JP2013225225A - タッチ入力装置,プログラムおよび方法 - Google Patents

タッチ入力装置,プログラムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 キー間の境界が感知できないタッチ面に対してタッチタイプが行えるようにする。
【解決手段】 タッチ入力装置(10)は、タッチ面32上に基準点LC,RCを中心として円周方向α,βおよび半径方向Lr,Rrに配置される複数の領域LE1〜LE27,RE1〜RE26を定義し(S3,S5,62,64)、それらの領域に情報を対応付ける(66)。そして、タッチ面32上の点を指定する第1タッチ操作が検出されると、タッチ点がどの領域に属するかを判定し(S17)、タッチ点が属すると判定されたタッチ領域の対応情報を入力する(S25)。
【選択図】 図5

Description

この発明は、タッチ入力装置,プログラムおよび方法に関し、特にたとえば、タッチパネルを利用して文字入力を行う、タッチ入力装置,プログラムおよび方法に関する。
従来のこの種のタッチ入力装置の一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術では、タッチパネル付きの画面にソフトウェアキーボードが表示され、各キーへのタッチ操作に応じて文字入力等の情報処理が行われる。
特開平9−330175号公報[G06F 3/033 360]
ところで、キーボードによる文字入力では、手元を見ずに文字をタイプする「タッチタイプ」(「タッチタイピング」または「ブラインドタッチ」ともいう)がしばしば行われる。ハードウェアキーボードの場合、キー間の隙間が凹凸として感知され、かつ特定のキー(たとえば“F”と“J”)にホームポジションを示す突起があるために、このようなタッチタイプが可能となる。
しかし、上記の背景技術のように、ソフトウェアキーボードで文字入力を行う場合には、物理的なキーの感触がなく、キー間の境界もホームポジションの突起も感知できないので、タッチタイプを行うのは困難である。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、タッチ入力装置を提供することである。
この発明の他の目的は、キー間の境界もホームポジションの突起も感知できないタッチ面に対してタッチタイプが行える、タッチ入力装置,プログラムおよび方法を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
この発明の第1の態様は、タッチ面へのタッチ操作に応じて情報を入力するタッチ入力装置であって、タッチ面上に基準点を中心として円周方向および半径方向に配置される複数の領域を定義する定義部、複数の領域に情報を対応付けする対応付け部、タッチ面上の点を指定する第1タッチ操作が検出された場合にタッチ点が複数の領域のいずれに属するかを判定する判定部、および判定部によってタッチ点が属すると判定されたタッチ領域の対応情報を入力する入力部を備える。
第1の態様では、定義部(S3,S5,62,64)がタッチ面(32)上に基準点(LC,RC)を中心として円周方向(α,β)および半径方向(Lr,Rr)に配置される複数の領域(LE1〜LE27,RE1〜RE26)を定義し、対応付け部(66)は、こうしてタッチ面上に定義された複数の領域に情報を対応付けする。タッチ面上の点を指定する第1タッチ操作(タップないし短押し)が検出されると、判定部(S17)はタッチ点が複数の領域のいずれに属するかを判定し、入力部(S25)はタッチ点が属すると判定されたタッチ領域の対応情報を入力する。
一般に、タッチタイプを行うユーザは、各キーがホームポジションからどの方向にどれだけ離れているかを感覚的に理解しており(言い換えると、各キーの位置をホームポジションからから当該キーに向かうベクトルの向きおよび長さの態様で認識しており)、人差し指を極力ホームポジションに固定して所望のキーを押すので、人差し指以外の各指の運指は、ホームポジションを中心とする同心円に沿う結果となる。
第1の態様によれば、円周方向および半径方向に沿って配置された複数のエリアを用いることで、タッチタイプに適したキー判定が行える。したがって、ユーザは、キー間の境界が感知できないタッチ面に対してタッチタイプが行える。
第2の態様は、第1の態様に従属するタッチ入力装置であって、タッチ面上のタッチ点を移動させる第2タッチ操作(ムーブないしスライド)が検出された場合に、当該タッチ点が基準点を含む基準領域(LHP,RHP)に入ったか否かを繰り返し判別して、入ったと判別されたとき報知を行う報知部(S7,S15)をさらに備える。なお、報知は、音,光および振動の少なくとも1つを通じて行われる。
第2の態様によれば、ユーザは、第2タッチ操作によってタッチ面上の基準点を見出す(確認する)ことができるので、ホームポジションの突起を感知できなくてもタッチタイプが行えるし、途中でホームポジションを見失ってもタッチタイプを再開できる。
第3の態様は、第1または2の態様に従属するタッチ入力装置であって、入力部によって入力されたタッチ領域の対応情報を取り消す取消部(S21)、および、取消部による取り消し後に入力部によってタッチ領域に隣接する別のタッチ領域の対応情報が入力されたとき、タッチ領域に対する別のタッチ領域の比率が増大するように、当該2つのタッチ領域の少なくとも一方のサイズを変更する変更部(S29)をさらに備える。
第3の態様によれば、隣接領域間での取り消しおよび再入力に応じて、取り消された領域に対する再入力された領域の比率を増大させる(つまり、取り消された領域を縮小するか、再入力された領域を拡大するか、またはその両方を行う)ので、ユーザの個性(たとえば指の長さや運指の癖)に応じて領域サイズが補正される結果となり、誤入力が減少する。
第4の態様は、第3の態様に従属するタッチ入力装置であって、変更部は、タッチ領域を縮小する一方、別のタッチ領域を拡大する(図11,図12)。
第5の態様は、第4の態様に従属するタッチ入力装置であって、変更部は、タッチ領域および別のタッチ領域が円周方向に隣接する場合は円周方向に縮小および拡大を行い(図11)、半径方向に隣接する場合は半径方向に縮小および拡大を行う(図12)。
第4さらに第5の態様によれば、キー判定の精度が高まる。
第6の態様は、第3ないし4のいずれかの態様に従属するタッチ入力装置であって、取消部は、判定部によってタッチ点が属すると判定されたタッチ領域が特定の領域である場合に取消を行う。
