JP2013231605A - 回転センサの故障検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体が回転していない状態であっても、電源電圧を供給された段階で断線などの故障の有無を精度良く検知するようにした回転センサの故障検知装置を提供する。
【解決手段】出力端子116と電源端子120とアース端子122とを有する磁電変換素子110からなる回転センサ90と、出力端子を信号処理回路104に接続する信号線124と、電源線126と、アース線130と、出力端子と電源端子の間に接続される第1の抵抗R1と、出力端子とアース端子の間に接続される第2の抵抗R2と、信号線とアース線の間に接続される第3の抵抗R3と、電源線と信号線の間に接続される第4の抵抗R4を備え、信号線の電圧Vaに基づいて故障を判定する回転センサの故障検出装置100において、アース端子とアース線の間に第5の抵抗R5を接続すると共に、第1から第5の抵抗R1〜R5のうちの少なくとも4つの抵抗の抵抗値を相互に相違させる。
【選択図】図2

Description

この発明は回転センサの故障検知装置に関し、詳しくは回転センサに電源電圧を供給された段階で故障を検知する装置に関する。
従来より、回転体(例えば車両に搭載される自動変速機の回転軸など)の近傍に配置されて回転体の回転を検出する回転センサ(具体的にはホールIC)は広く知られている。回転センサは、回転体が回転するとき、回転体の外周に設けられた複数個の突起の有無によって磁界を変動させ、その変動を磁電変換素子(例えばホール素子)で検出することで、回転を検出するように構成される。
ところで、上記した回転センサにあっては、回転体が回転していない状態(回転体が停止している状態)であっても断線などの故障を検知できるのが望ましい。特に自動変速機がツインクラッチ型である場合、回転センサは、奇数段側の奇数段入力軸に第1クラッチを介して接続される第1副入力軸と、偶数段側の偶数段入力軸に第2クラッチを介して接続される第2副入力軸に取り付けられるが、回転センサに電源電圧が供給された時点では第1、第2副入力軸のうちの少なくとも一方は回転しておらず、そのような状態であっても故障を検知できることが望まれていた。
そこで、下記の特許文献1において、回転センサに電源電圧を供給された(通電された)段階で故障を検知するようにした技術が提案されている。具体的には、図5に示す如く、回転センサの故障検知装置200は、回転体の回転に伴って生じる磁界の変動を示す信号を出力する出力端子202と電源端子204とアース端子206とを有する磁電変換素子からなる回転センサ210を備えたセンサ部212と、出力端子202から出力された信号を処理する信号処理回路214と、出力端子202を信号処理回路214に接続する信号線216と、電源端子204を電源電圧VCCに接続する電源線220と、アース端子206をアース電位Gに接続するアース線222とを備える。
センサ部212は、出力端子202と電源端子204の間に接続される第1の抵抗R1aと、出力端子202とアース端子206の間に接続される第2の抵抗R2aと、出力端子202に直列に接続される抵抗Raとを備える。また、信号処理回路214は、信号線216とアース線222の間に接続され、第3の抵抗R3aとコンデンサCaからなる平滑化回路224と、電源線220と信号線216の間に接続される第4の抵抗R4aと、マイクロコンピュータからなるコントローラ226を備える。
回転センサ210は、回転体230の外周に設けられた突起230aと対向するときにハイレベル、隣接する突起230aの間に形成される溝部230bと対向するときローレベルを出力するように構成され、その出力は出力端子202、信号線216を介して信号処理回路214に入力される。信号処理回路214に入力された出力はバッファ回路232でパルス信号に変換されてコントローラ226に入力され、そのパルス信号に基づいて回転体230の回転数などが検出(算出)される。
また、信号処理回路214に入力された出力は平滑化回路224を介してA/D変換器234に入力されると共に、A/D変換器234の出力はコントローラ226に入力される。コントローラ226では、A/D変換器234の出力(換言すれば信号線216の電圧V)に基づいて故障を検知するように構成される。
