JP2013228634A - クリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

クリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ピンなどの別部材を使用せずに簡易な構成で枠体によってクリーニング部材を回動可能に支持し、製造コストの低減や簡易な組立を可能とするクリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置を提供する。
【解決手段】クリーニングユニット26は、第一当接部8yと第二当接部8xとを有する枠体当接部8aと、第一当接部8yに当接する第一支持部27yと第二当接部8xに当接する第二支持部27xとを有する支持部27bと、を有し、支持部27bがクリーニング部材6を枠体当接部8aを回動軸として回動可能に支持すると共に、クリーニング部材6を回動させて弾性部材7を感光体ドラム1に接触させる方向にクリーニング部材6を付勢する付勢部材29が設けられている構成とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子写真画像形成装置に用いられるクリーニングユニット及びプロセスカートリッジ、並びに、電子写真画像形成装置に関するものである。
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真方式(電子写真画像形成プロセス)を用いて記録材(記録媒体)に画像を形成するものである。
電子写真画像形成装置の例としては、プリンタ(レーザービームプリンタ、LEDプリンタなど)、複写機、ファクシミリ装置、ワードプロセッサ、及び、これらの複合機(マルチファンクションプリンタ)などが含まれる。
電子写真画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」ともいう。)では、像担持体としての一般にドラム型とされる電子写真感光体、即ち、感光体ドラムを一様に帯電させる。次いで、帯電した感光体ドラムを選択的に露光することによって、感光体ドラム上に静電潜像(静電像)を形成する。次いで、感光体ドラム上に形成された静電潜像を、現像剤としてのトナーでトナー像として現像する。そして、感光体ドラム上に形成されたトナー像を、記録用紙、プラスチックシートなどの記録材に転写し、更に記録材上に転写されたトナー像に熱や圧力を加えてトナー像を記録材に定着させることで画像記録を行う。
このような画像形成装置は、一般に、トナー補給や各種のプロセス手段のメンテナンスを必要とする。このトナー補給やメンテナンスを容易にするために、感光体ドラム、帯電手段、現像手段、クリーニング手段などを枠体内にまとめてカートリッジ化し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとしたものが実用化されている。
このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをユーザ自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができ、ユーザビリティーに優れた画像形成装置を提供することができる。そのため、このプロセスカートリッジ方式は画像形成装置において広く用いられている。
上述のように、プロセスカートリッジには、転写工程後に感光体ドラムの表面に残留したトナー(残留トナー)を感光体ドラムから除去するクリーニング手段としてのクリーニング部材が設けられる。そして、感光体ドラムに当接するクリーニング部材を回動可能に支持することが望まれることがある。
特許文献1は、クリーニング部材を枠体に対して回動可能に支持することを開示する。即ち、特許文献1では、クリーニングブレードの支持部材を、ピンを介して枠体によって回動可能に支持し、バネを用いてクリーニングブレードを感光体に押圧する。
特開平6−161328号公報
しかしながら、例えば上述のようなピンを用いてクリーニング部材を回動可能に支持する構成では、部品点数が増えて、その分のコストがかかり、又構成が複雑になり易いという課題があった。
従って、本発明の目的は、ピンなどの別部材を使用せずに簡易な構成で枠体によってクリーニング部材を回動可能に支持し、製造コストの低減や簡易な組立を可能とするクリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係るクリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、回転可能な感光体ドラムと、前記感光体ドラム上からトナーを除去するクリーニング部材と、前記感光体ドラムと前記クリーニング部材とを支持する枠体と、を有するクリーニングユニットにおいて、前記クリーニング部材は、前記感光体ドラムに当接する弾性部材と、前記弾性部材を支持する支持部材と、を有し、前記支持部材は、前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿う方向の両端部のそれぞれにおいて前記枠体に当接する枠体当接部を有し、前記枠体当接部は、互いに交差する方向に延びる面で構成された第一当接部と、第二当接部と、を有し、前記第一当接部は、前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿って見たときに前記枠体当接部から前記弾性部材に向かう第一軸線に対して、前記感光体ドラム側とは反対側を向いており、前記第二当接部は、前記第一軸線と略直交する第二軸線に対して、前記弾性部材側とは反対側を向いており、前記枠体は、前記支持部材の前記両端部のそれぞれにおいて前記枠体当接部に当接するクリーニング部材支持部を有し、前記クリーニング部材支持部は、前記第一当接部に当接する第一支持部と、前記第二当接部に当接する第二支持部と、を有し、前記クリーニング部材を、前記枠体当接部を回動軸として回動可能に支持し、前記クリーニングユニットは更に、前記枠体当接部を回動軸として前記クリーニング部材を回動させて前記弾性部材を前記感光体ドラムに接触させる方向に前記クリーニング部材を付勢する付勢部材を有することを特徴とするクリーニングユニットである。
本発明の他の態様によると、上記本発明のクリーニングユニットを有し、前記感光体ドラムに形成されたトナー像を記録材に転写し定着させて出力する電子写真画像形成装置の本体に着脱可能なプロセスカートリッジが提供される。
又、本発明の他の態様によると、上記本発明のプロセスカートリッジを着脱可能に有し、前記感光体ドラムに形成されたトナー像を記録材に転写して定着させて出力する電子写真画像形成装置が提供される。
本発明によれば、ピンなどの別部材を使用せずに簡易な構成で枠体によってクリーニング部材を回動可能に支持し、製造コストの低減や簡易な組立を可能とすることができる。
本発明の一実施例に係る電子写真画像形成装置の断面図である。 本発明の一実施例に係るプロセスカートリッジの断面図である。 本発明の一実施例に係るプロセスカートリッジの斜視図である。 本発明の一実施例における現像ユニットの斜視図である。 本発明の一実施例におけるクリーニング枠体の斜視図である。 本発明の一実施例におけるクリーニング部材の斜視図である。 本発明の一実施例に係るクリーニングユニットの断面図である。 本発明の一実施例におけるクリーニング部材に作用する力を説明するクリーニングユニットの部分断面図である。 本発明の一実施例におけるクリーニングユニットの部分断面図である。 本発明の一実施例におけるクリーニングユニットの部分断面図である。 本発明の一実施例におけるクリーニングユニットの断面図である。 本発明の一実施例に係るクリーニングユニットの一部分解斜視図である。 本発明の一実施例に係るクリーニングユニットの一部分解斜視図である。 本発明の一実施例における支持部の他の構成例を示すクリーニング枠体の部分斜視図である。 本発明の一実施例における支持部の他の構成例を示すクリーニングユニットの部分断面図である。 本発明の一実施例における支持部の他の構成例を示す正面図及び断面図である。 本発明の他の実施例に係るクリーニングユニットの一部分解斜視図である。 本発明の他の実施例に係るクリーニングユニットの斜視図である。 本発明の他の実施例に係るクリーニングユニットの分解斜視図である。 本発明の他の実施例に係るクリーニングユニットの部分断面図である。 本発明の他の実施例に係るクリーニングユニットの部分断面図である。 本発明の更に他の実施例に係るクリーニングユニットの一部分解斜視図である。 本発明の更に他の実施例に係るクリーニングユニットの分解斜視図である。 本発明の更に他の実施例に係るクリーニングユニットの部分断面図である。 本発明の更に他の実施例に係るクリーニングユニットの部分断面図である。 本発明の更に他の実施例におけるクリーニング部材の斜視図である。 本発明の更に他の実施例におけるクリーニング枠体の斜視図及び部分拡大斜視図である。 本発明の更に他の実施例におけるクリーニング枠体及びクリーニング部材の斜視図及び部分拡大斜視図である。 本発明の更に他の実施例における位置決め部の位置決め領域を示すクリーニングユニットの部分断面図である。 本発明の更に他の実施例における被位置決め面の他の配置例を示すクリーニング枠体及びクリーニング部材の要部模式図である。 本発明の他の変形例を示すクリーニング枠体及びクリーニング部材の要部模式図である。
以下、本発明に係るクリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置の全体構成
先ず、本発明の一実施例に係る電子写真画像形成装置(画像形成装置)100の全体構成について説明する。
図1は、本実施例の画像形成装置100の全体構成を示す断面図である。画像形成装置100は、複数の画像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。
尚、本実施例では、第1〜第4の画像形成部の構成及び動作は、形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの画像形成部の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して総括的に説明する。
画像形成装置100の本体(装置本体)100Aには、第1、第2、第3、第4の画像形成部Sのそれぞれに対応して、4個のプロセスカートリッジ70Y、70M、70C、70Kが、装着部材(図示せず)によって着脱可能に装着されている。本実施例では、プロセスカートリッジ70は、装置本体100A内で、水平方向に対して傾斜して併設されている。
