JP2013222997A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】位相の異なるクロック間で信号の乗り換え動作を行う際のラッチマージンを確保する。
【解決手段】半導体装置は、第1及び第2のラッチ回路が縦続接続された同期化部を含む。また、上記半導体装置は、出力部で生ずる遅延を補正するように、位相の進んだ第2の内部クロック信号を生成する第2の内部クロック信号生成回路と、上記出力部と実質的に同一の遅延を生ずるレプリカ回路を含む。さらに、上記半導体装置はタイミング信号生成部を含む。上記タイミング信号生成部は、第2の内部クロック信号を設定した分周数で分周し、第2のラッチ回路に供給する出力タイミング信号とする。また、第2の内部クロック信号に対し、レプリカ回路と分周数の分周とを含む処理を行うことにより、第1のラッチ回路に供給するする入力タイミング信号を生成する。
【選択図】図1
【解決手段】半導体装置は、第1及び第2のラッチ回路が縦続接続された同期化部を含む。また、上記半導体装置は、出力部で生ずる遅延を補正するように、位相の進んだ第2の内部クロック信号を生成する第2の内部クロック信号生成回路と、上記出力部と実質的に同一の遅延を生ずるレプリカ回路を含む。さらに、上記半導体装置はタイミング信号生成部を含む。上記タイミング信号生成部は、第2の内部クロック信号を設定した分周数で分周し、第2のラッチ回路に供給する出力タイミング信号とする。また、第2の内部クロック信号に対し、レプリカ回路と分周数の分周とを含む処理を行うことにより、第1のラッチ回路に供給するする入力タイミング信号を生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置に関する。特に、本発明は、位相の異なるクロック間で信号の乗り換え動作を行う際のタイミングを制御する半導体装置に関する。
DLL(Delay Locked Loop)回路(以下、「位相同期回路」ともいう)を有するSDRAM(Synchronous Dynamic RAM)では、外部クロック信号CKに対し遅延した(位相の遅れた)内部クロック信号PCLKと、DLL回路により生成され外部クロック信号CKに対しフライングした(位相の進んだ)内部クロック信号LCLKとの2つの内部クロック信号を用いて制御が行われる。
例えば、Read時やODT(On Die Termination)動作時に外部から入力される制御信号は、遅延した内部クロック信号PCLKに同期してSDRAM内に取り込まれ、SDRAM内部では、フライングした内部クロック信号LCLKに同期して出力や終端動作の制御を行う。このようにSDRAMでは、所定の信号に対して内部クロック信号PCLKから内部クロック信号LCLKに乗り換え動作(同期化)を行う必要がある。
ここで、上述した乗り換え動作時のマージン(ラッチマージン等)を確保するために、内部クロック信号LCLKを段階的に遅らせ、遅らせたクロックによって、複数の縦続接続されたフリップフロップ回路に順次、入力データを転送し、これによって上記乗り換え動作(同期化)を行う同期化制御回路が知られている。しかしながら、外部クロック信号CKの周波数が高くなると、1段当たりの遅延可能な時間が短くなり、所望の時間の遅延を行うためには、より多くの段数が必要となる。その結果、非常に多くのフリップフロップ回路及び遅延回路を備えなくてはならないという問題があった。
そこで、特許文献1には、変更可能な所定の分周数で、内部クロック信号LCLKを分周する可変分周回路を備えることにより、遅延回路に多くの遅延素子を用いなくても同期化マージンを大きくとることが可能な同期化制御回路が開示されている。
図15のレイテンシカウンタ3は、特許文献1に開示された同期化制御回路を示している。図15に示すように、この同期化制御回路では、内部クロック信号PCLKに同期した内部リードコマンドRPを、内部クロックLCLKに基づく入力タイミング信号RSELI(特許文献1では、「遅延分周クロック」という)、出力タイミング信号RSELO(特許文献1では、「分周クロック」という)とを用いて、内部クロック信号LCLKに同期した内部リードコマンドRLとして出力することが開示されている。
以下に、本発明による分析を与える。
しかしながら、上記した特許文献1に開示されている半導体装置では、内部リードコマンドを内部クロック信号PCLKから内部クロック信号LCLKに乗り換え動作をする際、電源電圧VDDが変化すると、ラッチマージンが減少してしまうという問題がある。以下に、図16を参照して、その現象について簡単に説明する。
図16(a)は、図15の半導体装置7において、電源電圧VDDが通常状態の場合の波形図である。図16(a)に示すように、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジで内部リードコマンドRPをラッチする際に、内部リードコマンドRPがHighレベルとなるパルスの中央をラッチするように設定しておく。このとき、図16(a)に示すように、最大のラッチマージンαが得られる。
図16(b)は、図15の半導体装置7において、電源電圧VDDが低い側に変動した場合の波形図である。図16(b)に示すように、内部クロック信号PCLKの位相がΔD1だけ遅れ、内部クロック信号LCLKの位相がΔD2だけ進み、遅延素子35(図15)の位相がΔD3だけ遅れが生じている。ここで、内部クロック信号LCLKの位相が進む理由は、DLL回路14の第1のフィードバック回路22の位相が遅れるため、位相同期を取るためにDLL回路14内の遅延調整部20で位相を進める必要があるためである。上記したΔD1、ΔD2、及びΔD3の要因により、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジで内部リードコマンドRPをラッチする際のラッチマージンは図中のβになり、減少してしまう(β<α)ことが分かる(より詳細な説明に関しては、後述する)。
一方、電源電圧VDDが高い側に変動した場合においても、図16(d)を参照すると、ラッチマージンは図中のβになり、減少してしまう(β<α)ことが分かる。
以上のように、特許文献1に開示されている半導体装置では、内部リードコマンドRPを入力タイミング信号RSELIでラッチする際、電源電圧VDDが変化すると、ラッチマージンが減少してしまうという問題がある。ラッチマージンが減少すると、内部クロック信号PCLKに同期した内部リードコマンドRPから、内部クロック信号LCLKに同期した内部リードコマンドRLを生成する、クロックの乗り換えが安定動作しなくなる虞がある。
ここで、上記した電源電圧の変動によりラッチマージンが減少する問題はこれまでに公知でなく、本発明者が見出したものである。
本発明の第1の視点による半導体装置は、以下の構成要素を含む。即ち、第1の内部クロック信号に同期した第1の内部コマンドを入力する第1のラッチ回路と、前記第1のラッチ回路と縦続接続され、前記第1のラッチ回路でラッチされた前記第1の内部コマンドを入力し、第2の内部クロック信号に同期した第2の内部コマンドとして出力する第2のラッチ回路と、を有する同期化部を含む。また、外部にデータを出力する出力部で生ずる遅延を補正するように、位相の進んだ前記第2の内部クロック信号を生成する、第2の内部クロック信号生成回路を含む。また、前記出力部と実質的に同一の遅延を生ずるレプリカ回路を含む。さらに、設定した分周数で前記第2の内部クロック信号を分周することにより、前記第2のラッチ回路に供給する出力タイミング信号を生成し、前記第2の内部クロック信号に対し、前記レプリカ回路と前記分周数の分周とを含む処理を行うことにより、前記第1のラッチ回路に供給する入力タイミング信号を生成する、タイミング信号生成部を含む。
本発明の半導体装置によれば、電源電圧が変動しても、第1のラッチ回路で第1の内部コマンドをラッチする際のラッチマージンを確保することが可能になる。
まず、本発明の一実施形態の概要について説明する。なお、実施形態の概要の説明において付記した図面参照符号は専ら理解を助けるための例示であり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
本発明の一実施形態における半導体装置は、図1に示すように、以下の構成要素を含む。即ち、第1の内部クロック信号PCLKに同期した第1の内部コマンドRPを入力する第1のラッチ回路26と、第1のラッチ回路26と縦続接続され、第1のラッチ回路26でラッチされた第1の内部コマンドRPを入力し、第2の内部クロック信号LCLKに同期した第2の内部コマンドRLとして出力する第2のラッチ回路28と、を有する同期化部を含む。また、外部にデータを出力する出力部(図4の76)で生ずる遅延を補正するように、位相の進んだ第2の内部クロック信号LCLKを生成する、第2の内部クロック信号生成回路(例えば、図1の位相同期回路14等)を含む。また、出力部(図4の76)と実質的に同一の遅延を生ずるレプリカ回路(例えば、図1の第1のフィードバック回路22等)を含む。さらに、設定した分周数で第2の内部クロック信号LCLKを分周することにより、第2のラッチ回路28に供給する出力タイミング信号RSELOを生成し、第2の内部クロック信号LCLKに対し、上記レプリカ回路と上記分周数の分周とを含む処理を行うことにより、第1のラッチ回路26に供給する入力タイミング信号RSELIを生成する、タイミング信号生成部36を含む。
半導体装置の動作電圧VDDが低い状態に変動した場合に、出力部(図4の76)の遅延量が増加する。その際、第2の内部クロック信号生成回路において、出力部の遅延量の増加を補正するように、第2の内部クロック信号LCLKの位相が通常時よりも進む方向に変動する。そこで、入力タイミング信号RSELIを生成する際に、第2の内部クロック信号LCLKに対して、出力部と実質的に同一の遅延を生ずるレプリカ回路を通すようにすることで、第2の内部クロック信号LCLKの位相の進んだ分を、上記レプリカ回路の位相の遅れにより抑制することができる。従って、動作電圧VDDが低い状態に変動した場合に、第1のラッチ回路26において、第1の内部コマンドRPをラッチする際のラッチマージンを確保することが可能になる。
また、動作電圧VDDが高い状態に変動した場合に、出力部(図4の76)の遅延量が減少する。その際、第2の内部クロック信号生成回路において、出力部の遅延量の減少を補正するように、第2の内部クロック信号LCLKの位相が通常時よりも遅れる方向に変動する。そこで、入力タイミング信号RSELIを生成する際に、第2の内部クロック信号LCLKに対して、上記レプリカ回路を通すようにすることで、第2の内部クロック信号LCLKの位相の遅れた分を、上記レプリカ回路の位相の進みにより抑制することができる。従って、動作電圧VDDが高い状態に変動した場合にも、第1のラッチ回路26において、第1の内部コマンドRPをラッチする際のラッチマージンを確保することが可能になる。(詳細は図2を参照しながら、後述することとする)。
上記第2の内部クロック信号生成回路は、図1に示すように、第2の内部クロック信号LCLKからフィードバッククロック信号LCLKFを生成する第1のフィードバック回路22を有し、外部クロック信号CKとフィードバッククロック信号LCLKFに基づいて位相制御を行うことにより第2の内部クロック信号LCLKを生成する位相同期回路14であり、上記レプリカ回路は、第1のフィードバック回路22で構成されることが好ましい。
また、上記タイミング信号生成部36は、図1に示すように、遅延素子34を備え、入力タイミング信号RSELIを生成する処理が、遅延素子34による遅延をさらに含むことが好ましい。
また、上記タイミング信号生成部36は、図1に示すように、出力タイミング信号RSELOの生成の際に分周を行う第1の可変分周回路30と、入力タイミング信号RSELIの生成の際に分周を行う第2の可変分周回路32と、を備えることが好ましい。また、第2の内部クロック信号LCLKに対する第1の可変分周回路30の出力を出力タイミング信号RSELOとし、フィードバッククロック信号LCLKFに対して、第2の可変分周回路32による分周と遅延素子34による遅延とを含む処理を行うことにより、入力タイミング信号RSELIを生成するようにすることが好ましい。