第6の態様によれば、特定の領域への第1タッチ操作を行うことで、直前の入力情報を取り消すことができる。
第7の態様は、第1ないし6のいずれかの態様に従属するタッチ入力装置であって、基準点は第1基準点(LC)および第2基準点(RC)を含み、複数の領域のうち第1基準点の周りの領域(LE1〜LE27)は第1円周角(α)および第1半径(Lr)による第1極座標で記述され、第2基準点の周りの領域(RE1〜RE26)は第2円周角(β)および第2半径(Rr)による第2極座標で記述される。
第7の態様によれば、複数の領域を2種類の極座標で記述することで、キー判定を行う際の処理量を削減できる。
第8の態様は、第7の態様に従属するタッチ入力装置であって、タッチ点は直交座標(X,Y)で記述され、タッチ点の直交座標を第1極座標および第2極座標の少なくとも一方に変換する変換部(52)をさらに備え、判定部は変換部の変換結果に基づいて判定を行う。
第8の態様によれば、タッチ面として、直交座標系に従うタッチ座標データを出力するタッチパネルを用いることができる。
第9の態様は、第7または8の態様に従属するタッチ入力装置であって、複数の領域のうち互いに重なる部分を持つ領域間での優先順位を設定する設定部(68,S117,S119)をさらに備え、入力部は、判定部によってタッチ点が属すると判定された領域が複数ある場合、優先順位の最も高い領域の対応情報を入力する。
第9の態様によれば、領域の重複が許容されるので、2種類の極座標を用いたキー判定が簡易に行える。
第10の態様は、第1の態様に従属するタッチ入力装置であって、タッチ面はソフトウェアキーボードを表示可能な表示面(30)上に設けられ、基準点はソフトウェアキーボードのホームポジションに対応し、対応付け部は複数の領域の少なくとも一部にソフトウェアキーボードのキー配列に従う文字情報を対応付ける(図4)。
第10の態様によれば、ソフトウェアキーボードの操作経験から得られるキー配置の感覚に基づいて、タッチタイプが行える。
第11の態様は、タッチ入力プログラムであって、タッチ面(32)へのタッチ操作に応じて情報を入力するタッチ入力装置(10)のコンピュータ(24,34)を、タッチ面上に基準点(LC,RC)を中心として円周方向(α,β)および半径方向(Lr,Rr)に配置される複数の領域(LE1〜LE27,RE1〜RE26)を定義する定義部(S3,S5,62,64)、複数の領域に情報を対応付けする対応付け部(66)、タッチ面上の点を指定する第1タッチ操作が検出された場合にタッチ点が複数の領域のいずれに属するかを判定する判定部(S17)、および判定部によってタッチ点が属すると判定されたタッチ領域の対応情報を入力する入力部(S25)として機能させる。
第12の態様は、タッチ面(32)へのタッチ操作に応じて情報を入力するタッチ入力装置(10)のコンピュータ(24,34)によって行われるタッチ入力方法であって、タッチ面上に基準点(LC,RC)を中心として円周方向(α,β)および半径方向(Lr,Rr)に配置される複数の領域(LE1〜LE27,RE1〜RE26)を定義し(S3,S5,62,64)、複数の領域に情報を対応付けし(66)、タッチ面上の点を指定する第1タッチ操作が検出された場合にタッチ点が複数の領域のいずれに属するかを判定し(S17)、そして、タッチ点が属すると判定されたタッチ領域の対応情報を入力する(S25)。
第11または12の態様によっても、第1の態様と同様にタッチタイプが行える。
この発明によれば、キー間の境界もホームポジションの突起も感知できないタッチ面に対してタッチタイプが行える、タッチ入力装置,プログラムおよび方法が実現される。
この発明の一実施例である携帯端末の構成を示すブロック図である。 基本モードで用いられるソフトウェアキーボードを示す図解図である。 タッチタイプモードで用いられるキー判定用グリッドを示す図解図である。 ソフトウェアキーボードを構成する複数のキーとキー判定用グリッドを構成する複数のエリアとの間の対応関係を示す図解図である。 左手用のエリア(LE1〜LE27)を定義する変数(α,Lr)および右手用のエリア(RE1〜RE26)を定義する変数(β,Rr)を示す図解図である。 ホームポジションを確認する操作(ムーブ)を示す図解図であり、(A)が右人差し指の右ホームポジション(J)へのムーブを、(B)が左人差し指の左ホームポジション(F)へのムーブを示す。 タッチタイプを行う際の基本的な両手の構え(左右のホームポジションF,Jの確認を終えた状態)を示す図解図である。 右ホームポジション(J)を基準に所望の文字(I)を入力する操作(“I”キーの対応エリアへのタップ)を示す図解図である。 直前の入力文字(I)を取り消す操作(“BACK”キーの対応エリアへのタップ)を示す図解図である。 ある文字(I)を取り消した後に別の文字(K)を入力する操作(“K”キーの対応エリアへのタップ)を示す図解図である。 ある文字(I)から別の文字(K)への訂正に伴うグリッド補正(円周方向の拡大縮小)を示す図解図であり、(A)が訂正前の対応エリアを、(B)が訂正後の対応エリアを示す。 ある文字(L)から別の文字(K)への訂正に伴うグリッド補正(半径方向の拡大縮小)を示す図解図であり、(A)が訂正前の対応エリアを、(B)が訂正後の対応エリアを示す。 メインメモリの内容を示すメモリマップ図である。 CPU動作の一部(タッチタイプモード)を示すフロー図である。 CPU動作の他の一部(ホームポジション初期報知処理)を示すフロー図である。 CPU動作のその他の一部(ホームポジション再報知処理)を示すフロー図である。 CPU動作のさらにその他の一部(グリッドに基づくキー判定処理)を示すフロー図である。 CPU動作の他の一部(グリッド補正処理)を示すフロー図である。
図1には、携帯端末10のハードウエア構成が示される。図1を参照して、この発明の一実施例である携帯端末10はCPU24を含む。CPU24には、キー入力装置26、タッチパネル32、メインメモリ34、フラッシュメモリ36、撮像装置38およびバイブレータ40が接続され、さらに、無線通信回路14を介してアンテナ12が、A/Dコンバータ16を介してマイク18が、D/Aコンバータ20を介してスピーカ22が、そしてドライバ28を介してディスプレイ30が、それぞれ接続される。
アンテナ12は、図示しない基地局からの無線信号を捕捉(受信)し、また、無線通信回路14からの無線信号を放出(送信)する。無線通信回路14は、アンテナ12で受信された無線信号を復調および復号化し、また、CPU24からの信号を符号化および変調する。マイク18は、音波をアナログの音声信号に変換し、A/Dコンバータ16は、マイク18からの音声信号をディジタルの音声データに変換する。D/Aコンバータ20は、CPU24からの音声データをアナログの音声信号に変換し、スピーカ22は、D/Aコンバータ20からの音声信号を音波に変換する。
