JP2013226920A - 車輪止め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車検場や自動車整備工場などにおいて、作業者が屈み込むことなく、立ったままの簡単な操作で、確実に車輪止め装置をタイヤと路面の双方に密着できるようにする。
【解決手段】本体は、設置面となる底面を有する角柱フレーム(2)と、この底面に対向する表面にT字状に結合された支柱(2)とからなり、角柱フレーム(1)の一方の側面にスライド可能に連結された一対の車止めブロックがスプリング(21)により、互いに近接する方向の付勢力が与えられている。ペダル11を踏み込むことで、車止めブロック(5a、5b)は互いに離隔するよう移動し、ラチェットによりその状態が保持され、タイヤの接地面の前後にセットした上で、レバー(5)を操作することで、スプリング(21)の付勢力により、一対の車止めブロック(5a、5b)をタイヤ接地面の前後に向けて相互に押圧させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、停車中の自動車の移動を阻止する車輪止め装置に関する。
従来から、停車中の自動車が不意に移動しないよう、下記特許文献1にみられるような合成樹脂等からなる車輪止めのくさび部を、タイヤ表面と路面の双方に密着するよう設置し、万一の操作ミスにより自動車が発進しようとしても、路面との間で生じる摩擦力により未然に防止することが行われている。
特に、陸運局の車検場や自動車整備工場などにおいて、排気ガス検査、エンジンの修理、調整時には、エンジンを稼働させる必要があるため、駆動側タイヤの前後に、車輪止めを押し込むことで、人身事故を防止することが義務付けられている。
また、ガソリンスタンド、物流センター等においても、タンクローリー車、飼料や粉体を搬送するトラック等についても、両タイヤに確実に車輪止めを設置することがマニュアル化されている。
ところが、車輪止めがタイヤと路面の双方に十分に密着していない場合は、作業員や他の工具との接触、さらには自動車の振動などにより簡単にずれてしまい、十分な効果を得ることができず、自動車が急発進した場合、これを乗り上げて進行する危険性がある。
したがって、このような車止めを確実に機能させるためには、作業者がタイヤハウス付近に屈み込んで、タイヤと路面の双方に密着するよう差し込んだ上で、車止めの側面をタイヤ方向に強力に押し込む作業が必要となり、多大な労力を要し、腰痛等の原因にもなっていた。
また、例えば、空車の状態で貨物自動車に適切な車輪止めを行った場合、そのままの状態で貨物を積載していくと、タイヤの接地圧が徐々に増大するため、車輪止めがタイヤに食い込んだ状態となり、取り外しが非常に困難になるケースも頻繁に発生する。
このため、車止めを足等で安易に設置したり、最悪の場合車止め作業を省略してしまうおそれがあり、重大な人身事故を発生させる原因にもなっていた。
下記特許文献2には、自動車運搬用車両の荷台に自動車を固定するため、車輪通過溝に沿って移動可能な車輪止めを設け、両者間のクランプを解除して車止めをタイヤに接触するまで押し込み、クランプによりロックすることが行われている。
このような車止め装置によれば、タイヤと荷台の双方に車輪止めを強力に密着させることができるが、やはり作業員にタイヤハウス付近に屈み込んでの作業を強いることになり、しかも、構造が複雑で重量もあるため、車検場や自動車整備工場等で、自由に持ち運び任意の場所で自動車を固定するには不向きである。
特開2000−233727号公報 特許第3618623号公報
そこで、本発明の目的は、車検場や自動車整備工場などにおいて、作業者が屈み込むことなく、立ったままの簡単な操作で、確実に車輪止め装置をタイヤと路面の双方に密着できるようにすることにより、車輪止めに係る作業負担を抜本的に低減するとともに、仮に車輪止めをした状態で、積載によりタイヤ接地圧が上昇しても、車輪止めの取り外しを容易に行えるようにすることにより、不適切な車輪止めに伴う人身事故の発生を未然に防止することにある。