具体的には、例えば回転センサ210の出力がハイレベルのとき、信号線216の電圧Vは正常時11.0Vであるのに対し、電源線220が断線する故障が生じた場合、下記の式(1)で示す如く10.8Vとなる。コントローラ226はこの電圧Vの正常時の値(11.0V)と故障時の値(10.8V)の差に基づいて故障を検知するように構成される。
Figure 2013231605
特許第2884982号公報
しかしながら、上記した式(1)は近似式であり、また各抵抗には絶対精度誤差がそれぞれ存在する。絶対精度誤差は一般に±5%程度であるため、例えば抵抗Ra,R2aに+5%、抵抗R4aに−5%の誤差があった場合、故障時の電圧Vは式(2)に示すように10.933Vとなり、正常時の値との差が極めて小さくなり、結果として回転センサの故障を正確に検知できないという不具合が生じるおそれがあった。
Figure 2013231605
従って、この発明の目的は上記した課題を解決することにあり、回転体が回転していない状態であっても、電源電圧を供給された段階で断線などの故障の有無を精度良く検知するようにした回転センサの故障検知装置を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1にあっては、回転体の回転に伴って生じる磁界の変動を示す信号を出力する出力端子と電源端子とアース端子とを有する磁電変換素子からなる回転センサと、前記出力端子を信号処理回路に接続する信号線と、前記電源端子を電源電圧VCCに接続する電源線と、前記アース端子をアース電位Gに接続するアース線と、前記出力端子と前記電源端子の間に接続される第1の抵抗R1と、前記出力端子と前記アース端子の間に接続される第2の抵抗R2と、前記信号線と前記アース線の間に接続される第3の抵抗R3と、前記電源線と前記信号線の間に接続される第4の抵抗R4と、前記信号処理回路に接続される前記信号線の電圧に基づいて故障を判定する故障判定手段とを備えた回転センサの故障検出装置において、前記アース端子と前記アース線の間に第5の抵抗R5を接続すると共に、前記第1から第5の抵抗R1〜R5のうちの少なくとも4つの抵抗の抵抗値を相互に相違させる如く構成した。
請求項2に係る回転センサの故障検知装置にあっては、前記回転体は、車両に搭載される原動機に第1、第2クラッチを介して接続される第1、第2入力軸と、前記第1、第2入力軸と平行に配置される少なくとも1個の出力軸と、前記第1、第2入力軸と前記出力軸との間に配置される奇数変速段と偶数変速段からなる複数組の変速段と、前記複数組の変速段のいずれかを選択して前記第1、第2入力軸の一方または前記出力軸に締結可能な選択機構とを備えた自動変速機において、前記第1、第2入力軸のいずれかである如く構成した。
請求項1に係る回転センサの故障検知装置にあっては、回転体の回転に伴って生じる磁界の変動を示す信号を出力する出力端子と電源端子とアース端子とを有する磁電変換素子からなる回転センサと、出力端子を信号処理回路に接続する信号線と、電源端子を電源電圧VCCに接続する電源線と、アース端子をアース電位Gに接続するアース線と、出力端子と電源端子の間に接続される第1の抵抗R1と、出力端子とアース端子の間に接続される第2の抵抗R2と、信号線とアース線の間に接続される第3の抵抗R3と、電源線と信号線の間に接続される第4の抵抗R4とを備え、アース端子とアース線の間に第5の抵抗R5を接続する、換言すれば、第5の抵抗R5を追加すると共に、第1から第5の抵抗R1〜R5のうちの少なくとも4つの抵抗の抵抗値を相互に相違させるようにし、信号線の電圧に基づいて故障を判定するように構成したので、回転センサに電源電圧を供給されたときの信号線の電圧において、正常時の値と故障時の値とでその差(出力差)を比較的大きく、例えば従来技術における正常時の値(11.0V)と故障時の値(式(1)で求められる10.8V)の差(即ち0.2V)に比して大きくすることが可能となって各抵抗の絶対精度誤差を吸収でき、よって回転体が回転していない状態であっても、電源電圧を供給された段階の出力差から断線などの故障を精度良く検知することができる。
請求項2に係る回転センサの故障検知装置にあっては、回転体は、車両に搭載される原動機に第1、第2クラッチを介して接続される第1、第2入力軸(具体的には第1、第2副入力軸)と、第1、第2入力軸と平行に配置される少なくとも1個の出力軸と、第1、第2入力軸と出力軸との間に配置される奇数変速段と偶数変速段からなる複数組の変速段と、複数組の変速段のいずれかを選択して第1、第2入力軸の一方または出力軸に締結可能な選択機構とを備えた自動変速機、即ち、ツインクラッチ型の自動変速機において、前記第1、第2入力軸のいずれかであるように構成したので、上記した効果に加え、電源電圧が供給された時点で回転していない第1入力軸または第2入力軸に取り付けられる回転センサであっても、故障の有無を精度良く検知することができる。
