JP2013232155A - 媒体再利用判定装置および媒体再利用判定プログラム - Google Patents

媒体再利用判定装置および媒体再利用判定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷媒体に形成された画像を消去して同媒体を再利用するにあたり、劣化した印刷媒体の使用を防ぐ。
【解決手段】一実施形態に係る媒体再利用判定装置は、復号部と、再利用可否判定部と、出力部とを備える。復号部は、画像を印刷するための印刷媒体に付され、前記印刷媒体の管理に関わる情報が記録されたオブジェクトを読取装置で読み取ることで得られるデータから前記情報の復号を試行するとともに、前記情報の復号に際して誤り訂正を行う機能を有する。再利用可否判定部は、前記復号部が前記情報の復号に際して行った誤り訂正の結果に基づき、前記印刷媒体の再利用可否を判定する。出力部は、前記再利用可否判定部の判定結果を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、印刷媒体の再利用可否を判定する媒体再利用判定装置および媒体再利用判定プログラムに関する。
近年、省エネの観点から種々の製品を再利用することが重要視されている。用紙等の印刷媒体に関しても例外ではなく、再利用が求められている。
例えばプリンタ等で画像が印刷された後の用紙は、離解や除塵などの処理を経て古紙パルプとなり、新しいパルプと混ぜられて、再生紙にリサイクルされている。このような再利用方法は、多大なコストが掛かり、省エネとは言い難い。
一方で、プリンタ等での印刷によって印刷媒体に付着したインクやトナー等の画像形成材を脱色したり洗浄したりすることにより画像を消去して、当該印刷媒体を再利用する技術もある。しかしながら、このような方法においては、脱色や洗浄の工程で印刷媒体が劣化することが想定される。
特開2010−165072号公報
本発明が解決しようとする課題は、印刷媒体に形成された画像を消去して同媒体を再利用するにあたり、劣化した印刷媒体の使用を防ぐことができる媒体再利用判定装置および媒体再利用判定プログラムを提供することである。
一実施形態に係る媒体再利用判定装置は、復号部と、再利用可否判定部と、出力部とを備える。復号部は、画像を印刷するための印刷媒体に付され、前記印刷媒体の管理に関わる情報が記録されたオブジェクトを読取装置で読み取ることで得られるデータから前記情報の復号を試行するとともに、前記情報の復号に際して誤り訂正を行う機能を有する。再利用可否判定部は、前記復号部が前記情報の復号に際して行った誤り訂正の結果に基づき、前記印刷媒体の再利用可否を判定する。出力部は、前記再利用可否判定部の判定結果を出力する。
第1の実施形態に係る再利用システムの構成を示すブロック図。 同実施形態に係る管理情報付加装置の要部構成を示すブロック図 同実施形態に係る消去・再利用判定装置の要部構成を示すブロック図。 同実施形態に係るサーバの要部構成を示すブロック図。 同実施形態に係る管理DBのデータ構造例を示す図。 同実施形態に係る媒体再利用判定プログラムが実現する機能のブロック図。 同実施形態に係る管理情報付加処理のフローチャート。 同実施形態に係るメディア登録処理のフローチャート。 同実施形態に係る消去・再利用判定処理のフローチャート。 同実施形態に係る消去回数カウントアップ処理のフローチャート。 同実施形態に係る廃棄処理のフローチャート。 第2の実施形態に係る再利用システムの構成を示すブロック図。 同実施形態に係る管理情報付加装置の要部構成を示すブロック図。 同実施形態に係る消去・再利用判定装置の要部構成を示すブロック図。 第3の実施形態に係る再利用システムの構成を示すブロック図。 同実施形態に係る管理情報付加装置の要部構成を示すブロック図。 同実施形態に係る消去・再利用判定装置の要部構成を示すブロック図。
いくつかの実施形態につき、図面を参照しながら説明する。以下に説明する各実施形態では、印刷媒体である用紙にその用紙の識別情報等を含む管理情報を記録したオブジェクトを付すことで複数の用紙を管理し、用紙を再利用する再利用システム等を開示する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、上記オブジェクトとして、上記管理情報を記録したQRコード(登録商標)シンボルを用紙に付す場合を例示する。
図1は、本実施形態に係る再利用システム1の構成を示すブロック図である。再利用システム1は、同システム1を統括するサーバ2と、用紙Pに対して管理情報を付加する管理情報付加装置3と、用紙Pに任意の画像を形成する印刷装置4と、用紙Pに形成された画像を消去するとともに用紙Pの再利用可否を判定する消去・再利用判定装置5とを含む。サーバ2と、管理情報付加装置3、印刷装置4および消去・再利用判定装置5は、LAN(Local Area Network)回線等の通信回線6を介して相互通信可能に接続されている。
図2は、管理情報付加装置3の要部構成を示すブロック図である。管理情報付加装置3は、例えばCPU(Central Processing Unit)であるプロセッサ30と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成されるメモリ31と、ユーザインタフェース32と、NIC(Network Interface Card)33と、供給機構34と、印刷機構35と、排出機構36とを含む。