上記目的を達成するため、本発明の車止め装置は、設置面となる底面を有する角柱フレームと、該角柱フレームの前記底面に対向する表面にT字状に結合された支柱(2)とからなる本体と、前記角柱フレームの一方の側面にスライド可能に連結された一対の車止めブロックと、該車止めブロックを互いに前記角柱フレームの中心に向けて付勢するスプリングと、前記本体に設けられ、前記スプリングによる付勢力に抗し、前記車止めブロックを互いに離隔するよう移動させる移動手段と、該移動手段による前記車止めブロックの移動位置を保持する保持手段と、前記保持手段を解除して、前記スプリングの付勢力により、前記一対の車止めブロックをタイヤ接地面の前後に向けて相互に押圧させる解除手段を備えている。
また、上記の車止め装置において、前記移動手段が、前記支柱に揺動自在に連結されたペダルと、該ペダルにより引き上げられるワイヤと、前記角柱フレームの中央部と左右両端部にそれぞれ一対に設けられ、前記ワイヤを左右に振り分けて一対の車止めブロックの互いに離隔するよう移動させるものであり、前記保持手段が、ラチェット爪と係合することにより、前記ワイヤの引き上げ位置を保持するラチェットであり、かつ、前記解除手段が、前記支柱の上端に連結されたハンドルに取り付けられたレバーであって、前記ラチェット爪との係合を解除して、前記ラチェットを開放するものとするとさらに好適である。
さらに、上記の車止め装置において、前記角柱フレームの他方の側面に、移動用のキャスターを設けると車止め装置を簡単に移動して設置することができる。
本発明によれば、作業者は、屈み込んで、タイヤと路面の双方に密着するよう差し込む等の作業をまったく行うことなく、立ったままの状態で、簡単かつ確実に車止めブロックをセットし、これを解除する場合には、移動手段を再び作動させることで、簡単に取り外すことが可能となる。
また、特に移動手段として、ペダルを採用した場合には、仮に、車止めブロックをセットした状態で、貨物の積載によりタイヤ接地圧が上昇し、タイヤが車止めブロックに食い込んだ状態になったとしても、立ったまま強力な踏込力を作動させることで、簡単かつ確実に解除することができる。
本実施例の車止め装置を立てた状態で作業者側から全体構造を示す図。 本実施例の車止め装置を立てた状態で車両側から全体構造を示す図。 本実施例に関わる車止め装置の基端部2aを側面からみた断面図。 本実施例に関わる車止め装置の基端部2aを車両側からみた断面図。 本実施例に関わる車止め装置の角柱フレーム1内部構造を示す図。
以下、本発明の実施例を図面とともに説明する。
[実施例1]
図1、図2は、本実施例の車止め装置の全体構成を示すもので、ともに、車止め装置を路面あるいは床面に立てた状態で、図1は作業者側から見た図、図2は車両側からみた図である。
本体Aは、角柱フレーム1と、角柱フレーム1の中央部に固設された支柱2とから構成され、支柱2の上端には、ハンドル3が取り付けられている。
図1において、角柱フレーム1の作業者側側面1aの両側には、キャスター4が取り付けられている。
一方、図2において、車両側側面1bには、後述する車輪止めブロック5a、5bがスライド可能に移動できるようスリット部6a、6bが形成されている。
なお、路面、床面への接地面となる角柱フレーム1の底面には、摩擦力を発揮させるため、突起や凹凸を設けたり、摩擦係数の高い樹脂等を貼付すると好適である。
角柱フレーム1の底面に対向する表面1cの中央部には、支柱2の基端部2aが固設されており、この基端部2aには、車輪止めブロック5a、5bを移動させる機構部が収容可能な空間部を備えており、この実施例では、角柱フレーム1と一体にT字状をなすフレームにより形成されている。なお、後述するように、車輪止めを行うため、底面が路面、床面に平行に接触するよう回転された際、図3に示されるように、路面、床面に対し、支柱2は、車体から離れる方向に傾斜(例えば7°)している。
ハンドル3の両側に取り付けられたグリップ3aの一方(この実施例では、図1に示されるように作業者側から見て右側)に対向して、自転車のブレーキレバーと同様の構造のレバー5が設けられている。このレバー5には、アウタワイヤ内を摺動するインナーワイヤ7が連結されており、その他端は、後述するように、図3に示されるラチェット爪8に連結されている。
