JP2013223203A - ステレオ3dd撮影装置 - Google Patents

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Hiroaki Shimazaki
浩昭 島崎
Takayoshi Furuyama
孝好 古山
Yuji Nagaishi
裕二 永石
Takashi Masuno
貴司 増野
Kenjiro Tsuda
賢治郎 津田
Tatsuro Shigesato
達郎 重里
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Abstract

【課題】レンズ間距離の変更に伴う振動に手振れ補正機構が反応し、観察者に違和感を与える立体映像が撮影されることを防ぐことが可能なステレオ3D撮影装置を提供する。
【解決手段】外部からの制御により手振れ補正が可能で筐体に固定された第1撮像部と、同じく外部からの制御により手振れ補正が可能で光軸に直行する方向に移動可能な第2撮像部と、筐体又は第1撮像部のブレ量を検出する第1振動検出部と、第1振動検出部が検出したブレ量に基づいて、前記第1撮像部、及び前記第2撮像部の手振れ補正機能を制御する制御部と、を備えるステレオ3D撮影装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、立体映像信号を撮影するステレオ3D撮影装置に関する。
従来のステレオ3D撮影装置では、特許文献1に記載されているように、立体映像を撮影する際に、レンズ間距離を可変とした撮影装置で撮影する方法が提案されている。特許文献1の開示技術によれば、レンズ間距離を制御することにより視差量を快適な範囲内に維持しつつステレオ3D映像を撮影することが可能である。
また、従来のステレオ3D撮影装置では、特許文献2に記載されているように、立体映像を撮影する際に、レンズ間距離を固定とした撮影装置において、複数のレンズで手振れ補正を行うための振動検出部を共用化する装置が提案されている。特許文献2の開示技術によれば、左右の手振れ補正を同じ振動検出結果から実施することで手振れ補正の左右差による違和感を抑えることができる。
特開2001−142166号公報 特開2007−33624号公報
ところで、一般的に被写体を撮影する際、光学系または撮像素子に対して、手ブレ補正動作することがある。
しかし、ステレオ3D映像を撮影する場合、視差量を目標値に近づけるためにレンズ間距離を変更したときにも、手ブレ補正動作が実行され観察者に違和感を与える立体映像が撮影されてしまう。
上記実情を鑑みて、本発明は、レンズ間距離可変のステレオ3D撮影装置において、レンズ間距離を変更した際に発生した振動に手振れ補正機構が反応して起こりうる違和感を低減するステレオ3D撮影装置を提供する。
本明細書に開示するステレオ3D撮影装置は、筐体と、筐体内に固定された第1撮影部であって、被写体を撮影し第1視点における映像を生成する第1撮像部と、被写体を撮影し、第2視点における映像を生成する第2撮像部と、第2撮像部を第1撮像部の光軸と直行する方向に筐体内を移動させる移動部と、移動部における第2撮像部の移動動作に伴って、筐体内の取り付け位置が変動しない場所に取り付けられ、撮影時におけるブレ量を検出する第1振動検出部と、第1撮像部及び第2撮像部に対して手振れ補正する制御部と、を備え、制御部は、第1振動検出部が検出したブレ量に基づいて、第1撮像部および第2撮像部に対して手振れ補正する。
上記構成によれば、手振れ補正を行うための振動検出を、レンズ間距離変更で駆動されない部分において行うことで、レンズ間距離変更に伴う振動が手振れ補正に悪影響を及ぼして見難いステレオ3D映像を撮影することを低減できる。
また好ましくは、第2撮像部の移動に連動して、筐体内の取り付け位置が変動する場所に取り付けられ、第2撮影部の移動時の振動に起因するブレ量を少なくとも検出する第2振動検出部をさらに備え、制御部は、第1振動検出部で検出したブレ量と、第2振動検出部で検出したブレ量に基づいて、撮影時におけるブレ量を取得し、取得結果を用いて第1撮像部および第2撮像部に対して手振れ補正する。
また好ましくは、前記制御部は、前記第1振動検出部で検出したブレ量と前記第2信号検出部が検出したブレ量との差分を撮影時における手振れ量とみなし手ブレ補正する。
上記構成によれば、手振れによる振動と、レンズ間距離変更に伴う振動を分離することで、より高精度で安定した手振れ補正を行うことが可能となる。
また、本明細書に開示のステレオ3D撮影装置は、筐体と、被写体を撮影し第1視点における映像を生成する第1撮像部と、第1撮像部を第1の方向に筐体内を移動させる第1移動部と、被写体を撮影し第2視点における映像を生成する第2撮像部と、第2撮像部を第1撮像部の光軸と直行する方向に筐体内を移動させる第2移動部と、第1撮像部の移動に連動して、筐体内の取り付け位置が変動する場所に取り付けられ、第1撮影部の移動時の振動に起因するブレ量を少なくとも検出する第1振動検出部と、第2撮像部の移動に連動して、筐体内の取り付け位置が変動する場所に取り付けられ、第2撮影部の移動時の振動に起因するブレ量を少なくとも検出する第2振動検出部と、第1振動検出部が検出したブレ量と、第2振動検出部が検出したブレ量に基づいて、撮影時における手ブレ量を算出し、算出結果に基づいて、第1撮像部および第2撮像部を手ブレ補正する制御部と、を備える。
