JP2013218325A - 低融点トナー - Google Patents

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Abstract

【課題】低い最低定着温度を有し、電荷の低下を有さない、カプセルに包まれた結晶質樹脂を含むトナーを提供する。
【解決手段】ナノサイズのコア結晶質樹脂−シェル非晶質樹脂粒子のエマルジョンを含み、このコア結晶質樹脂の酸価は、ナノ粒子シェルの第1非晶質樹脂の酸価よりも低く、このナノ粒子は、少なくとも1種の第2の非晶質樹脂;必要に応じて色素;および必要に応じて蝋と混合されて、トナー粒子を形成する。このトナー粒子は、シェルを有し得る。
【選択図】なし

Description

本開示は、結晶質樹脂を高い濃度で含むトナーに関する。このトナーは、結晶質樹脂をコアにしたコアシェル形態を有するカプセル化ナノサイズ樹脂粒子を含み、低い最低定着温度と良好な電荷、またはその両方を有する。
トナーの電気的性能の低下を伴わない、トナーのMFTの低下が、依然として望ましい。
本開示は、ナノサイズのコア結晶質樹脂−シェル非晶質樹脂粒子のエマルジョンを含み、これは、他の試薬と混合されてトナー粒子を形成していて、このトナー粒子は、例えば、低い最高定着温度(MFT)を有するが、トナーの電気的性能は犠牲にしていない。
このコアは、結晶質樹脂を含み得、ナノ粒子シェルは、第1非晶質樹脂を含み、ここで、このコア結晶質樹脂の酸価は、ナノ粒子シェルの第1非晶質樹脂の酸価よりも低い。このナノ粒子は、少なくとも1種の第2の非晶質樹脂;必要に応じて色素;および必要に応じて蝋と混合されて、トナー粒子を形成する。このトナー粒子は、シェルを有し得る。
結晶質樹脂は、約1meq KOH/g未満の酸価を有し得、ナノ粒子シェルの第1非晶質樹脂は、約10meq KOH/gよりも大きい酸価を有し得る。ナノ粒子は、1種以上の第2の非晶質樹脂ならびに必要に応じて色素および蝋と混合されてトナー粒子を形成する。シェルは、少なくとも1種の第3の非晶質樹脂を含み得る。トナーは、例えば、このトナーが、少なくとも10重量%の結晶質樹脂を含む場合、約100℃から約130℃までの最低定着温度および約60℃以上の融合許容度を有し得る。
結晶質樹脂を含むナノ粒子は、約50nmから約250nmの間の粒子サイズを有する。
現在、超低融点(ULM)ポリエステルベースのトナーが、水準基標最低定着温度(MFT)を生じ、これは、以前のエマルジョン凝集(EA)トナー(約135℃を超えるMFT)と比較して、約20℃低い。
理論に拘束されないが、結晶質樹脂と非晶質樹脂とを含むULMトナーの乏しいAゾーン電荷および電荷保全性は、トナー表面へ移動する低抵抗率結晶質成分に起因し得る。例えば、非晶質樹脂を含むトナー粒子シェルが、たとえ後で加えられても、EA手順は、常に結晶質樹脂のトナー粒子表面への拡散を避けるわけではない。
結晶質成分が、凝集および癒合の前にカプセルに包まれている/隔離されている場合、表面へのその分散は、避けられ得る。結晶質成分が、例えば非晶質樹脂のシェルのカプセルに包まれて、ナノ粒子を形成している場合、トナー電荷は、増大した量の結晶質樹脂を有するトナーについてと少ない結晶質樹脂負荷(例えば、6.8% CPE)を含むトナーについてとが、実質的に同じである。このナノ粒子は、他の試薬、例えば非晶質樹脂と混合されて、トナー粒子を形成する。このトナー粒子は、さらに、シェルを含み、なお別の包み込む障壁を形成して、トナー粒子表面における結晶質樹脂の運動および存在を最小限にする。
ナノ粒子は、第2の非晶質樹脂および必要に応じて第3の非晶質樹脂を、例えば、トナー粒子シェル内に含むトナー粒子に含まれ、第2および第3の樹脂の両方は、融合の間、結晶質樹脂と部分的にまたは完全に適合性であり得る。
実施形態において、ナノ粒子コアは、低い酸価(すなわち、<約1meq KOH/g、<約1.5meq KOH/g、<約2meq KOH/g)を含む結晶質樹脂を含み、ナノ粒子シェルは、コア結晶質樹脂の酸価よりも高い酸価(例えば、>約1meq KOH/g、>約5meq KOH/g、>約10meq KOH/g)を含む第1非晶質樹脂を含む。ナノ粒子は、例えば、転相乳化(PIE)または溶媒フラッシュ技術によって、製造され得る。再度、理論に束縛されないが、非晶質樹脂は、より高い酸価を有するので、コアシェル形態は、水性媒体中で産生され、ここで、コアは、結晶質成分を含み、シェルは、非晶質成分を含む。
ナノ粒子は、約50nmから約250nmまでのサイズの範囲に及び得る。ナノ粒子は、1種以上の第2の非晶質樹脂(例えば、高分子量(MW)非晶質樹脂および低MW非晶質樹脂)と混合され得、例えばEA手順を介して、トナー粒子を製造し得る。EA手順において、類似のまたは異なる非晶質樹脂(第3の非晶質樹脂)が加えられて、トナー粒子の周りにシェルを形成し得る。
第2および第3の非晶質樹脂は、例えば、ナノ粒子を形成する第1非晶質樹脂とは非適合性であり得る。さらに、融合の間、第2および第3の樹脂は、コア結晶質樹脂と適合性であり得、したがって、ULM特性は、達成され得る。非適合性とは、独立した相を形成し、互いに混ざりあわない、複数の物質をいう。
