の励起光源と、前記第1の励起光源からの出力と前記第2の励起光源からの出力とを合波して波長多重された励起光を出力する合波部と、前記合波部により出力される前記波長多重された励起光を用いて入力信号光を増幅する第1の希土類添加媒質と、前記第1の希土類添加媒質から出力される残留励起光を用い、増幅された前記入力信号光をさらに増幅する第2の希土類添加媒質と、をそなえた光増幅器の光増幅方法であって、前記入力信号光の入力レベルをモニタし、前記モニタした入力レベルが高いほど、前記第1の波長よりも前記第1の希土類添加媒質における励起光の吸収量が少ない前記第2の波長の励起光の前記波長多重された励起光におけるパワー比率を大きくする、光増幅方法を用いることができる。
光増幅器の製造コストを削減することが可能となる。
一実施形態に係る光増幅器の構成の一例を示す図である。 入力信号光のレベルダイヤの一例を示す図である。 励起光吸収量の一例を示す図である。 一実施形態に係る光増幅器の構成の一例を示す図である。 EDFでの励起光吸収量の波長依存特性の一例を示す図である。 一実施形態に係る制御方法の一例を示す図である。 入力信号光のレベルダイヤの一例を示す図である。 励起光吸収量の一例を示す図である。 第1のEDFにおける反転分布の一例を示す図である。 第2のEDFにおける反転分布の一例を示す図である。 第1変形例に係る光増幅器の構成の一例を示す図である。 第1変形例に係る制御方法の一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも例示に過ぎず、以下に示す実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施形態及び各変形例を組み合わせる等)して実施することができる。
〔1〕一実施形態
(1.1)光増幅器100の構成例
図1は一実施形態に係る光増幅器100の構成の一例を示す図である。
この図1に示す光増幅器100は、例示的に、分岐部1と、合波部2と、第1のEDF3と、分波器4と、VOA5と、合波器6と、第2のEDF7と、分岐部8とをそなえる。さらに、光増幅器100は、例示的に、利得目標値算出部9と、利得誤差検出部10と、パワー制御部11と、波長固定励起LD12と、VOA制御部13とをそなえる。
ここで、分岐部1は、光増幅器100への入力信号光をパワー分岐する。分岐部1には、例えば、光カプラ(スプリッタ)などの光分岐ユニットを用いることができる。分岐部1によりパワー分岐された入力信号光は、合波部2,利得目標値算出部9,利得誤差検出部10及びVOA制御部13にそれぞれ分配される。なお、入力信号光は、WDM光であってもよいし、単一波長の信号光であってもよい。また、入力信号光の波長帯は、例えば、第1のEDF3及び第2のEDF7での増幅効率が大きいCバンド帯域とすることができる。
波長固定励起LD12は、予め設定された固定波長を有する励起光を生成、出力する。波長固定励起LD12により生成、出力された励起光は、合波部2に入力される。ここで、励起光の波長帯域は、Cバンド帯域の入力信号光への増幅寄与が大きい0.98μm帯とすることができる。
合波部2は、分岐部1からの入力信号光と波長固定励起LD12からの励起光とを合波して、第1のEDF3へ出力する。合波部2には、例えば、光カプラなどの光合波ユニットを用いることができる。
第1のEDF3は、波長固定励起LD12からの励起光を用いて入力信号光を光増幅する希土類添加媒質〔例えば、光ファイバ、平面光導波路(PLC:Planar Lightwave Circuit)など〕である。第1のEDF3には、例えば、エルビウム(Er)やツリウム(Tm)などの希土類イオンを添加(ドープ)したファイバを用いることができる。また、第1のEDF3のファイバ長は、例えば、波長固定励起LD12により生成された励起光の一部を吸収しつつも、後段の第2のEDF7に励起光の一部(残留励起光)を出力する程度の長さであることが好ましい。
分波器4は、第1のEDF3により光増幅された入力信号光と第1のEDF3から出力される励起光(残留励起光)とを分離(分波)する。分波器4には、例えば、波長選択フィルタなどを用いることができる。分波器4により分波された信号光は、VOA5の方路へ出力される一方、分波器4により分波された残留励起光は、VOA5を迂回(回避)する方路へ出力される。これにより、信号光をVOA5に入力できる一方、残留励起光は、VOA5を回避させて、第2のEDF7に入力することができる。
VOA5は、VOA制御部13による制御に基づいて、分波器4からの信号光を減衰させる。VOA5により減衰された信号光は、合波器6に入力される。
即ち、VOA5は、第1のEDF3と第2のEDF7との間に挿入され、前記第1のEDF3により増幅された入力信号光を減衰する光減衰器の一例として機能する。
また、分波器4は、第1のEDF3とVOA5との間に挿入され、残留励起光を分波してVOA5を迂回させる分波器の一例として機能する。
合波器6は、VOA5からの信号光とVOA5を迂回(回避)した残留励起光とを合波して、第2のEDF7へ出力する。合波器6には、例えば、光カプラなどの光合波ユニットを用いることができる。