本発明の別の一実施形態における半導体装置は、図1の一実施形態の半導体装置と同様に、上記第2の内部クロック信号生成回路は、第2の内部クロック信号LCLKからフィードバッククロック信号LCLKFを生成する第1のフィードバック回路22を有し、外部クロック信号CKとフィードバッククロック信号LCLKFに基づいて位相制御を行うことにより第2の内部クロック信号LCLKを生成する位相同期回路14であり、また、図13に示すように、上記レプリカ回路は、位相同期回路14の外部に設けられ、第1のフィードバック回路22と実質的に同一である第2のフィードバック回路24で構成されるようにしてもよい。
また、上記タイミング信号生成部38は、図13に示すように、遅延素子34を備え、入力タイミング信号RSELIを生成する処理が、遅延素子34による遅延をさらに含むようにしてもよい。
また、上記タイミング信号生成部38は、図13に示すように、入力及び出力タイミング信号(RSELI、RSELO)の生成の際に分周の処理を共通して行う第1の可変分周回路30を備え、第1の可変分周回路30の出力を出力タイミング信号RSELOとし、第1の可変分周回路30の出力に対し、第2のフィードバック回路24と、遅延素子34による遅延処理とを含む処理を行うことにより、入力タイミング信号RSELIを生成するようにしてもよい。
本発明のさらに別の一実施形態における半導体装置は、図4、図5に示すように、同一構成の上記同期化部(97a〜d)が、少なくとも最大分周数だけ並列接続される。また、タイミング信号生成部98は、設定した分周数の同期化部に対する各々の出力タイミング信号(RSELO<3:0>のうち、設定した分周数の信号)を、第2の内部クロック信号LCLKの1クロックごとに順次活性化し、第2の内部クロック信号LCLKに対し、上記レプリカ回路と、入力する1クロックごとに上記分周数の出力を順次活性化する分周とを含む処理を行うことにより、上記分周数の同期化部に対する各々の前記入力タイミング信号(RSELI<3:0>のうち、設定した分周数の信号)を生成する。
上記半導体装置において、図4、図5に示すように、上記第2の内部クロック信号生成回路は、第2の内部クロック信号LCLKからフィードバッククロック信号LCLKFを生成する第1のフィードバック回路(図6の22)を有し、外部クロック信号CKとフィードバッククロック信号LCLKFに基づいて位相制御を行うことにより第2の内部クロック信号LCLKを生成する位相同期回路14であり、上記レプリカ回路は、第1のフィードバック回路22で構成される。また、上記タイミング信号生成部98は、遅延素子106a〜dと、第3の可変分周回路102と、第4の可変分周回路104と、を備えることが好ましい。ここで、第3の可変分周回路102は、少なくとも最大分周数の出力線(RSELO<3:0>)を有し、設定した分周数の出力線を、第2の内部クロックLCLK信号の1クロックごとに順次活性化する回路である。また、第4の可変分周回路104は、少なくとも最大分周数の出力線(RSELDI<3:0>)を有し、設定した分周数の出力線を、入力する1クロックごとに順次活性化する回路である。さらに、タイミング信号生成部98は、第3の可変分周回路102により、分周数の同期化部(97a〜dのうち、設定した分周数の同期化部)に対する各々の出力タイミング信号(RSELO<3:0>のうち、設定した分周数の信号)を順次活性化する。また、第1のフィードバック回路22が出力するフィードバッククロック信号LCLKFに対し、第4の可変分周回路104による分周と、遅延素子106a〜dによる遅延とを含む処理を行うにより、分周数の同期化部に対する各々の入力タイミング信号(RSELI<3:0>のうち、設定した分周数の信号)を生成することが好ましい。
本発明のさらに別の一実施形態における半導体装置は、上記した図4、図5に示す半導体装置と同様に、上記第2の内部クロック信号生成回路が、第2の内部クロック信号LCLKからフィードバッククロック信号LCLKFを生成する第1のフィードバック回路(図6の22)を有し、外部クロック信号CKとフィードバッククロック信号LCLKFに基づいて位相制御を行うことにより第2の内部クロック信号LCLKを生成する位相同期回路14である。また、図4、図14に示すように、上記レプリカ回路は、位相同期回路14の外部に設けられ、第1のフィードバック回路22と実質的に同一である第2のフィードバック回路108a〜dで構成される。また、タイミング信号生成部100は、遅延素子106a〜dと、第3の可変分周回路102と、を備える。ここで、第3の可変分周回路102は、少なくとも最大分周数の出力線(RSELO<3:0>)を有し、設定した分周数の出力線を、第2の内部クロック信号LCLKの1クロックごとに順次活性化する回路である。また、タイミング信号生成部100は、第3の可変分周回路102により、分周数の同期化部(97a〜dのうち、設定した分周数の同期化部)に対する各々の出力タイミング信号(RSELO<3:0>のうち、設定した分周数の信号)を順次活性化する。また、第3の可変分周回路102の各々の出力線の信号に対し、第2のフィードバック回路108a〜dと、遅延素子106a〜dによる遅延とを含む処理を行うことにより、分周数の同期化部に対する各々の入力タイミング信号(RSELI<3:0>のうち、設定した分周数の信号)を生成する。
以上の半導体装置において、上記分周数が、レイテンシ(図4のCL又はCWL)に応じて設定されることが好ましい。
次に、図1に示す本発明の一実施形態の半導体装置4について、図15に示す従来技術による半導体装置7と対比しながら、図1の半導体装置4が上述したラッチマージンの確保を実現可能としている動作原理について詳細に説明する。
まず、図1の半導体装置4の構成について説明する。図1に示すように、半導体装置4は、位相同期回路14とレイテンシカウンタ1とクロック入力回路10とタイミング発生回路12とコマンドデコーダ19とを有している。図1の半導体装置4では、第2の内部クロック信号LCLKを生成する第2の内部クロック信号生成回路は、位相同期回路14で構成される。また、レイテンシカウンタ1は、同期化部16とタイミング信号生成部36で構成される。
外部クロック信号CK、/CKは、クロック入力回路10に入力され、内部クロックPreCLKを出力する。ここで、内部クロックPreCLKは、外部クロック信号CKと同等の位相を有するクロック信号である。位相同期回路14は、遅延調整部20と第1のフィードバック回路22と位相検出回路25とを有している(位相同期回路14の詳細については、図6を参照しながら後述する。尚、図1の遅延調整部20は、図6のディレイライン86、88、カウンタ回路82、94、信号合成器90等を含んでいる)。ここで、出力部(図4の76)と実質的に同一の遅延を生じるレプリカ回路は、第1のフィードバック回路22により構成される。
位相同期回路14は、位相検出器25において内部クロック信号PreCLKと第1のフィードバック回路が出力するフィードバッククロック信号LCLKの位相が揃うように遅延調整部20の遅延量を調整する。その結果、位相同期回路14が出力する第2の内部クロック信号LCLKは、内部クロックPreCLKに対して位相の進んだクロック信号となる。
そして、出力部76に対して第2の内部クロック信号LCLKを供給し動作させることで、出力部76において所定の遅延が生じ、外部クロックCKと同期したタイミングで、データ入出力端子DQからデータが出力可能なように構成されている。
コマンドデコーダ19は、外部から入力されるコマンド信号Commandをデコードする。例えば、Readコマンドが入力された場合、コマンドデコーダ19は、第1の内部クロック信号PCLKに同期して、第1の内部コマンド(内部リードコマンド)RPを出力する。同期化部16は、第1のラッチ回路26と第2のラッチ回路28とで構成され、第1のラッチ回路26と第2のラッチ回路28は縦続接続される(第1のラッチ回路26のデータ出力端子Qと第2のラッチ回路28のデータ入力端子Dは接続されている)。第1のラッチ回路26のデータ入力端子Dには、コマンドデコーダ19が出力した第1の内部コマンドRPが入力され、第2のラッチ回路28のデータ出力端子Qから第2の内部コマンドRLが出力される。
タイミング信号生成部36は、第1の可変分周回路30と第2の可変分周回路32と遅延素子34とを有する。ここで、第1及び第2の可変分周回路(30、32)において設定する分周数は、SDRAMのレイテンシに基づいて設定される(詳細は後述)。第1の可変分周回路30は、図3に示すように、設定した分周数に応じて、第2の内部クロック信号LCLKを分周し、出力タイミング信号RSELOを出力する。最大分周数が4であるとし、分周数1〜4の出力波形を示している。また、第2の可変分周回路32も、第1の可変分周回路30と同様に機能し、フィードバッククロック信号LCLKFを入力し、分周する。図3の波形に示すように、分周数1の場合は入力クロックをそのまま出力し、分周数2の場合は入力クロックを2クロックに1回出力し、分周数3の場合は入力クロックを3クロックに1回出力し、分周数4の場合は入力クロックを4クロックに1回出力する。このように第1及び第2の可変分周回路30、32は、分周数N_DIVを設定した場合、入力クロックをN_DIVクロックに1回出力する。また、可変分周回路の具体的な回路構成は、特許文献1に開示されている(特許文献1の図3を参照)。
タイミング信号生成部36は、位相同期回路14から第2の内部クロック信号LCLKとフィードバッククロック信号LCLKFを入力し、第1及び第2のラッチ回路(26、28)の制御端子(EN端子)に供給する入力タイミング信号RSELI及び出力タイミング信号RSELOを生成する。
出力タイミング信号RSELOは、第1の可変分周回路30により、設定された分周数で第2の内部クロック信号LCLKを分周することにより生成する。また、入力タイミング信号RSELIは、フィードバッククロック信号LCLKFを第2の可変分周回路32により設定された分周数で分周した後、遅延素子34で遅延することにより生成する。
図1に示す半導体装置4では、上記した構成により、第1の内部クロック信号PCLKに同期した第1の内部コマンドRPを、第1のラッチ回路26で入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジのタイミングでラッチした後、ラッチした第1の内部コマンドRPを、第2のラッチ回路28で、出力タイミング信号RSELOの立ち上がりエッジのタイミングでラッチするとともに、第2の内部コマンドRLとして出力している。即ち、内部リードコマンドを、第1の内部クロック信号PCLKに同期した信号から第2の内部クロック信号LCLKに同期した信号に、クロックの乗り換え動作を行っている。
次に、図15を参照しながら、従来の半導体装置7の構成について説明する。図15を図1と比較すると分かるように、両者はタイミング信号生成部の構成のみが異なっている。その他の構成要素は同じであるため、説明を省略する。図15のタイミング信号生成部37は、第1の可変分周回路30と遅延素子35を備えている(図1の第2の可変分周回路32は備えていない)。
タイミング信号生成部37において、出力タイミング信号RSELOは、図1と同様に、第2の内部クロック信号LCLKを第1の可変分周回路30で分周することにより生成している。一方、入力タイミング信号RSELIは、出力タイミング信号RSELOを遅延素子35で遅延することにより生成している。
次に図16を参照しながら、図15に示す従来の半導体装置7の動作について詳細に説明することにより、従来の半導体装置7では、電源電圧VDDが変動した場合に入力タイミング信号RSELIで第1の内部コマンドRPをラッチする際にラッチマージンが減少する現象を詳細に説明する。図16(a)は、半導体装置7の動作電圧VDDが通常状態の場合の波形を示している。上から、第2の内部クロック信号LCLK、第1の内部コマンドRP、入力タイミング信号RSELIである。また、図16(b)は、VDD動作電圧が低い状態に変化した場合の波形を示している。上から、外部クロック信号CK、コマンド信号Command、第1の内部クロック信号PCLK、第2の内部クロック信号LCLK、第1の内部コマンドRP、入力タイミング信号RSELIである。ここで、CK、Commandに関しては、共通であるため、図16(b)のみに示している。また、第1の内部クロック信号PCLKは動作電圧VDDによって変化するが、図16(a)では図示を省略している(VDD通常状態のPCLKの波形は、図16(b)のPCLKの波形をΔD1マイナス側にシフトしたものになる。)。