本明細書中で使用される場合、ULMトナーおよびSLMトナーは、先行技術のEAトナーと比較して、約20℃から約40℃のMFTの低いトナーを含む。本開示のULMまたはSLMトナー、約100℃から約130℃までのMFTを有し得る。重量ベースで、トナーの約10%の結晶質樹脂成分を有する目的のトナーの融合許容度は、少なくとも約60℃である。
EAトナー調製の間、癒合温度は、非晶質樹脂のTより高くてもよいが、結晶質ポリエステル樹脂の融点よりも低い。
トナーの形成のために好適な任意の樹脂が、本明細書中で使用され得、これらとしては、以下の説明で焦点となるポリエステル樹脂が、挙げられる。
結晶質樹脂は、必要に応じて触媒の存在下でジオールを二酸と反応させることによって形成される、ポリエステル樹脂であってもよい。好適な有機ジオールとしては、約2から約36までの炭素原子を有する脂肪族ジオールが挙げられる。脂肪族ジオールは、約40から約60モル%の量で存在し得る(しかし、この範囲外の量も、使用され得る)。
ビニル二酸またはビニルジエステルを含む二酸またはジエステルは、結晶質樹脂の調製のために選択され得る。有機二酸は、例えば、実施形態において、約40から約60モル%の量で、選択され得る。
結晶質樹脂の例としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリイソブチラート、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−ビニルアセタートコポリマー、ポリプロピレン、これらの混合物などが挙げられる。
結晶質樹脂は、トナー成分の約5から約50重量%まで、約7から40重量%、約10から約35重量%の量で存在し得る。結晶質樹脂は、トナー粒子重量の少なくとも約7.5重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約12.5重量%またはそれより多くを構成する。結晶質樹脂は、種々の融点を有し得、例えば、約30℃から約120℃までである。結晶質樹脂は、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって測定される数平均分子量(M)を、例えば、約1,000から約50,000までで有し、GPCによって決定される重量平均分子量(M)を、例えば、約2,000から約100,000までで有する。結晶質樹脂の分子量分布(M/M)は、例えば、約2から約6までである。結晶質ポリエステル樹脂は、約1meq KOH/g未満、約0.5から約0.65meq KOH/gまで、約0.65から約0.75meq KOH/gまで、約0.75から約0.8meq KOH/gまでの酸価を有し得る。
重縮合触媒は、結晶質ポリエステルまたは非晶質ポリエステルのいずれかを形成する際に使用され得る。このような触媒は、例えば、ポリエステル樹脂を生成するために使用される開始二酸またはジエステルに基づき、約0.01モル%から約5モル%までの量で使用され得る。
非晶質ポリエステルの調製のために選択される二酸またはジエステルの例としては、ジカルボン酸が挙げられる。有機二酸またはジエステルが、例えば、樹脂の約45から約52モル%で選択される。
有機ジオールの量は、樹脂の約45から約52モル%で選択される。
好適な非晶質樹脂は、低分子量非晶質樹脂であってもよく、場合によりオリゴマーと呼ばれ、約500ダルトンから約10,000ダルトンのMを有する。非晶質樹脂は、約58.5℃から約66℃までのTを有し得る。低分子量非晶質樹脂は、約105℃から約118℃までの軟化点を有し得る。非晶質ポリエステル樹脂は、約8から約20meq KOH/gまで、約10から約16meq KOH/gまで、約11から約15meq KOH/gまでの酸価を有し得る。
本開示のトナーの形成において使用される非晶質樹脂は、高分子量非晶質樹脂であってもよい。高分子量非晶質ポリエステル樹脂は、GPCで測定した場合、約1,000から約10,000までのMを有し得る。この樹脂のMは、GPCによって決定されて、45,000より大きくてもよく、例えば、約45,000から約150,000であってもよい。多分散指数(PD)は、M/Mに相当するが、GPCによって測定して、約4より多く、例えば、約4から約20である。高分子量非晶質ポリエステル樹脂は、多くの供給源から入手可能であるが、種々の融点、例えば、約30℃から約140℃までの融点を有し得る。高分子量非晶質樹脂は、約53℃から約58℃までのTを有し得る。
非晶質樹脂は、一般に、トナー組成物中に、種々の好適な量、例えば、約50から約90wt%までで存在する。
混合した非晶質樹脂は、約130℃で約10から約1,000,000Pa*Sの融解粘度を有し得る。
分枝剤は、分枝鎖状ポリエステルを形成する際に使用され得る。分枝剤量は、例えば、樹脂の約0.1から約5モル%までで選択される。
不飽和ポリエステルは、以下の2つの面で、反応性(例えば、架橋可能)であってもよい:(i)ポリエステル鎖に沿う不飽和部位(二重結合)、および(ii)官能基、例えば、カルボキシル基、ヒドロキシ基および類似の基。