即ち、合波器6は、VOA5と第2のEDF7との間に挿入され、前記分波器4により分波された残留励起光を合波して第2のEDF7に入力させる合波器の一例として機能する。
第2のEDF7は、合波器6からの残留励起光を用いて信号光を光増幅する希土類添加媒質〔例えば、光ファイバ、平面光導波路(PLC)など〕である。第2のEDF7には、第1のEDF3と同様、例えば、エルビウム(Er)やツリウム(Tm)などの希土類イオンを添加(ドープ)したファイバを用いることができる。また、第2のEDF7の媒質長(例えば、ファイバ長)は、上記第1のEDF3の媒質長よりも長く、第1のEDF3からの残留励起光を漏れなく吸収できる程度の長さであることが好ましい。
なお、図1に例示するように、光増幅器100における第1のEDF3及び第2のEDF7での励起光の方向は、前方励起とすることができる。
分岐部8は、第2のEDF7から出力される信号光(出力信号光)をパワー分岐する。分岐部8には、例えば、光カプラ(スプリッタ)などの光分岐ユニットを用いることができる。分岐部8によりパワー分岐された出力信号光は、光増幅器100から出力される一方、利得誤差検出部10に分配される。
利得目標値算出部9は、分岐部1により分岐された入力信号光の入力レベルを検出し、当該検出結果と、光増幅器100に要求される出力レベルとに基づいて、光増幅器100における増幅利得の目標値を算出する。なお、上記入力レベルの検出には、例えば、フォトダイオード〔PD(Photo Diode)〕などの各種の光検出器を用いることができる。利得目標値算出部9により算出された利得目標値は、利得誤差検出部10に入力される。
利得誤差検出部10は、分岐部1により分岐された入力信号光の入力レベルと、分岐部8により分岐された出力信号光の出力レベルとから現状の増幅利得を算出する。そして、現状の増幅利得と、利得目標値算出部9により算出された利得目標値とに基づいて、前記要求される出力レベルを得るための光増幅器100の増幅利得と現状の増幅利得との誤差(利得誤差)を検出する。利得誤差検出部10により検出された利得誤差は、パワー制御部11に入力される。
パワー制御部11は、利得誤差検出部10により検出された利得誤差に基づいて、波長固定励起LD12により生成される励起光のパワーを制御する。パワー制御部11は、例えば、利得誤差がプラスの場合は、現状の増幅利得が前記要求される出力レベルを得るための増幅利得よりも利得誤差分だけ大きいと判断し、励起光のパワーを減少させる制御を行なう。一方、利得誤差がマイナスの場合、パワー制御部11は、例えば、現状の増幅利得が前記要求される出力レベルを得るための増幅利得よりも利得誤差分だけ小さいと判断し、励起光のパワーを増加させる制御を行なう。
また、VOA制御部13は、分岐部1により分岐された入力信号光の入力レベルの変動を検出し、当該検出した入力レベルの変動に基づいて、VOA5での減衰量(ロス)を制御する。
上記構成を有する光増幅器100は、例えば、入力信号光の入力レベルなどに基づき、励起光パワーを制御し、光増幅器100の出力レベルが所望の出力レベルとなるように、各EDF3,7での増幅利得を制御する。一方、光増幅器100は、例えば、入力信号光の入力レベルの変動に基づいて、VOA5でのロスを制御する。これにより、光増幅器100は、入力レベルの変動に対する出力波長特性の平坦性を維持しつつ、所望の出力レベルを得ることができる。
また、光増幅器100は、第1のEDF3で吸収されきらずに漏れ出てきた励起光(残留励起光)が、VOA5で減衰されないようにVOA5を迂回させ、第2のEDF7に再入力させることにより、波長固定励起LD(励起光源)12の数を1個に抑えている。これにより、光増幅器100の製造コストを削減することが可能となる。
さらに、光増幅器100は、AGCの制御ループを1つとすることにより、入力信号光の波長増減設時におけるAGCの制御遅れを抑制することが可能となる。
なお、入力信号光の入力レベル変動によらず平坦な出力レベルを得るべく、光増幅器100は、例えば、第1のEDF3と第2のEDF7との間に、利得等化器〔GEQ(Gain Equalizer)〕を有してもよい。
(1.2)光増幅器100の課題
ところで、光増幅器100の製造コストを決定する要因の1つに、励起光源(例えば、LD)の製造コストがある。励起光源の製造コストは、例えば、励起光源が生成可能な最大励起光パワーが大きいほど、増大する。
このため、光増幅器100の製造コストを更に削減するため、例えば、LDに要求される最大励起光パワーを低減することが有効である。
この最大励起光パワーは、LDが設けられる光増幅器の動作条件によって決定される。前記動作条件には、例えば、入力信号光の波長数と、入力信号光の入力レベルとがある。なお、入力信号光は、例えば、入力下限から入力上限までのレベル変動を有するものとする。
ここで、図2及び図3を用いてLDの所要励起光パワーが最大となる入力信号光の条件について説明する。