また好ましくは、前記第1撮像部と、前記第2撮像部の光軸を分離するハーフミラーを備え、前記制御部は、前記第1撮像部の手振れ補正機能の制御と、前記第2撮像部の手振れ補正機能の制御を、逆方向に行う。
上述の如く、本発明に係るステレオ3D撮影装置は、レンズ間距離可変のステレオ3D撮影装置において、レンズ間距離可変動作の影響を受けず、手振れ補正の左右差による違和感の発生しない立体映像を撮影することを可能とする。
第1の実施形態に係るステレオ3D撮影装置の概略構成図である。 図1に示されるステレオ3D撮影装置における、内部構成を概略的に示すブロック図である。 第2の実施形態に係るステレオ3D撮影装置の概略構成図である。 図3に示されるステレオ3D撮影装置における、内部構成を概略的に示すブロック図である。 図3に示されるステレオ3D撮影装置における、レンズ間距離の変更に伴う振動と、手振れによる振動を分離する方法の例を説明する概略図である。 第3の実施形態に係るステレオ3D撮影装置の概略構成図である。 図6に示されるステレオ3D撮影装置における、内部構成を概略的に示すブロック図である。 図6に示されるステレオ3D撮影装置における、レンズ間距離の変更に伴う振動と、手振れによる振動を分離する方法の例を説明する概略図である。
以下、一実施形態に係るステレオ3D撮影装置について図面を参照して説明する。尚、図面に示される構成、配置或いは形状等並びに図面に関連する記載は、単に原理を容易に理解させることを目的とするものであり、本発明を何ら限定するものではない。
(第一の実施の形態)
図1は、ステレオ3D撮影装置の構成を概略的に示す。
図1(a)はステレオ3D撮影装置の側面図を示す。
また、図1(b)はステレオ3D撮影装置の平面図である。
図1(a)および図1(b)が示すステレオ3D撮影装置は、制御ユニット100、第1の撮像部101、第1のレンズ鏡筒103、ビームスプリッター蒸着面105、第1の振動センサ109、第2の撮像部111、第2のレンズ鏡筒可変駆動部112、第2のレンズ鏡筒113、制御部120、垂直固定部材122、ビームスプリッタープリズム130、制御部131、制御部135および制御部136を備える。
制御ユニット100は、ステレオ3D撮影装置全体を制御する。なお、制御ユニット100の具体的な動作については後述する。
第1の撮像部101は、第1のレンズ鏡筒103で結像した光をデジタル信号に変換し、ステレオ3D映像を構成する左眼用の映像を生成する。具体的に、第1の撮像部101は、内部に固体撮像素子等の撮像面を有し、第1のレンズ鏡筒103からの光を光電変換し左眼画像信号を生成する。第1の撮像部101の具体的な構成は後述する。
第1のレンズ鏡筒103は、被写体からの光を集光し、集光した光を第1の撮像部101に出力する。なお、第1のレンズ鏡筒103の具体的な構成については後述する。
第1の振動センサ109は、ステレオ3D撮影装置における手ブレを検出する。本実施形態の場合、第1の振動センサ109は、主に第1のレンズ鏡筒103の振動を検出するように取り付けられる。つまり、第1の振動センサ109は、第2のレンズ鏡筒113および第2の撮像部111が第2のレンズ鏡筒可変駆動部112を介して移動した際に発生する振動が検出されにくい位置に取り付けられる。なお、上記の構成に限定されるものではなく、第1の振動センサ109は、第2のレンズ鏡筒113および第2の撮像部111の移動による信号の影響が少ない場所であればどのような位置に取り付けられても構わない。
第2の撮像部111は、第2のレンズ鏡筒113で結像した光をデジタル信号に変換し、ステレオ3D映像を構成する右目眼用の映像を生成する。第2の撮像部111の具体的な構成は後述する。なお、第2の撮像部111の機能は第1の撮像部101と類似の機能を有する。第1の撮像部101と第2の撮像部111は、生成する画像信号が左目画像信号か右目画像信号かの点で異なる。
第2のレンズ鏡筒可変駆動部112は、第2のレンズ鏡筒113および第2の撮像部111を支持する支持部材である。この第2のレンズ鏡筒可変駆動部112は、第2の撮像部111および第2のレンズ鏡筒113をビームスプリッタープリズム130の長手方向に移動可能に構成される。つまり、使用者は、第2のレンズ鏡筒可変駆動部112を用いて第2の撮像部111および第2のレンズ鏡筒113を移動させることにより、撮影して得られるステレオ3D映像のレンズ間距離を変更できる。ここで、レンズ間距離とは、第1のレンズ鏡筒103の制御部104および第2のレンズ鏡筒113の制御部114の距離を示す値である。
また、第2のレンズ鏡筒可変駆動部112は、図示しない内蔵モータでの駆動もしくは外部モータからのベルトドライブでの駆動等により、制御部104および制御部114が成す輻輳角を自動制御する。自動制御用の制御信号は、制御ユニット100から与えられる。
また、レンズ間距離は、第2のレンズ鏡筒113が、第2のレンズ鏡筒可変駆動部112によって水平方向に駆動されることにより調整される。第2のレンズ鏡筒可変駆動部112の水平方向駆動機構は、一般的なレールとスライダ等で実現することが可能であり、モータで駆動される。このモータを用いた自動制御のための制御信号は、制御ユニット100から与えられる。
第2のレンズ鏡筒113は、被写体からの光を集光し、集光した光を第1の撮像部101に出力する。なお、第1のレンズ鏡筒103の具体的な構成については後述する。