ここで、プロセスカートリッジ70の画像形成装置100の装着方向(図1の紙面手前側から奥側に向かう方向)の上流側を前側、下流側を奥側とする。
プロセスカートリッジ70は、ドラム型の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1を有する。感光体ドラム1の周囲には、帯電ローラ2、現像ローラ25、クリーニング部材6などのプロセス手段が一体的に配置されている。帯電ローラ2は、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させるための帯電手段である。現像ローラ25は、感光体ドラム1に形成した静電潜像をトナーによって現像して可視像化するための現像手段である。クリーニング部材6は、感光体ドラム1に形成したトナー像を記録材Pに転写した後に、感光体ドラム1に残留したトナー(残留トナー)を感光体ドラム1上から除去するためのクリーニング手段である。
又、装置本体100Aには、4個のプロセスカートリッジ70Y、70M、70C、70Kの下方に位置してスキャナユニット3が設けられている。スキャナユニット3は、画像情報に基づいて各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに選択的な露光を行い、感光体ドラム1に静電潜像を形成するための露光手段である。
又、装置本体100Aの下部には、記録材Pを収納したカセット17が装着されている。又、装置本体100Aには、カセット17に収納された記録材Pを搬送する記録材搬送手段が設けられている。記録材搬送手段は、記録材Pを二次転写ローラ69、定着部74を通過させて装置本体100Aの上方へ搬送する。定着部74は、装置本体100Aの上部に配置されている。記録材搬送手段は、カセット17内の記録材Pを1枚ずつ分離給送する給送ローラ54、給送された記録材Pを搬送する搬送ローラ対76、感光体ドラム1に形成される潜像と記録材Pとの同期を取るためのレジストローラ対55を有する。
又、装置本体100Aには、4個のプロセスカートリッジ70Y、70M、70C、70Kの上方に位置して、中間転写ユニット5が設けられている。中間転写ユニット5は、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上に形成されたトナー像を記録材Pに転写するための中間転写手段である。中間転写ユニット5は、無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト9を有する。中間転写ベルト9は、駆動ローラ56、従動ローラ57、各一次転写ローラ58Y、58M、58C、58K、二次転写対向ローラ59に掛け渡されている。各一次転写ローラ58Y、58M、58C、58Kは、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対向する位置に配置されている。二次転写対向ローラ59は、二次転写ローラ69に対向する位置に配置されている。
一次転写ローラ58は、感光体ドラム上のトナーを中間転写ベルト9に転写(一次転写)するための一次転写手段である。二次転写ローラ69は、中間転写ベルト上のトナー像を記録材Pに転写(二次転写)するための二次転写手段である。一次転写ローラ58は、中間転写ベルト9を介して感光体ドラム1に向けて押圧され、感光体ドラム1と中間転写ベルト9とが接触する一次転写部(一次転写位置)N1を形成している。二次転写ローラ69は、中間転写ベルト9を介して二次転写対向ローラ59に押圧され、中間転写ベルト9と二次転写ローラ69とが接触する二次転写部(二次転写位置)N2を形成している。
中間転写ベルト9は、全ての感光体ドラム1に対向し且つ接するように循環移動する。そして、各一次転写ローラ58に電圧が印加されることにより、各感光体ドラム1から中間転写ベルト9上にトナー像の一次転写が行われる。又、二次転写ローラ69に電圧が印加されることにより、中間転写ベルト9から記録材Pへのトナー像の二次転写が行われる。
カラー画像の形成を例に画像形成動作の流れを説明する。画像形成時には、各画像形成部Sにおいて、感光体ドラム1が図中矢印R1方向に回転させられる。回転する感光体ドラム1の表面は、帯電ローラ2によって一様に帯電させられる。帯電した感光体ドラム1に対してスキャナユニット3による選択的な露光が行われる。これによって、感光体ドラム1上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像ローラ25によってトナーが供給されて現像される。これによって、各感光体ドラム1上に各色のトナー像が形成される。
各感光体ドラム1上の各色のトナー像は、各一次転写部N1において、図中矢印R2方向に回転する中間転写ベルト9上に重ね合わせるようにして順次に一次転写される。このとき、各一次転写ローラ58には、トナー像のトナーの正規の帯電極性とは逆極性の一次転写電圧が印加される。
中間転写ベルト9上のトナー像と同期するようにして、レジストローラ対55によって記録材Pが二次転写部N2に搬送される。そして、中間転写ベルト9上のトナー像は、二次転写部N2において、記録材Pに二次転写される。このとき、二次転写ローラ69には、トナー像のトナーの正規の帯電極性とは逆極性の二次転写電圧が印加される。これによって、記録材P上に各色のトナー像からなるカラー画像用のトナー像が形成される。
カラー画像用のトナー像が形成された記録材Pは、定着部74によって加熱及び加圧される。これによって、記録材P上にトナー像が定着される。その後、記録材Pは、排出ローラ72によって排出部75に排出される。こうして、記録画像が出力される。
2.プロセスカートリッジ
次に、本実施例におけるプロセスカートリッジ70について更に詳しく説明する。図2は、プロセスカートリッジ70の断面図である。
本実施例では、イエロー色のトナーを収納したカートリッジ70Y、マゼンタ色のトナーを収納したカートリッジ70M、シアン色のトナーを収納したカートリッジ70C、ブラック色のトナーを収納したカートリッジ70Kは実質的に同一の構成である。
プロセスカートリッジ70は、クリーニングユニット26と、現像ユニット4と、を有する。尚、一般には、プロセスカートリッジとは、電子写真感光体と、これに作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも一つと、を一体的にカートリッジ化して、電子写真画像形成装置の本体に対して着脱可能としたものである。本発明においては、プロセスカートリッジは、本発明に従うクリーニングユニットを少なくとも有する。
クリーニングユニット26は、感光体ドラム1と、帯電ローラ2と、クリーニング部材6と、これらを支持するクリーニング枠体27と、を有する。クリーニングユニット26において、帯電ローラ2、クリーニング部材6は、それぞれ感光体ドラム1の外周面上に接触して配置されている。
クリーニング部材6は、弾性材料としてのゴムで形成されたブレード状の弾性部材であるゴムブレード7と、ゴムブレード7を支持する支持部材8と、を有する。ゴムブレード7は、感光体ドラム1の回転方向に対してカウンター方向に感光体ドラム1に当接させられている。即ち、ゴムブレード7は、その先端部7aが感光体ドラム1の回転方向の上流側を向くように、感光体ドラム1に当接させられている。クリーニング部材6によって感光体ドラム1の表面から除去された残留トナーは、クリーニング枠体27によって形成された除去トナー室27aに落下する。又、除去トナー室27aの除去トナーが漏れることを防止するためのスクイシート21が、感光体ドラム1に当接するようにして、感光体ドラム1に対向するクリーニング枠体27の縁部に設けられている。スクイシート21は、ポリエステルを用いたシート部材である。
感光体ドラム1は、クリーニングユニット26に駆動源である本体駆動モータ(図示せず)の駆動力を伝達することにより、画像形成動作に応じて、図中矢印R1方向に回転駆動される。
帯電ローラ2は、クリーニング枠体27の長手方向(感光体ドラム1の回転軸線方向と略平行)の両端部側において、帯電ローラ軸受28を介し、クリーニングユニット26に回転可能に取り付けられている。帯電ローラ2は、帯電ローラ軸受28が帯電ローラ加圧部材46により感光体ドラム1に向けて加圧されることで感光体ドラム1に圧接させられている。帯電ローラ2は、感光体ドラム1の回転に従動して、図中矢印R3方向に回転する。
現像ユニット4は、現像ローラ25と、現像ローラ25を支持する現像枠体31と、を有する。現像ローラ25は、感光体ドラム1と接触して図中矢印R4方向に回転駆動される。又、現像ユニット4において、現像ローラ25にトナーを供給するためのトナー供給ローラ34と、現像ローラ25上のトナー層を規制するための現像ブレード35とが、それぞれ感光体ドラム1の外周面上に接触して配置されている。トナー供給ローラ34は、現像ローラ25に接触して図中矢印R5方向に回転駆動される。現像ローラ25、トナー供給ローラ34は、現像枠体31の長手方向(感光体ドラム1の回転軸線方向と略平行)の両端部側にそれぞれ取り付けられた現像前軸受12、現像奥軸受13を介して、回転自在に現像枠体31に支持されている(図2、図4)。又、現像枠体31からトナーが漏れることを防止するための吹き出し防止シート(現像当接シート)20が、現像ローラ25に当接するようにして、現像ローラ25に対向する現像枠体31の縁部に設けられている。更に、現像枠体31によって形成されたトナー収納室31aには、トナー搬送部材36が設けられている。トナー搬送部材36は、トナー収納室31aに収容されたトナーを撹拌すると共に、トナー供給ローラ34へトナーを搬送する。
図3は、プロセスカートリッジ70の外観斜視図である。又、図4は、現像ユニット4の外観斜視図である。
現像ユニット4は、クリーニング枠体27の長手方向両端部に圧入された前支持ピン14、奥支持ピン15によって、クリーニングユニット26に対して揺動可能に取り付けられている。又、クリーニング枠体27の長手方向の両端部には、感光体ドラム1を回転自在に支持するドラム前軸受10、ドラム奥軸受11が設けられている。ドラム奥軸受11は、感光体ドラム1に結合されたドラムカップリング16を支持する。又、ドラム前軸受10は、フランジ85を支持する。本実施例では、ドラム前軸受10及びドラム奥軸受11(第二枠体部分)は、クリーニング枠体本体(第一枠体部分)27Aに結合されて一体化される。これにより、ドラム前軸受10及びドラム奥軸受11は、クリーニング枠体本体27Aと共に、感光体ドラム1とクリーニング部材6とを支持するクリーニング枠体27を構成する。但し、ドラム前軸受10及びドラム奥軸受11は、クリーニング枠体本体27Aと一体的に構成されていてもよい。
