JP2013223019A - 交換機、交換方法、プログラムおよび通話システム - Google Patents

交換機、交換方法、プログラムおよび通話システム Download PDF

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Abstract

【課題】グループに属する各端末に対して少なくともそのグループに共通のグループ識別子を割り当て可能にするとともに、同時に複数の端末を呼出せるようにする。
【解決手段】交換機1の制御部11は、検出部111、抽出部112、および呼出部113として機能する。検出部111は、発信側の端末から着信側の端末へ通話を要求する発信信号を検出する。抽出部112は、検出された発信信号から、複数の端末が属するグループを識別するグループ識別子と、そのグループに属する端末のいずれかを識別する端末識別子とを抽出する。呼出部113は、抽出されたグループ識別子および端末識別子により1つの端末が識別される場合に、その1つの端末を着信側の端末として呼出し、グループ識別子および端末識別子により複数の端末が識別される場合に、それら複数の端末のそれぞれを着信側の端末として呼出す。
【選択図】図9

Description

本発明は、内線電話などにおいて一斉呼出を行う交換機およびその交換方法に関するものである。
特許文献1には、内線代表グループに含まれる複数の内線番号の1つに着信があったとき、着信のあった被呼内線加入者には特殊呼び出し音で、またグループ内の他の内線には通常の呼び出し音で一斉に呼び出しすることが開示されている。
特許文献2には、1つのグループに属する複数の電話機に対して単一の代表内線電話番号も設定しておき、代表電話番号宛ての着信時には、そのグループの全ての電話機への着呼処理を行うことが開示されている。
特許文献3には、外線からグループ番号で発呼することで、そのグループに属する関連者全員を直接呼び出すことが開示されている。
特許文献4には、外線及び内線からグループを指定する要求があった場合に、そのグループのIP電話端末に通知することが開示されている。
特開平5−344219号公報 特開2001−237897号公報 特開2003−143303号公報 特開2005−197861号公報
しかしながら、特許文献1、4に記載された技術では、グループに属するいずれかの端末に通話を要求して、その端末が応答しないときに他の端末が応答可能となっているものであり、発信側の端末のユーザが着信側の端末を特定せずに、グループ単位でそのグループに属している複数の端末を呼出すことは想定していなかった。
特許文献2には、複数の電話機をグループ化して一つの内線代表番号を設定することが開示されているが(段落45)、この内線代表番号と、そのグループに属する個々の電話機に割り当てられた番号とは関連がない。
例えば、或るグループに属する端末の内線番号をすべて「123」から始まるようにするなど、グループに属する各端末に対して少なくともそのグループに共通のグループ識別子を割り当てるようにすれば、ユーザが記憶しなければならない識別子を少なくするという点で便利である。しかし、特許文献2では、上記のように内線代表番号と個々の電話機に割り当てられた番号とは関連がないから、このようなメリットを期待することができない。
特許文献3には、社内緊急連絡公衆番号を着信したときに、一斉呼出グループ番号に属する会議参加メンバの電話番号をメモリから取り出してメンバ全員にて会議通話をすることが開示されているが(段落11)、そのグループの構成メンバのいずれかを特定する電話番号と、この社内緊急連絡公衆番号との間に関連づけはなく、社内緊急連絡公衆番号に続けてメンバ指定ダイヤルを指示するガイダンスなどを必要としていた(段落14)。
本発明は、グループに属する各端末に対して少なくともそのグループに共通のグループ識別子を割り当て可能にするとともに、同時に複数の端末を呼出せるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る交換機は、発信側の端末から着信側の端末へ通話を要求する発信信号を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記発信信号から、複数の端末が属するグループを識別するグループ識別子と、当該グループに属する端末のいずれかを識別する端末識別子とを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記グループ識別子および前記端末識別子により1つの端末が識別される場合に、当該1つの端末を着信側の端末として呼出し、前記グループ識別子および前記端末識別子により複数の端末が識別される場合に、当該複数の端末のそれぞれを着信側の端末として呼出す呼出手段とを具備することを特徴とする。
好ましくは、端末が所在する場所を特定する特定手段を具備し、前記抽出手段は、前記発信信号から前記グループ識別子、前記端末識別子、および場所を識別する場所識別子を抽出し、前記呼出手段は、前記抽出手段により抽出された前記グループ識別子および前記端末識別子により識別される端末のうち、前記特定手段により特定される前記場所と前記抽出手段が抽出した前記場所識別子により識別される場所とが一致する端末を呼出すとよい。
また、好ましくは、前記場所識別子は、前記発信側の端末が所在する場所と決められた関係にある場所を識別する識別子であり、前記特定手段は、前記発信側の端末が所在する場所である第1場所と、前記抽出手段により抽出された前記グループ識別子および前記端末識別子により識別される端末が所在する場所である第2場所とをそれぞれ特定し、前記呼出手段は、前記特定手段により特定された前記第2場所が、前記第1場所と前記決められた関係にある場合に、当該第2場所に所在する前記端末を呼出すとよい。