制御部120は、ステレオ3D撮影装置の筐体の一部であり、少なくとも第2のレンズ鏡筒可変駆動部112、制御部131および制御部136を支持する。
垂直固定部材122は、ステレオ3D撮影装置の筐体の一部であり、第1のレンズ鏡筒103、第1の撮像部101、制御部131および、制御部135を支持する。
ビームスプリッタープリズム130は、被写体からの光を分光する。ビームスプリッタープリズム130は、ビームスプリッター蒸着面105を備える。被写体からの光は、このビームスプリッター蒸着面105において分光される。そして、一部の光は第1のレンズ鏡筒103に入光し、他の一部の光は第2のレンズ鏡筒113に入光する。なお、ビームスプリッタープリズム130はプリズムで構成される例を示したが、ビームスプリッター蒸着面105を備えるハーフミラー等、被写体からの光を分光できる機能があれば、どのようなものを利用しても構わない。
制御部131は、制御部120と接合し、ビームスプリッタープリズム130を支持する。
制御部135は、垂直固定部材122、第1のレンズ鏡筒103と接合し、ビームスプリッタープリズム130を支持する。
制御部136は、制御部120、第2のレンズ鏡筒113と接合し、ビームスプリッタープリズム130を支持する。
図2は、図1に示されるステレオ3D撮影装置における、内部構成を概略的に示すブロック図である。図1と共通する構成要素には同一の符号を付与し、説明を省略する。
ステレオ3D撮影装置は、第1のレンズ群211、第1の撮像素子212、第1のA/D変換部213、第1の防振レンズ位置検出部214、第1の防振レンズ駆動部215、第2のレンズ群221、第2の撮像素子222,第2のA/D変換部223、第2の防振レンズ位置検出部224。第2の防振レンズ駆動部225、視差量算出部2、表示処理部4、表示部5、制御部10、制御部11および制御部12を備える。
第1のレンズ群211は、複数の光学レンズから構成される。第1のレンズ群211は、被写体からの光を第1の撮像部101内部の第1の撮像素子212に集光する。また、第1のレンズ群211は、レンズ構成の中に手振れ補正を実現するための防振レンズを備える。防振レンズによる手振れ補正動作については後ほど説明する。
第1の撮像素子212は、第1のレンズ群211を介して入力される光を撮像する。具体的には、第1の撮像素子212は、入力された光信号をアナログ信号(電気信号)に変換して、当該アナログ信号を第1のA/D変換部213に出力する。
第1のA/D変換部213は、第1の撮像素子212から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。第1のA/D変換部213は、変換したデジタル信号、すなわち左眼用の映像(以下、第1の画像とも称す)を構成する画像データを制御ユニット100内部の視差量算出部2及び信号処理部3に出力する。
第1の防振レンズ位置検出部214は、第1のレンズ群211の防振レンズの現在の位置を検出して制御部11に出力する。
第1の防振レンズ駆動部215は、制御部11からの制御信号に基づき、第1のレンズ群211の防振レンズを移動させ映像に発生する手振れを補正する。
第2のレンズ群221は、複数の光学レンズから構成される。第2のレンズ群221は、光を第2の撮像部111内部の第2の撮像素子222に集光する。また、第2のレンズ群221は、レンズ構成の中に手振れ補正を実現するための防振レンズを備える。
第2の撮像素子222は、第2のレンズ群221を介して入力された光を撮像する。具体的には、第2の撮像素子222は、入力された光信号をアナログ信号(電気信号)に変換して、当該アナログ信号を第2のA/D変換部223に出力する。
第2のA/D変換部223は、第2の撮像素子222から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。第2のA/D変換部223は、変換したデジタル信号、すなわち右眼用の映像(以下、第2の画像とも称す)を構成する画像データを制御ユニット100内部の視差量算出部2及び信号処理部3に出力する。
第2の防振レンズ位置検出部224は、第2のレンズ群221の防振レンズの現在の位置を検出し、制御部11に出力する。
第2の防振レンズ駆動部225は、制御部11からの制御信号に基づき、第2のレンズ群221の防振レンズを移動させ映像に発生する手振れを補正する。
視差量算出部2は、入力された左眼用の映像および右眼用の映像を構成する画像データに基づいて、当該左眼用の映像および当該右眼用の映像で構成されるステレオ画像の視差に関する情報(以下、視差情報と称す)を算出する。
例えば、視差量算出部2は左眼用の映像および前記右眼用の映像を複数の領域に分割し、分割した領域毎に視差情報を算出する。この領域は例えば16×16画素単位など、どのようなサイズでも構わない。なお視差量算出部2は、視差情報を算出する際、ブロックマッチング法など、どのような方法を用いても構わない。ここで、視差情報とは左眼用の映像と右眼用の映像ともに写っているオブジェクトの左眼用の映像の当該オブジェクト位置を基準にした際の右眼用の映像における水平方向の移動量を示す値である。例えば、視差情報は、水平方向の移動量であるピクセル値であっても構わない。