メモリ31は、プロセッサ30に実行させるためのコンピュータプログラム群等を記憶している。ユーザインタフェース32は、例えば機械式のボタン、ポインティングデバイス、キーボードおよびタッチパネル等の入力デバイスと、ディスプレイ、ランプおよびスピーカ等の出力デバイスとを含む。NIC33は、管理情報付加装置3を通信回線6に接続する。NIC33に代えて他種の通信インタフェースを管理情報付加装置3に設けてもよい。
供給機構34は、管理情報付加装置3に設けられた用紙カセット等に収容された用紙Pを管理情報付加装置3の筐体内に供給するための搬送ローラや、この搬送ローラを駆動するためのモータ等を含む。
印刷機構35は、供給機構34によって搬送される用紙Pの印刷面に対し、脱色、洗浄、あるいは加熱等による消去が不可能な通常のトナーを用いて管理情報を表すQRコードシンボルX(図1参照)を印刷する。但し、印刷機構35は、トナーに代えて脱色、洗浄、あるいは加熱等による消去が不可能なインク等の他の画像形成材料を用いてQRコードシンボルXを印刷してもよい。
排出機構36は、印刷機構35によってQRコードシンボルXが印刷された後の用紙Pを排紙トレイ等に排出するための搬送ローラや、この搬送ローラを駆動するためのモータ等を含む。
印刷装置4は、用紙Pの印刷面に対し、脱色、洗浄、あるいは加熱等による消去が可能なトナーを用いて印刷データに基づく画像を印刷する。但し、印刷機構35は、トナーに代えて脱色、洗浄、あるいは加熱等による消去が不可能なインク等の他の画像形成材料を用いてQRコードシンボルXを印刷してもよい。印刷データは、例えばサーバ2に通信接続されたパーソナルコンピュータ等のクライアント端末からサーバ2を経由して印刷装置4に送られる。また、印刷データは、印刷装置4に設けられたスキャナで他の用紙等から読み取られるデータ等であってもよい。
印刷装置4が使用する画像形成材料としては、例えば呈色性化合物、顕色剤、およびバインダー樹脂等を成分として含む熱消色性トナーを利用できる。このようなトナーは、予め顕色剤の作用を受けて呈色性化合物が発色しているために、使用者は色を認識することが可能である。発色した状態のトナーに消去温度以上の熱を加えると、バインダー樹脂が軟化し、主に顕色剤がバインダー樹脂の内部から表面へ移動し易くなるとともに、被記録媒体である用紙P中へ移動・拡散し易くなる。このため、呈色性化合物が顕色剤の作用を受けなくなり、呈色性化合物は消色してトナーの色を認識できなくなる。
図3は、消去・再利用判定装置5の要部構成を示すブロック図である。消去・再利用判定装置5は、例えばCPUであるプロセッサ50と、ROMやRAM等で構成されるメモリ51と、ユーザインタフェース52と、NIC53と、供給機構54と、消去機構55と、スキャナ56と、排出機構57とを含む。スキャナ56は、本実施形態における読取装置として機能する。
メモリ51は、プロセッサ50に実行させるためのコンピュータプログラム群や、用紙Pの再利用可否を判定する際に使用される閾値が書き込まれた閾値ファイル51a等を記憶する。
ユーザインタフェース52は、例えば機械式のボタン、ポインティングデバイス、キーボードおよびタッチパネル等の入力デバイスと、ディスプレイ、ランプおよびスピーカ等の出力デバイスとを含む。NIC53は、消去・再利用判定装置5を通信回線6に接続する。NIC53に代えて他種の通信インタフェースを消去・再利用判定装置5に設けてもよい。
供給機構54は、例えば消去・再利用判定装置5の筐体面に設けられた給紙スタッカ58に収容された用紙Pを、消去機構55による画像消去位置に供給するための搬送ローラや、この搬送ローラを駆動するためのモータ等を含む。
消去機構55は、供給機構54によって上記画像消去位置に搬送された用紙Pの印刷面から、印刷装置4によって印刷された画像を消去する。例えば印刷装置4が使用する画像形成材料として上述の熱消色性トナーを採用する場合、印刷機構35は上記画像消去位置に搬送された用紙Pの印刷面を加熱して当該印刷面に付着した熱消色性トナーを消色させるヒータ等を含む。
スキャナ56は、消去機構55によって画像が消去された後の用紙Pの印刷面を光学的に走査して、当該印刷面に関する画像データを生成する。
排出機構57は、スキャナ56によって印刷面が読み取られた後の用紙Pを複数の異なる位置へと選択的に排出するための搬送ローラや、この搬送ローラを駆動するためのモータ等を含む。本実施形態において、上記複数の異なる位置は、消去・再利用判定装置5の筐体面に設けられた第1排紙スタッカ59aおよび第2排紙スタッカ59bであるとする。
図4は、サーバ2の要部構成を示すブロック図である。サーバ2は、例えばCPUであるプロセッサ20と、ROMやRAM等で構成されるメモリ21と、ユーザインタフェース22と、NIC23とを含む。
メモリ21は、プロセッサ20に実行させるためのコンピュータプログラム群や、用紙Pを管理するための情報を有する管理DB(Data Base)21a等を記憶する。管理DB21aのデータ構造例を、図5に示す。管理DB21aは、個々の用紙Pを識別するためのメディアIDごとに設けられたレコードを含む。各レコードは、メディアIDと、メディアIDで識別される用紙Pの状態(“利用中”または“廃棄済”)と、メディアIDで識別される用紙Pに対して消去・再利用判定装置5により画像が消去された回数(以下、消去回数と称す)とを含む。これらの他にも、各レコードは、メディアIDで識別される用紙Pの使用者に関する情報(氏名等)や、メディアIDで識別される用紙Pの印刷面に対して印刷装置4により過去に印刷された画像の総印刷面積(例えば単位はM pixel)等を含んでもよい。
