JP2013227709A - ネクタイ結び目の保持具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネクタイ結び目を前方に押し上げて保持するネクタイ結び目の保持具であり、ネクタイ結び目を下方から押し上げて保持する支え部(2)と、保持具をワイシャツの第2以降のボタンおよび/または第1ボタンより下方の前立て部分に係止させるための係止部(3)を有することを特徴とするネクタイ結び目の保持具(1)。
【選択図】図7
Description
(1)ネクタイ結び目の厚みがワイシャツの襟の高さより小さい場合、ネクタイ結び目がネクタイの重みで下方に引っ張られ、襟の上部からずり落ち、見栄えがしない。
(2)ネクタイ結び目が下方に引っ張られることにより、結び目の奥面が上方を向いてしまってワイシャツの襟台との間に角度の開きを生じて隙間ができ、見栄えがしない。
しかし、特許文献1〜3のネクタイ保持具は、いずれも、喉近辺のワイシャツの第1ボタンに取り付けるものであるため、着脱が容易ではなかった。また、特許文献1及び2のネクタイ保持具は、横から見ると該保持具の装着がわかり、外観上違和感があった。さらに、特許文献1〜3のネクタイ保持具は、いずれも、ワイシャツの第1ボタンを外した状態では効果を発揮できないなどの問題点があった。
ネクタイ結び目がずり落ちることを防ぎ、ネクタイ結び目を前方斜め上に押し上げるので、ネクタイをきつく締め上げる必要がなく、ネクタイを中心とするVゾーンをきちんと整えそれを保つ効果がある。
ワイシャツの第1ボタンに取り付けるものではなく、ワイシャツの第1ボタンより下方に取り付けるものであるため、着脱が容易である。
ワイシャツの第1ボタンを外した状態でも着用可能であり、ネクタイをきつく締めない状態でも、ネクタイ結び目を美しく保つことができる。
構造が非常にシンプルであるため、大量生産が容易にできる。
本発明のネクタイ結び目の保持具によれば、容易にネクタイ結び目をきちんと保つことができ、好印象を与える服装が求められるホテルマン、セールスマン、タクシー運転手などの営業職をはじめ、身だしなみに気を配るビジネスマン、政治家、アナウンサーなど多くの人の間で、新たな需要を生み出すものである。
第一実施形態のネクタイ結び目の保持具1は、ネクタイ結び目を45度程度の傾きに下方から押し上げて保持する支え部2と、保持具1をワイシャツの第2以降のボタンに係止させるための係止部3と、支え部2と係止部3との間に配設された湾曲部4とから構成されている。
係止部3は、支え部2の基部より湾曲部4を介して下方に延設された係止板31からなる。係止板31は、ワイシャツの第2以降のボタンに係止するための横方向の切れ目5、6及び7並びに縦方向の切れ目8を有する。横方向の切れ目5、6及び7の先端上側には、ワイシャツの第2以降のボタンに係止するための切り欠き5a、6a、7aがそれぞれ形成されている。縦方向の切れ目8は、第3以降のボタンに係止し保持具1の左右の移動を防ぐため設けられている。
湾曲部4は、ネクタイ結び目の奥まで達するように、喉元の湾曲に合わせた形状に形成されている。
なお、本実施形態では、係止板31に、横方向の切れ目が3本及び縦方向の切れ目が1本設けられているが、切れ目の本数は本実施形態のものに限定されるものではなく、ネクタイ結び目の厚みに合わせて支え部2の高さを調整するために1本以上の切れ目を備えていればよく、また縦方向の切れ目8は設けなくてもよい。また、横方向の切れ目は、必ずしも本実施形態のように同一方向のみから切れ目を入れる必要はなく、左右方向から交互に切れ目を入れてもよい。さらに切れ目を入れるかわりに、係止板31に楕円形の穴を開けてボタンに係止する方法でもよい。
このように第一実施形態において、本保持具はネクタイ結び目の厚みに関わらず結び目をワイシャツの両襟の中央上部に密着させた状態を保持することができる。
なお、ワイシャツのボタンの留糸に余裕を持たせたり、伸縮性の高い繊維を使うことにより、係止板31の切れ目の挿入を容易にすることができる。
第二実施形態のネクタイ結び目の保持具は、前記第一実施形態と同様な作用効果が得られるのに加えて、第1ボタンを外した状態で保持具を使用した場合でも、止め板の作用で保持具がネクタイ結び目の中心からずれないという効果がある。
第三実施形態において、前記第一実施形態と異なる点は、図4に示すように、支え部2の先端にネジ止め用孔(図示せず)を有し、該ネジ止め用孔に、キャップ付きネジ13が装着されている点である。キャップ付きネジ13は、ネジ止め用孔への挿入程度により、ネクタイ結び目の角度を自在に調整し、ネクタイを強調して見せる機能を有する。ネジ13を緩めてキャップの位置を高くすると、ネクタイ結び目が前方上方に上がり、水平方向に近づき、ネジ13を締めてキャップの位置を低くすると、ネクタイ結び目が垂直方向に近づく。本実施形態では、支え部2及び湾曲部4に強度や弾性を付与するために、支え部2及び湾曲部4の厚みを厚く成形している。
第三実施形態のネクタイ結び目の保持具は、前記第一実施形態と同様な作用効果が得られるのに加えて、ネクタイ結び目の角度を調節し、ネクタイの見せ方を変えられるという効果がある。
図5(a)に示すように、係止部3は、支え部2の基部より湾曲部4を介して下方に延設された係止板31からなる。係止板31には、調整板14を嵌着するための突起31aが縦方向に複数個設けられている。
湾曲部4は、ネクタイ結び目の奥まで達するように、喉元の湾曲に合わせた形状に形成されている。
図5(b)に示すように、調整板14には、係止板31の突起31aに嵌めて調整板14を係止板31に嵌着するための孔14aが縦方向に複数個設けられている。
