JP2013220139A - 配管システムおよび配管システムに適用される給水制御方法 - Google Patents

配管システムおよび配管システムに適用される給水制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】地震により橋梁部等の配管が破断した際に、消火システム全体が機能停止状態にならないように、配管機能不全範囲を極力少なくする。
【解決手段】加圧水供給源から加圧給水するための主配管と、開閉制御されることで主配管を流れる加圧給水の遮断/流通を切り換え可能な複数の緊急遮断弁(31)と、複数の緊急遮断弁のそれぞれの上流側に設けられた複数の圧力センサ(32)と、主配管において破断発生箇所の特定を行う際に、複数の緊急遮断弁を全て閉状態にした後、加圧水供給源の近傍側から順番に緊急遮断弁を順次開状態としていくとともに圧力センサの検出値をモニタすることで、破断発生箇所の特定を行い、複数の緊急遮断弁の開閉状態を制御する制御部(10)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、消火のための消火栓や火災抑制のための散水設備などに適用される配管システムに関し、特に、地震により配管の一部が破断した際に、システム全体が機能停止状態とならないようにするための配管システムおよび配管システムに適用される給水制御方法に関する。
公共の消火設備に用いられる配管システムの一例として、トンネル内で発生する火災に対応するものがある。このような、トンネルへの適用例では、橋などを介して存在する複数のトンネルに対して、主配管による配管システムを構築し、統括制御盤により集中管理することで、分散配置された消火栓や散水設備に、主配管を経由して水を供給している(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−5240号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
複数のトンネルや複数の橋を経由して主配管が設けられているシステムにおいては、地震の発生により、橋梁部に設けられた配管が破断することが考えられる。このような破断が発生した場合には、配管系統の破断箇所で水漏れが発生することとなり、システム全体が機能停止状態となってしまうことが考えられる。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、地震により橋梁部等の配管が破断した際に、消火システム(消火のための消火栓や火災抑制のための散水設備など)全体が機能停止状態にならないように、配管機能不全範囲を極力少なくする配管システムおよび配管システムに適用される給水制御方法を得ることを目的とする。
本発明に係る配管システムは、複数の防火区画ごとに設置されている消火設備あるいは散水装置に対して、加圧水供給源から加圧給水するための主配管と、主配管の複数箇所に設けられ、開閉制御されることで主配管を流れる加圧給水の遮断/流通を切り換え可能な複数の緊急遮断弁と、複数の緊急遮断弁のそれぞれの上流側に設けられ、加圧給水の圧力を検出する複数の圧力センサと、主配管において、破断発生箇所の特定を行う際に、複数の緊急遮断弁を全て閉状態にした後、加圧水供給源の近傍側から順番に緊急遮断弁を順次開状態としていくとともに圧力センサの検出値をモニタすることで、破断発生箇所の特定を行い、破断発生箇所が特定された場合には、特定された破断発生箇所に加圧給水が供給されないように、複数の緊急遮断弁のそれぞれの開閉状態を制御する制御部とを備えるものである。
また、本発明に係る配管システムに適用される給水制御方法は、複数の防火区画ごとに設置されている消火設備あるいは散水装置に対して、加圧水供給源から加圧給水するための主配管と、主配管の複数箇所に設けられ、開閉制御されることで主配管を流れる加圧給水の遮断/流通を切り換え可能な複数の緊急遮断弁と、複数の緊急遮断弁のそれぞれの上流側に設けられ、加圧給水の圧力を検出する複数の圧力センサと、複数の緊急遮断弁の開閉状態を切り換えながら複数のセンサによる検出結果をモニタすることで、主配管における破断発生箇所の特定を行う制御部とを備えた配管システムに適用される給水制御方法であって、制御部において、複数の緊急遮断弁を全て閉状態するステップと、複数の緊急遮断弁を全て閉状態にした後、加圧水供給源の近傍側から順番に緊急遮断弁を順次開状態としていくとともに圧力センサの検出値をモニタすることで、破断発生箇所の特定を行うステップと、破断発生箇所が特定された場合には、特定された破断発生箇所に加圧給水が供給されないように、複数の緊急遮断弁のそれぞれの開閉状態を制御するステップとを備えるものである。
本発明に係る配管システムおよび配管システムに適用される給水制御方法によれば、複数箇所に開閉制御可能な緊急遮断弁を設けるとともに、複数の緊急遮断弁のそれぞれの1次側に圧力センサを設け、圧力センサの検出状態に応じて、緊急遮断弁を開閉制御することにより、地震により配管(橋梁部配管など)が破断した際に、消火システム全体が機能停止状態にならないように、配管機能不全範囲を極力少なくする配管システムおよび配管システムに適用される給水制御方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1における配管システムの全体構成図である。 本発明の実施の形態1における開閉弁機構部の詳細を説明するための図である。 本発明の実施の形態1における配管システムの具体的なレイアウト図である。 