結晶質樹脂および非晶質樹脂の適合性は、特定の時間(例えば、約30分、約45分、約60分など)に亘って好適な温度(約130℃)でこの樹脂を融解混合し、その後、冷却し、そして例えば、示差走査熱量測定(DSC)を介して性質決定されることによって決定され得る。一般的には、結晶質樹脂は、約50〜約60℃で融解ピークを示し、非晶質樹脂は、約50〜60℃でTを示す。非適合性の樹脂において、樹脂の混合物の対応するTおよび融点の両方は、影響を受けない。樹脂が完全に適合性である場合、Tは下がり、融点は観察されない。部分的に適合性である場合、Tは段階的な量で下がり、融点は下がる。適合性の程度を測定するために、結晶化のエンタルピーが、測定され得る。完全な適合性について、約0.1mJ未満、約0.2mJ未満、約0.3mJ未満の値がDSCを介して観察され、一方、完全な不適合性の場合、2.0mJを超える値、3.0mJを超える値、4.0mJを超える値、5.0mJを超える値がDSCを介して観察され得る。
着色剤が、樹脂混合物に添加され得る。着色剤は、分散液中であってもよい。種々の染料、色素、染料混合物、色素混合物、染料と色素との混合物などが、トナー中に含まれ得る。着色剤は、トナーの約0.1から約35wt%までの量で添加され得る。
溶媒は、場合により、相反転剤と呼ばれ、ラテックスを形成するために使用され得る。これらの溶媒は、例えば、アセトン、トルエン、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、ジクロロメタン、これらの組み合わせなどを含み得る。
溶媒は、例えば、樹脂の約1wt%から約25wt%までの量で使用され得る。
本開示にしたがって形成されるエマルジョンはまた、約30%から約95%の量で、樹脂を融解するかまたは軟らかくする温度、約20℃から約120℃で、水、実施形態において脱イオン水も含み得る。
エマルジョンの粒子サイズは、約50nmから約300nmであってもよい。
界面活性剤が、樹脂、および必要に応じる着色剤に添加され得、エマルジョンを形成し得る。
エマルジョンは、1種または2種以上の界面活性剤を含み得る。界面活性剤は、イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤から選択され得る。界面活性剤は、樹脂の約0.01wt%から約20wt%までの量で存在するように使用され得る。
トナー粒子の形成の際に、蝋が、樹脂と混合され得る。蝋は、蝋分散液中で提供され得、これは、1種の蝋または2種以上の異なる蝋の混合物を含み得る。
蝋は、トナー粒子の約1wt%から約25wt%までの量で存在し得る。
蝋は、約500から約20,000までの平均分子量を有し得る。
固体蝋粒子サイズは、約100nmから約300nmまでであってもよい。
必要に応じて、凝集剤が樹脂と合わせられて、トナー粒子を形成し得る。このような凝集剤は、粒子凝集の間に、例えば、トナー粒子の約0.01wt%から約5wt%までの量で、トナー粒子に組み込まれ得る。
使用され得る凝集剤としては、例えば、イオン性凝集剤、例えばカチオン性凝集剤が挙げられる。
好適な凝集剤は、例えば、アルミニウム塩ベースの凝集剤を含み得る。
本手順は、結晶質樹脂コアと非晶質樹脂シェルとを含むナノ粒子を含む混合物を、高い温度で形成すること、ならびにナノ粒子を少なくとも1種の第2の非晶質樹脂、必要に応じて色素、必要に応じて蝋および必要に応じて界面活性剤と混合することにより、トナー粒子を形成するためのラテックスエマルジョンを形成することを含む。基本的に、エマルジョン中に粒子を形成するため、粒子を形成するためなどの任意の方法は、トナーの分野で公知であり、本明細書中で教示されるように、目的のナノ粒子を生成するために使用され得、結晶質樹脂と第1非晶質樹脂との間の酸価の相違は、ナノ粒子のコアシェル形態の形成を容易にし、結晶質樹脂がコアを形成する。
コアシェルナノ粒子は別として、1種または2種以上の樹脂が、使用され得る。実施形態において、樹脂は、非晶質樹脂または非晶質樹脂の混合物であってもよい。2種以上の樹脂が使用される場合、樹脂は、任意の好適な比(例えば、重量比)、例えば、約1%(第1樹脂)/99%(第2樹脂)から約99%(第1樹脂)/1%(第2樹脂)までであってもよい。
樹脂は、溶媒中に事前に混合されて、樹脂混合物を形成し得る。
DIWは、約5%から約50%の固体含量を有するラテックスエマルジョンを形成するために添加され得る。水の温度は、約RTから約110℃までであってもよい。
連続的な相反転エマルジョンは、形成され得る。相反転は、アルカリ水溶液または塩基性薬剤、必要に応じて界面活性剤および/または水組成物を添加し続けて、相反転エマルジョンを製造することによって、達成され得る。相反転エマルジョンは、樹脂組成物の成分を有する液滴を含む分散相、および界面活性剤および/または水組成物を含む連続相を含む。
得られた樹脂は、エマルジョンの約5wt%から約70wt%までの量で、存在する。