また、本発明に係る交換方法は、発信側の端末から着信側の端末へ通話を要求する発信信号を検出する検出ステップと、前記検出ステップにより検出された前記発信信号から、複数の端末が属するグループを識別するグループ識別子と当該グループに属する端末のいずれかを識別する端末識別子とを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにより抽出された前記グループ識別子および前記端末識別子により1つの端末が識別される場合に、当該1つの端末を着信側の端末として呼出し、前記グループ識別子および前記端末識別子により複数の端末が識別される場合に、当該複数の端末のそれぞれを着信側の端末として呼出す呼出ステップとを具備することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、端末を呼出す交換機に備えられたコンピュータを、発信側の端末から着信側の端末へ通話を要求する発信信号を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記発信信号から、複数の端末が属するグループを識別するグループ識別子と、当該グループに属する端末のいずれかを識別する端末識別子とを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記グループ識別子および前記端末識別子により1つの端末が識別される場合に、当該1つの端末を着信側の端末として呼出し、前記グループ識別子および前記端末識別子により複数の端末が識別される場合に、当該複数の端末のそれぞれを着信側の端末として呼出す呼出手段として機能させるためのプログラムである。
また、本発明に係る通話システムは、上述したいずれかの交換機と、通話を要求する発信信号を送信する前記発信側の端末と、前記発信信号に応じて前記交換機により呼出される前記着信側の端末とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、グループに属する各端末に対して少なくともそのグループに共通のグループ識別子を割り当て可能にするとともに、同時に複数の端末を呼出すことができる。
通話システムの全体構成を示す図である。 端末の構成を示す図である。 ロケーションレジスタの構成を示す図である。 エリアデータベースの一例を示す図である。 交換機データベースの一例を示す図である。 基地局とエリアとの関係を説明するための図である。 交換機の構成を示す図である。 番号データベースの一例を示す図である。 交換機の機能的構成を示す図である。 端末の位置登録の動作の流れを示すシーケンス図である。 発信側の交換機が着信側の交換機を通知されるまでの動作の流れを示すシーケンス図である。 通話路が形成されるまでの動作の流れを示すシーケンス図である。 変形例における交換機の構成を示す図である。 変形例における場所データベースの一例を示す図である。 変形例における交換機の機能的構成を示す図である。 変形例における場所データベースの一例を示す図である。 変形例における端末の構成を示す図である。
1.実施形態
1−1.通話システムの全体構成
図1は、通話システム9の全体構成を示す図である。通話システム9は、専用回線網3に接続された交換機1、ロケーションレジスタ5、および関門交換機6を有する。また、通話システム9は、交換機1が制御する基地局4と、基地局4、交換機1および専用回線網3を介して互いに接続する端末2を有する。通話システム9は複数の交換機1、複数の基地局4、および複数の端末2(2a,2b,…)を有する。さらに、通話システム9は、関門交換機6によって専用回線網3と接続される公衆回線網7を含む。
1−2.端末の構成
図2は、端末2の構成を示す図である。端末2は、専用回線網3を介して通話を行う電話端末であり、携帯電話端末などである。端末2は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24,表示部25、収音部26、放音部27を備える。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有し、CPUがROMや記憶部22に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより端末2の各部を制御する。
記憶部22はソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)などの大容量の記憶手段であり、CPUに読み込まれるプログラムを記憶する。
通信部23は、基地局4との間で無線によって通信を行うインターフェースである。
操作部24は各種の指示を入力するための座標取得部や操作ボタンを備えており、ユーザによる操作を受け付けてその操作内容に応じた信号を制御部21に供給する。
表示部25は、液晶などを使用したディスプレイ装置であり、制御部21からの指示に応じて画像を表示する。
収音部26は、周囲の音に応じた音信号を発生させるマイク261を有し、発生させた音信号をデジタル信号に変換して制御部21に供給する。
放音部27は、音を発生させるスピーカ271を有し、制御部21の制御の下、指示された音信号をアナログ信号に変換してその信号に応じた音をスピーカ271により発生させる。
1−3.ロケーションレジスタの構成
図3は、ロケーションレジスタ5の構成を示す図である。ロケーションレジスタ5は、制御部51、記憶部52,および通信部53を備える。
制御部51は、CPU、ROM、RAMなどを有し、CPUがROMや記憶部52に記憶されているプログラムを読み出して実行することによりロケーションレジスタ5の各部を制御する。
通信部53は、専用回線網3を介して交換機1や基地局4、端末2などと制御情報や音声信号などを通信するインターフェースである。
記憶部52はハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)などの大容量の記憶手段であり、CPUに読み込まれるプログラムを記憶する。また、記憶部52は、エリアデータベース(以下、図において「データベース」をDBと表記する)521と、交換機データベース522とを記憶する。
図4は、エリアデータベース521の一例を示す図である。図4に示すように、エリアデータベース521は、端末名とエリア名とを対応付けて記憶する。端末名とは、端末2のそれぞれを識別する識別情報である。エリア名とは、端末2が所在するエリア(場所・範囲)を識別する識別情報である。このエリアデータベース521により、端末名で識別される端末2が所在するエリアが、その端末名と対応付けられているエリア名で識別されるエリアであることが分かる。
