JP2013221092A - 衣料用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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JP2013221092A JP2012093819A JP2012093819A JP2013221092A JP 2013221092 A JP2013221092 A JP 2013221092A JP 2012093819 A JP2012093819 A JP 2012093819A JP 2012093819 A JP2012093819 A JP 2012093819A JP 2013221092 A JP2013221092 A JP 2013221092A
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利明 真島
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知美 寺林
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智成 末國
Seiichi Tobe
聖一 戸部
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Abstract

【課題】カチオン性界面活性剤を含有し、殺菌効果を有する衣料用液体洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】(A)A−1及びA−2からなる群から選ばれる少なくとも1種のアミン化合物:(A−1):
Figure 2013221092

(式中、R11はC8〜22アルキル基又はアルケニル基であり、AOは炭素数2〜3のアルキレンオキサイド基であり、p及びqはそれぞれAOの平均付加モル数を示し、0より大きい数であり、p+q=2〜9である。)(A−2):式R12−NH−R13−NH(式中、R12はC8〜22アルキル基又はアルケニル基であり、R13はC1〜4アルキル基である)(B)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、及び(C)(A)成分以外の非イオン性界面活性剤を含有し、(A)/(C)=3/97〜20/80(質量比)である衣料用液体洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
カチオン性界面活性剤が殺菌効果を示すことは一般的に知られている。しかし、衣料用液体洗浄剤組成物の成分として配合すると、洗浄力主成分がアニオン界面活性剤の場合(特許文献1)、コンプレックスを形成してしまい殺菌効果を発揮できない。洗浄力主成分が非イオン性界面活性剤の場合(特許文献2〜4)、カチオン性界面活性剤が持つ高い殺菌効果を発揮させることができなかった。
特開2002−129199号公報 特開2007−177130号公報 特開2005−171195号公報 特開2004−27181号公報 特開2004−10680号公報
従って、本発明は、カチオン性界面活性剤を含有し、殺菌効果を有する衣料用液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、非イオン性界面活性剤を用いた液体衣料用洗剤の洗浄条件で、カチオン性界面活性剤の殺菌効果が低下してしまうのは、殺菌効果を示すカチオン性界面活性剤が非イオン性界面活性剤のミセルに取り込まれてしまい、カチオン性界面活性剤の殺菌効果を発現するドライビングフォースである極性基が細菌の表面に接触できなくなるためと考えた。
この仮説に基づいて鋭意検討した結果、特定のアミン化合物をカチオン性界面活性剤と共存させると、多量の非イオン性界面活性剤存在下でもカチオン性界面活性剤の殺菌効果が発現できるようになることを見出した。
すなわち、本発明により、(A)(A−1)及び(A−2)からなる群から選ばれる少なくとも1種のアミン化合物:
(A−1)下記式(1)で表されるポリオキシアルキレンアミン
Figure 2013221092
(式中、R11は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、AOは炭素数2〜3のアルキレンオキサイド基であり、p及びqはそれぞれAOの平均付加モル数を示し、0より大きい数であり、p+q=2〜9である。)

(A−2)下記式(2)で表されるアルキルアミノアルキルアミン

12−NH−R13−NH2 (2)

(式中、R12は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、R13は炭素数1〜4のアルキル基である。)
(B)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、及び
(C)(A)成分以外の非イオン性界面活性剤
を含有し、
(A)成分と(C)成分との質量比(A)/(C)=3/97〜20/80であることを特徴とする衣料用液体洗浄剤組成物を提供する。
本発明によれば、カチオン性界面活性剤を含有し、殺菌効果を有する衣料用液体洗浄剤組成物を提供することができる。
〔アミン化合物(A)〕
本発明において、(A)成分は殺菌効果を高める機能を担う成分であり、(A)成分を含有することにより、(B)成分の殺菌力が向上する。本発明で用いられる(A)成分は、下記一般式(1)及び(2)で表される。
Figure 2013221092
11は、炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基である。
(AO)で表されるアルキレンオキサイドは、エチレンオキサイド(EO)又はプロピレンオキサイド(PO)であり、それぞれ単独であっても混合して付加されていてもよく、さらにEO基とPO基がブロックとして付加されていてもよい。EOが好ましい。p、qは、それぞれアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示し、正数であり、p+qは、2〜9、好ましくは2〜7である。