基端部2aを側面からみた断面図、車両側からみた断面図を図3、図4に示す。
図3において、基端部2aの側面両側には、図4に示されるように、逆転防止用のラチェット9の軸9aが回転自在に取り付けられており、ラチェット9側には、その上方に、ラチェット9の逆転を防止するラチェット爪8が回転自在に取り付けられている。このラチェット爪8は、スプリング10により、時計方向の付勢力が与えられており、その先端の爪部がラチェット9と噛み合うことで、ラチェット9が反時計方向に回転するのを防止する。
一方、ラチェット9が時計方向には回転駆動されると、ラチェット爪8先端の爪部がラチェット9の歯を1つずつ乗り越え、そのたびにクリック音を発生しつつラチェット9の時計方向の回転を許容するとともに、逆転が防止されるようになっている。
そして、レバー5を引き込むことにより、ラチェット爪8が図3において反時計方向に回転することにより、ラチェット爪8先端の爪部とラチェット9の歯との噛み合いが解除され、ラチェット9の逆転が可能となる。
基端部2a下方の側面両側には、ペダルアーム11a、11bが、軸9cにより揺動自在に取り付けられており、その上端にペダル11が回転自在に連結されている。ペダルアーム11a、11bの上端付近には、板部材11cが両者間に掛け渡されており、その中央部に、チェーン12の一端が連結されている。
このチェーン12は、基端部2aの作業者側面上方に形成された開口部を介して基端部2aの内部を通り、図4に示されるように、ラチェット爪ラチェット9の軸9a中央部に回り止めされて結合されたチェーンスプロケット13と噛み合い、基端部2aの内部において下方に案内される。
なお、ペダルアーム11a、11bの基端部に一方向クラッチを設け、戻しスプリングにより支柱2に沿う方向に復帰するよう付勢力を与えることで、ペダル11を踏み込んだ時のみラチェット9を作動させ、ペダル11を離したときは、足に追随して戻るようにすれば、さらに操作を向上させることができる。
図4に示されるように、チェーン12の下端には、ワイヤクリップ14を介して、ステンレス製などのワイヤ15の中央部がボルトなどに固着されており、このワイヤ15は、角柱フレーム1内部の中央部付近において、左右両側に設けられたワイヤシーブ(ワイヤ案内用ローラー)16a、16bにより、左右に振り分けられている。
角柱フレーム1内部の構造を図5に示す。上側が平面図、下側が立面図であり、左側のみを示しているが、右側も同様の構造で左右対称となっている。
ワイヤシーブ16aにより左側に振り分けられたワイヤ15は、角柱フレーム1内部の左端に設けられたワイヤシーブ17aの下端から掛け渡され、角柱フレーム1内部の上方において右向きに方向転換される。ワイヤ15の先端は、リング18を介して、左側車止めブロック5aをスライドさせるスライダ19に取り付けられている。
スライダ19は、角柱フレーム1内部に収容される内部スライダ部19aと、角柱フレーム1の車体側側面1bをスライドする外部スライダ部19bとから構成されている。
そして、左側車止めブロック5aに設けられたボルト挿通孔の外側からボルト20を挿通し、外部スライダ部19b内部の開口部、前述のスリット部6bを貫通させた上で、内部スライダ部19aに形成されたネジ孔に螺合されることにより、左側車止めブロック5a、外部スライダ部19b、内部スライダ部19aが一体に連結される。
これにより、左側車止めブロック5aは、内部スライダ部19aが角柱フレーム1内部を摺動するのに伴い、外部スライダ部19bが角柱フレーム1の車体側側面1bに支持されて、がたつくことなくスライドすることができる。
内部スライダ部19aの右端には、戻しスプリング21が連結されており、戻しスプリング21の他端は、角柱フレーム1内部の中央部付近に固定されている。これにより、チェーン12下端のワイヤクリップ14が最下端にある初期状態で、内部スライダ部19aが角柱フレーム1の中央側に付勢され、外部スライダ部19bの中央側端面が、角柱フレーム1の車体側側面1b中央部に設けられたストッパ22(図2参照)の左側側面に軽く当接した状態となる。
なお、内部スライダ部19aの右端と、図示しない、角柱フレーム1内部右側の内部スライダ部の左端とを1本の戻しスプリングで接続すれば、より構造を簡略化することができる。
以下、本実施例の車輪止め装置の使用手順を説明する。
(1)図1に示すように、通常、車止め装置は、スペースを取らないよう、ペダル11が支柱2の上端付近に沿うように、ペダルアーム11a、11bが折りたたまれた状態で、整備工場内の所定位置に立てられた状態で保管されている。
(2)作業者は、図1において、キャスター4が取り付けられた側面1a側から近づき、ペダルアーム11a、11bを引き出して押さえながら、ペダル11を踏み込む。
これにより、図3において、チェーン12の一端が斜め右下方に引き込まれ、これに連動してワイヤ15の中央部が連結されたワイヤクリップ14が上方に移動するので、図5に示されるように、ワイヤシーブ15a、16aの順に引き渡されたワイヤ14の他端が内部スライダ部18a及びこれと一体の左側車止めブロック5aを左側にスライドする。このとき、右側車止めブロック5bも同じストロークだけ右側に移動し、ペダル11を離すと、ラチェット9、ラチェット爪8の作用により、チェーンスプロケット13の逆転が防止され、左側車止めブロック5aと右側車止めブロック5bは、タイヤの内側に進入可能な幅に維持される。
ペダル11を一回踏むことで、例えば、最大ワイヤ15を30cm引き込むようにストロークを調整すれば、両車止めブロック5a、5bがそれぞれ30cm拡開することになる。したがって、大型車両のタイヤでも、次の(3)の工程で、タイヤ接地面の前後にスムースに挿入できる拡開幅を得ることができる。また、小型車であれば、ペダル11を最後まで踏み込まず、ストロークを調整すればよい。
前述のように、ペダルアーム11a、11bの基端部に一方向クラッチを設け、戻しスプリングにより支柱2に沿う方向に復帰するよう付勢力を与えるようにした場合には、減速ギアを介することで、一回のストロークによるワイヤ引き込み量を調整し、ペダル11を踏む回数により、車輪止めブロック5a、5bの移動量を、タイヤの大きさに応じて調整することができる。
(3)次に作業者は、グリップ3aを握って、支柱2を手前側に倒す。
この状態では、角柱フレーム1の底面が路面から離れ、これに代わって、角柱フレーム1の作業者側側面1aの両側に設けられているキャスター4のみが路面に接触することになるので、作業はキャスターを転がしながら、車輪止め装置を移動させ、ストッパ22(図2参照)の車体側端面をタイヤの接地面の略中央部に軽く押し当てた状態で、支柱2を車体側に引き起こし、角柱フレーム1の底面を接地させる。
なお、その際、ストッパ22の厚みにより、車体との距離が制限され、しかも、前述のように、支柱2が車体から離れる方向に傾斜しているので、支柱2が車体に接触し、損傷することは確実に防止される。
(4)これにより、左側車止めブロック5aと右側車止めブロック5bは、タイヤ接地面の前後に対向する所定位置に自動的に位置決めされているので、この時点でレバー5を引くことにより、ラチェット爪8先端の爪部とラチェット9の歯との噛み合いが解除され、ラチェット9の逆転が可能となるので、左側車止めブロック5aと右側車止めブロック5bは、戻しスプリング21の作用により共にタイヤ接地面側に移動し、自動的にセンタリングされた状態で、しかも所定の接触圧が作用する状態で車止めが完了する。
なお、戻しスプリング21のバネ定数は、確実な車止めを可能にするのに必要十分な値に設定されている。
(5)排気ガス検査等の作業が終了した場合には、再度ペダル11を踏み込むことにより、簡単に車止めを解除でき、設置時と逆の手順で、車止め装置を所定位置に戻すことができる。
この操作を、空車の貨物トラックに行い、その後、貨物の積載によりタイヤ接地圧が増大した場合、車輪止めブロック5a、5bに拡開する方向に作用する力が増大し、食い込んだ状態となるが、このような場合でも、ペダル11を踏む込むことで強力な踏込力を得ることができ、しかも、ペダルアーム11a、11bにより梃子の原理で車輪止めブロック5a、5bを強力に拡開できるので、食い込んだ状態を簡単かつ確実に解除し、取り外すことができる。