図16の(a)、(b)では、時刻t0にコマンドデコーダ19にReadコマンドが入力された場合を想定している。また、設定されている分周数は1である。コマンドデコーダ19は、第1の内部クロック信号PCLKに同期して、第1の内部コマンドRPを出力する。このとき、第1の内部コマンドRPの立ち上がりエッジは、図16(a)に示すように、時刻t0に対して期間D1だけ位相が遅れる。
一方、第2の内部クロック信号LCLKは、外部クロックCK信号に基づいて位相同期回路14で生成されるものであり、時刻t0に対して期間D2だけフライングした(位相の進んだ)クロック信号になる。ここで、D1及びD2の値は、絶対値を示し、遅れ/進みの区別は、図6(a)〜(d)に示す矢印の方向で行うこととする。
また、図16(a)に示すように、第1のラッチ回路26において、第1の内部コマンドRPは、入力タイミング信号RSELIのエッジの立ち下がりでラッチされる。ここで、第1の内部コマンドRPが活性化状態(Highレベル)となるパルスの中心を、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジのタイミングでラッチするように設定し、十分なラッチマージンαを確保する。
以下に、ラッチマージンαを確保するための条件について、数式を用いて具体的に示す。時刻t0の外部クロック信号CKに対応した第2の内部クロック信号LCLKの立ち上がりエッジの時刻を図16(a)に示すように、t0_Lとする。第2の内部クロック信号LCLKに対して第1の内部クロック信号PCLKは、式(1)に示す期間だけ遅れている。また、第1の内部コマンドRPの立ち上がりエッジは、第1の内部クロック信号PCLKの立ち上がりエッジと略同じ時点にあるので、時刻t0_Lから第1の内部コマンドRPの立ち上がりエッジまでの期間も式(1)で表される。
PCLK−LCLK = D1+D2 式(1)
PCLK−LCLK = D1+D2 式(1)
ここで、ラッチマージンαを確保するには、第1の内部コマンドRPの立ち上がりエッジからαだけ遅れた位置をラッチすればよいので、時刻t0_Lを基準とし、式(2)に示す期間tDELAYだけ遅れた時点に、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジがくるようにすればよい。
tDELAY = PCLK−LCLK+α = D1+D2+α 式(2)
tDELAY = PCLK−LCLK+α = D1+D2+α 式(2)
入力タイミング信号RSELIのタイミングは、図15から分かるように、遅延素子35の遅延量によって変化する。従って、タイミング信号生成部37の遅延素子35の遅延量を、式(2)の条件を満たすように設定することにより、図16(a)に示すように、ラッチマージンαが確保された状態にすることができる。
次に、動作電圧VDDが低い状態になった場合の波形について、検討する。図16(a)、(c)中の「D1(VDD依存)」の表記は、一般的な遅延素子の電源電圧依存性と同様の方向に変動する特性であることを示し、一方、「D2(−VDD依存)」の表記は、一般的な遅延素子の電源電圧依存性と逆方向に変動する特性であることを示している。即ち、図16(a)において、電源電圧VDDが低い状態に変動した場合に、第1の内部コマンドRPは位相が遅れる方向に変動するが、第2の内部クロック信号LCLKは逆に位相が進む方向に変動することを示している。
以下に、第2の内部クロック信号LCLKは、電源電圧VDDが変動した場合、一般的な遅延素子とは逆方向に位相が変動する理由について説明する。まず、電源電圧VDDが低い状態に変動すると、第1のフィードバック回路22の位相が遅れる。この時、位相制御回路(DLL回路)14では第1のフィードバック回路22が出力するフィードバッククロック信号LCLKFと、内部クロックPreCLKの位相が等しくなるように位相制御回路14の遅延調整部20で第2の内部クロック信号LCLKの位相を進めるように調整がなされる。その結果、第2の内部クロック信号LCLKの位相が進むことになる。
また、SDRAM等の半導体記憶装置では、第1のフィードバック回路22は出力部(図4の76)を模した回路としている。それにより、出力部76と第1のフィードバック回路22は、実質的に同一の位相の遅れが生じる。その結果、電源電圧VDDが低い状態に変動した場合でも、出力部76の位相の遅れは、出力部76に供給される第2の内部クロック信号LCLKの位相の進みにより補正されて、データ入出力端子DQ(図4)からデータが出力されるタイミングを、常に外部クロック信号CKに同期させることができるようなっている。
一方、電源電圧VDDが高い状態に変動した場合には、第1のフィードバック回路22の位相が進むため、位相制御回路(DLL回路)14が出力する第2の内部クロック信号LCLKは、第1のフィードバック回路22で生ずる位相の進みとは逆に位相が遅れることになる。また、出力部76と第1のフィードバック回路22は、実質的に同一の位相の進みが生じる。その結果として、電源電圧VDDが高い状態に変動した場合にも、出力部76の位相の進みは、出力部76に供給される第2の内部クロック信号LCLKの位相の遅れにより補正されて、データ入出力端子DQからデータが出力されるタイミングを、常に外部クロック信号CKに同期させることができるようになっている。
次に、電源電圧VDDが低い状態に変動した場合の動作波形について説明する。電源電圧VDDが低い状態に変動した場合に、第1の内部コマンドRP、第2の内部クロック信号LCLK、入力タイミング信号RSELIの変動量である、ΔD1、ΔD2、ΔD3を図16(a)中に、矢印で示している。具体的には、ΔD1は、第1の内部クロック信号PCLKの位相の遅れによる第1の内部コマンドRPの位相の遅れを示し、ΔD2は、第2の内部クロック信号LCLKの位相の進みを示し、ΔD3は、遅延素子35の位相の遅れによる入力タイミング信号RSELIの位相の遅れを示している。
図16(b)に、電源電圧VDDが低い状態に変動した場合の動作波形を示す。図16(b)を参照すると、時刻t0でReadコマンドを受け取ると、コマンドデコーダ19は、第1の内部クロックPCLKに同期した第1の内部コマンドRPを出力するが、その第1の内部コマンドRPは、図16(a)に比べて、ΔD1だけ位相が遅れている。
また、図16(b)に示すように、第2の内部クロック信号LCLKは、図16(a)に比べて、ΔD2位相が進んでいる。図16(b)において時刻t0の外部クロック信号CKに対応した第2の内部クロック信号LCLKの立ち上がりエッジの時刻をt0_L’とする。時刻t0_L’から第1の内部コマンドRPの立ち上がりエッジまでの期間は、式(3)で表される。
PCLK−LCLK = D1+D2+ΔD1+ΔD2 式(3)
これに対し、時刻t0_L’から入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジまでの期間は、VDDが通常状態の場合に比べてΔD3位相が遅れるので、式(4)に示すtDELAYaになる。
tDELAYa = tDELAY+ΔD3 = D1+D2+α+ΔD3 式(4)
PCLK−LCLK = D1+D2+ΔD1+ΔD2 式(3)
これに対し、時刻t0_L’から入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジまでの期間は、VDDが通常状態の場合に比べてΔD3位相が遅れるので、式(4)に示すtDELAYaになる。
tDELAYa = tDELAY+ΔD3 = D1+D2+α+ΔD3 式(4)
ここで、遅延素子35の位相の遅れΔD3と第1の内部コマンドRPの位相の遅れΔD1は、同じ電源電圧VDDで動作させているので、同等の値になる傾向があり、ΔD3=ΔD1と仮定した場合には、tDELAYaは、式(5)になる。
tDELAYa = D1+D2+α+ΔD1 式(5)
tDELAYa = D1+D2+α+ΔD1 式(5)
ここで、ラッチマージンαを確保するためには、前述のように、tDELAYa=PCLK−LCLK+αであることが要件となるが、式(3)と式(5)を参照すると、式(5)のtDELAYaは、上記の条件に対してΔD2不足していることが分かる。従って、図16(b)に示すように、入力タイミング信号RSELIにより、第1の内部コマンドが活性状態(Highレベル)となるパルスの中心に対して早すぎる時点をラッチすることになり、ラッチマージンは、VDDが通常状態のαに対して、ΔD2だけ不足しβとなる(即ち、β=α−ΔD2)。
次に、電源電圧VDDが高い状態に変動した場合の動作波形について、図16(c)、(d)を参照しながら、説明する。図16(c)に、電源電圧VDDが高い状態に変動した場合の第1の内部コマンドRP、第2の内部クロック信号LCLK、入力タイミング信号RSELIの変動量ΔD1、ΔD2、ΔD3を矢印で示している。これらの変動する方向は、図16(a)と逆方向になる。
図16(d)に、電源電圧VDDが高い状態に変動した場合の動作波形を示す。図16(d)に示すように、第1の内部コマンドRPは、図16(c)に比べて、ΔD1だけ位相が進む。
また、図16(d)に示すように、第2の内部クロック信号LCLKは、図16(c)に比べて、ΔD2だけ位相が遅れている。図16(d)において時刻t0の外部クロック信号CKに対応した第2の内部クロック信号LCLKの立ち上がりエッジの時刻をt0_L”とする。時刻t0_L”から第1の内部コマンドRPの立ち上がりエッジまでの期間は、式(6)で示す値になる。
PCLK−LCLK = D1+D2−ΔD1−ΔD2 式(6)
これに対し、時刻t0_L”から入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジまでの期間は、VDDが通常状態の場合に比べてΔD3位相が進むので、式(7)に示すtDELAYbになる。
tDELAYb = tDELAY−ΔD3 = D1+D2+α−ΔD3 式(7)
PCLK−LCLK = D1+D2−ΔD1−ΔD2 式(6)
これに対し、時刻t0_L”から入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジまでの期間は、VDDが通常状態の場合に比べてΔD3位相が進むので、式(7)に示すtDELAYbになる。
tDELAYb = tDELAY−ΔD3 = D1+D2+α−ΔD3 式(7)
ここで、前述のように、ΔD1とΔD3は、同等の値になる傾向があり、ΔD3=ΔD1と仮定した場合には、tDELAYbは、式(8)になる。
tDELAYb = D1+D2+α−ΔD1 式(8)
ここで、ラッチマージンαを確保するためには、前述のようにtDELAYb=PCLK−LCLK+αであることが要件となるが、式(6)と式(8)を参照すると、式(8)のtDELAYbは、上記の条件に対してΔD2だけ長すぎることが分かる。従って、図16(b)に示すように、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジにより、第1の内部コマンドRPが活性状態(Highレベル)となるパルスに対し、パルスの中心から遅れた時点をラッチすることになり、ラッチマージンは、VDDが通常状態のαに対して、ΔD2だけ不足しβとなる(即ち、β=α−ΔD2)。
tDELAYb = D1+D2+α−ΔD1 式(8)
ここで、ラッチマージンαを確保するためには、前述のようにtDELAYb=PCLK−LCLK+αであることが要件となるが、式(6)と式(8)を参照すると、式(8)のtDELAYbは、上記の条件に対してΔD2だけ長すぎることが分かる。従って、図16(b)に示すように、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジにより、第1の内部コマンドRPが活性状態(Highレベル)となるパルスに対し、パルスの中心から遅れた時点をラッチすることになり、ラッチマージンは、VDDが通常状態のαに対して、ΔD2だけ不足しβとなる(即ち、β=α−ΔD2)。
以上説明したように、図15に示す従来の半導体装置7では、電源電圧VDDが変動した場合、ラッチマージンが減少してしまうという問題が発生する。特に、ΔD3=ΔD1と仮定した場合には、第2の内部クロック信号LCLKの位相が変動分する分(ΔD2)だけ、ラッチマージンが減少するという問題がある。
次に、図1に示す本発明の一実施形態の半導体装置の動作について、図2を参照しながら、上記ラッチマージンが減少する問題を解決している動作原理について説明する。図2(a)の動作電圧VDDの通常状態において、図16(a)と同様に、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジによるラッチタイミングが、第1の内部コマンドRPが活性化状態(Highレベル)となるパルスの中央になるように設定する。そのためには、図1に示す半導体装置では、第2の内部クロック信号LCLKに対し、第1のフィードバック回路22の遅延時間と遅延素子34による遅延時間の合計により、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジの時点を調整することになる。図1のタイミング生成部36は、図15のタイミング信号生成部37に対して、入力タイミング信号を生成する処理に、第1のフィードバック回路22を含んでいるので、タイミング信号生成部36の遅延素子34(図1)の遅延時間は、タイミング信号生成部37の遅延素子35(図15)の遅延時間よりも短くてよいことになる。
また、図2(a)において、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジのタイミングで第1の内部コマンドRPをラッチする際に、ラッチマージンαを確保するための条件は、従来技術の場合と同様に、式(2)で表される。
次に、電源電圧VDDが低い状態に変動した場合について説明する。電源電圧VDDが低い状態に変動した場合の第1の内部コマンドRP、第2の内部クロック信号LCLK、遅延素子34の変動量ΔD1、ΔD2、ΔD3については、図16(a)の場合と同様である。図2(a)では、電源電圧VDDが低い状態に変動した場合の変動要因として、新たにΔD4が示されている。ΔD4は、第1のフィードバック回路22の遅延量で位相が遅れる分を示している。
次に、図2(b)を参照しながら、電源電圧VDDが低い状態に変動した場合の動作波形について説明する。ΔD1、ΔD2、ΔD3が関連する波形については、図16(b)と同じであるため、説明は省略する。図16(b)の場合と同様に、時刻t0の外部クロック信号CKに対応した第2の内部クロック信号LCLKの立ち上がりエッジの時刻をt0_L’とする。時刻t0_L’から入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジまでの期間は、VDDが通常状態の場合に比べてΔD3、及びΔD4により位相が遅れるので、式(4)に対しさらに、ΔD4が加算され、式(9)に示すtDELAYRaになる。
tDELAYRa=tDELAY+ΔD3+ΔD4
=D1+D2+α+ΔD3+ΔD4 式(9)
tDELAYRa=tDELAY+ΔD3+ΔD4
=D1+D2+α+ΔD3+ΔD4 式(9)
ここで、第1のフィードバック回路22の遅延量の位相の遅れΔD4が、第2の内部クロック信号LCLKの位相の進みΔD2を引き起こすので、ΔD4とΔD2は同等になるとし、ΔD4=ΔD2を仮定すると、式(9)は、式(10)のようになる。
tDELAYRa=tDELAY+ΔD3+ΔD2 式(10)
tDELAYRa=tDELAY+ΔD3+ΔD2 式(10)
さらに、図16(b)の場合と同様にΔD3=ΔD1と仮定すると、式(10)は、式(11)となる。
tDELAYRa=tDELAY+ΔD1+ΔD2 式(11)
図16(b)の説明で述べたように、ラッチマージンαを確保するためには、tDELAYRa=PCLK−LCLK+αであることが要件となるが、式(11)と式(3)を参照すると、式(11)に示すtDELAYRaは、ラッチマージンαを完全に維持する条件を満たしている。このように、図2(b)において、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジが第1の内部コマンドRPをラッチする際に、ラッチマージンを確保することができる。
tDELAYRa=tDELAY+ΔD1+ΔD2 式(11)
図16(b)の説明で述べたように、ラッチマージンαを確保するためには、tDELAYRa=PCLK−LCLK+αであることが要件となるが、式(11)と式(3)を参照すると、式(11)に示すtDELAYRaは、ラッチマージンαを完全に維持する条件を満たしている。このように、図2(b)において、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジが第1の内部コマンドRPをラッチする際に、ラッチマージンを確保することができる。
また、ΔD3=ΔD1の条件が完全に満たされない場合でも、ラッチマージンの減少はその残差分|ΔD3−ΔD1|に過ぎず、ラッチマージンの減少を充分に抑制することができる。
次に、図2(c)、(d)を参照し、動作電圧VDDが高くなった場合について説明する。図2(c)に示すΔD1〜ΔD4の各々の位相の変動は、図2(a)に示すΔD1〜ΔD4の各々の位相の変動と逆方向になる。
次に、図2(d)に、電源電圧VDDが高い状態に変動した場合の動作波形を示す。図2(d)に示すように、第1の内部コマンドRPは、図16(d)に比べて、ΔD1位相が進んでいる。
また、図16(d)に示すように、第2の内部クロック信号LCLKは、図16(c)に比べて、ΔD2位相が遅れている。図16(d)の場合と同様に、時刻t0の外部クロック信号CKに対応した第2の内部クロック信号LCLKの立ち上がりエッジの時刻をt0_L”とする。時刻t0_L”から第1の内部コマンドRPの立ち上がりエッジまでの期間は、式(6)で表される。これに対し、時刻t0_L”から入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジまでの期間は、VDDが通常状態の場合に比べてΔD3、及びΔD4だけ位相が進むので、式(12)に示すtDELAYRbになる。
tDELAYRb = tDELAY−ΔD3−ΔD4
= D1+D2+α−ΔD3−ΔD4 式(12)
tDELAYRb = tDELAY−ΔD3−ΔD4
= D1+D2+α−ΔD3−ΔD4 式(12)
ここで、第1のフィードバック回路22の遅延量の位相の進みΔD4が、第2の内部クロック信号LCLKの位相の遅れΔD2を引き起こすので、ΔD4とΔD2は同等になるとし、ΔD4=ΔD2を仮定すると、式(12)は、式(13)のようになる。
tDELAYRb=tDELAY−ΔD3−ΔD2 式(13)
tDELAYRb=tDELAY−ΔD3−ΔD2 式(13)
さらに図16(d)の場合と同様にΔD3=ΔD1と仮定すると、式(13)は、式(14)となる。
tDELAYRb=tDELAY−ΔD1−ΔD2 式(14)
図16(b)の説明で述べたように、ラッチマージンαを確保するためには、tDELAYRb=PCLK−LCLK+αであることが要件となるが、式(14)と式(6)を参照すると、式(14)に示すtDELAYRbは、ラッチマージンαを完全に維持する条件を満たしている。このように、図2(d)において、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジが第1の内部コマンドRPをラッチする際に、ラッチマージンを確保することができる。
tDELAYRb=tDELAY−ΔD1−ΔD2 式(14)
図16(b)の説明で述べたように、ラッチマージンαを確保するためには、tDELAYRb=PCLK−LCLK+αであることが要件となるが、式(14)と式(6)を参照すると、式(14)に示すtDELAYRbは、ラッチマージンαを完全に維持する条件を満たしている。このように、図2(d)において、入力タイミング信号RSELIの立ち下がりエッジが第1の内部コマンドRPをラッチする際に、ラッチマージンを確保することができる。
また、ΔD3=ΔD1の条件が完全に満たされない場合においても、ラッチマージンの減少は残差分|ΔD3−ΔD1|に過ぎず、ラッチマージンの減少を充分に抑制することができる。
以上説明したように、図15に示す半導体装置7では、電源電圧VDDが変動した場合、入力タイミング信号RSELIに基づいて第1の内部コマンドRPをラッチする際にラッチマージンが減少する問題があったが、図1に示す本発明の一実施形態の半導体装置4よれば、電源電圧VDDが変動した場合においても、上記ラッチマージンを確保することが可能になる。
また、電源電圧VDDが変動した場合においても、上記ラッチマージンが確保されるので、第1の内部クロック信号PCLKに同期した第1の内部コマンドから、第2の内部クロック信号LCLKに同期した第2の内部コマンド信号を生成する、クロックの乗り換えを安定して動作させることができる。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照して詳しく説明する。
[第1の実施形態]
(第1の実施形態の構成)
第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図4は、第1の実施形態に係る半導体装置5の全体構成を示すブロック図である。図4に示す半導体装置5はSDRAMであり、外部端子として外部クロック端子CK、/CK、クロックイネーブル端子CKE、コマンド端子/RAS、/CAS、/WE、/CS、ODT、アドレス端子ADD、電源端子VDD、VSS、VDDQ、VSSQ、データ入出力端子DQ、キャリブレーション端子ZQを備えている。尚、本明細書において信号名の先頭に「/]が付されている信号は、対応する信号の反転信号又はロウアクティブな信号であることを意味している。従って、CK、/CKは互いに相補の信号である。
(第1の実施形態の構成)
第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図4は、第1の実施形態に係る半導体装置5の全体構成を示すブロック図である。図4に示す半導体装置5はSDRAMであり、外部端子として外部クロック端子CK、/CK、クロックイネーブル端子CKE、コマンド端子/RAS、/CAS、/WE、/CS、ODT、アドレス端子ADD、電源端子VDD、VSS、VDDQ、VSSQ、データ入出力端子DQ、キャリブレーション端子ZQを備えている。尚、本明細書において信号名の先頭に「/]が付されている信号は、対応する信号の反転信号又はロウアクティブな信号であることを意味している。従って、CK、/CKは互いに相補の信号である。
クロック入力回路10には、外部クロック信号CK、/CKとクロックイネーブル信号CKEが入力され、クロック入力回路10は内部クロック信号PreCLKを出力する(ここで、内部クロック信号PreCLKは外部クロック信号CKと同等の位相を有している)。内部クロック信号PreCLKは、タイミング発生回路12及びDLL回路(位相同期回路)14に供給される。
タイミング発生回路12は、内部クロック信号PreCLKに基づいて第1の内部クロック信号PCLKを生成し、データ出力系の回路を除く各種内部回路に供給する。また、DLL回路14は内部クロック信号PreCLKを入力し、第2の内部クロック信号LCLK及びフィードバッククロック信号LCLKFを生成する。第2の内部クロック信号LCLK及びフィードバッククロック信号LCLKFは、レイテンシカウンタ41に供給される。また、第2の内部クロック信号LCLKは、出力部76に供給される。
第1の実施形態において、第2の内部クロック信号を生成する第2の内部クロック信号生成回路は、DLL回路14である。DLL回路14は、第2の内部クロック信号LCLKの位相を、外部クロック信号CK、/CKに基づいて制御する。具体的には、出力部76においてデータ入出力端子DQからリードデータDQを出力する際に、リードデータDQの位相が外部クロック信号CK、/CKの位相と一致するように、出力部76に供給する第2内部クロック信号LCLKの位相を制御している。DLL回路14の詳細については後述する。
また、DLL回路14は、モードレジスタ62にセットされる内容に応じて、使用/不使用が選択される。具体的には、モードレジスタ62に「DLLオートモード」がセットされている場合には、DLL回路14は使用状態とされ、第2の内部クロック信号LCLKは外部クロック信号CK、/CKに対して位相制御される。一方、モードレジスタ62に「DLLオフモード」がセットされている場合には、DLL回路14は不使用状態とされ、第2の内部クロック信号LCLKは位相制御されない。
コマンド端子/RAS、/CAS、WE、/CS、ODTには、それぞれロウアドレスストローブ信号/RAS、カラムアドレスストローブ信号/CAS、ライトイネーブル信号/WE、チップセレクト信号/CS、及びオンダイターミネーション信号ODTが供給される。これらのコマンド信号は、コマンド入力回路44を介して、コマンドデコーダ19に供給される。コマンドデコーダ19は、各種内部コマンドICMDを生成する。ここで、内部コマンドICMDは、第1の内部クロック信号PCLKに同期した信号となる。例えば、コマンド信号がリードコマンドReadであった場合には、コマンドデコーダ19は、内部コマンドICMDとして、第1の内部コマンドRPを出力する。