図2は1波当たりの入力信号光パワー(dBm/ch)のレベルダイヤの一例を示す図であり、図3は励起光パワー(mW)の各EDF3,7での吸収量の一例を示す図である。なお、図2及び図3では、一例として、励起光の波長を981nmとしたが、励起光の波長はこれに限定されるものではない。
まず、光増幅器100への入力及び第1のEDF3への入力時では、図2に示すように、入力上限と入力下限とのレベル差に変化はない。
次に、第1のEDF3の出力に着目すると、入力下限に対応する出力レベルよりも、入力上限に対応する出力レベルの方が大きいが、第1のEDF3の増幅利得としては逆に減少している。この増幅利得の減少は、第1のEDF3の増幅特性によるものである。
また、VOA5の減衰量(第1のEDF3の出力と第2のEDF7の入力とのレベル差)に着目すると、入力下限と入力上限とのレベル差分だけ、入力上限に対応する減衰量の方が大きい(入力上限の方がより減衰される)。
さらに、第2のEDF7の出力及び光増幅器100の出力に着目すると、入力上限に対応する出力レベルと入力下限に対応する出力レベルとはほぼ同レベルとなる。このとき、第2のEDF7の増幅利得は、入力下限に対応する増幅利得よりも、入力上限に対応する増幅利得の方が大きい。
一方、第1のEDF3が吸収する励起光量(以下、励起光吸収量という)に着目すると、図3に示すように、入力下限に対応する励起光吸収量よりも、入力上限に対応する励起光吸収量の方が多い。
また、第2のEDF7での励起光吸収量に着目すると、入力下限に対応する励起光吸収量よりも、入力上限に対応する励起光吸収量の方がやや多いが、第2のEDF7での励起光吸収量の差は、第1のEDF3での励起光吸収量の差よりも少ない。
さらに、第2のEDF7から漏れ出る励起光の量(以下、励起光漏れ量という)に着目すると、入力上限及び入力下限において、励起光の漏れはほとんどない。これは、第2のEDF7のファイバ長を、励起光の漏れがなくなる程度の長さとしていることによる。
以上のように、LDの所要励起光パワーは、第1のEDF7での励起光吸収量が支配的であることから、入力信号光の入力レベルが入力上限である場合において最大となる。また、図2及び図3に示した値は、入力信号光1波当たりの値であるので、入力信号光の波長多重数が大きいほど、LDの所要励起光パワーは大きくなる。
従って、入力信号光の波長多重数が最大波長数、且つ、入力信号光の入力レベルが入力上限である場合に、LDの所要励起光パワーは最大となる。
そこで、入力信号光の入力レベルが大きい場合に、第1のEDF3での励起光吸収量を低減することができれば、LDに要求される最大励起光パワーを低減することができるので、光増幅器100の製造コストを大幅に削減することが可能となる。
しかし、上述したように、入力信号光の入力レベルが大きいほど、第1のEDF3での励起光吸収量は多くなる。
さらに、第1のEDF3での励起光吸収量の増加に伴い、第2のEDF7に到達する残留励起光のパワーは減少する。このため、光増幅器100の出力レベルを所定のレベルに保つべく、第2のEDF7での残留励起光パワーを確保するためには、第1のEDF3への入力時により大きな励起光パワーが要求されることとなる。
その結果、入力信号光の波長多重数が大きい場合や、入力信号光の入力レベルが大きい場合に備えて、より大きな励起光パワーを生成可能なLDを搭載することとなるので、光増幅器100の製造コストが増大することがある。
そこで、例えば、以下のような光増幅器200の構成が考えられる。
(1.3)光増幅器200の構成例
図4は一実施形態に係る光増幅器200の構成の一例を示す図である。
この図4に示す光増幅器200は、例示的に、分岐部1と、合波部2と、第1のEDF3と、分波器4と、VOA5と、合波器6と、第2のEDF7と、分岐部8とをそなえる。さらに、光増幅器200は、例示的に、利得目標値算出部9と、利得誤差検出部10と、パワー制御部11と、VOA制御部13と、波長制御部14と、波長可変励起LD15とをそなえる。なお、分岐部1,合波部2,第1のEDF3,分波器4,VOA5,合波器6,第2のEDF7,分岐部8,利得目標値算出部9,利得誤差検出部10,パワー制御部11及びVOA制御部13は、図1に例示したものと同様の機能を具備する。
ここで、波長可変励起LD15は、励起光の波長を変化させて出力できる励起光源である。波長可変励起LD15は、例えば、波長制御部14による制御に応じた可変波長の励起光を生成して、合波部2へ出力する。波長可変励起LD15には、例えば、波長可変レーザを用いてもよいし、所定の帯域幅を有する励起光を出力可能なLDと所定の波長を選択可能なファイバブラッグレーティング(FBG:Fiber Bragg Grating)とを組み合わせた構成などを用いてもよい。
即ち、上記第1のEDF3は、波長可変励起LD15により出力される前記励起光を用いて入力信号光を増幅する第1の希土類添加媒質の一例として機能する。
また、上記第2のEDF7は、前記第1のEDF3から出力される残留励起光を用い、増幅された前記入力信号光をさらに増幅する第2の希土類添加媒質の一例として機能する。