キー入力装置26は、ユーザによって操作される各種のキー,ボタン,トラックボール(図示せず)などで構成され、操作に応じた信号(コマンド)をCPU24に入力する。ドライバ28は、CPU24からの信号に応じた画像をディスプレイ30に表示する。タッチパネル32は、ディスプレイ30の表示面に設けられ、タッチ点の位置を示す信号(座標)をCPU24に入力する。
メインメモリ34は、たとえばSDRAMなどで構成され、CPU24に各種の処理を実行させるためのプログラム,データなど(図13参照)を記憶する共に、CPU24に必要な作業領域を提供する。フラッシュメモリ36は、たとえばNAND型のフラッシュメモリで構成され、プログラムなどの保存領域さらには撮像装置38による画像データの記録領域として利用される。
撮像装置38は、図示しないレンズ,イメージセンサ(たとえばCCD,CMOSなどの撮像素子),カメラ処理回路などで構成され、レンズを経てイメージセンサ上に結像する光学像を光電変換して、これに対応する画像データを出力する。バイブレータ40は、振動することによりユーザに対して着信報知などを行う。
CPU24は、メインメモリ34に記憶されたプログラム(52〜56)に従って、他のハードウエア(12〜22,26〜40)を利用しつつ、各種の処理を実行する。処理の実行に必要なタイミング信号は、RTC(Real Time Clock)24aから供給される。
以上のように構成された携帯端末10では、図示しないメニュー画面を通して、通話を行う通話モード、カメラ撮影を行う撮影モード、文書作成や検索といった情報処理を行う情報処理モードなどを選択することができる。
通話モードが選択されると、携帯端末10は、通話装置として機能する。詳しくは、キー入力装置26によって発呼操作が行われると、CPU24は、無線通信回路14を制御して発呼信号を出力する。出力された発呼信号は、アンテナ12を介して出力され、図示しない移動通信網を経て相手の電話機に伝達される。電話機は、着信音,振動,発光などによる呼び出しを開始する。相手が着呼操作を行うと、CPU24は通話処理を開始する。一方、相手からの発呼信号がアンテナ12によって捕捉されると、無線通信回路14は着信をCPU24に通知し、CPU24は、スピーカ22からの着信音やバイブレータ40の振動による呼び出しを開始する。キー入力装置26によって着呼操作が行われると、CPU24は通話処理を開始する。
通話処理は、たとえば、次のように行われる。相手から送られてきた受話音声信号は、アンテナ12によって捕捉され、無線通信回路14によって復調および復号化を施された後、D/Aコンバータ20を経てスピーカ22に与えられる。これにより、スピーカ22から受話音声が出力される。一方、マイク18によって取り込まれた送話音声信号は、A/Dコンバータ16を経て無線通信回路14に送られ、無線通信回路14によって符号化および変調を施された後、アンテナ12を通して相手に送信される。相手の電話機でも、送話音声信号の復調および復号化が行われ、送話音声が出力される。
撮影モードが選択されると、携帯端末10はカメラ装置として機能する。詳しくは、CPU24がスルー撮影開始命令を発し、撮像装置38はスルー撮影を開始する。撮像装置38では、図示しないレンズを経てイメージセンサに結像した光学像は、光電変換を施され、これによって、光学像を表す電荷が生成される。スルー撮影では、イメージセンサで生成された電荷の一部が、たとえば1/60秒毎に、低解像度の生画像信号として読み出される。読み出された生画像信号は、カメラ処理回路によってA/D変換,色分離,YUV変換などの一連の画像処理を施されることで、YUV形式の画像データに変換される。こうして、撮像装置38からは、スルー表示用の低解像度の画像データが、たとえば60fpsのフレームレートで出力される。出力された画像データは、現時点のスルー画像データとしてメインメモリ34に書き込まれ、ドライバ28は、メインメモリ34に記憶されたスルー画像データを繰り返し読み出し、これに基づくスルー画像をディスプレイ30に表示する。
ユーザは、ディスプレイ30に表示されたスルー画像を見ながら、撮像装置38の向きや対象までの距離を調節した後、キー入力装置26またはタッチパネル32によりシャッタ操作を行う。CPU24は、シャッタ操作に応答して静止画撮影命令を発する。応じて、イメージセンサで生成された電荷が高解像度の生画像信号として読み出され、読み出された生画像信号は、カメラ処理回路によって一連の画像処理を施されることでYUV形式の画像データに変換される。こうして、撮像装置38から記録用の高解像度の画像データが出力され、出力された画像データは、メインメモリ34に一時保持された後、静止 画像データとしてフラッシュメモリ36に書き込まれる。
情報処理モードが選択されると、携帯端末10は情報処理装置として機能する。詳しくは、CPU24は、ドライバ28を介してディスプレイ30にソフトウェアキーボード(図2参照)を表示し、ユーザによる各キーへのタッチ操作をタッチパネル32で検出し、検出したタッチ操作に応じた文字を入力(コマンドに変換)して、文書作成,辞書検索,表計算といった各種の情報処理を実行する。また、CPU24は、無線通信回路14を介してデータ通信を行うことで、電子メールの送受信を行ったり、インターネット上のウェブサイトを閲覧したりすることもできる。
なお、CPU24が情報処理を行うための各種のアプリケーションプログラムは、予めフラッシュメモリ36に格納されている。さらに、新たなプログラムや更新されたプログラムがインターネット上のウェブサイトから無線通信回路14を通じてフラッシュメモリ36にダウンロードされてもよい。
このように、携帯端末10では、情報処理のための文字入力は、基本的には図2に示すようなソフトウェアキーボードで行われるが、これとは別に、図3に示すようなキー判定用のグリッドも準備されている。このグリッドは、タッチタイプを前提としているため、通常、画面には表示されない(適宜表示してもよい)。つまり、文字入力のモードとして、図2のようなソフトウェアキーボードを用いる“基本モード”と、図3のような非表示のグリッドを用いてキー判定を行う“タッチタイプモード”とを切り換えることができる。
