図面を参照しつつ実施形態を詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、本実施形態に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネルディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Panel Display)、又は無機ELパネルディスプレイ(Inorganic Electro−Luminescence Panel Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者はスマートフォン1を操作するために指を用いてタッチスクリーン2Bに接触するものと想定する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
「タッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
「リリース」は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
「ロングタップ」は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。「ドラッグ」は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
「フリック」は、タッチに続いて指が一方方向へ移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する「上フリック」、指が画面の下方向へ移動する「下フリック」、指が画面の右方向へ移動する「右フリック」、指が画面の左方向へ移動する「左フリック」等を含む。フリックにおける指の移動は、スワイプにおける指の移動よりも素早いことが多い。
「ピンチイン」は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。「ピンチアウト」は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なる。以下では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bがジェスチャを検出し、検出されたジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォン1がXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、ジェスチャが検出されたアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、配置パターンに基づいて配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。スマートフォン1は、壁紙41として表示する画像を利用者が選択できるように構成されてもよい。
スマートフォン1は、複数のホーム画面を含むことができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、どのホーム画面が現在表示されているかを示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。さらに、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在ディスプレイ2Aに表示されていることを示している。
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中にジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を切り替える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り替える。例えば、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り替える。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、時刻、天気、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限定されない。
図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタン、又はメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
照度センサ4は、照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、及び設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メール機能を提供する。電子メール機能は、例えば、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等を可能にする。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBブラウジング機能を提供する。WEBブラウジング機能は、例えば、WEBページの表示、及びブックマークの編集等を可能にする。この他、ストレージ9は、テキスト入力機能を提供するテキストエディタアプリケーション、及び、カメラ機能を提供するカメラアプリケーションを記憶していてもよい。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。例えば、設定データ9Zは、タッチスクリーンディスプレイ2に対する特定のジェスチャの操作パターンを記憶している。特定のジェスチャの操作パターンの例については図7〜図18Bを参照して後述する。
本実施形態において、設定データ9Zに記憶される特定のジェスチャの操作パターンは、ロック状態の解除中に、利用者により任意に設定される。例えば、スマートフォン1は、特定のボタン3がクリックされる等の所定の操作が検出されると、特定のジェスチャと対応付けるアプリケーションを選択するための選択画面をディスプレイ2Aに表示する。そして、スマートフォン1は、利用者が選択画面上で所望のアプリケーションを選択すると、スマートフォン1は、当該特定のジェスチャの操作パターンを登録するための登録画面をディスプレイ2Aに表示する。そして、スマートフォン1は、利用者が登録画面上でタッチスクリーン2Bに対して後述する図7〜図18B、図24等に示すように特定のジェスチャを行うと、スマートフォン1は、登録画面上で検出された特定のジェスチャの操作パターンと、選択画面上で選択されたアプリケーションとを対応付けて設定データ9Zに記憶する。スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンを登録する際、所定回数、利用者に同じ動作を促すようメッセージを登録画面上に表示してもよい。この場合、スマートフォン1は、1回目に登録した操作パターンと2回目に登録した操作パターンが異なる場合、操作パターンの設定をやり直すメッセージを登録画面上に表示する。特定のジェスチャの操作パターンを登録する制御の例については図22〜図25を参照して後述する。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、ロック画面を表示する機能と、ロック状態において、タッチスクリーンディスプレイ2に対する特定のジェスチャが検出された場合、当該検出されたジェスチャの操作パターンに対応するアプリケーションを実行する機能とが含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
コントローラ10は、演算回路である。演算回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、又はFPGA(Field−Programmable Gate Array)である。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。機能部は、ディスプレイ2A、通信ユニット6、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。検出部は、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、レシーバ7、カメラ12、カメラ13、加速度センサ15、方位センサ16、及びジャイロスコープ17を含むがこれらに限定されない。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、ロック状態において、タッチスクリーンディスプレイ2に対する特定のジェスチャが検出された場合、当該検出されたジェスチャの操作パターンに対応するアプリケーションを実行する制御を行う。アプリケーションを実行する制御とは、アプリケーションを起動する制御を含む。例えば、コントローラ10は、起動されていないアプリケーションを実行する場合、当該アプリケーションを起動した後、当該起動したアプリケーションを実行する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置である。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、又はメモリカードである。
図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本出願の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてよいし、ボタンを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも一つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
次に、図6Aから図6Cを参照して、ロック画面について説明する。ロック画面は、スマートフォン1がロックされていることを示す画面である。スマートフォン1は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2またはボタン3等に対する操作が行われずに所定の時間が経過するとロックされる。スマートフォン1は、例えば、スマートフォン1のスリープ/スリープ解除ボタンであるボタン3Dがクリックされた場合にもロックされる。スマートフォン1は、ロックされると、タッチスクリーンディスプレイ2に対する特定のジェスチャが行われた場合に、各種機能を実行することが可能な状態となる。この特定のジェスチャとは、例えば、ロック状態を解除するためのロック解除ジェスチャである。