さらに、視差量算出部2は算出した視差情報のうち、最大の視差情報に関する情報を制御部11に出力する。ここで、最大の視差情報とは、使用者が左眼用の映像および右眼用の映像を立体映像として視認した際、最も飛び出して視認されるオブジェクトにおける視差情報および最も引き込んで視認されるオブジェクトの視差情報のうち、少なくとも一方を示す。要するに、最も飛び出して視認されるオブジェクトにおける視差情報を最大の視差情報としても構わない。また、最も引き込んで視認されるオブジェクトの視差情報を最大の視差情報としても構わない。さらに、最も飛び出して視認されるオブジェクトにおける視差情報および最も引き込んで視認されるオブジェクトの視差情報の双方を最大の視差情報としても構わない。
信号処理部3は、第1の撮像部101で生成された左眼用の映像および第2の撮像部111で生成された右眼用の映像に対して各種の処理を施す。信号処理部3は、左眼用の映像および右眼用の映像のうちいずれか1つまたは双方の画像を構成する画像データに対して処理を施し、表示部5に表示するための画像データであるレビュー画像を生成する。さらに、信号処理部3は、第1のA/D変換部213および第2のA/D変換部223からの画像データに基づいて、記録用の映像信号を生成する。例えば、信号処理部3は、左眼用の映像および右眼用の映像に対してガンマ補正やホワイトバランス補正、傷補正などの各種映像処理を行う。信号処理部3は、生成したレビュー画像を表示処理部4に出力する。なお、信号処理部3が生成するレビュー画像は、2次元の画像でも構わないし、3次元の画像でも構わない。
さらに、信号処理部3は、上記処理された左眼用の映像および右眼用の映像に対して、それぞれH.264/AVC等の動画圧縮規格に準拠した圧縮形式等により圧縮処理する。左眼用の映像および右眼用の映像を圧縮して得られる圧縮信号は2つが関連付けられて、制御部12を介して図示しない記録媒体に記録される。なお、左眼用の映像および右眼用の映像を記録する際に適用する圧縮形式およびファイルフォーマットは、ステレオ画像に適した形式であればどのようなものを利用しても構わない。
信号処理部3は、LSI回路やDSP、マイコンなどで実現可能である。なお、レビュー画像の解像度は、表示部5の画面解像度に設定しても構わないし、動画規格に準拠した圧縮形式等により圧縮され形成される画像データの解像度に設定しても構わない。
表示処理部4は、信号処理部3から入力されるレビュー画像に、制御部1からの指示に基づいて生成したGUI画像を重畳する。そして表示処理部4は重畳して得られる映像信号を表示部5に出力する。
表示部5は表示処理部4から入力された映像信号を表示する。
バス10は、制御ユニット100における各ブロックを接続するバスインターフェイスである。
制御部11は、視差量算出部2から入力された最大の視差情報に関する情報を用いて、第2のレンズ鏡筒可変駆動部112を制御することにより、第1のレンズ鏡筒103と第2のレンズ鏡筒113との輻輳角とレンズ間距離を自動制御する。
記録処理部12は、信号処理部3から入力される左眼用の映像および右眼用の映像を、図示しない記録媒体に記録する。この記録媒体は、ステレオ3D撮影装置200に内蔵されたものでも良いし、着脱可能な形態とされたものでも構わない。
(手振れ補正動作)
以下、本実施形態における第2の撮像部111および第1の撮像部101の手ブレ補正処理について説明する。
第1の振動センサ109は、手振れにより第1のレンズ鏡筒103に加えられたブレ量を検出し、制御部11に出力する。制御部11は、第1の振動センサ109から入力されたブレ量と、第1の防振レンズ位置検出部214から入力された防振レンズ位置情報に基づき、第1の撮像素子212に結像する映像の手振れを補正するための防振レンズ移動量を計算する。そして、制御部11は、第1の防振レンズ駆動部215を制御して、第1のレンズ群211の防振レンズを移動することで映像に発生する手振れを補正する。
また、制御部11は、第1の振動センサ109から入力されたブレ量と、第2の防振レンズ位置検出部224から入力された防振レンズ位置情報に基づいて、第2の撮像素子222に結像する映像の手振れを補正するための防振レンズ移動量を計算する。そして、制御部11は、第2の防振レンズ駆動部225を制御して、第2のレンズ群221の防振レンズを移動することで映像に発生する手振れを補正する。
本実施形態におけるステレオ3D撮影装置では、第1の振動センサ109を第1のレンズ鏡筒103および第2のレンズ鏡筒113のうち、いずれか一方に取り付けることを特徴とする。つまり、第1のレンズ鏡筒103および第2のレンズ鏡筒113のうちいずれかで検出した手ブレに基づいて、他方における手ブレを補正する。このようにすることで、レンズ間距離の変更に伴い一方だけが駆動される2つの光学系において独立して手ブレ補正した結果、表示時に起こりうる見づらさを低減することができる。
より具体的に、第1の振動センサ109は、垂直固定部材122に固定された第1のレンズ鏡筒103に内蔵している。一方、輻輳角やレンズ間距離の変更は、第2のレンズ鏡筒113が取り付けられたレンズ間距離可変駆動部112によって実現されている。従って、視差量を快適な範囲内に維持するためにレンズ間距離を変更したときに、レンズ間距離可変駆動による第2のレンズ鏡筒113の振動は、第1の振動センサ109により検出された手振れによるブレ量に影響されにくい。これにより、レンズ間距離可変駆動に手振れ補正機構が反応し、観察者に違和感を与える立体映像が撮影されることを防ぐことができる。
