JP2013223352A - モータ制御装置及びモータ制御システム - Google Patents

モータ制御装置及びモータ制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】高周波電圧指令の印加に伴い発生する電磁気音を快音化すること。
【解決手段】モータ制御装置は、電流検出手段と、位置推定手段と、制御手段と、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する周波数演算手段と、電圧印加手段とを備え、前記制御手段は、モータを駆動するための駆動電圧指令を演算する駆動電圧指令演算部と、前記演算された周波数を有する高周波電圧指令を発生させて出力する高周波電圧発生器と、前記駆動電圧指令と前記高周波電圧指令とを加算して加算結果を電圧指令として前記電圧印加手段に出力する加算器とを有し、前記周波数演算手段は、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とが快音となる関係を満たすように、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを演算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ制御装置及びモータ制御システムに関する。
モータを高速・高精度で制御する場合、回転子の磁極位置に合わせて回転磁束を発生させる必要があるため、位置検出用のセンサを取り付ける必要がある。位置センサを取り付ける場合、高コスト、振動や熱に対する脆弱性、モータ寸法の大型化や配線の増加、配線長の制約など様々な問題が付随する。
この問題に対し、位置センサを用いずに磁極位置を検出する方法として、永久磁石の磁束による回転時の誘起電圧を利用して回転子の磁極位置を推定する方法が広く知られている。
また、誘起電圧が発生しない停止時及び低速時においては、突極性を有するモータに位置推定用の高周波電圧指令を印加し、検出電流より回転子の磁極位置を推定する方法(以下、この方法を高周波重畳方式と称する)が提案されている。
特許文献1には、電気的突極性を持つ電動機の駆動システムにおいて、電動機の各相電流を検出しd−q軸位相角とともに座標変換して、電動機に印加している交番電圧ベクトルに対する電流の平行成分及び直交成分を分離し、分離された平行成分及び直交成分からd−q軸との間の位相角を求め、その位相角をd−q軸位相角に加算することにより磁極位置を算出することが記載されている。これにより、特許文献1によれば、磁極位置検出用の各種センサを用いることなく停止状態から駆動状態まで磁極位置を検出することが可能になるとされている。
なお、高周波重畳方式においては、モータの挙動に影響しないよう、モータの運転周波数に対して十分高い周波数の高周波電圧を印加する必要がある。PWMのキャリア周波数が一般に数kHz〜十数kHzであることから、高周波電圧の周波数は数百Hz程度の可聴周波数帯域である。このため、高周波電圧を印加することによりモータから電磁気音が発生しやすい。
特許文献2には、モータ制御装置において、回転子磁極位置を推定するための高周波電圧指令をdq軸電圧指令に加算して得られたdq軸電圧波形信号を座標変換して電圧指令を生成するとともに、電流の計測値を座標変換して得られたdq軸実電流と上記の高周波電圧指令とから回転子の速度及び位相を推定する際に、高周波電圧指令の周波数を時間とともに変化させることが記載されている。これにより、特許文献2によれば、高周波スペクトルを分散し、ピーク的に特定の高周波成分を出すことのないようにするので、モータからの電磁騒音を低減できるとされている。
特許文献3には、位置センサレスモータ制御装置において、ステータ巻線の目標電流を表す目標電流ベクトルのγ軸方向成分にロータ角度推定用電流信号を重畳する際に、ロータ角度推定用電流信号の周期をランダムに変化させることが記載されている。これにより、特許文献3によれば、ロータ角度推定用電流信号の重畳に伴って発生する騒音が特定の周波数成分だけに偏らず様々な成分を含むので、重畳波による騒音を低減できるとされている。
特許文献4には、回転電機の制御装置において、回転電機を駆動するための駆動電圧指令に、位置推定用電圧指令と、この位置推定用電圧指令とは異なる周波数成分をもつ騒音低減用電圧指令とを加算して電圧指令を得ることが記載されている。これにより、特許文献4によれば、回転電機から発生する騒音が、位置推定用電圧指令の周波数と異なる周波数成分を含むことになり、騒音の周波数成分が単一の場合よりも人間が感じる不快感を低減できるとされている。
特許第3312472号公報 特開2004−343833号公報 特開2002−191188号公報 国際公開第2010/109522号
特許文献2〜4に記載の技術は、いずれも電磁気音を低減することに関するものに過ぎず、特許文献2〜4には、電磁気音をどのように快音化するのかについて一切記載されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高周波電圧指令の印加に伴い発生する電磁気音を快音化できるモータ制御装置及びモータ制御システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかるモータ制御装置は、突極性を有するモータの駆動制御を行うモータ制御装置であって、前記モータに流れるモータ電流を検出する電流検出手段と、前記検出されたモータ電流に基づいて、前記モータにおける回転子位置を推定する位置推定手段と、前記検出されたモータ電流と前記推定された回転子位置とに基づいて、電圧指令を生成する制御手段と、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する周波数演算手段と、前記生成された電圧指令と前記演算された周波数を有するPWMキャリアとに基づいて、前記モータに対して駆動制御用の電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記制御手段は、前記モータを駆動するための駆動電圧指令を演算する駆動電圧指令演算部と、前記演算された周波数を有する高周波電圧指令を発生させて出力する高周波電圧発生器と、前記駆動電圧指令と前記高周波電圧指令とを加算して加算結果を電圧指令として前記電圧印加手段に出力する加算器とを有し、前記周波数演算手段は、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とが快音となる関係を満たすように、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを演算することを特徴とする。
本発明によれば、高周波電圧指令の印加によりモータから発生する電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータから発生する電磁気音とを、互いとの関係において快音化することができる。すなわち、モータ制御装置において、高周波電圧指令の印加に伴い発生する電磁気音を快音化できる。