本実施形態において、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に対する特定のジェスチャが検出された場合、ロック状態を解除し、当該検出されたジェスチャの操作パターンに対応するアプリケーションを実行し、実行したアプリケーションの画面を表示する。ここで、スマートフォン1は、ロック状態が解除されると、ロック画面を消去し、ロックされる直前にディスプレイ2Aに表示していた画面を再びディスプレイ2Aに表示してもよい。例えば、スマートフォン1は、ホーム画面40をディスプレイ2Aに表示している状態でロックされた場合、ロック状態が解除されると、ホーム画面40を再びディスプレイ2Aに表示してもよい。
図6Aは、ディスプレイ2Aに表示されたロック画面60aを示す図である。図6Aに示すように、スマートフォン1は、ディスプレイ2Aにロック画面60aおよび領域42を表示している。領域42は、図4と同様に、ディスプレイ2Aの上端に表示される。ロック画面60aには、日付および時刻が領域42側に表示されている。ここで、ロック画面60aには、円形アイコン61が配置される。円形アイコン61は、全部で9個配置される。円形アイコン61は、ロック画面60aの中央部から下部にかけて、3行3列の格子状に配置される。
図6Bは、ディスプレイ2Aに表示されたロック画面60bを示す図である。ロック画面60bには、ロック画面60bの略上半分の領域63の中央部に、4桁の数値を表示する4個のボックス62が表示されている。ロック画面60bには、ロック画面60bの略下半分の領域64に、ボックス62に表示させる数値を利用者が入力するための数字キーボードオブジェクトが表示されている。なお、ロック画面60bは、ロック画面60aまたはロック画面60c等の他の画面を表示中に特定のジェスチャが検出された場合に表示される数値入力用画面であってもよい。
図6Cは、ディスプレイ2Aに表示されたロック画面60cを示す図である。ロック画面60cには、ロック画面60aと同様に、日付および時刻が領域42側に表示されている。ロック画面60cには、日付および時刻のみが領域42側に表示されている。
スマートフォン1は、例えば、スマートフォン1のスリープ/スリープ解除ボタンであるボタン3Dがクリックされると、上記のロック画面60a〜60cのいずれか一つをディスプレイ2Aに表示する。スマートフォン1は、利用者の設定操作により、どのロック画面を表示するかを決定してよい。
以下、図7〜図18Bを参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1が、タッチスクリーンディスプレイ2に対する特定のジェスチャが検出された場合、当該検出されたジェスチャの操作パターンに対応するアプリケーションを実行する制御の例を示す。
図7は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第1の例を示す図である。この第1の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、所定の軌跡を入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第1の例では、所定の軌跡としてα1が示す軌跡を入力するジェスチャには、ロック解除処理と、テキストエディタアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図7に示すように、ステップS11で、図6Aと同様のロック画面60aをディスプレイ2A(タッチスクリーンディスプレイ2)に表示している。
そして、ステップS12では、利用者が、指F1でロック画面60aに配置された9個の円形アイコン61のうち左の列の真ん中のアイコンをタッチしている。この場合、スマートフォン1は、この左の列の真ん中のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出する。
そして、ステップS13では、利用者が、左の列の真ん中のアイコンが表示されている位置でタッチしていた指F1を、タッチスクリーンディスプレイ2上に接触させたままで右の列の下のアイコンが表示されている位置まで、α1が示す軌跡に沿って移動させている。この場合、スマートフォン1は、左の列の真ん中のアイコンが表示されている位置を始点として、α1が示す軌跡に沿って移動し、右の列の下のアイコンが表示されている位置を終点とするスワイプを検出する。そして、スマートフォン1は、検出したスワイプが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、ステップS13で検出したスワイプが予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS14の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS14では、ロック状態を解除し、α1が示す軌跡を入力するジェスチャに対応付けられたテキストエディタアプリケーションを実行して、操作画面70をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
操作画面70には、画面上半分の略全域に入力文字列を確認する表示領域72と、画面下半分に文字列の入力を行うためのキーボードオブジェクト74と、表示領域72の上部左側にテキストエディタに登録されたメモリストを表示させるメモリスト表示ボタン76と、表示領域72の上部右側にテキストエディタの処理を完了させる完了ボタン78とが、表示されている。
スマートフォン1は、操作画面70を表示した状態で、キーボードオブジェクト74に対するタップが検出された場合、タップされた領域に対応した文字を入力文字として検出する。スマートフォン1は、入力された文字を表示領域72の設定された位置に表示させる。スマートフォン1は、操作画面70を表示した状態で、メモリスト表示ボタン76または完了ボタン78に対するタップが検出された場合、タップされたボタンに対応付けられた処理を実行する。
図8は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第2の例を示す図である。この第2の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、第1の例と同様に、所定の軌跡を入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第2の例では、所定の軌跡としてα2が示す軌跡を入力するジェスチャには、ロック解除処理と、カメラアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図8に示すように、ステップS21で、図6Aと同様のロック画面60aをディスプレイ2Aに表示している。
そして、ステップS22では、利用者が、指F1でロック画面60aに配置された9個の円形アイコン61のうち右の列の上のアイコンをタッチしている。この場合、スマートフォン1は、この右の列の上のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出する。
そして、ステップS23では、利用者が、右の列の上のアイコンが表示されている位置でタッチしていた指F1を、タッチスクリーンディスプレイ2上に接触させたままで右の列の下のアイコンが表示されている位置まで、α2が示す軌跡に沿って移動させている。この場合、スマートフォン1は、右の列の上のアイコンが表示されている位置を始点として、α2が示す軌跡に沿って移動し、右の列の下のアイコンが表示されている位置を終点とするスワイプを検出する。そして、スマートフォン1は、検出したスワイプが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、ステップS23で検出したスワイプが予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS24の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS24では、ロック状態を解除し、α2が示す軌跡を入力するジェスチャに対応付けられたカメラアプリケーションを実行して、操作画面80をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
操作画面80には、画面の上側の略全域に被写体を確認するためのモニター領域と、当該モニター領域の下に操作アイコン表示領域とが、配置されている。モニター領域内の下側には、カメラのズーム倍率を調節するための調節バー82が配置されている。操作アイコン表示領域には、左側にフォトアルバム機能に切り替えるためのフォトアルバムアイコン84と、中央にモニター領域に表示されている被写体を撮影するためのシャッターアイコン86と、右側にムービー機能に切り替えるためのムービーアイコン88とが、配置されている。
スマートフォン1は、操作画面80を表示した状態で、調節バー82に対するスワイプが検出された場合、スワイプの操作量および方向に応じてモニター領域に表示されている被写体をズームインまたはズームアウトする。スマートフォン1は、操作画面80を表示した状態で、フォトアルバムアイコン84に対するタップが検出された場合、当該操作画面80からフォトアルバム機能を実行するための画面に切り替える。スマートフォン1は、操作画面80を表示した状態で、シャッターアイコン86に対するタップが検出された場合、モニター領域に表示されている被写体を撮影して、静止画像を作成する。スマートフォン1は、操作画面80を表示した状態で、ムービーアイコン88に対するタップが検出された場合、当該操作画面80からムービー機能を実行するための画面に切り替える。
このように、第1の例および第2の例において、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に対する特定のジェスチャとして所定の軌跡を入力するジェスチャが検出された場合、ロック状態を解除し、検出された当該処理の軌跡を入力するジェスチャの操作パターンに対応するアプリケーションを実行する。これにより、スマートフォン1は、ロック画面が表示された状態から所望のアプリケーションを実行する際の操作性を向上させることができる。第1の例及び第2の例において、所定の軌跡を入力するジェスチャのパターンは、利用者により任意に設定されるパターンであるため、第三者がロック画面の表示内容から特定のジェスチャを予測することは困難であり、セキュリティ性についても確保できる。
