JP2013230999A - 農園芸用水和性殺菌剤及び植物病害防除方法 - Google Patents
農園芸用水和性殺菌剤及び植物病害防除方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013230999A JP2013230999A JP2012103618A JP2012103618A JP2013230999A JP 2013230999 A JP2013230999 A JP 2013230999A JP 2012103618 A JP2012103618 A JP 2012103618A JP 2012103618 A JP2012103618 A JP 2012103618A JP 2013230999 A JP2013230999 A JP 2013230999A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diffraction
- powder
- composition
- ammonium
- ray diffraction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
【解決手段】水酸化第二銅を配合してなる農薬水和性組成物であって、該組成物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における5強線(回折強度の強い順に5番目までの回折ピーク)のうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失する、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下することにより特徴付けられる農園芸用水和性殺菌剤により上記課題を解決する。
【選択図】なし
Description
(1)水酸化第二銅を配合してなる農薬水和性組成物であって、該組成物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における5強線(回折強度の強い順に5番目までの回折ピーク)のうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失する、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下することにより特徴付けられる農園芸用水和性殺菌剤。
(2)水酸化第二銅を配合してなる農薬水和性組成物であって、該組成物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における水酸化第二銅に起因する3強線(回折強度の強い順に3番目までの回折ピーク)のうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失する、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下することにより特徴付けられる農園芸用水和性殺菌剤。
(3)さらにアンモニウム塩を配合してなる(1)または(2)に記載の剤。
(4)農薬水和性組成物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)におけるアンモニウム塩に起因する回折ピークのうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失し、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下することにより特徴付けられる(3)に記載の剤。
(5)アンモニウム塩が塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、酢酸アンモニウム、リン酸三アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、クエン酸三アンモニウム、クエン酸二水素アンモニウム、コハク酸アンモニウム、(+)酒石酸アンモニウム、酒石酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウムから選ばれる1または2以上である(3)または(4)に記載の剤。
(6)さらに有機酸及び/または有機酸塩を配合してなる(1)〜(5)のいずれか1つに記載の剤。
(7)有機酸がコハク酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸から選ばれる1または2以上である(6)に記載の剤。
(8)有機酸塩がコハク酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩から選ばれる1または2以上である(6)または(7)に記載の剤。
(9)水酸化第二銅とアンモニウム塩を配合してなる農薬水和性組成物であって、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における回折ピークのうち、水に分散させる前の該組成物の回折ピークのいずれにも一致しない新規な回折ピークが1以上出現することにより特徴付けられる(1)〜(8)のいずれか1つに記載の剤。
(10)水酸化第二銅を配合してなる農薬水和性組成物により植物の葉面上の病害を防除する方法であって、該組成物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における5強線(回折強度の強い順に5番目までの回折ピーク)のうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失する、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下することにより特徴付けられる植物の葉面上の病害を防除する方法。
(11)水酸化第二銅とアンモニウム塩を配合してなる農薬水和性組成物により植物の葉面上の病害を防除する方法であって、該組成物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における水酸化第二銅に起因する3強線(回折強度の強い順に3番目までの回折ピーク)のうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失し、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下し、かつ、該組成物の粉末X線回折におけるアンモニウム塩に起因する回折ピークのうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失し、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下することにより特徴付けられる植物の葉面上の病害を防除する方法。
