JP2013223691A - X線診断装置及び制御プログラム - Google Patents

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靖宏 菅原
Tadashi Ishikawa
直史 石川
Naoya Fujita
直也 藤田
Kansei Takahashi
勘成 高橋
Yoshimasa Kobayashi
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Abstract

【課題】AECセンサを用いたX線撮影において被検体のポジショニングに依存して発生する著しい感度劣化を低減する。
【解決手段】AEC(Auto EXposure Control)撮影モードのX線撮影を行なうX線診断装置100は、被検体の近傍に配置されたAECセンサの検出信号の累積値を計測する検出信号累積値計測部11と、前記被検体の被検体情報、検査情報及び撮影条件の少なくとも何れかに基づいてX線照射の最小照射時間を設定する最小照射時間設定部12と、前記被検体に対するX線照射の経過時間を計測する経過時間計測部13と、前記経過時間と前記最小照射時間との比較結果、前記経過時間と予め設定された最大照射時間との比較結果及び前記検出信号の累積値と所定の閾値との比較結果に基づいて前記被検体に対するX線照射を停止させる照射停止タイミングを設定する照射タイミング設定部14を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、被検体に対しX線を照射して画像データを収集する際、AEC(Auto EXposure Control)センサによって検出された被検体等におけるX線透過量に基づいて照射時間を制御することにより、良質な画像データを得ることが可能なX線診断装置及び制御プログラムに関する。
X線診断装置やX線CT装置等を用いた医用画像診断は、コンピュータ技術の発展に伴って急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。
このようなX線診断装置では、被検体を透過したX線を検出するX線検出部と被検体との間に、X線検出部への入射線量制御を目的としたX線センサ(以下、AECセンサと呼ぶ。)を配置し、このAECセンサに入射したX線が電気信号に変換され、そのX線の線量に基づいた電気信号の累積値が所定の閾値を超えた時点で被検体に対するX線照射を停止する方法が用いられている。
AECセンサを用いたX線撮影では、被検体を透過しAECセンサが備える1つあるいは複数の採光野(以下、開口部と呼ぶ。)に入射したX線を電気信号に変換する。そのX線の線量に基づいた電気信号の累積値が所定の閾値に到達した時点で被検体に対するX線照射を停止する。
上述の機能を用いることにより被検体を透過してX線検出部に入射する線量を一定にすることが可能となるため、被検体の体型等に関わらず良質な画像データの生成に必要なX線検出部への入射線量を常時確保することができる。尚、AECセンサを用いたX線撮影では、最大照射時間が予め設定され、被検体に対するX線照射の開始時刻からの経過時間が上述の最大撮影時間に到達した時点でX線照射を停止することにより被検体に対する異常被曝を防止する方法が併用されている。
特開2011−139761号公報
検査対象部位が胸部や腹部のようにAECセンサが備えた1つあるいは複数からなる開口部を被検体が覆うようにしてX線撮影が行なわれる場合、被検体を透過したX線のみをAECセンサにおいて検出することが可能となり、この検出結果に基づいて被検体に対するX線撮影の照射時間を制御することにより良質な画像データの収集が可能となる。
しかしながら、検査対象部位の大きさや位置設定(ポジショニング)によってはAECセンサが備える開口部の全てあるいは一部が被検体によって覆われない場合があり、このような場合には、X線発生部から放射されたX線が被検体を透過せずにAECセンサに直接照射される。そして、このような減衰が極めて小さな直接照射のX線に基づいて生じた電気信号の累積値によって当該被検体に対する照射時間あるいはこの照射時間を決定する照射停止タイミングが設定されるため、通常の検査対象部位に対するX線撮影の照射時間は大幅に短縮され、従って、十分なS/Nを有した画像データを得ることが困難になるという問題点を有していた。
本開示は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、AECセンサを用いたX線撮影によって当該被検体の画像データを収集する際、予め設定あるいは収集された被検体情報や撮影条件等に基づいて最小照射時間を設定することにより、X線発生部から放射されたX線が直接あるいは極めて小さな局所的減衰量を有する生体組織等を介し上述のAECセンサにて検出された場合においても、S/Nに優れた良質な画像データを得ることが可能なX線診断装置及び制御プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のX線診断装置は、被検体に対するAEC(Auto EXposure Control)撮影モードのX線撮影によって収集された投影データに基づいて画像データを生成するX線診断装置において、前記被検体の近傍に配置されたAECセンサの検出信号の累積値を計測する検出信号累積値計測手段と、前記被検体の被検体情報、検査情報及び撮影条件の少なくとも何れかに基づいてX線照射の最小照射時間を設定する最小照射時間設定手段と、前記被検体に対するX線照射の経過時間を計測する経過時間計測手段と、前記経過時間と前記最小照射時間との比較結果、前記経過時間と予め設定された最大照射時間との比較結果及び前記検出信号の累積値と所定の閾値との比較結果に基づいて前記被検体に対するX線照射を停止させる照射停止タイミングを設定する照射タイミング設定手段とを備えたことを特徴としている。
本実施形態におけるX線診断装置の全体構成を示すブロック図。 本実施形態のX線診断装置が備えるX線撮影部の具体的な構成を示すブロック図。 本実施形態のX線診断装置が備えるAECセンサの具体的な構造を示す図。 本実施形態のX線診断装置が備えた最小照射時間設定部に保管される最低表面線量補正係数及びM値の具体例を示す図。 本実施形態における管球―入射面距離を説明するための図。 本実施形態のX線診断装置が備える照射タイミング設定部の具体的な構成を示すブロック図。 本実施形態における照射停止タイミング信号の生成手順を示すフローチャート。 本実施形態のX線診断装置が備えるデータ保管部の具体的な構成を示すブロック図。 本実施形態のAEC撮影モードにおける照射停止タイミング信号の生成過程等を示すタイムチャート。 本実施形態におけるX線撮影の手順を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本開示の実施形態を説明する。
(実施形態)
本実施形態におけるX線診断装置は、表示部に表示された被検体リストの中から当該X線撮影の対象となる被検体を選択し、この被検体に関連した被検体情報や検査プロトコル(検査情報及び撮影条件)を予め保管された各種情報の中から検索(抽出)する。次いで、得られた被検体情報や検査プロトコルに基づいて最小照射時間を算出した後、AECセンサを用いたX線撮影を上述の被検体に対して開始する。そして、AECセンサの検出信号の累積値と所定閾値との比較結果と、前記被検体に対するX線照射の経過時間と撮影条件の1つとして設定された最大照射時間及び上述の最小照射時間との比較結果に基づいて高電圧発生部に対する照射停止タイミングの設定を行なう。
(装置の構成及び機能)
本実施形態におけるX線診断装置の構成と機能につき図1乃至図9を用いて説明する。尚、図1は、本実施形態におけるX線診断装置の全体構成を示すブロック図であり、図2、図6及び図8は、このX線診断装置が備えるX線撮影部、照射タイミング設定部及びデータ保管部の具体的な構成を示すブロック図である。
図1に示すX線診断装置100は、被検体300の検査対象部位を含む撮影領域に対しAECセンサ10を用いた撮影モード(以下、AEC撮影モードと呼ぶ。)のX線を照射し、前記撮影領域を透過したX線を検出して投影データを生成するX線撮影部1と、上述のX線照射及びX線検出が可能な撮像系を保持する図示しない保持部と、被検体300を載置する天板6と、撮像系が取り付けられた保持部や被検体300を載置した天板6、更には、後述のX線発生部2に設けられた可動絞り器22を所望の位置へ移動させる移動機構部7と、X線撮影部1から出力されたAEC撮影モードの投影データを処理して画像データを生成する画像データ生成部8と、得られた画像データを表示する表示部9を備えている。
又、X線診断装置100は、撮影領域の一部を透過した局所的なX線を検出するAECセンサ10と、このAECセンサ10によって得られた検出信号の累積値を計測する検出信号累積値計測部11と、予め検索あるいは入力された被検体情報や撮影条件等に基づいて最小照射時間を設定する最小照射時間設定部12と、被検体300に対するX線照射の経過時間を計測する経過時間計測部13と、最小照射時間設定部12から供給される最小照射時間、経過時間計測部13から供給されるX線照射の経過時間及び検出信号累積値計測部11から供給される計測結果に基づいて被検体300に対するX線照射の停止タイミング(照射停止タイミング)を設定する照射タイミング設定部14を備え、更に、被検体リスト、被検体情報、検査情報及び撮影条件が予め保管されているデータ保管部15と、当該X線撮影の対象となる被検体300の選択及びこの被検体300に関連した被検体情報、検査情報及び撮影条件の検索/入力/更新、画像データ生成条件及び表示データ生成条件の設定、各種指示信号の入力等を行なう入力部16と、上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部17を備えている。
X線撮影部1は、図1に示すように撮像系を構成するX線発生部2及びX線検出部3と、投影データ生成部4と、高電圧発生部5を備え、被検体300の撮影領域に対してX線を照射する機能と前記撮影領域を透過したX線を検出して投影データを生成する機能を有している。
図2は、X線撮影部1に設けられた上述の各ユニットの具体的な構成を示すブロック図であり、X線発生部2は、被検体300の撮影領域に対してX線を照射するX線管21と、X線管21から放射されたX線に対して所定範囲のX線錘(コーンビーム)を形成する可動絞り器22を備えている。X線管21は、X線を発生する真空管であり、加熱された陰極(フィラメント)から生ずる熱電子を高電圧発生部5から供給される直流高電圧により加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。
可動絞り器22は、被検体300に対する被曝線量の低減と画像データの画質向上を目的として用いられ、X線管21から放射されたX線を所定の照射範囲に絞りこむ上羽根と、この上羽根に連動して移動することにより散乱線や漏れ線量を低減する下羽根と、吸収量が少ない媒質を透過したX線を選択的に低減させることによりハレーションを防止する補償フィルタ(何れも図示せず)を有している。