(A−2) R12−NH−R13−NH2 (2)

12は、炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基である。R13は、炭素数1〜4、好ましくは炭素数2〜4のアルキレン基である。
(A−1)成分の好ましい具体例としては、
・ポリオキシエチレン(5)ヤシアルキルアミン(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「エソミンC/15」)、
・ポリオキシエチレン(7)ドデシルアミン(例えば、日油株式会社製、「ナイミーンL−207」、青木油脂工業株式会社製、「ブラウノンL−207」)、
・ポリオキシエチレン(5)牛脂アルキルアミン(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「エソミンT/15」)、
・ポリオキシエチレン(4)オクタデシルアミン(例えば、日油株式会社製、「ナイミーンS−204」)、
・ポリオキシエチレン(7)オクタデシルアミン(例えば、青木油脂工業株式会社製、「ブラウノンS−207」)があげられる。
(A−2)成分の好ましい具体例としては、
・N−ヤシアルキル−1,3−ジアミノプロパン(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「デュオミンCD」)、
・N−牛脂アルキル−1,3−ジアミノプロパン(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「デュオミンT」)が挙げられる。
より好ましくは、ポリオキシエチレン(5)ヤシアルキルアミン、ポリオキシエチレン(7)ドデシルアミン、N−ヤシアルキル−1,3−ジアミノプロパンである。
(A)成分は、(A−1)及び(A−2)からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物である。単独で用いることもできるし、2種以上を混合して用いることもできる。
(A)成分の配合量は、組成物の全量を基準として、好ましくは1〜10質量%、より好ましくは3〜8質量%である。1質量%以上にすることにより、(B)成分の殺菌力が向上する。10質量%以下にすることにより、組成物の保存安定性が向上する。
如何なる理論にも拘束されるものではないが、上記特定のアミン化合物は、4級アンモニウム型カチオン性界面活性剤よりも一層選択的に(C)非イオン性界面活性剤のミセルに取り込まれることで、同じくミセルに取り込まれた前記カチオン性界面活性剤の極性基がミセル表面に露出しやすくなり、細菌の表面に接触できるようになったのではないかと推察しているが、詳細な機作は不明である。
〔4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤(B)〕
本発明において、(B)成分は殺菌機能を担う成分であり、(A)成分存在下、(B)成分を含ませることにより、非イオン界面活性剤と共存していても殺菌効果が発現する。本発明で用いられる(B)成分としては、特に限定されるものではなく、中でも下記一般式(3)又は(4)で表される4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤が好適なものとして挙げられる。
Figure 2013221092
式中、R3、R4、R5、R6のうちの2つ又は3つは炭素数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基、好ましくは炭素数1のアルキル基であり、それ以外は炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基である。Z-は、ハロゲンイオン(例えばCl-)またはアルキル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオン)である。
Figure 2013221092
7、R8は、炭素数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基である。R9は、炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基である。R10は、炭素数1〜3のアルキレン基である。Z-は、ハロゲンイオン(例えばCl-)またはアルキル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオン)である。
(B)成分の好ましい具体例としては、塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカード16−50」)、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカードT−800」)、塩化ヤシアルキルジ(ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「エソカードC/12」)、塩化ジデシルジメチルアンモニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカード210−80E」)、塩化ジヤシアルキルジメチルアンモニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカード2C−75」)、塩化ベンザルコニウム(例えば、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカードCB−50」)が挙げられる。