ユーザインタフェース22は、例えば機械式のボタン、ポインティングデバイス、キーボードおよびタッチパネル等の入力デバイスと、ディスプレイ、ランプおよびスピーカ等の出力デバイスとを含む。NIC23は、サーバ2を通信回線6に接続する。NIC23に代えて他種の通信インタフェースをサーバ2に設けてもよい。
消去・再利用判定装置5のメモリ51に記憶されるコンピュータプログラム群には、用紙Pの再利用可否を判定する媒体再利用判定プログラムが含まれる。図6の機能ブロック図に示すように、媒体再利用判定プログラムはプロセッサ50を、復号部100、消去回数特定部101、汚損状態特定部102、再利用可否判定部103、出力部104、および排出制御部105として機能させる。
復号部100は、用紙Pに付されたQRコードシンボルXをスキャナ56で読み取ることで得られる画像データから管理情報の復号を試行する。さらに、復号部100は、画像データから管理情報を復号するに際して誤り訂正を行う機能を有する。通常、QRコードはリード・ソロモン符号化されており、誤り訂正用の冗長シンボルを含んでいる。復号部100は、例えばこの冗長シンボルを用いた周知の手法により誤り訂正を行う。
消去回数特定部101は、管理DB21aを参照して、復号部100により復号された管理情報に含まれるメディアIDで識別される用紙Pの消去回数を特定する。
汚損状態特定部102は、画像が消去された後の用紙Pの印刷面をスキャナ56が読み取ることで得られる画像データに基づき、当該印刷面の汚損状態を特定する。
再利用可否判定部103は、復号部100が行った誤り訂正の結果、消去回数特定部101が特定した消去回数、および汚損状態特定部102が特定した汚損状態に基づいて、用紙Pの再利用可否を判定する。
出力部104は、再利用可否判定部103の判定結果を出力する。
排出制御部105は、再利用可否判定部103が再利用可と判定した場合と再利用不可と判定した場合とで、排出機構57が用紙Pを排出する位置を変更させる。
次に、サーバ2、管理情報付加装置3、および消去・再利用判定装置5の具体的な動作について説明する。
新たな用紙Pを再利用システム1の管理対象に加えるためには、先ず管理情報付加装置3にてその用紙Pに管理情報を付加する必要がある。管理情報を付加するに際し、ユーザは管理情報付加装置3の用紙カセットに新たな用紙Pをセットし、ユーザインタフェース32に含まれる入力デバイスを操作して管理情報付加処理の実行を指示する。
このとき、管理情報付加装置3のプロセッサ30は、図7のフローチャートに沿って動作する。すなわち、先ずプロセッサ30は、NIC33を介してメディアIDの発番を要求する発番要求コマンドをサーバ2に送信し(ステップS101)、サーバ2から返信されるメディアIDの受信を待つ(ステップS102)。発番要求コマンドを受信したサーバ2は、図8の説明にて後述する通り、メディアIDを管理情報付加装置3に返信する。
サーバ2が返信したメディアIDをNIC33が受信すると(ステップS102のYes)、プロセッサ30は、当該メディアIDや現在の日時等を含む管理情報を用紙Pに付加する(ステップS103)。具体的には、プロセッサ30は、当該管理情報をリード・ソロモン符号化して上述の冗長シンボルを生成し、これら管理情報および冗長シンボルを表すQRコードシンボルXの画像データを生成してメモリ31に保存する。さらに、プロセッサ30は、供給機構34を制御して用紙カセットの用紙Pを印刷位置に供給させ、印刷機構35を制御してメモリ31に保存した画像データに基づくQRコードシンボルXを当該用紙Pの印刷面に印刷させ、排出機構36を制御して当該印刷後の用紙Pを排紙トレイに排出させる。
ステップS103を以って管理情報付加処理が終了する。
サーバ2は、再利用システム1が稼働している間、他の処理と並行してメディア登録処理を実行している。メディア登録処理において、サーバ2のプロセッサ20は、図8のフローチャートに沿って動作する。すなわち、プロセッサ20は、ステップS101にて管理情報付加装置3から送信される発番要求コマンドの受信を待つ(ステップS201)。
NIC23を介して発番要求コマンドを受信すると(ステップS201のYes)、プロセッサ20は、管理DB21aに未登録(未発番)のメディアIDの中から1つを選定し、選定したメディアIDを含むレコードを管理DB21aに作成する(ステップS202)。このときプロセッサ20は、作成したレコードに含まれる消去回数を“0”とし、同レコードに含まれる用紙状態を“利用中”とする。
その後、プロセッサ20は、ステップS202にて選定したメディアIDを管理情報付加装置3にNIC23を介して送信する(ステップS203)。
ステップS203を以って1枚の用紙Pに対するメディア登録処理が終了し、プロセッサ20はステップS201に戻って次の発番要求コマンドの受信を待つ。ユーザは、管理情報付加処理を経てQRコードシンボルXが印刷された用紙Pに対し、印刷装置4にて任意の画像を形成することができる。
印刷装置4にて画像が形成された後の用紙Pを再利用するに際し、ユーザは、当該用紙Pを消去・再利用判定装置5の給紙スタッカ58にセットするとともに、消去・再利用判定装置5のユーザインタフェース52に含まれる入力デバイスを操作して消去・再利用判定処理の開始を指示する。