図1は、実施の形態1にかかるモータ制御装置の構成を示す図である。 図2は、実施の形態1におけるPWMインバータの構成を示す図である。 図3は、実施の形態1における高周波電圧発生器の構成を示す図である。 図4は、実施の形態1における基準周波数演算器の構成を示す図である。 図5は、実施の形態1における基準周波数演算器の動作を示す図である。 図6は、実施の形態1における基準周波数演算器の動作を示す図である。 図7は、実施の形態1における基準周波数演算器の動作を示す図である。 図8は、実施の形態2にかかるモータ制御装置の構成を示す図である。 図9は、実施の形態1、2にかかるモータ制御装置を適用したモータ制御システムの構成を示す図である。
以下に、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
実施の形態1にかかるモータ制御装置1について図1を用いて説明する。図1は、モータ制御装置1の構成を示す図である。
モータ制御装置1は、d軸電流指令id*及びq軸電流指令iq*を外部(例えば、上位のコントローラなど)から受ける。モータ制御装置1は、d軸電流指令id*及びq軸電流指令iq*を用いて、突極性を有するモータMを制御する。
モータMは、例えば埋込磁石型の同期モータであり、回転子の内部に永久磁石を埋め込んだ埋込磁石構造を有している。d軸は、回転子の磁極がつくる磁束の方向(永久磁石の中心軸)を表し、磁束軸とも呼ばれる。q軸は、d軸と電気的、磁気的に直交する軸(永久磁石間の軸)を表し、トルク軸とも呼ばれる。図示しないが、d軸電流idによる鎖交磁束は、透磁率の低い磁石が途中にあるために制限されるのに対して、q軸電流iqによる鎖交磁束は、磁石より透磁率の高い材質(例えばケイ素鋼)中を通るので大きくなる。モータMは、その定常運転時において、d軸の磁気抵抗がq軸の磁気抵抗より大きくなり、d軸のインダクタンスLdがq軸のインダクタンスLqより小さくなる。すなわち、d軸のインダクタンスLdに対するq軸のインダクタンスLqの比である突極比Lq/Ldが1より大きな値になっている。すなわち、モータMは、突極性を有する。
モータ制御装置1は、定常運転時におけるモータMの突極比が1より大きな値であること、すなわち突極性を利用して回転子の磁極位置を推定し、推定された磁極位置を用いてモータMの駆動を制御する。
具体的には、モータ制御装置1は、電圧印加手段15、電流検出手段2、位置推定手段14、制御手段4、及び周波数演算手段16を備える。
電圧印加手段15は、モータMに対して駆動制御用の電圧を印加する。電圧印加手段15は、PWMインバータ5を有する。PWMインバータ5は、例えば図2に示すように、平滑部25、PWM変調部23、及び電力変換部24を有する。平滑部25は、直流電力を平滑化して電力変換部24へ供給する。PWM変調部23は、キャリア信号発生器27及び比較器28u、28v、28wを有する。キャリア信号発生器27は、制御手段4のPWM周波数発生器7から受けたPWM周波数指令fcに従った周波数を有するPWMキャリアScを発生させて比較器28u、28v、28wへそれぞれ供給する。比較器28u、28v、28wは、制御手段4の加算器40u、40v、40wから受けた駆動制御用の電圧指令Vup*、Vvp*、Vwp*と、キャリア信号発生器27から受けたPWMキャリアScとを比較して、比較結果に応じた各制御信号Sup〜Swnを対応するスイッチング素子UP〜WNの制御端子へ供給する。すなわち、電圧印加手段15は、駆動制御用の電圧指令Vup*、Vvp*、Vwp*及びPWM周波数指令fcに従い複数のスイッチング素子UP〜WNをスイッチングさせることで、図示しない直流電源から供給され平滑部25で平滑化された直流電力を交流電力に変換してモータMに供給する。言い換えると、電圧印加手段15は、モータMに対して駆動制御用の電圧を印加する。
図1に示す電流検出手段2は、モータMに流れるモータ電流を検出する。電流検出手段2は、例えば複数の電流検出器2u、2v、2wを有し、複数の電流検出器2u、2v、2wは、モータMとPWMインバータ5とを結ぶ3相分のモータ電流iu、iv、iwを検出する。各電流検出器2u、2v、2wは、例えば変流器(カレントトランス)などである。なお、任意の2相のみを検出し、残りの相の電流はモータ電流が3相平衡であることを利用して演算で求めてもよい。
位置推定手段14は、電流検出手段2により検出されたモータ電流iu、iv、iwに基づいてモータMにおける回転子位置θを推定する。
ここで、モータMは、回転子位置に応じてインダクタンスが変化する、いわゆる突極性を有する。このため、制御手段4内の高周波電圧発生器8から出力される3相交流の高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhが駆動制御用の電圧指令Vup*、Vvp*、Vwp*に重畳された電圧指令Vup*、Vvp*、Vwp*に基づいてPWMインバータ5からモータMに電圧が印加されると、電流検出手段2で検出されるモータ電流iu、iv、iwには、高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhと同じ周波数成分の高周波電流iuh、ivh、iwhが含まれる。これらの高周波電流iuh、ivh、iwhの振幅は、モータMの回転子位置に応じて変化する。
位置推定手段14は、この突極性を利用して、モータMにおける回転子位置θを推定する。具体的には、電流検出手段2は、フィルタ9及び位置推定器3を有する。位置推定手段14では、まず電流検出手段2より検出されたモータ電流iu、iv、iwから、フィルタ9によって高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhと同じ周波数成分の高周波電流iuh、ivh、iwhを抽出し、次にこの抽出した高周波電流iuh、ivh、iwhの振幅に基づいて位置推定器3により推定したモータMの推定回転子位置θLを出力する。
フィルタ9において、高周波電流iuh、ivh、iwhの抽出は、例えばバンドパスフィルタやノッチフィルタなどを利用して行う。また、フィルタ9において、抽出された高周波電流iuh、ivh、iwhの振幅Iuh、Ivh、Iwhは、フーリエ変換を行うなどして求めることができる。また、フィルタ9は、検出されたモータ電流iu、iv、iwから高周波電流iuh、ivh、iwhを除いた電流iuf、ivf、iwfを、制御手段4へ供給する。
位置推定器3は、高周波電流の振幅iuh、ivh、iwhよりモータMの推定回転子位置θLを演算する。推定手法については、特許文献4に述べられているような手法を用いて行ってもよいが、その手法に限定されるものではなく、高周波電流の振幅iuh、ivh、iwhに基づいて推定回転子位置θLを演算するものであれば、それ以外のどのような手法を適用してもよい。
制御手段4は、電流検出手段2により検出されたモータ電流と位置推定手段14により推定された回転子位置とに基づいて、電圧指令Vup*、Vvp*、Vwp*を生成する。具体的には、制御手段4は、駆動電圧指令演算部6、PWM周波数発生器7、高周波電圧発生器8、及び加算器40u、40v、40wを有する。
制御手段4において、駆動電圧指令演算部6から出力される駆動電圧指令Vu*、Vv*、Vw*と高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhとが加算器40u、40v、40wでそれぞれ加算され、電圧指令Vup*、Vvp*、Vwp*としてPWMインバータ5に出力される。また、PWM周波数発生器7よりPWM周波数指令fcがPWMインバータ5に出力される。
駆動電圧指令演算部6は、電流制御器11、第1の座標変換器10、及び第2の座標変換器12を有する。
第1の座標変換器10は、検出されたモータ電流iu、iv、iwから高周波電流iuh、ivh、iwhを除いた電流iuf、ivf、iwfをフィルタ9から受け、推定回転子位置θLを位置推定器3から受ける。第1の座標変換器10は、推定回転子位置θLを用いて、固定座標系(UVW座標系)の電流ベクトル(iuf、ivf、iwf)を回転座標系(d−q座標系)の電流ベクトル(id、iq)に変換して電流制御器11へ供給する。
電流制御器11は、d軸電流指令id*、q軸電流指令iq*を外部(例えば、上位のコントローラ)から受け、d軸電流id、q軸電流iqを第1の座標変換器10から受ける。電流制御器11は、d軸電流指令id*、q軸電流指令iq*とd軸電流id、q軸電流iqとの偏差Δid、Δiqがゼロとなるように比例積分制御(PI制御)を行い、d軸電圧指令Vd*、q軸電圧指令Vq*を演算する。電流制御器11は、d軸電圧指令Vd*、q軸電圧指令Vq*を第2の座標変換器12へ供給する。
第2の座標変換器12は、d軸電圧指令Vd*、q軸電圧指令Vq*を電流制御器11から受ける。第2の座標変換器12は、回転座標系(d−q座標系)の電圧指令ベクトル(Vd*、Vq*)を固定座標系(UVW座標系)の駆動電圧指令ベクトル(Vu*、Vv*、Vw*)に変換する。第2の座標変換器12は、変換された各駆動電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を対応する加算器40u、40v、40wへ供給する。
PWM周波数発生器7は、基準周波数演算器13で演算されたPWMキャリアの周波数を受ける。PWM周波数発生器7は、基準周波数演算器13で演算された周波数を基に、生成すべきPWMキャリアの周波数をPWMインバータ5に指令するためのPWM周波数指令fcを生成する。PWM周波数発生器7は、生成されたPWM周波数指令fcをPWMインバータ5へ供給する。
高周波電圧発生器8は、基準周波数演算器13で演算された高周波電圧指令の周波数を受ける。高周波電圧発生器8は、モータMの回転子位置を推定するために、駆動電圧指令Vu*、Vv*、Vw*と異なる周波数を有する高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhを発生する。すなわち、高周波電圧発生器8は、基準周波数演算器13で演算された周波数を基に、フィルタ5で高周波電流iuh、ivh、iwhが分離可能になるように、高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhの周波数を、駆動電圧指令演算部6が出力する駆動電圧指令Vu*、Vv*、Vw*と異なる周波数に決定する。各高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhは、基本的に駆動電圧指令Vu*、Vv*、Vw*と異なる周波数であればどのようなものでもよいが、この実施の形態1では3相交流電圧指令となっている。
図1に示す加算器40u、40v、40wは、駆動電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を第2の座標変換器12から受け、高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhを高周波電圧発生器8から受け、駆動電圧指令Vu*、Vv*、Vw*と高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhとを加算する。加算器40u、40v、40wは、加算結果を電圧指令Vup*、Vvp*、Vwp*としてPWMインバータ5へ供給する。
基準周波数演算器13は、高周波電圧発生器8に供給すべき高周波電圧指令の周波数と、PWM周波数発生器7に供給すべきPWMキャリアの周波数とを演算する。このとき、基準周波数演算器13は、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とが快音となる関係を満たすように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。具体的には、図4に示すように、基準周波数演算器13は、データテーブル91、周波数演算部92、及び根音決定部93を有する。
データテーブル91では、根音の周波数と、根音の周波数に図5に示す12音平均律の周波数比率、及びその逆比が掛けられた値とが、複数の根音の周波数について対応付けられている。そして、基準周波数演算器13において、根音となる周波数を内部データないし外部パラメータデータとして与えられた時に、根音決定部93は、その内部データないし外部パラメータデータを認識し、根音となる周波数を決定する。根音決定部93は、決定された根音の周波数を周波数演算部92へ供給する。周波数演算部92は、データテーブル91を参照し、根音の周波数に対応した値を決定する。周波数演算部92は、決定した値に応じて、高周波電圧指令の周波数fhとPWMキャリアの周波数fcとを演算する。
より具体的には、基準周波数演算器13は、快音となる関係として次の関係を満たすように、根音となる周波数及び他の音の周波数を決める。
例えば、高周波電圧指令の周波数を根音の周波数とした場合、PWMキャリアの周波数を根音の周波数に対し、図5に示す12音平均律の長音階で2音以上離れた周波数比率の整数倍とする。これにより、高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータMから発生する電磁気音とが不協和音とならないようにすることができる。根音の周波数とPWMキャリアの周波数とを固定する場合は、PWMキャリアの周波数を根音の周波数に対し3/2の整数倍とすることで、不協和度が適正レベルである関係(例えば、最も不協和度の小さい関係)にすることができる。
あるいは、例えば、根音となる高周波電圧指令の周波数を図6に示す周波数(440Hzをラの音として12音平均律で構成された周波数)の整数倍とする。これにより、高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分に応じて発生する電磁気音とが、一般に馴染み深いドレミファ…の音楽的な音階とでき、耳障りでなくなるようにすることができる。
あるいは、例えば、高周波電圧指令の周波数を、PWMキャリアの周波数が人の不快に感じやすい2kHz〜4kHzの周波数とならないように設定する。これにより、発生する電磁気音を耳障りでなくなるようにすることができる
あるいは、例えば、逆に、PWMキャリアの周波数を根音の周波数とした場合、高周波電圧指令の周波数を、根音の周波数に対して図5に示す12音平均律の長音階で2音以上離れた周波数比率の整数倍の逆比となる周波数とし、PWMキャリアの周波数を図6に示す周波数の整数倍とする。これにより、高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する電磁気音が音楽的な音階となるようにすることができる。このとき、高周波電圧指令の周波数を任意の時間、前述の制限内の任意の周波数とすることで、高周波電圧指令の印加により発生する電磁気音を音楽的な曲とし、快音化することができる。例えば、前述の制限は、PWMキャリアの周波数を根音の周波数に対し、図5に示す12音平均律の長音階で2音以上離れた周波数比率の整数倍とするという制限である。あるいは、例えば、前述の制限は、根音となる高周波電圧指令の周波数を図6に示す周波数(440Hzをラの音として12音平均律で構成された周波数)の整数倍とする制限である。あるいは、例えば、前述の制限は、高周波電圧指令の周波数を、PWMキャリアの周波数が人の不快に感じやすい2kHz〜4kHzの周波数とならないように設定するという制限である。あるいは、例えば、前述の制限は、高周波電圧指令の周波数を、根音の周波数に対して図5に示す12音平均律の長音階で2音以上離れた周波数比率の整数倍の逆比となる周波数とし、PWMキャリアの周波数を図6に示す周波数の整数倍とする制限である。
あるいは、例えば、次のように複数の高周波電圧指令を印加することで、複数の高周波電圧指令の印加により発生する電磁気音を和音とし、快音化することもできる。
高周波電圧指令の周波数を、PWMキャリアの周波数に対して図5に示す12音平均律の長音階で2音以上離れた周波数比率の整数倍の逆比となる周波数とする制限内で、図7に示すように、それぞれが長音階で2音離れて連続する複数の異なる周波数を高周波電圧指令の周波数及びPWMキャリアの周波数とする。これにより、複数の高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータMから発生する電磁気音とを和音とでき、快音化することができる。このとき、和音を構成する高周波電圧指令の周波数やPWMキャリアの周波数は、その中のいずれか1つ、あるいは複数が数オクターブ移動してもよい。
この場合、図1に示す高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhは、位置推定用の高周波電圧指令Vuc、Vvc、Vwcと、その他の高周波電圧指令Vumk、Vvmk、Vwmk(k=1、2、3、…、n)とを加算したものになる。
このとき、高周波電圧発生器8は、例えば、図3に示すように、第1の電圧発生器81、第2の電圧発生器82、フィルタ84、及び加算器83u、83v、83wを有する。第1の電圧発生器81は、基準周波数演算器13で演算された周波数を基に、モータMにおける回転子位置を推定するための位置推定用の高周波電圧指令Vuc、Vvc、Vwcを発生して加算器83u、83v、83wへ供給する。第2の電圧発生器82は、基準周波数演算器13で演算された周波数を基に、モータMにおける回転子位置の推定に寄与しない音情報出力用の高周波電圧指令Vumk、Vvmk、Vwmkを発生してフィルタ84へ供給する。フィルタ84は、音情報出力用の高周波電圧指令Vumk、Vvmk、Vwmkに含まれるノイズ成分を除去して加算器83u、83v、83wへ供給する。加算器83u、83v、83wは、位置推定用の高周波電圧指令Vuc、Vvc、Vwcに音情報出力用の高周波電圧指令Vumk、Vvmk、Vwmkを加算して、加算結果を高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhとして加算器40u、40v、40wへ供給する。
なお、音情報出力用の高周波電圧指令Vumk、Vvmk、Vwmkに位置推定用の高周波電圧指令Vuc、Vvc、Vwcと同じ周波数成分やその近傍の周波数成分が含まれる可能性がない場合には、フィルタ84を省略することが可能である。また、複数の高周波電圧を印加した場合に電流検出手段2により検出されるモータ電流iu、iv、iwは、位置推定用の高周波電圧指令Vuc、Vvc、Vwcの周波数成分の高周波電流iuc、ivc、iwcの他に、位置推定とは無関係の音情報出力用の高周波電圧指令Vumk、Vvmk、Vwmk(k=1、2、3、…、n)の周波数成分の高周波電流iumk、ivmk、iwmk(k=1、2、3、…、n)を含んでいる。
複数の高周波電圧指令を印加する場合、フィルタ9では、バンドパスフィルタなどを用いて、高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhと同じ周波数成分の高周波電流iuh、ivh、iwhを除いた電流iuf、ivf、iwfを第2の座標変換器12に出力すると共に、高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhと同じ周波数成分の高周波電流iuh、ivh、iwhを抽出し、さらにノッチフィルタなどを用いて、位置推定用の高周波電圧指令Vuc、Vvc、Vwcの周波数成分の高周波電流iuc、ivc、iwcを抽出し、位置推定器3に出力する。
このとき、位置推定に用いていない高周波電圧指令Vumk、Vvmk、Vwmk(k=1、2、3、…、n)の周波数成分の高周波電流iumk、ivmk、iwmk(k=1、2、3、…、n)はフィルタ9でフィルタリングされるため、高周波電圧指令Vumk、Vvmk、Vwmk(k=1、2、3、…、n)は任意の大きさとすることができる。
また、運転中に位置推定用の高周波電圧指令の周波数を切換える場合は、フィルタ9の代わりに帯域を変えた2つのフィルタを用意し、2つのフィルタそれぞれを切替前周波数成分の抽出と切換後周波数成分の抽出とに用いて、切換後周波数用のフィルタリングが完了するまでは切換前の高周波電圧周波数成分の高周波電流を位置推定に用い、フィルタリングが完了した時点から、切換後の高周波電圧周波数成分の高周波電流を位置推定に用いるようにしてもよい。
あるいは、例えば、上記したような制限内において、これらの周波数を任意の時間、任意の周波数とすることで、単一の和音ではなく音楽的な曲とし、快音化することもできる。この場合、基準周波数演算器13は、それぞれの周波数とその印加時間とを音楽の曲パターン毎にデータテーブル91として保持してもよい。すなわち、データテーブル91は、根音の周波数と曲パターンデータとが複数の根音の周波数について対応付けられていてもよい。そして、基準周波数演算器13は、根音の周波数が決定された際、データテーブル91から、その根音の周波数に対する曲パターン(曲パターンデータ)を、使用すべき曲パターンとして選択する。
あるいは、例えば、モータ制御装置1が出力遮断せずに警報を報知すべき運転状態においては、PWMキャリア周波数と高周波電圧周波数のパターンを正常運転時より変更してもよい。すなわち、周波数演算手段16の基準周波数演算器13は、モータMから発生する電磁気音の変化によりモータMが警報を報知するように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算してもよい。具体的には、周波数演算手段16は、正常な運転状態と警報を報知すべき運転状態とのいずれであるのかを示す情報を外部(例えば、上位のコントローラ)から受ける。そして、周波数演算手段16は、正常な運転状態において、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを第1のパターンにし、警報を報知すべき運転状態において、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを第2のパターンにする。例えば、第2のパターンは、第1のパターンよりテンポの速い曲パターンとすることができる。あるいは、例えば、第2のパターンは、第1のパターンより音程の変化の大きい曲パターンとすることができる。あるいは、例えば、第2のパターンは、第1のパターンより音程の高い曲パターンとすることができる。あるいは、例えば、第2のパターンは、第1のパターンより音量の大きい曲パターンとすることができる。それに応じて、電圧印加手段15は、正常な運転状態において、モータMから第1のパターンに対応した第1の電磁気音パターンが発生し、警報を報知すべき運転状態において、モータMから第2のパターンに対応した第2の電磁気音パターンが発生するように、モータMに対して駆動制御用の電圧を印加する。これにより、警報発生を電磁気音の変化により周囲の作業者に報せることができる。
あるいは、例えば、運転周波数に応じて高周波電圧周波数を制限内の任意の周波数とすることで、起動時に加速時間に応じてテンポの違う音楽を出すことができる。すなわち、周波数演算手段16の基準周波数演算器13は、モータMから発生する電磁気音のテンポの変化によりモータMの運転開始及び加速の度合いを報知するように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算してもよい。具体的には、周波数演算手段16は、モータMの運転周波数を示す情報を例えば制御手段4から受ける。そして、周波数演算手段16は、モータMの運転周波数に応じて高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。例えば、周波数演算手段16は、モータMの起動時に、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを第3のパターンにし、モータMの運転周波数が第1の周波数のときに、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを第4のパターンにし、モータMの運転周波数が第1の周波数より高い第2の周波数のときに、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを第5のパターンにする。第4のパターンは、第3のパターンよりテンポの速い曲パターンとすることができ、第5のパターンは、第4のパターンよりテンポの速い曲パターンとすることができる。これにより、モータMの運転開始、及び加速の度合いを、不快音を出すことなく周囲の作業者に報せることができる。
以上のように、実施の形態1では、モータ制御装置1において、周波数演算手段16が、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とが快音となる関係を満たすように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。これにより、高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータから発生する電磁気音とを、互いとの関係において快音化することができる。すなわち、モータ制御装置1において、高周波電圧指令の印加に伴い発生する電磁気音を快音化できる。
また、実施の形態1では、上記の快音となる関係が、例えば、高周波電圧指令に応じて発生する電磁気音とPWMキャリアに応じて発生する電磁気音とが音楽的に不協和音とならない関係である。これにより、高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータMから発生する電磁気音とが、互いに音楽的に不協和音とならないようにすることができ、互いとの関係において快音化することができる。
また、実施の形態1では、周波数演算手段16が、例えば、高周波電圧指令の周波数を根音とし、PWMキャリアの周波数を根音の周波数に対し12音平均律の長音階で2音以上離れた周波数比率の整数倍とするように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。これにより、高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータMから発生する電磁気音とが、互いに音楽的に不協和音とならないようにすることができる。
また、実施の形態1では、周波数演算手段16が、例えば、根音となる高周波電圧指令の周波数を、440Hzをラの音として12音平均律で構成された周波数の整数倍とするように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。これにより、高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータMから発生する電磁気音とが、互いに音楽的に不協和音とならないようにすることができる。
また、実施の形態1では、高周波電圧発生器8が、例えば、モータMにおける回転子位置を推定するための位置推定用の高周波電圧指令Vuc、Vvc、Vwcに、モータMにおける回転子位置の推定に寄与しない音情報出力用の高周波電圧指令Vumk、Vvmk、Vwmkを加算して、加算結果を高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhとして出力する。このとき、上記の快音となる関係が、高周波電圧指令に応じて発生する電磁気音とPWMキャリアに応じて発生する電磁気音とが音楽的な和音となる関係である。これにより、複数の高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する複数の電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータMから発生する電磁気音とを、互いに音楽的な和音とでき、互いとの関係において快音化することができる。