波長制御部14は、分岐部1により分岐された入力信号光の入力レベルを検出し、当該検出した入力レベルに基づいて、波長可変励起LD15から出力される励起光の波長を制御する。
例えば、波長制御部14は、前記入力レベルが大きいほど、前記励起光の波長を、第1のEDF3における励起光の吸収量が少ない波長に、前記励起光の波長を制御する。例えば、波長制御部14は、入力信号光の入力レベルが大きくなるほど、上記第1のEDF3での励起光吸収量が減少するように前記励起光の波長を制御してもよい。一方、波長制御部14は、例えば、入力信号光の入力レベルが小さくなるほど、上記第1のEDF3での励起光吸収量が増加するように前記励起光の波長を制御してもよい。
ここで、図5に第1のEDF3(または第2のEDF7)の0.98μm帯での励起光吸収量の波長依存特性の一例を示す。
この図5に例示するように、例えば、981nmの励起光に対して、EDF3,7の励起光吸収量は最大となる一方、977nmの励起光に対しては、EDF3,7の励起光吸収量は、981nmの励起光に対する励起光吸収量の半分程度となる。
従って、入力信号光の入力レベルが大きいほど、励起光の波長を981nmからずらすことにより、第1のEDF3での励起光吸収量を低減させることができる。その結果、LD(励起光源)に要求される最大励起光パワーを低減させることが可能となる。
そこで、本例の波長制御部14は、例えば、図5に示した特性により得られる、図6の入力レベルと励起波長との関係に基づき、波長可変励起LD15により生成、出力される励起光の波長を制御する。
図6に例示するように、波長制御部14は、例えば、入力レベルが−20.4(dBm/ch)程度である場合には、波長可変励起LD15により生成、出力される励起光の波長を約981nmに制御する。そして、入力信号光の入力レベルが大きくなるほど、励起光の波長をシフトさせる。そして、入力レベルが−15.4(dBm/ch)程度となった場合には、波長制御部14は、例えば、励起光の波長を約977nmに制御する。一方、入力信号光の入力レベルが小さくなっていく場合には、波長制御部14は、例えば、上記波長制御と逆方向の制御を行なうようにしてもよい。
なお、図5に示したように、励起光の波長を中心波長981nmから大きくしていき、約985nmに変化させても、励起光の波長を約977nmに制御した場合と同等の励起光吸収量を実現することができる。
従って、波長制御部14は、例えば、入力信号光の入力レベルが大きくなるにつれて、励起光の波長が大きくなる方向にシフトさせることにより、第1のEDF3での励起光吸収量を低減させることもできる。
以上のように、光増幅器200は、入力信号光の入力レベルが大きくなるにつれて、励起光の波長を、EDF3,7での励起光吸収量が少ない波長にシフト制御することで、第1のEDF3での励起光吸収量を大幅に減少させることができる。また、これに伴い、第1のEDF3からの残留励起光量を増加させることができるので、第2のEDF7に入力する残留励起光量を増大させることが可能となる。
なお、上記波長制御に伴い、第2のEDF7での励起光吸収量も減少するので、第2のEDF7からの励起光漏れ量も大きくなる傾向にあるが、第2のEDF7のファイバ長は、予め、励起光漏れ量が十分小さくなるような長さに設定されている。このため、第2のEDF7からの励起光漏れ量は、無視できる程度となる。なお、この点に鑑み、例えば、波長制御部14は、第2のEDF7からの励起光漏れ量が十分無視できる程度に収まるように、励起光の波長をシフト制御することが好ましい。
また、第1のEDF3での励起光吸収量が減少する分、第1のEDF3から出力される信号光の出力レベルが低下するので、第2のEDF7への信号光の入力レベルも低下し、第2のEDF7で要求される励起光パワーが増加する傾向にあるが、これは微小な増加量に留まる。なお、第1のEDF3での励起光吸収量が減少する分、第1のEDF3の増幅効率は低下するが、第2のEDF7に入力される残留励起光量が増加するので、第2のEDF7の増幅利得は向上する。
以上より、本例の光増幅器200は、入力信号光の入力レベルが大きくなるほど、励起光波長を第1のEDF3での励起光吸収量が少なくなる波長にシフト制御することで、第1のEDF3での励起光吸収量を低減させることができる。また、これにより、波長可変励起LD15が要求される最大励起光パワーを大幅に低減させることができ、光増幅器200の製造コストを大幅に削減することが可能となる。
なお、光増幅器200の性能指標の1つにNFがあるが、このNFは、入力信号光の入力レベルが小さいほど、良い値が要求される性質を有する。また、EDFのNFは、一般的に、EDFでの励起光吸収量が多いほど、良い値となる。そのため、入力信号光の入力レベルが小さいほど、励起光の波長は、第1のEDF3での励起光吸収量が多くなる波長(例えば、981nm)に制御されることが望ましい。逆に、入力信号光の入力レベルが大きくなるほど、入力レベルが小さい場合に比してNFに良い値は要求されなくなるので、励起光の波長は、励起光吸収量が少なくなる波長(例えば、977nm)に制御されることができる。