第四実施形態のネクタイ結び目の保持具は、前記第一実施形態と同様な作用効果が得られるのに加えて、保持具をワイシャツのボタンに係止させるものではなく、保持具をワイシャツに設けたスリットに挿入して係止させるものであるため、保持具の着脱が一層容易であるという効果がある。
図7(a)に示すように、係止部3は、支え部2の基部より湾曲部4を介して下方に延設された係止板31からなる。係止板31には、その裏面にマジックテープ(登録商標)などの面ファスナー18が貼付されている。
湾曲部4は、ネクタイ結び目の奥まで達するように、喉元の湾曲に合わせた形状に形成されている。
また、支え部2には、ネクタイ結び目との当接面に、支え部2とネクタイとのずれを防止するための滑り止め19が貼付されている。
第五実施形態のネクタイ結び目の保持具は、前記第一実施形態と同様な作用効果が得られるのに加えて、保持具を面ファスナーにより着脱させるものであるため、ネクタイ結び目の厚みに応じ容易かつ自在に保持具の位置を調節できるという効果がある。
湾曲部4は、ネクタイ結び目の奥まで達するように、喉元の湾曲に合わせた形状に形成されており、その端縁部を、支え部2の基部に嵌挿される軸体4aとなしてある。湾曲部4には、その裏面にマジックテープ(登録商標)などの面ファスナー22が貼付されている。
また、支え部2は、その基部を屈曲して、湾曲部4の軸体4aを嵌合する筒状体2aとなしてある。支え部2の上面にも、マジックテープ(登録商標)などの面ファスナー23が貼付されている。
支え部2と湾曲部4との角度の固定は、図9(b)に示すようなマジックテープ(登録商標)などの面ファスナー20を、湾曲部4の裏面に貼付した面ファスナー22及び支え部2の上面に貼付した面ファスナー23の上に被せて貼り合わせることにより固定される。上記の面ファスナー20は、面ファスナー22及び面ファスナー23と対をなすものである。
第六実施形態のネクタイ結び目の保持具は、前記第五実施形態と同様な作用効果が得られるのに加えて、支え部2と湾曲部4との角度を適宜調整することができるため、ネクタイ結び目の角度を調節し、ネクタイの見せ方を変えられるという効果がある。
湾曲部4は、ネクタイ結び目の奥まで達するように、喉元の湾曲に合わせた形状に形成されており、その端縁部の一端から中央に円周面が接合された軸体24が形成されている。該軸体24の端面の中央には、軸体24の径より小さい径の細軸25が形成されている。湾曲部4には、その裏面にマジックテープ(登録商標)などの面ファスナー22が貼付されている。
支え部2と係止板31との角度の固定は、第六実施形態の場合と同様に、図9(b)に示すようなマジックテープ(登録商標)などの面ファスナー20を、湾曲部4の裏面に貼付した面ファスナー22及び支え部2の上面に貼付した面ファスナー23の上に被せて貼り合わせればよい。
第七実施形態のネクタイ結び目の保持具は、前記第六実施形態と同様な作用効果が得られる。
第七実施形態のネクタイ結び目の保持具1のワイシャツへの好ましい装着手順は、前記第六実施形態の場合と同様である。
例えば、第五実施形態のネクタイ結び目の保持具に限らず、保持具の支え部のネクタイ結び目の当接面には、支え部2とネクタイとのずれを防止するための滑り止めを貼付してもよい。第六又は第七実施形態の面ファスナーによる支え部の角度調節の仕組を第一、第二、第四実施形態と組合わせることもできる。
また、第四実施形態の調整板は突起により保持具本体に嵌着されているが、面ファスナーを両者に貼付し保持具が適切な長さになるように貼り合わせることもできる。保持具をワイシャツと違和感なく一体化させ、装着していることを容易に気付かれないようにするために、係止板の表面をワイシャツと同じ布地で覆う、又は成型材料とワイシャツを同じ色のものにすることも可能であり、さらに係止部の厚みを左右の端部で薄くなるよう傾斜をつけることもできる。
2 支え部
3 係止部
31 係止板
4 湾曲部
5,6,7,8 切れ目(ボタンに係止する手段)
9 ネクタイ結び目(ネクタイ)
15 第1ボタン孔
16 第2ボタン孔
17 スリット
18,18’,20,21,22,23 面ファスナー
19 滑り止め
Claims (5)
- ネクタイ結び目を前方に押し上げて保持するネクタイ結び目の保持具であり、ネクタイ結び目を下方から押し上げて保持する支え部と、保持具をワイシャツの第2以降のボタンおよび/または第1ボタンより下方の前立て部分に係止させるための係止部を有することを特徴とするネクタイ結び目の保持具。
- 前記係止部が、前記支え部の基部より下方に延設され、ワイシャツの第1ボタンより下方のボタンに係止する手段を有することを特徴とする、請求項1記載のネクタイ結び目の保持具。
- 前記係止部が、前記支え部の基部より下方に延設され、ワイシャツの第1ボタン孔と第2ボタン孔との間の前立て部分の表地に設けられたスリットに挿入可能であることを特徴とする、請求項1記載のネクタイ結び目の保持具。
- 前記係止部が、前記支え部の基部より下方に延設され、ワイシャツの第1ボタン孔と第2ボタン孔との間に貼付された面ファスナーに貼り合わせられる面ファスナーが前記係止部の裏面に貼付されていることを特徴とする、請求項1記載のネクタイ結び目の保持具。
- 前記支え部が、ネクタイ結び目の当接面に、支え部とネクタイとのずれを防止するための滑り止めを有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のネクタイ結び目の保持具。
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