また、実施の形態1では、周波数演算手段16が、高周波電圧指令の周波数をPWMキャリアの周波数に対して12音平均律の長音階で2音以上離れた周波数比率の整数倍の逆比となる周波数とする制限内で、各高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とが長音階で2音離れて連続する互いに異なる周波数になるように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。これにより、複数の高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する複数の電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータMから発生する電磁気音とを、互いに音楽的な和音とできる。
また、実施の形態1では、周波数演算手段16が、和音を構成する各高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とのうち少なくとも1つが数オクターブ移動した和音を構成するように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。これにより、複数の高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する複数の電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータMから発生する電磁気音とを、互いに音楽的な和音とできる。
また、実施の形態1では、上記の快音となる関係が、例えば、高周波電圧指令に応じて発生する電磁気音とPWMキャリアに応じて発生する電磁気音とが音楽的な曲を奏でる関係である。これにより、複数の高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する複数の電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータMから発生する電磁気音とを、互いに音楽的な曲を奏でるようにすることができる。
また、実施の形態1では、周波数演算手段16が、例えば、高周波電圧指令の周波数をPWMキャリアの周波数に対して12音平均律の長音階で2音以上離れた周波数比率の整数倍の逆比となる周波数とする制限内で、高周波電圧指令及びPWMキャリアを任意の時間において任意の周波数とするように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。これにより、複数の高周波電圧指令の印加によりモータMから発生する複数の電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータMから発生する電磁気音とを、互いに音楽的な曲を奏でるようにすることができる。
また、実施の形態1では、周波数演算手段16が、印加する高周波電圧指令及びPWMキャリアのそれぞれの周波数及び印加時間を音楽の曲パターン毎にデータテーブル91(図4参照)として保持しており、データテーブル91から使用すべき曲パターンを選択する。これにより、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とが、高周波電圧指令に応じて発生する電磁気音とPWMキャリアに応じて発生する電磁気音とが音楽的な曲を奏でる関係を満たすようにすることができる。
また、実施の形態1では、周波数演算手段16が、例えば、モータMから発生する電磁気音の変化によりモータMが警報を報知するように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。これにより、高周波電圧指令の印加に伴い発生する電磁気音を快音化できるとともに、警報発生を電磁気音の変化により周囲の作業者に報せることができる。
また、実施の形態1では、周波数演算手段16が、正常な運転状態において、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを第1のパターンにし、警報を報知すべき運転状態において、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを第2のパターンにする。電圧印加手段15は、正常な運転状態において、モータMから第1のパターンに対応した第1の電磁気音パターンが発生し、警報を報知すべき運転状態において、モータMから第2のパターンに対応した第2の電磁気音パターンが発生するように、モータMに対して駆動制御用の電圧を印加する。これにより、警報発生を電磁気音の変化により周囲の作業者に報せることができる。
また、実施の形態1では、周波数演算手段16が、モータMから発生する電磁気音のテンポの変化によりモータMの運転開始及び加速の度合いを報知するように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。これにより、高周波電圧指令の印加に伴い発生する電磁気音を快音化できるとともに、モータMの運転開始、及び加速の度合いを、不快音を出すことなく周囲の作業者に報せることができる。
また、実施の形態1では、周波数演算手段16が、上記の制限内で、高周波電圧指令の周波数を運転周波数に応じた周波数にするように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。これにより、高周波電圧指令の印加に伴い発生する電磁気音を快音化できるとともに、モータMの運転開始、及び加速の度合いを、不快音を出すことなく周囲の作業者に報せることができる。
なお、図2に示す電力変換部24を構成するスイッチング素子およびダイオード素子は、一般に、珪素(シリコン:Si)系半導体によって形成されるが、Si系半導体と比較して、大きなエネルギーバンド幅を持つワイドバンドギャップ(WBG)半導体によって形成されていることが好ましい。このWBG半導体としては、例えば、炭化珪素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)系材料、またはダイヤモンド等がある。
例えば、このようなWBG半導体によって形成されたスイッチング素子やダイオード素子は、耐電圧性が高く、許容電流密度も高いため、スイッチング素子やダイオード素子の小型化が可能であり、これら小型化されたスイッチング素子やダイオード素子を用いることにより、これらの素子を組み込んだモータの小型化が可能となる。
また、耐熱性も高いため、ヒートシンクの小型化が可能であり、モータの一層の小型化が可能になる。
さらに、電力損失が低いため、スイッチング素子やダイオード素子の高効率化が可能であり、延いては、モータの高効率化が可能になる。
したがって、WBG半導体によって形成されたスイッチング素子やダイオード素子を用いて、モータ内部の電源回路やインバータ回路を構成することにより、モータを搭載する機器のさらなる小型化、高効率化を図ることができる。
さらに、選択可能なPWMキャリア周波数の帯域が広がることから、より多くの音階を用いることが可能となる。
なお、スイッチング素子及びダイオード素子の両方がワイドバンドギャップ半導体によって形成されていることがより望ましいが、いずれか一方の素子がワイドバンドギャップ半導体によって形成されていてもよい。
実施の形態2.