より詳しくは、図2のソフトウェアキーボードは、横方向および縦方向に配置された52個のキーで構成される。各キーの形状は矩形(正方形または長方形)である。一般的な操作方法では、左手および右手をそれぞれの人差し指が“F”および“J”キーの位置(左右のホームポジション)にくるように構えて、境界線Lの左側に配置されたキーを左手で、右側に配置されたキーを右手で操作する。ただし、境界線Lを跨ぐ“SPACE”キーだけは、左手に限らず右手でも操作される。したがって、左手は“SPACE”を含む27個のキーを、右手は“SPACE”を含む26個のキーを担当することになる。
図3のグリッドは、図2のソフトウェアキーボードに対応するキー判定用のグリッドであり、境界線Lの左側において、左のホームポジション(F)を中心として円周方向および半径方向に(つまり放射状に)配置される左手用の27個のエリアと、境界線Lの右側において、右のホームポジション(J)を中心として円周方向および半径方向に配置される右手用の26個のエリアとの、合計53個のエリアで構成される。左右のホームポジション(F,J)に位置する一組のエリアは円形であり、それらを取り囲む各エリアは扇形である(ただしエリア形状は適宜変更されてよい)。53個のエリアのうち2つ(左手用の27個のエリアの1つおよび右手用の26個のエリアのうち1つ)は“SPACE”キーに対応しており(2対1の対応関係)、これらを除く51個のエリアは“SPACE”以外の51個のキーにそれぞれ対応している(1対1の対応関係)。
図4には、図2のソフトウェアキーボードを構成する52個のキーと図3のグリッドを構成する53個のエリアとの具体的な対応関係が示される。太枠で示された27個のエリア(具体的には“F”キーに対応する円形のエリアとその周りの26個の扇形のエリア)は、左手が担当する27個のキーに対応し、細枠で示された26個のエリア(具体的には“J”キーに対応する円形のエリアとその周りの25個の扇形のエリア)は、右手が担当する26個のキーに対応する。
グリッドを構成する53個のエリアは、図5に示す変数(α,β,LrおよびRr)を用いて記述される。具体的には、まず、タッチパネル32のタッチ面の上辺および左辺に沿ってX軸およびY軸を定義する。次に、タッチ面を上下に2分する水平線Hを定義し、これに沿って左右のホームポジションLHPおよびRHPを配置する。左ホームポジションLHPは、水平線H上の点LCを中心とする円領域の態様を有し、右ホームポジションRHPは、水平線H上の点RCを中心とする円領域の態様を有する。
次に、左手用の27個のエリアに対して適宜な順序で識別子LE1〜LE27を付し、右手用の26個のエリアに対して適宜な順序で識別子RE1〜RE26を付せば、左手用の任意のエリアLEiは、点LCから当該エリアLEiに向かうベクトルVLEiの水平線Hに対する角度αの範囲および長さLrの範囲として、たとえば“αi_min≦αi≦αi_max,Lri_min≦Lri≦Lri_max”のように記述される。同様に、右手用の任意のエリアREjは、点RCから当該エリアREjに向かうベクトルVREjの水平線Hに対する角度βの範囲および長さRrの範囲として、たとえば“βj_min≦βj≦βj_max,Rrj_min≦Rrj≦Rrj_max”のように記述される。
一方、タッチパネル32から出力される生タッチ座標データは直交座標(X,Y)で記述されているため、CPU24は、これを極座標(α,Lr)および/または(β,Rr)に変換したうえで、上記のように記述された各エリアLE1〜LE27およびRE1〜RE26と比較すれば、どのキーが押されたかを特定することができる。なお、この種の座標変換、すなわち直交座標から極座標への変換のためのアルゴリズムは、よく知られているので説明を省略する。
以上のように構成された携帯端末10でタッチタイプを行う場合の操作手順を、図6〜図12により説明する。図6(A)および図6(B)には、左右のホームポジションLHPおよびRHPつまり“F”キーおよび“J”キーの位置をユーザが見出す(確認する)ための操作(ムーブ)が示される。ユーザは、タッチタイプを開始するとき、左右の人差し指をタッチ面に置いた(タッチオンした)後、まず図6(A)のように、右人差し指をタッチ状態のまま右ホームポジションRHPと思しき位置にムーブ(スライド)させる。携帯端末10は、ムーブ対象である右人差し指の現時点のタッチ位置が右ホームポジションRHPの円内に入ると、音や光による報知を行う。
ユーザは、報知を受けた時点の位置で右人差し指のムーブを止め、引き続き図6(B)のように、左人差し指を左ホームポジションLHPと思しき位置にムーブさせる。携帯端末10は、ムーブ対象である左人差し指の現時点のタッチ位置が左ホームポジションLHPの円内に入ると再び報知を行い、ユーザは、報知を受けた時点の位置で左人差し指のムーブを止める。
これにより、図7に示すように、左右の人差し指がホームポジションLHPおよびRHPに置かれる結果となる。タッチタイプ中にホームポジションを見失った場合にも、同様に人差し指をムーブさせることで、ホームポジションの再確認が行える。ホームポジションの確認後、ユーザはタッチタイプを開始する。
たとえば、文字Iを入力したい場合、ユーザは、通常、右人差し指を右ホームポジションRHP(すなわち“J”キーの位置)に置いたまま、右中指でその直ぐ右上(すなわち“I”キーと思しき位置)をタップ(短押し)する。ユーザは、“J”キーに対する“I”キーの相対的位置(言い換えると“J”キーから“I”キーに向かうベクトルの方向および長さ)を感覚的に覚えているので、手元を見ずにこのような操作つまりタッチタイプが行える。携帯端末10は、タップ対象のタッチ位置が“I”キーの対応エリアに属することを検出して、文字“I”を入力する。
同様に、文字“Q”を入力したい場合、ユーザは、通常、左人差し指を左ホームポジションRHPつまり“F”キーの位置に置いたまま、左小指で“Q”キーと思しき位置をタップする。携帯端末10は、タップ対象のタッチ位置が“Q”キーの対応エリアに属することを検出して、文字“Q”を入力する。
このように、タッチタイプを行うユーザは通常、各キーがホームポジションからどの方向にどれだけ離れているかを感覚的に理解しており(言い換えると、各キーの位置をホームポジションから当該キーに向かうベクトルの向きおよび長さの態様で認識しており)、人差し指を極力ホームポジションに固定して所望のキーを押すので、人差し指以外の各指の運指は、ホームポジションを中心とする同心円に沿う結果となる。