図5は、交換機データベース522の一例を示す図である。図5に示すように、交換機データベース522は、交換機名とエリア名とを対応付けて記憶する。交換機名とは、交換機1を識別する識別情報である。そして、この交換機データベース522において、交換機名と対応付けられているエリア名は、その交換機名によって識別される交換機1が制御する基地局4を含むエリアのエリア名である。
図6は、基地局4とエリアとの関係を説明するための図である。或る1つの基地局4の電波が他の基地局4の電波よりも強く受信される範囲、すなわち、その基地局4がカバーする範囲をセルと呼ぶ。ロケーションレジスタ5は、複数のセルを1つのエリアとして管理する。例えば、図6に示すように、エリアRaは基地局4aのセルを含んでおり、エリアRbは基地局4bのセルを含んでいるといった具合である。複数のセルを1つのエリアとして管理する理由は、1つのセルを1つのエリアとして管理した場合、各セルから端末2が出入りする度に、ロケーションレジスタ5に位置を登録しなければならなくなり、そのための通信負荷が嵩む場合があるためである。なお、1つのセルを1つのエリアとして管理してもよい。
1−4.交換機の構成
図7は、交換機1の構成を示す図である。交換機1は、交換機の機能を有するコンピュータであり、発信の検出から通話路の形成、終話の検出、通話路の開放など通話を実現するための一連の処理を行う。また、交換機1は、ユーザごとの課金に関する計算や認証などを行ってもよい。交換機1は、制御部11、記憶部12,および通信部13を備える。
制御部11は、CPU、ROM、RAMなどを有し、CPUがROMや記憶部12に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより交換機1の各部を制御する。
通信部13は、専用回線網3や基地局4との間で通信を行うインターフェースである。
記憶部12はハードディスクドライブなどの大容量の記憶手段であり、CPUに読み込まれるプログラムを記憶する。また、記憶部12は、番号データベース121を記憶する。
図8は、番号データベース121の一例を示す図である。番号データベース121は、グループ番号リスト1210と、端末番号リスト1211とを有する。グループ番号リスト1210は、複数の端末2が属するグループを識別するための識別情報であるグループ名と、そのグループに割り当てられた番号(以下、グループ番号)とが記述されたリストである。グループ番号は、グループ名と対応付けられているので、グループを識別する識別子として機能する。
端末番号リスト1211は、端末2の識別情報である端末名と、その端末2が属するグループ内において、その端末2に割り当てられた端末番号とが記述されたリストである。端末番号リスト1211は、グループ番号リスト1210のグループ名ごとにそれぞれ1つずつ関連付けられている。各端末番号リスト1211は、関連付けられているグループ名で識別されるグループに属する端末2の端末名を記述している。したがって、端末番号リスト1211に記述されている端末番号は、その端末番号リスト1211に関連付けられているグループ番号と組み合わせることにより、そのグループに属する端末2を識別する端末識別子として機能する。
なお、グループ番号および端末番号を構成する「番号」とは、一般的な電話機で用いられる数字および記号を含むものとし、例えば、「0」から「9」までの10種類の数字と、「*」、「#」の2種類の記号を合わせた12種類の符号や、これらの複数の符号を組み合わせたものである。なお、番号に含まれる符号の種類は12種類に限られず、11種類以下であってもよいし、13種類以上であってもよい。
グループ番号と端末番号とを組み合わせることにより識別される端末2は、1つの場合と複数の場合がある。例えば図8に示すように、グループ名「G1」に対応付けられた端末番号リスト1211において、端末番号「1」、「2」、「3」には、それぞれ1つの端末2の端末名である「T1」、「T2」、「T3」が対応付けられている。一方、端末番号「*」には、「T1,T2,T3,…」、すなわち、このグループに属する全ての端末2の端末名が対応付けられている。
したがって、発信側の端末2においてユーザが「4」→「5」→「6」→「2」という順序でキーなどを操作して着信側の端末2を指定した場合、例えば、交換機1において、最初の3文字である「456」はグループ番号として解釈され、最後の1文字である「2」は端末番号として解釈される。そして、交換機1は、グループ番号リスト1210を参照して、グループ番号「456」からグループ名「G1」を特定し、これに関連付けられている端末番号リスト1211を参照して、端末番号「2」に関連付けられている端末名「T2」を特定する。すなわち、交換機1は、「4562」という電話番号から、端末名が「T2」である1つの端末2を特定する。
一方、発信側の端末2においてユーザが「4」→「5」→「6」→「*」という順序でキーなどを操作して着信側の端末2を指定した場合、交換機1は、グループ番号「456」からグループ名「G1」を特定し、これに関連付けられている端末番号リスト1211を参照して、端末番号「*」に関連付けられている端末名「T1,T2,T3,…」を特定する。すなわち、交換機1は、「456*」という電話番号から、端末名が「T1」、「T2」、「T3」、…である複数の端末2、つまり、グループ名「G1」に属する全ての端末2を特定する。
1−5.交換機の機能的構成
図9は、交換機1の機能的構成を示す図である。交換機1の制御部11は、検出部111、抽出部112、および呼出部113として機能する。
検出部111は、通信部13によって受信する信号のうち、発信側の端末2(以下、端末2a)から着信側の端末2(以下、端末2b)へ通話を要求する発信信号を検出する。