(12)水酸化第二銅とアンモニウム塩を配合してなる農薬水和性組成物により植物の葉面上の病害を防除する方法であって、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における回折ピークのうち、水に分散させる前の該組成物の回折ピークのいずれにも一致しない新規な回折ピークが1以上出現することにより特徴付けられる(11)に記載の方法。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、DLリンゴ酸10部、硫酸アンモニウム26.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に23.8°、16.7°、34.1°、39.8°、53.3°、22.8°、20.5°、38.1°に認められた。500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め、粉末X線回折ピークを確認した結果、16.7°、34.1°、39.8°、53.3°、22.8°、20.5°、38.1°の回折ピークは消失した。35.8°、21.1°、33.4°に新たな回折ピークが出現した。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、DLリンゴ酸10部、コハク酸アンモニウム26.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に41.4°、23.8°、34.1°、16.8°、39.8°、53.4°に認められた。500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め、粉末X線回折ピークを確認した結果、41.4°の回折ピークは消失し、23.8°の回折ピークの回折強度は3/4以下(65%以下)になった。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、クエン酸一水和物5部、クエン酸三ナトリウム二水和物2.5部、クエン酸二水素アンモニウム28.92部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に22.8°、39.0°、16.8°、34.1°、39.8°、53.4°に認められた。500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め、粉末X線回折ピークを確認した結果、39.0°のピークは消失し、22.84°、16.8°、34.1°、39.8°、53.4°の回折ピークの回折強度は3/4以下(50%以下)になった。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、DLリンゴ酸5部、DLリンゴ酸二ナトリウム0.5水和物2.5部、硫酸アンモニウム28.92部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に16.6°、23.7°、33.9°、22.7°、39.7°、20.3°、53.3°、20.1°に認められた。500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め、粉末X線回折ピークを確認した結果、22.7°、53.3°、20.1°のピークは消失し、16.6°、23.7°、33.9°、39.7°、20.3°の回折ピークの回折強度は3/4以下(30%以下)になった。26.5°、23.4°、27.8°に新たな回折ピークが出現した。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、クエン酸三ナトリウム二水和物10部、硫酸アンモニウム26.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に23.8°、16.8°、34.1°、39.8°、53.4°、20.3°、20.5°、29.3°に認められた。500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め、粉末X線回折ピークを確認した結果、53.4°、20.5°、29.3°のピークは消失し、23.8°、16.8°、34.1°、39.8°、20.5°の回折ピークの回折強度は3/4以下(50%以下)になった。22.4°、22.5°、38.2°に新たな回折ピークが出現した。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、クエン酸一水和物5部、クエン酸三ナトリウム二水和物2.5部、硫酸アンモニウム28.92部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に16.8°、23.9°、34.2°、39.9°、53.5°、20.5°、22.9°に認められた。500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め、粉末X線回折ピークを確認した結果、16.8°、23.9°、34.2°、39.9°、53.5°、20.5°、22.9°のピークは消失した。28.9°、21.4°、35.8°に新たな回折ピークが出現した。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、DLリンゴ酸二ナトリウム0.5水和物5部、硫酸アンモニウム31.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に16.7°、23.8°、34.1°、22.7°、39.7°、20.4°、53.3°、20.3°に認められた。500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め、粉末X線回折ピークを確認した結果、16.7°、23.8°、34.1°、22.7°、39.7°、20.4°、53.3°、20.3°のピークは消失し、26.7°、23.1°、28.1°に新たな回折ピークが出現した。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、硫酸アンモニウム36.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に23.8°、16.7°、34.1°、39.8°、53.3°、22.8°、20.5°、38.1°に認められた。500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め、粉末X線回折ピークを確認した結果、16.7°、34.1°、39.8°、53.3°、22.8°、20.5°、38.1°の回折ピークは消失した。35.8°、21.1°、33.4°に新たな回折ピークが出現した。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、コハク酸アンモニウム36.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に41.4°、23.8°、34.1°、16.8°、39.8°、53.4°に認められた。500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め、粉末X線回折ピークを確認した結果、41.4°の回折ピークは消失し、23.8°の回折ピークの回折強度は3/4以下(65%以下)になった。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、(+)酒石酸アンモニウム36.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に42.7°、23.9°、34.2°、39.9°、16.8°、53.3°に認められた。500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め、粉末X線回折ピークを確認した結果、42.7°の回折ピークは消失し、23.9°、34.2°、39.9°、53.3°の回折ピークの回折強度は3/4以下(70%以下)になった。