次に、実施の形態2にかかるモータ制御装置100について図8を用いて説明する。図8は、モータ制御装置100の構成を示す図である。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、モータMの回転子の位置推定を固定座標系(UVW座標系)上で行っているが、実施の形態2では、モータMの回転子の位置推定を回転座標系(d−q座標系)上で行う。
具体的には、モータ制御装置100において、図8に示すように、制御手段104内の高周波電圧発生器108、フィルタ109、及び第1の座標変換器110の構成と、位置推定手段114の位置推定器103の構成とが、実施の形態1と異なる。
高周波電圧発生器108では、推定回転子位置θLと同期して回転する回転2軸(d−q軸)上に、基準周波数演算器13で演算した周波数のd軸交流電圧指令Vdhを与え、q軸電圧指令Vqhはゼロとした2軸の高周波電圧指令Vdh、Vqhを3相交流座標の高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhに座標変換したものを加算器40u、40v、40wに出力している。PWMインバータ5には、高周波電圧指令Vuh、Vvh、Vwhが駆動電圧指令Vu*、Vv*、Vw*に重畳された電圧指令Vup*、Vvp*、Vwp*が出力される。
第1の座標変換器110では、電流検出手段2で検出されたモータ電流iu、iv、iwを推定位置θLと同期して回転する回転2軸(d−q軸)上の電流idf、iqfに座標変換し、フィルタ109に出力している。
フィルタ109では、高周波電圧指令Vdhと同じ周波数成分の高周波電流idh、iqhを取り除いたid、iqを実施の形態1と同様の駆動電圧指令演算部6の電流制御器11に出力する。また、idf、iqfからフィルタ109で抽出した高周波電圧指令Vdhと同じ周波数成分の高周波電流idh、iqhを位置推定器103に出力する。
位相推定器103では、フィルタ109で抽出した高周波電圧指令Vdhと同じ周波数成分の高周波電流idh、iqhよりモータMの推定回転子位置θLを演算する。推定手法については、特許文献1にて述べられているが、その手法に限定されるものではなく、2軸の高周波電圧指令Vdh、Vqhと同じ周波数成分の高周波電流idh、iqhの少なくともいずれか一方に基づいて、推定回転子位置θLまたは推定位置誤差ΔθLを演算するものであれば、それ以外のどのような手法を適用してもよい。
このように、実施の形態2においても、周波数演算手段16が、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とが快音となる関係を満たすように、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する。これにより、高周波電圧指令の印加によりモータから発生する電磁気音と、PWMキャリアの周波数に応じたPWM制御のパルス状出力電圧に含まれる高調波電圧成分によりモータMから発生する電磁気音とを、互いとの関係において快音化することができる。すなわち、実施の形態2によっても、モータ制御装置100において、高周波電圧指令の印加に伴い発生する電磁気音を快音化できる。
上記の実施の形態1、2にかかるモータ制御装置を適用したモータ制御システムについて図9を用いて説明する。以下では、実施の形態1にかかるモータ制御装置1を適用したモータ制御システムSについて例示的に説明するが、実施の形態2にかかるモータ制御装置100を適用したモータ制御システムSについても同様である。
モータ制御システムSでは、図9に示すように、例えば、複数台のモータ制御装置1−1、1−2で複数のモータM−1、M−2を並列運転する。
このとき、例えば、複数台のモータ制御装置1−1、1−2の間で制御情報をやり取りし、任意の一台のモータ制御装置の高周波電圧指令の周波数の一つを根音とした12音平均律の長音階で、図7に示すように、それぞれが長音階で2音離れて連続する周波数の整数倍、あるいはその逆比を個々のモータ制御装置のPWMキャリア周波数及び高周波電圧周波数とする。これにより、複数のモータM−1、M−2からの電磁気音が、互いに不協和音とならないようにすることができる。
あるいは、例えば、根音を図6に示す周波数(440Hzをラの音として12音平均律で構成された周波数)の整数倍とすることで、他のPWMキャリアの周波数と高周波電圧指令の周波数とは音楽的な音階となるため、個々のモータ制御装置1−1、1−2の高周波電圧指令の周波数を任意の時間、前述の制限内の任意の周波数とすることで、高周波電圧の印加により発生する電磁気音を音楽とし、快音化することができる。
また、複数台のモータ制御装置1−1、1−2で複数のモータM−1、M−2の電磁気音を音楽とし、個々のモータ制御装置1−1、1−2に楽曲の特定の旋律を担当させることで、複数台のモータ制御装置1−1、1−2で楽曲を合奏するようにしてもよい。この場合、異常発生などでこのうちの一台ないし複数台のモータ制御装置1−1、1−2が異常停止した場合、楽曲が乱れるため、警報音などを鳴らさずとも異常発生を周囲に報せることができる。
以上のように、本発明にかかるモータ制御装置及びモータ制御システムは、モータの制御に有用である。
1 モータ制御装置
2 電流検出手段
3 位置推定器
4 制御手段
5 PWMインバータ
6 駆動電圧指令演算部
7 PWM周波数発生器
8 高周波電圧発生器
9 フィルタ
10 第1の座標変換器
11 電流制御器
12 第2の座標変換器
13 基準周波数演算器
14 位置推定手段
15 電圧印加手段
16 周波数演算手段
23 PWM変調部
24 電力変換部
25 平滑部
27 キャリア信号発生器
28u、28v、28w 比較器
40u、40v、40w 加算器
81 第1の電圧発生器
82 第2の電圧発生器
83u、83v、83w 加算器
84 フィルタ
91 データテーブル
92 周波数演算部
93 根音決定部
100 モータ制御装置
103 位相推定器
104 制御手段
108 高周波電圧発生器
109 フィルタ
110 第1の座標変換器
114 位置推定手段

Claims (16)

  1. 突極性を有するモータの駆動制御を行うモータ制御装置であって、
    前記モータに流れるモータ電流を検出する電流検出手段と、
    前記検出されたモータ電流に基づいて、前記モータにおける回転子位置を推定する位置推定手段と、
    前記検出されたモータ電流と前記推定された回転子位置とに基づいて、電圧指令を生成する制御手段と、
    高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とを演算する周波数演算手段と、
    前記生成された電圧指令と前記演算された周波数を有するPWMキャリアとに基づいて、前記モータに対して駆動制御用の電圧を印加する電圧印加手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記モータを駆動するための駆動電圧指令を演算する駆動電圧指令演算部と、