抽出部112は、検出部111により検出された発信信号から、端末2bが属するグループのグループ番号、および端末2bのそのグループ内における端末番号を抽出する。例えば、抽出部112は、検出部111により検出された発信信号から、ユーザが順番に操作した4つのキーを特定し、それら4つのキーのうち、最初の3つをグループ番号として、最後の1つを端末番号として、それぞれ抽出する。
呼出部113は、抽出部112により抽出されたグループ番号および端末番号とを組み合わせて、その組み合わせに対応する端末2を番号データベース121から探し出す。呼出部113は、上記の組み合わせに対応する端末2として、1つの端末2が識別される場合に、その1つの端末2を着信側の端末2として呼出す。また、呼出部113は、上記の組み合わせに対応する端末2として、複数の端末2が識別される場合に、その複数の端末2のそれぞれを着信側の端末として呼出す。
1−6.位置登録の動作
図10は、通話システム9において、端末2の位置の登録(以下、位置登録)の動作の流れを示すシーケンス図である。以下の説明において、図1に示すように、発信側の端末2である端末2aは、基地局4aのセル内に所在しており、着信側の端末2である端末2bは、基地局4bのセル内に所在している。そして、基地局4aは、交換機1aによって制御され、基地局4bは、交換機1bによって制御される。
基地局4は、交換機1の制御の下、報知チャネル(broadcast control channel:以下、BCCH)によって周期的に、その基地局4のセルに向けて位置情報を含む信号を報知(発信)する(ステップS101)。端末2は、待受中にBCCHをスキャンし、最も受信レベルの高い信号を受信する。端末2は、受信した信号から位置情報を抽出し、抽出したその位置情報を、端末2の内部に記憶された位置情報と照合する(ステップS102)。そして、端末2は、抽出した位置情報と記憶された位置情報とが異なるか否かを判定する(ステップS103)。
抽出した位置情報と記憶された位置情報とが異なる場合(ステップS103;YES)、端末2は、抽出した新たな位置情報を記憶するとともに(ステップS104)、自身の識別情報とその位置情報を基地局4および交換機1を介してロケーションレジスタ5に送信して、その位置情報の登録を要求する(ステップS105)。ロケーションレジスタ5は、端末2から送信された識別情報と位置情報とを対応付けて登録(記憶)する(ステップS106)。一方、抽出した位置情報と記憶された位置情報とが一致する場合(ステップS103;NO)、端末2は、位置登録の要求をせず、基地局4から位置情報が報知されるのを待つ。
1−7.通話路形成の動作
図11は、通話システム9において発信側の交換機1が着信側の交換機1を通知されるまでの動作の流れを示すシーケンス図である。
ユーザが、端末2bと通信するための操作を端末2aに対して行うと、端末2aは、この操作を受け付けて(ステップS201)、この操作に応じた通話を要求する発信信号を共通双方向制御チャネル(Signal Control Channel:以下、SCCH)によって送信する(ステップS202)。通信するための操作とは、例えば内線番号を入力して通話ボタンを押すなどの操作である。
端末2aが所在するセルをカバーする基地局4aはこの発信信号を受信し、この基地局4aを制御する交換機1aは、この発信信号を検出する(ステップS203)。交換機1aは、検出した発信信号に含まれる端末2aの識別情報に基づいて認証を行う(ステップS204)。交換機1aは、端末2aが正規の端末であることを確認すると、通信に使用するための情報チャネル(Traffic Channel:以下、TCH)の空きを調べ、使用されていない(空いている)TCHを選択して(ステップS205)、端末2aに通知する(ステップS206)。端末2aは、使用するチャネルを通知されたこのTCHに切り換えて以降の通信を続ける。
交換機1aは、検出した発信信号から、グループ番号および端末番号を抽出し(ステップS207)、これらを組み合わせることにより、端末2aが通話を要求している端末2bを識別する(ステップS208)。そして、交換機1aは、識別した端末2bの位置情報をロケーションレジスタ5に問い合わせる(ステップS209)。ロケーションレジスタ5は、端末2bの位置情報を特定し(ステップS210)、問い合わせを行った交換機1aにその位置情報を通知する(ステップS211)。なお、ステップS208において識別する端末2bが複数ある場合、交換機1aは、それら複数の端末2bの各々について、それぞれの位置情報が通知される。
図12は、通話システム9において通話路が形成されるまでの動作の流れを示すシーケンス図である。
交換機1aは、ロケーションレジスタ5から取得した端末2bの位置情報に基づいて、端末2bが所在するセルをカバーする基地局4bを制御する交換機1bを特定し、交換機1bに端末2bを呼出す要求をする(ステップS212)。なお、特定された交換機1bが複数ある場合、交換機1aは、各交換機1bに端末2bを呼出す要求をする。
交換機1bは、端末2bの位置情報に基づいて、端末2bが所在するセルを含むエリアを特定し、そのエリア内の全ての基地局4に向けて呼出信号を一斉に発信する。すなわち、交換機1bは、エリア内の全ての基地局4に向けて端末2bとの通信を要求する一斉呼出の呼出信号を発信する(ステップS212)。端末2bが所在するセルに対応する基地局4bは、呼出信号を受信するとこれに応答する応答信号を発信する(ステップS214)。交換機1bは、応答信号を受信すると呼出信号の発信を中止し(ステップS215)、端末2bの識別情報に基づいて認証を行う(ステップS216)。なお、ステップS212において呼出しの要求がされた端末2bが複数あり、それぞれの端末2bが所在しているセルに対応する基地局4bが複数ある場合、交換機1aは、各端末2bの識別情報に基づいてそれぞれ認証を行う。
交換機1bは、端末2bが正規の端末であることを確認すると、TCHの空きを調べ、使用されていないTCHを選択し(ステップS217)、端末2bに通知する(ステップS218)。端末2bは、使用するチャネルを通知されたこのTCHに切り換えて以降の通信を続ける。また、端末2bは、放音部27のスピーカ271によりリングトーン(呼出音)を鳴らして、呼出されていることをユーザに報知する(ステップS219)。また、交換機1bは、端末2bを呼出中であることを端末2aに通知する(ステップS219)。端末2aは、この通知を受けると、放音部27のスピーカ271によりリングバックトーン(相手呼出音)を鳴らして、端末2bが呼出されていることをユーザに報知する(ステップS221)。
