JP2013220953A - 二酸化炭素分離回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ガスが有する熱を有効活用しながら連続的にCO2を分離回収する。
【解決手段】CO2を含む排気ガスから吸収材を用いてCO2を分離回収する二酸化炭素分離回収装置であって、吸収材を格納した回転体を連続回転させ、回転体の近傍に配置された排気ガス導入路を介して回転体の吸収材に排気ガスの熱を与えることにより排気ガス導入流路近傍部分の吸収材をCO2放出温度まで加熱し、回転体の吸収材がCO2放出温度よりも低いCO2吸収温度に下がったとき、排気ガスを吸収材と接触させることによりCO2を吸収材に吸収させ、CO2の除去された排気ガスを回転体から外部へ放出し、回転体が回転することによりCO2を吸収した吸収材が排気ガス導入路近傍部分に近づき、CO2を吸収した吸収材が排気ガスの熱によりCO2放出温度に再び設定された位置でCO2を放出して回転体の外部へ放出するようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、二酸化炭素分離回収装置に関し、特に、二酸化炭素(以下、これをCO2 という。)を含んだ排気ガスからCO2 を分離・回収する場合に適用して好適なものである。
CO2 は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一つとして、排出量削減が課題となっている。CO2 の大気中への排出量を削減する方法としては、例えば、火力発電所やガソリンエンジンなどのCO2 を含有する排気ガスを排出するCO2 排出源において、排気ガス中のCO2 を分離・回収することにより、排出される排気ガス中にCO2 を含まなくする方法がある。
このようなCO2 を分離・回収する技術として、化学吸収法、物理吸収法、膜分離法、吸着分離法が実用化段階にあるとされている(例えば、非特許文献1参照)。例えば、アミン系の吸着液を用いた化学吸収法は、火力発電所などの大規模な二酸化炭素排出源からの回収に実用化されている。
しかしながら、燃料電池のような火力発電所などに比べて小型の規模でありながら、CO2 を高濃度で含有する高温の排気ガスを常圧(大気圧)で排出する排出源においては、上述したCO2 の分離・回収技術にいくつかの問題がある。
まず、アミン系の吸着液を用いる化学吸収法では、当該吸着液がCO2 を分離・回収する温度が40〜50℃であるため、高温の排気ガスを一旦冷却してからCO2 を分離・回収する必要がある。
また、物理吸収法、吸着分離法、膜分離法では、高濃度のCO2 の排気ガスに用いることができるが、まず、効率の良いCO2 の分離・回収には高圧が必要であり、また、この場合においても、高温の排気ガスを一旦冷却してから分離・回収する必要がある。
ところが、例えば、出力が数〜数十kWの固体酸化物形燃料電池(SOFC(Solid Oxide Fuel Cell))では、火力発電所などに比べて小規模でありながら、CO2 を高濃度で含有する高温の排気ガスを、高圧状態ではない常圧(大気圧)で排出するCO2 排出源である。このため、上述した分離・回収技術では、排気ガスを冷却し、また、高圧にするなどの工程が必要となり、CO2 を容易に分離・回収することができないという問題がある。
高温でCO2 を吸収できる固体のCO2 吸収材(以下、これを固体吸収材という。)を用いることができれば、毒性のないドライプロセスで高純度のCO2 回収が可能となる。さらに、燃料電池、特に運転温度の高い固体酸化物形燃料電池(SOFC)においては、運転温度と近い反応温度を持つCO2 吸収材を用いたCO2 分離・回収プロセスの実現により、CO2 を吸収された後の排気ガスも高温であることから、排気ガスの熱を活用したメタン改質など付加価値を有するシステムを組めることが可能となる。
このため、固体のCO2 吸収材を用いることで、固体酸化物形燃料電池(SOFC)による発電システムなどの小規模のCO2 排出源からのCO2 回収のためのエネルギー収支においても、アミン系吸収液などより優位なシステムが実現可能になる。
固体吸収材を用いたCO2 分離装置としては、複数の提案が成されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。しかしながら、特許文献1、2で提案された装置では、CO2 を回収する排気ガスを、CO2 吸収材の吸収温度に合わせるための加熱が必要なことや、バルブ切換えなどの複雑な機構が必要なこと、エネルギー収支の面でコストの上昇を招くこと、などの問題があった。
一方、特に、バルブ切換えなどの複雑な機構が必要なことを改善することを主眼になされた二酸化炭素分離システムが提案されている(例えば、特許文献3参照)が、この二酸化炭素分離システムにおいて考案されている構造では、CO2 の吸収放出を行う固体吸収材(特許文献3においては吸収分離剤と称する)の温度設定を行う位置が固体吸収材格納容器(ロータ)の左右部分で独立となっているために、排熱の有効利用という面では必ずしも効率的な構造となっていない。
また二酸化炭素分離システムでは、CO2 を放出するための固体吸収材の温度設定のために、専用の加熱手段(燃焼方式、CO2 排出を伴う)を用意している。さらに、分離回収の処理を行うべき排気ガスの温度を(補助的であると推定されはするが)加熱手段の余熱を使って、CO2 を吸収できる温度まで加熱することを改めて行っているということから判断して、そもそも排気ガスが持つ高温の余熱(排熱)を有効利用するという工夫がなされた構造とはなっておらず非効率である、という課題を有していた。