すなわち、2つの光学系を有するステレオ3D撮影装置である場合、第1の振動センサ109を有する光学系と、レンズ間距離を変更するために取り付け位置が変動する光学系とは互いに独立した光学系となるように設計するのが好ましい。例えば、第1の光学系に第1の振動センサ109を取り付けた場合、レンズ間距離を変更するために取り付け位置が変更できる機構を第2の光学系に取り付ける。
このステレオ3D撮影装置では、ビームスプリッタープリズム130を用いてステレオ映像を撮影する。ビームスプリッタープリズム130を用いた場合、被写体からの光がビームスプリッタープリズム130のビームスプリッター蒸着面105で反射される。これにより、第1の撮像部101が撮像する映像は、第2の撮像部111が撮像する映像に対して上下反転に撮影される。このため、制御部11は第1の防振レンズ駆動部215の制御方向を反転させ、第2の防振レンズ駆動部225の制御方向とは逆になるようにする。
(第一実施形態のまとめ)
上記の実施形態により、第1の振動センサ109を垂直固定部材122に固定された第1のレンズ鏡筒103に内蔵する一方、輻輳角やレンズ間距離は、第2のレンズ鏡筒113が取り付けられたレンズ間距離可変駆動部112によって変更することで、レンズ間距離の変更により発生した振動が手振れ補正に悪影響を及ぼすことを避けることが出来る。
すなわち、視差量を快適な範囲内に維持するためにレンズ間距離を変更したときに、レンズ間距離可変駆動による第2のレンズ鏡筒113の振動は、第1の振動センサ109により検出された手振れによるブレ量に反映されないため、レンズ間距離可変駆動に手振れ補正機構が反応し、観察者に違和感を与える立体映像が撮影されることを防ぐことが容易となる。
(第二の実施の形態)
図3は、第二の実施形態に係るステレオ3D撮影装置の構成を概略的に示す。
第2の実施形態におけるステレオ3D撮影装置は、装置全体のブレ量を検出する第1の振動センサと、第1の撮像部101および第2の撮像部111のレンズ間距離を可変する際に発生するブレ量を検出する第2の振動センサを有する。そのため、第1の振動センサは第1の撮像部101および第2の撮像部111のレンズ間距離を可変した際に振動を受けにくい位置に取り付けられる。また、第2の振動センサは、第1の撮像部101および第2の撮像部111の振動を検出しやすい位置に取り付けられる。例えば、第2の振動センサは、第1の撮像部101および第2の撮像部111内に取り付けられる。
上記のように構成することにより、レンズ間距離を可変した際の振動を考慮して手ブレ補正することができるので、より精度よく手ブレ補正することができる。
図3(a)は第二の実施形態に係るステレオ3D撮影装置の側面図を示す。
また、図3(b)は第二の実施形態に係るステレオ3D撮影装置の平面図を示す。
図3において、図1と同一の構成については同一の番号を付与し、説明を省略する。
図3に示す本実施形態のステレオ3D撮影装置は、新たに第1のレンズ鏡筒可変駆動部102および第2の振動センサ119を備える。また、図3が図1と異なる点は、第1の撮像部101及び第1のレンズ鏡筒103が、第1のレンズ鏡筒可変駆動部102を介して垂直固定部材122に固定されている点および、第1の振動センサ109が第1のレンズ鏡筒103ではなく、第1の撮像部101の内部に存在する点となる。
第1のレンズ鏡筒可変駆動部102は、第1のレンズ鏡筒103および第1の撮像部101を支持する支持部材である。この第1のレンズ鏡筒可変駆動部102は、第1の撮像部101および第1のレンズ鏡筒103をビームスプリッタープリズム130の長手方向に移動可能に構成される。つまり、使用者は、第1のレンズ鏡筒可変駆動部102を用いて第1の撮像部101および第1のレンズ鏡筒103を移動させることにより、撮影して得られるステレオ3D映像のレンズ間距離を変更できる。
本実施形態におけるステレオ3D撮影装置では、第1のレンズ鏡筒可変駆動部102および第2のレンズ鏡筒可変駆動部112を用いてレンズ間距離を変更することができる。そのため、図1の構成と同じレンズ間距離の調整範囲であっても、第1のレンズ鏡筒可変駆動部102及び第2のレンズ鏡筒可変駆動部112の移動量をほぼ半分程度に抑えることが可能になる。これにより、移動に関して発生する誤差を低減することができる。また、レンズ間距離の変更に伴って、ステレオ3D撮影装置200の重心位置が移動することを避けることができ、より安定な撮影をすることができる。
なお、第1のレンズ鏡筒可変駆動部102は、図示しない内蔵モータでの駆動もしくは外部モータからのベルトドライブでの駆動等により、制御部104および制御部114が成す輻輳角を自動制御する。自動制御用の制御信号は、制御ユニット100から与えられる。
第2の振動センサ119は、手振れによりステレオ3D撮影装置全体に加えられたブレ量を検出し、制御部11に出力する。なお、第2の振動センサ119は第1のレンズ鏡筒103、第2のレンズ鏡筒113、第1の撮像部101および第2の撮像部111には配置されず、たとえばステレオ3D撮影装置の筐体等、第1のレンズ鏡筒103および第2のレンズ鏡筒113の手ブレを共通に検出できる位置に取り付けられる。
図4は、図3に示されるステレオ3D撮影装置における、内部構成を概略的に示すブロック図である。図3と共通する構成要素には同一の符号を付与し、説明を省略する。