端末2bのユーザが応答の操作を端末2bに対して行うと、端末2bは、この操作を受け付けて(ステップS222)、この操作に応じた応答信号を交換機1bに送信する(ステップS223)。これにより、端末2aと端末2bとの間に通話路が形成される(ステップS224)。端末間の通話路の形成とは、端末間を通話路によって接続することである。通話路が形成されることにより、これら端末間の通話が確立される。
以上、説明したとおり、通話システム9において交換機1は、発信信号から抽出されたグループ番号および端末番号とを組み合わせることにより1つの端末が識別される場合に、その1つの端末2を着信側の端末2として呼出す。また、交換機1は、発信信号から抽出されたグループ番号および端末番号とを組み合わせることにより複数の端末が識別される場合に、その複数の端末2をそれぞれ着信側の端末2として呼出す。そのため、端末2のユーザは、グループ番号と端末番号の両方を含む番号を用いることにより、そのグループ番号で識別されるグループに属する1つまたは複数の端末2を呼出すことができる。つまり、通話システム9においてグループに属する各端末2に対して少なくともそのグループに共通のグループ識別子を割り当て可能になっており、また、同時に複数の端末2を呼出すことが可能になっている。
2.変形例
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
2−1.グループ番号および端末番号の順序と数
上述した実施形態において、抽出部112は、検出部111により検出された発信信号から、ユーザが順番に操作した4つのキーを特定し、それら4つのキーのうち、最初の3つをグループ番号として、最後の1つを端末番号として、それぞれ抽出していたが、グループ番号と端末番号の順序や数はこれに限られない。例えば、抽出部112は、発信信号から、ユーザが順番に操作した5つのキーを特定し、最初の2つを端末番号として、最後の3つをグループ番号として抽出してもよい。また、抽出部112は、1,3,5番目のキーをグループ番号として、2,4番目のキーを端末番号として抽出してもよい。
2−2.着信側の端末の所在する場所
上述した実施形態において、着信側の端末2の所在する場所に関わらず、交換機1は、発信信号から抽出されたグループ番号および端末番号とを組み合わせることにより識別された端末2を全て、着信側の端末として呼出していたが、この識別された端末2が所在する場所に応じて、その端末2を着信側の端末として呼出すか否かを決めてもよい。
図13は、この変形例における交換機1の構成を示す図である。この変形例において、交換機1の記憶部12は、番号データベース121のほかに、場所データベース122を記憶する。
図14は、この変形例における場所データベース122の一例を示す図である。場所データベース122は、場所番号とエリア名とを対応付けて記憶する。場所番号とは、エリア名で識別されるエリアに割り当てられた番号である。すなわち、この場所データベース122により、エリア名で識別されるエリアに割り当てられた場所番号が分かる。
図15は、この変形例における交換機1の機能的構成を示す図である。この変形例における交換機1の制御部11は、検出部111、抽出部112、呼出部113、および特定部114として機能する。
検出部111は、通信部13によって受信する信号のうち、発信側の端末2である端末2aから着信側の端末2である端末2bへ通話を要求する発信信号を検出する。
抽出部112は、検出部111により検出された発信信号から、例えば、端末2aのユーザが順番に操作した5つのキーを特定する。そして、それら5つのキーのうち、最初の1つを場所番号として、これに続く3つをグループ番号として、最後の1つを端末番号として、それぞれ抽出する。
特定部114は、抽出部112により抽出されたグループ番号および端末番号により、以下の通り、端末2bを識別する。特定部114は、記憶部12の番号データベース121を参照して、グループ番号リスト1210の中から上述のグループ番号を検索し、このグループ番号に対応するグループ名を特定する。そして、特定部114は、このグループ名に関連付けられている端末番号リスト1211の中から上述の端末番号を検索し、この端末番号に対応する端末名を特定する。特定部114は、この端末名によって端末2bを識別する。
また、特定部114は、通信部13および専用回線網3を介してロケーションレジスタ5に接続し、エリアデータベース521においてこの端末名に対応付けられているエリア名を取得する。特定部114は、このエリア名によって識別されるエリアを、端末2bが所在する場所として特定する。なお特定部114は、グループ番号および端末番号により識別した端末2bが複数ある場合、各端末2bが所在する場所をそれぞれ特定する。
呼出部113は、記憶部12の場所データベース122の中から、抽出部112が発信信号から抽出した場所番号を検索し、この場所番号に対応するエリア名を特定する。そして特定したエリア名と、特定部114がロケーションレジスタ5から取得したエリア名とを比較し、これらが一致する場合に、上述した端末2bを呼出す。すなわち、呼出部113は、抽出部112が抽出したグループ番号および端末番号により識別した端末2のうち、特定部114により特定される場所と抽出部112が抽出した場所番号により識別される場所とが一致する端末2を、着信側の端末2bとして呼出す。
例えば、端末2aにおいてユーザが「7」→「4」→「5」→「6」→「*」という順序でキーなどを操作して着信側の端末2bを指定した場合、交換機1は、発信信号から、場所番号「7」、グループ番号「456」、端末番号「*」をそれぞれ抽出する。