本発明の実施の形態1に係る配管システムにおいて、統括制御盤によって行われる緊急遮断弁の開閉制御に関する一連処理を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る配管システムにおいて、統括制御盤によって行われる緊急遮断弁の開閉制御に関する一連処理を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る配管システムにおいて、統括制御盤によって行われる緊急遮断弁の開閉制御に関する一連処理を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る配管システムにおいて、統括制御盤によって行われる緊急遮断弁の開閉制御に関する一連処理を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る配管システムにおいて、統括制御盤によって行われる緊急遮断弁の開閉制御に関する一連処理を示したフローチャートである。
以下、本発明の配管システムおよび配管システムに適用される給水制御方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における配管システムの全体構成図である。本実施の形態1における配管システムは、1台の統括制御盤10が、IPネットワーク20を介して複数の分散制御盤30と相互接続されている。この図1では、A1〜A4およびB1、B2の合計6台の分散制御盤30を備えている場合を例示している。
また、分散制御盤30のそれぞれは、配管内を流れる水の遮断/流通を切り換えるために電動で開閉制御可能な緊急遮断弁を備えた開閉弁機構部31と、緊急遮断弁の1次側に設けられ、供給される水の配管内圧力を検出する圧力センサ32とを有している。
図2は、本発明の実施の形態1における開閉弁機構部31の詳細を説明するための図である。開閉弁機構部31は、モータ31aと、モータ31aにより電動駆動される電動バタフライ弁V1と、V1の両脇に設けられた手動バタフライ弁V2、V3と、バイパス経路に設けられた手動バタフライ弁V4とを備えて構成されている。
ここで、通常状態においては、手動バタフライ弁V2、V3は、全開状態であり、手動バタフライ弁V4は、全閉状態であり、電動バタフライ弁V1が開閉制御されることで、配管内を流れる水の遮断/流通を切り換えることができる。そこで、以下の説明では、開閉弁機構部31を、開閉制御可能な電動バタフライ弁V1による動作の総称として、緊急遮断弁と称し、各分散制御盤30で開閉制御可能な開閉弁機構部31を緊急遮断弁A1〜A4、B1、B2と称することとする。
また、圧力センサ32は、各電動バタフライ弁V1の一方(以下、上流側と称す)に、それぞれ対として設けられており、配管内圧力を検出することができる。従って、この圧力センサ32は、電動バタフライ弁V1を閉じている状態での上流側で遮断されている配管内圧力、あるいは電動バタフライ弁V1を開いている状態での上流側を通過していく配管内圧力を検出することができる。なお、弁V1は、遠隔で開閉制御可能な弁であればよく、電動バタフライ弁に限定されず、電磁弁などであってもよい。
次に、本実施の形態1における具体的な配管システムについて、説明する。図3は、本発明の実施の形態1における配管システムの具体的なレイアウト図である。この図3は、先の図1に対応して、合計6台の分散制御盤30を有する場合を示しており、各分散制御盤30の有する開閉弁機構部31を代表して、A1〜A4、B1、B2の6つの緊急遮断弁を図示している。
また、この図3に示した配管システムは、上り線と下り線の2チューブを一配水系とする、トンネルに設置される非常用設備を例示している。すなわち、緊急遮断弁A1〜A4は、2チューブのうちの上り線に設けられ、緊急遮断弁B1、B2は、2チューブのうちの下り線に設けられている。また、図3では明示していないが、隣接する緊急遮断弁の間には、トンネルあるいは橋が存在しており、主配管に対して分岐接続された分岐配管の他端には、消火設備あるいは散水設備(散水装置)が接続されている。消火設備あるいは散水設備は、必要な防火区画にそれぞれ設けられている。
また、図3に示すように、6つの緊急遮断弁は、ループ配管を構成する主配管により接続されており、この主配管には、加圧水供給源としての消火ポンプP1、あるいは自動給水装置P2、P3により、主水槽WTに蓄えられた水が供給される構成となっている。ここで、自動給水装置P2、P3は、常に一定圧力で主配管内を加圧し、例えば、8時間ごとに交互に運転されている。また、消火ポンプP1は、消火等の緊急時に大量の水を供給するために運転されるポンプであり、自動給水装置P2、P3よりも大容量の水を供給できる能力を有している。
また、先の図2に示したように、各緊急遮断弁は、その上流側に(具体的には、上流側の手動バタフライ弁V2の下流側であり、電動バタフライ弁V1の上流側に)、圧力センサ32を備えており、図3の紙面上においては、各緊急遮断弁における右側位置(すなわち、主水槽WTに近い側)を上流側としている。
このように、本願は、主配管に対して複数箇所に緊急遮断弁を設けた配管システムを構成することを技術的特徴としている。そして、このような配管システムにおいて、例えば、地震の影響で、緊急遮断弁A3と緊急遮断弁A4との間で主配管の破断が発生した場合を考えると、このような技術的特徴を有することで、次のような効果を得ることができる。
すなわち、緊急遮断弁A3と緊急遮断弁A4との間で主配管の破断が発生した場合には、緊急遮断弁A3、A4のみを閉状態とし、残りの緊急遮断弁A1、A2、B1、B2は、開状態とすることで、配管システム全体が機能停止状態になることを防止し、配管機能不全範囲を、緊急遮断弁A3とA4との間の範囲に限定することができる。