実施の形態1とは異なり、第1の撮像部101は新たに、第1の撮像素子位置検出部216および第1の撮像素子駆動部217を備える。
また、実施の形態1とは異なり、第2の撮像部111は、第2の撮像素子位置検出部226および第2の撮像素子駆動部227を備える。
第1の撮像素子位置検出部216は、第1の撮像素子212の現在の位置を検出して制御部11に出力する。
第1の撮像素子駆動部217は、制御部11からの制御信号に基づいて、第1の撮像素子212を移動させ、映像に発生する手振れを補正する。
第2の撮像素子位置検出部226は、第2の撮像素子222の現在の位置を検出して制御部11に出力する。
第2の撮像素子駆動部227は、制御部11からの制御信号に基づいて、第2の撮像素子222を移動させ、映像に発生する手振れを補正する。
なお、本実施形態においては、撮像素子の手ブレ補正を説明した。しかし、上記の構成に限定されるものではなく、レンズシフトによって手ブレ補正するものでも構わない。つまり、画像に対して手ブレ補正できればよく、その方法はどのようなものを利用しても構わない。
(第二の実施の形態における手振れ補正動作)
第二の実施の形態における手振れ補正の動作は第一の実施の形態と異なる。以下、この点について説明する。
第1の撮像素子212は、手振れ補正を実現するための駆動機構を備える。撮像素子の駆動による手振れ補正動作については後ほど説明する。
制御部11は、第1の振動センサ109から入力されたブレ量と、第2の振動センサ119から入力されたブレ量とから、手振れによるブレ量と、レンズ間距離可変駆動によるブレ量とを分離することで、好適な撮像素子駆動量を算出する。
図5は、図3に示されるステレオ3D撮影装置における、レンズ間距離の変更に伴う振動と、手振れによる振動を分離する方法の例を説明する概略図である。
図5(a)は第1の振動センサ109が検出するブレ量の周波数−振幅特性を示す。
図5(b)は第2の振動センサ119が検出するブレ量の周波数−振幅特性を示す。
図5(c)は制御部11が算出する、レンズ間距離の変更に伴う鏡筒移動によって発生するブレ量の周波数−振幅特性を示す。
図5(a)において、f1は手振れによる振動の周波数、f2はレンズ間距離の変更に伴う鏡筒移動によって発生する振動の基本周波数、f3はf2の高調波成分である。第1の振動センサ109は、手振れによる振動とレンズ間距離の変更に伴う振動の両方の成分を検出する。これに対し、第2の振動センサ119は、図5(b)に示したように主に装置全体に対するブレ量を検出する。
制御部11はレンズ間距離の変更の制御を行っているため、レンズ間距離の変更に伴う振動が発生するかどうかを自ら事前に判定することが可能である。また、レンズ間距離の変更に伴う振動は機構部分が発生する振動のため、周波数、振幅が比較的安定している。すなわち、レンズ間距離の変更に伴う振動は、検出したブレ量以外のデータを参考に用いることで、より正確なブレ補正を行うことが可能である。
一方、手振れによる振動は制御部11にとって予測不可能で、周波数、振幅ともユーザ依存で変化する。従って、レンズ間距離の変更に伴う振動と、手振れとは分離して補正量を算出したほうが安定に補正できる。
このため、制御部11は図5(a)に示した第1の振動センサ109の検出結果から、図5(b)に示した第2の振動センサ119の検出結果を減算して、図5(c)に示したレンズ間距離の変更に伴うブレ量を算出する。
以上のように、制御部11は、第2の振動センサ119で検出するブレ量および第1の振動センサ109で検出するブレ量を取得する。さらに、制御部11は、第1の撮像素子位置検出部216および第2の撮像素子位置検出部226から入力された撮像素子位置情報を取得する。上記のように取得した情報に基づいて、制御部11は、第1の撮像素子駆動部217および第2の撮像素子駆動部227を制御して手振れを補正する。
ここでも第一の実施の形態と同様に、ビームスプリッタープリズム130を用いた構成に対応した手振れ補正を行う必要がある。ステレオ3D撮影装置200においては、第1のレンズ鏡筒103の制御部104がビームスプリッタープリズム130で反射されているため、第1の撮像部101が撮像する映像は、第2の撮像部111が撮像する映像に対して上下反転に撮影される。このため、制御部11は第1の撮像素子駆動部217の制御方向を反転させ、第2の撮像素子駆動部227の制御方向とは逆になるようにする。
ステレオ3D撮影装置200においては、第1の振動センサ109を第1のレンズ鏡筒可変駆動部102により駆動可能な第1の撮影装置101に内蔵している。また、第2の振動センサ119がレンズ鏡筒や撮像装置ではない、共通の部材に固定されている。従って、視差量を快適な範囲内に維持するためにレンズ間距離を変更したときに、レンズ間距離を変更した場合に起こる振動は、手振れによる振動と共に第1の振動センサ109により検出される。一方で、第2の振動センサ119が検出する手振れによるブレ量には、レンズ間距離可変駆動による振動が反映されない。これらの検出結果を用いて制御部11は、手振れによるブレ量と、レンズ間距離可変駆動によるブレ量とを分離することが可能で、それぞれについて最適な振動補正を実施することが可能になる。これにより、レンズ間距離可変駆動に手振れ補正機構が反応し、観察者に違和感を与える立体映像が撮影されることを低減できる。
(第二の実施形態のまとめ)