消去・再利用判定処理において、消去・再利用判定装置5のプロセッサ50は、図9のフローチャートに沿って動作する。すなわち、先ずプロセッサ50は、供給機構54を制御して給紙スタッカ58にセットされた消去対象の用紙Pを画像消去位置に搬送する(ステップS301)。次に、プロセッサ50は、消去機構55を制御して当該消去対象の用紙Pの印刷面から画像を消去する(ステップS302)。この消去の後、プロセッサ50は、スキャナ56を制御して当該用紙Pの印刷面を読み取ることにより画像データを生成し、当該画像データをメモリ51に保存する(ステップS303)。この画像データは、モノクロデータあるいは3階調以上の多階調データのいずれであってもよい。
ステップS303の後、プロセッサ50は復号部100として機能し、消去対象の用紙Pに印刷されたQRコードシンボルX(オブジェクト)が表す管理情報の復号を試行する(ステップS304)。具体的には、プロセッサ50は、ステップS303にてメモリ51に保存した画像データからQRコードシンボルXのファインダパターンを検出し、検出したファインダパターンの位置に基づきQRコードシンボルXを構成する各セルを表すバイナリデータを生成する。このバイナリデータには、管理情報と、上述のリード・ソロモン符号における冗長シンボルとが含まれる。プロセッサ50は、上記バイナリデータに含まれる冗長シンボルを用いて、バイナリデータに対する誤り訂正(不整合箇所の検出および訂正)を実行する。プロセッサ50は、復号結果である管理情報と、誤り訂正において不整合箇所を訂正した数(誤り訂正回数Lとする)とをメモリ51に保存する。
次に、プロセッサ50は、ステップS304にてメモリ51に保存した管理情報に含まれるメディアIDを含む消去回数要求コマンドをNIC53を介してサーバ2に送信し(ステップS305)、サーバ2から返信される消去回数の受信を待つ(ステップS306)。消去回数要求コマンドを受信したサーバ2は、図10の説明にて後述する通り、同コマンドに含まれるメディアIDに対応する管理DB21aのレコードに書き込まれた消去回数を管理情報付加装置3に返信する。
サーバ2が返信した消去回数をNIC53が受信すると(ステップS306のYes)、プロセッサ50は、当該消去回数(消去回数Mとする)をメモリ51に保存する。その後、プロセッサ50は汚損状態特定部102として機能し、ステップS303にて生成された画像データに基づき、ステップS302にて画像が消去された用紙Pの印刷面の汚損状態を特定する(ステップS307)。例えば当該画像データが白と黒のモノクロデータである場合、プロセッサ50は、当該画像データに含まれる黒の画素数を印刷面の汚損状態として特定する。また、当該画像データが3階調以上の多階調データである場合、プロセッサ50は、当該画像データに含まれる各画素のうち予め定められた閾値以上の階調の画素数を印刷面の汚損状態として特定する。なお、これら画素数の計数に際し、QRコードシンボルXに相当する領域内の画素を無視してもよい。プロセッサ50は、汚損状態として特定した画素数(画素数Nとする)をメモリ51に保存する。
ステップS307の後、プロセッサ50は再利用可否判定部103として機能し、ステップS304にてメモリ51に保存した誤り訂正結果としての誤り訂正回数L、ステップS306にてサーバ2から受信しメモリ51に保存した消去回数M、および、ステップS307にてメモリ51に保存した汚損状態としての画素数Nに基づき用紙Pの再利用可否を判定する(ステップS308)。具体的には、プロセッサ50は、誤り訂正回数Lと閾値ファイル51aに書き込まれた誤り訂正回数に関する閾値Lth、消去回数Mと閾値ファイル51aに書き込まれた消去回数に関する閾値Mth、画素数Nと閾値ファイル51aに書き込まれた画素数に関する閾値Nthとを比較する。そして、例えばプロセッサ50は、L<Lth、M<Mth、N<Nthの全てが成立する場合に用紙Pは再利用可であると判定し、L<Lth、M<Mth、N<Nthの少なくとも1つが成立しない場合に用紙Pは再利用不可であると判定する。
ステップS308において再利用可と判定した場合(ステップS309のYes)、プロセッサ50は出力部104として機能し、ユーザインタフェース52に含まれるディスプレイへのメッセージ表示、ランプの点灯/点滅、あるいはスピーカからの音声出力により、再利用可である旨の判定結果を出力する(ステップS310)。この判定結果は、NIC53を介してサーバ2やその他の機器に出力されてもよい。
さらに、プロセッサ50は排出制御部105として機能し、画像が消去された後の用紙Pを第1排紙スタッカ59aに排出する(ステップS311)。
一方、ステップS308において再利用不可と判定した場合(ステップS309のNo)、プロセッサ50は出力部104として機能し、ユーザインタフェース52に含まれるディスプレイへのメッセージ表示、ランプの点灯/点滅、あるいはスピーカからの音声出力により、再利用不可である旨の判定結果を出力する(ステップS312)。この判定結果は、NIC53を介してサーバ2やその他の機器に出力されてもよい。
さらに、プロセッサ50は、ステップS304にてメモリ51に保存した管理情報に含まれるメディアIDを含む用紙廃棄情報をNIC53を介してサーバ2に送信し(ステップS313)、サーバ2から返信される廃棄登録完了通知の受信を待つ(ステップS314)。用紙廃棄情報を受信したサーバ2は、図11の説明にて後述する通り、同情報に含まれるメディアIDに対応する管理DB21aのレコードを書き換えた後、廃棄登録完了通知を管理情報付加装置3に返信する。
サーバ2が返信した廃棄登録完了通知をNIC53が受信すると(ステップS314のYes)、プロセッサ50は排出制御部105として機能し、画像が消去された後の用紙Pを第2排紙スタッカ59bに排出する(ステップS315)。