この点、携帯端末10は、図5に示すような、円周方向および半径方向に沿って複数のエリアを配置したグリッドを用いるので、タッチタイプに適したキー判定が行える。したがって、ユーザは、図示しないハードウェアキーボードや、図2のソフトウェアキーボードでの経験に基づく直感的な運指によって、タッチパネル32を利用したタッチタイプが行える。
ただし、ユーザによって指のサイズが異なる上、経験に基づく直感的な運指を行うので、各文字のタッチ位置にはユーザの個性や癖が表れる。所定のタッチ位置からのずれが大きいと、誤った文字が入力される結果となる。そこで、携帯端末10には、誤入力を訂正する操作に応じて、自動的にグリッドを補正する機能が準備されている。
たとえば、図8で“I”を入力した操作が、実は“K”を意図したものであったとする。この場合、ユーザは、図9に示すように“BACK”を押して“I”を取り消した後、図10に示すように“K”キーを押すことで、誤入力された“I”を“K”に訂正する。このような訂正操作に応じて、携帯端末10は、“I”キーおよび“K”キーに対応する一対のエリア(RE11およびRE16)を、前者に対して後者が拡大するように補正する。具体的には、たとえば図11(A)および図11(B)に示すように、取り消された“I”の対応エリアRE11を円周方向に縮小する一方、新たに入力された“K”の対応エリアRE16を円周方向に拡大する。
なお、補正は円周方向に限らない。たとえば、“K”の意図で“L”が誤入力された場合には、図12(A)および図12(B)に示すように、取り消された“L”の対応エリアRE15を半径方向に縮小する一方、新たに入力された“K”の対応エリアRE16を半径方向に拡大してもよい。
以下、携帯端末10のCPU24がタッチタイプモードで実行する具体的な処理を図13〜図18により説明する。上述したようなタッチタイプモードの動作は、たとえば、メインメモリ34に記憶された図2に示す各種のプログラム(52〜56),非遷移データ(62〜68)および遷移データ(72a,72b,74〜80)に基づいて、CPU24が図14〜図18に示すフローに従う処理を実行することにより実現される。
詳しくは、まず図13を参照して、メインメモリ34はプログラム領域50,非遷移データ領域60および遷移データ領域70を含み、プログラム領域50には座標変換プログラム52,タッチ判別プログラム54および文字入力プログラム56などが記憶される。また、非遷移データ領域60にはホームポジション(HP)情報62,グリッド情報64,対応付け情報66および重なり優先情報68などが、遷移データ領域70には生タッチ座標データ72a,変換タッチ座標データ72b,タッチイベント情報74,押下キー情報76,入力文字情報78およびグリッド補正フラグ80などがそれぞれ記憶される。
なお、図示は省略するが、プログラム領域50には、先述した通話モード,撮影モードを実現するための制御プログラムや、タッチタイプモードの上位モードである情報処理モードを実現するためのアプリケーションプログラムなども記憶される。
座標変換プログラム52は、タッチパネル32から出力される直交座標系に従う座標データ(X,Y)つまり生タッチ座標データ72aを、図5に示すグリッドの極座標系に従う座標データ(α,Lr)および/または(β,Rr)つまり変換タッチ座標データ72bに変換するためのプログラムである。タッチ判別プログラム54は、タッチパネル32の出力に基づいてタッチイベントを検出し、さらにそのタッチイベントの種類(タップ,ムーブ)を判別するためのプログラムである。タッチタイプ制御プログラム56は、検出されたタッチイベントに応じて、ホームポジションを報知したり、グリッドに基づくキー判別を行ったり、押下キーに応じた文字を入力したり、グリッド補正を行ったりするためのプログラムであり、具体的には図14〜図18のフローに従う処理を実行する。
HP情報62は、左右のホームポジションLHPおよびRHP(図5参照)各々の中心座標および半径を示す情報であり、直交座標系(X,Y)で記述される。グリッド情報64は、図5に示すグリッドを構成する複数のエリアの各々について距離範囲および角度範囲を記述した情報であり、左手用のエリアLE1〜LE27は極座標系(α,Lr)で、右手用のエリアRE1〜RE26は極座標系(β,Rr)でそれぞれ記述される。なお、HP情報62およびグリッド情報64に記述された各値は、ここでは予め計算された値(デフォルト)であるが、ユーザが適宜設定(変更)できる可変値(パラメータ)でもよい。
対応付け情報66は、グリッドを構成するエリア(LE1〜LE27,RE1〜RE26)と、ソフトウェアキーボードを構成するキーとを互いに対応付けする(紐付けする)ための情報であり、具体的には“LE1=ESC,LE2=1,…,LE27=SPACE,RE1=¥,…,RE26=SPACE”といった対応関係が記述される。重なり優先情報68は、一部が互いに重なるようなエリア間でどれを優先するかを示す情報であり、たとえば“LE3およびLE4間ではLE4が優先,LE6およびRE6間ではRE6が優先,…”といった内容(重複エリアとその間の優先順位)が記述される。
生タッチ座標データ72aは、タッチパネル32から出力された座標データであり、直交座標系(X,Y)で記述される。変換タッチ座標データ72bは、生タッチ座標データ72aに対して座標変換プログラム52による座標変換処理を施した後の座標データであり、極座標(α,Lr)および/または(β,Rr)で記述される。なお、タッチ面の全領域において2種類の極座標(α,Lr)および(β,Rr)への変換を行ってもよいが、好ましくは、保持ないし処理する情報量を削減するために、点LCよりも左の領域では極座標(α,Lr)への変換だけを行い、点RCよりも右の領域では極座標(β,Rr)への変換だけを行うようにしてもよい。生タッチ座標データ72aおよび変換タッチデータ72bは、1フレーム毎に(たとえば1/60秒周期で)更新される。
タッチイベント情報74は、タッチ判別プログラム54による判別の結果を示す情報であり、具体的にはムーブ,タップおよび無検出のいずれかが記述される。押下キー情報76は、タップ検出に応答して実行されるキー判別の結果を示す情報であり、押下されたキーに対応する文字コードないし機能コードが記述される。入力文字情報78は、1つのまたは一連のキー押下に応じて入力された文字または文字列を示す情報であり、文字コードまたは文字コード列が記述される。グリッド補正フラグ80は、グリッド補正の要否を示すフラグであり、入力文字が取り消されたときセットされ、代わりの新たな文字が入力されたときリセットされる。
