JP2013233279A - 脈波解析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作で血圧と不整脈の有無とを同時に検出することができ、被検者の負担を軽減することができるようにする。
【解決手段】被検者の上腕に巻き付けたカフ帯を空気圧にて所定に加圧した後、減圧する際に、歪みセンサ7にて被検者の被圧迫脈波を検出し、検出した被圧迫脈波からコロトコフ音を含む周波数成分を解析して、最高血圧、最低血圧を測定すると共に、被圧迫脈波の周期から不整脈の有無を検出する。そして最高血圧、最低血圧、不整脈の有無を携帯電話21の表示部21dに設けた最高血圧表示部21f、最低血圧表示部21g、不整脈警告部21iに表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コロトコフ音を含む周波数成分を解析して脈波を検出する脈波解析装置に関する。
従来、被検者の脈波は血圧測定等に利用されている。脈波に基づいて血圧を測定する方法としては、上腕にカフを装着した後、カフに送給する空気により発生するカフ圧で血管を圧迫した後、カフ圧を漸減させる際に発生するコロトコフ音を聴診器やマイクロフォンで検出し、コロトコフ音の発生時の圧力を最高血圧、コロトコフ音の消滅時の圧力を最低血圧として測定する聴診法が知られている。
又、上述した聴診法と同様にカフ圧で動脈を圧迫した際に、動脈の拍動により生じるカフ内圧の振動現象を圧力センサで検出し、振幅が急増したときを最高血圧とし、振幅が急減したときを最低血圧として検出するオシロメトリ法も知られている。
しかし、聴診法やオリロメトリ法では、測定する医師や看護師の経験やくせ等の影響で、測定結果に個人差が生じやすく、血圧を正確に測定するには熟練が要求される。
この対策として、例えば特許文献1(特開2010−17299号公報)には、被検者の上腕と上腕に装着したカフとの間に歪センサを挿入し、この歪センサにより被圧迫脈波を測定し、この被圧迫脈波に現れる突起の発生及び消失から最高血圧及び最低血圧を測定する技術が開示されている。
特開2010−17299号公報 特開2011−19719号公報 特開2007−209610号公報
ところで、血圧と不整脈とは密接な関係を有しており、高血圧が不整脈をおこす原因のひとつであることが知られている。又、不整脈は、加齢、ストレス、過労、睡眠不足、飲酒などが誘因となることも知られている。
そのため、患者の血圧を計る際には、心電図を使用して不整脈の症状を同時に検出する場合が多い。又、最近では例えば特許文献2(特開2011−19719号公報)に開示されているような携帯型血圧計や、例えば特許文献3(特開2007−209610号公報)に開示されているような携帯型心電計が普及しており、在宅で、血圧の測定や心電図から不整脈の有無を手軽に検出できるようになっている。
しかし、血圧測定と不整脈の検出を同時に行おうとした場合、血圧計と心電計とを別々に操作して検出しなければならず、操作が煩雑で、被検者に負担を強いることになる。
従って、本発明の目的は、簡単な操作で血圧と不整脈の有無とを同時に検出することができて、被検者の負担を軽減することができ、使い勝手のよい脈波解析装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、被験者の生体動脈が通る被検査部に装着されるカフと、前記カフを加減圧する加減圧手段と、前記カフと該カフが装着される前記被検者の被検査部との間に介装して被圧迫脈波を検出する被圧迫脈波検出手段と、前記加減圧手段で前記カフを加圧した後減圧する際に、前記被圧迫脈波検出手段で検出する前記被圧迫脈波からコロトコフ音を抽出し、該コロトコフ音の発生時と消失時の血圧を測定する血圧測定手段と、前記被圧迫脈波の周期を分析して不整脈を検出する不整脈検出手段とを備える脈波解析装置を提供することにある。