また、原動機の始動直後のイニシャル状態のときに回転センサの故障を検知できると共に、故障が検知される場合は選択機構のアクチュエータ(例えば油圧供給装置)を動作させないようにすることで、アクチュエータを保護することも可能となる。
この発明の実施例に係る回転センサの故障検知装置を含む、自動変速機を全体的に示す概略図である。 図1に示す回転センサの故障検知装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すエンジンコントローラの動作のうち、回転センサの故障判定動作を示すフロー・チャートである。 図1に示す信号線における正常時と故障時の電圧を示し、正常電圧範囲の設定を説明するための説明図である。 従来技術に係る回転センサの故障検知装置の構成を示す、図2と同様なブロック図である。
以下、添付図面に即してこの発明に係る回転センサの故障検知装置を実施するための形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る回転センサの故障検知装置を含む、自動変速機を全体的に示す概略図である。
以下説明すると、符号Tは自動変速機(以下「変速機」という)を示す。変速機Tは車両1に搭載される、前進8速で後進1速の変速段を有するツインクラッチ型の自動変速機からなると共に、D,P,R,Nのレンジを有する。
変速機Tは、エンジン(原動機)10のクランクシャフトに接続される駆動軸10aにトルクコンバータ12を介して接続される2,4,6,8速の偶数段側の偶数段入力軸14を備えると共に、偶数段入力軸14と平行して1,3,5,7速の奇数段側の奇数段入力軸16を備える。エンジン10は例えばガソリンを燃料とする火花点火式の内燃機関からなる。
トルクコンバータ12はエンジン10の駆動軸10aに直結されるドライブプレート12aに固定されるポンプインペラ12bと、偶数段入力軸14に固定されるタービンランナ12cと、ロックアップクラッチ12dを有し、よってエンジン10の駆動力(回転)はトルクコンバータ12を介して偶数段入力軸14に伝達される。
偶数段入力軸14と奇数段入力軸16と平行にアイドル軸18が設けられる。偶数段入力軸14はギヤ14a,18aを介してアイドル軸18に接続されると共に、奇数段入力軸16はギヤ16a,ギヤ18aを介してアイドル軸18と接続され、よって偶数段入力軸14と奇数段入力軸16とアイドル軸18はエンジン10の回転につれて回転する。
また、第1副入力軸(回転体)20と第2副入力軸(回転体)22とが奇数段入力軸16と偶数段入力軸14の外周にそれぞれ同軸かつ相対回転自在に配置される。
奇数段入力軸16と第1副入力軸20は第1クラッチ24を介して接続されると共に、偶数段入力軸14と第2副入力軸22も第2クラッチ26を介して接続される。第1、第2クラッチ24,26は共に油圧作動の湿式多板クラッチからなる。
偶数段入力軸14と奇数段入力軸16の間には、偶数段入力軸14と奇数段入力軸16と平行に出力軸28が配置される。偶数段入力軸14と奇数段入力軸16とアイドル軸18と出力軸28はベアリング30で回転自在に支承される。
奇数段側の第1副入力軸20には1速ドライブギヤ32と、3速ドライブギヤ34と、5速ドライブギヤ36と、7速ドライブギヤ38が固定されると共に、偶数段側の第2副入力軸22には2速ドライブギヤ40と4速ドライブギヤ42と6速ドライブギヤ44と8速ドライブギヤ46が固定される。
出力軸28には1速ドライブギヤ32と2速ドライブギヤ40に噛合する1速−2速ドリブンギヤ48と、3速ドライブギヤ34と4速ドライブギヤ42に噛合する3速−4速ドリブンギヤ50と、5速ドライブギヤ36と6速ドライブギヤ44と噛合する5速−6速ドリブンギヤ52と、7速ドライブギヤ38と8速ドライブギヤ46と噛合する7速−8速ドリブンギヤ54が固定される。
アイドル軸18には、出力軸28に固定される1速−2速ドリブンギヤ48と噛合するRVS(後進)アイドルギヤ56が回転自在に支持される。アイドル軸18とRVSアイドルギヤ56はRVSクラッチ58を介して接続される。RVSクラッチ58は、第1、第2クラッチ24,26と同様、油圧作動の湿式多板クラッチからなるが、第1、第2クラッチ24,26に比して小径で摩擦材枚数も少なく構成される。
奇数段入力軸16には1速ドライブギヤ32と3速ドライブギヤ34を選択的に第1副入力軸20に固定する1−3速シンクロ機構60と、5速ドライブギヤ36と7速ドライブギヤ38を選択的に第1副入力軸20に固定する5−7速シンクロ機構62が配置される。
偶数段入力軸14には2速ドライブギヤ40と4速ドライブギヤ42を選択的に第2副入力軸22に固定する2−4速シンクロ機構64と、6速ドライブギヤ44と8速ドライブギヤ46を選択的に第2副入力軸22に固定する6−8速シンクロ機構66が配置される。シンクロ機構60,62,64,66を「選択機構」ともいう。
エンジン10の駆動力は、第1クラッチ24あるいは第2クラッチ26が係合されるとき、奇数段入力軸16から第1副入力軸20あるいは偶数段入力軸14から第2副入力軸22に伝達され、さらに上記したドライブギヤとドリブンギヤを介して出力軸28に伝達される。
尚、後進時には、エンジン10の駆動力は、偶数段入力軸14、ギヤ14a、ギヤ18a、RVSクラッチ58、アイドル軸18、RVSアイドルギヤ56、1速−2速ドリブンギヤ48を介して出力軸28に伝達される。出力軸28はギヤ70を介してディファレンシャル機構72に接続され、ディファレンシャル機構72はドライブシャフト74を介して車輪76に接続される。車両1を車輪76などで示す。
上記した第1、第2クラッチ24,26、RVSクラッチ58、シンクロ機構60,62,64,66、トルクコンバータ12のロックアップクラッチ12dには油圧供給装置80が接続されると共に、装置80から油圧を供給されて動作する。
変速機Tはシフトコントローラ84を備える。シフトコントローラ84はマイクロコンピュータを備えた電子制御ユニット(ECU)として構成される。また、エンジン10の動作を制御するために同様にマイクロコンピュータを備えた電子制御ユニットから構成されるエンジンコントローラ86が設けられる。
シフトコントローラ84はエンジンコントローラ86と通信自在に構成され、エンジンコントローラ86からエンジン回転数、スロットル開度、AP開度などの情報を取得する。
さらに、偶数段入力軸14や第1、第2副入力軸20,22などの回転軸には、回転センサ(回転数センサ)90が設けられる。具体的には、偶数段入力軸14の付近には第1の回転センサ90aが配置され、変速機Tの入力回転数を示す信号を出力すると共に、第1、第2副入力軸20,22と出力軸28にはそれぞれ第2、第3、第4の回転センサ90b,90c,90dが配置され、それらの回転数を示す信号を出力する。ドライブシャフト74の付近には第5の回転センサ90eが配置され、車速Vを示す信号を出力する。回転センサ90の出力はエンジンコントローラ86に入力される。尚、回転センサ90の故障を検知する装置については後述する。
車両1の運転席に配置されたレンジセレクタ(図示せず)の付近にはレンジセレクタポジションセンサ92が配置され、D,P,R,Nレンジのうち運転者に操作(選択)されたレンジを示す信号を出力する。
レンジセレクタポジションセンサ92や図示しない各種センサ(油圧センサなど)の出力はシフトコントローラ84に入力される。シフトコントローラ84は、それらセンサの出力とエンジンコントローラ86と通信して得られる情報に基づき、油圧供給装置80を介して変速機Tの動作、より具体的にはそのシンクロ機構60から66などの動作を制御する。
次いで回転センサの故障検知装置について詳しく説明する。
図2は、回転センサの故障検知装置の構成を示すブロック図である。
図2に示す如く、回転センサの故障検知装置100は、回転センサ90などを備えるセンサ部102と、エンジンコントローラ86などを備える信号処理回路104などからなる。また、第1、第2副入力軸20,22などの回転軸(回転体。以下、回転体22という)の外周には、突起106aが複数個(例えば64個)形成される。
回転センサ90は、回転体22の外周の近傍に配置される磁電変換素子(例えばホール素子)110と、磁電変換素子110に接続される増幅器112と、増幅器112がベース端子に接続されるnpn型のトランジスタ(スイッチング素子。出力段)114と、トランジスタ114のコレクタ端子が接続される出力端子116と、電源端子120と、トランジスタ114のエミッタ端子が接続されるアース端子122とを備える。尚、回転センサ90にはノイズ除去用のコンデンサCが接続される。