以上のように、光増幅器200は、入力信号光の入力レベルが大きくなるほど、第1のEDF3での励起光吸収量が少ない波長に、励起光波長を制御することにより、第2のEDF7に到達する残留励起光のパワーを増加させることができる。また、入力信号光の入力レベルが小さくなるほど、励起光吸収量が増加するように励起光波長を制御することにより、NFを向上させることができる。
即ち、光増幅器200は、入力信号光の入力レベルに応じて励起光波長を変化させることにより、励起光源(LD)に要求される最大励起光パワーを低減することができるので、LDに要するコストを低減し、光増幅器200の製造コストを大幅に削減することが可能となる。
(1.4)効果の一例
ここで、上記光増幅器200により得られる効果の一例について説明する。
例えば、Cバンド帯域の波長多重信号光(波長間隔:100GHz,波長数:40波,入力下限:−20.4dBm/ch,入力上限:−15.4dBm/ch)を光増幅器200に入力し、出力レベル:2.5dBm/chの出力信号を得る場合を考える。
このとき、波長制御部14は、例えば、入力レベルが入力下限である場合においては、励起光の波長を、EDF3,7での励起光吸収量が最大(2.0dB/m)となる981nmに制御する(図5参照)。
一方、波長制御部14は、例えば、入力レベルが入力上限である場合においては、励起光の波長を、EDF3,7での励起光吸収量が、励起光波長が981nmのときの励起光吸収量よりも少なくなる(半分程度になる)波長(例えば、977nm)に制御する。なお、EDF3,7での励起光吸収量は、励起光波長が981nmのときの励起光吸収量よりも少なければよく、波長制御部14は、例えば、入力レベルが入力上限である場合の励起光の波長を977nmとは異なる波長(例えば、985nmなど)に制御してもよい。
さらに、入力レベルが入力下限と入力上限との間にある場合、波長制御部14は、所定の関係式に基づいて、励起光の波長を制御してもよい。この関係式は、例えば、図6に例示するように、入力レベルが入力下限(−20.4dBm/ch)且つ励起光波長が981nmである点と、入力レベルが入力上限(−15.4dBm/ch)且つ励起光波長が977nmである点とを通る直線で表される式を採用することができる。この場合、関係式は、次式(1)で表される。
励起光波長(μm)=(0.977−0.981)/{(−15.4)−(−20.4)}×入力レベル(dBm/ch)+0.96468 (−20.4≦入力レベル≦−15.4)・・・(1)
なお、上記関係式(1)はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。例えば、入力レベルが大きくなるほど励起光波長の値を階段状に低下させるような関係式を採用してもよい。
また、波長可変励起LD15は、例えば、可変波長FBGをLDの出力端に設け、波長制御部14が、当該可変波長FBGを制御することにより、LDの発振波長を可変制御することができる。
さらに、本例では、例えば、第1のEDF3から残留励起光が漏れ出るように、第1のEDF3のファイバ長を10mとする一方、第2のEDF7から漏れ出る残留励起光の量を小さくするため、第2のEDF7のファイバ長を15mとする。
上記構成を有する光増幅器200において、981nmの励起光を入射した場合、入力下限での光増幅器200のNFは4.78dBとなる。また、977nmの励起光を入射した場合、入力下限での光増幅器200のNFは4.89dBとなり、981nmの励起光を入射した場合に比して、NFは約0.11dB劣化する。このことからも、入力下限における励起光波長は981nmとされることが望ましいことが分かる。
一方、977nmの励起光を入射した場合、入力上限での光増幅器200のNFは5.85dBとなる。また、981nmの励起光を入射した場合、入力上限での光増幅器200のNFは5.48dBとなり、977nmの励起光を入射した場合に比して、約0.29dB向上する。
しかし、伝送路を含めた伝送性能を示すOSNR(Optical Signal Noise Ratio)は、光増幅器200のNFと比例関係にある一方、入力レベルに比例して向上する。入力下限と入力上限とにおけるOSNRは、一般的には、同等であればよいので、入力上限でのNFは、4.78dB+5dB=9.78dB以下であれば十分であることになる。従って、入力上限でのNFは、励起光波長977nmでのNF=5.85dBも十分よい値であることが分かる。
次に、上記構成を有する光増幅器200において、入力レベルが入力下限の場合、励起光波長を977nmに制御する一方、入力レベルが入力上限の場合、励起光波長を981nmに制御した場合の、波長可変励起LD15の所要励起光パワーについて説明する。なお、入力レベルが入力上限の場合に、波長可変励起LD15の所要励起光パワーが最大となることは既に説明したとおりである。
図7は各励起光波長の1波当たりの入力信号光パワー(dBm/ch)のレベルダイヤの一例を示す図であり、図8は各励起光波長の励起光パワー(mW)の各EDF3,7での吸収量の一例を示す図である。なお、参考までに、各励起光を入射した場合の入力上限における第1のEDF3,第2のEDF7の長手方向の反転分布を図9,図10にそれぞれ示す。