より好ましくは、塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウムである。
(B)成分は、1種を単独で用いることもできるし、2種以上を混合して用いることもできる。
(B)成分の配合量は、組成物の全量を基準として、好ましくは1〜10質量%、より好ましくは3〜8質量%である。1質量%以上にすることにより、良好な殺菌効果が発現する。10質量%以下にすることにより、組成物の保存安定性が向上する。
〔非イオン性界面活性剤(C)〕
本発明において、(C)成分は衣料用液体洗剤の主要成分であり、主として洗浄力に寄与する成分である。本発明で用いられる(C)成分としては、(A)成分以外であれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、アルキルポリグルコシド、アルキルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
中でも、下記一般式(5)で表されるポリオキシアルキレン型非イオン性界面活性剤が好適なものとして挙げられる。
1−X−(AO)n−R2 (5)
式中、R1は直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基であり、−X−は−O−または−COO−である。−X−が−O−のとき、R1の炭素数は10〜22であり、かつR2は水素原子であり、−X−が−COO−のとき、R1の炭素数は9〜21であり、かつR2は炭素数1〜3のアルキル基である。(AO)で表されるアルキレンオキサイドは、エチレンオキサイド(EO)又はプロピレンオキサイド(PO)であり、それぞれ単独であっても混合して付加されていてもよく、さらにEO基とPO基がブロックとして付加されていてもよい。nはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示し、5〜20の数である。
前記一般式(5)中、−X−が−O−のときは、(C)成分はアルコールアルコキシレートである。R1は、炭素数10〜22、好ましくは10〜20、より好ましくは10〜16の直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基である。
−X−が−COO−のときは、(C)成分は脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤である。R1は、炭素数9〜21、好ましくは11〜21の直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基である。
(AO)は、EOとPOを混合付加する場合には、EO基の総量が、全アルキレンオキサイド基中、質量比で60質量%以上であることが好ましい。
nは5〜20であることが好ましく、より好ましくは6〜18である。nが20以下であることにより洗浄力が向上し、nが5以上であることにより液体洗浄剤組成物の高温安定性が向上する。
(C)成分の好ましい具体例としては、C1123COO(CH2CH2O)mCH3とC1327COO(CH2CH2O)mCH3との質量比で8/2の混合物(m=平均15)、C1123COO(CH2CH2O)mCH3(m=平均15)、C1123COO(CH2CH2O)mCH3(m=平均9)、ポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテル(例えば、日本エマルジョン株式会社製、「EMALEX715」)、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル(例えば、日本エマルジョン株式会社製、「EMALEX709」)が挙げられる。
より好ましくは、C1123COO(CH2CH2O)mCH3とC1327COO(CH2CH2O)mCH3との質量比で8/2の混合物(m=平均15)、ポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテルである。
(C)成分は、1種を単独で用いることもできるし、2種以上を混合して用いることもできる。
(C)成分の配合量は、組成物の全量を基準として、好ましくは10〜60質量%、より好ましくは20〜50質量%である。10質量%以上にすることにより、十分な洗浄力が得られる。60質量%以下にすることにより、組成物の保存安定性が向上する。
〔(B)成分と(C)成分との配合比率(質量比)〕
(B)成分と(C)成分との配合比率(質量比)は、(B)/(C)=7/93〜20/80であるのが好ましい。7/93以上にすることにより、良好な殺菌効果が発現する。20/80以下にすることにより、組成物の保存安定性向上する。より好ましくは、(B)/(C)=10/90〜17/83である。
〔(A)成分と(C)成分との配合比率(質量比)〕
(A)成分と(C)成分との配合比率(質量比)は、(A)/(C)=3/97〜20/80である。3/97以上にすることにより、良好な殺菌効果が発現する。20/80以下にすることにより、組成物の保存安定性が向上する。好ましくは、(A)/(C)=10/90〜17/83である。
本発明の組成物は、衣料用洗浄剤組成物に通常含まれている成分を更に含むことができる。例えば、リパーゼ、セルラーゼ等の酵素;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のpH調整剤;防腐剤、香料、色素があげられる。
本発明の組成物は、ウール、シルク、アクリル、ポリエステル素材や、綿素材にも適用でき、オシャレ着の洗濯にも普段着の洗濯にも用いることができる。
1.洗浄剤組成物の調製方法:
表1〜表2に示す組成に従って、全量が100gとなるように、200mLビーカーに(A)成分、(C)成分を入れ、マグネチックスターラーで十分に撹拌した。続いて、任意成分のエタノール、精製水を加えて十分に撹拌した後、さらに(B)成分を加えて十分に撹拌し、洗浄剤組成物を得た。
2.殺菌力の評価:
綿布に付着した大腸菌に対する殺菌力を評価するための殺菌試験を、実際の洗濯を想定し、Journal of the Association of Official Analytical Chemists 52;836-842に記載されているA.N.Petrocciらの方法に準拠して実施した。以下にその具体的な手順を示した。
(1)綿布の前処理
殺菌試験に供する綿布として、かなきん3号(JIS L0803準拠)を用い、試験前に以下に示す方法で前処理を行った。
ポリソルベート80及び炭酸ナトリウム各5gを水に溶解し、希釈して1000mlとしたものを湿潤剤とした。湿潤剤2.5g及び炭酸ナトリウム2.5gを水に溶解して5Lの洗浄液を調製した。そこに綿布を入れ約1時間煮沸した後、蒸留水に換えて約5分間煮沸した。さらに、5Lの冷蒸留水で約5分間攪拌し、風乾した。
(2)試験布の裁断
前処理を行った綿布を裁断し、2.5cm×3.75cmの綿布と5.3cm×275cmの綿布とを作成した。
5.3cm×275cmの綿布はJournal of the Association of Official Analytical Chemists 52;837に記載のステンレス製スピンドルに巻きつけて、試験液と綿布との量比を実洗濯に近づけるための負荷布とした。
2.5cm×3.75cmの綿布は、以下に示す方法で菌液を付着させて試験布とした。
なお、これ以降の操作は、すべて121℃、10分間の滅菌処理を行った布、水、器具等を用いて実施した。
(3)大腸菌液の添加
滅菌処理を行った試験布を乾熱滅菌機にて110℃、1時間保持して乾燥した後、水10μLを試験布上に添加した。続けて、生菌数が5.0×108〜5.0×109cfu/mLとなるように調整した大腸菌液1.9mLと、馬血清(invitrogen社製)0.1mLとの混合液を調製し、該混合液の20μLを前記試験布上に添加した。
このようにして調製した試験布3枚を、ろ紙を敷いたシャーレに入れ、35℃恒温槽内のリン酸水素二ナトリウム飽和水溶液を入れた密閉容器内で40分間保持した後、菌液を添加した試験布3枚を、スピンドルに巻きつけた負荷布の間に挿入した。
(4)洗浄剤組成物水溶液(処理液)の調製
塩化カルシウム・二水和物59.03gおよび塩化マグネシウム六水和物27.21gを精製水に溶解して1000mLとして3000°DHの硬水とした。ガラス容器に、3000°DHの硬水0.25mL、および洗浄剤組成物を入れ、全量が250gとなるように水を加えて、洗浄剤組成物の濃度を333ppmとしたものを洗浄剤組成物水溶液とした。
(5)殺菌試験
調製した洗浄剤組成物水溶液を入れたガラス容器中に、試験布を挿入した負荷布を浸漬し、ガラス容器に蓋をして回転装置(マツシタ工業製)に装着して60回転/分の速度で10分間回転させた。
試験終了後、ピンセットで試験布3枚を取り出し、滅菌処理したビニール袋に入れ、SCDLP培地(日本製薬製Soybean-Casein Digest Broth with Lectin & Polysorbate 80)30mLを加え、試験布に付着させた試験菌を抽出機で1分間洗い出した。その抽出液を1mL採取し、9mLの生理食塩水に加え、10倍希釈液とした。希釈液をさらに10倍希釈する操作をあと2回繰り返して、100倍、1000倍希釈液を得た。
各希釈液1mLを48℃のトリプトソイ寒天培地(ディフコ社)と混合して37℃で48時間、混釈培養した。生育したコロニー数を数え、次の式より殺菌効果(Δlog)を求めた。
(6)殺菌力評価
対照試料として、洗浄剤組成物水溶液の代わりに、ポリソルベート80の500ppm水溶液を用いた以外は前記殺菌試験と同様に試験して生菌数を求めた。次の式より殺菌力(Δlog)を求めた。殺菌力(Δlog)1.0以上を合格とする。結果を表1及び表2に示す。