一方、X線検出部3には、イメージインテンシファイア及びX線TVを用いる方法と平面検出器を用いる方法があり、平面検出器には、X線を直接電荷に変換する方式と、一旦光に変換した後電荷に変換する方式とがある。又、平面検出器の替わりにデジタルデータの出力が可能な各種Imaging Plateを用いてもよく、透過X線をX線フィルムに投影することによって画像データの生成を行なってもよいが、ここでは、X線を直接電荷に変換することが可能な平面検出器を有したX線検出部3について述べる。
即ち、本実施形態のX線検出部3は、図2に示すように被検体300を透過したX線を検出する平面検出器31と、検出されたX線を信号電荷として読み出すための駆動信号を平面検出器31へ供給するゲートドライバ32を有している。
平面検出器31は、微小な検出素子を列方向及びライン方向に2次元配列して構成され、検出素子の各々は、X線を感知し入射X線量に応じて信号電荷を発生する光電膜と、この光電膜に発生した信号電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサと、電荷蓄積コンデンサに蓄積された信号電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)(何れも図示せず)を備えている。
投影データ生成部4は、上述の平面検出器31から、例えば、ライン方向単位でパラレルに読み出された信号電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器41と、電荷・電圧変換器41の出力をデジタル信号(投影データのデータ要素)に変換するA/D変換器42と、デジタル変換された上述のデータ要素を時系列的なデータ要素に変換するパラレル・シリアル変換器43を備えている。そして、パラレル・シリアル変換器43から出力された時系列的なデータ要素は、図1の画像データ生成部8へ供給される。
高電圧発生部5は、X線管21の陰極から発生する熱電子を加速するために、陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生する高電圧発生器52と、データ保管部15から供給された被検体300に対応するAEC撮影モードの撮影条件及び照射タイミング設定部14から供給される照射開始タイミング信号及び照射停止タイミング信号に基づいて高電圧発生器52における管電流、管電圧、高電圧印加時間、高電圧印加タイミング等を制御する高電圧制御部51を備えている。
図1へ戻って、移動機構部7は、X線発生部2及びX線検出部3(撮像系)が取り付けられた図示しない保持部を被検体300の周囲で回動あるいは移動させる保持部移動機構と、天板6を被検体300の体軸方向(図1のz方向)及び体軸と直交する方向(図1のX方向及びy方向)へ移動させる天板移動機構と、X線発生部2に設けられた可動絞り器22の絞り羽根を所定の位置へ移動させる絞り移動機構と、上述の保持部移動機構、天板移動機構及び絞り移動機構を制御する移動機構制御部(何れも図示せず)を備えている。
そして、移動機構制御部は、入力部16からシステム制御部17を介して供給される撮像系移動指示信号に基づいて生成した移動制御信号を保持部移動機構へ供給し、撮像系が取り付けられた保持部を被検体300の周囲で回動あるいは移動させることによりX線撮影の撮影位置及び撮影方向を設定する。
同様にして、移動機構制御部は、入力部16からシステム制御部17を介して供給される天板移動指示信号に基づいて生成した移動制御信号を天板移動機構へ供給し、天板6を被検体300の体軸方向あるいは体軸と直交する方向へ平行移動させることにより撮影領域の中心を設定する。
更に、移動機構制御部は、入力部16からシステム制御部17を介して供給される絞り羽根移動指示信号に基づいて生成した移動制御信号を絞り移動機構へ供給し、X線発生部2の可動絞り器22に設けられた複数の絞り羽根を所定の位置へ移動させることによりAEC撮影モードにおけるX線照射範囲を所定の大きさに設定する。
次に、画像データ生成部8は、図示しない投影データ記憶部、画像データ処理部及び画像データ記憶部を備え、投影データ記憶部には、AEC撮影モードにおいてX線撮影部1の投影データ生成部4から時系列的に出力される投影データのデータ要素が検出素子のライン方向及び列方向に対応させて順次保存され、2次元の画像データが生成される。
一方、画像データ処理部は、上述の投影データ記憶部から読み出した画像データに対してノイズ除去を目的としたフィルタリング処理等を行ない、処理後の画像データを画像データ記憶部に保存する。
表示部9は、図示しない表示データ生成部、データ変換部及びモニタを備え、表示データ生成部は、画像データ生成部8の画像データ記憶部から読み出した画像データを所定の表示フォーマットに変換した後、被検体情報や撮影条件等の付帯情報を必要に応じて付加することにより表示データを生成する。そして、データ変換部は、表示データ生成部から供給された上述の表示データに対しテレビフォーマット変換等の変換処理を行なってモニタに表示する。
AECセンサ10は、例えば、X線検出部3に設けられた平面検出器31の前面近傍に配置され、この平面検出器31に入射するX線を局所的に検出する機能を有している。AECセンサ10として、薄型センサ、半導体センサ、電離層型センサ等があり、ここでは、構造が簡単ゆえに厚みが薄く機械的強度に優れた薄型センサを用いる場合について述べるが、他の方式のセンサをAECセンサ10として用いても構わない。
薄型センサを用いたAECセンサ10は、図3に示すようにX線発生部2のX線管21から可動絞り器22を介して放射され被検体300を透過したX線の一部を光へ変換する増感紙101と、増感紙101に設定された1つあるいは複数の局所領域から発生する光を抽出し、他の領域から発生する光を遮断する開口領域を備えたマスク102と、マスク102によって抽出された光を光電変換することにより電気信号へ変換する光電子倍増管(フォトマルチプライヤ)103と、その壁面に反射紙104を有し、マスク102の開口領域から出力された上述の光を壁面にて反射させながら光電子増倍管103へ伝搬させる透明なアクリル板105を有している。そして、光電子増倍管103において得られたX線強度に対応する電気信号は、検出信号累積値計測部11へ供給される。
再び図1へ戻って、検出信号累積値計測部11は、図示しない増幅部と累積演算部を備え、増幅部は、AECセンサ10が備えた上述の光電子増倍管103から供給される電気信号を所定の大きさに増幅し、累積演算部は、増幅された電気信号を積分処理することによってマスク102の開口領域における照射線量に対応したAECセンサ検出信号の累積値を計測する。
この累積演算部において行なわれる積分処理の開始タイミングは、例えば、入力部16からシステム制御部17を介して供給される撮影開始指示信号に基づいて設定され、積分処理の終了タイミングは、照射タイミング設定部14から供給される照射停止タイミング信号に基づいて設定される。尚、上述の検出信号累積値計測部11によるAECセンサ検出信号の累積値の計測と、この計測結果に基づいて照射タイミング設定部14が生成する照射停止タイミング信号の具体例については後述の図9に示す。
次に、最小照射時間設定部12は、図1に示すように、補正係数/M値保管部121と照射時間算出部122を備えている。
補正係数/M値保管部121には、最小照射時間の算出に用いられる最低表面線量補正係数及びM値が予め保管されている。図4は、補正係数/M値保管部121が保管する最低表面線量補正係数及びM値の具体例を示したものであり、最低表面線量補正係数(Cd)は、例えば、図4(a)に示すように被検体の年齢(G)と性別(S)あるいは図4(b)に示すように被検体の身長(H)と体重(W)をパラメータとして設定されている。又、M値(NDD−M)は、図4(c)に示すようにX線発生部2のX線管21に印加される管電圧(V)をパラメータとして設定されている。
一方、照射時間算出部122は、当該X線撮影の撮影条件としてデータ保管部15から供給される最低表面線量(Dmin)及び管電流(IX)、データ保管部15から供給される被検体300の被検体情報に基づいて上述の補正係数/M値保管部121から読み出した最低表面線量補正係数(Cd)、上述の管電流(IX)と共にデータ保管部15から撮影条件として供給される管電圧(VX)に基づいて補正係数/M値保管部121から読み出したM値(NDD−M)、上述の撮影条件や検査情報等に基づいて予め算出したX線管21の焦点から被検体300のX線入射表面までの距離(管球―入射面距離:FSD)の値をNDD法(Non Dosimeter Dosimetry)法に基づく次式(1)へ代入することにより照射停止タイミングの設定に用いる最小照射時間(Tmin)を算出する。
Figure 2013223691
尚、上式(1)におけるM値(NDD−M)は、撮影条件の管電圧(VX)に基づいて一義的に決まる係数であり、最低表面線量(Dmin)は、一般に知られている医療被曝ガイドラインの情報に基づいて設定される値、あるいは、X線検出部3の性能(例えば、平面検出器31に対する入射線量と画質との関係)に基づいて経験的に設定される値である。又、最低表面線量補正係数(Cd)は、既に述べたように被検体情報として検索あるいは入力された被検体300の性別と年齢あるいは身長と体重に基づいて決定される係数である。
一方、図5は、上述したX線管21の焦点から被検体300のX線入射表面までの距離を示す管球―入射面距離(FSD)を説明するための図であり、この管球―入射面距離(FSD)は、X線管21と平面検出器31との距離を示す管球―検出器間距離(SID:Source-Image-Distance)から基準被写体厚(B)及び天板6と平面検出器31との距離を示す天板―検出器間距離(C)を減算することによって得ることができる。尚、基準被検体厚(B)は、データ保管部15から供給される被検体300の検査情報(例えば、検査部位、体位、撮影方向等)に基づいて決定される。
即ち、照射時間算出部122は、先ず、データ保管部15から供給された撮影条件に含まれている管球―検出器間距離(SID)及び天板―平面検出器間距離(C)と、データ保管部15から供給された検査情報に含まれている撮影部位や撮影方向等に基づいて予め設定された基準被写体厚(B)とを用いて管球―入射面距離(FSD)を算出し、次いで、得られた管球―入射面距離(FSD)と上述の最低表面線量(Dmin)、管電流(IX)、最低表面線量補正係数(Cd)及びM値(NDD−M)を上式(1)へ代入することによって最小照射時間Tminを算出する。
経過時間計測部13は、図示しない基準信号発生部と計数部を備え、計数部は、例えば、システム制御部17から供給される撮影開始指示信号の入力タイミングを基準として上述の基準信号発生部が発生する所定周波数のクロックパルスを計数することにより、AECセンサ10や被検体300に対するX線照射開始時刻からの経過時間を計測する。
一方、照射タイミング設定部14は、最小照射時間設定部12から供給される最小照射時間、経過時間計測部13から供給される経過時間及び検出信号累積値計測部11から供給されるAECセンサ検出信号の累積値に基づいて被検体300に対するX線照射の停止タイミングを設定する機能を有し、図6に示すように比較データ記憶部141、照射時間比較部142、検出信号累積値比較部143及びタイミング信号生成部144を備えている。
比較データ記憶部141は、最小照射時間設定部12において設定された最小照射時間(Tmin)を保存する最小照射時間記憶部141aと、撮影条件の1つとしてデータ保管部15から読み出された最大照射時間(TmaX)を保存する最大照射時間記憶部141bと、同様にして、データ保管部15から読み出されたAECセンサ検出信号の累積値に対する閾値αを保存する閾値記憶部141cを備えている。
照射時間比較部142は、経過時間計測部13において計測された被検体300に対するX線照射が開始されてからの経過時間(TX)と最小照射時間記憶部141aから読み出した最小照射時間(Tmin)及び最大照射時間記憶部141bから読み出した最大照射時間(TmaX)とを比較し、得られた照射時間比較結果をタイミング信号生成部144へ供給する。
同様にして、検出信号累積値比較部143は、検出信号累積値計測部11において計測されたAECセンサ検出信号の累積値(DX)と閾値記憶部141cから読み出した閾値αとを比較し、得られた検出信号累積値の比較結果をタイミング信号生成部144へ供給する。
タイミング信号生成部144は、図示しない比較結果判定部を備え、照射時間比較部142から供給された照射時間比較結果と検出信号累積値比較部143から供給された比較結果とに基づいて被検体300に対するX線照射を停止するためのタイミング信号(照射停止タイミング信号)を生成する。又、タイミング信号生成部144は、入力部16からシステム制御部17を介して供給される撮影開始指示信号に基づいて被検体300に対するX線照射を開始するためのタイミング信号(照射開始タイミング信号)を生成する機能も有している。
次に、上述の照射時間比較結果とAECセンサ検出信号の累積値比較結果に基づいた照射停止タイミング信号の生成手順につき図7のフローチャートを用いて説明する。
図6に示した照射タイミング設定部14のタイミング信号生成部144は、照射時間比較部142から供給される照射時間比較結果と検出信号累積値比較部143から供給されるAECセンサ検出信号の累積値比較結果を受信する(図7のステップS1)。次いで、これらの比較結果に基づいて被検体300に対するX線照射を停止するための照射停止タイミング信号を生成するか否かを判定し(図7のステップS2)、所定の条件を満たしている場合には、照射停止タイミング信号を生成して高電圧発生部5へ供給する(図7のステップS3)。一方、上述の条件を満たしていない場合には照射停止タイミング信号の生成を行なわずに被検体300に対するX線照射を継続して行なう(図7のステップS4)。
この場合、照射経過時間(TX)が最小照射時間(Tmin)より小さい場合には照射停止タイミング信号の生成は行なわずに被検体300に対するX線照射を続行し、照射経過時間(TX)が最大照射時間(TmaX)より大きい場合には照射停止タイミング信号を生成して被検体300に対するX線照射を停止させる。一方、照射経過時間(TX)がTmin<TX<TmaXの関係にあり、AECセンサ検出信号の累積値(DX)が閾値αより大きな場合には照射停止タイミング信号を生成して被検体300に対するX線照射を停止させ、累積値(DX)が閾値αより小さい場合には被検体300に対するX線照射を続行する。
次に、図1のデータ保管部15は、図8に示すように被検体リスト保管部151、被検体情報保管部152及び検査プロトコル保管部153を備え、検査プロトコル保管部153は、検査情報保管部154と撮影条件保管部155を備えている。
被検体リスト保管部151には、X線診断装置100あるいは他のX線診断装置を用いて検査が行なわれた複数からなる被検体の被検体名や被検体ID等の被検体識別情報が一覧表示された被検体リストが保存され、被検体情報保管部152には、上述の被検体リストに示された被検体の被検体名、被検体ID、生年月日、年齢、性別、身長、体重、既往歴等が被検体情報として保管されている。
一方、検査プロトコル保管部153の検査情報保管部154には、上述の被検体リストに示されている被検体の各々に対して行なわれた過去のX線撮影における検査部位、体位(立位、臥位等)、撮影方向等が検査情報として保存され、検査プロトコル保管部153の撮影条件保管部155には、上述した過去のX線撮影において設定された管電圧(VX)及び管電流(IX)、X線照射時間(最大照射時間)(TmaX)、最低表面線量(Dmin)、管球―検出器間距離(SID)、基準被写体厚(B)、天板―検出器間距離(C)、閾値α、AECセンサ10の適用/非適用等が撮影条件として保管されている。尚、撮影条件の基準被検体厚(B)は、検査部位、体位、撮影方向等の検査情報と関連付けて保管されている。
次に、図1の入力部16は、表示パネルやキーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの入力デバイスを備えたインタラクティブなインターフェースであり、当該X線撮影における被検体300の選択、画像データ生成条件及び表示データ生成条件の設定、各種指示信号の入力等を行ない、更に、データ保管部15から読み出した被検体300に関する被検体情報、検査情報及び撮影条件の更新を必要に応じて行なう。
システム制御部17は、図示しないCPUと情報記憶部を備え、入力部16において入力/設定/選択された各種の情報やデータ保管部15から読み出した被検体300に関する被検体情報、検査情報及び撮影条件等は上述の情報記憶部に一旦保存される。そして、CPUは、これらの情報に基づいてX線診断装置100が有する上述の各ユニットを統括的に制御し、最小照射時間を考慮したAECモードのX線撮影を実行させる。
次に、本実施形態のAEC撮影モードにおける照射停止タイミング信号の生成過程を、図9のタイムチャートを用いて説明する。但し、ここでは、検出信号累積値計測部11において計測された被検体300に対する局所的なAECセンサ検出信号の累積値が所定の閾値αに到達した時点で照射停止タイミング信号を生成する場合について示すが、X線照射の経過時間が最大照射時間に到達した場合においても同様のプロセスによって照射停止タイミング信号の生成が行なわれる。
即ち、図9(a)は、入力部16において入力された撮影開始指示信号あるいはこの撮影開始指示信号に基づいて照射タイミング設定部14が生成した照射開始タイミング信号、図9(b)は、検出信号累積値計測部11が、AECセンサ10の出力信号を積分処理することによって計測したAECセンサ検出信号の累積値計測結果、図9(C)は、AECセンサ検出信号の累積値計測結果が閾値αに到達した時刻t2において照射タイミング設定部14が生成する照射停止タイミング信号を示している。
又、図9(d)は、図9(a)の撮影開始指示信号(照射開始タイミング信号)と図9(c)の照射停止タイミング信号に基づいて設定された被検体300に対するX線照射期間を示しており、図9(e)は、X線検出部3の平面検出器31が上述の照射期間において検出したX線情報に基づいて投影データ生成部4が生成する投影データの生成期間、図9(f)は、この投影データに基づいて画像データ生成部8が生成する画像データの生成期間を夫々示している。
(X線撮影の手順)
次に、本実施形態のAEC撮影モードにおけるX線撮影の手順につき図10のフローチャートを用いて説明する。
AEC撮影モードのX線撮影に先立ち、X線診断装置100の入力部16は、データ保管部15の被検体リスト保管部151に保管されているX線診断装置100の被検体リストを読み出して自己の表示パネルあるいは表示部9のモニタに表示し、操作者は、表示された被検体リストを用いて当該X線撮影の対象となる被検体300を選択する。
次いで、この選択情報を受信したシステム制御部17は、データ保管部15の被検体情報保管部152及び検査プロトコル保管部153に保管されている各種の被検体情報、検査情報及び撮影条件の中から被検体300に対する過去のX線撮影において用いた被検体情報/検査情報/撮影条件を検索して自己の情報記憶部に保存する(図10のステップS11)。
上述の初期設定が終了したならば、操作者は、撮像系を保持する保持部や被検体300を載置した天板6を移動させるための移動指示信号を入力部16において入力し、システム制御部17を介して上述の移動指示信号を受信した移動機構部7の移動機構制御部は、この移動指示信号に基づいて生成した移動制御信号を保持部移動機構及び天板移動機構へ供給して保持部及び天板6を所望の位置へ移動させることにより被検体300に対する撮影位置や撮影方向を設定する(図10のステップS12)。
次に、最小照射時間設定部12は、データ保管部15からシステム制御部17を介して供給された被検体300の被検体情報及び撮影条件に基づいて被検体300に対応した最低表面線量補正係数(Cd)及びM値(NDD−M)を自己の補正係数/M値保管部121から読み出す。そして、得られた最低表面線量補正係数(Cd)及びM値(NDD−M)と、撮影条件としてデータ保管部15からシステム制御部17を介して供給された最低表面線量(Dmin)及び管電流(IX)、撮影条件や検査情報に基づいて算出された管球―入射面距離(FSD)の値を上述の式(1)へ代入することにより最小照射時間(Tmin)を算出する(図10のステップS13)。
次に、操作者は、撮像系を保持する保持部や被検体300を載置した天板6を移動させるための移動指示信号を入力部16において入力し、システム制御部17を介して上述の移動指示信号を受信した移動機構部7の移動機構制御部は、この移動指示信号に基づいて生成した移動制御信号を保持部移動機構及び天板移動機構へ供給して保持部及び天板6を所望の位置へ移動させることにより被検体300に対する撮影位置や撮影方向を設定する(図10のステップS13)。
撮影位置や撮影方向の設定が終了したならば、操作者は、入力部16においてAEC撮影モードの選択と撮影開始指示信号の入力を行なう(図10のステップS14)。そして、この撮影開始指示信号がシステム制御部17へ供給されることにより被検体300に対するAEC撮影モードのX線撮影が開始される。
即ち、入力部16に入力された撮影開始指示信号を受信したシステム制御部17は、この撮影開始指示信号を照射タイミング設定部14のタイミング信号生成部144へ供給し、更に、自己の情報記憶部に一旦保存されたAEC撮影モードの撮影条件をX線撮影部1が備える高電圧発生部5の高電圧制御部51へ供給する。
一方、タイミング信号生成部144は、上述の撮影開始指示信号に同期した照射開始タイミング信号を生成して高電圧発生部5の高電圧制御部51へ供給し、高電圧制御部51は、タイミング信号生成部144から供給された照射開始タイミング信号及びシステム制御部17から供給されたAEC撮影モードの撮影条件に基づいて高電圧発生部5の高電圧発生器52から出力される管電流、管電圧、高電圧印加時間、高電圧印加タイミング等を制御する。そして、X線発生部2のX線管21は、高電圧発生器52の出力電圧によって駆動され、被検体300に対するX線照射を開始する(図10のステップS15)。
次に、検出信号累積値計測部11は、AECセンサ10の光電子増倍管103から供給された電気信号を所定の大きさに増幅し、増幅後の電気信号を順次積分処理することによってマスク102の開口領域におけるAECセンサ検出信号の累積値(DX)を計測する(図10のステップS16)。一方、経過時間計測部13は、システム制御部17から供給される撮影開始指示信号を基準として自己の基準信号発生部が発生する所定周波数のクロックパルスを計数することにより、被検体300に対するX線照射が開始されてからの経過時間(TX)を計測する(図10のステップS17)。
次いで、照射タイミング設定部14の照射時間比較部142は、経過時間計測部13から供給された被検体300に対するX線照射が開始されてからの経過時間(TX)と最小照射時間設定部12から比較データ記憶部141の最小照射時間記憶部141aを介して供給された最小照射時間(Tmin)及び撮影条件の1つとしてシステム制御部17から比較データ記憶部141の最大照射時間記憶部141bを介して供給された最大照射時間(TmaX)とを比較し、得られたAECセンサ検出信号の累積値比較結果を照射タイミング設定部14のタイミング信号生成部144へ供給する。
同様にして、照射タイミング設定部14の検出信号累積値比較部143は、検出信号累積値計測部11から供給されたAECセンサ検出信号の累積値(DX)と撮影条件の1つとしてシステム制御部17から比較データ記憶部141の閾値記憶部141cを介して供給された閾値αとを比較し、得られたAECセンサ検出信号の累積値比較結果を上述のタイミング信号生成部144へ供給する(図10のステップS18)。
そして、照射タイミング設定部14のタイミング信号生成部144は、照射時間比較部142から供給された照射時間比較結果と検出信号累積値比較部143から供給されたAECセンサ検出信号の累積値比較結果とに基づいて被検体300に対するX線照射を停止するための照射停止タイミング信号を生成する(図10のステップS19)。
一方、高電圧発生部5の高電圧制御部51は、タイミング信号生成部144から供給された上述の照射停止タイミング信号に基づいて高電圧発生部5を制御し、X線発生部2のX線管21によるX線放射を停止する。
照射停止タイミング信号により被検体300に対するX線照射が停止されたならば、X線撮影部1の投影データ生成部4は、上述のX線照射によって平面検出器31に蓄積された信号電荷を電圧に変換した後、デジタル信号(投影データのデータ要素)に変換する(図10のステップS20)。次いで、投影データのデータ要素を時系列的なデータ要素に変換して画像データ生成部8の投影データ記憶部に保存することにより画像データを生成し、得られた画像データに対し所定の処理を行なって表示部9のモニタに表示する(図10のステップS21)。
次いで、表示部9に表示された画像データを観察した操作者により、異なる撮影位置や撮影方向におけるX線撮影が必要となった場合、上述のステップS12乃至ステップS21を繰り返すことによって新たな撮影位置/撮影方向における画像データの生成と表示を行なう。一方、異なる撮影位置や撮影方向におけるX線撮影が不要な場合、入力部16から入力される撮影終了指示信号に基づいてAEC撮影モードのX線撮影を終了させる(図10のステップS22)。
以上述べた本開示の実施形態によれば、AECセンサを用いたX線撮影によって当該被検体の画像データを収集する際、予め検索あるいは入力された被検体情報や撮影条件等に基づいて最小照射時間を設定することにより、X線発生部から放射されたX線が直接あるいは極めて小さな局所的減衰量を有する生体組織等を介し上述のAECセンサにて検出された場合においても、S/Nに優れた良質な画像データを得ることができる。
即ち、AECセンサの検出信号に基づいて計測されたAECセンサ検出信号の累積値と所定閾値との比較結果、前記被検体に対するX線照射の経過時間と撮影条件の1つとして予め設定された最大照射時間との比較結果及び上述の経過時間と前記最小照射時間との比較結果に基づいて当該X線撮影に好適な照射停止タイミングを設定することが可能となる。
又、上述の最小照射時間は、予め検索あるいは入力された性別/年齢あるいは身長/体重等の被検体情報に基づいて補正され、更に、被検体の体位や撮影方向等の更新に伴って更新されるため、被検体の個人差や検査方法にあまり影響されることなく、常に、良質な画像データを得ることができる。
以上、本開示の実施形態について述べてきたが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施形態では、被検体300を透過したX線をX線検出部3の平面検出器31によって検出し、この検出信号を処理して画像データを生成するX線診断装置100について述べたが、平面検出器31の替わりにデジタルデータの出力が可能な各種Imaging Plateを用いてもよく、又、透過X線をX線フィルムに投影することによって画像データの生成を行なってもよい。但し、X線フィルムをX線検出部3として用いる場合には、X線撮影部1の投影データ生成部4や画像データ生成部8及び表示部9は不要となる。
又、上述の実施形態におけるX線診断装置100は、被検体リストが予め保管された被検体リスト保管部151を備え、この被検体リストを用いて選択した当該X線撮影の対象となる被検体300に関する被検体情報や検査プロトコル(検査情報及び撮影条件)を自己の被検体情報保管部152及び検査プロトコル保管部153に保管された各種情報の中から検索する場合について述べたが、ネットワーク等を介して接続されたRIS(Radiology Information System:放射線部門情報管理システム)等から供給される被検体リストに基づいて被検体情報や検査プロトコルの検索を行なってもよい。この場合、被検体リストと共にRISのデータ記憶部に保管された各種情報の中から被検体300に関する検査情報や検査プロトコルの検索を行なうことも可能であり、又、上述のRISやデータ保管部15に被検体300に関する被検体情報や検査プロトコルの情報が保管されていない場合には、当該X線撮影に必要なこれらの情報を入力部16において入力しても構わない。