上記発明では、カフ圧を減圧する際に、被検者から検出した被圧迫脈波に基づきコロトコフ音を含む周波数成分を解析して、血圧と不整脈とを同時に検出するようにしたので、被検者の負担が軽減されて、使い勝手がよい。
本発明の第2は、第1の発明において、前記血圧測定手段は、前記被圧迫脈波検出手段で検出する前記被圧迫脈波からコロトコフ音を含む周波数成分を解析して該被圧迫脈波に対応するスペクトグラムを生成すると共に、コロトコフ音に特異的な周波数帯域のエネルギーの変化からコロトコフ音の発生と消失を検出することを特徴とする。
上記発明では、被圧迫脈波からコロトコフ音を含む周波数成分を解析して、この被圧迫脈波に対応するスペクトグラムを生成すると共に、コロトコフ音に特異的な周波数帯域のエネルギーの変化からコロトコフ音の発生と消失を検出するようにしたので、コロトコフ音の発生と消失とを高い精度で検出することができる。
本発明の第3は、第1或いは第2の発明において、前記被圧迫脈波検出手段は、歪センサ又は音響センサであることを特徴とする。
上記発明では、被圧迫脈波を歪センサ又は音響センサで検出するようにしたので、被圧迫脈波からコロトコフ音を含む周波数成分を容易に抽出することができる。
本発明の第4は、第1〜第3の発明において、表示部と、前記血圧測定手段と、前記不整脈検出手段とを備える携帯端末を有し、前記加減圧手段からの圧力信号と、被圧迫脈波検出手段からの検出信号を前記携帯端末に送信し、前記表示部に、前記被圧迫脈波検出手段で検出した被圧迫脈波、及び前記血圧測定手段で測定した血圧、及び不整脈検出手段で検出した不整脈の有無を表示させることを特徴とする。
上記発明では、加減圧手段からの圧力信号と、被圧迫脈波検出手段からの検出信号を携帯端末に送信し、この携帯端末の表示部に、被圧迫脈波と血圧と不整脈の有無とを表示させるようにしたので、被検者は携帯端末に表示された血圧、不整脈の有無の情報を手軽に入手することができる。
本発明の第5は、第4発明において、前記被圧迫脈波検出手段で検出した被圧迫脈波データ、及び前記血圧測定手段で測定した血圧データ、及び不整脈検出手段で検出した不整脈データが、前記携帯端末を介して予め設定された所定の機関に転送されるように構成されていることを特徴とする。
上記発明では、上述した第4発明の携帯端末に入力された各データを予め設定された所定の機関に転送できるようにしたので、被検者は在宅で測定した自身の各データを、例えば診療所、病院等の外部機関に転送して、健康管理や病気の治療に関する、医師等の専門家による監視や指示を受けることができる。
本発明によれば、カフ圧を減圧する際に、被検者から検出した被圧迫脈波に基づきコロトコフ音を含む周波数成分を解析して、血圧と不整脈とを同時に検出するようにしたので、被検者の負担が軽減されて、使い勝手がよい。
第1実施形態による脈波解析装置の構成図である。 同、脈波解析装置のシステムブロック図である。 同、脈波解析の流れを示すフローチャートである。 同、コロトコフ音法による血圧の測定原理を示すタイムチャートである。 同、不整脈の検出原理を示すタイムチャートである。 同、他の態様による脈波解析装置の構成図である。 第2実施形態による脈波解析装置の構成図である。 同、脈波解析装置のシステムブロック図である。 同、解析結果を表示する画面の説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1〜図6に本発明の第1実施形態を示す。図1に示すように、本実施形態による脈波解析装置は、カフユニット1と脈波検出ユニット2と携帯端末としての携帯電話21とを備えている。