上記の実施形態により、第1の振動センサ109を第1のレンズ鏡筒可変駆動部102により駆動可能な第1の撮影装置101に内蔵することで、視差量を快適な範囲内に維持するためにレンズ間距離を変更したときに、レンズ間距離可変駆動による振動は、手振れによる振動と共に第1の振動センサ109により検出される。一方、第2の振動センサ119をレンズ鏡筒や撮像装置ではない、共通の部材に固定することにより、第2の振動センサ119が検出する手振れによるブレ量には、主に装置に発生するブレ量が検出されるこれらの検出結果を用いて制御部11は、手振れによるブレ量と、レンズ間距離可変駆動によるブレ量とを分離することが可能で、それぞれについて最適な振動補正を実施することが可能になる。これにより、レンズ間距離可変駆動に手振れ補正機構が反応し、観察者に違和感を与える立体映像が撮影されることを低減できる。
(第三の実施の形態)
図6は、第三の実施形態に係るステレオ3D撮影装置の構成を概略的に示す。
図6(a)は第三の実施形態に係るステレオ3D撮影装置の側面図を示す。
また、図6(b)は第三の実施形態に係るステレオ3D撮影装置の平面図を示す。
図6において、図1もしくは図3と同一の構成については同一の番号を付与し、説明を省略する。図6が図3と異なる点は、第2の振動センサ119が共通の部材に固定されておらず、第2の撮像部111の内部に存在する点である。
図6においては、輻輳角及びレンズ間距離の駆動及び制御を行う構成、動作は図3と同一である。図6の構成においては、第1の振動センサ109と第2の振動センサ119の両方をそれぞれ撮像装置に内蔵したことにより、第1の撮像部101及び第2の撮像部111の構成を同一にすることが可能になる。これにより、ステレオ3D撮影装置200全体としてコストを低減することができる。
図7は、図6に示されるステレオ3D撮影装置における、内部構成を概略的に示すブロック図である。図4及び図6と共通する構成要素には同一の符号を付与し、説明を省略する。
図7が図4と異なる点は、第2の振動センサ119が共通の部材に固定されておらず、第2の撮像部111の内部に存在する点のみである。
(第三の実施の形態における手振れ補正の概要)
第三の実施の形態における手振れ補正の動作は第一の実施の形態と異なる。以下、この点について説明する。
制御部11はレンズ間距離の変更の制御を行っているため、レンズ間距離の変更に伴う振動が発生するかどうかを自ら事前に判定することが可能である。また、レンズ間距離の変更に伴う振動は機構部分が発生する振動のため、周波数、振幅が比較的安定している。一方、手振れによる振動は制御部11にとって予測不可能で、周波数、振幅ともユーザ依存で変化する。従って、レンズ間距離の変更に伴う振動と、手振れとは分離して補正量を算出したほうが安定に補正できる。
図8は、図6に示されるステレオ3D撮影装置における、レンズ間距離の変更に伴う振動と、手振れによる振動を分離する方法の例を説明する概略図である。
図8(a)は第1の振動センサ109、及び第2の振動センサ119が検出するブレ量の周波数−振幅特性を示す。
図8(b)は制御部11が算出する、手振れによって発生するブレ量の周波数−振幅特性を示す。
図8(c)は制御部11が算出する、レンズ間距離の変更に伴う鏡筒移動によって発生するブレ量の周波数−振幅特性を示す。
図8(a)において、f1は手振れによる振動の周波数、f2はレンズ間距離の変更に伴う鏡筒移動によって発生する振動の基本周波数、f3はf2の高調波成分である。図5(a)とは異なり、図8(a)ではモータの選択、機構部分の設計によってレンズ間距離の変更に伴う振動の周波数f2及びf3を高い周波数に設定し、手振れによる振動の周波数f1とは周波数帯域が完全に異なるようにしている。手振れによる振動はユーザ依存で変化するが、駆動するのが人の手であること、ステレオ3D撮影装置200全体に加わる振動であることから、全般に低周波数に集まりやすい。従って、制御部11は、図8(a)の第1の振動センサ109、及び第2の振動センサ119が検出するブレ量に対し、ローパスフィルタを掛けることで図8(b)を、ハイパスフィルタを掛けることで図8(c)を分離することが可能である。
以上のように、制御部11は、第1の振動センサ109および第2の振動センサ119で検出されるブレ量を取得する。そして、制御部11は、検出したブレ量に対して、ローパスフィルタおよびハイパスフィルタを演算することにより、手ブレによるブレ量および、光学系を移動させた際に発生するブレ量を分離する。そして、制御部11は分離結果に基づいて、第1の撮像部101および第2の撮像部111を手ブレ補正する。
ここでも第一の実施の形態、第二の実施の形態と同様に、ビームスプリッタープリズム130を用いた構成に対応した手振れ補正を行う必要がある。ステレオ3D撮影装置200においては、第1のレンズ鏡筒103の制御部104がビームスプリッタープリズム130で反射されているため、第1の撮像部101が撮像する映像は、第2の撮像部111が撮像する映像に対して上下反転に撮影される。このため、制御部11は第1の撮像素子駆動部217の制御方向を反転させ、第2の撮像素子駆動部227の制御方向とは逆になるようにする。
(第三の実施形態のまとめ)
手振れ補正のために駆動する撮像素子の近くに両方の振動センサを置くことにより、より正確な振動検出が可能となる。さらに制御部11が、手振れによるブレ量と、レンズ間距離可変駆動によるブレ量とを分離することができ、それぞれについて最適な振動補正を実施することも可能である。これらによって、安定した手振れ補正を実施することが可能となり、振動のため観察者に違和感を与える立体映像が撮影されることを防止できる。