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、クエン酸二水素アンモニウム36.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に22.8°、39.0°、16.8°、34.1°、39.8°、53.4°に認められた。500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め、粉末X線回折ピークを確認した結果、39.0°のピークは消失し、22.8°、16.8°、34.1°、39.8°、53.4°の回折ピークの回折強度は3/4以下(50%以下)になった。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、DLリンゴ酸10部、クレー26.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に23.8°、26.6°、16.7°、39.7°、53.3°、35.9°に認められた。本水和剤の500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め粉末X線回折ピークを確認した結果、本水和剤の粉末X線回折ピークに比較して、消失した回折ピーク及び3/4以下に回折強度が低下した回折ピークは認められなかった。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、クエン酸一水和物5部、クエン酸三ナトリウム二水和物2.5部、クレー28.92部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に23.8°、26.6°、16.7°、39.7°、53.3°、35.9°に認められた。本水和剤の500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め粉末X線回折ピークを確認した結果、本水和剤の粉末X線回折ピークに比較して、消失した回折ピーク及び3/4以下に回折強度が低下した回折ピークは認められなかった。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、DLリンゴ酸5部、DLリンゴ酸二ナトリウム0.5水和物2.5部、クレー28.92部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に23.8°、26.6°、16.7°、39.7°、53.3°、35.9°に認められた。本水和剤の500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め粉末X線回折ピークを確認した結果、本水和剤の粉末X線回折ピークに比較して、消失した回折ピーク及び3/4以下に回折強度が低下した回折ピークは認められなかった。
水酸化第二銅53.58部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム1部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム5部、クエン酸三ナトリウム二水和物10部、クレー26.42部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に23.8°、26.6°、16.7°、39.7°、53.3°、35.9°に認められた。本水和剤の500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め粉末X線回折ピークを確認した結果、本水和剤の粉末X線回折ピークに比較して、消失した回折ピーク及び3/4以下に回折強度が低下した回折ピークは認められなかった。
水酸化第二銅76.8部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、ポリオキシエチレンスチリルエーテル0.5部、高級アルコール硫酸エステル金属塩1部、ホワイトカーボン1部、クレー18.7部を衝撃式粉砕機で混合粉砕し、水和剤を得た。
本水和剤の粉末X線回折ピークは回折強度の強い順に23.6°、33.9°、16.6°、39.6°、53.2°、26.4°に認められた。本水和剤のイオン交換水5倍希釈液のpHを測定した結果、6.7であった。また、本水和剤の500倍希釈液をキュウリ葉面に十分散布し、希釈液乾燥物を集め粉末X線回折ピークを確認した結果、本水和剤の粉末X線回折ピークに比較して、消失した回折ピーク及び3/4以下に回折強度が低下した回折ピークは認められなかった。
キュウリ(品種:相模半白、1〜2葉期)の葉面に、所定量の薬剤をスプレーガンを用いて均一に散布した。1日放置後、薬剤散布した葉面にPseudoperonospora cubensis(シュードペロノポスポラ・クベンシス:キュウリべと病菌;1×105分生子個/mL)をハンドスプレーで噴霧接種し、24℃の湿室(相対湿度100%、暗黒条件)に24時間置き、その後24℃の温室内で発病させ、接種6日後に第1本葉の発病面積率を調査し、無処理区との対比から防除価(%)を算出した。
キュウリ(品種:相模半白、1〜2葉期)葉面に、所定量の薬剤をスプレーガンを用いて均一に散布した。1日放置後、葉面にSphaerotheca fuliginea(スファエロセカ・フリギネア:キュウリうどんこ病菌;1×105分生子個/mL)をハンドスプレーで噴霧接種し、20℃の温室内で発病させ、接種10日後に第1本葉の発病面積率を調査し、無処理区との対比から防除価(%)を算出した。
25℃の恒温水槽中に3度硬水250mLの入った250mL容の有栓シリンダーを設置した。供試の各々の試料500mgを該シリンダー内に入れた。次に、2秒に1回の割合でシリンダーの倒立を繰り返し、水中で供試の顆粒剤が完全に崩壊、分散するまでのシリンダーの倒立回数を、水中崩壊性と水中分散性の尺度として表した。次いでこのシリンダーを25℃の恒温水槽中に静置し、静置の最初の時から15分後にシリンダー中央部の水性分散液から各々25mLの試料をサンプリングして、75℃の湯浴中で乾燥させ、採取乾燥物量を測定し、懸垂率(%)を求めた。なお、懸垂率(%)は下記の式より求めた。
但し、AとBは次の意味を有する。
A:最初にシリンダーに入れた供試の試料重量
B:サンプリング採取した試料(25mL)を乾燥させた採取乾燥物の重量
Claims (12)
- 水酸化第二銅を配合してなる農薬水和性組成物であって、該組成物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における5強線(回折強度の強い順に5番目までの回折ピーク)のうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失する、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下することにより特徴付けられる農園芸用水和性殺菌剤。
- 水酸化第二銅を配合してなる農薬水和性組成物であって、該組成物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における水酸化第二銅に起因する3強線(回折強度の強い順に3番目までの回折ピーク)のうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象作物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失する、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下することにより特徴付けられる農園芸用水和性殺菌剤。