ステップS311またはステップS315を以って、一連の消去・再利用判定処理が終了する。ユーザは、ステップS310の出力あるいは用紙Pが第1排紙スタッカ59aに排出されたことにより、用紙Pが再利用可であることを認識できる。また、ユーザは、ステップS312の出力あるいは用紙Pが第2排紙スタッカ59bに排出されたことにより、用紙Pが再利用不可であることを認識できる。
サーバ2は、再利用システム1が稼働している間、他の処理と並行して消去回数カウントアップ処理を実行している。消去回数カウントアップ処理において、サーバ2のプロセッサ20は、図10のフローチャートに沿って動作する。すなわち、プロセッサ20は、ステップS305にて消去・再利用判定装置5から送信される消去回数要求コマンドの受信を待つ(ステップS401)。
NIC23を介して消去回数要求コマンドを受信すると(ステップS401のYes)、プロセッサ20は、同コマンドに含まれるメディアIDに対応するレコードを管理DB21aから検索し、発見したレコードに含まれる消去回数を1つインクリメントした値で書き換える(ステップS402)。
その後、プロセッサ20は、ステップS402にて書き換えた後の消去回数を消去・再利用判定装置5にNIC23を介して送信する(ステップS403)。
ステップS403を以って1つの消去回数要求コマンドに対する消去回数カウントアップ処理が完了し、プロセッサ20はステップS401に戻って次の消去回数要求コマンドの受信を待つ。
また、サーバ2は、再利用システム1が稼働している間、他の処理と並行して廃棄処理を実行している。廃棄処理において、サーバ2のプロセッサ20は、図11のフローチャートに沿って動作する。すなわち、プロセッサ20は、ステップS313にて消去・再利用判定装置5から送信される用紙廃棄情報の受信を待つ(ステップS501)。
NIC23を介して用紙廃棄情報を受信すると(ステップS501のYes)、プロセッサ20は、同情報に含まれるメディアIDに対応するレコードを管理DB21aから検索し、発見したレコードに含まれる用紙状態を“廃棄済”に書き換える(ステップS502)。
その後、プロセッサ20は、廃棄登録完了通知を消去・再利用判定装置5にNIC23を介して送信する(ステップS503)。
ステップS503を以って1つの用紙廃棄情報に対する廃棄処理が完了し、プロセッサ20はステップS501に戻って次の用紙廃棄情報の受信を待つ。
このようにサーバ2が消去回数カウントアップ処理および廃棄処理を実行することで、管理DB21aに含まれる各レコードは、用紙Pの実際の消去回数および用紙状態を反映した内容に随時更新される。
以上説明したように、本実施形態に係る再利用システムではQRコードシンボルXを用紙Pに付すことで用紙Pを管理する。そして、消去・再利用判定装置5がこのQRコードシンボルXを復号する際に行った誤り訂正結果に基づき、用紙Pの再利用可否を判定する。通常、QRコードシンボルXが印刷された用紙Pの印刷面が劣化している場合には、その印刷面に印刷されたQRコードシンボルXにも掠れ等が生じて誤り訂正の回数が増大する。この点に鑑みれば、本実施形態のようにQRコードシンボルXに記録されたデータの復号に際して行われた誤り訂正の結果に基づき用紙Pの再利用可否を判定することにより、劣化が激しい用紙Pの再利用を防ぐことができる。さらには、誤り訂正が可能なうちに、換言すればQRコードシンボルXが読み取れなくなる前に用紙Pを廃棄できる。
また、消去・再利用判定装置5は、誤り訂正の結果に加え、画像が消去された後の印刷面を読み取ることで得られる画像データから特定される当該印刷面の汚損状態にも基づいて用紙Pの再利用可否を判定する。このように印刷面の汚損状態を判定要素に加えれば、印刷面がステープラーの針跡や消し残された画像等で汚れている場合にも用紙Pの再利用を防ぐことができる。
また、消去・再利用判定装置5は、誤り訂正の結果に加え、用紙Pの印刷面から画像が消去された回数にも基づき、用紙Pの再利用可否を判定する。このように消去回数を判定要素に加えれば、画像消去時のダメージによって印刷面が劣化した用紙Pの再利用を防ぐことができる。
その他にも、本実施形態に開示した構成からは種々の好適な効果が得られる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。
本実施形態は、管理情報を記録したオブジェクトとして、QRコードシンボルではなく磁気ストライプ(磁性体)を用いる点で第1の実施形態と相違する。第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複説明は必要な場合に限り行う。
図12は、本実施形態に係る再利用システム1の構成を示すブロック図である。再利用システム1は、第1の実施形態と同じくサーバ2と、管理情報付加装置3と、印刷装置4と、消去・再利用判定装置5とを含む。但し、管理情報付加装置3は、QRコードシンボルではなく、管理情報が記録された磁気ストライプYを用紙Pに付す。磁気ストライプYは、例えば片面に粘着層が設けられたラベル上に形成されており、このラベルを上記粘着層を介して用紙Pに貼り付けることで用紙Pに付される。
図13は、本実施形態に係る管理情報付加装置3の要部構成を示すブロック図である。管理情報付加装置3は、第1の実施形態にて説明した印刷機構35に代えて、磁気ストライプR/W(Reader/Writer)320と、磁気ストライプ付加機構321とを含む。