上記の実施形態においては、第1のレンズ鏡筒、第1の撮像装置、第2のレンズ鏡筒、第2の撮像装置、それらの保持機構、及び制御ユニットをまとめて一つの撮像装置として利用可能な形態として説明した。しかし、本発明はこれらの形態に限られるものではない。例えば、第1のレンズ鏡筒、第1の撮像装置、第2のレンズ鏡筒、第2の撮像装置、保持機構、制御ユニットをそれぞれ個別の装置として実現したうえで、ステレオ3D撮影の場合にのみ組み合わせて利用する形態としてもよい。
本発明は、立体映像信号を撮影するステレオ3D撮影装置として利用可能である。特に、レンズ間距離可変のステレオ3D撮影装置において、レンズ間距離を変更した際に発生した振動に手振れ補正機構が反応して、観察者に違和感を与える立体映像が撮影されることを防ぐことが可能なカメラもしくはビデオカメラとして、本発明は好適に利用可能である。
1 制御部
2 視差量算出部
3 信号処理部
4 表示処理部
5 表示部
10 バス
11 制御部
12 記録処理部
100 制御ユニット
101 第1の撮像部
102 第1のレンズ鏡筒可変駆動部
103 第1のレンズ鏡筒
105 ビームスプリッター蒸着面
109 第1の振動センサ
111 第2の撮像部
111 駆動可能な第2の撮影装置
112 第2のレンズ鏡筒可変駆動部
113 第2のレンズ鏡筒
119 第2の振動センサ
122 垂直固定部材
130 ビームスプリッタープリズム
211 第1のレンズ群
212 第1の撮像素子
213 第1のA/D変換部
214 第1の防振レンズ位置検出部
215 第1の防振レンズ駆動部
216 第1の撮像素子位置検出部
217 第1の撮像素子駆動部
221 第2のレンズ群
222 第2の撮像素子
223 第2のA/D変換部
224 第2の防振レンズ位置検出部
225 第2の防振レンズ駆動部
226 第2の撮像素子位置検出部
227 第2の撮像素子駆動部

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に固定された第1撮影部であって、被写体を撮影し第1視点における映像を生成する第1撮像部と、
    前記被写体を撮影し、第2視点における映像を生成する第2撮像部と、
    前記第2撮像部を前記第1撮像部の光軸と直行する方向に前記筐体内を移動させる移動部と、
    前記移動部における前記第2撮像部の移動動作に伴って、前記筐体内の取り付け位置が変動しない場所に取り付けられ、撮影時におけるブレ量を検出する第1振動検出部と、
    前記第1撮像部及び第2撮像部に対して手振れ補正する制御部と、を備え、
    前記制御部は、第1振動検出部が検出したブレ量に基づいて、前記第1撮像部および前記第2撮像部に対して手振れ補正する、
    ステレオ3D撮影装置。
  2. 前記第2撮像部の移動に連動して、前記筐体内の取り付け位置が変動する場所に取り付けられ、前記第2撮影部の移動時の振動に起因するブレ量を少なくとも検出する第2振動検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1振動検出部で検出したブレ量と、前記第2振動検出部で検出したブレ量に基づいて、前記撮影時におけるブレ量を取得し、取得結果を用いて前記第1撮像部および前記第2撮像部に対して手振れ補正する請求項1に記載のステレオ3D撮影装置。
  3. 前記制御部は、前記第1振動検出部で検出したブレ量と前記第2信号検出部が検出したブレ量との差分を撮影時における手振れ量とみなし手ブレ補正する請求項2に記載のステレオ3D撮影装置。
  4. (両方とも可動の2鏡筒を持ち、個別に振動検出)
    筐体と、
    被写体を撮影し第1視点における映像を生成する第1撮像部と、
    前記第1撮像部を第1の方向に前記筐体内を移動させる第1移動部と、
    前記被写体を撮影し第2視点における映像を生成する第2撮像部と、
    前記第2撮像部を前記第1撮像部の光軸と直行する方向に前記筐体内を移動させる第2移動部と、
    前記第1撮像部の移動に連動して、前記筐体内の取り付け位置が変動する場所に取り付けられ、前記第1撮影部の移動時の振動に起因するブレ量を少なくとも検出する第1振動検出部と、
    前記第2撮像部の移動に連動して、前記筐体内の取り付け位置が変動する場所に取り付けられ、前記第2撮影部の移動時の振動に起因するブレ量を少なくとも検出する第2振動検出部と、
    前記第1振動検出部が検出したブレ量と、前記第2振動検出部が検出したブレ量に基づいて、撮影時における手ブレ量を算出し、算出結果に基づいて、前記第1撮像部および前記第2撮像部を手ブレ補正する制御部と、
    を備えるステレオ3D撮影装置。
  5. (ミラーリグ構成で、補正の制御方向を一方のみ反転する)
    前記第1撮像部と、前記第2撮像部の光軸を分離するハーフミラーを備え、
    前記制御部は、前記第1撮像部の手振れ補正機能の制御と、前記第2撮像部の手振れ補正機能の制御を、逆方向に行う請求項1から請求項4に記載のステレオ3D撮影装置。
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