図14を参照して、図示しないメニュー画面等を通じてタッチタイプモードが選択されると、CPU24は、最初、ステップS1で初期処理を実行する。タッチタイプモードの実現に必要なプログラム(52〜56)および非遷移データ(62〜68)は、フラッシュメモリ36に格納されており、初期処理では、こうしたプログラムおよび非遷移データがメインメモリ34内の対応領域(50および60)に転送される。また、遷移データ領域70はクリアされ、グリッド補正フラグ80はリセットされる。なお、必要なプログラムおよび非遷移データの一部または全部は、無線通信回路14を介してネットワークからダウンロードされてもよい。
初期処理が完了すると、ステップS3でホームポジションを設定し、さらにステップS5でホームポジションを基準にグリッドを設定する。これによって、図5に示すようなキー判定用のグリッドがタッチパネル32のタッチ面上に定義され、タッチタイプが可能となる。その後、ステップS7に進み、ホームポジションの初期報知を行う。
ステップS7のホームポジション初期報知処理は、詳しくは図15のサブルーチンに従って実行される。図15を参照して、CPU24は、ステップS41でD/Aコンバータ20を介してスピーカ22から“右ホームポジションを探して下さい…”といったガイド音声を出力する。応じてユーザは、図6(A)に示されるように、右人差し指を右ホームポジションRHPと思しき位置にムーブさせる。なお、この種のガイド音声の出力(S41,S51)は適宜省略してもよい。CPU24は、非遷移データエリア70のタッチイベント情報74を参照して、ムーブが検出中であるか否かをステップS43で判別し、ここでNOであれば、所定の待機時間を経て同様の判別を繰り返す。
ステップS43でYESであれば、ステップS45で生タッチ座標データ72aとHP情報62とを比較して、ムーブ対象つまり右人差し指の現タッチ位置が右ホームポジションRHPの円内に入ったか否かをステップS47で判別する。ステップS47でNOであれば、ステップS43に戻って上記と同様の処理を繰り返す。ステップS47でYESであれば、ステップS49に進み、D/Aコンバータ20を介してスピーカ22から音による合図を出力する。なお、音による合図に代えて、またはこれに加えて、ディスプレイ30や図示しないLED発光器で光による合図を行ってもよいし、バイブレータ40で振動による合図を行ってもよい。ユーザが合図に応じてムーブを止めると、右人差し指は右ホームポジションRHPに置かれる結果となる。
次に、左ホームポジションについて、同様の処理が行われる。すなわち、CPU24は、ステップS51で“左ホームポジションを探して下さい…”といったガイド音声を出力し、応じてユーザは、図6(B)に示されるように、左人差し指を左ホームポジションと思しき位置にムーブさせる。CPU24は、タッチイベント情報74を参照してムーブ検出中か否かをステップS53で判別し、ここでNOであれば、所定の待機時間を経て同様の判別を繰り返す。
ステップS53でYESであれば、ステップS55で生タッチ座標データ72aとHP情報62とを比較して、ムーブ対象つまり左人差し指の現タッチ位置が左ホームポジションLHPの円内に入ったか否かをステップS57で判別する。ステップS57でNOであれば、ステップS53に戻って上記と同様の処理を繰り返し、ステップS57でYESであれば、ステップS59に進んで音/光/振動による合図を出力する。ユーザが合図に応じてムーブを止めると、左人差し指は左ホームポジションLHPに置かれる結果となる。その後、CPU24の処理は、上位のフロー(図14)に戻る。
再び図14を参照して、次のステップS9では、タッチイベント情報74を参照してタッチイベントの有無を判別し、ここでNOであれば、所定の待機時間を経て同様の判別を繰り返す。ステップS9でYESであれば、そのタッチイベントがタップであるか否かをステップS11で判別し、ステップS11でNOであれば、そのタッチイベントがムーブ(スライド)であるか否かをステップS13でさらに判別する。ステップS13でもNOであれば、ステップS9に戻って上記と同様の処理を繰り返す。ステップS13でYESであれば、ステップS15に進んでホームポジションの再報知を行った後、ステップS9に戻って上記と同様の処理を繰り返す。
ステップS15のホームポジション再報知処理は、詳しくは図16のサブルーチンに従って実行される。図16を参照して、CPU24は、生タッチ座標データ72aとHP情報62との比較に基づいて、まず左ホームポジションLHPに指があるか否か(検出中のタッチ位置のいずれか1つがLHPの円内に含まれるどうか)をステップS71で判別し、ここでNOであれば、さらに右ホームポジションRHPに指があるか否かをステップS79で判別する。ここでもNOであれば、前述のホームポジション初期確認処理(図15参照)にジャンプする。つまり、左右の指が共にホームポジションから外れているので、タッチタイプ開始時と同様の手順でそれらの確認を行う。
ステップS71でYESであれば、ステップS73に進んで、ムーブ対象の現タッチ座標を右ホームポジションRHPと比較し、右人差し指が右ホームポジションRHPの円内に入ったか否かをステップS75で判別する。ステップS75でNOであれば、ステップS71に戻って上記と同様の処理を繰り返す。一方、ステップS75でYESであれば、音/光/振動による合図をステップS77で出力した後、上位のフロー(図14)に戻る。
ステップS79でYESであれば、ステップS81に進んで、ムーブ対象の現タッチ座標を左ホームポジションLHPと比較し、左人差し指が右ホームポジションRHPの円内に入ったか否かをステップS83で判別する。ステップS83でNOであれば、ステップS71に戻って上記と同様の処理を繰り返す。一方、ステップS83でYESであれば、音/光/振動による合図をステップS85で出力した後、上位のフロー(図14)に戻る。
再び図14を参照して、ステップS11でYESであれば、ステップS17に進み、タップ対象つまり押下されたのはどのキーかを図5のグリッドにより判定する。このグリッドに基づくキー判定処理は、詳しくは図17に示すサブルーチンに従って実行される。
図17を参照して、CPU24は、まずステップS91で、非遷移データ領域60に記憶されたグリッド情報64および遷移データ領域70に一時記憶された変換タッチ座標データ72bを参照して、左手用のエリアLE1〜LE27および右手用のエリアRE1〜RE26の中からタップ対象のタッチ座標を含むエリアを特定する。次に、こうして特定されたエリアが単一であるか否かをステップS93で判別し、YESでればステップS101に進む。