図7および図8において、ロック画面60aには、円形アイコン61が3行3列の格子状に9個配置されているが、円形アイコン61の数はこれに限定されない。例えば、ロック画面60aは、円形アイコン61を4行4列の格子状に16個配置してもよいし、円形アイコン61を5行5列の格子状に25個配置してもよい。これにより、所定の軌跡を入力するジェスチャのパターンの種類が増加するため、対応付けるアプリケーションの数についても増加させることができ、利便性が向上する。
ロック画面60aは、円形アイコン61が3行3列の格子状に9個配置する例に限定されず、円形アイコン61を4行4列の格子状に16個配置してもよいし、円形アイコン61を5行5列の格子状に25個配置してもよい。この場合、円形アイコン61を配置する格子の行および列が増加するにつれて、設定可能な軌跡のパターンが増加する。設定可能な軌跡のパターンが増加する結果、第三者が予測しにくいより複雑な軌跡のパターンを設定することが可能となるため、セキュリティ性についても更に向上させることができる。
図9は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第3の例を示す図である。この第3の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、所定の位置での接触を入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第3の例では、スマートフォン1は、所定の位置での接触を入力するジェスチャとして、ロック画面60aに配置された9つの円形アイコン61のうち、左の列の真ん中のアイコン、真ん中の列の上のアイコン、および、右の列の上のアイコンをタッチするジェスチャを設定している。第3の例では、これら3つのアイコンをタッチするジェスチャには、ロック解除処理と、テキストエディタアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図9に示すように、ステップS31で、図6Aと同様のロック画面60aをディスプレイ2Aに表示している。
そして、ステップS32では、利用者が、3本の指(指F1、指F2および指F3)で、ロック画面60aに配置された9個の円形アイコン61のうち3つを一度にタッチしている。利用者は、左の列の真ん中のアイコン、真ん中の列の上のアイコン、および、右の列の上のアイコンをタッチしている。この場合、スマートフォン1は、この左の列の真ん中のアイコン、真ん中の列の上のアイコン、および、右の列の上のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出する。そして、スマートフォン1は、検出した複数の位置でのタッチが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、ステップS32で検出した複数の位置でのタッチが予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS33の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS33では、ロック状態を解除し、左の列の真ん中のアイコン、真ん中の列の上のアイコン、および、右の列の上のアイコンをタッチするジェスチャに対応付けられたテキストエディタアプリケーションを実行して、操作画面70をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
図10は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第4の例を示す図である。この第4の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、第3の例と同様に、所定の位置での接触を入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第4の例では、スマートフォン1は、所定の位置での接触を入力するジェスチャとして、ロック画面60aに配置された9つの円形アイコン61のうち、左の列の下のアイコン、真ん中の列の真ん中のアイコン、および、右の列の下のアイコンに対するタッチジェスチャを設定している。第4の例では、これら3つのアイコンに対するタッチジェスチャには、ロック解除処理と、カメラアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図10に示すように、ステップS41で、図6Aと同様のロック画面60aをディスプレイ2Aに表示している。
そして、ステップS42では、利用者が、3本の指(指F1、指F2および指F3)で、ロック画面60aに配置された9個の円形アイコン61のうち3つを一度にタッチしている。利用者は、左の列の下のアイコン、真ん中の列の真ん中のアイコン、および、右の列の下のアイコンをタッチしている。この場合、スマートフォン1は、この左の列の下のアイコン、真ん中の列の真ん中のアイコン、および、右の列の下のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出する。そして、スマートフォン1は、検出した複数の位置でのタッチが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、ステップS42で検出した複数の位置でのタッチが予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS43の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS43では、ロック状態を解除し、左の列の下のアイコン、真ん中の列の真ん中のアイコン、および、右の列の下のアイコンをタッチするジェスチャに対応付けられたカメラアプリケーションを実行して、操作画面80をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
第3の例および第4の例において、スマートフォン1は、3つのアイコン61がタッチされている状態となるとロックを解除して、操作パターンに対応するアプリケーションを実行するが、本実施形態はこれに限られない。例えば、上記の操作パターンとしてタッチされる必要があるアイコン61の数は、3つに限られず、4つであっても5つであってもよい。
図11は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第5の例を示す図である。この第5の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、所定の位置での複数の接触を所定の順序で入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第5の例では、スマートフォン1は、所定の位置での複数の接触を所定の順序で入力するジェスチャとして、ロック画面60aに配置された9つの円形アイコン61のうち、左の列の真ん中のアイコン、真ん中の列の上のアイコン、および、右の列の上のアイコンを、この順序でタッチするジェスチャを設定している。第5の例では、これら3つのアイコンを上記順序でタッチするジェスチャには、ロック解除処理と、テキストエディタアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図11に示すように、ステップS51で、図6Aと同様のロック画面60aをディスプレイ2Aに表示している。そして、ステップS51では、利用者が、指F1で、ロック画面60aに配置された9個の円形アイコン61のうち左の列の真ん中のアイコンをタッチしている。この場合、スマートフォン1は、この左の列の真ん中のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出する。
そして、ステップS52では、利用者が、ステップS51に示す状態からさらに、9個の円形アイコン61のうち左の列の真ん中のアイコンを指F1でタッチした状態のまま、真ん中の列の上のアイコンを指F2でタッチしている。この場合、スマートフォン1は、左の列の真ん中のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出している状態で、この真ん中の列の上のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出する。
そして、ステップS53では、利用者が、ステップS52に示す状態からさらに、9個の円形アイコン61のうち右の列の上のアイコンを指F3でタッチしている。すなわち、利用者は、ステップS53で、ロック画面60aに配置された、左の列の真ん中のアイコン、真ん中の列の上のアイコン、および、右の列の上のアイコンを指F1〜指F3で一度にタッチしている。この場合、スマートフォン1は、左の列の真ん中のアイコンが表示されている位置でのタッチと、真ん中の列の上のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出している状態で、この右の列の上のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出する。そして、スマートフォン1は、ステップS51〜S53の順序で検出した複数の位置でのタッチが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、ステップS51〜S53の順序で検出した複数の位置でのタッチが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS54の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS54では、ロック状態を解除し、左の列の真ん中のアイコン、真ん中の列の上のアイコン、および、右の列の上のアイコンをこの順序でタッチするジェスチャに対応付けられたテキストエディタアプリケーションを実行して、操作画面70をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
