JP2013224832A - バッテリーシュミレータ - Google Patents

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Yasuo Fujioka
靖夫 藤岡
Yukio Nishikawa
幸男 西川
Yasuhiro Asaida
康浩 浅井田
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Abstract

【課題】評価対象の電池を、実際に使用される環境に近い条件で、評価を行うことができ、しかも、加振装置の加振台に電池を水没させることができる大きさの消火槽を取り付けた場合のような大型の加振装置を必要としない消火機能を有したバッテリーシュミレータを提供する。
【解決手段】加振装置(11)の加振台(21)に評価対象の電池(10)を配置して加振して使用環境を再現し、火災が発生を認識した場合には、消火隔壁(23)が加振台(21)の上に下降して、加振台(21)と消火隔壁(23)で構築された消火槽(25)の中に消火液(47)を充填して消火する。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電もしくは車載用に開発された組電池の性能評価などのために用いられるバッテリーシュミレータに関する。
図9は、特許文献1に記載された従来車載用電池の耐久試験装置を示す。
評価対象の電池1は、恒温恒湿槽2の中に配置される。恒温恒湿槽2の庫内は、熱源冷房装置3によって管理されている。熱源冷房装置3は制御装置4によって温度、湿度および風量が制御されている。
ここで、熱源冷房装置3によって恒温恒湿槽2の庫内は、車が使用される環境温度と湿度が再現されている。電池1に接続された充放電装置5は、車載時の充放電パターンを再現する。充放電装置5は制御装置4によって電圧、電流、および電力が制御されている。
充放電装置5によって車載時の充放電パターンが再現された評価対象の電池1は、その状態がモニター装置6によって監視されており、モニター装置6が制御装置4を介して熱源冷房装置3および充放電装置5を制御することで、電池1を実際に使用する環境を近似させて寿命評価を行っている。
特開2009−244025号公報(図1)
エネルギー分野において、大容量高出力の電池が求められるようになっている。例えば自動車業界では、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)において使用されている電池は、素電池を直列と並列を組み合わせて電気的に接続した組電池となっており、その内部には多くの溶接接続構造を持っており、その溶接接続構造の信頼評価試験を行う必要がある。
この車載用の組電池を想定した場合、組電池に対して外部から受ける外乱としては、温度、湿度、振動、充放電であるが、特許文献1では、組電池が受ける外乱の内、温度、湿度、充放電の3つしか使用環境の再現を行っておらず、振動に対する評価試験をその他の外乱条件と合わせて同時に行うことが困難である。
万一、溶接接続部の強度が不足していた場合には、振動により溶接接続部が外れて、内部短絡等を起こせば、組電池の大容量の影響で、発煙発火を起こす可能性があり、温度、湿度、振動、充放電の4つの外乱を同時に印加して評価することは必須条件となる。
併せて、上記4つの外乱を同時に印加して評価するためには、万一の発煙発火対策をとることも重要である。しかし、リチウム系の電池が発火した場合には、消火液を評価対象の電池に吹き付けただけでは十分な消火ができない。そのため、評価対象の電池を消火液に沈めて消火することになるが、加振装置の加振台に電池を水没させることができる大きさの消火槽を取り付けた場合には、実際に使用される環境と同じ加振状態を評価対象の電池に作用させるためには、加振能力が大きい大型の加振装置を使用することが必要となる。
本発明は、評価対象の電池を、実際に使用される環境に近い条件で、評価を行うことができ、しかも、加振装置の加振台に電池を水没させることができる大きさの消火槽を取り付けた場合のような大型の加振装置を必要としない消火機能を有したバッテリーシュミレータを提供することを目的にする。
本発明のバッテリーシュミレータは、評価対象の電池の周囲温度や湿度の調節する恒温恒湿装置と、前記電池に振動を与える加振装置と、前記電池に接続され充電や放電を行う充放電装置と、前記電池に対して消火処理する消火装置と、前記電池の状態を計測する計測装置と、前記電池の使用環境を再現するように前記恒温恒湿装置、前記加振装置、前記充放電装置を管理制御する制御装置を備え、前記加振装置と前記消火装置とは、前記制御装置からの消火動作を指示する消火指示を検出するまでは、前記消火装置が前記加振装置による加振動作に影響しない状態に配置され、前記制御装置が火災の発生を認識した場合に前記消火装置に消火動作を指示するよう構成したことを特徴とする。
本発明のバッテリーシュミレータは、評価対象の電池の周囲温度や湿度の調節する恒温恒湿装置と、前記電池に振動を与える加振装置と、前記電池に接続され充電や放電を行う充放電装置と、前記電池に対して消火処理する消火装置と、前記電池の状態を計測する計測装置と、前記電池の使用環境を再現するように前記恒温恒湿装置、前記加振装置、前記充放電装置を管理制御する制御装置を備え、前記消火装置は、前記加振装置の加振台に隣接して消火液プールが配置されており、さらに、前記加振装置の加振台の上に、前記電池を前記消火液プールに向かって移動させる押出しユニットを設けて構成されており、前記加振台の上に配置されていた前記電池を、前記制御装置からの消火指令を検出して前記押出しユニットが前記消火液プールに投入するよう構成したことを特徴とする。
本発明のバッテリーシュミレータは、評価対象の電池の周囲温度や湿度の調節する恒温恒湿装置と、前記電池に振動を与える加振装置と、前記電池に接続され充電や放電を行う充放電装置と、前記電池に対して消火処理する消火装置と、前記電池の状態を計測する計測装置と、前記電池の使用環境を再現するように前記恒温恒湿装置、前記加振装置、前記充放電装置を管理制御する制御装置を備え、前記消火装置は、前記加振装置の加振台に隣接して消火液プールが配置されており、さらに、前記加振装置の加振台とは別の場所に取り付けられ、前記電池を前記消火液プールに向かって移動させる押出しユニットを設けて構成されており、前記加振台の上に配置されていた前記電池を、前記制御装置からの消火指令を検出して前記押出しユニットが前記消火液プールに投入するよう構成したことを特徴とする。
本発明によれば、使用される環境を再現した試験中に暴走して発煙発火が発生した時に消火する消火装置を備えているにもかかわらず、消火指示を検出するまでは、消火装置が前記加振装置による加振動作に影響しない状態に配置されているため、比較的小型の加振装置を使用して、実際に使用される環境に近い条件で、安全に評価を行うことができる。
本発明の実施の形態1のバッテリーシュミレータの構成図 本発明の実施の形態1における消火装置の(a)分解斜視図と(b)消火隔壁を加振台にセットした状態の断面図と(c)消火槽に消火液を注入した状態の斜視図 JC08モード概略図 本発明の実施の形態2のバッテリーシュミレータにおける消火装置の(a)通常時の断面図と(b)火災が発生して消火液が注入された状態の断面図 本発明の実施の形態3のバッテリーシュミレータにおける消火装置の(a)通常時の水平断面図と(b)通常時の正面断面図と(c)火災が発生して消火液プールに組電池が投入された状態の水平断面図 本発明の実施の形態4のバッテリーシュミレータにおける消火装置の(a)通常時の水平断面図と(b)通常時の正面断面図と(c)火災が発生して消火液プールに組電池が投入された状態の水平断面図 本発明の実施の形態5のバッテリーシュミレータにおける消火装置の(a)通常時の水平断面図と(b)通常時の正面断面図と(c)火災が発生して消火液プールに組電池が投入された状態の水平断面図 本発明の実施の形態6のバッテリーシュミレータにおける消火装置の(a)通常時の断面図と(b)火災が発生して消火液が注入された状態の断面図 特許文献1の電池評価装置を示す図
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるバッテリーシュミレータを示す。
評価対象の組電池10は、実際に使用される環境を想定した任意の振動および衝撃を発生させる加振装置11の加振台の上に配置されている。
加振装置11は、任意の温度および湿度に設定できる恒温恒湿装置12の庫内に設置されている。恒温恒湿装置12の庫内の設定温度と設定湿度は、制御装置16から指示されている。また、恒温恒湿装置12の庫内には、送風装置14が接続されている。制御装置16は送風装置14に対して、恒温恒湿装置12への送風43の設定温度と設定風量を指示している。
評価対象の組電池10には充放電装置13が接続されている。制御装置16は、充放電装置13に対して電圧、電流、充放電パターンを指示している。
組電池10の使用環境が車両への搭載を想定した場合、評価環境が車載であることを制御装置16に入力すると、制御装置16が加振装置11、恒温恒湿装置12、充放電装置13、送風装置14に指示して、加振装置11の走行車両の加減速、定速走行時に車体から組電池10が受ける振動の加振力および車体から組電池10が受ける衝撃のG波形、恒温恒湿装置12の温度、湿度、充放電装置13の電圧、電流、充放電パターン、送風装置14の温度、風量を制御装置16からの各装置が複合的に動作を行い、実際に使用される環境と同じ条件を受けることが出来るようになっている。
充放電装置13によって車載時の充放電パターンが再現された評価対象の電池10は、その状態が計測装置15によって監視されており、計測装置15が制御装置16を介して加振装置11、恒温恒湿装置12、充放電装置13、送風装置14および充放電装置13を制御することで、実際に使用される環境での冷却風を想定した温度および風量の送風43、及び、振動や充放電パターンを受けることが出来るようになっている。
更に詳しくは、計測装置15により、電圧、電流、温度および受けている振動の状態を計測、記録され計測装置15からその計測結果を制御装置16へ出力することにより、あらかじめ制御装置16に入力されていた組電池10の諸元データと計測装置16とのデータを比較することで組電池10の劣化判定を行うことが出来るようになっている。
恒温恒湿装置12の庫内には、消火装置18が設備されている。
この消火装置18は、恒温恒湿装置12の内部、かつ加振装置11、充放電装置13、送風装置14の動作に影響を与えない位置に配置されている。また、恒温恒湿装置12の庫内で発生した煙を検知する煙検知器17が設けられている。制御装置16は煙検知器17と計測装置15からの温度に基づいて、組電池10に異常が発生し発煙発火したことを確認して、消火指令44を出力する。消火指令44を検出した消火装置18は、消火動作を実行する。消火装置18は、組電池10に発煙発火が発生していない正常動作時は、加振装置11、充放電装置13、送風装置14に影響を与えない位置に配置されている。
図2(a)は消火装置18を分解した状態を示している。
実線は加振台21にセットする消火隔壁23が、加振台21から分離した状態で図示されている。加振台21の上面には凹部22が形成されている。組電池10は凹部22の中央に配置されている。消火隔壁23の基端は、凹部22の内側に嵌り込むように設計されている。凹部22の内側に嵌り込んだ消火隔壁23の基端と凹部22の隙間が防水処理されるように、この実施の形態では凹部22の外周壁面が防水加工46されている。
煙検知器17からの煙検知と、計測装置15からの組電池10の異常温度を、制御装置16が検知すると、消火指令44を検出した消火装置18は、消火隔壁23を加振台21へと下降させ、図2(a)に仮想線で示すように消火隔壁23の基端が凹部22の内側に嵌り込んで、加振台21と消火隔壁23とで図2(b)に示すように消火槽25を形成する。
この状態で制御装置16は、状況に応じて消火が必要であると判断すると、消火装置18に対して消火液注入指令45を出力する。消火液注入指令45を検出した消火装置18は、消火液タンク24から消火槽25の中に消火液47を注入することで、組電池10を消火液47で浸して消火を行う。
このバッテリーシュミレータの評価の手順および動作は次の通りである。
まず制御装置16に、組電池10が使用される場所を想定した温度、湿度を入力し、そして組電池10が使用される場所で受けると想定される振動の加振力、G波形を入力し、その振動値に合わせた組電池10の充放電パターンおよび組電池10が受ける冷却風の温度と風量を入力する。
例えば、車載用の組電池を想定した場合、車両が置かれている周囲温度、湿度および、車の加速、定速走行、減速等の走行パターンで受ける組電池の振動や充放電パターン、そして、冷却風の温度、風量を制御装置16に入力する。
そして制御装置16から、加振装置11、恒温恒湿装置12、充放電装置13、送風装置14に動作指令が送られて、組電池10は、制御装置16から入力された加振装置11、恒温恒湿装置12、充放電装置13、送風装置14から実際の使用状況と近い評価を行うことが可能である。
図3は日本自動車工業会が定める燃費や排気ガス量を測定するモード(JC08モード)における都市内走行の平均的走行パターンをもとに、アイドリング、細かな加減速走行を組み合わせた最高速度約82km/hのモードでの走行パターンの概略図である。このJOC08モードにおける加速および減速の走行パターンに合わせて組電池10が受ける加振力、G波形を、またJOC08モードにおける加速および減速の走行パターンに合わせて組電池10が放電および充電を行う充放電パターンを、制御装置16に入力する。この時の振動数および充放電パターンの詳細値は組電池10を搭載する自動車の車体重量や駆動系の特性によって決まるものとする。併せて、周囲の環境温度および湿度については、日本であれば、日本の平均気温約17℃、平均湿度60%を制御装置16に入力する。その後、組電池10を加振装置11の加振台21の上に設置し、評価試験スタートの指示を制御装置16から行うと、制御装置16から加振装置11へ加振力およびG波形、恒温恒湿装置12へ温度および湿度、充放電装置13へ電圧、電流、充放電パターン、送風装置14へ温度、風量が送信され、JC08モードの走行パターンで動作した状態と近い評価を行うことが可能である。
このように、本実施形態に係るバッテリーシュミレータによれば、実際の使用時の条件に近い環境を再現して組電池の評価が可能なバッテリーシュミレータを実現し、万一の組電池の発煙発火に対しても消火を行うことができる。
(実施の形態2)
図4(a)(b)はバッテリーシュミレータの別の消火装置18を示す。
実施の形態1の消火装置18は、加振台21の上に着脱自在の消火隔壁23を設けて構成していたが、この実施の形態2の消火装置18は、制御装置16からの消火指示44を検出するまでは、消火装置18が加振装置11による加振動作に影響しない状態に配置されている点では実施の形態1と同じであるが、その具体的な構成が異なる。
この実施の形態2の消火装置18は、恒温恒湿装置12の隔壁12Aと防水弁機構31とスプリンクラー32で構成されている。
恒温恒湿装置12は、加振装置11の本体11Aの上部に取り付けられて振動する振動台21の周辺を取り囲んで収容する隔壁12Aの底部に孔12Bが形成されている。加振装置11は、隔壁12Aの孔12Bから本体11Aの固定端が恒温恒湿装置12の庫外に引き出されて固定側48に据え付けられている。孔12Bと加振装置11の本体11Aとの間には、隙間が形成されている。隔壁12Aの底部の内側には、前記隙間を閉塞するための防水弁機構31が設けられている。スプリンクラー32は恒温恒湿装置12の庫内で加振台21の上方に設置されている。
煙検知器17からの煙検知と計測装置15からの組電池10の異常温度を制御装置16が検知するまでは、図4(a)に示すように、防水弁機構31が加振装置11の本体11Aと接触しない位置にあって、加振装置11が小型であっても、実際の使用時の条件に近い環境で加振しながら組電池10を評価できる。
煙検知器17からの煙検知と計測装置15からの組電池10の異常温度を制御装置16が検知すると、制御装置16の指令で防水弁機構31が作動して、図4(b)に示すように前記隙間が防水弁機構31によって閉塞される。そして、制御装置16の指令でスプリンクラー32から防水弁機構31によって密閉された恒温恒湿装置12の庫内に、消火液47が注入される。このように消火液47を組電池10に散布するとともに恒温恒湿装置12の庫内を消火液47で充填し、組電池10を消火液47に浸すことで、組電池10を消火することが可能である。消火後は、排水弁33から消火液47を恒温恒湿装置12の庫内から排水する。その他は実施の形態1と同じである。但し、送風装置14と恒温恒湿装置12との連結個所は、恒温恒湿装置12の庫内に注入される消火液の液面よりも上に設定されている。
このように、本実施形態に係るバッテリーシュミレータによれば、実際の使用時の条件に近い環境を再現して組電池の評価が可能なバッテリーシュミレータを実現し、万一の組電池の発煙発火に対しても消火を行うことができる。
(実施の形態3)
図5(a)(b)(c)はバッテリーシュミレータの別の消火装置18を示す。
実施の形態1の消火装置18は、加振台21の上に着脱自在の消火隔壁23を設けて構成していたが、この実施の形態3の消火装置18は、恒温恒湿装置12の庫内で、加振装置11の加振台21に隣接して配置された消火液プール41と、加振台21の上に配置されて組電池10を制御装置16の指示で消火液プール41の側へ押し出す押出しユニット42から構成されている。
煙検知器17からの煙検知と計測装置15からの組電池10の異常温度を制御装置16が検知するまでは、図5(a)(b)に示すように、押出しユニット42が待機位置にある。押出しユニット42に要求される能力は、組電池10を移動させるだけの力を発生するだけであるため、比較的に小型で軽量である。そのため、加振装置11が小型であっても、実際の使用時の条件に近い環境で加振しながら組電池10を評価できる。
煙検知器17からの煙検知と計測装置15からの組電池10の異常温度を制御装置16が検知すると、制御装置16の指令で押出しユニット42が作動して、図5(c)に示すようにアーム42Aが伸びて組電池10を加振台22から消火プール41へ押出して、組電池10を消火液47で浸して消火を行うことが可能である。その他は実施の形態1と同じである。
この実施の形態3の場合には、加振台22に押出しユニット42が取り付けられているため、実施の形態1,2に比べて押出しユニット42の質量分だけ加振装置11への負荷が増える。しかし、前述のように、押出しユニット42の質量は、組電池10を消火液に浸すことができる大きさの消火槽の質量に比べると軽量であるため、加振装置11に与える負荷の増加が僅かであって、小型の加振装置であっても、実際の使用時の条件に近い環境を再現して組電池10の評価を行うことができる。しかも、加振装置11に与える負荷の僅かな増加だけで、消火機能を得ることもできる。
このように、本実施形態に係るバッテリーシュミレータによれば、実際の使用時の条件に近い環境を再現して組電池の評価が可能なバッテリーシュミレータを実現し、万一の組電池の発煙発火に対しても消火を行うことができる。
(実施の形態4)
図6(a)(b)(c)はバッテリーシュミレータの別の消火装置18を示す。
実施の形態3の消火装置18は、加振台21の上に押出しユニット42を設けて構成されていたが、この実施の形態4では押出しユニット42が、加振装置11の加振台21とは別の場所に取り付けられ、具体的には恒温恒湿装置12の隔壁12Aに取り付けられている。その他は実施の形態3と同じである。
煙検知器17からの煙検知と計測装置15からの組電池10の異常温度を制御装置16が検知するまでは、図6(a)(b)に示すように、押出しユニット42が待機位置にあって、加振装置11によって組電池10が加振されて実際の使用時の条件に近い環境を再現して組電池10が評価されている。恒温恒湿装置12の隔壁12Aに取り付けられた押出しユニット42は、組電池10に接触していないため、加振装置11が小型であっても、実際の使用時の条件に近い環境を再現して組電池10の評価を行うことができる。
煙検知器17からの煙検知と計測装置15からの組電池10の異常温度を制御装置16が検知すると、制御装置16の指令で押出しユニット42が作動して、図6(c)に示すように組電池10を加振台22から消火プール41へ押し出して、組電池10を消火液で浸して消火を行うことが可能である。
このように、本実施形態に係るバッテリーシュミレータによれば、実際の使用時の条件に近い環境を再現して組電池の評価が可能なバッテリーシュミレータを実現し、万一の組電池の発煙発火に対しても消火を行うことができる。また、実施の形態1,2と同様に、加振装置11に消火機能を得るために荷重の増加を伴わずに、消火機能を実現することができる。
(実施の形態5)
図7(a)(b)(c)はバッテリーシュミレータの別の消火装置18を示す。
実施の形態4では、押出しユニット42を隔壁12Aに取り付けたが、加振装置11の加振台21とは別の場所として、加振装置11の本体11Aから押出しユニット42を、連結装置49を介して支持して構成することもできる。
図7(a)(b)に示すように、加振装置11の本体11Aから支持された押出しユニット42が待機位置にあって、加振装置11によって組電池10が加振されて実際の使用時の条件に近い環境を再現して組電池10が評価されている。
押出しユニット42は、組電池10に接触していないため、加振装置11が小型であっても、実際の使用時の条件に近い環境を再現して組電池10の評価を行うことができる。
煙検知器17からの煙検知と計測装置15からの組電池10の異常温度を制御装置16が検知すると、制御装置16の指令で押出しユニット42が作動して、図7(c)に示すように組電池10を加振台22から消火プール41へ押し出して、組電池10を消火液で浸して消火を行うことが可能である。
このように、本実施形態に係るバッテリーシュミレータによれば、実際の使用時の条件に近い環境を再現して組電池の評価が可能なバッテリーシュミレータを実現し、万一の組電池の発煙発火に対しても消火を行うことができる。また、実施の形態1,2と同様に、加振装置11に消火機能を得るために荷重の増加を伴わずに、消火機能を実現することができる。
(実施の形態6)
図8(a)(b)はバッテリーシュミレータの別の消火装置18を示す。
実施の形態2の消火装置18は、加振装置11の本体11Aと隔壁12Aの間の隙間を、防水弁機構31によって閉塞して、消火液47が注入されるプールを構成したが、この実施の形態6の消火装置18は、防水弁機構31と、恒温恒湿装置12の隔壁12Aとは別の消火液プール壁51で構成されている。消火液プール壁51は支持ブロック50を介して恒温恒湿装置12の庫内に据え付けられている。
消火液プール壁51は、加振装置11の本体11Aの上部に取り付けられて振動する振動台21の周辺を取り囲むとともに、底部に孔51Bが形成されている。加振装置11は、消火液プール壁51の孔51Bから本体11Aの固定端が引き出されて恒温恒湿装置12の庫内に設置されている。孔51Bと加振装置11の本体11Aとの間には、隙間が形成されている。消火液プール壁51の底部の内側には、前記隙間を閉塞するための防水弁機構31が設けられている。スプリンクラー32は恒温恒湿装置12の庫内で加振台21の上方に設置されている。
煙検知器17からの煙検知と計測装置15からの組電池10の異常温度を制御装置16が検知するまでは、図8(a)に示すように、防水弁機構31が加振装置11の本体11Aと接触しない位置にあって、加振装置11が小型であっても、実際の使用時の条件に近い環境で加振しながら組電池10を評価できる。
煙検知器17からの煙検知と計測装置15からの組電池10の異常温度を制御装置16が検知すると、制御装置16の指令で防水弁機構31が作動して、図8(b)に示すように前記隙間が防水弁機構31によって閉塞される。そして、制御装置16の指令でスプリンクラー32から防水弁機構31によって底部が閉塞された消火液プール壁51に、消火液47が注入される。このように消火液47を組電池10に散布するとともに消火液プール壁51を消火液47で充填し、組電池10を消火液47に浸すことで、組電池10を消火することが可能である。消火後は、排水弁33から消火液47を恒温恒湿装置12の庫内から排水する。その他は実施の形態1と同じである。
このように、本実施形態に係るバッテリーシュミレータによれば、実際の使用時の条件に近い環境を再現して組電池の評価が可能なバッテリーシュミレータを実現し、万一の組電池の発煙発火に対しても消火を行うことができる。
本発明は、評価対象の電池の性能を正確、かつ安全に評価することができ、電気自動車や蓄電システム等の信頼性の向上に寄与する。
10 組電池
11 加振装置
11A 加振装置11の本体
12 恒温恒湿装置
12A 恒温恒湿装置12の隔壁
12B 孔
13 充放電装置
14 送風装置
15 計測装置
16 制御装置
17 煙検知器
18 消火装置
21 加振台
22 凹部
23 消火隔壁
24 消火液タンク
25 消火槽
31 防水弁機構
32 スプリンクラー
33 排水弁
41 消火液プール
42 押出しユニット
42A アーム
43 送風
44 消火指令
45 消火液注入指令
46 防水加工
47 消火液
48 固定側
49 連結装置
50 支持ブロック
51 消火液プール壁
51B 孔

Claims (8)

  1. 評価対象の電池の周囲温度や湿度の調節する恒温恒湿装置と、
    前記電池に振動を与える加振装置と、
    前記電池に接続され充電や放電を行う充放電装置と、
    前記電池に対して消火処理する消火装置と、
    前記電池の状態を計測する計測装置と、
    前記電池の使用環境を再現するように前記恒温恒湿装置、前記加振装置、前記充放電装置を管理制御する制御装置を備え、
    前記加振装置前記消火装置とは、
    前記制御装置からの消火動作を指示する消火指示を検出するまでは、前記消火装置が前記加振装置による加振動作に影響しない状態に配置され、前記制御装置が火災の発生を認識した場合に前記消火装置に消火動作を指示するよう構成した
    バッテリーシュミレータ。
  2. 前記制御装置は、評価対象の前記電池の入力された諸元データと、前記計測装置からの評価試験結果を蓄積したデータから、前記電池の劣化判定するよう構成した
    請求項1記載のバッテリーシュミレータ。
  3. 前記消火装置は、前記制御装置が火災の発生を認識した場合に、消火隔壁が前記加振装置の前記加振台の上に下降して、前記加振台と前記消火隔壁で構築された消火槽の中に消火液を充填して消火する
    請求項1記載のバッテリーシュミレータ。
  4. 前記消火装置は、前記制御装置からの消火指令を検出して、前記恒温恒湿装置と前記加振装置との隙間を防水弁機構が閉塞して前記恒温恒湿装置の庫内に消火液を注入して前記電池を前記消火液に浸す構造である
    請求項1記載のバッテリーシュミレータ。
  5. 前記消火装置は、
    前記加振装置の加振台に隣接して消火液プールが配置されており、前記加振台の上に配置されていた前記電池を、前記制御装置からの消火指令を検出して前記消火液プールに投入するよう構成した
    請求項1記載のバッテリーシュミレータ。
  6. 評価対象の電池の周囲温度や湿度の調節する恒温恒湿装置と、
    前記電池に振動を与える加振装置と、
    前記電池に接続され充電や放電を行う充放電装置と、
    前記電池に対して消火処理する消火装置と、
    前記電池の状態を計測する計測装置と、
    前記電池の使用環境を再現するように前記恒温恒湿装置、前記加振装置、前記充放電装置を管理制御する制御装置を備え、
    前記消火装置は、前記加振装置の加振台に隣接して消火液プールが配置されており、さらに、前記加振装置の加振台の上に、前記電池を前記消火液プールに向かって移動させる押出しユニットを設けて構成されており、前記加振台の上に配置されていた前記電池を、前記制御装置からの消火指令を検出して前記押出しユニットが前記消火液プールに投入するよう構成した
    バッテリーシュミレータ。
  7. 評価対象の電池の周囲温度や湿度の調節する恒温恒湿装置と、
    前記電池に振動を与える加振装置と、
    前記電池に接続され充電や放電を行う充放電装置と、
    前記電池に対して消火処理する消火装置と、
    前記電池の状態を計測する計測装置と、
    前記電池の使用環境を再現するように前記恒温恒湿装置、前記加振装置、前記充放電装置を管理制御する制御装置を備え、
    前記消火装置は、前記加振装置の加振台に隣接して消火液プールが配置されており、さらに、前記加振装置の加振台とは別の場所に取り付けられ、前記電池を前記消火液プールに向かって移動させる押出しユニットを設けて構成されており、前記加振台の上に配置されていた前記電池を、前記制御装置からの消火指令を検出して前記押出しユニットが前記消火液プールに投入するよう構成した
    バッテリーシュミレータ。
  8. 前記消火装置は、
    前記恒温恒湿装置の庫内に配置され、前記加振装置の加振台を収容すると共に、前記加振装置との間に隙間が形成されている消火液プール壁と、前記加振装置と前記消火液プール壁との間の前記隙間を閉塞する防水弁機構を有し、
    前記制御装置からの消火指令を検出して、前記隙間を前記防水弁機構が閉塞して前記消火液プール壁に消火液を注入して前記電池を前記消火液に浸す構造である
    請求項1記載のバッテリーシュミレータ。
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