相反転後、さらなる界面活性剤、水、および/またはアルカリ水溶液が、必要に応じて添加されて相反転エマルジョンを希釈し得るが、必須ではない。相反転後、相反転エマルジョンが、室温まで、例えば約20℃から約25℃まで冷まされ得る。
水性媒体中の乳化樹脂粒子は、サブミクロン、例えば、約1μm以下、約500nm以下のサイズを有し得る。粗粒子は、上記の範囲の粒子よりも大きなサイズである。粒子サイズの調整は、水対樹脂の比、中和比、溶媒濃度および溶媒組成を改変することによってなされ得る。
本開示のラテックスの粗含量は、約0.01wt%から約5wt%までであり得る。本開示のラテックスの固体含量は、約5wt%から約50wt%までであり得る。
樹脂エマルジョン粒子の分子量は、約18,000g/モルから約26,000g/モルまでであってもよい。
本明細書中で提示される場合、結晶質樹脂および第1非晶質樹脂は、コアシェルナノ粒子の形成を促進するために選択され、ここで、結晶質樹脂は、コアを含み、非晶質樹脂は、シェルを含む。多くの乳化反応が水溶液中で起こるので、非晶質樹脂のより高い酸価が、非晶質樹脂と水性溶媒との間の相互作用を誘発し、結晶質樹脂のより低い酸価は、溶媒相互作用を最小にするため、結晶質樹脂粒子間の相互作用を誘導する。
ナノ粒子は、1種以上の非晶質樹脂と混合されて、トナー粒子を形成する。1種以上の非晶質樹脂(第2の非晶質樹脂)は、ナノ粒子のシェルを形成する第1非晶質樹脂と不適合性であるように選択され、それにより、ナノ粒子は、完全性を維持し、構造的に無傷なままである。
所望のトナー特性を得るために、第2の非晶質樹脂は、ナノ粒子のコアの結晶質樹脂と適合性である。
目的のナノ粒子を含むトナー粒子は、シェルを含み得、当該分野で公知であり本明細書中で教示される粒子に添加され、当該分野で公知であり本明細書中で教示される樹脂を用いる。トナー粒子シェルは、非晶質樹脂、第3の非晶質樹脂を含み得る。第3の非晶質樹脂は、第2の非晶質樹脂と同じであっても、異なっていてもよい。第3の非晶質樹脂は、ナノ粒子のシェルを形成する第1非晶質樹脂とは適合性ではない。第3の非晶質樹脂は、ナノ粒子のコアを構成する結晶質樹脂と適合性である。
粒子は、所定の所望の粒子サイズが得られるまで、凝集させられ得る。成長手順の間サンプルが採取されて、例えば、Coulter Counterによって、平均粒子サイズについて分析される。したがって、凝集は、温度が結晶質樹脂の融点(この温度は、非晶質樹脂のTより高くてもよい)を超えない限り、高い温度を維持することによるか、またはゆっくりと温度を、例えば、約40℃から約100℃まで上げることによって進行され得る。
トナー粒子の所望の最終サイズが一旦達成されると、混合物のpHは、塩基によって、約3から約10までの値に調整され得る。pHの調整は、トナー成長を凍結、すなわち停止させるために、使用され得る。トナー成長を停止するために使用される塩基は、任意の好適な塩基を含み得る。実施形態において、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)が、上記の所望の値にpHを調整することを補助するために、添加され得る。
凝集後であって癒合の前、シェルが、凝集した粒子に適用され得る。目的のナノ粒子のシェルを構成する第1非晶質樹脂に適合性のシェルとは別に、上述の任意の樹脂が、シェルとして使用され得る。
シェルを形成するために使用され得る非晶質樹脂としては、非晶質ポリアミドが挙げられ、さらなるポリエステル樹脂ラテックスと必要に応じて組み合わされる。したがって、複数の第3の非晶質樹脂が、任意の好適な量で使用され得る。第1トナーシェル非晶質樹脂は、シェル樹脂の総重量の約20重量%から約100重量%、シェル樹脂の総重量の約30重量%から約90重量%の量で存在し得る。したがって、第2のトナーシェル非晶質樹脂は、シェル樹脂の総重量の約0.1重量%から約80重量%、シェル樹脂の総重量の約10重量%から約70重量%の量で存在し得る。
凝集した粒子の周りのシェルの形成は、約30℃から約80℃までの温度に加熱する間に起こり得、この温度は、結晶質樹脂の融点より低い温度であり、非晶質樹脂のTより高くてもよい。
所望の粒子サイズに凝集し、任意の必要に応じたシェルの適用後、次いで、この粒子は、所望の最終形状に癒合し、この癒合は、例えば、この混合物を約45℃から約100℃までの温度(この温度は、トナー粒子を形成するために使用された樹脂のT以上であるが、結晶質樹脂の融点未満である)に加熱し、そして/または撹拌を、例えば約100rpmから約1,000rpmまでに減速することによって、達成される。融合した粒子は、形状係数および円形度について、例えば、Sysmex FPIA 2100アナライザーによって、所望の形状が達成されるまで測定され得る。
トナー粒子はまた、所望される場合または必要な場合、他の必要に応じた添加物を含み得る。例えば、トナーは、正または負の電荷制御剤を含み得る。このような電荷制御剤は、上述のシェル樹脂と同時に適用されても、またはシェル樹脂の適用の後でもよい。