図12は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第6の例を示す図である。この第6の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、第5の例と同様に、所定の位置での複数の接触を所定の順序で入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第6の例では、スマートフォン1は、所定の位置での複数の接触を所定の順序で入力するジェスチャとして、ロック画面60aに配置された9つの円形アイコン61のうち、右の列の上のアイコン、真ん中の列の上のアイコン、および、左の列の真ん中のアイコンを、この順序でタッチするジェスチャを設定している。第6の例では、これら3つのアイコンを上記順序でタッチするジェスチャには、ロック解除処理と、カメラアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図12に示すように、ステップS61で、図6Aと同様のロック画面60aをディスプレイ2Aに表示している。そして、ステップS61では、利用者が、指F3で、ロック画面60aに配置された9個の円形アイコン61のうち右の列の上のアイコンをタッチしている。この場合、スマートフォン1は、この右の列の上のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出する。
そして、ステップS62では、利用者が、ステップS61に示す状態からさらに、9個の円形アイコン61のうち右の列の上のアイコンを指F3でタッチした状態のまま、真ん中の列の上のアイコンを指F2でタッチしている。この場合、スマートフォン1は、右の列の上のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出している状態で、この真ん中の列の上のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出する。
そして、ステップS63では、利用者が、ステップS62に示す状態からさらに、9個の円形アイコン61のうち左の列の真ん中のアイコンを指F1でタッチしている。すなわち、利用者は、ステップS63で、ロック画面60aに配置された、右の列の上のアイコン、真ん中の列の上のアイコン、および、左の列の真ん中のアイコンを指F1〜指F3で一度にタッチしている。この場合、スマートフォン1は、右の列の上のアイコンが表示されている位置でのタッチと、真ん中の列の上のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出している状態で、この左の列の真ん中のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出する。そして、スマートフォン1は、ステップS61〜S63の順序で検出した複数の位置でのタッチが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、ステップS61〜S63の順序で検出した複数の位置でのタッチが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS64の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS64では、ロック状態を解除し、右の列の上のアイコン、真ん中の列の上のアイコン、および、左の列の真ん中のアイコンをこの順序でタッチするジェスチャに対応付けられたカメラアプリケーションを実行して、操作画面80をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
第5の例および第6の例において、スマートフォン1は、ステップS51からS53に示す順番またはステップS61からS63に示す順番で3つのアイコン61がタッチされた場合にロックを解除して、操作パターンに対応するアプリケーションを実行してもよい。上記の操作パターンとして同時にタッチされる必要があるアイコン61の数は、3つに限られず、4つであっても5つであってもよい。
図13は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第7の例を示す図である。この第7の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、所定の数値を入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第7の例では、スマートフォン1は、所定の数値を入力するジェスチャとして、ロック画面60bのボックス62に「4238」の数値を入力するジェスチャを設定している。第7の例では、この「4238」の数値を入力するジェスチャには、ロック解除処理と、テキストエディタアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図13に示すように、ステップS71で、図6Bと同様のロック画面60bをディスプレイ2Aに表示している。
そして、ステップS72では、利用者が、指F1で、ロック画面60bの数字キーボードオブジェクトのうち「4」の数字キーをタップしている。この場合、スマートフォン1は、この「4」の数字キーが表示されている位置でのタップを検出する。この場合、スマートフォン1は、4個のボックス62のうち左端のボックス内に「4」の数値を表示させる。
そして、ステップS73では、利用者が、指F1で数字キーボードオブジェクトのうち「4」の数字キーをタップした後、指F1で「2」の数字キーおよび「3」の数字キーをこの順序でタップして、「8」の数字キーをタップしている。この場合、スマートフォン1は、「4」の数字キーが表示されている位置でのタップを検出した後、ステップS73では、「2」の数字キー、「3」の数字キー、および、「8」の数字キーが表示されている位置でのタップをこの順序で検出する。この場合、スマートフォン1は、ボックス62に「4238」の数値を表示させる。そして、スマートフォン1は、検出した「4238」の数値を入力するタップが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、ステップS72〜S73で検出した「4238」の数値を入力するタップが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS74の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS74では、ロック状態を解除し、ロック画面60bのボックス62に「4238」の数値を入力するジェスチャに対応付けられたテキストエディタアプリケーションを実行して、操作画面70をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
図14は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第8の例を示す図である。この第8の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、第7の例と同様に、所定の数値を入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第8の例では、スマートフォン1は、所定の数値を入力するジェスチャとして、ロック画面60bのボックス62に「9317」の数値を入力するジェスチャを設定している。第8の例では、この「9317」の数値を入力するジェスチャには、ロック解除処理と、カメラアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図14に示すように、ステップS81で、図6Bと同様のロック画面60bをディスプレイ2Aに表示している。
そして、ステップS82では、利用者が、指F1で、ロック画面60bの数字キーボードオブジェクトのうち「9」の数字キーをタップしている。この場合、スマートフォン1は、この「9」の数字キーが表示されている位置でのタップを検出する。この場合、スマートフォン1は、4個のボックス62のうち左端のボックス内に「9」の数値を表示させる。
そして、ステップS83では、利用者が、指F1で数字キーボードオブジェクトのうち「9」の数字キーをタップした後、指F1で「3」の数字キーおよび「1」の数字キーをこの順序でタップして、「7」の数字キーをタップしている。この場合、スマートフォン1は、「9」の数字キーが表示されている位置でのタップを検出した後、ステップS83では、「3」の数字キー、「1」の数字キー、および、「7」の数字キーが表示されている位置でのタップをこの順序で検出する。この場合、スマートフォン1は、ボックス62に「9317」の数値を表示させる。そして、スマートフォン1は、検出した「9317」の数値を入力するタップが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、ステップS82〜S83で検出した「9317」の数値を入力するタップが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS84の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS84では、ロック状態を解除し、ロック画面60bのボックス62に「9317」の数値を入力するジェスチャに対応付けられたカメラアプリケーションを実行して、操作画面80をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
第7の例および第8の例において、スマートフォン1は、「4238」または「9317」とは異なる数値を操作パターンとして登録してもよい。上記の操作パターンとして登録される数値の数は、4桁に限られず、5桁であっても6桁であってもよい。
図15は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第9の例を示す図である。この第9の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、所定の数の接触を入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第9の例では、スマートフォン1は、所定の数の接触を入力するジェスチャとして、ロック画面60cを2箇所でタッチするジェスチャを設定している。第9の例では、この2箇所でタッチするジェスチャには、ロック解除処理と、テキストエディタアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図15に示すように、ステップS91で、図6Cと同様のロック画面60cをディスプレイ2Aに表示している。