現像ユニット4は、現像枠体31と、現像ローラ25及びトナー供給ローラ34を回転自在に支持する現像前軸受12及び現像奥軸受13と、を有する(図2、図4)。そして、現像ユニット4は、現像枠体31に設けられた加圧バネ38と、現像前軸受12に設けられた引張りバネ39とにより、クリーニングユニット26に付勢される。加圧バネ38、引張りバネ39は、プロセスカートリッジ70の画像形成時に現像ローラ25を感光体ドラム1に接触させるために現像ローラ25に対して加圧力を与える加圧部材である。加圧バネ38は、クリーニング枠体27と現像枠体31との間に圧縮バネとして配置されている。又、引張りバネ39は、現像前軸受12とドラム前軸受10とに、引張りバネとしてその両端がそれぞれ掛けられている。これらの加圧バネ38、引張りバネ39により、現像前軸受12、現像奥軸受13の穴12a、13aを中心として、現像ユニット4がクリーニングユニット26に対し揺動して現像ローラ25が感光体ドラム1に当接するための加圧力が与えられる。
尚、感光体ドラム1と現像ローラ25とが接触して現像を行う接触現像方式においては、感光体ドラム1は剛体とし、現像ローラ25は弾性体を有するローラとすることが好ましい。この弾性体としては、ソリッドゴム単層やトナーへの帯電付与性を考慮してソリッドゴム層上に樹脂コーティングを施したものなどが用いられる。
3.クリーニングユニット
次に、本実施例におけるクリーニングユニット26のクリーニング部材6の支持方法について詳しく説明する。
本実施例では、感光体ドラム1の回転トルクの低減などのために、感光体ドラム1に当接するクリーニング部材6を回動可能にクリーニング枠体27によって支持する。ここで、前述のように、クリーニング部材6を回動可能に支持するためにピンなどの別部材を用いたのでは、部品点数が増えて、その分のコストがかかり、又構成が複雑になり易い。
本実施例の主要な目的は、ピンなどの別部材を使用せずに簡易な構成で枠体によってクリーニング部材を回動可能に支持し、製造コストの低減や簡易な組立を可能とすることである。
以下、プロセスカートリッジ70の長手方向(感光体ドラム1の回転軸線方向と略平行)の一端部(前側端部)側について詳細に説明するが、他端部(奥側端部)側についても、特に言及しない場合は同様(実質的に対称)の構成である。
図5は、クリーニング枠体27(特に、クリーニング枠体本体27A)の内面27A1側を示す斜視図である。図6は、クリーニング部材6の長手方向(感光体ドラム1の回転軸線方向と略平行)の一端部(前側端部)をクリーニング枠体27の内面27A1側から見た斜視図である。図7は、クリーニングユニット26の要部の断面図である。
クリーニングユニット26は、回転可能な感光体ドラム1と、感光体ドラム上からトナーを除去するクリーニング部材6と、感光体ドラム1とクリーニング部材6とを支持する枠体としてのクリーニング枠体27と、を有する。又、クリーニング部材6は、感光体ドラム1に当接する弾性部材7と、弾性部材7を支持する支持部材8と、を有する。本実施例では、上述のように、弾性部材7は、弾性材料としてのゴムで形成されたゴムブレードとされる。又、本実施例では、支持部材8は、金属製の平坦な板材である板金をプレス加工により打ち抜いて外形を形成したものを用いた。ゴムブレード7のゴム材料としては、ウレタンゴムを好適に用いることができる。又、支持部材7の材料としては、メッキ鋼板を好適に用いることができる。或いは、ステンレススチール板を用いてもよい。
特に、本実施例では、図6、図7に示すように、支持部材8は、プレス加工で打ち抜かれた1枚の連続した板金を、その短手方向の所定位置(屈曲部)8Dで長手方向全域にわたり屈曲させて形成されている。これにより、支持部材8は、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見た断面が略L字形とされている。本実施例では、屈曲部8Dは、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見た断面が円弧形状に湾曲している。つまり、支持部材8は、感光体ドラム1の回転軸線方向と略平行な板状の主部8Aと、屈曲部8Dにおいて主部8Aに対して交差する方向に屈曲された補強部8Bと、を有する。本実施例では、補強部8Bは、主部8Aに対して感光体ドラム1側に突出するように屈曲されている。これにより、感光体ドラム1をクリーニング枠体27に取り付けた際にクリーニング部材6が長手方向で撓むことが抑制される。本実施例では、補強部8Bは主部8Aに対し略直交する方向に屈曲されているが、これに限定されるものではない。支持部材8の主部8Aにおいて、クリーニング枠体27の内面27A1側の側面を第1側面8A1、その反対側の感光体ドラム1側の側面を第2側面8A2とする。ゴムブレード7は、支持部材8の主部8Aの短手方向における屈曲部8Dとは反対側の端部に結合され一体化されている。ゴムブレード7は、支持部材8の主部8Aの長手方向全域にわたり連続して設けられている。
図5に示すように、クリーニング枠体27には、クリーニング部材6を支持するためのクリーニング部材支持部(以下、単に「支持部」ともいう。)27bが設けられている。支持部27bには、クリーニング部材6と当接するための第一支持部27y、第二支持部27xが設けられている。この支持部27bについては、後述して更に詳しく説明する。
又、クリーニング枠体27には、クリーニング枠体27とクリーニング部材6との隙間を封止するためのシール部材40が設けられている。シール部材40は、クリーニング部材6の長手方向の端部近傍におけるゴムブレード7及び支持部材8とクリーニング枠体27との間を封止する。又、シール部材40は、支持部材8の主部8Aの短手方向のゴムブレード7とは反対側の端部近傍における支持部材8とクリーニング枠体27との間を封止する。又、クリーニング枠体27には、クリーニング枠体27とクリーニング部材6と感光体ドラム1との隙間を封止するための端部シール50が設けられている。端部シール50は、クリーニング部材6の長手方向の端部におけるゴムブレード8の先端部7a側の角部近傍で、感光体ドラム1とクリーニング枠体27との間、ゴムブレード7とクリーニング枠体27との間を封止する。
ここで、シール部材40は、発泡ポリウレタンやエラストマーなどを用いた弾性シール部材である。又、端部シール部材50は、パイルや不織布、フェルトなどを用いたシール部材である。
又、クリーニング枠体27には、後述する付勢部材としての引張りバネ29(図7)を取り付けるための、枠体側付勢部材取り付け部としてのボス27cが設けられている。本実施例では、ボス27cは、クリーニング枠体27の内面27A1に起立するように設けられた略円柱状の突起である。ボス27の先端には、引張りバネ29の一端部29aを係止する爪形状の係止部27c1が形成されている。
一方、図6に示すように、支持部材8の主部8Aの長手方向の端部には、クリーニング枠体27に当接する枠体当接部(以下、単に「当接部」ともいう。)8aが突出して設けられている。クリーニング部材6は、当接部8aにおいてクリーニング枠体27の支持部27bと当接し、この当接部8aを回動軸として回動可能(揺動可能)にクリーニング枠体27によって支持される。
本実施例では、当接部8aは、一側面が支持部材8の主部8Aの長手方向の端部側面に連続した、略直交四面体状の形状とされている。そして、この当接部8aの側面のうち、支持部材8の主部8の第一側面8A1と同一平面である側面が、後述する第一当接部8yとなる。又、この当接部8aの側面のうち、主部8Aの短手方向におけるゴムブレード7とは反対側の側面が、後述する第二当接部8xとなる。
ここで、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見たときに、支持部材8の主部8Aの軸線(第一側面8A1又は第二側面8A2と略平行)に沿って、ゴムブレード7の先端部7aに向かう方向を、X方向と定義する。又、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見たときに、X方向に垂直で、クリーニング部材6に対して感光体ドラム1とは反対側に向かう方向を、Y方向と定義する。又、X方向とは正反対の方向を−X方向、Y方向とは正反対の方向を−Y方向と定義する。感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見たときに当接部8aからゴムブレード7に向かう第一軸線とは、上記X方向に沿う方向である。又、その第一軸線と略直交する第二軸線とは、上記Y方向に沿う方向である。
当接部8aには、支持部27bの第一支持部27yに当接する第一当接部8yと、支持部27bの第二支持部27xに当接する第二当接部8xと、が設けられている。そして、本実施例では、第一当接部8yは、当接部8aにおけるY方向に向く側の面で構成され、第二当接部8xは、当接部8aにおける−X方向に向く側の面で構成されている。
このように、支持部材8は、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿う方向の両端部のそれぞれにおいてクリーニング枠体27に当接する当接部8aを有する。この当接部8aは、互いに交差する方向に延びる面で構成された第一当接部8yと、第二当接部8xと、を有する。そして、第一当接部8aは、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見たときに上記第一軸線に対して、感光体ドラム側とは反対側を向いており、第二当接部8xは、上記第二軸線に対して、弾性部材側とは反対側を向いている。
上述のように、本実施例では、支持部材8はプレス加工で打ち抜かれた板金で形成されている。従って、第二当接部8xはプレス加工における加工面(打ち抜き面)となる。この場合、第一当接部8yと第二当接部8xとの面は略直交している。但し、所望により、第一当接部8yと第二当接部8xとの面は他の角度で交差していてもよい。