そこで、次に、図1に示した統括制御盤10が、各分散制御盤30に接続された圧力センサ32からの情報に基づいて、各緊急遮断弁に接続された開閉弁機構部31を統括制御することで、配管システム全体が機能停止状態になることを防止する具体的な処理手順について、図4〜図8のフローチャートを用いて、詳細に説明する。
図4〜図8は、本発明の実施の形態1に係る配管システムにおいて、統括制御盤10によって行われる緊急遮断弁の開閉制御に関する一連処理を示したフローチャートである。なお、図5〜図8は、図4に示したメインのフローチャートにおいて、異常状態のケースごとに分かれて処理される内容をサブルーチンとしてまとめて表示したフローチャートに相当している。
また、以下の説明においては、統括制御盤10内の制御部11(図示せず)によって、図4〜図8のそれぞれの処置が実施されるものとして記載する。その際、制御部11は、図1に示した構成では、IPネットワーク20を介して、各分散制御盤30と情報のやりとりを行うこととなる。ただし、IPネットワーク20によるシステム構成は必須ではなく、以下の説明においては、説明を簡略化するために、制御部11が、圧力センサ32の検出結果を直接読み取り、各緊急遮断弁を直接制御する形で記載する。
まず始めに、図4に示したメインのフローチャートについて説明する。
ステップS401において、制御部11は、緊急遮断弁A1〜A4、B1、B2のそれぞれの上流に設けられた圧力センサ32をモニタし、いずれかの圧力センサ32が所定値以下の圧力になったことを検知した場合には、主配管内で圧力異常が生じたと判断し、ステップS402以降の処理を行う。つまり、地震などの影響により主配管が破断して、圧力が低下した可能性があると判断し、ステップS402以降の処理を行う。
ステップS402に進んだ後、制御部11は、自動給水装置P2、P3の運転を維持した状態で、ステップS403において、全ての緊急遮断弁A1〜A4、B1、B2を閉状態とすることで、ステップS404において、主配管の加圧給水を行う。
そして、ステップS405において、制御部11は、閉状態である緊急遮断弁A1の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力に到達するまで待ち、到達したと判断した場合には、ステップS406において、緊急遮断弁A1を開状態とする。
次に、制御部11は、ステップS407において、緊急遮断弁A1を開状態としてから所定の時間が経過する間に、閉状態である緊急遮断弁A2の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁A2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁A1−A2間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS500の処理に移行する。このステップS500の一連処理については、図5を用いて後述する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁A2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁A1−A2間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS408に進み、緊急遮断弁A2を開状態とする。
なお、所定値以上の圧力とは、主配管の破断を判別する箇所(この場合は、緊急遮断弁A1−A2間の主配管)が破断していないと判断できる圧力であり、自動給水装置P2、P3の給水圧力、および自動給水装置P2、P3と主配管の破断判別箇所との高低差などに基づいて、統括制御盤10(制御部11)などに、適宜設定されている。
また、所定時間とは、所定値以上の圧力に到達しなければ、主配管の破断を判別する箇所(この場合は、緊急遮断弁A1−A2間の主配管)が破断していると判別できる時間であり、自動給水装置P2、P3の給水圧力、および主配管の破断判別箇所の内容積などに基づいて、統括制御盤10(制御部11)などに、適宜設定されている。また、統括制御盤10(制御部11)などは、所定時間を計測するタイマ(図示せず)を有する。
次に、制御部11は、ステップS409において、緊急遮断弁A2を開状態としてから所定の時間が経過する間に、閉状態である緊急遮断弁A3の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁A3の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁A2−A3間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS600の処理に移行する。このステップS600の一連処理については、図6を用いて後述する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁A3の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁A2−A3間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS410に進み、緊急遮断弁A3を開状態とする。