交換機1は、グループ番号リスト1210を参照して、グループ番号「456」からグループ名「G1」を特定し、これに関連付けられている端末番号リスト1211を参照して、端末番号「*」に関連付けられている端末名「T1,T2,T3,…」を特定する。すなわち、交換機1は、発信信号から、端末名が「T1」、「T2」、「T3」、…である複数の端末2、つまり、グループ名「G1」に属する全ての端末2を特定する。
そして、交換機1は、特定した全ての端末2の所在するエリアを、それぞれロケーションレジスタ5に問い合わせて特定する。交換機1は、場所データベース122を参照し、場所番号「7」に関連付けられているエリア名と、上述した各端末2が所在する場所のエリア名とを比較し、これらが一致する端末2に対して呼出を行う。例えば、図14に示した場所データベース122において場所番号「7」に関連付けられているエリア名は「Ra」である。そして、図4で示したように、端末名「T1」である端末2と、端末名「T3」である端末2とがエリア名「Ra」で示されるエリアに所在しており、端末名「T2」である端末2がエリア名「Rb」で示されるエリアに所在している場合、交換機1は、端末名「T1」および端末名「T3」の端末2に対して呼出を行うが、端末名「T2」の端末2に対して呼出を行わない。
以上の構成により、通話システム9は、発信側の端末2からグループとエリアとを指定して、そのグループに属している端末2のうち、そのエリアに所在している端末2に対してだけ呼出すことができる。したがって、この変形例における通話システム9は、例えば、或るグループの構成員のうち、会議室に集まっている者だけを呼出すといったことが可能である。
2−3.発信側の端末の所在する場所と着信側の端末の所在する場所との関係
上述した変形例において、場所データベース122は、場所番号とエリア名とを対応付けて記憶していたが、発信側の端末2の所在する場所と着信側の端末2の所在する場所との関係を示す「場所条件」が、場所番号と対応付けて記憶されていてもよい。図16は、この変形例における場所データベース122の一例を示す図である。この場所データベース122では、場所番号「*」に、場所条件「同じ場所」が対応付けられており、場所番号「#」に、場所条件「異なる場所」が対応付けられており、場所番号「0」に、場所条件「次の場所」が対応付けられている。ここで「次の場所」とは、例えば、ビル構内の1階→2階→3階→…、というように、各エリアに予め順序が割り当てられている場合において、その順序における「次」に相当するエリアを指す。
この場合、交換機1の制御部11によって実現される抽出部112は、検出部111により検出された発信信号から、場所番号、グループ番号、および端末番号をそれぞれ抽出するとともに、発信側の端末2の識別情報としてその端末名を抽出する。そして、制御部11によって実現される特定部114は、抽出部112が抽出したグループ番号および端末番号により着信側の端末2の端末名を特定し、ロケーションレジスタ5から、発信側の端末2と着信側の端末2がそれぞれ所在する場所を特定する。そして、制御部11によって実現される呼出部113は、特定部114により特定された発信側の端末2が所在する場所と、着信側の端末2が所在する場所との関係が、上述した場所番号に対応付けられている場所条件によって示される関係である場合に、その着信側の端末2を呼出す。
例えば、発信側の端末2である端末2aにおいてユーザが「*」→「4」→「5」→「6」→「*」という順序でキーなどを操作して着信側の端末2である端末2bを指定した場合、交換機1は、発信信号から、場所番号「*」、グループ番号「456」、端末番号「*」をそれぞれ抽出する。そして、交換機1は、グループ番号「456」および端末番号「*」により、端末名が「T1」、「T2」、「T3」、…である複数の端末2、つまり、グループ名「G1」に属する全ての端末2を特定する。交換機1は、特定した全ての端末2の所在するエリア(第2場所)を、それぞれロケーションレジスタ5に問い合わせて特定する。
また、交換機1は、発信信号から端末2aの端末名を抽出し、端末2aの所在するエリア(第1場所)を、ロケーションレジスタ5に問い合わせて特定する。例えば、端末2aの端末名が「T11」であり、図4で示したエリアデータベース521がロケーションレジスタ5の記憶部52に記憶されている場合に、端末2aが所在するエリア(第1場所)はエリア名「Ra」で示されるエリアである。
そして、図16に示した場所データベース122において場所番号「*」に関連付けられている場所条件は「同じ場所」である。つまり、特定した着信側の端末2の所在するエリア(第2場所)が、端末2aが所在するエリア(第1場所)と「同じ場所」という関係にある場合に、交換機1は、着信側の端末2を呼出す。すなわち、特定した着信側の端末2のうち、端末2aが所在するエリアと同じ場所に所在している端末2が呼出される。
したがって、端末名「T1」の端末2と端末名「T3」の端末2とは、図4で示したように、端末名「T11」の端末2aが所在しているエリアと同じ、エリア名「Ra」のエリアに所在しているため、呼出が行われる。一方、エリア名「Rb」で示されるエリアに所在している端末名「T2」の端末2は、呼出が行われない。
以上の構成により、通話システム9は、発信側の端末2から、グループと場所条件とを指定して、そのグループに属している端末2のうち、発信側の端末2の所在しているエリアとの関係がその場所条件を満たすエリアに所在している端末2に対してだけ呼出すことができる。したがって、この変形例における通話システム9は、例えば、或るグループの構成員のうち、発信側の端末2のユーザと同じ部屋に集まっている者だけを呼出すといったことが可能である。
2−4.測位
上述した変形例において、交換機1は、発信側や着信側の端末2の所在する場所を、ロケーションレジスタ5への問い合わせによって特定していたが、他の方法によって特定してもよい。
図17は、この変形例における端末2の構成を示す図である。この端末2は、図2に示した制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24,表示部25、収音部26、放音部27を備えるとともに、測位部28を備える。
