JP2013219842A - 電力系統負荷周波数制御システム - Google Patents

電力系統負荷周波数制御システム Download PDF

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勝利 廣政
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Abstract

【課題】電力系統の需給運用や制御性能を向上でき、経済性向上に有効で、かつ運用者の負荷軽減となる負荷周波数制御システムを提供する。
【解決手段】電力系統負荷周波数制御システムは、周波数変化量(ΔF)と連系線潮流変化量(ΔPT)を用いて地域要求電力(AR)を算出するAR計算部24と、算出したARを周波数分解するAR分解部25と、周波数分解したARを発電機毎に配分するAR配分部26と、配分されたAR及び経済負荷配分制御(ELD)にて算出したELDスケジュールから目標指令値を算出する目標指令値算出部22と、発電機に目標指令値を伝送する指令値伝送部23と、を有する。さらに、本システムは、AR配分部24の出力側に、ARの大きさに応じて、負荷周波数制御対象の発電機を負荷周波数制御対象外に切替え、又は負荷周波数制御対象外の発電機を負荷周波数制御対象に切替えるLFC対象/除外切替部6を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電力系統の需給制御性能を向上できる電力系統負荷周波数制御システムに関する。
一般に、電力系統の信頼性の要素としては、電圧、周波数および無停電供給が挙げられている。この中で、周波数の安定化は、負荷周波数制御(LFC:Load Frequency Control)によって行われている。この負荷周波数制御は、発電機の出力を調整することにより、系統全体の周波数を規定値に維持する制御方法である。
LFCにおいては、主として、以下の3方式に分類することができる。
第1の方式は、周波数変化量(ΔF)を検出して、これを少なくするように発電機の出力を調整し、系統周波数のみを規定値に保とうとする定周波数制御方式(FFC:Flat Frequency Control)である。
第2の方式は、連系線潮流変化量(ΔPT)を検出して、これを少なくするように発電機の出力を調整し、連系線潮流のみを規定値に保とうとする定連系電力制御方式(FTC:Flat Tie Line Control)である。
第3の方式は、周波数変化量(ΔF)と連系線潮流変化量(ΔPT)とを検出し、これらから需給アンバランス分である地域要求電力(AR)を算出し、その量に応じて発電機の出力を調整する周波数バイアス連係線電力制御方式(TBC:Tie Line Bias Control)である。
前記の3方式のうち、現在、日本の殆どの電力会社でTBC方式が行なわれている。このTBC方式は、以下の手順にて行われている。
先ず、周波数変化量(ΔF)と連系線潮流変化量(ΔPT)を用い、(1)式により地域要求電力(AR)を算出する。
Figure 2013219842
前記の地域要求電力(AR)の値が正であれば、系統全体として発電機出力を上げる必要があり、逆に、負の値であれば、系統全体として発電機出力を下げる必要がある。
地域要求電力(AR)をフィルタリングするには、過去の地域要求電力(AR)を用いて指数平滑等によるフィルタリングを行い、地域要求電力(AR)を低速機(例えば、出力変化速度の遅い火力機)と高速機(例えば、出力変化速度の速い水力機)にて分担する。また、地域要求電力(AR)を周波数分解し、周期成分の短いものは低速機にて分担、周期成分の長いものは高速機にて分担するような方法もある。
フィルタリング又は周波数分解した地域要求電力(AR)を各発電機へ配分する際には、低速機、高速機別に負荷周波数制御が行われている全ての発電機に対して、その発電機の出力変化速度比又は出力余裕比等にて配分する。
また、各発電機の目標指令値を算出する際には、配分された地域要求電力(AR)と、経済負荷配分制御(ELD)にて算出したELDスケジュールを足し合わせる等により算出する。