殺菌力(Δlog)=対照試料を用いた場合の生菌数の対数値
−洗浄剤組成物を用いた場合の生菌数の対数値
3.洗浄力の評価:
塩化カルシウム・二水和物59.03gおよび塩化マグネシウム六水和物27.21gを精製水に溶解して1000mLとして3000°DHの硬水とした。3000°DHの硬水0.9mL、および上で調製した洗浄剤組成物0.3mLを25℃の水に添加して900mLとし、洗浄液を調製した。
各洗浄液をターゴトメータ(Terg−O−Tometer)に入れ、洗濯科学協会の人工汚垢布10枚およびチャージ布として裁断した綿メリヤス布を合わせて30g入れ、25℃、10分、120pmで洗浄した。その後、30Lの水道水で布を2回すすぎ、人工汚垢布を乾燥させた。
人工汚垢布の反射率Z値は分光式色差計(日本電色工業社、SE2000)にて求めた。洗浄力(%)は下記式より求めた。洗浄力(%)=50以上を合格とする。結果を表1及び表2に示す。

洗浄率(%)={(汚垢布のZ値−洗浄布のZ値)/(汚垢布のZ値−未汚垢布のZ値)}×100
実施例及び比較例の洗浄剤組成物を調製するのに使用した成分を以下に示す。
1.A成分
(1)A−1
a−1:ポリオキシエチレン(5)ヤシアルキルアミン、ライオン・アクゾ株式会社製、「エソミンC/15」
a−2:ポリオキシエチレン(7)ドデシルアミン、日油株式会社製、「ナイミーンL−207」
a−3: ポリオキシエチレン(2)ヤシアルキルアミン、ライオン・アクゾ株式会社製、「エソミンC/12」
a−4:ポリオキシプロピレン(2)ポリオキシエチレン(2)ヤシアルキルアミン、略称:PO(2)EO(2)アルキルアミン、合成品
合成法:4Lオートクレーブに、ポリオキシエチレン(2)ヤシアルキルアミン(ライオン・アクゾ株式会社製、「エソミンC/12」)575.0gと、水酸化ナトリウム40%水溶液4.0gを仕込み、系内を窒素で置換し、加温減圧により脱水を行った。140℃まで昇温した後、酸化プロピレン232.3gを少量ずつ導入して反応させた後、160℃で1時間熟成させた。100℃で減圧により残存酸化プロピレンを除去した後、冷却して生成物を取り出し、酢酸で中和処理を行い、(a−3)を得た。
(2)A−2
a−5:N−ヤシアルキル−1,3−ジアミノプロパン、ライオン・アクゾ株式会社製、「デュオミンCD」。
(3)比較品
a−6(比較品):ポリオキシエチレン(15)ヤシアルキルアミン、ライオン・アクゾ株式会社製、「エソミンC/25」
a−7(比較品):ジメチルドデシルアミン、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーミンDM12D」
a−8(比較品):ポリオキシエチレン(15)N−牛脂アルキル−1,3−ジアミノプロパン、ライオン・アクゾ株式会社製、「エソデュオミンT/25」
a−9(比較品):N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン、東京化成工業株式会社製、試薬
2.B成分
b−1:塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、和光純薬工業株式会社製、試薬
b−2:塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカード16−50」、純分50%
b−3:塩化ジデシルジメチルアンモニウム、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカード210−80E」、純分80%
b−4:塩化ヤシアルキルベンジルジメチルアンモニウム(塩化ベンザルコニウム)、ライオン・アクゾ株式会社製、「アーカードCB−50」、純分50%
3.C成分
c−1:MEE(C124EO15)
1123COO(CH2CH2O)mCH3とC1327COO(CH2CH2O)mCH3との質量比で8/2の混合物、m=平均15、合成品
特開2000−144179号公報に記載の実施例における製造例1に準じて合成した。すなわち、化学組成が2.5MgO・Al23・nH2Oである水酸化アルミナ・マグネシウム(協和化学工業(株)製、商品名:キョーワード300)を、600℃で1時間、窒素雰囲気下で焼成して得られた焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒2.2gと、0.5規定の水酸化カリウムエタノール溶液2.9mLと、ラウリン酸メチルエステル280g及びミリスチン酸メチルエステル70gとを4Lオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置換した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3atmに維持しつつ、酸化エチレン1052gを導入し、撹拌しながら反応させた。さらに、反応液を80℃に冷却し、水159gと、濾過助剤として活性白土及び珪藻土をそれぞれ5g添加した後、触媒を濾別して、(c−1)を得た。
c−2: MEE(C12EO15)
1123COO(CH2CH2O)mCH3、m=平均15、合成品。
ラウリン酸メチルエステル280g及びミリスチン酸メチルエステル70gの代わりに、ラウリン酸メチルエステル350gを用い、酸化エチレン1079gを導入した以外は、上記(a−1)の合成方法と同様にして(a−2)を得た。
c−3:AE(C12EO15)、ポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテル(日本エマルジョン株式会社製、「EMALEX 715」)
c−4:AE(C12EO9)、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル(日本エマルジョン株式会社製、「EMALEX 709」)
c−5:ポリソルベート80、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレアート(日本エマルジョン株式会社製、「EMALEX ET−8020」)
Figure 2013221092