磁気ストライプR/W320は、例えば台紙に貼り付けた状態で予め管理情報付加装置3内にセットされた上記ラベルの磁気ストライプYに対する情報の書き込みおよび同磁気ストライプYからの情報の読み出しを行う。磁気ストライプ付加機構321は、上記ラベルを台紙から剥がし、供給機構34によって供給される用紙Pに対して貼り付ける。
図14は、本実施形態に係る消去・再利用判定装置5の要部構成を示すブロック図である。消去・再利用判定装置5は、第1の実施形態にて説明した構成要素に加え、磁気ストライプR/W520をさらに含む。磁気ストライプR/W520は、本実施形態における読取装置として機能する。
磁気ストライプR/W520は、供給機構54によって供給される用紙Pに付された磁気ストライプYに対する情報の書き込みおよび同磁気ストライプYからの情報の読み出しを行う。
管理情報付加装置3が実行する管理コード付加処理は、第1の実施形態において図7のフローチャートを用いて説明した流れと基本的には同じである。但し、ステップS103においてプロセッサ30は、サーバ2から受信したメディアIDを含む管理情報をリード・ソロモン符号化して上述の冗長シンボルを生成し、磁気ストライプR/W320を制御してこれら管理情報および冗長シンボルを台紙上のラベルの磁気ストライプYに書き込ませる。さらに、プロセッサ30は、供給機構34を制御して用紙カセットの用紙Pを磁気ストライプ付加機構321によるラベル貼付位置に搬送させるとともに、磁気ストライプ付加機構321を制御して管理情報が磁気ストライプYに書き込まれた後のラベルを当該用紙Pに貼付させる。その後、プロセッサ30は、排出機構36を制御して当該用紙Pを排紙トレイに排出させる。
消去・再利用判定装置5が実行する再利用可否判定処理は、第1の実施形態において図9のフローチャートを用いて説明した流れと基本的には同じである。但しステップS103において、プロセッサ50は復号部100として機能し、消去対象の用紙Pに貼付されたラベルの磁気ストライプYに記録された管理情報の復号を試行する。具体的には、プロセッサ50は、磁気ストライプR/W520を制御して当該磁気ストライプYを磁気的に走査することにより当該磁気ストライプYに記録されたバイナリデータを得る。このバイナリデータには、管理情報と、上述のリード・ソロモン符号における冗長シンボルとが含まれる。プロセッサ50は、上記バイナリデータに含まれる冗長シンボルを用いて、バイナリデータに対する誤り訂正(不整合箇所の検出および訂正)を実行する。プロセッサ50は、復号結果である管理情報と、誤り訂正において不整合箇所を訂正した数(誤り訂正回数Lとする)とをメモリ51に保存する。
その後のステップS308において、プロセッサ50は再利用可否判定部103として機能し、上記のようにしてメモリ51に保存された誤り訂正回数L等を用いて用紙Pの再利用可否を判定する。
本実施形態のように磁気ストライプYを用いて用紙Pを管理する場合であっても、用紙Pが劣悪な環境下で使用されている場合等には、印刷面の劣化とともに磁気ストライプYが劣化したり磁気ストライプYに記録されたデータの一部が消失することにより、復号時の誤り訂正の回数が増大する。この点に鑑みれば、本実施形態のように磁気ストライプYに記録されたデータの復号に際して行われた誤り訂正の結果に基づき用紙Pの再利用可否を判定することにより、第1の実施形態と同様に劣化が激しい用紙Pの再利用を防ぐことができる。さらには、誤り訂正が可能なうちに、換言すれば磁気ストライプYが読み取れなくなる前に用紙Pを廃棄できる。
その他にも、本実施形態の構成からは第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。
本実施形態は、管理情報を記録したオブジェクトとして、無線タグの一種であるRFID(Radio Frequency IDentification)タグを用いる点で第1の実施形態と相違する。第1,第2の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複説明は必要な場合に限り行う。
図15は、本実施形態に係る再利用システム1の構成を示すブロック図である。再利用システム1は、第1の実施形態と同じくサーバ2と、管理情報付加装置3と、印刷装置4と、消去・再利用判定装置5とを含む。但し、管理情報付加装置3は、QRコードシンボルや磁気ストライプではなく、管理情報が記録されたRFIDタグZを用紙Pに付す。RFIDタグZは、例えば片面に粘着層が形成された基材にICやアンテナを備えるインレットを設けたものであり、上記粘着層を介して用紙Pに貼り付けることで用紙Pに付される。
図16は、本実施形態に係る管理情報付加装置3の要部構成を示すブロック図である。管理情報付加装置3は、第1の実施形態にて説明した印刷機構35に代えて、RFIDタグR/W330と、RFIDタグ付加機構331とを含む。
RFIDタグR/W330は、例えば台紙に貼り付けた状態で予め管理情報付加装置3内にセットされたRFIDタグZに対する情報の書き込みおよびRFIDタグZからの情報の読み出しを行う。RFIDタグ付加機構331は、RFIDタグZを台紙から剥がし、供給機構34によって供給される用紙Pに対して貼り付ける。
図17は、本実施形態に係る消去・再利用判定装置5の要部構成を示すブロック図である。消去・再利用判定装置5は、第1の実施形態にて説明した構成要素に加え、RFIDタグR/W530をさらに含む。RFIDタグR/W530は、本実施形態における読取装置として機能する。