各発電機が中央給電指令所からの目標指令値を受取り、各発電機の出力が変動し、その結果、系統周波数、並びに連系線潮流が変化する。
特許第3930218号公報
「電力システム工学」 丸善 P163
LFCは、前述した方式によって発電機の出力を調整することにより、系統全体の周波数、ならびに電力会社間の連系線潮流を規定値に近づける制御を行っているが、以下の(1)〜(3)のような課題が挙げられる。
(1)前記手順にてフィルタリング又は周波数分解した地域要求電力(AR)は各発電機に配分されることになるが、LFC対象発電機台数が少ない場合や、それらの発電機の余力(現在出力と最大出力の差、または現在出力と最小出力の差)が少ない場合は、地域要求電力(AR)を十分に配分しきれず、配分残が生じる可能性があり、制御性能を阻害するおそれがある。
(2)前述のようにLFC対象発電機台数が少ない場合、運用者は状況に応じて手動切替えにてLFC対象発電機台数を増やす(即ち、LFC除外発電機からLFC対象発電機に切替える)などの対策を講じている。
しかし、地域要求電力(AR)が急激に大きくなり調整量(各発電機に対する配分量)が大幅に必要とされる場合には、最大出力、最小出力又はELDスケジュール等のベース出力から、極力、出力変動をさせたくない発電機に対してもLFC対象発電機に切替えざるを得ない状況も生じ得る。そのため、前記のような理由により、運用者はLFC発電機の「対象」と「除外」の切替えが負担となっている。また、LFC対象発電機への切替えのタイミングが遅れれば、地域要求電力(AR)を十分に配分しきれず、制御残の増大を招き、制御性能が低下するおそれがある。
(3)一方、地域要求電力(AR)は常に大きく変動(例えば、100MW以上)しているのではなく、状況によっては小さく変動(例えば、10MW以下)することもある。LFC対象発電機の場合、最大出力、最小出力、またはELDスケジュール等のベース出力から極力、出力変動させたくない発電機に対しても、地域要求電力(AR)を配分することになるため、規定値から外れたり、ベース出力から外れたりして、経済性を阻害するおそれがある。
本発明の実施形態は、前記事情に鑑みてなされたものであり、電力系統の需給運用や制御性能を向上でき、経済性向上に有効で、かつ運用者の負荷軽減となる負荷周波数制御システムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態は、電力系統において周波数変化量(ΔF)を検出するΔF検出部と、連系線潮流変化量(ΔPT)を検出するΔPT検出部と、前記周波数変化量(ΔF)と前記連系線潮流変化量(ΔPT)を用いて地域要求電力(AR)を算出するAR計算部と、算出した地域要求電力(AR)を周波数分解するAR分解部と、周波数分解した地域要求電力(AR)を発電機毎に配分するAR配分部と、当該配分された地域要求電力(AR)及び経済負荷配分制御(ELD)にて算出したELDスケジュールから目標指令値を算出する目標指令値算出部と、発電機に目標指令値を伝送する指令値伝送部と、を有する電力系統負荷周波数制御システムにおいて、前記AR配分部の出力側に、前記地域要求電力(AR)の大きさに応じて、負荷周波数制御対象の発電機を負荷周波数制御対象外に切替え、又は負荷周波数制御対象外の発電機を負荷周波数制御対象に切替える切替部を設けたことを特徴とする。
本発明の各実施形態の電力系統負荷周波数制御システムの構成を示すブロック図。 図1の電力系統負荷周波数制御システムを用いた発電機への地域要求電力(AR)の配分手順を示すフローチャート。 図1のLFC対象/除外切替部による地域要求電力(AR)の配分を判定する手順を示すフローチャート。 第1の実施形態におけるLFC除外発電機からLFC対象発電機への切替え手順を示すフローチャート。 第1の実施形態におけるLFC除外発電機からLFC対象発電機への切替えタイミングを示すイメージ図(出力上げ可能な発電機の場合)。 第1の実施形態におけるLFC除外発電機からLFC対象発電機への切替えタイミングを示すイメージ図(出力下げ可能な発電機の場合)。 