そして、ステップS92では、利用者が、2本の指(指F1および指F2)で、タッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)においてロック画面60cが表示された部分をタッチしている。この場合、スマートフォン1は、ロック画面60cに対する2箇所でのタッチを検出する。そして、スマートフォン1は、検出した2箇所でのタッチが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、検出した2箇所でのタッチが予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS93の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS93では、ロック状態を解除し、2箇所でのタッチに対応付けられたテキストエディタアプリケーションを実行して、操作画面70をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
図16は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第10の例を示す図である。この第10の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、第9の例と同様に、所定の数の接触を入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第10の例では、スマートフォン1は、所定の数の接触を入力するジェスチャとして、ロック画面60cを3箇所でタッチするジェスチャを設定している。第10の例では、この3箇所でタッチするジェスチャには、ロック解除処理と、カメラアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図16に示すように、ステップS101で、図6Cと同様のロック画面60cをディスプレイ2Aに表示している。
そして、ステップS102では、利用者が、3本の指(指F1、指F2および指F3)で、タッチスクリーン2Bにおいてロック画面60cが表示された部分をタッチしている。この場合、スマートフォン1は、ロック画面60cに対する3箇所でのタッチを検出する。そして、スマートフォン1は、検出した3箇所でのタッチが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、検出した3箇所でのタッチが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS103の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS103では、ロック状態を解除し、3箇所でのタッチに対応付けられたカメラアプリケーションを実行して、操作画面80をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
第9の例および第10の例において、スマートフォン1は、ロック画面が2本指または3本指でタッチされるとロックを解除して、操作パターンに対応するアプリケーションを実行するが、本実施形態はこれに限られない。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに対する4箇所または5箇所でのタッチを上記の操作パターンとして設定し、ロック画面が4本指または5本指でタッチされるとロックを解除して、操作パターンに対応するアプリケーションを実行してもよい。
図17Aおよび図17Bは、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第11の例を示す図である。この第11の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、所定の時間間隔で所定の回数の接触を入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第11の例では、スマートフォン1は、所定の時間間隔で所定の回数の接触を入力するジェスチャとして、ロック画面60cを一度タッチしてから時間間隔T1をおいて再びタッチし、さらに時間間隔T2をおいて再度タッチするジェスチャを設定している。図17Bに示すように、時間間隔T1は、時間間隔T2よりも短い。第11の例では、このタッチするジェスチャには、ロック解除処理と、テキストエディタアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図17Aに示すように、ステップS111で、図6Cと同様のロック画面60cをディスプレイ2Aに表示している。そして、ステップS111では、利用者が、指F1でタッチスクリーン2Bにおいてロック画面60cが表示された部分をタッチしている。この場合、スマートフォン1は、ロック画面60cに対するタッチを検出する。
そして、ステップS112では、利用者が再び、指F1でタッチスクリーン2Bにおいてロック画面60cが表示された部分をタッチしている。このとき、図17Bに示すように、ステップS111で利用者がロック画面60cをタッチしてから時間T1が経過している。この場合、スマートフォン1は、ステップS111でロック画面60cに対するタッチを検出後、再びステップS112でロック画面60cに対するタッチを検出する。この際、スマートフォン1は、ステップS111でタッチが検出されてから、ステップS112でタッチが検出されるまでの時間間隔を測定する。つまり、スマートフォン1は、時間T1分の時間間隔を測定する。
そして、ステップS113では、利用者が再度、指F1でタッチスクリーン2Bにおいてロック画面60cが表示された部分をタッチしている。このとき、図17Bに示すように、ステップS112で利用者がロック画面60cをタッチしてから時間T2が経過している。なお、時間T2は時間T1よりも長い。この場合、スマートフォン1は、ステップS112でロック画面60cに対するタッチを検出後、再度ステップS113でロック画面60cに対するタッチを検出する。この際、スマートフォン1は、ステップS112でタッチが検出されてから、ステップS113でタッチが検出されるまでの時間間隔を測定する。つまり、スマートフォン1は、時間T2分の時間間隔を測定する。そして、スマートフォン1は、ロック画面60cを一度タッチしてから時間間隔T1をおいて再びタッチし、さらに時間間隔T2をおいて再度タッチするジェスチャが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、ステップS111〜S113で検出した時間間隔T1およびT2をおいて3回ロック画面60cをタッチするジェスチャが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS114の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS114では、ロック状態を解除し、このタッチするジェスチャに対応付けられたテキストエディタアプリケーションを実行して、操作画面70をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
図18Aおよび図18Bは、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第12の例を示す図である。この第12の例では、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンとして、第11の例と同様に、所定の時間間隔で所定の回数の接触を入力するジェスチャのパターンを設定している。なお、第12の例では、スマートフォン1は、所定の時間間隔で所定の回数の接触を入力するジェスチャとして、ロック画面60cを一度タッチしてから時間間隔T3をおいて再びタッチし、さらに時間間隔T4をおいて再度タッチするジェスチャを設定している。図18Bに示すように、時間間隔T3は、時間間隔T4よりも長い。第12の例では、このタッチするジェスチャには、ロック解除処理と、カメラアプリケーションの実行処理とが対応付けられている。
スマートフォン1は、図18Aに示すように、ステップS121で、図6Cと同様のロック画面60cをディスプレイ2Aに表示している。そして、ステップS121では、利用者が、指F1でタッチスクリーン2Bにおいてロック画面60cが表示された部分をタッチしている。この場合、スマートフォン1は、ロック画面60cに対するタッチを検出する。
そして、ステップS122では、利用者が再び、指F1でタッチスクリーン2Bにおいてロック画面60cが表示された部分をタッチしている。このとき、図18Bに示すように、ステップS121で利用者がロック画面60cをタッチしてから時間T3が経過している。この場合、スマートフォン1は、ステップS121でロック画面60cに対するタッチを検出後、再びステップS122でロック画面60cに対するタッチを検出する。この際、スマートフォン1は、ステップS121でタッチが検出されてから、ステップS122でタッチが検出されるまでの時間間隔を測定する。つまり、スマートフォン1は、時間T3分の時間間隔を測定する。
そして、ステップS123では、利用者が再度、指F1でタッチスクリーン2Bにおいてロック画面60cが表示された部分をタッチしている。このとき、図18Bに示すように、ステップS122で利用者がロック画面60cをタッチしてから時間T4が経過している。なお、時間T4は時間T3よりも短い。この場合、スマートフォン1は、ステップS122でロック画面60cに対するタッチを検出後、再度ステップS123でロック画面60cに対するタッチを検出する。この際、スマートフォン1は、ステップS122でタッチが検出されてから、ステップS123でタッチが検出されるまでの時間間隔を測定する。つまり、スマートフォン1は、時間T4分の時間間隔を測定する。そして、スマートフォン1は、ロック画面60cを一度タッチしてから時間間隔T3をおいて再びタッチし、さらに時間間隔T4をおいて再度タッチするジェスチャが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する。