出力端子116は信号線124を介して信号処理回路104に接続される。電源端子120は電源線126を介して信号処理回路104側に設けられた電源電圧VCC(例えば5V)に接続されると共に、アース端子122はアース線130を介して信号処理回路104側に設けられたアース電位Gに接続される。
信号処理回路104は、信号線124に接続されるA/D変換器132および入力回路134と、入力回路134に直列に接続されるシュミットトリガ136と、A/D変換器132とシュミットトリガ136の出力側に接続される前述のエンジンコントローラ86とを備える。
回転センサの故障検知装置100はさらに、複数個(具体的には5個)の抵抗R1〜R5を備える。具体的に装置100は、センサ部102内において出力端子116と電源端子120の間(換言すれば信号線124と電源線126の間)に接続(介挿)される第1の抵抗R1と、センサ部102内において出力端子116とアース端子122の間(換言すれば信号線124とアース線130の間)に接続される第2の抵抗R2と、信号処理回路104内において信号線124とアース線130の間に、第2の抵抗R2と並列に接続される第3の抵抗R3と、信号処理回路104内において電源線126と信号線124の間に、第1の抵抗R1と並列に接続される第4の抵抗R4と、センサ部102内においてアース端子122とアース線130の間に、第2、第3の抵抗R2,R3と並列に接続される第5の抵抗R5とを備える。
第1から第5の抵抗R1〜R5のうちの少なくとも4つの抵抗(例えばR1,R3,R4,R5)の抵抗値は相互に相違させられるようにする、別言すれば、第1から第5の抵抗R1〜R5のうちの2つの抵抗(例えばR1,R2)の抵抗値は同一または略同一となるように設定される。具体的に各抵抗R1〜R5の抵抗値は、例えばR1,R2<R5<R3<R4とされ、例えば下記の如く設定される。
R1: 0.3kΩ
R2: 0.3kΩ
R3: 2.4kΩ
R4:24.0kΩ
R5: 1.0kΩ
上記の如く構成された回転センサ90の動作について説明すると、磁電変換素子110は、回転体22の突起106aの有無によって発生する磁界の変動に応じた出力を生じる、具体的には突起106aと対向するとき電圧を出力する一方、隣接する突起106aの間に形成される溝部106bと対向するとき電圧を出力しないように設定される。
磁電変換素子110の出力は増幅器112で増幅されてトランジスタ114のベース端子に入力される。従って、トランジスタ114のコレクタ端子が接続される出力端子116は、磁電変換素子110が突起106aと対向するとき(磁電変換素子110から電圧が出力されるとき)ハイレベル、溝部106bと対向するとき(磁電変換素子110から電圧が出力されないとき)ローレベルを出力することとなる。このように、出力端子116からは回転体22の回転に伴って生じる磁界の変動を示す信号が出力される。
出力端子116の出力(出力電圧)は、信号線124を介して信号処理回路104の入力回路134に入力され、入力回路134の出力はシュミットトリガ136でパルス信号に変換されてエンジンコントローラ86に入力される。エンジンコントローラ86はそのパルス信号をカウントするなどして回転体22の回転数などを検出(算出)する。
また、出力端子116の出力(出力電圧)は、信号線124を介してA/D変換器132にも入力され、そこでアナログ信号からデジタル信号に変換されてエンジンコントローラ86に入力される。即ち、エンジンコントローラ86には、信号処理回路104に接続される信号線124の電圧Vaを示す信号が入力される。
エンジンコントローラ86は、その信号線124の電圧Vaに基づき、断線などの故障(異常)の有無を判定する。
図3はエンジンコントローラ86の動作のうち、回転センサの故障判定動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムは所定時間、例えば10msecごとに実行される。
以下説明すると、S(ステップ)10においてA/D変換器132から入力される信号に基づいて信号線124の電圧Vaを検出(算出)する。次いでS12に進み、検出された電圧Vaが正常電圧範囲内にあるか否か判断する。この正常電圧範囲は、予め実験を通じて設定される。
図4は、正常時と故障時の電圧Vaを示し、上記した正常電圧範囲の設定を説明するための説明図である。
先ず回転センサ90などが正常である場合について述べると、出力端子116の出力がハイレベル(ON)であるとき、信号線124の電圧Vaは、下記の式(3)に示す如く、計算上3.0Vとなる。
Figure 2013231605
また、出力端子116の出力がローレベル(OFF)であるとき、信号線124の電圧Vaは式(4)に示す如く、計算上2.6Vとなる。
Figure 2013231605
これに対し、例えば出力端子116の出力がローレベル(OFF)であって、電源線126が断線した場合、合成抵抗から第1の抵抗R1が除外されるため、信号線124の電圧Vaは式(5)で求められる4.95Vとなる。
Figure 2013231605
尚、図4では、電源線126の断線の他に、「電源線のショート(短絡)」、「信号線の断線/ショート」、「アース線の断線」を例に挙げて、それぞれの状態での電圧Vaを示した。
正常時の式(3)(4)と故障時の式(5)の対比から分かるように、第1から5の抵抗R1〜R5を上記の如く接続すると共に、第1から第5の抵抗R1〜R5のうちの少なくとも4つの抵抗値を相互に相違させることで、電圧Vaの正常時の値(3.0Vや2.6V)と故障時の値(4.95V)の差を大きくすることが可能となる。
従って、S12の処理で用いられる正常電圧範囲については、ハイレベルのときの電圧Vaである3.0Vに誤差±5%を考慮した値、即ち「2.87〜3.15V」に設定すると共に、ローレベルのときの電圧Vaである2.6Vに誤差±5%を考慮した値、即ち「2.47〜2.73V」の範囲に設定することができる。図4から分かるように、故障時の電圧Vaはこの正常電圧範囲内に入ることはない。
図3の説明に戻ると、S12で肯定されるときはそのままプログラムを終了する一方、否定されるときはS14に進み、回転数センサ90が故障、詳しくは電源線126などの断線やショートなどの故障が発生していると判断(検知)すると共に、その旨を表示ランプ(図示せず)などを介して運転者に報知する。尚、エンジン10の始動直後のイニシャル状態のときに故障が検知される場合、図示しないプログラムによって油圧供給装置80を動作させないようにしても良い。
以上の如く、この発明の実施例にあっては、回転体(第1副入力軸20、第2副入力軸22など)の回転に伴って生じる磁界の変動を示す信号を出力する出力端子116と電源端子120とアース端子122とを有する磁電変換素子110からなる回転センサ90(第2、第3の回転センサ90b,90cなど)と、前記出力端子116を信号処理回路104に接続する信号線124と、前記電源端子120を電源電圧VCCに接続する電源線126と、前記アース端子122をアース電位Gに接続するアース線130と、前記出力端子116と前記電源端子120の間に接続される第1の抵抗R1と、前記出力端子116と前記アース端子122の間に接続される第2の抵抗R2と、前記信号線124と前記アース線130の間に接続される第3の抵抗R3と、前記電源線126と前記信号線124の間に接続される第4の抵抗R4と、前記信号処理回路104に接続される前記信号線124の電圧Vaに基づいて故障を判定する故障判定手段(エンジンコントローラ86。S10〜S14)とを備えた回転センサの故障検出装置100において、前記アース端子122と前記アース線130の間に第5の抵抗R5を接続すると共に、前記第1から第5の抵抗R1〜R5のうちの少なくとも4つの抵抗の抵抗値を相互に相違させる如く構成した。
このように、第5の抵抗R5を追加すると共に、第1から第5の抵抗R1〜R5のうちの少なくとも4つの抵抗の抵抗値を相互に相違させるようにし、信号線124の電圧Vaに基づいて故障を判定するように構成したので、回転センサ90に電源電圧を供給されたときの信号線124の電圧Vaにおいて、正常時の値と故障時の値とでその差(出力差)を比較的大きく、例えば従来技術における正常時の値(11.0V)と故障時の値(式(1)で求められる10.8V)の差(即ち0.2V)に比して大きくすることが可能となって各抵抗の絶対精度誤差を吸収でき、よって回転体が回転していない状態であっても、電源電圧を供給された段階の出力差から断線などの故障を精度良く検知することができる。