- さらにアンモニウム塩を配合してなる請求項1または2に記載の剤。
- 農薬水和性組成物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)におけるアンモニウム塩に起因する回折ピークのうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失し、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下することにより特徴付けられる請求項3に記載の剤。
- アンモニウム塩が塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、酢酸アンモニウム、リン酸三アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、クエン酸三アンモニウム、クエン酸二水素アンモニウム、コハク酸アンモニウム、(+)酒石酸アンモニウム、酒石酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウムから選ばれる1または2以上である請求項3または4に記載の剤。
- さらに有機酸及び/または有機酸塩を配合してなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の剤。
- 有機酸がコハク酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸から選ばれる1または2以上である請求項6に記載の剤。
- 有機酸塩がコハク酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩から選ばれる1または2以上である請求項6または7に記載の剤。
- 水酸化第二銅とアンモニウム塩を配合してなる農薬水和性組成物であって、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における回折ピークのうち、水に分散させる前の該組成物の回折ピークのいずれにも一致しない新規な回折ピークが1以上出現することにより特徴付けられる請求項1〜8のいずれか1項に記載の剤。
- 水酸化第二銅を配合してなる農薬水和性組成物により植物の葉面上の病害を防除する方法であって、該組成物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における5強線(回折強度の強い順に5番目までの回折ピーク)のうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失する、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下することにより特徴付けられる植物の葉面上の病害を防除する方法。
- 水酸化第二銅とアンモニウム塩を配合してなる農薬水和性組成物により植物の葉面上の病害を防除する方法であって、該組成物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における水酸化第二銅に起因する3強線(回折強度の強い順に3番目までの回折ピーク)のうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失し、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下し、かつ、該組成物の粉末X線回折におけるアンモニウム塩に起因する回折ピークのうち、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折では1以上の回折ピークが消失し、または2以上の回折ピークの回折強度が3/4以下に低下することにより特徴付けられる植物の葉面上の病害を防除する方法。
- 水酸化第二銅とアンモニウム塩を配合してなる農薬水和性組成物により植物の葉面上の病害を防除する方法であって、該組成物を水に分散させた希釈液を対象植物に散布後、葉面で乾燥した希釈液乾燥物の粉末X線回折(CuKα:1.5412Å)における回折ピークのうち、水に分散させる前の該組成物の回折ピークのいずれにも一致しない新規な回折ピークが1以上出現することにより特徴付けられる請求項11に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012103618A JP5956239B2 (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | 農園芸用水和性殺菌剤及び植物病害防除方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012103618A JP5956239B2 (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | 農園芸用水和性殺菌剤及び植物病害防除方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013230999A true JP2013230999A (ja) | 2013-11-14 |
JP5956239B2 JP5956239B2 (ja) | 2016-07-27 |
Family
ID=49677802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012103618A Active JP5956239B2 (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | 農園芸用水和性殺菌剤及び植物病害防除方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5956239B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020263927A1 (en) | 2019-06-24 | 2020-12-30 | Folio Photonics Inc. | Systems and methods for increasing data rate and storage density in 3-dimensional optical data storage media |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5527164A (en) * | 1978-08-18 | 1980-02-27 | Rikagaku Kenkyusho | Bactericidal composition for agriculture and horticulture |
JPS57131708A (en) * | 1981-12-28 | 1982-08-14 | Rikagaku Kenkyusho | Agricultural and horticultural fungicide composition |
JPH10218704A (ja) * | 1997-02-13 | 1998-08-18 | Hokko Chem Ind Co Ltd | 改良された農薬粒状水和剤 |