そして、スマートフォン1は、ステップS121〜S123で検出した時間間隔T3およびT4をおいて3回ロック画面60cをタッチするジェスチャが、予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致すると判定した場合に、ステップS124の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS124では、ロック状態を解除し、このタッチするジェスチャに対応付けられたカメラアプリケーションを実行して、操作画面80をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
第11の例および第12の例において、図17Bでは、時間T1より時間T2の方が長いが、T1とT2とは同じであってもよい。T1よりT2の方が短くてもよい。同様に、図18Bでは、時間T3より時間T4の方が短いが、T3とT4とは同じであってもよい。T3よりT4の方が長くてもよい。ロック画面60cをタッチする指の本数が、ステップS111からS113またはステップS121からS123の各々で同じであるが、各々のステップで異なっていてもよい。スマートフォン1は、一度タッチが検出されてから時間T1±T’後にタッチが検出された場合でも、時間T1後にタッチされたと判定してよい。スマートフォン1は、時間間隔T1およびT2に、ある程度の幅を持たせてよい。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに対するタッチを検出したタイミングではなく、タッチスクリーン2Bからのリリースを検出したタイミングに基づいてタッチが行われたと判定してもよい。
図19〜図21を参照しながら、ロック画面が表示されるロック状態で実行される制御の処理手順について説明する。図19に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。コントローラ10は、図19に示す処理手順と並行して、ロック画面に関する制御のための他の処理手順を実行することがある。
コントローラ10は、ステップSA−1として、タッチスクリーンディスプレイ2にロック画面を表示させる。コントローラ10は、ステップSA−1でロック画面を表示させたら、ステップSA−2としてジェスチャありかを判定する。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。コントローラ10は、ステップSA−2でジェスチャが検出されてない(ステップSA−2でNo)と判定した場合、ステップSA−3として、閾値時間≦待機時間であるかを判定する。コントローラ10は、直近の操作が終了してからの経過時間である待機時間が所定の閾値時間以上であるかを判定する。
コントローラ10は、ステップSA−3で閾値時間≦待機時間ではない(ステップSA−3でNo)、つまり閾値時間>待機時間であると判定した場合、ステップSA−2に進み、ジェスチャがありかを再び判定する。コントローラ10は、ステップSA−3で閾値時間≦待機時間である(ステップSA−3でYes)と判定した場合、ステップSA−4として省電力モードに移行し、本処理を終了する。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2を消灯させロック画面を表示していない状態として、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップSA−2でジェスチャあり(ステップSA−2でYes)と判定した場合、ステップSA−5として、タッチスクリーンディスプレイ2に対する特定のジェスチャであるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップSA−2で検出したジェスチャが上述の図7〜図18Bに示したような特定のジェスチャであるかを判定する。この特定のジェスチャとは、例えば、ロック状態を解除するためのロック解除ジェスチャである。
コントローラ10は、ステップSA−5で特定のジェスチャではない(ステップSA−5でNo)と判定した場合、ステップSA−6として、検出したジェスチャの処理を実行し、ステップSA−2に進む。ここで、検出したジェスチャの処理としては、ロック画面で表示可能な画面、例えばヘルプ画面もしくは緊急通報画面の表示処理等である。
コントローラ10は、ステップSA−5で特定のジェスチャである(ステップSA−5でYes)と判定した場合、ステップSA−7として、検出した特定のジェスチャが予め設定された操作パターンに一致するかを判定する。
コントローラ10は、ステップSA−7で検出された特定のジェスチャが予め設定された操作パターンに一致しない(ステップSA−7でNo)と判定した場合、ステップSA−8として、スマートフォン1の特定のジェスチャをやり直すことを利用者に促すメッセージをディスプレイ2Aに表示する。そして、コントローラ10は、ステップSA−2に戻る。
コントローラ10は、ステップSA−7で検出された特定のジェスチャが予め設定された操作パターンに一致する(ステップSA−7でYes)と判定した場合、ステップSA−9として、ロック解除処理を実行する。コントローラ10は、ステップSA−10として、予め設定された操作パターンに対応するアプリケーションを起動する。コントローラ10は、ステップSA−11として、タッチスクリーンディスプレイ2に起動したアプリケーションの画面を表示させる。そして、コントローラ10は、その後、本処理を終了する。
図19において、コントローラ10は、ステップSA−7で検出された特定のジェスチャが予め設定された操作パターンに一致しない(ステップSA−7でNo)と判定した場合、ステップSA−8として、スマートフォン1の特定のジェスチャをやり直すことを利用者に促すメッセージをディスプレイ2Aに表示する例を説明したが、これに限定されない。例えば、コントローラ10は、検出された特定のジェスチャが予め設定された操作パターンに一致しない場合であっても、ロック解除処理を実行して、ロック状態が設定される前に表示されていたホーム画面等の画面を表示させてもよい。
図20は、ロック画面が表示されるロック状態で実行される制御の処理手順の他の例を示すフローチャートである。図20は、検出された特定のジェスチャが予め設定された操作パターンに一致すると判定した場合、つまり図19のステップSA−7でYesと判定した後に実行する処理手順の他の例を示している。図20に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。
コントローラ10は、ステップSA−7でYesと判定した場合、ステップSA−10として、予め設定された操作パターンに対応するアプリケーションを起動する。コントローラ10は、ステップSA−11として、タッチスクリーンディスプレイ2に起動したアプリケーションの画面を表示させる。コントローラ10は、ステップSA−11で起動したアプリケーションの画面を表示させたら、ステップSA−12として、起動したアプリケーションの処理を実行する。例えば、コントローラ10は、ジェスチャが検出されたら検出されたジェスチャに対応する処理を実行する。
コントローラ10は、ステップSA−12でアプリケーションの処理を実行したら、ステップSA−13としてアプリケーションを終了させるかを判定する。ここで、コントローラ10は、例えば、アプリケーションを終了させるジェスチャを検出した場合、または、予め設定された処理条件を満足していると判定した場合、アプリケーションを終了すると判定する。コントローラ10は、アプリケーションを終了させない(ステップSA−13でNo)と判定した場合、ステップSA−12に進み、アプリケーションの処理を実行する。コントローラ10は、アプリケーションを終了させる(ステップSA−13でYes)と判定した場合、ステップSA−14としてロック画面を表示し、本処理を終了する。つまりコントローラ10は、ステップSA−13でYesと判定した場合、図19のステップSA−1に進み図20に示す処理を終了する。
スマートフォン1は、図20に示すように、検出された特定のジェスチャが予め設定された操作パターンに対応すると判定した場合、予め設定された操作パターンに対応するアプリケーションを実行し、そのアプリケーションが終了したら再びロック画面を表示させる。例えば、スマートフォン1は、検出された特定のジェスチャが、カメラアプリケーションに予め対応付けられた操作パターンと一致する場合、カメラアプリケーションを実行し、カメラを制御して被写体を撮影したらロック画面に戻る処理動作を実行することができる。これにより、利用者は、予め設定された操作パターンに対応するアプリケーションについて完全にロック解除をしない状態で使用することができる。つまり、スマートフォン1は、利用者が所望のアプリケーションを実行した後はロック状態に戻るよう制御する。そのため、利用者が所望のアプリケーションをロック画面から直接実行するための操作パターンを多く設定して、第三者が比較的に容易にロック解除をできてしまう状況になった場合であっても、ロック状態を完全に解除することなく、一部の機能のみを使用可能とすることでセキュリティ性を確保することができる。
図21は、ロック画面が表示されるロック状態で実行される制御の処理手順の他の例を示すフローチャートである。図21は、検出された特定のジェスチャが予め設定された操作パターンに一致すると判定した場合、つまり図19のステップSA−7でYesと判定した後に実行する処理手順の図20に示した例とは異なる他の例を示している。図21に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。
コントローラ10は、ステップSA−7でYesと判定した場合、ステップSA−9として、ロック解除処理を実行する。コントローラ10は、ステップSA−10として、予め設定された操作パターンに対応するアプリケーションを起動する。コントローラ10は、ステップSA−11として、タッチスクリーンディスプレイ2に起動したアプリケーションの画面を表示させる。コントローラ10は、ステップSA−11で起動したアプリケーションの画面を表示させたら、ステップSA−12として、起動したアプリケーションの処理を実行する。例えば、コントローラ10は、ジェスチャが検出されたら検出されたジェスチャに対応する処理を実行する。