RFIDタグR/W530は、供給機構54によって供給される用紙Pに付されたRFIDタグZに対する情報の書き込みおよび同RFIDタグZからの情報の読み出しを行う。
管理情報付加装置3が実行する管理コード付加処理は、第1の実施形態において図7のフローチャートを用いて説明した流れと基本的には同じである。但し、ステップS103においてプロセッサ30は、サーバ2から受信したメディアIDを含む管理情報をリード・ソロモン符号化して上述の冗長シンボルを生成し、RFIDタグR/W330を制御してこれら管理情報および冗長シンボルを台紙上のRFIDタグZに書き込ませる。さらに、プロセッサ30は、供給機構34を制御して用紙カセットの用紙PをRFIDタグ付加機構331によるタグ貼付位置に搬送させるとともに、RFIDタグ付加機構331を制御して管理情報が書き込まれた後のRFIDタグZを当該用紙Pに貼付させる。その後、プロセッサ30は、排出機構36を制御して当該用紙Pを排紙トレイに排出させる。
消去・再利用判定装置5が実行する再利用可否判定処理は、第1の実施形態において図9のフローチャートを用いて説明した流れと基本的には同じである。但しステップS103において、プロセッサ50は復号部100として機能し、消去対象の用紙Pに貼付されたRFIDタグZに記録された管理情報の復号を試行する。具体的には、プロセッサ50は、RFIDタグR/W530を制御して当該RFIDタグZと無線通信することにより当該RFIDタグZに記録されたバイナリデータを得る。このバイナリデータには、管理情報と、上述のリード・ソロモン符号における冗長シンボルとが含まれる。プロセッサ50は、上記バイナリデータに含まれる冗長シンボルを用いて、バイナリデータに対する誤り訂正(不整合箇所の検出および訂正)を実行する。プロセッサ50は、復号結果である管理情報と、誤り訂正において不整合箇所を訂正した数(誤り訂正回数Lとする)とをメモリ51に保存する。
その後のステップS308において、プロセッサ50は再利用可否判定部103として機能し、上記のようにしてメモリ51に保存された誤り訂正回数L等を用いて用紙Pの再利用可否を判定する。
本実施形態のようにRFIDタグZを用いて用紙Pを管理する場合であっても、用紙Pが劣悪な環境下で使用されている場合等には、印刷面の劣化とともにRFIDタグZのインレットが劣化したりRFIDタグZに記録されたデータの一部が消失することにより、復号時の誤り訂正の回数が増大する。この点に鑑みれば、本実施形態のようにRFIDタグZに記録されたデータの復号に際して行われた誤り訂正の結果に基づき用紙Pの再利用可否を判定することにより、第1,第2の実施形態と同様に劣化が激しい用紙Pの再利用を防ぐことができる。さらには、誤り訂正が可能なうちに、換言すればRFIDタグZが読み取れなくなる前に用紙Pを廃棄できる。
その他にも、本実施形態の構成からは第1,第2の実施形態と同様の効果が得られる。
(変形例)
第1〜第3の実施形態にて開示した構成は、種々の態様に変形して実施できる。
例えば第1の実施形態における管理情報付加装置3は、QRコードシンボルXを用紙Pに印刷するのではなく、QRコードシンボルXが印刷されたラベルを用紙Pに貼付するものであってもよいし、そのようなラベルを用紙Pに貼付せず単に発行するものであってもよい。第2,第3の実施形態における管理情報付加装置3も同様に、磁気ストライプYが設けられたラベルやRFIDタグZを用紙Pに貼付するのではなく、単にこれらラベルやRFIDタグZを発行するものであってもよい。
また、ラベルを用いてQRコードシンボルXを用紙Pに付す場合には、再利用不可と判定された際に、消去・再利用判定装置5がユーザインタフェース52に含まれるディスプレイやランプあるいはスピーカ等を用いてラベルの貼り替えをユーザに促してもよい。
また、第1の実施形態の構成において、管理情報を記録するオブジェクトとしてQRコードシンボルX以外のコードシンボル、例えばバーコード、ベリコード、マキシコード等を用いてもよい。
また、第1〜第3の実施形態において再利用可否の判定に用いる誤り訂正の結果は、誤り訂正回数Lに基づいて算出される他の数値であってもよい。例えば再利用可否の判定に用いる誤り訂正の結果として、誤り訂正回数Lと、復号時に実施可能な誤り訂正の最大数Lmaxとの比Lr(=L/Lmax)を用いてもよい。また、リード・ソロモン符号化されたデータの様に、複数のブロック(シンボルまたはワードともいう)に分割されたデータをオブジェクトに記録し、復号時においてこのデータに対しブロック単位で誤り訂正を実施する場合には、再利用可否の判定に用いる誤り訂正の結果として、復号に成功したブロックと不整合箇所が誤り訂正可能数を超えて復号に失敗したブロックとの比率を用いてもよい。また、QRコードシンボルは通常3つのファインダパターンを含んでおり、これらファインダパターンのうちのいずれかが認識できれば、残りのファインダパターンの位置を推測してデータの復号を試行することが可能である。このような推測によってQRコードシンボルXの復号に成功した場合に、認識できたファインダパターンの数を用いて再利用可否を判定するようにしてもよい。また、QRコードシンボルX、磁気ストライプY、およびRFIDタグZ等のオブジェクトに記録する管理情報は、リード・ソロモン符号以外の符号化方式にて誤り訂正可能に符号化されていてもよい。