ステップS93でNOであれば、特定されたエリアが複数であるか否かをステップS95でさらに判別する。ステップS95でもNOであれば、つまり特定されたエリアが1つもなければ、ステップS103で当該タップを無効とみなし、上位のフロー(図14)に戻る。ステップS95でYESであれば、当該複数エリア間の重なり優先情報68をステップS97で参照して、優先度が最も高いエリアをステップS99で選択した後、ステップS101に進む。
ステップS101では、対応付け情報66を参照して、当該エリアに対応するキーを押下キーと判別し、上位のフロー(図14)に戻る。
再び図14を参照して、CPU24は、次に、ステップS19で押下キーが“BACK”キーであるか否かを判別し、ここでYESであれば、ステップS21で入力文字情報78を更新して直前の入力文字を取り消す。そしてステップS23でグリッド補正フラグ80をセットした後、ステップS9に戻って上記と同様の処理を繰り返す。
ステップS19でNOであれば、入力文字情報78を更新して押下キーに応じた文字入力を行う。なお、先のステップS103でタップが無効とみなされた場合には、ここでの文字入力はスキップされる。次に、グリッド補正フラグ80がセットされているか否かをステップS27で判別し、ここでNOであれば、ステップS9に戻って上記と同様の処理を繰り返す。ステップS27でYESであれば、ステップS29でグリッド補正を行い、そしてステップS31でグリッド補正フラグ80をリセットした後、ステップS9に戻って上記と同様の処理を繰り返す。
上記ステップS31のグリッド補正処理は、詳しくは図18に示すサブルーチンに従って実行される。図18を参照して、ステップS111では、新たに入力された文字は取り消された文字と同じか否かを判別し、YESであれば上位のフロー(図14)に戻る。ステップS111でNOであれば、取り消された文字の対応エリアと新たに入力された文字の対応エリアとが互いに隣接しているか否かを、さらにステップS112で判別する。ステップS112でNOであれば、上位のフロー(図14)に戻る。つまり、取り消した文字と同じ文字の再入力や、互いに離れた位置にある文字間の訂正は、グリッド補正処理の対象外である。
一方、たとえば、図11(A)に示されるエリアRE11およびRE16のように円周方向に隣接している場合、または、図12(A)に示されるエリアRE15およびRE16のように半径方向に隣接している場合には、ステップS112でYESと判別し、ステップS113およびS115を実行する。ステップS113では、取り消された文字の対応エリアが縮小され、ステップS115では新たに入力された文字の対応エリアが拡大される。なお、実際に接していなくても、位置的に近ければ、グリッド補正を行ってよい。
図11(A)の例では、“I”を取り消して新たに“K”を入力したことで、図11(B)に示されるように、“I”の対応エリア(RE16)が円周方向に縮小される一方、“K”の対応エリア(RE11)が円周方向に拡大される。図12(A)の例では、“L”を“K”に訂正したことで、図12(B)に示されるように、“L”の対応エリア(RE15)が半径方向に縮小される一方、“K”の対応エリア(RE16)が半径方向に拡大される。このように、グリッド補正の対象となるエリアが円周方向に並んでいれば円周方向に、半径方向に並んでいれば半径方向に拡大縮小される。
次に、グリッド補正の結果として新たな重なりが生じたか否かをステップS117で判別し、YESであれば重なり優先情報68をステップS119で更新した後、上位のフロー(図14)に戻る。たとえば、図12(A)および図12(B)に示した例では、“K”の対応エリア(RE16)の拡大に伴い、これと“O”の対応エリア(RE10)との間に新たな重なりORが生じるため、重なり優先情報68に“エリアRE10およびRE16の間ではエリアRE16が優先”という情報が追記される。なお、グリッド補正の結果として既存の重なりが解消されても、その解消された重なりに関連する情報は特に削除しなくてよい(ただし適宜削除してもよい)。
以上から明らかなように、この実施例では、携帯端末10は、タッチパネル32のタッチ面上に基準点LC,RCを中心として円周方向α,βおよび半径方向Lr,Rrに配置される複数のエリアLE1〜LE27,RE1〜RE26を定義し(S3,S5,HP情報62,グリッド情報64)、それらのエリアに情報を対応付ける(対応け情報66)。そして、タッチ面上の点を指定する第1タッチ操作(タップ)が検出されると、タッチ点がどのエリアに属するかを判定し(S17)、タッチ点が属すると判定されたタッチエリアの対応情報を入力する(S25)。このように、円周方向および半径方向に沿って配置された複数のエリアからなるグリッド(図5)を用いることで、タッチタイプに適したキー判定が行える。したがって、ユーザは、キー間の境界が感知できないタッチ面に対してタッチタイプが行える。
また、タッチ面上のタッチ点を移動させる第2タッチ操作(ムーブ)が検出された場合に、当該タッチ点が基準点LC,RCを含む基準領域つまりホームポジションLHP,RHPに入ったか否かを繰り返し判別して、入ったと判別されたとき音,光および振動の少なくとも1つを通じて報知を行う(S7,S15)。したがって、ユーザは、第2タッチ操作によってタッチ面上の基準点を見出す(確認する)ことができるので、ホームポジションの突起を感知できなくてもタッチタイプが行える。また、途中でホームポジションを見失っても、タッチタイプを再開できる。
また、入力されたタッチエリアの対応情報を取り消した(S21)後に、その入力されたタッチエリアに隣接する別のタッチエリアの対応情報が新たに入力されたとき、前者のエリアを縮小する一方、後者のエリアを拡大する(図11,図12)。より詳しくは、両エリアが円周方向に隣接する場合は円周方向に縮小および拡大を行い(図11)、半径方向に隣接する場合は半径方向に縮小および拡大を行う(図12)。これによって、ユーザの個性(たとえば指の長さや運指の癖)に応じて領域サイズが補正される結果となり、誤入力が減少する。
なお、この実施例では、取り消されたエリアを縮小する一方、再入力されたエリアを拡大したが、どちらか一方を行うだけでも、取り消されたエリアに対する再入力されたエリアの比率が増大するので、誤入力を減少させる効果は得られる。