又、クリーニング部材6の支持部材8には、引張りバネ29を取り付けるための付勢部材取り付け部(以下、単に「取り付け部」という。)8bが設けられている。本実施例では、取り付け部8bは、支持部材8の補強部8Bの長手方向端部の先端部に形成されている。取り付け部8bの先端には、引張りバネ29の一端部29bを係止する爪形状の係止部8b1が形成されている。このように、本実施例では、引張りバネ29は、支持部材8の主部8Aに対して交差する方向(本実施例では略直交する方向)に沿って主部8Aから感光体ドラム1側に突出した作用部に付勢力を作用させる。
更に説明すると、図7は、プロセスカートリッジ70が静置され、感光体ドラム1が静止しているときに、クリーニング部材6が感光体ドラム1に当接した状態を示している。
クリーニング枠体27には、クリーニング部材6の第一当接部8y、第二当接部8xと対向する位置に、それぞれ第一支持部27y、第二支持部27xが設けられている。第一支持部27yは、第一当接部8yと接してクリーニング部材6に働くY方向の力を受ける。又、第二支持部27xは、第二当接部8xと接してクリーニング部材6に働く−X方向の力を受ける。
このように、クリーニング枠体27は、支持部材7の感光体ドラム1の回転軸線方向に沿う方向の両端部のそれぞれにおいて当接部8aに当接する支持部27bを有する。この支持部27bは、第一当接部8yに当接する第一支持部27yと、第二当接部8xに当接する第二支持部8xと、を有し、クリーニング部材8を、当接部8aを回動軸として回動可能に支持する。
ここで、クリーニング部材6の回動中心(揺動中心)8cは、概ね、第一支持部27yと第一当接部8yの接触位置(接点)から−Y方向に延長した直線と、第二支持部27xと第二当接部8xの接触位置からX方向に延長した直線との交点となる。つまり、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見たときに、第一当接部8yと第一支持部27yとの接触位置から上記第二軸線に沿って延長した直線と、第二当接部8xと第二支持部27xとの接触位置から上記第一軸線に沿って延長した直線との交点である。
又、クリーニング部材6のゴムブレード7を感光体ドラム1に当接させるために、支持部材8の取り付け部8bに引張りバネ29の一端部29bが取り付けられており、クリーニング枠体27のボス27cに引張りバネ29の他端部29aが取り付けられている。この引張りバネ29の付勢力により、クリーニング部材6には、上記回動中心8cを中心として回転モーメントが付与され、ゴムブレード7の先端部7aが感光体ドラム1に当接させられる。
このように、クリーニングユニット26は、当接部8aを回動軸としてクリーニング部材6を回動させてゴムブレード7を感光体ドラム1に接触させる方向にクリーニング部材6を付勢する付勢部材としての引張りバネ29を有する。
そして、画像形成時などに感光体ドラム1が回転すると、感光体ドラム1の振れなどにより、クリーニング部材6のゴムブレード7が図7中の矢印A方向に移動する。この場合、クリーニング部材6は、当接部8aを回動軸として回動する。より詳細には、当接部8aの第二当接部8xが、上記回動中心8cを中心として図中矢印B方向に回動する。
ここで、本実施例では、第一支持部27y、第二支持部27xは、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見た断面が円弧形状となるように形成されている。更に説明すると、本実施例では、クリーニング枠体27の支持部27bは、クリーニング枠体27の内面27A1から突出して設けられた、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見た断面が略L字形の台部27b1上に形成されている。第一支持部27yは、上記台部27b1のX方向に沿う縦台部27b2上に形成されている。又、第二支持部27xは、上記台部27b1の−Y方向に沿う横台部27b3上に形成されている。そして、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見た断面における第一支持部27y、第二支持部27xの外周面上の2点でクリーニング部材6を支持する。即ち、第一支持部27y、第二支持部27xは、その外周面上における感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って延びる線にて、それぞれ第一当接部8y、第二当接部8xに接触する。このように、第一支持部27y、第二支持部27xの断面を円弧形状にすることで、当接部8aとの接触抵抗を低減し、クリーニング部材6の動きをより滑らかにすることができる。
次に、図8を参照して、クリーニング部材6に働く力Fについて説明する。図8は、クリーニング部材6に働く力Fを示すクリーニングユニット26の要部の断面図である。
クリーニング部材6に働く力Fとしては、感光体ドラム1にゴムブレード7を所望の押圧力で当接させることによるドラム当接力F1と、感光体ドラム1の駆動による摩擦力F2と、シール部材40による反発力F3と、引張りバネ29によるバネ張力F4とがある。
クリーニング部材6が受ける力FのX方向の力Fxは、ドラム当接力F1のX成分F1x、摩擦力F2のX成分F2x、反発力F3のX成分F3x、バネ張力F4のX成分F4xの合力Fx=F1x+F2x+F3x+F4xである。尚、感光体ドラム1が静止時はF2x=0である。
一方、クリーニング部材6が受ける力FのY方向の力Fyは、ドラム当接力F1のY成分F1y、摩擦力F2のY成分F2y、反発力F3のY成分F3y、バネ張力F4のY成分F4yの合力Fy=F1y+F2y+F3y+F4yである。尚、感光体ドラム1が静止時はF2y=0である。
そして、上記X、Y成分Fx、Fyの合力Fが、第一当接部8y、第二当接部8xがそれぞれ第一支持部27y、第二支持部27xに当接するような方向になるように、上記X、Y成分Fx、Fyを定める。例えば、引張りバネ29の張力や引張り方向でこの合力Fを調整することができる。そして、この合力Fにより、クリーニング部材6を安定してクリーニング枠体27に支持することができる。つまり、クリーニング部材6が受ける合力Fをこのように調整することで、プロセスカートリッジ70の使用時に、第1、第2当接部8y、8xと第一、第二支持部27y、27xとが常に当接させた状態で、クリーニング部材8を回動させることができる。
本実施例では、シール部材40による反発力F3を考慮した合力Fにより、クリーニング部材6の支持を行った。しかし、例えば、シール部材40による反発力が低い場合は、反発力F3を無視できる場合もある。例えば、クリーニング部材6とクリーニング枠体27との隙間を封止するために、クリーニング部材6をクリーニング枠体27に組み付けた後に発泡性のウレタンフォームなどを注入してシール部材とする構成も考えられる。この場合は、クリーニング部材6にシール部材から加わる力は微少のため、シール部材40による反発力F3を考慮せず、クリーニング部材6の支持を行うことができる。又、本実施例では、ドラム当接力F1、摩擦力F2、反発力F3、バネ張力F4に対して、クリーニング部材6の自重が合力Fに与える影響が無視できるが、クリーニング部材6の自重をも考慮して合力Fを調整する必要がある場合もある。
又、図9に示すように、当接部8aは、板金のプレス加工(打ち抜き加工)により形成されている。そのため、第二当接部8xとしての第二支持部27xに対向する当接部8aの側面は、せん断領域L1と破断領域L2とで形成される。本実施例では、第二支持部27xを、第二当接部8xとしての上記せん断領域L1に当接させる。つまり、通常、板金のプレス加工面においては、せん断領域で寸法が定義される。そのため、第二当接部8xとしてのせん断領域L1は、寸法精度を出し易く、クリーニング部材6の性能を安定させることができる。又、板金のプレス加工面の表面粗さは、破断領域よりも、せん断領域の方が小さい。そのため、せん断領域L1に第二支持部27xを当接させることで、クリーニング部材6の支持位置が安定すると共に、第二支持部27xが削れることを低減できる。
又、図10に示すように、第一当接部8yと第一支持部27yとの接触位置から上記回動中心8cまでの距離をD1、第二当接部8xと第二支持部27xとの接触位置から上記回動中心8cまでの距離をD2とする。このとき、距離D1と距離D2とを略等距離とする(D1≒D2)。即ち、距離D1と距離D2とが斯かる関係となるように第一支持部27yと第二支持部27xとを配置する。このような配置にすることで、画像形成時などに感光体ドラム1の振れなどでクリーニング部材6が回動した際に、当接部8aにおいて回動中心8cが移動する位置ずれ量を最小に抑えることができる。
又、図11に示すように、上記回動中心8cからゴムブレード7の先端部7aまでの距離をM1、上記回動中心8cから支持部材8の取り付け部(付勢部材の作用部)8bまでの距離をM2とする。このとき距離M1と距離M2とを略等距離とする(M1≒M2)。即ち、距離M1と距離M2とが斯かる関係となるようにゴムブレード7の先端部7aと、上記回動中心8cと、取り付け部8bとを配置する。このような配置にすることで、引張りバネ29のバラツキによるクリーニング部材6の感光体ドラム1への当接圧の変化と、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見た断面におけるクリーニング部材6のサイズの低減の両立を図ることができる。
M1>M2の場合、クリーニング部材6をY方向において薄くすることができるが、ゴムブレード7を感光体ドラム1に所望の押圧力で当接させるための付勢力を大きくする必要がある。そのため、引張りバネ29のバネ力を大きくするために、これを支える支持部材8の板金の厚さを増す必要が生じる場合がある。又、クリーニング枠体27の支持部27bの強度を増す必要が生じる場合がある。そして、これらがコスト増加の原因となることがある。一方、M1<M2の場合、引張りバネ29のバネ力を小さくできるが、支持部8の主部8Aに対する取り付け部8bの突出量を増加させることでプロセスカートリッジ70の同方向のサイズが増加し、ひいては装置本体100Aのサイズが増加することがある。これに対し、上述のようにM1≒M2の関係を満たす配置とすることで、プロセスカートリッジ70のサイズと強度のバランスが良い。そのため、本実施例ではM1≒M2の関係を満たす配置とした。
4.組み立て手順
次に、本実施例におけるクリーニングユニット26の組み立て手順について説明する。図12、図13は、クリーニングユニット26の組み立て手順を説明するためのクリーニングユニット26の分解斜視図である。