また、前記回転体は、車両1に搭載される原動機(エンジン)10に第1、第2クラッチ24,26を介して接続される第1、第2入力軸(第1、第2副入力軸20,22)と、前記第1、第2入力軸と平行に配置される少なくとも1個の出力軸28と、前記第1、第2入力軸と前記出力軸との間に配置される奇数変速段と偶数変速段からなる複数組の変速段(具体的には1速ドライブギヤ32から8速ドライブギヤ46までと1速−2速ドリブンギヤ48から7速−8速ドリブンギヤ54までとRVSアイドルギヤ56からなる変速段)と、前記複数組の変速段のいずれかを選択して前記第1、第2入力軸の一方または前記出力軸に締結可能な選択機構(具体的には1−3速シンクロ機構60,5−7速シンクロ機構62,2−4速シンクロ機構64,6−8速シンクロ機構66)とを備えた自動変速機(即ち、ツインクラッチ型の自動変速機)Tにおいて、前記第1、第2入力軸(第1、第2副入力軸20,22)のいずれかである如く構成したので、電源電圧が供給された時点で回転していない第1副入力軸20または第2副入力軸22に取り付けられる第2、第3の回転センサ90b,90cであっても、故障の有無を精度良く検知することができる。
また、エンジン10の始動直後のイニシャル状態のときに回転センサ90の故障を検知できると共に、故障が検知される場合は選択機構のアクチュエータ(例えば油圧供給装置80)を動作させないようにすることで、アクチュエータ80を保護することも可能となる。
尚、上記において、ツインクラッチ型の自動変速機に取り付けられる回転センサを説明したが、ツインクラッチ型の自動変速機は例示した構成に止まらず、またその他の構成の自動変速機であっても良い。
また、原動機としてエンジン(内燃機関)を例示したが、それに限られるものではなく、エンジンと電動機とのハイブリッドであっても良く、電動機であっても良い。
また、第1から第5の抵抗R1〜R5の抵抗値、電源電圧VCC、正常電圧範囲などを具体的な値で示したが、それらは例示であって限定されるものではない。
10 エンジン(原動機)、20 第1副入力軸(回転体。第1入力軸)、22 第2副入力軸(回転体。第2入力軸)、24 第1クラッチ、26 第2クラッチ、28 出力軸、86 エンジンコントローラ、90b 第2の回転センサ(回転センサ)、90c 第3の回転センサ(回転センサ)、100 回転センサの故障検出装置、104 信号処理回路、110 磁電変換素子、116 出力端子、120 電源端子、122 アース端子、124 信号線、126 電源線、130 アース線、G アース電位、R1 第1の抵抗、R2 第2の抵抗、R3 第3の抵抗、R4 第4の抵抗、R5 第5の抵抗、T 自動変速機、VCC 電源電圧

Claims (2)

  1. 回転体の回転に伴って生じる磁界の変動を示す信号を出力する出力端子と電源端子とアース端子とを有する磁電変換素子からなる回転センサと、前記出力端子を信号処理回路に接続する信号線と、前記電源端子を電源電圧VCCに接続する電源線と、前記アース端子をアース電位Gに接続するアース線と、前記出力端子と前記電源端子の間に接続される第1の抵抗R1と、前記出力端子と前記アース端子の間に接続される第2の抵抗R2と、前記信号線と前記アース線の間に接続される第3の抵抗R3と、前記電源線と前記信号線の間に接続される第4の抵抗R4と、前記信号処理回路に接続される前記信号線の電圧に基づいて故障を判定する故障判定手段とを備えた回転センサの故障検出装置において、前記アース端子と前記アース線の間に第5の抵抗R5を接続すると共に、前記第1から第5の抵抗R1〜R5のうちの少なくとも4つの抵抗の抵抗値を相互に相違させたことを特徴とする回転センサの故障検出装置。
  2. 前記回転体は、車両に搭載される原動機に第1、第2クラッチを介して接続される第1、第2入力軸と、前記第1、第2入力軸と平行に配置される少なくとも1個の出力軸と、前記第1、第2入力軸と前記出力軸との間に配置される奇数変速段と偶数変速段からなる複数組の変速段と、前記複数組の変速段のいずれかを選択して前記第1、第2入力軸の一方または前記出力軸に締結可能な選択機構とを備えた自動変速機において、前記第1、第2入力軸のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の回転センサの故障検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101833629B1 (ko) 2016-07-19 2018-02-28 현대다이모스(주) Dct 제어 장치 및 방법

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