WO2005040122A1 (ja) * | 2003-10-24 | 2005-05-06 | Yhs Ltd. | 新規ピリチオン複合化合物、その製造方法およびその用途 |
JP2005119975A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-05-12 | Nissan Chem Ind Ltd | 保存安定性の良好な農薬組成物 |
JP2006282553A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Nippon Nohyaku Co Ltd | 農園芸用殺菌剤組成物及びその使用方法 |
WO2007123531A1 (en) * | 2006-04-25 | 2007-11-01 | Albaugh, Inc. | Copper-based fungicide/bactericide |
JP2012103512A (ja) * | 2010-11-10 | 2012-05-31 | Fuji Xerox Co Ltd | 検知部材および画像形成装置 |
-
2012
- 2012-04-27 JP JP2012103618A patent/JP5956239B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5527164A (en) * | 1978-08-18 | 1980-02-27 | Rikagaku Kenkyusho | Bactericidal composition for agriculture and horticulture |
JPS57131708A (en) * | 1981-12-28 | 1982-08-14 | Rikagaku Kenkyusho | Agricultural and horticultural fungicide composition |
JPH10218704A (ja) * | 1997-02-13 | 1998-08-18 | Hokko Chem Ind Co Ltd | 改良された農薬粒状水和剤 |
JP2005119975A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-05-12 | Nissan Chem Ind Ltd | 保存安定性の良好な農薬組成物 |
WO2005040122A1 (ja) * | 2003-10-24 | 2005-05-06 | Yhs Ltd. | 新規ピリチオン複合化合物、その製造方法およびその用途 |
JP2006282553A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Nippon Nohyaku Co Ltd | 農園芸用殺菌剤組成物及びその使用方法 |
WO2007123531A1 (en) * | 2006-04-25 | 2007-11-01 | Albaugh, Inc. | Copper-based fungicide/bactericide |
JP2012103512A (ja) * | 2010-11-10 | 2012-05-31 | Fuji Xerox Co Ltd | 検知部材および画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5956239B2 (ja) | 2016-07-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5037098B2 (ja) | 農園芸用組成物 | |
JP5927025B2 (ja) | 農園芸用殺菌剤 | |
JP7397802B2 (ja) | マイクロカプセル組成物およびその製造方法、それを含有する農薬製剤および雑草防除方法 | |
JP6951325B2 (ja) | 除草農薬組成物及びそれを用いた除草方法 | |
KR20180067501A (ko) | 입상 농약 조성물 | |
JP6947943B2 (ja) | マイクロカプセル組成物およびその製造方法、それを含有する農薬製剤および雑草防除方法 | |
CN111801014B (zh) | 氯氟醚菌唑的杀真菌组合物 | |
WO2014133178A1 (ja) | 顆粒水和剤 | |
JP5956239B2 (ja) | 農園芸用水和性殺菌剤及び植物病害防除方法 | |
JP5956238B2 (ja) | 農園芸用水和性殺菌剤及び植物病害防除方法 | |
WO2014133181A1 (ja) | 水性懸濁状農薬組成物 | |
JP5944219B2 (ja) | 農園芸用殺菌剤 | |
JP2009215221A (ja) | 農園芸用病害防除剤 | |
EA030031B1 (ru) | Способы селективной борьбы с растениями с использованием композиций, содержащих ингибиторы фотосистемы ii и ингибиторы протопорфириноген оксидазы | |
JP5010204B2 (ja) | 植物病害防除用組成物 | |
WO2018125877A1 (en) | Solid formulation of valifenalate, cymoxanil and mancozeb | |
JP7129425B2 (ja) | 種子処理としての非環式ピコリンアミド | |
EP3393248B1 (en) | Use of crystalline forms of copper salicylate for the control of phytopathogenic bacteria | |
JP7174398B2 (ja) | 安定化された固形状農薬組成物 | |
WO2012015014A1 (ja) | 吸汁害虫の交尾行動かく乱剤 | |
JP4655302B2 (ja) | 根こぶ病防除剤 | |
JP7159437B2 (ja) | 農薬製剤および農薬製剤の製造方法 | |
JP7559495B2 (ja) | 農薬粒剤 | |
WO2024009730A1 (ja) | 天然ゴムを含む水性懸濁状農薬組成物 | |
EP2944184B1 (en) | Use of cyclohexanedionecarboxylic acid derivatives for increasing yield amount and content of amino acids in solanacaea crop |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150302 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151201 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160614 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160616 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5956239 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |