JP7426855B2 - 電池の載置台 - Google Patents

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Description

本開示は、電池を載置するための電池の載置台に関する。
近年、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池が様々な用途で使用されている。例えば、EV(Electric Vehicle)、HEV (Hybrid Electric Vehicle)、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)の走行用モータに電力を供給することを目的とする車載(電動自転車を含む)用途、ピークシフト、バックアップを目的とした蓄電用途、系統の周波数安定化を目的としたFR(Frequency Regulation)用途などに使用されている。
二次電池は、出荷前に様々な安全性試験をクリアする必要がある。また、二次電池の開発段階においても様々な試験が行われる。特に、リチウムイオン電池は電解液に有機溶剤が用いられていることもあり、予期せぬ発煙又は発火が発生するリスクがある。安全性試験の中には、加熱試験、過充電試験、釘刺試験など、試験中に電池が発煙又は発火する可能性がある試験、及び意図的に限定的な発煙又は発火を起こさせる耐類焼試験も含まれる。
二次電池の試験を安全に行うために、電池の異常を検知すると、水や液媒が入った槽に電池を沈める手法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2012-169092号公報 特開2015-201380号公報
上述した従来の手法では、電池の異常時に、電池と、電池の載った台が一緒に沈められる。その際、電池と一緒に落下する台が邪魔になり、電池が完全に水や液媒に浸らないことがあった。また、電池が載った台を槽の底面まで機械的に移動させる場合、電池が載った台が底面に着くまでの時間が長くなる。
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、電池を安全な状態にすべきとき、迅速かつ確実に電池を安全な状態にすることができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の電池の載置台は、電池が載置される蓋を有する安全槽を備える。前記蓋は、それぞれが前記安全槽の開口部の面積より小さい複数の板部材の組み合わせで構成され、前記複数の板部材がそれぞれ、前記安全槽の内壁に向けて回転することにより、前記電池を前記安全槽内に落下させることが可能である。
本開示によれば、電池を安全な状態にすべきとき、迅速かつ確実に電池を安全な状態にすることができる。
実施例1に係る電池の載置台の概略構成を示す外観正面図である。 実施例1に係る電池の載置台の概略構成を示す外観上面図である。 図3(a)-(c)は、実施例1に係る電池の載置台の蓋の開閉動作を説明するための模式図である。 実施例2に係る電池の載置台の概略構成を示す外観正面図である。 実施例2に係る電池の載置台の概略構成を示す外観上面図である。 図6(a)-(c)は、実施例2に係る電池の載置台の蓋の開閉動作を説明するための模式図である。 実施例3に係る電池の載置台の概略構成を示す外観正面図である。 実施例4に係る電池の載置台の概略構成を示す外観正面図である。 実施例4に係る電池の載置台の概略構成を示す外観斜視図である。 実施例4に係る電池の載置台の使用形態の一例を示す図である。
(実施例1)
図1は、実施例1に係る電池2の載置台1の概略構成を示す外観正面図である。図2は、実施例1に係る電池2の載置台1の概略構成を示す外観上面図である。載置台1に載置される電池2として本明細書では、リチウムイオン二次電池を想定するが、ニッケル水素電池や鉛電池などの他の種類の電池であってもよい。また電池2は一次電池であってもよいし、二次電池であってもよい。また電池2はセルであってもよいし、モジュールであってもよい。
載置台1は、電池2を落下させるための水槽10を備える。水槽10は、電池2が載置される蓋11を有する。蓋11は、それぞれが水槽10の開口部の面積より小さい複数の板部材の組み合わせで構成され、当該複数の板部材は水槽10の天面板を形成する。実施例1で蓋11は、それぞれが水槽10の開口部の面積の半分の面積を有する第1蓋部11aと第2蓋部11bにより構成され、第1蓋部11aと第2蓋部11bは水槽10の天面板を形成する。
第1蓋部11aは、水槽10の第1の上辺に取り付けられた第1回転軸12aに取り付けられる。第2蓋部11bは、水槽10の第1の上辺に対向する第2の上辺に取り付けられた第2回転軸12bに取り付けられる。第1回転軸12a及び第2回転軸12bはそれぞれ蝶番(ヒンジ)で構成される。第1蓋部11aと第2蓋部11bは、水槽10の内壁に向けて回転することにより、電池2を水槽10内に落下させることが可能な構造になっている。即ち、水槽10の天面板が、観音開きで内側に開閉可能な構造になっている。
サイドレール30は、水槽10の第1の上辺及び第2の上辺に対して垂直な第3の上辺に設置される。サイドレール30は中空のパイプである。サイドレール30を、長手方向に対して垂直に、第1支持ロッド31a、第2支持ロッド31b、第1制止ロッド33a及び第2制止ロッド33bが貫通している。
第1蓋部11aの下面に、サイドレール30が設けられ側の側面から、反対の側面に向けて伸びる溝が形成されている。第1支持ロッド31aは第1蓋部11aの当該溝に嵌合して第1蓋部11aを支持する。第1制止ロッド33aは第1回転軸12aの一部に嵌合して第1蓋部11aの回転を制止する。同様に、第2蓋部11bの下面に、サイドレール30が設けられ側の側面から、反対の側面に向けて伸びる溝が形成されている。第2支持ロッド31bは第2蓋部11bの当該溝に嵌合して第2蓋部11bを支持する。第2制止ロッド33bは第2回転軸12bの一部に嵌合して第2蓋部11bの回転を制止する。
第1支持ロッド31a及び第1制止ロッド33aの、サイドレール30より外側の部分が第1アーム32aで連結される。第1アーム32aの付け根部分は制御ボックス20内の第1リニアモータ(不図示)に連結されている。同様に、第2支持ロッド31b及び第2制止ロッド33bの、サイドレール30より外側の部分が第2アーム32bで連結される。第2アーム32bの付け根部分は制御ボックス20内の第2リニアモータ(不図示)に連結されている。
第1リニアモータは、第1支持ロッド31a及び第1制止ロッド33aの長手方向に沿って、第1アーム32aを直線運動させることができる。同様に、第2リニアモータは、第2支持ロッド31b及び第2制止ロッド33bの長手方向に沿って、第2アーム32bを直線運動させることができる。
制御ボックス20は、水槽10の側面に設置され、水槽10の蓋11の開閉を制御する。制御ボックス20には、ACプラグ5が付いた電源コードが接続されており、ACプラグ5がACコンセント(不図示)に装着されることにより、制御ボックス20に電源が供給される。なお、制御ボックス20内に、電源供給用の蓄電池(不図示)が設けられていてもよい。
制御ボックス20には、水槽10の蓋11を開閉するためのリモコン操作スイッチ4が接続されている。図1に示す例では、制御ボックス20とリモコン操作スイッチ4が有線接続されているが、両者が無線接続されていてもよい。無線接続として、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、赤外線通信などを使用することができる。なお、水槽10の蓋11を開閉するためのスイッチは、制御ボックス20の本体に設けられていてもよい。ユーザは、電池2を水槽10に落下させるべきと判断したとき、リモコン操作スイッチ4をオンして、水槽10の蓋11を開かせる。
制御ボックス20内に設けられた制御回路(不図示)は、定常時、第1蓋部11a及び第2蓋部11bの回転を抑制するように制御する。具体的には制御回路は、第1支持ロッド31aが第1蓋部11aの下面の溝に嵌合し、第1制止ロッド33aが第1回転軸12aの一部に嵌合した状態を維持するように、第1リニアモータを制御して第1アーム32aの位置を制御する。第2アーム32bも同様に制御する。
制御回路は、リモコン操作スイッチ4からオン信号(電池2の落下指示信号)を受信すると、第1蓋部11a及び第2蓋部11bの回転抑制を解除する。具体的には制御回路は、第1支持ロッド31aが第1蓋部11aの下面の溝から外れ、第1制止ロッド33aが第1回転軸12aから外れるように、第1リニアモータを制御して第1アーム32aの位置を制御する。図2では、第1アーム32aを下側の方向に引っ張って、第1支持ロッド31aと第1制止ロッド33aを第1蓋部11aから抜き出す。第2アーム32bも同様に制御する。
図3(a)-(c)は、実施例1に係る電池2の載置台1の蓋11の開閉動作を説明するための模式図である。図3(a)は、蓋11が閉じた状態を示している。蓋11の上には電池2が載置されている。水槽10内の水3の水位は、電池2が水槽10の底に落下した状態で、電池2全体が水3に浸かるように決定される。電池2が縦に落下した場合にも電池2全体が水3に浸るように、水槽10内の水3の水位は、電池2の長手方向の長さより、高くなるように決定される。
一方、水槽10に水3を入れすぎると、第1蓋部11a及び第2蓋部11bの内側への回転時、第1蓋部11a及び第2蓋部11bが水3の抵抗を受けることになる。水3の抵抗を受けると第1蓋部11a及び第2蓋部11bの回転速度が遅くなる。ユーザは、電池2の落下時に電池2全体を水3に浸す要請と、第1蓋部11a及び第2蓋部11bの回転抵抗の低減の要請を考慮して、水槽10内の水3の水位を決定する。なお、水3の代わりに、他のクーラント液が使用されてもよい。
図3(b)は、蓋11が開いて電池2が水槽10に落下した状態を示している。制御ボックス20内の制御回路が、第1蓋部11a及び第2蓋部11bの回転抑制を解除すると、第1蓋部11a及び第2蓋部11bが内側に回転し、蓋11が開く。第1蓋部11a及び第2蓋部11bは金属板(例えば、鉄板)で構成される。第1蓋部11a及び第2蓋部11bから、第1支持ロッド31a、第2支持ロッド31b、第1制止ロッド33a及び第2制止ロッド33bが引き抜かれると、主に第1蓋部11a及び第2蓋部11bの自重で、第1蓋部11a及び第2蓋部11bが内側に回転する。
なお、水3の抵抗を低減するために、第1蓋部11a及び第2蓋部11bは、メッシュ状の金属部材で構成されてもよい。なお、水槽10は耐熱樹脂で構成されていてもよいし、金属で構成されていてもよい。
図3(c)は、電池2の落下後に蓋11が閉じられた状態を示している。第1蓋部11a及び第2蓋部11bは、基本的にユーザが手動で元の位置に戻す。なお、モータを用いて電動で第1蓋部11a及び第2蓋部11bを元の位置に戻せる構成であってもよい。その場合、ユーザはリモコン操作スイッチ4を操作して蓋11を閉めることができる。
(実施例2)
図4は、実施例2に係る電池2の載置台1の概略構成を示す外観正面図である。図5は、実施例2に係る電池2の載置台1の概略構成を示す外観上面図である。実施例2では、第1蓋部11aが、底面から第2蓋部11bの方向に伸び出して、第2蓋部11bを支持するツバ部11aaを有する。実施例2では、第2支持ロッド31b、第2制止ロッド33b、第2アーム32b、及び第2リニアモータは設けられない。
図6(a)-(c)は、実施例2に係る電池2の載置台1の蓋11の開閉動作を説明するための模式図である。図6(a)は、蓋11が閉じた状態を示している。図6(b)は、蓋11が開いて電池2が水槽10に落下した状態を示している。制御ボックス20内の制御回路が、第1蓋部11aの回転抑制を解除すると、第1蓋部11a、及び第1蓋部11aのツバ部11aaに支持されていた第2蓋部11bが内側に回転し、蓋11が開く。図6(c)は、電池2の落下後に蓋11が閉じられた状態を示している。第1蓋部11a及び第2蓋部11bは、基本的にユーザが手動で元の位置に戻す。
(実施例3)
図7は、実施例3に係る電池2の載置台1の概略構成を示す外観正面図である。実施例3では、載置台1の下部に車輪13が取り付けられる。図7では、図1に示した実施例1に係る載置台1の下部に車輪13が取り付けられる例を示しているが、図4に示した実施例2に係る載置台1の下部に車輪13が取り付けられてもよい。図7では、水槽10の底面の外側に車輪13が取り付けられているが、水槽10を載せる台(不図示)を設け、その台の下に車輪13が取り付けられてもよい。
(実施例4)
図8は、実施例4に係る電池2の載置台1の概略構成を示す外観正面図である。図9は、実施例4に係る電池2の載置台1の概略構成を示す外観斜視図である。実施例4では、図7に示した実施例3に係る載置台1に、電池2を監視するための少なくとも一つのセンサと、当該センサが取り付けられたフレームF1が追加される。フレームF1は、水槽10の両側の外側に設置されたガイドレール14に、スライド自在に取り付けられる。図8、図9に示す例ではガイドレール14は、水槽10の長手方向の両側の外側に取り付けられている。ユーザは、電池2の載置位置に応じて、フレームF1を水槽10の長手方向に移動させることができる。
図8、図9に示す例では、フレームF1に、煙センサS1、ガスセンサS2及び温度センサS3が取り付けられている。煙センサS1、ガスセンサS2及び温度センサS3は、電池2から離れた位置から、電池2の状態を監視している。またフレームF1に、電池2を撮影するためのカメラC1が取り付けられている。図8、図9に示す例では、煙センサS1、ガスセンサS2、温度センサS3及びカメラC1はそれぞれ、制御ボックス20と有線接続されている。なお、それらの少なくとも一つと制御ボックス20が無線接続されていてもよい。
煙センサS1、ガスセンサS2及び温度センサS3はそれぞれ、制御ボックス20内の制御回路に検知信号を出力する。制御回路は、煙センサS1、ガスセンサS2及び温度センサS3の検知信号の少なくとも一つが、予め設定された異常値を示すと、第1蓋部11a及び第2蓋部11bの回転抑制を解除して、蓋11を開くように制御する。
例えば、温度センサS3の検知温度が、予め設定された閾値温度を超えると、制御回路は、蓋11を開くように制御する。電池2の周囲の環境温度と電池2の内部温度には一定の相関関係がある。ユーザ又は設計者は例えば、電池2が熱暴走モードに至る内部温度に対応する環境温度より所定値低い温度に、閾値温度を設定する。
電池2(セル)には、電池2の内圧上昇時に電池2内からガスを排出するための排出弁(不図示)が設けられる。ガスセンサS2は、電池2の排出弁から放出される特定のガスの濃度を検知する。ガスセンサS2により検知される特定のガスの濃度が、予め設定された閾値濃度を超えると、制御回路は蓋11を開くように制御する。また、煙センサS1が発煙を検知すると、制御回路は、蓋11を開くように制御する。
煙センサS1、ガスセンサS2及び温度センサS3のそれぞれは、試験の目的に応じて、使用するか否かを切り替えることができる。例えば、後述する耐類焼試験では、煙センサS1及びガスセンサS2はオフされる。温度センサS3はオフされるか、閾値温度が通常の閾値温度より高い値に設定される。
カメラC1は、電池2を撮影した映像を制御ボックス20に出力する。制御ボックス20内には記録装置(不図示)が設けられ、記録装置に、電池2を撮影した映像データを記録することができる。また、ユーザが載置台1から離れた場所にいる場合、制御ボックス20内の制御回路は、ユーザがいる場所のモニタ(不図示)に、カメラC1で撮影された電池2の映像データを転送してモニタに表示させることができる。ユーザはモニタに表示される電池2の映像を監視し、電池2を水槽10に落下させるべきと判断したとき、リモコン操作スイッチ4をオンして、水槽10の蓋11を開かせる。
図10は、実施例4に係る電池2の載置台1の使用形態の一例を示す図である。電池2が載置された載置台1は、電池2が載置されたままの状態で各種の試験槽や試験室に運搬される。運搬された試験槽や試験室で、電池2が載置台1に載置された状態のまま試験を行うことができる。図10に示す例では、電池2を載置した載置台1が試験槽6内に運び込まれ、電池2の安全性試験が行われる。例えば、試験槽6は防爆仕様の恒温槽であり、電池2の安全性試験として耐類焼試験が行われる。
耐類焼試験では、電池2として複数のセルを含むモジュールが使用される。一つのセル(トリガセル)を強制的に発火させ、隣接するセルの類焼の有無を評価する。また、隣接するセルが類焼した場合、隣接するセルの熱暴走から発煙・発火に至るまでの挙動を観察する。トリガセルの発火方法として、トリガセルに釘を刺す、トリガセルに過充電する等の方法がある。
耐類焼試験では、モジュールを水槽10に落下させるか否かは、原則としてユーザによる手動の操作で行われる。ユーザは、耐類焼試験の目的を達成したと判断した段階で、リモコン操作スイッチ4をオンして、水槽10の蓋11を開かせ、モジュールを水槽10に落下させる。その後、電池2の温度が下がるのを待ち、電池2の温度が下がったら蓋11を戻し、水槽10に電池2が入った状態の載置台1を、そのまま電池2の処分場所に運搬する。電池2の処分場所で電池2を水槽10から取り出し、塩水に一定時間以上浸した後、電池2を破棄する。
電池2の安全性試験として、外部短絡試験、過充電試験、過放電試験、圧壊試験、減圧試験、釘刺試験、加熱試験、冷熱衝撃試験など様々な試験が行われる。これらの試験では、様々な試験槽や試験装置が使用される。これらの試験においても基本的に、電池2が載置台1に載置された状態のまま試験を行うことができる。電池2の各種特性を評価する性能評価試験においても同様に、電池2が載置台1に載置された状態のまま試験を行うことができる。
以上説明したように実施例1-4に係る載置台1によれば、載置台1に載置された電池2を水槽10に落下させるべきとき、第1蓋部11a及び第2蓋部11bを内側に回転させて蓋11を割ることにより、迅速かつ確実に電池2を水槽10に落下させることができる。電池の支持台を支持する部材を取り除いて落下させる方式や、電池が載った台を槽の底面まで機械的に移動させる方式では、電池を水没させるまでの時間が、実施例1-4に係る落下方式より長くなる。電池は急速に冷却したほうが発火のリスクが低くなる特性があり、水没させるまでの時間が短いほうが安全性が高い。電池の発火を前提としない試験では、電池が熱暴走モードに入る前に速やかに電池を冷却することにより、電池の発火を防止することができる。
また、実施例1-4に係る落下方式では、電池2が載置されていた蓋11が電池2と一緒に水槽10内に沈められないため、電池を支持していた台が邪魔になり、電池2が完全に水没しない事態の発生を防止することができる。
また、実施例1-4に係る載置台1は電池2の試験中に限らず、電池2を一時的に保管する際の安全性も向上させることができる。実施例2では実施例1の構成と比較して、第2支持ロッド31b、第2制止ロッド33b、第2アーム32b、及び第2リニアモータを省略することができるため、コストを低減することができる。
実施例3、4では載置台1に車輪13を取り付けたことにより、電池2を安全に運搬することができる。また、試験設備間の電池2の運搬が容易になる。また、電池2が載置台1に載置されたまま試験を行うことにより、試験ごとに電池2を試験台に載せて降ろす作業が不要になり、全体の試験時間を短縮することができる。また、電池2を水槽10内に落下させた場合も、そのまま処分場所に運搬することができる。
実施例4では、載置台1に、電池2を監視するためのセンサを取り付けたことにより、電池2の異常時に自動的に電池2を水槽10内に落下させることができ、安全性をさらに向上させることができる。無人の状態で電池2が一時保管される場合も、安全性が確保される。
また実施例4では、落下させるための水槽10、水槽10の蓋11を開閉するための制御ボックス20、及び電池2を監視するためのセンサ類が載置台1に設けられる。したがって、これらの安全設備を試験設備側で備える必要がない。耐火設備を持たない既存の試験設備でも安全に試験を行うことができる。また、試験設備を耐火仕様に対応するように改造するコストを省略することができる。また、上述の安全設備が載置台1側に設けられているため、電池2の運搬中の安全性も確保される。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述した実施例1-4では、サイドレール30を水槽10の上辺の一方の側にだけ設置する例を説明した。この点、サイドレール30を水槽10の上辺の両側に設置してもよい。この場合、第1支持ロッド31a、第2支持ロッド31b、第1制止ロッド33a及び第2制止ロッド33bはそれぞれ両側に設けられる。これにより、第1支持ロッド31a、第2支持ロッド31b、第1制止ロッド33a及び第2制止ロッド33bのそれぞれにかかる荷重を低減することができる。
なお、第1支持ロッド31a及び第2支持ロッド31bにかかる荷重が小さい場合、第1制止ロッド33a及び第2制止ロッド33bを省略した構成も可能である。また、支持ロッドの本数を増やして各支持ロッドにかかる荷重を低減させる構成も可能である。
また、蓋11は3つ以上の板部材の組み合わせで構成されてもよい。その場合も、3つ以上の板部材がそれぞれ、水槽10の内壁に向けて回転することにより、電池2を水槽10内に落下させることができる。
上述した実施例1-4では、電池2を落下させる槽として水槽10を想定した。この点、水3が入っていない安全槽を用いてもよい。例えば、金属製の防爆仕様の安全槽を使用してもよい。電池2が安全槽に落下後、例えば電動式で蓋11を閉じることにより、電池2を安全に鎮火または冷却することができる。
なお、実施例は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
電池(2)が載置される蓋(11)を有する安全槽(10)を備え、
前記蓋(11)は、それぞれが前記安全槽(10)の開口部の面積より小さい複数の板部材(11a、11b)の組み合わせで構成され、
前記複数の板部材(11a、11b)がそれぞれ、前記安全槽(10)の内壁に向けて回転することにより、前記電池(2)を前記安全槽(10)内に落下させることが可能なことを特徴とする電池(2)の載置台(1)。
これによれば、電池(2)を安全かつ確実に安全槽(10)に落下させることができる。
[項目2]
操作部(4)から前記電池(2)の落下を指示する信号、又は前記電池(2)の状態を監視するためのセンサ(S1、S2、S3)から異常信号を受信すると、前記蓋(11)が開くように制御する制御部(20)をさらに備える、
ことを特徴とする項目1に記載の電池(2)の載置台(1)。
これによれば、電池(2)を安全槽(10)に落下させるべきとき、手動または自動で電池(2)を安全槽(10)に落下させることができる。
[項目3]
前記複数の板部材(11a、11b)は、第1の板部材(11a)と第2の板部材(11b)を含み、
前記第1の板部材(11a)は、前記安全槽(10)の第1の上辺に取り付けられた第1の回転軸(12a)に取り付けられ、
前記第2の板部材(11b)は、前記安全槽(10)の前記第1の上辺に対向する第2の上辺に取り付けられた第2の回転軸(12b)に取り付けられ、
前記制御部(20)は、
定常時、前記第1の板部材(11a)および前記第2の板部材(11b)の回転を抑制し、
前記操作部(4)から前記電池(2)の落下を指示する信号、又は前記センサ(S1、S2、S3)から異常信号を受信すると、前記第1の板部材(11a)および前記第2の板部材(11b)の回転抑制を解除する、
ことを特徴とする項目2に記載の電池(2)の載置台(1)。
これによれば、電池(2)を安全槽(10)に落下させるべきとき、電池(2)を安全かつ確実に安全槽(10)に落下させることができる。
[項目4]
前記複数の板部材(11a、11b)は、第1の板部材(11a)と第2の板部材(11b)を含み、
前記第1の板部材(11a)は、前記安全槽(10)の第1の上辺に取り付けられた第1の回転軸(12a)に取り付けられ、
前記第2の板部材(11b)は、前記安全槽(10)の前記第1の上辺に対向する第2の上辺に取り付けられた第2の回転軸(12b)に取り付けられ、
前記第1の板部材(11a)は、底面から前記第2の板部材(11b)の方向に伸び出して、前記第2の板部材(11b)を支持するツバ部(11aa)を有し、
前記制御部(20)は、
定常時、前記第1の板部材(11a)の回転を抑制し、