第2の実施形態におけるLFC対象発電機からLFC除外発電機への切替え手順を示すフローチャート。 第2の実施形態におけるLFC対象発電機からLFC除外発電機への切替えタイミングを示すイメージ図。 第3の実施形態における平均化処理前のLFC除外発電機からLFC対象発電機への切替えタイミングを示すイメージ図(出力上げ可能な発電機の場合)。 第3の実施形態における平均化処理後のLFC除外発電機からLFC対象発電機への切替えタイミングを示すイメージ図(出力上げ可能な発電機の場合)。 第3の実施形態における平均化処理前のLFC除外発電機からLFC対象発電機への切替えタイミングを示すイメージ図(出力下げ可能な発電機の場合)。 第3の実施形態における平均化処理後のLFC除外発電機からLFC対象発電機への切替えタイミングを示すイメージ図(出力下げ可能な発電機の場合)。 第3の実施形態におけるARの平滑化処理への変更手順を示すフローチャート。 第4の実施形態における優先順位モードへの変更手順を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
(システムの構成)
図1は、本発明の各実施形態の電力系統負荷周波数制御システムの構成を示すブロック図である。
図1において、電力系統1は、その内部に複数の発電機G1、G2、…、Gnを有し、他系統3との間で連系線4を介して連系されている。
各発電機G1、G2、…、Gnは、検出用の信号線11を介して計算機2内の夫々の発電機出力信号入力部20−1、20−2、…、20−nに接続され、制御用の信号線12を介して夫々の指令値伝送部23−1、23−2、…、23−nに接続されている。さらに、発電機出力信号入力部20−1、20−2、…、20−nと指令値伝送部23−1、23−2、…、23−nは、共に目標指令値作成部22−1、22−2、…、22−nに接続されている。
また、電力系統1の内部には、ΔPT検出部とΔF検出部とを有するデータ検出部10が設けられ、信号線13を介して、計算機2の内部に設けられたAR計算部24と接続されている。
さらに、AR計算部24の出力側には、順に、LFC対象/除外切替部6、AR分解部25、AR配分部26が配置される。AR分解部25は、ELDスケジュール計算部30とも接続され、このELDスケジュール計算部30はさらに目標指令値作成部22−1〜22−nに接続されている。また、発電機出力信号入力部20−1、20−2、…、20−nの出力側には発電端総需要計算部27が配置され、この発電端総需要計算部27の出力側にオンライン予測需要部28が設けられる。このオンライン予測需要部28と前日運転計画部29が、共にELDスケジュール計算部30と接続される。
発電機出力信号入力部20−1、20−2、…、20−nは、それぞれ、目標指令値作成部22−1、22−2、…、22−nに各発電機出力信号を出力する。目標指令値作成部22−1、22−2、…、22−nは、受信した信号に基づいて各発電機出力信号を作成し、それぞれ、指令値伝送部23−1、23−2、…、23−nに伝送する。
AR計算部24は、電力系統のデータ検出部10から検出された周波数変化量(ΔF)と連系線潮流変化量(ΔPT)とを入力して、AR値の計算を行う。AR計算部24からの出力は、AR分解部25に入力するようになっており、AR配分部26を経由して、各発電機への目標指令値作成部22−1、22−2、…、22−nに入力するようにされている。
また、LFC対象/除外切替部6は、AR配分部26にてAR配分を行う発電機の切替えを行う機能を有する。
発電端総需要計算部27は、各発電機出力信号入力部20−1、20−2、…、20−nからの発電機出力を取り込んで、発電端総需要を計算する。そして、オンライン予測需要部28によるオンライン予測需要と前日運転計画部29による前日運転計画がELDスケジュール計算部30に入力されるように配置されている。ELDスケジュール計算部30による経済負荷配分の計算結果(ELD値)は、各目標指令値作成部22−1、22−2、…、22−nへ入力されるようになっている。