このように、本実施例によれば、作業者は、屈み込んダ状態でタイヤと路面の双方に密着するよう差し込む等の作業をまったく行うことなく、立ったままの状態で,簡単かつ確実に車止めブロックをセットし、また解除することが可能となる。
なお、上記の実施例では、ペダル11により、車止めブロック5a、5bを互いに離隔するよう移動させたが、例えば、本体に電動モータ及び二次電池を内蔵させ、ハンドル3のグリップ3aの近傍に設けたスイッチにより、電動モータを作動させてワイヤを巻き上げることにより車止めブロック5a、5bが互いに離隔した状態に移動させるようにしてもよい。
そして、車止めブロック5a、5bが所定位置に達したとき、スイッチをオフにしたり、自動的に停止させた上で、車止めブロック5a、5bをタイヤ設置面の前後に配置した状態で、ハンドルに設けたリリーススイッチにより、電磁クラッチを開放することにより、電動モータとワイヤ巻き上げドラムとの連結を解除するようにしてもよい。
さらにワイヤに代え、ラックギアによりワイヤドラムを回転するなど様々な変形が可能である。
また、車止めの位置が予め定まっており、車止め装置の移動量が少なく場合には、キャスターを設けることなく、角柱フレーム1の底面を接地させたまま、足等で押し込むようにしてもよい。
その他、角柱フレーム1、支柱2、ハンドル3に、防爆のため、樹脂コーティングやゴムライニングを施したり、ペダル11にガスダンパーを併用する等、様々な変形例が考えられる。
以上説明したように、本発明によれば、作業者は屈み込むことなく、基本的に立ったままで、ペダルの踏み込みと、レバー5を操作するだけ、車止めブロックをタイヤ設置面の前後に配置し、簡単かつ確実に車止めブロックをセットすることが可能となる。
しかも、空車の状態から貨物が積載されても、簡単に取り外すことができるから、陸運局の車検場や自動車整備工場、さらには、ガソリンスタンド、物流センター等に広く採用されることが期待できる。
1 角柱フレーム
2 支柱
3 ハンドル
4 キャスター
5 レバー
5a、5b 車輪止めブロック
8 ラチェット爪
9 ラチェット爪
10 スプリング
11 ペダル
12 チェーン
13 チェーンスプロケット
15 ワイヤ
16a、16b、17a ワイヤシーブ
19 スライダ

Claims (3)

  1. 設置面となる底面を有する角柱フレームと、該角柱フレームの前記底面に対向する表面にT字状に結合された支柱とからなる本体と、
    前記角柱フレームの一方の側面にスライド可能に連結された一対の車止めブロックと、
    該車止めブロックを互いに前記角柱フレームの中心に向けて付勢するスプリングと、
    前記本体に設けられ、前記スプリングによる付勢力に抗し、前記車止めブロックを互いに離隔するよう移動させる移動手段と、
    該移動手段による前記車止めブロックの移動位置を保持する保持手段と、
    前記保持手段を解除して、前記スプリングの付勢力により、前記一対の車止めブロックをタイヤ接地面の前後に向けて相互に押圧させる解除手段を備えたことを特徴とする車止め装置。
  2. 前記移動手段が、前記支柱に揺動自在に連結されたペダルと、該ペダルにより引き上げられるワイヤと、前記角柱フレームの中央部と左右両端部にそれぞれ一対に設けられ、前記ワイヤを左右に振り分けて一対の車止めブロックの互いに離隔するよう移動させるものであり、前記保持手段が、ラチェット爪と係合することにより、前記ワイヤの引き上げ位置を保持するラチェットであり、かつ、前記解除手段が、前記支柱の上端に連結されたハンドルに取り付けられたレバーであって、前記ラチェット爪との係合を解除して、前記ラチェットを開放するものであることを特徴とする請求項1に記載の車止め装置。
  3. 前記角柱フレームの他方の側面に、移動用のキャスターを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車止め装置。
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