図12に示すように、先ず、クリーニング部材6の当接部8aがクリーニング枠体27の支持部27bと突き当たるようにして、クリーニング部材6を仮置きする。
次に、帯電ローラ軸受28と帯電ローラ加圧部材46を、クリーニング枠体27の受部27eに装着する(図12)。その後、帯電ローラ2を帯電ローラ軸受28に装着することで、帯電ローラ2をクリーニング枠体27に取り付ける(図13)。
次に、図13に示すように、感光体ドラム1のフランジ85を、クリーニング枠体27のドラム位置決め部27dに仮置きする。ドラム位置決め部27dの内径寸法は、感光体ドラム1のフランジ85の外径寸法より大きな寸法となっており、感光体ドラム1のクリーニング枠体27への位置を仮決めする。
次に、ドラム前軸受10を、感光体ドラム1の軸線方向からクリーニング枠体27に装着する。ドラム前軸受10は、感光体ドラム1の回転軸支持部10aを有しており、ドラム前軸受10がクリーニング枠体27に取り付けられることにより、感光体ドラム1と回転軸支持部10aとの互いの位置決めがなされる。ここで、ドラム前軸受10の軸受位置決め部10bとクリーニング枠体27のドラム位置決め部27dとは、互いに嵌合する寸法で形成されており、両者が係合することにより、クリーニング枠体27に対するドラム前軸受10の位置が決定される。更に、ドラム前軸受10とクリーニング枠体27には、感光体ドラム1の回転軸線方向と略直交する断面方向(回転方向)の位置決めを行うための位置決め手段(図示せず)が設けられており、これらが係合することにより、断面方向の位置決めがされる。
この状態で、ドラム前軸受10とクリーニング枠体27とをビス30などの固定手段により固定し、クリーニング枠体27へのドラム前軸受10の取り付けが完了する。
最後に、クリーニング部材6の取り付け部8bと、クリーニング枠体27のボス27cとの間に、引張りバネ29を張架する(図12、図13)。
ここで、クリーニングユニット26の長手方向の一端部(前側端部)に注目してクリーニングユニット26の組み立て手順を説明したが、他端部(奥側端部)についても上記と同様の手順を同期して行う。尚、クリーニングユニット26の他端部(奥側端部)においては、ドラム奥軸受11を上記と同様の方法でクリーニング枠体27へ取り付ける。
これにより、クリーニングユニット26の組み立てが完了すると共に、クリーニング部材6が感光体ドラム1に所定の圧力で当接し、クリーニングが可能な状態となる。
以上、本実施例によれば、ピンなどの別部材を使用せずに簡易な構成で枠体によってクリーニング部材を回動可能に支持し、製造コストの低減や簡易な組立が可能となる。
又、本実施例では、クリーニング枠体27の支持部27bは、プラスチックによりクリーニング枠体27(特に、クリーニング枠体本体27A)と一体的に成形される。又、クリーニング部材6の当接部8aは、クリーニング部材6の支持部材8を板金のプレス加工により打ち抜く際に同時に形成される。従って、本実施例によれば、クリーニング部材6の支持構成に関するクリーニング枠体27、クリーニング部材6の製造工程は少なく、製造コストの低減や製造精度の安定化の点で有利である。
尚、本実施例では、クリーニング枠体27の支持部27bの第一支持部27y、第二支持部27xは感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見た断面が円弧形状であるものとして説明した。しかし、支持部27bの形状はこれに限定されるものではない。
本実施例と同様の効果を実現するための他の形状として、例えば、図14及び図15に示すような形状がある。図14は、クリーニング枠体27(特に、クリーニング枠体本体27A)の内面27A1側を示す斜視図である。図15は、クリーニング部材6の当接部8aとクリーニング枠体27の支持部27bの当接状態を示すクリーニング部材6及びクリーニング枠体27の要部の断面図である。即ち、第一支持部27y、第二支持部27xの感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見た断面の形状を、頂点を持つ突起形状とすることができる。この場合も、本実施例と同様に、第一支持部27y、第二支持部27xは、上記頂点で形成される、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って伸びる線で、それぞれ第一当接部8y、第二当接部8xに接触する。
又、他の例として、図16に示すように、第一支持部27y、第二支持部27xが、それぞれ第一当接部8y、第二当接部8xと点で接触するようにしてもよい。図16(a)は、クリーニング枠体27の支持部27bをクリーニング部材6側から見た正面図、図16(b)はクリーニング枠体27の支持部27bの断面図である。図16に示す例では、クリーニング枠体27の支持部27bに形成された2個のドーム形状の頂点が、それぞれ第一支持部27y、第二支持部27xとされる。勿論、支持部27の形状は、上述の円弧形状や頂点を持つ突起形状に限定されるものではない。このような、他の形状の第一支持部27y、第二支持部27xを有する支持部27bを用いても、本実施例における円弧形状の第一支持部27y、第二支持部27xを有する支持部27bを用いる場合と同様の効果が得られる。
実施例2
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例におけるクリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置の基本的な構成は実施例1のものと同じである。従って、本実施例において、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素について、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
以下、プロセスカートリッジ70の長手方向(感光体ドラム1の回転軸線方向と略平行)の一端部(前側端部)側について詳細に説明するが、他端部(奥側端部)側についても、特に言及しない場合は同様(実質的に対称)の構成である。
本実施例では、物流時などにクリーニング部材6の当接部8aがクリーニング枠体27の支持部27bに対して位置ずれしても、付勢部材の付勢力によって元の位置に戻るようにして、クリーニング部材6の位置安定化を図る。又、本実施例では、クリーニング枠体27に対するクリーニング部材6の長手方向における位置ずれも抑制する。
先ず、本実施例におけるクリーニング部材6の長手方向の位置決め方法について説明する。図17は、感光体ドラム1、帯電ローラ2などを取り外した状態のドラム前軸受10側から見たクリーニングユニット26の斜視図である。
図17に示すように、本実施例では、クリーニング部材6には、クリーニング枠体27に対するクリーニング部材6の長手方向の位置を定めるための位置決め穴8cが設けられている。本実施例では、位置決め穴8cは、支持部材8の主部8Aの長手方向の端部近傍に形成された、主部8Aの長手方向と略直交する方向に延びた長穴である。位置決め穴8cは、クリーニング枠体27に設けた位置決めボス27fと係合し、当接部8aを回動軸として回動可能な状態で、クリーニング部材6のクリーニング枠体27に対する長手方向の位置を決めることができる。本実施例では、位置決めボス27fは、クリーニング枠体27の内面27A1から起立するように設けられた略円柱状の突起である。
本実施例では、位置決め穴8cと位置決めボス27fは、クリーニングユニット26の長手方向における一端(前側端部)側にのみ配置されている。但し、これに限定されるものではなく、他端(奥側端部)側にのみ配置してもよい。
次に、プロセスカートリッジ70が、例えば感光体ドラム1の回転軸線方向に垂直な方向(図3中の矢印D方向)に落下した際の、クリーニング部材6の当接部8aとクリーニング枠体27の支持部27bの状態について説明する。
図18は、現像ユニット4を取り外した状態のクリーニングユニット26の斜視図である。図19は、ドラム前軸受10側から見たクリーニングユニット26の分解斜視図である。図20は、プロセスカートリッジ70が静置され感光体ドラム1が静止している状態におけるクリーニング部材6とクリーニング枠体27との位置関係を示す部分断面図である。又、図21はプロセスカートリッジ70の落下時などにおけるクリーニング部材6とクリーニング枠体27との位置関係を示す部分断面図である。
図17に示すように、クリーニング部材6の支持部材8の主部8Aの長手方向端部には、後述する規制部27gが対向して配置される被規制部としての突出部(凸形状)8dが突出して設けられている。本実施例では、突出部8dは、一側面が支持部材8の主部8Aの長手方向の端部側面に連続した、略直交四面体状の形状とされている。そして、この突出部8dの側面のうち、支持部材8の主部8Aの第二側面8A2と同一平面である側面が、後述する規制部27gに対向し、又これと接触する。又、本実施例では、突出部8dは、支持部材8の主部8Aの屈曲部8Dに隣接して設けられている。
一方、クリーニング枠体27(特に、本実施例ではクリーニング枠体本体27A)の長手方向端部には、クリーニング部材6の突出部8dと所定の間隔を持って対向する位置(突出部8dから−Y方向)に、規制部27gが設けられている。即ち、本実施例では、クリーニング枠体27(特に、クリーニング枠体本体27A)には、クリーニング部材6の突出部8dに対して所定の間隔を持って感光体ドラム1側から対向するように、規制部27gが設けられている。
規制部27gは、プロセスカートリッジ70の落下などによって衝撃が加わった際に、第一当接部8yと第二当接部8xが第一支持部27yと第二支持部27xに対して位置ずれ(−Y方向)し、当接部8aが支持部27bから外れるのを規制する。そして、引張りバネ29の付勢力によって、第一当接部8yと第二当接部8xの第一支持部27yと第二支持部27xに対する位置は、プロセスカートリッジ70が静置され、感光体ドラム1が静止している状態の元の位置に戻る。その理由は後述する。
尚、本実施例では、支持部材8の主部8Aの短手方向において、ゴムブレード7側に当接部8aを配置し、屈曲部8D側に突出部8dを配置した。しかし、この支持部材8の主部8Aの短手方向における当接部8aと突出部8dとの配列は入れ替わってもよい。
図20は、プロセスカートリッジ70が静置され、感光体ドラム1が静止している状態を示している。この状態における第一支持部27yの断面が円弧形状の外周面の頂点(第一当接部8yと第一支持部27yとの接触位置)を第一頂点27iとする。又、同状態に