コントローラ10は、ステップSA−12でアプリケーションの処理を実行したら、ステップSA−13としてアプリケーションを終了させるかを判定する。ここで、コントローラ10は、例えば、アプリケーションを終了させるジェスチャを検出した場合、または、予め設定された処理条件を満足していると判定した場合、アプリケーションを終了すると判定する。コントローラ10は、アプリケーションを終了させない(ステップSA−13でNo)と判定した場合、ステップSA−12に進み、アプリケーションの処理を実行する。コントローラ10は、アプリケーションを終了させる(ステップSA−13でYes)と判定した場合、ステップSA−15として、図4に示すようなホーム画面を表示し、本処理を終了する。つまりコントローラ10は、ステップSA−13でYesと判定した場合、ロック画面に戻らず、スマートフォン1が有する各種機能を実行可能なホーム画面に移行する。
このように、スマートフォン1は、利用者が所望のアプリケーションを実行した後は、ロック状態に戻らず、スマートフォン1が有する各種機能を実行可能なホーム画面に移行するので、ロック画面が表示された状態から所望のアプリケーションを実行する際の操作性を向上させることができる。つまり、利用者は、従来技術のように、ロック状態を解除してホーム画面を表示し、ホーム画面上から所望のアプリケーションに対応するアイコンを選択して、所望のアプリケーションを実行させるジェスチャを行う必要がない。そのため、利用者は、特定のジェスチャのみでロック解除処理と所望のアプリケーションの実行処理を同時に行うことができる。
次に、図22〜図25を参照しながら、特定のジェスチャの操作パターンを登録する制御について説明する。
図22は、特定のジェスチャと対応付けるアプリケーションを選択するための選択画面の一例を示している。図22に示す選択画面90には、アプリケーションの選択を行うための画面であることを示す標題92と、複数のアプリケーションの項目と、当該項目にそれぞれ対応したチェックボックス94と、スクロールバー98と、が表示されている。図22に示す選択画面90には、スマートフォン1が実行可能なアプリケーションの項目として、例えば、アドレス帳、Eメール、赤外線通信、カメラ、テキストエディタ、ミュージックプレーヤ、カレンダーが表示されている。図22では、カメラの項目に対応するチェックボックス94には、チェックマーク96が表示されている。
チェックボックス94は、四角い枠であり、それぞれのアプリケーションの項目の左端に表示されている。チェックボックス94は、対応する項目が選択されているか否かを示す表示領域である。チェックマーク96は、チェックボックス94に対応する項目のアプリケーションが、特定のジェスチャと対応付けるアプリケーションに選択されていることを示す画像である。このように、チェックボックス94は、項目が選択されている場合、チェックマーク96が表示され、項目が選択されていない場合、チェックマーク96が表示されない。項目を選択する選択操作は、例えば、対応するアプリケーションの項目または当該項目に対応するチェックボックス94に対するタップである。
スクロールバー98は、現在ディスプレイ2Aに表示されている領域が選択画面90の全体の中でどこの領域に相当するかを示す画像である。スマートフォン1は、スクロールバー98の現在位置を示すオブジェクト98aを移動させる操作を検出した場合、検出した操作に基づいてディスプレイ2Aに表示される選択画面90をスクロールさせる。
スマートフォン1は、特定のボタン3がクリックされる等の所定の操作が検出されると、選択画面90を表示させ、選択画面90の表示中に検出した操作に基づいて、ロック画面上で特定のジェスチャが入力された場合にロック解除とともに実行させるアプリケーションを決定する。例えば、スマートフォン1は、チェックマーク96が表示されているチェックボックス94が1つ存在する状態で、標題92に対するジェスチャ(例えば、タップ)を検出した後、当該チェックボックス94に対応するアプリケーション(図22において、カメラアプリケーション)を、ロック画面上で特定のジェスチャが入力された場合にロック解除とともに実行させるアプリケーションとして決定する。
図22に示した選択画面90では、アプリケーションの項目をアプリケーションの名称の文字情報の画像としたがこれに限定されない。選択画面90は、アプリケーションの項目として、アプリケーションに対応付けられたアイコンの画像またはホーム画面に表示されるアイコンの画像を用いてもよい。
図23は、特定のジェスチャの操作パターンを登録するための登録画面の一例を示す図である。図23に示す登録画面100は、パターン登録を行うための画面であることを示す標題102と、操作パターンを入力するための入力領域104と、が表示されている。図23に示す登録画面では、入力領域104内に、円形アイコン61が3行3列の格子状に全部で9個配置されている。つまり、図23に示す登録画面の例では、図6Aのロック画面60aと同じ円形アイコン61が表示されている。スマートフォン1は、例えば、これらの円形アイコン61が表示された位置を通る軌跡を入力するジェスチャを、選択画面90で選択されたアプリケーションと対応付ける特定のジェスチャとして決定する。例えば、スマートフォン1は、軌跡を入力するジェスチャを検出した後に、標題102に対するジェスチャ(例えば、タップ)を検出した場合、軌跡を入力するジェスチャを、選択画面90で選択されたアプリケーションと対応付ける特定のジェスチャとして決定する。そして、スマートフォン1は、登録画面100上で検出された特定のジェスチャの操作パターンと、選択画面90上で選択されたアプリケーションとを対応付けて設定データ9Zに登録する。このように、設定データ9Zに記憶される特定のジェスチャの操作パターンは、ロック状態の解除中に、利用者により任意に設定される。
図23に示した登録画面100では、入力領域104内を図6Aのロック画面60aに対応するよう円形アイコン61の画像としたがこれに限定されない。登録画面100は、入力領域104内を図6Bのロック画面60bまたは図6Cのロック画面60cに対応する画像を用いてもよい。スマートフォン1は、登録画面100内の所定領域(例えば、標題102および入力領域104以外の領域)に対するジェスチャ(例えば、ダブルタップ)を検出した場合、入力領域104内の画像を、ロック画面60aに対応する円形アイコン61の画像から、ロック画面60bまたはロック画面60cに対応する画像へと切り替えてもよい。そして、スマートフォン1は、入力領域104内で検出されたジェスチャを、選択画面90で選択されたアプリケーションと対応付ける特定のジェスチャとして決定する。
図23では、登録画面100上の入力領域104内には3行3列の格子状に9個配置されているが、円形アイコン61の数はこれに限定されない。例えば、登録画面100は、円形アイコン61を4行4列の格子状に16個配置してもよいし、円形アイコン61を5行5列の格子状に25個配置してもよい。
図24は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第13の例を示す図である。この第13の例では、スマートフォン1は、選択画面90で選択されたカメラアプリケーションと、登録画面100で登録された所定の軌跡を入力するジェスチャと、を対応付けて登録している。つまり、第13の例では、スマートフォン1は、上述の図8に示した第2の例において予め設定された特定のジェスチャの操作パターンと一致するか否かを判定する際に参照される、α2が示す軌跡を入力するジェスチャを登録している。
スマートフォン1は、図24に示すように、ステップS131で、図22と同様の選択画面90をディスプレイ2Aに表示している。
そして、スマートフォン1は、カメラアプリケーションの項目に対応するチェックボックス94内にチェックマーク96が表示されている状態で、標題92に対するジェスチャを検出した場合に、ステップS132の処理を行う。スマートフォン1は、ステップS132では、図23と同様の登録画面100をディスプレイ2Aに表示する。
そして、ステップS133では、利用者が、指F1で登録画面100の入力領域104内に配置された9個の円形アイコン61のうち右の列の上のアイコンをタッチしている。この場合、スマートフォン1は、この右の列の上のアイコンが表示されている位置でのタッチを検出する。
そして、ステップS134では、利用者が、右の列の上のアイコンが表示されている位置でタッチしていた指F1を、タッチスクリーンディスプレイ2上に接触させたままで右の列の下のアイコンが表示されている位置まで、α2が示す軌跡に沿って移動させている。この場合、スマートフォン1は、右の列の上のアイコンが表示されている位置を始点として、α2が示す軌跡に沿って移動し、右の列の下のアイコンが表示されている位置を終点とするスワイプを検出する。そして、スマートフォン1は、当該スワイプを検出した後に、標題102に対するジェスチャを検出した場合、α2が示す軌跡を入力するジェスチャを、選択画面90で選択されたカメラアプリケーションと対応付ける特定のジェスチャの操作パターンとして登録する。
図25は、実施形態に係るスマートフォンが行う制御の処理手順を示すフローチャートである。図25では、特定のジェスチャの操作パターンを登録する制御の処理手順の一例を示している。図25に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。
コントローラ10は、ステップSB−1として、タッチスクリーンディスプレイ2に選択画面90を表示させる。コントローラ10は、ステップSB−1で選択画面90を表示させたら、ステップSB−2としてジェスチャありかを判定する。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。コントローラ10は、ステップSB−2でジェスチャが検出されてない(ステップSB−2でNo)と判定した場合、ステップSB−3として、閾値時間≦待機時間であるかを判定する。コントローラ10は、直近の操作が終了してからの経過時間である待機時間が所定の閾値時間以上であるかを判定する。