Claims (6)

  1. (A)(A−1)及び(A−2)からなる群から選ばれる少なくとも1種のアミン化合物:
    (A−1)下記式(1)で表されるポリオキシアルキレンアミン

    Figure 2013221092

    (式中、R11は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、AOは炭素数2〜3のアルキレンオキサイド基であり、p及びqはそれぞれAOの平均付加モル数を示し、0より大きい数であり、p+q=2〜9である。)

    (A−2)下記式(2)で表されるアルキルアミノアルキルアミン

    12−NH−R13−NH2 (2)

    (式中、R12は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、R13は炭素数1〜4のアルキル基である。)
    (B)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、及び
    (C)(A)成分以外の非イオン性界面活性剤
    を含有し、
    (A)成分と(C)成分との質量比(A)/(C)=3/97〜20/80である
    ことを特徴とする衣料用液体洗浄剤組成物。
  2. (A)成分が、ポリオキシエチレン(5)ヤシアルキルアミン、ポリオキシエチレン(7)ドデシルアミン、ポリオキシエチレン(5)牛脂アルキルアミン、ポリオキシエチレン(4)オクタデシルアミン、ポリオキシエチレン(7)オクタデシルアミン、N−ヤシアルキル−1,3−ジアミノプロパン及びN−牛脂アルキル−1,3−ジアミノプロパンからなる群から選ばれる請求項1記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
  3. (A)成分の配合量が1〜10質量%である請求項1又は2記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
  4. (C)成分が、下記式(5)で表される非イオン性界面活性剤である請求項1〜3のいずれか1項記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
    1−X−(AO)n−R2 (5)
    (式中、−X−が−O−のとき、R1は炭素数10〜22のアルキル基またはアルケニル基であり、R2は水素原子である。−X−が−COO−のとき、R1は炭素数9〜21のアルキル基またはアルケニル基であり、R2は炭素数1〜3のアルキル基である。AOは、炭素数2〜3のアルキレンオキサイドであり、nはAOの平均付加モル数を示し、5〜20の数である。)
  5. (C)成分の配合量が10〜60質量%である請求項1〜4のいずれか1項記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
  6. (B)成分の配合量が1〜10質量%である請求項1〜5のいずれか1項記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
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JP7488126B2 (ja) 2020-06-24 2024-05-21 花王株式会社 除菌洗浄剤組成物

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