JP2013219198A - 薄膜製造方法 - Google Patents

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Eiji Takahashi
英治 高橋
Masayoshi Fujiwara
将喜 藤原
Yasunori Ando
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Abstract

【課題】高品質な絶縁膜または半導体膜を製造可能な薄膜製造方法を提供する。
【解決手段】薄膜製造方法は、フッ素原子および水素原子のいずれかとシリコン原子とを含む原料ガスと、シリコン原子と結合して絶縁薄膜または半導体薄膜を構成する組成原子を含む反応ガスとを用いて誘導結合型プラズマによって絶縁薄膜または半導体薄膜を基板上に堆積する工程S1と、反応ガスを用いて誘導結合型プラズマによって組成原子を絶縁薄膜または半導体薄膜中に導入する工程S2と、工程S1および工程S2を1サイクルとして工程S1および工程S2を繰り返し実行する工程S3とを備える。
【選択図】図9

Description

この発明は、薄膜製造方法に関するものである。
従来、有磁場マイクロ波放電をプラズマ発生手段として用いたプラズマCVD(Chemical Vapour Deposition)装置において、窒化シリコン膜(Si−N膜)を形成することが知られている(特許文献1)。
この窒化シリコン膜は、SiFガスとNガスとを用いてSi−N膜を基板上に堆積する工程と、その後、SiFガスを停止し、Nガスのみを供給してSi−N膜中からフッ素原子(F)を遊離脱離させる工程とを1サイクルとして、この2つの工程を繰り返すことによって製造される。
特公平4−73287号公報
しかし、特許文献1に記載された窒化シリコン膜の製造方法を用いた場合、窒化シリコン膜中からF原子が脱離し、窒化シリコン膜中の欠陥密度が増加する。その結果、窒化シリコン膜の品質が低下するという問題がある。
そこで、この発明の実施の形態によれば、高品質な絶縁膜または半導体膜を製造可能な薄膜製造方法を提供する。
この発明の実施の形態によれば、薄膜製造方法は、フッ素原子および水素原子のいずれかとシリコン原子とを含む原料ガスと、シリコン原子と結合して絶縁薄膜または半導体薄膜を構成する組成原子を含む反応ガスとを用いて誘導結合型プラズマによって絶縁薄膜または半導体薄膜を基板上に堆積する第1の工程と、反応ガスを用いて誘導結合型プラズマによって組成原子を絶縁薄膜または半導体薄膜中に導入する第2の工程と、第1および第2の工程を1サイクルとして第1および第2の工程を繰り返し実行する第3の工程とを備える。
この発明の実施の形態による薄膜製造方法は、原料ガスと反応ガスとを用いて誘導結合型プラズマによって絶縁薄膜または半導体薄膜を基板上に堆積する第1の工程と、反応ガスを用いて誘導結合型プラズマによって組成原子を絶縁薄膜または半導体薄膜中に導入する第2の工程とを繰り返して実行して絶縁薄膜または半導体薄膜を製造する。その結果、誘導結合型プラズマは、容量結合型プラズマよりもプラズマ密度が高いので、第2の工程において反応ガスの分解率が高くなり、組成原子が絶縁薄膜または半導体薄膜中へ導入され易くなる。そして、絶縁薄膜または半導体薄膜の膜密度が高くなる。
従って、絶縁膜または半導体膜の品質を向上できる。
この発明の実施の形態における絶縁膜の断面図である。 この発明の実施の形態におけるプラズマ装置の構成を示す断面図である。 図2に示す整合回路側から見た平面導体、給電電極および終端電極の平面図である。 図1に示す絶縁膜の製造方法におけるガス流量のタイミングチャートである。 絶縁膜の電気的特性を測定する方法を示す図である。 電流密度と電界との関係を示す図である。 図1に示す絶縁膜の製造方法におけるガス流量の別のタイミングチャートである。 この発明の実施の形態における半導体膜の断面図である。 この発明の実施の形態による薄膜製造方法を示す工程図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態における絶縁膜の断面図である。図1を参照して、この発明の実施の形態における絶縁膜10は、基板1と、絶縁薄膜2とを備える。
基板1は、シリコンウェハ、ガラスおよびフレキシブル基板等からなる。絶縁薄膜2は、基板1上に配置される。絶縁薄膜2は、シリコンナイトライド(SiN、1<x<4/3)または酸化シリコン(SiO、1<y<2)からなる。
絶縁薄膜2は、SiNからなる場合、膜中の水素濃度は、1at%よりも少なく、膜中の窒素(N)量は、40at%よりも多く、膜中のF濃度は、30at%である。
図2は、この発明の実施の形態におけるプラズマ装置の構成を示す断面図である。図2を参照して、プラズマ装置100は、真空容器20と、天板22と、排気口24と、ガス導入部26と、ホルダ32と、ヒータ34と、軸36と、軸受部38と、マスク42と、仕切り板44と、平面導体50と、給電電極52と、終端電極54と、絶縁フランジ56と、パッキン57,58と、シールドボックス60と、高周波電源62と、整合回路64と、接続導体68,69とを備える。
真空容器20は、金属製であり、排気口24を介して真空排気装置(図示せず)に接続される。また、真空容器20は、電気的に接地ノードに接続される。天板22は、真空容器20の上側を塞ぐように真空容器20に接して配置される。この場合、真空容器20と天板22との間には、真空シール用のパッキン57が配置される。
ガス導入部26は、真空容器20内において仕切り板44よりも上側に配置される。軸36は、軸受部38を介して真空容器20の底面に固定される。ホルダ32は、軸36の一方端に固定される。ヒータ34は、ホルダ32内に配置される。マスク42は、ホルダ32の周縁部においてホルダ32上に配置される。仕切り板44は、ホルダ32よりも上側において真空容器20とホルダ32との間を塞ぐように真空容器20の側壁に固定される。
給電電極52および終端電極54は、絶縁フランジ56を介して天板22に固定される。この場合、天板22と絶縁フランジ56との間には、真空シール用のパッキン58が配置される。
平面導体50は、X方向における両端部がそれぞれ給電電極52および終端電極54に接するように配置される。
給電電極52および終端電極54は、後述するようにY方向(図2の紙面に垂直な方向)において平面導体50とほぼ同じ長さを有する。そして、給電電極52は、接続導体68によって整合回路64の出力バー66に接続される。終端電極54は、接続導体69を介してシールドボックス60に接続される。平面導体50、給電電極52および終端電極54は、例えば、銅およびアルミニウム等からなる。
シールドボックス60は、真空容器20の上側に配置され、天板22に接する。高周波電源62は、整合回路64と接地ノードとの間に接続される。整合回路64は、シールドボックス60上に配置される。
接続導体68,69は、Y方向において給電電極52および終端電極54とほぼ同じ長さを有する板形状からなる。
ガス導入部26は、ガスボンベ(図示せず)から供給されたSiFガス、HガスおよびNガス等のガス28を真空容器20内に供給する。ホルダ32は、基板1を支持する。ヒータ34は、基板1を所望の温度に加熱する。軸36は、ホルダ32を支持する。マスク42は、基板1の周縁部を覆う。これによって、絶縁薄膜が基板1の周縁部に形成されるのを防止できる。仕切り板44は、プラズマ70が基板1の保持機構に達するのを防止する。
給電電極52は、接続導体68から供給された高周波電流を平面導体50に流す。終端電極54は、平面導体50の端部を直接またはキャパシタを介して接地ノードに接続し、高周波電源62から平面導体50にかけて高周波電流の閉ループを作る。
高周波電源62は、例えば、13.56MHzの高周波電力を整合回路64へ供給する。整合回路64は、高周波電源62から供給された高周波電力を反射を抑制して接続導体68に供給する。
図3は、図2に示す整合回路64側から見た平面導体50、給電電極52および終端電極54の平面図である。図3を参照して、平面導体50は、例えば、長方形の平面形状からなり、辺50a,50bを有する。辺50aは、辺50bよりも長い。そして、辺50aは、X方向に沿って配置され、辺50bは、Y方向に沿って配置される。
給電電極52および終端電極54は、それぞれ、平面導体50の辺50bに沿って平面導体50のX方向の両端部に配置される。給電電極52および終端電極54のY方向の長さは、高周波電流14をY方向においてできる限り一様に流すために、平面導体50のY方向に平行な辺50bの長さに近づける(例えば、辺50bの長さと実質的に同じにする)のが好ましいが、辺50bの長さよりも幾分短くてもよいし、長くてもよい。数値で表せば、給電電極52および終端電極54のY方向の長さは、辺50bの長さの85%以上の長さに設定すればよい。
このように、給電電極52および終端電極54は、ブロック状の電極からなるので、Y方向において平面導体50にほぼ一様に高周波電流14を流すことができる。
そして、プラズマ装置100は、高周波電流14を平面導体50に一様に流すことによって誘導結合型のプラズマを発生する。
そうすると、真空容器20内に発生した誘導結合型のプラズマによって、ホルダ32上に設置された基板上に絶縁薄膜が堆積される。
図4は、図1に示す絶縁膜10の製造方法におけるガス流量のタイミングチャートである。
絶縁薄膜2がSiNからなり、基板1がシリコンウェハからなる場合を例にして絶縁膜10の製造方法について説明する。
絶縁膜10の製造方法においては、SiFガスおよびNガスを用いてSiNを基板1上に堆積し、その後、SiFガスを停止し、Nガスのみを用いてSiNを窒化して絶縁膜10を製造する。また、基板1は、シリコンウェハからなる。更に、基板温度は、150℃であり、成膜時の圧力は、0.67Paであり、高周波電力は、15kWである。
絶縁膜10を製造する場合、プラズマ装置100のガス導入部26は、タイミングt1からタイミングt2までの間、100sccmのSiFガスと、150sccmのNガスとを真空容器20に供給する。
そして、真空排気装置は、真空容器20の圧力を0.67Paに設定する。また、ヒータ34は、基板1の温度を150℃に設定する。
そうすると、高周波電源62は、整合回路64、接続導体68および給電電極52を介して15kWの高周波電力を平面導体50に供給する。
これによって、真空容器20内で誘導結合型プラズマが発生し、SiNが基板1上に堆積される。タイミングt1からタイミングt2までの時間間隔は、例えば、2秒である。そして、タイミングt1からタイミングt2までの時間間隔は、一般的には、SiNの膜厚が10nm以下になる時間に設定される。
その後、タイミングt2において、ガス導入部26は、SiFガスを停止し、タイミングt2からタイミングt3までの間、150sccmのNガスを真空容器20に供給する。
これによって、SiNは、誘導結合型プラズマによって窒化される。タイミングt2からタイミングt3までの時間間隔は、例えば、2秒である。
そして、タイミングt3からタイミングt4までの間、タイミングt1からタイミングt2までのプロセスと同じプロセスが実行される。
その後、タイミングt4からタイミングt5までの間、タイミングt2からタイミングt3までのプロセスと同じプロセスが実行される。
以後、タイミングt1からタイミングt2までのプロセスと、タイミングt2からタイミングt3までのプロセスとを1サイクルとして、この2つのプロセスを繰り返し実行して絶縁膜10を製造する。
なお、タイミングt1以降、高周波電力、反応圧力および基板温度は、それぞれ、上述した値に設定されている。
タイミングt1からタイミングt2までの間のプロセスは、SiNを基板1上に堆積するプロセスであり、タイミングt2からタイミングt3までの間のプロセスは、SiNを窒化するプロセスである。
このように、SiNからなる絶縁薄膜2は、SiNの堆積と、SiNの窒化とを繰り返して実行して製造される。この場合、ガス導入部26は、150sccmのNガスを連続して真空容器20に供給し、100sccmのSiFガスを間欠的に真空容器20に供給する。
図5は、絶縁膜10の電気的特性を測定する方法を示す図である。図5を参照して、SiNの表面およびシリコンウェハの裏面に電極を形成する。
電源および電流計をSiN上の電極とシリコンウェハの裏面側の電極との間に直列に接続する。
電源は、電圧値を変えながら電圧をSiNおよびシリコンウェハの厚み方向に印加する。そして、電流計は、SiNおよびシリコンウェハに流れる電流を測定する。
また、電源によって印加された電圧値をSiNの膜厚で除算した値をSiNに印加される電界とする。この場合、SiNの比抵抗は、シリコンウェハの比抵抗よりも数桁以上高いので、電源によって印加された電圧は、殆ど、SiNに印加される。従って、SiNに印加される電界は、電源によって印加された電圧値をSiNの膜厚で除算した値からなる。
図6は、電流密度と電界との関係を示す図である。図6において、縦軸は、電流密度を表し、横軸は、電界を表す。また、曲線k1は、Nガスを連続して供給し、SiFガスを間欠的に供給して誘導結合型プラズマによって製造したSiNの電流密度と電界との関係を示し、曲線k2は、SiFガスおよびNガスを連続的に供給して誘導結合型プラズマによって製造したSiNの電流密度と電界との関係を示し、曲線k3は、シラン(SiH)ガスおよびNガスを連続的に供給して容量結合型プラズマによって製造したSiNの電流密度と電界との関係を示し、曲線k4は、SiHガスおよびNHガスを連続的に供給して誘導結合型プラズマによって製造したSiNの電流密度と電界との関係を示す。
なお、以下においては、Nガスを連続して供給し、SiFガスを間欠的に供給して誘導結合型プラズマによって製造したSiNをシリコンナイトライドAと言い、SiFガスおよびNガスを連続的に供給して誘導結合型プラズマによって製造したSiNをシリコンナイトライドBと言い、SiHガスおよびNガスを連続的に供給して容量結合型プラズマによって製造したSiNをシリコンナイトライドCと言い、SiHガスおよびNHガスを連続的に供給して誘導結合型プラズマによって製造したSiNをシリコンナイトライドDと言う。
図6を参照して、シリコンナイトライドAの電流密度は、8(MV/cm)の電界までは、1×10−6(A/cm)以下であり、電界が8(MV/cm)〜12(MV/cm)の間で1×10−6(A/cm)〜約2×10−3(A/cm)であり、電界が12(MV/cm)以上になると急激が大きくなる(曲線k1参照)。
一方、シリコンナイトライドBの電流密度は、2(MV/cm)の電界で1×10−4(A/cm)よりも大きくなり、電界が2(MV/cm)〜約11.5(MV/cm)の間で約1×10−3(A/cm)、電界が11.5(MV/cm)以上で急激に大きくなる(曲線k2参照)。
また、シリコンナイトライドCの電流密度は、4(MV/cm)以上の電界において、1×10−7(A/cm)よりも大きくなる(曲線k3参照)。
更に、シリコンナイトライドDの電流密度は、2〜5(MV/cm)の電界において、約1×10−8〜2×10−8(A/cm)であるが、電界が5(MV/cm)以上になると、指数関数的に大きくなる(曲線k4参照)。
従って、シリコンナイトライドAの電流密度は、10(MV/cm)以下の電界において、シリコンナイトライドBの電流密度よりも1桁以上低くなることが解った。
また、シリコンナイトライドAの電流密度は、電界が6(MV/cm)を超えると、シリコンナイトライドC,Dの電流密度よりも1桁以上低くなることが解った。
そして、この発明の実施の形態においては、電流密度が1×10−5(A/cm)になるときの電界を絶縁耐圧と定義する。
その結果、シリコンナイトライドAの絶縁耐圧は、9.5(MV/cm)となり、シリコンナイトライドBの絶縁耐圧は、1(MV/cm)よりも低くなり、シリコンナイトライドCの絶縁耐圧は、約5.7(MV/cm)であり、シリコンナイトライドDの絶縁耐圧は、約7(MV/cm)である。
また、シリコンナイトライドAのリーク電流は、1×10−8(A/cm)よりも小さく、シリコンナイトライドBのリーク電流は、1×10−4(A/cm)よりも大きく、シリコンナイトライドCのリーク電流は、1×10−7(A/cm)よりも小さく、シリコンナイトライドDのリーク電流は、1×10−7(A/cm)よりも小さい。
更に、シリコンナイトライドAの膜密度は、2.67(g/cm)であり、シリコンナイトライドBの膜密度は、2.11(g/cm)である。
更に、シリコンナイトライドAの膜中のフッ素濃度は、30at%であり、シリコンナイトライドBの膜中のフッ素濃度は、30数at%である。
更に、シリコンナイトライドAの膜中の水素濃度は、1at%よりも少なく、シリコンナイトライドBの膜中の水素濃度は、1at%程度であり、シリコンナイトライドCの膜中の水素濃度は、10at%よりも多く、シリコンナイトライドDの膜中の水素濃度は、1〜10at%である。
更に、シリコンナイトライドAの膜中のN量は、30at%〜40at%よりも多く、シリコンナイトライドBの膜中のN量は、30at%〜40at%であり、シリコンナイトライドCの膜中のN量は、シリコンナイトライドDの膜中のN量と同程度である。
このように、SiFガスを間欠的に供給して製造されたシリコンナイトライドAは、SiFガスを連続的に供給して製造されたシリコンナイトライドBよりもN量が多いことから、図4に示すタイミングt2からタイミングt3までのプロセスおよびタイミングt4からタイミングt5までのプロセス等においては、SiNが窒化されていることが解る。
また、上述したように、シリコンナイトライドDの膜中の水素濃度は、シリコンナイトライドCの膜中の水素濃度よりも少ないので、誘導結合型プラズマによるSiHガスおよびNHガスの分解が促進され、原子状のSi元素と原子状のN元素とがSiN中に取り込まれるものと考えられる。そして、N分子におけるN元素とN元素との結合エネルギーは、945(kJ/mol)であり、NH分子におけるN元素とH原子との結合エネルギーは、391(kJ/mol)である。その結果、NHガスから原子状のN原子を生成するエネルギー(=391×3=1173(kJ/mol))は、Nガスから原子状のN元素を生成するエネルギー(=945(kJ/mol))よりも大きい。
そうすると、誘導結合型プラズマによるSiHガスおよびNHガスの分解は、容量結合型プラズマによるSiHガスおよびNガスの分解よりも促進され、誘導結合型プラズマを用いることによって、原子状のSi元素と原子状のN元素とによりSiNを形成できる。その結果、Si元素とN元素との共有結合が多くなり、欠陥の少ないシリコンナイトライドDが形成される。
一方、SiHガスおよびNガスを用いて容量結合型プラズマによってSiNを形成した場合、SiH,SiH,SiH等のラジカルと原子状のN元素との結合によってSiNが形成されるので、膜中の水素濃度が多くなる。その結果、Si元素およびN元素の未結合手が発生し、欠陥が多いシリコンナイトライドCが形成される。
従って、図6に示すように、4(MV/cm)以上の電界において、シリコンナイトライドDの電流密度は、シリコンナイトライドCの電流密度よりも低くなる(曲線k3,k4参照)。
このように、誘導結合型プラズマは、容量結合型プラズマよりも原料ガスの分解率が高く、これは、誘導結合型プラズマが容量結合型プラズマに比べてプラズマ密度が高いことと良い相関を示す。
その結果、誘導結合型プラズマによるNガスの分解と、容量結合型プラズマによるNガスの分解とを比較した場合、誘導結合型プラズマによるNガスの分解が容量結合型プラズマによるNガスの分解よりも進むため、タイミングt2からタイミングt3までのプロセスおよびタイミングt4からタイミングt5までのプロセス等においては、SiNの窒化が進み易くなる。そして、上述したように、シリコンナイトライドAの膜密度は、シリコンナイトライドBの膜密度よりも高い。従って、誘導結合型プラズマを用いることによって、SiNの窒化を促進し、膜密度が高いシリコンナイトライドを製造できる。
また、シリコンナイトライドAは、SiFガスとNガスとを用いて製造されたにも拘わらず、水素を含むのは、水分が真空容器20内に残存するからである。そして、シリコンナイトライドAの膜中の水素濃度は、上述したように、シリコンナイトライドCの膜中の水素濃度よりも1桁以上低い。これは、次の理由による。
誘導結合型プラズマは、プラズマ密度が容量結合型プラズマよりも高いので、水分の分解が促進され、水分からHラジカルが生成され易くなる。その結果、誘導結合型プラズマを用いたSiNの堆積中、SiFガスから生成されたFラジカルは、水分から生成されたHラジカルと反応し、フッ酸(HF)として真空容器20から排気されるため、水素原子がSiN中へ取り込まれ難い。
一方、容量結合型プラズマを用いたSiNの堆積中、水分からOHラジカルが生成され、その生成されたOHラジカルは、SiHガスから生成されたSi−H,Si−H,Si−H等のラジカルと反応し難いので、SiN中へ取り込まれ易くなる。
その結果、誘導結合型プラズマを用いてSiNを形成した場合、SiN中の水素濃度は、容量結合型プラズマを用いてSiNを形成した場合よりも少なくなる。
そして、フッ素原子は、水素原子よりも電気陰性度が大きいため、水素原子よりもシリコン原子と強く結合し、シリコン原子の未結合手が少なくなる。その結果、SiNの欠陥密度が低下する。
従って、誘導結合型プラズマを用いてSiNを製造することによって、欠陥密度の少ないSiNを製造できる。
上述したように、SiFガスを間欠的に供給して誘導結合型プラズマによってSiNを製造することによって、膜密度が高く、水素濃度が低いSiNが製造される。その結果、SiNの絶縁耐圧を1桁以上向上でき、リーク電流を数桁以上低くできる。即ち、高品質なSiNを製造できる。
そして、容量結合型プラズマを誘導結合型プラズマに変えるだけでは、9.5(MV/cm)の絶縁耐圧を有するシリコンナイトライドAを形成できず(曲線k1,k4参照)、連続的に供給する材料ガスをSiHガスからSiFガスへ変えただけでは、絶縁耐圧は、極端に低下する(曲線k2,k4参照)。そして、容量結合型プラズマを誘導結合型プラズマに変え、材料ガスをSiHガスからSiFガスへ変え、更に、SiFガスを間欠的に供給し、誘導結合型プラズマを用いてSiNを窒化することによって、9.5(MV/cm)の絶縁耐圧を有するシリコンナイトライドAを形成できた。この考え方は、特許文献1には開示されていない。
図7は、図1に示す絶縁膜10の製造方法におけるガス流量の別のタイミングチャートである。
絶縁薄膜2がSiNからなり、基板1がシリコンウェハからなる場合を例にして絶縁膜10の別の製造方法について説明する。なお、SiNを製造するときの真空容器20の圧力、基板1の温度および高周波電力は、図4における説明と同じである。
図7を参照して、プラズマ装置100のガス導入部26は、タイミングt6からタイミングt7までの間、100sccmのSiFガスと、150sccmのNガスと、70sccmのHガスとを真空容器20に供給する。
これによって、真空容器20内で誘導結合型プラズマが発生し、SiNが基板1上に堆積される。
その後、タイミングt7において、ガス導入部26は、SiFガスの供給を停止し、タイミングt7からタイミングt8までの間、150sccmのNガスと、70sccmのHガスとを真空容器20に供給する。
これによって、SiNは、誘導結合型プラズマによって窒化される。
そして、タイミングt8からタイミングt9までの間、タイミングt6からタイミングt7までのプロセスと同じプロセスが実行される。
その後、タイミングt9からタイミングt10までの間、タイミングt7からタイミングt8までのプロセスと同じプロセスが実行される。
以後、タイミングt6からタイミングt7までのプロセスと、タイミングt7からタイミングt8までのプロセスとを1サイクルとして、この2つのプロセスをタイミングt11まで繰り返し実行する。タイミングt11は、例えば、SiNの膜厚が100nmになるときのタイミングである。
そして、タイミングt11において、ガス導入部26は、Hガスを停止し、それ以降、図4に示すタイミングt1からタイミングt2までのプロセスと、タイミングt2からタイミングt3までのプロセスとを1サイクルとして、この2つのプロセスを繰り返して実行し、SiNを製造する。なお、タイミングt11以降に堆積されるSiNの膜厚は、例えば、500nmである。
このように、SiNは、NガスおよびHガスを連続的に供給し、SiFガスを間欠的に供給するプロセスと、Nガスを連続的に供給し、SiFガスを間欠的に供給するプロセスとを用いて製造されてもよい。
これによって、基板1側に形成されるSiNの膜中の水素濃度を更に低減でき、高品質なSiNを製造できる。
上記においては、SiNを製造するときの基板温度は、150℃であると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、SiNを製造するときの基板温度は、100℃〜400℃の範囲であればよい。
また、図4に示すタイミングt1からタイミングt2までの時間間隔(=2秒)は、タイミングt2からタイミングt3までの時間間隔(=2秒)と同じであると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、タイミングt1からタイミングt2までの時間間隔と、タイミングt2からタイミングt3までの時間間隔との比は、任意の値に設定されてもよい。そして、好ましくは、タイミングt2からタイミングt3までの時間間隔は、タイミングt1からタイミングt2までの時間間隔よりも長くなるように設定される。図7においても、同様である。SiNの窒化を促進するためである。
更に、上記においては、Nガス(またはNガスおよびHガス)は、一定の流量で連続的に供給されると説明したが、この発明の実施の形態においては、こらに限らず、Nガス(またはNガスおよびHガス)は、流量を周期的に変動させながら連続的に供給されてもよい。この場合、好ましくは、タイミングt2からタイミングt3までの期間におけるNガスの流量は、タイミングt1からタイミングt2までの期間におけるNガスの流量よりも多く設定される。また、タイミングt7からタイミングt8までの期間におけるNガスおよびHガスの流量は、タイミングt6からタイミングt7までの期間におけるNガスおよびHガスの流量よりも多く設定される。SiNの窒化を促進するためである。
更に、タイミングt2からタイミングt3までの時間間隔は、SiFガスの流量に応じて決定され、SiFガスの流量が100sccmよりも多くなれば、2秒よりも長く設定され、SiFガスの流量が100sccmよりも少なくなれば、2秒よりも短く設定される。図7においても、同様である。
更に、上記においては、SiNを製造するときの高周波電力は、一定であると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、タイミングt2からタイミングt3までの期間における高周波電力は、タイミングt1からタイミングt2までの期間における高周波電力よりも高くてもよい。図7においても、同様である。SiNの窒化を促進するためである。
更に、図4または図7において説明した製造方法においては、Nガスに代えてアンモニア(NH)ガスを用いてもよい。
更に、上記においては、絶縁薄膜2がSiNからなる場合について絶縁膜10の製造方法を説明したが、絶縁薄膜2がSiOからなる場合、Nガスに代えて酸素(O)ガスが用いられ、図4または図7において説明した製造方法によって絶縁膜10が製造される。
この場合、図4においては、タイミングt1からタイミングt2までのプロセスおよびタイミングt3からタイミングt4までのプロセスにおいて、SiOが基板1上に堆積され、タイミングt2からタイミングt3までのプロセスおよびタイミングt4からタイミングt5までのプロセスにおいて、SiOが酸化される。
また、図7においては、タイミングt6からタイミングt7までのプロセスおよびタイミングt8からタイミングt9までのプロセスにおいて、SiOが基板1上に堆積され、タイミングt7からタイミングt8までのプロセスおよびタイミングt9からタイミングt10までのプロセスにおいて、SiOが酸化される。
図8は、この発明の実施の形態における半導体膜の断面図である。図8を参照して、半導体膜200は、基板1と、半導体薄膜201とを備える。
基板1については、上述したとおりである。半導体薄膜201は、基板1上に配置される。そして、半導体薄膜201は、アモルファスシリコンカーバイド(a−SiC)、アモルファスシリコンゲルマニウム(a−SiGe)、微結晶シリコンカーバイド(μc−SiC)および微結晶シリコンゲルマニウム(μc−SiGe)のいずれかからなる。
半導体薄膜201がa−SiCからなる場合、半導体膜200は、図4において説明した製造方法を用いて次のように製造される。
プラズマ装置100のガス導入部26は、タイミングt1からタイミングt2までの期間、SiHガスを真空容器20に供給する。そして、ヒーター34は、基板1の温度を200℃程度に昇温する。また、真空排気装置は、真空容器20の圧力を13.3Pa程度に設定し、高周波電源62は、15kWの高周波電力を平面導体50に供給する。
これによって、誘導結合型プラズマが発生し、a−Siが基板1上に堆積される。
そして、ガス導入部26は、タイミングt2において、SiHガスの供給を停止し、タイミングt2からタイミングt3までの期間、メタン(CH)ガスを真空容器20に供給する。
これによって、炭素(C)原子がa−Si中に導入され、a−SiCが形成される。
以後、タイミングt1からタイミングt2までのプロセスと、タイミングt2からタイミングt3までのプロセスとを1サイクルとして、これらの2つのプロセスを繰り返し実行して半導体膜200を製造する。
また、半導体薄膜201がa−SiGeからなる場合、半導体膜200は、図4において説明した製造方法を用いて次のように製造される。
プラズマ装置100のガス導入部26は、タイミングt1からタイミングt2までの期間、SiHガスを真空容器20に供給する。そして、ヒーター34は、基板1の温度を200℃程度に昇温する。また、真空排気装置は、真空容器20の圧力を13.3Pa程度に設定し、高周波電源62は、15kWの高周波電力を平面導体50に供給する。
これによって、誘導結合型プラズマが発生し、a−Siが基板1上に堆積される。
そして、ガス導入部26は、タイミングt2において、SiHガスの供給を停止し、タイミングt2からタイミングt3までの期間、ゲルマン(GeH)ガスを真空容器20に供給する。
これによって、ゲルマニウム(Ge)原子がa−Si中に導入され、a−SiGeが形成される。
以後、タイミングt1からタイミングt2までのプロセスと、タイミングt2からタイミングt3までのプロセスとを1サイクルとして、これらの2つのプロセスを繰り返し実行して半導体膜200を製造する。
更に、半導体薄膜201がμc−SiCからなる場合、半導体膜200は、図4において説明した製造方法を用いて次のように製造される。
プラズマ装置100のガス導入部26は、タイミングt1からタイミングt2までの期間、SiHガスとHガスとを真空容器20に供給する。この場合、Hガスの流量に対するSiHガスの流量の比であるガス流量比[H/SiH]は、50以上に設定される。
そして、ヒーター34は、基板1の温度を200℃程度に昇温する。また、真空排気装置は、真空容器20の圧力を13.3Pa程度に設定し、高周波電源62は、15kWの高周波電力を平面導体50に供給する。
これによって、誘導結合型プラズマが発生し、μc−Siが基板1上に堆積される。
そして、ガス導入部26は、タイミングt2において、SiHガスおよびHガスの供給を停止し、タイミングt2からタイミングt3までの期間、CHガスを真空容器20に供給する。
これによって、C原子がμc−Si中に導入され、μc−SiCが形成される。
以後、タイミングt1からタイミングt2までのプロセスと、タイミングt2からタイミングt3までのプロセスとを1サイクルとして、これらの2つのプロセスを繰り返し実行して半導体膜200を製造する。
更に、半導体薄膜201がμc−SiGeからなる場合、半導体膜200は、図4において説明した製造方法を用いて次のように製造される。
プラズマ装置100のガス導入部26は、タイミングt1からタイミングt2までの期間、ガス流量比[H/SiH]が50以上になるようにSiHガスおよびHガスを真空容器20に供給する。そして、ヒーター34は、基板1の温度を200℃程度に昇温する。また、真空排気装置は、真空容器20の圧力を13.3Pa程度に設定し、高周波電源62は、15kWの高周波電力を平面導体50に供給する。
これによって、誘導結合型プラズマが発生し、μc−Siが基板1上に堆積される。
そして、ガス導入部26は、タイミングt2において、SiHガスおよびHガスの供給を停止し、タイミングt2からタイミングt3までの期間、GeHガスを真空容器20に供給する。
これによって、Ge原子がμc−Si中に導入され、μc−SiGeが形成される。
以後、タイミングt1からタイミングt2までのプロセスと、タイミングt2からタイミングt3までのプロセスとを1サイクルとして、これらの2つのプロセスを繰り返し実行して半導体膜200を製造する。
なお、半導体薄膜201がa−SiC、a−SiGe、μc−SiCおよびμc−SiGeのいずれかからなる場合、原料ガスは、SiHガスに限らず、SiおよびSi等であってもよく、一般的には、シリコン原子と水素原子とを含むガスであればよい。
また、半導体薄膜201がa−SiC、a−SiGe、μc−SiCおよびμc−SiGeのいずれかからなる場合、反応ガスは、CHガスまたはGeHガスに限らず、C原子を含むガスまたはGe原子を含むガスであればよい。
図9は、この発明の実施の形態による薄膜製造方法を示す工程図である。図9を参照して、絶縁膜10または半導体膜200の製造が開始されると、フッ素原子および水素原子のいずれかとシリコン原子とを含む原料ガスと、シリコン原子と結合して絶縁薄膜または半導体薄膜を構成する組成原子を含む反応ガスとを用いて誘導結合型プラズマによって絶縁薄膜または半導体薄膜を基板1上に堆積する(工程S1)。
そして、反応ガスを用いて誘導結合型プラズマによって組成原子を絶縁薄膜または半導体薄膜中に導入する(工程S2)。
その後、工程S1および工程S2を1サイクルとして工程S1および工程S2を繰り返し実行する(工程S3)。
これによって、絶縁膜10または半導体膜200が製造される。
上述したように、SiNを製造する場合、SiFガスが原料ガスとして用いられ、NガスまたはNHガスが反応ガスとして用いられる。そして、NガスまたはNHガス中のN原子は、Si原子と結合して絶縁薄膜(SiN)を構成する組成原子である。
また、SiOを製造する場合、SiFガスが原料ガスとして用いられ、Oガスが反応ガスとして用いられる。そして、Oガス中のO原子は、Si原子と結合して絶縁薄膜(SiO)を構成する組成原子である。
更に、a−SiC,μc−SiCを製造する場合、SiHガスが原料ガスとして用いられ、CHガスが反応ガスとして用いられる。そして、CHガス中のC原子は、Si原子と結合して半導体薄膜(a−SiCまたはμc−SiC)を構成する組成原子である。
更に、a−SiGe,μc−SiGeを製造する場合、SiHガスが原料ガスとして用いられ、GeHガスが反応ガスとして用いられる。そして、GeHガス中のGe原子は、Si原子と結合して半導体薄膜(a−SiGeまたはμc−SiGe)を構成する組成原子である。
従って、工程S1においては、フッ素原子および水素原子のいずれかとシリコン原子とを含む原料ガスと、シリコン原子と結合して絶縁薄膜または半導体薄膜を構成する組成原子を含む反応ガスとを用いて誘導結合型プラズマによって絶縁薄膜または半導体薄膜が基板1上に堆積される。
また、工程S2において、組成原子は、反応ガスを用いて誘導結合型プラズマによって絶縁薄膜または半導体薄膜中に導入される。
そして、絶縁膜10を製造するとき、工程S1において、フッ素原子とシリコン原子とを含むガスが原料ガスとして用いられ、工程S2において、絶縁薄膜が窒化または酸化される。絶縁膜10の具体例であるSiN,SiOは、水素よりもフッ素によってシリコン原子の未結合手を終端する方が欠陥密度が減少するからである。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、薄膜製造方法に適用される。
1 基板、2 絶縁薄膜、10 絶縁膜、20 真空容器、22 天板、24 排気口、26 ガス導入部、32 ホルダ、34 ヒータ、36 軸、38 軸受部、42 マスク、44 仕切り板、50 平面導体、52 給電電極、54 終端電極、56 絶縁フランジ、57,58 パッキン、60 シールドボックス、62 高周波電源、64 整合回路、66 出力カバー、68,69 接続導体、100 プラズマ装置、200 半導体膜、201 半導体薄膜。

Claims (4)

  1. フッ素原子および水素原子のいずれかとシリコン原子とを含む原料ガスと、前記シリコン原子と結合して絶縁薄膜または半導体薄膜を構成する組成原子を含む反応ガスとを用いて誘導結合型プラズマによって絶縁薄膜または半導体薄膜を基板上に堆積する第1の工程と、
    前記反応ガスを用いて前記誘導結合型プラズマによって前記組成原子を前記絶縁薄膜または前記半導体薄膜中に導入する第2の工程と、
    前記第1および第2の工程を1サイクルとして前記第1および第2の工程を繰り返し実行する第3の工程とを備える薄膜製造方法。
  2. 前記第1の工程において、前記フッ素原子と前記シリコン原子とを含む原料ガスと、窒素原子または酸素原子を少なくとも含む反応ガスとを用いて前記誘導結合型プラズマによって前記絶縁薄膜が堆積され、
    前記第2の工程において、前記絶縁薄膜が前記誘導結合型プラズマによって窒化または酸化される、請求項1に記載の薄膜製造方法。
  3. 前記第1の工程において、前記原料ガスおよび前記反応ガスが反応室へ供給されて前記誘導結合型プラズマによって前記絶縁薄膜が堆積され、
    前記第2の工程において、前記原料ガスの前記反応室への供給が停止され、前記反応ガスが前記反応室へ供給されて前記絶縁薄膜が前記誘導結合型プラズマによって窒化または酸化される、請求項2に記載の薄膜製造方法。
  4. 前記第1の工程において、水素ガスが更に前記反応室へ供給されて前記絶縁薄膜が前記誘導結合型プラズマによって堆積され、
    前記第2の工程において、水素ガスが更に前記反応室へ供給されて前記絶縁薄膜が前記誘導結合型プラズマによって窒化または酸化される、請求項3に記載の薄膜製造方法。
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