また、第1〜第3の実施形態において再利用可否の判定に用いる汚損状態は、画素数N以外の数値であってもよい。例えば再利用可否の判定に用いる汚損状態として、画素数Nと、ステップS303にて生成される画像データに含まれる全画素数Nmaxとの比Nr(=N/Nmax)を用いてもよい。さらに、再利用可否の判定に用いる汚損状態として、画素数Nに基づき推定される汚損箇所の面積や、用紙Pの印刷面における汚損箇所の位置を用いてもよい。
また、第1〜第3の実施形態において、ステップS308にて用紙Pは再利用可と判定される場合であっても、誤り訂正回数L、消去回数M、画素数N等の判定要素が閾値Lth、Mth、Nth未満の値に設定された所定の閾値を上回る場合には、消去・再利用判定装置5がユーザインタフェース52に含まれるディスプレイやランプあるいはスピーカ等を用いて用紙Pの廃棄をユーザに推奨するようにしてもよい。
また、第1〜第3の実施形態において、閾値ファイル51aに書き込まれた各閾値の値を、ユーザインタフェース52に含まれる入力デバイス等を用いて変更できる機能を消去・再利用判定装置5に設けてもよい。
また、第1〜第3の実施形態においてサーバ2および管理情報付加装置3が備えるとした構成要素や、サーバ2および管理情報付加装置3が実行するとした処理を、消去・再利用判定装置5に組み込んでもよい。
また、第1〜第3の実施形態において、サーバ2のメモリ21、管理情報付加装置3のメモリ31、および消去・再利用判定装置5のメモリ51に記憶されるとしたコンピュータプログラムは、各装置の製造段階で各メモリに書き込まれてもよいし、後にネットワークから各装置にダウンロードされたり、CD−ROM等の記録媒体から読み出されて各メモリに書き込まれてもよい。
また、第1〜第3の実施形態において、サーバ2のプロセッサ20、管理情報付加装置3のプロセッサ30、および消去・再利用判定装置5のプロセッサ50がコンピュータプログラムを実行することで実現されるとした機能は、プロセッサ20、30、50以外のハードウェアによって実現されてもよい。例えば、消去・再利用判定装置5のプロセッサ50が媒体再利用判定プログラムを実行することで実現されるとした復号部100、消去回数特定部101、汚損状態特定部102、再利用可否判定部103、出力部104、および排出制御部105の一部または全てをプロセッサ50以外のハードウェアとして消去・再利用判定装置5に設けてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…再利用システム、2…サーバ、3…管理情報付加装置、4…印刷装置、5…消去・再利用判定装置、6…通信回線、100…復号部、101…消去回数特定部、102…汚損状態特定部、103…再利用可否判定部、104…出力部、105…排出制御部、P…用紙(印刷媒体)、X…QRコードシンボル(オブジェクト)。

Claims (7)

  1. 画像を印刷するための印刷媒体に付され、前記印刷媒体の管理に関わる情報が記録されたオブジェクトを読取装置で読み取ることで得られるデータから前記情報の復号を試行するとともに、前記情報の復号に際して誤り訂正を行う機能を有する復号部と、
    前記復号部が前記情報の復号に際して行った誤り訂正の結果に基づき、前記印刷媒体の再利用可否を判定する再利用可否判定部と、
    前記再利用可否判定部の判定結果を出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする媒体再利用判定装置。
  2. 前記再利用可否判定部は、前記誤り訂正の結果に加え、画像が消去された後の前記印刷媒体の印刷面を読み取ることで得られる画像データから特定される当該印刷面の汚損状態にも基づき、前記印刷媒体の再利用可否を判定することを特徴とする請求項1に記載の媒体再利用判定装置。
  3. 前記再利用可否判定部は、前記復号部が前記情報の復号に際して行った誤り訂正の回数又は当該回数に基づいて算出される数値が閾値を下回る場合に前記印刷媒体は再利用可であると判定し、前記誤り訂正の回数又は前記数値が前記閾値を上回る場合に前記印刷媒体は再利用不可であると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の媒体再利用判定装置。
  4. 前記再利用可否判定部は、前記誤り訂正の結果に加え、画像が消去された後の前記印刷媒体の印刷面を読み取ることで得られる画像データから特定される当該印刷面の汚損状態にも基づき、前記印刷媒体の再利用可否を判定することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1に記載の媒体再利用判定装置。
  5. 前記オブジェクトは、コードシンボル、磁性体、又は無線タグであることを特徴とする請求項1に記載の媒体再利用判定装置。
  6. コンピュータを、
    画像を印刷するための印刷媒体に付され、前記印刷媒体の管理に関わる情報が記録されたオブジェクトを読取装置で読み取ることで得られるデータから前記情報の復号を試行するとともに、前記情報の復号に際して誤り訂正を行う機能を有する復号部、
    前記復号部が前記情報の復号に際して行った誤り訂正の結果に基づき、前記印刷媒体の再利用可否を判定する再利用可否判定部、および、
    前記再利用可否判定部の判定結果を出力する出力部、
    として機能させるための媒体再利用判定プログラム。
  7. 前記再利用可否判定部は、前記誤り訂正の結果に加え、前記印刷媒体の印刷面から画像が消去された回数にも基づき、前記印刷媒体の再利用可否を判定することを特徴とする請求項6に記載の媒体再利用判定プログラム。
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