図2に示すように、カフユニット1は、生体動脈が通る被検査部である上腕に巻き付けて装着するカフの代表であるカフ帯6と、被圧迫脈波検出手段としての歪センサ7とを有している。カフ帯6は上腕を圧迫する空気袋を有し、この空気袋が後述する脈波検出ユニット2に設けられている加減圧手段8にエアーチューブ10を介して連通されている。又、歪センサ7は、カフ帯6の内側に配設されており、カフ帯6を被検者の上腕に巻き付けることでカフ帯6と上腕との間に介装されて、被検者の上腕に圧接される。そして、カフ帯6の締め付けにより被検者の血管が圧迫されて発生する軋む振動等から被圧迫脈波(以下、単に「脈波」と称する)を検出し、この脈波を所定にA/D変換した後、後述する演算制御部3へ送信する。
又、脈波検出ユニット2は、演算制御部3と加減圧手段8と圧力センサ9とを備えている。加減圧手段8は加圧ポンプと排気弁とを有しており、加圧ポンプは、カフ帯6に設けられている空気袋に空気を送給して、この空気袋を膨出させる。又、排気弁は、演算制御部3からの駆動信号により、カフ帯6側へ送給される圧(以下、「カフ圧」と称する)を調整すると共に空気袋に供給された空気を排出させて空気袋を収縮させる。圧力センサ9はエアーチューブ10に接続されており、エアーチューブ10を介して空気袋に送給されるカフ圧を検出し、検出したカフ圧のデータを、所定にA/D変換した後、演算制御部3に送信する。
演算制御部3は、演算処理部3aとON/OFFスイッチ等を備える入力部3bと、入出力インターフェース(I/O)3cとを備えている。尚、演算処理部3aは、CPU,ROM,RAM等を備えるマイクロコンピュータを主体に構成されている。
この入出力インターフェース3cが携帯電話21に信号ケーブル22を介して接続される。この携帯電話21として、本実施形態は通常の通話機能に加えてPDA(Personal Digital Assistants)機能を有する多機能携帯電話(いわゆるスマートフォン)を採用している。
この携帯電話21に、脈波表示送信プログラムが予めインストールされている。尚、この脈波表示送信プログラムは、アプリケーションソフトウエアであり、カフユニット1及び脈波検出ユニット2を購入した被検者が、携帯電話21に対して、適宜、ダウンロードすることができる。
携帯電話21は、脈波の表示及び送信を実現する機能として、演算処理部21a,この演算処理部21aに対してデータの入出力を行う入出力インターフェース(I/O)21b、脈波検出ユニット2から送信されたデータの転送先を指定する操作等を行う入力部21c、脈波検出ユニット2から送信されたデータを表示する表示部21d、そのデータを入力部21cの操作により指定した機関に、パケット通信を利用して転送するデータ送信部21e等が備えられている。
演算処理部21aは、CPU,ROM.RAM等を有する周知のマイクロコンピュータを主体に構成されており、脈波検出ユニット2から送信されたデータを表示部21dに所定に表示し、又、入力部21cの操作にて転送先が指定された場合、当該データを、データ送信部21eを介して指定された機関に転送する。
図1に、表示部21dの表示例を示す。本実施形態では、表示部21dに、最高血圧表示部21f、最低血圧表示部21g、脈波表示部21h、不整脈警告部21iが表示される。
一方、上述した脈波検出ユニット2の演算制御部3に設けられている演算処理部3aでは、圧力センサ9で検出したカフ圧に基づき加圧ポンプの動作を制御すると共に、排気バルブの開閉動作を制御する。更に、この演算処理部3aは、歪センサ7で検出した脈波を解析して、最高血圧、最低血圧を算出すると共に、脈波の周期から不整脈の有無を調べる。
次に、上述した演算処理部3aで実行される脈波解析の流れ,及び携帯電話21の表示部21dに対する表示態様について、図3に示すフローチャートに従って説明する。
被検者の脈波解析に際しては、先ず、脈波検出ユニット2に信号ケーブル22を介して携帯電話21を接続する。一方、被検者は、自身の上腕にカフ帯6を所定に巻き付ける。
次いで、脈波検出ユニット2をONする。すると、演算処理部3aに設けられているCPUがROM、HDD(ハードディスクドライブ)及び/又はSDD(シリコンディスクドライブ)に記憶されている脈波解析プログラムを読込み、システムを初期化した後、図3に示す脈波解析処理ルーチンが起動される。