更に、上述の実施形態では、AECセンサ10として、構造が簡単ゆえに厚みが薄く機械的強度に優れた薄型センサを用いる場合について述べたが、これに限定されるものではなく、例えば、半導体センサや電離層型センサ等の他の方式のセンサを用いても構わない。
尚、本実施形態のX線診断装置100に含まれる各ユニットは、例えば、CPU、RAM、磁気記憶装置、入力装置、表示装置等で構成されるコンピュータをハードウェアとして用いることでも実現することができる。例えば、X線診断装置100のシステム制御部17は、上記のコンピュータに搭載されたCPU等のプロセッサに所定の制御プログラムを実行させることにより各種機能を実現することができる。この場合、上述の制御プログラムをコンピュータに予めインストールしてもよく、又、コンピュータ読み取りが可能な記憶媒体への保存あるいはネットワークを介して配布された制御プログラムのコンピュータへのインストールであっても構わない。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…X線撮影部
2…X線発生部
3…X線検出部
4…投影データ生成部
5…高電圧発生部
6…天板
7…移動機構部
8…画像データ生成部
9…表示部
10…AECセンサ
11…検出信号累積値計測部
12…最小照射時間設定部
121…補正係数/M値保管部
122…照射時間算出部
13…経過時間計測部
14…照射タイミング設定部
15…データ保管部
16…入力部
17…システム制御部
100…X線診断装置

Claims (8)

  1. 被検体に対するAEC(Auto EXposure Control)撮影モードのX線撮影によって収集された投影データに基づいて画像データを生成するX線診断装置において、
    前記被検体の近傍に配置されたAECセンサの検出信号の累積値を計測する検出信号累積値計測手段と、
    前記被検体の被検体情報、検査情報及び撮影条件の少なくとも何れかに基づいてX線照射の最小照射時間を設定する最小照射時間設定手段と、
    前記被検体に対するX線照射の経過時間を計測する経過時間計測手段と、
    前記経過時間と前記最小照射時間との比較結果、前記経過時間と予め設定された最大照射時間との比較結果及び前記検出信号の累積値と所定の閾値との比較結果に基づいて前記被検体に対するX線照射を停止させる照射停止タイミングを設定する照射タイミング設定手段とを
    備えたことを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記最小照射時間設定手段は、各種の最低表面線量補正係数が予め保管された補正係数保管手段を備え、この補正係数保管手段から読み出した前記被検体の被検体情報に対応する最低表面線量補正係数を用いて前記最小照射時間を設定することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記最小照射時間設定手段は、前記被検体情報に含まれる前記被検体の年齢と性別あるいは身長と体重に基づいて前記補正係数保管手段から読み出した前記最低表面線量補正係数を用いて前記最小照射時間を設定することを特徴とする請求項2記載のX線診断装置。
  4. 前記被検体の被検体情報及び過去のX線撮影における検査情報及び撮影条件を保管するデータ保管手段を備え、前記最小照射時間設定手段は、前記被検体の識別情報に基づいて前記データ保管手段から読み出した前記被検体情報、前記検査情報及び前記撮影条件の少なくとも何れかに基づいて前記最小照射時間を設定することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  5. 前記最小照射時間設定手段は、前記被検体の識別情報に基づき、RIS(放射線部門情報管理システム)等からネットワークを介して供給された前記被検体の被検体情報及び過去のX線撮影における検査情報及び撮影条件の少なくとも何れかに基づいて前記最小照射時間を設定することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  6. 前記経過時間計測手段は、前記X線撮影の開始指示信号に基づいて前記照射タイミング設定手段が設定した照射開始タイミングからの経過時間を計測することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  7. 前記AECセンサは、薄型センサ、半導体センサあるいは電離層型センサの何れかによって構成されることを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  8. 被検体に対するAEC(Auto EXposure Control)撮影モードのX線撮影によって収集された投影データに基づいて画像データを生成するX線診断装置に対し、
    前記被検体の近傍に配置されたAECセンサの検出信号の累積値を計測する検出信号累積値計測機能と、
    前記被検体の被検体情報、検査情報及び撮影条件の少なくとも何れかに基づいてX線照射の最小照射時間を設定する最小照射時間設定機能と、
    前記被検体に対するX線照射の経過時間を計測する経過時間計測機能と、
    前記経過時間と前記最小照射時間との比較結果、前記経過時間と予め設定された最大照射時間との比較結果及び前記検出信号の累積値と所定閾値との比較結果に基づいて前記被検体に対するX線照射を停止させる照射停止タイミングを設定する照射タイミング設定機能を
    実行させることを特徴とする制御プログラム。
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