コマンドデコーダ19から出力された内部コマンドICMDは、ロウ系制御回路52、カラム系制御回路50、リード制御回路66、レイテンシカウンタ41、モードレジスタ62等に供給される。各種内部コマンドICMDのうち第1の内部コマンドRPは、少なくともレイテンシカウンタ41及びリード制御回路66に供給される。
レイテンシカウンタ41は、第1の内部クロック信号PCLKに同期した第1の内部コマンドRPを入力して遅延させ、第2の内部クロック信号LCLKに同期した第2の内部コマンドRLを生成する、クロックの乗り換え動作を行う回路である。
レイテンシカウンタ41での遅延量は、コマンド入力回路44にリードコマンドReadが供給されてから、モードレジスタ62に予め設定されたレイテンシ(CL又はCWL)が経過した後にリードデータDQが出力されるように決定される。具体的には、CL又はCWLに基づいて、レイテンシカウンタ41内の第3及び第4の可変分周回路(102、104)の分周数を設定することにより行われる(詳細は後述)。
レイテンシデコーダ64は、モードレジスタ62に設定されたレイテンシCL(CASレイテンシ)とレイテンシCWL(CASライトレイテンシ)を入力し、入力されたCL又はCLWに基づいて、設定する分周数N_DIVを決定し、第3及び第4の可変分周回路102、104に対して可変分周数N_DIVに対応するDIV1RST、DIV12RST、DIV123RSTを供給する回路である。
レイテンシCLWに基づいて、分周数を設定する一例を以下に示す。例えば、CLW=5の場合、分周数N_DIV=1とし(分周を行わない)、CWL=6の場合、分周数N_DIV=2とし、CWL=7の場合、分周数N_DIV=3とし、CWL=8の場合、分周数N_DIV=4とする。この場合、レイテンシCLには依存せずに分周数N_DIVが決まる。また、CLに応じて分周数N_DIVを決めるようにすることも勿論可能である。レイテンシCLはレイテンシCWLと直接関係はないが、一般的な特性では素子の速度に依存するので、レイテンシCLが小さい値をとる時はレイテンシCWLも小さくなる。
アドレス端子ADDに供給されるアドレス信号ADDは、アドレス入力回路46を介して、アドレスラッチ回路48に供給される。アドレスラッチ回路48は、第1の内部クロック信号PCLKに同期してアドレス信号ADDをラッチする回路である。
アドレス信号ADDは、メモリセルアレイ57内のメモリセルを特定する信号である。メモリセルアレイ57において、複数のワード線WLと複数のビット線BLが交差しており、その交点にメモリセルMCが配置されている。また、メモリセルアレイ57に隣接して配置されるセンス回路58にはビット線BLごとにセンスアンプが設けられており、複数のビット線BLはそれぞれ、センス回路58内の対応するセンスアンプに接続されている。
アドレス信号ADDは、ワード線WLを特定するロウアドレスと、ビット線BLを特定するカラムアドレスとを含んでいる。アドレスラッチ回路48にラッチされたアドレス信号のうち、ロウアドレスはロウ系制御回路52に供給され、カラムアドレスはカラム制御回路50に供給される。
ロウ系制御回路52は、ロウアドレスをロウデコーダ54に供給する回路である。ロウ系制御回路52は、欠陥のあるワード線を示すロウアドレスと、冗長ワード線を示すロウアドレスとを対応付けて記憶しており、アドレスラッチ回路48からロウアドレスが供給されると、そのロウアドレスが欠陥のあるワード線であるか否かを判定する。欠陥のあるワード線でないと判定した場合には、そのロウアドレスをそのままロウデコーダ54に供給する。一方、欠陥のあるワード線であると判定した場合には、そのロウアドレスと対応付けて記憶している冗長ワード線を示すロウアドレスを、ロウデコーダ54に供給する。
ロウデコーダ54は、複数のワード線WLのうち、ロウ系制御回路52から供給されるロウアドレスに対応するワード線WLを選択する回路である。
カラム系制御回路50は、カラムアドレスをカラムデコーダ56に供給する回路である。カラム系制御回路50は、欠陥のあるビット線を示すカラムアドレスと、冗長ビット線を示すカラムアドレスとを対応付けて記憶しており、アドレスラッチ回路48からカラムアドレスが供給されると、そのカラムアドレスが欠陥のあるビット線であるか否かを判定する。欠陥のあるビット線でないと判定した場合には、そのカラムアドレスをそのままカラムデコーダ56に供給する。一方、欠陥のあるビット線であると判定した場合には、そのカラムアドレスと対応付けて記憶している冗長ビット線を示すカラムアドレスを、カラムデコーダ56に供給する。
カラムデコーダ56は、複数のビット線BLのうち、カラム系制御回路50から供給されるカラムアドレスに対応するビット線BLを選択する回路である。選択されたビット線BLに接続されたセンスアンプは、データアンプ60に接続される。
キャリブレーション端子ZQは、キャリブレーション用の外部抵抗(不図示)が接続される端子であり、キャリブレーション回路78に接続されている。キャリブレーション回路78は、データ入出力回路74内の単位バッファと同じ回路構成を有するレプリカバッファを有している。単位バッファ1個当たりのインピーダンスは例えば240Ωと決められているが、外気温や電源電圧の変化等により変動する場合がある。そこで、キャリブレーション回路78は、この変動をキャンセルするためのインピーダンスコードZQCODEを生成し、データ入出力回路74に供給する回路である。
キャリブレーション端子ZQに接続される図示しない外部抵抗は、単位バッファのインピーダンスの設計値(例えば240Ω)と同じインピーダンスをもった抵抗となる。キャリブレーション回路78は、この外部抵抗の抵抗値とレプリカバッファのインピーダンスとを一致させる動作(キャリブレーション動作)を行うことで、インピーダンスコードZQCODEを生成する。
データ入出力端子DQは、リードデータDQの出力及びライトデータDQの入力を行うための端子であり、データ入出力回路74に接続されている。データ入出力回路74は、マルチプレクサ70及びFIFO回路68を介してデータアンプ60に接続される。リード動作時には、メモリセルアレイ57からFIFO回路68にプリフェッチされた複数のリードデータDQが、マルチプレクサ70及びデータ入出力回路74を介して、データ入出力端子DQからバースト出力される。ライト動作時には、データ入出力端子DQにバースト入力された複数のライトデータDQが、データ入出力回路74及びマルチプレクサ70を介してFIFO回路68にプリフェッチされ、メモリセルアレイ57に同時に書き込まれる。
リード時のFIFO回路68の動作は、リード制御回路66によって制御される。リード制御回路66は、コマンドデコーダ19から第1の内部コマンドRPが供給されると、第1の内部クロック信号PCLKに同期したタイミングで、FIFO回路68にリードデータDQの出力を指示する回路である。FIFO回路68には、レイテンシカウンタ41によって生成される第2の内部コマンドRLも供給される。FIFO回路68は、リード制御回路66からリードデータDQの出力を指示されると、第2の内部コマンドRLに同期したタイミングで、リードデータDQの出力を開始する。
マルチプレクサ70は、クロック分割回路72から供給される相補の内部クロック信号LCLKOEDT、LCLKOEDBに同期して動作するように構成される。クロック分割回路72は、DLL回路14から第2のクロック信号LCLKの供給を受け、これに基づいて相補の内部クロック信号LCLKOEDT、LCLKOEDBを生成する回路である。上記したクロック分割回路72、マルチプレクサ70、及びデータ入出力回路74は出力部76を構成している。
電源端子VDD、VSSは、それぞれ外部電圧VDD及びVSSが供給される端子であり、内部電圧生成回路80及びデータ入出回路74に接続されている。内部電圧生成回路80は、外部電圧VDD、VSSから各種内部電圧を生成する回路である。但し、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置5では、半導体装置5の全てのブロックが同一電源電圧VDD、VSSで動作するものとする。尚、電源電圧VDDを受け取る端子を複数用意し、特定のブロックを異なる電源端子から供給される電源電圧VDDで動作させる構成としてもよい。例えば、データ入出回路74やDLL回路14を専用の端子から供給される電源電圧で動作させることができる。
例えば、図4の電源端子VDDQ、VSSQは、それぞれ外部電圧VDDQ及びVSSQが供給される端子であり、それぞれ外部電圧VDD、VSSの各電位と等しい電位を有している。ここで、外部電圧VDD、VSSとは別に外部電圧VDD、VSSを供給することにより、電源配線を通じてノイズが拡散することを防止することができる。
次にDLL回路14の構成について詳細に説明する。図6は、DLL回路14の構成を示すブロック図である。図6に示すように、DLL回路14は、ディレイライン86、88と、カウンタ回路94と、カウンタ回路(デューティ補正回路)82と、分周回路92と、位相検出回路25と、第1のフィードバック回路22と、デューティ検出回路93と、信号合成器90とを含んでいる。これらの回路は、全て電源電圧VDDで動作する。
DLL回路14は、内部クロック信号PreCLKを入力し、第2の内部クロック信号LCLKを生成する回路である。DLL回路14は、生成した第2の内部クロック信号LCLK及びフィードバッククロック信号LCLKFを出力する。
DLL回路14の第1のフィードバック回路22は、図4の出力部76を模したレプリカ回路であり、出力部76のクロック分割回路72、マルチプレクサ70、及びデータ入出力回路74による遅延時間と実質的に同一の遅延時間を生じる回路である。第1のフィードバック回路22は、第2の内部クロック信号LCLKを入力し、フィードバッククロック信号LCLKFを出力する。
ディレイライン88は、内部クロック信号PreCLKを遅延させることによって内部クロック信号LCLK1を生成する回路である。ディレイライン88を用いた遅延量の調整は、内部クロック信号PreCLKとフィードバッククロック信号LCLKFとの位相差PDに基づいて行われる。位相差PDは、位相検出回路25によって検出される。
一方、ディレイライン86は、内部クロック信号PreCLKをインバータ回路84によって反転した/PreCLKを遅延することによって、内部クロック信号LCLK2を生成する回路である。ディレイライン86を用いた遅延量の調整は、相補のフィードバッククロック信号LCLKF、/LCLKFのデューティDCCに基づいて行われる。デューティDCCは、デューティ検出回路93によって検出される。デューティ検出回路93は、相補のフィードバッククロック信号LCLKF、/LCLKFに基づいて、デューティDCCを検出する。
ディレイライン88、86によって生成された内部クロック信号LCLK1、LCLK2は信号合成器90に供給される。信号合成器90は、内部クロック信号LCLK1、LCLK2に基づいて、第2の内部クロック信号LCLKを生成する。
カウンタ回路94は、ディレイライン88の遅延量を調整する回路である。カウンタ回路94のカウント値は、位相検出器25から出力される位相差PDに基づき、分周回路92から供給されるサンプリングクロック信号SYNCLKに同期して更新される。具体的には、位相差PDが位相の進みすぎを示している場合、カウンタ回路94は、サンプリングクロック信号SYNCLKに同期してそのカウント値をカウントアップする。これを受け、ディレイライン88は、内部クロック信号LCLK1の立ち上がりエッジを遅らせる。逆に、位相差PDが位相の遅れを示している場合、カウンタ回路94は、サンプリングクロック信号SYNCLKに同期してそのカウント値をカウントダウンする。これを受け、ディレイライン88は内部クロック信号LCLK1の立ち上がりエッジを早める。以上のようにして、カウンタ回路94及びディレイライン88は、位相差PDに基づく内部クロック信号LCLK1の立ち上がりエッジの位置調整を行う。