    前記演算された周波数を有する高周波電圧指令を発生させて出力する高周波電圧発生器と、
    前記駆動電圧指令と前記高周波電圧指令とを加算して加算結果を電圧指令として前記電圧印加手段に出力する加算器と、
    を有し、
    前記周波数演算手段は、高周波電圧指令の周波数とPWMキャリアの周波数とが快音となる関係を満たすように、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを演算する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記電圧印加手段に用いられるスイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体を主成分とする材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記快音となる関係は、前記高周波電圧指令に応じて発生する電磁気音と前記PWMキャリアに応じて発生する電磁気音とが音楽的に不協和音とならない関係である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記周波数演算手段は、前記高周波電圧指令の周波数を根音とし、前記PWMキャリアの周波数を根音の周波数に対し12音平均律の長音階で2音以上離れた周波数比率の整数倍とするように、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを演算する
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記周波数演算手段は、根音となる前記高周波電圧指令の周波数を、440Hzをラの音として12音平均律で構成された周波数の整数倍とするように、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを演算する
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  6. 前記高周波電圧発生器は、前記モータにおける回転子位置を推定するための位置推定用の高周波電圧指令に、前記モータにおける回転子位置の推定に寄与しない音情報出力用の高周波電圧指令を加算して、加算結果を前記高周波電圧指令として出力し、
    前記快音となる関係は、前記高周波電圧指令に応じて発生する電磁気音と前記PWMキャリアに応じて発生する電磁気音とが音楽的な和音となる関係である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  7. 前記周波数演算手段は、前記高周波電圧指令の周波数を前記PWMキャリアの周波数に対して12音平均律の長音階で2音以上離れた周波数比率の整数倍の逆比となる周波数とする制限内で、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とが長音階で2音離れて連続する互いに異なる周波数になるように、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを演算する
    ことを特徴とする請求項6に記載のモータ制御装置。
  8. 前記周波数演算手段は、和音を構成する前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とのうち少なくとも1つが数オクターブ移動した和音を構成するように、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを演算する
    ことを特徴とする請求項7に記載のモータ制御装置。
  9. 前記快音となる関係は、前記高周波電圧指令に応じて発生する電磁気音と前記PWMキャリアに応じて発生する電磁気音とが音楽的な曲を奏でる関係である
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  10. 前記周波数演算手段は、前記高周波電圧指令の周波数を前記PWMキャリアの周波数に対して12音平均律の長音階で2音以上離れた周波数比率の整数倍の逆比となる周波数とする制限内で、前記高周波電圧指令及び前記PWMキャリアを任意の時間において任意の周波数とするように、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを演算する
    ことを特徴とする請求項9に記載のモータ制御装置。
  11. 前記周波数演算手段は、印加する前記高周波電圧指令及び前記PWMキャリアのそれぞれの周波数及び印加時間を音楽の曲パターン毎にデータテーブルとして保持しており、前記データテーブルから使用すべき曲パターンを選択する
    ことを特徴とする請求項10に記載のモータ制御装置。
  12. 前記周波数演算手段は、前記モータから発生する電磁気音の変化により前記モータが警報を報知するように、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを演算する
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載のモータ制御装置。
  13. 前記周波数演算手段は、正常な運転状態において、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを第1のパターンにし、警報を報知すべき運転状態において、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを第2のパターンにし、
    前記電圧印加手段は、正常な運転状態において、前記モータから前記第1のパターンに対応した第1の電磁気音パターンが発生し、警報を報知すべき運転状態において、前記モータから前記第2のパターンに対応した第2の電磁気音パターンが発生するように、前記モータに対して駆動制御用の電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項12に記載のモータ制御装置。
  14. 前記周波数演算手段は、前記モータから発生する電磁気音のテンポの変化により前記モータの運転開始及び加速の度合いを報知するように、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを演算する
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載のモータ制御装置。
  15. 前記周波数演算手段は、前記制限内で、前記高周波電圧指令の周波数を運転周波数に応じた周波数にするように、前記高周波電圧指令の周波数と前記PWMキャリアの周波数とを演算する
    ことを特徴とする請求項14に記載のモータ制御装置。
  16. 複数のモータと、
    前記複数のモータを並列運転するように制御する、それぞれ請求項1から15のいずれか1項に記載の複数のモータ制御装置と、
    を備えたことを特徴とするモータ制御システム。
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