このルーチンでは、先ず、ステップS1で加圧工程が開始される。この加圧工程では、加減圧手段8に設けられている排気バルブを閉弁させると共に、加圧ポンプを作動させて、カフ帯6に内装されている空気袋に空気を送給し、この空気袋を膨出させる。その結果、被検者の上腕がカフ帯6で締め付けられ、相対的に空気袋の内圧が上昇する。演算処理部3aでは、圧力センサ9で検出したカフ圧データに基づき、このカフ圧が最高血圧の測定に充分な所定圧に達するまで監視する。そして、カフ圧が最高血圧の測定に充分な所定圧に達したとき、加圧ポンプの作動を停止させる。
次いで、ステップS2,S3で脈波計測工程が実行される。ステップS2では、排気バルブを開弁させてカフ圧の減圧を開始する。次いで、ステップS3で、圧力センサ9で検出したカフ圧データと、歪センサ7で検出した被圧迫脈波データとを取り込む。排気バルブが開弁すると、空気袋内の空気圧が徐々に減圧され、圧力センサ9で検出するカフ圧は、図4に示すカフ圧波形P1のように、脈波を検出しながらほぼ直線状に減少する。
その後、ステップS4〜S10で、周波数分析による血圧決定工程が実行される。尚、この工程での処理が本発明の血圧測定手段に対応している。
この工程では、図4に示すように、歪センサ7で検出した脈波の時系列データを、一定時間幅(短時間高速フーリエ変換すなわち短時間FFTを行う時間幅)を指定し、この時間幅より短い間隔で移動させながら、短時間FFTによる周波数分析を行う。そして、周波数分析した結果に基づき、脈波位置を検出する。
すなわち、先ず、歪センサ7で検出した脈波の時系列データから1脈波の中心位置を確定する。具体的には脈波の時系列データの+のピーク位置が中心となるように1脈波内の各周波数特性を抽出する。
そして、ステップS5へ進み、抽出した1脈波内の各周波数特性から、コロトコフ音に対応する脈波の動脈きしみ波形を特定すべく、コロトコフ音に特異的な周波数帯域のエネルギーを各周波数特性それぞれから抽出する。具体的には、コロトコフ音に特異的な周波数帯域として、周波数分析結果の中で10〜100[Hz](好適には、17〜30[Hz])の帯域のエネルギーの合計RMSを次式から算出する。そして、このコルコトフ音に特異的な周波数帯域のエネルギーの合計RMSが各脈波内で一番大きいものをKSGとして抽出する。
ここで、Xiは各脈波の周波数分析結果から抽出したコロトコフ音を含む周波数帯域内の各周波数の音エネルギーレベル、nはXiの個数である。
次いで、ステップS6へ進み、上式で求めたRMSに基づき、コロトコフ音の発生を検出したか否かを調べる。すなわち、各脈波のRMSの変化を調べると、RMSの値が大きくなっている範囲でコロトコフ音が発生していることが実験から明らかになっている。そのため、当該ステップでは、RMSが大きく変化する最初の脈波が検出された場合、ステップS7へ進み、検出されなかった場合、ステップS8へ進む。尚、当該ステップでは、各脈波のRMSの最大値から統計的に求めた所定レベルだけ低い値をしきい値として設定し、このしきい値を最初に超えるRMSが検出されたとき、当該脈波をコロトコフ音発生の先頭として設定するようにしても良い。
RMSが大きく変化する最初の脈波が検出されたと判定されて、ステップS7へ進むと、最高血圧を決定する。すなわち、上述したステップS6で、RMSが大きく変化する最初の脈波が検出された場合、これがコロトコフ音発生の先頭となるため、当該脈波とその直前の脈波との中間が、コロトコフ音の最高血圧点P2となり、当該検出時刻の圧力センサ9で検出したカフ圧波形P1を最高血圧P4として決定し(図4参照)、ステップS8へ進む。
ステップS8へ進むと、コロトコフ音の発生後の消失を検出する。そして、コロトコフ音が発生前のときはステップS3へ戻り、コロトコフ音が発生後のとき、すなわちステップS7を一度通過した後は、上式で求めたRMSに基づき、コロトコフ音の消失を検出したか否かを調べる。各脈波のRMSの変化を調べると、上述とは逆に、RMSが急に小さくなっているポイントでコロトコフ音が消失していることが実験から明らかになっている。そのため、当該ステップでは、RMSが急激に減少した最初の脈波が検出された場合、消失と判定し、ステップS9へ進む。又、RMSが急激に減少した最初の脈波が検出されていない場合は、ステップS3へ戻り、新たなデータを取り込む。
そして、ステップS9へ進むと、最低血圧を決定する。すなわち、上述したステップS8で、RMSが大きく低下した最初の脈波が検出された場合、これがコロトコフ音発生の終端となるため、当該脈波とその直前の脈波との中間が最低血圧点P3(図4参照)となり、当該検出時刻の圧力センサ9で検出したカフ圧波形P1を最低血圧P5として決定し(図4参照)、ステップS10へ進む。この場合、各脈波のRMSの最大値から統計的に求めた一定レベル低い値をしきい値として設定し、このしきい値を最初に下回ったときの脈波をコロトコフ音の終端の脈波として設定するようにしても良い。
ステップS10へ進むと、図5に示すように、最高血圧点P2から最低血圧点P3まで脈波の間隔から脈波周期Tおよび不整脈周期T1を算出する。すなわち、最高血圧点P2が検出されたときから最低血圧点P3が検出されるまでの脈波ピークの周期からほぼ規則的な脈波周期Tを算出し、この脈波周期Tに対して長い周期(或いは短い周期)が検出された場合、それを不整脈周期T1として特定する。尚、このステップでの処理が、本発明の不整脈検出手段に対応している。
又、この場合、必要に応じて、脈波周期Tの平均から単位時間当たりの脈拍数を算出するようにしても良い。或いは、脈拍数は、最高血圧点P2から最低血圧点P3までの各脈波の間隔を相乗平均して脈の間隔を求め、その時間から1分間の脈拍数を割り出すようにしてもよい。
そして、この血圧決定工程で求めた最高血圧データ、最低血圧データ、脈波データ、不整脈データを、携帯電話21に送信する。
ステップS11では、血圧・脈波表示工程が、携帯電話21の演算処理部21aで実行される。
携帯電話21の演算処理部21aでは、脈波検出ユニット2の演算制御部3から送信された各データを読込み、表示部21dに表示さてルーチンを抜ける。
すると、図1に示すように、携帯電話21の表示部21dに設けられている、最高血圧表示部21f、最低血圧表示部21g、脈波表示部21hに、最高血圧、最低血圧、脈波形が表示され、更に、不整脈が検出された場合は不整脈警告部21iが赤色点灯或いは点滅する。尚、この場合、表示部21dに脈拍数を同時に表示させるようにしても良い。
又、被検者が携帯電話21に設けられている入力部21cを操作すれば、被検者データ(最高血圧データ、最低血圧データ、脈波形データ、不整脈データ、必要により脈拍数データ)を、携帯電話21に備えられているデータ送信部21eを通じて、予め登録されている機関(例えば、かかりつけの医療機関)に転送される。
このように、本実施形態では、被検者の脈波から最高血圧と最低血圧とを検出するに際し、脈波の周期から不整脈の有無も併せて検出するようにしたので、被検者は一々血圧計と心電計とを個別に装着する必要が無く、使い勝手がよい。
又、この被検者データを携帯電話21の表示部21dに表示させるようにしたので、被検者は手軽に、血圧及び不整脈の有無を知ることができる。
更に、被検者データは携帯電話21のデータ送信部21eを通じて、予め登録されている機関に転送することができるため、被検者は所定の機関に一々出向く必要がなく、時間的な負担を軽減することができる。
又、図6に本実施形態の変形例を示す。上述した実施形態では、脈波検出ユニット2に演算制御部3を設け、この演算制御部3で求めた被検者データ(最高血圧データ、最低血圧データ、脈波形データ、不整脈データ、必要により脈拍数データ)を、携帯電話21に送信し、この携帯電話21の表示部21dに表示させるようにしている。これに対し、本変形例では、上述した脈波検出ユニット2の演算制御部3で求める被検者データを、携帯電話21の演算処理部21aで求めるようにしたものである。