分周回路92は、内部クロック信号PreCLKを分周することにより、サンプリングクロック信号SYNCLKを生成する回路である。サンプリングクロック信号SYNCLKはカウンタ回路82、94に供給され、カウント値の更新タイミングを示す同期信号として用いられる。分周回路92を用いる理由は、カウンタ回路82、94の更新及びディレイライン86、88の遅延量変更にはある一定の時間が必要であり、内部クロック信号PreCLKの毎周期ごとにカウンタ回路82、94の更新及びディレイライン86、88の遅延量変更を行うことは困難だからである。また、カウンタ回路82、94の更新及びディレイライン86、88の遅延量変更を必要以上に高頻度に行うと、消費電力が大幅に増大するからである。
カウンタ回路(デューティ補正回路)82は、ディレイライン86の遅延量を調整する回路である。カウンタ回路(デューティ補正回路)82のカウント値は、デューティ検出回路93から供給されるデューティDCCに基づき、サンプリングクロック信号SYNCLKに同期して更新される。具体的には、デューティDCCが50%未満である場合、カウンタ回路82は、サンプリングクロック信号SYNCLKに同期してそのカウント値をカウントアップする。これを受けディレイライン86は、内部クロック信号LCLK2の立ち上がりエッジを遅らせる。逆に、デューティDCCが50%超である場合、カウンタ回路82は、サンプリングクロック信号SYNCLKに同期してそのカウント値をカウントダウンする。これを受け、ディレイライン86は、内部クロック信号LCLK2の立ち上がりエッジを早める。以上のようにして、カウンタ回路(デューティ補正回路)82及びディレイライン86は、デューティDCCに基づく内部クロック信号LCLK2の立ち上がりエッジの位置調整を行う。
次に、レイテンシカウンタ41の構成について詳細に説明する。図5は、レイテンシカウンタ41の構成を示すブロック図である。図5を、図1(本発明の一実施形態を示す図)のレイテンシカウンタ1と比較すると分かるように、図5に示すレイテンシカウンタ41は、複数の同期化部により構成され、それらが並列接続されている点が異なっている。図5において、レイテンシカウンタ41は、同一構成の複数の同期化部97a〜dと、タイミング信号生成部98を備えている。ここで、上記同期化部は、少なくとも最大分周数だけ設けられる。図5は最大分周4に対応可能なレイテンシカウンタであり、4つの同期化部が設けられている。
各々の同期化部(97a〜d)は、図1の同期化部16と同じ構成を有している。具体的には、同期化部97aは第1のラッチ回路95aと第2のラッチ回路96aの縦続接続で構成され、同期化部97bは第1のラッチ回路95bと第2のラッチ回路96bの縦続接続で構成され、同期化部97cは第1のラッチ回路95cと第2のラッチ回路96cの縦続接続で構成され、同期化部97dは第1のラッチ回路95dと第2のラッチ回路96dの縦続接続で構成される。
複数の同期化部の第1のラッチ回路(95a〜d)の各データ入力端子Dは、互いに接続され、第1の内部コマンドRPが入力される。また、複数の同期化部の第2のラッチ回路(96a〜d)の各データ出力端子Qは互いに接続され、第2の内部コマンドRLが出力される。
タイミング信号生成部98は、第3及び第4の可変分周回路(102、104)と、最大分周数(図5では、4個)の遅延素子106a〜dを備えている。第3の可変分周回路102には、DLL回路14から第2の内部クロック信号LCLKが供給される。また、第3の可変分周回路102の4つの出力線は、各々の第2のラッチ回路96a〜dの制御端子(EN端子)に接続され、各々の制御端子に出力タイミング信号RSELO<3:0>が供給される。
また、第4の可変分周回路104には、DLL回路14からフィードバッククロック信号LCLKFが供給される。第4の可変分周回路104の4つの出力線は、それぞれ遅延素子106a〜dを介して、第1のラッチ回路95a〜dの制御端子(EN端子)と接続され、各々の制御端子に入力タイミング信号RSELI<3:0>が供給される。以上のように、タイミング信号生成部98は、各同期化部(97a〜d)に、それぞれ入力タイミング信号RSELI<3:0>及び出力タイミング信号RSELO<3:0>を供給することによって、第1及び第2のラッチ回路(95a〜d、96a〜d)のラッチのタイミングを制御している。
次に、第3及び第4の可変分周回路102、104の詳細について説明する。図8は、第3の可変分周回路102の構成を示す回路図である。第3の可変分周回路102は、第2の内部クロック信号LCLKを入力し、出力タイミング信号RSELO<3:0>を出力する回路である。図8において、3つのフリップフロップ回路210a〜cは縦続接続されている。また、フリップフロップ回路210a〜cのクロック入力端子には、それぞれ第2の内部クロック信号LCLKが反転して入力される。また、フリップフロップ回路210a〜cのリセット入力端子Rには、それぞれレイテンシデコーダ64からDIV1RST、DIV12RST、DIV123RSTが供給される。また、フリップフロップ回路210a〜cの各出力端子Qは、NOR回路214に入力される。また、NOR回路214の出力端子は、AND回路212aの一方の入力端子と接続される。また、フリップフロップ回路210a〜cの出力端子Qは、それぞれAND回路212b〜dの一方の入力端子と接続される。また、AND回路218の一方の入力端子には、第2の内部クロック信号LCLKが入力され、AND回路218の他方の入力端子には、第2の内部クロック信号LCLKが遅延素子216を介して反転して入力される。また、AND回路218の出力は、AND回路212a〜dの他方の入力端子と、それぞれ接続される。そして、AND回路212a〜dの出力が、それぞれ出力タイミング信号RSELO<3:0>として出力される。
図9は、第4の可変分周回路104の構成を示す回路図である。第4の可変分周回路104は、フィードバッククロック信号LCLKFを入力し、RSELDI<3:0>(図5、図9)を出力する回路である。第4の可変分周回路104の構成は、第3の可変分周回路と同じであるため、説明は省略する。
図7は、レイテンシデコーダ64において、レイテンシCL又はCLWに基づいて、第3及び第4の可変分周回路102、104に設定する分周数N_DIVが決定された後、分周数N_DIVから第3及び第4の可変分周回路102、104に設定するDIV1RST、DIV12RST、DIV123RSTを得る変換テーブルを示している。図7は、最大分周数MAX_DIVが4の場合に、1〜4の分周数N_DIVとそれに対応したDIV1RST、DIV12RST、DIV123RSTの論理レベルを示している。レイテンシデコーダ64は図7に示す表に基づいて、設定された分周数N_DIVからDIV1RST、DIV12RST、DIV123RSTを出力する。
図10は、第3の可変分周回路102の動作を示す波形図である。図10には、第3の可変分周回路102に入力する第2の内部クロック信号LCLKと、分周数1〜4の各々の出力タイミング信号RSELO<3:0>の波形を示している。設定された各分周数において、出力タイミング信号RSELO<3:0>の出力線のうち、設定した分周数の出力線が入力する1クロックごとに順次活性化される。具体的には、分周数1が設定された場合には、1つの出力線RSELO<0>のみが、入力される第2の内部クロック信号LCLKをそのまま出力する。それ以外のRSELO<3:1>は、Lowレベルである。また、分周数2が設定された場合には、2つの出力線RSELO<1:0>が、入力する1クロックごとに順次活性化される。それ以外のRSELO<3:2>は、Lowレベルである。また、分周数3が設定された場合には、3つの出力線RSELO<2:0>が、入力する1クロックごとに順次活性化される。それ以外のRSELO<3>は、Lowレベルである。また、分周数4が設定された場合には(最大分周数MAX_DIVの場合)、4つの出力線RSELO<3:0>が、全て、入力する1クロックごとに順次活性化される。
また、第4の可変分周回路104の場合には、第3の可変分周回路102の動作を示した図10において、入力する信号をフィードバッククロック信号LCLKFに置き換えただけである。従って、RSELID<3:0>は、第2の内部クロック信号LCLKに対してフィードバッククロック信号LCLKFが遅延している分だけ、RSELO<3:0>を遅らせたタイミングで出力される。
(第1の実施形態の動作)
次に、第1の実施形態の動作について、図11及び図12を参照しながら詳細に説明する。図11は、図4に示す第1の実施形態に係る半導体装置5の動作を示す波形図であり、図11(a)は、電源電圧VDDが通常状態の場合の波形図を示している。上から、第2の内部クロック信号LCLK、第1の内部コマンドRP、入力タイミング信号RSELI<i>(i=0〜3)である。また、図11(b)は、電源電圧が低い状態に変動した場合の波形図を示している。上から、外部クロック信号CK、コマンド信号Command、第1の内部クロック信号PCLK、第2の内部クロック信号LCLK、第1の内部コマンドRP、入力タイミング信号RSELI<i>(i=0〜3)、出力タイミング信号RSELO<i>(i=0〜3)、第2の内部コマンドRLである。ここで、CK、Commandに関しては共通なので、図11(b)のほうのみに示している。また、第1の内部クロック信号PCLKについては動作電圧VDDによって変化するが、図11(a)では図示を省略している(VDD通常状態のPCLKの波形は、図11(b)のPCLKの波形をΔD1だけマイナス側にシフトしたものになる)。
次に、第1の実施形態の動作について、図11及び図12を参照しながら詳細に説明する。図11は、図4に示す第1の実施形態に係る半導体装置5の動作を示す波形図であり、図11(a)は、電源電圧VDDが通常状態の場合の波形図を示している。上から、第2の内部クロック信号LCLK、第1の内部コマンドRP、入力タイミング信号RSELI<i>(i=0〜3)である。また、図11(b)は、電源電圧が低い状態に変動した場合の波形図を示している。上から、外部クロック信号CK、コマンド信号Command、第1の内部クロック信号PCLK、第2の内部クロック信号LCLK、第1の内部コマンドRP、入力タイミング信号RSELI<i>(i=0〜3)、出力タイミング信号RSELO<i>(i=0〜3)、第2の内部コマンドRLである。ここで、CK、Commandに関しては共通なので、図11(b)のほうのみに示している。また、第1の内部クロック信号PCLKについては動作電圧VDDによって変化するが、図11(a)では図示を省略している(VDD通常状態のPCLKの波形は、図11(b)のPCLKの波形をΔD1だけマイナス側にシフトしたものになる)。
図11(a)、(b)では、時刻t0、t2において連続して、コマンドデコーダ19にReadコマンド(Read0、Read1)が入力される場合を想定している。また、モードレジスタ62にはレイテンシCL=4が設定され、レイテンシデコーダ64において、レイテンシCL=4を実現する分周数4(即ち、最大分周数になる)が設定される。また、レイテンシデコーダ64は、図7に示す変換表を参照し、分周数が4であることから、DIV1RST、DIV12RST、DIV123RSTを、いずれもLowレベルに設定し、第3及び第4の可変分周回路102、104に供給する。そして、第3及び第4の可変分周回路102、104のDIV1RST、DIV12RST、DIV123RSTは、全てLowレベルに設定される。その結果、第3の可変分周回路102は、図10の分周数4に示すように、入力される1クロックごとにRSELO<3:0>を順次活性化した波形を出力する。第4の可変分周回路104も同様に、入力される1クロックごとにRSELID<3:0>を順次活性化した波形を出力する。
コマンドデコーダ19は、第1の内部クロック信号PCLKに同期して、第1の内部コマンドRPを出力する。これにより、図11(a)に示すように、Read0に対応した第1の内部コマンドRPの立ち上がりエッジは、時刻t0に対して期間D1だけ位相が遅れた信号になる。
一方、第2の内部クロック信号LCLKは、外部クロック信号CKに基づいてDLL回路14で生成されるものであり、時刻t0に対して期間D2だけフライングした(位相の進んだ)クロック信号となっている。