測位部28は、GPS(Global Positioning System)測位方式に基づいて端末2の位置を測定する。そして、端末2は、ユーザの操作に応じて送信する発信信号に、測位部28が測定した端末2の位置を示す測位情報を含める。測位情報とは、例えば緯度および経度をそれぞれ表す数字を含むデータなどである。
発信側の交換機1である交換機1aは、発信側の端末2である端末2aによって送信された発信信号から、場所番号、グループ番号、端末番号をそれぞれ抽出し、グループ番号および端末番号により着信側の端末2である端末2bを識別する。また、交換機1aは、上述した発信信号から、端末2aの位置を示す測位情報を抽出する。交換機1aは、識別した端末2bが所在するエリアをロケーションレジスタ5に問い合わせて特定し、このエリアに対応付けられている交換機1bに一斉呼出をさせる。そして、交換機1aは、専用回線網3を介して、端末2bからの応答信号を受信する。この応答信号には、端末2bの測位部28が測定した測位情報が含められており、交換機1aは、応答信号から測位情報を抽出する。そして、交換機1aは、抽出した2つの測位情報に基づいて、端末2aの所在する位置(場所)と端末2bの所在する位置(場所)とを比較し、これらが場所番号に対応付けられている場所条件を満たすか否かを判定する。そして、これらの各位置が上記の場所条件を満たしている場合に、交換機1aは、交換機1bに端末2bを呼出させる。
以上の構成により、通話システム9は、基地局4のセルを単位とするエリアと異なる条件で、着信側の端末2が所在する場所を指定することができる。したがって、この変形例における通話システム9は、例えば、或るグループの構成員のうち、発信側の端末2の位置を中心として決められた距離の半径を有する円の内側にある者だけを呼出すといったことが可能である。
2−5.番号の表現法
上述した実施形態において、電話番号は、出現する位置と固定の長さによってそれぞれ異なる種類の番号として解釈されていたが、他の方法により解釈されてもよい。例えば、電話番号は、電話番号を構成する文字によって複数種類の番号の区切り位置が解釈されてもよい。
例えば、「10#456*」という文字列で表される電話番号がある場合、交換機1は、1文字目から順にこの電話番号を検査する。そして、交換機1は、最初に区切り文字(デリミタ)としての「#」が出現すると、この「#」以前の文字を場所番号として解釈する。そして、交換機1は、それ以降の文字列のうち、最初の3文字をグループ番号として解釈し、最後の1文字を端末番号として解釈してもよい。この場合、場所番号が区切り文字出現までの可変長データによって表現され、それ以外の番号が上述した実施形態と同じ固定長データによって表現される。
また、「21034561*」という文字列で表される電話番号がある場合、交換機1は、1文字目から順にこの電話番号を検査する。そして、交換機1は、1文字目を場所番号に用いられる桁数として解釈する。この場合、1文字目は「2」であるため、交換機1は、これに続く2桁の数字を場所番号として解釈する。すなわち、2文字目と3文字目を順に組み合わせた「10」が場所番号として解釈される。この場合、場所番号、グループ番号、および端末番号の全てが、先行する固定長の文字を有しており、この先行する固定長文字によってそれぞれのデータ長が表される可変長データによって、各番号が表現されている。
次に交換機1は、場所番号として解釈された最後の文字の次に並ぶ1文字を、グループ番号に用いられる桁数として解釈する。この場合、3文字目の次に並ぶ4文字目が「3」であるため、交換機1は、これに続く3桁の数字をグループ番号として解釈する。すなわち、5〜7文字目を順に組み合わせた「456」がグループ番号として解釈される。
そして交換機1は、グループ番号として解釈された最後の文字の次に並ぶ1文字を、端末番号に用いられる桁数として解釈する。この場合、7文字目の次に並ぶ8文字目が「1」であるため、交換機1は、これに続く1桁の数字を端末番号として解釈する。すなわち、9文字目の「*」が端末番号として解釈される。
また、他の可変長表現によって各種番号を表してもよい。例えば、固定長表現で端末番号を表すと、その桁数を1桁に固定した場合、1文字の種類を超えた端末2に割り当てることはできない。上述した例では、1文字は12種類の符号で表されているので、同一のグループに属する端末2は、最大でも12個までとなる。一方、「9」を特殊文字とした場合、「0」〜「8」で9個の端末2を表し、「90」〜「98」で別の9個の端末2を表し、「990」〜「998」でさらに別の9個の端末2を表すことができる。各種番号の少なくとも一部を可変長データとして表現することで、その番号で示される対象の数を無制限に増加させることが可能になる。
2−6.プログラム
交換機1の制御部11によって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットなどのネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上記の制御部11によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサなどが用いられる。
2−7.端末
また、上述した実施形態において、端末2は、無線によって基地局4と通信を行い、この基地局4を介して専用回線網3上の交換機1に接続されていたが、交換機1と有線により接続される、いわゆる固定電話であってもよい。
2−8.応答後の呼出
上述した実施形態において、着信側の端末2から応答信号が送信されて通話路が形成された後について言及していなかったが、発信側の端末2においてユーザが、着信側の端末2を複数指定して通話を要求した場合、その通話を要求された着信側の各端末2のうち、最初の1つが応答したときに、着信側の交換機1は、他の着信側の端末2に対する呼出を中止してもよい。また、通話を要求された着信側の各端末2のうち、いくつかが応答した後でも、着信側の交換機1は、応答していない他の着信側の端末2に対する呼出を継続してもよい。この場合、指定した全ての端末2から応答があるまで、呼出を継続してもよい。