粒子形成後にトナー粒子と混合され得る外部添加物として、流動補助添加剤も挙げられ、これは、トナー粒子の表面上に存在し得る添加物である。
外部添加物のそれぞれは、トナーの約0.1wt%から約5wt%までの量で存在し得る。
本開示のトナーは、低融点トナー、超低融点トナーおよび限外低融点トナーとして使用され得る。コアおよび/またはシェルを有する乾燥トナー粒子は、外部表面添加物を除き、1種以上の以下の特定を有する:
(1)約3から約25μmまでの体積平均直径(「体積平均粒子直径」とも呼ばれる)
(2)約1.15から約1.38までの数平均幾何学径分布(GSD)および/または体積平均幾何学径分布(GSD);および約1.20から約3.20までの範囲のGSD、ここで、体積平均粒子径D50v、GSDおよびGSDが、例えば、Beckman Coulter Multisizer 3によって測定され得る。
(3)例えば、走査電子顕微鏡検査(SEM)および画像分析によって決定された、約105から約170までの形状係数、SF1*a、ここで、平均粒子形状は、以下の式を使用して定量され得る:SF1*a=100πd/(4A)、ここで、Aは、粒子の面積であり、dは、その主軸であり、完全に円形または球形の粒子は、まさに100の形状係数を有し、形状係数SF1*aは、形状がよりいびつになるかより伸びて大きな表面積を有する場合に、増大する;および
(4)約0.92から約0.99までの円形度(例えば、Sysmex製のFPIA−2100によって測定される)。
トナー粒子は、約17,000から約60,000ダルトンまでのM、約9,000から約18,000ダルトンまでのM、および約2から約10までのMWD(PDIに相当する)を有し得る。
さらに、トナーは、所望される場合、エマルジョン凝集手順後に得られた、ラテックス樹脂の分子量とトナー粒子の分子量との間の特定の関係を有し得る。当該分野で理解されるように、樹脂は、処理の間に架橋を受け、架橋の程度は、手順の間に制御され得る。樹脂についての分子ピーク値(Mp)に関して、関係性は最も良く分かり得、これは、MWの最も高いピークを表す。本開示において、樹脂は、約22,000から約30,000ダルトンまでのMpを有し得る。樹脂から調製されるトナー粒子はまた、高い分子ピーク、例えば、約23,000から約32,000までを示し、このことは、分子ピークは、別の成分、例えば蝋よりも、樹脂の特性に影響されることを示す。
トナー粒子は、デベロッパー組成物に処方され得る。例えば、トナー粒子は、キャリア粒子と混合され得る。キャリア粒子は、トナー粒子と、種々の組み合わせで混合され得る。デベロッパー中のトナー濃度は、デベロッパーの総重量の約1重量%から約25重量%までであってもよい(しかし、この範囲外の値も、使用され得る)。
キャリア粒子の例としては、トナー粒子の逆の極性に摩擦帯電的に帯電され得る粒子が挙げられる。
選択されたキャリア粒子は、被膜ありまたはなしで使用され得る。
本開示のトナーは、電気写真画像方法において使用され得る。任意の公知のタイプの画像現像システムが、画像現像デバイスにおいて使用され得る。
実施形態において、フューザーメンバーは、画像受容基材上の融着の後または間に、トナーの融合温度より高い温度、例えば約70℃から約160℃の温度(しかし、この範囲外の温度も使用され得る)に加熱され得る。
画像性能は、市販のコピー機/プリンターおよび紙によって未融合試験画像を産生することによって決定され得る。画像を、書類がフューザーを通過する前にデバイスから取り除く。未融合試験サンプルを、次いで、公知のフューザー、例えばXerox Corporation iGen3(登録商標)フューザーを用い、選択された手順条件(例えば、1分間に約100回印刷)を用いて融合させる。フューザーロール温度は、フューザーロール温度に応じて光沢領域および折り畳み領域が決定されるので、変動する。印刷光沢は、例えば、BYK Gardner 75°光沢メーターを使用して測定され得る。トナーがどの程度良好に紙に接着しているかは、折り畳み定着MFTによって決定され得る。融合画像は、折り畳まれて、約860gの重量のトナーを折り畳みにまたがって巻き、その後この頁を開いてシート上からバラバラになったトナーを除去するように拭き、次いで、フラットベッドスキャナで走査され、トナーが除去された領域が、画像分析ソフトウェア(例えば、National Instruments IMAQ)によって決定される。
他に示されない限り、部および%は、重量部および重量%である。
比較例1−高い酸価を有する結晶質樹脂
機械的撹拌機(Twin T−4型)および蒸留装置を備えた1リットルのパーリアクタを、355.5gの1,12−ドデカン二酸、240gのノナンジオール、15.6gのネオペンチルグリコールおよび0.5gのスタンノン酸で満たした。この混合物を165℃まで加熱し、100rpmで撹拌した。次いで、この混合物を、205℃まで5時間に亘って加熱し、その後、1時間に亘って0.1mm−Hgに減圧した。サンプルを回収し、そして4650センチポイズ(100℃にて)の粘度が達成されるまで試験した(3〜4時間に亘った)。結晶質ポリエステルの酸価(AV)は、樹脂1gあたり10.4mg KOHであった。
上記の結晶質樹脂100gに、100gのメチルエチルケトンおよび5gのイソプロパノールを添加した。この混合物を、45℃で撹拌し、樹脂を溶解して、次いで、10gの水酸化アンモニウム水溶液(1N)を、滴下した。混合物を、約200rpmで撹拌し、次いで、120mLの水を、滴下した。温度は、約1分間に1℃の速さで80℃まで上がり、混合物から有機溶媒を蒸留させた。この混合物の混合を、80℃で約180分間続け、その後、RTまで1分間あたり約2℃冷却した。この生成物を、25μmふるいを通してふるった。得られた樹脂エマルジョンは、水中約41重量%固体からなり、180nmの平均粒子サイズを有した。
実施例1−低い酸価を有する結晶質樹脂
機械的撹拌機(Twin T−4型)および蒸留装置を備えた1リットルのパーリアクタを、345.5gの1,12−ドデカン二酸、240gのノナンジオール、15.6gのネオペンチルグリコールおよび0.5gのスタンノン酸で満たした。この混合物を165℃まで加熱し、100rpmで撹拌した。次いで、この混合物を、205℃まで5時間に亘って加熱し、その後、1時間に亘って0.1mm−Hgに減圧した。サンプルを回収し、そして4600センチポイズ(100℃にて)の粘度が達成されるまで試験した(3〜4時間に亘った)。結晶質ポリエステル(CPE)樹脂の酸価(AV)は、樹脂1gあたり0.79mg KOHであった。
比較例2−6.8wt%の比較例1のCPR樹脂を、低および高MWの非晶質樹脂と共に含むが、カプエルに包んだナノ粒子は有さないトナー
プロポキシル化ビスフェノールA、フマル酸、テレフタル酸およびドデセニルコハク酸に由来する2種の非晶質樹脂を、KAO Corporationから、XH−1およびXL−1として得た。両樹脂を、実施例1の乳化手順を用いて、樹脂粒子に乳化した。オーバーヘッドミキサーを備えた2Lのガラスリアクタに、63.57gの低MW非晶質樹脂(XL−1)エマルジョン(M=19,400、T発生=60℃、35.6wt%)、65.22gの高MW非晶質樹脂(XH−1)エマルジョン(M=86,000、T発生=56℃、34.7wt%)、14.9gの比較例1の結晶質樹脂エマルジョン、26.06gのIGI蝋分散液(30.98wt%)および30.48gのシアン色素PB15:3(17.21wt%)を加えた。別個に、1.57gのAl(SO(27.85wt%)を、凝集剤として均質化しながら添加した。この混合物を、43.4℃まで加熱し、300rpmで撹拌しながら粒子を凝集させた。粒子サイズを、Coulter Counterで、コア粒子が5.03μmの体積平均粒子サイズ、GSDが1.21になるまでモニタリングした。次いで、35.10gおよび36.01gの上述の低および高MW樹脂エマルジョンの混合物を、シェル材料として添加し、5.83μmの平均粒子サイズ、1.18のGSDを有するコアシェル粒子が得られた。その後、反応スラリーのpHを、4wt%NaOH溶液を用いて8まで上げ、その後、3.37gのEDTA(39wt%)を加えてトナー成長を凍結させた。凍結後、反応混合物を、85℃まで加熱し、癒合のために、pH5.7の酢酸/酢酸ナトリウム(HAc/NaAc)緩衝溶液を用いてpHを6.9まで下げた。
癒合後、トナーをクエンチし、6.12μmの最終粒子サイズ、1.23のGSD、および0.962の円形度を得た。次いで、トナースラリーをRTまで冷まし、ふるい(25μm)で濾別し、その後、洗浄して凍結乾燥した。
比較例3−比較例1の10.2%wtのCPE樹脂ならびに低および高MW非晶質樹脂を含むが、カプセルに包まれたナノ粒子を有さないトナー
比較例2のXH−1およびXL−1を、実施例1の乳化手順を用いて樹脂粒子に乳化した。オーバーヘッドミキサーを備えた2Lのガラスリアクタに、63.57gのXL−1エマルジョン(35.6wt%)、65.22gのXH−1エマルジョン(34.7wt%)、22.5gの比較例1の結晶質樹脂エマルジョン、26.06gのIGI蝋分散液(30.98wt%)および30.48gのシアン色素PB15:3(17.21wt%)を加えた。別個に、1.57gのAl(SO(27.85wt%)を、凝集剤として均質化しながら添加した。この混合物を、43.4℃まで加熱し、300rpmで撹拌しながら粒子を凝集させた。粒子サイズを、Coulter Counterで、コア粒子が5.13μmの体積平均粒子サイズ、GSDが1.22になるまでモニタリングした。次いで、35.10gおよび36.01gの上述の低および高MW樹脂エマルジョンの混合物を、シェル材料として添加し、5.81μmの平均粒子サイズ、1.19のGSDを有するコアシェル粒子が得られた。その後、反応スラリーのpHを、4wt%NaOH溶液を用いて8まで上げ、その後、3.37gのEDTA(39wt%)を加えてトナー成長を凍結させた。凍結後、反応混合物を、85℃まで加熱し、癒合のために、pH5.7の酢酸/酢酸ナトリウム(HAc/NaAc)緩衝溶液を用いてpHを6.9まで下げた。
比較例4−比較例1の13.6%wtのCPE樹脂ならびに低および高MW非晶質樹脂を含むが、カプセルに包まれたナノ粒子を有さないトナー