前記操作部(4)から前記電池(2)の落下を指示する信号、又は前記センサ(S1、S2、S3)から異常信号を受信すると、前記第1の板部材(11a)の回転抑制を解除する、
ことを特徴とする項目2に記載の電池(2)の載置台(1)。
これによれば、落下機構を低コスト化することができる。
[項目5]
前記載置台(1)の下部に取り付けられた車輪(13)をさらに備える、
ことを特徴とする項目1から4のいずれか1項に記載の電池(2)の載置台(1)。
これによれば、載置台(1)を自由に移動させることができる。
[項目6]
前記安全槽(10)には冷却液(3)が入っている、
ことを特徴とする項目1から5のいずれか1項に記載の電池(2)の載置台(1)。
これによれば、電池(2)の落下後、電池(2)を冷却することができる。
1 載置台、 2 電池、 3 水、 4 リモコン操作スイッチ、 5 ACプラグ、 6 試験槽、 10 水槽、 11 蓋、 11a 第1蓋部、 11b 第2蓋部、 11aa ツバ部、 12a 第1回転軸、 12b 第2回転軸、 13 車輪、 14 ガイドレール、 20 制御ボックス、 30 サイドレール、 31a 第1支持ロッド、 31b 第2支持ロッド、 32a 第1アーム、 32b 第2アーム、 33a 第1制止ロッド、 33b 第2制止ロッド、 F1 フレーム、 C1 カメラ、 S1 煙センサ、 S2 ガスセンサ、 S3 温度センサ。

Claims (6)

  1. 安全性試験の対象となる電池が載置される蓋を有する安全槽を備え、
    前記蓋は、それぞれが前記安全槽の開口部の面積より小さい複数の板部材の組み合わせで構成され、
    前記複数の板部材がそれぞれ、前記安全槽の内壁に向けて回転することにより、前記電池を前記安全槽内に落下させることが可能なことを特徴とする電池の載置台。
  2. 操作部から前記電池の落下を指示する信号、又は前記電池の状態を監視するためのセンサから異常信号を受信すると、前記蓋が開くように制御する制御部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池の載置台。
  3. 前記複数の板部材は、第1の板部材と第2の板部材を含み、
    前記第1の板部材は、前記安全槽の第1の上辺に取り付けられた第1の回転軸に取り付けられ、
    前記第2の板部材は、前記安全槽の前記第1の上辺に対向する第2の上辺に取り付けられた第2の回転軸に取り付けられ、
    前記制御部は、
    定常時、前記第1の板部材および前記第2の板部材の回転を抑制し、
    前記操作部から前記電池の落下を指示する信号、又は前記センサから異常信号を受信すると、前記第1の板部材および前記第2の板部材の回転抑制を解除する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電池の載置台。
  4. 前記複数の板部材は、第1の板部材と第2の板部材を含み、
    前記第1の板部材は、前記安全槽の第1の上辺に取り付けられた第1の回転軸に取り付けられ、
    前記第2の板部材は、前記安全槽の前記第1の上辺に対向する第2の上辺に取り付けられた第2の回転軸に取り付けられ、
    前記第1の板部材は、底面から前記第2の板部材の方向に伸び出して、前記第2の板部材を支持するツバ部を有し、
    前記制御部は、
    定常時、前記第1の板部材の回転を抑制し、
    前記操作部から前記電池の落下を指示する信号、又は前記センサから異常信号を受信すると、前記第1の板部材の回転抑制を解除する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電池の載置台。
  5. 前記載置台の下部に取り付けられた車輪をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電池の載置台。
  6. 前記安全槽には冷却液が入っている、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電池の載置台。
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