特開2005−161220号公報 特開2005−075683号公報 特開2001−116476号公報
財団法人地球環境産業技術研究機構 編、「図解 CO2貯留テクノロジー」、株式会社工業調査会、初版2刷、2008年。
ところで上述した特許文献1乃至3の装置では、排気ガスの余熱を有効利用しているとはいえず非効率であると共に、その構成が複雑であるという問題があった。
本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、発電システム等の高温の排気ガスが有する熱を有効活用しながら、当該排気ガスから連続的にCO2 を分離・回収し得る二酸化炭素分離回収装置を提案しようとするものである。
上述した目的を達成するため、本発明においては、二酸化炭素(以下、CO2 とする)を含む排気ガスから、当該CO2 の吸収材を用いてCO2 を分離回収する二酸化炭素分離回収装置であって、前記吸収材を格納した円盤状もしくは円筒状の回転体と、前記回転体を連続回転させる回転手段と、前記回転体の近傍に配置された排気ガス導入路を介して当該回転体に格納されている前記吸収材に前記排気ガスの熱を与えることにより前記吸収材をCO2 放出温度まで加熱するCO2 放出温度加熱手段と、前記回転体に格納されている前記吸収材が前記CO2 放出温度よりも低いCO2 吸収温度に下がったときに、前記排気ガスを前記吸収材と接触させることにより当該排気ガスのCO2 を当該吸収材に吸収させ、CO2 の除去された排気ガスを前記回転体から外部へ放出する排気ガス放出経路と、前記回転体が回転することにより前記CO2 を吸収した前記吸収材が前記排気ガス導入路に近づき、前記CO2 を吸収した前記吸収材が前記CO2 放出温度加熱手段によってCO2 放出温度に再び設定された位置でCO2 を放出し、当該CO2 を前記回転体から外部へ放出するCO2 放出経路とを備えるようにする。
また本発明においては、請求項1に記載の二酸化炭素分離回収装置であって、前記CO2 放出経路に対して、前記CO2 を放出する際に流動を与えて物質移動抵抗を下げるため、CO2 供給源からCO2 キャリアガスを導入するキャリアガス導入経路を具備するようにする。
さらに本発明において、請求項2に記載の二酸化炭素分離回収装置であって、前記CO2 放出経路は、当該CO2 放出経路から外部へ放出される一部を前記キャリアガス導入経路に戻して再利用するようにする。
本発明によれば、回転体が回転しているため、回転体に格納された吸収材がCO2 吸収温度のときに排気ガスを当該吸収材と接触させることにより排気ガスからCO2 を吸収材に吸収させた後、CO2 を吸収した吸収材が排気ガス導入路に近づき、当該排気ガス導入路を流れる排気ガスの熱により再度CO2 放出温度まで加熱されたとき吸収材からCO2 を外部へ放出し、これを連続的に繰り返すことができるので、排気ガスが有する熱を有効活用しながら当該排気ガスから連続的に二酸化炭素を分離・回収することができる。
また本発明によれば、CO2 供給源からキャリアガス導入経路を介してCO2 キャリアガスをCO2 放出経路へ導入することができるので、吸収材からのCO2 を効率的に外部へ放出することができる。
さらに本発明によれば、CO2 放出経路から外部へ放出される一部をキャリアガス導入経路に戻して再利用することができる。
本願発明の基本概念を示す略線的ブロック図である。 第1の実施の形態における連続CO2 分離回収装置の外観構成を示す略線的斜視図である。 第1の実施の形態における連続CO2 分離回収装置の縦断面構成を示す略線的断面図である。 CO2 吸収材格納円盤における回転摺動部の構造を示す正面図、断面図及び詳細図である。 第1の実施の形態における連続CO2 分離回収装置にキャリアガス導入経路を追加した場合の構成を示す略線的斜視図である。 第2の実施の形態における連続CO2 分離回収装置の外観構成を示す略線的斜視図である。 第2の実施の形態における連続CO2 分離回収装置にキャリアガス導入経路を追加した場合の構成を示す略線的斜視図である。 連続CO2 分離回収装置の実装例を示す略線的斜視図である。
(1)本願発明の基本概念
図1に示すように、本願発明の二酸化炭素分離回収システム1は、発電システム(内燃機関、ボイラ、燃料電池)等のようなCO2 排出源2からのCO2 が含まれた排気ガスG1を連続CO2 分離回収装置3に導入し、当該CO2 分離回収装置3によりCO2 と、当該CO2 だけを除去した後の排気ガスG2とに分離し、CO2 と排気ガスG2とをそれぞれ別経路により排出することを基本概念とする。
また本発明では、連続CO2 分離回収装置3の説明に入る前に、当該連続CO2 分離回収装置3に用いられる固体のCO2 吸収材について説明する。CO2 吸収材としては、リチウムジルコネート、アルカリ金属の酸化物またはアルカリ土類金属の酸化物を用いることができる。これらの化合物については、例えば、特許文献4(特開平9−99214号公報)や特許文献5(特開平10−152302号公報)において詳細が開示されている。
また同じくCO2 吸収材として、リチウムシリケート、リチウムジルコネート、リチウムフェライトで代表されるリチウム複合酸化物などを使用することもできる。これらの酸化物については、例えば、特許文献6(特開2006−255560号公報)において詳細が開示されている。