おける第二支持部27xの断面が円弧形状の外周面の頂点(第二当接部8xと第二支持部27yとの接触位置)を第二頂点27jとする。そして、第一当接部8yが第一支持部27yから離れる方向(概ね−Y方向)における第一頂点27iと第二頂点27jとの間の距離をW1とする。又、同状態における、突出部8dとこれに対向する規制部27gとの間の距離(概ね−Y方向)をW2とする。即ち、規制部27gは、突出部8dから距離W2(>0)だけ離間した位置に配置される。これにより、当接部8aを回動軸としたクリーニング部材6の回動を阻害することなく、規制部27gで突出部8dの移動を規制することが可能である。そして、上記距離W1と距離W2とは、距離W1≧距離W2の関係とされる。その理由は後述する。
図21に示すように、プロセスカートリッジ70に落下などで衝撃が加わると、次のようになることがある。即ち、クリーニング部材6は、ゴムブレード7の先端部7aと感光体ドラム1の接触位置Jを支点として、支持部材8の第一当接部8yがクリーニング枠体27の第一支持部27yから離れる方向に回転することがある(図中矢印E方向)。
このとき、支持部材8の突出部8dは、クリーニング枠体27の規制部27gと接触し、上記方向の回転が規制される。このときの第二当接部8x上の第二支持部27xとの接触位置を、位置ずれ時接触位置8fとする。又、プロセスカートリッジ70が静置され、感光体ドラム1が静止している状態における第二当接部8x上の第二支持部27xとの接触位置を、安静時接触位置8e(図20)とする。この場合、上記位置ずれ時接触位置8fの位置は、概ね上記安静時接触位置8eからY方向にW2だけ移動した位置となる。ここで、上述のように距離W1≧距離W2の関係(図20)とされている。これにより、上記衝撃が加わった際の移動距離W2と、第二当接部8xが第二支持部27xに接触した状態を維持できる最大限の移動距離W1との関係が、距離W1=距離W2の関係となるか、又は距離W1>距離W2の関係となる。
従って、支持部材8の当接部8aが第二支持部27xから外れてしまうことはない。又、規制部27gが上述のような距離関係に位置するため、引張りバネ29のY方向の付勢力F4yにより、支持部材8の当接部8aは、その後プロセスカートリッジ70が静置され、感光体ドラム1が静止している状態の元の位置に戻る。これにより、上記距離関係W1≧W2を満たすことで、プロセスカートリッジ70の落下などによって衝撃が加わっても、クリーニング部材6の位置が安定する。
このように、クリーニング枠体27は、第一当接部8yが第一支持部27yから離れる方向へ当接部8aが移動するのを規制する規制部27gを有する。この規制部27gは、当接部8aを回動軸としたクリーニング部材6の回動を許すように、クリーニング部材6の突出部8dに対して所定の間隔を持って感光体ドラム側から対向する。より詳細には、上記離れる方向における、第一当接部8yと第一支持部27yとの接触位置から第二当接部8xと第二支持部27xとの接触位置までの距離は、上記所定の間隔以上である。この規制部27gは、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿う方向において2箇所以上に設けられていることが望ましい。これにより、物流時などのクリーニング部材6の位置を更に安定化することができる。本実施例では、規制部27gは、クリーニング部材6の感光体ドラム1の回転軸線方向に沿う方向の両端部のそれぞれに対応して設けられている。尚、所望により、例えばクリーニング部材6の感光体ドラム1の回転軸線方向に沿う方向の一端部など、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿う方向において1箇所にのみ規制部材27gを設けることもできる。
次に、本実施例におけるクリーニングユニット26の組み立て手順について説明する。
図19に示すように、先ず、クリーニング枠体27の仮受け部27kの開口部27lに、支持部材8の突出部8dを通すようにして、突出部8dを仮受け部27kに仮置きする(図中矢印F方向)。仮受け部27kは、規制部27gに対向するクリーニング枠体27の内面27A1であり、開口部27lは、規制部27gの支持部27b側の先端と支持部27bとの間の間隙である(図20)。ここで、仮受け部27kの開口部27lにおける規制部27gの先端と支持部27bとの間の距離W10(X方向)は、突出部8dを通過させることができるように、この突出部8dの同方向の寸法より大きな寸法となっている。
次に、支持部材8の当接部8aを、クリーニング枠体27の支持部27bに当接させる。このとき、支持部材8の第一当接部8y、第二当接部8xは、クリーニング枠体27の第一支持部27y、第二支持部27xと接触して、クリーニング枠体27への概略位置を定められる。又、このとき、図17に示すように、クリーニング部材6の位置決め穴8cと、クリーニング枠体27の位置決めボス27fとが係合する。この位置決め穴8cは、上述のように支持部材8の主部8Aの短手方向(X方向)に長い長丸穴とされており、同方向の位置決め穴8cの端部と位置決めボス27fとの間には間隙がある。一方、クリーニング部材8の長手方向では、位置決め穴8cと位置決めボス27fとは嵌合関係となるように設定されている。これにより、当接部8aを回動軸としたクリーニング部材6の回動を阻害することなく、クリーニング枠体27に対するクリーニング部材6の長手方向の位置を定めることが可能である。
次に、図19に示すように、帯電ローラ軸受28と帯電ローラ加圧部材46を、図中矢印G方向からクリーニング枠体27の受部27eに装着する。その後、帯電ローラ2を、図中矢印G方向から帯電ローラ28に装着することで、帯電ローラ2をクリーニング枠体27に取り付ける。
次に、図19に示すように、感光体ドラム1のフランジ85を、クリーニング枠体27に設けられたドラム位置決め部27dに仮置きする。ドラム位置決め部27dの内径寸法は、感光体ドラム1のフランジ85の外径寸法より大きな寸法となっており、感光体ドラム1のクリーニング枠体27への位置を仮決めする。
次に、ドラム前軸受部材10を、図中矢印Hで示すように感光体ドラム1の軸線方向からクリーニング枠体27に装着する。ドラム前軸受10は、感光体ドラム1の回転軸支持部10aを有しており、ドラム前軸受10がクリーニング枠体27に取り付けられることにより、感光体ドラム1と回転軸支持部10aとの互いの位置決めがなされる。ここで、ドラム前軸受10の軸受位置決め部10bとクリーニング枠体27のドラム位置決め部27dとは、互いに嵌合する寸法で形成されており、両者が係合することにより、クリーニング枠体27に対するドラム前軸受10の位置が決定される。更に、ドラム前軸受10とクリーニング枠体27には、感光体ドラム1の回転軸線方向と略直交する断面方向(回転方向)の位置決めを行うための位置決め手段(図示せず)が設けられており、これらが係合することにより、断面方向の位置決めがなされる。
この状態で、ドラム前軸受10とクリーニング枠体27とをビス30などの固定手段により固定し、クリーニング枠体27へのドラム前軸受10の取り付けが完了する。
最後に、図19に示すように、クリーニング部材6の取付け部8bとクリーニング枠体27のボス27cとの間に、引張りバネ29を張架する。
ここで、クリーニングユニット26の長手方向の一端部(前側端部)に注目してクリーニングユニット26の組み立て手順を説明したが、他端部(奥側端部)についても上記と同様の手順を同期して行う。尚、クリーニングユニット26の他端部(奥側端部)においては、ドラム奥軸受11を上記と同様の方法でクリーニング枠体27へ取り付ける。又、本実施例では、上述のようにクリーニングユニット26の他端部(奥側端部)側には、クリーニング部材6の位置決め穴8cと、クリーニング枠体27の位置決めボス27fとは設けられていない。
これにより、クリーニングユニット26の組み立てが完了すると共に、クリーニング部材6が感光体ドラム1に所定の圧力で当接し、クリーニングが可能な状態となる。
以上、本実施例によれば、物流時などにクリーニング部材6の当接部8aがクリーニング枠体の支持部27bから位置ずれしても、規制部27gで規制され、且つ、引張りバネ29の付勢力によって元の位置に戻り、クリーニング部材6の位置の安定化を図れる。
実施例3
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例におけるクリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置の基本的な構成は実施例2のものと同じである。従って、本実施例において、実施例2のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、実施例2と同様に物流時などにおけるクリーニング部材6の位置安定化を図る構成の他の例について説明する。
図22は、感光体ドラム1、帯電ローラ2などを取り外した状態のドラム前軸受10側から見たクリーニングユニット26の分解斜視図である。図23は、ドラム前軸受10側から見たクリーニングユニット26の分解斜視図である。図24は、プロセスカートリッジ70が静置され感光体ドラム1が静止している状態におけるクリーニング部材6とクリーニング枠体27との位置関係を示す部分断面図である。又、図25は、プロセスカートリッジ70の落下時などにおけるクリーニング部材6とクリーニング枠体27との位置関係を示す部分断面図である。
図22に示すように、本実施例では、感光体ドラム1の回転軸線方向におけるドラム前軸受10の端部(クリーニング枠体本体27A側の端部)に、規制部10cが設けられている。この規制部10cは、クリーニング部材6の突出部8dと所定の間隔を持って対向する位置(突出部8dから−Y方向)に設けられている。即ち、本実施例では、クリーニング枠体本体27Aと共にクリーニング枠体27を構成するドラム前軸受10に、クリーニング部材6の突出部8dに対して所定の間隔を持って感光体ドラム1側から対向するように、規制部10cが設けられている。