被検者データを携帯電話21側で求めるようにしたので、脈波検出ユニット2の演算制御部3が不要となり、当該ユニットの構成を簡素することができる。
[第2実施形態]
図7〜図9に本発明の第2実施形態を示す。上述した実施形態では、脈波検出ユニット2を携帯電話21に接続し、脈波検出ユニット2で検出した被検者データを携帯電話21の表示部21dに表示させるようにしている。これに対し、本実施形態では、被検者データをパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と称する)31に表示させるようにしたものである。
パソコン31として、本実施形態はノートパソコンを採用している。このパソコン31は、キーボード等を備える入力部31cと、液晶モニタ等の表示手段としての表示部31dとを備えていると共に、内部に演算処理部31aが収納されている。尚、入力部31cにはマウスも含まれる。演算処理部31aは、CPU,ROM,RAM、HDD(ハードディスクドライブ)、SDD(シリコンディスクドライブ)等を有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、ROM、HDD(ハードディスクドライブ)及び/又はSDD(シリコンディスクドライブ)に格納されているプログラムに従いCPUにて演算処理が行われる。
この演算処理部31aに入出力インターフェース31bを介して、歪センサ7、圧力センサ9で検出したデータが入力される。更に、この演算処理部31aが通信インターフェース31eを介してインターネット41に接続されている。
図9に表示部31dの表示例を示す。この表示部31dの下段には、最高血圧表示部32、最低血圧表示部33、脈拍数表示部34等の各表示窓が設けられていると共に、不整脈警告部35が設けられている。又、その上方に脈波波形表示部36が設けられており、その上方にスペクトログラム表示部37が設けられている。更に、表示部31dの最上部にKSG表示部38が設けられている。
スペクトログラム表示部37は、縦軸に周波数、横軸に時間を表し、脈波の周波数成分を解析して、特定周波数の強さ(振幅)を明るさや色彩で階調表示させる(スペクトログラム描画)。これに基づき演算処理部31aで処理した結果がスペクトログラムSpとして表示される。又、脈波波形表示部36には1脈波毎のコロトコフ音を検出するための周波数範囲のパワーレベル(KSG)のパターン(KSGパターン)が表示される。
演算処理部31aには、上述した第1実施形態の図3に示すフローチャートを実行するプログラムが組み込まれており、当該プログラムを実行すると共に、スペクトログラム表示部37に描画するスペクトログラムを生成する周波数分析表示工程を実行するプログラムが組み込まれている。
尚、本実施形態では、パソコン31に予め設けられている演算処理部31aで脈波解析を行うようにしたため、上述した図6と同様、脈波検出ユニット2の演算制御部3が不要となり、当該ユニットの構成を簡素化することができる。
周波数分析表示工程では、歪センサ7で検出した被圧迫脈波の時系列データを、一定時間幅(短時間高速フーリエ変換すなわち短時間FFTを行う時間幅)を指定し、この時間幅より短い間隔で移動させながら、短時間FFTによる周波数分析を行う。そして、周波数分析した結果を、時系列に従って、表示部31dのスペクトログラム表示部37にスペクトログラム描画させる。図9に示すように、スペクトログラムSpは、スペクトログラム表示部37に、縦軸を周波数、横軸を時間として、脈波に対応した周波数成分の時系列変化として描画される。