次に、制御部11は、ステップS411において、緊急遮断弁A3を開状態としてから所定の時間が経過する間に、閉状態である緊急遮断弁A4の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁A4の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁A3−A4間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS700の処理に移行する。このステップS700の一連処理については、図7を用いて後述する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁A4の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁A3−A4間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS412に進み、緊急遮断弁A4を開状態とする。
次に、制御部11は、ステップS413において、緊急遮断弁A4を開状態としてから所定の時間が経過する間に、閉状態である緊急遮断弁B1の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。
すなわち、制御部11は、緊急遮断弁B2の2次側には圧力センサ32がないため、緊急遮断弁A4を開状態とした後に、緊急遮断弁A4−B2間の主配管で破断が発生したか否かを、下り線の最上流にある緊急遮断弁B1の一次側の圧力状態をモニタすることで判断している。
そして、制御部11は、緊急遮断弁B1の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁A4−B2間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS800の処理に移行する。このステップS800の一連処理については、図8を用いて後述する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁B1の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁A4−B2間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS414に進み、緊急遮断弁B1を開状態とする。
次に、制御部11は、ステップS415において、緊急遮断弁B1を開状態としてから所定の時間が経過する間に、閉状態である緊急遮断弁B2の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、ステップS417に進み、緊急遮断弁B1−B2間の主配管で破断が発生したと判断し、緊急遮断弁B1を閉状態として、一連処理を終了する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B1−B2間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS416に進み、緊急遮断弁B2を開状態とし、一連処理を終了する。
つまり、ステップS416においては、地震などの影響により主配管が破断した可能性があることから、図4におけるフローチャートの一連処理を行ったが、その結果、主配管が破断していなかったと判断し、全ての緊急遮断弁が開状態となる。
ただし、先のステップS401で圧力異常が検出されているため、ステップS416に進むことで全ての緊急遮断弁が開状態となって一連処理が終わることを、原則としてしないようにしてもよい。例えば、ステップS401に戻り、圧力異常が検出されないことを確認して終了するなどしてもよく、また、そのときに圧力異常が検出された場合は、再度、ステップS402以降の図4におけるフローチャートの一連処理を行うようにしてもよい。
次に、図5を用いて、メインフローである先の図4のステップS500における一連処理について説明する。このステップS500の処理がコールされるケースは、上り線のチェックにおいて、緊急遮断弁A1のみを開状態とした際に、緊急遮断弁A2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態が検出されたため、緊急遮断弁A1−A2間の主配管で破断が発生したと判断した場合に相当する。
そこで、制御部11は、ステップS501において、緊急遮断弁A1を閉状態とする。そして、ステップS502において、制御部11は、閉状態である緊急遮断弁B1の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力に到達するまで待ち、到達したと判断した場合には、ステップS503において、緊急遮断弁B1を開状態とする。
次に、制御部11は、ステップS504において、緊急遮断弁B1を開状態としてから所定の時間が経過する間に、閉状態である緊急遮断弁B2の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B1−B2間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS506に進み、緊急遮断弁B1を閉状態として、一連処理を終了する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B1−B2間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS505に進み、緊急遮断弁B2および緊急遮断弁A4を開状態とする。