XH−1およびXL−1を、実施例1の乳化手順を用いて樹脂粒子に乳化した。オーバーヘッドミキサーを備えた2Lのガラスリアクタに、63.57gのXL−1エマルジョン(35.6wt%)、65.22gのXH−1エマルジョン(34.7wt%)、30gの比較例1の結晶質樹脂エマルジョン、26.06gのIGI蝋分散液(30.98wt%)および30.48gのシアン色素PB15:3(17.21wt%)を加えた。別個に、1.57gのAl(SO(27.85wt%)を、凝集剤として均質化しながら添加した。この混合物を、43.4℃まで加熱し、300rpmで撹拌しながら粒子を凝集させた。粒子サイズを、Coulter Counterで、コア粒子が5.23μmの体積平均粒子サイズ、GSDが1.21になるまでモニタリングした。次いで、35.10gおよび36.01gの上述の低および高MW樹脂エマルジョンの混合物を、シェル材料として添加し、5.93μmの平均粒子サイズ、1.19のGSDを有するコアシェル粒子が得られた。その後、反応スラリーのpHを、4wt%NaOH溶液を用いて8まで上げ、その後、3.37gのEDTA(39wt%)を加えてトナー成長を凍結させた。凍結後、反応混合物を、85℃まで加熱し、癒合のために、pH5.7の酢酸/酢酸ナトリウム(HAc/NaAc)緩衝溶液を用いてpHを6.9まで下げた。
実施例2:実施例1のCPEを含むコアおよびシェルとして非晶質樹脂を有する、カプセルに包まれたナノ粒子エマルジョン
種々の非晶質樹脂の適合性研究は、XP777、ポリ−(プロポキシル化ビスフェノールA−フマラート)樹脂(Reichhold Chemicalsから入手)が、ナノ粒子シェルのための第1非晶質樹脂として好適であり、上述の低および高分子量非晶質樹脂(XL−1およびXH−1)が、XP777と適合性でないので、第2および第3の非晶質樹脂の好適な候補であることを決定した。
40gの実施例1のCPR樹脂および10gのXP777樹脂(酸価17.8)を、約500gのエチルアセタートを含む2Lビーカー内で計量した。この混合物を、約300rpmでRTにて撹拌し、樹脂を溶解した。約0.22gの重炭酸ナトリウムおよび3.19gのDOWFAX(47wt%)を、約300gのDIWを含む2LPyrex(登録商標)ガラスフラスコリアクタ内で計量した。均質化を、IKA ULTRA TURRAX T50ホモジナイザーを用いて4,000rpmで行った。次いで、混合物を均質化し続けながら、樹脂溶液をゆっくりと水溶液に入れホモジナイザー速度を8,000rpmに上げ、この条件で約30分間均質化を行った。均質化の完了後、ガラスフラスコリアクタを、加熱マントル内に置き、蒸留デバイスと接続した。混合物を、約200rpmで撹拌し、この混合物の温度を、80℃まで、1分間に約1℃上げて、エチルアセタートを混合物から蒸留させた。この混合物の撹拌を、80℃で約180分間続け、その後、1分間あたり2℃ずつRTまで冷ました。生成物を、25μmのふるいを通してふるった。得られたナノ粒子エマルジョンは、水中約13.65重量%の固体からなり、平均ナノ粒子サイズは170.6nmであった。
実施例3:6.9wt%のCPEおよび実施例2のカプセルに包まれたナノ粒子エマルジョンを有するトナー
オーバーヘッドミキサーを備えた2Lのガラスリアクタに、81.35gのXL−1エマルジョン(35.6wt%)、89.45gのXH−1エマルジョン(34.7wt%)、76.80gの上述のカプセルに包まれた結晶質樹脂エマルジョン(13.65wt%)、35.73gのIGI蝋分散液(30.98wt%)および41.80gのシアン色素PB15:3(17.21wt%)を加えた。別個に、2.15gのAl(SO(27.85wt%)を、凝集剤として均質化しながら添加した。この混合物を、51.5℃まで加熱し、300rpmで撹拌しながら粒子を凝集させた。粒子サイズを、Coulter Counterで、コア粒子が4.94μmの体積平均粒子サイズ、GSDが1.22になるまでモニタリングした。次いで、48.14gおよび49.38gの上述の低および高MW樹脂エマルジョンの混合物を、シェル材料として添加し、6.02μmの平均粒子サイズ、1.19のGSDを有するコアシェル粒子が得られた。その後、反応スラリーのpHを、4wt%NaOH溶液を用いて8.1まで上げ、その後、4.62gのEDTA(39wt%)を加えてトナー成長を凍結させた。凍結後、反応混合物を、85℃まで加熱し、癒合のために、pH5.7の酢酸/酢酸ナトリウム(HAc/NaAc)緩衝溶液を用いてpHを7.06まで下げた。
癒合後、トナーをクエンチし、6.21μmの最終粒子サイズ、1.21のGSD、および0.975の円形度を得た。次いで、トナースラリーをRTまで冷まし、ふるい(25μm)で濾別し、その後、洗浄して凍結乾燥した。
実施例4:13.6wt%のCPEおよび実施例2のカプセルに包まれたナノ粒子エマルジョンを有するトナー