ここで、本発明に使用するCO2 吸収材としては、例えば、リチウムシリケートをペレット状に加工したものを用いることが好適である。これは、ペレット状に加工されたリチウムシリケートは、表面積が大きくなり、排気ガスG1に含まれているCO2 が当該リチウムシリケートと接触し易く、化学反応が起こり易くなり、吸収が容易となるからである。
次に、二酸化炭素分離回収システム1で用いられる連続CO2 分離回収装置3の具体的構成を、第1の実施の形態及び第2の実施の形態において以下それぞれ説明する。
(2)第1の実施の形態
(2−1)第1の実施の形態における連続CO2 分離回収装置の構成
図2及び図3に示すように、連続CO2 分離回収装置3はペレット状のリチウムシリケートでなるCO2 吸収材(図示せず)をその内部に格納した例えば7枚のCO2 吸収材格納円盤11が並設された構成を有している。
7枚のCO2 吸収材格納円盤11は、その回転軸に、円筒状で貫通穴を有するステータ(固定子)14が配置され、そのステータ14に対してロータとしてのCO2 吸収材格納円盤11が摺動自在に矢印方向へ定速回転(時計回り)する。
7枚のCO2 吸収材格納円盤11の間には、それぞれ扇状の薄い流路(以下、これを扇状流路という。)13が両隣のCO2 吸収材格納円盤11に挟まれた接触状態で6個設けられている。
6個の扇状流路13は、その一方側と、排気ガス導入管12とが接続されており、当該排気ガス導入管12の排気ガス入口12AからCO2 排出源2(図1)の排気ガスG1(CO2 を含む)を導入する。6個の扇状流路13は、その他方側と、円筒状でなるステータ(固定子)14の排気ガス導入部分14Aとが接続されており、CO2 排出源2からの排気ガスG1を排気ガス導入部分14Aを介してステータ14内に流入させる。
このときステータ14内に流入した排気ガスG1(CO2 を含む)は、両隣のCO2 吸収材格納円盤11に挟まれた扇状流路13から排気ガス導入部分14Aを通過するので、CO2 吸収材格納円盤11の内部に格納されたCO2 吸収材(図示せず)と直接接触することはない。
但し連続CO2 分離回収装置3は、扇状流路13からステータ14内に排気ガスG1が流入する際、扇状流路13を介して両隣のCO2 吸収材格納円盤11に格納されているCO2 吸収剤(図示せず)へ当該排気ガスG1の余熱(余剰エネルギー)だけを与えることにより、CO2 吸収材をCO2 放出条件温度(例えば約800℃)に到達させることができる。
なお扇状流路13は、両隣のCO2 吸収材格納円盤11と対接したその表面部分にフィン(図示せず)の形成されたフィン構造が設けられている。これにより扇状流路13は、当該扇状流路13を流れる排気ガスG1の余熱をCO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収材へ効率的に伝熱することができる。
連続CO2 分離回収装置3は、扇状流路13の内部温度を熱電対(温度センサ)32により監視しており、当該扇状流路13の内部温度が約800℃に到達していない場合、CO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収材をCO2 放出条件温度(例えば約800℃)に到達させることができないため、ブロワ28を用いて、排気ガスG1を再加熱した熱風を扇状流路13内へ吹き掛ける。
ステータ14は、排気ガス導入部分14Aとほぼ対向したCO2 吸収材格納円盤11の円盤角度位置近傍に排気ガス排出部分14Bを有し、当該排気ガス排出部分14BがCO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収流路11Aと接続されている。
従って、CO2 排出源2から排気ガス導入部分14Aを介してステータ14内に流入した排気ガスG1は、当該ステータ14の排気ガス排出部分14BからCO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収流路11Aを通過し、排気ガス排出管16へ向かう。
CO2 吸収材格納円盤11は、CO2 吸収流路11AにCO2 吸収材(図示せず)を格納しているため、当該CO2 吸収材がCO2 吸収条件温度(例えば約600℃)のとき、ステータ14の排気ガス排出部分14Bから流入した排気ガスG1からCO2 を効率良く吸収する。
ここでCO2 吸収材は、先ほど、扇状流路13を流れる排気ガスG1の余熱によりCO2 放出条件温度(例えば約800℃)に到達している。従って連続CO2 分離回収装置3では、7個のCO2 吸収材格納円盤11の間に配置された外気吹掛用ブロワ17がCO2 吸収流路11Aへ外気を拭き掛けることにより、CO2 吸収材をCO2 吸収条件温度(約600℃)になるように制御する。
連続CO2 分離回収装置3は、CO2 吸収流路11Aの内部温度を熱電対(温度センサ)31により監視しており、当該CO2 吸収流路11Aの内部温度が約800℃から約600℃へ冷温されていない場合、CO2 吸収流路11A内のCO2 吸収材をCO2 吸収条件温度(例えば約600℃)に低下させることができないため、ブロワ28から冷風をCO2 吸収流路11Aへ吹き掛ける。
なお7個のCO2 吸収材格納円盤11の側面には、外気吹掛用ブロワ17からの外気が吹き掛けられる領域近辺に略扇状の金属板21が貼り付けられており、互いに隣接した2枚の金属板21により外気吹掛用の空気スリット22が形成されている。