すなわち、制御部11は、緊急遮断弁A4の2次側には圧力センサ32がないため、緊急遮断弁B2とともに、緊急遮断弁A4を開状態とした後に、緊急遮断弁B2−A4間だけでなくて、上流側の緊急遮断弁A4−A3間も含む、緊急遮断弁B2−A3間の主配管で破断が発生したか否かを、閉状態である緊急遮断弁A3よりも下流側にある緊急遮断弁A4を開状態とした上で、緊急遮断弁A4の一次側の圧力状態をモニタすることで判断している。
次に、制御部11は、ステップS507において、緊急遮断弁B2および緊急遮断弁A4を開状態としてから所定の時間が経過する間に、開状態である緊急遮断弁A4の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁A4の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B2−A4間および緊急遮断弁A4−A3間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS508に進み、緊急遮断弁A3を開状態とする。
次に、制御部11は、ステップS509において、緊急遮断弁A3を開状態としてから所定の時間が経過する間に、開状態である緊急遮断弁A3の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁A3の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁A3−A2間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS511に進み、緊急遮断弁A3を閉状態として、一連処理を終了する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁A3の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁A3−A2間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS510に進み、緊急遮断弁A3を開状態に維持し、一連処理を終了する。
一方、先のステップS507において、制御部11は、緊急遮断弁A4の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B2−A4間または緊急遮断弁A4−A3間のいずれかの主配管で破断が発生した可能性があると判断し、ステップS512に進み、緊急遮断弁A4を閉状態とする。
次に、制御部11は、ステップS513において、緊急遮断弁A4を閉状態としてから所定の時間が経過する間に、開状態である緊急遮断弁B2の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B2−A4間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS515に進み、緊急遮断弁B2を閉状態として、一連処理を終了する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B2−A4間の主配管では破断が発生しておらず、緊急遮断弁A4−A3間の主配管で破断が発生していたと判断し、ステップS514に進み、緊急遮断弁B2を開状態に維持し、一連処理を終了する。
すなわち、制御部11は、ステップS512〜ステップS515の一連処理により、主配管で破断が発生した箇所が、緊急遮断弁B2−A4間であるか、緊急遮断弁A4−A3間であるかを特定することができる。
次に、図6を用いて、メインフローである先の図4のステップS600における一連処理について説明する。このステップS600の処理がコールされるケースは、上り線のチェックにおいて、緊急遮断弁A1、A2を順次開状態とした際に、緊急遮断弁A3の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態が検出されたため、緊急遮断弁A2−A3間の主配管で破断が発生したと判断した場合に相当する。
そこで、制御部11は、ステップS601において、緊急遮断弁A2を閉状態とする。そして、ステップS602において、制御部11は、閉状態である緊急遮断弁B1の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力に到達するまで待ち、到達したと判断した場合には、ステップS603において、緊急遮断弁B1を開状態とする。
次に、制御部11は、ステップS604において、緊急遮断弁B1を開状態としてから所定の時間が経過する間に、閉状態である緊急遮断弁B2の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B1−B2間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS606に進み、緊急遮断弁B1を閉状態として、一連処理を終了する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B1−B2間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS605に進み、緊急遮断弁B2および緊急遮断弁A4を開状態とする。
すなわち、制御部11は、緊急遮断弁A4の2次側には圧力センサ32がないため、緊急遮断弁B2とともに、緊急遮断弁A4を開状態とした後に、緊急遮断弁B2−A4間だけでなくて、上流側の緊急遮断弁A4−A3間も含む、緊急遮断弁B2−A3間の主配管で破断が発生したか否かを、閉状態である緊急遮断弁A3よりも下流側にある緊急遮断弁A4を開状態とした上で、緊急遮断弁A4の一次側の圧力状態をモニタすることで判断している。