まず、図7に例示するように、本例の光増幅器200への入力時及び第1のEDF3への入力時では、各励起光波長における入力信号光レベルに差異はない。
次いで、第1のEDF3の入出力に着目すると、同レベルの入力に対して、977nmの励起光に対応する出力レベルよりも、981nmの励起光に対応する出力レベルの方が大きい。これは、励起光波長を981nmから977nmに変化させたことにより、第1のEDF3での励起光吸収量が減少し(図5参照)、第1のEDF3の増幅効率が低下したことによる。
また、第2のEDF7の入出力に着目すると、977nmの励起光に対応する入力レベルよりも、981nmの励起光に対応する入力レベルの方が大きいが、出力レベルは同レベルとなっている。これは、励起光波長を981nmから977nmに変化させたことにより、第1のEDF3からの残留励起光量が増加し、第2のEDF7の増幅効率が増大したことによる。
一方、第1のEDF3における励起光吸収量に着目すると、図8に示すように、981nmの励起光に対する励起光吸収量よりも、977nmの励起光に対する励起光吸収量の方が少ない。
また、第2のEDF7における励起光吸収量に着目すると、図8に示すように、981nmの励起光に対する励起光吸収量よりも、977nmの励起光に対する励起光吸収量の方がわずかに多い。これは、励起光波長が981nmから977nmに変化されたころにより、第1のEDF3からの残留励起光量が増加したことを示している。
さらに、第2のEDF7からの励起光漏れ量に着目すると、図8に示すように、981nmの励起光に対する励起光漏れ量よりも、977nmの励起光に対する励起光漏れ量の方がわずかに大きい。これも、励起光波長が981nmから977nmに変化されたころにより、第1のEDF3からの残留励起光量が増加したことを示している。
ここで、第1のEDF3の励起光吸収量,第2のEDFの励起光吸収量及び励起光漏れ量の合計(つまり、波長可変励起LD15の所要励起光パワー)に着目すると、981nmの励起光を用いた場合では600mWとなるのに対し、977nmの励起光を用いた場合では531mWにまで減少する。これは、光増幅器200に搭載する波長可変励起LD15の最大励起光パワーを69mW低減できることを表している。
このように、本例では、光増幅器200への入力レベルに応じて、励起光波長を上述のように制御することで、波長可変励起LD15の最大励起光パワーを低減でき、波長可変励起LD15のコストを低減できるので、光増幅器200の製造コストを大幅に削減することが可能となる。
〔2〕第1変形例
上述した実施形態では、入力信号光の入力レベルに基づいて、励起光の波長を制御したが、本例のように、例えば、異なる波長の励起光を生成、出力可能な複数の励起光源から出力される各励起光のパワー比率を制御するようにしてもよい。
図11は第1変形例に係る光増幅器300の構成の一例を示す図である。
この図11に示す光増幅器300は、例示的に、分岐部1と、合波部2と、第1のEDF3と、分波器4と、VOA5と、合波器6と、第2のEDF7と、分岐部8とをそなえる。さらに、光増幅器300は、例示的に、利得目標値算出部9と、利得誤差検出部10と、パワー制御部11と、VOA制御部13と、第1の波長固定励起LD16と、第2の波長固定励起LD17と、励起光合波部18と、パワー比率制御部19とをそなえる。なお、分岐部1,合波部2,第1のEDF3,分波器4,VOA5,合波器6,第2のEDF7,分岐部8,利得目標値算出部9,利得誤差検出部10,パワー制御部11及びVOA制御部13は、図1に例示したものと同様の機能を具備する。
ここで、第1の波長固定励起LD(第1の励起光源)16は、予め設定された固定波長(第1の波長)を有する励起光を生成、出力する。
また、第2の波長固定励起LD(第2の励起光源)17は、第1の波長固定励起LD16により生成、出力される励起光の波長(第1の波長)とは異なる波長(第2の波長)を有する励起光を生成、出力する。なお、本例では、例えば、第1の波長を981nmとし、第2の波長を977nmとすることができる。
励起光合波部18は、第1の波長固定励起LD16からの出力と、第2の波長固定励起LD17からの出力とを合波して波長多重された励起光を出力する。励起光合波部18により合波された励起光は、波長多重励起光として、合波部2を介して、第1のEDF3へ入力される。
パワー比率制御部19は、入力信号光の入力レベルに基づいて、前記波長多重励起光に含まれる、第1の波長の励起光のパワーと、第2の波長の励起光のパワーとの比率を制御する。
本例のパワー比率制御部19は、例えば、入力信号光の入力レベルが大きいほど、波長多重励起光に含まれる励起光のうち、第2の波長の励起光のパワー比率を大きくするようにしてもよい。
ここで、図12を用いてパワー比率制御部19での制御方法の一例を説明する。