従って連続CO2 分離回収装置3では、第1のCO2 吸収条件温度設定手段としての外気吹掛用ブロワ17が空気スリット22に低温の外気を吹き掛けることによりCO2 吸収材をCO2 吸収条件温度(約600℃)に設定することができる。
但し、外気吹掛用ブロワ17が形成する低温の外気流路は、CO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収流路11Aを流れる排気ガス流路(CO2 吸収材格納円盤11内)とは分離されており、CO2 吸収材をCO2 吸収条件温度(約600℃)に設定するために使用された後の外気がそのまま外部へ放出される。
7枚のCO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収流路11Aは、排気ガス排出管16とそれぞれ接続されており、当該7枚のCO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収流路11AでCO2 の吸収された後の排気ガスG2(CO2 を含まない)を排気ガス出口16Aから外部へ排出する。
ところで連続CO2 分離回収装置3では、後述するように、CO2 を吸収したCO2 吸収材から吸収済みのCO2 を放出させ、当該放出させたCO2 を外部へ排出するため、7枚のCO2 吸収材格納円盤11の内周側にメッシュ状のメッシュ部分11B(図3)が形成され、外部と連通するようにしておく必要がある。
しかしながら、連続CO2 分離回収装置3は、CO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収流路11Aにメッシュ部分11Bが形成されたことにより、ステータ14の排気ガス排出部分14BからCO2 吸収流路11Aへ流れる排気ガスG1(CO2 を含む)がメッシュ部分11Bを介してCO2 吸収材格納円盤11の外部へ漏洩する可能性が生じてしまう。
このような排気ガスG1(CO2 を含む)の漏洩を少なくするため、連続CO2 分離回収装置3は排気ガス排出管16の排気ガス出口16A近傍に設けられたブロワ18(図3)により排気ガス出口側からCO2 吸収流路11Aを吸引することにより、当該CO2 吸収流路11Aの内部を若干負圧に設定する。
これにより連続CO2 分離回収装置3は、CO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収流路11Aにメッシュ部分11Bが形成されていても、負圧用ブロワ18(図3)による当該メッシュ部分11Bからの排気ガスG1(CO2 を含む)の漏洩を防止し、CO2 吸収流路11AのCO2 吸収材により排気ガスG1からCO2 を効率的に吸収することができる。
ここで連続CO2 分離回収装置3は、負圧用ブロワ18(図3)により当該メッシュ部分11Bを介して吸引することにより外気を導入することになるため、当該外気によって約800℃あったCO2 吸収剤をCO2 吸収流路11A内で温度低下させる。
従って連続CO2 分離回収装置3は、第1のCO2 吸収条件温度設定手段としての外気吹掛用ブロワ17が空気スリット22に低温の外気を吹き掛けると共に、第2のCO2 吸収条件温度設定手段としての負圧用ブロワ18によりCO2 吸収流路11A内へ外気を導入することによって、当該CO2 吸収流路11A内のCO2 吸収材をCO2 吸収条件温度(約600℃)に設定するように制御する。
但し連続CO2 分離回収装置3は、負圧用ブロワ18によるCO2 吸収流路11A内への外気導入により、CO2 吸収流路11Aのメッシュ部分11Bから排気ガスG1(CO2 を含む)の漏洩を防しながら、CO2 吸収材を約800℃から約600℃へ温度低下させることができるのであれば、必ずしも第1のCO2 吸収条件温度設定手段としての外気吹掛用ブロワ17を用いる必要はない。
連続CO2 分離回収装置3は、CO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収流路11A内のCO2 吸収材をCO2 吸収条件温度(約600℃)に設定した後、当該CO2 吸収流路11Aにステータ14からの排気ガスG1(CO2 を含む)を通過させることにより、当該排気ガスG1に含まれているCO2 をCO2 吸収材に効率良く吸収させ、CO2 が吸収された後の当該CO2 が除去された排気ガスG2を排気ガス排出管16の排気ガス出口16Aから外部へ排出する。
ところで連続CO2 分離回収装置3は、7個のCO2 吸収材格納円盤11が定速回転したとき、7個のCO2 吸収材格納円盤11の間に配置された6個の扇状流路13とCO2 吸収流路11Aとが一時的に隣り合った状態となるため、当該扇状流路13内を流れる高温の排気ガスG1の余熱によりCO2 吸収流路11A内のCO2 吸収材の温度を再び上昇させる。
そして連続CO2 分離回収装置3は、7個のCO2 吸収材格納円盤11が定速回転してCO2 吸収流路11Aが扇状流路13付近を回転通過し終える回転角度位置近傍でCO2 吸収流路11A内のCO2 吸収材がCO2 放出条件温度(約800℃)程度にまで再び上昇し、当該CO2 吸収材に吸収済みのCO2 を放出させる。
CO2 吸収材から放出されたCO2 は、7個のCO2 吸収材格納円盤11内にそれぞれ設けられた7個のCO2 放出管26からCO2 放出経路27を介してCO2 吸収材格納円盤11の外部へ排出される。因みに連続CO2 分離回収装置3では、CO2 放出管26からCO2 放出経路27を介してCO2 を排出する圧力が不十分な場合、CO2 放出経路の出口付近に設けたブロワ(図示せず)によりCO2 を吸引して強制的に排出するようにしても良い。
連続CO2 分離回収装置3は、扇状流路13を流れる排気ガスG1だけではCO2 吸収材格納円盤11に格納されているCO2 吸収材(図示せず)をCO2 放出条件温度(例えば800℃)に到達させることが出来ない場合、CO2 吸収材格納円盤11のCO2 放出管26の入口近傍に設けた電気ヒーター28によりCO2 吸収材をCO2 放出条件温度(例えば800℃)に到達させるようにしても良い。
続いて、CO2 吸収材格納円盤11を回転させる一方、当該CO2 吸収材格納円盤11内を流れる排気ガスG1のシール(封止)構造について、図4を用いて説明する。
CO2 吸収材を格納しているCO2 吸収材格納円盤11は、内周側の円盤側面にメッシュ部分11Bが形成されており、そのメッシュ部分11Bに対する負圧用ブロワ18(図1)の負圧により排気ガスG1をCO2 吸収流路11Aから漏洩させることのないガス流路が確保されている。また同時にCO2 吸収材格納円盤11は、当該CO2 吸収材格納円盤11全体を覆うためのケーシング36に収納されている。
CO2 吸収材格納円盤11は、ステータ14の排気ガス排出部分14B近傍で、当該ステータ14がセラミックボールベアリング33によって回転支持される。さらにCO2 吸収材格納円盤11は、排気ガス排出部分14B近傍に、複数のフィン状の円周板が向き合い互いに噛み合うことにより排気ガスG1の流路抵抗を生じさせるマルチフィン構造11Cが形成されており、当該排気ガスG1がCO2 吸収流路11Aから外部へ更に漏洩し難い構造としている。
なおCO2 吸収材格納円盤11のCO2 放出管26は、ケーシング36の後方から外部へ突出した状態で設けられており、CO2 吸収材に吸収されたCO2 を当該CO2 放出管26から外部へ排出させる。
さらに図2との対応部分に同一符号を付した図5に示すように、連続CO2 分離回収装置3は、CO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収材から放出したCO2 をCO2 放出管26及びCO2 放出経路27経由で外部へ排出する際に、流動を与えて物質移動抵抗を下げるため、当該CO2 放出管26の入口近傍で、CO2 吸収材格納円盤11の対向位置に、外部のCO2 供給源(図示せず)からCO2 キャリアガスを導入するためのCO2 キャリアガス導入管46の出口を配置する。
これにより連続CO2 分離回収装置3は、CO2 供給源及びキャリアガス導入管46から導入されるCO2 キャリアガスにより、CO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収材から放出したCO2 の外部への強制流れを形成し、CO2 排出の効率化を一段と図ることができる。
連続CO2 分離回収装置3は、キャリアガス導入管46から導入されるCO2 キャリアガスを節約するため、CO2 放出経路27から排出されるCO2 ガスの一部をCO2 キャリアガスとしてキャリアガス導入管46の入口へと戻し、再利用を図ることもできる。
このような構成の連続CO2 分離回収装置3は、図8に示すように、例えば、固体酸化物型燃料電池(SOFC)発電システム200から発生する排気ガスと、それが有する余熱を処理・利用するために、固体酸化物型燃料電池(SOFC)発電システム200の(発電)モジュール201の上部に設置されることが想定される。
そして連続CO2 分離回収装置3は、当該連続CO2 分離回収装置3に対して排気ガス入出口、CO2 放出口、並びに必要な断熱材202、203等により覆われるような構造とすることにより、CO2 を連続的かつ高効率に分離・回収することができる。
(2−2)第1の実施の形態における作用及び効果
以上の構成において連続CO2 分離回収装置3は、排気ガス導入管12の排気ガス入口12AからCO2 排出源2(図1)の排気ガスG1(CO2 を含む)を扇状流路13に流入し、ステータ14の内部からCO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収流路11Aへと排気ガスG1を流させる。
このとき連続CO2 分離回収装置3は、第1のCO2 吸収条件温度設定手段としての外気吹掛用ブロワ17及び又は第2のCO2 吸収条件温度設定手段としての負圧用ブロワ18によりCO2 吸収流路11A内のCO2 吸収材をCO2 吸収条件温度(約600℃)に設定しているので、排気ガスG1(CO2 を含む)からCO2 を効率的に分離してCO2 吸収材に吸収させ、CO2 の除去された後の排気ガスG2だけを排気ガス排出管16の排気ガス出口16Aから外部へ排出することができる。
連続CO2 分離回収装置3は、CO2 吸収材格納円盤11が定速回転しているため、当該CO2 吸収材格納円盤11のCO2 吸収流路11Aが扇状流路13と一時的に隣り合った状態となり、当該扇状流路13内を流れる高温の排気ガスG1の余熱により、CO2 吸収流路11A内のCO2 吸収材をCO2 放出条件温度(約800℃)にまで再び上昇させ、当該CO2 吸収材から吸収済みのCO2 を放出させ、CO2 放出管26及びCO2 放出経路27経由で外部へ排出することができる。
このように連続CO2 分離回収装置3は、CO2 吸収材格納円盤11が定速回転していることにより、排気ガスG1(CO2 を含む)のCO2 をCO2 吸収条件温度(約600℃)に設定したCO2 吸収材に吸収させ、当該CO2 の除去された後の排気ガスG2を外部へ排出した後、当該排気ガスG1の余熱によりCO2 放出条件温度(約800℃)程度にまで再び到達させた使用済みのCO2 吸収材からCO2 を放出させて外部へ排出する流れを繰り返し連続的に実行することができる。
以上の構成によれば、連続CO2 分離回収装置3は、排気ガスG1の余熱を有効活用しながら、当該排気ガスG1に含まれているCO2 を連続的かつ高効率で分離・回収することができる。
(3)第2の実施の形態
(3−1)第2の実施の形態における連続CO2 分離回収装置の構成
図3との対応部分に同一符号を付した図6(A)及び(B)に示すように、連続CO2 分離回収装置3はペレット状のリチウムシリケートでなるCO2 吸収材(図示せず)をその内部に格納した中空状円筒51を有している。なお、第2の実施の形態における連続CO2 分離回収装置3では、第1の実施の形態における連続CO2 分離回収装置3と相違する点を中心に説明する。
連続CO2 分離回収装置3では、当該中空状円筒51の回転軸に円筒状で貫通穴を有するステータ(固定子)52が配置され、そのステータ52に対してロータとしての中空状円筒51が摺動自在に矢印方向へ定速回転(時計回り)する。
中空状円筒51には、当該中空状円筒51の端面と接触状態で配置された扇状の薄い流路(以下、これを扇状流路という。)53が設けられ、一方側の排気ガス入口53AからCO2 排出源2(図1)の排気ガスG1(CO2 を含む)を導入する。
扇状流路53は、その他方側の排気ガス排出部分53Bと、円筒状でなるステータ(固定子)52の排気ガス導入部分52Aとが接続されており、CO2 排出源2からの排気ガスG1を排気ガス排出部分53B及びステータ52の排気ガス導入部分52Aを介して当該ステータ52内に流入させる。
このときステータ52内に流入した排気ガスG1(CO2 を含む)は、中空状円筒51の外側で隣接した扇状流路53から排気ガス導入部分52Aを通過するため、CO2 吸収材(図示せず)を格納している中空状円筒51の内部を通過することがないまま、ステータ52内に流入される。
従って、この排気ガスG1(CO2 を含む)は中空状円筒51の回転軸周辺のステータ52内に流入する手前までは、中空状円筒51の内部に格納されたCO2 吸収材(図示せず)と直接接触することはない。
但し連続CO2 分離回収装置3は、扇状流路53からステータ52内に排気ガスG1が流入する際、扇状流路53を介して中空状円筒51に格納されているCO2 吸収材(図示せず)へ当該排気ガスG1の余熱(余剰エネルギー)だけを与え、CO2 吸収材をCO2 放出条件温度(例えば約800℃)に到達させることができる。
なお扇状流路53は、中空状円筒51と対接したその表面部分にフィン(図示せず)の形成されたフィン構造が形成されている。これにより連続CO2 分離回収装置3は、扇状流路53を流れる排気ガスG1の余熱を効率的に中空状円筒51のCO2 吸収材へ伝熱することができる。
ステータ52は、排気ガス導入部分52Aとほぼ対向した中空状円筒51の円筒角度位置近傍に排気ガス排出部分52Bを有し、当該排気ガス排出部分52Bが中空状円筒51のCO2 吸収流路51Aと接続されている。
従って、CO2 排出源2からの排気ガス導入部分52Aを介してステータ52内に流入した排気ガスG1は、当該ステータ52の排気ガス排出部分52Bから中空状円筒51のCO2 吸収流路51Aを通過し、排気ガス排出管57へ向かう。
中空状円筒51は、CO2 吸収流路51Aの内部にCO2 吸収材(図示せず)を格納しているため、当該CO2 吸収材がCO2 吸収条件温度(例えば約600℃)のとき、ステータ52の排気ガス排出部分52Bから流入した排気ガスG1からCO2 を効率良く吸収することができる。
ここでCO2 吸収材は、先ほど、扇状流路53を流れる排気ガスG1の余熱によりCO2 放出条件温度(例えば約800℃)に到達している。従って連続CO2 分離回収装置3は、中空状円筒51のCO2 吸収流路51Aの外周を包み込むように金属板で形成された空気スリット55に対して外気吹掛用ブロワ17から外気を拭き掛けることにより、CO2 吸収流路51AのCO2 吸収材をCO2 吸収条件温度(約600℃)になるように制御する。
但し、外気吹掛用ブロワ17が形成する低温の外気流路は、中空状円筒51のCO2 吸収流路51Aを流れる排気ガス流路(CO2 吸収材格納円盤11内)とは分離されており、CO2 吸収材をCO2 吸収条件温度(約600℃)に設定するために使用された後の外気はその後外部へ排出される。
中空状円筒51のCO2 吸収流路51Aは、排気ガス排出管57と接続されており、当該CO2 吸収流路51AのCO2 吸収材によりCO2 の吸収された後の排気ガスG2(CO2 を含まない)を排気ガス出口57Aから外部へ排出する。
ここで連続CO2 分離回収装置3では、既にCO2 を吸収した使用済みのCO2 吸収材からCO2 を放出させ、当該放出したCO2 を外部へ排出する必要があり、そのため、中空状円筒51の内周側にメッシュ状のメッシュ部分51Bが形成され、外部と連通している。
連続CO2 分離回収装置3は、中空状円筒51のCO2 吸収流路51A内のCO2 吸収材をCO2 吸収条件温度(約600℃)に設定した後、当該CO2 吸収流路51Aにステータ52からの排気ガスG1(CO2 を含む)を通過させることにより、当該排気ガスG1に含まれているCO2 をCO2 吸収材に効率良く吸収させ、CO2 が吸収された後の当該CO2 が除去された排気ガスG2を排気ガス排出管57の排気ガス出口57Aから外部へ排出する。
ところで連続CO2 分離回収装置3は、中空状円筒51が定速回転したとき、当該中空状円筒51が扇状流路53と一時的に隣り合った状態となるため、当該扇状流路53内を流れる高温の排気ガスG1の余熱によりCO2 吸収流路51A内のCO2 吸収材の温度を再び上昇させる。
そして連続CO2 分離回収装置3は、中空状円筒51が定速回転してCO2 吸収流路51Aが扇状流路53を回転通過し終える回転角度位置付近でCO2 吸収流路51A内のCO2 吸収材がCO2 放出条件温度(約800℃)程度にまで上昇し、当該CO2 吸収材に吸収されているCO2 を放出させる。
CO2 吸収材から放出されたCO2 は、中空状円筒51のメッシュ部分51B及び中空状円筒51内に設けられたCO2 放出管59から当該中空状円筒51の外部へ排出される。因みに、CO2 放出管59からCO2 を排出する圧力が不十分な場合、連続CO2 分離回収装置3は、CO2 放出管59の出口付近に設けたブロワ(図示せず)によりCO2 を吸引して強制的に排出するようにしても良い。
連続CO2 分離回収装置3は、扇状流路53を流れる排気ガスG1だけでは中空状円筒51に格納されているCO2 吸収材(図示せず)をCO2 放出条件温度(例えば800℃)に到達させることが出来ない場合、CO2 放出管59の入口近傍に設けた電気ヒーター(図示せず)によりCO2 吸収材をCO2 放出条件温度(例えば800℃)に到達させるようにしても良い。
また、連続CO2 分離回収装置3の中空状円筒51は、第1の実施の形態と同様に、ステータ52の排気ガス排出部分52B近傍で、複数のフィン状の円周板が互いに向き合って噛み合うことにより排気ガスの流路抵抗を生じさせるマルチフィン構造(図示せず)が形成されており、当該排気ガスG1がCO2 吸収流路11Aから漏洩し難い構造としている。
さらに図6との対応部分に同一符号を付した図7に示すように、連続CO2 分離回収装置3は、中空状円筒51のCO2 吸収材から放出したCO2 をCO2 放出管59経由で外部へ排出する際に、流動を与えて物質移動抵抗を下げるため、当該CO2 放出管59の入口近傍で、中空状円筒51の対向位置に、外部のCO2 供給源(図示せず)からCO2 キャリアガスを導入するためのCO2 キャリアガス導入管60の出口を配置する。
これにより連続CO2 分離回収装置3は、キャリアガス導入管60から導入されるCO2 キャリアガスにより、中空状円筒51のCO2 吸収材から放出したCO2 の外部への強制流れを形成し、CO2 排出の効率化を一段と図ることができる。
なお連続CO2 分離回収装置3は、キャリアガス導入管60から導入されるCO2 キャリアガスを節約するため、CO2 放出経路59から排出されるCO2 ガスの一部をCO2 キャリアガスとしてキャリアガス導入管60の入口へと戻し、再利用を図るようにすることもできる。
このような構成の連続CO2 分離回収装置3は、図8に示したように、例えば、固体酸化物型燃料電池(SOFC)発電システム200から発生する排気ガスと、それが有する余熱を処理・利用するために、固体酸化物型燃料電池(SOFC)発電システム200の(発電)モジュール201の上部に設置されることが想定される。
そして連続CO2 分離回収装置3は、当該連続CO2 分離回収装置3に対して排気ガス入出口、CO2 放出口、並びに必要な断熱材202、203等により覆われるような構造とすることにより、CO2 を連続的かつ高効率に分離・回収することができる。
(3−2)第2の実施の形態における作用及び効果
以上の構成において連続CO2 分離回収装置3は、扇状流路53の排気ガス入口53AからCO2 排出源2(図1)の排気ガスG1(CO2 を含む)を当該扇状流路13に流入し、ステータ52の内部から中空状円筒51のCO2 吸収流路51Aへと排気ガスG1を流させる。
このとき連続CO2 分離回収装置3は、第1のCO2 吸収条件温度設定手段としての外気吹掛用ブロワ17によりCO2 吸収流路51A内のCO2 吸収材をCO2 吸収条件温度(約600℃)に設定しているので、排気ガスG1(CO2 を含む)からCO2 を効率よく分離してCO2 吸収材に吸収させ、CO2 の除去された後の排気ガスG2だけを排気ガス排出管57の排気ガス出口57Aから外部へ排出することができる。
そして連続CO2 分離回収装置3は、中空状円筒51が定速回転しているため、当該中空状円筒51のCO2 吸収流路51Aが扇状流路53と一時的に隣り合った状態となり、当該扇状流路53内を流れる高温の排気ガスG1の余熱により、CO2 吸収流路51A内のCO2 吸収材をCO2 放出条件温度(約800℃)程度にまで再び上昇させ、当該CO2 吸収材に吸収されているCO2 を放出させ、CO2 放出管59経由で外部へ排出することができる。
このように連続CO2 分離回収装置3は、中空状円筒51が定速回転していることにより、排気ガスG1(CO2 を含む)のCO2 をCO2 吸収条件温度(約600℃)に設定したCO2 吸収材に吸収させて当該CO2 の除去された後の排気ガスG2を外部へ排出した後、当該排気ガスG1の余熱によりCO2 放出条件温度(約800℃)程度にまで再度到達させた使用済みのCO2 吸収材からCO2 を放出させて外部へ排出する流れを繰り返し連続的に実行することができる。