コントローラ10は、ステップSB−3で閾値時間≦待機時間ではない(ステップSB−3でNo)、つまり閾値時間>待機時間であると判定した場合、ステップSB−2に進み、ジェスチャがありかを再び判定する。コントローラ10は、ステップSB−3で閾値時間≦待機時間である(ステップSB−3でYes)と判定した場合、ステップSB−4として省電力モードに移行し、本処理を終了する。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2を消灯させて、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップSB−2でジェスチャあり(ステップSB−2でYes)と判定した場合、ステップSB−5として、選択画面90が表示されたタッチスクリーンディスプレイ2に対してアプリケーションの項目または当該項目に対応するチェックボックス94を選択する選択操作であるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップSB−2で検出したジェスチャが選択操作であるかを判定する。この選択操作は、例えば、アプリケーションの項目または当該項目に対応するチェックボックス94に対するタップである。
コントローラ10は、ステップSB−5で選択操作ではない(ステップSB−5でNo)と判定した場合、ステップSB−6として、検出したジェスチャの処理を実行し、ステップSB−2に進む。ここで、検出したジェスチャの処理としては、例えば、スクロールバー98の現在位置を示すオブジェクト98aを移動させる操作を検出した場合、検出した操作に基づいてディスプレイ2Aに表示される選択画面90をスクロールさせる処理等である。
コントローラ10は、ステップSB−5で選択操作である(ステップSB−5でYes)と判定した場合、ステップSB−7として、タッチスクリーンディスプレイ2に登録画面100を表示させる。コントローラ10は、ステップSB−7で登録画面100を表示させたら、ステップSB−8としてジェスチャありかを判定する。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。
コントローラ10は、ステップSB−8でジェスチャが検出されてない(ステップSB−8でNo)と判定した場合、ステップSB−9として、閾値時間≦待機時間であるかを判定する。コントローラ10は、直近の操作が終了してからの経過時間である待機時間が所定の閾値時間以上であるかを判定する。
コントローラ10は、ステップSB−9で閾値時間≦待機時間ではない(ステップSB−9でNo)、つまり閾値時間>待機時間であると判定した場合、ステップSB−8に進み、ジェスチャがありかを再び判定する。コントローラ10は、ステップSB−9で閾値時間≦待機時間である(ステップSB−9でYes)と判定した場合、ステップSB−4として省電力モードに移行し、本処理を終了する。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2を消灯させて、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップSB−8でジェスチャあり(ステップSB−8でYes)と判定した場合、ステップSB−10として、登録画面100が表示されたタッチスクリーンディスプレイ2に対して特定のジェスチャの操作パターンを入力する入力操作であるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップSB−8で検出したジェスチャが操作パターンの入力操作であるかを判定する。この入力操作は、例えば、登録画面100の入力領域104内で検出されるスワイプ、タップ等である。
コントローラ10は、ステップSB−10で操作パターンの入力操作ではない(ステップSB−10でNo)と判定した場合、ステップSB−11として、検出したジェスチャの処理を実行し、ステップSB−2に進む。ここで、検出したジェスチャの処理としては、例えば、登録画面100内の所定領域に対するジェスチャを検出した場合、入力領域104内の画像を変更する処理等である。
コントローラ10は、ステップSB−10で操作パターンの入力操作である(ステップSB−10でYes)と判定した場合、ステップSB−12として、ステップSB−9で登録画面100上で検出された特定のジェスチャの操作パターンと、ステップSB−5で選択画面90上で選択されたアプリケーションとを対応付けて設定データ9Zに登録する。つまり、コントローラ10は、検出された特定のジェスチャの操作パターンに、ロック解除処理と、選択されたアプリケーションの表示処理とを対応付けて設定データ9Zに記憶する。そして、コントローラ10は、その後、本処理を終了する。
図25において、コントローラ10は、ステップSB−5で選択操作である(ステップSB−5でYes)と判定した後、更に選択画面90上の標題92に対するジェスチャが検出されたか否かを判定し、当該標題92に対するジェスチャが検出された場合に、次のステップSB−7へ移行してもよい。コントローラ10は、ステップSB−10で操作パターンの入力操作である(ステップSB−10でYes)と判定した後、更に登録画面100上の標題102に対するジェスチャが検出されたか否かを判定し、当該標題102に対するジェスチャが検出された場合に、次のステップSB−12へ移行してもよい。コントローラ10は、ステップSB−10として、検出したジェスチャが、アプリケーションの選択をやり直すためのジェスチャ(例えば、登録画面100内の所定領域に対するロングタップ)である場合、ステップSB−1へ移行してもよい。
図22〜図25に示した例では、アプリケーションを選択後に操作パターンを登録する例を説明したが、スマートフォン1は、登録画面100を最初に表示して操作パターンを登録後に、当該操作パターンに対応付けるアプリケーションを選択する選択画面90を表示するようにしてもよい。
図22〜図25では、特定のジェスチャの操作パターンを登録する際、当該操作パターンに対応付ける特定のアプリケーションを選択する例について説明したが、これに限定されない。スマートフォン1は、操作パターンの登録の際、対象のアプリケーションが有する特定の機能まで選択してもよい。例えば、スマートフォン1は、第1の操作パターンとメールアプリケーションのうち新規メール作成画面の表示処理とを対応付けて登録してもよく、第1の操作パターンとは異なる第2の操作パターンと受信メール一覧画面の表示処理とを対応付けて登録してもよい。スマートフォン1は、第1の操作パターンとアドレス帳のアプリケーションのうち新規アドレス登録画面の表示処理とを対応付けて登録してもよく、第2の操作パターンとアドレス一覧画面の表示処理とを対応付けて登録してもよい。
この他、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンを登録する際、操作パターンの入力操作の速度に応じて、同じ操作パターンであっても異なる速度であれば、別のパターンとして登録してもよい。例えば、スマートフォン1は、登録画面100上で検出された所定の軌跡を入力するジェスチャを操作パターンとして登録する際、スワイプの開始地点から終了地点までの時間を計測する。そして、スマートフォン1は、同じ軌跡を入力するジェスチャであっても、計測された時間が第1の閾値以下である場合は、素早く所定の軌跡が入力されたと判定して、第1の操作パターンとして検出する。スマートフォン1は、計測された時間が第2の閾値以下である場合は、中程度の速度で所定の軌跡が入力されたと判定して、第2の操作パターンとして検出する。スマートフォン1は、計測された時間が第3の閾値以下である場合は、遅い速度で所定の軌跡が入力されたと判定して、第3の操作パターンとして検出する。ここで、第1の閾値は第2の閾値よりも短い時間の値を規定しており、第2の閾値は第3の閾値よりも短い時間の値を規定している。そして、スマートフォン1は、例えば、第1の操作パターンとメールアプリケーションのうち新規メール作成画面の表示処理とを対応付けて登録する。スマートフォン1は、第2の操作パターンと受信メール一覧画面の表示処理とを対応付けて登録する。スマートフォン1は、第3の操作パターンとメールメニュー画面の表示処理とを対応付けて登録する。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよい。あるいは、図5に示した各プログラムは、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る装置は、スマートフォン以外の携帯電子機器であってもよい。携帯電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、又はゲーム機である。あるいは、添付の請求項に係る装置は、据え置き型の電子機器であってもよい。据え置き型の電子機器は、例えば、デスクトップパソコン、及びテレビ受像器である。
なお、タッチスクリーンを備える装置が例えばゲーム機またはデスクトップパソコンである場合、ディスプレイはタッチスクリーンと重畳されていなくてもよい。例えば、タッチスクリーンは、ノートパソコンのトラックパッドであってもよい。ディスプレイとタッチスクリーンとは、別体であってもよい。
上記の実施形態では、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに対する特定のジェスチャが操作パターンと一致する場合に、ディスプレイ2Aの表示をロック画面から、当該操作パターンに対応するアプリケーションの操作画面へ変更するが、これに限定されない。スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンと、特定のホーム画面の表示処理とを予め対応づけて設定してもよい。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに対する特定のジェスチャが操作パターンと一致する場合に、ディスプレイ2Aの表示をロック画面から、当該操作パターンに対応する特定のホーム画面へ変更する。この特定のホーム画面とは、例えば、ビジネス用のアプリケーションに対応するアイコンを整理した第1のホーム画面、および、プライベート用のアプリケーションに対応するアイコンを整理した第2のホーム画面等である。これにより、利用者は、ロック画面から異なる特定のジェスチャを入力することで、所望のホーム画面を立ち上げることができるので、ロック画面が表示された状態から所望のホーム画面を起動する際の操作性および利便性を向上させることができる。この他、スマートフォン1は、特定のジェスチャの操作パターンと、特定のメニュー画面(ランチャー画面)の表示処理とを予め対応づけて設定してもよい。