例えば、図12に例示するように、入力レベルが入力下限(−20.4dBm/ch)のとき、パワー比率制御部19は、前記波長多重励起光に第1の波長(例えば、981nm)のみが含まれるように各LD16,17のパワー比率を制御する。一方、入力レベルが入力上限(−15.4dBm/ch)のとき、パワー比率制御部19は、前記波長多重励起光に第2の波長(例えば、977nm)のみが含まれるように各LD16,17のパワー比率を制御する。
また、入力レベルが入力下限と入力上限との間にある場合、パワー比率制御部19は、例えば、入力レベルが大きくなるほど、前記波長多重励起光に含まれる第2の波長の励起光のパワーを大きくする一方、第1の波長の励起光のパワー比率を小さくするようにLD16,17のパワー比率を制御する。
このようにしても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができ、また、波長可変LDを省略することができるので、光増幅器300の製造コストを更に削減することが可能となる。
〔3〕その他
なお、上述した光増幅器100,200,300の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択してもよいし、適宜組み合わせてもよい。
また、第1のEDF3と分岐部8との間に設けられた分波器4,VOA5,合波器6,第2のEDF7及びVOA制御部13の数(段数)は、図1,2,11に示す例に限定されない。
さらに、上記実施形態及び変形例における第1の波長と第2の波長との組合せは、あくまで一例であり、第2の波長は、第1の波長よりも、第1のEDF3または第2のEDF7での励起光吸収量が少なければよい。
また、第1のEDF3のファイバ長は、例えば、後段の第2のEDF7に残留励起光が漏れ出す程度の長さとすることができ、第2のEDF7のファイバ長は、例えば、第1のEDF3からの残留励起光を漏れなく吸収できる程度の長さとすることができる。
さらに、上記第1変形例では、2種類の異なる波長のパワー比率を制御する例について説明したが、異なる3種類以上の波長のパワー比率を制御することにより、第1のEDF3での励起光吸収量を減少させてもよい。
また、上記実施形態及び変形例では、各構成(利得目標値算出部9,パワー制御部11,VOA制御部13,波長制御部14及びパワー比率制御部19)が、それぞれ、入力信号光の入力レベルを検出したが、入力レベルを外部から各構成に供給してもよい。
以上の実施形態および変形例に関し、さらに以下の付記を開示する。
〔4〕付記
(付記1)
励起光の波長を変化させて出力できる励起光源と、
前記励起光源により出力される前記励起光を用いて入力信号光を増幅する第1の希土類添加媒質と、
前記第1の希土類添加媒質から出力される残留励起光を用い、増幅された前記入力信号光をさらに増幅する第2の希土類添加媒質と、
前記入力信号光の入力レベルに基づいて、前記励起光源から出力される前記励起光の波長を制御する波長制御部と、をそなえた、
ことを特徴とする、光増幅器。
(付記2)
前記波長制御部は、
前記入力レベルが大きいほど、前記第1の希土類添加媒質における励起光の吸収量が少ない波長に、前記励起光の波長を制御する、
ことを特徴とする、付記1記載の光増幅器。
(付記3)
前記励起光の波長は、0.98μm帯である、
ことを特徴とする、付記1または2に記載の光増幅器。
(付記4)
前記励起光源は、
波長可変のファイバブラッグレーティングを有する、
ことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の光増幅器。
(付記5)
第1の波長の励起光を出力する第1の励起光源と、
前記第1の波長とは異なる第2の波長の励起光を出力する第2の励起光源と、
前記第1の励起光源からの出力と前記第2の励起光源からの出力とを合波して波長多重された励起光を出力する合波部と、
前記合波部により出力される前記波長多重された励起光を用いて入力信号光を増幅する第1の希土類添加媒質と、
前記第1の希土類添加媒質から出力される残留励起光を用い、増幅された前記入力信号光をさらに増幅する第2の希土類添加媒質と、
前記入力信号光の入力レベルに基づいて、前記励起光に含まれる、前記第1の波長の励起光のパワーと前記第2の波長の励起光のパワーとの比率を制御するパワー比率制御部と、をそなえた、
ことを特徴とする、光増幅器。
(付記6)
前記第2の波長は、前記第1の波長よりも、前記第1の希土類添加媒質における励起光の吸収量が少ない波長である、
ことを特徴とする、付記5記載の光増幅器。
(付記7)
前記パワー比率制御部は、
前記入力信号光の前記入力レベルが大きいほど、前記波長多重された励起光に含まれる前記第2の波長の励起光のパワー比率を大きくする、
ことを特徴とする、付記6記載の光増幅器。
(付記8)
前記第1の波長及び前記第2の波長は、0.98μm帯である、
ことを特徴とする、付記5〜7のいずれか1項に記載の光増幅器。
(付記9)
前記第2の希土類添加媒質の媒質長は、前記第1の希土類添加媒質の媒質長よりも長い、
ことを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項に記載の光増幅器。
(付記10)