又、本実施形態においては、被圧迫脈波の時系列データの周波数成分の強さ(振幅)が、色彩で階調表示されており、最も弱い強度を紫、最も強い強度を白とし、強度が弱い方から強い方へ移行するに従い次第に、彩度が、例えば青、水色、桃色、橙、緑と低くなるように設定されている。因みに、図9に示すスペクトログラム表示部37に描画されたスペクトログラムSpは、周波数が低く且つ脈の中心付近の強度が白色で最も高く表示され、逆に、周波数が高く且つ外側へ移行するに従い、紫色で最も低い強度が表示された模様(パターン)が形成されている。
又、上述した図3に示すフローチャートのステップS11で表示させる最高血圧、最低血圧、脈波は、表示部31dの最高血圧表示部32、最低血圧表示部33、脈波波形表示部36に表示され、更に、脈拍数が脈拍数表示部34に表示される。又、不整脈が検出された場合、不整脈警告部35が赤色で点灯或いは点滅する。
更に、上述した被検者データ(最高血圧データ、最低血圧データ、脈波形データ、不整脈データ、脈拍数データ、及びスペクトログラムデータ等)は、通信インターフェース31eからインターネット41を介して、予め登録されている機関(例えば、かかりつけの医療機関)に転送することができる。
このように、本実施形態では、被検者データをパソコン31の表示部31dに表示させるようにし、更に、この被検者データをパソコン31からインターネット41を経て、予め登録されている機関に転送するようにしたので、使い勝手が良い。
P4…最高血圧
P5…最低血圧
T…脈波周期
T1…不整脈周期
2…脈波検出ユニット
3…演算制御部
7…歪センサ
9…圧力センサ
21…携帯電話
21d…表示部
21f…最高血圧表示部
21g…最低血圧表示部
21h…脈波表示部
21i…不整脈警告部
31d…表示部
32…最高血圧表示部
33…最低血圧表示部
34…脈拍数表示部
35…不整脈警告部
36…脈波波形表示部

Claims (5)

  1. 被験者の生体動脈が通る被検査部に装着されるカフと、
    前記カフを加減圧する加減圧手段と、
    前記カフと該カフが装着される前記被検者の被検査部との間に介装して被圧迫脈波を検出する被圧迫脈波検出手段と、
    前記加減圧手段で前記カフを加圧した後減圧する際に、前記被圧迫脈波検出手段で検出する前記被圧迫脈波からコロトコフ音を抽出し、該コロトコフ音の発生時と消失時の血圧を測定する血圧測定手段と、
    前記被圧迫脈波の周期を分析して不整脈を検出する不整脈検出手段とを備えることを特徴とする脈波解析装置。
  2. 前記血圧測定手段は、前記被圧迫脈波検出手段で検出する前記被圧迫脈波からコロトコフ音を含む周波数成分を解析して該被圧迫脈波に対応するスペクトグラムを生成すると共に、コロトコフ音に特異的な周波数帯域のエネルギーの変化からコロトコフ音の発生と消失を検出することを特徴とする請求項1記載の脈波解析装置。
  3. 前記被圧迫脈波検出手段は、歪みセンサ又は音響センサであることを特徴とする請求項1又は2に記載の脈波解析装置。
  4. 表示部と、前記血圧測定手段と、前記不整脈検出手段とを備える携帯端末を有し、
    前記加減圧手段からの圧力信号と、被圧迫脈波検出手段からの検出信号を前記携帯端末に送信し、
    前記表示部に、前記被圧迫脈波検出手段で検出した被圧迫脈波、及び前記血圧測定手段で測定した血圧、及び不整脈検出手段で検出した不整脈の有無を表示させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の脈波解析装置。
  5. 前記被圧迫脈波検出手段で検出した被圧迫脈波データ、及び前記血圧測定手段で測定した血圧データ、及び不整脈検出手段で検出した不整脈データが、前記携帯端末を介して予め設定された所定の機関に転送されるように構成されていることを特徴とする請求項4記載の脈波解析装置。
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