以上説明したように、各目標指令値作成部22−1、22−2、…、22−nへの入力は、各発電機出力入力部20−1、20−2、…、20−nの出力と、AR配分部26からの配分量と、ELDスケジュール計算部30からの経済負荷配分の計算結果(ELD値)がある。各目標指令値作成部22−1、22−2、…、22−nは、各発電機G1、G2、…、Gnの出力信号と、AR値と、ELD値とを入力して目標値を作成する。
なお、計算機2には、作業者と機械との間で情報のやりとりを行なうためのMMI(Man Machine Interface)5が設けられている。
(システムにおける処理手順)
図2は、図1の電力系統負荷周波数制御システムを用いた発電機への地域要求電力(AR)の配分手順を示すフローチャートである。
先ず、ステップS20で、電力系統から検出された周波数変化量(ΔF)と連系線潮流変化量(ΔPT)が計算機2内のAR計算部24に入力され、ここで地域要求電力(AR)が計算される。
次いで、ステップS21において、AR分解部25により地域要求電力(AR)が周波数分解される。そして、ステップS22で、AR配分部26により各発電機に対する地域要求電力(AR)の配分量が算出され、ステップS23で、目標指令値作成部22−1、22−2、…、22−nへそれぞれ入力される。
その後、ステップS24で、目標指令値作成部22−1、22−2、…、22−nからの目標指令値がそれぞれ指令値伝送手段23−1、23−2、…、23−nに伝送され、ステップS25で、各発電機G1、G2、…、Gnに指令を出すことになる。
一方、ステップS201において、オンライン予測需要部28によりオンライン予測需要の運用データが作成され、前日運転計画部29により前日運転計画の運用データが作成される。
また、ステップS202において、ELDスケジュール計算部30により経済負荷配分の計算結果(ELD値)が作成され、各目標指令値作成部22−1、22−2、…、22−nに入力される。
また、ステップS205で、LFC対象/除外切替部6により、AR配分を行う発電機の切替えが行われる。
図3は、LFC対象/除外切替部6による地域要求電力(AR)の配分を判定する手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS31において、LFC対象/除外切替部6は、発電機毎に予め決められた設定や、運用者による任意の設定により、LFC対象となっている発電機か否かを判断する。LFC対象となっている発電機の場合(ステップS31でYes)は、ステップS32で地域要求電力(AR)を配分する。一方、LFC対象外の発電機の場合(ステップS31でNo)は、ステップS33で地域要求電力(AR)を配分しない。
以上、本発明の各実施形態に共通するシステムの構成とそのプロセスの関係について説明した。以下に各実施形態における処理手順について説明する。
[第1の実施形態]
(LFC除外発電機からLFC対象発電機への切替え手順)
以下、図4乃至図6に従い、第1の実施形態における、LFC除外発電機からLFC対象発電機への切替え手順について説明する。
図4は、LFC除外発電機からLFC対象発電機への切替え手順を示すフローチャートである。図4に示すように、ステップS41で、LFC対象/除外切替部6は、AR計算部24からの地域要求電力(AR)がプラス方向の特定の閾値Aを超えたか否かを判定する。超えた場合(ステップS41でYes)は、最小出力にて運転している発電機、または任意でプラス方法に出力増加可能と設定した発電機について、LFC除外発電機からLFC対象発電機に切替え、それらの発電機においても地域要求電力(AR)を配分対応可能とする(ステップS42)。
即ち、前記処理手順は、地域要求電力(AR)が過多にプラス方向にずれた場合には、LFC対象発電機台数を増やし、地域要求電力(AR)の配分残を無くすという思想に基づいている。
ここで、LFC対象発電機となる期間は、ARが閾値Aを超えて図5に示す領域Iに入っている期間のみとし、閾値Aを下回れば再度LFC除外発電機に切替えられる。また、LFC除外発電機において、LFC対象発電機に切り替りが可能な発電機は事前に選択可能とし、また、任意に運用者が発電機の選択を変更できるものとする。
これに対して、図4のステップS41で、地域要求電力(AR)がプラス方向の特定の閾値Aを超えない場合(ステップS41でNo)は、ステップS43で、地域要求電力(AR)がマイナス方向の特定の閾値Bより小さいか否かが判定される。小さい場合(ステップS43でYes)は、最大出力にて運転している発電機、または任意でマイナス方法に出力増加可能と設定した発電機について、LFC除外発電機からLFC対象発電機に切替え、それらの発電機においても地域要求電力(AR)を配分対応可能とする(ステップS44)。一方、ステップS43で、地域要求電力(AR)がマイナス方向の特定の閾値B以上の場合(ステップS43でNo)は、処理を行なわずに終了する。
即ち、前記処理手順は、地域要求電力(AR)が過多にマイナス方向にずれた場合には、LFC対象発電機台数を増やし、地域要求電力(AR)の配分残を無くすという思想に基づいている。
ここで、LFC対象発電機となる期間は、ARが閾値Bをマイナス方向に超えて図6に示す領域IIに入っている期間のみとし、閾値を上回れば再度LFC除外発電機に切替えられる。また、LFC除外発電機において、LFC対象発電機に切り替りが可能な発電機は事前に選択可能とし、また、任意に運用者が発電機の選択を変更できるものとする。
(効果)
本実施形態によれば、地域要求電力(AR)が過多にプラス方向、若しくはマイナス方向にずれた場合にLFC対象発電機台数を増やすことで、配分残が少なくなり、制御性能を高めることが可能となる。また、自動的にLFC対象/除外の切替えが可能となり、運用者の負担軽減となる。
[第2の実施形態]
(LFC対象発電機からLFC除外発電機への切替え手順)
以下、図7及び図8に従い、第2の実施形態におけるLFC対象発電機からLFC除外発電機への切替え手順について説明する。
図7は、LFC対象発電機からLFC除外発電機への切替え手順を示すフローチャートである。図7に示すように、ステップS51で、LFC対象/除外切替部6は、AR計算部24からの地域要求電力(AR)がプラス方向の特定の閾値C(第1の閾値)未満か否かを判定する。未満の場合(ステップS51でYes)は、ステップS52で、地域要求電力(AR)がマイナス方向の特定の閾値D(第2の閾値)を超えたか否かを判定する。特定の閾値Dを超えた場合(ステップS52でYes)は、最小出力にて運転している発電機、または任意でプラス方法に出力増加可能と設定した発電機について、LFC対象発電機からLFC除外発電機に切替える(ステップS53)。
一方、ステップS51で、地域要求電力(AR)がプラス方向の特定の閾値C以上の場合(ステップS51でNo)及びステップS52で、地域要求電力(AR)がマイナス方向の特定の閾値D以下の場合(ステップS51でNo)は、処理を行なわずに終了する。
即ち、地域要求電力(AR)が閾値C未満でかつ閾値Dを超える場合は、最小出力にて運転している発電機、または任意でプラス方法に出力増加可能と設定した発電機について、LFC対象発電機からLFC除外発電機に切替え、それらの発電機においては地域要求電力(AR)を配分しないこととする。
即ち、地域要求電力(AR)が小さい場合には、最大・最小出力ならびにベース出力付近にいる発電機については、地域要求電力(AR)を配分しないという思想に基づいている。
ここで、LFC除外発電機となる期間は、図8に示すように、閾値Cと閾値Dとの間で形成され領域IIIにARが入っている期間のみとし、領域IIIから外れれば、LFC対象発電機に切替えられる。また、LFC対象発電機において、LFC除外発電機に切り替りが可能な発電機は事前に選択可能とし、また、任意に運用者が発電機の選択を変更できるものとする。
(効果)
本実施の形態によれば、ELDスケジュール等のベース出力付近にいる発電機に対して、自動的にLFC対象発電機からLFC除外発電機への切替えが可能となる。これにより、地域要求電力(AR)を配分せずに最経済に近い運用が可能となり、経済性向上に有効なものとなる。
[第3の実施形態]
(ARの平滑化処理によるLFCの切替え抑制手順)
以下、図9乃至図13に従い、第3の実施形態におけるLFCの切替え抑制手順について説明する。
第1の実施形態では、地域要求電力(AR)が所定の閾値を超えた場合にLFC除外発電機からLFC対象発電機に自動的に切替えるものとしたが、AR値の波形によっては図9に示すように、頻繁に閾値A’を超えて領域IVに入り、LFC対象/除外の切替えが行われる可能性がある。
これを回避するために、本実施形態では、LFC対象/除外切替部6が地域要求電力(AR)に対して、移動平均(例えば、10秒以下の周期成分をカット)などによる平滑化処理を行い、図10に示すように、緩和したAR値に変換する。この移動平均後の地域要求電力(AR)に対して、LFC対象/除外切替部6が同様に閾値判定を行い、閾値A’を超えて領域IVに入った期間のみ、LFC除外から対象への切替えを行う。
図10は出力上げ可能な発電機における例であるが、出力下げ可能な発電機も同様に考えることができる。
即ち、AR値の波形によっては図11に示すように、頻繁に閾値B’を超えて領域Vに入り、LFC対象/除外の切替えが行われる可能性がある。このため、移動平均(例えば、10秒以下の周期成分をカット)などによる平滑化処理を行い、図12に示すように、緩和したAR値に変換する。このAR値に対して、LFC対象/除外切替部6が同様に閾値判定を行い、閾値B’を超えて領域Vに入った期間のみ、LFC除外から対象への切替えを行う。
図13は、第3の実施形態におけるARの平滑化処理への変更手順を示すフローチャートである。図13に示すように、ステップS61で、LFC対象/除外切替部6は、ある規定時間内(例えば、5分間)に、LFC除外発電機からLFC対象発電機に何回切り替ったかをカウントし、所定の規定回数(例えば、10回)以下か否かを判定する。規定回数以下の場合(ステップS61でYes)は、第1の実施形態による通常モード(図9、図11)で処理が行なわれる(ステップS62)。
これに対して、規定回数を超える場合(ステップS61でNo)は、本実施形態の移動平均モード(図10、図12)で処理が行なわれる(ステップS63)。
なお、この処理は、出力上げ可能な発電機と出力下げ可能な発電機のそれぞれに分けて行なうことができる。
(効果)
本実施の形態によれば、頻繁なLFC対象/除外の切り替りを抑制することが可能となり、発電機への負担も軽減(発電機の劣化の抑制)することが可能となる。
[第4の実施形態]
(優先順位モードへの変更手順)
以下、図14に従い、第4実施形態における優先順位モードへの変更手順について説明する。
第1の実施形態ないし第2の実施形態では、地域要求電力(AR)に応じてLFC対象/除外の切替えが行われるが、切替対象となる発電機は1台とは限らず、複数台となることも考えられる。その場合、該当する全ての発電機に対して同時に切替えを行うことも可能であるが、本実施形態では、運用者が任意に優先順位を設定して発電機を選択できるように、また、当該発電機の切替対象とするか否かを任意に決定できるように、選択モードを有する手順とする。
図14は、第4の実施形態における優先順位モードへの変更手順を示すフローチャートである。図14に示すように、まず、本実施形態では、ステップS71で、該当するLFC対象/除外発電機が1台か否かを判定する。1台の場合は、第1の実施形態ないし第2の実施形態で説明した通常の切替えモードで処理を行なう(ステップS72)。一方、複数台の場合(ステップS71でNo)は、運用者が任意に優先順位を設定して発電機を選択でき、又は当該発電機の切替対象とするか否かを任意に決定できる優先順位モードにより処理を行なう(ステップS73)。
(効果)
本実施の形態によれば、該当するLFC対象/除外となる発電機を任意に選択できることが可能となる。従って、運転状況に応じた運用が可能となる。
[他の実施形態]
(1)前記第1の実施形態では、LFC対象/除外切替部6により地域要求電力(AR)がプラス方向の特定の閾値Aを超えたか否かを判定した(ステップS41)後、マイナス方向の特定の閾値Bより小さいか否かを判定したが(ステップS43)、逆にすることもできる。即ち、マイナス方向の特定の閾値Bより小さいか否かを判定した後、プラス方向の特定の閾値Aを超えたか否かを判定しても良い。
(2)前記第2の実施形態では、LFC対象/除外切替部6により地域要求電力(AR)がプラス方向の特定の閾値C未満か否かを判定した(ステップS51)後、マイナス方向の特定の閾値Dを超えたか否かを判定したが(ステップS52)、逆にすることもできる。即ち、マイナス方向の特定の閾値Dを超えたか否かを判定した後、プラス方向の特定の閾値C未満か否かを判定することもできる。
(3)以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…電力系統
2…計算機
3…他系統
4…連系線
5…MMI
6…LFC対象/除外切替部
10…データ検出部
11…検出用の信号線
12…制御用の信号線
13…信号線
20−1、20−2、・・・、20−n…発電機出力信号入力部
22−1、22−2、・・・、22−n…目標指令値作成部
23−1、23−2、・・・、23−n…指令値伝送部
24…AR計算部
25…AR分解部
26…AR配分部
27…発電端総需要計算部
28…オンライン予測需要部
29…前日運転計画部
30…ELDスケジュール計算部

Claims (6)

  1. 電力系統において周波数変化量(ΔF)を検出するΔF検出部と、連系線潮流変化量(ΔPT)を検出するΔPT検出部と、前記周波数変化量(ΔF)と前記連系線潮流変化量(ΔPT)を用いて地域要求電力(AR)を算出するAR計算部と、算出した地域要求電力(AR)を周波数分解するAR分解部と、周波数分解した地域要求電力(AR)を発電機毎に配分するAR配分部と、当該配分された地域要求電力(AR)及び経済負荷配分制御(ELD)にて算出したELDスケジュールから目標指令値を算出する目標指令値算出部と、発電機に目標指令値を伝送する指令値伝送部と、を有する電力系統負荷周波数制御システムにおいて、
    前記AR配分部の出力側に、前記地域要求電力(AR)の大きさに応じて、負荷周波数制御対象の発電機を負荷周波数制御対象外に切替え、又は負荷周波数制御対象外の発電機を負荷周波数制御対象に切替える切替部を設けたことを特徴とする電力系統負荷周波数制御システム。
  2. 前記切替部は、前記地域要求電力(AR)が所定の値の閾値を超えたときに、負荷周波数制御対象外の発電機を負荷周波数制御対象の発電機に切替えることを特徴とする請求項1記載の電力系統負荷周波数制御システム。
  3. 前記切替部は、前記地域要求電力(AR)が所定の値の第1の閾値未満で、当該第1の閾値より小さい値の第2の閾値を超えるときに、負荷周波数制御対象の発電機を負荷周波数制御対象外の発電機に切替えることを特徴とする請求項1記載の電力系統負荷周波数制御システム。
  4. 前記切替部は、所定の時間内における前記切替回数が規定値を超えたとき、地域要求電力(AR)に対して平滑化処理を行い、当該平滑化処理後の地域要求電力ARが所定の値の閾値を超えたときに、負荷周波数制御対象外の発電機を負荷周波数制御対象の発電機に切替えることを特徴とする請求項1記載の電力系統負荷周波数制御システム。
  5. 前記切替部は、所定の時間内における前記切替回数が規定値を超えたとき、地域要求電力(AR)に対して平滑化処理を行い、当該平滑化処理後の地域要求電力ARが所定の値の第1の閾値未満で、当該第1の閾値より小さい値の第2の閾値を超えるときに、負荷周波数制御対象の発電機を負荷周波数制御対象外の発電機に切替えることを特徴とする請求項1記載の電力系統負荷周波数制御システム。
  6. 前記切替部は、負荷周波数制御対象の発電機又は負荷周波数制御対象外の発電機が複数台の場合は、運用者が付した優先順位に応じた発電機を選択して当該発電機の切替えを行なうことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の電力系統負荷周波数制御システム。
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