なお、この実施例では、エリアの重なりを許容したグリッド情報64を用いてキー判定を行い、1回のタップに対して複数のエリアが特定された場合には、重なり優先情報68を参照していずれか1つのエリアを選択したが(S95〜S99)、エリアの重なりを排除したグリッド情報を用いてもよい。具体的には、図5のグリッドにおいて、たとえば、エリアLE3およびLE4の間の重複部分はエリアLE3から除外され、エリアLE6およびRE4の間の重複部分はエリアLE6から除外される。ただし、後者の場合、両エリアの座標系が異なるため、エリアLE6の記述が複雑となる。この点、エリアの重なりを許容したグリッド情報64は、2種類の極座標を用いたキー判定に好適といえる。
なお、この実施例は、両手でのタッチタイプを前提としているが、片手でのタッチタイプにも対応可能である。その場合、タッチ面上に単一の基準点を設定し、それを中心として円周方向および半径方向に配置される複数の領域を定義すればよい。
以上では、携帯端末10について説明したが、この発明は、タッチ点の位置検出が可能なタッチ面を有する情報処理装置(タブレットPC,携帯型または据え置き型の情報端末など)に適用できる。なお、タッチ面は、基本的には、タッチパネル,タッチスクリーン,タブレットのように透明であり、ディスプレイの表面上に設けられるが、タッチパッドのように不透明で表示面から独立して(あるいは表示面の存在を前提とせずに)設けられてもよい。
10 …携帯端末
22 …スピーカ
24 …CPU
30 …ディスプレイ
32 …タッチパネル
34 …メインメモリ
40 …バイブレータ
LC,RC …基準点
LHP,RHP …基準領域(左右のホームポジション)
LE1〜LE27,RE1〜RE26 …キー判定用グリッドを構成するエリア

Claims (12)

  1. タッチ面へのタッチ操作に応じて情報を入力するタッチ入力装置であって、
    前記タッチ面上に基準点を中心として円周方向および半径方向に配置される複数の領域を定義する定義部、
    前記複数の領域に情報を対応付けする対応付け部、
    前記タッチ面上の点を指定する第1タッチ操作が検出された場合にタッチ点が前記複数の領域のいずれに属するかを判定する判定部、および
    前記判定部によって前記タッチ点が属すると判定されたタッチ領域の対応情報を入力する入力部を備える、タッチ入力装置。
  2. 前記タッチ面上のタッチ点を移動させる第2タッチ操作が検出された場合に、当該タッチ点が前記基準点を含む基準領域に入ったか否かを繰り返し判別して、入ったと判別されたとき報知を行う報知部をさらに備える、請求項1記載のタッチ入力装置。
  3. 前記入力部によって入力された前記タッチ領域の対応情報を取り消す取消部、および
    前記取消部による取り消し後に前記入力部によって前記タッチ領域に隣接する別のタッチ領域の対応情報が入力されたとき、前記タッチ領域に対する前記別のタッチ領域の比率が増大するように、当該2つのタッチ領域の少なくとも一方のサイズを変更する変更部をさらに備える、請求項1または2記載のタッチ入力装置。
  4. 前記変更部は、前記タッチ領域を縮小する一方、前記別のタッチ領域を拡大する、請求項3記載のタッチ入力装置。
  5. 前記変更部は、前記タッチ領域および前記別のタッチ領域が円周方向に隣接する場合は円周方向に縮小および拡大を行い、半径方向に隣接する場合は半径方向に縮小および拡大を行う、請求項4記載のタッチ入力装置。
  6. 前記取消部は、前記判定部によって前記タッチ点が属すると判定されたタッチ領域が特定の領域である場合に取消を行う、請求項3ないし4のいずれかに記載のタッチ入力装置。
  7. 前記基準点は第1基準点および第2基準点を含み、
    前記複数の領域のうち前記第1基準点の周りの領域は第1円周角および第1半径による第1極座標で記述され、前記第2基準点の周りの領域は第2円周角および第2半径による第2極座標で記述される、請求項1ないし6のいずれかに記載のタッチ入力装置。
  8. 前記タッチ点は直交座標で記述され、
    前記タッチ点の直交座標を前記第1極座標および前記第2極座標の少なくとも一方に変換する変換部をさらに備え、
    前記判定部は前記変換部の変換結果に基づいて判定を行う、請求項7記載のタッチ入力装置。
  9. 前記複数の領域のうち互いに重なる部分を持つ領域間での優先順位を設定する設定部をさらに備え、
    前記入力部は、前記判定部によってタッチ点が属すると判定された領域が複数ある場合、前記優先順位の最も高い領域の対応情報を入力する、請求項7または8記載のタッチ入力装置。
  10. 前記タッチ面はソフトウェアキーボードを表示可能な表示面上に設けられ、
    前記基準点は前記ソフトウェアキーボードのホームポジションに対応し、
    前記対応付け部は前記複数の領域の少なくとも一部に前記ソフトウェアキーボードのキー配列に従う文字情報を対応付ける、請求項1記載のタッチ入力装置。
  11. タッチ面へのタッチ操作に応じて情報を入力するタッチ入力装置のコンピュータを、
    前記タッチ面上に基準点を中心として円周方向および半径方向に配置される複数の領域を定義する定義部、
    前記複数の領域に情報を対応付けする対応付け部、
    前記タッチ面上の点を指定する第1タッチ操作が検出された場合にタッチ点が前記複数の領域のいずれに属するかを判定する判定部、および
    前記判定部によって前記タッチ点が属すると判定されたタッチ領域の対応情報を入力する入力部として機能させる、タッチ入力プログラム。
  12. タッチ面へのタッチ操作に応じて情報を入力するタッチ入力装置のコンピュータによって行われるタッチ入力方法であって、
    前記タッチ面上に基準点を中心として円周方向および半径方向に配置される複数の領域を定義し、
    前記複数の領域に情報を対応付けし、
    前記タッチ面上の点を指定する第1タッチ操作が検出された場合にタッチ点が前記複数の領域のいずれに属するかを判定し、そして
    前記タッチ点が属すると判定されたタッチ領域の対応情報を入力する、タッチ入力方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015203889A (ja) * 2014-04-10 2015-11-16 キヤノン株式会社 情報処理端末、情報処理方法及びコンピュータプログラム
JP2017117002A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 情報処理装置及びセンシングレイアウト更新方法並びにプログラム

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