前記第1の希土類添加媒質と前記第2の希土類添加媒質との間に挿入され、前記第1の希土類添加媒質により増幅された前記入力信号光を減衰する光減衰器と、
前記第1の希土類添加媒質と前記光減衰器との間に挿入され、前記残留励起光を分波して前記光減衰器を迂回させる分波器と、
前記光減衰器と前記第2の希土類添加媒質との間に挿入され、前記分波器により分波された前記残留励起光を合波して前記第2の希土類添加媒質に入力させる合波器と、をそなえた、
ことを特徴とする、付記1〜9のいずれか1項に記載の光増幅器。
(付記11)
前記入力信号光は、波長多重された信号光である、
ことを特徴とする、付記1〜10のいずれか1項に記載の光増幅器。
(付記12)
前記入力信号光の波長帯域は、Cバンド帯域である、
ことを特徴とする、付記1〜11のいずれか1項に記載の光増幅器。
(付記13)
前記第1の希土類添加媒質及び前記第2の希土類添加媒質における励起光の方向は、前方励起である、
ことを特徴とする、付記1〜12のいずれか1項に記載の光増幅器。
(付記14)
励起光を出力する励起光源と、前記励起光源により出力される前記励起光を用いて入力信号光を増幅する第1の希土類添加媒質と、前記第1の希土類添加媒質の残留励起光を用いて前記入力信号光を増幅する第2の希土類添加媒質と、をそなえた光増幅器の光増幅方法であって、
前記入力信号光の入力レベルをモニタし、
前記モニタした入力レベルが大きいほど、前記励起光の波長を、前記第1の希土類添加媒質における励起光の吸収量が少ない波長に制御する、
ことを特徴とする、光増幅方法。
(付記15)
第1の波長の励起光を出力する第1の励起光源と、前記第1の波長とは異なる第2の波長の励起光を出力する第2の励起光源と、前記第1の励起光源からの出力と前記第2の励起光源からの出力とを合波して波長多重された励起光を出力する合波部と、前記合波部により出力される前記波長多重された励起光を用いて入力信号光を増幅する第1の希土類添加媒質と、前記第1の希土類添加媒質から出力される残留励起光を用い、増幅された前記入力信号光をさらに増幅する第2の希土類添加媒質と、をそなえた光増幅器の光増幅方法であって、
前記入力信号光の入力レベルをモニタし、
前記モニタした入力レベルが高いほど、前記第1の波長よりも前記第1の希土類添加媒質における励起光の吸収量が少ない前記第2の波長の励起光の前記波長多重された励起光におけるパワー比率を大きくする、
ことを特徴とする、光増幅方法。
1,8 分岐部
2 合波部
3 第1EDF
4 分波器
5 VOA
6 合波器
7 第2EDF
9 利得目標算出部
10 利得誤差検出部
11 パワー制御部
12,16,17 波長固定励起LD
13 VOA制御部
14 波長制御部
15 波長可変励起LD
18 励起光合波部
19 パワー比率制御部
100,200,300 光増幅器

Claims (4)

  1. 第1の波長の励起光を出力する第1の励起光源と、
    前記第1の波長とは異なる第2の波長の励起光を出力する第2の励起光源と、
    前記第1の励起光源からの出力と前記第2の励起光源からの出力とを合波して波長多重された励起光を出力する合波部と、
    前記合波部により出力される前記波長多重された励起光を用いて入力信号光を増幅する第1の希土類添加媒質と、
    前記第1の希土類添加媒質から出力される残留励起光を用い、増幅された前記入力信号光をさらに増幅する第2の希土類添加媒質と、
    前記入力信号光の入力レベルに基づいて、前記励起光に含まれる、前記第1の波長の励起光のパワーと前記第2の波長の励起光のパワーとの比率を制御するパワー比率制御部と、をそなえた、
    ことを特徴とする、光増幅器。
  2. 前記第2の波長は、前記第1の波長よりも、前記第1の希土類添加媒質における励起光の吸収量が少ない波長である、
    ことを特徴とする、請求項1記載の光増幅器。
  3. 前記パワー比率制御部は、
    前記入力信号光の前記入力レベルが大きいほど、前記波長多重された励起光に含まれる前記第2の波長の励起光のパワー比率を大きくする、
    ことを特徴とする、請求項2記載の光増幅器。
  4. 第1の波長の励起光を出力する第1の励起光源と、前記第1の波長とは異なる第2の波長の励起光を出力する第2の励起光源と、前記第1の励起光源からの出力と前記第2の励起光源からの出力とを合波して波長多重された励起光を出力する合波部と、前記合波部により出力される前記波長多重された励起光を用いて入力信号光を増幅する第1の希土類添加媒質と、前記第1の希土類添加媒質から出力される残留励起光を用い、増幅された前記入力信号光をさらに増幅する第2の希土類添加媒質と、をそなえた光増幅器の光増幅方法であって、
    前記入力信号光の入力レベルをモニタし、
    前記モニタした入力レベルが高いほど、前記第1の波長よりも前記第1の希土類添加媒質における励起光の吸収量が少ない前記第2の波長の励起光の前記波長多重された励起光におけるパワー比率を大きくする、
    ことを特徴とする、光増幅方法。
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