図24に示すように、実施例2と同様に、第一当接部8yが第一支持部27yから離れる方向(概ね−Y方向)における第一頂点27iと第二頂点27jとの間の距離をW1とする。又、プロセスカートリッジ70が静置され、感光体ドラム1が静止している状態における、突出部8dとこれに対向する規制部10cとの間の距離(概ね−Y方向)をW3とする。即ち、規制部10cは、突出部8dから距離W3(>0)だけ離間した位置に配置される。これにより、当接部8aを回動軸としたクリーニング部材6の回動を阻害することなく、規制部10cで突出部8dの移動を規制することが可能である。そして、上記距離W1と距離W3とは、距離W1≧距離W3の関係とされる。その理由は後述する。
図25に示すように、プロセスカートリッジ70に落下などで衝撃が加わると、次のようになることがある。即ち、クリーニング部材6は、ゴムブレード7の先端部7aと感光体ドラム1の接触位置Jを支点として、支持部材8の第一当接部8yがクリーニング枠体27の第一支持部27yから離れる方向に回転することがある(図中矢印E方向)。
このとき、支持部材8の突出部8dは、ドラム前軸受10の規制部10cと接触し、上記方向の回転が規制される。このときの第二当接部8x上の第二当接部27xとの接触位置を、位置ずれ時接触位置8fとする。又、プロセスカートリッジ70が静置され、感光体ドラム1が静止している状態における第二当接部8x上の第二支持部27xとの接触位置を、安静時接触位置8e(図24)とする。この場合、上記位置ずれ時接触位置8fの位置は、概ね上記安静時接触位置8eからY方向にW3だけ移動した位置となる。ここで、上述のように距離W1≧距離W3の関係(図24)とされている。これにより、上記衝撃が加わった際の移動距離W3と、第二当接部8xが第二支持部27xに接触した状態を維持できる最大限の移動距離W1との関係が、距離W1=距離W3の関係となるか、又は距離W1>距離W3の関係となる。
従って、支持部材8の当接部8aが第二支持部27xから外れてしまうことはない。又、規制部10cが上述のような距離関係に位置するため、引張りバネ29のY方向の付勢力F4yにより、支持部材8の当接部8aは、その後プロセスカートリッジ70が静置され、感光体ドラム1が静止している状態の元の位置に戻る。これにより、上記距離関係W1≧W3を満たすことで、プロセスカートリッジ70の落下などによって衝撃が加わっても、クリーニング部材6の位置が安定する。
次に、本実施例におけるクリーニングユニット26の組み立て手順について説明する。
図23に示すように、先ず、支持部材8の当接部8aを、クリーニング枠体27の支持部27bに当接させる。このとき、支持部材8の第一当接部8y、第二当接部8xは、クリーニング枠体27の第一支持部27y、第二支持部27xと接触して、クリーニング枠体27への概略位置を定められる。
その後、実施例2と同様の手順で、クリーニング部材6の長手方向の位置決め、帯電ローラ2のクリーニング枠体27への組み立て、及び感光体ドラム1とドラム前軸受10とのクリーニング枠体27への組み立てを行う。
ドラム前軸受10がクリーニング枠体27に取付けられた際、クリーニング枠体27に設けられた開口部27hにドラム前軸受10の規制部10cが挿入される。ここで、図24に示すように、開口部27hの距離W11(X方向)は、ドラム前軸受10の規制部10cを挿入することができるように、この規制部10cの同方向の寸法より大きな寸法となっている。
この状態で、ドラム前軸受10とクリーニング枠体27とをビス30などの固定手段により固定し、クリーニング枠体27へのドラム前軸受10の取り付けが完了する。
最後に、図24に示すように、クリーニング部材6の取付け部8bとクリーニング枠体27のボス27cとの間に、引張りバネ29を張架する。
ここで、クリーニングユニット26の長手方向の一端部(前側端部)に注目してクリーニングユニット26の組み立て手順を説明したが、他端部(奥側端部)についても上記と同様の手順を同期して行う。尚、クリーニングユニット26の他端部(奥側端部)においては、ドラム奥軸受11を上記と同様の方法でクリーニング枠体27へ取り付ける。又、本実施例では、上述のようにクリーニングユニット26の他端部(奥側端部)側には、クリーニング部材6の位置決め穴8cと、クリーニング枠体27の位置決めボス27fとは設けられていない。
これにより、クリーニングユニット26の組み立てが完了すると共に、クリーニング部材6が感光体ドラム1に所定の圧力で当接し、クリーニングが可能な状態となる。又、このとき、ドラム前軸受10の規制部10cと支持部材8の突出部8dとの間の距離W3が形成される。
以上、本実施例によれば、規制部10cをドラム軸受部材10に設けることで、実施例2と同様に物流時のクリーニング部材6の位置の安定化が図れると共に、更に組立性の向上を図れる。
実施例4
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例におけるクリーニングユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置の基本的な構成は実施例1のものと同じである。従って、本実施例において、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、クリーニング部材6の長手方向における位置ずれを抑制する構成の他の例について説明する。
本実施例では、図26(a)、(b)に示すように、クリーニング部材6には、クリーニング枠体27に対するクリーニング部材6の長手方向の位置を定めるための被位置決め部8mが設けられている。本実施例では、被位置決め部8mは、支持部8の主部8Aの長手方向の端部近傍に貫通穴8gが設けられることで形成されている。この被位置決め部8mは、支持部材8の主部8Aの長手方向の端部側面と貫通穴8gの内側面とを有する、主部8Aの長手方向と略直交する方向に延びた柱状部である。
被位置決め部8mは、当接部8aの第二当接部8xと隣り合う第一被位置決め面8pと、この第一被位置決め面8pと対向する第二被位置決め面8sと、を有する。被位置決め部8mにおいて、第一被位置決め面8pは、上記主部8Aの長手方向の端部側面で構成され、主部8Aの長手方向と略直交する方向に延びている。又、被位置決め部8mにおいて、第二被位置決め面8sは、上記貫通穴8gの内側面で構成されており、主部8Aの長手方向と略直交する方向(即ち、短手方向)に延びている。
又、本実施例では、図27に示すように、クリーニング枠体27には、クリーニング枠体27に対するクリーニング部材6の長手方向の位置を定めるために、位置決め部27mが設けられている。位置決め部27mは、上記第一被位置決め面8pに接触する第一位置決め面27pと、この第一位置決め面27pと対向し上記第二被位置決め面8sに接触する第二位置決め面27sと、を有する。第一位置決め面27pと第二位置決め面27sは、それぞれクリーニング枠体27の内面27A1から−Y方向に延びている。
更に説明すると、本実施例では、クリーニング枠体27の支持部27bは、実施例1と同様に、クリーニング枠体27の内面27A1から突出して設けられた、感光体ドラム1の回転軸線方向に沿って見た断面が略L字形の台部27b1上に形成されている。そして、本実施例では、上記第一位置決め面27pは、上記台部27b1の−Y方向に沿う横台部27b3の、支持部材8側の側面で構成されている。又、本実施例では、感光体ドラム1の回転軸線方向において支持部27bの横台部27b3と対向する位置には、横台部27b3と同様の形状でクリーニング枠体27の内面27A1から突出するように突起部27nが設けられている。この突起部27nは、貫通穴8gに挿入される。そして、本実施例では、上記第二位置決め面27sは、この突起部27nの、感光体ドラム1の回転軸線方向の端部側の側面で構成されている。
そして、図28に示すように、クリーニング枠体27の位置決め部27mに対して、クリーニング部材6の被位置決め部8mを係合させる。これにより、クリーニング部材6を当接部8aを回動軸として回動可能な状態としつつ、クリーニング枠体27に対するクリーニング部材6の長手方向の位置を決めることができる。
又、第一被位置決め面8p、第二被位置決め面8sと第一位置決め面27p、第二位置決め面27sとがそれぞれ接触し、クリーニング部材6の長手方向の位置を決めている領域は、図29において斜線部(ハッチング部)で示す位置決め領域90となる。
このように、本実施例では、第一被位置決め面8pは、第二当接部8xと隣り合う面であり、上記位置決め領域90は、クリーニング部材6の回動中心8cに近い位置にある。これにより、クリーニング部材6が回動可能範囲θの範囲で回動した場合において、第一被位置決め面8p、第二被位置決め面8sと第一位置決め面27p、第二位置決め面27sとがそれぞれ摺動する量を少量に抑制することができる。従って、第一被位置決め面8p、第二被位置決め面8sと第一位置決め面27p、第二位置決め面27sの削れを抑制することが可能となる。
本実施例では、上述のクリーニング枠体27に対するクリーニング部材6の長手方向の位置決め構成は、感光体ドラム1の回転軸線方向の一端部(前側端部)側の一箇所に設けられている。
尚、図30に示すように、クリーニング部材6の長手方向において本実施例の第一の被位置決め面8p、第一位置決め面27p側とは反対側の端部の支持部材8及び支持部27bの側面を利用して、第二被位置決め面8s、第二位置決め面27sとすることもできる。この場合も、この反対側の端部における支持部材8の側面である第二被位置決め面8sは、第一被位置決め面8pと対向している。
以上、本実施例によれば、クリーニング部材6の被支持面(特に、第二当接部8x)に隣接して、クリーニング部材6の長手方向の位置を決めるための被位置決め面を設ける。特に、本実施例では、クリーニング枠体27の支持部27bの側面を位置決め面として、クリーニング部材6の被位置決め面と係合させる。これにより、クリーニング部材6の回動に伴う、クリーニング枠体27とクリーニング部材6の削れを低減することが可能となる。
その他の実施例
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、当接部8aは、支持部材8の主部8Aの長手方向の端部に突出して設けたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図31(a)に示すように、支持部材8の長手方向の両端部において、支持部材8の屈曲部8Dに隣接する主部8Aの側面と補強部8Bの側面とを、それぞれ第一当接部8y、第二当接部8xとして用いることができる。尚、主部8Aに対して補強部8Bと同様に屈曲された部分を、支持部材8の長手方向の両端部のみに形成してもよい。