複数の同期化部の第1のラッチ回路(95a〜d)の制御端子ENに供給する入力タイミング信号RSELI<i>(i=0〜3)は、エッジの立ち下がりで第1の内部コマンドRPをラッチする。図11では、分周数を4に設定した場合においても、外部クロック信号CKの1クロックごとに、必ず4つの入力タイミング信号RSELI<i>のいずれかが活性化されるので、第1の内部コマンドRPが活性化した状態(Highレベル)を入力タイミング信号RSELI<i>(i=0〜3)のいずれかで必ずラッチすることができるという効果が得られる。一方、図1に示す半導体装置において、第1及び第2の可変分周回路30、32において、分周数を4に設定すると、入力タイミング信号RSELIは、外部クロック信号CKの4クロックに一度だけしかラッチされないので、Readコマンドの入力タイミングが制約されてしまう。図1のレイテンシカウンタ1に対して、図5のレイテンシカウンタ41は、その点が改良されている。
図11に示すように、Read0に対応した第1の内部コマンドRPは、RSELI<0>の立ち下がりエッジで第1のラッチ回路95aによりラッチされ、Read1に対応した第2の内部コマンドRPは、RSELI<2>の立ち下がりエッジで第1のラッチ回路95cによりラッチされる。
以下に、入力タイミング信号RSELI<i>(i=0〜3)の立ち下がりエッジで第1の内部コマンドRPをラッチする際のラッチマージンについて述べる。図1のレイテンシカウンタ1と、図5のレイテンシカウンタ41を比較すると、図5のレイテンシカウンタ41は、4つの同期化部97a〜dを並列接続し、4つの同期化部を1クロックごとに順次活性化している点が異なるだけである。従って、電源電圧VDDが変動した際のレイテンシカウンタ41の各同期化部における上記ラッチマージンは、単一の同期化部で構成されている図1のレイテンシカウンタ1の場合と同様になる。従って、図11(b)におけるラッチマージンに関する詳細な説明は省略し、以下に結果のみ述べる。
図11(a)、(b)に示すように、電源電圧VDDが低い状態に変動した場合の第1の内部コマンドRP、第2の内部クロック信号LCLK、遅延素子106a〜d、第1のフィードバック回路22のそれぞれの位相の変動量をΔD1、ΔD2、ΔD3、ΔD4とすると、図2(a)、(b)と同様になる。これにより、電源電圧VDDが低い状態に変動した場合、図2(b)で説明した場合と同様に、上記ラッチマージンが確保される。図11(b)に示すように、RSELI<0>、RSELI<2>の立ち下がりエッジが、それぞれRead0、Read2に対応した第1の内部コマンドRPに対し、第1の内部コマンドRPが活性化状態(Highレベル)となるパルスの中央をラッチしていることが分かる。
また、図12(a)、(b)に示すように、電源電圧VDDが高い状態に変動した場合の第1の内部コマンドRP、第2の内部クロック信号LCLK、遅延素子106a〜d、第1のフィードバック回路22のそれぞれの位相の変動量をΔD1、ΔD2、ΔD3、ΔD4とすると、図2(c)、(d)と同様になる。これにより、電源電圧VDDが高い状態に変動した場合、図2(d)で説明した場合と同様に、上記ラッチマージンが確保される。図12(b)に示すように、RSELI<0>、RSELI<2>の立ち下がりエッジが、それぞれRead0、Read2に対応した第1の内部コマンドRPに対し、第1の内部コマンドRPが活性化状態(Highレベル)となるパルスの中央をラッチしていることが分かる。
また、第1のラッチ回路でラッチされた第1の内部コマンドRPは、それぞれ縦続接続された第2のラッチ回路で、出力タイミング信号RSELO<i>(i=0〜3)によりラッチされ、第2の内部コマンドRLとして出力される。具体的には、図11、図12の場合には、第1のラッチ回路95aでラッチされた信号は、第2のラッチ回路96aで出力タイミング信号RSELO<0>の立ち上がりエッジのタイミングでラッチされ、これに応じて第2の内部コマンドRLが、Highレベルに遷移する。そして、次の出力タイミング信号RSELO<1>の立ち上がりエッジのタイミングで、第2の内部コマンドRLは、Lowレベルに遷移する。また、第1のラッチ回路95cでラッチされた信号は、第2のラッチ回路96cで出力タイミング信号RSELO<2>の立ち上がりエッジのタイミングでラッチされ、これに応じて第2の内部コマンドRLが、Highレベルに遷移する。そして、次の出力タイミング信号RSELO<3>の立ち上がりエッジのタイミングで、第2の内部コマンドRLは、Lowレベルに遷移する。
このように、レイテンシ41では、ある出力タイミング信号RSELO<m>(mは0〜3のいずれか)に対応した入力タイミング信号RSELI<m>により、第1のラッチ回路で第1の内部コマンドRPをラッチした場合、第2のラッチ回路では、同じmに対する次に活性化された出力タイミング信号RSELO<m>で第2の内部コマンドRLを出力している。例えば、図11(b)では、時刻t−1〜t0に活性化されたRESLO<0>に対応した、時刻t2に活性化されたRSELI<0>により第1のラッチ回路95aで第1の内部コマンドRPをラッチし、次に活性化されたt3〜t4のRSELO<0>で、第2のラッチ回路96aにより第2の内部コマンドRLを出力している。
以上により、図11、図12のそれぞれにおいて、Read0に対応する第2の内部コマンドRLは、第2の内部クロック信号LCLKに同期し、レイテンシCL=4の制御のなされた信号として出力され、また、Read1に対応する第2の内部コマンドRLは、第2の内部クロック信号LCLKに同期し、レイテンシCL=4の制御のなされた信号として出力される。
以上説明したように、第1の実施形態に係る半導体装置によれば、電源電圧VDDが変動した場合においても、入力タイミング信号に基づいて第1の内部コマンドRPをラッチする際のラッチマージンを確保することが可能になる。
また、電源電圧VDDが変動した場合においても、上記ラッチマージンが確保されるので、第1の内部クロック信号PCLKに同期した第1の内部コマンドから、第2の内部クロック信号LCLKに同期した第2の内部コマンド信号を生成する、クロックの乗り換えを安定して動作させることができる。
尚、第1の実施形態のレイテンシカウンタ41(図5)の代わりに、レイテンシカウンタ1(図1)を用いる構成にすることも可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、説明する。図13は、第2の実施形態の基本原理を説明するための図であり、図1と同様に単一の同期化部18で構成されたものである。図13と図1を比較すると分かるように、図13に示す半導体装置6は、出力部(図4の76)と実質的に同一遅延を生ずるレプリカ回路を位相同期回路14の外部に、第2のフィードバック回路24として設けている。そして、図13のタイミング信号生成部38は、第2の内部クロック信号LCLKを第1の可変分周回路30で分周し、出力タイミング信号RSELOを生成している。また、上記第1の可変分周回路30の出力に対して、第2のフィードバック回路24と遅延素子34による遅延とを含む処理を行うことにより入力タイミング信号RSELIを生成している。図13において、上記以外の構成要素は図1と同じであり、説明は省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について、説明する。図13は、第2の実施形態の基本原理を説明するための図であり、図1と同様に単一の同期化部18で構成されたものである。図13と図1を比較すると分かるように、図13に示す半導体装置6は、出力部(図4の76)と実質的に同一遅延を生ずるレプリカ回路を位相同期回路14の外部に、第2のフィードバック回路24として設けている。そして、図13のタイミング信号生成部38は、第2の内部クロック信号LCLKを第1の可変分周回路30で分周し、出力タイミング信号RSELOを生成している。また、上記第1の可変分周回路30の出力に対して、第2のフィードバック回路24と遅延素子34による遅延とを含む処理を行うことにより入力タイミング信号RSELIを生成している。図13において、上記以外の構成要素は図1と同じであり、説明は省略する。
図13のタイミング信号生成部38と、図1のタイミング信号生成部36を比較すると、出力タイミング信号RSELOを生成する部分の構成は全く同じである。入力タイミング信号RSELIを生成する部分の構成は、図1のタイミング信号生成部36では、第1のフィードバック回路22(位相同期回路14の内部)、第2の可変分周回路32、遅延素子34の縦続接続であるのに対し、図13のタイミング信号生成部38では、第1の可変分周回路30、第2のフィードバック回路24、遅延素子34の縦続接続である。即ち、タイミング信号生成部36、38の入力タイミング信号RSELIの生成はどちらも、可変分周回路による分周、遅延素子による遅延、フィードバック回路で構成されており、同等になる。従って、図13の半導体装置6は、図1の半導体装置4と同様の動作をすることになる。
また、レイアウトの配置関係によっては、クロック信号の乗り換え回路用に専用のフィードバック回路(第2のフィードバック回路24)を持つ方が特性的に良い場合も考えられ、そのような場合には、図1に代えて、図13の構成にすることが好ましい。また、図13の構成では、2つの可変分周回路を共通化することができ、消費電流を抑えることができる。また、図13において、入力タイミング信号RSELIを生成する側の第2のフィードバック回路24を通るパスに、分周後のクロック信号を入れることにより第2のフィードバック回路24を追加したことによる消費電力の増加を抑えることができる。
次に、第2の実施形態の構成について説明する。第2の実施形態は、図4に示す第1の実施形態に係る半導体装置5のレイテンシカウンタ41を図14に示すレイテンシカウンタ42に置き換えた構成になっている。
また、図14のレイテンシカウンタ42のタイミング信号生成部100は、図13のタイミング信号生成部38を、複数の同期化部97a〜dに入力タイミング信号RSELI<3:0>及び出力タイミング信号RSELO<3:0>を供給するように構成した点が異なっているだけである。具体的には、図14のタイミング信号生成部100は、第3の可変分周回路102と、第2のフィードバック回路108a〜dと、遅延素子106a〜dを備えている。出力タイミング信号RSELO<3:0>は、第3の可変分周回路102の4つの出力線から出力される。また、第3の可変分周回路102の4つの出力線は、それぞれ第2のフィードバック回路108a〜d、遅延素子106a〜dを介して入力タイミング信号RSELI<3:0>として出力される。従って、図1と図13で入力タイミング信号RSELIが同等になるのと同じ理由により、図14の入力タイミング信号RSELI<3:0>は、図5(第1の実施形態)の入力タイミング信号RSELI<3:0>と同等になる。
従って、第2の実施形態に係る半導体装置は、第1の実施形態に係る半導体装置と同様に動作する。
以上説明したように、第2の実施形態に係る半導体装置は、第2の実施形態に係る半導体装置と同様に動作し、電源電圧VDDが変動した場合においても、入力タイミング信号に基づいて第1の内部コマンドRPをラッチする際のラッチマージンを確保することが可能になる。
また、電源電圧VDDが変動した場合においても、上記ラッチマージンが確保されるので、第1の内部クロック信号PCLKに同期した第1の内部コマンドから、第2の内部クロック信号LCLKに同期した第2の内部コマンド信号を生成する、クロックの乗り換えを安定して動作させることができる。
また、タイミング信号生成部100において、可変分周回路を共通化することができるから、消費電流を抑えることができる。
また、第2の実施形態のレイテンシカウンタ42(図14)の代わりに、レイテンシカウンタ2(図13)を用いる構成にすることも可能である。
尚、図1、図5、図13、図14の各タイミング信号生成部(36、98、38、100)の入力タイミング信号RSELIを生成する処理は、それぞれ以下の順序で処理するようになっている。タイミング信号生成部36では、第2の可変分周回路32による分周→遅延素子34による遅延の順序に処理され、タイミング信号生成部98では、第4の可変分周回路104による分周→遅延素子106a〜dによる遅延の順序に処理され、タイミング信号生成部38では、第2のフィードバック回路24→遅延素子34による遅延の順序に処理され、タイミング信号生成部100では、第2のフィードバック回路108a〜d→遅延素子106a〜dの順序に処理されている。しかしながら、各タイミング信号生成部において入力タイミング信号RSELIを生成する処理の順序は、上記の順序に限定されず、入れ替えてもよい。