複数の端末2を指定して通話を要求する場合、上述したように、指定した端末2のうち、最初の1つが応答したときに他の端末2への呼出を中止するときの端末番号と、指定した端末2のうち、いくつかが応答した後にも他の端末2への呼出を継続するときの端末番号とを、番号データベース121が区別して記憶してもよい。例えば、「456*」という順序でダイヤルやボタンを指定した場合、交換機1は、グループ番号が「456」のグループに属する端末2のうち、1台でも応答した時点で呼出を中止する。一方、「456#」という順序でダイヤルやボタンを指定した場合、交換機1は、グループ番号が「456」のグループに属する全ての端末2が応答するまで、応答していない端末2への呼出を継続するようにしてもよい。
2−9.公衆回線網
上述した実施形態において、専用回線網3には関門交換機6が設けられ、関門交換機6は公衆回線網7に接続していたが、発信側の端末2は公衆回線網7および関門交換機6を介して、着信側の端末2に通話を要求してもよい。この場合、公衆回線網7において専用回線網3を識別する番号群を含んだ外線電話番号と、上述したグループ番号、端末番号などの専用回線網3において各端末2を識別するための番号とを組み合わせて、発信側の端末2が通話を要求してもよい。また、通話システム9は、公衆回線網7に接続していなくてもよい。この場合、専用回線網3で接続される範囲内で端末2同士の通話が形成されればよく、関門交換機6はなくてもよい。
1(1a,1b)…交換機、11…制御部、111…検出部、112…抽出部、113…呼出部、12…記憶部、121…番号データベース、1210…グループ番号リスト、1211…端末番号リスト、122…場所データベース、13…通信部、2(2a,2b)…端末、21…制御部、22…記憶部、23…通信部、24…操作部、25…表示部、26…収音部、261…マイク、27…放音部、271…スピーカ、28…測位部、3…専用回線網、4(4a,4b)…基地局、5…ロケーションレジスタ、51…制御部、52…記憶部、521…エリアデータベース、522…交換機データベース、53…通信部、6…関門交換機、7…公衆回線網、9…通話システム

Claims (6)

  1. 発信側の端末から着信側の端末へ通話を要求する発信信号を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記発信信号から、複数の端末が属するグループを識別するグループ識別子と、当該グループに属する端末のいずれかを識別する端末識別子とを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記グループ識別子および前記端末識別子により1つの端末が識別される場合に、当該1つの端末を着信側の端末として呼出し、前記グループ識別子および前記端末識別子により複数の端末が識別される場合に、当該複数の端末のそれぞれを着信側の端末として呼出す呼出手段と
    を具備することを特徴とする交換機。
  2. 端末が所在する場所を特定する特定手段
    を具備し、
    前記抽出手段は、前記発信信号から前記グループ識別子、前記端末識別子、および場所を識別する場所識別子を抽出し、
    前記呼出手段は、前記抽出手段により抽出された前記グループ識別子および前記端末識別子により識別される端末のうち、前記特定手段により特定される前記場所と前記抽出手段が抽出した前記場所識別子により識別される場所とが一致する端末を呼出す
    ことを特徴とする請求項1に記載の交換機。
  3. 前記場所識別子は、前記発信側の端末が所在する場所と決められた関係にある場所を識別する識別子であり、
    前記特定手段は、前記発信側の端末が所在する場所である第1場所と、前記抽出手段により抽出された前記グループ識別子および前記端末識別子により識別される端末が所在する場所である第2場所とをそれぞれ特定し、
    前記呼出手段は、前記特定手段により特定された前記第2場所が、前記第1場所と前記決められた関係にある場合に、当該第2場所に所在する前記端末を呼出す
    ことを特徴とする請求項2に記載の交換機。
  4. 発信側の端末から着信側の端末へ通話を要求する発信信号を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより検出された前記発信信号から、複数の端末が属するグループを識別するグループ識別子と、当該グループに属する端末のいずれかを識別する端末識別子とを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにより抽出された前記グループ識別子および前記端末識別子により1つの端末が識別される場合に、当該1つの端末を着信側の端末として呼出し、前記グループ識別子および前記端末識別子により複数の端末が識別される場合に、当該複数の端末のそれぞれを着信側の端末として呼出す呼出ステップと
    を具備することを特徴とする交換方法。
  5. 端末を呼出す交換機に備えられたコンピュータを、
    発信側の端末から着信側の端末へ通話を要求する発信信号を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記発信信号から、複数の端末が属するグループを識別するグループ識別子と、当該グループに属する端末のいずれかを識別する端末識別子とを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記グループ識別子および前記端末識別子により1つの端末が識別される場合に、当該1つの端末を着信側の端末として呼出し、前記グループ識別子および前記端末識別子により複数の端末が識別される場合に、当該複数の端末のそれぞれを着信側の端末として呼出す呼出手段
    として機能させるためのプログラム。
  6. 請求項1から3のいずれか1項に記載の交換機と、
    通話を要求する発信信号を送信する前記発信側の端末と、
    前記発信信号に応じて前記交換機により呼出される前記着信側の端末と
    を具備することを特徴とする通話システム。
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