又、上述の実施例では、支持部材8は、主部8Aと、屈曲部8Dにおいて主部8Aに対して屈曲された補強部8Bと、を有するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図31(b)に示すように、支持部材8が、上記実施例における主部8Aに対応する部分のみを有し、その長手方向端の端部に上記実施例と同様の当接部8aを有していてもよい。又、上述の実施例では、付勢部材は、引張りバネであるものとしたが、例えば、図31(b)に示す支持部材8を用いる場合などにおいて、付勢部材は圧縮バネ49であってもよい。この場合クリーニング枠体に設けた受部と支持部材8における付勢部材の作用部との間に圧縮バネ49を配置し、ゴムブレードを感光体ドラム1に当接させる方向に当接部8aを回動軸として支持部材8を回動させるように付勢することができる。
1 感光体ドラム
4 現像ユニット
6 クリーニング部材
7 ゴムブレード(弾性部材)
8 支持部材
8a 枠体当接部(当接部)
8d 突出部(被規制部)
8p 第一被位置決め面
8s 第二被位置決め面
8y 第一当接部
8x 第二当接部
8A 主部
26 クリーニングユニット
27 クリーニング枠体
27a 除去トナー室
27b 支持部
27g 規制部
27p 第一位置決め面
27s 第二位置決め面
27x 第二支持部
27y 第一支持部
29 引張りバネ(付勢部材)
100 電子写真画像形成装置

Claims (19)

  1. 回転可能な感光体ドラムと、前記感光体ドラム上からトナーを除去するクリーニング部材と、前記感光体ドラムと前記クリーニング部材とを支持する枠体と、を有するクリーニングユニットにおいて、
    前記クリーニング部材は、前記感光体ドラムに当接する弾性部材と、前記弾性部材を支持する支持部材と、を有し、
    前記支持部材は、前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿う方向の両端部のそれぞれにおいて前記枠体に当接する枠体当接部を有し、
    前記枠体当接部は、互いに交差する方向に延びる面で構成された第一当接部と、第二当接部と、を有し、前記第一当接部は、前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿って見たときに前記枠体当接部から前記弾性部材に向かう第一軸線に対して、前記感光体ドラム側とは反対側を向いており、前記第二当接部は、前記第一軸線と略直交する第二軸線に対して、前記弾性部材側とは反対側を向いており、
    前記枠体は、前記支持部材の前記両端部のそれぞれにおいて前記枠体当接部に当接するクリーニング部材支持部を有し、
    前記クリーニング部材支持部は、前記第一当接部に当接する第一支持部と、前記第二当接部に当接する第二支持部と、を有し、前記クリーニング部材を、前記枠体当接部を回動軸として回動可能に支持し、
    前記クリーニングユニットは更に、前記枠体当接部を回動軸として前記クリーニング部材を回動させて前記弾性部材を前記感光体ドラムに接触させる方向に前記クリーニング部材を付勢する付勢部材を有することを特徴とするクリーニングユニット。
  2. 前記支持部材は、前記感光体ドラムの回転軸線方向と略平行な板状の主部を有し、前記枠体当接部は、前記主部の前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿う方向の両端部のそれぞれにおいて前記主部から突出して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクリーニングユニット。
  3. 前記第一当接部は、前記第一軸線に対し前記感光体ドラム側とは反対側の前記主部の面と同一平面であることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーニングユニット。
  4. 前記支持部材は、プレス加工で打ち抜かれた板金で形成されており、前記第二当接部は前記プレス加工による打ち抜き面であり、前記第二支持部は前記打ち抜き面のせん断領域に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリーニングユニット。
  5. 前記第一支持部及び前記第二支持部は、前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿って見た断面が、円弧形状、又は頂点を有する突起形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のクリーニングユニット。
  6. 前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿って見たときに、前記第一当接部と前記第一支持部との接触位置から前記第二軸線に沿って延長した直線と、前記第二当接部と前記第二支持部との接触位置から前記第一軸線に沿って延長した直線との交点から、前記各接触位置までの距離が、略等距離であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のクリーニングユニット。
  7. 前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿って見たときに、前記第一当接部と前記第一支持部との接触位置から前記第二軸線に沿って延長した直線と、前記第二当接部と前記第二支持部との接触位置から前記第一軸線に沿って延長した直線との交点からの、前記弾性部材と前記感光体ドラムとの接触位置までの距離と、前記支持部材に対する前記付勢部材の作用部までの距離とが、略等距離であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のクリーニングユニット。
  8. 前記枠体は、前記第一当接部が第一支持部から離れる方向へ前記枠体当接部が移動するのを規制する規制部を有し、前記規制部は、前記枠体当接部を回動軸とした前記クリーニング部材の回動を許すように、前記クリーニング部材の被規制部に対して所定の間隔を持って前記感光体ドラム側から対向することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のクリーニングユニット。
  9. 前記規制部は、前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿う方向において2箇所以上に設けられていることを特徴とする請求項8に記載のクリーニングユニット。
  10. 前記規制部は、前記クリーニング部材の前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿う方向の両端部のそれぞれに対応して設けられていることを特徴とする請求項9に記載のクリーニングユニット。
  11. 前記支持部材は、前記感光体ドラムの回転軸線方向と略平行な板状の主部を有し、前記被規制部は、前記主部の前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿う方向の端部において前記主部から突出して設けられていることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載のクリーニングユニット。
  12. 前記離れる方向における、前記第一当接部と前記第一支持部との接触位置から前記第二当接部と前記第二支持部との接触位置までの距離が、前記所定の間隔以上であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載のクリーニングユニット。
  13. 前記枠体は、少なくとも前記クリーニング部材支持部が設けられた第一枠体部分と、前記感光体ドラムを回転可能に支持する第二枠体部分と、を互いに結合して形成されており、前記規制部は、前記第二枠体部分に設けられていることを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載のクリーニングユニット。
  14. 前記支持部材は、前記枠体当接部に隣接する、前記支持部材の前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿う方向の端部側面で構成された第一被位置決め面と、前記第一被位置決め面と対向する第二被位置決め面と、を有し、
    前記枠体は、前記第一被位置決め面に接触して前記感光体ドラムの回転軸線方向における位置を決める第一位置決め面と、前記第二被位置決め面と接触して前記感光体ドラムの回転軸線方向の位置を決める第二位置決め面と、を有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のクリーニングユニット。
  15. 前記支持部材は、前記感光体ドラムの回転軸線方向と略平行な板状の主部を有し、前記枠体当接部は、前記主部の前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿う方向の端部から突出して設けられており、
    前記第一被位置決め面は、前記第二当接部に隣接する、前記主部の前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿う方向の端部側面で構成され、
    前記第一位置決め面は、前記枠体の内面から突出して設けられた、前記第二支持部が形成された台部の側面で構成されることを特徴とする請求項14に記載のクリーニングユニット。
  16. 前記第二被位置決め面は、前記主部に形成された穴の内側面で構成され、
    前記第二位置決め面は、前記枠体の内面から突出して設けられた、前記穴に挿入される突起部の側面で構成されることを特徴とする請求項15に記載のクリーニングユニット。
  17. 前記第一、第二被位置決め面と前記第一、第二位置決め面は、それぞれ前記感光体ドラムの回転軸線方向に沿う方向において1箇所に設けられていること特徴とする請求項16に記載のクリーニングユニット。
  18. 請求項1〜17のいずれか一項に記載のクリーニングユニットを有し、前記感光体ドラムに形成されたトナー像を記録材に転写し定着させて出力する電子写真画像形成装置の本体に着脱可能なプロセスカートリッジ。
  19. 請求項18に記載のプロセスカートリッジを着脱可能に有し、前記感光体ドラムに形成されたトナー像を記録材に転写して定着させて出力する電子写真画像形成装置。
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