以上の構成によれば、連続CO2 分離回収装置3は、排気ガスG1の余熱を有効活用しながら、当該排気ガスG1に含まれているCO2 を連続的かつ高効率で分離・回収することができる。
(4)他の実施の形態
なお、上述した第1の実施の形態においては、連続CO2 分離回収装置3が回転体として7枚のCO2 吸収材格納円盤11を並設した構成を有するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限るものではなく、CO2 吸収材格納円盤11を1枚以上必要枚だけ並設した構成を有するようにしても良い。
また、上述した第1の実施の形態においては、回転手段として、ステータ14とロータとしてのCO2 吸収材格納円盤11により、当該ステータ14に対して当該CO2 吸収材格納円盤11を定速回転させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限るものではなく、回転機から歯車やベルト・チェーンなどの動力伝達手段を介して(モータ以外の駆動手段によって)定速回転させるようにしても良い。
さらに、上述した第2の実施の形態においては、回転手段として、ステータ52とロータとしての中空状円筒51により、当該ステータ52に対して当該中空状円筒51を定速回転させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限るものではなく、回転機から歯車やベルト・チェーンなどの動力伝達手段を介して(モータ以外の駆動手段によって)定速回転させるようにしても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、CO2 放出温度加熱手段としての扇状流路13、53及び排気ガスG1の余熱により、CO2 吸収材格納円盤11及び中空状円筒51のCO2 吸収材をCO2 放出条件温度(約800℃)に設定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限るものではない。実際には、CO2 を最も効率的に放出できる温度条件に設定することが最適であり、また、そこから多少誤差をもって設定されたとしても機能しないというものではない。
さらに上述した第1の実施の形態においては、負圧用ブロワ18によるCO2 吸収流路11A内への外気導入、または第1のCO2 吸収条件温度設定手段としての外気吹掛用ブロワ17により、CO2 吸収材を約800℃から約600℃へ温度低下させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限るものではない。実際には、CO2 を最も効率的に吸収できる温度条件に設定することが最適であり、また、そこから多少誤差をもって設定されたとしても機能しないというものではない。
1…連続CO2 分離回収システム、2…CO2 排出源、3…連続CO2 分離回収装置、11…CO2 吸収材格納円盤、12…排気ガス導入管、13、53…扇状流路、14、52…ステータ、16…排気ガス排出管、17…外気吹掛用ブロワ、18…負圧用ブロワ、21…金属板、22…空気スリット、26、59…CO2 放出管、27…CO2 放出経路、28…ブロワ、31、32…熱電対(温度センサ)33…セラミックボールベアリング、36…ケーシング、46、60…キャリアガス導入管、51…中空状円筒、57…排気ガス排出管、200…固体酸化物型燃料電池(SOFC)発電システム、201…(発電)モジュール、202、203…断熱材。

Claims (3)

  1. 二酸化炭素(以下、CO2 とする)を含む排気ガスから、当該CO2 の吸収材を用いてCO2 を分離回収する二酸化炭素分離回収装置であって、
    前記吸収材を格納した円盤状もしくは円筒状の回転体と、
    前記回転体を連続回転させる回転手段と、
    前記回転体の近傍に配置された排気ガス導入路を介して当該回転体に格納されている前記吸収材に前記排気ガスの熱を与えることにより前記吸収材をCO2 放出温度まで加熱するCO2 放出温度加熱手段と、
    前記回転体に格納されている前記吸収材が前記CO2 放出温度よりも低いCO2 吸収温度に下がったときに、前記排気ガスを前記吸収材と接触させることにより当該排気ガスのCO2 を当該吸収材に吸収させ、CO2 の除去された排気ガスを前記回転体から外部へ放出する排気ガス放出経路と、
    前記回転体が回転することにより、前記CO2 を吸収した前記吸収材が前記排気ガス導入路に近づき、前記CO2 を吸収した前記吸収材が前記CO2 放出温度加熱手段によってCO2 放出温度に再び設定された位置でCO2 を放出し、当該CO2 を前記回転体から外部へ放出するCO2 放出経路と
    を備えたことを特徴とする二酸化炭素分離回収装置。
  2. 請求項1に記載の二酸化炭素分離回収装置であって、
    前記CO2 放出経路に対して、前記CO2 を放出する際に流動を与えて物質移動抵抗を下げるため、CO2 供給源からCO2 キャリアガスを導入するキャリアガス導入経路を具備する二酸化炭素分離回収装置。
  3. 請求項2に記載の二酸化炭素分離回収装置であって、
    前記CO2 放出経路は、当該CO2 放出経路から外部へ放出される一部を前記キャリアガス導入経路に戻して再利用することを特徴とする二酸化炭素分離回収装置。
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