また、第1及び第2の実施形態において、内部回路が全て外部電圧VDDで動作する場合を例示したが、本発明はそれに限定されるものではない。即ち、例えば内部回路の少なくとも一部が外部電源電圧VDDよりも低い内部電源電圧VPERIで動作する場合にも本発明を適用することができる。特に、出力部76の一部の回路が内部電源電圧VPERIで動作する場合には、出力部76はその内部で信号の振幅を内部電圧レベルから外部電圧レベルに変換する必要がある。このような場合には、DLL回路14内の第1のフィードバック回路22(第2の実施形態の場合には、第2のフィードバック回路108a〜d)にも、内部電源電圧VPERIで動作する部分と外部電源電圧VDDで動作する部分が含まれる構成となる。
本発明は、SDRAM等の半導体記憶装置に適用することができる。
なお、本発明の全開示(請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1、2、3、41、42:レイテンシカウンタ
4、5、6、7:半導体装置
10:クロック入力回路
12:タイミング発生回路
14:位相同期回路(DLL回路)
16、17、18、97a〜d:同期化部
19:コマンドデコーダ
20:遅延調整部
22:第1のフィードバック回路
24、108a〜d:第2のフィードバック回路
25:位相検出回路
26、95a〜d:第1のラッチ回路
28、96a〜d:第2のラッチ回路
30:第1の可変分周回路
32:第2の可変分周回路
34、35、106a〜d、116、216:遅延素子
36、37、38、98、100:タイミング信号生成部
44:コマンド入力回路
46:アドレス入力回路
48:アドレスラッチ回路
50:カラム系制御回路
52:ロウ系制御回路
54:ロウデコーダ
56:カラムデコーダ
57:メモリセルアレイ
58:センス回路
60:データアンプ
62:モードレジスタ
64:レイテンシデコーダ
66:リード制御回路
68:FIFO回路
70:マルチプレクサ
72:クロック分割回路
74:データ入出力回路
76:出力部
78:キャリブレーション回路
80:内部電圧生成回路
82:カウンタ回路(デューティ補正回路)
84:インバータ回路
86、88:ディレイライン
90:信号合成器
92:分周回路
93:デューディ検出回路
94:カウンタ回路
102:第3の可変分周回路
104:第4の可変分周回路
110a〜c、210a〜c:フリップフロップ回路
112a〜d、212a〜d、118、218:AND回路
114、214:NOR回路
CK、/CK:外部クロック信号
PreCLK:内部クロック信号
PCLK:第1の内部クロック信号(内部クロック信号)
LCLK:第2の内部クロック信号(内部クロック信号)
LCLKF:フィードバッククロック信号
RSELI:入力タイミング信号
RSELO:出力タイミング信号
Command:コマンド信号
RP:第1の内部コマンド(内部リードコマンド)
RL:第2の内部コマンド(内部リードコマンド)
VDD:電源電圧
4、5、6、7:半導体装置
10:クロック入力回路
12:タイミング発生回路
14:位相同期回路(DLL回路)
16、17、18、97a〜d:同期化部
19:コマンドデコーダ
20:遅延調整部
22:第1のフィードバック回路
24、108a〜d:第2のフィードバック回路
25:位相検出回路
26、95a〜d:第1のラッチ回路
28、96a〜d:第2のラッチ回路
30:第1の可変分周回路
32:第2の可変分周回路
34、35、106a〜d、116、216:遅延素子
36、37、38、98、100:タイミング信号生成部
44:コマンド入力回路
46:アドレス入力回路
48:アドレスラッチ回路
50:カラム系制御回路
52:ロウ系制御回路
54:ロウデコーダ
56:カラムデコーダ
57:メモリセルアレイ
58:センス回路
60:データアンプ
62:モードレジスタ
64:レイテンシデコーダ
66:リード制御回路
68:FIFO回路
70:マルチプレクサ
72:クロック分割回路
74:データ入出力回路
76:出力部
78:キャリブレーション回路
80:内部電圧生成回路
82:カウンタ回路(デューティ補正回路)
84:インバータ回路
86、88:ディレイライン
90:信号合成器
92:分周回路
93:デューディ検出回路
94:カウンタ回路
102:第3の可変分周回路
104:第4の可変分周回路
110a〜c、210a〜c:フリップフロップ回路
112a〜d、212a〜d、118、218:AND回路
114、214:NOR回路
CK、/CK:外部クロック信号
PreCLK:内部クロック信号
PCLK:第1の内部クロック信号(内部クロック信号)
LCLK:第2の内部クロック信号(内部クロック信号)
LCLKF:フィードバッククロック信号
RSELI:入力タイミング信号
RSELO:出力タイミング信号
Command:コマンド信号
RP:第1の内部コマンド(内部リードコマンド)
RL:第2の内部コマンド(内部リードコマンド)
VDD:電源電圧
Claims (11)
- 第1の内部クロック信号に同期した第1の内部コマンドを入力する第1のラッチ回路と、前記第1のラッチ回路と縦続接続され、前記第1のラッチ回路でラッチされた前記第1の内部コマンドを入力し、第2の内部クロック信号に同期した第2の内部コマンドとして出力する第2のラッチ回路と、を有する同期化部と、
外部にデータを出力する出力部で生ずる遅延を補正するように、位相の進んだ前記第2の内部クロック信号を生成する、第2の内部クロック信号生成回路と、
前記出力部と実質的に同一の遅延を生ずるレプリカ回路と、
設定した分周数で前記第2の内部クロック信号を分周することにより、前記第2のラッチ回路に供給する出力タイミング信号を生成し、
前記第2の内部クロック信号に対し、前記レプリカ回路と前記分周数の分周とを含む処理を行うことにより、前記第1のラッチ回路に供給する入力タイミング信号を生成する、タイミング信号生成部と、
を備えることを特徴とする半導体装置。 - 前記第2の内部クロック信号生成回路は、前記第2の内部クロック信号からフィードバッククロック信号を生成する第1のフィードバック回路を有し、外部クロック信号と前記フィードバッククロック信号に基づいて位相制御を行うことにより前記第2の内部クロック信号を生成する位相同期回路であり、
前記レプリカ回路は、前記第1のフィードバック回路で構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 前記タイミング信号生成部は、遅延素子を備え、
前記入力タイミング信号を生成する処理が、前記遅延素子による遅延をさらに含む、ことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。 - 前記タイミング信号生成部は、前記出力タイミング信号の生成の際に前記分周を行う第1の可変分周回路と、前記入力タイミング信号の生成の際に前記分周を行う第2の可変分周回路と、を備え、
前記第2の内部クロック信号に対する前記第1の可変分周回路の出力を前記出力タイミング信号とし、
前記フィードバッククロック信号に対して、第2の可変分周回路による分周と前記遅延素子による遅延とを含む処理を行うことにより、前記入力タイミング信号を生成する、ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。 - 前記第2の内部クロック信号生成回路は、前記第2の内部クロック信号からフィードバッククロック信号を生成する第1のフィードバック回路を有し、外部クロック信号と前記フィードバッククロック信号に基づいて位相制御を行うことにより前記第2の内部クロック信号を生成する位相同期回路であり、
前記レプリカ回路は、前記位相同期回路の外部に設けられ、前記第1のフィードバック回路と実質的に同一である第2のフィードバック回路で構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 前記タイミング信号生成部は、遅延素子を備え、
前記入力タイミング信号を生成する処理が、前記遅延素子による遅延をさらに含む、ことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。 - 前記タイミング信号生成部は、前記入力及び出力タイミング信号の生成の際に前記分周の処理を共通して行う第1の可変分周回路を備え、
前記第1の可変分周回路の出力を前記出力タイミング信号とし、
前記第1の可変分周回路の出力に対し、前記第2のフィードバック回路と、前記遅延素子による遅延とを含む処理を行うことにより、前記入力タイミング信号を生成する、ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。 - 同一構成の前記同期化部を、少なくとも最大分周数だけ並列接続し、
前記タイミング信号生成部は、
設定した前記分周数の前記同期化部に対する各々の前記出力タイミング信号を、前記第2の内部クロック信号の1クロックごとに順次活性化し、
前記第2の内部クロック信号に対し、前記レプリカ回路と、入力する1クロックごとに前記分周数の出力を順次活性化する分周とを含む処理を行うことにより、前記分周数の前記同期化部に対する各々の前記入力タイミング信号を生成する、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 前記第2の内部クロック信号生成回路は、前記第2の内部クロック信号からフィードバッククロック信号を生成する第1のフィードバック回路を有し、外部クロック信号と前記フィードバッククロック信号に基づいて位相制御を行うことにより前記第2の内部クロック信号を生成する位相同期回路であり、
前記レプリカ回路は、前記第1のフィードバック回路で構成され、
前記タイミング信号生成部は、遅延素子と、第3の可変分周回路と、第4の可変分周回路と、を備え、
前記第3の可変分周回路は、少なくとも前記最大分周数の出力線を有し、設定した前記分周数の前記出力線を、前記第2の内部クロック信号の1クロックごとに順次活性化する回路であり、
前記第4の可変分周回路は、少なくとも前記最大分周数の出力線を有し、設定した前記分周数の前記出力線を、入力する1クロックごとに順次活性化する回路であり、
前記タイミング信号生成部は、
前記第3の可変分周回路により、前記分周数の前記同期化部に対する各々の前記出力タイミング信号を順次活性化し、
前記第1のフィードバック回路が出力する前記フィードバッククロック信号に対し、前記第4の可変分周回路による分周と、前記遅延素子による遅延とを含む処理を行うにより、前記分周数の前記同期化部に対する各々の前記入力タイミング信号を生成する、ことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。 - 前記第2の内部クロック信号生成回路は、前記第2の内部クロック信号からフィードバッククロック信号を生成する第1のフィードバック回路を有し、外部クロック信号と前記フィードバッククロック信号に基づいて位相制御を行うことにより前記第2の内部クロック信号を生成する位相同期回路であり、
前記レプリカ回路は、前記位相同期回路の外部に設けられ、前記第1のフィードバック回路と実質的に同一である第2のフィードバック回路で構成され、
前記タイミング信号生成部は、遅延素子と、第3の可変分周回路と、を備え、
前記第3の可変分周回路は、少なくとも前記最大分周数の出力線を有し、設定した前記分周数の前記出力線を、前記第2の内部クロック信号の1クロックごとに順次活性化する回路であり、
前記タイミング信号生成部は、
前記第3の可変分周回路により、前記分周数の前記同期化部に対する各々の前記出力タイミング信号を順次活性化し、
前記第3の可変分周回路の各々の出力線の信号に対し、前記第2のフィードバック回路と、前記遅延素子による遅延とを含む処理を行うことにより、前記分周数の前記同期化部に対する各々の前記入力タイミング信号を生成する、ことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。 - 前記分周数が、レイテンシに応じて設定されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載の半導体装置。
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-
2012
- 2012-04-13 JP JP2012091565A patent/JP2013222997A/ja active Pending
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