オーバーヘッドミキサーを備えた2Lのガラスリアクタに、75.52gのXL−1エマルジョン(35.6wt%)、89.45gのXH−1エマルジョン(34.7wt%)、153.60gの上述のカプセルに包まれた結晶質樹脂エマルジョン(13.65wt%)、35.73gのIGI蝋分散液(30.98wt%)および41.80gのシアン色素PB15:3(17.21wt%)を加えた。別個に、2.15gのAl(SO(27.85wt%)を、凝集剤として均質化しながら添加した。この混合物を、47.1℃まで加熱し、300rpmで撹拌しながら粒子を凝集させた。粒子サイズを、Coulter Counterで、コア粒子が4.73μmの体積平均粒子サイズ、GSDが1.20になるまでモニタリングした。次いで、48.14gおよび49.38gの上述の低および高MW樹脂エマルジョンの混合物を、シェル材料として添加し、6.02μmの平均粒子サイズ、1.19のGSDを有するコアシェル粒子が得られた。その後、反応スラリーのpHを、4wt%NaOH溶液を用いて8.2まで上げ、その後、4.62gのEDTA(39wt%)を加えてトナー成長を凍結させた。凍結後、反応混合物を、85℃まで加熱し、癒合のために、pH5.7の酢酸/酢酸ナトリウム(HAc/NaAc)緩衝溶液を用いてpHを6.84まで下げた。癒合後、トナーをクエンチし、6.21μmの最終粒子サイズ、1.21のGSD、および0.960の円形度を得た。次いで、トナースラリーをRTまで冷まし、ふるい(25μm)で濾別し、その後、洗浄して凍結乾燥した。
結果
3種の比較対照トナーを、カプセルに包まれていない結晶質樹脂を種々の量、総重量の6.8%、10.2%および13.6%で含むように製造した。2種の実験的トナーを、低酸価結晶質樹脂が非晶質XP777樹脂でカプセルに包まれるように製造し、対応するCPE含量は、6.8%および13.6%であった。他の点では、同じ比の成分を、エマルジョン凝集手順において用いた。
全てのトナーを、1.28重量百分率(ppH)のRY50Lシリカ(Degussa Corp.から入手可能)、0.86ppHのRX50シリカ(Degussaから入手)、0.88ppHのSTT100Hチタニア(Titan Chemicals Corp.から入手)、1.73ppHのX24(Shin−Etsu Chemicalsから入手可能)、0.28ppHのE10二酸化セリウム(Mitsui Mining&Smelting Companyから入手可能)、0.18ppHのZnFP(ステアリン酸亜鉛)(NOF Corp.から入手可能)および0.5ppHのMP116F(PMMA)(Soken Chemicalsから入手可能)からなる表面添加物と混合した。
電荷結果を、表1にまとめる。これは、類似の電荷が全てのサンプルについて得られたことを示す。電荷の維持は、カプセルに包まれた結晶質樹脂トナーについて、特に高結晶質樹脂含量において、増強された。
Figure 2013218325
Xerox紙の融合結果を、表2にまとめる。これは、トナー中のカプセルに包まれたCPE樹脂の量が増大すると、改善された折り畳み融合が得られたことを示す。表2において、冷オフセットは、紙上に定着することなく、画像がフューザーロール上に載った温度であり、最低定着温度(MFT)は、折り畳み領域80についてである。融合許容度は、温オフセット温度とMFTとの間の相違である。光沢MFTは、定着温度における光沢である。温オフセットは、トナーが紙上に降りそしてフューザーロールにくっついた温度である。
Figure 2013218325

Claims (10)

  1. コアおよびシェルを含むナノ粒子であって、前記コアは、結晶質樹脂を含み、前記シェルは、第1非晶質樹脂を含み、ここで、前記結晶質樹脂は、第1非晶質樹脂の酸価よりも低い酸価を有するナノ粒子;
    少なくとも1種の第2の非晶質樹脂;および
    必要に応じて、色素、蝋またはその両方
    を含む、トナー粒子。
  2. 前記トナー粒子は、シェルを含む、請求項1に記載のトナー粒子。
  3. 前記トナー粒子シェルは、第3の非晶質樹脂を含む、請求項2に記載のトナー粒子。
  4. 前記第2の非晶質樹脂および前記第3の非晶質樹脂は、異なっており、前記第1非晶質樹脂と適合性ではない、請求項3に記載のトナー粒子。
  5. 前記第2の非晶質樹脂および前記第3の非晶質樹脂は、前記結晶質樹脂と適合性である、請求項3に記載のトナー粒子。
  6. 前記ナノ粒子の前記結晶質樹脂は、約2meq KOH/g未満の酸価を有する、請求項1に記載のトナー粒子。
  7. 前記ナノ粒子の前記第1非晶質樹脂は、約5meq KOH/gを超える酸価を有する、請求項1に記載のトナー粒子。
  8. 前記不適合性の樹脂は、約4.0mJを超える結晶化のエンタルピーを含む、請求項4に記載のトナー粒子。
  9. 前記結晶質樹脂は、トナー粒子の約7重量%から約40重量%までを構成する、請求項1に記載のトナー粒子。
  10. 前記ナノ粒子は、約50から約250nmの間のサイズを有する、請求項1に記載のトナー粒子。
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