次に、制御部11は、ステップS607において、緊急遮断弁B2および緊急遮断弁A4を開状態としてから所定の時間が経過する間に、開状態である緊急遮断弁A4の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁A4の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B2−A4間および緊急遮断弁A4−A3間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS608に進み、緊急遮断弁A4の開状態を維持し、一連処理を終了する。
一方、先のステップS607において、制御部11は、緊急遮断弁A4の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B2−A4間または緊急遮断弁A4−A3間のいずれかの主配管で破断が発生した可能性があると判断し、ステップS609に進み、緊急遮断弁A4を閉状態とする。
次に、制御部11は、ステップS610において、緊急遮断弁A4を閉状態としてから所定の時間が経過する間に、開状態である緊急遮断弁B2の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B2−A4間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS612に進み、緊急遮断弁B2を閉状態として、一連処理を終了する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B2−A4間の主配管では破断が発生しておらず、緊急遮断弁A4−A3間の主配管で破断が発生していたと判断し、ステップS611に進み、緊急遮断弁B2を開状態に維持し、一連処理を終了する。
すなわち、制御部11は、ステップS609〜ステップS612の一連処理により、主配管で破断が発生した箇所が、緊急遮断弁B2−A4間であるか、緊急遮断弁A4−A3間であるかを特定することができる。
次に、図7を用いて、メインフローである先の図4のステップS700における一連処理について説明する。このステップS700の処理がコールされるケースは、上り線のチェックにおいて、緊急遮断弁A1、A2、A3を順次開状態とした際に、緊急遮断弁A4の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態が検出されたため、緊急遮断弁A3−A4間の主配管で破断が発生したと判断した場合に相当する。
そこで、制御部11は、ステップS701において、緊急遮断弁A3を閉状態とする。そして、ステップS702において、制御部11は、閉状態である緊急遮断弁B1の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力に到達するまで待ち、到達したと判断した場合には、ステップS703において、緊急遮断弁B1を開状態とする。
次に、制御部11は、ステップS704において、緊急遮断弁B1を開状態としてから所定の時間が経過する間に、閉状態である緊急遮断弁B2の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B1−B2間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS706に進み、緊急遮断弁B1を閉状態として、一連処理を終了する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B1−B2間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS705に進み、緊急遮断弁B2を開状態とする。
ここで、制御部11は、緊急遮断弁A3−A4間の主配管で破断が発生しているため(緊急遮断弁A4が閉状態のため)、緊急遮断弁B2−A4間の主配管で破断が発生したか否かを、緊急遮断弁B2の一次側の圧力状態をモニタすることで判断している。
次に、制御部11は、ステップS707において、緊急遮断弁B2を開状態としてから所定の時間が経過する間に、開状態である緊急遮断弁B2の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B2−A4間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS708に進み、緊急遮断弁B2の開状態を維持し、一連処理を終了する。
一方、先のステップS707において、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B2−A4間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS709に進み、緊急遮断弁B2を閉状態として、一連処理を終了する。
次に、図8を用いて、メインフローである先の図4のステップS800における一連処理について説明する。このステップS800の処理がコールされるケースは、上り線のチェックにおいて、緊急遮断弁A1、A2、A3、A4を順次開状態とした際に、緊急遮断弁B1の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態が検出されたため、緊急遮断弁B2−A4間の主配管で破断が発生したと判断した場合に相当する。
そこで、制御部11は、ステップS801において、緊急遮断弁A4を閉状態とする。そして、ステップS802において、制御部11は、閉状態である緊急遮断弁B1の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力に到達するまで待ち、到達したと判断した場合には、ステップS803において、緊急遮断弁B1を開状態とする。
次に、制御部11は、ステップS804において、緊急遮断弁B1を開状態としてから所定の時間が経過する間に、閉状態である緊急遮断弁B2の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力となるか否かを判断する。そして、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力とならない異常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B1−B2間の主配管で破断が発生したと判断し、ステップS806に進み、緊急遮断弁B1を閉状態として、一連処理を終了する。
一方、制御部11は、緊急遮断弁B2の一次側の圧力が所定時間内に所定値以上の圧力となることで正常状態であると判断した場合には、緊急遮断弁B1−B2間の主配管では破断が発生していないと判断し、ステップS805に進み、緊急遮断弁B1の開状態を維持し、一連処理を終了する。
以上、図4〜図8のフローチャートを用いて説明したように、本実施の形態1における配管システムでは、統括制御盤10内の制御部11が、以下の手順で各緊急遮断弁を開閉制御することで、主配管における破断箇所を特定し、部分的に緊急遮断弁を閉状態にすることで、配管機能不全範囲を極力少なくするようにしている。
(手順1)主配管の圧力低下により、全ての緊急遮断弁を閉状態とする。
(手順2)A1→A2→A3→A4→B1の順(この順番を、以下では第1の順序と称す)に緊急遮断弁を順次開状態としていき、その際の圧力センサ32の状態から主配管の破断箇所を特定する。
(手順3)手順2による第1の順序の操作により、主配管の破断箇所が特定された場合には、特定された破断箇所の上流側の緊急遮断弁を閉状態とする。
(手順4)第1の順序により破断箇所が特定された場合には、B1→B2→A4→A3の順(この順番を、以下では第2の順序と称す)に緊急遮断弁を順次開状態としていき、その際の圧力センサ32の状態から主配管の破断箇所を特定する。
(手順5)手順4による第2の順序の操作により、主配管の破断箇所が特定された場合には、特定された破断箇所の上流側の緊急遮断弁を閉状態とする。つまり、この第2の順序は、さらに別の破断箇所を特定するために行われるものである。
このような一連処理を行うことで、主配管で破断が発生した箇所の両端の緊急遮断弁を閉状態とした上で、破断が発生していない箇所には給水が可能となる。この結果、消火システム全体が機能停止状態にならないように、配管機能不全範囲を極力少なくする配管システムおよび配管システムに適用される給水制御方法を実現することができる。
なお、上述した実施の形態1では、ステップS405において、制御部11は、閉状態である緊急遮断弁A1の一次側に設けられた圧力センサ32が、所定値以上の圧力に到達するまで待つようにしたが、所定時間内に所定値以上の圧力とならない場合は、緊急遮断弁A1および緊急遮断弁B1よりも上流側の主配管(自動給水装置P2、P3側からの主配管)で破断が発生したと判断し、緊急遮断弁A1および緊急遮断弁B1を閉状態として、図4〜図8のフローチャートの一連処理を終了するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1では、上記第1の順序として、上り線側から主配管の破断箇所を特定する動作を行い、上り線側において主配管の破断箇所が特定されない場合は、その後に、下り線側の主配管の破断箇所を特定する動作を行うようにしたが、下り線側から主配管の破断箇所を特定する動作を始めるようにしてもよい。
また、上り線または下り線のいずれか一方側の主配管の破断箇所を特定する動作が終了した後、上り線または下り線のいずれか他方側の主配管の破断箇所を特定する動作を始めるときには、上流側(加圧水供給源の近傍側)からではなく、下流側から主配管の破断箇所を特定する動作を始めるようにしてもよい。
そして、上記第1の順序として、下り線側から主配管の破断箇所を特定する動作を行う場合には、上記第2の順序として、上り線側から主配管の破断箇所を特定する動作を行うようにする。
また、上述した実施の形態1では、ステップS401における、地震などの影響により主配管が破断した可能性があるとの判断は、圧力センサ32による圧力低下に基づいて判断されるようにしたが、感震器などからの地震情報に基づいて判断されてもよく、また、それらの判断基準を併用するようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態1では、緊急遮断弁の制御方法について詳述したが、消火システム全体が機能停止状態にならないように、配管機能不全範囲を極力少なくするためには、構造面で、以下のような工夫をすることが考えられる。すなわち、地震の影響により破断する可能性の高い主配管の箇所としては、例えば、橋梁部を通過する配管部分が考えられる。そこで、このような環境下の配管システムでは、橋梁部を通過する主配管の両側に伸縮可撓管を設けた上で、2つの伸縮可撓管に対する両外側に緊急遮断弁を設けることで、2つの伸縮可撓管の間の主配管の破断状況をモニタすることが考えられる。
また、上述した実施の形態1では、全ての緊急遮断弁について、上流側のみに圧力センサ32を設ける場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。必要な箇所によっては、下流側にも圧力センサ32を設けることで、より確実に圧力状態の監視が可能となる。
例えば、上り線および下り線において最下流に位置する緊急遮断弁A4−B2間(主配管のループ箇所)には、圧力センサ32が設けられていないことから、緊急遮断弁A4、B2の下流側にも圧力センサ32を設けるようにして、その圧力センサ32を用いて、緊急遮断弁A4−B2間の主配管での破断の有無を判別するようにしてもよい。
このように、緊急遮断弁A4、B2のみ(または、緊急遮断弁A4、B2のいずれか一方のみ)に対して、下流側にも圧力センサ32を設けるようにすることで、全ての隣接する緊急遮断弁間における破断判別は、当該隣接する各緊急遮断弁間に位置する圧力センサ32の圧力値を用いて行うことができ、より判別精度を高めることができる。
また、図1の構成では、IPネットワークを介したシステム構成を例示しているが、このIPネットワークは、必須の構成要件ではなく、制御部11が直接、各分散制御盤30を制御する構成とすることも可能である。
さらに、図3の構成では、主配管がループ配管である場合を示したが、このループ配管は、必須の構成要件ではなく、上り線と下り線が別々の主配管で構成されている場合にも、本発明による給水制御方法を適用することが可能である。
さらに、破断箇所を特定するための所定時間、あるいは所定の圧力値は、各緊急遮断弁のレイアウトに応じて、個別に、システムごとに最適な値を設定することが可能である。
10 統括制御盤、11 制御部、30 分散制御盤、31 開閉弁機構部、31a モータ、32 圧力センサ、A1〜A4、B1、B2 緊急遮断弁。

Claims (3)

  1. 複数の防火区画ごとに設置されている消火設備あるいは散水装置に対して、加圧水供給源から加圧給水を供給するための主配管と、
    前記主配管の複数箇所に設けられ、開閉制御されることで前記主配管を流れる前記加圧給水の遮断/流通を切り換え可能な複数の緊急遮断弁と、
    前記複数の緊急遮断弁のそれぞれの上流側に設けられ、前記加圧給水の圧力を検出する複数の圧力センサと、
    前記主配管における破断発生箇所の特定を行う際に、前記複数の緊急遮断弁を全て閉状態にした後、前記加圧水供給源の近傍側から順番に前記緊急遮断弁を順次開状態としていくとともに前記圧力センサの検出値をモニタすることで、前記破断発生箇所の特定を行い、前記破断発生箇所が特定された場合には、特定された前記破断発生箇所に前記加圧給水が供給されないように、前記複数の緊急遮断弁のそれぞれの開閉状態を制御する制御部と
    を備えることを特徴とする配管システム。
  2. 請求項1に記載の配管システムにおいて、
    前記主配管は、上り線に設けられた1以上の緊急遮断弁と、下り線に設けられた1以上の緊急遮断弁とを有するループ配管として構成され、前記加圧水供給源から前記上り線と前記下り線の両方に前記加圧給水を供給する構成を備えており、
    前記制御部は、前記破断発生箇所の特定を行う際に、前記複数の緊急遮断弁を全て閉状態にした後、
    第1段階として、前記上り線または下り線のいずれか一方に配設された緊急遮断弁に関して、前記加圧水供給源の近傍側から順番に順次開状態としていくとともに前記圧力センサの検出値をモニタすることで、前記上り線または下り線のいずれか一方内での前記破断発生箇所の特定を行い、
    第2段階として、前記第1段階で前記破断発生箇所が特定された場合には、前記上り線または下り線のいずれか他方に配設された緊急遮断弁に関して、前記加圧水供給源の近傍側から順番に順次開状態としていくとともに前記圧力センサの検出値をモニタすることで、前記上り線または下り線のいずれか他方内での前記破断発生箇所の特定を行い、前記破断発生箇所が特定されない場合には、続けて前記上り線または下り線のいずれか一方に配設された緊急遮断弁に関して、前記加圧水供給源の遠方側から順番に順次開状態としていくとともに前記圧力センサの検出値をモニタすることで、前記上り線または下り線のいずれか一方内での前記破断発生箇所の特定を行い、
    第3段階として、前記ループ配管内で前記第1段階および前記第2段階によりそれぞれの破断発生箇所が特定された場合には、特定された前記破断発生箇所に前記加圧給水が供給されないように、前記複数の緊急遮断弁のそれぞれの開閉状態を制御する
    ことを特徴とする配管システム。
  3. 複数の防火区画ごとに設置されている消火設備あるいは散水装置に対して、加圧水供給源から加圧給水を供給するための主配管と、
    前記主配管の複数箇所に設けられ、開閉制御されることで前記主配管を流れる前記加圧給水の遮断/流通を切り換え可能な複数の緊急遮断弁と、
    前記複数の緊急遮断弁のそれぞれの上流側に設けられ、前記加圧給水の圧力を検出する複数の圧力センサと、
    前記複数の緊急遮断弁の開閉状態を切り換えながら前記複数のセンサによる検出結果をモニタすることで、前記主配管における破断発生箇所の特定を行う制御部と
    を備えた配管システムに適用される給水制御方法であって、
    前記制御部において、
    前記複数の緊急遮断弁を全て閉状態するステップと、
    前記複数の緊急遮断弁を全て閉状態にした後、前記加圧水供給源の近傍側から順番に前記緊急遮断弁を順次開状態としていくとともに前記圧力センサの検出値をモニタすることで、前記破断発生箇所の特定を行うステップと、
    前記破断発生箇所が特定された場合には、特定された前記破断発生箇所に前記加圧給水が供給されないように、前記複数の緊急遮断弁のそれぞれの開閉状態を制御するステップと
    を備えることを特徴とする配管システムに適用される給水制御方法。
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